JP2012088143A - 水平度計測器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 機器を設置環境の設置面に対して容易にかつ精度良く水平に設置することができる水平度計測器を提供する。
【解決手段】 本発明の水平度計測器1は、水平に配置される筐体2と、該筐体2の下面に少なくとも垂直方向で回転自在となるように取り付けられ、同じないし略同じ長さを有する四本の足部4a,4b,4c,4dと、筐体2に対する各足部4a,4b,4c,4dの垂直方向の傾斜角を検出するための検出部としてのエンコーダ7a,7b,7c,7dと、傾斜角と各足部4a,4b,4c,4dの長さとの関係から、各足部4a,4b,4c,4dの先端4eと筐体2との高さの値を算出し、算出した各高さの値の差分を計算するための演算部9と、該演算部9によって計算された結果を表示するための表示部10a,10b,10c,10dとを備える。
【選択図】図1
【解決手段】 本発明の水平度計測器1は、水平に配置される筐体2と、該筐体2の下面に少なくとも垂直方向で回転自在となるように取り付けられ、同じないし略同じ長さを有する四本の足部4a,4b,4c,4dと、筐体2に対する各足部4a,4b,4c,4dの垂直方向の傾斜角を検出するための検出部としてのエンコーダ7a,7b,7c,7dと、傾斜角と各足部4a,4b,4c,4dの長さとの関係から、各足部4a,4b,4c,4dの先端4eと筐体2との高さの値を算出し、算出した各高さの値の差分を計算するための演算部9と、該演算部9によって計算された結果を表示するための表示部10a,10b,10c,10dとを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、機器を設置面に水平に設置するに際し、該設置面の水平度を事前に把握するための水平度計測器に関する。
従来、通信装置等の機器を設置面へ設置する作業においては、例えば、機器を構成する電子回路等の精密機器を設置面に対して水平に保つために、機器の筐体を手等で担持し、機器の上部や設置面に水準器を当てた状態で、機器と設置面とを固定する箇所近傍へ金属板を施設することで、機器を設置面に対して水平に設置している。
より具体的には、この種の機器においては、コンクリート等の基礎面上に設置されたフレーム上に設置されるようになっており、機器をフレームに設置する場合、機器の筐体を手等で担持し、水準器を見ながら機器とフレームとのある高さの値を基準として、基準の高さの値を有する箇所とは別の高さを有する箇所に、その高さの値との差分に対応する金属板を重ね合わせることで、機器をフレーム(設置面)に対して水平に保つようにしている。
ところで、この種の機器を設置面に設置する場合、機器と設置面とを固定する箇所近傍へ重ね合わせる金属板の最適な組み合わせは、異なる厚さ又は同じ厚さの金属板の種類と枚数に応じて決定される。また、機器の設置環境のどの箇所へ必要な種類と枚数の金属板を施設するかは、長年の経験を必要とするとともに、目測で水準器の角度を変えながら機器と設置面との高さを測定し、基準の高さの値を有する箇所と、別の高さを有する箇所との高さの値の差分に対応する必要な種類と枚数の金属板を組み合わせて施設する試行を繰り返して決定されることが必要であった。このため、機器の設置作業が煩雑になるという問題があった。また、目測で水準器の角度を変えながら機器と設置面との高さを測定するため、機器を設置面に対して精度良く水平に設置することが難しいという問題があった。
そこで、本発明は、斯かる実情に鑑み、機器を設置環境の設置面に対して容易にかつ精度良く水平に設置することができる水平度計測器を提供することを課題とする。
本発明にかかる水平度計測器は、機器を設置面に水平に設置するに際し、該設置面の水平度を事前に把握するための水平度計測器であって、水平に配置される筐体と、該筐体の下面に少なくとも垂直方向で回転自在となるように取り付けられ、同じないし略同じ長さを有する四本の足部と、前記筐体に対する各足部の垂直方向の傾斜角を検出するための検出部と、前記傾斜角と各足部の長さとの関係から、各足部の先端と前記筐体との高さの値を算出し、算出した各高さの差分を計算するための演算部と、該演算部によって計算された結果を表示するための表示部とを備えることを特徴とする。
上記構成の水平度計測器によれば、水平に配置される筐体の下面に少なくとも垂直方向で回転自在となるように取り付けられ、同じないし略同じ長さを有する四本の足部を垂直方向に回転させて各足部の先端を設置面に載置することで、検出部が各足部と前記筐体との垂直方向の傾斜角を検出して演算部に出力し、演算部が傾斜角と各足部の長さとの関係から、各足部の先端と前記筐体との高さの値を算出し、ある高さの値の足部を基準として、それ以外の足部との高さの差分を計算する。そして、表示部が、演算部によって計算された結果を表示する。この計算結果に基づいて、足部の先端に異なる厚さ又は同じ厚さの金属板を重ね合わせることで、機器を設置面に設置する。このような構成によって、機器を設置面に水平に設置するために、長年の経験を必要とせず、また、目測で水準器の角度を変えながら機器と設置面との高さを測定し、必要な種類と枚数の金属板を組み合わせて施設する必要がない。これにより、機器を設置環境の設置面に対して容易にかつ精度良く水平に設置することができる。
また、本発明にかかる水平度計測器において、前記筐体は、上面の中心の位置に取り付けられた水平保持手段を備えていることが好ましい。
上記構成によって、水平保持手段が筐体の上面の中心の位置に取り付けられているため、水平保持手段を担持するだけで筐体を常に水平に配置することができる。
また、本発明の他の態様において、前記筐体は、水平状態を把握するための水準器を備えていることが好ましい。
上記構成によって、水準器が筐体に取り付けられているため、筐体を手等で担持した態様で、水準器を用いて筐体を常に水平に配置することができる。
また、本発明の他の態様において、四本の足部は、筐体の下面に回転可能に支持された第一部分と、該第一部分に伸縮自在に接続された第二部分とを備え、同じないし略同じ長さになるように伸縮する構成を採用することができる。
上記構成によって、各足部は、筐体に対して回転可能であると共に、伸縮自在に形成されている。このため、機器を設置する設置環境に応じて各足部を伸縮させることで、多様な設置環境に対応することが可能となり、機器を水平に設置することができる環境を増加させることができる。
以上のように、本発明の水平度計測器は、機器を設置環境の設置面に対して容易にかつ精度良く水平に設置することができるといった優れた効果を奏し得る。
以下、本発明の一実施形態にかかる水平度計測器の構成について、添付図面を参照して説明する。
(第一実施形態)
本実施形態にかかる水平度計測器1は、図1に示すように、水平に配置される計測器本体(以下、筐体という)2と、筐体2の重心を取るように上面2aの中心Oの位置に取り付けられた水平保持手段としての第一紐体3と、筐体2の下面2bに回転自在に取り付けられた四本の足部4a,4b,4c,4dと、を備える。なお、足部4dは、筐体2の上面2aの中心Oに対して足部4bと対称となる位置(図面の奥側)に配置されている。
本実施形態にかかる水平度計測器1は、図1に示すように、水平に配置される計測器本体(以下、筐体という)2と、筐体2の重心を取るように上面2aの中心Oの位置に取り付けられた水平保持手段としての第一紐体3と、筐体2の下面2bに回転自在に取り付けられた四本の足部4a,4b,4c,4dと、を備える。なお、足部4dは、筐体2の上面2aの中心Oに対して足部4bと対称となる位置(図面の奥側)に配置されている。
より具体的には、筐体2は、図1、図2(a)及び図3に示すように、水平方向に回転自在かつ各足部4a,4b,4c,4dを垂直方向に回転自在に支持するように下面2aに貫設されたヒンジ部5a,5b,5c,5dと、筐体2の内部で筐体2の下面2bに対向するように配設され一端側でヒンジ部5a,5b,5c,5dに固定されるプレート部6a,6b,6c,6dと、プレート部6a,6b,6c,6dの他端側に固定されるとともに、各足部4a,4b,4c,4dと接続するための第二紐体8a,8b,8c,8dを巻回し、筐体2に対する各足部4a,4b,4c,4dの垂直方向の傾斜角(各足部4a,4b,4c,4dと筐体2との交差角)を検出するための検出部としてのエンコーダ7a,7b,7c,7dと、を備える。なお、図2(a)中では、足部4aに関連する筐体2の内部構成について示すが、図1に示す足部4b,4c,4dに関連する筐体2の内部構成についても、足部4aと同様の構成を備えている。
また、筐体2は、エンコーダ7a,7b,7c,7dによって検出された傾斜角と各足部4a,4b,4c,4dの長さとの関係から、各足部4a,4b,4c,4dの先端4eと筐体2との高さの値(各足部4a,4b,4c,4dの先端4eから筐体2の下面2bまでの距離)を算出し、算出した各高さの値の差分を計算するための演算部9を備える。さらに、筐体2は、演算部9によって計算された各高さの値の差分を表示するために、上面2aの四隅のそれぞれに表示部10a,10b,10c,10dを備える。
また、筐体2は、図1に示すように、水平度計測器1を起動するためのスタートボタン11と、図2に示すように、下面2bの四隅のそれぞれに、足部4a,4b,4c,4dが水平方向に移動するのに伴って、第二紐体8a,8b,8c,8dが移動するための円弧状のスリット部12a、12b、12c、12d(図2(b)中ではスリット部12aを示す)を備える。
各足部4a,4b,4c,4dは、同じ長さになるように形成されており、上述の各ヒンジ部5a,5b,5c,5dを介して筐体2に接続されている。また、本実施形態では、足部4a,4cは、筐体2の上面2aの中心Oに対して点対称になるように配置されていると共に、足部4b,4dは、筐体2の上面2aの中心Oに対して点対称になるように配置されている。
上述のように、各プレート部6a,6b,6c,6dの一端は、各ヒンジ部5a,5b,5c,5dの一端側で固定され、他端側でエンコーダ7a,7b,7c,7dを支持する。また、プレート部6a,6b,6c,6dは、ヒンジ5a,5b,5c,5dの水平方向の回転に同期して回転するように形成されている。
エンコーダ7a,7b,7c,7dは、各足部4a,4b,4c,4dのそれぞれに接続された前述の各第二紐体8a,8b,8c,8dが、各足部4a,4b,4c,4dの移動に伴ってエンコーダ7a,7b,7c,7dから引き出された引き出し量により、筐体2に対する各足部4a,4b,4c,4dの垂直方向の傾斜角を検出し、検出した傾斜角の値を演算部9に出力する。
演算部9は、エンコーダ7a,7b,7c,7dから出力された筐体2に対する各足4a,4b,4c,4dの垂直方向の傾斜角と、各足部4a,4b,4c,4dの長さとの正弦関数を用いて、各足部4a,4b,4c,4dと筐体2との各高さの値(各足部4a,4b,4c,4dの先端4eから筐体2の下面2bまでの距離)を算出する。
また、演算部9は、各足部4a,4b,4c,4dと筐体2との各高さが一番小さい値を基準として、高さが一番小さい値と他の各高さの値との差分を計算して、各表示部10a,10b,10c,10dのうち、高さが一番小さい値の足部以外の足部の差分を三つの表示部に出力する。
次に、通信装置等の機器を設置面に水平に設置すべく、機器と設置面とを固定する箇所へ金属板を施設するための方法について、図1及び図3を用いて具体的に説明する。
まず、スタートボタン11を押下し、水平度計測器1を起動させる。そして、水平度計測器1の筐体2の重心を取った第一紐体3を手等で担持して、筐体2を水平に保持する。
次に、ヒンジ部5a,5b,5c,5dを介して、筐体2に対して各足部4a,4b,4c,4dを垂直方向又は水平方向に移動させ、各足部4a,4b,4c,4dの先端4eを設置面に載置する。すると、エンコーダ7a,7b,7c,7dは、各足部4a,4b,4c,4dの垂直方向又は水平方向の移動に伴って、エンコーダ7a,7b,7c,7dから引き出された第二紐体8a,8b,8c,8dの引き出し量から、筐体2に対する各足部4a,4b,4c,4dの垂直方向の傾斜角を測定し、測定した傾斜角の情報を演算部9に出力する。
そして、演算部9は、エンコーダ7a,7b,7c,7dから出力された筐体2に対する足4a,4b,4c,4dの垂直方向における傾斜角の情報と、既値である各足部4a,4b,4c,4dの長さとの正弦関係から、各足部4a,4b,4c,4dと筐体2との各高さの値を算出する。
次に、演算部9は、算出された各高さの値のうち、高さが一番小さい値(各足部4a,4b,4c,4dの先端4eが設置面から一番高い位置にある場合の値)を基準として、高さが一番小さい値と各高さの値との差分を計算して、演算部9によって計算された各差分を、各表示部10a,10b,10c,10dのうち、高さが一番小さい値の足以外の足部の差分を表示する三つの表示部に出力する。三つの表示部は、各足部のそれぞれの差分をデジタル表示する。各表示部10a,10b,10c,10dのうち三つの表示部にデジタル表示された各差分(数値)に対応して、高さが一番小さい値を有する足部以外の足部に、適宜厚みの異なる又は同じ厚みの複数枚の金属板Pを重ね合わせるようにする。
以上のように、本実施形態にかかる水平度計測器1は、水平に配置される筐体2と、該筐体2の下面2bに回転自在に取り付けられ、同じ長さに形成された四本の足部4a,4b,4c,4dと、筐体2に対する各足部4a,4b,4c,4dの垂直方向の傾斜角を検出するための検出部としてのエンコーダ7a,7b,7c,7dと、前記傾斜角と各足部4a,4b,4c,4dの長さとの関係から、各足部4a,4b,4c,4dの先端4eと筐体2との高さの値を算出し、算出した各高さの値の差分を計算するための演算部9と、該演算部9によって計算された結果を表示するための表示部10a,10b,10c,10dと、を備える。
上記構成の水平度計測器1によれば、水平に配置された筐体2の下面2bに取り付けられ、同じ長さになるように形成された四本の足部4a,4b,4c,4dを垂直方向又は水平方向に回転させて、各足部4a,4b,4c,4dの先端4eを設置面に載置することで、エンコーダ7a,7b,7c,7dが筐体2に対する各足部4a,4b,4c,4dの垂直方向の傾斜角を検出して演算部9に出力し、演算部9が傾斜角と各足部4a,4b,4c,4dの長さとの関係から、各足部4a,4b,4c,4dの先端4eと筐体2との高さの値を算出し、ある高さの値の足部を基準として、それ以外の足部との高さの値の差分を計算する。各表示部10a,10b,10c,10dが、演算部9によって計算された結果を表示する。表示結果に基づいて、各足部4a,4b,4c,4dの先端4eに、適宜異なる厚さ又は同じ厚さの金属板を重ね合わせることで、機器を設置面に設置する。このような構成によって、機器を設置面に水平に設置するために、長年の経験を必要とせず、また、目測で水準器の角度を変えながら機器と設置面との高さを測定し、必要な種類と枚数の金属板を組み合わせて施設する試行を繰り返す必要がない。これにより、機器を設置環境の設置面に対して容易にかつ精度良く水平に設置することができる。
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態にかかる水平度計測器21の構成について、添付図面を参照して説明する。なお、第一実施形態にかかる水平度計測器1と同一の構成については、説明を省略する。
次に、本発明の第二実施形態にかかる水平度計測器21の構成について、添付図面を参照して説明する。なお、第一実施形態にかかる水平度計測器1と同一の構成については、説明を省略する。
すなわち、水平度計測器21においては、本発明の第一実施形態にかかる水平度計測器1におけるヒンジ部5a,5b,5c,5d、プレート部6a,6b,6c,6d、エンコーダ7a,7b,7c,7d、第二紐体8a,8b,8c,8d、演算部9、表示部10a,10b,10c,10d、スタートボタン11、及びスリット部12a、12b、12c、12dと同様の構成をなすようにしている。
本実施形態にかかる水平度計測器21は、図4に示すように、水平に配置される筐体22と、筐体22の上面22aに設けられた水準器23と、筐体22の下面2bに回転自在に取り付けられた四本の足部24,24,24,24と、を備える。なお、水準器23としては、気泡管水準器、レーザー水準器、デジタル式水準器などが挙げられるが、これに限定されない。本実施形態では、気泡管水準器を用いている。
四本の足部24,24,24,24は、筐体22の下面22bにヒンジ部5a,5b,5c,5dを介して回転可能に支持された第一部分24a,24a,24a,24aと、該第一部分24a,24a,24a,24aに伸縮自在に接続された第二部分24b,24b,24b,24bと、を備える。また、各足部24は、同じ長さになるように形成されている。
足部24は、図5に示すように、第一部分24a又は第二部分24bの何れか一方に設けられたピニオン部26と、該ピニオン部26と噛合することで第二部分24bを第一部分24aに対して伸縮させるためのラック部28とを備える。本実施形態においては、ラック部28は、第一部分24aの内面に沿設されていると共に、ピニオン部26は、第二部分24bの第一部分24a側一端に取り付けられた軸部25を介して回転軸27に軸支されている。ピニオン部26が回転軸27を中心としてラック部28上を往復動することで、第二部分24bが第一部分24aに対して伸縮するようになる。
ピニオン部26を軸支する回転軸27には、第一実施形態にかかる水平度計測器1の上記エンコーダ7a,7b,7c,7dと同様のエンコーダ(図示しない)が設けられ、ピニオン部26が足部24の第二部分24bの移動に伴って回転する回転量をエンコーダが検出し、かかる足部24の第一部分24aに対する第二部分24bの移動量を検出した上で、検出した移動量の値を足部24の長さ情報に変換して演算部9に出力する。
次に、機器を設置面に水平に設置すべく、機器と設置面とを固定する箇所へ金属板を施設するための方法について説明する。
本実施形態にかかる水平度計測器21の設置方法においては、上記第一実施形態にかかる水平度計測器1の筐体2の重心を取った第一紐体3を手等で担持して、筐体2を水平に保持する代わりに、筐体22を手等で担持しながら、目測で水準器23を確認しつつ筐体22を水平に保持する。また、各足部24,24,24,24の第二部分24b,24b,24b,24bを第一部分24a,24a,24a,24aに対して延出して、各足部24,24,24,24を設置面に載置する。なお、それ以外の手順については、第一実施形態と同様の内容であるため、説明を省略する。
以上のように、本実施形態にかかる水平度計測器21は、水準器23と、各足部24,24,24,24の第一部分24a,24a,24a,24a及び第二部分24b,24b,24b,24b、第一部分24a,24a,24a,24aに設けられたラック部26、及び第二部分24b,24b,24b,24bに設けられたピニオン部25以外は、第一実施形態にかかる水平度計測器1と同様の構成をなしている。
上記構成の水平度計測器21によれば、機器を設置面に水平に設置するために、長年の経験を必要とせず、また、目測で水準器の角度を変えながら機器と設置面との高さを測定し、必要な種類と枚数の金属板を組み合わせて施設を繰り返す必要がない。これにより、機器を設置環境の設置面に対して容易にかつ精度良く水平に設置することができる。
また、足部24,24,24,24は、筐体22に対して垂直方向又は水平方向に回転可能であると共に、伸縮自在に形成されている。このため、機器を設置する設置環境に応じて各足部24,24,24,24を伸縮させることで、多様な設置環境に対応することが可能となり、機器を水平に設置することができる環境を増加させることができる。
なお、本発明は、上記第一実施形態及び第二実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更し得ることは勿論のことである。
上記第一実施形態において、筐体2を水平に保持するために、筐体2の重心を取るように上面2aの中心Oの位置に取り付けられた水平保持手段としての第一紐体3を用いたが、これに限定されず、要は、水平保持手段は、筐体2の上面2aの中心Oの位置に取り付けられ、手等で担持するようにして、筐体2を水平に保持できるような構成であればよい。
上記第一実施形態において、筐体2の重心を取るように上面2aの中心Oの位置に取り付けられた第一紐体3を手等で担持して、筐体2を水平に保持するようにしたが、これに限定されず、例えば、筐体2を手等で担持しながら、筐体2の上面2a等に設けられた水準器を用いて筐体2を水平に保持するようにしてもよい。要は、筐体2を水平に配置できるような構成であればよい。
上記第一実施形態において、足部4a,4b,4c,4dの長さが所定の値になるように形成されているが、これに限定されず、例えば、上記第二実施形態の足部24,24,24,24のように、伸縮自在となるように形成されてもよい。なお、足部24,24,24,24を伸縮させる構成については、ラック及びピニオン以外の構成であってもよいことは言うまでもない。
上記第二実施形態において、筐体22の上面22aに設けられた水準器23を用いて筐体21を水平に保持するようにしたが、これに限定されず、例えば、上記第一実施形態のように、筐体22の上面22aの中心Oの位置に取り付けられた紐体等を手で担持して、筐体2を水平に保持するようにしてもよい。
上記第二実施形態において、各足部24の各第一部分24aにラック部28を設けると共に、各足部24の各第二部分24bにピニオン部27を設けるようにしたが、これに限定されず、例えば、各足部24の各第二部分24bにラック部28を設けると共に、各足部24の各第一部分24aにピニオン部27を設けるようにしてもよい。要は、各足部24の各第二部分24bが各足部24の各第一部分24aに対して伸縮自在となるように形成されればよい。
上記第二実施形態において、各足部24が伸縮自在となるように形成されているが、これに限定されず、例えば、上記第一実施形態のように、各足部24の長さが所定の値になるように形成されてもよい。
上記第一実施形態及び第二実施形態において、エンコーダ7a,7b,7c,7dが、各足部4a,4b,4c,4d、及び各足部24の垂直方向又は水平方向の移動に伴って、エンコーダ7a,7b,7c,7dから引き出された紐体8a,8b,8c,8dの引き出し量から、各足部4a,4b,4c,4d、及び各足部24と筐体2との垂直方向の傾斜角を測定し、その情報を演算部9に出力するようにしたが、これに限定されず、例えば、エンコーダ7a,7b,7c,7dの代わりに、紐体8a,8b,8c,8dの引き出し量を、光学センサ等の検出手段を用いて、各足部4a,4b,4c,4d,及び24と筐体2との垂直方向の傾斜角を測定し、その情報を演算部9に出力するようにしてもよい。
上記第一実施形及び第二実施形態において、エンコーダ7a,7b,7c,7dが、各足部4a,4b,4c,4d、及び各足部24の垂直方向又は水平方向の移動に伴って、エンコーダ7a,7b,7c,7dから引き出された紐体8a,8b,8c,8dの引き出し量から、各足部4a,4b,4c,4d、及び各足部24と、筐体2との垂直方向の傾斜角を測定し、その情報を演算部9に出力するようにしたが、これに限定されず、例えば、エンコーダ7a,7b,7c,7dが、エンコーダ7a,7b,7c,7dから引き出された紐体8a,8b,8c,8dの引き出し量を把握して、その引き出し量の情報を演算部9に出力し、演算部9が、その情報に基づいて筐体2に対する各足4a,4b,4c,4d及び各足部24の垂直方向の傾斜角と、各足部4a,4b,4c,4d及び各足部24の長さとの正弦関数を用いて、各足部4a,4b,4c,4d及び各足部24と筐体2との各高さの値(各足部4a,4b,4c,4dの先端4e及び各足部24の先端から筐体2の下面2bまでの距離)を算出するようにしてもよい。
1,21…水平度計測器、2,22…機器本体(筐体)、2a…上面、2b…下面、3…第一紐体、4a,4b,4c,4d,24…足部、5a,5b,5c,5d…ヒンジ部、6a,6b,6c,6d…プレート部、7a,7b,7c,7d…エンコーダ、8a,8b,8c,8d…第二紐体、9…演算部、10a,10b,10c,10d…表示部、11…スタートボタン、12a、12b、12c、12d…スリット部、23…水準器、25…軸部、26…ピニオン部、27…回転軸、28…ラック部。
Claims (4)
- 機器を設置面に水平に設置するに際し、該設置面の水平度を事前に把握するための水平度計測器であって、水平に配置される筐体と、該筐体の下面に少なくとも垂直方向で回転自在となるように取り付けられ、同じないし略同じ長さを有する四本の足部と、前記筐体に対する各足部の垂直方向の傾斜角を検出するための検出部と、前記傾斜角と各足部の長さとの関係から、各足部の先端と前記筐体との高さの値を算出し、算出した各高さの差分を計算するための演算部と、該演算部によって計算された結果を表示するための表示部とを備えることを特徴とする水平度計測器。
- 前記筐体は、上面の中心の位置に取り付けられた水平保持手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の水平度計測器。
- 前記筐体は、水平状態を把握するための水準器を備えていることを特徴とする請求項1に記載の水平度計測器。
- 前記四本の足部は、前記筐体の下面に回転可能に支持された第一部分と、該第一部分に伸縮自在に接続された第二部分とを備え、同じないし略同じ長さになるように伸縮することを特徴とする請求項1に記載の水平度計測器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010234420A JP2012088143A (ja) | 2010-10-19 | 2010-10-19 | 水平度計測器 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108662399A (zh) * | 2018-07-30 | 2018-10-16 | 安徽吉乃尔电器科技有限公司 | 一种建筑物测控用测控仪调节装置 |
CN116045912A (zh) * | 2023-03-06 | 2023-05-02 | 金田产业发展(山东)集团有限公司 | 一种地质勘测用倾角测量装置及其使用方法 |
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2010
- 2010-10-19 JP JP2010234420A patent/JP2012088143A/ja active Pending
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CN116045912A (zh) * | 2023-03-06 | 2023-05-02 | 金田产业发展(山东)集团有限公司 | 一种地质勘测用倾角测量装置及其使用方法 |
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