JP2012087656A - モーター駆動装置及びそれを搭載した冷凍サイクル装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】V4とV3のベクトルパターンが1キャリア周期(1/fc)の間に現れるため、キャリア周波数fcに同期した交流電流を発生することが可能となり、圧縮機に寝込んだ冷媒を加熱する。
【選択図】図6
Description
(空気調和機の全体構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係る空気調和機の全体構成図である。
図1において、圧縮機1、四方弁2、室外熱交換器3、膨張弁4、室内熱交換器5は、冷媒配管6によって接続され冷凍サイクルを形成し、セパレート形空気調和機を構成している。また、圧縮機1は、その内部に、冷媒を圧縮する圧縮機構7、及び、これを動作させるモーター8を備えている。
図2は、本発明の実施の形態1に係るモーター駆動装置50におけるインバーター制御手段10の構成図の一例である。
図2で示されるように、インバーター制御手段10は、寝込み検出手段21、高周波交流電圧発生手段22、位相切替手段23、モーター電圧振幅決定手段24及びPWM信号生成手段25を有する。
なお、図2で示されるように、寝込み検出手段21は、インバーター制御手段10に備えられるものとしているが、これに限定されるものではなく、インバーター制御手段10とは別体であるものとして備えられるものとしてもよい。
なお、図2で示されるように、位相切替手段23は、インバーター制御手段10に備えられるものとしているが、これに限定されるものではなく、インバーター制御手段10とは別体であるものとして備えられるものとしてもよい。
なお、図2で示されるように、モーター電圧振幅決定手段24は、インバーター制御手段10に備えられるものとしているが、これに限定されるものではなく、インバーター制御手段10とは別体であるものとして備えられるものとしてもよい。
図3は、本発明の実施の形態1に係るモーター駆動装置50におけるコンバーター制御手段16の構成図の一例である。
図3で示されるように、コンバーター制御手段16は、母線電圧制御手段31、母線電圧指令値決定手段32及び駆動パルス生成手段33を有する。
図4は、本発明の実施の形態1に係る空気調和機の冷媒加熱動作開始の判定動作を示すフローチャートである。
空気調和機は、圧縮機1が停止して待機状態であるか否かを判定する。その判定の結果、待機状態である場合は、ステップS2へ進む。一方、待機状態でない場合は、判定動作を終了する。
空気調和機は、寝込み検出手段21から圧縮機1内に冷媒が寝込んだか否かを示す検出信号を受信し、圧縮機1内に冷媒が寝込んでいるか否かを判定する。その判定の結果、圧縮機1内に冷媒が寝込んでいる場合は、ステップS3へ進む。一方、圧縮機1内に冷媒が寝込んでいない場合は、ステップS1へ戻る。
インバーター制御手段10及びコンバーター制御手段16は、圧縮機1に対する冷媒加熱動作を実施する。動作終了後、ステップS1へ戻る。
高周波交流電圧発生手段22は、以下のステップS111〜ステップS113の手順によって、PWM信号生成手段25へ送信する電圧指令値を演算する。
高周波交流電圧発生手段22は、圧縮機1において所望の発熱量を得るために必要な振幅Aをモーター電圧振幅決定手段24から受信する。その後、ステップS112及びステップS14へ進む。
高周波交流電圧発生手段22は、位相切替手段23によって位相θ1及び位相θ2のうちいずれか一方を選択された位相θを受信する。
高周波交流電圧発生手段22は、振幅A及び位相θに基づいて、下記の式(1)〜式(3)によって、モーター8各相の電圧指令値Vu*、Vv*及びVw*を演算し、PWM信号生成手段25へ送信する。その後、ステップS12へ進む。
なお、高周波交流電圧発生手段22は、上記のように式(1)〜式(3)によって電圧指令値Vu*、Vv*及びVw*を演算するものとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、二相変調、三次高調波重畳変調又は空間ベクトル変調等によって、電圧指令値Vu*、Vv*及びVw*を演算するものとしてもよい。
Vv*=A・cos(θ−2π/3) (2)
Vw*=A・cos(θ+2π/3) (3)
PWM信号生成手段25は、母線電圧検出手段17によって検出された母線電圧検出値Vdcを受信する。
PWM信号生成手段25は、高周波交流電圧発生手段22から受信した電圧指令値Vu*、Vv*及びVw*、並びに、母線電圧検出手段17から受信した母線電圧検出値Vdcに基づいて、その電圧指令値と所定の周波数の振幅Vdc/2のキャリア信号と比較し、その大小関係によってPWM信号UP、VP、WP、UN、VN及びWNを生成する。そして、PWM信号生成手段25は、生成したPWM信号によってインバーター9のスイッチング素子9a〜スイッチング素子9fのオン/オフ動作を制御する。
コンバーター制御手段16は、母線電圧検出手段17から受信した母線電圧検出値Vdcと、モーター電圧振幅決定手段24から受信した振幅Aとを比較する。その比較の結果、振幅Aが母線電圧検出値Vdcの1/2よりも大きい場合、ステップS15へ進む。一方、振幅Aが母線電圧検出値Vdcの1/2以下である場合、ステップS17へ進む。
母線電圧指令値決定手段32は、母線電圧指令値を、モーター8に与える電圧の振幅Aの2倍とする。そして、母線電圧制御手段31は、その振幅Aの2倍とされた母線電圧指令値を母線電圧指令値決定手段32から受信し、その母線電圧指令値、及び母線電圧検出値Vdcに基づいて、スイッチング素子14に対するオンデューティーを演算し、駆動パルス生成手段33に送信する。
なお、上記において、母線電圧指令値を、振幅Aの2倍にするものとしたが、実際には、モーター8の発熱状況等に応じて、モーター8のパラメーターが変化し、実際のモーター8の発熱量が、所望の発熱量と異なる場合も考えられる。この場合、予め発熱量のバラツキを考慮し、振幅Aの2倍の値を中心に増減してもよい。
駆動パルス生成手段33は、母線電圧制御手段31から受信したオンデューティーに基づいて駆動パルスを生成する。そして、スイッチング素子14は、この駆動パルスに基づいて、オン/オフ動作する。ここで、オンデューティーはキャリア周期におけるスイッチング素子14のオン時間の割合として0〜1の値となるため、ここでのキャリア振幅は1とすればよい。この、スイッチング素子14によるオン/オフ動作によって、コンバーター11の出力電圧である母線電圧が昇圧される。
空気調和機は、コンバーター11を停止させ、母線電圧の昇圧は実施しない。
図6で示されるように、電圧ベクトルはV0(UP=VP=WP=0)→V4(UP=1、VP=WP=0)→V7(UP=VP=WP=1)→V3(UP=0、VP=WP=1)→V0(UP=VP=WP=0)・・・の順で変化する。
一般的なインバーターの場合、そのスイッチング素子のスイッチングスピードによってキャリア周波数の上限が決まっており、一般的なIGBT(Inslated Gate Bipolar Transistor)の場合、20kHz程度である。そのため、搬送波であるキャリア周波数以上の高周波電圧を出力することは困難であり、高周波電圧の周波数がキャリア周波数の1/10程度になると、高周波電圧の波形出力精度が悪化し直流成分が重畳する等悪影響を及ぼす恐れがある。例えば、キャリア周波数を20kHzとすると、高周波電圧の周波数は1/10の2kHzとなって可聴周波数領域となり、騒音悪化が懸念される。
Vdc:母線電圧検出値、Vs:電源電圧、D:オンデューティー
以上のような構成及び動作によって、キャリア周波数に同期した交流電流を発生することが可能となり、高周波電圧の周波数が高い状態に制御することが可能となり、騒音悪化の問題を抑制しつつ、効率のよい冷媒加熱動作を実施することができる。
一般に、コンバーターによる母線電圧昇圧等の動作を実施する場合、昇圧によって、インバーター損失の低減を図ることが可能であるが、コンバーターにおいては、停止時に比べ、スイッチング素子における導通頻度が増加するため、コンバーター損失が増加することになる。このため、コンバーターの動作時は、インバーター損失の低減分に対し、コンバーター損失の増加分が小さくなることが必須となり、本実施の形態においてこれを解決するための動作について説明する。
図8は、本発明の実施の形態2に係るモーター駆動装置50におけるコンバーター制御手段16の構成図の一例である。
図8で示されるように、コンバーター制御手段16は、母線電圧制御手段31、母線電圧指令値決定手段32、駆動パルス生成手段33及びキャリア周波数変更手段34を有する。
図9は、本発明の実施の形態2に係る空気調和機の冷媒加熱動作を示すフローチャートである。
コンバーター制御手段16は、以下のステップS161及びステップS162の手順によって、駆動パルスを生成する。
キャリア周波数変更手段34は、後述する電流モード指令に基づいて、キャリア周波数を変更し、その変更したキャリア周波数を駆動パルス生成手段33に送信する。
駆動パルス生成手段33は、母線電圧制御手段31から受信したオンデューティー、及び、キャリア周波数変更手段34から受信したキャリア周波数に基づいて駆動パルスを生成する。そして、スイッチング素子14は、この駆動パルスに基づいて、オン/オフ動作する。ここで、オンデューティーはキャリア周期におけるスイッチング素子14のオン時間の割合として0〜1の値となるため、ここでのキャリア振幅は1とすればよい。この、スイッチング素子14によるオン/オフ動作によって、コンバーター11の出力電圧である母線電圧が昇圧される。
図10は、本発明の実施の形態2に係るモーター駆動装置50において各電流モードにおけるリアクトル13に流れる電流を示すものである。
コンバーター制御手段16における母線電圧の制御に関しては、スイッチング素子14がオンした場合には、逆流防止素子15は導通が阻止され、リアクトル13には電源電圧が印加される。一方、スイッチング素子14がオフした場合には、逆流防止素子15に電流が導通し、リアクトル13には、電源電圧と、コンバーターの出力電圧すなわち母線電圧との差分が、スイッチング素子14のオン時と逆向きの極性で印加される。このとき、直流電源18の電源電圧とコンバーター11の出力電圧(母線電圧)との関係は前述の式(4)によって与えられ、オンデューティーの調整によって母線電圧を調整可能であることが分かる。また、このときリアクトル13に流れる電流は、スイッチング素子14がオン時に直線的に増加し、スイッチング素子14がオフ時には直線的に減少する。
したがって、リアクトル13に流れる電流を不連続モードとすれば、リアクトル13に流れる電流の平均値に対して電流ピーク値が大きくなり、電流リプル率が大きくなるため、リアクトル13に必要とされるインダクタンス値が小さくなり、リアクトル13及びこれを備えたコンバーター11の小型及び軽量化が可能となる。
L:インダクタンス、Vdc:母線電圧検出値、Vs:電源電圧、Pin:コンバーター入力電力、K:比例係数、fc:キャリア周波数
以上の構成及び動作のように、キャリア周波数変更手段34によって、不連続モードに設定された場合は、連続モードと比較して、スイッチング素子14のスイッチング周波数を低く設定することができ、スイッチング素子14のオン時においては、電流ゼロの状態でのスイッチングとなるため、スイッチング損失の低減を図ることができ、コンバーター11における損失を低減することができる。
実施の形態2のように、リアクトル13に流れる電流の電流モードを不連続モードとすることによって、連続モードに比べ、スイッチング素子14におけるスイッチング損失の低減、そして、リアクトルの小型及び軽量化が図れるが、このとき、電源における電流も同様に不連続モードとなり、電源における電流リプルが問題となることがある。本実施の形態においてはこれを解決するための動作について説明する。
図11は、本発明の実施の形態3に係る空気調和機の全体構成図である。
図11で示されるように、コンバーター11は、リアクトル13a、MOSFET等のスイッチング素子14a、及び、ファストリカバリダイオード等の逆流防止素子15aから構成される1系統のコンバーター部、並びに、リアクトル13b、MOSFET等のスイッチング素子14b、及び、ファストリカバリダイオード等の逆流防止素子15bから構成されるもう1系統のコンバーター部が、それぞれ並列に接続されて構成されている。このコンバーター11におけるスイッチング素子14a及びスイッチング素子14bは、コンバーター制御手段16から出力される駆動信号に基づいて、オン/オフ動作が制御される。その他の構成は、図1で示される実施の形態1に係る空気調和機の構成と同様である。
なお、並列接続するコンバーター部の系統数は、図11で示されるような2系統に限定されるものではなく、さらに多系統としても何ら問題ない。
図12は、本発明の実施の形態3に係るモーター駆動装置50におけるコンバーター制御手段16の構成図の一例である。
図12で示されるように、コンバーター制御手段16は、母線電圧制御手段31、母線電圧指令値決定手段32、駆動パルス生成手段33a及び駆動パルス生成手段33bを有する。
次に、図5を参照しながら、本実施の形態に係る空気調和機の冷媒加熱動作について説明する。
母線電圧指令値決定手段32は、母線電圧指令値を、モーター8に与える電圧の振幅Aの2倍とする。そして、母線電圧制御手段31は、その振幅Aの2倍とされた母線電圧指令値を母線電圧指令値決定手段32から受信し、その母線電圧指令値、及び母線電圧検出値Vdcに基づいて、スイッチング素子14a及びスイッチング素子14bに対するオンデューティーを演算し、それぞれ駆動パルス生成手段33a及び駆動パルス生成手段33bに送信する。
なお、上記において、母線電圧指令値を、振幅Aの2倍にするものとしたが、実際には、モーター8の発熱状況等に応じて、モーター8のパラメーターが変化し、実際のモーター8の発熱量が、所望の発熱量と異なる場合も考えられる。この場合、予め発熱量のバラツキを考慮し、振幅Aの2倍の値を中心に増減してもよい。
駆動パルス生成手段33a及び駆動パルス生成手段33bは、母線電圧制御手段31から受信したオンデューティーに基づいて駆動パルスを生成する。そして、スイッチング素子14aは、駆動パルス生成手段33aによって生成された駆動パルスに基づいてオン/オフ動作し、スイッチング素子14bは、駆動パルス生成手段33bによって生成された駆動パルスに基づいてオン/オフ動作する。ここで、オンデューティーはキャリア周期におけるスイッチング素子14a及びスイッチング素子14bのオン時間の割合として0〜1の値となるため、ここでのキャリア振幅は1とすればよい。この、スイッチング素子14a及びスイッチング素子14bによるオン/オフ動作によって、コンバーター11の出力電圧である母線電圧が昇圧される。
図13は、本発明の実施の形態3に係るモーター駆動装置50において各電流モードにおけるリアクトル13及び直流電源18に流れる電流を示すものである。
コンバーター制御手段16によるコンバーター11の制御に関して、オンデューティーの値とキャリアとを比較して駆動パルスを生成する際、図13で示されるように、駆動パルス生成手段33a及び駆動パルス生成手段33bにおいて使用するキャリアを180度位相のずれたものとすることによって、駆動パルス生成手段33a及び駆動パルス生成手段33bのそれぞれで生成される駆動パルス信号は180度位相のずれたものとなる。これによって、それぞれの系統におけるリアクトル13a及びリアクトル13bの電流も、180度位相のずれたものとなり、直流電源18に流れる電流はその和となる。
以上の構成及び動作のように、コンバーター11における各系統のコンバーター部において不連続モードとなるよう制御しても、直流電源18に流れる電流は各系統のコンバーター部におけるリアクトル13a及びリアクトル13bそれぞれに流れる電流の和となり、その結果、連続モードとなり、かつ、電流リプル率も小さくなるため、各系統のコンバーター部においては不連続モードとしてスイッチング損失を低減しつつ、直流電源18における電流のリプルを低減することが可能となる。
Claims (17)
- 直流電源から供給される直流電圧を変圧するコンバーターと、
該コンバーターから出力される直流電圧を平滑する平滑コンデンサーと、
スイッチング素子によって構成され、前記コンバーターから出力されて前記平滑コンデンサーによって平滑された直流電圧を高周波電圧に変換し、冷凍サイクルにおける圧縮機のモーターへ前記高周波電圧を供給するインバーターと、
該インバーターの前記スイッチング素子のスイッチング動作を制御するインバーター制御手段と、
を備え、
該インバーター制御手段は、
前記圧縮機に寝込んだ冷媒を加熱する場合に、前記圧縮機の圧縮動作時における運転周波数よりも高い周波数の高周波電圧指令値を出力する高周波電圧発生手段と、
前記高周波電圧指令値及びキャリア信号に基づいて、前記インバーターにおける前記スイッチング素子にスイッチング動作を実施させるPWM信号を生成するPWM信号生成手段と、
を有し、
前記インバーターは、前記PWM信号によって前記スイッチング素子に対してスイッチング動作を実施させて、前記モーターに前記高周波電圧を供給し、前記モーターに鉄損及び銅損を発生させることによって、前記圧縮機に寝込んだ冷媒を加熱する冷媒加熱動作を実施する
ことを特徴とするモーター駆動装置。 - 前記圧縮機内での冷媒寝込みを検出する寝込み検出手段と、
前記インバーター制御手段は、前記寝込み検出手段によって前記圧縮機内での冷媒寝込みが検出された場合に、前記インバーターに前記冷媒加熱動作を実施させる
ことを特徴とする請求項1記載のモーター駆動装置。 - 外部から入力される第1の位相及び第2の位相を入力し、そのうちいずれか一方を前記キャリア信号に基づいて周期的に切り替えて選択し、選択位相として前記高周波電圧発生手段に出力する位相切替手段と、
前記圧縮機において所定の発熱量を得るために必要な前記モーターへ供給する前記高周波電圧の振幅をもとめ、該振幅を前記高周波電圧発生手段に出力する振幅決定手段と、
を備え、
前記高周波電圧発生手段は、前記選択位相及び前記振幅に基づいて、前記高周波電圧指令値を算出する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のモーター駆動装置。 - 前記コンバーターは、入力した直流電圧を昇圧させる昇圧コンバーターであり、
前記平滑コンデンサーの両端電圧である母線電圧を検出する母線電圧検出手段と、
該母線電圧検出手段によって検出された前記母線電圧と、前記振幅決定手段によって出力された前記振幅とを比較し、前記振幅が前記母線電圧の1/2より大きい場合、前記コンバーターが出力する直流電圧を昇圧させるコンバーター制御手段と、
を備えた
ことを特徴とする請求項3記載のモーター駆動装置。 - 前記コンバーターは、少なくとも、リアクトルと逆流阻止手段との直列回路、及び、前記リアクトルと前記逆流阻止手段との接続点から前記直流電源の負極側に接続されたスイッチング素子によって構成され、
前記コンバーターの前記スイッチング素子のスイッチング動作を制御するためのキャリア周波数を変更し、前記リアクトルに流れる電流が0となる区間が存在するように前記キャリア周波数を設定した動作状態である不連続モード、及び、前記リアクトルに流れる電流が0とならないように前記キャリア周波数を設定した動作状態である連続モードのいずれかによって前記コンバーターを動作させるキャリア周波数変更手段を備えた
ことを特徴とする請求項4記載のモーター駆動装置。 - 前記キャリア周波数変更手段は、冷媒寝込みが発生している場合に前記インバーターが前記冷媒加熱動作を実施する場合に前記不連続モードを実施し、前記圧縮機によって通常の冷媒圧縮動作が実施される場合に前記連続モードを実施する
ことを特徴とする請求項5記載のモーター駆動装置。 - 前記コンバーターは、少なくとも、前記リアクトルと前記逆流阻止手段との直列回路、及び、前記リアクトルと前記逆流阻止手段との接続点から前記直流電源の負極側に接続された前記スイッチング素子によって構成されるコンバーター部を2系統以上有し、
前記コンバーター制御手段は、各系統の前記コンバーター部において、前記スイッチング素子のスイッチング動作をさせるために生成する駆動パルス信号を、それぞれ位相をずらして生成する
ことを特徴とする請求項5又は請求項6記載のモーター駆動装置。 - 前記コンバーター制御手段は、各系統の前記コンバーター部において、前記スイッチング素子のスイッチング動作をさせるために生成する前記駆動パルス信号を、それぞれ位相をずらして生成することによって、前記各リアクトルに流れる電流の和である前記直流電源に流れる電流のリプルを、1つの系統の前記コンバーター部を動作させた場合における前記直流電源に流れる電流のリプルよりも低減させる
ことを特徴とする請求項7記載のモーター駆動装置。 - 前記コンバーター制御手段は、前記インバーター制御手段によって前記冷媒加熱動作が実施される場合、少なくとも1系統の前記コンバーター部の動作を停止させる
ことを特徴とする請求項7又は請求項8記載のモーター駆動装置。 - 前記高周波電圧発生手段は、出力する前記高周波電圧指令値の周波数を、前記インバーターを構成する前記スイッチング素子のスイッチング周波数の上限値以下とする
ことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載のモーター駆動装置。 - 前記モーターの固定子巻線は、集中巻きである
ことを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載のモーター駆動装置。 - 前記モーターの固定子巻線は、前記モーターの相端子側から中性点まで巻かれた
ことを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載のモーター駆動装置。 - 前記インバーター制御手段は、前記高周波電圧発生手段によって出力される前記高周波電圧指令値の周波数が10kHzを超える場合、前記モーターの入力電力が50W以下となるように制御する
ことを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれかに記載のモーター駆動装置。 - 前記インバーターを構成する前記スイッチング素子は、ワイドバンドギャップ半導体によって形成された
ことを特徴とする請求項1〜請求項13のいずれかに記載のモーター駆動装置。 - 前記ワイドバンドギャップ半導体は、SiC、GaN又はダイヤモンドである
ことを特徴とする請求項14記載のモーター駆動装置。 - 前記圧縮機、熱源側熱交換器、膨張装置及び利用側熱交換器が冷媒配管によって環状に接続された冷凍サイクルと、
請求項1〜請求項15のいずれかに記載されたモーター駆動装置と、
を備えた
ことを特徴とする冷凍サイクル装置。 - 前記圧縮機は、スクロール型である
ことを特徴とする請求項16記載の冷凍サイクル装置。
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