JP2012087656A - モーター駆動装置及びそれを搭載した冷凍サイクル装置 - Google Patents

モーター駆動装置及びそれを搭載した冷凍サイクル装置 Download PDF

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Abstract

【課題】待機中における効率の高い冷媒加熱、及び圧縮機における振動及び騒音の低減を可能とするモーター駆動装置及びそれを搭載した冷凍サイクル装置を得る。
【解決手段】V4とV3のベクトルパターンが1キャリア周期(1/fc)の間に現れるため、キャリア周波数fcに同期した交流電流を発生することが可能となり、圧縮機に寝込んだ冷媒を加熱する。
【選択図】図6

Description

本発明は、冷媒寝込みを抑制するために圧縮機を加熱するモーター駆動装置及びそれを搭載した冷凍サイクル装置に関する。
従来の空気調和機として、例えば、圧縮機が停止している場合に圧縮機内での液冷媒の滞留による液圧縮を防止するために圧縮機内に滞留する液冷媒量が所定値以上になると信号を出力し、制御装置はその信号を受信した場合、モーターの巻線に微弱の高周波欠相電流を通電してモーター巻線を温め、冷媒寝込み、すなわち、圧縮機内の液冷媒の低温滞留状態における運転開始による液圧縮を防止して圧縮機の破損を防止しているものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、スイッチング素子のオン/オフ周期を制御することによってモーターのステーターコイルに流れる電流の向きが周期的に逆方向になるようにして、従来の抵抗損による発熱だけでなくヒステリシス損による発熱を促進し、さらに単位時間当たりのスイッチング回数を減らすことによって、極力少ない消費電流で十分な予熱を実施できるようにし、電力効率の向上を図る電動機予熱装置もある(例えば、特許文献2参照)。
特開平8−226714号公報(第1−3頁、図1−2) 特開平11−159467号公報(第3、5−6頁、図1−6)
しかしながら、特許文献1に記載された空気調和機については、欠相電流を流すため電流が流れない巻線が発生するため均一に圧縮機の加熱ができず、また、突極比を持つ永久磁石同期モーターにインバーターを用いて欠相電流を流そうとする場合、巻線インダクタンスのローター位置の依存性があり、ローター位置に応じて全相に電流が流れることがあるため、欠相電流を流すことが困難であるという問題点があった。
また、特許文献2に記載の電動機予熱装置においては、一端が電源側に接続されたスイッチング素子の何れか一つを所定時間に所定周期で繰り返しオン/オフさせると同時に、一端がアース側に接続されたスイッチング素子の何れか二つを当該所定時間、オン状態にし、その後、ステーターコイルに流れる電流が逆方向となるように対応するため、巻線に流す電流の周波数を高周波化できず、高周波化による鉄損発生に限界があり、効率向上が図れないだけでなく、オン/オフ周波数が人間にとって耳障りなものとなり騒音発生等の問題点があった。
本発明は、上記のような課題、並びに、近年の厳しい環境配慮設計基準である欧州EuP指令(Directive on Eco−Design of Energy−using Products)及び豪州MEPS(Minimum Energy Performance Standards)に適合するためになされたものであり、待機中における効率の高い冷媒加熱、及び圧縮機における振動及び騒音の低減を可能とするモーター駆動装置及びそれを搭載した冷凍サイクル装置を得ることを目的とする。
本発明に係るモーター駆動装置は、直流電源から供給される直流電圧を変圧するコンバーターと、該コンバーターから出力される直流電圧を平滑する平滑コンデンサーと、スイッチング素子によって構成され、前記コンバーターから出力されて前記平滑コンデンサーによって平滑された直流電圧を高周波電圧に変換し、冷凍サイクルにおける圧縮機のモーターへ前記高周波電圧を供給するインバーターと、該インバーターの前記スイッチング素子のスイッチング動作を制御するインバーター制御手段と、を備え、該インバーター制御手段は、前記圧縮機に寝込んだ冷媒を加熱する場合に、前記圧縮機の圧縮動作時における運転周波数よりも高い周波数の高周波電圧指令値を出力する高周波電圧発生手段と、前記高周波電圧指令値に基づいて、前記インバーターにおける前記スイッチング素子にスイッチング動作を実施させるPWM信号を生成するPWM信号生成手段と、を有し、前記インバーターは、前記PWM信号によって前記スイッチング素子に対してスイッチング動作を実施させて、前記モーターに前記高周波電圧を供給し、前記モーターに鉄損及び銅損を発生させることによって、前記圧縮機に寝込んだ冷媒を加熱させるものである。
本発明によれば、高周波電圧の周波数が高い状態に制御することが可能となり、軸受け磨耗及び騒音悪化の問題を抑制しつつ、効率のよい冷媒加熱動作を実施することができる。
本発明の実施の形態1に係る空気調和機の全体構成図である。 本発明の実施の形態1に係るモーター駆動装置50におけるインバーター制御手段10の構成図の一例である。 本発明の実施の形態1に係るモーター駆動装置50におけるコンバーター制御手段16の構成図の一例である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和機の冷媒加熱動作開始の判定動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る空気調和機の冷媒加熱動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係るモーター駆動装置50のインバーター制御手段10におけるPWM信号のタイムチャートを示す図である。 図6で示される各電圧ベクトルにおけるモーター8の巻線電流の流れを示す図である。 本発明の実施の形態2に係るモーター駆動装置50におけるコンバーター制御手段16の構成図の一例である。 本発明の実施の形態2に係る空気調和機の冷媒加熱動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係るモーター駆動装置50において各電流モードにおけるリアクトル13に流れる電流を示すものである。 本発明の実施の形態3に係る空気調和機の全体構成図である。 本発明の実施の形態3に係るモーター駆動装置50におけるコンバーター制御手段16の構成図の一例である。 本発明の実施の形態3に係るモーター駆動装置50において各電流モードにおけるリアクトル13及び直流電源18に流れる電流を示すものである。 本発明の実施の形態3に係るモーター駆動装置50におけるコンバーター制御手段16の別形態の構成図である。
実施の形態1.
(空気調和機の全体構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係る空気調和機の全体構成図である。
図1において、圧縮機1、四方弁2、室外熱交換器3、膨張弁4、室内熱交換器5は、冷媒配管6によって接続され冷凍サイクルを形成し、セパレート形空気調和機を構成している。また、圧縮機1は、その内部に、冷媒を圧縮する圧縮機構7、及び、これを動作させるモーター8を備えている。
モーター8は、インバーター9に接続されており、そのインバーター9は、モーター8に駆動電圧を供給し駆動させる。また、インバーター9は、ブリッジ結線された例えばMOSFET(Metal−Oxide−Semiconductor Field−Effect Transistor)等のスイッチング素子9a〜スイッチング素子9fより構成されている。具体的には、インバーター9は、直列接続されたスイッチング素子9a及びスイッチング素子9d、スイッチング素子9b及びスイッチング素子9e、並びに、スイッチング素子9c及びスイッチング素子9fがそれぞれ並列に接続されて構成されており、直列接続された2つのスイッチング素子の接続点がモーター8に接続されている。また、スイッチング素子9a〜スイッチング素子9fは、それぞれ逆並列接続されたフライホイールダイオードが接続されている。
スイッチング素子9a〜スイッチング素子9fは、インバーター制御手段10から出力されるPWM信号(スイッチング素子9aに対する信号をUP、スイッチング素子9bに対する信号をVP、スイッチング素子9cに対する信号をWP、スイッチング素子9dに対する信号をUN、スイッチング素子9eに対する信号をVN、そして、スイッチング素子9fに対する信号をWNとする)に基づいて、オン/オフ動作が制御される。
また、インバーター9を構成するスイッチング素子9a及びスイッチング素子9dの直列回路、スイッチング素子9b及びスイッチング素子9eの直列回路、並びに、スイッチング素子9c及びスイッチング素子9fの直列回路のそれぞれの両端には、コンバーター11から出力され平滑コンデンサー12によって平滑された直流電圧が印加される。このコンバーター11は、リアクトル13、MOSFET等のスイッチング素子14、及び、ファストリカバリダイオード等の逆流防止素子15によって構成される昇圧チョッパー回路であり、直流電源18から供給される直流電圧を昇圧させる。また、スイッチング素子14は、コンバーター制御手段16から出力される駆動信号に基づいて、オン/オフ動作が制御される。
また、平滑コンデンサー12の両端電圧、すなわち、インバーター9への印加電圧(後述する母線電圧検出値Vdc)は、母線電圧検出手段17によって検出される。
以上のように、少なくとも、インバーター9、インバーター制御手段10、コンバーター11、平滑コンデンサー12、コンバーター制御手段16及び母線電圧検出手段17によって、圧縮機1におけるモーター8を駆動するモーター駆動装置50が構成されている。
(インバーター制御手段10の構成)
図2は、本発明の実施の形態1に係るモーター駆動装置50におけるインバーター制御手段10の構成図の一例である。
図2で示されるように、インバーター制御手段10は、寝込み検出手段21、高周波交流電圧発生手段22、位相切替手段23、モーター電圧振幅決定手段24及びPWM信号生成手段25を有する。
寝込み検出手段21は、圧縮機1内に冷媒が寝込んだか否かを検出し、その検出信号を高周波交流電圧発生手段22へ出力する。
なお、図2で示されるように、寝込み検出手段21は、インバーター制御手段10に備えられるものとしているが、これに限定されるものではなく、インバーター制御手段10とは別体であるものとして備えられるものとしてもよい。
高周波交流電圧発生手段22は、モーター8の各相の電圧指令値を算出する。その具体的動作は、後述する。
位相切替手段23は、例えば、ユーザーによる操作等によって外部から与えられた位相θ1及び位相θ2のうちいずれか一方を選択し、位相θとして高周波交流電圧発生手段22へ送信するものである。
なお、図2で示されるように、位相切替手段23は、インバーター制御手段10に備えられるものとしているが、これに限定されるものではなく、インバーター制御手段10とは別体であるものとして備えられるものとしてもよい。
モーター電圧振幅決定手段24は、例えば、圧縮機1及びモーター8の種類における発熱量とモーター8へ与えられる電圧の振幅Aとの相関を有するテーブルを有するものとし、所望の発熱量を得るために必要な振幅Aを高周波交流電圧発生手段22へ送信するものである。すなわち、圧縮機1及びモーター8の組合せが決定されれば、所望の発熱量を得るために必要なモーターに与える電圧の振幅Aは、一意に定まる。なお、上記のモーター8の発熱は、後述するモーター8の巻線における銅損及び鉄損によって発生するものである。
なお、図2で示されるように、モーター電圧振幅決定手段24は、インバーター制御手段10に備えられるものとしているが、これに限定されるものではなく、インバーター制御手段10とは別体であるものとして備えられるものとしてもよい。
PWM信号生成手段25は、高周波交流電圧発生手段22から受信したモーター8の各相への電圧指令値に基づいて、PWM信号を生成し、このPWM信号によって、スイッチング素子9a〜スイッチング素子9fのオン/オフ動作を実施させるものである。
(コンバーター制御手段16の構成)
図3は、本発明の実施の形態1に係るモーター駆動装置50におけるコンバーター制御手段16の構成図の一例である。
図3で示されるように、コンバーター制御手段16は、母線電圧制御手段31、母線電圧指令値決定手段32及び駆動パルス生成手段33を有する。
母線電圧制御手段31は、母線電圧検出手段17によって検出された母線電圧検出値Vdc、及び、母線電圧指令値決定手段32から受信した母線電圧指令値に基づいて、スイッチング素子14に対するオンデューティーを演算し、そのオンデューティーを駆動パルス生成手段33に送信するものである。
母線電圧指令値決定手段32は、モーター電圧振幅決定手段24から受信した振幅Aに基づいて、母線電圧指令値を演算し、その母線電圧指令値を母線電圧制御手段31に送信するものである。
駆動パルス生成手段33は、母線電圧制御手段31から受信したオンデューティーに基づいて駆動パルスを生成し、この駆動パルスによって、スイッチング素子14のオン/オフ動作を実施させるものである。
(冷媒加熱動作)
図4は、本発明の実施の形態1に係る空気調和機の冷媒加熱動作開始の判定動作を示すフローチャートである。
(S1)
空気調和機は、圧縮機1が停止して待機状態であるか否かを判定する。その判定の結果、待機状態である場合は、ステップS2へ進む。一方、待機状態でない場合は、判定動作を終了する。
(S2)
空気調和機は、寝込み検出手段21から圧縮機1内に冷媒が寝込んだか否かを示す検出信号を受信し、圧縮機1内に冷媒が寝込んでいるか否かを判定する。その判定の結果、圧縮機1内に冷媒が寝込んでいる場合は、ステップS3へ進む。一方、圧縮機1内に冷媒が寝込んでいない場合は、ステップS1へ戻る。
(S3)
インバーター制御手段10及びコンバーター制御手段16は、圧縮機1に対する冷媒加熱動作を実施する。動作終了後、ステップS1へ戻る。
したがって、待機状態の場合には、上記の動作を繰り返し実施し、待機状態でなくなると、この動作を終了し、待機状態以外における通常の圧縮機運転等を開始する。
図5は、本発明の実施の形態1に係る空気調和機の冷媒加熱動作を示すフローチャートである。
(S11)
高周波交流電圧発生手段22は、以下のステップS111〜ステップS113の手順によって、PWM信号生成手段25へ送信する電圧指令値を演算する。
(S111)
高周波交流電圧発生手段22は、圧縮機1において所望の発熱量を得るために必要な振幅Aをモーター電圧振幅決定手段24から受信する。その後、ステップS112及びステップS14へ進む。
(S112)
高周波交流電圧発生手段22は、位相切替手段23によって位相θ1及び位相θ2のうちいずれか一方を選択された位相θを受信する。
(S113)
高周波交流電圧発生手段22は、振幅A及び位相θに基づいて、下記の式(1)〜式(3)によって、モーター8各相の電圧指令値Vu*、Vv*及びVw*を演算し、PWM信号生成手段25へ送信する。その後、ステップS12へ進む。
なお、高周波交流電圧発生手段22は、上記のように式(1)〜式(3)によって電圧指令値Vu*、Vv*及びVw*を演算するものとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、二相変調、三次高調波重畳変調又は空間ベクトル変調等によって、電圧指令値Vu*、Vv*及びVw*を演算するものとしてもよい。
Vu*=A・cosθ (1)
Vv*=A・cos(θ−2π/3) (2)
Vw*=A・cos(θ+2π/3) (3)
(S12)
PWM信号生成手段25は、母線電圧検出手段17によって検出された母線電圧検出値Vdcを受信する。
(S13)
PWM信号生成手段25は、高周波交流電圧発生手段22から受信した電圧指令値Vu*、Vv*及びVw*、並びに、母線電圧検出手段17から受信した母線電圧検出値Vdcに基づいて、その電圧指令値と所定の周波数の振幅Vdc/2のキャリア信号と比較し、その大小関係によってPWM信号UP、VP、WP、UN、VN及びWNを生成する。そして、PWM信号生成手段25は、生成したPWM信号によってインバーター9のスイッチング素子9a〜スイッチング素子9fのオン/オフ動作を制御する。
(S14)
コンバーター制御手段16は、母線電圧検出手段17から受信した母線電圧検出値Vdcと、モーター電圧振幅決定手段24から受信した振幅Aとを比較する。その比較の結果、振幅Aが母線電圧検出値Vdcの1/2よりも大きい場合、ステップS15へ進む。一方、振幅Aが母線電圧検出値Vdcの1/2以下である場合、ステップS17へ進む。
(S15)
母線電圧指令値決定手段32は、母線電圧指令値を、モーター8に与える電圧の振幅Aの2倍とする。そして、母線電圧制御手段31は、その振幅Aの2倍とされた母線電圧指令値を母線電圧指令値決定手段32から受信し、その母線電圧指令値、及び母線電圧検出値Vdcに基づいて、スイッチング素子14に対するオンデューティーを演算し、駆動パルス生成手段33に送信する。
なお、上記において、母線電圧指令値を、振幅Aの2倍にするものとしたが、実際には、モーター8の発熱状況等に応じて、モーター8のパラメーターが変化し、実際のモーター8の発熱量が、所望の発熱量と異なる場合も考えられる。この場合、予め発熱量のバラツキを考慮し、振幅Aの2倍の値を中心に増減してもよい。
(S16)
駆動パルス生成手段33は、母線電圧制御手段31から受信したオンデューティーに基づいて駆動パルスを生成する。そして、スイッチング素子14は、この駆動パルスに基づいて、オン/オフ動作する。ここで、オンデューティーはキャリア周期におけるスイッチング素子14のオン時間の割合として0〜1の値となるため、ここでのキャリア振幅は1とすればよい。この、スイッチング素子14によるオン/オフ動作によって、コンバーター11の出力電圧である母線電圧が昇圧される。
(S17)
空気調和機は、コンバーター11を停止させ、母線電圧の昇圧は実施しない。
以上、空気調和機の冷媒加熱動作について説明したが、空気調和機は、寝込み検出手段21によって寝込んだ冷媒が所定量漏出されたことが検出され、あるいは、冷媒加熱動作が所定時間実施されたと判断した場合、寝込み状態から正常状態へ復帰したと判断し、モーター8の冷媒加熱動作を終了する。
なお、上記のように、ステップS15において、母線電圧指令値決定手段32は、モーター8に与える電圧の振幅Aに基づいて、母線電圧指令値を算出し、そして、母線電圧制御手段31は、その母線電圧指令値及び母線電圧検出値Vdcに基づいて、スイッチング素子14に対するオンデューティーを演算する動作としているが、これに限定されるものではなく、例えば、以下のような動作としてもよい。
すなわち、母線電圧制御手段31の後段側に母線電流制御手段を設け、さらに、母線電流を検出する母線電流検出手段を設ける。この場合、まず、母線電圧制御手段31は、母線電圧指令値及び母線電圧検出値Vdcに基づいて、オンデューティーを演算するのではなく、母線電流指令値を算出して、上記の母線電流制御手段に送信するものとする。そして、母線電流制御手段は、母線電圧制御手段31から受信した母線電流指令値、及び、上記の母線電流検出手段によって検出された母線電流検出値に基づいて、スイッチング素子14に対するオンデューティーを演算するものとしてもよい。
また、次のような構成及び動作としてもよい。すなわち、母線電圧制御手段31の代わりに母線電流制御手段を設け、母線電圧指令値決定手段32の代わりに、圧縮機1において所望の発熱量を得るために必要な母線電流を母線電流指令値として、その発熱量と対応付けられたテーブルを記憶する記憶部を設け、そして、母線電流を検出する母線電流検出手段を設ける。この場合、まず、母線電流制御手段は、記憶部から圧縮機1において所望の発熱量を得るために必要な母線電流指令値を受信し、さらに、母線電流検出手段によって検出された母線電流検出値を受信する。そして、母線電流制御手段は、受信した母線電流指令値及び母線電流検出値に基づいて、スイッチング素子14に対するオンデューティーを演算するものとしてもよい。この場合、上記の記憶部は、コンバーター制御手段16内に備えられるものでなくてもよく、その外部に設置される記憶装置であってもよい。
図6は、本発明の実施の形態1に係るモーター駆動装置50のインバーター制御手段10におけるPWM信号のタイムチャートを示す図である。この図6においては、例えば、位相θ1及び位相θ2について、θ1=0[deg]、θ2=180[deg]に設定した場合について示している。
図6で示されるように、電圧ベクトルはV0(UP=VP=WP=0)→V4(UP=1、VP=WP=0)→V7(UP=VP=WP=1)→V3(UP=0、VP=WP=1)→V0(UP=VP=WP=0)・・・の順で変化する。
図7は、図6で示される各電圧ベクトルにおけるモーター8の巻線電流の流れを示す図である。
一般的なインバーターの場合、そのスイッチング素子のスイッチングスピードによってキャリア周波数の上限が決まっており、一般的なIGBT(Inslated Gate Bipolar Transistor)の場合、20kHz程度である。そのため、搬送波であるキャリア周波数以上の高周波電圧を出力することは困難であり、高周波電圧の周波数がキャリア周波数の1/10程度になると、高周波電圧の波形出力精度が悪化し直流成分が重畳する等悪影響を及ぼす恐れがある。例えば、キャリア周波数を20kHzとすると、高周波電圧の周波数は1/10の2kHzとなって可聴周波数領域となり、騒音悪化が懸念される。
しかし、本実施の形態によれば、図7で示されるように電圧ベクトルV4の印加時には+Iuの電流が流れ、電圧ベクトルV3の印加時には−Iuの電流がモーター8の巻線に流れる。このV4とV3のベクトルパターンが図6で示されるように1キャリア周期(1/fc)の間に現れるため、キャリア周波数fcに同期した交流電流を発生することが可能となり、高周波電圧の周波数が高い状態に制御することが可能となり、騒音悪化の問題を抑制することが可能となる。
また、コンバーター制御手段16における母線電圧の制御に関しては、スイッチング素子14がオンした場合には、逆流防止素子15は導通が阻止され、リアクトル13には電源電圧が印加される。一方、スイッチング素子14がオフした場合には、逆流防止素子15に電流が導通し、リアクトル13には、電源電圧と、コンバーターの出力電圧すなわち母線電圧との差分が、スイッチング素子14のオン時と逆向きの極性で印加される。このとき、直流電源18の電源電圧とコンバーター11の出力電圧(母線電圧)との関係は下記の式(4)によって与えられ、オンデューティーの調整によって母線電圧を調整可能であることが分かる。
Vdc=Vs/(1−D) (4)
Vdc:母線電圧検出値、Vs:電源電圧、D:オンデューティー
通常、モーター8に与える電圧の振幅Aは、インバーター9への印加電圧すなわち母線電圧により制限がかかる。このため、圧縮機1の加熱を実施するモーター8の発熱量を増加させるために振幅Aを大きくさせる際、振幅Aは母線電圧の1/2以上に上昇させることはできず、発熱量が制限されることになる。しかし、式(4)で示されるように、母線電圧制御手段31がオンデューティーを調整することによって母線電圧を高めることができるので、それと共に、振幅Aを大きくすることが可能となる。
また、圧縮機1による圧縮動作時の運転周波数(〜1kHz)より高い周波数で動作させ、高周波電圧をモーター8に印加することによって、回転トルク及び振動が発生することなく、さらに、高周波電圧印加によるモーター8の鉄損、及び、巻線に流れる電流によって発生する銅損を利用することによって、効率よくモーター8を加熱することが可能となる。そして、モーター8の加熱により圧縮機1内に滞留する液冷媒が加熱されて気化し、圧縮機1の外部へと漏出する。なお、モーター8に印加する高周波電圧の周波数を14kHz以上とすればモーター8の鉄心の振動音がほぼ可聴範囲外となるため、騒音の低減にも効果がある。
また、本実施の形態に係る空気調和機におけるモーター8の固定子巻線方向はモーター8の相端子側から巻き始め、中性点側を巻き終わりとしている。ここで、モーター8への電圧印加によってその巻線の銅損と鉄損の2つの損失により発熱し冷媒への加熱が実施されるが、固定子のコイルエンドまでが小さく巻線抵抗の低い集中巻きモーターの場合、巻線抵抗が小さく銅損による発熱量が少なくなる。このとき、発熱量を多くするためには、巻線に多量の電流を流す必要があり、この場合、インバーター9に流れる電流も大きくなり、結果としてインバーター損失が過大となってしまう。しかし、本実施の形態に係る空気調和機によれば、高周波電圧の印加による冷媒加熱を実施するので、高周波数によるインダクタンス成分が大きくなり、巻線インピーダンスが高くなるため、巻線に流れる電流が小さくなり銅損は減るものの、その分、高周波電圧印加による鉄損が増大し効果的に加熱することができる。さらに、巻線に流れる電流が小さいため、インバーター9の損失も小さくなり、より損失を低減した加熱が可能となる。
(実施の形態1の効果)
以上のような構成及び動作によって、キャリア周波数に同期した交流電流を発生することが可能となり、高周波電圧の周波数が高い状態に制御することが可能となり、騒音悪化の問題を抑制しつつ、効率のよい冷媒加熱動作を実施することができる。
また、モーター8の発熱量を増加させるために振幅Aを大きくさせる際、母線電圧制御手段によってオンデューティーが調整されることによって母線電圧を高めることができるので、それと共に、振幅Aを大きくすることが可能となる。
また、圧縮機1による圧縮動作時の運転周波数(〜1kHz)より高い周波数で動作させ、高周波電圧をモーター8に印加することによって、回転トルク及び振動が発生することなく、さらに、高周波電圧印加によるモーター8の鉄損、及び、巻線に流れる電流によって発生する銅損を利用することによって、効率よくモーター8を加熱することが可能となり、圧縮機1内に滞留する液冷媒が加熱されて気化し、圧縮機1の外部へと漏出することができる。なお、モーター8に印加する高周波電圧の周波数を14kHz以上とすればモーター8の鉄心の振動音がほぼ可聴範囲外となるため、騒音の低減にも効果がある。
また、モーター8への電圧印加によってその巻線の銅損と鉄損の2つの損失により発熱し冷媒への加熱が実施されるが、固定子のコイルエンドまでが小さく巻線抵抗の低い集中巻きモーターの場合、巻線抵抗が小さく銅損による発熱量が少なくなるが、高周波電圧の印加による冷媒加熱を実施するので、高周波数によるインダクタンス成分が大きくなり、巻線インピーダンスが高くなるため、巻線に流れる電流が小さくなり銅損は減るものの、その分、高周波電圧印加による鉄損が増大し効果的に加熱することができる。さらに、巻線に流れる電流が小さいため、インバーター9の損失も小さくなり、より損失を低減した加熱が可能となる。
また、モーター8が磁石埋め込み型モーターである場合、高周波磁束が鎖交する回転子表面も発熱部となるため、冷媒接触面増加、及び、圧縮機構7への速やかな加熱が実現されるため効率の良い冷媒の加熱が可能となる。
また、圧縮機1がスクロール機構である場合、その圧縮室の高圧リリーフが困難であるため液冷媒が入った場合に、圧縮機構に過大なストレスが掛かり破損する恐れがある。しかし、本実施の形態によれば、高周波電圧を印加することによってモーター8の鉄損が効果的に加熱するので、圧縮機1内の効率の良い加熱が可能であり、圧縮機1内の液冷媒が蒸発して外部へ漏出するので、圧縮機1内の液冷媒量が大幅に減少し、圧縮機1の破損の防止に対して有効である。
なお、周波数10kHz、かつ、出力50Wを超える加熱機器の場合、電波法による制約があるため、50Wを超えないようにモーター8に印加する電圧の振幅Aの調整、又は、モーター8に流れる電流を検出して50W以下となるようにフィードバックするものとすれば、電波法を遵守した圧縮機1の加熱が可能となる。
また、インバーター9を構成するスイッチング素子9a〜スイッチング素子9fに、低損失スイッチング素子であるSiC、GaN又はダイヤモンドによって形成されたワイドバンドギャップ半導体を用いることによって、さらにインバーター9の損失低減を図ることができる。
そして、図1で示されるように、本実施の形態に係るモーター駆動装置50は、空気調和機に搭載されるものとしているが、これに限定されるものではなく、圧縮機を有する冷凍サイクルを搭載した冷蔵庫、冷凍機又はヒートポンプ給湯機等の冷凍サイクル装置に搭載されるものとしてもよい。
実施の形態2.
一般に、コンバーターによる母線電圧昇圧等の動作を実施する場合、昇圧によって、インバーター損失の低減を図ることが可能であるが、コンバーターにおいては、停止時に比べ、スイッチング素子における導通頻度が増加するため、コンバーター損失が増加することになる。このため、コンバーターの動作時は、インバーター損失の低減分に対し、コンバーター損失の増加分が小さくなることが必須となり、本実施の形態においてこれを解決するための動作について説明する。
以下、本実施の形態に係る空気調和機について、実施の形態1に係る空気調和機の構成及び動作と相違する点を中心に説明する。本実施の形態に係る空気調和機の全体構成、及び、インバーター制御手段10の構成は、それぞれ図1で示される実施の形態1に係る空気調和機の全体構成、及び、図2で示される実施の形態1に係るインバーター制御手段10の構成と同様である。また、本実施の形態に係る空気調和機の冷媒加熱動作開始の判定動作は、図4で示される実施の形態1に係る空気調和機の冷媒加熱動作開始の判定動作と同様である。
(コンバーター制御手段16の構成)
図8は、本発明の実施の形態2に係るモーター駆動装置50におけるコンバーター制御手段16の構成図の一例である。
図8で示されるように、コンバーター制御手段16は、母線電圧制御手段31、母線電圧指令値決定手段32、駆動パルス生成手段33及びキャリア周波数変更手段34を有する。
駆動パルス生成手段33は、母線電圧制御手段31から受信したオンデューティー、及び、キャリア周波数変更手段34から受信したキャリア周波数に基づいて駆動パルスを生成し、この駆動パルスによって、スイッチング素子14のオン/オフ動作を実施させるものである。
キャリア周波数変更手段34は、後述する電流モード指令に基づいて、キャリア周波数を変更して、その変更したキャリア周波数を駆動パルス生成手段33に送信するものである。
(冷媒加熱動作)
図9は、本発明の実施の形態2に係る空気調和機の冷媒加熱動作を示すフローチャートである。
(S16)
コンバーター制御手段16は、以下のステップS161及びステップS162の手順によって、駆動パルスを生成する。
(S161)
キャリア周波数変更手段34は、後述する電流モード指令に基づいて、キャリア周波数を変更し、その変更したキャリア周波数を駆動パルス生成手段33に送信する。
(S162)
駆動パルス生成手段33は、母線電圧制御手段31から受信したオンデューティー、及び、キャリア周波数変更手段34から受信したキャリア周波数に基づいて駆動パルスを生成する。そして、スイッチング素子14は、この駆動パルスに基づいて、オン/オフ動作する。ここで、オンデューティーはキャリア周期におけるスイッチング素子14のオン時間の割合として0〜1の値となるため、ここでのキャリア振幅は1とすればよい。この、スイッチング素子14によるオン/オフ動作によって、コンバーター11の出力電圧である母線電圧が昇圧される。
なお、図9で示されるステップS11〜ステップS15及びステップS17の処理は、図5で示される実施の形態1の場合と同様である。
以上、空気調和機の冷媒加熱動作について説明したが、空気調和機は、寝込み検出手段21によって寝込んだ冷媒が所定量漏出されたことが検出され、あるいは、冷媒加熱動作が所定時間実施されたと判断した場合、寝込み状態から正常状態へ復帰したと判断し、モーター8の冷媒加熱動作を終了する。
(連続モード及び不連続モード)
図10は、本発明の実施の形態2に係るモーター駆動装置50において各電流モードにおけるリアクトル13に流れる電流を示すものである。
コンバーター制御手段16における母線電圧の制御に関しては、スイッチング素子14がオンした場合には、逆流防止素子15は導通が阻止され、リアクトル13には電源電圧が印加される。一方、スイッチング素子14がオフした場合には、逆流防止素子15に電流が導通し、リアクトル13には、電源電圧と、コンバーターの出力電圧すなわち母線電圧との差分が、スイッチング素子14のオン時と逆向きの極性で印加される。このとき、直流電源18の電源電圧とコンバーター11の出力電圧(母線電圧)との関係は前述の式(4)によって与えられ、オンデューティーの調整によって母線電圧を調整可能であることが分かる。また、このときリアクトル13に流れる電流は、スイッチング素子14がオン時に直線的に増加し、スイッチング素子14がオフ時には直線的に減少する。
このリアクトル13に流れる電流のスイッチング素子14のオン時及びオフ時の電流変化の傾きは、リアクトル13に印加される電圧及びリアクトルのインダクタンス値によって一意に決まるため、オン状態及びオフ状態の時間が長いほど、電流変化が大きくなる。すなわち、同じオンデューティーであっても、キャリア周波数によって、電流変化の大きさを変えることが可能となる。
ここで、図10で示されるように、リアクトル13に流れる電流が減少しても0にならない動作状態の電流モードを連続モードというものとする。一方、リアクトル13に流れる電流が減少して0となる区間が存在する動作状態の電流モードを不連続モードというものとする。
任意のキャリア周波数において、リアクトル13のインダクタンス値、母線電圧、直流電源18の電源電圧、及び、コンバーター11の入力電力が概ね分かっていれば、そのときの電流モードが連続モードか不連続モードかが判断できる。又は、コンバーター制御手段16は、そのときの母線電圧との関係をテーブル化しておき、母線電圧検出手段17によって母線電圧を検出することによって、テーブルからその母線電圧に対応する電流モードを判断するものとしてよい。これによって、キャリア周波数変更手段34は、外部から電流モード指令として連続モードの指令を受ければ、キャリア周波数を高く、不連続モードの指令を受ければ、キャリア周波数を低く設定することによって、リアクトル13に流れる電流の電流モードを任意に変更できる。
ここで、キャリア周波数変更手段34によって、連続モードに設定された場合は、電流リプル率が小さく、入力電流の高調波成分の発生を抑制することが可能となるが、スイッチング素子14は高周波数でのスイッチングが必要であり、さらに、スイッチングのオン時及びオフ時共に、電流が流れた状態でのスイッチングとなるため、スイッチング損失が大きい。
これに対し、キャリア周波数変更手段34によって、不連続モードに設定された場合は、連続モードと比較して、スイッチング素子14のスイッチング周波数を低く設定することができ、スイッチング素子14のオン時においては、電流ゼロの状態でのスイッチングとなるため、スイッチング損失の低減を図ることができる。
また、リアクトル13のインダクタンスは、下記の式(5)によって算出でき、これによれば、リアクトル13に流れる電流の電流リプル率が大きいほどインダクタンスが小さくなる。
したがって、リアクトル13に流れる電流を不連続モードとすれば、リアクトル13に流れる電流の平均値に対して電流ピーク値が大きくなり、電流リプル率が大きくなるため、リアクトル13に必要とされるインダクタンス値が小さくなり、リアクトル13及びこれを備えたコンバーター11の小型及び軽量化が可能となる。
L=[{Vs2/{(√2)・Pin・K・fc}]・[{Vdc−(√2)・Vs}/Vdc] (5)
L:インダクタンス、Vdc:母線電圧検出値、Vs:電源電圧、Pin:コンバーター入力電力、K:比例係数、fc:キャリア周波数
また、外部からキャリア周波数変更手段34に入力される電流モード指令は、例えば圧縮機1の負荷状態によって切り替えればよい。一般に、通常の圧縮機1の負荷運転を実施する場合、数kW又は十数kWといった大電力運転であり、電流の絶対値が大きいため、電流リプル率は小さくする必要があるが、冷媒加熱動作を実施する場合は、数十W程度の小電力運転であり、電流リプル率が大きい場合にも、電流の絶対値としては小さいため、問題とならないことが多い。このため、例えば、圧縮機1が停止している待機状態で、かつ、寝込み検出手段21によって冷媒寝込みが検出され冷媒加熱運転を開始する場合には、電流モードを不連続モードとし、その他の通常の負荷運転の場合には、電流モードを連続モードとして運転するように設定しておけばよい。
(実施の形態2の効果)
以上の構成及び動作のように、キャリア周波数変更手段34によって、不連続モードに設定された場合は、連続モードと比較して、スイッチング素子14のスイッチング周波数を低く設定することができ、スイッチング素子14のオン時においては、電流ゼロの状態でのスイッチングとなるため、スイッチング損失の低減を図ることができ、コンバーター11における損失を低減することができる。
また、リアクトル13に流れる電流を不連続モードとすれば、リアクトル13に流れる電流の平均値に対して電流ピーク値が大きくなり、電流リプル率が大きくなるため、リアクトル13に必要とされるインダクタンス値が小さくなり、リアクトル13及びこれを備えたコンバーター11の小型及び軽量化が可能となる。
そして、上記の効果の他、本実施の形態に係る空気調和機は、実施の形態1における効果を有するのは言うまでもない。
実施の形態3.
実施の形態2のように、リアクトル13に流れる電流の電流モードを不連続モードとすることによって、連続モードに比べ、スイッチング素子14におけるスイッチング損失の低減、そして、リアクトルの小型及び軽量化が図れるが、このとき、電源における電流も同様に不連続モードとなり、電源における電流リプルが問題となることがある。本実施の形態においてはこれを解決するための動作について説明する。
以下、本実施の形態に係る空気調和機について、実施の形態1に係る空気調和機の構成及び動作と相違する点を中心に説明する。本実施の形態に係る空気調和機のインバーター制御手段10の構成は、図2で示される実施の形態1に係るインバーター制御手段10の構成と同様である。また、本実施の形態に係る空気調和機の冷媒加熱動作開始の判定動作は、図4で示される実施の形態1に係る空気調和機の冷媒加熱動作開始の判定動作と同様である。
(空気調和機の全体構成)
図11は、本発明の実施の形態3に係る空気調和機の全体構成図である。
図11で示されるように、コンバーター11は、リアクトル13a、MOSFET等のスイッチング素子14a、及び、ファストリカバリダイオード等の逆流防止素子15aから構成される1系統のコンバーター部、並びに、リアクトル13b、MOSFET等のスイッチング素子14b、及び、ファストリカバリダイオード等の逆流防止素子15bから構成されるもう1系統のコンバーター部が、それぞれ並列に接続されて構成されている。このコンバーター11におけるスイッチング素子14a及びスイッチング素子14bは、コンバーター制御手段16から出力される駆動信号に基づいて、オン/オフ動作が制御される。その他の構成は、図1で示される実施の形態1に係る空気調和機の構成と同様である。
なお、並列接続するコンバーター部の系統数は、図11で示されるような2系統に限定されるものではなく、さらに多系統としても何ら問題ない。
(コンバーター制御手段16の構成)
図12は、本発明の実施の形態3に係るモーター駆動装置50におけるコンバーター制御手段16の構成図の一例である。
図12で示されるように、コンバーター制御手段16は、母線電圧制御手段31、母線電圧指令値決定手段32、駆動パルス生成手段33a及び駆動パルス生成手段33bを有する。
母線電圧制御手段31は、母線電圧検出手段17によって検出された母線電圧検出値Vdc、及び、母線電圧指令値決定手段32から受信した母線電圧指令値に基づいて、スイッチング素子14a及びスイッチング素子14bに対するオンデューティーを演算し、演算したスイッチング素子14aのオンデューティーを駆動パルス生成手段33aに送信し、スイッチング素子14bのオンデューティーを駆動パルス生成手段33bに送信するものである。
駆動パルス生成手段33aは、母線電圧制御手段31から受信したオンデューティーに基づいて駆動パルスを生成し、この駆動パルスによって、スイッチング素子14aのオン/オフ動作を実施させるものである。また、駆動パルス生成手段33bは、母線電圧制御手段31から受信したオンデューティーに基づいて駆動パルスを生成し、この駆動パルスによって、スイッチング素子14bのオン/オフ動作を実施させるものである。
(冷媒加熱動作)
次に、図5を参照しながら、本実施の形態に係る空気調和機の冷媒加熱動作について説明する。
(S15)
母線電圧指令値決定手段32は、母線電圧指令値を、モーター8に与える電圧の振幅Aの2倍とする。そして、母線電圧制御手段31は、その振幅Aの2倍とされた母線電圧指令値を母線電圧指令値決定手段32から受信し、その母線電圧指令値、及び母線電圧検出値Vdcに基づいて、スイッチング素子14a及びスイッチング素子14bに対するオンデューティーを演算し、それぞれ駆動パルス生成手段33a及び駆動パルス生成手段33bに送信する。
なお、上記において、母線電圧指令値を、振幅Aの2倍にするものとしたが、実際には、モーター8の発熱状況等に応じて、モーター8のパラメーターが変化し、実際のモーター8の発熱量が、所望の発熱量と異なる場合も考えられる。この場合、予め発熱量のバラツキを考慮し、振幅Aの2倍の値を中心に増減してもよい。
(S16)
駆動パルス生成手段33a及び駆動パルス生成手段33bは、母線電圧制御手段31から受信したオンデューティーに基づいて駆動パルスを生成する。そして、スイッチング素子14aは、駆動パルス生成手段33aによって生成された駆動パルスに基づいてオン/オフ動作し、スイッチング素子14bは、駆動パルス生成手段33bによって生成された駆動パルスに基づいてオン/オフ動作する。ここで、オンデューティーはキャリア周期におけるスイッチング素子14a及びスイッチング素子14bのオン時間の割合として0〜1の値となるため、ここでのキャリア振幅は1とすればよい。この、スイッチング素子14a及びスイッチング素子14bによるオン/オフ動作によって、コンバーター11の出力電圧である母線電圧が昇圧される。
なお、図5で示されるステップS11〜ステップS14及びステップS17の処理は、実施の形態1の場合と同様である。
以上、空気調和機の冷媒加熱動作について説明したが、空気調和機は、寝込み検出手段21によって寝込んだ冷媒が所定量漏出されたことが検出され、あるいは、冷媒加熱動作が所定時間実施されたと判断した場合、寝込み状態から正常状態へ復帰したと判断し、モーター8の冷媒加熱動作を終了する。
(連続モード及び不連続モード)
図13は、本発明の実施の形態3に係るモーター駆動装置50において各電流モードにおけるリアクトル13及び直流電源18に流れる電流を示すものである。
コンバーター制御手段16によるコンバーター11の制御に関して、オンデューティーの値とキャリアとを比較して駆動パルスを生成する際、図13で示されるように、駆動パルス生成手段33a及び駆動パルス生成手段33bにおいて使用するキャリアを180度位相のずれたものとすることによって、駆動パルス生成手段33a及び駆動パルス生成手段33bのそれぞれで生成される駆動パルス信号は180度位相のずれたものとなる。これによって、それぞれの系統におけるリアクトル13a及びリアクトル13bの電流も、180度位相のずれたものとなり、直流電源18に流れる電流はその和となる。
ここで、実施の形態2のように、1系統のコンバーター部を有するコンバーター11において、リアクトル13に流れる電流を不連続モードとして制御すれば、連続モードに比べ、スイッチング素子14についてはスイッチング周波数を低く設定でき、スイッチング素子14のオン時においては、電流ゼロの状態でのスイッチングとなるため、スイッチング損失の低減を図ることができるが、電源に流れる電流の電流モードが不連続モードとなる場合、電源電流にも大きなリプルが現れ、問題となることがある。
本実施の形態によれば、各系統のコンバーター部において不連続モードとなるよう制御しても、直流電源18に流れる電流は各系統のコンバーター部におけるリアクトル13a及びリアクトル13bそれぞれに流れる電流の和となり、その結果、連続モードとなり、かつ、電流リプル率も小さくなるため、各系統のコンバーター部においては不連続モードとしてスイッチング損失を低減しつつ、直流電源18における電流のリプルを低減することが可能となる。
また、リアクトル、スイッチング素子、逆流防止素子といったコンバーター11を構成する素子は、コンバーター部を多系統とすることによって、使用する素子数は増えるものの、各素子における電流容量を下げることができる。このため、例えば、リアクトルに関しては、リアクトル自体の直材低減に加え、通常、基板上に設置することが困難な場合でも、リアクトルをオンボード化できることによる配線低減、及び、ノイズ耐力の向上が可能となる。また、リアクトルは分割されるため、基板上の部品配置の自由度が向上し、組み立て時の効率の向上及びミス低減を狙った設計が可能となる。
また、本実施の形態においては、コンバーター11が多系統のコンバーター部を並列接続した構成であるため、そのうちの少なくとも1系統のコンバーター部を停止させてもよい。圧縮機1の冷媒加熱動作に関しては、通常の負荷運転に比べ負荷が小さいため、上記のような直流電源18における電流リプルを許容できる範囲で、可能な限り少ない系統でコンバーター11を制御するものとすれば、電流が導通する素子を減らすことができ、損失低減が可能となる。また、複数系統のコンバーター部のうち、動作する系統と停止する系統とを順に切り替えていくことも可能となる。この場合、例えば、動作しているコンバーター部の発熱量を検出、又は、その発熱量を電圧指令値等から推定し、コンバーター部を構成する素子の最大定格等から任意に設定した閾値を超える場合に、動作させているコンバーター部を停止し、代わりに停止していた他系統のコンバーター部を動作させることによって、素子の使用範囲内で安全な動作をさせることが可能となる。
(実施の形態3の効果)
以上の構成及び動作のように、コンバーター11における各系統のコンバーター部において不連続モードとなるよう制御しても、直流電源18に流れる電流は各系統のコンバーター部におけるリアクトル13a及びリアクトル13bそれぞれに流れる電流の和となり、その結果、連続モードとなり、かつ、電流リプル率も小さくなるため、各系統のコンバーター部においては不連続モードとしてスイッチング損失を低減しつつ、直流電源18における電流のリプルを低減することが可能となる。
また、コンバーター11においてコンバーター部を多系統とすることによって、リアクトル、スイッチング素子、逆流防止素子といったコンバーター11を構成する素子は、使用する素子数は増えるものの、各素子における電流容量を下げることができる。このため、例えば、リアクトルに関しては、リアクトル自体の直材低減に加え、通常、基板上に設置することが困難な場合でも、リアクトルをオンボード化できることによる配線低減、及び、ノイズ耐力の向上が可能となる。また、リアクトルは分割されるため、基板上の部品配置の自由度が向上し、組み立て時の効率の向上及びミス低減を狙った設計が可能となる。
また、コンバーター11が多系統のコンバーター部を並列接続した構成であるため、そのうちの少なくとも1系統のコンバーター部を停止させてもよく、圧縮機1の冷媒加熱動作に関しては、通常の負荷運転に比べ負荷が小さいため、直流電源18における電流リプルを許容できる範囲で、可能な限り少ない系統でコンバーター11を制御するものとすれば、電流が導通する素子を減らすことができ、損失低減が可能となる。
また、複数系統のコンバーター部のうち、動作する系統と停止する系統とを順に切り替えていくことも可能であり、この場合、例えば、動作しているコンバーター部の発熱量を検出、又は、その発熱量を電圧指令値等から推定し、コンバーター部を構成する素子の最大定格等から任意に設定した閾値を超える場合に、動作させているコンバーター部を停止し、代わりに停止していた他系統のコンバーター部を動作させることによって、素子の使用範囲内で安全な動作をさせることが可能となる。
そして、上記の効果の他、本実施の形態に係る空気調和機は、実施の形態1における効果を有するのは言うまでもない。
なお、コンバーター制御手段16を図14で示されるように、キャリア周波数変更手段34を備える構成とし、実施の形態2に係る空気調和機と同様、キャリア周波数変更手段34によって、スイッチング素子14a及びスイッチング素子14bのオン/オフ周波数を変更されるものとすれば、各系統におけるリアクトルに流れる電流のモードを任意に決定することができる。
また、図11で示されるように、コンバーター11を2系統のコンバーター部から構成されるものとし、駆動パルス生成手段33a及び駆動パルス生成手段33bは180度位相をずらすものとしたが、前述したように、コンバーター11を3系統以上のコンバーター部から構成されるものとしてもよく、3系統のコンバーター部をもって構成する場合には120度位相、4系統のコンバーター部をもって構成する場合には90度位相と、360度を系統数で割った位相差によって制御すればよい。このとき、直流電源18の電流リプルはさらに低減することができ、さらに、各系統におけるリアクトル、スイッチング素子及び逆流防止素子といったコンバーター11を構成する素子の電流容量低減による効果を得ることができる他、実施の形態2における効果を有するのは言うまでもない。
1 圧縮機、2 四方弁、3 室外熱交換器、4 膨張弁、5 室内熱交換器、6 冷媒配管、7 圧縮機構、8 モーター、9 インバーター、9a〜9f スイッチング素子、10 インバーター制御手段、11 コンバーター、12 平滑コンデンサー、13、13a、13b リアクトル、14、14a、14b スイッチング素子、15、15a、15b 逆流防止素子、16 コンバーター制御手段、17 母線電圧検出手段、18 直流電源、21 寝込み検出手段、22 高周波交流電圧発生手段、23 位相切替手段、24 モーター電圧振幅決定手段、25 PWM信号生成手段、31 母線電圧制御手段、32 母線電圧指令値決定手段、33、33a、33b 駆動パルス生成手段、34 キャリア周波数変更手段、50 モーター駆動装置。

Claims (17)

  1. 直流電源から供給される直流電圧を変圧するコンバーターと、
    該コンバーターから出力される直流電圧を平滑する平滑コンデンサーと、
    スイッチング素子によって構成され、前記コンバーターから出力されて前記平滑コンデンサーによって平滑された直流電圧を高周波電圧に変換し、冷凍サイクルにおける圧縮機のモーターへ前記高周波電圧を供給するインバーターと、
    該インバーターの前記スイッチング素子のスイッチング動作を制御するインバーター制御手段と、
    を備え、
    該インバーター制御手段は、
    前記圧縮機に寝込んだ冷媒を加熱する場合に、前記圧縮機の圧縮動作時における運転周波数よりも高い周波数の高周波電圧指令値を出力する高周波電圧発生手段と、
    前記高周波電圧指令値及びキャリア信号に基づいて、前記インバーターにおける前記スイッチング素子にスイッチング動作を実施させるPWM信号を生成するPWM信号生成手段と、
    を有し、
    前記インバーターは、前記PWM信号によって前記スイッチング素子に対してスイッチング動作を実施させて、前記モーターに前記高周波電圧を供給し、前記モーターに鉄損及び銅損を発生させることによって、前記圧縮機に寝込んだ冷媒を加熱する冷媒加熱動作を実施する
    ことを特徴とするモーター駆動装置。
  2. 前記圧縮機内での冷媒寝込みを検出する寝込み検出手段と、
    前記インバーター制御手段は、前記寝込み検出手段によって前記圧縮機内での冷媒寝込みが検出された場合に、前記インバーターに前記冷媒加熱動作を実施させる
    ことを特徴とする請求項1記載のモーター駆動装置。
  3. 外部から入力される第1の位相及び第2の位相を入力し、そのうちいずれか一方を前記キャリア信号に基づいて周期的に切り替えて選択し、選択位相として前記高周波電圧発生手段に出力する位相切替手段と、
    前記圧縮機において所定の発熱量を得るために必要な前記モーターへ供給する前記高周波電圧の振幅をもとめ、該振幅を前記高周波電圧発生手段に出力する振幅決定手段と、
    を備え、
    前記高周波電圧発生手段は、前記選択位相及び前記振幅に基づいて、前記高周波電圧指令値を算出する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のモーター駆動装置。
  4. 前記コンバーターは、入力した直流電圧を昇圧させる昇圧コンバーターであり、
    前記平滑コンデンサーの両端電圧である母線電圧を検出する母線電圧検出手段と、
    該母線電圧検出手段によって検出された前記母線電圧と、前記振幅決定手段によって出力された前記振幅とを比較し、前記振幅が前記母線電圧の1/2より大きい場合、前記コンバーターが出力する直流電圧を昇圧させるコンバーター制御手段と、
    を備えた
    ことを特徴とする請求項3記載のモーター駆動装置。
  5. 前記コンバーターは、少なくとも、リアクトルと逆流阻止手段との直列回路、及び、前記リアクトルと前記逆流阻止手段との接続点から前記直流電源の負極側に接続されたスイッチング素子によって構成され、
    前記コンバーターの前記スイッチング素子のスイッチング動作を制御するためのキャリア周波数を変更し、前記リアクトルに流れる電流が0となる区間が存在するように前記キャリア周波数を設定した動作状態である不連続モード、及び、前記リアクトルに流れる電流が0とならないように前記キャリア周波数を設定した動作状態である連続モードのいずれかによって前記コンバーターを動作させるキャリア周波数変更手段を備えた
    ことを特徴とする請求項4記載のモーター駆動装置。
  6. 前記キャリア周波数変更手段は、冷媒寝込みが発生している場合に前記インバーターが前記冷媒加熱動作を実施する場合に前記不連続モードを実施し、前記圧縮機によって通常の冷媒圧縮動作が実施される場合に前記連続モードを実施する
    ことを特徴とする請求項5記載のモーター駆動装置。
  7. 前記コンバーターは、少なくとも、前記リアクトルと前記逆流阻止手段との直列回路、及び、前記リアクトルと前記逆流阻止手段との接続点から前記直流電源の負極側に接続された前記スイッチング素子によって構成されるコンバーター部を2系統以上有し、
    前記コンバーター制御手段は、各系統の前記コンバーター部において、前記スイッチング素子のスイッチング動作をさせるために生成する駆動パルス信号を、それぞれ位相をずらして生成する
    ことを特徴とする請求項5又は請求項6記載のモーター駆動装置。
  8. 前記コンバーター制御手段は、各系統の前記コンバーター部において、前記スイッチング素子のスイッチング動作をさせるために生成する前記駆動パルス信号を、それぞれ位相をずらして生成することによって、前記各リアクトルに流れる電流の和である前記直流電源に流れる電流のリプルを、1つの系統の前記コンバーター部を動作させた場合における前記直流電源に流れる電流のリプルよりも低減させる
    ことを特徴とする請求項7記載のモーター駆動装置。
  9. 前記コンバーター制御手段は、前記インバーター制御手段によって前記冷媒加熱動作が実施される場合、少なくとも1系統の前記コンバーター部の動作を停止させる
    ことを特徴とする請求項7又は請求項8記載のモーター駆動装置。
  10. 前記高周波電圧発生手段は、出力する前記高周波電圧指令値の周波数を、前記インバーターを構成する前記スイッチング素子のスイッチング周波数の上限値以下とする
    ことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載のモーター駆動装置。
  11. 前記モーターの固定子巻線は、集中巻きである
    ことを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載のモーター駆動装置。
  12. 前記モーターの固定子巻線は、前記モーターの相端子側から中性点まで巻かれた
    ことを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載のモーター駆動装置。
  13. 前記インバーター制御手段は、前記高周波電圧発生手段によって出力される前記高周波電圧指令値の周波数が10kHzを超える場合、前記モーターの入力電力が50W以下となるように制御する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれかに記載のモーター駆動装置。
  14. 前記インバーターを構成する前記スイッチング素子は、ワイドバンドギャップ半導体によって形成された
    ことを特徴とする請求項1〜請求項13のいずれかに記載のモーター駆動装置。
  15. 前記ワイドバンドギャップ半導体は、SiC、GaN又はダイヤモンドである
    ことを特徴とする請求項14記載のモーター駆動装置。
  16. 前記圧縮機、熱源側熱交換器、膨張装置及び利用側熱交換器が冷媒配管によって環状に接続された冷凍サイクルと、
    請求項1〜請求項15のいずれかに記載されたモーター駆動装置と、
    を備えた
    ことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  17. 前記圧縮機は、スクロール型である
    ことを特徴とする請求項16記載の冷凍サイクル装置。
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