JP2012087360A - 希薄銅合金材料を用いた絶縁電線の製造方法 - Google Patents

希薄銅合金材料を用いた絶縁電線の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】生産性が高く、導電率、軟化温度、表面品質に優れた希薄銅合金材料を用いた絶縁電線の製造方法を提供する。
【解決手段】不可避的不純物を含む純銅に、2〜12massppmの硫黄と2を超え30massppm以下の酸素と4〜55massppmのTiを含む希薄銅合金溶湯を形成し、その希薄銅合金溶湯を用いて連続鋳造を経てワイヤロッドを作製し、そのワイヤロッドを熱間圧延することで希薄銅合金材料からなる線材を作製し、この線材に絶縁被覆を施すことを特徴とする希薄銅合金材料を用いた絶縁電線の製造方法である。
【選択図】図1

Description

本発明は、生産性が高く、導電率、軟化温度、表面品質に優れた希薄銅合金材料を用いた絶縁電線の製造方法に関するものである。
最近の電子機器や自動車などの工業製品では、銅線も過酷に使われることが多い。これらのニーズに対処するために、連続鋳造圧延法などで製造でき、かつ導電性と伸び特性を純銅レベルに保持しつつ、強度を純銅よりも高めた希薄銅合金材料の開発が行われている。
希薄銅合金材料は、汎用の軟質銅線として、また、やわらかさが必要とされる軟質銅材として、導電率98%以上、更に102%以上の軟質導体が求められてきており、その用途としては、民生用太陽電池向け配線材、モーター用エナメル線用導体、200℃から700℃で使う高温用軟質銅材料、焼きなましが不要な溶融半田めっき材、熱伝導に優れた銅材料、高純度銅代替え材料としての使用が挙げられ、これら幅広いニーズに応えるものである。
希薄銅合金材料としての素材は、銅中の酸素を、10mass ppm以下に制御する技術をベースに用いており、このベースの銅原子に、Tiなどの金属を微量添加して、原子状に固溶させることで、生産性が高く、導電率、軟化温度、表面品質に優れた希薄銅合金材料が得られることが期待されている。
従来、軟質化については、非特許文献1に示されるように、電解銅(99.996mass%以上)に、Tiを4〜28mol ppm添加した試料は、添加しないものに比べて、軟化が早く起こる結果が得られている。この原因はTiの硫化物形成による固溶Sの減少のためと、同文献では結論している。
特許文献1〜3では、連続鋳造装置において、無酸素銅に微量のTiを添加した希薄合金を用いて連続鋳造することが提案され、既に特許されている。
ここで、連続鋳造圧延法で酸素を低くする方法についても、特許文献4,5に示されるように公知である。
特許文献6では、連続鋳造圧延法にて、銅溶湯から直接銅材を製造する際に、酸素量0.005質量%の銅以下の銅溶湯に、Ti、Zr、Vなどの金属を微量(0.0007〜0.005質量%)添加することで軟化温度を低下させることが提案されている。しかし、特許文献6では、導電率に関する検討はなされておらず導電率と軟化温度を両立する製造条件範囲は不明である。
一方特許文献7では、軟化温度が低く、かつ導電率の高い無酸素銅材の製造方法が提案されており、上方引き上げ連続鋳造装置にて、酸素量が0.0001質量%以下の無酸素銅に、Ti、Zr、Vなどの金属を微量(0.0007〜0.005質量%)添加した銅溶湯から銅材を製造する方法が提案されている。
しかし、上述したように希薄銅合金材料のベース素材のように、酸素が微量含まれるもの、すなわち酸素濃度がppmオーダーで含まれるものに関しては、いずれの特許文献でも検討されていない。
特許第3050554号公報 特許第2737954号公報 特許第2737965号公報 特許第3552043号公報 特許第3651386号公報 特開2006−274384号公報 特開2008−255417号公報
鈴木寿、菅野幹宏:鉄と鋼(1984)15号1977−1983
よって、生産性が高く、導電率、軟化温度、表面品質に優れた実用的希薄銅合金線とその組成の検討が望まれていた。
また、製造方法について検討すると、上述したように連続鋳造による無酸素銅にTiを添加して軟銅化する方法は公知であるが、これはケークやビレットとして鋳造材を製造した後、熱間押出や熱間圧延を行いワイヤロッドを作製している。そのため、製造コストが高く工業的に使うには経済性に問題があった。
また、上方引き上げ連続鋳造装置にて、無酸素銅にTiを添加する方法は公知であるが、これも生産速度が遅く経済性に問題があった。
そこで、SCR連続鋳造圧延システム(South Continuous Rod System)にて検討しようとした。
SCR連続鋳造圧延法は、SCR連続鋳造圧延装置の溶解炉内で、ベース素材を溶解して溶湯とし、その溶湯に所望の金属を添加して溶解し、この溶湯を用いて荒引き線(例えばφ8mm)を作製し、その荒引き線を、熱間圧延により例えばφ2.6mmに伸線加工するものである。またφ2.6mm以下のサイズ或いは板材、異形材にも同様に加工することができる。また、丸型線材を角状に或いは異形条に圧延しても有効である。また、鋳造材をコンフォーム押出成形し、異形材を製作することもできる。
本発明者等が検討した結果、SCR連続鋳造圧延を用いる場合、ベース素材としてのタフピッチ銅では表面傷が発生しやすく、添加条件により軟化温度の変動、チタン酸化物の形成状況が不安定であることがわかった。
また0.0001質量%以下の無酸素銅を用いて検討すると、軟化温度と導電率、表面品質を満足する条件は極めて狭い範囲であった。また軟化温度の低下に限界があり、より低い、高純度銅並みの軟化温度の低下が望まれた。
また、モータ、トランス等に用いられる絶縁電線は、巻線加工する場合、導体が硬いと巻線時の導体の適合性が無く、絶縁電線のコイルの性能が劣化する場合がある。このため、銅線を焼鈍し軟質状態でエナメル被覆導体としている場合が多いが、軟質状態でも鈍し具合により巻線加工性を損なう場合があり、より軟らかい(しなやかな)絶縁導体が要求されている。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、生産性が高く、導電率、軟化温度、表面品質に優れた希薄銅合金材料を用いた絶縁電線の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、不可避的不純物を含む純銅に、2〜12mass ppmの硫黄と2を超え30mass ppm以下の酸素と4〜55mass ppmのTiを含む希薄銅合金溶湯を形成し、その希薄銅合金溶湯を用いて連続鋳造を経てワイヤロッドを作製し、そのワイヤロッドを熱間圧延することで希薄銅合金材料からなる線材を作製し、この線材に絶縁被覆を施すことを特徴とする絶縁電線の製造方法である。
請求項2の発明は、熱間圧延温度は、最初の圧延ロールでの温度が880℃以下、最終圧延ロールでの温度が550℃以上とする請求項1記載の絶縁電線の製造方法である。
請求項3の発明は、前記硫黄及び前記チタンは、TiO、TiO2 、TiS、Ti−O−Sの形で化合物または、凝集物を形成し、残りのTiとSが固溶体の形で存在している請求項1又は2に記載の絶縁電線の製造方法である。
請求項4の発明は、前記TiOのサイズが200nm以下、前記TiO2 は1000nm以下、前記TiSは200nm以下、前記Ti−O−Sは300nm以下に結晶粒内に分布し、500nm以下の粒子が90%以上である請求項1乃至3に記載の絶縁電線の製造方法である。
請求項5の発明は、希薄銅合金材料のベースとなる銅は、シャフト炉で溶解の後、還元ガス(CO)雰囲気下で、希薄合金の構成元素の硫黄濃度、Ti濃度、酸素濃度を制御して鋳造した後、圧延する請求項1乃至4に記載の絶縁電線の製造方法である。
請求項6の発明は、不可避的不純物を含む純銅に、2〜12mass ppmの硫黄と2を超え30mass ppm以下の酸素と4〜55mass ppmのTiを含む希薄銅合金材料を、双ロール式連続鋳造圧延及びプロペルチ式連続鋳造圧延法により、鋳造温度を1100℃以上1320℃以下として、ワイヤロッドを作製し、そのワイヤロッドを、熱間圧延しかつその熱間圧延温度が、最初の圧延ロールでの温度が880℃以下、最終圧延ロールでの温度が550℃以上とて熱間圧延することを特徴とする絶縁電線の製造方法である。
請求項7の発明は、希薄銅合金材料のベースとなる銅は、シャフト炉で溶解の後、還元ガス(CO)雰囲気下で、希薄合金の構成元素の硫黄濃度、Ti濃度、酸素濃度を制御して鋳造し、圧延する請求項6記載の絶縁電線の製造方法である。
本発明によれば、生産性が高く、導電率、軟化温度、表面品質に優れた実用的な希薄銅合金材料を提供できるという優れた効果を発揮するものである。
TiS粒子のSEM像を示す図である。 図1の分析結果を示す図である。 TiO2粒子のSEM像を示す図である。 図3の分析結果を示す図である。 本発明において、Ti−O−S粒子のSEM像を示す図である。 図5の分析結果を示す図である。
以下、本発明の好適な一実施の形態を詳述する。
先ず、本発明は、SCR連続鋳造設備を用い、表面傷が少なく、製造範囲が広く、安定生産が可能である。また、ワイヤロッドに対する加工度90%(例えばφ8mm→φ2.6mm)での軟化温度が148℃以下と導電率98%IACS(万国標準軟銅(International Anneld Copper Standard)抵抗率1.7241×10-8Ωmを100%とした導電率)、100%IACS、更には102%IACSを満足する軟質型銅材としての希薄銅合金材料を得ることにあり、また同時にその製造方法を得ることにある。
この際、高純度銅(6N、純度99.9999%)に関しては、加工度90%での軟化温度は130℃である。したがって130℃以上で148℃以下の軟化温度で軟質材の導電率が98%IACS以上、100%IACS以上、更に導電率が102%IACS以上である軟質銅を安定して製造できる希薄銅合金材料としての素材とその製造条件を求めることが本発明の課題である。
ここで、酸素濃度1〜2mass ppmの高純度銅(4N)を用い、実験室にて小型連続鋳造機(小型連鋳機)を用いて、溶湯にチタンを数mass ppm添加した溶湯から製造したφ8mmのワイヤロッドをφ2.6mm(加工度90%)にして軟化温度を測ると160〜168℃であり、これ以上低い軟化温度にはならない。また、導電率は、101.7%IACS程度である。よって、酸素濃度を低くして、Tiを添加しても、軟化温度を下げることができず、また高純度銅(6N)の導電率102.8%IACSよりも悪くなることがわかった。
この原因は、溶湯の製造中に不可避的不純物として、硫黄を数mass ppm以上含み、この硫黄とチタンとでTiS等の硫化物が十分形成されないために、軟化温度が下がらないものと推測される。
そこで、本発明では、軟化温度を下げることと、導電率を向上させるために、2つの方策を検討し、2つの効果を合わせることで目標を達成した。
(a)素材の酸素濃度を2mass ppmを超える量に増やしてチタンを添加する。これにより、先ず溶銅中ではTiSとチタン酸化物(TiO2)やTi−O−S粒子が形成されると考えられる(図1、図3のSEM像と図2、図4の分析結果参照)。なお、図2、図4、図6において、PtおよびPdは観察のための蒸着元素である。
(b)次に熱間圧延温度を、通常の銅の製造条件(950〜600℃)よりも低く設定(880〜550℃)することで、銅中に転位を導入し、Sが析出し易いようにする。これによって転位上へのSの析出又はチタンの酸化物(TiO2)を核としてSを析出させ、その一例として溶銅と同様Ti−O−S粒子等を形成させる(図5のSEM像と、図6の分析結果参照)。なお、図1〜6は、表1の実施例1の上から三段目に示す酸素濃度、硫黄濃度、Ti濃度をもつφ8mmの銅線(ワイヤロッド)の横断面をSEM観察及びEDX分析にて評価したである。観察条件は、加速電圧15keV、エミッション電流10μAとした。
(a)と(b)により、銅中の硫黄が晶出と析出を行い、冷間伸線加工後に軟化温度と導電率を満足する銅ワイヤロッドができる。
次に、本発明では、SCR連続鋳造設備で製造条件の制限として(1)〜(4)を制限した。
(1)組成の制限
導電率が98%IACS以上の軟質銅材を得る場合、不可避的不純物を含む純銅(ベース素材)が、3〜12mass ppmの硫黄と、2を超え30mass ppm以下の酸素と、Tiを4〜55mass ppm含む希薄銅合金材料でワイヤロッド(荒引き線)を製造するものである。ここに2mass ppmを超え30mass ppm以下の酸素を含有していることから本実施の形態に係る軟質希薄銅合金材料は、いわゆる低酸素銅(LOC)を対象としているものである。
ここで、導電率が100%IACS以上の軟質銅材を得る場合には、不可避的不純物を含む純銅に2〜12mass ppmの硫黄と、2を超え30mass ppm以下の酸素とTiを4〜37mass ppm含む希薄銅合金材料でワイヤロッドとするのがよい。
さらに、導電率が102%IACS以上の軟質銅材を得る場合、不可避的不純物を含む純銅に3〜12mass ppmの硫黄と、2を超え30mass ppm以下の酸素と、Tiを4〜25mass ppm含む希薄銅合金材料でワイヤロッドとするのがよい。
通常、純銅の工業的製造において、電気銅を製造する際に、硫黄が銅中に取り込まれてしまうため、硫黄を3mass ppm以下とするのは難しい。汎用電解銅の硫黄濃度上限は12mass ppmである。
制御する酸素は、上述したように、少ないと軟化温度が下がり難いので2mass ppm以上とする。また酸素が多すぎると、熱間圧延工程で、表面傷が出やすくなるので30mass ppm以下とする。
(2)分散している物質の制限
分散粒子のサイズは小さく沢山分布することが望ましい。その理由は、硫黄の析出サイトとして働くためサイズが小さく数が多いことが要求される。
硫黄及びチタンは、TiO、TiO2、TiS、Ti−O−Sの形で化合物または、凝集物を形成し、残りのTiとSが固溶体の形で存在している。TiOのサイズが200nm以下、TiO2は1000nm以下、TiSは200nm以下、Ti−O−Sは300nm以下で結晶粒内に分布している希薄銅合金材料とする。結晶粒とは、銅の結晶組織のことを意味する。
但し、鋳造時の溶銅の保持時間や冷却状況により、形成される粒子サイズが変わるので鋳造条件の設定も必要である。
(3)鋳造条件の制限
SCR連続鋳造圧延により、鋳塊ロッドの加工度が90%(30mm)〜99.8%(5mm)でワイヤロッドを造る、一例として、加工度99.3%でφ8mmワイヤロッドを造る方法を用いる。
(a)溶解炉内での溶銅温度は、1100℃以上1320℃以下とする。溶銅の温度が高いとブローホールが多くなり、傷が発生するとともに粒子サイズが大きくなる傾向にあるので1320℃以下とする。1100℃以上としたのは、銅が固まりやすく製造が安定しないためであるが、溶銅温度は、出来るだけ低い温度が望ましい。
(b)熱間圧延温度は、最初の圧延ロールでの温度が880℃以下、最終圧延ロールでの温度が550℃以上とする。
通常の純銅製造条件と異なり、溶銅中での硫黄の晶出と熱間圧延中の硫黄の析出が本発明の課題であるので、その駆動力である固溶限をより小さくするためには、溶銅温度と熱間圧延温度を(a)、(b)とするのがよい。
通常の熱間圧延温度は、最初の圧延ロールでの温度が950℃以下、最終圧延ロールでの温度が600℃以上であるが、固溶限をより小さくするためには、本発明では、最初の圧延ロールでの温度が880℃以下、最終圧延ロールでの温度が550℃以上に設定する。
550℃以上にする理由は、この温度以下ではワイヤロッドの傷が多いので製品にならないためである。熱間圧延温度は、最初の圧延ロールでの温度が880℃以下、最終圧延ロールでの温度が550℃以上で、できるだけ低い方が望ましい。こうすることで、軟化温度(φ8〜φ2.6に加工後)が限りなくCu(6N、軟化温度130℃)に近くなる。
(c)直径φ8mmサイズのワイヤロッドの導電率が98%IACS以上、100%IACS、更に102%IACS以上であり、冷間伸線加工後の線材(例えば、φ2.6mm)の軟化温度が130℃〜148℃である希薄銅合金線または板状材料を得ることができる。
工業的に使うためには、電解銅から製造した工業的に利用される純度の軟質銅線にて98%IACS以上必要であり、軟化温度はその工業的価値から見て148℃以下である。Tiを添加しない場合は、160〜165℃である。Cu(6N)の軟化温度は127〜130℃であったので、得られたデータから限界値を130℃とする。このわずかな違いは、Cu(6N)にない不可避的不純物にある。
導電率は、無酸素銅のレベルで101.7%IACS程度であり、Cu(6N)で102.8%IACSであるため、出来るだけCu(6N)に近い導電率であることが望ましい。
(4)鋳造条件の制限
ベース材の銅はシャフト炉で溶解の後、還元状態で樋に流すことが好ましい。すなわち還元ガス(CO)雰囲気下で、希薄合金の構成元素の硫黄濃度、Ti濃度、酸素濃度を制御して鋳造し、圧延するワイヤロッドを安定して製造する方法がよい。銅酸化物の混入や粒子サイズが大きいので品質を低下させる。
ここで、添加物としてTiを選択した理由は次の通りである。
(a)Tiは溶融銅の中で硫黄と結合し化合物を造りやすいためである。
(b)Zrなど他の添加金属に比べて加工でき扱いやすい。
(c)Nbなどに比べて安価である。
(d)酸化物を核として析出しやすいからである。
以上により、本発明の希薄銅合金材料は、溶融半田めっき材(線、板、箔)、エナメル線、軟質純銅、高導電率銅、焼鈍時のエネルギーの低減ができ、やわらかい銅線として使用でき、生産性が高く、導電率、軟化温度、表面品質に優れた実用的な希薄銅合金材料を得ることが可能となる。
また、本発明の希薄銅合金線の表面にめっき層を形成してもよい。めっき層としては、例えば、錫、ニッケル、銀を主成分とするものを適用可能であり、いわゆるPbフリーめっきを用いてもよい。
また、本発明の希薄銅合金線を複数本撚り合わせた希薄銅合金撚線として使用することも可能である。
また、上述の実施の形態では、SCR連続鋳造圧延法によりワイヤロッドを作製し、熱間圧延にて軟質材を作製する例で説明したが、本発明は、双ロール式連続鋳造圧延法またはプロペルチ式連続鋳造圧延法により製造するようにしても良い。
表1は実験条件と結果に関するものである。
先ず、実験材として、表1に示した酸素濃度、硫黄濃度、Ti濃度で、φ8mmの銅線(ワイヤロッド):加工度99.3%をそれぞれ作製した。φ8mmの銅線は、SCR連続鋳造圧延により、熱間圧延加工を施したものである。Tiは、シャフト炉で溶解された銅溶湯を還元ガス雰囲気で樋に流し、樋に流した銅溶湯を同じ還元ガス雰囲気の鋳造ポットに導き、この鋳造ポットにて、Tiを添加した後、これをノズルを通して鋳造輪と無端ベルトとの間に形成される鋳型にて鋳塊ロッドを作成した。この鋳塊ロッドを熱間圧延加工してφ8mmの銅線を作成したものである。その実験材を冷間伸線して、φ2.6mmのサイズにおける半軟化温度と導電率を測定し、またφ8mmの銅線における分散粒子サイズを評価した。
酸素濃度は、酸素分析器(レコ(Leco;商標)酸素分析器)で測定した。硫黄、Tiの各濃度はICP発光分光分析器で分析した結果である。
φ2.6mmのサイズにおける半軟化温度の測定は、400℃以下で各温度1時間の保持後、水中急冷し、引張試験を実施しその結果から求めた。室温での引張試験の結果と400℃で1時間のオイルバス熱処理した軟質銅線の引張試験の結果を用いて求め、引張強さの差の半分の値を示す強度に対応する温度を半軟化温度と定義し求めた。
分散粒子のサイズは小さく沢山分布することが望ましい。その理由は、硫黄の析出サイトとして働くためサイズが小さく数が多いことが要求される。すなわち直径500nm以下の分散粒子が90%以上である場合を合格とした。ここに「サイズ」とは化合物のサイズであり、化合物の形状の長径と短径のうちの長径のサイズを意味する。また、「粒子」とは前記TiO、TiO2、TiS、Ti−O−Sのことを示す。また、「90%」とは、全体の粒子数に対しての該当粒子数の割合を示すものである。
表1において、比較材1は、実験室でAr雰囲気において直径φ8mmの銅線を試作した結果であり、Tiを、0〜18mass ppm添加したものである。
このTi添加で、Ti添加量ゼロの半軟化温度215℃に対して、13mass ppmは160℃まで低下して最小となり、15,18mass ppmの添加で高くなっており、要望の軟化温度148℃以下にはならなかった。しかし工業的に要望がある導電率は98%IACS以上であり満足していたが、総合評価は×であった。
そこで、次にSCR連続鋳造圧延法にて、酸素濃度を7〜8mass ppmに調整してφ8mm銅線(ワイヤロッド)の試作を行った。
比較材2は、SCR連続鋳造圧延法で試作した中でTi濃度の少ないもの(0,2mass ppm)であり、導電率は102%IACS以上であるが、半軟化温度が164,157℃であり、要求の148℃以下を満足しないので、総合評価で、×となった。
実施材1については、酸素濃度と硫黄が、ほぼ一定(7〜8mass ppm、5mass ppm)、Ti濃度の異なる(4〜55mass ppm)試作材の結果である。
このTi濃度4〜55mass ppmの範囲では、軟化温度148℃以下であり、導電率も98%IACS以上、102%IACS以上であり、分散粒子サイズも500μm以下の粒子が90%以上であり良好である。そしてワイヤロッドの表面もきれいであり、
いずれも製品性能として満足している(総合評価○)。
ここで、導電率100%IACS以上を満たすものは、Ti濃度が4〜37mass ppmのときであり、102%IACS以上を満たすものは、Ti濃度が4〜25mass ppmのときである。Ti濃度が13mass ppmのとき導電率が最大値である102.4%IACSを示し、この濃度の周辺では、導電率は、僅かに低い値であった。これは、Tiが13mass ppmのときに、銅中の硫黄分を化合物として捕捉することで、純銅(6N)に近い導電率を示したためである。
よって、酸素濃度を高くし、Tiを添加することで、半軟化温度と導電率の双方を満足させることができる。
比較材3は、Ti濃度を60mass ppmと高くした試作材である。この比較材3は、導電率は要望を満足しているが、半軟化温度は148℃以上であり、製品性能を満足していない。さらにワイヤロッドの表面傷も多い結果であり、製品にすることは難しかった。よって、Tiの添加量は60mass ppm未満がよい。
次に実施材2については、硫黄濃度を5mass ppmとし、Ti濃度を13〜10mass ppmとし、酸素濃度を変えて、酸素濃度の影響を検討した試作材である。
酸素濃度に関しては、2を超え30mass ppm以下まで、大きく濃度が異なる試作材とした。但し、酸素が2mass ppm未満は、生産が難しく安定した製造ができないため、総合評価は△とした。また酸素濃度を30mass ppmと高くしても半軟化温度と導電率の双方を満足することがわかった。
また比較材4に示すように、酸素が40mass ppm の場合には、ワイヤロッド表面の傷が多く、製品にならない状況であった。
よって、酸素濃度が2を超え30mass ppm以下の範囲とすることで、半軟化温度、導電率102%IACS以上、分散粒子サイズいずれの特性も満足させることができ、またワイヤロッドの表面もきれいであり、いずれも製品性能を満足させることができる。
次に実施材3は、それぞれ酸素濃度とTi濃度とを比較的同じ近い濃度とし、硫黄濃度を4〜20mass ppmと変えた試作材の例である。この実施材3においては、硫黄が2mass ppmより少ない試作材は、その原料面から実現できなかったが、Tiと硫黄の濃度を制御することで、半軟化温度と導電率の双方を満足させることができる。
比較材5の硫黄濃度が18mass ppmで、Ti濃度が13mass ppmの場合には、半軟化温度が162℃で高く、必要特性を満足できなかった。また、特にワイヤロッドの表面品質が悪いので、製品化は難しかった。
以上より、硫黄濃度が2〜12mass ppmの場合には、半軟化温度、導電率102%IACS以上、分散粒子サイズいずれの特性も満足しており、ワイヤロッドの表面もきれいですべての製品性能を満足することがわかった。
また比較材6としてCu(6N)を用いた検討結果を示したが、半軟化温度127〜130℃であり、導電率も102.8%IACSであり、分散粒子サイズも、500μm以下の粒子はまったく認められなかった。
表2は、製造条件としての、溶融銅の温度と圧延温度を示したものである。
比較材7は、溶銅温度が高めの1330〜1350℃で且つ圧延温度が950〜600℃でφ8mmのワイヤロッドを試作した結果を示したものである。
この比較材7は、半軟化温度と導電率は満足するものの、分散粒子のサイズに関しては、1000nm程度のものもあり500nm以上の粒子も10%を超えていた。よってこれは不適とした。
実施材4は、溶銅温度が1200〜1320℃で且つ圧延温度が低めの880〜550℃でφ8mmのワイヤロッドを試作した結果を示したものである。この実施材4については、ワイヤ表面品質、分散粒子サイズも良好で、総合評価は○であった。
比較材8は、溶銅温度が1100℃で且つ圧延温度が低めの880〜550℃でφ8mmのワイヤロッドを試作した結果を示したものである。この比較材8は、溶銅温度が低いため、ワイヤロッドの表面傷が多く製品には適さなかった。これは、溶銅温度が低いため、圧延時に傷が発生しやすいためである。
比較材9は、溶銅温度が1300℃で且つ圧延温度が高めの950〜600℃でφ8mmのワイヤロッドを試作した結果を示したものである。この比較材9は、熱間圧延温度が高いため、ワイヤロッドの表面品質が良いが、分散粒子サイズも大きなものがあり、総合評価は×となった。
比較材10は、溶銅温度が1350℃で且つ圧延温度が低めの880〜550℃でφ8mmのワイヤロッドを試作した結果を示したものである。この比較材10は、溶銅温度が高いため、分散粒子サイズが大きなものがあり、総合評価は×となった。
次に、本発明の希薄銅合金材料を用いた絶縁電線について説明する。
SCR連続鋳造圧延装置で溶解された低酸素銅の溶湯に、Tiを添加して低酸素銅ベースの希薄銅合金からなる酸素濃度7〜8mass ppm、硫黄濃度5mass ppm、Ti濃度30ppmとし、鋳造材に対して多段に熱間圧延処理(880℃〜550℃)を施して、φ8mmの銅線(ワイヤロッド)を複数本用意した。これらを通電アニール処理を施しながら伸線して、φ1.6mmのサイズとし、更にこれを冷間にて皮剥工程(第1伸線ダイス(穴径φ1.440)、第2伸線ダイス(穴径φ1.280)、第3伸線ダイス(穴径φ1.135)、第4伸線ダイス(穴径φ1.005)を順次経由して)を加えながら引抜伸線加工し、夫々φ0.993〜0.996mm程度に仕上げた。その後、伸線材について焼鈍温度:350〜550℃、焼鈍時間:19sec、エナメル絶縁塗布ライン速度:22m/minの条件で、夫々東特塗料製NH−AI505−30のワニスを12回塗布して絶縁被覆を施し、これを焼き付けて(焼付温度:蒸発帯310℃、硬化帯410℃)試料を得た(実施材5〜7)。
一方、比較材として、素材をタフピッチ銅としたこと以外には実施材5乃至7の試料と同様の製造方法により試料を得た(比較材11〜13)。
[SEN値の測定方法について]
得られた各試料のしなやかさ(SEN:Spring Elongation Number)について、次のような方法で測定した。
長さ約1.2mに切り出した試料の線端に700g/mm2の分銅を掛け、導体径の10倍のマンドレル(直径10mm)に密に巻き付けてコイルを作線する。そのコイルを鉛直に吊るし、再び700g/mm2の分銅を付加し、約50mm/秒以下の速度で下降させた後に1分間分銅を保持する。
その後、平面上に自然放置し、1分後にコイルの標点距離を測定し、初めに密巻きした
コイルの長さ(約30mm)を減じることによりSEN値を求める。
[可撓性の評価方法について]
得られた各試料の可撓性については、30%伸張後、JIS C3003:1999に準じて調べた。
なお、可撓性の評価における「2d」とは、仕上り寸法の2倍の丸棒に10回巻き付けた後、導体径に応じた倍率の拡大鏡で見て亀裂がないことを意味する。
表3は上述した実施材5乃至7の試料(エナメル線)と比較材11乃至13の試料について、寸法、可とう性、SEN、導電率(%IACS)等の評価をした結果に関するものである。
表3より、Ti30ppm添加低酸素銅による1AIW 1.0を示す実施材5、6は、タフピッチ銅による1AIW 1.0を示す比較材11、12に比較して可とう性に優れており、焼鈍温度が等しい実施材5及び比較材11、実施材6及び比較材12、実施材7及び比較材13を比較して、いずれの場合も実施材の方がSEN値が大きいので柔らかいことがわかる。ここに、「1AIW」とは「1種ポリアミドイミド銅線」を意味する。
また実施材5乃至7の導電率についても、いずれも100%IACSを超えていて問題のないレベルである。
実施材5乃至7の試料によれば、不可避的不純物を含む純銅に、2〜12mass ppmの硫黄と2を超え30mass ppm以下の酸素とTiを4〜55mass ppm含む希薄銅合金材料を使用しているため、線材がやわらかく、特にモーターのコイルに使用される場合、コイル挿入力が小さく、コイル成型力が小さく、皮膜に傷がつきにくい。そのため高占積率モーターに好適なエナメル線が得られる。

Claims (7)

  1. 不可避的不純物を含む純銅に、2〜12mass ppmの硫黄と2を超え30mass ppm以下の酸素と4〜55mass ppmのTiを含む希薄銅合金溶湯を形成し、 その希薄銅合金溶湯を用いて連続鋳造を経てワイヤロッドを作製し、そのワイヤロッドを熱間圧延することで希薄銅合金材料からなる線材を作製し、この線材に絶縁被覆を施すことを特徴とする絶縁電線の製造方法。
  2. 熱間圧延温度は、最初の圧延ロールでの温度が880℃以下、最終圧延ロールでの温度が550℃以上とする請求項1記載の絶縁電線の製造方法。
  3. 前記硫黄及び前記チタンは、TiO、TiO2 、TiS、Ti−O−Sの形で化合物または、凝集物を形成し、残りのTiとSが固溶体の形で存在している請求項1又は2に記載の絶縁電線の製造方法。
  4. 前記TiOのサイズが200nm以下、前記TiO2 は1000nm以下、前記TiSは200nm以下、前記Ti−O−Sは300nm以下に結晶粒内に分布し、500nm以下の粒子が90%以上である請求項1乃至3に記載の絶縁電線の製造方法。
  5. 希薄銅合金材料のベースとなる銅は、シャフト炉で溶解の後、還元ガス(CO)雰囲気の下で、希薄合金の構成元素の硫黄濃度、Ti濃度、酸素濃度を制御して鋳造した後、圧延する請求項1乃至4に記載の絶縁電線の製造方法。
  6. 不可避的不純物を含む純銅に、2〜12mass ppmの硫黄と2を超え30mass ppm以下の酸素と4〜55mass ppmのTiを含む希薄銅合金材料を、双ロール式連続鋳造圧延法またはプロペルチ式連続鋳造圧延法により、溶銅温度を1100℃以上1320℃以下として、ワイヤロッドを作製し、そのワイヤロッドを、熱間圧延しかつその熱間圧延温度が、最初の圧延ロールでの温度が880℃以下、最終圧延ロールでの温度が550℃以上とて熱間圧延することを特徴とする絶縁電線の製造方法。
  7. 希薄銅合金材料のベースとなる銅は、シャフト炉で溶解の後、還元状態の樋になるよう制御した、すなわち還元ガス(CO)雰囲気の下で、希薄合金の構成元素の硫黄濃度、Ti濃度、酸素濃度を制御して鋳造し、圧延する請求項6記載の絶縁電線の製造方法。
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