JP2012087337A - 高炉の火入れ操業方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 高炉炉内に枕木及びコークスを順次充填し、その上に鉄鉱石とコークスを交互に充壊した状態で火入れを行う高炉の火入れ操業方法において、前記枕木上のコークス層を上下で2層に区分し、その上部コークス層(炉口からストックラインまでの40〜65%の領域のコークス層)中に、融点が1250℃以上、滴下温度が1500℃以下で、かつ、粒径が5mm以上、塩基度が1.0 以上、1.3以下の高炉スラグを混合することを特徴とする高炉の火入れ操業方法。
【選択図】図3
Description
する。この場合、コークスには、灰分としてSiO2、Al2O3その他の成分が含まれているが、CaO含有量が少ないため、コークス燃焼後に生成されるスラグの塩基度(CaO/SiO2)が非常に低い。そのため、このスラグの融点が高く、コークスが燃焼する高炉羽口前に未溶融のスラグが堆積して火入れ初期の通気性を阻害するとともに、高炉からのスラグ排出が困難となる。
法では、コークスの燃焼後に発生する灰分と石灰石の反応は、固体の石灰分(CaO)とコークス燃焼後の灰分との固体相互による反応であるため、融液状のCaOを含むスラグと比較してスラグ化は遅くなる。その結果、高炉羽口前に、依然として未溶融の石灰分とコークス灰分が堆積し、火入れ初期の通気性を阻害するとともに、高炉からのスラグ排出が困難である。
高炉の通常操業においては、炉内シャフト下部の融着帯(高温部)で鉱石は軟化・溶融し、FeO、SiO2、CaO、Al2O3、MgOを主成分とする初期スラグを生成する。この初期スラグは炉内を滴下し、羽口前に到達する。羽口前では、コークスの燃焼により生成した灰分が、炉内を滴下してきた融液状スラグにキャッチされ、融液状の最終スラグとなって、炉底に貯留される。
一方、高炉火入れ操業では、火入れ後の3〜4時間は、炉体レンガの昇温のため、コークスのみを燃焼する。このコークス燃焼により発生する灰分が問題となる。
(1)高炉炉内に枕木及びコークスを順次充填し、その上に鉄鉱石とコークスを交互に充壊した状態で火入れを行う高炉の火入れ操業方法において、前記枕木上のコークス層を上下で2層に区分し、その上部コークス層中に、融点が1250℃以上、滴下温度が1500℃以下で、かつ、粒径が5mm以上の高炉スラグを混合することを特徴とする高炉の火入れ操業方法。
(2)前記高炉スラグを混合した上部コークス層は、羽口からストックラインまでの領域の40容積%以上、65容積%以下であることを特徴とする前記(1)に記載の高炉の火入れ操業方法。
(3)前記高炉スラグの塩基度が1.0以上、1.3以下であることを特徴とする前記(1)に記載の高炉の火入れ操業方法。
炉敷コークス1の上に枕木を羽口7のレベルまで格子状に積上げて枕木層2を形成する。火入れ初期に発生する高熱ガスを格子の間から炉底にまわしガスの熱を炉底に伝えるためである。
次に、枕木層2の上にコークス層を形成するが、このコークス層は上部と下部に区分され、下部はコークスのみを充填してコークス単独層3を形成する。このコークス単独層3は、火入れ後に於ける高炉炉床部の炉芯コークスを形成する。
CaO源混合コークス層6のCaO源としては、高炉スラグ、高炉スラグと石灰石を混合したもの又は石灰石でも良い。
高炉火入れの送風開始後は、送風によるコークスの燃焼により、装入物の降下が開始される。装入物の降下が開始した後は、その降下に従い、鉱石層とCaO源混合コークス層を交互に装入する。
さらに、コークス層3により形成される高炉炉床部のコークス層は、高炉操業において炉内ガスの整流機能を持つので、該高炉炉床部のコークス層に羽口前堆積灰分14が混入すると、その後の操業にも悪影響を及ぼす原因ともなる。
本発明では、既に、一度熱履歴を受け溶融スラグ化した高炉スラグが、溶融滴下し易いことに着目したものである。
この操業例は、5800m3級で、炉内底部からストックラインSまでの高さが40mの超大型ベル式高炉の火入れ操業に適用した場合のものである。
該高炉の火入れ前の充填は以下のようにした。
(1)炉床上にコークスを110t充填して床敷コークス層1を形成した。なお、この床敷コークス層1は炉床と羽口7間の15〜20%に相当する。
(2)更に、この床敷コークス層1の上に枕木を720m3使用して羽口7のレベルまで積み上げて枕木層2を形成した。
(3)この枕木層2上にコークスを720t充填してコークス層3を形成した。
(4)更に、その上に塩基度1.2の高炉徐冷スラグを混合したコークスを800t使用して高炉スラグ混合コークス層4を形成した。この高炉スラグ混合コークス層4を羽口からストックライン16までの高さの1/2レベルまで積み上げた。尚、コークスに対する高炉スラグの混合割合は15質量%であった。
また、高炉徐冷スラグに石灰石を配合したCaO源混合コークス層6において、該コークス中に混合する高炉徐冷スラグの割合を上層になる程、順次低減した(最下層を15質量%、最上層を0質量%とした。)。上層になるほど昇温時間が長いために、鉱石および焼結鉱の溶融が進行して融液状CaOが供給されるようになるからである。よって、上層ほど高炉徐冷スラグを添加する必要性が低下することから、本実施例では前記のように添加量を低減させた。
尚、高炉徐冷スラグに対する石灰石の配合量は、上下の鉱石層とCaO源混合コークス層6の塩基度が0.9〜1.0になるように調整した。また、高炉徐冷スラグは、5mm乃至25mmに整粒したものを使用した。
また、火入れから初出銑までにおける炉内の通気性を示す圧損抵抗は100KPa以下であり、従来法(鉱石に石灰石を混合した場合)と比較して37%程度低減した。
火入れ後68時間で、微粉炭吹き込み操業に移行した。従来、火入れ後100〜120時間で、炉内の通気が安定した時点で微粉炭吹き込み操業に移行するが、本発明の実施に
おいては、火入れ後68時間で、炉内の通気が安定し、微粉炭吹き込み操業に移行し高
速度の立ち上げが可能であった。
10:装入物降下、11:融着帯、12:スラグ、13:溶銑、14:羽口前堆積灰分、15:羽口前燃焼帯、16:ストックライン、17:炉芯コークス
Claims (3)
- 高炉炉内に枕木及びコークスを順次充填し、その上に鉄鉱石とコークスを交互に充壊した状態で火入れを行う高炉の火入れ操業方法において、前記枕木上のコークス層を上下で2層に区分し、その上部コークス層中に、融点が1250℃以上、滴下温度が1500℃以下で、かつ、粒径が5mm以上の高炉スラグを混合することを特徴とする高炉の火入れ操業方法。
- 前記高炉スラグを混合した上部コークス層は、羽口からストックラインまでの領域の40容積%以上、65容積%以下であることを特徴とする請求項1に記載の高炉の火入れ操業方法。
- 前記高炉スラグの塩基度が1.0以上、1.3以下であることを特徴とする請求項1に記載の高炉の火入れ操業方法。
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CN114959131B (zh) * | 2022-04-25 | 2023-10-20 | 广东韶钢松山股份有限公司 | 一种高炉开炉枕木填充工艺 |
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