JP2012085219A - 車載アンテナ搭載位置判定システム及び車載アンテナ搭載位置判定プログラム。 - Google Patents

車載アンテナ搭載位置判定システム及び車載アンテナ搭載位置判定プログラム。 Download PDF

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Abstract

【課題】車載アンテナのダッシュボード内における搭載位置の可否を容易に求めることができる車載アンテナ搭載位置判定システムを提供する。
【解決手段】車両用ガラス距離X1、車両用ガラス角度X2、車両用樹脂板距離X3及び車両用樹脂板角度X4の4つのパラメータの値とパラメータに対応して予め測定された車載アンテナ70の最小アンテナ利得を入力し、記憶部20に記憶させる。車載アンテナ70の搭載位置における4つのパラメータを入力し、判定部40において、車両5内の車載アンテナ70の搭載位置における4つのパラメータの値に対応する、記憶部20に記憶されている4つパラメータの値とそのパラメータの値に対応する車載アンテナ70の最小アンテナ利得とに基づき、車載アンテナ70の搭載位置において車載アンテナ70が予め設定された必要な最小アンテナ利得を得ることができるか否かを判定し、判定結果を出力部50により出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載される通信装置用のアンテナの最適な搭載位置を計算するためのシステム、特に、ETC用アンテナなど車室内に搭載されるアンテナの最適な搭載位置を計算するのに好適な車載アンテナ搭載位置計算システムに関する。
従来、車載アンテナを車室内のダッシュボード(インストルメントパネル)上に搭載した場合の最適な搭載位置を計算にて求める技術があった(例えば、特許文献1参照)。
また、車載アンテナをダッシュボードの内部に搭載した場合でも、良好なアンテナ性能が出せるようなダッシュボードの厚み・誘電率を計算にて決定する技術があった(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−246817号公報 特開2006−61192号公報
ところが、上記特許文献1に開示されている、車載アンテナをダッシュボード上に搭載した場合の搭載位置を求める技術では、車載アンテナをダッシュボードの内部に搭載した場合の搭載位置を求めることができなかった。
また、上記特許文献2に開示されている技術は、車両の前面ガラスと車載アンテナ間の距離から、ダッシュボードの樹脂材の厚み・誘電率を決定するもので、前面ガラスと車載アンテナ間の距離以外の車載アンテナ性能をつかさどる位置条件とダッシュボードの樹脂材の厚み・誘電率との関係が明確にされておらず、車載アンテナをダッシュボード内に搭載した場合の受信性能が正確に計算できなかった。
したがって、車室内へのアンテナ搭載位置を決定するには、前面ガラスや車載アンテナを搭載するダッシュボードを試作し、アンテナを含めた受信性能を確認する試作・確認工程が必要であったという問題があった。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたもので、車載アンテナの、ダッシュボード内における搭載位置の可否を容易に求めることができ、従来のような試作・確認工程を排除することができ、ひいては、試作・確認ための時間・コストが削減できる車載アンテナ搭載位置判定システムを提供することを目的とする。
この欄においては、発明に対する理解を容易にするため、必要に応じて「発明を実施するための形態」欄において用いた符号を付すが、この符号によって請求の範囲を限定することを意味するものではない。
上記「発明が解決しようとする課題」において述べた問題を解決するためになされた発明は、車両(5)内のダッシュボードを構成する車両用樹脂板(60)に隠された位置に搭載する車載アンテナ(70)の搭載位置の良否を判定する車載アンテナ搭載位置判定システム(1)であって、測定値入力手段(10)、記憶手段(20)、パラメータ入力手段(10)、判定手段(40)及び出力手段(50)を備えている。
測定値入力手段(10)は、車載アンテナ(70)前面に車両用ガラス(80)及び車両用樹脂板(60)を配置した状態における、車載アンテナ(70)搭載面に対する車載アンテナ(70)前面の車両用ガラス(80)の角度、車載アンテナ(70)開口面から車両用ガラス(80)までの距離、車載アンテナ(70)搭載面に対する車載アンテナ(70)前面の車両用樹脂板(60)の角度、車載アンテナ(70)開口面から車両用樹脂板(60)までの距離の4つのパラメータのうち車載アンテナ(70)開口面から車両用ガラス(80)までの距離及び車載アンテナ(70)開口面から車両用樹脂板(60)までの距離の少なくともいずれかを含む、少なくとも2つのパラメータの値及びそのパラメータに対応して予め測定された車載アンテナ(70)の開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得を入力するためのものである。
記憶手段(20)は、測定値入力手段(10)から入力されたパラメータの値及び車載アンテナ(70)の開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得を記憶するものである。
パラメータ入力手段(10)は、車両(5)内における車載アンテナ(70)の搭載位置における4つのパラメータのうち車載アンテナ(70)開口面から車両用ガラス(80)までの距離及び車載アンテナ(70)開口面から車両用樹脂板(60)までの距離の少なくともいずれかを含む、少なくとも2つのパラメータの値を入力するためのものである。
判定手段(40)は、パラメータ入力手段(10)から入力されたパラメータの値に対応する、記憶手段(20)に記憶されているパラメータの値とそのパラメータの値に対応する車載アンテナ(70)の開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得とに基づき、車両(5)内における車載アンテナ(70)の搭載位置において車載アンテナ(70)が予め設定された必要な最小アンテナ利得を得ることができるか否かを判定するものである。
出力手段(50)は、判定手段(40)により判定した判定結果を出力するものである。
このような車載アンテナ搭載位置判定システム(1)によれば、車載アンテナ(70)のダッシュボード内における搭載位置を容易に求めることができ、従来のような試作・確認工程を排除することができ、ひいては、試作・確認のための時間・コストが削減できる。以下、説明する。
車載アンテナ(70)をダッシュボードの内部に搭載すると、車載アンテナ(70)は、車両(5)内の車両用樹脂板(60)に隠された位置に搭載されることになる。その場合、車載アンテナ(70)の開口面の前面には、車両(5)の前面の車両用ガラス(80)やダッシュボードの車両用樹脂板(60)が配置されることになる。
ここで、車載アンテナ(70)をダッシュボードの内部に搭載する場合、車載アンテナ(70)の搭載面に対する車両用ガラス(80)の角度、車載アンテナ(70)の搭載面に対する車両用樹脂板(60)の角度、車載アンテナ(70)の開口面から車両用ガラス(80)までの距離及び車載アンテナ(70)の開口面から車両用樹脂板(60)までの距離の4つのパラメータによって車載アンテナ(70)の最小アンテナ利得が決まることが分かった。
そこで、車両(5)に実際に用いる車両用ガラス(80)や車両用樹脂板(60)を車載アンテナ(70)の開口面の前面に搭載し、前述の4つのパラメータの値を変化させ、そのパラメータの値に対応した車載アンテナ(70)の開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得を予め測定しておき、それらの値を、入力手段(10)を介して入力し、記憶手段(20)に記憶させる。
ここで、実際の車両(5)内における車載アンテナ(70)の搭載位置では、車載アンテナ(70)搭載面と車両用ガラス(80)までの角度や車載アンテナ(70)の開口面から車両用ガラス(80)までの距離、或いは、車載アンテナ(70)搭載面と車両用樹脂板(60)までの角度や車載アンテナ(70)の開口面から車両用樹脂板(60)までの距離が分かっている。
したがって、パラメータ入力手段(10)から、車両(5)内の車載アンテナ(70)の搭載位置における4つのパラメータの値を入力し、その4つのパラメータの値に対応する、記憶手段(20)に記憶されている、4つのパラメータの値とそのパラメータの値に対応する車載アンテナ(70)の開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得とに基づき、実際の車両(5)内における車載アンテナ(70)の搭載位置において車載アンテナ(70)が予め設定された必要な最小アンテナ利得を得ることができるか否かを判定できる。
つまり、車載アンテナ(70)のダッシュボード内における搭載位置の可否を容易に求めることができ、従来のように、車両(5)を電波暗室に入れて、車載アンテナ(70)の開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得を測定するという試作・確認工程を排除し、車両用ガラス(80)や車両用樹脂板(60)を入れるだけの小さな電波暗室での確認工程のみとすることができ、ひいては、試作・確認のための時間・コストが削減できるのである。
なお、例えば、車載アンテナ(70)が樹脂製ケースなどに収納されている場合には、樹脂製ケースを含めた車載アンテナ(70)の受信性能が分かっている。したがって、4つのパラメータのうち、車載アンテナ(70)開口面から車両用樹脂板(60)までの距離及び車載アンテナ(70)搭載面に対する車載アンテナ(70)前面の車両用樹脂板(60)の角度を除く車載アンテナ(70)開口面から車両用ガラス(80)までの距離及び車載アンテナ(70)搭載面に対する車載アンテナ(70)前面の車両用ガラス(80)の角度の2つのパラメータを用いれば、(樹脂ケースを含む)車載アンテナ(70)の搭載位置の良否を判定することができる。
このように、車載アンテナ(70)の配置状態などによっては、車載アンテナ(70)単体としてではなく、車両用ガラス(80)や車両用樹脂板(60)を含めた受信性能が既に分かっている場合がある。
このような場合には、4つのパラメータの使用する必要はなく、4つのパラメータのうち車載アンテナ(70)開口面から車両用ガラス(80)までの距離及び車載アンテナ(70)開口面から車両用樹脂板(60)までの距離の少なくともいずれかを含む、少なくとも2つのパラメータの値とそのパラメータの値に対応する車載アンテナ(70)の開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得とに基づいて、必要な最小アンテナ利得を得ることができるか否かを判定することができる。
ここで、「車載アンテナ(70)の開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域」とは、車両(5)の走行に従って変化する車載アンテナ(70)の利得の立ち上がり部分と立ち下がり部分を意味している。
つまり、図4(a)に示すように、車両(5)が走行する場合、例えば、ETC受信器などのような受信器では、所定の距離(必要通信距離:Ls)では路側機と通信が確立していなければならない。
その必要通信距離:Ls内においては、車両(5)が走行するに伴い、路側機アンテナ(72)から送信された電波の、車載アンテナ(70)における受信電力は、図4(b)に示すように略台形形状に変化する。
そこで、その立ち上がり部分の所定の区域を車載アンテナ(70)の開口面に対する所定の第1区域と呼び、立ち下がり部分の所定の区域を車載アンテナ(70)の開口面に対する所定の第2区域と呼ぶ。
また、記憶手段(20)には、請求項2に記載のように、車載アンテナ(70)搭載面に対する車載アンテナ(70)前面の車両用樹脂板(60)の角度と車載アンテナ(70)開口面から車両用樹脂板(60)までの距離とのいずれか一方を行とし、他方を列とする第1マトリクスとして配列する。
さらに、第1マトリクスの各要素に、車載アンテナ(70)搭載面に対する車載アンテナ(70)前面の車両用ガラス(80)の角度と車載アンテナ(70)開口面から車両用ガラス(80)までの距離とのいずれか一方を行とし、他方を列とする第2マトリクスとして配列する。
そして、第2マトリクスの各要素に、車載アンテナ(70)の開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得を記憶させるようにするとよい。
このようにすると、4つのパラメータと車載アンテナ(70)の開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得とが整理された状態で記憶されるので、使用者等にとって使いやすい車載アンテナ搭載位置判定システム(1)とすることができる。
請求項3に記載の車載アンテナ搭載位置判定システム(1)は、車両(5)内のダッシュボードを構成する車両用樹脂板(60)に隠された位置に搭載する車載アンテナ(70)の搭載位置の良否を判定する車載アンテナ搭載位置判定システム(1)であって、測定値入力手段(10)や記憶手段(20)を用いずに、測定したデータから近似式を作成し、その近似式により、車載アンテナ(70)の搭載位置の可否を判定するシステムである。
つまり、車載アンテナ(70)の開口面前面に車両用ガラス(80)を配置した状態で、車載アンテナ(70)の開口面と車両用ガラス(80)の間の距離X1及び車載アンテナ(70)の搭載面と車両用ガラス(80)の角度X2を変化させて測定した、車載アンテナ(70)の開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得及び車載アンテナ(70)の開口面前面に車両用ガラス(80)及び車両用樹脂板(60)を配置した状態で、X1、X2、X3及びX4を変化させて測定した、車載アンテナ(70)の開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得に基づいて作成した近似式1〜近似式8を用いて、車両(5)内における車載アンテナ(70)の搭載位置において車載アンテナ(70)が予め設定された必要な最小アンテナ利得を得ることができるか否かを判定するようになっている。
このような車載アンテナ搭載位置判定システム(1)では、測定値入力手段(10)や記憶手段(20)が必要なくなるので、より小型で安価なシステムとすることができる。
ところで、車載アンテナ(70)を搭載する車両(5)における、車両用ガラス(80)の取付角度や車両用ガラス(80)の位置、或いは、車両用樹脂板(60)の取付角度や車両用樹脂板(60)の位置などを算出することができる車両5内の寸法及び座標は、通常、車両(5)の設計段階において、CADデータ化されている。
そこで、請求項4に記載のように、車載アンテナ(70)を搭載する実際の車両(5)内の寸法及び座標のCADデータを取得するCADデータ取得手段(30)と、車両(5)内おける車載アンテナ(70)の搭載位置を入力するための搭載位置入力手段(10)とを設ける。
また、パラメータ入力手段(10)において、CADデータ取得手段(30)で取得された車両(5)のCADデータ及び搭載位置入力手段(10)から入力された車両(5)内の車載アンテナ(70)の搭載位置における4つのパラメータの値を抽出するようにするとよい。
このようにすると、車両(5)の設計段階で決定されている、車載アンテナ(70)を搭載する実際の車両(5)内の寸法及び座標のCADデータから車両(5)内の車載アンテナ(70)の搭載位置における4つのパラメータの値を容易に抽出できるので、より容易に車載アンテナ(70)の搭載位置判定ができる。
請求項5に記載の発明は、車両(5)内のダッシュボードを構成する車両用樹脂板(60)に隠された位置に搭載する車載アンテナ(70)の搭載位置の良否を判定する車載アンテナ搭載位置判定プログラムであって、測定値入力工程、記憶工程、パラメータ入力工程、判定工程及び出力工程により、車両(5)内のダッシュボードを構成する車両用樹脂板(60)に隠された位置に搭載する車載アンテナ(70)の搭載位置の良否を判定することを特徴とする車載アンテナ搭載位置判定プログラムである。
測定値入力工程は、車載アンテナ(70)前面に車両用ガラス(80)及び車両用樹脂板(60)を配置した状態における、車載アンテナ(70)搭載面に対する車載アンテナ(70)前面の車両用ガラス(80)の角度、車載アンテナ(70)開口面から車両用ガラス(80)までの距離、車載アンテナ(70)搭載面に対する車載アンテナ(70)前面の車両用樹脂板(60)の角度、車載アンテナ(70)開口面から車両用樹脂板(60)までの距離の4つのパラメータのうち車載アンテナ(70)開口面から車両用ガラス(80)までの距離及び車載アンテナ(70)開口面から車両用樹脂板(60)までの距離の少なくともいずれかを含む、少なくとも2つのパラメータの値及びそのパラメータに対応して予め測定された車載アンテナ(70)の開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得を入力するための測定値入力手段(10)から、4つのパラメータの値及びそのパラメータに対応して予め測定された車載アンテナ(70)の開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得を入力する工程である。
記憶工程は、測定値入力手段(10)から入力されたパラメータの値及び車載アンテナ(70)の開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得を記憶手段(20)に記憶させる工程である。
パラメータ入力工程は、車両(5)内における車載アンテナ(70)の搭載位置における4つのパラメータのうち車載アンテナ(70)開口面から車両用ガラス(80)までの距離及び車載アンテナ(70)開口面から車両用樹脂板(60)までの距離の少なくともいずれかを含む、少なくとも2つのパラメータの値を入力するためのパラメータ入力手段(10)から車両(5)内における車載アンテナ(70)の搭載位置におけるパラメータを入力する工程である。
判定工程は、パラメータ入力手段(10)から入力されたパラメータの値に対応する、記憶手段(20)に記憶されているパラメータの値とそのパラメータの値に対応する車載アンテナ(70)の開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得とに基づき、車両(5)内における車載アンテナ(70)の搭載位置において車載アンテナ(70)が予め設定された必要な最小アンテナ利得を得ることができるか否かを判定する工程である。
出力工程は、判定工程により判定した判定結果を出力する出力手段(50)に、判定結果を出力する工程である。
このような車載アンテナ搭載位置判定プログラムによれば、請求項1に記載の車載アンテナ(70)搭載位置判定システム(1)と同様の特徴を有する車載アンテナ(70)搭載位置判定プログラムとすることができる。
車載アンテナ搭載位置判定システムの概略の構成を示すブロック図である。 車載アンテナと車両用ガラスの位置関係と最小アンテナ利得の変化の様子を示す説明図である。 車載アンテナと車両用樹脂板の位置関係と最小アンテナ利得の変化の様子を示す説明図である。 車両が必要通信距離内を走行した場合の車載アンテナの受信電力の変化の様子を示す図である。 記憶部における第1マトリクス及び第2マトリクスの配列の様子を示す説明図である。 測定値入力・記憶処理の流れを示すフローチャートである。 判定処理の流れを示すフローチャートである。 判定部における判定結果が良好又は不良である旨の表示の例を示す図である。
以下、本発明が適用された実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[第1実施形態]
図1は、本発明が適用された車載アンテナ搭載位置判定システム1の概略の構成を示すブロック図である。また、図2は、車載アンテナ70と車両用ガラス80の位置関係と最小アンテナ利得の変化の様子を示す説明図であり、図3は、車載アンテナ70と車両用樹脂板60の位置関係と最小アンテナ利得の変化の様子を示す説明図である。また、図4は、車両5が必要通信距離内を走行した場合の車載アンテナ70の受信電力の変化の様子を示す図である。
車載アンテナ搭載位置判定システム1は、車両5内のダッシュボードを構成する車両用樹脂板60に隠された位置に搭載する車載アンテナ70の搭載位置の良否を判定するシステムであって、入力部10、記憶部20、CADデータ取得部30、判定部40及び出力部50を備えている。
入力部10は、車載アンテナ70前面に車両用ガラス80及び車両用樹脂板60を配置した状態における、以下の(1),(2)に示すデータを入力するための装置である。
(1)車載アンテナ70と車両用ガラス80の距離及び角度、車載アンテナ70と車両用樹脂板60の距離及び角度に関する4つのパラメータ
(2)そのパラメータに対応して予め測定された車載アンテナ70の開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得
ここで、4つのパラメータとは、以下の(i)〜(iv)に示すものである。
(i)車載アンテナ70開口面から車両用ガラス80までの距離:X1(以下、「車両用ガラス距離:X1」とも呼ぶ)(図2(a)参照)
(ii)車載アンテナ70搭載面に対する車載アンテナ70前面の車両用ガラス80の角度:X2(以下、「車両用ガラス角度:X2」とも呼ぶ)(図2(a)参照)
(iii)車載アンテナ70開口面から車両用樹脂板60までの距離:X3(以下、「車両用樹脂板距離:X3」とも呼ぶ)(図3(a)参照)
(iv)車載アンテナ70搭載面に対する車載アンテナ70前面の車両用樹脂板60の角度:X4(以下、「車両用樹脂板角度:X4」とも呼ぶ)(図3(a)参照)
ここで、車載アンテナ70の開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得とは、車両5の走行に従って変化する車載アンテナ70の利得の立ち上がり部分と立ち下がり部分を意味している。
つまり、図4(a)に示すように、車両5が走行する場合、例えば、ETC受信器などのような受信器では、所定の距離(必要通信距離:Ls)では路側機と通信が確立していなければならない。
その必要通信距離:Ls内においては、車両5が走行するに伴い、路側機アンテナ72から送信された電波の、車載アンテナ70における受信電力は、図4(b)に示すように略台形形状に変化する。
そこで、その立ち上がり部分の所定の区域を車載アンテナ70の開口面に対する所定の第1区域と呼び、立ち下がり部分の所定の区域を車載アンテナ70の開口面に対する所定の第2区域と呼ぶ。
そして、それぞれの区域における、路側機アンテナ72の出力電力に対する車載アンテナ70の受信電力の比で算出されるアンテナ利得のうち最小の利得を所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得と呼ぶ。
また、最小アンテナ利得は、車両用ガラス距離:X1によって変化するが、その利得の変化は、図2(b)の実線と破線で示すように、車載アンテナ70の種類(例えば、ホーンアンテナやパッチアンテナなど)によって異なる。
さらに、最小アンテナ利得は、車両用ガラス距離:X1及び車両用樹脂板距離:X3によって変化するが、その利得の変化は、図2(c)及び図3(b)に実線と破線で示すように、車載アンテナ70の搭載面に対する車両用樹脂板60及び車両用ガラス80の角度によっても異なる。
入力部10の構成は、予め測定された前述の4つのパラメータの値及び車載アンテナ70の開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得を、使用者等が順次入力するためのキーボードやそれらの値が記載されたデータ紙をスキャンして値を読み取るスキャナなどである。
記憶部20は、入力部10から入力された前述の(1),(2)のデータを記憶する装置であり、ハードディスク装置やUSBメモリ、メモリスティックなどの半導体メモリなどの記憶装置である。
記憶部20では、前述の(1),(2)のデータを以下の(a)〜(c)に示すようにして記憶する。
(a)車両用樹脂板距離:X3及び車両用樹脂板角度:X4のいずれか一方を行とし、他方を列とする第1マトリクス(図5中に符号Aで示す)として配列して記憶する。
(b)さらに、第1マトリクスの各要素に、車両用ガラス距離:X1及び者yろうようガラス角度:X2のいずれか一方を行とし、他方を列とする第2マトリクス(図5中に符号Bで示す)として配列して記憶する。
(c)第2マトリクスの各要素に、車載アンテナ70の開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得を記憶する。
判定部40は、CPU、ROM、RAM及びI/Oを備えており、ROMに格納されたプログラムにより、以下の(ア)〜(キ)に示す処理を実行することにより、車両5内のダッシュボードを構成する車両用樹脂板60に隠された位置に搭載する車載アンテナ70の搭載位置の良否を判定する。
(ア)前述の4つのパラメータの値及びそのパラメータに対応して予め測定された車載アンテナ70の開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得を入力部10から入力する(測定値入力処理)。
(イ)入力部10から入力した4つのパラメータの値及び車載アンテナ70の開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得を記憶部20に記憶させる(記憶処理)。
(ウ)CADデータ取得部30から車載アンテナ70を搭載する実際の車両5のCADデータを取得する。
(エ)入力部10から、車両5内における車載アンテナ70の搭載位置を取得する。
(オ)CADデータ取得部30で取得された車両5のCADデータ及び入力部10から入力された車両5内の車載アンテナ70の搭載位置における4つのパラメータの値を抽出する。
(カ)車両5内の車載アンテナ70の搭載位置における4つのパラメータの値に対応する、記憶部20に記憶されている、4つのパラメータのうち少なくとも2つのパラメータの値とそのパラメータの値に対応する車載アンテナ70の開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得とに基づき、車両5内における車載アンテナ70の搭載位置において車載アンテナ70が予め設定された必要な最小アンテナ利得を得ることができるか否かを判定する(判定処理)。
(キ)判定結果を出力部50に出力する(出力処理)。
CADデータ取得部30は、車載アンテナ70を搭載する実際の車両5のCADデータを取得する装置であり、CADデータがCD−ROMに格納されている場合には、CD−ROM読取装置であり、CADデータが通信ケーブルにより伝送される場合には、データ受信装置である。
出力部50は、判定部40により判定した判定結果を出力する装置であり、判定結果を表示する液晶ディスプレイなどの表示装置や判定結果を音声で報知する音声出力装置などである。
(判定部40における処理)
次に、判定部40における処理について、図6及び図7に基づいて説明する。
(測定値入力・記憶処理)
まず、判定部40において実行される測定値入力・記憶処理について図6に基づいて説明する。図6は、測定値入力・記憶処理の流れを示すフローチャートである。
測定値入力・記憶処理では、まず、S100において、使用者等がキーボードなどで入力する前述の4つのパラメータが取得される。
続くS105では、使用者等がキーボードなどで入力する車載アンテナ70の開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得が取得される。
続くS110では、S100において取得された4つのパラメータ及びS105において取得された車載アンテナ70の開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得がマトリクスとして記憶部20に記憶される。
このときの記憶部20におけるマトリクスの配列は、前述の記憶部20の説明にて説明したように、図5に示すようになっている。
記憶部20に対する記憶処理が終了すると、本測定値入力・記憶処理が終了する。
(判定・出力処理)
次に、判定部40において実行される判定処理について、図7に基づいて説明する。図7は、判定処理の流れを示すフローチャートである。
判定処理では、まず、S200においてCADデータ取得部30からCADデータが取得される。
このCADデータは、車両5の車体の外形、或いは、車両5内の前面ガラス80やダッシュボードの各部の寸法や座標を示すデータであり、本判定処理では、車両5全体のデータは必要ではなく、車載アンテナ70を搭載する車両5内前部のダッシュボードを構成する車両用樹脂板60や車両用ガラス80の寸法や位置関係を示すデータのみでよい。
続くS205では、使用者等がキーボードなどで入力した、実際に車載アンテナ70を搭載する車両5における車載アンテナ70の搭載位置が取得される。
続く、S210では、S200において取得されたCADデータ及びS205において取得された車載アンテナ70の搭載位置から4つのパラメータが取得される。この4パラメータとは、前述した4つのパラメータである、車両用ガラス距離:X1、車両用ガラス角度:X2、車両用樹脂板距離:X3及び車両用樹脂板角度:X4をいう。
続くS215では、S210において抽出された4つのパラメータに対応する最小アンテナ利得が取得される。この処理について、図5に基づき説明する。
つまり、記憶部20に記憶されている第1マトリクス(図5中に符号Aで示す)から前述の4つのパラメータのうち、車両用樹脂板距離:X3(列)及び車両用樹脂板角度:X4(行)に対応する第2マトリクス(図5中に符号Bで示す)が選択される。
そして、選択された第2マトリクスの中から、車両用ガラス距離:X1(列)及び車両用ガラス角度:X2(行)に対応する第1区域の最小アンテナ利得が選択されて取得される。
続くS220では、S215における処理と同様にして、記憶部20に記憶されている第1マトリクス及び第2マトリクスから第2区域の最小アンテナ利得が取得される。
続くS225では、S215において取得された第1区域の最小アンテナ利得及びS220において取得された第2区域の最小アンテナ利得から、受信条件を満たすか否か、つまり、必要な最小アンテナ利得であるかが判定される。
つまり、車両5の前方の監視区域(車載アンテナ70の開口面前方の所定の第1区域)及び車両後側の監視区域(車載アンテナ70の開口面前方の所定の第2区域)の受信電力がいずれも所定の必要受信電力:Ps以上であるか否かが判定される。
ここで、路側機アンテナ72からの送信電力が分かっているので、車載アンテナ70の受信電力との比を計算すれば、車載アンテナ70のアンテナ利得が分かる。したがって、車載アンテナ70の開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得が分かるので、それに基づき、車両5内における車載アンテナ70の搭載位置において車載アンテナ70が予め設定された必要な最小アンテナ利得を得ることができるか否かを判定するのである。
例えば、図4(b)において実線で示す場合には、第1区域及び第2区域において必要受信電力以上の電力を受信している。つまり、路側機アンテナ72の送信電力に対する車載アンテナ70の受信電力の比で算出されるアンテナ利得の最小値である最小アンテナ利得が良好であると判定される。
逆に、図4(b)において破線で示す場合には、第1区域及び第2区域において必要受信電力未満の電力しか受信していない。つまり、最小アンテナ利得が不良であると判定される。
そして、受信条件を満たすと判定された場合(S225:Yes)、処理がS230へ移行され、受信条件を満たさないと判定された場合(S225:No)、処理がS235へ移行される。
S230では、判定結果が良好である旨を出力部50に表示させる。また、S235では、判定結果が不良である旨を出力部50に表示させる。この判定結果が良好又は不良である旨の表示の例を図8に示す。
図8においては、「OK1」は、判定結果が「良好」となった1つ目の車載アンテナ70の搭載位置を示し、「OK2」は、判定結果が「良好」となった2つ目の車載アンテナ70の搭載位置を示している。
また、「NG1」は、判定結果が「不良」となった1つ目の車載アンテナ70の搭載位置を示し、「NG2」は、判定結果が「不良」となった2つ目の車載アンテナ70の搭載位置を示している。
さらに、「OK」は、判定結果、或いは、実車両における測定結果が「良好」となったことを示し、「NG」は、判定結果、或いは、実車両における測定結果が「良好」となったことを示している。
また、「○」は、判定結果と実車両における測定結果とが一致したことを示している。また、図8中には示されていないが「×」は、判定結果と実車両における測定結果とが一致しなかったことを示す。
図8では、2つの車種A、Bについて判定を行い、いずれも判定結果と実車両における測定結果とが一致したことを示している。
S230又はS235の表示処理が終了した後、本判定処理が終了する。
(車載アンテナ搭載位置判定システム1の特徴)
車載アンテナ70をダッシュボードの内部に搭載する場合、車載アンテナ70の搭載面に対する車両用ガラス80の角度、車載アンテナ70の搭載面に対する車両用樹脂板60の角度、車載アンテナ70の開口面から車両用ガラス80までの距離及び車載アンテナ70の開口面から車両用樹脂板60までの距離の4つのパラメータによって車載アンテナ70の最小アンテナ利得が決まることが分かった。
そこで、車両5に実際に用いる車両用ガラス80及び車両用樹脂板60を車載アンテナ70の開口面の前面に搭載し、前述の4つのパラメータの値を変化させ、そのパラメータの値に対応した車載アンテナ70の開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得を予め測定しておき、それらの値を、入力部10を介して入力し、記憶部20に記憶させている。
ここで、実際の車両5内における車載アンテナ70の搭載位置では、車両用ガラス距離:X1、車両用ガラス角度:X2、車両用樹脂板距離:X3及び車両用樹脂板角度:X4が分かっている。
したがって、記憶部20に記憶されている、4つのパラメータの値とそのパラメータの値に対応する車載アンテナ70の開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得とに基づき、実際の車両5内における車載アンテナ70の搭載位置において車載アンテナ70が予め設定された必要な最小アンテナ利得を得ることができるか否かを判定できる。
つまり、車載アンテナ70のダッシュボード内における搭載位置の可否を容易に求めることができ、従来のように、車両5を電波暗室に入れて、車載アンテナ70の開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得を測定するという試作・確認工程を排除し、車両用ガラス80や車両用樹脂板60を入れるだけの小さな電波暗室での確認工程のみとすることができ、ひいては、試作・確認のための時間・コストが削減できる。
また、記憶部20には、車載アンテナ70搭載面に対する車載アンテナ70前面の車両用樹脂板60の角度と車載アンテナ70開口面から車両用樹脂板60までの距離とのいずれか一方を行とし、他方を列とする第1マトリクスとして配列してある。
さらに、第1マトリクスの各要素に、車載アンテナ70搭載面に対する車載アンテナ70前面の車両用ガラス80の角度と車載アンテナ70開口面から車両用ガラス80までの距離とのいずれか一方を行とし、他方を列とする第2マトリクスとして配列してある。
そして、第2マトリクスの各要素に、車載アンテナ70の開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得を記憶させるようにしているので、4つのパラメータと車載アンテナ70の開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得とが整理された状態で記憶されるので、使用者等にとって使いやすい車載アンテナ搭載位置判定システム1とすることができる。
さらに、車載アンテナ70を搭載する車両5における、車両用ガラス80の取付角度や車両用ガラス80の位置、或いは、車両用樹脂板60の取付角度や車両用樹脂板60の位置などを算出することができる車両5内の寸法及び座標は、通常、車両5の設計段階において、CADデータ化されている。
したがって、入力部10において、CADデータ取得部30で取得された車両5のCADデータ及び入力部10から入力された車両5内の車載アンテナ70の搭載位置における4つのパラメータの値を抽出する。
そして、判定部40において、入力部10において抽出した車両5内の車載アンテナ70の搭載位置における4つのパラメータの値に対応する、記憶部20に記憶されている4つのパラメータの値とそのパラメータの値に対応する車載アンテナ70の最小アンテナ利得とに基づき、車両5内における車載アンテナ70の搭載位置において車載アンテナ70が予め設定された必要な最小アンテナ利得を得ることができるか否かを判定している。
よって、車両5の設計段階で決定されている、車載アンテナ70を搭載する実際の車両5内の寸法及び座標のCADデータから車両5内の車載アンテナ70の搭載位置における4つのパラメータの値を容易に抽出できるので、より容易に車載アンテナ70の搭載位置判定ができる。
[第2実施形態]
次に、車載アンテナ70前面に車両用ガラス80及び車両用樹脂板60を配置した状態における、第1実施形態の記憶部20に4つのパラメータ及びそのパラメータに対応して予め測定された車載アンテナ70の開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得を記憶部20にマトリクスとして記憶させる代わりに、近似式を用いて車載アンテナ70の開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得を算出するようにした車載アンテナ搭載位置判定システムについて説明する。
なお、第2実施形態における車載アンテナ搭載位置判定システムの基本的構成は第1実施形態における車載アンテナ搭載位置判定システム1と同じであるので、同じ構成品や処理には同じ符号を付して、その説明を省略し、異なる構成品や処理について説明する。
第2実施形態における車載アンテナ搭載位置判定システムでは、入力部10から入力された、車両5内における車載アンテナ70の搭載位置における4つのパラメータと、以下に示す第1近似式〜第8近似式により、車両5内における車載アンテナ70の搭載位置において車載アンテナ70が予め設定された必要な最小アンテナ利得を得ることができるか否かを判定し、判定結果を出力部50に出力する。
前述の第1近似式〜第8近似式を以下に示す。
(第1近似式)
車載アンテナ70の開口面前面に車両用ガラス80を配置した状態で、車載アンテナ70の開口面と車両用ガラス80の間の距離X1及び車載アンテナ70の搭載面と車両用ガラス80の角度X2を変化させて、車載アンテナ70の開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得を測定し、車載アンテナ70の搭載面と車両用ガラス80の角度ごとに、測定した第1区域及び第2区域の最小アンテナ利得のデータに一致するように、車載アンテナ70の搭載面と車両用ガラス80の角度に関して作成した下記近似式、
但し、
Xt:測定した所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得の周期
aγ○m、bγ○m:近似式の係数、γ:車両用ガラス角度の区別番号、m:第1区域及び第2区域の区別番号
(第2近似式)
第1近似式における係数に一致するように、X1及びX2を変数として作成した、車両用ガラス80が車載アンテナ70の開口面に対する所定の第1区域の最小アンテナ利得に与える影響を示す下記近似式、
但し、
an1(X2):第1区域の最小アンテナ利得のデータにより求めた係数a○n1の近似式
b11(X2)、b21(X2)、・・・:第1区域の最小アンテナ利得のデータにより求めた係数b○11,b○21、・・・、の近似式
(第3近似式)
第1近似式における係数に一致するように、X1及びX2を変数として作成した、車両用ガラス80が車載アンテナ70の開口面に対する所定の第2区域の最小アンテナ利得に与える影響を示す下記近似式、
但し、
an2(X2):第2区域の最小アンテナ利得のデータにより求めた係数a○n2の近似式
b12(X2)、b22(X2)、・・・:第2区域の最小アンテナ利得のデータにより求めた係数b○12,b○22、・・・、の近似式
(第4近似式)
車載アンテナ70の開口面と車両用樹脂板60の間の距離X3及び車載アンテナ70の搭載面と車両用樹脂板60の角度X4を変化させて、車載アンテナ70の開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得を測定し、車載アンテナ70の搭載面と車両用樹脂板60の角度ごとに、測定した第1区域及び第2区域の最小アンテナ利得のデータに一致するように、車載アンテナ70の搭載面と車両用樹脂板60の角度に関して作成した下記近似式、
但し、
Xt:測定した所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得の周期
cγ○m、dγ○m:近似式の係数、γ:車両用樹脂板角度の区別番号、m:第1区域及び第2区域の区別番号
(第5近似式)
第4近似式における係数に一致するように、X3及びX4を変数として作成した、車両用樹脂板60が車載アンテナ70の開口面に対する所定の第1区域の最小アンテナ利得に与える影響を示す下記近似式、
但し、
cn1(X4):第1区域の最小アンテナ利得のデータにより求めた係数c○n1の近似式
d11(X4)、d21(X4)、・・・:第1区域の最小アンテナ利得のデータにより求めた係数d○11,d○21、・・・、の近似式
(第6近似式)
第4近似式における係数に一致するように、X3及びX4を変数として作成した、車両用樹脂板60が車載アンテナ70の開口面に対する所定の第2区域の最小アンテナ利得に与える影響を示す下記近似式、
但し、
cn2(X4):第2区域の最小アンテナ利得のデータにより求めた係数c○n2の近似式
d12(X2)、d22(X2)、・・・:第2区域の最小アンテナ利得のデータにより求めた係数d○12,d○22、・・・、の近似式
(第7近似式)
車載アンテナ70の開口面前面に車両用ガラス80及び車両用樹脂板60を配置した状態で、X1、X2、X3及びX4を変化させて、車載アンテナ70の開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得を測定し、測定した第1区域の最小アンテナ利得のデータに一致するように一致するように、車載アンテナ70の開口面に対する所定の第1区域の最小アンテナ利得Y1に関して作成した下記近似式、
但し、
A1,B1,C1,D1:第1区域の最小アンテナ利得のデータにより求めた係数
H1(X24,X13):第1区域の最小アンテナ利得のデータにより求めた補正式
X13:車両用ガラスに対する車両用樹脂板の距離
X24:車両用ガラスに対する車両用樹脂板の角度
(第8近似式)
車載アンテナ70の開口面前面に車両用ガラス80及び車両用樹脂板60を配置した状態で、X1、X2、X3及びX4を変化させて、車載アンテナ(70)の開口面に対する所定の第2区域の最小アンテナ利得を測定し、測定した第2区域の最小アンテナ利得のデータに一致するように一致するように、車載アンテナ70の開口面に対する所定の第2区域の最小アンテナ利得Y2に関して作成した下記第近似式、
但し、
A2,B2,C2,D2:第2区域の最小アンテナ利得のデータにより求めた係数
H2(X24,X13):第2区域の最小アンテナ利得のデータにより求めた補正式
X13:車両用ガラスに対する車両用樹脂板の距離
X24:車両用ガラスに対する車両用樹脂板の角度
そして、判定部40では、入力部10から入力された、車両5内における車載アンテナ70の搭載位置における4つのパラメータと、上記第1近似式〜第8近似式により算出した車載アンテナ70の開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得Y1及びY2に基づき、車両5内における車載アンテナ70の搭載位置において車載アンテナ70が予め設定された必要な最小アンテナ利得を得ることができるか否かを判定する。
車両5内における車載アンテナ70の搭載位置において車載アンテナ70が予め設定された必要な最小アンテナ利得を得ることができるか否かを判定する。そして、判定結果を出力部50に出力する。
このような車載アンテナ搭載位置判定システムでは、入力部10にパラメータを入力するための機能が不要となったり、記憶部20が不要となったりするので、より小型で安価なシステムとすることができる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、本実施形態に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。
上記第1実施形態では、4つのパラメータを用いて、車載アンテナ70の搭載位置の良否を判定したが、4つのパラメータのうち車両用ガラス距離:X1及び車両用樹脂板距離:X3の少なくともいずれかを含む、少なくとも2つのパラメータの値とそのパラメータに対応して予め測定された車載アンテナ70の開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得を用いてもよい。
例えば、車載アンテナ70が樹脂製ケースなどに収納されている場合には、樹脂製ケースを含めた車載アンテナ70の受信性能が分かっている。したがって、4つのパラメータのうち車両用樹脂板距離:X3、車両用樹脂板角度:X4を除く車両用ガラス距離:X1、車両用ガラス角度:X2の2つのパラメータを用いれば、(樹脂ケースを含む)車載アンテナ70の搭載位置の良否を判定することができる。
このように、車載アンテナ70の配置状態などによっては、車載アンテナ70単体としてではなく、車両用ガラス80や車両用樹脂板60を含めた受信性能が既に分かっている場合がある。
このような場合には、4つのパラメータの使用する必要はなく、車両用ガラス距離:X1及び車両用樹脂板距離:X3の少なくともいずれかを含む、少なくとも2つのパラメータの値とそのパラメータに対応して予め測定された車載アンテナ70の開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得を用いれば、車載アンテナ70の搭載位置の良否を判定することができるのである。
1…車載アンテナ搭載位置判定システム、5…車両、10…入力部、20…記憶部、30…CADデータ取得部、40…判定部、50…出力部、60…車両用樹脂板、70…車載アンテナ、72…路側機アンテナ、80…車両用ガラス。

Claims (5)

  1. 車両内のダッシュボードを構成する車両用樹脂板に隠された位置に搭載する車載アンテナの搭載位置の良否を判定する車載アンテナ搭載位置判定システムであって、
    前記車載アンテナ前面に車両用ガラス及び車両用樹脂板を配置した状態における、前記車載アンテナ搭載面に対する前記車載アンテナ前面の車両用ガラスの角度、前記車載アンテナ開口面から前記車両用ガラスまでの距離、前記車載アンテナ搭載面に対する前記車載アンテナ前面の車両用樹脂板の角度、前記車載アンテナ開口面から前記車両用樹脂板までの距離の4つのパラメータのうち前記車載アンテナ開口面から前記車両用ガラスまでの距離及び前記車載アンテナ開口面から前記車両用樹脂板までの距離の少なくともいずれかを含む、少なくとも2つのパラメータの値及びそのパラメータに対応して予め測定された前記車載アンテナの開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得を入力するための測定値入力手段と、
    前記測定値入力手段から入力された前記パラメータの値及び前記車載アンテナの開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得を記憶する記憶手段と、
    前記車両内における前記車載アンテナの搭載位置における前記4つのパラメータのうち前記車載アンテナ開口面から前記車両用ガラスまでの距離及び前記車載アンテナ開口面から前記車両用樹脂板までの距離の少なくともいずれかを含む、少なくとも2つのパラメータの値を入力するためのパラメータ入力手段と、
    前記パラメータ入力手段から入力された前記パラメータの値に対応する、前記記憶手段に記憶されている前記パラメータの値とそのパラメータの値に対応する前記車載アンテナの開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得とに基づき、前記車両内における前記車載アンテナの搭載位置において前記車載アンテナが予め設定された必要な前記最小アンテナ利得を得ることができるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により判定した判定結果を出力する出力手段と、
    を備えたことを特徴とする車載アンテナ搭載位置判定システム。
  2. 請求項1に記載の車載アンテナ搭載位置判定システムにおいて、
    前記記憶手段は、
    前記車載アンテナ搭載面に対する前記車載アンテナ前面の車両用樹脂板の角度と前記車載アンテナ開口面から前記車両用樹脂板までの距離とのいずれか一方を行とし、他方を列とする第1マトリクスとして配列し、
    さらに、前記第1マトリクスの各要素に、前記車載アンテナ搭載面に対する前記車載アンテナ前面の車両用ガラスの角度と前記車載アンテナ開口面から前記車両用ガラスまでの距離とのいずれか一方を行とし、他方を列とする第2マトリクスとして配列し、
    前記第2マトリクスの各要素に、前記車載アンテナの開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得を記憶させることを特徴とする車載アンテナ搭載位置判定システム。
  3. 車両内のダッシュボードを構成する車両用樹脂板に隠された位置に搭載する車載アンテナの搭載位置の良否を判定する車載アンテナ搭載位置判定システムであって、
    前記車両内における前記車載アンテナの搭載位置における前記4つのパラメータを入力するためのパラメータ入力手段と、
    前記車載アンテナの開口面前面に前記車両用ガラスを配置した状態で、前記車載アンテナの開口面と前記車両用ガラスの間の距離X1及び前記車載アンテナの搭載面と前記車両用ガラスの角度X2を変化させて、車載アンテナの開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得を測定し、前記車載アンテナの搭載面と前記車両用ガラスの角度ごとに、前記測定した前記第1区域及び第2区域の最小アンテナ利得のデータに一致するように、前記前記車載アンテナの搭載面と前記車両用ガラスの角度に関して作成した下記第1近似式、
    但し、
    Xt:測定した所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得の周期
    aγ○m、bγ○m:近似式の係数、γ:車両用ガラス角度の区別番号、m:第1区域及び第2区域の区別番号
    前記第1近似式における係数に一致するように、前記X1及びX2を変数として作成した、前記車両用ガラスが前記車載アンテナの開口面に対する所定の第1区域の最小アンテナ利得に与える影響を示す下記第2近似式、
    但し、
    an1:第1区域の最小アンテナ利得のデータにより求めた係数a○n1の近似式
    b11、b21、・・・:第1区域の最小アンテナ利得のデータにより求めた係数b○11,b○21、・・・、の近似式
    前記第1近似式における係数に一致するように、前記X1及びX2を変数として作成した、前記車両用ガラスが前記車載アンテナの開口面に対する所定の第2区域の最小アンテナ利得に与える影響を示す下記第3近似式、
    但し、
    an2:第2区域の最小アンテナ利得のデータにより求めた係数a○n2の近似式
    b12、b22、・・・:第2区域の最小アンテナ利得のデータにより求めた係数b○12,b○22、・・・、の近似式
    前記車載アンテナの開口面と前記車両用樹脂板の間の距離X3及び前記車載アンテナの搭載面と前記車両用樹脂板の角度X4を変化させて、車載アンテナの開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得を測定し、前記車載アンテナの搭載面と前記車両用樹脂板の角度ごとに、前記測定した前記第1区域及び第2区域の最小アンテナ利得のデータに一致するように、前記前記車載アンテナの搭載面と前記車両用樹脂板の角度に関して作成した下記第4近似式、
    但し、
    Xt:測定した所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得の周期
    cγ○m、dγ○m:近似式の係数、γ:車両用樹脂板角度の区別番号、m:第1区域及び第2区域の区別番号
    前記第4近似式における係数に一致するように、前記X3及びX4を変数として作成した、前記車両用樹脂板が前記車載アンテナの開口面に対する所定の第1区域の最小アンテナ利得に与える影響を示す下記第5近似式、
    但し、
    cn1:第1区域の最小アンテナ利得のデータにより求めた係数c○n1の近似式
    d11、d21、・・・:第1区域の最小アンテナ利得のデータにより求めた係数d○11,d○21、・・・、の近似式
    前記第4近似式における係数に一致するように、前記X3及びX4を変数として作成した、前記車両用樹脂板が前記車載アンテナの開口面に対する所定の第2区域の最小アンテナ利得に与える影響を示す下記第6近似式、
    但し、
    cn2:第2区域の最小アンテナ利得のデータにより求めた係数c○n2の近似式
    d12、d22、・・・:第2区域の最小アンテナ利得のデータにより求めた係数d○12,d○22、・・・、の近似式
    前記車載アンテナの開口面前面に前記車両用ガラス及び前記車両用樹脂板を配置した状態で、前記X1、X2、X3及びX4を変化させて、車載アンテナの開口面に対する所定の第1区域の最小アンテナ利得を測定し、測定した前記第1区域の最小アンテナ利得のデータに一致するように一致するように、前記車載アンテナの開口面に対する所定の第1区域の最小アンテナ利得Y1に関して作成した下記第7近似式、
    但し、
    A1,B1,C1,D1:第1区域の最小アンテナ利得のデータにより求めた係数
    H1:第1区域の最小アンテナ利得のデータにより求めた補正式
    X13:車両用ガラスに対する車両用樹脂板の距離
    X24:車両用ガラスに対する車両用樹脂板の角度
    及び前記車載アンテナの開口面前面に前記車両用ガラス及び前記車両用樹脂板を配置した状態で、前記X1、X2、X3及びX4を変化させて、車載アンテナの開口面に対する所定の第2区域の最小アンテナ利得を測定し、測定した前記第2区域の最小アンテナ利得のデータに一致するように一致するように、前記車載アンテナの開口面に対する所定の第2区域の最小アンテナ利得Y2に関して作成した下記第8近似式、
    但し、
    A2,B2,C2,D2:第2区域の最小アンテナ利得のデータにより求めた係数
    H2:第2区域の最小アンテナ利得のデータにより求めた補正式
    X13:車両用ガラスに対する車両用樹脂板の距離
    X24:車両用ガラスに対する車両用樹脂板の角度
    により、前記車載アンテナの開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得Y1及びY2を算出し、
    前記パラメータ入力手段から入力された前記車両内の前記車載アンテナの搭載位置における、前記算出したY1及びY2に基づき、前記車両内における前記車載アンテナの搭載位置において前記車載アンテナが予め設定された必要な前記最小アンテナ利得を得ることができるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により判定した判定結果を出力する出力手段と、
    を備えたことを特徴とする車載アンテナ搭載位置判定システム。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の車載アンテナ搭載位置判定システムにおいて、
    前記車載アンテナを搭載する実際の車両内の寸法及び座標のCADデータを取得するCADデータ取得手段と、
    前記車両内おける前記車載アンテナの搭載位置を入力するための搭載位置入力手段と、
    を備え、
    前記パラメータ入力手段は、
    前記CADデータ取得手段で取得された前記車両のCADデータ及び前記搭載位置入力手段から入力された前記車両内の前記車載アンテナの搭載位置における前記4つのパラメータの値を抽出することを特徴とする車載アンテナ搭載位置判定システム。
  5. 車両内のダッシュボードを構成する車両用樹脂板に隠された位置に搭載する車載アンテナの搭載位置の良否を判定する車載アンテナ搭載位置判定プログラムであって、
    前記車載アンテナ前面に車両用ガラス及び車両用樹脂板を配置した状態における、前記車載アンテナ搭載面に対する前記車載アンテナ前面の車両用ガラスの角度、前記車載アンテナ開口面から前記車両用ガラスまでの距離、前記車載アンテナ搭載面に対する前記車載アンテナ前面の車両用樹脂板の角度、前記車載アンテナ開口面から前記車両用樹脂板までの距離の4つのパラメータのうち前記車載アンテナ開口面から前記車両用ガラスまでの距離及び前記車載アンテナ開口面から前記車両用樹脂板までの距離の少なくともいずれかを含む、少なくとも2つのパラメータの値及びそのパラメータに対応して予め測定された前記車載アンテナの開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得を入力するための測定値入力手段から、前記4つのパラメータの値及びそのパラメータに対応して予め測定された前記車載アンテナの開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得を入力する測定値入力工程と、
    前記測定値入力手段から入力された前記パラメータの値及び前記車載アンテナの開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得を記憶手段に記憶させる記憶工程と、
    前記車両内における前記車載アンテナの搭載位置における前記4つのパラメータのうち前記車載アンテナ開口面から前記車両用ガラスまでの距離及び前記車載アンテナ開口面から前記車両用樹脂板までの距離の少なくともいずれかを含む、少なくとも2つのパラメータの値を入力するためのパラメータ入力手段から前記車両内における前記車載アンテナの搭載位置における前記パラメータを入力するパラメータ入力工程と、
    前記パラメータ入力手段から入力された前記パラメータの値に対応する、前記記憶手段に記憶されているパラメータの値とそのパラメータの値に対応する前記車載アンテナの開口面に対する所定の第1区域及び所定の第2区域の最小アンテナ利得とに基づき、前記車両内における前記車載アンテナの搭載位置において前記車載アンテナが予め設定された必要な前記最小アンテナ利得を得ることができるか否かを判定する判定工程と、
    前記判定工程により判定した判定結果を出力する出力手段に、前記判定結果を出力する出力工程と、
    により、前記車両内のダッシュボードを構成する車両用樹脂板に隠された位置に搭載する車載アンテナの搭載位置の良否を判定することを特徴とする車載アンテナ搭載位置判定プログラム。
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