JP2012085114A - イヤホン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】音声ケーブル4と、電気音響変換装置を収納するとともに前記音声ケーブルを固定保持する筐体2と、該筐体に取り付けるイヤピース3と、耳甲介控底部の珠間切痕に当接する当接部とを備える。イヤピースが耳孔に挿入された状態で当接部が珠間切痕に当接することで、音声ケーブルの下方向への引っ張りに対抗することができ、外力によるイヤホン本体の耳介側からの脱落を防止することができる。
【選択図】図1
Description
このタイプのイヤホンは、遮音性能が極めて高いため、騒音の大きい場所でも細部の音まで聴くことができる。また、耳に合うかどうかが、個人によって異なり、音質や装着感などにも大きく影響する。
当接部は、前記筐体に形成されたり、音声ケーブルに形成されればよい。また筐体とは異なる部材である軟質材で形成されてもよい。
また当接部は、前記イヤピースの下方位置に形成され、珠間切痕に当接する部分が角部になっているようにしてもよい。
このような本発明の構成の場合、イヤピースが耳孔に挿入された状態で当接部が珠間切痕に当接することで、音声ケーブルの下方向への引っ張りに対抗することができ、イヤホン本体の耳からの脱落を適切に防止できる。
また、耳甲介控の珠間切痕は、男性、女性ホルモンの分泌を促すツボであり、イヤホンを装着するとそのツボを刺激することになり、健康増進の効果を期待できる。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明に係るイヤホンの第1の実施の形態を表す図である。図4は、イヤホンを装着する耳介側の構造説明図である。また、図6は本実施例のイヤホンを耳介に装着する前後の状態を表す図である。
図1のとおり、本実施の形態のイヤホン1は、電気音響変換装置(図示していない)と音声ケーブル4を収納する筐体2と、その筐体2の側方側にある取付部2bに取り付けられるイヤピース3と、筐体2の下方の一端にあるケーブル保持部5に保持された音声ケーブル4と、筐体2の下端の角部として形成された当接部2aとで構成されている。
筐体2は、合成樹脂材等で成形される。また、イヤピース3は柔軟性を有する材料、例えばシリコン等で成形される。
したがって、筐体2と当接部2aは、かかる状態にできるよう適宜の形状が付与されて形成する。
図6のとおり、イヤピース3を外耳道に挿入し、イヤホン1を耳介に装着したとき、筐体2の角部として形成された当接部2aが珠間切痕32に当接し勘合する。当接部2aは、イヤピース3が外耳道に挿入された状態において珠間切痕32に当接する位置と成るように、筐体2に角部が形成されているものである。
また本例では、当接部2aの珠間切痕32に接触する側の形状は角状に形成する。これにより、嵌合状態が安定したものとなり、音声ケーブル4に加重がかかった場合のイヤホン1の抜け落ち防止効果を安定させる。
また、耳甲介控の珠間切痕32は、男性、女性ホルモンの分泌を促すツボであり、イヤホンを装着するとそのツボを刺激することになり、健康増進の効果を奏する。
図2は、本発明に係るイヤホンの第2の実施の形態を表す図である。この図で、図1 と同一とされる部位については同一符号を付し、同一内容についての説明は省略する。
本実施の形態においては、第1の実施の形態における当接部2aを筐体2と相違する別の部材である当接部11とする構造のものである。当接部11は、シリコン等の軟質材で構成する。
これにより、当接部11は筐体2とは相違する所定の材質のものに固定して使用することができる。また、使用者の好みに合わせて取り替え可能とすることもでき、その大きさ、材質等を変更できる。
続いて、第3の実施の形態について説明する。
図3は、本発明に係るイヤホンの第3の実施の形態を表す図である。図7は、本実施の形態のイヤホンを耳介に装着する前後の状態を表す図である。既に説明した部分と同様となる部分については同一符号を付して説明を省略する。
図7のとおり、イヤピース3を外耳道に挿入し、イヤホン20を耳介に装着したとき、音声ケーブル4に球形状に形成した当接部21が珠間切痕32に当接し勘合する。当接部21はかかる状態になるよう音声ケーブル4に形成される。
以上、実施の形態としての各種の構造例を説明してきたが、本発明に係るイヤホンの構造は上記の実施例に限定されるものではない。イヤホンを構成する部分のいずれかの箇所に珠間切痕32に当接できる角状または球形状等の当接部が形成されているものであればよい。
当接部の形状は角状、球状に限らず、多様な例が考えられる。いずれにしても珠間切痕32への当接に適し、ユーザに装着時に違和感を感じさせない形状であることが好ましい。
そこで、電気音響変換装置がバランスドアーマチュアユニットの場合のイヤホン内部の構造について図5により説明しておく。
図5(a)に、イヤホン50の構造例を示す。図5(b)は図5(a)における一点鎖線で囲った部分の拡大図である。
図5(a)に示すように、前部筐体52と後部筐体51が接合されて、イヤホン筐体内の各空間が形成される。即ち前部筐体52側の内部には音道管90が形成される。また前部筐体52と後部筐体51によって、収納空間91が形成される。また後部筐体51側に、図示しない音声ケーブルが挿入、保持される音声ケーブル用空間92が形成される。
前部筐体52には、例えば柔軟性を有する材料で形成されたイヤピース3が例えば係合されて取り付けられる。この状態で、イヤピース3の放音孔3aは、音道管90と直線的に連通した状態となる。
駆動電流が流れることで、電気音響変換装置41内部の振動板の振動により、音声出力孔27aから音が出力されるが、その音は、直接音道管90に達し、イヤピース3の放音孔3aからユーザの耳孔に達することになる。
まず、電気音響変換装置41は、簡易な構成とできる。
また電気音響変換装置41の音声出力孔27aは、比較的広い孔面積とでき、音質的な損失が生じないようにすることができる。
また電気音響変換装置41をイヤホン50の筐体内に取り付ける際には、電気音響変換装置41を、その音声出力孔27aが音道管90に対向するよう配置するのみである。したがって、取り付けが容易となり、製造工程が効率化できる。また、製造効率向上とともに部品点数の少ない簡易な構造であることでコストダウンにも有利である。
イヤホン筐体の小型化にも有利である。小型の筐体構造にできることで、耳介への干渉の少ない装着性の良好なイヤホンが実現できる。
またチューブ等を筐体内に収納する必要がないため、イヤホン筐体の内部構造のレイアウトも容易となる。
結論として、上記の本発明に係るイヤホンの各種実施の形態、特に第1の実施の形態を実現するためには、電気音響変換装置41がバランスドアーマチュアユニットであり、図5の構成とすることが最も好適であることがわかる。
これは、図5のように電気音響変換装置41がイヤホン筐体内に配置される場合に、音道管90と対向させる位置とする場合に好適となる。
もし、音声出力孔27aがケース体26の上面の中央付近に形成されると、図5のイヤホン構造において、電気音響変換装置41を配置する空間を、イヤホンの上面(図面での上方)側に広くとらなければならない。イヤホン筐体の上面が高く(例えばイヤピース3の縁部と同等の高さなど)なると、その部分が耳孔挿入時にユーザの耳介にあたり、装着感が損なわれる場合がある。これに対して、音声出力孔27aを、ケース体26の上面において中央より偏倚した位置に形成し、図5のように配置することで、イヤホン筐体の上面の高さを低くでき、ユーザに良好な装着感を提供できる。
但し、音声出力孔27aが、ケース体26の上面中央に形成されていても、イヤホン筐体の構造によっては、良好な装着感のイヤホンを形成することも可能である。
Claims (6)
- 音声ケーブルと、
電気音響変換装置を収納するとともに前記音声ケーブルを固定保持する筐体と、
該筐体に取り付けるイヤピースと、
耳甲介控底部の珠間切痕に当接する当接部と、
を備えたイヤホン。 - 前記当接部は、前記筐体に形成されている請求項1に記載のイヤホン。
- 前記当接部は、前記イヤピースの下方位置に形成され、珠間切痕に当接する部分が角部になっている請求項2に記載のイヤホン。
- 前記電気音響変換装置は、バランスドアマチュアユニットである請求項3に記載のイヤホン。
- 前記当接部は、前記筐体とは異なる部材である軟質材で構成されている請求項1に記載のイヤホン。
- 前記当接部は、前記音声ケーブルに設けられている請求項1に記載のイヤホン。
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