JP2012085049A - 緊急通報システム、無線端末及び制御装置 - Google Patents

緊急通報システム、無線端末及び制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】救助者が単独で救助活動を行う場合においても、救助もしくは通報が遅れてしまうことがなく、しかも、確実な情報を通知できるようにする。
【解決手段】AED2に無線端末6を実装し、無線端末6の信号をIPネットワーク40を介して制御装置20に送信する。無線端末6は、AED2が収納ケース4から取り出されたことが検知された場合、少なくとも無線端末6の管理番号及び識別信号1を送信する。その後、AED2の本体のケースが開けられたことを受けて、少なくとも無線端末6の管理番号及び識別信号2を送信する。さらに、AED2が実際に使用されたことを受けて、少なくとも無線端末6の管理番号及び識別信号3を送信する。制御装置20は、無線端末6からの各識別信号を受信した場合、受信の旨を報知するとともに、無線端末6から受信した管理番号に基づいてAED2の設置場所を特定し、表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動体外式除細動器(AED)を使用した場合の緊急通報システム、該システムを構成する無線端末及び制御装置に関する。
AEDは、心臓の心室細動の際に電気ショックを与え、心臓の働きを戻すことを試みる救助機器である。従来のAEDの設置例を模式的に示したものが図5である。図5に示すように、AED101はAED収納ケース102に収納された状態で設置される。AED収納ケース102は、AED101を取り出すための扉103と、パトライトやサイレンからなる警報装置104とを有している。警報装置104は扉103が開放されることを条件として作動し、周囲の人間にAED101が使用される緊急事態であることを報知する。従来、AED101を使用して救助を行う者(以下、救助者)は、AED収納ケース102の扉103を開けてAED101を取り出し、一人又は複数名によって救助活動を行っていた。
上述した従来のAEDを用いた救助では、AED収納ケースからAEDを取り出し、救助活動を行うという一連の動作の他に、携帯電話や公衆電話から119番等へ通報するという動作も必要となる。このため、救助者自身が単独で救助活動を行う場合には、救助を優先して行えば通報が遅れ、通報を優先して行えば救助が遅れてしまう。また、同様に救助者が単独で救助を行う場合、救助者自身が携帯電話を持っていない、或いは公衆電話が見当たらない等の理由で通報が大幅に遅れてしまうおそれがあった。更に、救助者がその土地に不慣れの場合には、場所を正確に伝えることができないか、伝えるまでに時間を要することになる。
以上のような問題を解決するための発明が特開2006−43270号公報に開示されている。その発明(以下、先行発明)によれば、AEDが取り出されたことがAED収納ケースに取り付けられている取出検知部で検知され、管理センターやAED収納ケースの周囲の人に必要な情報が提供される。
特開2006−43270号公報
しかしながら、上記先行発明をもってしても全ての問題が解決されるわけではない。AEDを必要とする人はAED収納ケースの近くにいるとは限らず、救助者はAEDを必用とする人が居る正確な場所、その人の状況を再度、携帯電話等で緊急に救急医療機関へ連絡しなければならない。その際、救助者自身が携帯電話を持っていないか近くに公衆電話等がない場合には、従来同様、通報が大幅に遅れてしまうことになる。また、救助者がその土地に不慣れの場合には、従来同様、場所を正確に伝えることができないか、伝えるまでに時間を要することになる。
更に、上記先行発明には新たな問題がある。誤りや悪戯によりAEDが取り出された場合でも管理センターには取り出し情報が通報されるため、医療機関に混乱を招いてしまうことになる。
本発明は上述のような課題に鑑みなされたもので、救助者が単独で救助活動を行う場合においても、救助もしくは通報が遅れてしまうことがなく、しかも、確実な情報を通知することができ、操作の誤りや悪戯による誤報も防ぐことが可能な緊急通報システムを提供することを目的とする。
本発明によれば、AEDに実装した無線端末と、無線端末の信号をIPネットワークを経由して受信する制御装置とによって緊急通報システムが構成される。無線端末は、予め定められたAEDの使用の段階ごとに、少なくともAEDの設置場所に関連する情報とAEDの使用の段階を識別する識別信号とを送信する。例えば、AEDが所定の収納場所から取り出されたことが検知された場合に、少なくともAEDの設置場所に関連する情報と、AEDが取り出されたことを識別する第1の識別信号とを送信する。その後、AEDの本体のケースが開けられたことを受けて、少なくともAEDの設置場所に関連する情報と、AED本体のケースが開けられたことを識別する第2の識別信号とを送信する。さらに、AEDが実際に使用されたことを受けて、少なくともAEDの設置場所に関連する情報と、AEDが実際に使用されたことを識別する第3の識別信号とを送信する。AEDの設置場所に関連する情報としては、設置場所に対応付けられた無線端末の管理番号を用いることができる。無線端末がGPS機能を備えるのであればGPSによる測位データを前記情報として用いることもできる。制御装置は、無線端末から第1、第2及び第3の識別信号を受信した場合、受信の旨を報知するとともに、無線端末から受信した無線端末の管理番号、或いは、GPSによる測位データに基づいてAEDの設置場所を表示する。
本発明によれば、救助者が単独で救助活動を行う場合においても、救助もしくは通報が遅れてしまうことがなく、しかも、確実な情報を通知することができる。
本発明の実施の形態1の緊急通報システムの構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態1の緊急通報システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2の緊急通報システムの構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態2の緊急通報システムの動作を示すフローチャートである。 従来のAEDの設置例を示す模式図である。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1について図を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態1の緊急通報システムの構成を示す図である。本実施の形態の緊急通報システムは、AEDと連動した通報装置1と、通報装置1からの通報情報を受信する制御装置20とから構成される。
通報装置1は、救助機器であるAED2と、AED2を収納するAED収納ケース4と、AED2が使用される緊急事態であることを通報する無線端末6とから成る。無線端末6はAED収納ケース4の外部、例えば、AED収納ケース4の扉5に取り付けられている。AED2の本体のケース内には、人体に装着する電極パッド3が収納されている。
AED収納ケース4は、AED2を取り出すための扉5を有している。また、AED収納ケース4の上面には、パトライトやサイレンからなる警報装置8が設置されている。警報装置8は、扉5の開放に連動して作動するようになっている。AED収納ケース4の内部には、AED取り出し検出装置7が設置されている。
AED取り出し検出装置7は、AED収納ケース4からAED2が取り出されたことを検出する装置であり、実際にAED2が取り出されたときには無線端末6の電源をONにする機能を有している。AED取り出し検出装置7の具体的な実装例としては、AED収納ケース4の扉5を開くか、或いは、AED収納ケース4からAED2を取り出すことで、無線端末6の電池の正極或いは負極の接触部に挿入した絶縁物が外れる仕組みを挙げることができる。
制御装置20は、IPネットワーク40に接続可能であり、複数の通報装置1からの通報情報をIP信号として受信することができる。一般的には、制御装置20はPCで構成することができる。通報装置1からの通報情報は、最寄りの基地局30で受信され、IPネットワーク40を介して制御装置20に送られる。
無線端末6は、緊急通報を行うための無線機能を有する。また、AED2が取り出された日時、AED本体のケースが開けられた日時、及びAED2が使用された日時を検出するための時計機能も有する。更に、予め設定された無線端末固有の番号、該固有番号に対する緊急通報装置としての管理番号、及び通報内容を識別可能な信号を送信する機能も有する。更に、AED2のバッテリー残量を監視するバッテリー監視機能も有する。無線端末6の通報動作に関する電源は、AED収納ケース4の扉5の開放と同時にONするように構成されており、扉5が閉じている状態では電源はOFFになっている。なお、時計の電源並びにバッテリー監視機能は常時ONであるが、制御装置20上で時間管理を行うために無線端末6側の時計が不要な場合は、時計電源をOFFすることができる。尚且つ、バッテリー監視機能も不要な場合には、無線端末6の全電源をOFFにすることができる。
本実施の形態の通報装置1を設置する場合、無線端末6に少なくとも1つの管理番号を設定し、事前に管理番号と設置場所との対応付けを行っておく。管理番号は、web上にて無線端末固有番号で呼び出して無線端末6に設定することができる。また、直接有線接続して設定することも可能である。なお、管理番号の変わりに無線端末固有番号を使用しても構わない。管理番号と設置場所との対応付けは、制御装置20上で事前に設定することができる。
次に、本実施の形態の緊急通報システムの動作について図2を用いて説明する。図2は、本実施の形態の緊急通報システムの動作を示すフローチャートである。
図2のフローチャートに従えば、まず、緊急通報システムを使用する準備として、無線端末6に管理番号を設定し、制御装置20で管理番号と設置場所を対応づけることが行われる(ステップS101)。準備の完了後、緊急通報システムは待機状態となる(ステップS102)。
この待機状態において、AED2を取り出すために扉5が開放された場合(ステップS103)、扉5の開放に連動して警報装置8が作動する。その後、実際にAED2が取り出されることを条件として(ステップS104)、無線端末6の通報動作の電源が入り無線端末6が起動する(ステップS105)。そして、無線端末6は第1の通報動作を行い、AED2が取り出された時刻、管理番号、及びAED2が取り出されたことを識別する識別信号1を送信する(ステップS106)。詳しくは、無線端末6は、作動した日時を一時的に記憶し、予め端末に設定されている管理番号と識別信号1と共に即時に第1の緊急通報データとして送信する。
この時、扉5が開放された時点で無線端末6の電源が入り、AED2が取り出されたことによって通報開始とすれば、通報が行われるまでの時間を短縮することができる。一般に、無線端末6の接続動作には時間を要するためである。第1の通報動作の完了後、無線端末6の電源はOFFになる(ステップS107)。
無線端末6によって送信された第1の緊急通報のデータは、基地局30によって受信され、IPネットワーク40へと送信され、制御装置20に収容される。制御装置20に第1の緊急通報のデータが収容されると、制御装置20はアラームを鳴らして注意を喚起する(ステップS108)。そして、管理番号、送信時間、通報内容、及び設置場所を制御装置20の画面に表示する(ステップS109)。制御装置20は無線端末6の管理番号と設置場所を登録したデータベースを有しているので、緊急通報のデータに含まれる管理番号から緊急通報のあった無線端末6の位置を特定することができる。制御装置20は、管理者によって随時管理されている。管理者は、緊急通報を受信したことを確認すると、緊急通報として収容された日時や位置情報をもとに119番通報する等の適当な処置を取る。制御装置20は、IPネットワーク40にPCで容易に接続できるので、AED2の管理会社、自治体、消防署等に設置することができる。
上記の第1の通報動作が実行され、その後、AED2の本体のケースが開けられた場合は(ステップS110)、再び無線端末6の通報動作の電源が入り無線端末6が起動する(ステップS111)。そして、無線端末6は第2の通報動作を行い、AED2の本体のケースが開けられた時刻、管理番号、及び、AED2の本体のケースが開けられたことを識別する識別信号2を送信する(ステップS112)。詳しくは、無線端末6は、作動した日時を一時的に記憶し、予め端末に設定されている管理番号と識別信号2と共に即時に第2の緊急通報データとして送信する。
この場合、AED2の本体のケースが開けられたことを識別する識別信号2は、人体に装着する電極パッド3をAED2の本体から取り外したときに送信されることとしてもよい。第2の通報動作の完了後、無線端末6の電源は再びOFFになる(ステップS113)。
無線端末6によって送信された第2の緊急通報のデータは、基地局30及びIPネットワーク40を経て制御装置20に収容される。制御装置20に第2の緊急通報のデータが収容されると、制御装置20はアラームを鳴らして注意を喚起する(ステップS114)。そして、管理番号、送信時間、通報内容、及び設置場所を制御装置20の画面に表示する(ステップS115)。
上記の第1、第2の通報動作が実行され、その後、実際にAED2が使用された場合には(ステップS116)、再び無線端末6の通報動作の電源が入り無線端末6が起動する(ステップS117)。そして、無線端末6は第3の通報動作を行い、AED2が使用された時刻、管理番号、及びAED2が使用されたことを識別する識別信号3を送信する(ステップS118)。詳しくは、無線端末6は、作動した日時を一時的に記憶し、予め端末に設定されている管理番号と識別信号3と共に即時に第3の緊急通報データとして送信する。
なお、AED2が使用されたときとは、電気ショックを与えるスイッチボタン(図示略)を押したときに相当する。第3の通報動作の完了後、無線端末6の電源は再びOFFになる(ステップS119)。
無線端末6によって送信された第3の緊急通報のデータは、基地局30及びIPネットワーク40を経て制御装置20に収容される。制御装置20に第3の緊急通報のデータが収容されると、制御装置20はアラームを鳴らして注意を喚起する(ステップS120)。そして、管理番号、送信時間、通報内容、及び設置場所を制御装置20の画面に表示する(ステップS121)。
また、無線端末6では、AED2のバッテリー残量を一定間隔で監視することも行われている。監視するAED2のバッテリー残量がある閾値以下になった場合(ステップS122)、無線端末6の通報動作の電源が入る(ステップS123)。無線端末6は、AED2のバッテリーが閾値以下になった時刻、管理番号、及びAED2のバッテリーが閾値以下になったことを識別する識別信号4を送信する(ステップS124)。
無線端末6によって送信されたバッテリー低下通報のデータは、基地局30及びIPネットワーク40を経て制御装置20に収容される。制御装置20にバッテリー低下通報のデータが収容されると、制御装置20は、管理番号、送信時間、通報内容、及び設置場所を画面に表示する(ステップS125)。
以上のように、AED2のバッテリー残量がある一定量以下になったことが通知されることで、管理者はバッテリー不足に陥るおそれのあるAED2の存在を知ることができる。これにより、AED2が必要になった際にバッテリー不足によって使用不可能な状態に陥ることを防ぐことが可能となる。
以上のように、本実施の形態の緊急通報システムは、AED2と連動した緊急通報システムであるので、救助者がAED2を使用して救助活動を行う一連の動作で自動的に緊急通報を行うことができる。更に、救助者の側からの場所の通報が無くとも、制御装置20の側において場所を特定することができる。従って、救助者が単独で救助活動を行う場合においても、救助もしくは通報が遅れてしまうことがない。より詳しくは、救助者が携帯電話を保有していない或いは公衆電話が周囲に見当たらないといった状況でも、速やかに通報することができ、より迅速な救助活動を行うことができるようになる。
また、本実施の形態の緊急通報システムによれば、第1、第2、第3と段階に応じて通報が繰り返され、識別信号1〜3によって状況が管理者に伝えられる。これにより、より確実な情報を管理者に通知することができ、操作の誤りや悪戯等による誤報を防ぐことも可能となる。
更に、本実施の形態の緊急通報システムによれば、AED2のバッテリー監視も行われるので、必要時にバッテリー不足によりAED2が使用不能に陥ることがなく、より確実なAED2による救助活動を行うことができるようになる。
更に、本実施の形態の緊急通報システムによれば、AED収納ケース4の扉5が開いてから、或いはAED2が取り出されてから無線端末6の電源が入るため、無線端末6の電池動作が可能である。即ち、本実施の形態の緊急通報システムは、電源が取れないグラウンド等にも設置することができる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2について図を参照して説明する。
図3は、本発明の実施の形態2の緊急通報システムの構成を示す図である。本実施の形態の緊急通報システムは、AEDと連動した通報装置11と、通報装置11からの通報情報を受信する制御装置21とから構成される。
通報装置11は、実施の形態1の緊急通報システムと同様、AED2、AED収納ケース4、及び無線端末12から構成される。ただし、本実施の形態の緊急通報システムでは、無線端末12はGPS13を装備しており、制御装置21への通報情報として管理番号や時刻情報の他に、GPS13で取得した測位データ(GPS情報)を送信することができる。
また、本実施の形態の緊急通報システムでは、制御装置21は、各無線端末12からの管理番号及び時刻情報の他に、各無線端末12からのGPS情報を収容し、画面に表示することができる。更には、制御装置21は、無線端末12からのGPS情報を元に地図上に無線端末12の位置を示すことも可能である。
次に、本実施の形態の緊急通報システムの動作について図4を用いて説明する。図4は、本実施の形態の緊急通報システムの動作を示すフローチャートである。
図4のフローチャートに従えば、まず、緊急通報システムを使用する準備として、無線端末6に管理番号を設定し、制御装置21で管理番号と設置場所を対応づけることが行われる(ステップS201)。ただし、後述するように、本実施の形態の緊急通報システムにおいては、この準備作業は必ずしも必要ではない。準備の完了後、緊急通報システムは待機状態となる(ステップS202)。
この待機状態において、AED2を取り出すために扉5が開放された場合(ステップS203)、扉5の開放に連動して警報装置8が作動する。その後、実際にAED2が取り出されることを条件として(ステップS204)、GPS13の電源が入りGPS13が起動するとともに(ステップS205)、無線端末12の通報動作の電源も入り無線端末12が起動する(ステップS206)。そして、無線端末12は第1の通報動作を行い、AED2が取り出された時刻、管理番号、GPS情報、及びAED2が取り出されたことを識別する識別信号1を送信する(ステップS207)。詳しくは、無線端末12は、作動した日時とGPS位置情報とを一時的に記憶し、予め端末に設定されている管理番号と識別信号1と共に即時に第1の緊急通報データとして送信する。
この時、扉5が開放された時点で無線端末12及びGPS13の電源が入り、AED2が取り出されたことによって通報開始とすれば、通報が行われるまでの時間を短縮することができる。一般に、無線端末12の接続動作やGPS13の位置取得動作には時間を要するためである。第1の通報動作の完了後、GPS13の電源はOFFになり(ステップS208)、また、無線端末12の電源もOFFになる(ステップS209)。
無線端末12によって送信された第1の緊急通報のデータは、基地局30によって受信され、IPネットワーク40へと送信され、制御装置21に収容される。制御装置21に第1の緊急通報のデータが収容されると、制御装置21はアラームを鳴らして注意を喚起する(ステップS210)。そして、管理番号、GPS情報、送信時間、通報内容、及び設置場所を制御装置21の画面に表示する(ステップS211)。GPS情報、すなわち、位置情報は、地図上に表示することも可能である。管理者は、緊急通報を受信したことを確認すると、緊急通報として収容された日時や位置情報をもとに119番通報する等の適当な処置を取る。
上記の第1の通報動作が実行され、その後、AED2の本体のケースが開けられた場合は(ステップS212)、再びGPS13の電源が入りGPS13が起動するとともに(ステップS213)、無線端末12の通報動作の電源が入り無線端末12が起動する(ステップS214)。そして、無線端末12は第2の通報動作を行い、AED2の本体のケースが開けられた時刻、管理番号、GPS情報、及び、AED2の本体のケースが開けられたことを識別する識別信号2を送信する(ステップS215)。
この場合、AED2の本体のケースが開けられたことを識別する識別信号2は、人体に装着する電極パッド3をAED2の本体から取り外したときに送信されることとしてもよい。第2の通報動作の完了後、GPS13の電源は再びOFFになり(ステップS216)、また、無線端末12の電源もOFFになる(ステップS217)。
無線端末12によって送信された第2の緊急通報のデータは、基地局30及びIPネットワーク40を経て制御装置21に収容される。制御装置21に第2の緊急通報のデータが収容されると、制御装置21はアラームを鳴らして注意を喚起する(ステップS218)。そして、管理番号、GPS情報、送信時間、通報内容、及び設置場所を制御装置21の画面に表示する(ステップS219)。その際、地図上にGPS情報を表示することも可能である。
上記の第1、第2の通報動作が実行され、その後、実際にAED2が使用された場合には(ステップS220)、再びGPS13の電源が入りGPS13が起動するとともに(ステップS221)、無線端末12の通報動作の電源が入り無線端末12が起動する(ステップS222)。そして、無線端末12は第3の通報動作を行い、AED2が使用された時刻、管理番号、GPS情報、及びAED2が使用されたことを識別する識別信号3を送信する(ステップS223)。
なお、AED2が使用されたときとは、電気ショックを与えるスイッチボタン(図示略)を押したときに相当する。第3の通報動作の完了後、GPS13の電源は再びOFFになり(ステップS224)、また、無線端末12の電源もOFFになる(ステップS225)。
無線端末12によって送信された第3の緊急通報のデータは、基地局30及びIPネットワーク40を経て制御装置21に収容される。制御装置21に第3の緊急通報のデータが収容されると、制御装置21はアラームを鳴らして注意を喚起する(ステップS226)。そして、管理番号、GPS情報、送信時間、通報内容、及び設置場所を制御装置21の画面に表示する(ステップS227)。その際、地図上にGPS情報を表示することも可能である。
また、無線端末12ではAED2のバッテリー残量を一定間隔で監視することが行われている。監視するAED2のバッテリー残量がある閾値以下になった場合(ステップS228)、GPS13の電源が入り(ステップS229)、無線端末12の通報動作の電源も入る(ステップS230)。無線端末12は、AED2のバッテリーが閾値以下になった時刻、管理番号、GPS情報、及びAED2のバッテリーが閾値以下になったことを識別する識別信号4を送信する(ステップS231)。
無線端末12によって送信されたバッテリー低下通報のデータは、基地局30及びIPネットワーク40を経て制御装置21に収容される。制御装置21にバッテリー低下通報のデータが収容されると、制御装置21は、管理番号、送信時間、通報内容、及び設置場所を画面に表示する(ステップS232)。
以上のように、本実施の形態の緊急通報システムは、位置情報の取得のためにGPS13を用いている。このため、本実施の形態の緊急通報システムによれば、実施の形態1の緊急通報システムで得られる利点に加えて、AED2の正確な場所を通報することができるという利点が得られる。更に、上記の説明ではシステム導入時に無線端末12の管理番号と設置場所とを関連付ける準備作業を行っているが、その準備作業を省略することもできる。つまり、無線端末12に管理番号を設定することは利便性の点では好ましいが、GPS13が正常に動作できる環境(特に屋外)では、必ずしも管理番号は必要ではない。また、屋内設置の場合であれば、設置場所においてGPS13が有効に動作できない場合、最も近い屋外(窓辺等)で一時的にGPS13を動作させてその位置を検出し、その位置データを無線端末12内のメモリに送信データの一部として格納しておくようにしてもよい。
その他.
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、上記の実施の形態では、無線端末6,12の通報動作の電源がAED2の取り出しを検出してONになることを示したが、救助者がボタンを押して電源をONにする方法でもよいことは言うまでもない。
また、上記実施の形態では無線端末6,12の通報動作の電源をON/OFFすることについて述べたが、デバイス及び間欠動作等の低消費電力化技術が進んだ場合には、電源は常時ONにしてもよい。その場合、電源をON状態にして基地局30との接続は常に確保し、AED2の取り出しの検出によって通報自体を開始するようにすれば、接続に関する時間を短縮化することが可能となる。
また、上記実施の形態では無線端末6,12はAED収納ケース4の外に実装されている場合について説明したが、無線端末6,12の取り付け位置は、AED収納ケース4の外部には限定されない。AED収納ケース4の内部に実装することも可能である。例えば、磁石などで無線端末6,12を収納ケース4の内部に設置してもよい。
更に、上記の実施の形態では無線端末6,12の通報動作は3段階になっているが、2段階にすることも可能である。例えば、第2の通報動作は省略して、第1の通報動作と第3の通報動作を行うことも可能である。また、第1の通報動作は省略して、第2の通報動作と第3の通報動作を行うことも可能である。逆に、AEDの取り出しからの使用の段階を3段階よりもさらに細かく分け、取り出しからの使用の段階ごとに通報動作を行うことも可能である。
1,11 通報装置
2 AED
3 電極パッド
4 AED収納ケース
5 扉
6,12 無線端末
7 AED取り出し検出装置
8 警報装置
13 GPS
20,21 制御装置
30 基地局
40 IPネットワーク

Claims (7)

  1. 自動体外式除細動器(以下、AED)に実装された少なくとも一つの無線端末と、
    前記少なくとも一つの無線端末から送信された信号をIPネットワークを経由して受信する制御装置と、を備える緊急通報システムであって、
    前記無線端末は、
    予め定められた前記AEDの取り出しからの使用の段階ごとに、少なくとも前記AEDの設置場所に関連する情報と前記AEDの取り出しからの使用の段階を識別する識別信号とを送信する通報手段を備え、
    前記制御装置は、
    前記無線端末から前記識別信号を受信した場合、受信の旨を知らせる報知手段と、
    前記無線端末から受信した前記AEDの設置場所に関連する情報に基づいて前記AEDの設置場所を表示する表示手段と、を備える
    ことを特徴とする緊急通報システム。
  2. 前記無線端末は、
    前記AEDのバッテリー残量を一定期間毎に監視するバッテリー監視手段と、
    前記AEDのバッテリー残量が所定の閾値を下回った場合に、少なくとも前記AEDの設置場所に関連する情報とバッテリー残量が一定以下になったことを識別する識別信号とを送信する第2の通報手段と、をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の緊急通報システム。
  3. 前記AEDの設置場所に関連する情報として、前記無線端末が備えるGPSの測位データが用いられることを特徴とする請求項1又は2に記載の緊急通報システム。
  4. 自動体外式除細動器(以下、AED)に実装され、IPネットワークを経由して緊急通報システムの制御装置に信号を送信する無線端末であって、
    予め定められた前記AEDの取り出しからの使用の段階ごとに、少なくとも前記AEDの設置場所に関連する情報と前記AEDの取り出しからの使用の段階を識別する識別信号とを送信する通報手段を備えることを特徴とする無線端末。
  5. 前記AEDのバッテリー残量を一定期間毎に監視するバッテリー監視手段と、
    前記AEDのバッテリー残量が所定の閾値を下回った場合に、少なくとも前記AEDの設置場所に関連する情報とバッテリー残量が一定以下になったことを識別する識別信号とを送信する第2の通報手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の無線端末。
  6. 前記AEDの設置場所に関連する情報として、前記無線端末が備えるGPSの測位データが用いられることを特徴とする請求項4又は5に記載の無線端末。
  7. 請求項4乃至6の何れか1項に記載の無線端末が送信する信号をIPネットワークを経由して受信する緊急通報システムの制御装置であって、
    前記無線端末から前記識別信号を受信した場合、受信の旨を知らせる報知手段と、
    前記無線端末から受信した前記AEDの設置場所に関連する情報に基づいて前記AEDの設置場所を表示する表示手段と、
    を備えることを特徴とする制御装置。
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