JP2012085038A - 負荷制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】制御対象負荷の数が増えたとしてもオンオフ両タイミングをずらすことができ、電源変動勾配を抑制できるようにした負荷制御装置を提供する。
【解決手段】マイコンは、メモリのオンタイミング記憶領域に複数の負荷間で互いに重ならないようにオンタイミングのフラグを記憶させる。また、メモリのオフタイミング記憶領域に対し複数の負荷間で互いに重ならないようにオフタイミングのフラグを記憶させる(S10〜S14)。マイコンは、これらのオンタイミング、オフタイミングに応じて複数の負荷を駆動制御する(S15)。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の負荷をPWM制御する負荷制御装置に関する。
例えば車両内の負荷制御装置は、例えばオートマチックトランスミッション(AT)制御用油圧ソレノイド、可変バルブタイミング装置(VCT)の制御用油圧ソレノイド、また、他の負荷を複数並列に制御する。この種の様々な制御方法が開発、検討されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
特許文献1記載の技術思想は、PWM信号によりオンオフ制御される複数のスイッチング素子を用いて車両の変速機制御用の複数のソレノイドをデューティ制御で駆動している。特許文献2記載の技術思想は、自動車内の電気的負荷の制御をPWM信号により行っている。このとき、スイッチング周波数のタイムスロット内に複数のPWMチャネルを分布し、個々の負荷素子の始動を時間的にずらして制御し単一のパルス幅でパルス幅変調することで個々のパルス−休止比で制御している。
また、特許文献3の技術思想では、ランプ系のヘッドライト、テールランプ、ハザードランプなどの複数の電気部品についてオンオフを繰り返す場合、パルス幅変調可能なパルス発信器と半導体スイッチとの間にシフトレジスタを配備し、パルス発信器からのパルスの周波数をPWM制御の周波数に接続した電気部品の数を掛けた数の周波数とし、各電気部品のオンオフのタイミングをずらしている。
特許第4081117号明細書 特表2007−514391号公報 特開2002−198790号公報
しかしながら、前記した特許文献の技術思想を適用したとしても、制御対象負荷の数が増えると、駆動オン側の通電オンタイミングをずらすことができても駆動オフ側の通電オフタイミングをずらすことが困難となってきている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、制御対象負荷の数が増えたとしてもオンオフ両タイミングをずらすことができ、電源変動勾配を抑制できるようにした負荷制御装置を提供することにある。
請求項1記載の発明によれば、負荷制御手段は、タイミング記憶手段に互いに重ならないようにそれぞれ記憶されたオンタイミング、オフタイミングに応じて負荷を駆動制御するため、たとえ負荷数が増えたとしても複数の負荷間のオンタイミング、オフタイミングが共に合致することがなくなり、制御対象負荷の数が増加したとしてもオンオフの両タイミングをずらすことができ電源変動勾配を抑制できる。
請求項2記載の発明によれば、負荷制御手段は、目標周波数から所定の周波数偏差内の駆動周波数で駆動制御できるため、目標周波数近辺の駆動周波数にて複数の負荷を制御することができ、各負荷の種類等に応じた所望の制御を実現できる。
請求項3記載の発明によれば、負荷制御手段は累積平均周波数が目標周波数に近くなるように周波数を変化させた駆動周波数にて負荷を駆動制御できるため、目標周波数近辺の駆動周波数にて複数の負荷を制御することができ、各負荷に応じた所望の制御を実現できる。
請求項4記載の発明によれば、平均周波数更新手段は、デューティ比が0%または100%の場合には数値を保持し、デューティ比が0%または100%以外の値に変化した後に新たに周波数を累積して平均した平均周波数記憶手段の数値を更新するため、たとえ0%、100%デューティ比に設定されたとしても、平均周波数記憶手段の数値は保持され、その後、0%、100%以外のデューティ比に設定されたときに正常に更新されるようになり、誤って平均周波数記憶手段の数値を更新してしまう虞がなくなり誤動作を防止できる。
請求項5記載の発明によれば、タイミング記憶制御手段が、負荷制御手段がある制御対象となる負荷を駆動制御した後に次の制御対象となる負荷のオンタイミングおよびオフタイミングの時系列フラグをタイミング記憶手段に記憶させるため、負荷制御手段による負荷に必要な制御が時間的に変化したとしても、ある負荷を駆動制御した後のタイミングで次の負荷のオンタイミングおよびオフタイミングの制御を変更することができ、時々刻々と変化する制御内容に対応できる。
請求項6記載の発明のように、フラグ設定領域の時間間隔が、負荷に通電オンオフするスイッチング素子のスルーレート、または、電源変動勾配に応じて設定されていると良い。
本発明の第1実施形態の電気的構成を概略的に示すブロック図 ECUの制御内容を示すフローチャート(その1) ECUの制御内容を示すフローチャート(その2) ECUの制御内容を示すフローチャート(その3) 各負荷のオンオフ制御タイミングを示すタイミングチャート 累積平均周波数の時間変化を表す図 本発明の第2実施形態を示す図1相当図 従来例を示す図5相当図
(第1実施形態)
以下、負荷制御装置の第1実施形態について図1ないし図6を参照しながら説明する。図1は、負荷制御装置の全体回路構成例を示している。この図1に示すように、負荷制御装置1は負荷制御ECU2に搭載されており、バッテリ3の電源に基いて複数の負荷4(誘導性負荷)を駆動制御する。
負荷制御装置1はECU2に搭載されている。ECU2には、電源電圧安定用のコンデンサ5、電源制御IC6、マイクロコンピュータ(以下、マイコンと略す)7、複数のゲート駆動回路8、複数の出力トランジスタ9、複数の電流検出用のシャント抵抗10、複数のダイオード11、複数の差動アンプ12が搭載されている。負荷制御装置1は、マイコン7、ゲート駆動回路8、出力トランジスタ9、シャント抵抗10、ダイオード11および差動アンプ12を備える。
回路要素8〜12は、それぞれ、複数の負荷4(4a、4b、4c)毎にそれぞれ構成されている。この負荷制御装置1は、複数の負荷4(4a、4b、4c)を駆動制御可能になっていると共に負荷4(4a、4b、4c)の通電電流を検出可能になっている。なお、複数の負荷4にはそれぞれ必要に応じて符号4a、4b、4cを付して説明を行う。マイコン7は、負荷制御手段、平均周波数更新手段、タイミング記憶制御手段としての機能を備える。また、マイコン7内のメモリ7aは後述する累積平均周波数を記憶する平均周波数記憶手段、オンタイミング、オフタイミングを記憶するタイミング記憶手段として構成される。
負荷4は、例えば、オートマチックトランスミッション(AT)制御用油圧ソレノイド、可変バルブタイミング装置(VCT)の制御用油圧ソレノイドなどであり、これらの負荷4に通電する目標電流は互いに異なるため、マイコン7は、負荷4a、4b、4c毎に独立してPWM信号のデューティ比を設定し、これらの設定条件に合わせて駆動制御する。
コンデンサ5は、バッテリ3の入力端子2aに接続されており、電源ライン2bの電源電圧変動抑制用に構成されている。この電源ライン2bのバッテリ3の電源電圧はECU2内の電源制御IC6に与えられる。
電源制御IC6は、電源ライン2bの電源を用いてマイコン7の電源を生成する。マイコン7はPWM信号を出力するポートを複数備えており、当該ポートを通じてPWM信号を出力し、ゲート駆動回路8により出力トランジスタ9のゲートにPWM駆動信号を印加することで、出力トランジスタ9をオンオフ駆動し誘導性負荷4の通電電流を制御する。出力トランジスタ9は電流検出用のシャント抵抗10と通電端子2cを通じて負荷4に直列接続されている。また、電源ライン2bとグランドとの間には消弧ダイオード11が出力トランジスタ9と直列接続されている。
差動アンプ12は、シャント抵抗10に流れる電流を電圧変換しゲインを調整してマイコン7のA/Dポートに入力させる。マイコン7はA/Dポートの入力信号を検出することで負荷4の通電電流を検出する。
マイコン7は、A/D変換機能を備えており、当該A/D変換機能によりA/Dポートの検出電圧(入力信号)をA/D変換する。またマイコン7はその内部メモリ7a内にソフトウェアが記憶されており、当該ソフトウェアを実行することでA/D変換電流検出値と目標電流値とを比較し目標電流値となるようにフィードバック制御してPWMのデューティ比を設定して出力トランジスタ9を駆動制御する。
ECU2には、これらの駆動回路構成が複数チャンネル分搭載されており、それらの複数チャンネル分の出力トランジスタ9のオンオフに応じて電力消費量が変化し電源ライン2bの電圧変動が顕著に生じる。
図8(a)〜図8(d)は従来例を示している。図8(a)〜図8(d)に示すように、通電オンする負荷4の数が多ければ電源電圧が低くなり、通電オフする負荷4の数が少なければ電源電圧は高くなる。また、通電オンするオンタイミングが各負荷4a〜4c間で互いに接近すると消費電力が急激に増すため電源電圧の低下勾配が上がり、逆に、通電オフするオフタイミングが各負荷4a〜4c間で互いに接近すると消費電力が急激に少なくなるため電源電圧の上昇勾配が上がる。電源電圧の下降勾配、上昇勾配が上がると、このとき生じるノイズ周波数が高くなり電源ライン2aに重畳するノイズ周波数が高くなる。例えば、負荷A(負荷4a)の駆動制御時のデューティ比を50%、負荷B(負荷4b)の駆動制御時のデューティ比を40%、負荷C(負荷4c)の駆動制御時のデューティ比を30%とそれぞれ設定した場合、オンタイミングをずらして設定したとしてもオフタイミングが互いに重なってしまう場合がある。このオフタイミングが重なるタイミングでは、電力消費が急激に減少するため電源電圧変動が激しくなる。
特に車両用に適用した場合には、電源ライン2bに大幅な電圧変動が生じると、特にこの電圧変動の影響がAMラジオ帯に生じてしまい、車両搭載用AMラジオなどに悪影響を及ぼしてしまう虞がある。
そこで、本実施形態では、以下に示す制御手法を適用することで、電源ライン2bの電圧変動を抑制しAMラジオ帯に生じる電源変動を抑制できるようにする。
図2ないし図4はECU内のマイコンの制御内容をフローチャートにより示しており、図5は動作をタイミングチャートにより示している。
まず、図2に示すように、マイコン7は、タイミング記憶手段としてのメモリ7aの内部にオンタイミング記憶領域およびオフタイミング記憶領域をテーブルとして確保する(S1、S2)。図5には、オンタイミング記憶領域7b、オフタイミング記憶領域7cをも示している。この図5において、オンタイミング記憶領域7bは、各負荷4に通電するための出力トランジスタ9のオンタイミングを時間順にフラグ(時系列フラグ)を記憶保持する領域を示しており、オフタイミング記憶領域7cは、各負荷4に通電するための出力トランジスタ9のオフタイミングを時間順にフラグ(時系列フラグ)を記憶保持する領域を示している。
これらのオンタイミング記憶領域7b、オフタイミング記憶領域7cには、それぞれ時系列的にフラグ保持領域が設けられている。これらのフラグ保持領域は図5に示すように等分割の時間領域に対応して割当てられるもので、この等分割された時間領域の時間間隔は、例えば、出力トランジスタ9のスルーレート、負荷4による電源変動勾配などに応じて予め設定されている。
次に、マイコン7は、負荷4a〜4c毎に累積平均周波数の値(累積平均周波数に対応した数値)を記憶するための領域をクリアする(S3)。累積平均周波数は、各負荷4a〜4cの駆動周波数を累積して平均した値を表すものであり、時間経過に応じて変動する駆動周波数の平均値を表している。
なお、この累積平均周波数は、図5に示すように、300Hz(標準),290Hz(低),310Hz(高)…と、所定ステップ(10Hz)毎に変化する値であり、累積平均周波数に対応した数値としては、マイコン7に設けられたカウンタにより値をカウントしたり、累積平均周波数の値をそのまま保持する領域をメモリ7b内に設けても良く、この記憶形態はどのようにしても良い。
マイコン7は負荷4aを駆動するためのPWM信号のデューティ比を電流検出結果から算出し、当該電流検出結果に応じてオンタイミングおよびオフタイミングを決定する(S4)。
次に、マイコン7は、負荷4aのオンタイミングについてオンタイミング記憶領域7bの対応したフラグ保持領域にフラグを記憶させ(S5)、さらに、負荷4aのオフタイミングについてオフタイミング記憶領域7cの対応したフラグ設定領域にフラグを記憶させる(S6)。
マイコン7は、このオンオフタイミングによって負荷4aを駆動制御する(S7)。これにより、このオンオフタイミングに応じたPWM信号の駆動周波数およびデューティ比にて負荷4aを駆動制御できる。次に、マイコン7は、負荷4aの駆動周波数の平均値を算出し、累積平均周波数を更新する(S8)。この累積平均周波数の数値は、負荷4aに対応した駆動周波数を積算して平均した数値を示している。このステップS8の時点においては、負荷4aの累積平均周波数は負荷4aの駆動周波数の初期値となる。
次に、マイコン7は、負荷4bについてPWM信号のデューティ比を電流検出結果から算出し、電流検出結果に応じてオンタイミングおよびオフタイミングを設定する(S9)。
マイコン7は、オンタイミング記憶領域7bを参照し他チャンネルのオンタイミングと重複があるか否かを判定する(S10)。また、マイコン7は、オフタイミング記憶領域7cを参照し他チャンネルのオフタイミングと重複があるか否かを判定する(S11)。
ここでは、負荷4bのオンオフタイミングが、ステップS5、S6にて予め設定された負荷4aのオンオフタイミングと重なっているか否かを判定する。なお、一の負荷4bのオンタイミングと他の負荷(例えば負荷4a)のオフタイミングが互いに重なることは許容する。
マイコン7は、ステップS10、S11においてオンタイミング、オフタイミングの何れかが重なっていると判定された場合には、負荷4bの駆動周波数の設定値を予め定められた所定値だけ高くし、電流検出結果からデューティ比を算出しオンタイミング、オフタイミングをそれぞれ設定する(S12)。駆動周波数の設定値を所定値だけ高く設定することでオンタイミング、オフタイミングの何れも重ならないように設定できる。
他方、マイコン7は、ステップS10、S11においてオンタイミング、オフタイミングの何れも重なっていないと判定された場合には、負荷4bの駆動周波数およびデューティ比を維持する。そして、マイコン7は、設定されたオンタイミングをフラグとしてオンタイミング記憶領域7bのフラグ保持領域に記憶させ(S13)、オフタイミングをフラグとしてオフタイミング記憶領域7cのフラグ保持領域に記憶させる(S14)。そして、マイコン7は負荷4bを設定されたオンオフタイミングに応じた駆動周波数およびデューティ比にて駆動し(S15)、負荷4bに設定された累積平均周波数を更新する(S16)。
この後、マイコン7は、負荷4cについても同様に、オンタイミング、オフタイミングを他の負荷4a、4bのオンタイミング、オフタイミングとそれぞれ重ならないように駆動周波数、デューティ比を設定し、オンタイミング、オフタイミングをそれぞれフラグとして記憶させ(S17〜S22)負荷4cを駆動し(S23)、負荷4cの累積駆動周波数を更新する(S24)。
そして、制御対象となる負荷を負荷4aに変更し(S25)、負荷4aのオンタイミングの有無を判定する(S26)。これは、PWM信号のデューティ比の設定値が0%または100%のときには、オンタイミング、オフタイミングを生じないためである。このように0%または100%のデューティ比のときには、ステップS25にて負荷4のオンタイミングが無いと判定し(S26:NO)、ステップS25に戻って制御対象負荷を次の制御対象となる負荷4bに変更する。
これは、デューティ比が0%、100%のときには駆動周波数は0であるため、累積平均周波数の数値に反映されてしまうと誤動作する虞があるためであり、この誤動作を防ぐために行われる。この場合、PWM信号のデューティ比が0%または100%に設定された負荷4についての累積平均周波数の数値は保持される。
マイコン7は、0%、100%の何れとも異なるデューティ比である制御対象となる負荷4についてステップS27以降の処理を行う。ステップS27において、マイコン7は累積平均周波数と目標周波数とを比較し、累積平均周波数が目標周波数と同一であるか否かを判定する(S27)。
累積平均周波数が目標周波数と同一であるときには(S27:同一)、ステップS28〜S35に示す基本的な制御内容について制御対象負荷4を変更しながら繰り返す。このステップS28〜S35に示す基本的な制御内容は、ステップS9〜S16の制御内容、または、ステップS17〜S24の制御内容と同一である。この場合、出力トランジスタ9のオンタイミング、オフタイミングが重ならなければ、駆動周波数を目標周波数に一致させて負荷4を駆動制御できるため、負荷4毎に固有の所望の制御内容を実現できる。
他方、マイコン7は、ステップS27において累積平均周波数が目標周波数と同一ではないと判定すると(S27:相違)、累積平均周波数が目標周波数よりも高いか低いかを判定する(S36)。累積平均周波数が目標周波数よりも低いときには(S36:低い)、制御対象負荷4の駆動周波数の設定値を高くし電流検出結果からデューティ比を算出しオンタイミング、オフタイミングをそれぞれ設定する(S37)。
累積平均周波数が目標周波数よりも高いときには(S36:高い)、制御対象負荷4の駆動周波数の設定値を低くし電流検出結果からデューティ比を算出しオンタイミング、オフタイミングをそれぞれ設定する(S38)。そして、オンタイミング、オフタイミングをそれぞれオンタイミング記憶領域7b、オフタイミング記憶領域7cにフラグとして記憶させてから(S39、S40)、制御対象負荷4を駆動制御し(S34)、制御対象負荷4の累積平均周波数を更新し(S35)た後、ステップS25に戻って処理を繰り返す。
ステップS36〜S40の処理を行う理由は、累積平均周波数を目標周波数に極力近づけるためであり、個々の負荷4の種類に応じて駆動周波数を目標周波数にて一定にすることがより望ましいためである。
すなわち、例えば、ある負荷4について駆動周波数300Hz、デューティ比50%で駆動制御することで所望の負荷4の駆動状態が得られる場合には、ステップS20、S31の処理段階で負荷4の駆動周波数を高く変更してしまうと理想的な制御から外れる。
このため、その誤差を補正するため、ステップS36〜S40の処理を行うことで累積平均周波数を極力目標周波数に近づけるように制御すると良い。この場合、目標周波数から所定の周波数偏差内の駆動周波数の上限値、下限値を設け、例えば段階的(例えば、3段階)に駆動制御すると良い。例えば、駆動周波数300Hzを目標周波数とする場合には、280Hz、320Hz、など、例えば数%程度以下の周波数偏差で段階的に駆動周波数を変更して駆動すると良い。
図6は、時間変化に伴う駆動周波数の変動例を示している。この図6に示すように、時間変化に伴い駆動周波数が変動するものの、目標周波数を中心にほぼ安定させて駆動させることができる。特に、累積平均周波数が目標周波数に一致する場合、駆動周波数およびデューティ比を維持し、累積平均周波数が目標周波数よりも低い場合に駆動周波数を高くしている(図3のt3タイミング参照)。したがって、所望の駆動周波数にて駆動制御した場合とほぼ同様の制御を行うことができる。
すると、3つの負荷4a〜4cを駆動制御することに適用した場合、(負荷4aのオンオフタイミング設定)→(負荷4aの駆動制御)→(負荷4bのオンオフタイミング設定)→(負荷4bの駆動制御)→(負荷4cのオンオフタイミング設定)→(負荷4cの駆動制御)→(負荷4aのオンオフタイミング設定)…、の順で繰り返し駆動制御できる。
この場合、ある制御対象負荷4を駆動制御した後に、次の制御対象負荷4のオンタイミング、オフタイミングを設定して駆動制御するため、例えば、負荷4の通電電流変化に応じてフィードバック制御を行い、オンタイミング、オフタイミングの設定を負荷4の駆動制御直前に行うことができるようになり、時々刻々と変化するフィードバック制御に対応できる。
本実施形態によれば、マイコン7は、メモリ7aのオンタイミング記憶領域7bに互いに重ならないように記憶されたオンタイミング、オフタイミング記憶領域7cに互いに重ならないように記憶されたオフタイミングに応じて負荷4を駆動制御するため、複数の負荷4a〜4c間のオンタイミング、オフタイミングの双方共に合致することがなくなる。したがって、たとえ駆動負荷4の数が増加したとしてもオンオフの両タイミングをずらずことができ、電源変動勾配を抑制できる。
マイコン7は、目標周波数から所定の周波数偏差内の駆動周波数で負荷4を駆動制御するため、目標周波数近辺の駆動周波数にて複数の負荷4を駆動制御することができ、各負荷4の種類等に応じた所望の制御を実現できる。
マイコン7は、デューティ比が0%または100%の場合には、累積平均周波数の数値を保持し、デューティ比が0%または100%以外となった後に累積平均周波数の数値を新たに累積して平均し累積平均周波数を更新するため、0%、100%以外のデューティ比に設定されたときに正常に更新されるようになり、誤って累積平均周波数の数値を更新してしまう虞がなくなり誤動作を防止できる。
また、本実施形態によれば、ある制御対象負荷4を駆動制御した後に次の制御対象負荷4のオンタイミング、オフタイミングのフラグをそれぞれオンタイミング記憶領域7b、オフタイミング記憶領域7cに記憶させることができるようになり、複数の負荷4毎に必要な制御が時間的に変化したとしても、ある制御対象負荷4を駆動制御したのちのタイミングで次の制御対象負荷4のオンタイミングおよびオフタイミングの制御を変更することができ、時々刻々と変化する制御内容に対応できるようになる。
また、本実施形態によれば、電源変動に応じたAMラジオ帯に生じるノイズを抑制できる。このため、車両ノイズ抑制用のコンデンサ、コイル、フィルタなどの平滑素子数を低減することができる。さらに、電源回路には通常平滑回路が設けられるが、本実施形態の制御内容を適用することで電源回路の平滑能力がたとえ低くても通常の平滑能力以上の電源変動抑制能力を保持できる。
電源変動勾配を出来る限り抑制するためには、各負荷4a〜4c間の互いのオンタイミングを極力離間させると良く、また各負荷4a〜4c間の互いのオフタイミングを極力離間させると良い。
(第2実施形態)
図7は、本発明の第2実施形態を示すもので、前述実施形態と異なるところは、負荷としてDCモータを適用したところにある。図7に示すように、複数の負荷4a〜4cがそれぞれDCモータによって構成されている。負荷4a〜4cとしてDCモータを適用したとしてもその制御手法は同様である。これにより、前述実施形態と同様の作用効果を奏する。
(他の実施形態)
本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に示す変形または拡張が可能である。
前述実施形態では、負荷制御装置1が回路要素7〜12を備えた実施形態を示したが、本発明の負荷制御装置は、前述実施形態におけるマイコン7およびメモリ7aにより達成される手段(負荷制御手段、タイミング記憶制御手段、タイミング記憶手段)を備えていれば適用できる。すなわち、回路要素8〜12の構成は前述実施形態の回路構成に限られない。
負荷4は車両用に限られず、制御対象負荷4の数は3つに限られない。所定の周波数偏差内で変化させる実施形態を示したが、周波数偏差に限界を設けなくても良い。
目標周波数に近くなるように変化させる実施形態を示したが、目標周波数から外れたまま一定の周波数で駆動制御するようにしても良い。
オンタイミング記憶領域7b、オフタイミング記憶領域7cのフラグ設定領域の時間間隔は、適宜設定すれば良い。
図面中、1は負荷制御装置、2はECU、2aは入力端子、3はバッテリ、4(4a、4b、4c)、13(13a、13b、13c)は負荷、7はマイクロコンピュータ(負荷制御手段、タイミング記憶制御手段、平均周波数更新手段)、7aはメモリ(タイミング記憶手段、平均周波数記憶手段)、7bはオンタイミング記憶領域(フラグ設定領域)、7cはオフタイミング記憶領域(フラグ設定領域)を示す。

Claims (6)

  1. 時系列フラグが設定されるフラグ設定領域を有し、複数の負荷をPWM駆動制御するオンタイミングおよびオフタイミングを前記フラグ設定領域に時系列的に記憶するタイミング記憶手段と、
    複数の各負荷を駆動制御する前に、一の負荷のオンタイミングの時系列フラグを他の負荷のオンタイミング前後に調整して前記タイミング記憶手段に記憶させ、一の負荷のオフタイミングの時系列フラグを他の負荷のオフタイミング前後に調整して前記タイミング記憶手段に記憶させるタイミング記憶制御手段と、
    前記タイミング記憶制御手段が前記タイミング記憶手段に記憶させた記憶結果に応じて負荷を駆動制御する負荷制御手段とを備えたことを特徴とする負荷制御装置。
  2. 前記タイミング記憶制御手段は、前記複数の負荷をそれぞれ駆動制御するときのデューティ比および駆動周波数を設定するときに、前記複数の負荷の駆動周波数について目標周波数を基準値として所定の周波数偏差内で周波数を変化させて前記時系列フラグを前記タイミング記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項1記載の負荷制御装置。
  3. 前記タイミング記憶制御手段は、所定の周波数偏差内で周波数を変化させた駆動周波数を累積して平均した累積平均周波数が前記複数の負荷のそれぞれの目標周波数に近くなるように駆動周波数を変化させることを特徴とする請求項2記載の負荷制御装置。
  4. 前記累積平均周波数を数値として保持する平均周波数記憶手段と、
    前記平均周波数記憶手段の数値を更新する平均周波数更新手段とを備え、
    前記平均周波数更新手段は、前記デューティ比または前記駆動周波数が変化する度に当該駆動周波数に応じて前記平均周波数記憶手段の数値を更新するものであって、前記デューティ比が0%または100%の場合には前記数値を保持し、前記デューティ比が0%または100%以外の値に変化した後に新たに周波数を累積して平均した前記平均周波数記憶手段の数値を更新することを特徴とする請求項3記載の負荷制御装置。
  5. 前記タイミング記憶制御手段は、前記負荷制御手段が前記複数の負荷のうちある制御対象となる負荷を駆動制御した後に次の制御対象となる負荷のオンタイミングおよびオフタイミングの時系列フラグを前記タイミング記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の負荷制御装置。
  6. 前記時系列フラグが設定されるフラグ設定領域の時間間隔は、前記複数の負荷に通電オンオフするスイッチング素子のスルーレート、電源変動勾配に応じて設定されていることを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載の負荷制御装置。
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