JP2012084794A - Cvd装置用加熱ユニット、加熱ユニットを備えたcvd装置及び半導体素子の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ウェーハを載置するサセプタ10をその下方から加熱するヒーター2と、前記ヒーター2の下方に配置し、該ヒーター2からの熱輻射を遮断するヒートシールド4,5とを備えたCVD装置用加熱ユニットにおいて、前記ヒーター2と前記ヒートシールド4,5との間に、前記ヒーター2と離間して配置する六方晶窒化ホウ素(HBN)板3を備えた。
【選択図】図1
Description
さらに、ヒーターの周囲でヒーターに近接して、ヒートシールドの周囲に、絶縁性材質の六方晶窒化ホウ素(HBN)で製造された横方向ヒートシールドリングを設けた半導体用エピタキシャル成長装置および該装置を用いて半導体結晶膜を成長させる方法が知られている(特許文献1)。
(1)ウェーハを載置するサセプタをその下方から加熱するヒーターと、前記ヒーターの下方に配置し、該ヒーターからの熱輻射を遮断するヒートシールドとを備えたCVD装置用加熱ユニットにおいて、前記ヒーターと前記ヒートシールドとの間に、前記ヒーターと離間して配置する六方晶窒化ホウ素(HBN)板を備えたことを特徴とするCVD装置用加熱ユニット。
(2)前記CVD装置用加熱ユニットの外周を囲むように配置するヒートシールドリングと、前記ヒートシールドリングの上端部にそれを挟んで載置する、複数のHBNブロックと、をさらに備えたことを特徴とする前項(1)に記載のCVD装置用加熱ユニット。
(3)前項(1)又は(2)に記載のCVD装置用加熱ユニットを備えたCVD装置。
(4)前項(3)に記載のCVD装置を用いた半導体素子の製造方法。
尚、図1においては、本発明の構成要素ではないが、本発明の理解を助けるように、ウェーハを載置するサセプタ10を点線で示している。
本実施形態では、六方晶窒化ホウ素(HBN)板3はヒートシールド4上に載置されているが、離間して配置しても構わない。
ヒートシールド4と5の間、及び、ヒートシールド5とベース7との間には例えば、それぞれスペーサ(図示省略)を備えることによって離間して配置することができる。このスペーサはセラミックからなるのが好ましく、HBNからなるのがさらに好ましい。
ヒートシールドはタングステンからなるのが好ましい。
ベースは例えば、支持部材(図示省略)により下方から支持され、モリブデン又はタングステンからなるのが好ましい。
本実施形態では、ヒーター2はサセプタ10の周縁部の直下に配置する周縁部ヒーター2aと、その内側を埋めるように配置する内側ヒーター2bとからなる。ヒーターを加熱する電流はそれぞれ、ヒーター用電極棒22a、22bから供給される。
図3において、符号22a、22bはそれぞれ、周縁部ヒーター2a用、内側ヒーター2b用のヒーター用電極棒であり、六方晶窒化ホウ素(HBN)板3に形成された穴部24から、該穴部24に接触しないように隙間を有して上方に貫通して周縁部ヒーター2a、内側ヒーター2bに接続されている。また、符号21はわり板であり、その隙間を塞ぐと共にヒーター用電極棒22が貫通する穴を備え、六方晶窒化ホウ素(HBN)板3上に配置する。わり板はセラミックからなるのが好ましく、HBNからなるのがさらに好ましい。
複数のHBNブロックは、ヒーターと六方晶窒化ホウ素(HBN)板との間の外周を埋めるように密接して配置するのが好ましい。ヒートシールドリングはモリブデン製からなるのが好ましい。
図4において、符号22a、22bはそれぞれ、周縁部ヒーター2a用、内側ヒーター2b用のヒーター用電極棒である。
図5において、HBNブロック9は凹部9aを備え、その凹部9aにヒートシールドリングの上端部を挟むように載置される。複数のHBNブロック9は、ヒーター2と六方晶窒化ホウ素(HBN)板3の間の輻射熱がCVD装置用加熱ユニットの外周方向に放散しないように、ヒーター2と六方晶窒化ホウ素(HBN)板3との間の外周全体を埋めるように密に隙間なく、配置されるのが好ましい。
本実施例は図1で示した構成を備えたものである。ヒーターは図2に示した形状のものを使用し、従来の構成で用いた場合には25kW程度で使用される。サセプタはヒーターから6mm離間して配置した。六方晶窒化ホウ素(HBN)板は直径310mm、厚さ2〜3mmであり、ヒーターの下面から5〜7mm離間して上のヒートシールド上に載置した。2枚のヒートシールドはタングステン製であり、上のヒートシールドはヒーターから7mm離間して配置した。2枚のヒートシールドは互いに3mm離間して配置した。ベースはモリブデン製であり、下のヒートシールドから3mm離間して配置した。HBNブロックは長さ20mm、高さ17mm、厚み6mmであり、図1に示したように、六方晶窒化ホウ素(HBN)板の側面に接触して配置した。HBNブロックが載置するヒートシールドリングはモリブデン製であった。
この実施例と比較した従来例として、図6に示すように、この実施例の構成から、六方晶窒化ホウ素(HBN)板、ヒートシールドリング、及びHBNブロックを除いた構成のものを用いた。かかる構成の従来のCVD装置用加熱ユニットを用いた場合、ウェーハを1100℃に加熱するのにヒーターに印加した電力は25kWであった。
2 ヒーター
3 六方晶窒化ホウ素(HBN)板
4、5 ヒートシールド
7 ベース
8 ヒートシールドリング
9 HBNブロック
10 サセプタ
11 回転軸体
22a、22b ヒーター用電極棒
Claims (4)
- ウェーハを載置するサセプタをその下方から加熱するヒーターと、前記ヒーターの下方に配置し、該ヒーターからの熱輻射を遮断するヒートシールドとを備えたCVD装置用加熱ユニットにおいて、
前記ヒーターと前記ヒートシールドとの間に、前記ヒーターと離間して配置する六方晶窒化ホウ素(HBN)板を備えたことを特徴とするCVD装置用加熱ユニット。 - 前記CVD装置用加熱ユニットの外周を囲むように配置するヒートシールドリングと、
前記ヒートシールドリングの上端部にそれを挟んで載置する、複数のHBNブロックと、をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のCVD装置用加熱ユニット。 - 請求項1又は2のいずれかに記載の前記CVD装置用加熱ユニットを備えたCVD装置。
- 請求項3に記載の前記CVD装置を用いた半導体素子の製造方法。
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