JP2012084768A - モジュールの製造方法 - Google Patents

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潤一 木村
Motoyoshi Kitagawa
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Abstract

【課題】本発明は、配線基板上に樹脂部の不形成部を形成することを目的とするものである。
【解決手段】本発明は、この課題を解決するために、配線基板12の上面において電子部品13の非装着領域へ剥離可能な粘着体23を貼り付け、その後で電子部品13と粘着体23とが埋設された樹脂部14を形成し、その後で樹脂部14に対し粘着体23が配置された位置に溝31を加工し、樹脂部14を電子部品13を埋設する分割樹脂部14aと、粘着体23を埋設する分割樹脂部14bとへ分離する。このとき配線基板12は切断することなく、樹脂部14を切断する。そしてその後で粘着体23と分割樹脂部14bとを除去することにより、配線基板12上に容易に樹脂部14の不形成部12aを形成できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、配線基板が樹脂によって封止されたモジュールに関するものである。
以下、従来のモジュールについて説明する。従来のモジュールは、配線基板の上面側に電子部品が実装され、この配線基板の上面には電子部品が埋設された樹脂部が形成されている。なお、樹脂部は配線基板の上面全体を覆っている。一方この配線基板の下面側には、モジュールを親基板へ接続するための接続端子が形成されている。そしてこのような従来のモジュールを用いた電子機器は、外部機器と接続するコネクタやモジュールが親基板へ搭載されて、接続されることによって形成される。
そしてこのような従来のモジュールは、配線基板の上面に実装部品を搭載する工程と、その工程の後でこれら電子部品を樹脂で埋設し、樹脂部を形成する工程と、この工程の後で所定のサイズへ切断してモジュールを完成する工程とによって製造される。なお、樹脂部を形成する工程には、たとえばトランスファ成形や真空印刷による成形などの方法が用いられる。そして、このような工程では、樹脂が配線基板の上面全体を覆うように成形される。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2008−42152号公報
しかしながら従来のモジュールにおいては、配線基板の上面全体が樹脂で覆われ、電子部品はすべて樹脂部内へ埋設される。従って、たとえば外部機器と接続するコネクタなどのように樹脂内に埋設できない電子部品は、配線基板上に搭載できず、親基板側へ搭載することが必要であるという課題を有していた。
そこで本発明は、この問題を解決したもので、配線基板の上面の一部が樹脂部から露出したモジュールを提供することを目的としたものである。
この目的を達成するために、少なくとも配線基板の上面に第1の電子部品を装着するとともに、前記配線基板の上面において前記第1の電子部品の非装着領域へ剥離可能な粘着体を貼り付ける工程と、この工程の後で前記第1の電子部品と前記粘着体とが埋設された樹脂部を形成する工程と、この樹脂部を形成する工程の後で、前記粘着体が配置された位置に溝を加工し、前記樹脂部を前記電子部品が埋設された第1の分割樹脂部と、前記粘着体が埋設された第2の分割樹脂部とへ分離する工程と、この工程の後で前記粘着体と前記第2の分割樹脂部とを除去することによって前記配線基板を露出させ、前記配線基板上に前記樹脂部の不形成部を形成する工程とを有し、前記溝を加工する工程では、前記配線基板を切断することなく、少なくとも前記樹脂部を切断するものである。これにより所期の目的を達成することができる。
以上のように本発明によれば、少なくとも配線基板の上面に第1の電子部品を装着するとともに、前記配線基板の上面において前記第1の電子部品の非装着領域へ剥離可能な粘着体を貼り付ける工程と、この工程の後で前記第1の電子部品と前記粘着体とが埋設された樹脂部を形成する工程と、この樹脂部を形成する工程の後で、前記粘着体が配置された位置に溝を加工し、前記樹脂部を前記電子部品が埋設された第1の分割樹脂部と、前記粘着体が埋設された第2の分割樹脂部とへ分離する工程と、この工程の後で前記粘着体と前記第2の分割樹脂部とを除去することによって前記配線基板を露出させ、前記配線基板上に前記樹脂部の不形成部を形成する工程とを有し、前記溝を加工する工程では、前記配線基板を切断することなく、少なくとも前記樹脂部を切断するものであり、これにより配線基板上に樹脂部の不形成部を形成できる。
(a)実施の形態1におけるモジュールの断面図、(b)同、モジュールの上面図 同、モジュールの製造フローチャート (a)同、樹脂部形成工程におけるモジュールの断面図(b)同、分離工程におけるモジュールの断面図 同、除去工程におけるモジュールの断面図 (a)第2の例のモジュールの製造方法における分離工程でのモジュールの要部拡大断面図、(b)同、除去工程でのモジュールの要部拡大断面図 (a)第3の例のモジュールの製造方法における分離工程でのモジュールの要部拡大断面図、(b)同、除去工程でのモジュールの要部拡大断面図 (a)第4の例のモジュールの製造方法における分離工程でのモジュールの要部拡大断面図、(b)同、除去工程でのモジュールの要部拡大断面図 (a)第5の例のモジュールの製造方法における粘着体貼り付け工程でのモジュールの要部拡大断面図、(b)同、分離工程でのモジュールの要部拡大断面図、(c)同、除去工程でのモジュールの要部拡大断面図 第6の例のモジュールの製造方法におけるモジュールの製造フローチャート (a)同、分離工程におけるモジュールの上面図、(b)同、分離工程におけるモジュールの断面図
以下本実施の形態におけるモジュールの製造方法について説明する。
(実施の形態1)
以下本実施の形態におけるモジュール11について図面を用いて説明する。図1(a)は、本実施の形態におけるモジュール11の断面図であり、図1(b)は、同、モジュール11の上面図である。図1(a)、図1(b)において、配線基板12の上面には、配線パターンが配線されており、この配線パターン上に電子部品13が実装されている。一方、配線基板12の下面には、親基板へ装着するための装着パッドが形成されている。なお、本実施の形態では、配線基板12は厚みが0.5mmの4層基板であり、電子部品13には半導体素子やチップ部品が含まれており、半導体はフェイスダウンにて配線基板12へフリップチップ実装されている。
この配線基板12の上面には、電子部品13が埋設された分割樹脂部14aが形成されている。本実施の形態において、分割樹脂部14aの樹脂24a(図2に示す)には、熱硬化性樹脂のエポキシ樹脂が用いられている。なお、本実施の形態において、電子部品13は配線基板12の上面に装着されているが、これは配線基板12の下面や、両面に装着してもよい。
さらに配線基板12の上面には、分割樹脂部14aの不形成部12aが形成される。この不形成部12aには、電子部品15が実装されている。これら電子部品15は、例えばコネクタとLED素子などのように分割樹脂部14aへ埋設不可能な部品である。
図2は本実施の形態におけるモジュールの製造フローチャートである。図2において、図1と同じものには同じ符号を用いており、その説明は簡略化している。以下に、本実施の形態におけるモジュール11の製造方法について、図2に示す順序に従って詳細に説明する。実装工程21では、配線基板12へ電子部品13を実装する。本実施の形態において、電子部品13には半導体素子や、チップ部品などを含んでいる。そして、半導体素子はいわゆるチップサイズパッケージタイプの半導体であり、配線基板12へフェイスダウンにてフリップチップ実装されている。
粘着体貼り付け工程22は実装工程21の後で、配線基板12において分割樹脂部14aの不形成部12aを形成したい領域へ、剥離可能な耐熱性の粘着体23を貼り付ける工程である。つまり、粘着体23は、電子部品13の非装着領域に貼り付けられることとなる。ここで、粘着体23は、樹脂製の基体の一方の面に低粘着性の粘着材が塗布されたものであり、一旦被装着物(ここでは配線基板12)に貼り付けた後に、再度簡単に剥離できる。本実施の形態において粘着体23は、可撓性を有する樹脂フィルムが基体として用いられた粘着性フィルムであり、一般的に低粘着フィルムあるいは再剥離フィルムとも呼ばれる。なお、本実施の形態において、粘着体23の基体にはフィルムを用いたが、これは樹脂板を用いても構わない。
図3(a)は、本実施の形態の樹脂部形成工程におけるモジュールの断面図であり、図3(b)は、同分離工程におけるモジュールの断面図である。図2、図3(a)において、樹脂部形成工程24は粘着体貼り付け工程22の後で、樹脂部14を形成する工程である。この樹脂部14は、電子部品13や粘着体23が樹脂24a内に埋設されたものである。なお本実施の形態では、樹脂24aとして熱硬化性の樹脂であるエポキシ系の樹脂を用いている。ここで、本実施の形態におけるモジュール11は親基板へ装着して使用されるため、配線基板12の下面には装着パッドが形成されている。したがって、樹脂部14は配線基板12の下面側に形成されず、配線基板12の上面側全体を覆うように形成される。
本実施の形態では、コンプレッション成形を用いて、配線基板12の上面側に樹脂部を形成したが、これは例えば真空印刷法などによる成形方法を用いてもよい。あるいは、トランスファ成形によって形成してもよい。特に配線基板12の両面(あるいは全体)を覆うように樹脂部14を形成する場合には、トランスファ成形を用いるとよい。これは、トランスファ成形では、同時に配線基板12の両面側に樹脂部を形成できるためである。
図3(b)は本実施の形態の分離工程におけるモジュールの断面図である。図3(b)において、図1と同じものには、同じ符号を用いており、その説明は簡略化している。分離工程25は、樹脂部形成工程24の後で、樹脂部14へ溝31を加工することによって、樹脂部14を分割樹脂部14aと分割樹脂部14bとへ分離する工程である。ここで分割樹脂部14aには電子部品13が埋設され、分割樹脂部14bには粘着体23が埋設されるように分割する(なおここでは図3に示すように、分割樹脂部14bと配線基板12の間に粘着体23が設けられた状態も含め埋設と言っている。)。そのために、溝31は粘着体23が貼られた領域(位置)上に形成すればよい。なお本実施の形態において溝31は、粘着体23が配置された位置上であり、粘着体23の外周部の近傍に形成している。そしてこのように粘着体23が貼られた領域に溝31を形成することによって、分割樹脂部14aと分割樹脂部14bとを完全に分離できることとなる。
このとき、配線基板12は切断せず、分割樹脂部14aと分割樹脂部14bとは配線基板12で連結された状態とする。そのようにするためには、溝31を加工する深さは、少なくとも樹脂部を完全に切断する深さ(樹脂部の厚み)以上であり、かつ配線基板12は切断しない深さとすれば良い。そこで本実施の形態において溝31は樹脂部を貫通し、粘着体23の厚みの約1/3の深さまで到達する寸法としている。なお本実施の形態において、溝31はダイシングによって形成している。これにより粘着体23の上面には、ダイシング歯による凹部23aが形成されることとなる。
なお、本実施の形態において、粘着体23は配線基板12の一方の外周端部12bまで覆うようにしているので、分離工程25において溝31は1箇所加工するだけでよい。したがって、溝31を加工する工数を少なくできるので、低価格なモジュール11を実現できる。
ここで分割樹脂部14aは配線基板12や電子部品13と固着して一体化し、これらを分離することはできなくなる。また分割樹脂部14bは粘着体23の基体と固着して一体化し、これらもまた分離することはできなくなる。ところが分離工程25によって分割樹脂部14aは、分割樹脂部14bと分離され、剥離可能な粘着体23によって配線基板12へ接着された状態となっている。つまり、分割樹脂部14b(実際には分割樹脂部14bと粘着体23)は配線基板12から剥離可能な状態となっている。
図4は本実施の形態の除去工程におけるモジュールの断面図である。図4において、図1から図3と同じものには同じ符号を用い、その説明は簡略化している。図4において、除去工程26では、分離工程25で剥離可能となった分割樹脂部14bと粘着体23とを配線基板12から除去する。このようにすることによって、樹脂部14から配線基板12が露出し、配線基板12上に樹脂部14の不形成部が形成されたモジュール11が完成する。
なお、粘着体23の厚みを粘着体23上に形成される分割樹脂部14bの厚みより厚く、かつ基体に可撓性を有する材料を用いると、除去工程26で粘着体23を引っ張ることで、容易に分割樹脂部14bと粘着体23とを配線基板12から引き剥がして、除去することができる。
本実施の形態における分離工程25において、溝31は粘着体23が配置された位置に形成されるので、粘着体23の端部23bは分割樹脂部14aの下に潜り込むこととなる。本実施の形態では、溝31が粘着体23の外周部の近傍の位置に形成されるので、粘着体23と分割樹脂部14aとが接着される面積を小さくでき、その間の接着力を弱くできる。これにより、粘着体23と分割樹脂部14aとを容易に剥がして、分離することができる。したがって、粘着体23の端部23bが分割樹脂部14aの下に潜り込んでいても、容易に粘着体23を配線基板12から剥がすことができる。
さらに本実施の形態において、溝31は粘着体23の外周から約0.2mm内側の位置に形成されているので、分割樹脂部14aの下に潜り込んだ粘着体23の長さが0.2mmと非常に小さい。さらに粘着体23における溝31(凹部23a)の深さは粘着体23の厚みの1/3以下(溝31形成箇所における粘着体23の残り厚さが2/3以上)としているので、溝31の位置で粘着体23が破れにくくできる。したがって、分割樹脂部14aの下に潜り込んだ粘着体23を確実に除去することができる。そしてこのようにすることで、分割樹脂部14aにおける不形成部12a側の側面の下端部に凹部16が形成されることとなる。
そして除去工程26の後で、不形成部12a上へ電子部品15を実装すれば、樹脂24aに埋設不可能な電子部品15が搭載されたモジュール11を容易に実現できる。そしてこのようにすれば、電子部品13によって形成される回路と、電子部品15との間を接続するための親基板や、モジュール11を親基板へ実装することも不要となる。したがって、低価格なモジュール11を実現できる。
本実施の形態では、電子部品13は配線基板12の上側だけに装着したが、これは両面に装着しても良い。そしてこの場合、配線基板12の下面側にも樹脂部14(分割樹脂部14a)が形成される。そして、このようなモジュール11においては、配線基板12上の不形成部12aに装着されるコネクタによって外部回路と接続できることとなる。したがって、配線基板12の下面にも電子部品13を装着できるので、小型なモジュール11を実現できる。さらに、配線基板12の表裏面に実装できるので、配線基板12の面積を小さくできる。したがって低価格なモジュール11を実現できることとなる。
なお、分離工程25と除去工程26との間に金属膜形成工程を設け、分割樹脂部14aの上面と側面とに金属膜を形成してもよい。このようにすれば、分割樹脂部14a内に形成された回路と外部の回路との間をシールドできる。
また、本実施の形態では、配線基板12の端に不形成部12aを形成したが、これは配線基板12の外周端部12bから離れた位置に形成しても良い。この場合、粘着体貼り付け工程22において、配線基板12の外周端部12bは粘着体23で覆われないようにしておく。これにより、配線基板12の外周端部12bにも分割樹脂部14aが形成されることとなる。そしてこれにより、分割樹脂部14bは分割樹脂部14aの間に挟まれるようにして形成されることとなるので、分割樹脂部14bの両側となる位置(2箇所)に溝31を加工する。これにより、配線基板12の中央部近傍に不形成部12aを有したモジュール11を実現できることとなる。
さらに、本実施の形態のモジュール11では、大型のコネクタなどの電子部品15を搭載するために、比較的大きな不形成部12aの領域が必要であるので、分離工程25では加工工数を小さく(加工時間を短く)できるダイシングによって行った。しかし、搭載する電子部品15が小さく、必要とされる不形成部12aの領域が小さい場合や、その電子部品15を搭載する領域のみに不形成部12aを設けたいような場合、分離工程25にレーザ加工を用いてもよい。この場合、容易に配線基板12の中央部などに不形成部12aを形成したり、あるいは丸い形状や、三角の形状など任意の形状の不形成部12aを形成することもできる。この場合、レーザのパワーを調整すれば、配線基板12の配線パターンは切除されずに、樹脂部14と粘着体23とを切断することができる。したがって、粘着体23が切断されるので、除去工程26で容易に粘着体23と分割樹脂部14bとを剥がすことができる。
図5(a)は、第2の例のモジュールの製造方法における分離工程でのモジュールの要部拡大断面図であり、図5(b)は同、除去工程でのモジュールの要部拡大断面図である。これら図5(a)、図5(b)において、図1から図4と同じものには同じ符号を用いており、その説明は簡略化している。この例におけるモジュール11は第1の例のモジュール11に比べて、分割樹脂部14aの下に潜り込んだ粘着体23の長さが第1の例よりも長い点が異なる。つまり、図5(a)に示すように分離工程25では、第1の例のモジュール11に比べて、溝31の位置が粘着体23の内方側の位置に形成される。このとき、粘着体23と分割樹脂部14aとの接着力が、粘着体23が溝31の位置で破断する力に比べて大きくなるようにする。これにより、本例における除去工程26では、図5(b)に示すように、粘着体23は溝31が形成された位置で破断する。このとき溝31の側面と底面とにはダイシングなどによる切断(あるいは研磨)面が形成され、粘着体23の溝31の底部(多くは凹部23aの角の近傍)から下面までの間に破断部が形成される。つまり、図5(b)のように、分割樹脂部14aの側面には切断部31aが形成される。一方粘着体23側面(粘着体23が分割樹脂部14aから露出した部分)の上側には、切断部31aが形成され、この切断部31aの下側に破断部23cが形成される。
なお、粘着体23が分割樹脂部14aの下に潜り込む長さを約1mmとし、粘着体23における溝31(凹部23a)の深さは粘着体23の厚みの70%程度としておくことで、溝31の位置で粘着体23を破断できる。
図6(a)は、第3の例のモジュールの製造方法における分離工程でのモジュールの要部拡大断面図であり、図6(b)は同、除去工程でのモジュールの要部拡大断面図である。これら図6(a)、図6(b)において、図1から図5と同じものには同じ符号を用いており、その説明は簡略化している。この例におけるモジュール11は第1の例のモジュール11に対し、溝31の底と配線基板12表面との間に、溝31の幅よりも小さな幅の溝41が形成される。本例において溝31は、ダイシング加工で形成され、溝41はレーザ加工で形成される。これはレーザ加工であれば、配線基板12を削ることなく、粘着体23のみを加工できるためである。ただし、レーザ加工は、ダイシング加工に比べて工数がかかるので、分離工程25において、最初にダイシングによって粘着体23の途中まで溝31を加工し、溝31の底から配線基板12の表面までの間の溝41をレーザで加工している。
このとき溝31の側面と底面とにはダイシングなどによる切断(あるいは研磨)面が形成され、粘着体23の溝31の底部から下面までの間にレーザ加工による切断面が形成される。つまり、図6(b)のように、分割樹脂部14aの側面には切断部31aが形成される。一方粘着体23側面(粘着体23が分割樹脂部14aから露出した部分)の上側には、切断部31aが形成され、この切断部31aの下側に粘着体23の凸部41aが形成されることとなる。そしてこのようにすることで、本例における製造方法では、溝31と溝41によって粘着体23も分離されるので、除去工程26でさらに確実に粘着体23や分割樹脂部14bを除去できる。
図7(a)は、第4の例のモジュールの製造方法における分離工程でのモジュールの要部拡大断面図であり、図7(b)は同、除去工程でのモジュールの要部拡大断面図である。これら図7(a)、図7(b)において、図1から図6と同じものには同じ符号を用いており、その説明は簡略化している。この例におけるモジュール11は第1の例のモジュール11に対し、溝31が粘着体23の端部23b(外周)上に形成されている点が異なっている。つまりこの例では、粘着体23は分割樹脂部14aには潜り込まない。これにより、粘着体23と分割樹脂部14aとは、溝31の底と配線基板12の上面との間だけが固着するのみとなる。したがって、粘着体23と分割樹脂部14aとの固着力は小さくでき、除去工程26で容易に粘着体23や分割樹脂部14bを除去できる。そしてこのようにすることで、図7(b)のように、分割樹脂部14aの下端に樹脂24aの凸部42が形成されることとなる。
図8(a)は、第5の例のモジュールの製造方法における粘着体貼り付け工程でのモジュールの要部拡大断面図であり、図8(b)は同、分離工程でのモジュールの要部拡大断面図であり、図8(c)は同、除去工程でのモジュールの要部拡大断面図である。これら図8(a)、図8(b)、図8(c)において、図1から図7と同じものには同じ符号を用いており、その説明は簡略化している。この例におけるモジュール11は第1の例のモジュール11に対し、溝31は樹脂部14のみならず粘着体23をも貫通し、その底部は配線基板12に達するように形成され、配線基板12の上面に凹部12cが形成される点が異なる。このようにすることにより、分離工程25では、粘着体23と分割樹脂部14aとを完全に分離できるので、容易に粘着体23と分割樹脂部14bとを配線基板12から剥がすことができる。
ただしこの例の場合、配線基板12の表面に凹部12cが形成されるので、電子部品13と配線パターンで接続される電子部品15との間、あるいは電子部品13と不形成部12a上に形成される配線パターン(図示せず)との間の接続は、配線基板12の上面で行うことができない。そこで、これらの接続は、配線基板12の内層に設けられた接続パターン12dによって行う。したがって分離工程25においてこの接続パターン12dを切断しないように溝31を加工することが必要である。つまり溝31(凹部12c)の底が接続パターン12dより上方の位置となるように加工することとなる。
なお本例では、溝31が粘着体23の端部23b上に形成されているが、これは第1の例と同様に、粘着体23の内側であってもかまわない。この例の場合には、いずれの場合でも粘着体23が切断されるので、粘着体23と分割樹脂部14aとが固着せず、粘着体23と分割樹脂部14bとを配線基板12から容易に剥がすことができる。
図9は、第6の例のモジュールの製造方法の製造フローチャートであり、図10(a)は同、製造方法における分離工程のモジュールの上面図であり、図10(b)は同、モジュールの断面図である。これら図9、図10(a)、図10(b)において、図1から図8と同じものには同じ符号を用いており、その説明は簡略化している。この例における配線基板12には、外枠51と、複数個の子基板52と、これら子基板52同士あるいは子基板52と外枠51との間を連結する連結部を用いている点が異なる。なお、この連結部には、子基板52を縦方向に連結する縦連結部(図10(a)中において一点鎖線で示した)と、子基板52を横方向に連結する横連結部とを有している。
本例における樹脂部形成工程24では、隣接して配置された樹脂部14同士が一体に連結して形成される。分離工程25aは、樹脂部形成工程24の後で、一体に形成された樹脂部14において横連結部に対応する位置に溝53を加工する工程である。ここで溝31は横連結部と平行となるように加工され、溝53と溝31とが平行となる。このとき、溝53は樹脂部14のみならず横連結部をも貫通するように加工され、横連結部が切断される。つまり、本例の分離工程25aでは、分割樹脂部14aと分割樹脂部14bとを分離する溝31を加工するとともに、横連結部の切断と、横連結部上に形成された不要な樹脂部14の除去とを行っている。このように、溝53と溝31とが平行であるので、分離工程25aにおいて配線基板12の方向を変えることなく、溝31や溝53の加工ができるので、非常に生産性が良好となる。
本例の分離工程25aでは、縦連結部や縦連結部上の樹脂部14は切断されていないので、配線基板12上で縦方向に並んだ分割樹脂部14a同士や分割樹脂部14b同士は一体に連結された状態のままである。したがって、除去工程26では、縦方向に並んだ複数個の子基板52における分割樹脂部14bを同時に除去することができるので、生産性が良好である。
次に本例における実装工程61では、除去工程26の後で、電子部品15を不形成部12a上に装着する。そしてこの実装工程61の後の分離工程62では、縦連結部とこの縦連結部上の樹脂部14を切除して子基板52同士を分離して、モジュール11を完成する。そしてこの例の場合、複数の子基板52が連結されたままであるので、実装工程61では複数の子基板52に対し一気に電子部品15を実装できるので、非常に生産性がよい。さらにこの場合、縦方向に並んだ分割樹脂部14a同士は一体に連結されているので、実装工程61において反りなどが発生しにくくなる。したがって、電子部品15の実装時のバウンディングなどが生じにくくなり、電子部品15を位置精度よく実装できる。
なお本例における分離工程25aにおいて、縦連結部と縦連結部上の樹脂部14とを切断してもよい。ただし分離工程62では、横連結部と横連結部上の樹脂部14を切断することとなる。
また、本例の分離工程25aでは溝31の加工と縦連結部の切断を行ったが、これは図2における分離工程25において、溝31の加工を行うと同時に、連結部を(横連結部、縦連結部をともに)切断してもよい。さらに、本例に対して、第2の例から第5の例のいずれかの製造方法を用いてもかまわない。
本発明にかかるモジュールの製造方法は、配線基上に樹脂部の不形成部を形成できるという効果を有し、特にコネクタなどのような樹脂に埋設できないような電子部品を搭載するモジュールに用いると有用である。
12 配線基板
12a 不形成部
13 電子部品
14 樹脂部
14a 分割樹脂部
14b 分割樹脂部
22 粘着体貼り付け工程
23 粘着体
24 樹脂部形成工程
24a 樹脂
25 分離工程
26 除去工程
31 溝

Claims (11)

  1. 少なくとも配線基板の上面に第1の電子部品を装着するとともに、前記配線基板の上面において前記第1の電子部品の非装着領域へ剥離可能な粘着体を貼り付ける工程と、この工程の後で前記第1の電子部品と前記粘着体とが埋設された樹脂部を形成する工程と、この樹脂部を形成する工程の後で、前記粘着体が配置された位置に溝を加工し、前記樹脂部を前記電子部品が埋設された第1の分割樹脂部と、前記粘着体が埋設された第2の分割樹脂部とへ分離する工程と、この工程の後で前記粘着体と前記第2の分割樹脂部とを除去することによって前記配線基板を露出させ、前記配線基板上に前記樹脂部の不形成部を形成する工程とを有し、前記溝を加工する工程では、前記配線基板を切断することなく、少なくとも前記樹脂部を切断するモジュールの製造方法。
  2. 前記配線基板上に前記樹脂部の不形成部を形成する工程では、前記粘着体と前記第2の樹脂部とが同時に除去される請求項1に記載のモジュールの製造方法。
  3. 前記粘着体は可撓性を有し、前記粘着体を除去する工程では、前記粘着体を引き剥がす請求項2に記載のモジュールの製造方法。
  4. 前記配線基板には、外枠と、複数の子基板と、これら子基板同士あるいは前記子基板と前記外枠との間を連結する連結部とを有し、樹脂部を形成する工程では、隣接する樹脂部同士が一体に連結して形成され、少なくとも前記樹脂部を形成する工程の後には、前記連結部を切除する工程を有した請求項2に記載のモジュールの製造方法。
  5. 前記樹脂部の不形成部を形成する工程の後で、前記樹脂へ埋設不可能な第2の電子部品が、前記樹脂部の不形成部上に装着される請求項2に記載のモジュールの製造方法。
  6. 前記配線基板には外枠と、複数の子基板と、これら子基板同士あるいは前記子基板と前記外枠との間を連結する連結部とを有し、この連結部には前記子基板を横方向に連結する横連結部と、前記子基板を縦方向に連結する縦連結部とを有し、前記分離する工程では溝と前記縦連結部とが平行となるように加工され、前記樹脂部を形成する工程では隣接して配置された樹脂部同士が一体に連結して形成され、前記溝を加工する工程では前記溝を加工するとともに前記縦連結部を切除し、前記第2の電子部品を不形成部上に装着する工程の後で、前記横連結部を切除して、子基板同士を分離する請求項5に記載のモジュールの製造方法。
  7. 前記粘着体には凹部が形成され、前記凹部は前記溝の底に形成された請求項1に記載のモジュールの製造方法。
  8. 前記溝には、第1の幅を有した第1の溝と、この第1の溝の下方に設けられ、前記第1の幅よりも小さな幅の第2の溝とを有し、この第2の溝の底には、配線基板上面が露出した請求項1に記載のモジュールの製造方法。
  9. 前記第1の溝は機械的に加工され、前記第2の溝はレーザ加工によって加工された請求項8に記載のモジュールの製造方法。
  10. 前記配線基板の上面に設けられた凹部を有し、前記溝を加工する工程では、前記溝の底に前記凹部を形成する請求項1に記載のモジュールの製造方法。
  11. 前記配線基板の内層には、前記不形成部に形成される配線パターンと前記第1の電子部品との間を接続する接続パターンとを有し、前記溝を加工する工程では、前記凹部の底が前記接続パターンより上方の位置となるように加工する前記請求項10に記載のモジュールの製造方法。
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