JP2012083704A - 光学系、この光学系を有する光学機器、及び、光学系の製造方法 - Google Patents

光学系、この光学系を有する光学機器、及び、光学系の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】防振性能に優れながらも、より高性能で良好な光学性能を有する光学系、この光学系を有する光学機器、及び、光学系の製造方法を提供する。
【解決手段】デジタル一眼レフカメラ1等に搭載される光学系SLは、第1レンズ群G1と、第1レンズ群G1よりも像面側において、光軸と直交する方向の成分を持つように移動可能に配置された負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、第2レンズ群G2よりも像面側に配置された正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、第2レンズ群G2よりも像面側に配置された開口絞りSと、を有し、第2レンズ群G2は、物体側の面が凸形状の正レンズを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光学系、この光学系を有する光学機器、及び、光学系の製造方法に関する。
従来から、短い焦点距離でも一眼レフレックスカメラやデジタルカメラ等に用いられるほどバックフォーカスを確保できる広い画角の光学系として、負の屈折力を持つレンズ群が先行するレトロフォーカスレンズが知られている。このレンズタイプでF1.4ほどの大口径化を行ったものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−30743号公報
しかしながら、従来の広い画角の光学系は、防振機構を採用した場合に、防振時の収差補正が十分ではないという課題があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、防振性能に優れた光学系、この光学系を有する光学機器、及び、光学系の製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明の光学系は、第1レンズ群と、第1レンズ群よりも像面側において、光軸と直交する方向の成分を持つように移動可能に配置された負の屈折力を有する第2レンズ群と、第2レンズ群よりも像面側に配置された正の屈折力を有する第3レンズ群と、第2レンズ群よりも像面側に配置された開口絞りと、を有し、第2レンズ群は、物体側の面が凸形状の正レンズを有することを特徴とする。
また、このような光学系は、無限遠合焦時の開口絞りから正レンズの物体側の面までの距離をDvrとし、正レンズの物体側の面の曲率半径をRvrとしたとき、次式
0.15 < |Dvr/Rvr| < 1.20
の条件を満足することが好ましい。
また、このような光学系は、無限遠合焦時の開口絞りから正レンズの物体側の面までの距離をDvrとし、正レンズの物体側の面の曲率半径をRvrとしたとき、次式
0.28 < |Dvr/Rvr| < 0.80
の条件を満足することが好ましい。
また、このような光学系は、正レンズの両面の曲率半径のうち、絶対値が小さい面の曲率半径をRsとし、正レンズの両面の曲率半径のうち、絶対値が大きい面の曲率半径をRLとしたとき、次式
0.8 < (RL+Rs)/(RL−Rs) < 7.0
の条件を満足することが好ましい。
また、このような光学系において、開口絞りは、第3レンズ群内に配置されることが好ましい。
また、このような光学系において、第2レンズ群は、正レンズよりも物体側に配置された負レンズを有し、正レンズの媒質のd線に対する屈折率をNpとし、負レンズの媒質のd線に対する屈折率をNnとしたとき、次式
0.10 < Np−Nn <0.45
の条件を満足することが好ましい。
また、このような光学系は、無限遠合焦時の全系の合成焦点距離をfとし、第2レンズ群の焦点距離をf2としたとき、次式
−0.35 < f/f2 < −0.07
の条件を満足することが好ましい。
また、このような光学系において、第3レンズ群は、無限遠物体から近距離物体への合焦に際し、物体側に移動するように配置されていることが好ましい。
また、本発明に係る光学機器は、物体の像を所定の像面上に結像させる上述の光学系のいずれかを有して構成される。
また、本発明に係る光学系の製造方法は、第1レンズ群を配置し、負の屈折力を有する第2レンズ群を光軸と直交する方向の成分を持つように移動可能に配置し、第2レンズ群よりも像面側に正の屈折力を有する第3レンズ群を配置し、第2レンズ群よりも像面側に開口絞りを配置し、第2レンズ群は、物体側の面が凸形状の正レンズを有するように配置されていることを特徴とする。
本発明に係る光学系、この光学系を有する光学機器、及び、光学系の製造方法を以上のように構成すると、防振性能に優れた光学系等を実現することができる。
第1実施例による光学系の構成を示す断面図である。 第1実施例における諸収差図であって、(a)は無限遠合焦状態における諸収差図であり、(b)は無限撮影状態において0.70°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図である。 第1実施例における諸収差図であって、(a)は中間撮影距離状態における諸収差図であり、(b)は中間撮影距離状態で0.70°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図である。 第2実施例による光学系の構成を示す断面図である。 第2実施例における諸収差図であって、(a)は無限遠合焦状態における諸収差図であり、(b)は無限撮影状態において0.70°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図である。 第2実施例における諸収差図であって、(a)は中間撮影距離状態における諸収差図であり、(b)は中間撮影距離状態で0.70°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図である。 第3実施例による光学系の構成を示す断面図である。 第3実施例における諸収差図であり、(a)は無限遠合焦状態における諸収差図であり、(b)は無限撮影状態において0.70°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図である。 第3実施例における諸収差図であって、(a)は中間撮影距離状態における諸収差図であり、(b)は中間撮影距離状態で0.70°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図である。 第4実施例による光学系の構成を示す断面図である。 第4実施例における諸収差図であって、(a)は無限遠合焦状態における諸収差図であり、(b)は無限撮影状態において0.70°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図である。 第4実施例における諸収差図であって、(a)は中間撮影距離状態における諸収差図であり、(b)は中間撮影距離状態で0.70°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図である。 第5実施例による光学系の構成を示す断面図である。 第5実施例における諸収差図であって、(a)は無限遠合焦状態における諸収差図であり、(b)は無限撮影状態において0.70°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図である。 第5実施例における諸収差図であって、(a)は中間撮影距離状態における諸収差図であり、(b)は中間撮影距離状態で0.70°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図である。 第6実施例による光学系の構成を示す断面図である。 第6実施例における諸収差図であって、(a)は無限遠合焦状態における諸収差図であり、(b)は無限撮影状態において0.70°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図である。 第6実施例における諸収差図であって、(a)は中間撮影距離状態における諸収差図であり、(b)は中間撮影距離状態で0.70°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図である。 第7実施例による光学系の構成を示す断面図である。 第7実施例における諸収差図であって、(a)は無限遠合焦状態における諸収差図であり、(b)は無限撮影状態において0.70°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図である。 第7実施例における諸収差図であって、(a)は中間撮影距離状態における諸収差図であり、(b)は中間撮影距離状態で0.70°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図である。 第8実施例による光学系の構成を示す断面図である。 第8実施例における諸収差図であって、(a)は無限遠合焦状態における諸収差図であり、(b)は無限撮影状態において0.70°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図である。 第8実施例における諸収差図であって、(a)は中間撮影距離状態における諸収差図であり、(b)は中間撮影距離状態で0.70°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図である。 本実施形態に係る光学系を搭載するデジタル一眼レフカメラの断面図を示す。 本実施形態に係る光学系の製造方法を説明するためのフローチャートである。
以下、本願の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。図1に示すように、本光学系SLは、第1レンズ群G1と、この第1レンズ群G1よりも像面側において、光軸と直交する方向の成分を持つように移動可能に配置された負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、この第2レンズ群G2よりも像面側に配置された正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、第2レンズ群G2よりも像面側に配置された開口絞りSと、を有し、第2レンズ群G2は、物体側の面が凸形状の正レンズL22を有することを特徴とする。
短い焦点距離のレンズを一眼レフレックスカメラやデジタルカメラ等に用いられるほどバックフォーカスを確保するためには、マージナル光線の高さをレンズの入射時より射出時に高くすることで瞳倍率を1より大きくすることができるいわゆるワイドコンバータを持った構成にすると有効であることが知られている。ここで、上記「マージナル光線」とは、像高0に達する光線のうちで最も光軸から離れた光線をいう。
また、バックフォーカスの制約が無い場合でも、画角が広くなるにつれて顕著になる周辺光量不足を補う上でも、前述のようなワイドコンバータを用いることが有効である。
このいわゆるレトロフォーカスレンズタイプでF1.4ほどの大口径化を行ったものが提案されている。ここで、このような広い画角の光学系に対して防振機構を導入する際には、どの箇所に防振レンズを入れるかが問題となる。レトロフォーカスレンズでは、物体側が負の屈折力が強く、像面側は正の屈折力が強い非対称な屈折力配置になっているため、レンズ群同士で互いに収差を打ち消しあうことができず、負の歪曲収差やコマ収差の補正が特に難しくなっている。そのため、レンズ群単独でできる限り収差を補正しておく必要がある。そのような各レンズ群独自での収差補正が十分でない場合は、それ以降のレンズ群で防振した際や近距離物体に対して合焦を行った際に球面収差、コマ収差や偏芯コマ収差、像面湾曲が大きく発生する。このような諸収差を補正するためには、瞳倍率を大きくする作用をもつ第1レンズ群の屈折力を弱くすることが有効だが、そうすると一眼レフレックスカメラでの使用ではバックフォーカスが不足してしまう。
そこで、本実施形態に係る光学系SLでは、防振レンズ群(第2レンズ群G2)を第1レンズ群G1より像面側に配置することで良好な収差補正を実現した。
防振レンズ群の偏芯時に発生しやすい収差として、偏芯コマ収差と偏芯時の非点収差がある。このうち、広い画角の光学系においては偏芯時の非点収差変動を小さく抑えることが困難であった。本実施形態では防振レンズ群(第2レンズ群G2)を開口絞りSより物体側に配置し、また、防振レンズ群(第2レンズ群G2)内の正レンズの物体側の面が凸面形状であることによって、前記正レンズの第1面は開口絞りSに対していわゆるコンセントリックな配置となる。
広い画角の光学系で防振機構を導入した際の大きな問題として、偏芯時の非点収差、及びこの非点収差の変動が挙げられる。その理由として、防振レンズ群の各屈折面に対して、周辺像高の光線が入射する角度が偏芯時に大きく変動し、結果として非点収差、コマ収差などのバランスが大きく崩れて補正しきれないことに由来している。そのため、本実施形態に係る光学系SLでは、開口絞りSに対してコンセントリックな光学面とし、偏芯時も防振レンズ群(第2レンズ群G2)の各屈折面に対して、周辺像高の光線が入射する角度が偏芯時に大きく変動しないようにした。その結果、偏芯時の非点収差、コマ収差変動が良好に補正された。
また、本実施形態に係る光学系SLにおいて、開口絞りSは第3レンズ群G3内に配置されることがより好ましい。また、第3レンズ群G3は開口絞りの前後にレンズ群を有することがより好ましい。この構成により、球面収差、コマ収差を良好に補正できる。
ここで、防振レンズ群(第2レンズ群G2)を射出した光線は発散光となる。そのため、防振レンズ群と開口絞りSとの間にレンズ群が存在しない場合は開口絞りSを通過した光線は開口絞りSより像面側のレンズ群に対して高い入射高さをもつことになる。その結果、球面収差やコマ収差が悪化するため望ましくない。そのため防振レンズ群(第2レンズ群G2)と開口絞りSとの間にレンズ群を有することが好ましい。上記の観点では防振レンズ群(第2レンズ群G2)と開口絞りSとの間のレンズ群は正の屈折力を有することがより好ましい。また、開口絞りSより像面側にもレンズ群を有することで開口絞りS前後で収差を補正することが可能になるため、第3レンズ群G3は開口絞りSの前後にレンズ群を有することが好ましい。この構成により、球面収差、コマ収差を良好に補正できる。上記の観点では開口絞りSより像面側のレンズ群は正の屈折力を有することがより好ましい。また、開口絞りとしての部材を設けずに、レンズの枠でその役割を代用しても良い。
それでは、このような光学系SLを構成するための条件について説明する。まず、この光学系SLは、以下の条件式(1)を満足することが好ましい。
0.15 < |Dvr/Rvr| < 1.20 (1)
但し、
Dvr:無限遠合焦時における開口絞りSから第2レンズ群G2内の正レンズの物体側の面までの距離
Rvr:第2レンズ群G2内の正レンズの物体側の面の曲率半径
条件式(1)は、防振レンズ群である第2レンズ群G2内に配置された正レンズの第1面(物体側の面)と開口絞りSとの距離と第1面の曲率半径との比を規定する条件である。
条件式(1)の上限値を上回ると、第2レンズ群G2内の正レンズの第1面の曲率半径が、開口絞りSから第2レンズ群G2内の正レンズの第1面までの距離に対して短くなりすぎる。その結果、第2レンズ群G2内の正レンズの第1面での収差補正、特に周辺像高の光線の像面湾曲、コマ収差の補正が過剰となり良好な補正が困難となるため好ましくない。
なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(1)の上限値を1.05にすることが好ましい。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(1)の上限値を0.95とすることが好ましい。
また、条件式(1)の下限値を下回ると第2レンズ群G2内の正レンズの第1面の曲率半径が開口絞りSから第2レンズ群G2内の正レンズの第1面までの距離に対して長くなりすぎる。その結果、第2レンズ群G2内の正レンズの第1面での収差補正、特に周辺像の像面湾曲、コマ収差の補正が不足し良好な補正が困難となるため好ましくない。
なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(1)の下限値を0.18にすることが好ましい。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(1)の下限値を0.20とすることが好ましい。
あるいは、この光学系SLは、以下の条件式(1′)を満足することが好ましい。
0.28 < |Dvr/Rvr| < 0.80 (1′)
但し、
Dvr:無限遠合焦時における開口絞りSから第2レンズ群G2内の正レンズの物体側の面までの距離
Rvr:第2レンズ群G2内の正レンズの物体側の面の曲率半径
条件式(1′)は、防振レンズ群である第2レンズ群G2内に配置された正レンズの第1面(物体側の面)と開口絞りSとの距離と第1面の曲率半径との比を規定する条件である。
条件式(1′)の上限値を上回ると、第2レンズ群G2内の正レンズの第1面の曲率半径が、開口絞りSから第2レンズ群G2内の正レンズの第1面までの距離に対して短くなりすぎる。その結果、第2レンズ群G2内の正レンズの第1面での収差補正、特に周辺像高の光線の像面湾曲、コマ収差の補正が過剰となり良好な補正が困難となるため好ましくない。
なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(1′)の上限値を0.75にすることが好ましい。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(1)の上限値を0.70とすることが好ましい。
また、条件式(1′)の下限値を下回ると第2レンズ群G2内の正レンズの第1面の曲率半径が開口絞りSから第2レンズ群G2内の正レンズの第1面までの距離に対して長くなりすぎる。その結果、第2レンズ群G2内の正レンズの第1面での収差補正、特に周辺像の像面湾曲、コマ収差の補正が不足し良好な補正が困難となるため好ましくない。
なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(1′)の下限値を0.30にすることが好ましい。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(1′)の下限値を0.33とすることが好ましい。
また、本光学系SLは、以下の示す条件式(2)を満足することが好ましい。
0.8 < (RL+Rs)/(RL−Rs) < 7.0 (2)
但し、
Rs:第2レンズ群G2内の正レンズ両面の曲率半径のうち、絶対値が小さい面の曲率半径
RL:第2レンズ群G2内の正レンズ両面の曲率半径のうち、絶対値が大きい面の曲率半径
条件式(2)は、いわゆるシェープファクターと呼ばれるものである。この値が正でかつ大きいほど、メニスカス度合いが強いことになる。上述の防振レンズ群である第2レンズ群G2内の正レンズは、物体側から入射する光線ができるだけ、この正レンズを構成する第1面と第2面との間で、光線の偏角の差が小さくなるほうが偏芯時のコマ収差や偏芯時の非点収差を良好に補正するためには都合が良い。その結果、この正レンズの第1面と第2面で発生する収差を相殺しやすくなる。これは言い換えるとできるだけメニスカス形状度合いが強いほうが偏芯時のコマ収差や偏芯時の非点収差を良好に補正するためには都合が良いということである。すなわち、条件式(2)を満足することで、偏芯時のコマ収差や偏芯時の非点収差補正が良好になる。
この条件式(2)の下限値を下回ると、上記正レンズの第1面と第2面での光線の偏角の差が大きくなりすぎて好ましくない。
なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(2)の下限値を0.9にすることが好ましい。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(2)の下限値を1.0とすることが好ましい。
また、条件式(2)の上限値を上回ると、上記正レンズの第1面と第2面での光線の偏角の差が小さくなりすぎて収差補正への寄与が少なくなり好ましくない。
なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(2)の上限値を5.0にすることが好ましい。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(2)の上限値を4.0とすることが好ましい。
また、本光学系SLは、以下の条件式(3)を満足すること好ましい。
0.10 < Np−Nn <0.45 (3)
但し、
Np:第2レンズ群G2内の正レンズの媒質のd線に対する屈折率
Nn:第2レンズ群G2内の負レンズの媒質のd線に対する屈折率
条件式(3)は、上述の条件式(1)の効果をより高めるために好ましい条件である。この条件式(3)は、防振レンズ群である第2レンズ群G2内の正レンズの第1面と、第1面より物体側で最も近い負レンズの第2面での収差補正の効果を規定した条件式である。この条件式(3)を満足することで、第2レンズ群G2内の正レンズの第1面と、第1面より物体側で最も近い負レンズの第2面とでは比較的強い正の屈折力を有することになる。この結果、広い画角の光学系や大口径レンズで顕著となる、高い像高の光線に対する正の像面湾曲、外側コマ収差の補正が容易となる。また、ペッツバール和の観点からも強い正の屈折力を持つレンズの媒質の屈折率を、負の屈折力を持つレンズより高く保つことが像面湾曲の補正上有利である。条件式(3)を満足することで、大口径レンズで過剰になりがちなペッツバール和を最適値にコントロールすることが容易となり、低い像高の光線に対する負の像面湾曲の補正が容易となる。
この条件式(3)の上限値を上回ると、負の屈折力を有する第2レンズ群G2内での正の屈折力が過剰となり、その結果周辺像高の光線に対する負の像面湾曲、内側コマ収差の補正が困難となり好ましくない。
なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(3)の上限値を0.42にすることが好ましい。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(3)の上限値を0.38にすることが好ましい。
また、条件式(3)の下限値を下回ると、負の屈折力を有する第2レンズ群G2内での正の屈折力が不足し、その結果高い像高の光線に対する正の像面湾曲、外側コマ収差の補正が困難となり好ましくない。また、偏芯時の非点収差補正も困難となり好ましくない。また、ペッツバール和も過剰となり、低い像高の光線に対する負の像面湾曲も増大し好ましくない。
なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(3)の下限値を0.13にすることが好ましい。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(3)の下限値を0.15にすることが好ましい。
また、本光学系SLは、以下に示す条件式(4)を満足することが望ましい。
−0.35 < f/f2 < −0.07 (4)
但し、
f:無限遠合焦時の全系の合成焦点距離
f2:第2レンズ群G2の焦点距離
条件式(4)は、第2レンズ群G2の焦点距離を規定するための条件式である。
条件式(4)の上限値を上回った場合、第2レンズ群G2の屈折力が弱くなり過ぎるため、防振制御のために必要な第2レンズ群G2の移動量が適正値より大きくなってしまい、結果第2レンズ群G2の偏芯時のコマ収差、非点収差の変動ともに補正が困難になり好ましくない。また、第2レンズ群G2を駆動するためのアクチュエータなどの駆動手段も大きくなってしまう。その結果、各レンズ群の間隔が適正値より圧迫されるために各レンズ群の屈折力が強くなりすぎ、球面収差、コマ収差なども悪化してしまうため好ましくない。
なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(4)の上限値を−0.10にすることが好ましい。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(4)の上限値を−0.12にすることが好ましい。
また、条件式(4)の下限値を下回った場合、第2レンズ群G2の屈折力が強くなりすぎてしまい、結果第2レンズ群G2の偏芯時のコマ収差、非点収差の変動ともに補正が困難になり好ましくない。
なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(4)の下限値を−0.31にすることが好ましい。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(4)の下限値を−0.28にすることが好ましい。
また、本実施形態の光学系SLは、近距離物体への合焦に際し、第3レンズ群G3が物体側に移動することが好ましい。広い画角の光学系の合焦方法として、開口絞りSより像面側だけを移動させる方法が知られている。しかし、大口径な広い画角の光学系においては球面収差、コマ収差、像面湾曲の変動が大きく望ましくない。そのため、本実施形態に係る光学系SLでは、第3レンズ群G3は開口絞りSの前後にレンズ群を有することで、近距離物体に対しての合焦でも球面収差とコマ収差、像面湾曲の変動を少なく抑えることが可能となった。また、このように開口絞りSの前後にレンズ成分があることにより、球面収差、コマ収差を良好に補正することができる。
図25に、上述の光学系SLを備える光学機器として、一眼レフカメラ1(以後、単にカメラと記す)の略断面図を示す。このカメラ1において、不図示の物体(被写体)からの光は、撮影レンズ2(光学系SL)で集光されて、クイックリターンミラー3を介して焦点板4に結像される。そして、焦点板4に結像された光は、ペンタプリズム5中で複数回反射されて接眼レンズ6へと導かれる。これにより、撮影者は、物体(被写体)像を接眼レンズ6を介して正立像として観察することができる。
また、撮影者によって不図示のレリーズボタンが押されると、クイックリターンミラー3が光路外へ退避し、撮影レンズ2で集光された不図示の物体(被写体)の光は撮像素子7上に被写体像を形成する。これにより、物体(被写体)からの光は、当該撮像素子7により撮像され、物体(被写体)画像として不図示のメモリに記録される。このようにして、撮影者は本カメラ1による物体(被写体)の撮影を行うことができる。なお、図25に記載のカメラ1は、光学系SLを着脱可能に保持するものでも良く、光学系SLと一体に成形されるものでも良い。また、クイックリターンミラー等を有さないカメラでも良く、上記カメラと同様の効果を奏することができる。
なお、以下に記載の内容は、光学性能を損なわない範囲で適宜採用可能である。
本実施形態では、3群構成の光学系SLを示したが、以上の構成条件等は、4群構成等の他の群構成にも適用可能である。また、最も物体側にレンズまたはレンズ群を追加した構成や、最も像側にレンズまたはレンズ群を追加した構成でも構わない。また、レンズ群とは、変倍時に変化する空気間隔で分離された、少なくとも1枚のレンズを有する部分を示す。
また、単独または複数のレンズ群、または部分レンズ群を光軸方向に移動させて、無限遠物体から近距離物体への合焦を行う合焦レンズ群としても良い。この場合、合焦レンズ群はオートフォーカスにも適用でき、オートフォーカス用の(超音波モーター等の)モーター駆動にも適している。特に、前述したように第3レンズ群G3を合焦レンズ群とするのが好ましい。
また、レンズ群または部分レンズ群を光軸に垂直な方向の成分を持つように移動させ、または、光軸を含む面内方向に回転移動(揺動)させて、手ブレによって生じる像ブレを補正する防振レンズ群としてもよい。特に、第2レンズ群G2の少なくとも一部を防振レンズ群とするのが好ましい。
また、レンズ面は、球面または平面で形成されても、非球面で形成されても構わない。レンズ面が球面または平面の場合、レンズ加工及び組立調整が容易になり、加工及び組立調整の誤差による光学性能の劣化を妨げるので好ましい。また、像面がずれた場合でも描写性能の劣化が少ないので好ましい。レンズ面が非球面の場合、非球面は、研削加工による非球面、ガラスを型で非球面形状に形成したガラスモールド非球面、ガラスの表面に樹脂を非球面形状に形成した複合型非球面のいずれの非球面でも構わない。また、レンズ面は回折面としても良く、レンズを屈折率分布型レンズ(GRINレンズ)或いはプラスチックレンズとしても良い。
また、各レンズ面には、フレアやゴーストを軽減し高コントラストの高い光学性能を達成するために、広い波長域で高い透過率を有する反射防止膜を施しても良い。
なお、本願を分かり易く説明するために実施形態の構成要件を付して説明したが、本願がこれに限定されるものではないことは言うまでもない。
以下、本実施形態の光学系SLの製造方法の概略を、図26を参照して説明する。まず、各レンズを配置してレンズ群をそれぞれ準備する(ステップS100)。具体的に、本実施形態では、例えば、物体側から順に、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL12と物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ形状の非球面負レンズL13との接合レンズ、両凸レンズL14と両凹レンズL15との接合レンズ、及び、両凸レンズL16を配置して第1レンズ群G1とし、物体側から順に、両凹レンズL21と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL22との接合レンズを配置して第2レンズ群G2とし、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL31、両凸レンズL32、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL33、開口絞りS、両凹レンズL34と両凸レンズ形状の非球面正レンズL35との接合レンズ、両凸レンズL36、及び、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL37を配置して第3レンズ群G3とする。
この際、第2レンズ群G2は、光軸と略垂直方向の成分を持つように移動するように配置する(ステップS200)。
また、開口絞りSは、第2レンズ群G2より像面側に配置する(ステップS300)。また、第2レンズ群G2は、負レンズと正レンズとを有し、第2レンズ群G2内の正レンズの第1面は、物体側に対して凸面を有するよう配置する(ステップS400)。
以下、本願の各実施例を、図面に基づいて説明する。なお、図1、図4、図7、図10、図13、図16、図19及び図22は、各実施例に係る光学系SL(SL1〜SL8)の構成を示す断面図である。図1及び図4に示すように、第1及び第2実施例に係る光学系SL1及びSL2は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3とから構成されている。一方、図7、図10、図13、図16、図19及び図22に示すように、第3〜第8実施例に係る光学系SL3〜SL8は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3とから構成されている。
また、各実施例において、第2レンズ群G2は光軸と略垂直方向の成分を持つように移動し像を変位させる防振レンズ群である。開口絞りSは、第3レンズ群G3内に配置し、開口絞りSの前後に正の屈折力を持つレンズ成分を有し(第8実施例を除く)、近距離物体への合焦に際し、第3レンズ群G3が物体側に移動する。
各実施例において、非球面は、光軸に垂直な方向の高さをyとし、高さyにおける各非球面の頂点の接平面から各非球面までの光軸に沿った距離(サグ量)をS(y)とし、基準球面の曲率半径(近軸曲率半径)をrとし、円錐定数をκとし、n次の非球面係数をAnとしたとき、以下の式(a)で表される。なお、以降の実施例において、「E−n」は「×10-n」を示す。
S(y)=(y2/r)/{1+(1−κ×y2/r21/2
+A4×y4+A6×y6+A8×y8 (a)
なお、各実施例において、2次の非球面係数A2は0である。また、各実施例の表中において、非球面には面番号の左側に*印を付している。
〔第1実施例〕
図1は、本願の第1実施例に係る光学系SL1の構成を示す図である。この図1の光学系SL1において、第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL12と物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ形状の非球面負レンズL13との接合レンズ、両凸レンズL14と両凹レンズL15との接合レンズ、及び、両凸レンズL16から構成されている。第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凹レンズL21と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL22との接合レンズから構成されている。第3レンズ群G3は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL31、両凸レンズL32、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL33、開口絞りS、両凹レンズL34と両凸レンズ形状の非球面正レンズL35との接合レンズ、両凸レンズL36、及び、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL37から構成されている。
なお、全系の焦点距離がfで、防振係数(ぶれ補正での移動レンズ群の移動量に対する結像面での像移動量の比)がKのレンズで角度θの回転ぶれを補正するには、ぶれ補正用の移動レンズ群を(f・tanθ)/Kだけ光軸と直交方向に移動させればよい。第1実施例においては、防振係数は0.306であり、焦点距離は28.50(mm)であるので、0.70°の回転ぶれを補正するための第2レンズ群G2の移動量は1.14(mm)である。
以下の表1に、第1実施例の諸元の値を掲げる。この表1において、fは焦点距離、FNOはFナンバー、2ωは画角、Bfはバックフォーカスをそれぞれ表している。また、面番号は光線の進行する方向に沿った物体側からのレンズ面の順序を、面間隔は各光学面から次の光学面までの光軸上の間隔を、屈折率及びアッベ数はそれぞれd線(λ=587.6nm)に対する値を示している。全長は、無限遠合焦時のレンズ面の第1面から像面Iまでの光軸上の距離を表している。ここで、以下の全ての諸元値において掲載されている焦点距離、曲率半径、面間隔、その他長さの単位は一般に「mm」が使われるが、光学系は、比例拡大または比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、これに限られるものではない。なお、曲率半径0.000はレンズ面の場合は平面を示し、開口絞りの場合は開口を示す。また、空気の屈折率1.00000は省略してある。また、これらの符号の説明及び諸元表の説明は以降の実施例においても同様である。
(表1)
f = 28.50
FNO = 1.45
2ω = 75.6
像高 = 21.6
全長 =133.3

面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数
1 84.252 2.40 1.74100 52.67
2 30.284 6.24
3 57.477 2.10 1.77250 49.60
4 36.791 0.20 1.55389 38.09
*5 32.506 12.47
6 498.367 6.33 1.74400 44.79
7 -54.700 1.30 1.52699 53.00
8 320.562 0.20
9 84.738 5.36 1.74806 50.00
10 -139.358 5.00
11 -75.418 1.30 1.48749 70.40
12 53.719 2.98 1.83400 37.16
13 118.654 (d13)
14 45.171 3.76 1.69680 55.52
15 121.944 0.20
16 39.937 6.09 1.69680 55.52
17 -136.788 0.20
18 138.447 1.30 1.62004 36.30
19 27.404 5.00
20 0.000 6.67 開口絞りS
21 -22.640 1.30 1.78472 25.68
22 65.850 5.67 1.77250 49.60
*23 -59.294 1.14
24 256.664 6.00 1.74100 52.67
25 -37.599 0.20
26 -56.322 4.25 1.77250 49.61
27 -31.870 (Bf)

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 733.43
第2レンズ群 11 -141.94
第3レンズ群 14 42.52
この第1実施例において、第5面、及び、第23面の各レンズ面は非球面形状に形成されている。次の表2に、非球面のデータ、すなわち円錐定数κ及び各非球面定数A4〜A8の値を示す。
(表2)
κ A4 A6 A8
第5面 0.042900 -6.54648E-08 -1.07103E-09 -2.03329E-12
第23面 -19.496500 2.12065E-06 3.80233E-08 -5.28645E-11
この第1実施例において、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔d13、及び、バックフォーカスBfは、変倍に際して変化する。次の表3に、無限遠及び撮影倍率−0.0333倍での各焦点距離における可変間隔を示す。
(表3)
β 無限遠 -0.0333
d13 7.55 6.52
Bf 38.11 39.14
次の表4に、この第1実施例における各条件式対応値を示す。なおこの表4において、f2は第2レンズ群G2焦点距離を、Dvrは無限遠合焦時の開口絞りSから第2レンズ群G2内の正レンズの第1面までの距離を、Rvrは第2レンズ群G2の正レンズの第1面の曲率半径を、Rsは第2レンズ群G2内の正レンズの両面の曲率半径のうち、絶対値が小さい面の曲率半径を、RLは第2レンズ群G2内の正レンズの両面の曲率半径のうち、絶対値が大きい面の曲率半径を、Npは第2レンズ群G2内の正レンズの媒質のd線に対する屈折率を、Nnは第2レンズ群G2内の正レンズの第1面の物体側で最も近い負レンズの媒質のd線に対する屈折率を、それぞれ表している。また、条件式(1′)は条件式(1)と同じである。以上の符号の説明は以降の実施例においても同様である。
(表4)
(1)|Dvr/Rvr|=0.504
(2)(RL+Rs)/(RL−Rs)=2.655
(3)Np−Nn=0.347
(4)f/f2=-0.20
なお、上記条件対応値において、第2レンズ群G2内の正レンズは正メニスカスレンズL22が対応し、また、この正レンズの第1面の物体側で最も近い負レンズは両凹レンズL21が対応する。
この第1実施例の無限遠合焦状態の収差図を図2(a)に示し、中間焦点距離状態の収差図を図3(a)に示す。また、第1実施例の無限撮影状態において0.70°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図を図2(b)に示し、中間焦点距離状態において0.70°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図を図3(b)に示す。各収差図において、FNOはFナンバーを、NAは開口数を、Yは像高を、Aは主光線の入射角を、Dはd線(λ=587.6nm)を、Gはg線(λ=435.6nm)を、それぞれ示している。また、非点収差を示す収差図において実線はサジタル像面を示し、破線はメリディオナル像面を示している。また、コマ収差において破線はサジタルの横収差図を示している。なお、これらの収差図の説明は以降の実施例においても同様である。各収差図から明らかなように、第1実施例では、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
〔第2実施例〕
図4は、本願の第2実施例に係る光学系SL2の構成を示す図である。この図4の光学系SL2において、第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL12と物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ形状の非球面負レンズL13との接合レンズ、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL14と像側に凸面を向けた負メニスカスレンズL15との接合レンズ、及び、両凸レンズL16から構成されている。第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凹レンズL21と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL22との接合レンズから構成されている。第3レンズ群G3は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL31、両凸レンズL32、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL33、開口絞りS、両凹レンズL34と両凸レンズ形状の非球面正レンズL35との接合レンズ、両凸レンズL36、及び、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL37から構成されている。
なお、全系の焦点距離がfで、防振係数(ぶれ補正での移動レンズ群の移動量に対する結像面での像移動量の比)がKのレンズで角度θの回転ぶれを補正するには、ぶれ補正用の移動レンズ群を(f・tanθ)/Kだけ光軸と直交方向に移動させればよい。第2実施例においては、防振係数は0.306であり、焦点距離は27.99(mm)であるので、0.70°の回転ぶれを補正するための第2レンズ群G2の移動量は1.12(mm)である。
以下の表5に、この第2実施例の諸元の値を掲げる。
(表5)
f = 27.99
FNO = 1.45
2ω = 76.7
像高 = 21.6
全長 =133.3

面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数
1 67.583 2.40 1.74100 52.67
2 30.054 6.93
3 68.341 2.10 1.77250 49.60
4 36.441 0.20 1.55389 38.09
*5 33.585 12.50
6 -176.482 3.98 1.74400 44.79
7 -61.111 1.30 1.52599 53.31
8 -288.957 0.20
9 150.265 5.50 1.74806 50.00
10 -78.414 5.00
11 -63.966 1.30 1.48749 70.40
12 68.577 2.82 1.83400 37.16
13 186.927 (d13)
14 39.297 4.23 1.69680 55.52
15 103.599 0.20
16 39.021 6.42 1.69680 55.52
17 -148.831 0.20
18 113.771 1.30 1.61266 44.46
19 26.212 5.00
20 0.000 7.01 開口絞りS
21 -22.122 1.30 1.78472 25.68
22 49.850 5.35 1.77250 49.60
*23 -53.784 1.79
24 407.632 6.00 1.75500 52.31
25 -36.823 0.20
26 -51.964 4.18 1.77250 49.61
27 -31.344 (Bf)

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 -858.75
第2レンズ群 11 -141.98
第3レンズ群 14 43.51
この第2実施例において、第5面、及び、第23面の各レンズ面は非球面形状に形成されている。次の表6に、非球面のデータ、すなわち頂点曲率半径R、円錐定数κ及び各非球面定数A4〜A8の値を示す。
(表6)
κ A4 A6 A8
第5面 0.016000 8.67227E-07 -2.62240E-10 -1.58840E-12
第23面 -19.875800 -9.08714E-07 5.51987E-08 -7.97050E-11
この第2実施例において、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔d13、及び、バックフォーカスBfは、変倍に際して変化する。次の表7に、無限遠及び撮影倍率−0.0333倍での各焦点距離における可変間隔を示す。
(表7)
β 無限遠 -0.0333
d13 7.81 6.74
Bf 38.12 39.18
次の表8に、この第2実施例における各条件式対応値を示す。
(表8)
(1)|Dvr/Rvr|=0.408
(2)(RL+Rs)/(RL−Rs)=2.159
(3)Np−Nn=0.347
(4)f/f2=-0.20
なお、上記条件対応値において、第2レンズ群G2内の正レンズは正メニスカスレンズL22が対応し、また、この正レンズの第1面の物体側で最も近い負レンズは両凹レンズL21が対応する。
この第2実施例の無限遠合焦状態の収差図を図5(a)に示し、中間焦点距離状態の収差図を図6(a)に示す。また、第2実施例の無限撮影状態において0.70°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図を図5(b)に示し、中間焦点距離状態において0.70°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図を図6(b)に示す。各収差図から明らかなように、第2実施例では、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
〔第3実施例〕
図7は、本願の第3実施例に係る光学系SL3の構成を示す図である。この図7の光学系SL3において、第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL12と物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ形状の非球面負レンズL13との接合レンズ、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL14、及び、両凹レンズL15から構成されている。第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凹レンズL21と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL22との接合レンズから構成されている。第3レンズ群G3は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL31、両凸レンズL32、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL33、開口絞りS、両凹レンズL34と両凸レンズ形状の非球面正レンズL35との接合レンズ、両凸レンズL36、及び、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL37から構成されている。
なお、全系の焦点距離がfで、防振係数(ぶれ補正での移動レンズ群の移動量に対する結像面での像移動量の比)がKのレンズで角度θの回転ぶれを補正するには、ぶれ補正用の移動レンズ群を(f・tanθ)/Kだけ光軸と直交方向に移動させればよい。第3実施例においては、防振係数は0.306であり、焦点距離は28.44(mm)であるので、0.70°の回転ぶれを補正するための第2レンズ群G2の移動量は1.13(mm)である。
以下の表9に、この第3実施例の諸元の値を掲げる。
(表9)
f = 28.44
FNO = 1.45
2ω = 75.8
像高 = 21.6
全長 =133.3

面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数
1 100.000 2.40 1.74100 52.67
2 30.472 6.11
3 61.820 2.10 1.77250 49.60
4 40.528 0.20 1.55389 38.09
*5 34.996 11.06
6 -230.000 8.00 1.74397 44.85
7 -85.027 0.20
8 84.290 4.89 1.74397 44.85
9 -199.472 5.00
10 -74.412 1.30 1.48749 70.41
11 55.716 2.99 1.80100 34.96
12 131.420 (d12)
13 44.605 3.61 1.69680 55.52
14 108.329 0.20
15 38.431 6.09 1.69680 55.52
16 -159.242 0.20
17 116.847 1.30 1.62004 36.30
18 26.190 5.00
19 0.000 6.56 開口絞りS
20 -23.170 2.29 1.76182 26.56
21 48.664 6.00 1.77250 49.60
*22 -61.350 1.40
23 298.511 6.00 1.72916 54.66
24 -39.601 0.20
25 -63.162 4.44 1.77250 49.61
26 -33.521 (Bf)

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 533.08
第2レンズ群 10 -142.23
第3レンズ群 13 43.02
この第3実施例において、第5面、及び、第22面の各レンズ面は非球面形状に形成されている。次の表10に、非球面のデータ、すなわち頂点曲率半径R、円錐定数κ及び各非球面定数A4〜A8の値を示す。
(表10)
κ A4 A6 A8
第5面 -0.116100 -8.06560E-07 -1.69170E-09 -1.57780E-12
第22面 -17.884100 2.86500E-06 2.91840E-08 -3.77560E-11
この第3実施例において、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔d12、及び、バックフォーカスBfは、変倍に際して変化する。次の表11に、無限遠及び撮影倍率−0.0333倍での各焦点距離における可変間隔を示す。
(表11)
β 無限遠 -0.0333
d13 7.47 6.45
Bf 38.32 39.34
次の表12に、この第3実施例における各条件式対応値を示す。
(表12)
(1)|Dvr/Rvr|=0.482
(2)(RL+Rs)/(RL−Rs)=2.472
(3)Np−Nn=0.314
(4)f/f2=-0.20
なお、上記条件対応値において、第2レンズ群G2内の正レンズは正メニスカスレンズL22が対応し、また、この正レンズの第1面の物体側で最も近い負レンズは両凹レンズL21が対応する。
この第3実施例の無限遠合焦状態の収差図を図8(a)に示し、中間焦点距離状態の収差図を図9(a)に示す。また、第3実施例の無限撮影状態において0.70°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図を図8(b)に示し、中間焦点距離状態において0.70°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図を図9(b)に示す。各収差図から明らかなように、第3実施例では、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
〔第4実施例〕
図10は、本願の第4実施例に係る光学系SL4の構成を示す図である。この図10の光学系SL4において、第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL12と物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ形状の非球面負レンズL13との接合レンズ、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL14と両凸レンズL15との接合レンズ、及び、両凸レンズL16から構成されている。第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凹レンズL21と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL22との接合レンズから構成されている。第3レンズ群G3は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL31、両凸レンズL32、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL33、開口絞りS、両凹レンズL34と両凸レンズ形状の非球面正レンズL35との接合レンズ、両凸レンズL36、及び、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL37から構成されている。
なお、全系の焦点距離がfで、防振係数(ぶれ補正での移動レンズ群の移動量に対する結像面での像移動量の比)がKのレンズで角度θの回転ぶれを補正するには、ぶれ補正用の移動レンズ群を(f・tanθ)/Kだけ光軸と直交方向に移動させればよい。第4実施例においては、防振係数は0.290であり、焦点距離は24.70(mm)であるので、0.70°の回転ぶれを補正するための第2レンズ群G2の移動量は1.04(mm)である。
以下の表13に、この第4実施例の諸元の値を掲げる。
(表13)
f = 24.70
FNO = 1.44
2ω = 83.7
像高 = 21.6
全長 =133.3

面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数
1 70.260 2.40 1.74100 52.67
2 28.526 11.93
3 8844.268 2.10 1.77250 49.60
4 50.722 0.20 1.55389 38.09
*5 41.921 12.50
6 298.509 2.27 1.75520 27.58
7 88.204 7.50 1.74397 44.85
8 -82.134 0.20
9 62.241 5.50 1.77250 49.61
10 -737.077 5.00
11 -96.957 1.30 1.58313 59.38
12 44.004 3.72 1.83400 37.16
13 128.781 (d13)
14 47.455 3.03 1.69680 55.52
15 90.837 0.20
16 33.070 5.62 1.68692 55.00
17 -440.765 0.20
18 66.442 1.30 1.63980 34.56
19 23.078 5.00
20 0.000 8.45 開口絞りS
21 -20.977 1.30 1.78472 25.68
22 51.753 4.09 1.77250 49.60
*23 -48.262 1.07
24 362.304 5.96 1.74100 52.67
25 -34.691 0.20
26 -49.773 4.51 1.77250 49.61
27 -28.781 (Bf)

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 111.53
第2レンズ群 11 -147.13
第3レンズ群 14 42.48
この第4実施例において、第5面、及び、第23面の各レンズ面は非球面形状に形成されている。次の表14に、非球面のデータ、すなわち頂点曲率半径R、円錐定数κ及び各非球面定数A4〜A8の値を示す。
(表14)
κ A4 A6 A8
第5面 0.041600 -3.01610E-06 -1.30950E-10 -1.50790E-12
第23面 -23.208700 -6.21040E-06 1.01630E-07 -1.81570E-10
この第4実施例において、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔d13、及び、バックフォーカスBfは、変倍に際して変化する。次の表15に、無限遠及び撮影倍率−0.0333倍での各焦点距離における可変間隔を示す。
(表15)
β 無限遠 -0.0333
d13 6.30 5.47
Bf 31.47 32.29
次の表16に、この第4実施例における各条件式対応値を示す。
(表16)
(1)|Dvr/Rvr|=0.577
(2)(RL+Rs)/(RL−Rs)=2.038
(3)Np−Nn=0.251
(4)f/f2=-0.17
なお、上記条件対応値において、第2レンズ群G2内の正レンズは正メニスカスレンズL22が対応し、また、この正レンズの第1面の物体側で最も近い負レンズは両凹レンズL21が対応する。
この第4実施例の無限遠合焦状態の収差図を図11(a)に示し、中間焦点距離状態の収差図を図12(a)に示す。また、第4実施例の無限撮影状態において0.70°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図を図11(b)に示し、中間焦点距離状態において0.70°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図を図12(b)に示す。各収差図から明らかなように、第4実施例では、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
〔第5実施例〕
図13は、本願の第5実施例に係る光学系SL5の構成を示す図である。この図13の光学系SL5において、第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL12と物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ形状の非球面負レンズL13との接合レンズ、及び、両凸レンズL14から構成されている。第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凹レンズL21と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL22との接合レンズから構成されている。第3レンズ群G3は、物体側から順に、両凸レンズL31と像側に凸面を向けた負メニスカスレンズL32、開口絞りS、両凹レンズL33と両凸レンズ形状の非球面正レンズL34との接合レンズ、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL35、及び、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL36から構成されている。
なお、全系の焦点距離がfで、防振係数(ぶれ補正での移動レンズ群の移動量に対する結像面での像移動量の比)がKのレンズで角度θの回転ぶれを補正するには、ぶれ補正用の移動レンズ群を(f・tanθ)/Kだけ光軸と直交方向に移動させればよい。第5実施例においては、防振係数は0.272であり、焦点距離は28.08(mm)であるので、0.70°の回転ぶれを補正するための第2レンズ群G2の移動量は1.26(mm)である。
以下の表17に、この第5実施例の諸元の値を掲げる。
(表17)
f = 28.08
FNO = 1.84
2ω = 76.4
像高 = 21.6
全長 =124.5

面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数
1 69.946 2.40 1.74100 52.67
2 25.426 5.00
3 45.000 2.10 1.77250 49.60
4 26.915 0.20 1.55389 38.09
*5 23.566 13.79
6 57.582 4.75 1.90366 31.31
7 -391.763 4.00
8 -65.539 1.30 1.55857 45.21
9 56.097 3.60 1.74397 44.85
10 836.329 (d10)
11 49.880 6.47 1.74100 52.67
12 -37.637 1.30 2.00069 25.46
13 -61.930 11.01
14 0.000 5.00 開口絞りS
15 -26.632 2.50 1.76182 26.56
16 69.109 5.84 1.77250 49.60
*17 -110.000 1.44
18 -148.037 3.02 1.72916 54.66
19 -44.972 0.20
20 -87.642 3.82 1.77250 49.60
21 -31.772 (Bf)

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 -169.53
第2レンズ群 8 -163.95
第3レンズ群 11 42.15
この第5実施例において、第5面、及び、第17面の各レンズ面は非球面形状に形成されている。次の表18に、非球面のデータ、すなわち頂点曲率半径R、円錐定数κ及び各非球面定数A4〜A8の値を示す。
(表18)
κ A4 A6 A8
第5面 0.043300 8.68000E-07 -3.24000E-09 -2.56000E-12
第17面 3.855700 1.23000E-05 2.12000E-09 -1.65000E-11
この第5実施例において、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔d10、及び、バックフォーカスBfは、変倍に際して変化する。次の表19に、無限遠及び撮影倍率−0.0333倍での各焦点距離における可変間隔を示す。
(表19)
β 無限遠 -0.0333
d13 8.65 7.48
Bf 38.10 39.27
次の表20に、この第5実施例における各条件式対応値を示す。
(表20)
(1)|Dvr/Rvr|=0.553
(2)(RL+Rs)/(RL−Rs)=1.144
(3)Np−Nn=0.185
(4)f/f2=-0.17
なお、上記条件対応値において、第2レンズ群G2内の正レンズは正メニスカスレンズL22が対応し、また、この正レンズの第1面の物体側で最も近い負レンズは両凹レンズL21が対応する。
この第5実施例の無限遠合焦状態の収差図を図14(a)に示し、中間焦点距離状態の収差図を図15(a)に示す。また、第5実施例の無限撮影状態において0.70°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図を図14(b)に示し、中間焦点距離状態において0.70°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図を図15(b)に示す。各収差図から明らかなように、第5実施例では、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
〔第6実施例〕
図16は、本願の第6実施例に係る光学系SL6の構成を示す図である。この図16の光学系SL6において、第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL12と物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ形状の非球面負レンズL13との接合レンズ、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL14、及び、両凸レンズL15から構成されている。第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL21と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL22との接合レンズ、両凹レンズL23、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL24から構成されている。第3レンズ群G3は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL31、両凸レンズL32、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL33、開口絞りS、両凹レンズL34と両凸レンズ形状の非球面正レンズL35との接合レンズ、両凸レンズL36、及び、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL37から構成されている。
なお、全系の焦点距離がfで、防振係数(ぶれ補正での移動レンズ群の移動量に対する結像面での像移動量の比)がKのレンズで角度θの回転ぶれを補正するには、ぶれ補正用の移動レンズ群を(f・tanθ)/Kだけ光軸と直交方向に移動させればよい。第6実施例においては、防振係数は0.290であり、焦点距離は29.0(mm)であるので、0.70°の回転ぶれを補正するための第2レンズ群G2の移動量は1.22(mm)である。
以下の表21に、この第6実施例の諸元の値を掲げる。
(表21)
f = 29.00
FNO = 1.45
2ω = 74.7
像高 = 21.6
全長 =134.1

面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数
1 58.989 2.40 1.74100 52.67
2 29.526 6.92
3 72.211 2.10 1.77250 49.60
4 38.041 0.20 1.55389 38.09
*5 35.056 12.50
6 -43.678 3.98 1.74400 44.78
7 -43.282 0.20
8 91.966 5.50 1.74806 50.00
9 -104.422 3.59
10 -55.000 2.51 1.48749 70.40
11 -41.353 1.50 1.51742 52.31
12 -63.431 0.20
13 -125.764 1.30 1.48749 70.40
14 41.948 0.33
15 43.787 3.35 1.83400 37.16
16 93.370 (d16)
17 40.425 4.23 1.69680 55.52
18 145.955 0.20
19 38.368 6.26 1.69680 55.52
20 -160.073 0.20
21 263.236 1.30 1.61266 44.46
22 26.332 5.00
23 0.000 5.00 開口絞りS
24 -25.587 1.30 1.78472 25.68
25 43.936 5.35 1.77250 49.60
*26 -83.081 2.23
27 344.521 4.42 1.75500 52.31
28 -50.243 0.20
29 -102.612 4.73 1.77250 49.61
30 -33.734 (Bf)

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 874.69
第2レンズ群 10 -150.04
第3レンズ群 17 43.27
この第6実施例において、第5面、及び、第26面の各レンズ面は非球面形状に形成されている。次の表22に、非球面のデータ、すなわち頂点曲率半径R、円錐定数κ及び各非球面定数A4〜A8の値を示す。
(表22)
κ A4 A6 A8
第5面 0.155400 2.09390E-07 -8.01120E-10 -1.97890E-12
第26面 -39.109400 5.05950E-06 2.86350E-08 -4.43890E-11
この第6実施例において、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔d16、及び、バックフォーカスBfは、変倍に際して変化する。次の表23に、無限遠及び撮影倍率−0.0333倍での各焦点距離における可変間隔を示す。
(表23)
β 無限遠 -0.0333
d16 9.74 8.70
Bf 37.32 38.36
次の表24に、この第6実施例における各条件式対応値を示す。
(表24)
(1)|Dvr/Rvr|=0.692
(2)(RL+Rs)/(RL−Rs)=2.766
(3)Np−Nn=0.347
(4)f/f2=-0.19
なお、上記条件対応値において、第2レンズ群G2内の正レンズは正メニスカスレンズL24が対応し、また、この正レンズの第1面の物体側で最も近い負レンズは両凹レンズL23が対応する。
この第6実施例の無限遠合焦状態の収差図を図17(a)に示し、中間焦点距離状態の収差図を図18(a)に示す。また、第6実施例の無限撮影状態において0.70°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図を図17(b)に示し、中間焦点距離状態において0.70°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図を図18(b)に示す。各収差図から明らかなように、第6実施例では、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
〔第7実施例〕
図19は、本願の第7実施例に係る光学系SL7の構成を示す図である。この図19の光学系SL7において、第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL12と物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ形状の非球面負レンズL13との接合レンズ、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL14と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL15との接合レンズ、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL16から構成されている。第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凹レンズL21と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL22との接合レンズで構成されている。第3レンズ群G3は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL31、両凸レンズL32、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL33、開口絞りS、両凹レンズL34と両凸レンズ形状の非球面正レンズL35との接合レンズ、両凸レンズL36、及び、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL37から構成されている。
なお、全系の焦点距離がfで、防振係数(ぶれ補正での移動レンズ群の移動量に対する結像面での像移動量の比)がKのレンズで角度θの回転ぶれを補正するには、ぶれ補正用の移動レンズ群を(f・tanθ)/Kだけ光軸と直交方向に移動させればよい。第7実施例においては、防振係数は0.30であり、焦点距離は30.87(mm)であるので、0.70°の回転ぶれを補正するための第2レンズ群G2の移動量は1.26(mm)である。
以下の表25に、この第7実施例の諸元の値を掲げる。
(表25)
f = 30.87
FNO = 1.45
2ω = 71.3
像高 = 21.6
全長 =135.0

面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数
1 54.000 2.40 1.74100 52.67
2 30.057 11.01
3 296.733 2.10 1.77250 49.60
4 47.966 0.20 1.55389 38.09
*5 42.169 7.57
6 -26631.000 6.84 1.74400 44.78
7 -46.891 1.30 1.52599 53.31
8 -139.643 0.20
9 63.943 5.50 1.74806 50.00
10 5875.968 5.10
11 -80.793 1.30 1.48749 70.40
12 51.576 3.05 1.83400 37.16
13 111.029 (d13)
14 39.561 4.26 1.69680 55.52
15 122.864 0.20
16 38.831 6.04 1.69680 55.52
17 -152.489 0.20
18 214.322 1.45 1.61266 44.46
19 24.780 5.00
20 0.000 5.07 開口絞りS
21 -23.877 1.30 1.78472 25.68
22 40.125 6.00 1.77250 49.60
*23 -68.316 2.73
24 270.446 6.00 1.75500 52.31
25 -43.519 0.20
26 -92.358 5.31 1.77250 49.61
27 -35.520 (Bf)

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 688.01
第2レンズ群 11 -146.58
第3レンズ群 14 43.20
この第7実施例において、第5面、及び、第23面の各レンズ面は非球面形状に形成されている。次の表26に、非球面のデータ、すなわち頂点曲率半径R、円錐定数κ及び各非球面定数A4〜A8の値を示す。
(表26)
κ A4 A6 A8
第5面 -0.678900 -4.81790E-07 -9.78310E-10 1.73750E-13
第23面 -30.523200 1.70060E-06 4.19410E-08 -5.89620E-11
この第7実施例において、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔d13、及び、バックフォーカスBfは、変倍に際して変化する。次の表27に、無限遠及び撮影倍率−0.0333倍での各焦点距離における可変間隔を示す。
(表27)
β 無限遠 -0.0333
d13 6.39 5.28
Bf 38.32 39.43
次の表28に、この第7実施例における各条件式対応値を示す。
(表28)
(1)|Dvr/Rvr|=0.516
(2)(RL+Rs)/(RL−Rs)=2.735
(3)Np−Nn=0.347
(4)f/f2=-0.21
なお、上記条件対応値において、第2レンズ群G2内の正レンズは正メニスカスレンズL22が対応し、また、この正レンズの第1面の物体側で最も近い負レンズは両凹レンズL21が対応する。
この第7実施例の無限遠合焦状態の収差図を図20(a)に示し、中間焦点距離状態の収差図を図21(a)に示す。また、第7実施例の無限撮影状態において0.70°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図を図20(b)に示し、中間焦点距離状態において0.70°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図を図21(b)に示す。各収差図から明らかなように、第7実施例では、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
〔第8実施例〕
図22は、本願の第8実施例に係る光学系SL8の構成を示す図である。この図22の光学系SL8において、第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL12と物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ形状の非球面負レンズL13との接合レンズ、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL14、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL15から構成されている。第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凹レンズL21と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL22との接合レンズで構成されている。第3レンズ群G3は、物体側から順に、開口絞りS、両凸レンズL31と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL32との接合レンズ、両凹レンズL33と両凸レンズ形状の非球面正レンズL34との接合レンズ、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL35、及び、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL36から構成されている。
なお、全系の焦点距離がfで、防振係数(ぶれ補正での移動レンズ群の移動量に対する結像面での像移動量の比)がKのレンズで角度θの回転ぶれを補正するには、ぶれ補正用の移動レンズ群を(f・tanθ)/Kだけ光軸と直交方向に移動させればよい。第7実施例においては、防振係数は0.27であり、焦点距離は28.00(mm)であるので、0.70°の回転ぶれを補正するための第2レンズ群G2の移動量は1.26(mm)である。
以下の表29に、この第8実施例の諸元の値を掲げる。
(表29)
f = 28.00
FNO = 1.84
2ω = 76.5
像高 = 21.6
全長 =124.5

面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数
1 100.000 2.40 1.74100 52.67
2 25.947 5.00
3 46.077 2.10 1.77250 49.60
4 28.597 0.20 1.55389 38.09
*5 23.872 9.01
6 87.112 3.61 1.90366 31.31
7 18648.952 0.20
8 58.326 3.81 1.90366 31.31
9 250.749 4.00
10 -70.091 1.30 1.60614 37.90
11 48.211 4.02 1.74397 44.85
12 986.837 (d12)
13 0.000 0.10 開口絞りS
14 59.349 5.59 1.74100 52.67
15 -45.974 1.30 2.00069 25.46
16 -61.044 16.05
17 -25.065 2.50 1.84666 23.78
18 118.919 8.00 1.77250 49.60
*19 -71.765 1.23
20 -109.608 2.93 1.72916 54.66
21 -45.839 0.20
22 -156.670 4.67 1.80400 46.57
23 -32.339 (Bf)

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 -240.33
第2レンズ群 10 -152.94
第3レンズ群 13 41.75
この第8実施例において、第5面、及び、第19面の各レンズ面は非球面形状に形成されている。次の表30に、非球面のデータ、すなわち頂点曲率半径R、円錐定数κ及び各非球面定数A4〜A8の値を示す。
(表30)
κ A4 A6 A8
第5面 -0.105300 -1.44211E-06 -3.86598E-09 -6.08176E-13
第19面 3.354500 1.14404E-05 2.95647E-09 -8.75837E-12
この第8実施例において、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔d12、及び、バックフォーカスBfは、変倍に際して変化する。次の表31に、無限遠及び撮影倍率−0.0333倍での各焦点距離における可変間隔を示す。
(表31)
β 無限遠 -0.0333
d12 8.08 7.28
Bf 38.20 39.26
次の表32に、この第8実施例における各条件式対応値を示す。
(表32)
(1)|Dvr/Rvr|=0.251
(2)(RL+Rs)/(RL−Rs)=1.103
(3)Np−Nn=0.138
(4)f/f2=-0.18
なお、上記条件対応値において、第2レンズ群G2内の正レンズは正メニスカスレンズL22が対応し、また、この正レンズの第1面の物体側で最も近い負レンズは両凹レンズL21が対応する。
この第8実施例の無限遠合焦状態の収差図を図23(a)に示し、中間焦点距離状態の収差図を図24(a)に示す。また、第8実施例の無限撮影状態において0.70°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図を図23(b)に示し、中間焦点距離状態において0.70°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図を図24(b)に示す。各収差図から明らかなように、第8実施例では、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
SL(SL1〜SL8) 光学系
G1 第1レンズ群 G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群 S 開口絞り
1 デジタル一眼レフカメラ(光学機器)

Claims (10)

  1. 第1レンズ群と、
    前記第1レンズ群よりも像面側において、光軸と直交する方向の成分を持つように移動可能に配置された負の屈折力を有する第2レンズ群と、
    前記第2レンズ群よりも像面側に配置された正の屈折力を有する第3レンズ群と、
    前記第2レンズ群よりも像面側に配置された開口絞りと、を有し、
    前記第2レンズ群は、物体側の面が凸形状の正レンズを有することを特徴とする光学系。
  2. 無限遠合焦時の前記開口絞りから前記正レンズの物体側の面までの距離をDvrとし、前記正レンズの前記物体側の面の曲率半径をRvrとしたとき、次式
    0.15 < |Dvr/Rvr| < 1.20
    の条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の光学系。
  3. 無限遠合焦時の前記開口絞りから前記正レンズの物体側の面までの距離をDvrとし、前記正レンズの前記物体側の面の曲率半径をRvrとしたとき、次式
    0.28 < |Dvr/Rvr| < 0.80
    の条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の光学系。
  4. 前記正レンズの両面の曲率半径のうち、絶対値が小さい面の曲率半径をRsとし、前記正レンズの両面の曲率半径のうち、絶対値が大きい面の曲率半径をRLとしたとき、次式
    0.8 < (RL+Rs)/(RL−Rs) < 7.0
    の条件を満足することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の光学系。
  5. 前記開口絞りは、前記第3レンズ群内に配置されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の光学系。
  6. 前記第2レンズ群は、前記正レンズよりも物体側に配置された負レンズを有し、
    前記正レンズの媒質のd線に対する屈折率をNpとし、前記負レンズの媒質のd線に対する屈折率をNnとしたとき、次式
    0.10 < Np−Nn <0.45
    の条件を満足することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の光学系。
  7. 無限遠合焦時の全系の合成焦点距離をfとし、前記第2レンズ群の焦点距離をf2としたとき、次式
    −0.35 < f/f2 < −0.07
    の条件を満足することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の光学系。
  8. 前記第3レンズ群は、無限遠物体から近距離物体への合焦に際し、物体側に移動するように配置されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の光学系。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の光学系を有する光学機器。
  10. 第1レンズ群を配置し、
    前記第1レンズ群よりも像面側において、負の屈折力を有する第2レンズ群を光軸と直交する方向の成分を持つように移動可能に配置し、
    前記第2レンズ群よりも像面側に正の屈折力を有する第3レンズ群を配置し、
    前記第2レンズ群よりも像面側に開口絞りを配置し、
    前記第2レンズ群は、物体側の面が凸形状の正レンズを有するように配置されていることを特徴とする光学系の製造方法。
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