JP2012083665A - 画像形成装置 - Google Patents

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Katsuhiro Shinohara
勝弘 篠原
Kentaro Matsumoto
健太郎 松本
Shinya Kobayashi
信也 小林
Akio Tsujita
明夫 辻田
Masahito Iio
雅人 飯尾
Tadashi Kasai
正 葛西
Masaichi Terao
允一 寺尾
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Abstract

【課題】無色透明トナーの付着量を低減する画像形成装置を提供する。
【解決手段】
検出部14において、印刷媒体表面粗さを検出する。次に、無色透明トナー付着量特定部32は、付着量管理テーブル30を参照し、検出部14で検出した印刷媒体201の表面粗さに対応づけられた無色透明トナー付着量を特定する。次に、画像形成制御部33は、無色透明トナー付着量特定部32で特定した無色透明トナー付着量を基に、無色透明現像ユニット21を制御し、無色透明トナー付着量特定部32により特定した無色透明トナー付着量を印刷媒体201上に付着させるように無色透明トナー量を調整し、トナー画像を形成する。これにより、印刷媒体201上に、検出部14で検出した印刷媒体201の表面粗さに応じた無色透明トナーが形成される。
【選択図】図7

Description

本発明は、画像形成装置に関し、無色透明トナー像を印刷媒体上に形成することを行う画像形成装置に関する。
現在、地球環境問題として、地球温暖化、資源枯渇の懸念、生態系バランス崩壊への懸念などが取りざたされている。その中の地球温暖化に関わるCO2排出量は、もはや経済にも影響を与える大きな問題となっている。各国、各企業ともCO2排出量低減のためいろいろな努力を行っている。
例えば各事業所から排出されるCO2量の低減については常にさらなる低減を目指す努力が行われている。また、製品から排出されるCO2量低減についても製品開発ごとに取り組みがなされている。
一般に製品から排出されるCO2量を評価する手法にLCA(Life Cycle Assessment)分析法がある。これは製品を構成している各部材についてCO2排出量を分析評価する手法である。
例えば、ある部品に対して、その部品が原材料から製造されて、最終的に廃棄されるまでにその部品に関わったCO2排出量の総量を積算するというものである。原料の調達、運搬、製造加工時、加工後の運搬、そして廃棄、焼却時に排出されるCO2量がすべて積算される。
このLCA分析を用いてプリンタから排出されるCO2量を分析すると、部品、カバーなどの匡体から排出されるもの、プリンタが稼働したときの電力として排出されるもの、電子写真印刷物であれば粉体インクであるトナーから排出されるもの、プリンタの出力である印刷媒体から排出されるものに分類される。このうち印刷媒体から排出されるCO2量が一般的に最も多く、他のCO2排出量の数十倍にもなることが知られている。
こうした印刷媒体から排出されるCO2量がとりわけ多いという問題に対して、印刷媒体をリサイクルするという取り組みが以前から一般的に行われている。これはCO2を吸収してくれる森林の伐採量を減らすことと、印刷媒体を焼却することによるCO2排出をなくすことによりCO2低減に効果がある。
現在、市場全体の印刷物を印刷方法で分類する場合、オフセット印刷による印刷物が圧倒的に多く、90%以上を占めている。よって、印刷媒体のリサイクルは、このオフセット印刷を主眼において行われているのが現状である。
リサイクル時に印刷媒体からインク・トナーを剥離することを脱墨と呼ぶが、上記したように印刷物のリサイクルは、オフセット印刷を主眼にして行われているため、トナーによって印刷する電子写真印刷物やインクジェットよって印刷する印刷物は、オフセット印刷物と比較して脱墨性が劣ることが一般的に知られている。
電子写真印刷物や印刷物にトナーやインクジェットを固着する定着方法には、様々な方法がある。最も多く使われ、主流となっている方法に熱圧力定着方法がある。これは、トナーを印刷媒体に定着させる時にトナーに熱を加えて溶融させ、同時にトナーに圧力を加えてトナーを印刷媒体上に充分に固着させる方法である。その他に一部では、圧力を加えず熱のみを加える方法も使われている。
また、印刷媒体はパルプと呼ばれる繊維状のものを寄せ集めて接着して作られ、印刷媒体の表面は、微視的には繊維と繊維が絡み合った状態となっている。このパルプが絡み合った印刷媒体表面に上記した定着方法によって、トナーを圧着して取れないようにしていることが、電子写真印刷物の場合ほとんどである。このとき熱により溶融されたトナーは、印刷媒体の繊維と繊維の間に入り込み、さらに下に入り込む。これを一般に、電子写真印刷物の定着方法におけるアンカー効果と呼び、このアンカー効果は、トナー定着の強度を増加させ、リサイクル時の脱墨性を弱める働きがあるといわれている。
よって、アンカー効果は、オフセット印刷による印刷物とトナーを使用して印刷した電子写真印刷物とを比較した場合の脱墨を困難にさせている一因と言われている。
この対策として、例えば特許文献1においては、印刷媒体の表面にコーティングを施し、トナーの定着の際に、トナーが印刷媒体の繊維と繊維の間に入り込まないようにするという発明が開示されている。
特許文献1に記載されている方法は、非固着性バリヤー層を印刷媒体表面に設け、非固着性バリヤー層は、一種の疎水性バリヤー層でもあり、インク着肉量が多少減少しても印刷濃度が低下しない特徴を持ち、印刷用インクが紙面に転移し、乾燥、ビヒクル分が浸透、拡散してインクの顔料・樹脂が繊維表面に定着する際に、過度に紙面に固着しないようにコントロールし、従来のオフセット用紙よりも脱墨を容易にする発明が開示されている。
また特許文献1に記載されている方法では、印刷媒体の表面にコーティングを施し、定着の際にトナーが印刷媒体の繊維と繊維の間に入り込まないようにしているが、印刷媒体上全面にコーティングを施さなければならない。またトナーの材質によってはコーティング材との接着性に差ができ、トナーの定着性を確保するためにはトナーの材質に合わせたコーティング材を選択しなければならない。さらには印刷媒体にコーティングを施すことにより、印刷媒体は厚みを増し、重量が増える。印刷媒体を運搬する場合において一度で運搬できる枚数が減り、運搬によるCO2排出という面で大変効率が悪い。
そこで印刷媒体上において、黒(K)、シアン(C)、マゼラン(M)、イエロー(Y)トナーの下層に黒(K)、シアン(C)、マゼラン(M)、イエロー(Y)トナーの色に影響を与えない無色透明のトナーを敷き、しかも黒(K)、シアン(C)、マゼラン(M)、イエロー(Y)トナーを印刷媒体と接触させないよう十分な量を敷く。こうすることにより印刷媒体上にコーティングを施したものと同様となり、電子写真印刷物の印刷においてもオフセット印刷物と同等の脱墨性が得られる。
しかしながら、印刷媒体表面の表面粗さすなわち表面の凹凸の大きさは印刷媒体の種類によって異なる。表面粗さの小さいすなわち表面の凹凸が小さい印刷媒体では、黒(K)、シアン(C)、マゼラン(M)、イエロー(Y)トナーを印刷媒体と接触させないようにするためには、少ない量の無色透明のトナーでよいが、表面粗さの大きいすなわち表面の凹凸が大きい印刷媒体では、表面の凹凸の窪みに、より多く無色透明のトナーを投入しなければ黒(K)、シアン(C)、マゼラン(M)、イエロー(Y)トナーを印刷媒体と接触させないようにはできない。結果的に表面粗さの小さい印刷媒体では表面粗さの大きい印刷媒体より多くの無色透明のトナーを付着させなければならない。逆に考えれば同量の無色透明トナーを印刷媒体へ付着させるような印写プロセスにおいては、表面粗さの大きい印刷媒体に対して脱墨効果を出すための無色透明トナー付着量の設定では、表面粗さの小さい印刷媒体の場合には必要量より余分な無色透明トナーを付着させてしまい無色透明トナーの消耗量が必要以上に多くなってしまうという問題があった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、無色透明トナーの付着量を低減することを目的とする。
本発明によれば、画像形成装置は、印刷媒体上にトナー像を形成するトナー像現像手段と、前記トナー像に影響を与えない無色透明トナー像を形成する無色透明トナー像現像手段と、前記印刷媒体の表面粗さに応じて前記無色透明トナーの付着量を特定する無色透明トナー付着量特定手段と、を有し、前記無色透明トナー像現像手段は、前記無色透明トナー付着量特定手段により特定されたトナー付着量のトナーを前記印刷媒体に形成することを特徴とする。
本発明により、無駄な無色透明トナーの付着量を低減することが可能になる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の動作を表す図である。 表面粗さの大きい印刷媒体上を無色透明トナーが100%被覆している様子を表す図である。 表面粗さの小さい印刷媒体上を無色透明トナーが100%被覆している様子を表す図である。 表面粗さの小さい印刷媒体上を無色透明トナーが100%被覆するのにトナー量が余分な様子を表す図である。 印刷媒体表面粗さと無色透明トナー付着量との関係を示すテーブル図である。 カラートナーおよび無色透明トナーの延展性を表す図である。 無色透明トナーの溶融開始温度がカラートナーの溶融開始温度より低いときの様子を表す図である。 カラートナーの溶融開始温度が無色透明トナーの溶融開始温度より小さいときの様子を表す図である。 印刷媒体の表面粗さと60度光沢度との関係を表すグラフを示す図である。
図1は、本発明の実施形態の画像形成装置の概略構成図である。
本実施形態の画像形成装置は、画像形成部20と、転写ベルト11と、定着部12と、給紙カセット13と、給紙ローラ13aと、検出部14と、排紙ローラ15と、を有している。
画像形成部20は、画像を形成するための各現像ユニットがあり、転写ベルト11の回転方向上流から、無色透明(T)現像ユニット21、黒(K)現像ユニット22、シアン(C)現像ユニット23、マゼンダ(M)現像ユニット24、イエロー(Y)現像ユニット25の5組の各現像ユニットで構成される。
画像形成部20は、無色透明(T)現像ユニット21、黒(K)現像ユニット22、シアン(C)現像ユニット23、マゼンダ(M)現像ユニット24、イエロー(Y)現像ユニット25の各現像ユニット21〜25でトナー画像を形成する。転写ベルト11は、各現像ユニット21〜25で形成されたトナー画像を印刷媒体201に一次転写する。定着部12は、印刷媒体201にトナー画像を定着する。検出部14は、印刷媒体の表面粗さを検出する。給紙カセット13は、印刷媒体201を収納する。給紙ローラ13aは、印刷媒体201を給紙する。排紙ローラ15は、紙を画像形成装置の外部に排出する。
また、本装置は、図示しないが、画像を読み取る画像読取部と、紙を画像形成装置の外部に排出する排紙トレイと、を有している。
次に、図2を参照しながら、画像形成装置を制御する構成例について説明する。本実施形態の画像形成装置は、付着量管理テーブル30と、駆動制御部31と、無色透明トナー付着量特定部32と、画像形成制御部33と、を有す。
図7は、印刷媒体表面粗さと無色透明トナー付着量との関係を表すテーブル図である。図7が表す付着量管理テーブル30は、印刷媒体表面粗さと無色透明トナー付着量との関係を表すテーブルであり、印刷媒体表面粗さと無色透明トナー付着量とが対応づけられている。付着量管理テーブル30は、印刷媒体表面粗さとしてRaを使用したが、Rzなども適用可能であり、対応づけられている無色透明トナー付着量は、実験によりあらかじめ無色透明トナーが100%印刷媒体表面を被覆する量をマイクロスコープなどで観察しながら決定したものである。
図4〜6を参照しながら、付着量管理テーブル30を説明する。通常、画像形成に使用する印刷媒体201は、使用する種類によって表面粗さが変わってくる。そこで、無色透明トナー付着量は、事前の実験により無色透明トナー101が印刷媒体201の表面を100%被覆する量をマイクロスコープなどで観察しながら決定する。
図4は、表面粗さの大きい印刷媒体201上を無色透明トナー101が100%被覆している様子を表す。ここで、無色透明トナー101が、黒(K)、シアン(C)、マゼラン(M)、イエロー(Y)トナーに対する脱墨性を向上させる効果を出すためには印刷媒体201上を100%被覆していなければならない。
図5は、表面粗さの小さい印刷媒体201上を無色透明トナー101が100%被覆している様子を表す。ここで、無色透明トナー101が、黒(K)、シアン(C)、マゼラン(M)、イエロー(Y)トナーに対する脱墨性を向上させる効果を出すためには印刷媒体201上を100%被覆していなければならない。
図6は、図5で示した表面粗さの小さい印刷媒体201上に図4で示した無色透明トナー101と同量の無色透明トナー101が被覆している様子を表す。
図6に示されるように、図5に示した表面粗さの小さい印刷媒体201上に図4で示した無色透明トナー101と同量の無色透明トナー101が被覆されると、余分な量の無色透明トナー層301が生じることがわかる。
図4〜図6より、印刷媒体201を100%被覆するための無色透明トナー101の必要量は、印刷媒体201の表面粗さの縮小につれ、減少することがわかる。この時、特に無色透明トナー101の粒径は、限定されない。
駆動制御部31は、給紙ローラ13aと排出ローラ15と転写ベルト11を駆動させるローラを制御する。
無色透明トナー付着量特定部32は、付着量管理テーブル30を参照し、検出部14より検出された印刷媒体201の表面粗さに対応づけられた無色透明トナー付着量を特定する。
画像形成制御部33は、各現像ユニット21〜25を制御する。本実施形態の画像形成制御部33は、画像読取部で読み取った画像データを基に、黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各現像ユニット22〜25を制御し、画像データに応じたトナー画像を形成するように、黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色のトナー量を調整する。また、無色透明トナー付着量特定部32により特定された無色透明トナー付着量を基に、無色透明(T)現像ユニット21を制御し、無色透明トナー付着量特定部32により特定された無色透明トナー付着量を印刷媒体201上に付着させるように無色透明トナー量を調整する。
次に本実施形態に係る画像形成装置の動作について図1と図3を参照して説明する。
本実施形態の画像形成装置は、画像読取部で読み取った画像データを基に画像形成を行う場合は、図3に示す処理動作を開始する。
まず、検出部14は、印刷媒体表面粗さを検出する(ステップS101)。
次に、無色透明トナー付着量特定部32は、付着量管理テーブル30を参照し、検出部14で検出した印刷媒体201の表面粗さに対応づけられた無色透明トナー付着量を特定する(ステップS102)。
次に、画像形成制御部33は、無色透明トナー付着量特定部32で特定した無色透明トナー付着量を基に、無色透明(T)現像ユニット21を制御し、無色透明トナー付着量特定部32により特定した無色透明トナー付着量を印刷媒体201上に付着させるように無色透明トナー量を調整し、トナー画像を形成する(ステップS103)。
また、画像形成制御部33は、画像読取部で読み取った画像データを基に、黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各現像ユニット22〜25を制御し、画像データに応じたトナー画像を形成させ、黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色のトナー量を調整し、トナー画像を形成する(ステップS103)。
各現像ユニット21〜25で形成されたトナー像は、転写ベルト11の回転方向上流から無色透明(T)、黒(K)、シアン(C)、マゼラン(M)、イエロー(Y)の順に印刷媒体201に一次転写される(ステップS104)。これにより、印刷媒体201上に、検出部14で検出した印刷媒体201の表面粗さに応じた無色透明トナーが形成され、さらに、無色透明トナーが形成された印刷媒体201上にカラートナーが形成される。各トナー像が一次転写された印刷媒体201は、定着部12に送られ、印刷媒体201に定着され、排出ローラ15より画像形成装置外に送り出され、排紙トレイ上に排出される。
このように、本実施形態の画像形成装置は、付着量管理テーブル30を参照し、検出部14より検出された印刷媒体201の表面粗さを基に、無色透明トナー101の付着量を特定することができる。
図8により無色透明トナー101の延展率を黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)トナーの延展率より大きくした場合の実施例について説明する。
延展率=定着後のトナー一個の印刷媒体上への投影面積/定着前のトナー一個の印刷媒体上への投影面積
図8は、印刷媒体201の上に無色透明トナー101が定着され、さらにその上にカラートナー102が定着されているところを表している。カラートナー102は、黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)トナーの少なくとも1つ有している。
図8に示すようにカラートナー102の延展率よりその下層にある無色透明トナー101の延展率のほうがよく、無色透明トナー101がカラートナーと印刷媒体201との間に効率よく入り込み、カラートナーが印刷媒体201と接触するのを効率よく防ぐことができる。
よって、無色透明トナーの延展率が、黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)トナーの延展率より大きいため、定着した際に、無色透明トナーは、黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)トナーの下層にあって効率よく印刷媒体201を被覆できる。
図9、10は、無色透明トナー101とカラートナー102が定着部12によって定着されている行程を表す。
図9は、無色透明トナー101の溶融開始温度がカラートナー102の溶融開始温度より低いときの様子を表し、無色透明トナー101の溶融開始温度がカラートナー102の溶融開始温度より低いため、定着工程において無色透明トナー101のほうが先に溶融し、無色透明トナー101がカラートナー102と印刷媒体201との間に効率よく入り込み、カラートナー102が印刷媒体201と接触するのを効率よく防ぐことができている状態を表している。
図10は、カラートナー102の溶融開始温度が無色透明トナー101の溶融開始温度より小さいときの様子を表し、溶融したカラートナー102が未溶融の無色透明トナー101の隙間に入り込み、印刷媒体201と接触してしまい脱墨性が損なわれる状態を表している。
よって、無色透明トナーの溶融開始温度は、モノクロトナーもしくは黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)トナーの溶融開始温度よりも小さいため、定着工程において無色透明トナーは、モノクロトナーもしくは黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)よりも早く溶融するため、効率よく印刷媒体を被覆できる。
図11は、印刷媒体201の表面粗さ(Ra)と60度光沢度(Gs)との関係を表すグラフ図である。
実験によると印刷媒体201の表面粗さと60度光沢度との間には図11に示したような関係が成り立つことが確認されている。一般に印刷媒体201の表面粗さは表面粗さ計などで測定されるがその測定方法は複雑で測定時間も数分以上はかかってしまう。
これに対して光沢度計は測定方法が簡単で測定時間も数秒で終了ため、図11に示したような関係にしたがって、印刷媒体201の表面粗さを光沢度(いまの場合60度光沢)に変換すれば印刷媒体201の表面粗さを光沢度として簡単に測定することができる。
印刷媒体201の表面粗さを光沢度として簡単に測定することにより、印刷の直前に印刷媒体201の表面粗さを把握し、図7に示した付着量管理テーブル30を用いて、測定した印刷媒体201の表面粗さから無色透明トナー101の付着量を瞬時に算出することができる。
なお、上記処理では、付着量管理テーブル30を基に、検出部14より検出された印刷媒体201の表面粗さに応じた無色透明トナー101の付着量を特定することにした。しかし、印刷媒体201の表面粗さと無色透明トナー101の付着量との関係を示す関係式を基に、検出部14より検出された印刷媒体201の表面粗さに応じた無色透明トナー101の付着量を特定することも可能である。
上記の実施形態によれば、表面粗さの大きい印刷媒体201と表面粗さの小さい印刷媒体201とで無色透明トナーの付着量を変えることにより、印刷媒体201の表面粗さによって脱墨効果を発揮できる必要最小限の無色透明トナー量を設定することができ、無色透明トナーの消耗量を低減することができる。
また、本実施形態の画像形成装置によれば、無色透明トナーの延展率は黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)トナーの延展率より大きいため、定着において無色透明トナーは黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)トナーの下層にあって効率よく印刷媒体を被覆することができる。
また、本実施形態の画像形成装置によれば、無色透明トナーの溶融開始温度は、モノクロトナーもしくは黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)トナーの溶融開始温度よりも小さいため、定着工程において無色透明トナーはモノクロトナーもしくは、黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)トナーよりも早く溶融するため、効率よく印刷媒体201を被覆することができる。
また、本実施形態の画像形成装置によれば、印刷媒体201の表面粗さのように測定方法の複雑な特性値を光沢度のような容易に測定できる特性値に置き換えることで、印刷直前に印刷媒体201の表面粗さを入力しそのときの無色透明トナー付着量を短時間で算出することができる。
本発明によれば、用紙処理装置及び画像形成装置などの用途に適用できる。
11 転写ベルト
12 定着部
13 給紙カセット
13a 給紙ローラ
14 検出部
15 排紙ローラ
20 画像形成部
21 無色透明(T)現像ユニット
22 黒(K)現像ユニット
23 シアン(C)現像ユニット
24 マゼンダ(M)現像ユニット
25 イエロー(Y)現像ユニット
30 付着量管理テーブル
31 駆動制御部
32 無色透明トナー付着量特定部
33 画像形成制御部
101 無色透明トナー
102 カラートナー
201 印刷媒体
301 余分な量の無色透明トナー層
特開平11−286893号公報

Claims (6)

  1. 印刷媒体上にトナー像を形成するトナー像現像手段と、
    前記トナー像に影響を与えない無色透明トナー像を形成する無色透明トナー像現像手段と、
    前記印刷媒体の表面粗さに応じて前記無色透明トナーの付着量を特定する無色透明トナー付着量特定手段と、を有し、
    前記無色透明トナー像現像手段は、前記無色透明トナー付着量特定手段により特定されたトナー付着量のトナーを前記印刷媒体に形成することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記トナー像は、カラートナー像であり、
    前記無色透明トナー像現像手段により前記無色透明トナー像を前記印刷媒体上に形成した後に、前記トナー像現像手段により前記無色透明トナー像上に前記カラートナー像を形成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記印刷媒体の表面粗さを検出する検出手段を有し、
    前記無色透明トナー付着量特定手段は、前記検出手段で検出した前記印刷媒体の表面粗さに応じた無色透明トナーの付着量を特定することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記検出手段は、前記印刷媒体の光沢度を検出し、
    前記無色透明トナー付着量特定手段は、前記検出手段で検出した印刷媒体の光沢度に対応する前記印刷媒体の表面粗さに応じた無色透明のトナー付着量を特定する請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記無色透明トナー像のトナーの延展率は、前記トナー像のトナーの延展率より大きいことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の画像形成装置。
  6. 前記無色透明トナー像のトナーの溶融開始温度は、前記トナー像のトナーの溶融開始温度より小さいことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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