JP2012083240A - 抵抗計 - Google Patents

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Abstract

【課題】誤認識を回避し得る抵抗計を提供する。
【解決手段】1つの目盛板上において1つの指針で指し示される抵抗目盛が表記されて構成されたメータ部3と、抵抗測定モードおよび電圧測定モードのうちの1つを選択するモード切替スイッチ6と、抵抗測定のオン・オフを切り替えるメジャースイッチ7と、警報出力部8と、抵抗測定モードのときに測定対象の抵抗を測定すると共に、電圧測定モードのときに測定対象の電圧を測定する測定部9とを備え、測定部9は、モード切替スイッチ6で抵抗測定モードが選択された状態においてメジャースイッチ7が未操作のときに、指針の動作を停止させた状態において測定対象の電圧測定を実行して、測定した電圧値V1がしきい値以上のときに警報出力部8を作動させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、1本の指針が振れ動く1つの目盛板の表面に電圧目盛および抵抗目盛が表記されたメータ部を備えた抵抗計に関するものである。
この種の抵抗計として、下記の非特許文献1に開示された抵抗計(絶縁抵抗計)を本願出願人は既に開発している。また、本願出願人は、この絶縁抵抗計とほぼ同じ回路で構成される接地抵抗計についても既に開発している。これらの抵抗計は、メータ部、一対のテストリード(接地抵抗計では、接地側テストリードおよび電線側テストリード)、モード切替スイッチ、メジャースイッチ、赤色LEDおよび測定部を備えている。メータ部は、1つの目盛板上における1つの指針の振れ角の全範囲に亘って電圧目盛と抵抗目盛とが異なる円弧上に表記されて構成されている。一対のテストリードは、抵抗を測定すべき測定対象の両端に接続される。なお、接地抵抗計では、測定対象としての接地極の接地抵抗を2電極法によって測定するために、一対のテストリードのうちの接地側テストリードが接地極に接続され、電線側テストリードが商用電源ラインの中性線に接続される。また、これらの抵抗計では、測定対象の両端間に発生する電圧(交流電圧)を測定するときには、一対のテストリードは測定対象の各端部に接続される。
モード切替スイッチは、絶縁抵抗計では、測定部による動作モードを、複数の測定電圧(例えば、125V,250V,500V)のうちから1つの測定電圧を選択して測定対象に供給しつつ絶縁抵抗を測定する抵抗測定モード、および測定対象の両端間に発生する電圧を測定する電圧測定モードのうちの一方に切り替える。一方、接地抵抗計では、モード切替スイッチは、測定部による動作モードを、予め規定された測定電圧を接地極と中性線との間に供給しつつ接地抵抗を測定する抵抗測定モード、および接地極と中性線との間の電圧を測定する電圧測定モードのうちの一方に切り替える。
メジャースイッチは、抵抗測定モードに設定されている測定部に対して、この抵抗測定モードで作動させる。赤色LEDは、測定部が抵抗測定モードで作動しているとき(具体的には一対のテストリード間に測定電圧を出力しているとき)、および測定部が抵抗測定モードに設定されているときであって一対のテストリード間の電圧が予め規定されたしきい値以上となったとき(例えば、接地抵抗計では、商用電源ラインの中性線に接続されるべき電線側テストリードが活電線に接続されているとき)に、測定部によって点灯させられる。
測定部は、抵抗測定モードにおいてメジャースイッチが操作されているときに、測定電圧を一対のテストリード間に出力すると共に、この状態において一対のテストリードに流れる電流を測定し、出力した測定電圧と測定した電流とに基づいて、測定対象の抵抗を測定して、指針を振り動かすことでメータ部の抵抗目盛上で測定した接地抵抗を指し示す。また、測定部は、抵抗測定モードにおいてメジャースイッチが操作されているとき(測定電圧を出力しているとき)に、赤色LEDを点灯制御する。
一方、測定部は、抵抗測定モードにおいてメジャースイッチが操作されていないとき(測定電圧を出力していないとき)には、一対のテストリード間の電圧(接地抵抗計では、接地側テストリードの電位を基準とした電線側テストリードの電圧)を測定して、指針を振り動かすことでメータ部の電圧目盛上で測定した電圧を指し示すと共に、測定した電圧と上記したしきい値(接地抵抗計では、一例としてAC20V)とを比較する。この比較の結果、測定した電圧が上記しきい値以上となったときには、測定部は、赤色LEDを点灯制御して、点灯状態に移行させる。
以上の構成により、これらの抵抗計では、モード切替スイッチで抵抗測定モードを選択した状態において、メジャースイッチを操作することにより、一対のテストリード間に測定電圧を供給して測定対象の抵抗を測定することが可能となっている。また、メジャースイッチを操作している間、赤色LEDが点灯されて、一対のテストリード間に高電圧が発生している旨が報知されるため、感電を未然に防止することが可能となっている。また、接地抵抗計では、モード切替スイッチで抵抗測定モードを選択した状態において、メジャースイッチを操作していないときに、電線側テストリードを誤って活電線に接続したときにも、赤色LEDが点灯されて、電線側テストリードが誤接続されている旨が報知されるため、電線側テストリードを活電線から中性線に接続し直すことが可能となっている。また、この際に、電線側テストリードの電圧が指針によってメータ部の電圧目盛上で指し示されるため、電線側テストリードに印加されている電圧についても確認することが可能となっている。また、これらの抵抗計では、モード切替スイッチで電圧測定モードを選択することにより、測定対象の電圧を測定することが可能となっている。
日置電機株式会社ホームページ/絶縁抵抗計、[平成22年9月21日検索]インターネット<URL:http://hioki.jp/pdf/field/IR40-3450sJ2-9YE-03K.pdf>
ところが、上記の抵抗計には、以下のような解決すべき課題が存在している。すなわち、これらの抵抗計では、抵抗測定モードが選択されて、メジャースイッチが操作されていない状態において、一対のテストリード間に電圧が入力されているとき(接地抵抗計では、電線側テストリードを誤って活電線に接続したとき)には、赤色LEDが点灯されると共に、動作させられた指針によってメータ部の電圧目盛上で一対のテストリード間に入力されている電圧が指し示される。これにより、作業者は、メータ部の指針で示される電圧目盛上の電圧値を一対のテストリード間に入力されている電圧(接地抵抗計では、電線側テストリードの電圧)であると認識することができる。
しかしながら、これらの抵抗計では、メータ部に電圧目盛と共に抵抗目盛も表記されており、振り動かされた指針は電圧目盛上の電圧値と共に抵抗目盛上の抵抗値についても指し示す状態にあるため、これらの抵抗計には、この抵抗計に不慣れな作業者が、指針で指し示されている抵抗目盛上の抵抗値を測定対象の抵抗であると誤って認識することがあるという解決すべき課題が存在している。
本発明は、かかる課題を解決すべくなされたものであり、誤認識を回避し得る抵抗計を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の抵抗計は、1つの目盛板上において1つの指針で指し示される抵抗目盛が表記されて構成されたメータ部と、抵抗測定モードおよび電圧測定モードのうちの1つを選択するモード切替スイッチと、抵抗測定のオン・オフを切り替えるメジャースイッチと、警報出力部と、前記抵抗測定モードのときに測定対象の抵抗を測定すると共に、前記電圧測定モードのときに測定対象の電圧を測定する測定部とを備え、前記測定部は、前記モード切替スイッチで前記抵抗測定モードが選択された状態において前記メジャースイッチが未操作のときに、前記指針の動作を停止させた状態において前記測定対象の電圧測定を実行して、当該測定した電圧が予め規定されたしきい値以上のときに前記警報出力部を作動させる。
請求項1記載の抵抗計では、測定部が、モード切替スイッチで抵抗測定モードが選択された状態においてメジャースイッチが未操作のときに、指針の動作を停止させた状態において測定対象の電圧測定を実行して、測定した電圧がしきい値以上のときに警報出力部を作動させる。
したがって、この抵抗計によれば、抵抗測定の際においてメジャースイッチが未操作の場合、測定部に誤って電圧を入力したときに、警報出力部が作動する。また、同時に、測定部によって指針の動作が停止させられて、指針は抵抗目盛上で∞を指し示す状態、つまり、抵抗目盛上で有効な抵抗値を指し示していない状態となっている。このため、作業者は、指針が抵抗目盛上で有効な抵抗値を指し示すことに起因して、この抵抗値を測定対象の抵抗であると誤って読み取るといった事態の発生(誤認識の発生)を確実に回避しつつ、警報出力部の作動により、測定部に誤って電圧が入力されていることを確実に確認することができる。
接地抵抗計1の接地極41および商用電源ライン44への接続状態を説明するための説明図である。 接地抵抗計1の構成図である。 指針22が初期位置に位置した状態での接地抵抗計1の正面図である。
以下、抵抗計の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。なお、本例では、抵抗計の一例として、接地抵抗計1を例に挙げて説明する。
最初に、接地抵抗計1の構成について、図1,2を参照して説明する。
接地抵抗計1は、筐体2、メータ部3、接地側テストリード4、電線側テストリード5、モード切替スイッチ6、メジャースイッチ7、警報出力部8および測定部9を備えている。図1に示すように、筐体2は、その正面にメータ部3、モード切替スイッチ6、メジャースイッチ7および警報出力部8が配設されている。また、筐体2は、その上面(上側面)に接地側テストリード4および電線側テストリード5が接続されるコネクタ11,12が配設されている。
メータ部3は、目盛板21、指針22および駆動回路(不図示)を備えている。駆動回路は、測定部9から出力される制御信号S1の電圧に応じた角度だけ指針22を目盛板21の表面上で駆動する。本例では一例として、駆動回路は、図1において破線で示す位置を指針22の初期位置(駆動回路によって駆動されていない位置。電圧目盛23で0V、抵抗目盛24で∞を示す位置)として、制御信号S1の電圧に応じた振れ角θだけ指針22を左方向(反時計方向)に振り動かす。目盛板21の表面には、指針22の振れ角θの全範囲(初期位置から一点鎖線で示す最大振れ位置までの範囲)に亘って電圧目盛23と抵抗目盛24とが異なる円弧(同心円上に位置する円弧)上に表記されている。指針22は、上記した初期位置において、電圧目盛23上で数値「0」を指し示すと共に、抵抗目盛24上で記号「∞」を指し示す。なお、このメータ部3は、指針22が支点を中心として振れ動く構成(回動する構成)を採用しているが、指針22が直線的に移動する構成を採用することもでき、この構成においては、電圧目盛23および抵抗目盛24は、指針の移動方向に沿って平行に並列して表記される。
モード切替スイッチ6は、一例としてロータリースイッチで構成されて、交流電圧を測定する電圧測定モードを選択するスイッチ位置(記号「〜V」が表記された位置)、および接地抵抗を測定する抵抗測定モードを選択するスイッチ位置(記号「Ω」が表記された位置)のうちから1つを選択可能に構成されている。また、モード切替スイッチ6は、選択されたモードを示すモード情報Dmを生成して測定部9に出力する。また、モード切替スイッチ6は、記号「OFF」が表記されたスイッチ位置に設定されたときには、筐体2内に装着されたバッテリ(不図示)からメータ部3、警報出力部8および測定部9に供給されていた電源を遮断する。
メジャースイッチ7は、一例としてプッシュスイッチで構成されて、操作(例えば押下)されているときに制御信号S2を生成して出力することにより、抵抗測定のオン(測定開始)・オフ(測定終了)を切り替える。警報出力部8は、一例として赤色LED(赤色発光ダイオード)で構成されている。また、警報出力部8は、測定部9から出力される駆動信号S3によって警報制御される。本例では、警報出力部8を構成する赤色LEDが点灯制御されて、点灯状態に移行させられる。また、警報出力部8は、測定部9から駆動信号S3が出力されていないときには、非警報制御される。本例では、警報出力部8を構成する赤色LEDが非点灯制御されて、非点灯状態に移行させられる。なお、警報出力部8では、LEDなどのような光による警報に代えて、ブザーなどの音による警報を採用することもできる。
測定部9は、電源回路31、電流計32、電圧計33および処理回路34を備え、筐体2内に配設されている。電源回路31は、交流電圧としての測定電圧Vmを生成して出力する。本例では一例として、電源回路31は、処理回路34から制御信号S4を入力したときに、予め規定された電圧値(例えば、AC50Vなど)の交流電圧を測定電圧Vmとして生成して出力する。電流計32は、一例として、電源回路31と電線側テストリード5が接続されるコネクタ12との間に配設されて、電線側テストリード5に流れる電流(測定電流)の電流値I1を測定して、処理回路34に出力する。電圧計33は、コネクタ11,12間(すなわち、接地側テストリード4および電線側テストリード5間:つまり測定対象の電圧)に発生する電圧を接地側テストリード4の電位を基準として測定して、その電圧値V1を処理回路に出力する。
処理回路34は、CPUおよびメモリ、または専用のハードウェアで構成されて、モード切替スイッチ6から出力されるモード情報Dmで示されるモード(電圧測定モードおよび抵抗測定モードのうちの一方のモード)で動作すると共に、抵抗測定モードのときには、さらに制御信号S2で示されるメジャースイッチ7の操作状態(操作されている状態か、または未操作の状態か)に基づいて2つの動作モード(活線検出モードおよび電圧出力モード)のうちの一方のモードで動作する。
具体的には、処理回路34は、電圧測定モードでの動作のときには、電圧計33で測定された電圧値V1に応じた電圧の制御信号S1をメータ部3に出力して、メータ部3の駆動回路に対して指針22を駆動させる(振り動かさせる)ことにより、電圧目盛23上で電圧値V1を指し示させる。
また、処理回路34は、抵抗測定モードでの動作のときであって、メジャースイッチ7が未操作(本例では未押下)のとき(活線検出モードのとき)には、電圧ゼロの制御信号S1をメータ部3に出力して(または、制御信号S1のメータ部3への出力を停止して)、メータ部3の駆動回路に対して指針22を初期位置に維持させる。また、この状態のときには、処理回路34は、電圧計33で測定された電圧値V1と予め規定されたしきい値(一例として、AC80V)とを比較して、電圧値V1がしきい値以上のときには、警報出力部8に対して駆動信号S3を出力して点灯制御を実行する。これにより、警報出力部8は、点灯状態に移行する。一方、処理回路34は、電圧値V1がしきい値未満のときには、警報出力部8に対する駆動信号S3の出力を停止して、非点灯制御を実行する。これにより、警報出力部8は、非点灯状態に移行する。
また、処理回路34は、抵抗測定モードでの動作のときであって、メジャースイッチ7が操作されているとき(電圧出力モードのとき)には、制御信号S4を電源回路31に出力して、予め規定された電圧値の交流電圧を出力させると共に、警報出力部8に対して駆動信号S3を出力して点灯制御を実行する。この状態において、処理回路34は、電流計32で測定された電流値I1および電圧計33で測定された電圧値V1に基づいて、接地側テストリード4および電線側テストリード5間の抵抗(抵抗値)を測定する。また、処理回路34は、測定した抵抗(抵抗値)に応じた電圧の制御信号S1をメータ部3に出力して、メータ部3の駆動回路に対して指針22を駆動させる(振り動かさせる)ことにより、抵抗目盛24上で抵抗(抵抗値)を指し示させる。
次に、接地抵抗計1による接地抵抗の測定動作について、図1,2を参照して説明する。なお、一例として、図1に示すように、大地Gに接地された被測定接地極41(以下、接地極41ともいう)を測定対象として、その接地抵抗Rxを、屋内に設置されたコンセント42において2電極法で測定する例を挙げて説明する。この場合、コンセント42の一対の電源端子42a,42bには、柱上トランス43の二次側巻線に接続された商用電源ライン44(活電線45および中性線46)が、分電盤47内に配設されたマスターブレーカ48、漏電遮断器49および分岐ブレーカ50を介して接続されている。また、コンセント42の接地端子42cには、分電盤47を介して、接地極41が接続されている。なお、図中の抵抗Roは、中性線46の接地抵抗である。また、2電極法では、各接地抵抗Rx,Roの合成抵抗(Ro+Rx)が接地抵抗として測定される。
まず、接地抵抗計1を用いた測定の前処理として、接地側テストリード4をコンセント42の接地端子42cに接続し、電線側テストリード5をコンセント42の電源端子42b(中性線46に接続された電源端子)に接続する。
次いで、モード切替スイッチ6を操作して、記号「OFF」で示されるスイッチ位置にあるモード切替スイッチ6を、図1に示すように、記号「Ω」で示されるスイッチ位置に合わせて、抵抗測定モードを選択する。これにより、筐体2内に装着されたバッテリからメータ部3、警報出力部8および測定部9に対する電源の供給が開始され、測定部9では、電流計32が電流値I1を出力し、電圧計33が電圧値V1を出力する。モード切替スイッチ6は、記号「Ω」で示されるスイッチ位置にあるため、抵抗測定モードを示すモード情報Dmを出力する。一方、メジャースイッチ7は未操作のため(未だ押下されていないため)、メジャースイッチ7からは制御信号S2が出力されていない状態となっている。したがって、処理回路34は、上記した活線検出モードで動作する。
この活線検出モードでは、処理回路34は、電圧ゼロの制御信号S1をメータ部3に出力して、メータ部3の駆動回路に対して、図3に示すように指針22を初期位置に維持させる。また、処理回路34は、電圧計33で測定された電圧値V1と予め規定されたしきい値とを比較する。この場合、電線側テストリード5がコンセント42の電源端子42bに正常に接続されているときには、接地側テストリード4の電位を基準とした電線側テストリード5の電圧はせいぜいAC十数ボルト程度である。このため、処理回路34は、電圧値V1がしきい値未満であることから、警報出力部8に対する駆動信号S3の出力を停止して、非点灯制御を実行する。これにより、作業者は、抵抗測定モードの状態において警報出力部8が点灯していないため、電線側テストリード5がコンセント42の電源端子42bに正常に接続されていることを確認することができる。
一方、電線側テストリード5がコンセント42の電源端子42a(活電線45に接続された電源端子)に誤って接続されているときには、接地側テストリード4の電位を基準とした電線側テストリード5の電圧はAC100ボルト以上となる。このため、処理回路34は、電圧値V1がしきい値以上であることから、警報出力部8に対して駆動信号S3を出力して点灯制御を実行する。これにより、作業者は、抵抗測定モードの状態において警報出力部8が点灯しているため、電線側テストリード5がコンセント42の電源端子42aに誤って接続されていることを確認することができる結果、電線側テストリード5をコンセント42の電源端子42bに正常に接続し直すことができる。なお、この接続のし直しにより、電圧値V1はしきい値未満となることから、処理回路34は警報出力部8に対する駆動信号S3の出力を停止して、非点灯制御を実行する。これにより、警報出力部8は非点灯状態に移行する。
また、この活線検出モードでは、以上のようにして、処理回路34によって指針22が初期位置に維持されている。このため、振り動かされた(駆動された)指針22が抵抗目盛24上で指し示す抵抗値を合成抵抗(Ro+Rx)であると誤って読み取るといった事態の発生が確実に回避されている。
続いて、電線側テストリード5がコンセント42の電源端子42bに正常に接続されている状態において、メジャースイッチ7が操作されているときには、抵抗測定モードでもあることから、処理回路34は、上記した電圧出力モードで動作する。
この電圧出力モードでは、処理回路34は、制御信号S4を電源回路31に出力して、測定電圧Vmの出力を開始させる。これにより、電流計32を介してコネクタ12に測定電圧Vmが出力されるため、電線側テストリード5、コンセント42の電源端子42b、中性線46、大地G、接地極41、コンセント42の接地端子42c、および接地側テストリード4を経由してコネクタ11に至る経路に電流が流れる。電流計32は、この電流の電流値I1を測定して出力する。また、処理回路34は、警報出力部8に対して駆動信号S3を出力して点灯制御を実行する。また、処理回路34は、電流値I1および電圧値V1に基づいて、接地側テストリード4および電線側テストリード5間の抵抗(抵抗値)を測定し、測定した抵抗(抵抗値)に応じた電圧の制御信号S1をメータ部3に出力する。メータ部3では、駆動回路が、制御信号S1の電圧に応じた振れ角θだけ指針22を駆動する(振り動かす)。これにより、抵抗(抵抗値)が指針22によって抵抗目盛24上で指し示される。
したがって、作業者は、メータ部3において指針22で示される抵抗(抵抗値)を読み取ることにより、合成抵抗(Ro+Rx)を測定することができる。また、警報出力部8が点灯しているため、作業者は、接地側テストリード4および電線側テストリード5間から高い電圧の測定電圧Vmが出力されていることを認識することができる。この結果、誤って感電するといった事態の発生が大幅に低減されている。
また、モード切替スイッチ6を操作して、記号「〜V」で示されるスイッチ位置に合わせることで電圧測定モードを選択したときにも、筐体2内に装着されたバッテリからメータ部3、警報出力部8および測定部9に対する電源の供給が開始され、測定部9では、電圧計33が電圧値V1を出力する。また、モード切替スイッチ6は、記号「〜V」で示されるスイッチ位置にあるため、電圧測定モードを示すモード情報Dmを出力する。したがって、処理回路34は、上記した電圧測定モードで動作する。
この電圧測定モードでは、処理回路34は、電圧計33から出力される電圧値V1に応じた電圧の制御信号S1をメータ部3に出力する。メータ部3では、駆動回路が、制御信号S1の電圧に応じた振れ角θだけ指針22を駆動する(振り動かす)。これにより、電圧測定モードでの測定対象の電圧、つまり、コネクタ11,12間の電圧(本例では接地側テストリード4および電線側テストリード5間の電圧)の電圧値V1が指針22によって電圧目盛23上で指し示される。
このように、この接地抵抗計1では、測定部9の処理回路34が、モード切替スイッチ6で抵抗測定モードが選択された状態においてメジャースイッチ7が未操作のときに、活線検出モードで動作して、指針22の動作を停止させた状態において接地側テストリード4の電位を基準とした電線側テストリード5(接地側テストリード4および電線側テストリード5間)の電圧測定を実行して、測定した電線側テストリード5の電圧値V1がしきい値以上のときに警報出力部8に対して点灯制御を実行する。
したがって、この接地抵抗計1によれば、合成抵抗(Ro+Rx)を測定する際に、電線側テストリード5をコンセント42の電源端子42a(活電線45に接続された電源端子)に誤って接続したとしても、電線側テストリード5の電圧値V1がAC100ボルト以上となってしきい値以上となることから、警報出力部8は警報制御(本例では点灯制御)されて、警報状態(本例では点灯状態)に移行する。また、同時に、処理回路34によって指針22の動作が停止させられて、指針22は抵抗目盛24上で∞を指し示す状態、つまり、抵抗目盛24上で有効な抵抗値を指し示していない状態に維持される。このため、作業者は、指針22が抵抗目盛24上で有効な抵抗値を指し示すことに起因して、この抵抗値を合成抵抗(Ro+Rx)であると誤って読み取るといった事態の発生(誤認識の発生)を確実に回避しつつ(未然に防止しつつ)、警報出力部8の点灯(警報出力部8からの警報)により、電線側テストリード5が電線側テストリード5がコンセント42の電源端子42a(活電線45側)に誤って接続されていることを確実に確認することができる。これにより、作業者は、電線側テストリード5をコンセント42の電源端子42bに正常に接続し直すことができるため、合成抵抗(Ro+Rx)を確実に測定することができる。
なお、上記の接地抵抗計1では、処理回路34が、電圧測定モードでの動作のときに、警報出力部8を非点灯状態に制御しているが、点灯状態に移行させる構成を採用することもできる。
また、抵抗計の一例として、接地抵抗計1を例に挙げて説明したが、モード切替スイッチ6で抵抗測定モードが選択された状態においてメジャースイッチ7が未操作のときに、指針22の動作を停止させた状態において、測定対象の電圧測定を実行して、測定した電圧がしきい値以上のときに警報出力部8を作動させて警報状態に移行させる構成を絶縁抵抗計に適用してもよいのは勿論である。
また、上記の接地抵抗計1や絶縁抵抗計では、メータ部3に表記された電圧目盛23を指針22で指し示すことにより、測定した電圧を表示する構成を採用しているが、この構成に代えて、LEDやLCDで構成されたレベルメータを採用して、電圧を表示させる構成を採用することもできる。この構成では、処理回路34は、電圧目盛23を備えたメータ部3に対する指針22の動作を停止させる制御に代えて、レベルメータのLEDやLCDを非点灯状態に維持する制御を実行する。
また、上記の接地抵抗計1や絶縁抵抗計では、電源回路31が測定電圧Vmを出力する構成を採用しているが、測定電流を出力する構成を採用することもできる。
1 接地抵抗計
3 メータ部
4 接地側テストリード
5 電線側テストリード
6 モード切替スイッチ
7 メジャースイッチ
8 警報出力部
9 測定部
21 目盛板
22 指針
23 電圧目盛
24 抵抗目盛

Claims (1)

  1. 1つの目盛板上において1つの指針で指し示される抵抗目盛が表記されて構成されたメータ部と、抵抗測定モードおよび電圧測定モードのうちの1つを選択するモード切替スイッチと、抵抗測定のオン・オフを切り替えるメジャースイッチと、警報出力部と、前記抵抗測定モードのときに測定対象の抵抗を測定すると共に、前記電圧測定モードのときに測定対象の電圧を測定する測定部とを備え、
    前記測定部は、前記モード切替スイッチで前記抵抗測定モードが選択された状態において前記メジャースイッチが未操作のときに、前記指針の動作を停止させた状態において前記測定対象の電圧測定を実行して、当該測定した電圧が予め規定されたしきい値以上のときに前記警報出力部を作動させる抵抗計。
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