JP2012082895A - カム機構及び駆動力伝達装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カム機構7は、第1のカム面702a,712aを有する第1のカム溝702,712、及び第1のカム溝702,712よりも浅い第2のカム溝703,713がそれぞれの対向面に形成されたメインカム70及びパイロットカム71と、メインカム70及びパイロットカム71の間に介在する第1のカムボール72及び第2のカムボール73とを備え、第1のカムボール72は、第1のカム溝702,712を周方向に転動することでメインカム70及びパイロットカム71を離間させる方向のカム推力を発生させ、第2のカムボール73は、中立状態において第2のカム溝703,713に嵌合する。
【選択図】図4
Description
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る四輪駆動車の構成例を示す概略図である。図1に示すように、四輪駆動車101は、駆動力伝達装置1,駆動源としてのエンジン102,トランスアクスル103,一対の前輪104,104及び一対の後輪105,105を備えている。
図2は、駆動力伝達装置1の構成例を示す断面図である。図2に示すように、駆動力伝達装置1は、ディファレンシャルキャリア106(図1に示す)に対して相対回転可能な外側回転部材としてのハウジング2と、このハウジング2に相対回転可能な内側回転部材としてのインナシャフト3と、このインナシャフト3とハウジング2との間に介在するメインクラッチ4と、このメインクラッチ4に回転軸線Oに沿って並列するパイロットクラッチ5と、このパイロットクラッチ5の押圧力を発生させる駆動機構6と、この駆動機構6によるパイロットクラッチ5の押圧力の発生によってハウジング2の回転力をメインクラッチ4の押圧力に変換するカム機構7とから大略構成されている。
ハウジング2は、フロントハウジング8、及びフロントハウジング8に螺着等により一体に回転するように結合されたリヤハウジング9からなり、ディファレンシャルキャリア106(図1に示す)内に回転軸線Oを中心軸線として回転可能に収容されている。ハウジング2とインナシャフト3との間には、環状の収容空間2aが形成されている。この収容空間2aには潤滑油が封入されている。
インナシャフト3は、カム機構7の内周側に配置され、各外径が互いに異なる大小2つの円筒部3a,3b、及びこれら両円筒部3a,3b間に介在する段差部3cを有している。また、インナシャフト3は、ハウジング2の回転軸線O上に配置され、かつハウジング2に軸受17,18を介して相対回転可能に支持された円筒部材によって形成されている。
メインクラッチ4は、複数のアウタクラッチプレート41(外側摩擦板)、及び複数のインナクラッチプレート40(内側摩擦板)を有する湿式の多板クラッチからなる。インナクラッチプレート40には、潤滑油を流通させる油孔40bが形成されている。
パイロットクラッチ5は、図2に示すように、駆動機構6(後述)の駆動によるアーマチュア6bの電磁コイル6a側への移動によって互いに摩擦係合可能な円環状の摩擦板からなる複数のインナクラッチプレート50及び複数のアウタクラッチプレート51を有している。パイロットクラッチ5は、アーマチュア6bとリヤハウジング9との間に配置され、かつ収容空間2aに収容されている。
駆動機構6は、電磁コイル6a及びアーマチュア6bを有し、ハウジング2の回転軸線O上に配置されている。そして、駆動機構6は、電磁コイル6aの電磁力の発生によるアーマチュア6bの電磁コイル6a側への移動によってパイロットクラッチ5のインナクラッチプレート50及びアウタクラッチプレート51を摩擦係合させるように構成されている。
カム機構7は、図2に示すように、インナシャフト3からの回転力を受けて回転する押圧部材としての環状のメインカム70と、このメインカム70にハウジング2の回転軸線Oに沿って並列する環状のパイロットカム71と、メインカム70とパイロットカム71との間に介在する第1の転動体としての複数の第1のカムボール72と、同じくメインカム70とパイロットカム71との間に介在する第2の転動体としての複数の第2のカムボール73と、第1のカムボール72及び第2のカムボール73を保持するリテーナ74と有している。このカム機構7は、メインクラッチ4とリヤハウジング9との間に配置され、かつ収容空間2aに収容されている。
カム機構7は、ハウジング2の回転力がパイロットクラッチ5を介してパイロットクラッチ71のトルク受部711に伝達されることにより作動する。パイロットクラッチ5からトルク受部711に伝達されるトルクが小さい場合には、カム機構7はリターンスプリング75の復元力によってメインカム70とパイロットカム71とが最も接近した中立状態となる。また、トルク受部711に伝達されるトルクが大きくなると、そのトルクによってメインカム70とパイロットカム71とが相対回転し、カム推力を発生させる。
以上のように構成されたカム機構7及び駆動力伝達装置1によれば、以下に示す作用及び効果がある。
以上、本発明の駆動力伝達装置を上記第1の実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上記第1の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能であり、例えば次に示すような変形も可能である。
Claims (5)
- 周方向に対して傾斜したカム面を有するカム溝、及び前記カム溝よりも軸方向の深さが浅い凹部がそれぞれの対向面に形成され、相対回転可能な一対のカム部材と、
前記一対のカム部材間に介在する第1の転動体、及び前記第1の転動体よりも小径の第2の転動体とを備え、
前記第1の転動体は、前記カム溝の底部から前記カム面を周方向に転動することで前記一対のカム部材を軸方向に離間させる方向のカム推力を発生させ、
前記第2の転動体は、前記第1の転動体が前記カム溝の底部に位置する中立状態で前記凹部に嵌合する、カム機構。 - 前記凹部は、前記カム溝よりも外周側に形成された請求項1に記載のカム機構。
- 前記凹部は、前記カム溝のカム角よりも周方向に対して大きな傾斜角を有する傾斜面を有し、
前記第2の転動体は、前記中立状態において前記傾斜面に接して前記凹部に嵌合する請求項1又は2に記載のカム機構。 - 前記カム部材は、前記凹部の周方向側の領域に前記第2の転動体が乗り上げる平面を有し、前記傾斜面と前記平面との間が凸円弧状に形成された請求項3に記載のカム機構。
- 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のカム機構と、
前記カム機構の内周側に配置された内側回転部材と、
前記カム機構の外周側に配置された外側回転部材と、
前記内側回転部材と前記外側回転部材との間に配置された複数の摩擦板を有し、前記カム機構のカム推力を受けて前記内側回転部材と前記外側回転部材とをトルク伝達可能に連結するクラッチと
を備えた駆動力伝達装置。
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JP2010229363A JP5531903B2 (ja) | 2010-10-12 | 2010-10-12 | カム機構及び駆動力伝達装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015206423A (ja) * | 2014-04-22 | 2015-11-19 | トヨタ自動車株式会社 | カム機構 |
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