JP2012082053A - 張力発生装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この張力発生装置30は、ワイヤロープ12を案内する一対のローラ34の間に設けたシュー33と、このシュー33に対向配置されたシーブ35が先端に設けられた揺動レバー38とを有する。そして、揺動レバー38は、クレーンの無負荷時においては、スプリング36の付勢力がワイヤロープ12に加わる張力よりも強いことによって、シーブ35の外環とシュー33とを直接当接させることでワイヤロープ12の弛緩を抑止し、クレーンの負荷時においては、ワイヤロープ12に加わる張力がスプリング36の付勢力よりも強いことによって、シーブ35をシュー33から離隔させるように揺動される。
【選択図】図5
Description
また、シーブ内部の油の粘度は油温の変化によって一定でないから、クレーン使用時間が長くなると、内部の油が熱を帯びて粘度が低くなる。そのため、クレーン使用時間が長くなるほど、張力が弱くなる傾向があるという問題が生じる。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、油漏れのおそれがなく、クレーン使用時間に拘わらずワイヤロープに適度な張力を付与することができる張力発生装置を提供することを目的としている。
また、前記シューが回動可能に構成され、その軸と同軸に回生モータが取り付けられていれば、クレーンが無負荷時には、適度な抵抗を有する回生モータのシューにワイヤロープを当接することで、ウインチの巻上・巻下の作動とともに回生モータが発電する。この発電した電力は、例えばブームの先端部に設ける巻過警報機の電力等に使用することができる。
図1に示すように、この車両搭載型クレーン(以下、単に「クレーン」ともいう)1は、左右にアウトリガ2を備えたベース4上にコラム6が旋回用油圧モータ5の駆動により旋回自在に設けられている。そして、このコラム6の上端部には、ブーム伸縮用油圧シリンダ8の作動による伸縮およびブーム起伏用油圧シリンダ9の作動により起伏自在に枢支されたブーム7が設けられている。また、コラム6にはウインチ11がウインチ用油圧モータ10により駆動可能に設けられており、このウインチ11からブーム7の先端部7sに4本掛け仕様にワイヤロープ12を導いて、ブーム7の先端部7sのシーブ16を介して吊荷用のフック装置20のフック13にワイヤロープ12を掛回すことにより、フック装置20をブーム7の先端部7sから吊下している。なお、このクレーン1のフック装置20は、図4に示すように、フック格納時(たとえば特許第2548473号公報参照)には、ブーム7の先端部7sにフック装置20を当接させた後に、ブーム長手方向と略平行になるようにフック装置20を回動させて格納する格納装置付きの仕様である。具体的には、フック装置20が、ブーム7の先端部7sのシーブ16のピン16aを中心として、格納案内面20tに沿って回動されるようになっている。
ここで、図2および図3に拡大して示すように、このブーム7の先端部7sには、ウインチ11のウインチドラム(図3の符号11d参照)に巻回されたワイヤロープ12の乱巻を防止するための張力発生装置30が設けられている。
この張力発生装置30は、図2に示すように、ブーム7の先端部7sに設けられたブラケット31を有する。このブラケット31は、図2(b)に示すように、2枚のサイドプレート32からなり、自身基端部が、その2枚のサイドプレート32でブーム7の先端部7sのシーブ16を挟むとともに、シーブ16のピン16aと同軸に軸支されており、ピン16aまわりに自在に回動可能に設けられている。
このスプリング36の一端は揺動レバー38の基端部に掛けられ、他端はサイドプレート32に掛けられており、このスプリング36によって、揺動レバー38先端にあるシーブ35が常にシュー33側に付勢されている。
この張力発生装置30は、クレーンの無負荷時では、ワイヤロープ12に掛かる張力は、フック装置20の質量のみである。また、本実施例での4本掛けにおいては、各ワイヤロープ12に掛かる張力は1/4になるので、吊り上げ能力が数tになるクレーンでは、フック装置20の質量のみでは、わずかな張力にしかならない。
例えば、上記実施形態では、シーブ35の谷部分について特に説明をしなかったが、例えば使用するワイヤロープ12が決まっている場合であって、その使用ワイヤロープ12に変更がないときは、図8に示すように、ワイヤロープ12が直接触れる、シーブ35の谷部分35aの表面にワイヤロープ12と同じ「撚り」を表面に設けるとさらに抵抗が増すため好ましい(図8ではZ撚りのワイヤロープ12を使用したときを表している)。
具体的には、図9に示すように、シュー33を回動可能に構成し、その軸と同軸に回生モータ40を取り付ける。このような構成とすれば、クレーン1が無負荷時には、適度な抵抗を有する回生モータ40のシュー33にワイヤロープ12を当接すれば、ウインチ11の巻上・巻下の作動とともに回生モータ40が発電する。この発電した電力は、例えばブームの先端部7sに設ける巻過警報機の電力等に使用することができる。なお、この例では、押し付けローラであるシーブ35を小径のローラ35に置き換え、ワイヤロープ12をモータに押し付けやすくしている。
4 ベース
6 コラム
7 ブーム
11 ウインチ
12 ワイヤロープ
13 フック
16 シーブ
20 フック装置
30 張力発生装置
31 ブラケット
32 サイドプレート
33 シュー
34 ローラ(案内ローラ)
35 シーブ(押付けローラ)
36 スプリング
38 揺動レバー
Claims (4)
- クレーンのウインチドラムに巻回されたワイヤロープの乱巻を防止するための張力発生装置であって、
ブーム先端部に設けられたブラケットと、該ブラケットに設けられて、ブームの先端下面からフックに掛けられるワイヤロープを案内する一対の案内ローラと、該一対の案内ローラ同士の間の位置に設けられたシューと、該シューに対してワイヤロープを挟んで対向配置された押付けローラが先端に設けられた揺動レバーと、該揺動レバーを前記シュー側に向けて常時付勢するスプリングとを有し、
前記揺動レバーは、クレーンの無負荷時においては、前記スプリングの付勢力がワイヤロープに加わる張力よりも強いことによって、前記押付けローラと前記シューとの挟持によってワイヤロープの弛緩を抑止し、クレーンの負荷時においては、ワイヤロープに加わる張力が前記スプリングの付勢力よりも強いことによって、前記押し付けローラを前記シューから離隔させるように揺動されることを特徴とする張力発生装置。 - 前記ブラケットは、その基端部が、ブーム先端部のシーブと同軸に軸支され、当該軸まわりに自在に回動可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の張力発生装置。
- 前記シューが回動可能に構成され、その軸と同軸に回生モータが取り付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の張力発生装置。
- 前記ウインチドラムに巻回されたワイヤロープを押さえるワイヤロープ乱巻き防止手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の張力発生装置。
Priority Applications (1)
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JP2010229808A JP5628622B2 (ja) | 2010-10-12 | 2010-10-12 | 張力発生装置 |
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JP2010229808A JP5628622B2 (ja) | 2010-10-12 | 2010-10-12 | 張力発生装置 |
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JP2012082053A true JP2012082053A (ja) | 2012-04-26 |
JP5628622B2 JP5628622B2 (ja) | 2014-11-19 |
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ID=46241349
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country Status (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101611691B1 (ko) * | 2014-05-07 | 2016-04-14 | 주식회사 포스코 | 와이어로프 탈선방지 장치 및 이를 포함하는 크레인 |
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-
2010
- 2010-10-12 JP JP2010229808A patent/JP5628622B2/ja active Active
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Publication number | Publication date |
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JP5628622B2 (ja) | 2014-11-19 |
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