JP2012081628A - フィルムインサート成型用ハードコートフィルム及び製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のフィルムインサート成型用ハードコートフィルムは、フィルム基材及びハードコート層を含み、フィルム基材はゴム成分を含有したアクリル系樹脂からなり、ハードコート層は、電離放射線硬化型樹脂からなる。該ハードコート層は、電離放射線硬化型樹脂がフィルム基材上に鉛筆硬度B以上2H以下に硬化されてなる。
【選択図】図1
Description
全光線透過率(Tt):ヘーズメーターHZ−2、スガ試験機(株)製(JIS K7361−1)
ヘイズ値(Haze):ヘーズメーターHZ−2、スガ試験機(株)製(JIS K7136)
色差b値(黄色度):b値色差計、CR−10コニカミノルタ製(JIS K7105)
延伸率:万能材料試験機、オリエンテック(株)(A&D)製
鉛筆硬度:ハンディ鉛筆硬度計WWテスター、コーテック製
実施例1のフィルムインサート成型用ハードコートフィルムには、フィルム基材として、厚みが125μmのゴム成分含有のPMMAフィルムが使用された。フィルム基材上であって、成型品の外側となる面にハードコート層を形成するために、アクリル系の紫外線(UV)硬化型ハードコート剤(サンノプコ(株)製 SHC−017L)が用いられた。上記ハードコート剤は、メチルエチルケトン(MEK)でNV30%まで希釈・攪拌され粘度を調整された。このハードコート剤のコーティング液が、リバースロールコーターでゴム成分含有のPMMAフィルム基材の片面にコーティング速度15m/minで、3〜4μmの厚みに塗布された。コーティング液は、コーティング速度に合わせUV照射積算光量300mJ/cm2の条件で硬化され、十分に硬化したハードコート層が形成された。さらに、フィルム基材上の成型品の内側となる面にプライマー層がリバースコート法により1μmの厚みで形成された。プライマー層の形成にはポリエステル系の樹脂が用いられた。製造されたインサート成型用ハードコートフィルムの延伸率は50%であった。
実施例2においては、フィルム基材として実施例1と同じものが使用され、ハードコート層を形成するために他のハードコート剤(サンノプコ(株)製、SN−5X0606)が使用された。コーティング条件及びUV照射条件は実施例1と同様であった。製造されたハードコートフィルムの延伸率は35%であった。
実施例3においては、フィルム基材として実施例1と同じものが使用され、ハードコート層を形成するために他のハードコート剤(大同化成工業(株)製、ダイオレッドP5820T2)が使用された。コーティング条件及びUV照射条件は実施例1と同様であった。製造されたハードコートフィルムの延伸率は20%であった。
比較例1のフィルム基材として実施例1と同じアクリル系樹脂フィルムが使用され、ハードコート層として他のハードコート剤(DIC(株)製、アクリディック44−127)が使用された。コーティング条件及びUV照射条件は、実施例1と同様であった。製造されたハードコートフィルムの延伸率は70%で、鉛筆硬度は2Bであった。
比較例2のフィルム基材として実施例1と同じアクリル系樹脂フィルムが使用され、ハードコート層として他のハードコート剤(サンノプコ(株)製、SHC019LとNPX04を混合)が使用された。コーティング条件及びUV照射条件は実施例1と同様であった。製造されたハードコートフィルムの延伸率は20%であった。
比較例3のフィルム基材としては、実施例1のアクリル系樹脂フィルムに代えてPETフィルムが用いられた。その他の構成及び製造方法は、実施例1と同じであった。製造されたハードコートフィルムの延伸率は20%であった。
比較例4のフィルム基材としては、実施例2のアクリル系樹脂フィルムに代えてPETフィルムが用いられ、その他の構成及び製造方法は、実施例2と同じであった。製造されたハードコートフィルムの延伸率は10%であった。
実施例4では、実施例1と同様の条件で、アクリル樹脂系フィルム基材の一方の面にハードコート層が形成された後、反対側のフィルム基材面(加飾層形成面)にプライマー層が形成された。プライマー層は、アクリル系の熱硬化性樹脂(帝国インキ製、ISX)をバーコート法で厚さ1μmを塗布・乾燥し形成された。
比較例5では、フィルム基材、ハードコート層は実施例1と同様の条件で形成されたが、プライマー層は形成されなかった。
1B 第2態様のハードコートフィルム
1C 第3態様のハードコートフィルム
2 フィルム基材
3 ハードコート層
4 プライマー層
5 加飾層
10 フィルム基材
10a ハードコートフィルム成型体
11 プレフォーム型
12 ヒータ
13 圧縮空気
14 トリミングカッター
15 成型金型
15a 可動型
15b 樹脂注入側金型
16 樹脂注入口
17 注入樹脂
18 樹脂成型層
19 樹脂成型体
比較例2のフィルム基材として実施例1と同じアクリル系樹脂フィルムが使用され、ハードコート層として他のハードコート剤(サンノプコ(株)製、SHC019LとNPX04を混合)が使用された。コーティング条件及びUV照射条件は実施例1と同様であった。製造されたハードコートフィルムの延伸率は10%であった。
Claims (16)
- フィルムインサート成型用ハードコートフィルムであって、
フィルム基材及びハードコート層を含み、
前記フィルム基材はゴム成分を含有したアクリル系樹脂からなり、
前記ハードコート層は、電離放射線硬化型樹脂からなる、
ことを特徴とする、ハードコートフィルム。 - フィルムインサート成型用ハードコートフィルムであって、
フィルム基材及びハードコート層を含み、
前記フィルム基材はアクリル系樹脂からなり、
前記ハードコート層は、電離放射線硬化型樹脂が前記フィルム基材上に鉛筆硬度B以上2H以下に硬化されてなる、
ことを特徴とする、ハードコートフィルム。 - 前記アクリル系樹脂が、ゴム成分を含有したメタクリル酸重合体である、
ことを特徴とする、請求項2に記載のハードコートフィルム。 - 前記ゴム成分が、メタクリル酸アルキル又はアクリル酸アルキルと多官能単量体との共重合体からなる、
ことを特徴とする、請求項1又は3に記載のハードコートフィルム。 - 前記多官能単量体がビニル基を含んだ単量体である、
ことを特徴とする、請求項4に記載のハードコートフィルム。 - 前記ハードコート層は、前記電離放射線硬化型樹脂が200mJ/cm2以上800mJ/cm2以下の照射積算光量のUV照射によりフィルム基材上に硬化されてなる、
ことを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のハードコートフィルム。 - さらにプライマー層及び加飾層を含み、前記プライマー層は、前記フィルム基材と前記加飾層との間に形成される、
ことを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載のハードコートフィルム。 - ハードコートフィルムの延伸率が10パーセント以上60パーセント以下である、
ことを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載のハードコートフィルム。 - ハードコートフィルムの延伸率が20パーセント以上50パーセント以下である、
ことを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載のハードコートフィルム。 - 前記ハードコート層の厚さが0.5μmないし10μmである、
ことを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載のハードコートフィルム。 - 前記ハードコートフィルムの透過率が91.0パーセント以上、
ヘイズ値が0.5パーセント以下である、
ことを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載のハードコートフィルム。 - 前記フィルム基材、前記ハードコート層及び前記プライマー層の全てがアクリル系樹脂からなる、
ことを特徴とする、請求項7〜11のいずれかに記載のハードコートフィルム。 - フィルムインサート成型用ハードコートフィルムの製造方法であって、
フィルム基材としてゴム成分を含有するアクリル系樹脂を用意する工程と、
前記フィルム基材の一方の面に、UV照射によりUV硬化型樹脂を硬化させて鉛筆硬度B以上2H以下のハードコート層を形成する工程と、
を含む、ことを特徴とする方法。 - 前記アクリル系樹脂は、ゴム成分を含有したメタクリル酸重合体であり、
前記ゴム成分は、メタクリル酸アルキル又はアクリル酸アルキルと多官能単量体との共重合体からなり、
前記多官能単量体は、ビニル基を含んだ単量体である、
ことを特徴とする、請求項13に記載の方法。 - さらに、前記鉛筆硬度B以上2H以下のハードコート層を形成するために、UV照射の照射積算光量を200mJ/cm2以上800mJ/cm2以下の範囲にする工程、を含む、
ことを特徴とする請求項13又は14に記載の方法。 - さらに、プライマー層を前記フィルム基材上のもう一方の面に形成した後に加飾層を形成する工程を含む、
ことを特徴とする請求項13〜15のいずれかに記載の方法。
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