JP2012081628A - フィルムインサート成型用ハードコートフィルム及び製造方法 - Google Patents

フィルムインサート成型用ハードコートフィルム及び製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】フィルムインサート成型用ハードコートフィルムであって、樹脂成型品の表面を保護するために、フィルム基材の一方の面に、十分な表面硬度を有するハードコート層を備えながら深絞りの形状に対応し、クラックや白化、皺の生じないハードコートフィルム及びその製造方法を提供する。
【解決手段】本発明のフィルムインサート成型用ハードコートフィルムは、フィルム基材及びハードコート層を含み、フィルム基材はゴム成分を含有したアクリル系樹脂からなり、ハードコート層は、電離放射線硬化型樹脂からなる。該ハードコート層は、電離放射線硬化型樹脂がフィルム基材上に鉛筆硬度B以上2H以下に硬化されてなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、携帯電話、パソコン、家電製品、オフィス機器、自動車内外装部品などの成型品の表面保護及び加飾に使用されるフィルムインサート成型用ハードコートフィルム及びその製造方法に関する。
従来、樹脂等からなる各種成型品の表面に模様を施し、ハードコート層を設ける手法として、樹脂成型材料とフィルム基材の上に印刷層やハードコート層が形成されたハードコートフィルムとを金型により一体的に成型(インサート成型)する方法がある。この方法で使用されるフィルムインサート成型用のハードコートフィルムは、高延伸性、透明性、低ヘイズ、耐侯性、耐傷付き性、耐薬品性、耐熱性、印刷適性に優れていることが好ましい。
このようなインサート成型用のハードコートフィルムとして、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム基材の一方の面(外側面)にハードコート層を備え、他方の面(内側面)に蒸着層等を備えたハードコートフィルムが提案されている(特許文献1;特開2005−280122号公報、特許文献3;特開2009−274378号公報)。
インサート成型の方法で、絞り形状が浅い成型品を製造する場合、このようなハードコートフィルム用のフィルム基材として、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)が用いられている。PETフィルムは、表面に傷つきやすい欠点を有しているために、フィルム基材表面にハードコート材をコーティングして耐傷付き性を補っている。ハードコート材としては、シリコン系、アクリル系、メラミン系等の熱硬化型ハードコート材や、アクリル系の電離放射線硬化型ハードコート材が知られている。
特開2005−280122号公報
特開2009−202498号公報
特開2009−274378号公報
しかしフィルム基材として前記PETフィルムと組み合せた場合、比較的成型絞りが深くなると、フォーミング(成型)の際の賦形が甘くなり、型に忠実な成型ができないという問題、絞りの深い部分やエッジ部分、曲率半径(R)の小さい部分のハードコート層にクラックや白化を生じるという問題があり、十分な成型品が得られなかった
また、絞り形状が深い場合はアクリル系樹脂フィルム、ポリカーボネートフィルムがフィルム基材として用いられているが、耐傷付き性を補うためにハードコート処理はなされていない。このため、耐傷付き性が損なわれ、物理的衝撃に対して著しく外観が損なわれる問題があった。
ポリカーボネートフィルム等に半硬化状態のハードコート層を形成し、プレフォーム型で成型した後に完全硬化させて、深絞りの形状に形成する方法が提案されているが(特許文献2;特開2009−202498号公報)、該方法は二段階の工程を要し、プレフォーム後に時間が経過すると、半硬化または未硬化のハードコート層が経時変化して、所望の品質を保てないという問題がある。
本発明は、フィルムインサート成型用ハードコートフィルムであって、樹脂成型品の表面を保護するために、フィルム基材の一方の面に、十分な表面硬度を有するハードコート層を備え、深絞りの形状でのインサート成型においてもハードコート層にクラックや白化、皺の生じないハードコートフィルム及びその製造方法を提供することを目的とする。また本発明の他の目的は、フィルム基材のもう一方の面にプライマー層を有し、その上に加飾層が密着性よく形成できるハードコートフィルムを提供することである。さらに本発明の他の目的は、透明性、ヘイズ値に優れたハードコートフィルムを提供することである。
本発明に従った態様のフィルムインサート成型用ハードコートフィルムは、フィルム基材及びハードコート層を含み、前記フィルム基材はゴム成分を含有したアクリル系樹脂からなり、前記ハードコート層は電離放射線硬化型樹脂からなることを特徴とする。
前記アクリル系樹脂としては、ゴム成分を含有したメタクリル酸重合体であることが好ましい。ゴム成分を含有するメタクリル酸重合体は、従来、フィルム基材として用いられているPETフィルムと比較して、透明性、耐候性、延伸性において優れている。本発明に従い、フィルムインサート成型用ハードコートフィルムのフィルム基材としてゴム成分を含有したアクリル樹脂を用いることにより、亀裂や破断、剥離を生ずることなく、深絞りの成型体を製造することが可能である。
本発明に従った他の態様のフィルムインサート成型用ハードコートフィルムは、フィルム基材及びハードコート層を含み、前記フィルム基材はアクリル系樹脂からなり、前記ハードコート層は、電離放射線硬化型樹脂が前記フィルム基材上に鉛筆硬度B以上2H以下に硬化されてなることを特徴とする。
ここで使用するアクリル系樹脂は延伸性に優れ、絞りの浅い成型体から深絞り成型体まで、広範囲なインサート成型品を製造することができる。また、アクリル系樹脂は透明性に優れ、成型品が加飾層(蒸着層、印刷層)を含む場合でも、絵柄や文字が鮮明となる。
本発明のフィルムインサート成型用ハードコートフィルムが有するハードコート層は、電離放射線硬化型樹脂(UV硬化型樹脂、EB硬化型樹脂)により形成される。電離放射線硬化型樹脂としては、光(紫外線を含む)によって硬化するウレタンアクリレート系光硬化型樹脂又はエポキシアクリレート系光硬化型樹脂が好適である。
特に、本発明のハードコートフィルムにかかるハードコート層は、前記電離放射線硬化型樹脂がフィルム基材上に鉛筆硬度B以上2H以下に硬化されることを特徴とする。該硬度によれば、表面に十分な耐傷付き性を有しながら、クラックや白化のない深絞りの成型品を製造することができる。該硬度を得るために、電離放射線硬化型樹脂としてUV硬化型樹脂を使用した場合、200mJ/cm以上800mJ/cmの照射積算量となるUV照射により硬化されることが好ましい。
さらに、前記ハードコート層の厚さは、0.5μm以上10μm以下であることが好ましい。この範囲であれば、安定したハードコート層を形成することができる。
本発明の他の態様として、ハードコートフィルムは、さらにフィルム基材面のハードコート層とは反対の面にプライマー層を有し、さらに加飾層(蒸着層、印刷層)を有してよい。プライマー層としては加飾層と密着性の良い樹脂が用いられる。加飾層は、インサート成型品の絵柄、模様及び文字等となる。
さらに本発明のハードコートフィルムにおいて、フィルム基材、ハードコート層及びプライマー層のすべてが、アクリル系樹脂からなってもよい。同一系統の樹脂を用いることで、各接合部分の機械強度が増し、高い密着性を有し、皺が発生することもない。さらに、光学特性が均一となって、高い透明性を有するハードコートフィルムを製造することができる。
本発明の態様に従ったフィルムインサート成型用ハードコートフィルムの延伸率は、10パーセントから60パーセントの範囲であることが好ましい。該延伸率によれば、絞りの浅い成型体から深絞りの成型体のインサート成型品を製造できるためである。さらに、十分な表面硬度を保ちながら、深絞りの成型体を形成するために、ハードコートフィルムの延伸率は20パーセントから50パーセントであることがより好ましい。
さらに、前記ハードコートフィルムは、透過率が91.0%以上、ヘイズ値が0.5%以下であることが好ましい。透明性が高くヘイズ値が低いハードコートフィルムにより、加飾層の絵柄、模様が鮮明となって美観に優れた成型品を製造することができる。
本発明に従ったフィルムインサート成型用ハードコートフィルムを製造する方法は、フィルム基材としてゴム成分を有するアクリル系樹脂を用意する工程と、フィルム基材の一方の面に、UV照射によりUV硬化型樹脂を鉛筆硬度B以上2H以下に硬化させてハードコート層を形成する工程とを含むことを特徴とする。該硬度を得るために、UV照射の照射積算光量を200mJ/cm以上800mJ/cm以下とする工程をさらに含んでよい。
本発明に従ったハードコートフィルムを製造する方法は、さらにプライマー層を形成する工程及びプライマー層を形成した後その上に加飾層を形成する工程を含んでよい。
さらに、ここで用意されるアクリル系樹脂はゴム成分を含有したメタクリル酸重合体であり、前記ゴム成分はメタクリル酸アルキル又はアクリル酸アルキルとビニル基を含んだ多官能単量体との共重合体からなってよい。
本発明のフィルムインサート成型用ハードコートフィルムによれば、深絞りの成型においても延伸性に優れ、成型時にクラックや白化、皺の発生がない。さらに、耐傷付き性に優れたハードコート層を備えた成型品を製造することができる。また、絞り深さが異なる製品に対応して、フィルム基材の厚みやハードコート層の硬度(鉛筆硬度)を調整することができる。
また、蒸着層及び/または印刷層に対して密着性に優れたプライマー層を有する本発明のハードコートフィルムにより、微細で明確な絵柄が密着性高く形成された成型品を製造することができる。
図1は本発明のインサート成型用ハードコートフィルムのひとつの態様を模式的に示す断面図である。 図2は本発明のインサート成型用ハードコートフィルムの他の態様を模式的に示す断面図である。 図3は本発明のインサート成型用ハードコートフィルムのもう一つの他の態様を模式的に示す断面図である。 図4は本発明のインサート成型用ハードコートフィルムを用いたインサート成型のプロセスを示す図である。 図5はスチールウール試験における本発明の実施例と比較例のラビング回数とヘイズ値の相関を示す図である。
本発明のさまざまな特徴は、本発明の限定を意図するものではないが、好適実施例とともに説明される。図面は説明の目的で単純化され、尺度も必ずしも一致しない。
図1、図2、図3において、本発明に係るフィルムインサート成型用ハードコートフィルムの異なる態様が模式的な断面図により示されている。
図1には、フィルム基材2の上にハードコート層3を形成した本発明のひとつの態様であるハードコートフィルム1Aが示されている。図2には、ハードコート層3の反対側のフィルム基材2の上に加飾層(蒸着層又は印刷層)を形成するためのプライマー層4が形成されてなる本発明の他の態様のハードコートフィルム1Bが示されている。図3には、さらにプライマー層4の上に加飾層5を形成した本発明のもうひとつの他の態様のハードコートフィルム1Cが示されている。
樹脂成型品を製造するために使用されるハードコートフィルムは、図1に示されているハードコートフィルム1Aの態様で使用される場合もあるが、加飾層5(蒸着層/印刷層)が設けられる場合もある。後者の場合では、図2の1Bまたは図3の1Cに示されているように、ハードコート層3の反対側のフィルム基材2上にプライマー層4が設けられることが好ましい。プライマー層4により、加飾層5の密着性が向上し、剥離や皺の発生が防止される。
フィルム基材2はアクリル系樹脂からなり、アクリル系樹脂フィルムとしては、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸シクロヘキシル等のメタクリル酸アルキルエステルや、スチレン、アクリロニトリル等の共重合体が用いられる。アクリル系樹脂からなるフィルム基材2は単体において延伸性に優れ、ハードコート層3と組み合せても伸延性を保ち、深絞り構造の成型に適している。
さらに、フィルム基材2の上記アクリル系樹脂は、ゴム成分を含有することが好ましい。ゴム成分を含有することにより、上記共重合体はより優れた耐衝撃性及び延伸性を付与されることになる。ゴム成分としては、メタクリル酸アルキル又はアクリル酸アルキルと多官能単量体との共重合体が使用できる。多官能単量体としては、ビニル基を含んだ単量体が好ましい。
耐衝撃性、延伸性に加え、透明性、耐候性の観点から、本発明に従ったフィルム基材2は、ゴム成分を含有するメタクリル酸重合体からなることが好ましい。本発明に従って、ゴム成分を含有するPMMA(ポリメチルメタクリレート)をフィルム基材2として使用することにより、従来のPETフィルム基材を用いたハードコートフィルムと比較して、低ヘイズで透明性に優れ、さらに耐侯性に優れた成型品を製造することができる。
フィルム基材2の厚さは25μm以上、300μm以下の範囲が好ましい。25μm未満であるとフィルムが破断しやすく、300μmを越えると成型性が悪くなる。より好ましい範囲は、50μm以上、250μm以下である。
ハードコート層3は、紫外線(UV)や電子線(EB)等で硬化する電離放射線硬化型樹脂のコーティング材をコーティングして形成される。電離放射線硬化型樹脂として、ウレタンアクリレート系樹脂、エポキシアクリレート系樹脂が好ましい。これらハードコート材は、アクリル系樹脂からなるフィルム基材2と密着性がよいためである。
ハードコート層3を形成するために、上記ウレタンアクリレート系樹脂又はエポキシアクリレート系樹脂が、硬化後に所望の厚みとなるようにフィルム基材の一方の面に塗布され、さらに、使用する樹脂に適した波長の光(紫外線を含む)が照射される。
本発明のハードコート層3は、上記電離放射線硬化型樹脂の層が、前記フィルム基材2上に形成され、鉛筆硬度B以上2H以下に硬化されてなることを特徴とする。
製造される成型品の耐傷付き性は、ハードコート層3の性能に大きく影響される。通常耐傷付き性能を評価するためには、鉛筆硬度を用いることができる。ハードコート層3の硬度は、鉛筆硬度B未満であると傷付きやすくなり、2Hを越えると深絞り成型の場合に、曲げによってひび割れが発生しやすくなるので好ましくない。
鉛筆硬度は、JIS K5600に準拠し、引っかき硬度(鉛筆法)試験器により、鉛筆としては三菱ユニ(MITSU−BISHI UNI)を用いて、ハードコート層3の表面に鉛筆を45±1度の角度で、上から750±10gの荷重を掛け、10mm程度引っかき、傷の付き具合を確認して判定し、測定される。
ハードコート層3が鉛筆硬度B以上2H以下に硬化されてなる本発明によれば、深絞り成型品やエッジ部分、曲率半径の小さい部分でも、ハードコート層3にクラックや白地の発生がない。
UV硬化型樹脂をUV照射により硬化してハードコート層3を形成する場合、UV照射積算光量は、200mJ/cm以上、800mJ/cm以下の範囲が好ましい。200mJ/cm未満では、硬化が不十分で所望の硬度が得られない。硬度が十分でないと、成型までに時間を要する場合、ハードコート層が経時変形し、品質を保ったままの保管が難しくなる。一方照射積算光量が800mJ/cmよりも高くなるとUV照射の熱量が増加するため、アクリル系樹脂フィルムが軟化し、ハードコートコーティング時の寸法精度が著しく悪化する。
照射積算光量が200mJ/cm以上、800mJ/cm以下の範囲であれば、本発明の所望の表面硬度が得られ、積層ハードコートフィルムの状態で経時変化が無く、運搬や保管が可能であり、加飾層を形成した後、時間を置いても皺や成型後の形状変化の心配がない。
ハードコート層の厚さは、0.5μm以上、10μm以下の範囲とするのが好ましい。0.5μm未満であると十分な強度や剛性が得られない。10μmを越えるとカールやクラックが発生しやすくなる。このような問題が生じると、後の工程(印刷、トリミング、インサート成型等)の作業性が著しく低下する。
ハードコート層の形成方法については、特に制限がない。例えばリバースコート法、バーコート法、ロールコート法、ダイコート法、ナイフコート法、グラビアコート法等を用いることができる。
また、紫外線(UV)を照射するには、高圧水銀ランプ、ハロゲンランプ、キセノンランプ等の有電極ランプが使用できる。また、米国フュージョン社製のフュージョンランプに代表される無電極ランプ等を使用することができる。
本発明の他の態様として、さらにプライマー層4が、フィルム基材2のもう一方の面、つまりハードコート層3の反対側のフィルム基材2上(補強樹脂形成面側)に加飾層5(蒸着層及び/又は印刷層)との密着性を向上するために形成される。
プライマー層4の材質としては、一液熱硬化性ウレタン樹脂、メラミン系樹脂、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂等、又は二液硬化性ウレタン系樹脂等が使用できる。プライマー層4の層厚さは0.5μmないし5μmの範囲が適している。0.5μm未満では、密着強度への寄与が低く、5μmを越えると密着性の劣化や成型時にクラックが発生しやすくなるため好ましくない。
プライマー層4の形成方法としては、例えばリバースコート法、バーコート法、ロールコート法、ダイコート法、ナイフコート法、グラビアコート法、コンマコート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などが使用できる。
インサート成型前に、プライマー層4の上に加飾層5として蒸着層及び/又は印刷層が設けられる。印刷層としての加飾層5の形成方法としては、オフセット印刷法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などが用いられる。また、加飾層5は、金属蒸着層からなるもの、あるいは印刷層と金属薄膜層との組み合わせからなるものでもよい。金属薄膜層は、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティングなどで形成される。
本発明のハードコートフィルム(1A、1B、1C)の延伸率は、フィルム基材2とハードコート層3の材質及び厚さに対応して、10%から60%の範囲で適宜選択することができる。延伸率が10%未満では、複雑な形状や深絞りの場合、クラック(ひび割れ)が入る恐れがある。ただし、延伸率が5%から10%の範囲でも、携帯電話のタッチスクリーンや浅絞りの成型体には使用できる。一方、延伸率が60%を超えると鉛筆硬度がB未満になり、耐傷付き性が急激に悪化して、ハードコートフィルムとして好ましくない。
深絞り成型の場合の延伸率は、20%〜50%の範囲が好ましい。この範囲の延伸率であれば、深絞りの成型が可能でかつ十分な表面硬度を得ることができる。例えば、この20%〜50%の範囲にある延伸率をもつハードコートフィルムは、ノートパソコンや携帯電話のフレーム(筐体)の比較的深絞りの成型体に適している。
図4は、本発明によるフィルムインサート成型用ハードコートフィルムを用いて成型品を製造する工程を示す。
インサート成型には、前もって用意したハードコートフィルム1A(図1)、又は、プライマー層4が形成されたハードコートフィルム1B(図2)に加飾層5(蒸着層及び/又は印刷層)が形成されたハードコートフィルム1C(図3)が使用される。本発明のハードコートフィルムはいずれの態様においても、ハードコート層を照射積算光量200mJ/cm以上でUV硬化してあるため、搬送又は保管されたものを使用してもハードコート層の経時変化による皺や曲がりが生じる心配が無い。以下で、ハードコートフィルム1Cを一例として用いてインサート成型を行うプロセスを説明する。
図4(a)は、インサート成型を行う前に、インサートフィルム10をヒータ12で加熱軟化させる工程を示す。この工程において、インサートフィルム10は、ハードコート層3の面をヒータ側に、加飾層5の面をプレフォーム型側にして配置されている。
図4(b)は、真空圧空成型によりインサートフィルム10の表面形状を成型する工程を示す。この工程において、ヒータ12により加熱軟化させたインサートフィルム10が、圧縮空気13とともにプレフォーム型11のエアー吸引孔(図示せず)からエアーの吸引によりプレフォーム型11に沿わせて成型(プレ成型)され、ハードコートフィルム成型体10aが作られる。この工程で、真空圧空成型のほか、真空成型、圧空成型、プレス成型も利用できる。
図4(c)はトリミング工程を示す。この工程で、プレ成型されたフィルム成型体10aがプレフォーム型11から取り出され、不要部分をトリミングカッター14でトリミングされる。
図4(d)は、トリミングの終了したフィルム成型体10aが金型15内に配置される工程を示す。この工程でフィルム成型体10がハードコート層3側を外側にし、加飾層5を有する側を注入樹脂側にして配置された可動型15aを樹脂注入側の金型15bに重ね合わせて、金型15の型締めが行われる。
図4(e)は金型に成型樹脂を射出する工程を示す。この工程で、樹脂注入口16から高温で溶解した成型樹脂17が金型内に射出される。樹脂成型層18が形成されると同時にその表面に前記ハードコートフィルム成型体10aが一体化して接着されたハードコートフィルム付き樹脂成型体19が作られる。樹脂成型材料としては、例えば、アクリル樹脂、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体)樹脂、オレフィン樹脂、スチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂などの熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂を使用することができる。
図4(f)は、金型15の冷却後、前記金型15を開いた状態を示す。ハードコートフィルム付き樹脂成型体19が取り出され本発明のハードコートフィルムを用いたインサート成型品が完成する。
以下に本発明の範囲を限定することを意図しない好適な実施例について説明し、従来の例との比較を行う。
本発明の実施例のフィルム基材として用いたアクリル系樹脂としては、ゴム成分を含有するポリメチルメタクリレート(PMMA)フィルム(住友化学(株)製テクノロイS014G)が使用された。比較例ではフィルム基材として、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(東レ(株)製ルミラーU48)も用いられた。いずれのフィルムも厚みは125μmであった。
表1に、実施例のアクリル系樹脂フィルムと比較例のPETフィルムの物性、すなわち全光線透過率、ヘイズ値、色差b値(黄色度)、延伸率及び鉛筆硬度を示す。
Figure 2012081628
各物性の測定方法及び測定機器は以下のとおりである。
全光線透過率(Tt):ヘーズメーターHZ−2、スガ試験機(株)製(JIS K7361−1)
ヘイズ値(Haze):ヘーズメーターHZ−2、スガ試験機(株)製(JIS K7136)
色差b値(黄色度):b値色差計、CR−10コニカミノルタ製(JIS K7105)
延伸率:万能材料試験機、オリエンテック(株)(A&D)製
鉛筆硬度:ハンディ鉛筆硬度計WWテスター、コーテック製
全光線透過率(Tt)とは、透明プラスチックの光線透過度のことで、可視光線と紫外線を使用した試験がある。
ヘイズ値(=Td/Tt×100(%):拡散透過率=Td、全光線透過率=Tt)は、透明プラスチックの内部又は表面の不明瞭な曇りの外観の度合いを示す値であり、数値はプラスチックの曇価ともいう。
b値変色度とは、色差においてb軸が青〜黄を表し、マイナスは青、プラスは黄であることから、b値変色度が高いほど黄変色することを示す。
延伸率は、ハードコート層にクラックが生じた時の延伸率を測定し、フィルム基材単体の延伸率は破断した時の延伸率を測定した。サンプルサイズは20mm×150mm、引張速度は10mm/min、試験温度は80℃であった。
鉛筆硬度は、鉛筆の角度が45度、荷重が750gで測定された。サンプル数=5で測定し、傷のないものが4以上あれば合格とした。
表1に示すとおり、ゴム成分含有のPMMAフィルムは、従来のPETフィルムと比較して、高透過率、低ヘイズ、低黄変色性であり、さらに延伸率も高い。しかし鉛筆硬度は2B以下であるため、ハードコート層を形成することによって保護する必要がある。
実施例1
実施例1のフィルムインサート成型用ハードコートフィルムには、フィルム基材として、厚みが125μmのゴム成分含有のPMMAフィルムが使用された。フィルム基材上であって、成型品の外側となる面にハードコート層を形成するために、アクリル系の紫外線(UV)硬化型ハードコート剤(サンノプコ(株)製 SHC−017L)が用いられた。上記ハードコート剤は、メチルエチルケトン(MEK)でNV30%まで希釈・攪拌され粘度を調整された。このハードコート剤のコーティング液が、リバースロールコーターでゴム成分含有のPMMAフィルム基材の片面にコーティング速度15m/minで、3〜4μmの厚みに塗布された。コーティング液は、コーティング速度に合わせUV照射積算光量300mJ/cmの条件で硬化され、十分に硬化したハードコート層が形成された。さらに、フィルム基材上の成型品の内側となる面にプライマー層がリバースコート法により1μmの厚みで形成された。プライマー層の形成にはポリエステル系の樹脂が用いられた。製造されたインサート成型用ハードコートフィルムの延伸率は50%であった。
実施例2
実施例2においては、フィルム基材として実施例1と同じものが使用され、ハードコート層を形成するために他のハードコート剤(サンノプコ(株)製、SN−5X0606)が使用された。コーティング条件及びUV照射条件は実施例1と同様であった。製造されたハードコートフィルムの延伸率は35%であった。
実施例3
実施例3においては、フィルム基材として実施例1と同じものが使用され、ハードコート層を形成するために他のハードコート剤(大同化成工業(株)製、ダイオレッドP5820T2)が使用された。コーティング条件及びUV照射条件は実施例1と同様であった。製造されたハードコートフィルムの延伸率は20%であった。
比較例1
比較例1のフィルム基材として実施例1と同じアクリル系樹脂フィルムが使用され、ハードコート層として他のハードコート剤(DIC(株)製、アクリディック44−127)が使用された。コーティング条件及びUV照射条件は、実施例1と同様であった。製造されたハードコートフィルムの延伸率は70%で、鉛筆硬度は2Bであった。
比較例2
比較例2のフィルム基材として実施例1と同じアクリル系樹脂フィルムが使用され、ハードコート層として他のハードコート剤(サンノプコ(株)製、SHC019LとNPX04を混合)が使用された。コーティング条件及びUV照射条件は実施例1と同様であった。製造されたハードコートフィルムの延伸率は20%であった。
比較例3
比較例3のフィルム基材としては、実施例1のアクリル系樹脂フィルムに代えてPETフィルムが用いられた。その他の構成及び製造方法は、実施例1と同じであった。製造されたハードコートフィルムの延伸率は20%であった。
比較例4
比較例4のフィルム基材としては、実施例2のアクリル系樹脂フィルムに代えてPETフィルムが用いられ、その他の構成及び製造方法は、実施例2と同じであった。製造されたハードコートフィルムの延伸率は10%であった。
実施例1〜3及び比較例1〜4の機械特性及び光学特性が表2に示されている。表2における密着性は、カッターで5×5のマス目を作り、セロテープ(登録商標)で剥がした結果、25マス中剥がれずに残ったマス目の数を示している(JIS K5600)。
Figure 2012081628
表2のとおり、実施例1、2及び3は、深絞り用成型体のハードコートフィルムに適した機械特性及び光学特性を有している。
比較例1は、実施例より延伸性に優れているが、鉛筆硬度がB未満となったため傷が入り易く、ハードコート層として適さない。
比較例2は、鉛筆硬度が高く傷付き難いが延伸性が低いため、深絞り成型体ではハードコート層にクラックや白化を生じてしまう。ただし、絞りの浅い携帯電話用のタッチスクリーンやノートパソコンなどのフラットパネル部の成型体に適している。比較例2ではフィルム基材にアクリル系樹脂フィルムを用いており、ヘイズ値が低く透明度が高い。
比較例3及び4は、フィルム基材としてPETフィルムが用いられ、その上にハードコート層が形成されたものである。PETフィルムが用いてられているため、実施例1、2及び3に比較して鉛筆硬度は高いが、延伸性が低いために深絞り成型用のハードコートフィルムとして適さない。また、ヘイズ値が高く、加飾層の鮮明度で劣る。さらに、比較例3及び4のハードコートフィルムは、延伸率を測定する場合、フィルム基材にPMMAを使用したものに比べ約3倍の引張荷重が必要であった。
以上のとおり、本発明に従うゴム成分を含有するPMMAフィルム基材が使用されたハードコートフィルムは、従来のPETフィルム基材を使用したものと比較して深絞りの成型に適している。
図5は実施例1ないし3及び比較例1のハードコートフィルムのスチールウール試験を行った際のラビング回数とヘイズ値の相関を示す。試験方法は、#0000スチールウール試験機を用いて加重200g、ストローク25mmで500回ラビングし、傷の入り具合をヘイズ値で評価するものである。
図5に示されているとおり、実施例1ないし3のハードコートフィルム32、33及び34では、スチールウール試験を500回行ってもヘイズ値にほとんど変化がなく、低い値が保たれている。一方、比較例1のハードコートフィルム31では、20回以上の試験で急激にヘイズ値(曇価)が増加し、スチールウール試験により傷が発生し曇り度が増加している。
次に、実施例としてプライマー層ありのハードコートフィルム、比較例としてプライマー層なしのハードコートフィルムの表面にそれぞれ加飾層としてインキ層が形成され、これらに対して規定の密着試験が行われ、インキ層の密着強度が試験された。
実施例4
実施例4では、実施例1と同様の条件で、アクリル樹脂系フィルム基材の一方の面にハードコート層が形成された後、反対側のフィルム基材面(加飾層形成面)にプライマー層が形成された。プライマー層は、アクリル系の熱硬化性樹脂(帝国インキ製、ISX)をバーコート法で厚さ1μmを塗布・乾燥し形成された。
比較例5
比較例5では、フィルム基材、ハードコート層は実施例1と同様の条件で形成されたが、プライマー層は形成されなかった。
上記実施例4及び比較例5のためのハードコートフィルムにそれぞれインキ層(プレル社製、ノリファンN2K)をバーコート法で塗布した後、80℃で30分乾燥させた。乾燥後のインキ層厚は10μmとなるようにした。
密着性強度試験における密着性の測定は、前記密着性の測定と同様の方法で行った。その結果、プライマー層を有する実施例4のハードコートフィルムは、25/25であった。これに対して、プライマー層を有しない比較例5のハードコートフィルムで剥離しないマス目は、5/25であった。
以上のとおり、本発明にかかるフィルムインサート成型用ハードコートフィルムは、フィルム基材に特にゴム成分を含有するアクリル系樹脂を用い、ハードコート層として、電離放射線硬化型樹脂を所定の硬度に形成してなるために、高い延伸性とともに十分な表面硬度を有するものである。本発明のハードコートフィルムによれば、深絞りの成型品を製造する際にもクラックや白化の発生がない。また、低ヘイズで透明性、耐傷付き性、耐候性が高く、美観に優れた成型品を製造することができる。また本発明のプライマー層により、加飾層の密着性を十分に高めることができる。
本発明の思想及び態様から離れることなく多くのさまざまな修正が可能であることは当業者の知るところである。したがって、言うまでもなく、本発明の態様は例示に過ぎず、本発明の範囲を限定するものではない。
1A 第1態様のハードコートフィルム
1B 第2態様のハードコートフィルム
1C 第3態様のハードコートフィルム
2 フィルム基材
3 ハードコート層
4 プライマー層
5 加飾層
10 フィルム基材
10a ハードコートフィルム成型体
11 プレフォーム型
12 ヒータ
13 圧縮空気
14 トリミングカッター
15 成型金型
15a 可動型
15b 樹脂注入側金型
16 樹脂注入口
17 注入樹脂
18 樹脂成型層
19 樹脂成型体
比較例2
比較例2のフィルム基材として実施例1と同じアクリル系樹脂フィルムが使用され、ハードコート層として他のハードコート剤(サンノプコ(株)製、SHC019LとNPX04を混合)が使用された。コーティング条件及びUV照射条件は実施例1と同様であった。製造されたハードコートフィルムの延伸率は0%であった。

Claims (16)

  1. フィルムインサート成型用ハードコートフィルムであって、
    フィルム基材及びハードコート層を含み、
    前記フィルム基材はゴム成分を含有したアクリル系樹脂からなり、
    前記ハードコート層は、電離放射線硬化型樹脂からなる、
    ことを特徴とする、ハードコートフィルム。
  2. フィルムインサート成型用ハードコートフィルムであって、
    フィルム基材及びハードコート層を含み、
    前記フィルム基材はアクリル系樹脂からなり、
    前記ハードコート層は、電離放射線硬化型樹脂が前記フィルム基材上に鉛筆硬度B以上2H以下に硬化されてなる、
    ことを特徴とする、ハードコートフィルム。
  3. 前記アクリル系樹脂が、ゴム成分を含有したメタクリル酸重合体である、
    ことを特徴とする、請求項2に記載のハードコートフィルム。
  4. 前記ゴム成分が、メタクリル酸アルキル又はアクリル酸アルキルと多官能単量体との共重合体からなる、
    ことを特徴とする、請求項1又は3に記載のハードコートフィルム。
  5. 前記多官能単量体がビニル基を含んだ単量体である、
    ことを特徴とする、請求項4に記載のハードコートフィルム。
  6. 前記ハードコート層は、前記電離放射線硬化型樹脂が200mJ/cm以上800mJ/cm以下の照射積算光量のUV照射によりフィルム基材上に硬化されてなる、
    ことを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のハードコートフィルム。
  7. さらにプライマー層及び加飾層を含み、前記プライマー層は、前記フィルム基材と前記加飾層との間に形成される、
    ことを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載のハードコートフィルム。
  8. ハードコートフィルムの延伸率が10パーセント以上60パーセント以下である、
    ことを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載のハードコートフィルム。
  9. ハードコートフィルムの延伸率が20パーセント以上50パーセント以下である、
    ことを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載のハードコートフィルム。
  10. 前記ハードコート層の厚さが0.5μmないし10μmである、
    ことを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載のハードコートフィルム。
  11. 前記ハードコートフィルムの透過率が91.0パーセント以上、
    ヘイズ値が0.5パーセント以下である、
    ことを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載のハードコートフィルム。
  12. 前記フィルム基材、前記ハードコート層及び前記プライマー層の全てがアクリル系樹脂からなる、
    ことを特徴とする、請求項7〜11のいずれかに記載のハードコートフィルム。
  13. フィルムインサート成型用ハードコートフィルムの製造方法であって、
    フィルム基材としてゴム成分を含有するアクリル系樹脂を用意する工程と、
    前記フィルム基材の一方の面に、UV照射によりUV硬化型樹脂を硬化させて鉛筆硬度B以上2H以下のハードコート層を形成する工程と、
    を含む、ことを特徴とする方法。
  14. 前記アクリル系樹脂は、ゴム成分を含有したメタクリル酸重合体であり、
    前記ゴム成分は、メタクリル酸アルキル又はアクリル酸アルキルと多官能単量体との共重合体からなり、
    前記多官能単量体は、ビニル基を含んだ単量体である、
    ことを特徴とする、請求項13に記載の方法。
  15. さらに、前記鉛筆硬度B以上2H以下のハードコート層を形成するために、UV照射の照射積算光量を200mJ/cm以上800mJ/cm以下の範囲にする工程、を含む、
    ことを特徴とする請求項13又は14に記載の方法。
  16. さらに、プライマー層を前記フィルム基材上のもう一方の面に形成した後に加飾層を形成する工程を含む、
    ことを特徴とする請求項13〜15のいずれかに記載の方法。
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