JP2012080635A - シールド管及びワイヤハーネス - Google Patents

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Kenji Enomoto
憲嗣 榎本
Masanori Yamazaki
正則 山▲崎▼
Sachiyuki Hirayama
祥之 平山
Manabu Kojima
学 小島
Yasushi Higashida
康司 東田
Takenobu Miura
武宣 三浦
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Furukawa Electric Co Ltd
Furukawa Automotive Systems Inc
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Abstract

【課題】取り扱い性に優れて取り付けに係る作業性も良好で、異なる車種にも共通して取り付け可能とする。
【解決手段】ワイヤハーネス1は、筒状のシールド管2に2本の電線3,3を挿通させてなり、シールド管2は、一般にコルゲートチューブと称される蛇腹構造の合成樹脂管が利用されて、シールド管2の表面全体には、13μm以上の厚みで銅メッキ等による金属層4が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車用のワイヤハーネスにシールド性能を付与するために用いられるシールド管と、そのシールド管を用いたワイヤハーネスとに関する。
例えば電気自動車のインバータ装置にモータ駆動電流を供給する導電線には、高周波電流による電磁ノイズが発生するため、この電磁ノイズを遮蔽するためにワイヤハーネスにシールド管が用いられている。例えば特許文献1には、ワイヤハーネスの中間部を金属製のパイプからなるメインシールド部で被覆し、インバータ装置と接続される端部には、筒状網組部材と接続用パイプとを含む変形可能なサブシールド部で被覆するシールド管の構成が開示されている。また、特許文献2には、ワイヤハーネスを被覆する金属製の筒状部材の端部に螺旋状の接続ネジ部を形成し、これをコネクタハウジングの導入部に形成された雌ネジ部に螺合させて接続するシールド管の構成が開示されている。なお、筒状部材の間には、屈曲用蛇腹部を断続的に形成して、ワイヤハーネスの経路に沿って任意に屈曲可能としている。
特開2004−171952号公報 特開2009−123461号公報
上記従来のシールド管は金属製であるため、重量が大きくて取り扱い性が悪く、車両の床下等に沿わせて取り付ける際には、ブラケット等の取付部材を介して取り付ける必要があって配置スペースも大きくなっていた。また、定位置に高精度の取り付けが要求されることで作業に手間も掛かっていた。
さらに、蛇腹部を設けたりしても柔軟性には限界があるため、一定の車種に適用が制限され、汎用性が低くなっていた。
そこで、本発明は、シールド性能の確保は勿論、取り扱い性に優れて取り付けに係る作業性も良好で、而も取り付け形状が異なる車種にも共通して取り付けることができ、汎用性にも優れたシールド管及びワイヤハーネスを提供することを目的としたものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、シールド管であって、合成樹脂管の表面及び/又は裏面の全面に、金属層を13μm以上の厚みで形成したことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成において、金属層は、50mΩ/m以下の抵抗値を有することを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の構成において、合成樹脂管は蛇腹構造を有することを特徴とするものである。
上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、ワイヤハーネスであって、請求項1乃至3の何れかに記載のシールド管に1又は複数の電線を挿通させたことを特徴とするものである。
請求項1及び4に記載の発明によれば、好適なシールド性能を維持しつつ合成樹脂管の柔軟性を保持でき、取り扱い性に優れて取り付けに係る作業性も良好となる。而も取り付け形状が異なる車種にも共通して取り付けることができるため、汎用性にも優れたものとなる。
請求項2に記載の発明は、請求項1の効果に加えて、金属層の抵抗値の設定により、10kHz帯でのシールド性能も好適に確保できる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に加えて、蛇腹構造によって全体的に可撓性が得られて作業性や汎用性の一層の向上が期待できる。
ワイヤハーネスの横断面図である。 ワイヤハーネスの側面図である。 ワイヤハーネスの変更例の横断面図である。 ワイヤハーネスの変更例の側面図である。 実施例1のワイヤハーネスのノイズシールド性能を示すグラフである。 実施例1の金属層25μm厚でのシールド性能と抵抗値との関係を示すグラフである。 実施例1の10kHz帯でのシールド性能とメッキ厚さとの関係を示すグラフである。 実施例2のワイヤハーネスの耐久性能を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1,2にワイヤハーネスの一例を示す。このワイヤハーネス1は、筒状のシールド管2に2本の電線3,3を挿通させてなる。ここで使用されるシールド管2は、一般にコルゲートチューブと称される蛇腹構造の合成樹脂管で、ここではシールド管2の表面全体に金属層4が形成されている。この金属層4には銅やアルミニウム等が用いられるが、単独の金属に限らず、例えば銅+スズ、銅+ニッケルのように複数層で形成することも考えられる。
金属層4の形成手段としては、メッキがよく用いられるが、これ以外に蒸着や塗布、或いは金属箔を加圧接着させることでも形成可能である。
また、金属層4の厚みは、ワイヤハーネスに要求されるシールド性能を得るために、13μm以上とするのが望ましい。厚みの上限は、コストを考慮すれば50μm〜80μmとするのが望ましい。
このように、上記ワイヤハーネス1によれば、金属層4を13μm以上の厚みで形成したシールド管2の採用により、好適なシールド性能を維持しつつ合成樹脂管の柔軟性を保持でき、取り扱い性に優れて取り付けに係る作業性も良好となる。而も取り付け形状が異なる車種にも共通して取り付けることができるため、汎用性にも優れたものとなる。
特にここでは、シールド管2は蛇腹構造を有しているので、全体的に可撓性が得られて作業性や汎用性の一層の向上が期待できる。
なお、シールド管は円形断面に限らず、長円形や楕円形の断面であっても差し支えないし、金属層は表面に限らず、裏面や表裏両面に形成してもよい。また、表面に金属層を形成する場合、金属層の外側に合成樹脂等によるコーティングを施すようにすれば、金属層が露出することがなく、他の電線等が接触しても金属層による短絡等が防止される。
さらに、シールド管は全体に蛇腹構造を有するものに限らず、部分的に蛇腹構造を複数箇所に有する合成樹脂管や、可撓性があれば蛇腹構造を有しない合成樹脂管であっても使用して差し支えない。
加えて、シールド管に軸方向全長に亘ってスリットを形成してもよい。これによればスリットを介して電線の挿脱が容易になる。なお、スリットを形成しても合成樹脂管の剛性によって管形状は維持されるため、スリットから電磁ノイズが漏洩するおそれは少ない。
一方、図3,4に示すワイヤハーネス1のように、円形断面のコルゲートチューブをその軸方向に沿って二分割して、得られる一対の半割り管2A,2Bの表面に金属層4A,4Bを、半割り管2Bの両端部の裏面に金属層4Cをそれぞれ形成し、半割り管2Aの外側から半割り管2Bを、両端部同士が所定の重ね代H(図4の点描部分)で全長に亘って重なり合うように対向状に組み合わせてシールド管2を得るようにしてもよい。このような半割り管2A,2Bを採用しても金属層4A〜4Cによってシールド管2全体のシールドが図られる。なお、二分割しても半割り管2A,2Bの剛性によって重ね代Hでの接触状態が維持され、シールド管2を屈曲させても一体性は維持できる。
以下、具体的な実施例を説明する。
外径が18φ、内径が15φのコルゲートチューブの表面に、銅メッキによって金属層を形成してなるシールド管を、0.007mm〜0.035mm厚の範囲で金属層の厚みを変えて6種類(7μm、13μm、18μm、19μm、25μm、35μm)作成し、これらのシールド管に3sqの電線を挿通させてワイヤハーネスを作成した。
得られたワイヤハーネスそれぞれのシールド性能を、0.01MHz〜1000MHzの範囲で周波数ごとに吸収クランプ法によって測定したノイズシールドデータ(dB:デシベル単位)を比較した。その結果を図5に示す。なお、このうち18μm、19μm、25μmのワイヤハーネスについては、初期性能の測定後、以下の試験を実施した後にシールド性能を確認した(図5には「18μm耐久」「19μm耐久」「25μm耐久」と表示、「COT」はコルゲートチューブ)。
《耐久性能試験》
屈曲試験:シールド管の端部を支点として軸線を挟む所定の前後方向へそれぞれ100mm変位させる。これを1往復を1回として100回振った後、シールド性能を測定する。
衝撃試験:ワイヤハーネスに100gの鋼球を高さ1mの高さから自由落下させてシールド性能を測定する。
耐寒試験:ワイヤハーネスを−40℃の環境内で24時間放置後、直ちに300φの円筒に180度以上曲げた後、シールド性能を測定する。
ワイヤハーネスにおいては、40dB以上のシールド性能が要求されるが、この測定結果によれば、金属層の厚みが7μmのワイヤハーネスでは30MHz以上の高周波領域では要求を満足していない。
一方、金属層の厚みが13μm以上であると、全周波数領域に亘って40dB以上となって要求されるシールド性能を満たしていることが確認できた。
《10kHz帯でのシールド性能と金属層の抵抗値との関係の考察》
10kHz帯のシールド性能は、金属層の抵抗値と密接な関係があると考えられる。そこで、10kHz帯のシールド性能に着目して、シールド性能Yと抵抗値Xとの関係を検証したところ、以下の式1の関係にあることが判明した。
シールド性能Y(dB)=−0.245・X(mΩ/m)+53.2 ・・式1
この関係は、10kHz〜1MHz帯域のシールド性能を満足するだけでなく、10MHz〜1GHz帯域のシールド性能も十分に満足することになる。
従って、40〜50dBのシールド性能を得るためには、形成される金属層の抵抗値は50mΩ/m以下とすればよいことが導き出せる。例えばメッキ法であれば10〜50mΩ/mの範囲で設定すればよい。
次に、シールド性能と使用環境温度との関係を検証するため、25μm厚さの金属層を形成したシールド管の金属層の抵抗値を、25℃、80℃、120℃の使用環境でそれぞれ抵抗値を測定した。これのシールド性能と金属層の抵抗値との関係を図6に示す。
これによれば、銅メッキによる金属層の厚みが25μmであれば、使用環境が常温から120℃まで変化しても10kHz帯で要求されるシールド性能を満足することがわかる。
この関係をメッキ厚さに変換して、シールド性能とメッキ厚さとの関係を求めると図7のようになる。
これによれば、金属層の厚みを15μm(0.015mm)以上とすることにより、10kHz帯で要求されるシールド性能を満足することがわかった。但し、余裕のある適正範囲としては25〜30μmが望ましい。
内径15mm、外径18mm、ピッチ3mmのPAコルゲートチューブ、PPコルゲートチューブの表面にそれぞれ25μm厚の銅メッキを施してシールド管を作成し、各シールド管内に15sqの電線を挿通させてワイヤハーネスを得た。各ワイヤハーネスの耐久性能試験を行った結果を図8に示す。
これによれば、両シールド管共に初期性能と耐久性能とが同じ特性を有し、何れも10kHz〜1GHz帯域における要求性能を満足することが確認できた。
1・・ワイヤハーネス、2・・シールド管、2A,2B・・半割り管、3・・電線、4,4A〜4C・・金属層、H・・重ね代。

Claims (4)

  1. 合成樹脂管の表面及び/又は裏面の全面に、金属層を13μm以上の厚みで形成したことを特徴とするシールド管。
  2. 前記金属層は、50mΩ/m以下の抵抗値を有することを特徴とする請求項1に記載のシールド管。
  3. 前記合成樹脂管は蛇腹構造を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のシールド管。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載のシールド管に1又は複数の電線を挿通させたことを特徴とするワイヤハーネス。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106229039A (zh) * 2016-08-30 2016-12-14 江西合佳科技有限公司 一种新能源充电桩用高压直流充电多线路电缆
US11581716B2 (en) 2020-12-18 2023-02-14 Yazaki Corporation Routing structure of shielded electric wire

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