JP2012080282A - 復号装置および復号方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】sum−product復号に使用するための通信路値を導出する際の演算量を低減する技術を提供する。
【解決手段】フレームデータ記憶部40は、信路を介して、LDPC符号化がなされたデータを入力する。推定部48は、入力したデータをもとに、通信路の状況を推定する。選択部54は、推定した通信路の状況に応じて、予め規定した複数の事前値定数であって、かつ通信路における雑音の程度が反映された事前値定数のうちのいずれかを選択する。尤度導出部44は、選択した事前値定数をもとに、尤度比を導出する。sum−product処理部46は、導出した尤度比を使用して、入力したデータに対してsum−productアルゴリズムを実行する。
【選択図】図3

Description

本発明は、復号技術に関し、特にLDPCによる符号化がなされたデータを復号する復号装置および復号方法に関する。
近年、低S/Nの伝送路でも強力な誤り訂正能力をもつ誤り訂正符号として、LDPC(Low Density Parity Check Code)が注目され、多くの分野で適用されている。LDPCでは、送信側において、疎な検査行列をもとに生成される符号化行列によって、データが符号化される。ここで、疎な検査行列とは、要素が1または0からなる行列であって、1の数が少ない行列である。一方、受信側において、検査行列をもとにして、データの復号とパリティ検査とがなされる。特に、BP(Belief Propagation)法等による繰り返し復号によって復号性能が向上する。
この復号では、検査行列の行方向に復号するチェックノード処理と、列方向に復号する変数ノード処理とを繰り返し実行する。チェックノード処理のひとつとして、Gallager関数や双曲線関数を用いるsum−product復号が知られている。sum−product復号では、伝送路ノイズの分散値から求まる通信路値を事前値として使用する。また、無線通信の場合、フェージングなどによって受信振幅変動が発生する。このような状況下で通信路値を導出するために、復調結果の硬判定値と受信信号をもとにチャネル推定値が導出される(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−56597号公報
復調結果の硬判定値と受信信号をもとにチャネル推定値を推定する場合、受信したデータシンボルごとに二乗演算が必要になり、演算量が多くなる。通信路値を推定するための演算量が多くなると、処理時間が長くなるとともに、消費電力が大きくなる。処理時間が長くなると、フェージングによる受信振幅変動に追従できなくなり、受信品質が悪化してしまう。そのため、通信路値を導出するための演算量は少ない方が好ましい。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、sum−product復号に使用するための通信路値を導出する際の演算量を低減する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の復号装置は、通信路を介して、符号化がなされたデータを入力する入力部と、入力部において入力したデータをもとに、通信路の状況を推定する推定部と、推定部において推定した通信路の状況に応じて、予め規定した複数の事前値定数であって、かつ通信路における雑音の程度が反映された事前値定数のうちのいずれかを選択する選択部と、選択部において選択した事前値定数をもとに、尤度比を導出する導出部と、導出部において導出した尤度比を使用して、入力部において入力したデータに対してsum−productアルゴリズムを実行する復号部と、を備える。
この態様によると、sum−productアルゴリズムを実行するために、推定した通信路の状況に応じて、予め規定した複数の事前値定数のうちのいずれかを選択するだけなので、演算量を低減できる。
選択部は、推定部において推定される通信路の状況が悪化するほど、大きな値の事前値定数を選択してもよい。この場合、推定される通信路の状況が悪化するほど、大きな値の事前値定数を選択するので、尤度比の計算に事前値定数を使用できる。
推定部は、通信路の状況が悪化している期間を導出し、選択部は、推定部において導出される期間が長くなるほど、大きな値の事前値定数を選択してもよい。この場合、通信路の状況が悪化している期間に適した事前値定数を使用できる。
本発明の別の態様は、復号方法である。この方法は、通信路を介して、符号化がなされたデータを入力するステップと、入力したデータをもとに、通信路の状況を推定するステップと、推定した通信路の状況に応じて、予め規定した複数の事前値定数であって、かつ通信路における雑音の程度が反映された事前値定数のうちのいずれかを選択するステップと、選択した事前値定数をもとに、尤度比を導出するステップと、導出した尤度比を使用して、入力したデータに対してsum−productアルゴリズムを実行するステップと、を備える。
選択するステップは、推定される通信路の状況が悪化するほど、大きな値の事前値定数を選択してもよい。
推定するステップは、通信路の状況が悪化している期間を導出し、選択するステップは、導出される期間が長くなるほど、大きな値の事前値定数を選択してもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、sum−product復号に使用するための通信路値を導出する際の演算量を低減できる。
本発明の実施例1に係る通信システムの構成を示す図である。 図1のLDPC符号化部、復号部において使用される検査行列を示す図である。 図1の復号部の構成を示す図である。 図4(a)−(h)は、図3の復号部の動作概要を説明する図である。 図3の復号部の動作を模式的に表したタナーグラフを示す図である。 図3の復号部における外部値比の概要を示す図である。 図3の復号部における事前値比の概要を示す図である。 図1の受信装置による静的状態でのBER特性を示す図である。 図1の受信装置によるフェージング状態でのBER特性を示す図である。 図3の復号部による復号手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例2に係る復号部による復号手順を示すフローチャートである。 図12(a)−(h)は、本発明の実施例3に係る復号部の動作概要を説明する図である。 本発明の実施例3に係る復号部による復号手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例4に係る復号部による復号手順を示すフローチャートである。
(実施例1)
本発明を具体的に説明する前に、まず概要を述べる。本発明の実施例1は、LDPC符号化を実行する送信装置と、送信装置において符号化されたデータ(以下、「符号化データ」という)に対して検査行列をもとに繰り返し復号を実行する受信装置とを含む通信システムに関する。特に、受信装置は、sum−productアルゴリズムを実行する。前述のごとく、sum−productアルゴリズムでは、事前値として通信路値が必要になるが、事前値は少ない演算量で高速に導出される方が望ましい。これに対応するために、本実施例に係る通信システム、特に受信装置は、次のように構成される。
受信装置は、受信した信号をもとに通信路の状況を推定する。ここでは、処理を簡易にするために、通信路の状況として、フェージングの影響が小さい状況(以下、「通常の状況」という)であるか、フェージングの影響が大きい状況(以下、「振幅変動が発生している状況」という)であるかが推定される。一方、受信装置は、2種類の事前値定数を予めメモリに記憶する。ひとつが、通常の状況にて使用すべき事前値定数(以下、「通常用定数」という)であり、もうひとつが、振幅変動が発生している状況にて使用すべき事前値定数(以下、「振幅変動有り用定数」という)である。受信装置は、通常の状況であると推定した場合、メモリから通常用定数を抽出し、通常用定数を使用してsum−productアルゴリズムを実行する。受信装置は、振幅変動が発生している状況であると推定した場合、メモリから振幅変動有り用定数を抽出し、振幅変動有り用定数を使用してsum−productアルゴリズムを実行する。
図1は、本発明の実施例1に係る通信システム100の構成を示す。通信システム100は、送信装置10、受信装置12を含む。送信装置10は、情報データ生成部20、LDPC符号化部22、変調部24を含む。受信装置12は、復調部26、復号部28、情報データ出力部30を含む。
情報データ生成部20は、送信すべきデータを取得し、情報データを生成する。なお、取得したデータがそのまま情報データとされてもよい。情報データ生成部20は、情報データをLDPC符号化部22へ出力する。LDPC符号化部22は、情報データ生成部20から、情報データを入力する。LDPC符号化部22は、LDPCでの検査行列をもとにしたパリティ(以下、「LDPCパリティ」という)を情報データに付加する。LDPCパリティを付加した情報データが、前述の符号化データに相当する。LDPC符号化部22は、符号化データを変調部24に出力する。図2は、LDPC符号化部22において使用される検査行列を示す。検査行列Hmnは、m行n列の行列である。ここでは、説明を明瞭にするために、検査行列Hmnが3行6列であるとするが、これに限定されるものではない。図1に戻る。
変調部24は、LDPC符号化部22から符号化データを入力する。変調部24は、符号化データを変調する。変調方式として、PSK(Phase Shift Keying)、FSK(Frequency Shift Keying)等が使用される。変調部24は、変調した符号化データを変調信号として送信する。
復調部26は、変調部24から通信路、例えば無線伝送路を介して変調信号を受信する。復調部26は、変調信号を復調する。復調には公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。復調部26は、復調結果(以下、「復調データ」という)を復号部28へ出力する。また、復調部26は、AGC(Automatic Gain Control)を含み、AGCによって復調データの振幅が一定値に近づくように制御する。復調部26は、AGC制御電圧も復号部28へ出力する。ここでは、受信した変調信号の振幅が小さくなると、AGC制御電圧が大きくなり、受信した変調信号の振幅が大きくなると、AGC制御電圧が小さくなる傾向にある。
復号部28は、復調部26からの復調データを入力するとともに、復調部26からのAGC制御電圧も入力する。復号部28は、復調データに対して、LDCPでの検査行列による復号処理を繰り返し実行する。復号処理として、例えば、sum−productアルゴリズムが実行される。sum−productアルゴリズムは、次の手順で実行される。
1.初期化:事前値比を初期化し、最大復号繰り返し回数を設定する。
2.チェックノード処理:検査行列の行方向に対して外部値比を更新する。
3.変数ノード処理:検査行列の列方向に対して事前値比を更新する。
4.一時推定語を計算する。
これらの手順の詳細な説明は省略するが、後述のチェックノード処理において、尤度比が使用される。また、尤度比は通信路値から導出される。復号部28は、AGC制御電圧をもとに通信路値を導出するが、詳細は後述する。復号部28は、復号結果(以下、「復号データ」という)を情報データ出力部30へ出力する。情報データ出力部30は、復号部28からの復号データを入力する。情報データ出力部30は、復号データをもとに情報データを生成する。なお、復号データがそのまま情報データとされてもよい。情報データ出力部30は、外符号復号部を含み、例えばCRC等の外符号を復号してもよい。
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
図3は、復号部28の構成を示す。復号部28は、フレームデータ記憶部40、フレーム構成部42、尤度導出部44、sum−product処理部46、推定部48、フェージング発生タイミング記憶部50、事前値定数記憶部52、選択部54を含む。
フレーム構成部42は、図示しない復調部26からの復調データを入力する。復調データは、通信路を介してのLDPC符号化がなされたデータといえる。フレーム構成部42は、復調データに含まれたフレーム同期信号を検出する。フレーム構成部42は、フレーム同期信号をもとに、復調データによって形成されるフレームの単位を特定する。例えば、フレームの先頭部分にフレーム同期信号が配置され、かつフレームの期間が固定長である場合、フレーム構成部42は、フレーム同期信号を検出してから固定長の期間をフレームと特定する。フレーム構成部42は、フレーム単位の記憶をフレームデータ記憶部40に指示する。フレームデータ記憶部40は、フレーム構成部42と同様に復調データを入力する。フレームデータ記憶部40は、フレーム構成部42からの指示に応じて、フレーム単位で復調信号を記憶する。
推定部48は、図示しない復調部26からのAGC制御電圧を入力する。推定部48は、フェージングなどによる受信振幅変動の発生有無を監視する。つまり、推定部48は、受信したデータをもとに、通信路の状況を推定する。推定部48は、受信振幅変動が発生している期間にわたってHighレベルになり、受信振幅変動が発生していない期間にわたってLowレベルになるような受信振幅変動判定信号を生成し、これをフェージング発生タイミング記憶部50へ出力する。
ここでは、図4(a)−(h)を使用して推定部48の処理を説明する。図4(a)−(h)は、復号部28の動作概要を説明する図である。すべてに共通して、横軸が時間を示す。図4(a)は、図1の復調部26にて受信される変調信号を示す。ここでは、nフレームから(n+3)フレームまでを示す。図示のごとく、(n+1)フレームにおいて振幅はほぼ一定であるが、nフレーム、(n+2)フレーム、(n+3)フレームにおいて振幅が変動している。図4(b)は、図1の復調部26から出力される復調信号を示す。前述のごとく、復調部26にはAGCが備えられているので、復調信号の振幅は、すべてのフレームにおいてほぼ一定になっている。
図4(c)は、図1の復調部26から出力されるAGC制御電圧を示す。図4(a)において振幅が変動している部分に対応して、図4(c)のnフレーム、(n+2)フレーム、(n+3)フレームではAGC制御電圧が大きくなっている。推定部48は、AGC制御電圧としきい値とを比較し、AGC制御電圧がしきい値よりも大きくなっている場合、受信振幅変動が発生していると判定する。このしきい値は、例えば、フェージングの影響が小さい状況、つまり通常の状況でのAGC制御電圧に対して6dB加算した値に設定される。図4(d)は、推定部48から出力される受信振幅変動判定信号を示す。前述のごとく、受信振幅変動が発生している場合、受信振幅変動判定信号は、Highレベルに設定され、受信振幅変動が発生していない場合、受信振幅変動判定信号は、Lowレベルに設定される。なお、Highレベルの発生期間の最初と最後は、「S1」、「E1」のように示される。図4(e)−(h)は、後述する。図3に戻る。
フェージング発生タイミング記憶部50は、推定部48からの受信振幅変動判定信号を入力する。フェージング発生タイミング記憶部50は、受信振幅変動判定信号をもとに、受信振幅変動が発生している期間の開始タイミングと終了タイミングとをフレーム単位でテーブルとして記憶する。ここで、開始タイミングと終了タイミングは、フレーム内のタイミングとして示される。また、複数の開始タイミングと終了タイミングとが存在することもある。さらに、フレーム中に受信振幅変動が発生している期間があれば、「振幅変動有り」の情報がフェージング発生タイミング記憶部50に記憶され、フレーム中に受信振幅変動が発生している期間がなければ、「振幅変動無し」の情報がフェージング発生タイミング記憶部50に記憶される。図4(e)は、フェージング発生タイミング記憶部50に記憶されたテーブルを示す。図4(f)は、各フレームに対応した「振幅変動有り」の情報や「振幅変動無し」の情報を示す。図4(g)−(h)は、後述する。図3に戻る。
事前値定数記憶部52は、複数の事前値定数を予め記憶する。ここでは、ふたつの事前値定数が記憶されており、ひとつが通常用定数であり、もうひとつが振幅変動有り用定数である。前述のごとく、通常用定数は、通常の状況にて使用すべき事前値定数であり、振幅変動有り用定数は、受信振幅変動が発生している状況にて使用すべき事前値定数である。また、通常用定数は、「0.5」であり、振幅変動有り用定数は、「0.57」であるとする。つまり、通信路の状況が悪化するほど、事前値定数が大きな値になる。
選択部54は、フェージング発生タイミング記憶部50に記憶されたテーブルに応じて、事前値定数記憶部52に記憶された複数の事前値定数のいずれかを選択して、選択した事前値定数を尤度導出部44へ出力する。つまり、選択部54は、推定部48において推定した通信路の状況に応じて、予め規定した複数の事前値定数であって、かつ通信路における雑音の程度が反映された事前値定数のうちのいずれかを選択する。具体的に説明すると、フェージング発生タイミング記憶部50のテーブルにおいて受信振幅変動が示されている場合、選択部54は、事前値定数記憶部52から振幅変動有り用定数を選択する。一方、フェージング発生タイミング記憶部50のテーブルにおいて、受信振幅変動が示されていない場合、選択部54は、事前値定数記憶部52から通常用定数を選択する。そのため、受信振幅変動が示されている期間にわたって振幅変動有り用定数が選択され、残りの期間にわたって通常用定数が選択される。
尤度導出部44は、選択部54において選択した事前値定数をもとに、尤度比を導出する。尤度比の計算は、次のようになされる。
尤度比(λn)=2×受信データ(yn)/事前値定数(σ)・・・(1)
ここで、受信データは、復調部26から出力される復調信号に相当する。このように、振幅変動有りのフレームにおいて、尤度導出部44は、振幅変動有り用定数と通常用定数とを切りかえながら尤度比を計算する。そのため、受信振幅変動中の受信データに対しては振幅変動有り用定数によって尤度計算がなされる。一方、受信振幅変動無しのフレームにおいて、尤度導出部44は、通常用定数のみを使用して尤度比を計算する。尤度導出部44は、尤度比をsum−product処理部46へ出力する。
sum−product処理部46は、尤度導出部44からの尤度比を入力する。sum−product処理部46は、復調データに対する尤度比を使用して、sum−productアルゴリズムを実行する。図4(g)では、各フレームに対してsum−product復号処理が実行されている。このsum−product復号処理に使用させるための事前値定数は、図4(h)に示される。フレーム単位での受信振幅変動判定結果にしたがってフェージングなどによる受信振幅変動が検出された場合、フェージング発生タイミング記憶部50に記憶されている情報をもとに、振幅変動有り用定数と通常用定数とが切りかえられて使用される。例えば、1回目の受信振幅変動、つまりS1からE1までの期間において選択された振幅変動有り用定数が使用され、それ以外の期間では、通常用定数が使用される。図3に戻る。
ここでは、sum−productアルゴリズムを説明する。図5は、復号部28の動作を模式的に表したタナーグラフを示す。タナーグラフでは、b1からb6が変数ノードと呼ばれ、c1からc3がチェックノードと呼ばれる。ここでは、変数ノードの数をnとし、bnをn番目の変数ノードとする。また、チェックノードの数をmとし、cmをm番目のチェックノードとする。変数ノードb1からb6には、図3のフレームデータ記憶部40に蓄えられたデータy1からy6が接続されている。
チェックノード処理では、チェックノードにつながる変数ノードとの間で、cmからbmへの外部値比αmnが更新される。αmnの計算は、検査行列Hmn=1を満たすすべての組(m、n)について、次のようになされる。
αmn={Πsign(βmn’)}f{Σf(|βmn’|)}・・・(2)
ここで、f(x)=loge{(ex+1)/(ex−1)}(Gallager関数)と定義され、n’はA(m)\n :A(m)はチェックノードmに接続する変数ノード集合で、\nはnを含まない差集合を示す。また、signはシグネチャ関数、|βmn’|は絶対値を示す。図6は、復号部28における外部値比の概要を示す。外部値比α11は、β11’から導出される。図3に戻る。
変数ノード処理では、αmnから変数ノードにつながるチェックノードとの間で、bnからcmへの事前値比βmnが更新される。βmnの計算は、検査行列Hmn=1を満たすすべての組(m、n)について、次のようになされる。
βmn=Σαm’n+λn・・・・(3)
ここで、λnは、式(1)によって導出される。また、m’はB(n)\m :B(n)は変数ノードnに接続するチェックノード集合で、\mはmを含まない差集合を示す。図7は、復号部28における事前値比の概要を示す。事前値比β11は、α1’1から導出される。図3に戻る。前述のごとく、sum−product処理部46は、チェックノード処理と変数ノード処理を所定回数繰り返した後、一時推定語を計算して終了する。
図8は、受信装置12による静的状態でのBER特性を示す。これは、受信振幅変動が生じていない状況下においてガウス雑音を変化させたとき、つまりEs/Noを変化させたときのビットエラーレートである。また、事前値定数として、理想値、通常用定数、振幅変動有り用定数がそれぞれ使用される。図示のごとく、スタティック環境下では、Es/Noにかかわらず、事前値定数として通常用定数を使用することによって、理想的な事前値定数を使用した場合の特性とほぼ同じ特性が得られる。
図9は、受信装置12によるフェージング状態でのBER特性を示す。これは、フェージングによって受信振幅変動が生じた状況下において、Es/Noを変化させたときのビットエラーレートである。ガウス雑音と受信振幅変動の影響が同等となるような低Es/Noの領域において、通常用定数と振幅変動有り用定数とのどちらを使用しても、復号特性は同等である。一方、受信振幅変動の影響がガウス雑音の影響よりも大きくなるような高Es/Noの領域において、振幅変動有り用定数を使用した方が、通常用定数を使用するよりも、復号特性が優れている。振幅変動有り用定数を使用したときのビットエラーレートは、理想的な事前値定数を使用したときのビットエラーレートに近い。
事前値定数は、式(1)から明らかなように、受信データがどれだけ事前値比に影響を及ぼすか決める定数である。図8、図9によれば、復号単位であるフレーム内で受信振幅変動が発生している場合に、ガウス雑音の分散量に合わせて事前値定数を変えるよりも、受信振幅変動中に受信したデータに対して事前値定数を大きな値に変えて、事前値比への影響を少なく抑えた方が良好な性能が得られる。
以上の構成による通信システム100の動作を説明する。図10は、復号部28による復号手順を示すフローチャートである。フレームデータ記憶部40が1フレーム分のデータを受信中である場合(S10のY)、待機する。フレームデータ記憶部40が1フレーム分のデータを受信中でなく(S10のN)、推定部48が、フレーム内に振幅変動がなかったことを検出した場合(S12のN)、選択部54は、通常用定数を読み込んで、尤度導出部44は、受信データの尤度計算を実行する(S14)。
推定部48が、フレーム内に振幅変動があることを検出した場合(S12のY)、振幅変動中の受信データでなければ(S16のN)、選択部54は、通常用定数を読み込んで、尤度導出部44は、受信データの尤度計算を実行する(S18)。振幅変動中の受信データであれば(S16のY)、選択部54は、振幅変動有り用定数を読み込んで、尤度導出部44は、受信データの尤度計算を実行する(S20)。sum−product処理部46は、sum−product復号処理を実行する(S22)。
本発明の実施例によれば、sum−productアルゴリズムを実行するために、受信振幅変動の有無に応じて、予め規定した複数の事前値定数のうちのいずれかを選択するだけなので、演算量を低減できる。また、事前値定数として、通常用定数と振幅変動有り用定数とのいずれかを選択することによって、伝送路雑音の分散値を求める際の複雑な演算を省略できる。また、通常用定数と振幅変動有り用定数とのいずれかを選択して尤度計算を実行してから復号することによって、フェージングが発生しているか否かにかかわらず、復号特性の悪化を抑制できる。
また、受信振幅変動が発生すると、大きな値の事前値定数を選択するので、尤度比の計算に事前値定数を使用できる。また、演算量が低減されるので、処理を高速化できる。また、演算量が低減されるので、回路規模を縮小できる。また、事前値定数を導出する際の演算量が削減されるので、処理能力が低いLSI(CPU)にもsum−product復号処理を実行させることができる。また、受信振幅変動が発生したときに、受信振幅変動中に受信したデータに対して事前値定数を切りかえて使用するので、静的状態に加えて受信振幅変動が発生するような環境でも復号特性の悪化を抑制できる。
(実施例2)
本発明の実施例2は、実施例1と同様に、sum−productアルゴリズムを実行する受信装置に関する。その際、予め記憶した複数の事前値定数が選択して使用される。実施例1では、受信振幅変動が発生しているか否かに応じて、ふたつの事前値定数のうちのいずれかが選択される。一方、実施例2では、受信振幅変動が発生している場合に、受信振幅変動が発生している期間がフレーム中に占める比率に応じても、事前値定数がさらに切りかえられる。実施例2に係る通信システム100は、図1と同様のタイプであり、復号部28は、図3と同様のタイプである。ここでは、差異を中心に説明する。
フェージング発生タイミング記憶部50は、受信振幅変動が発生している期間がフレームに含まれる割合を導出する。例えば、図4(e)のnフレームの場合、受信振幅変動が発生している期間の割合は、受信振幅変動のS1とE1との差によって導出される。
割合={変動終了位置(E1)−変動開始位置(S1)}/1フレーム時間・・・(4)
つまり、フェージング発生タイミング記憶部50は、通信路の状況が悪化している期間を導出する。
事前値定数記憶部52は、複数の事前値定数を予め記憶する。ここでは、3つの事前値定数が記憶されており、それらは、通常用定数、短時間振幅変動有り用定数、長時間振幅変動有り用定数である。ここで、短時間振幅変動有り用定数は、受信振幅変動が発生している期間がフレームに含まれる割合が短い場合、例えば、フレーム期間の1/2よりも短い場合に使用すべき事前値定数である。また、長時間振幅変動有り用定数は、受信振幅変動が発生している期間がフレームに含まれる割合が長い場合、例えば、フレーム期間の1/2以上の場合に使用すべき事前値定数である。具体的には、短時間振幅変動有り用定数は、「0.53」であり、長時間振幅変動有り用定数は、「0.57」であるとする。つまり、通信路の状況の悪化期間が長くなるほど、事前値定数が大きな値になる。
選択部54は、フェージング発生タイミング記憶部50に記憶されたテーブルに応じて、事前値定数記憶部52に記憶された複数の事前値定数のいずれかを選択して、選択した事前値定数を尤度導出部44へ出力する。その際、受信振幅変動が示されている場合に、当該フレームにおいて受信振幅変動が発生している期間の割合が1/2よりも短ければ、選択部54は、事前値定数記憶部52から短時間振幅変動有り用定数を選択する。また、受信振幅変動が示されている場合であっても、当該フレームにおいて受信振幅変動が発生している期間の割合が1/2以上であれば、選択部54は、事前値定数記憶部52から長時間振幅変動有り用定数を選択する。
以上の構成による通信システム100の動作を説明する。図11は、本発明の実施例2に係る復号部28による復号手順を示すフローチャートである。フレームデータ記憶部40が1フレーム分のデータを受信中である場合(S40のY)、待機する。フレームデータ記憶部40が1フレーム分のデータを受信中でなく(S40のN)、推定部48が、フレーム内に振幅変動がなかったことを検出した場合(S42のN)、選択部54は、通常用定数を読み込んで、尤度導出部44は、受信データの尤度計算を実行する(S44)。推定部48が、フレーム内に振幅変動があることを検出した場合(S42のY)、振幅変動中の受信データでなければ(S46のN)、選択部54は、通常用定数を読み込んで、尤度導出部44は、受信データの尤度計算を実行する(S48)。
振幅変動中の受信データであり(S46のY)、フレーム長/2よりも短い時間において振幅変動していたときの受信データでなければ(S50のN)、選択部54は、長時間振幅変動有り用定数を読み込んで、尤度導出部44は、受信データの尤度計算を実行する(S52)。フレーム長/2よりも短い時間において振幅変動していたときの受信データであれば(S50のY)、選択部54は、短時間振幅変動有り用定数を読み込んで、尤度導出部44は、受信データの尤度計算を実行する(S54)。sum−product処理部46は、sum−product復号処理を実行する(S56)。
本発明の実施例によれば、受信振幅変動が発生している期間に応じて、事前値定数のいずれかを選択するので、通信路の状況が悪化している期間に適した事前値定数を使用できる。また、受信振幅変動が発生している期間に応じて、複数の事前値定数のいずれかを選択するので、事前値定数を詳細に設定できる。また、事前値定数が詳細に規定されるので、フェージングの発生状況に応じた事前値定数を使用できる。また、フェージングの発生状況に応じた事前値定数が使用されるので、復号特性の悪化を抑制できる。
(実施例3)
本発明の実施例3は、これまでと同様に、sum−productアルゴリズムを実行する受信装置に関する。これまでは、受信振幅変動が発生しているか否かに応じて、予め記憶した複数の事前値定数のいずれかが選択して使用されている。一方、実施例3では、ある程度高いドップラー周波数を有したフェージングの発生を推定し、そのようなフェージングが発生しているか否に応じて、事前値定数が選択して使用される。実施例3に係る通信システム100は、図1と同様のタイプであり、復号部28は、図3と同様のタイプである。ここでは、差異を中心に説明する。
推定部48は、所定の周波数よりも高いドップラー周波数をもつフェージングの発生を監視する。推定部48は、高いドップラー周波数のフェージングが発生しているか否かの情報をフェージング発生タイミング記憶部50へ出力する。ここでは、図12(a)−(h)を使用して推定部48の処理を説明する。図12(a)−(h)は、本発明の実施例3に係る復号部28の動作概要を説明する図である。図12(a)−(d)は、図4(a)−(d)と同様であるので、ここでは説明を省略する。
推定部48は、受信振幅変動判定信号がLowレベルからHighレベルに変化した回数をカウントする。これは、受信振幅変動が発生していない状態から発生している状態へ変化した回数であり、当該回数が大きくなるほど、ドップラー周波数が高くなる。推定部48は、予めしきい値を記憶し、カウントした回数がしきい値以上であれば、「フェージング有り」を決定し、カウントした回数がしきい値よりも低ければ、「フェージング無し」を決定する。図12(e)では、推定部48が、各フレームに対してカウントした回数を示す。また、図12(f)は、図12(e)に示された回数としきい値との比較結果を示す。ここで、しきい値は「2」に設定される。図3に戻る。
事前値定数記憶部52は、複数の事前値定数を予め記憶する。ここでは、ふたつの事前値定数が記憶されており、ひとつが通常用定数であり、もうひとつがフェージング用定数である。前述のごとく、フェージング用定数は、所定の周波数よりも高いドップラー周波数をもつフェージングが発生している状況にて使用すべき事前値定数である。フェージング用定数は、これまでの振幅変動有り用定数に対応する。フェージング用定数は、通常用定数よりも大きい値である。つまり、所定のフェージング周波数より高くなると、事前値定数が大きな値になる。
選択部54は、フェージング発生タイミング記憶部50に記憶されたテーブルに応じて、事前値定数記憶部52に記憶された複数の事前値定数のいずれかを選択して、選択した事前値定数を尤度導出部44へ出力する。具体的に説明すると、フェージング発生タイミング記憶部50のテーブルにおいてフェージング有りと示されたフレームに対して、選択部54は、事前値定数記憶部52からフェージング用定数を選択する。一方、フェージング発生タイミング記憶部50のテーブルにおいてフェージング無しと示されたフレームに対して、選択部54は、事前値定数記憶部52から通常用定数を選択する。ここでは、フレーム単位に選択がなされる。
以上の構成による通信システム100の動作を説明する。図13は、本発明の実施例3に係る復号部28による復号手順を示すフローチャートである。フレームデータ記憶部40が1フレーム分のデータを受信中である場合(S70のY)、待機する。フレームデータ記憶部40が1フレーム分のデータを受信中でない場合(S70のN)、推定部48は、fade_countにカウント値を入力する(S72)。ドップラー周波数判定によってfade_countが2以上でなければ(S74のN)、選択部54は、通常用定数を読み込んで(S76)、尤度導出部44は、受信データの尤度計算を実行する。ドップラー周波数判定によってfade_countが2以上であれば(S74のY)、選択部54は、フェージング用定数を読み込んで(S78)、尤度導出部44は、受信データの尤度計算を実行する。sum−product処理部46は、sum−product復号処理を実行する(S80)。
本発明の実施例によれば、ドップラー周波数の高いフェージングが発生している場合と、そうでない場合とのそれぞれに対して、互いに異なった事前値定数が使用されるので、ドップラー周波数の高いフェージングの影響を低減できる。また、ドップラー周波数の高いフェージングの影響が低減されるので、復号特性の悪化を抑制できる。また、ドップラー周波数を推定するために、受信振幅変動が生じた回数をカウントするだけなので、推定を簡易に実行できる。また、ドップラー周波数の推定が簡易になされるので、演算量を低減できる。
(実施例4)
本発明の実施例4は、これまでと同様に、sum−productアルゴリズムを実行する受信装置に関する。実施例3では、しきい値よりも高いドップラー周波数を有したフェージングの発生を推定し、そのようなフェージングが発生しているか否に応じて、事前値定数が選択して使用される。実施例4では、複数段階のしきい値が使用される。実施例4に係る通信システム100は、図1と同様のタイプであり、復号部28は、図3と同様のタイプである。ここでは、差異を中心に説明する。
推定部48は、第1のしきい値以上のドップラー周波数をもつフェージング(以下、「高速フェージング状態」という)の発生、第1のしきい値よりも低く、かつ第2のしきい値以上のフェージング(以下、「低速フェージング状態」という)の発生を監視する。例えば、第1のしきい値は「4」に設定され、第2のしきい値は「2」に設定される。
事前値定数記憶部52は、3つの事前値定数を記憶しており、第1定数、第2定数、第3定数である。第1定数は、前述の通常用定数に相当する。第2定数は、低速フェージング状態の際にて使用すべき事前値定数であり、第3定数は、高速フェージング状態の際にて使用すべき事前値定数である。ここで、第2定数は、第1定数よりも大きな値であり、第3定数は、第2定数よりも大きな値である。
フェージング発生タイミング記憶部50のテーブルにおいて高速フェージング状態と示されたフレームに対して、選択部54は、事前値定数記憶部52から第3定数を選択する。一方、フェージング発生タイミング記憶部50のテーブルにおいて低速フェージング状態と示されたフレームに対して、選択部54は、事前値定数記憶部52から第2定数を選択する。
以上の構成による通信システム100の動作を説明する。図14は、本発明の実施例4に係る復号部28による復号手順を示すフローチャートである。フレームデータ記憶部40が1フレーム分のデータを受信中である場合(S100のY)、待機する。フレームデータ記憶部40が1フレーム分のデータを受信中でない場合(S100のN)、推定部48は、fade_countにカウント値を入力する(S102)。ドップラー周波数判定によってfade_countが4以上でなく(S104のN)、かつドップラー周波数判定によってfade_countが2以上でなければ(S106のN)、選択部54は、第1定数を読み込んで(S108)、尤度導出部44は、受信データの尤度計算を実行する。
ドップラー周波数判定によってfade_countが2以上であれば(S106のY)、選択部54は、第2定数を読み込んで(S110)、尤度導出部44は、受信データの尤度計算を実行する。ドップラー周波数判定によってfade_countが4以上であれば(S104のY)、選択部54は、第3定数を読み込んで(S112)、尤度導出部44は、受信データの尤度計算を実行する。sum−product処理部46は、sum−product復号処理を実行する(S114)。
本発明の実施例によれば、フェージングのドップラー周波数に応じて複数の事前値定数が規定されるので、さまざまのドップラー周波数を有したフェージングの影響を低減できる。また、さまざまのドップラー周波数を有したフェージングの影響が低減されるので、想定されるドップラー周波数の範囲が広い場合であっても、復号特性の悪化を抑制できる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明の実施例1から4において、通信システム100は無線通信システムを前提としているので、送信装置10および受信装置12は、無線通信装置に含まれる。しかしながらこれに限らず例えば、通信システム100は有線通信システムを前提としてもよい。その際、送信装置10および受信装置12は、有線通信装置に含まれる。本変形例によれば、本発明をさまざまな装置に適用できる。
本発明の実施例1から4において、2つあるいは3つの事前値定数が規定されている。しかしながらこれに限らず例えば、4つ以上の事前値定数が規定されていてもよい。その際、事前値定数の数に応じた数のしきい値も規定される。本変形例によれば、事前値定数を細かく設定できる。
本発明の実施例1から4において、送信装置10は、LDPC符号化を実行している。しかしながらこれに限らず例えば、送信装置10は、LDPC符号化以外の符号化であっても、復号の際にsum−productアルゴリズムを実行可能な符号化を実行してもよい。本変形例によれば、本発明をさまざまな符号化に適用できる。
10 送信装置、 12 受信装置、 20 情報データ生成部、 22 LDPC符号化部、 24 変調部、 26 復調部、 28 復号部、 30 情報データ出力部、 40 フレームデータ記憶部、 42 フレーム構成部、 44 尤度導出部、 46 sum−product処理部、 48 推定部、 50 フェージング発生タイミング記憶部、 52 事前値定数記憶部、 54 選択部、 100 通信システム。

Claims (6)

  1. 通信路を介して、符号化がなされたデータを入力する入力部と、
    前記入力部において入力したデータをもとに、通信路の状況を推定する推定部と、
    前記推定部において推定した通信路の状況に応じて、予め規定した複数の事前値定数であって、かつ通信路における雑音の程度が反映された事前値定数のうちのいずれかを選択する選択部と、
    前記選択部において選択した事前値定数をもとに、尤度比を導出する導出部と、
    前記導出部において導出した尤度比を使用して、前記入力部において入力したデータに対してsum−productアルゴリズムを実行する復号部と、
    を備えることを特徴とする復号装置。
  2. 前記選択部は、前記推定部において推定される通信路の状況が悪化するほど、大きな値の事前値定数を選択することを特徴とする請求項1に記載の復号装置。
  3. 前記推定部は、通信路の状況が悪化している期間を導出し、
    前記選択部は、前記推定部において導出される期間が長くなるほど、大きな値の事前値定数を選択することを特徴とする請求項1に記載の復号装置。
  4. 通信路を介して、符号化がなされたデータを入力するステップと、
    入力したデータをもとに、通信路の状況を推定するステップと、
    推定した通信路の状況に応じて、予め規定した複数の事前値定数であって、かつ通信路における雑音の程度が反映された事前値定数のうちのいずれかを選択するステップと、
    選択した事前値定数をもとに、尤度比を導出するステップと、
    導出した尤度比を使用して、入力したデータに対してsum−productアルゴリズムを実行するステップと、
    を備えることを特徴とする復号方法。
  5. 前記選択するステップは、推定される通信路の状況が悪化するほど、大きな値の事前値定数を選択することを特徴とする請求項4に記載の復号方法。
  6. 前記推定するステップは、通信路の状況が悪化している期間を導出し、
    前記選択するステップは、導出される期間が長くなるほど、大きな値の事前値定数を選択することを特徴とする請求項4に記載の復号方法。
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