JP2012079931A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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圭一 土屋
Eiji Hasunuma
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Abstract

【課題】活性領域をライン上に形成することで、コンタクト領域のばらつきを抑制し、リセスゲート電極を用いて隣接するトランジスタ間の分離を行う構造を提供する。
【解決手段】半導体基板中に第1の方向に延在して形成される素子分離領域で分離された活性領域と、第1の方向と交差する第2の方向に延在し、素子分離領域及び活性領域に連通する溝内に形成されたリセスゲート電極と。リセスゲート電極で分断された活性領域であって、リセスゲート電極の底面より浅い領域に形成されるMOSトランジスタのソース/ドレイン領域とを備えた半導体装置であって、リセスゲート電極は、MOSトランジスタのゲート電極を構成する制御ゲート電極162tと、第1の方向に隣接するMOSトランジスタを素子分離する補助ゲート電極162iで構成される。
【選択図】図19

Description

本発明は、半導体装置およびその製造方法に関するものである。
半導体装置において、半導体基板上に形成される素子を相互に電気的に分離する素子分離方法として、STI法(Shallow Trench Isolation)による素子分離技術が知られている。
例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)のメモリセルの素子分離について一例を挙げると、半導体基板上に埋め込まれた素子分離絶縁膜からなるSTI素子分離領域と、素子分離領域によって囲まれた島状の活性領域とを、活性領域が、半導体基板上に規則的に配置されるように形成する。
図20に従来の島状活性領域を形成したメモリセル領域の概略平面図(A)とその部分拡大図(B)を示す。半導体基板上には、素子分離領域1001によって囲まれた複数の活性領域1002を横断するようにゲート電極1003、1004、1005が形成されている。ゲート電極1003〜1005はDRAMのワード線を兼ねている。一つの活性領域1002に注目すると、2本のゲート電極1003、1004が活性領域1002と交差するように形成されている。各々のゲート電極1003、1004の両側には、ソース/ドレイン拡散層1006〜1008が形成されている。ソース/ドレイン拡散層1006〜1008には、それぞれセルコンタクト1011〜1013が接続されている。
従来の周囲が素子分離領域で囲まれた島状活性領域上に記憶素子を形成する構成では、素子の微細化に伴い活性領域1002の長手方向両端部がリソグラフィーの特性に起因して丸まってしまい、ソース/ドレイン拡散層は中央部(1007)に比べて両端部(1006及び1008)の面積が縮小する。その結果、一つの活性領域上に形成する3つのセルコンタクト(中央に共通ビット線接続用セルコンタクト1012、両端部にキャパシタ接続用セルコンタクト1011及び1013)の接触面積が変化してコンタクト抵抗がばらつく問題がある。
これに対して、特許文献1では、活性領域をライン状の素子分離領域で挟まれたフィン状に形成し、フィン状半導体層にチャネルストッパとなるウエル領域を形成し、ウエル領域をフィン型のダミーゲート電極で挟み電圧を印加することで、その両側のトランジスタを絶縁分離する構造が示されている。フィン状半導体層に形成されるMOSトランジスタとしては、フィン型トランジスタ、プレーナー型トランジスタ、トレンチ型トランジスタが例示されている。
特開2009−94275号公報
一方、素子の微細化に伴う、コンタクトプラグ自体の抵抗を下げるために、従来のポリシリコンプラグから低抵抗のメタルプラグを用いる要求がある。メタルプラグを直接シリコン基板上に形成すると、ショットキー接続となり、十分な接触抵抗の低減が困難となることから、通常、メタルプラグとシリコン基板間の接触抵抗低減のため、基板表面にメタルシリサイドを介在させて良好なオーミックコンタクトを形成する必要がある。シリコン基板表面に自己整合的なシリサイデーション(self-aligned silicidation:サリサイデーション(salicidation)と言われる)法にてメタルシリサイドを形成すると、その下近傍にはソース/ドレイン拡散層の接合が位置しており、異常シリサイデーションにより接合破壊をもたらす問題がある。この問題を回避するためには、メタルプラグを形成する活性領域表面に選択エピタキシャル成長法によりSiを形成して表面位置を嵩上げし、Si表面と接合との距離を予め離しておくことが有効である。
ところが、上記のように、島状活性領域ではセルコンタクト部の面積がばらついているために、選択エピタキシャル成長が不安定となる問題がある。すなわち、島状活性領域の両端部の面積が小さい部分では選択エピタキシャル成長が不十分となり、また、面積が相対的に大きい中央部分では過剰に成長してしまい、隣接活性領域の中央部から横方向に成長したSi層同士が接触しショートしてしまう問題が発生する。したがって、選択エピタキシャル成長を用いる場合には、成長させる各部分の各々において、面積を一定に均一化させる必要がある。
活性領域をライン状に形成する方法では、島状活性領域において問題となるセルコンタクト部の面積のばらつきが解消されるため、選択エピタキシャル成長させる部分の面積を一定にすることができる。このようにライン状で形成した活性領域に複数のトランジスタを形成する場合、活性領域の延在方向にトランジスタをそれぞれ素子分離する必要がある。特許文献1では、チャネルストッパ部を設けることで、トランジスタ間の絶縁を行っている。しかしながら、チャネルストッパ部のダミーゲート電極は、フィン型トランジスタのゲート電極と同形状であるが、MOSトランジスタのゲート電極とは逆導電型の不純物を注入したポリシリコン膜で形成する必要があり、工程数の増大は否めない。したがって、さらに工程を簡略化する余地がある。
本発明では、活性領域をライン上に形成することで、コンタクト領域のばらつきを抑制し、リセスゲート電極を用いて隣接するトランジスタ間の分離を行う構造を提供する。
すなわち、本発明の一実施態様によれば、
半導体基板中に第1の方向に延在して形成される素子分離領域で分離された活性領域と、
前記第1の方向と交差する第2の方向に延在し、前記素子分離領域及び活性領域に連通する溝内に形成されたリセスゲート電極と、
前記リセスゲート電極で分断された前記活性領域であって、前記リセスゲート電極の底面より浅い領域に形成されるMOSトランジスタのソース/ドレイン領域とを備えた半導体装置であって、
前記リセスゲート電極は、前記MOSトランジスタのゲート電極を構成する制御ゲート電極と、前記第1の方向に隣接する前記MOSトランジスタを素子分離する補助ゲート電極で構成される半導体装置が提供される。
特に、本発明では、前記ソース/ドレイン領域上にエピタキシャル成長半導体層を形成し、該エピタキシャル成長半導体層にセルコンタクト部が形成された半導体装置に関する。
また、本発明の別の実施態様によれば、
半導体基板に第1の方向に延在する複数の素子分離溝を形成する工程と、
前記複数の素子分離溝に絶縁膜を埋め込み素子分離領域を形成する工程と、
前記第1の方向と交差する第2の方向に延在する複数のゲート溝を、前記素子分離領域と、前記素子分離領域で画定された活性領域とを連通するように半導体基板上に形成する工程と、
ゲート絶縁膜を形成した後、前記ゲート溝を埋設して前記半導体基板上にゲート電極材料を積層する工程と、
前記ゲート電極材料を前記ゲート溝を含めてその直上に残留するように、前記第2の方向にパターニングし、リセスゲート電極を形成する工程と、
前記リセスゲート電極をマスクに前記活性領域の半導体基板中へ前記半導体基板中の不純物と反対導電型の不純物をイオン注入し、前記リセスゲート電極の底部より浅い領域にソース/ドレイン領域を形成する工程と
を備え、リセスゲート電極の一部を前記活性領域に形成されるMOSトランジスタの制御ゲート電極とし、前記第1の方向に隣接するMOSトランジスタ間のリセスゲート電極を前記隣接するMOSトランジスタ間を素子分離する補助ゲート電極とすることを特徴とする半導体装置の製造方法が提供される。
本発明によれば、活性領域を所定の方向にライン状に形成し、この活性領域と交差するリセスゲート電極を設けることで、リセスゲート電極と活性領域端部で画定されるソース/ドレイン領域の形状のばらつきを抑制することができ、ソース/ドレイン領域上にエキタキシャル成長半導体層を形成しても、エキタキシャル成長半導体層同士が短絡することを防止できる。また、同時に形成されるリセスゲート電極をMOSトランジスタとして機能する制御ゲート電極と、第1の方向に隣接するMOSトランジスタを素子分離する補助ゲートに振り分けることで、工程数の削減が図れる。
本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法の工程を説明するもので、素子分離領域形成後の基板の上面図である。 図1−1のA−A’線における断面図(A)と、B−B’線における断面図(B)を示す。 本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法の工程を説明するもので、ゲート溝形成のためのマスクを形成後の上面図である。 図2−1のA−A’線における断面図(A)、B−B’線における断面図(B)、C−C’における断面図(C)、D−D’線における断面図(D)を示す。 本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法の工程を説明するもので、ゲート溝形成後の上面図である。 図3−1のA−A’線における断面図(A)、B−B’線における断面図(B)、C−C’における断面図(C)、D−D’線における断面図(D)を示す。 マスク除去後の図3−2の(A)〜(D)に相当する断面図(A)〜(D)を示す。 図4に続く工程の断面図を示すもので、図4の(A)〜(D)に相当する断面図(A)〜(D)を示す。 図5に続く工程の上面図を示す。 図6−1のA−A’線における断面図(A)、B−B’線における断面図(B)、C−C’における断面図(C)、D−D’線における断面図(D)を示す。 図6に続く工程の上面図を示す。 図7−1のA−A’線における断面図(A)、B−B’線における断面図(B)、C−C’における断面図(C)、D−D’線における断面図(D)を示す。 図7に続く工程の上面図を示す。 図8−1のA−A’線における断面図(A)、B−B’線における断面図(B)を示す。 図8に続く工程の上面図を示す。 図9−1のA−A’線における断面図(A)、B−B’線における断面図(B)、C−C’における断面図(C)、D−D’線における断面図(D)を示す。 図9に続く工程の断面図を示すもので、図9−2の(A)、(B)に相当する断面図(A)、(B)を示す。 図10に続く工程の上面図を示す。 図11−1のA−A’線における断面図(A)、B−B’線における断面図(B)、C−C’における断面図(C)、D−D’線における断面図(D)を示す。 図11に続く工程の上面図を示す。 図12−1のA−A’線における断面図(A)、B−B’線における断面図(B)、C−C’における断面図(C)、D−D’線における断面図(D)を示す。 図12に続く工程の断面図を示すもので、図12−2の(A)〜(D)に相当する断面図(A)〜(D)を示す。 図13に続く工程の上面図を示す。 図14−1のA−A’線における断面図(A)、B−B’線における断面図(B)、C−C’における断面図(C)、D−D’線における断面図(D)を示す。 図14に続く工程の上面図を示す。 図15−1のA−A’線における断面図(A)、B−B’線における断面図(B)、C−C’における断面図(C)、D−D’線における断面図(D)を示す。 図15に続く工程の上面図を示す。 図16−1のA−A’線における断面図(A)、B−B’線における断面図(B)を示す。 図16に続く工程の断面図を示すもので、図16−2の(A)、(B)に相当する断面図(A)、(B)を示す。 図17に続く工程の上面図を示す。 図18−1のA−A’線における断面図(A)、B−B’線における断面図(B)を示す。 図18に続く工程の断面図を示すもので、図18−2の(A)に相当する断面図を示す。 従来の活性領域を島状に形成した場合の拡散層領域の形状を説明する上面図(A)と、その部分拡大図(B)である。
以下、図1〜19を参照して本発明の一実施形態に係る製造方法を説明する。なお、各断面図では、上面図のA−A’線、B−B’線、C−C’線、D−D’線に対応する断面図をそれぞれ分図(A)〜(D)に示す。図19の断面図はA−A’線に対応する断面を示す。
(素子分離領域形成工程(図1−1,1−2))
図1−1は、メモリセルが形成される領域を上面から見た図であり、図1−1において、左右方向をX方向、上下方向をY方向に定義する。Y方向は、ゲート電極が延在する方向に対応する。セルの活性領域が延在する方向をα方向(第1の方向)とし、α方向に直交する方向をβ方向と定義する。α方向とX方向の角度をθとする。
図1−2(A)は、図1−1のA−A’線に沿って切った断面図であり、活性領域をα方向に沿って切った断面に相当する。図1−2(B)は、図1−1のB−B’線に沿って切った断面図である。
まず、基板としての半導体基板111上にシリコン窒化膜を形成する。半導体基板111は、P型の単結晶シリコンを用いた。
リソグラフィー技術を用いて、活性領域のパターンを形成するための第1レジストマスク(不図示)を形成する。第1レジストマスクは、β方向に幅Wβを有し、α方向に沿って延在するラインパターンに所定の間隔で複数本形成される。ラインパターンは、リソグラフィーパターン形成が容易で、精度良く形成することができるという特徴を持つ。
また、ラインパターンは、リソグラフィー技術において大きな解像マージンが得られるので、微細化が可能となる。本実施形態では、本プロセスのリソグラフィーの最小加工限界の寸法Fとし、第1レジストマスクは、幅WβはFを有し、β方向にピッチ2Fで配列され、メモリセルの縮小化が図るパターンに形成される。ここで、寸法Fは、60nmを用いた。
第1レジストマスクを用いてシリコン窒化膜と半導体基板111をエッチングして、半導体基板111に素子分離溝を形成する。第1レジストマスクを除去した後、素子分離溝を埋め込むように、シリコン酸化膜から成る素子分離膜112を、例えばCVD法等で成長する。
CMP法を用いて、素子分離膜112を研磨除去して、素子分離溝内に素子分離膜112を埋設し、素子分離領域113を形成する。ハードマスクとなるシリコン窒化膜を除去し、半導体基板111表面を露出させる。露出された半導体基板111を活性領域114と呼ぶ。
活性領域114は、α方向に沿って設計値となる幅Wβを有するラインパターンで形成された。活性領域114の幅のY方向に投影した長さをWyと表す。Wyは、F/cosθに等しい。
図1のX方向のA−A’線の範囲は、後工程で示すように、一つの活性領域114上に5つのメモリセルが形成される領域を示している。各メモリセルは、一つの制御トランジスタと一つのキャパシタが形成される。本実施形態では、メモリセルは、隣接する2つのメモリセルが一つの組(メモリセルブロック)となって、メモリセルブロックが複数並べられる構成をとる。
(ゲート溝形成工程)
図3に示す工程のゲート溝をエッチング形成するためのマスクとなる第2レジストマスク121を形成する。図2−1は上面図であり、図2−2は、それぞれ、図2−1のA−A’線断面(A)、B−B’線断面(B)、C−C’線断面(C)、D−D’線断面(D)を示す。第2レジストマスク121は、平面で見て、Y方向(第2の方向)に延在したラインの開口パターンを持ち、第2レジストマスク開口部122と呼ぶ。第2レジストマスク開口部122は、X方向にストライプ状に配列される。第2レジストマスク開口部122はラインパターンを有し、リソグラフィーパターン形成が容易で、精度良く形成することができる。
第2レジストマスク開口部122は、制御ゲート溝を形成するための制御ゲート第2レジスト開口部122t、補助ゲート溝を形成するための補助ゲート第2レジスト開口部122i、の2つがある。
本実施形態では、隣接し合う2つのメモリセルに対応する2本の制御ゲート第2レジスト開口部122tと、1本の補助ゲート第2レジスト開口部122iが、X方向に交互に配置されるレイアウトをとる。
本実施形態では、各第2レジスト開口部122の開口幅Lgxは、互いに等しく形成され、各隣り合う第2レジスト開口部122の間隔(第2レジストマスク幅)Ldxは互いに等しく形成された。ラインパターンは、リソグラフィー技術において大きな解像マージンが得られるので、微細化が可能であり、本実施形態では、Lgx,LdxはFで形成して、メモリセルの縮小化を図っている。
次に、図3−1,3−2に示すように、第2レジストマスク121を用いて、活性領域114と、素子分離領域113を、エッチングして、活性領域114から素子分離領域113内にかけて連通するゲート溝131を形成する。
ゲート溝131には、制御ゲート溝131t、補助ゲート溝131iの2種類の溝が形成される。これらゲート溝131の溝幅は、第2レジスト開口部122の寸法通りのLgxで形成された。なお、本実施形態では制御ゲート溝131t、補助ゲート溝131iは、同じ幅で同間隔で形成するために、区別されず形式的には1種類の溝となっているが、後述するように、制御ゲート溝131t、補助ゲート溝131iはそれぞれ異なる幅で形成しても良く、その場合は2種類の溝といえる。
本実施形態では、ゲート溝131の深さとして、活性領域114となる半導体基板111では150nm、素子分離領域113となる素子分離膜112では100nmとなるようにエッチングした(図3−2(D)参照)。
その後、第2レジストマスク121を除去する。除去後の形態を図4に示す。図4の(A)〜(D)は、図3−2の(A)〜(D)にそれぞれ対応する。
(リセスゲート電極形成工程)
図5に示すように、活性領域114の半導体基板111露出部分にゲート絶縁膜151を形成する。ゲート絶縁膜151の形成には熱酸化法を用い、膜厚5nmで形成した。尚、ゲート絶縁膜151の材料及び形成方法はこれに限定されず、CVD法やALD法を用いて、高誘電率絶縁膜を形成しても良い。
次に、ゲートシリコン膜152を形成する。材料は、リンドープトシリコン膜を用いた。膜厚は50nmで、CVD法で形成した。
続いて、ゲート高融点金属膜153を形成する。材料は、窒化チタン膜とタングステン膜から成る積層膜を用い、膜厚はそれぞれ10nm、40nmの計50nmの積層膜を形成した。尚、ゲート高融点金属膜153の材料はこれに限定されず、窒化チタン膜、チタン膜、タングステン膜、窒化タングステン膜などの高融点金属膜、または複数の高融点金属膜材料から成る積層膜を用いることができる。
最後に、ゲート保護膜154を形成する。材料はシリコン窒化膜で、膜厚は100nmに形成した。
図5の(A)〜(D)は、図4の(A)〜(D)それぞれの次工程に相当する。
図6に示すように、リセスゲート電極を形成するための第3レジストマスク161を形成する。第3レジストマスク161は、ゲート溝131と同じラインパターンを有し、平面上、同じ位置に形成された。尚、図面には示されないが、第3レジストマスク161のY方向の端部では、各ゲート電極を所望の周辺配線に接続する様にパターニングされている。周辺配線への接続方法により、制御ゲート電極と補助ゲート電極とが区別される。本実施形態では、各第3レジストマスクの幅は、第2レジスト開口部122の開口幅Lgxと等しく形成され、各隣り合う第3レジストマスク間の間隔は第2レジスト開口部122の間隔Ldxと等しく形成された。また、本実施形態ではLgx,Ldxは等しく形成され、長さはFで形成された。
第3レジストマスク161には、制御ゲート溝131t部に形成される制御ゲート第3レジストマスク161t、補助ゲート溝131i部に形成される補助ゲート第3レジストマスク161iの2つがある。
本実施形態では、隣り合う2つのメモリセルに対応する2本の制御ゲート第3レジストマスク161tと、1本の補助ゲート第3レジストマスク161iが、X方向に順次配置されるレイアウトをとる。
第3レジストマスク161用いて、ゲート保護膜154、ゲート高融点金属膜153、ゲートシリコン膜152を、順次、エッチングして、リセスゲート電極162を形成する。ここで、リセスゲート電極162は、ゲート保護膜154、ゲート高融点金属膜153、ゲートシリコン膜152から構成され、ゲートシリコン膜152の下部はゲート溝131内に埋め込まれて成る。
本実施形態では、リセスゲート電極162の幅は、第3レジストマスク161の幅と略等しく転写形成され、幅Lgx,間隔Ldxで形成された。また、本実施形態では、LgxとLdxは等しく、長さはFで形成された。
リセスゲート電極162は、制御ゲート溝131tに形成される制御ゲート電極162t、補助ゲート溝131iに形成される補助ゲート電極162iの2種類のゲート電極が形成される。
(ソース/ドレイン領域形成工程)
図7−1,7−2に示すように、第3レジストマスク161を除去した後、リセスゲート電極162をマスクとして活性領域114表面にp型半導体基板と反対導電型(n型)の不純物を導入して、ソース/ドレイン領域171を形成する。導入方法として、不純物のリンを、エネルギー50KeV,ドーズ量2×1013atoms/cmの条件で、イオン注入法を用いて形成した。ソース/ドレイン領域171となる拡散層の接合深さは、リセスゲート電極162の底部より浅くなるように50nmに形成した。
ソース/ドレイン領域171は、リセスゲート電極162に対して自己整合的に活性領域114上に形成され、隣接リセスゲート電極162間の活性領域141に端から端に亘って延びるように形成される。
個々のソース/ドレイン領域171におけるX方向の左右の端部は、Y方向に延びてX方向に隣接するラインパターンを有するリセスゲート電極の各々のX方向の端部で画定され、Y方向の上下の端部は、α方向に延びるラインパターンを有する活性領域114のβ方向の端部で画定された領域内に画定されて形成される。個々のソース/ドレイン領域171平面形状は、Y方向の幅Wyを底辺とし、α方向に幅Ldα、X方向の幅Ldxを高さとする平行四辺形となる。ここで、α方向の幅LdαはLdx/cosθとなる。
このソース/ドレイン領域171は、2つのライン状パターンを組み合わせて形成され、図7−1の上面図に示すように、平面で見て、設計通りの四角形状に形成される。つまり、従来の島状に形成される活性領域141と比較して、リソグラフィー工程で光近接効果等の影響で角部が丸まり面積が目減りするようなことは抑制されたものであり、これは、設計通りの面積を有するソース/ドレイン領域171を形成できることを意味する。面積は、Ldx×Wyを有し、本実施形態では、Fである。
また、本実施形態では、X方向に並ぶリセスゲート電極162が作る隣接するソース/ドレイン領域171間の各間隔Ldxを互いに等しく形成し、β方向に並ぶ活性領域114のY方向幅Wyを互いに等しく形成するので、各ソース/ドレイン領域171の形状を、互いに等しい形状に形成することができ、後のコンタクト開口部で露出されるソース/ドレイン領域171の露出面積を半導体基板全面に亘って均一化することが可能となる特徴を有する。
メモリセルアレイは下記に示す構成を有する。
リセスゲート電極162には、制御ゲート電極162tと補助ゲート電極162iの2種類が形成される。
制御ゲート電極162tはトランジスタのゲートとして機能し、制御ゲート電極162tと、その左右の活性領域114に形成されるソース/ドレイン領域171とにより、α方向をチャネル電流方向とするリセスゲート型トランジスタを構成する。
補助ゲート電極162iは、隣り合うトランジスタ間を分離する素子分離として機能し、隣り合うトランジスタの対向し合うソース/ドレイン領域171の間に配置される。
本実施形態では、一方のソース/ドレイン領域171が中央に位置して共有され、その左右にトランジスタが形成されるレイアウトをとる。また、中央のソース/ドレイン領域171の両側に制御ゲート電極162tが配置され、制御ゲート電極162tのさらに外側に他方のソース/ドレイン領域171が配置される。便宜上、ソース/ドレイン領域171のうち、中央に形成されるものをソース領域171s、外側に形成される2つをドレイン領域171dとする。後の工程で、ソース領域171sはビット線、ドレイン領域171dは各々キャパシタに接続される。
このソース領域171sを共有する2つのトランジスタの組をトランジスタブロックと呼ぶ。トランジスタブロックは、図1工程で述べたメモリセルブロックを構成する2つのトランジスタに対応する。
一つの活性領域114内では、トランジスタブロック172がチャネル電流方向(α方向)に複数並設されて、トランジスタアレイを形成する。トランジスタアレイを構成する繰り返しの最小単位が、図7−1の平面図において、破線で囲んだようなトランジスタブロック172である。
隣り合うトランジスタブロック172間に、補助ゲート電極162iが配置され、対向するドレイン領域171d間を分離する素子分離が形成される。
補助ゲート電極162iによる素子分離は、ゲート溝131iを深くすることにより、また、補助ゲート電極162iに負バイアスを与えることにより狭い幅の素子分離が可能であり、加工寸法限界で素子分離を形成することが可能である。本実施形態では、補助ゲート電極162iは、加工限界寸法Fで形成され、素子分離領域の面積の縮小化が図られた。
補助ゲート電極162iは、制御ゲート電極162tと同時に形成でき、特別なプロセスを追加することないため、製造コストの増加を抑制して形成できる。
(コンタクト開口部形成工程)
次に、選択的にソース/ドレイン領域171上を露出するコンタクト開口部を形成する。
まず、図8−1,8−2に示すように、リセスゲート電極162間を埋め込まない膜厚で、リセスゲート電極の上面、側面から基板上を覆うサイドウォール膜を形成する。材料はシリコン窒化膜、膜厚は10nm、成長方法はCVD法で形成した。
サイドウォール膜をエッチバックして、リセスゲート電極162の側壁にゲートサイドウォール181を形成しリセスゲート電極162の側面を被覆すると共に、リセスゲート電極162に対して自己整合的にコンタクト開口部182を形成する。コンタクト開口部182は、Y方向に延在するラインパターンとして形成される。
コンタクト開口部182底部には、ソース/ドレイン領域171、素子分離領域113が露出される。この露出されたソース/ドレイン領域171をソース/ドレイン領域露出部183と呼ぶ。
ここで、コンタクト開口部182のX方向の開口幅をLcxとする。Lcxは、Ldxからゲートサイドウォール181の厚さ2個分を引いた長さとなる。ゲートサイドウォール181の厚さをDsxとすると、Lcx=Ldx−2×Dsxと表される。本実施形態の場合、Lcx=F−2×Dsxとなる。
コンタクト開口部182の領域は、隣接リセスゲート電極162間において、対向する両側面にゲートサイドウォール181が形成され、そのゲートサイドウォール181で挟まれた領域として形成される。この開口部は、リセスゲート電極162の延在方向となるY方向に沿って延びるように形成される。
一方、ソース/ドレイン領域171は、図7工程で、隣接リセスゲート電極162の互いに対向する側面間に、X方向の幅全域に亘って、Y方向の設計幅Wyで、α方向に延びるように形成されている。
コンタクト開口部182とソース/ドレイン領域171がこのように形成される結果、α方向に延びて形成されるソース/ドレイン領域171に対して交差して、コンタクト開口部182がY方向に横切るように形成される。
この結果、コンタクト開口部182のX方向の幅Lcx全域に亘って、ソース/ドレイン領域171のY方向全幅を露出させることができる。ソース/ドレイン領域露出部183の平面形状は、Y方向の幅Wyを底辺とし、α方向にLcα、X方向の幅Lcxを高さとする平行四辺形となる。ここで、α方向の幅LcαはLcx/cosθとなる。
つまり、ソース/ドレイン領域露出部183も、2つのラインパターンを組み合わせて形成することにより、平面上、リソグラフィー工程で光近接効果等の影響で角部が丸まって面積が減少する問題を回避して、設計パターンに忠実な四角形状で形成することができる。このソース/ドレイン領域露出部183の面積の大きさは、Lcx×Wyで表すことができる。本実施形態の場合、F×(F−2×Dsx)である。
したがって、ソース/ドレイン領域露出部183は、半導体基板上のいずれの位置においても、X方向に高さLcx、Y方向の幅Wyを底辺とし、X方向の幅Lcxを高さとする四角形で形成することができる。これにより、半導体基板面内において、面積ばらつきが抑制されたソース/ドレイン領域露出部183を安定して形成することができる。
また、コンタクト開口部182の形成は、隣接リセスゲート電極162間のスペースにおいて、リセスゲート電極162の側面を覆う分だけのゲートサイドウォール181を形成した残りのスペースの全域を利用して形成する方法をとるので、最大限のコンタクト開口部182を形成することができ、ソース/ドレイン領域露出部183の面積をより大きく形成することに有効である。
また、本実施形態のように、X方向に並ぶ隣接リセスゲート電極162の間隔を互いに等しくなるように形成してX方向に並ぶコンタクト開口部182のX方向幅Lcxを互いに等しく形成し、β方向に並ぶ活性領域114のY方向幅Wyを互いに等しく形成する方法を用いることにより、各ソース/ドレイン領域露出部183の形状及び面積を、互いに等しく形成することができる。
尚、コンタクト開口部182の形成は、サイドウォール膜をエッチバックして形成するので、エッチバックでソース/ドレイン領域171の基板をたたくエッチング量をサイドウォール膜厚相当分のエッチング量で済み、半導体基板に加わる損傷を少なくして形成できる。
(エピタキシャル成長工程)
ゲート絶縁膜151、表面の自然酸化膜を除去して、コンタクト開口部182に露出したソース/ドレイン領域171の半導体基板表面を清浄化させる。本実施形態では、HF液含む液を用いた湿式エッチングにより行った。
図9−1、9−2に示すように、選択エピタキシャルシリコン膜成長法を用いて、露出したソース/ドレイン領域171を基点に、エピタキシャルシリコン層191を基板表面に垂直な方向に異方的に成長させる。しかし、上記垂直方向より速度は遅いが基板表面に平行な方向にもファセットを形成しながら成長する(図9−2(B)参照)ので、Y方向に隣り合うエピタキシャルシリコン層191同士が短絡しないように、エピタキシャルシリコン層の成長条件、膜厚を調整して行う。
DRAMではデータ保持特性の観点から、セルトランジスタに形成されるコンタクトの接合リーク電流は小さいことが求められる。
ところが、セルトランジスタ上の層間膜にソース/ドレイン領域171上を開口するコンタクトホールを形成する際のエッチングにおいて半導体基板に結晶欠陥を発生させる、また、コンタクト抵抗を低減する要請からメタル材料を用いたコンタクトを適用する場合に、半導体基板に形成される金属シリサイド層が結晶欠陥を発生させることがあり、これらが原因となって接合リークを増大させ、データ保持特性を劣化させてしまうことがあった。
これら問題を抑制するため、本発明では、ソース/ドレイン領域171を基点に選択的にエピタキシャルシリコン層を形成して、このエピタキシャルシリコン層にコンタクトを形成する方法をとる。この結果、エピタキシャルシリコン層191がコンタクト形成のためのパッドとして機能し、半導体基板に欠陥が発生するのが抑制される。また、このエピタキシャルシリコン層は、ソース/ドレイン領域の半導体基板との間に清浄な界面を形成することができ、コンタクト抵抗の低減効果もあわせ持つ。
図20に示すような従来の活性領域は、各トランジスタブロックの単位ごとに、島状の活性領域を形成する方法をとっていた。島状の活性領域のマスク設計パターンは、本実施形態図7−1で示されるトランジスタブロック領域172に対応する細長四角形状のパターンで形成される。このようなパターンの活性領域の図1工程のレジストパターン形成では、光近接効果の影響により、長手方向の端部が内側に後退する、長手方向の端の位置がばらつく、端部の角部が丸まるなどが生じる。そのため、活性領域の左右端に形成されるドレイン領域は、ゲート端からの長さが短くなる、ドレイン領域の端部の位置がばらつく、ドレイン領域端部の角部が丸くなるなどが発生する。このように形成されたドレイン領域部分にコンタクト開口部を形成したところ、コンタクト開口部に露出されるドレイン領域の面積が、設計された大きさよりも小さい、面積がばらついて形成されてしまうという状態が発生した。
そして、このような、面積がばらついたドレイン領域上に、エピタキシャルシリコン層を形成したところ、面積が小さいドレイン領域では、エピタキシャルシリコン層の大きさが小さい、場合によっては殆ど成長しない、などの問題があることが、発明者らの検討の結果わかってきた。これは、拡散層領域の面積が小さいほど、エピタキシャルシリコン層の成長速度が遅くなる傾向があることが原因であることがわかってきた。そして、ドレイン領域の面積が小さい部分でのエピタキシャルシリコン層の大きさを所望の大きさに形成すると、今度は、平均的な面積を持つ拡散層領域に形成されるエピタキシャルシリコン層が大きく形成され過ぎ、隣接するエピタキシャルシリコン層間で短絡不良を起こしてしまう問題があることもわかってきた。
本発明では、α方向に連続的に延在する帯状の活性領域114を形成し、活性領域上のトランジスタブロック172領域に制御ゲート電極162tを形成し、隣接トランジスタブロック172領域間に分離リセスゲート電極162iを形成し、制御ゲート電極162t、補助ゲート電極162iをマスクに活性領域114上にソース/ドレイン領域171を形成し、制御ゲート電極162t、補助ゲート電極162i上に絶縁膜を形成し、絶縁膜をエッチバックして側壁にサイドウォール181を形成すると共にソース/ドレイン領域171上面を露出させるコンタクト開口部182を形成し、コンタクト開口部182に露出されたソース/ドレイン領域171を基点に選択エピタキシャルシリコン層191を形成する方法をとる。
この結果、コンタクト開口部182には、Y方向に略設計通りの幅を持ち、X方向間を端から端まで確実に横断して成るソース/ドレイン領域露出部183を形成することができる。この結果、ソース/ドレイン領域露出部183を限界近くまで大きく、且つ、均一な形状、大きさで形成することができる。つまり、従来のドレイン領域の面積が小さくなる、ばらつくという問題が防止され、エピタキシャルシリコン層の成長不良、隣接エピタキシャルシリコン層の短絡等の問題の発生を抑制することができる。
また、本実施形態のように、X方向に並ぶリセスゲート電極162が作る隣接拡散層領域間の各間隔Ldxを互いに等しく形成し、β方向に並ぶ活性領域114のY方向幅Wyを互いに等しく形成する方法を用いることにより、各ソース/ドレイン領域露出部183の形状、大きさを、互いに略等しく形成することができる。この結果、ウエハ面内でのエピタキシャルシリコン層の大きさを略等しい大きさに形成できるようになり、成長不良や短絡の問題をさらにより一層抑制することができる。
(セルコンタクト形成工程)
図10に示すように、隣接リセスゲート電極162間を埋め込むように第1層間絶縁膜201を形成する。材料には、シリコン酸化膜を用いた。
次に、図11に示すように、第4レジストマスク211を形成する。第4レジストマスク211は、図1工程で形成した活性領域114のパターンに対応する部分が開口されており、この開口部を溝コンタクトレジストマスク開口部212と呼ぶ。
図12に示すように、第4レジストマスク211をマスクに、シリコン窒化膜に対して選択比が取れる条件を用いて第1層間絶縁膜201をエッチングして、エピタキシャルシリコン層191上面を露出する溝コンタクト開口部221を形成する。
次に、図13に示すように、第4レジストマスク211を除去する。溝コンタクト開口部221内から第1層間絶縁膜201上にかけてセルコンタクト導電膜231を形成する。材料は、チタン膜、窒化チタン膜、タングステン膜を順次成長して形成した。尚、抵抗に問題なければ、コスト的に安価なリンドープトシリコン膜などを用いても良い。
次に、図14に示すように、CMP法を用いて、セルコンタクト導電膜231を研磨除去し、第1層間絶縁膜201上面を露出させる。
引き続き、CMP法により、セルコンタクト導電膜231と第1層間絶縁膜201を同時に研磨し、リセスゲート電極162を構成するゲート保護膜154が露出するように削り込む。溝コンタクト開口部221の縁(第1層間絶縁膜201)によって上下(Y方向)が画定され、リセスゲート電極162側面に形成されたゲートサイドウォール181により左右(X方向)が画定されたセルコンタクトプラグ241が形成される。セルコンタクトプラグ241は、上面で見て略平行四辺形状を持つ(図14−1)。ゲートサイドウォール181上面、ゲート保護膜154上面、セルコンタクト導電膜231上面、第1層間絶縁膜201上面は、略面一に形成される。
セルコンタクトプラグ241は、ソース拡散層領域171sと接続するソース側セルコンタクトプラグ241sと、ドレイン拡散層領域171dと接続するドレイン側セルコンタクトプラグ241dの2種類が形成される。
(ビット線形成工程)
図15−1,15−2に示すように、第2層間絶縁膜251を形成する。材料には、シリコン酸化膜を用いた。第2層間絶縁膜251を貫いてソース側セルコンタクトプラグ241s上を開口するコンタクトホールを形成する。コンタクトホールは、通常のフォトリソグラフィー技術及びドライエッチング技術により、円形パターンのホールを形成した。
コンタクトホール内に導電膜を埋め込んで、ビット線コンタクトプラグ252を形成する。
図16に示すように、ビット線コンタクトプラグ252上面と接続し、X方向に蛇行して延在するビット線264を形成する。ビット線264は、下から、窒化チタン膜から成るビット線バリア層261、タングステン膜から成るビット線主配線層262、シリコン窒化膜から成るビット線保護膜263から構成される。
さらに、図17に示すように、ビット線264の側壁に、シリコン窒化膜から成るビット線サイドウォール271を形成する。
(キャパシタ形成工程)
図18に示すように、第3層間絶縁膜281を形成する。材料には、シリコン酸化膜を用いた。第3層間絶縁膜281を貫いてドレイン側セルコンタクトプラグ241d上を開口するコンタクトホールを形成する。
コンタクトホール内に、導電膜を埋め込んでキャパシタコンタクトプラグ282を形成する。
図19に示すように、第4層間絶縁膜291を形成する。材料はシリコン酸化膜で、膜厚は、2μmで形成した。第4層間絶縁膜291を貫き、キャパシタコンタクトプラグ282上面を露出するキャパシタホールを形成する。キャパシタホール内に、キャパシタホール内壁を覆うキャパシタ下部電極292を形成する。キャパシタ絶縁膜293を形成する。キャパシタ上部電極膜を形成した後、パターニングしてキャパシタ上部電極294を形成する。第5層間絶縁膜295を形成する。材料には、シリコン酸化膜を用いた。
第5層間絶縁膜295、第4層間膜291、第3層間絶縁膜281を貫き、ビット線264と接続される周辺コンタクトプラグを形成する(図面上には表示されていない)。
周辺コンタクトプラグと接続する上部配線296を形成する。
この後、必要に応じて層間膜、スルーホール、配線、パッシベーション膜等が形成されてDRAMデバイスが完成する。
本実施形態では、活性領域114、リセスゲート電極162をそれぞれライン状パターンで形成したが、パターンはこれに限るものではなく、蛇行パターンなどを用いることもできる。また、本実施形態のライン状パターンは、幅が一定のパターンを用いたが、場所により太さが異なるようなライン状パターンを用いることもできる。
本実施形態では、リセスゲート電極162tの幅と、ソース/ドレイン領域171の幅を互いに等しい幅で形成したが、リソグラフィー形成において解像マージンに問題がなければ、互いに異なる幅で形成しても良い。例えば、リセスゲート電極162を狭く、ソース/ドレイン領域171を広く形成しても良い。このように形成することによりコンタクト形成領域をさらに大きくできる。
本実施形態では、各リセスゲート電極162の幅を互いに等しく形成したが、制御ゲート電極162tと補助ゲート電極162iの幅を異なるように形成しても良い。
本実施形態では、ソース領域171sが形成される部分の隣接リセスゲート電極162間幅と、ドレイン領域171dが形成される部分の隣接リセスゲート電極162間幅とを互いに等しく形成したが、エピタキシャルシリコン層の成長に問題なければ、異なるように形成しても良い。但し、面積が小さくなる側のソース/ドレイン領域が、十分なコンタクト面積を確保できていることは言うまでもない。
本実施形態では、一単位となるトランジスタ領域を2つのトランジスタで構成されるトランジスタブロック172としたが、制御ゲート電極162tと補助ゲート電極162iとを交互に配置して、1つのトランジスタを一単位とするトランジスタ領域を用いるレイアウトに適用することもできる。
本発明の半導体装置は、デバイス動作時、補助ゲート電極162iには、所定の電圧(負バイアス)を与えても良いし、トランジスタの動作に問題なければフローティングとしても良い。
本発明は、活性領域114を、リセスゲート電極162とソース/ドレイン領域171で占めるように構成し、活性領域114を最大限利用することができる。無駄な領域がないので、その分、素子の縮小化に有効な構造であるという特徴も有する。
111 半導体基板
112 素子分離膜
113 素子分離領域
114 活性領域
131 ゲート溝
131t 制御ゲート溝
131i 補助ゲート溝
151 ゲート絶縁膜
152 ゲートシリコン膜
153 ゲート高融点金属膜
154 ゲート保護膜
162 リセスゲート電極
162t 制御ゲート電極
162i補助ゲート電極
171 ソース/ドレイン領域
181 ゲートサイドウォール
182 コンタクト開口部
183 ソース/ドレイン領域露出部
191 エピタキシャルシリコン層
201 第1層間絶縁膜
231 セルコンタクト導電膜
241 セルコンタクトプラグ
251 第2層間絶縁膜
252 ビット線コンタクトプラグ
261 ビット線バリア層
262 ビット線主配線層
263 ビット線保護膜
264 ビット線
271 ビット線サイドウォール
281 第3層間絶縁膜
282 キャパシタコンタクトプラグ
291 第4層間絶縁膜
292 キャパシタ下部電極
293 キャパシタ絶縁膜
294 キャパシタ上部電極
295 第5層間絶縁膜
296 上部配線

Claims (14)

  1. 半導体基板中に第1の方向に延在する素子分離領域で分離された活性領域と、
    前記第1の方向と交差する第2の方向に延在し、前記素子分離領域及び活性領域に連通する溝内に形成されたリセスゲート電極と
    前記リセスゲート電極で分断された前記活性領域であって、前記リセスゲート電極の底面より浅い領域に形成されるMOSトランジスタのソース/ドレイン領域とを備えた半導体装置であって、
    前記リセスゲート電極は、前記MOSトランジスタのゲート電極を構成する制御ゲート電極と、前記第1の方向に隣接する前記MOSトランジスタを素子分離する補助ゲート電極で構成される半導体装置。
  2. 前記MOSトランジスタのソース/ドレイン領域に電気的に接続されるコンタクトプラグが、基板面に平行な断面として、前記活性領域の前記第2の方向に位置する両端部と、前記第1の方向に前記リセスゲート電極側壁とで画定される四角形状を有する請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記コンタクトプラグは金属プラグである請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記MOSトランジスタのソース/ドレイン領域上に、選択エピタキシャル成長半導体層を有する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 前記リセスゲート電極は、互いに隣り合う1対の制御ゲート電極と、各制御ゲート電極対の間に配される補助ゲート電極を有する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体装置。
  6. 前記1対の制御ゲート電極間のソース/ドレイン領域を共有し、該共有されるソース/ドレイン領域に対して、前記1対の制御ゲート電極のそれぞれの対向する側に位置する2つのソース/ドレイン領域とを有する2つのトランジスタで構成されるトランジスタブロックを一単位とし、該トランジスタブロックがチャネル電流方向に複数並設されてトランジスタアレイが形成されてなる請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記共有されるソース/ドレイン領域に電気的に接続されるビット線と、前記トランジスタブロックの共有されていないソース/ドレイン領域に電気的に接続される記憶素子を備えたメモリセルを有する請求項6に記載の半導体装置。
  8. 半導体基板に第1の方向に延在する複数の素子分離溝を形成する工程と、
    前記複数の素子分離溝に絶縁膜を埋め込み素子分離領域を形成する工程と、
    前記第1の方向と交差する第2の方向に延在する複数のゲート溝を、前記素子分離領域と、前記素子分離領域で画定された活性領域とを連通するように半導体基板上に形成する工程と、
    ゲート絶縁膜を形成した後、前記ゲート溝を埋設して前記半導体基板上にゲート電極材料を積層する工程と、
    前記ゲート電極材料を前記ゲート溝を含めてその直上に残留するように、前記第2の方向にパターニングし、リセスゲート電極を形成する工程と、
    前記リセスゲート電極をマスクに前記活性領域の半導体基板中へ前記半導体基板中の不純物と反対導電型の不純物をイオン注入し、前記リセスゲート電極の底部より浅い領域にソース/ドレイン領域を形成する工程と
    を備え、リセスゲート電極の一部を前記活性領域に形成されるMOSトランジスタの制御ゲート電極とし、前記第1の方向に隣接するMOSトランジスタ間のリセスゲート電極を前記隣接するMOSトランジスタ間を素子分離する補助ゲート電極とすることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 前記リセスゲート電極の間を第1層間絶縁膜で埋設する工程と、
    前記第1層間絶縁膜上に前記第1の方向に延在し、前記活性領域上を開口するラインパターンのマスクを設ける工程と、
    前記第1層間絶縁膜を前記マスクを用いてパターニングすることで、前記第1の方向に前記リセスゲート電極を側壁とし、前記第2の方向に前記第1層間絶縁膜を側壁とする四角形状のコンタクトホールを形成する工程と、
    前記マスクを除去した後、前記コンタクトホール内に導電膜を形成し、コンタクトプラグを形成する工程と
    をさらに有する請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記コンタクトプラグは金属プラグである請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記ソース/ドレイン領域上に選択エピタキシャル成長により半導体層を形成する工程を有する請求項8乃至10のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記リセスゲート電極は、互いに隣り合う1対の制御ゲート電極と、各制御ゲート電極対の間に配される補助ゲート電極とに振り分けられる請求項8乃至11のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 前記1対の制御ゲート電極間のソース/ドレイン領域を共有し、該共有されるソース/ドレイン領域に対して、前記1対の制御ゲート電極のそれぞれの対向する側に位置する2つのソース/ドレイン領域とを有する2つのトランジスタで構成されるトランジスタブロックを一単位とし、該トランジスタブロックがチャネル電流方向に複数並設されてトランジスタアレイが形成されてなる請求項12に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記共有されるソース/ドレイン領域に電気的に接続されるビット線と、前記トランジスタブロックの共有されていないソース/ドレイン領域に電気的に接続される記憶素子を形成する工程をさらにを有する請求項13に記載の半導体装置の製造方法。
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