JP2012078180A - バイオセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】センシング部を、測定用の電界効果トランジスタから離れた位置に形成するバイオセンサを提供する。
【解決手段】複数のスキャンラインと複数のデータラインとを有し、センサ電極および前記センサ電極の上に配置された感応膜と、前記複数のスキャンラインのいずれかのスキャンラインと接続され前記いずれかのスキャンラインにより選択された場合に前記センサ電極と前記複数のデータラインのいずれかのデータラインとを電気的に接続する第1のトランジスタと、を含むセンシング部を複数有し、前記いずれかのスキャンラインによる選択により、前記いずれかのデータラインと電気的に接続された前記センシング部の前記センサ電極に前記いずれかのデータラインを介して電気的に接続されかつ絶縁膜を介して半導体膜に接しているゲート電極を有する第2のトランジスタを有するバイオセンサを提供する。
【選択図】図4

Description

本発明は、バイオセンサに関する。特に電界効果トランジスタ型バイオセンサに関する。
血液や細胞等の生体試料やその中の特定成分について迅速かつ簡便に濃度等を測定するために、電気化学的検出手段によるバイオセンサが実用化されている。その一つとして、電界効果トランジスタ(Field Effect Transistor、以下、FETという)型の測定用のトランジスタを用いたバイオセンサが知られ、特にISFET(Ion−sensitive FET)と呼ばれている。ISFETを用いたDNAやタンパク質等の生体成分、細胞などの検出系への応用が盛んに研究されている(たとえば、特許文献1参照。)。
また、被測定物のセンシング結果を2次元画像として可視化するために、センシング部がアレイ状に配置されたバイオセンサも開発されている(たとえば、特許文献2参照。)。
国際公開WO05/090961号 特開2010−122090号公報
しかしながら、特許文献2に開示されている技術では、センシング部の構造として、ゲート絶縁膜の上に感応膜があり、その上にバイオセンシング部が存在しているため、バイオセンシング部を、測定用のトランジスタ上にしか作れないという問題がある。
本発明の一実施形態として、複数のスキャンラインと複数のデータラインとを有し、センサ電極および前記センサ電極の上に配置された感応膜と、前記複数のスキャンラインのいずれかのスキャンラインと接続され前記いずれかのスキャンラインにより選択された場合に前記センサ電極と前記複数のデータラインのいずれかのデータラインとを電気的に接続する第1のトランジスタと、を含むセンシング部を複数有し、前記いずれかのスキャンラインによる選択により、前記いずれかのデータラインと電気的に接続された前記センシング部の前記センサ電極に前記いずれかのデータラインを介して電気的に接続されかつ絶縁膜を介して半導体膜に接しているゲート電極を有する第2のトランジスタを有するバイオセンサを提供する。
本発明によれば、センシング部を、測定用の電界効果トランジスタから離れた位置に形成することができる。これにより、複数のセンシング部を、センシング部の数よりも少ない個数の測定用のセンサトランジスタにより測定することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るバイオセンサの測定原理を説明するための図 図1における断面線I−Iに沿ったバイオセンサのセンシング部と第1のトランジスタとの断面図 図1における断面線II−IIに沿ったバイオセンサの第2のトランジスタの断面図 第1のトランジスタおよびセンシング部の組を複数配置した本発明の一実施形態に係るバイオセンサの上面図 データラインに沿って配置されたセンシング部について、参照電極に共通電位を与えるバイオセンサの上面図 図5における切断線III−IIIに沿ったバイオセンサのセンシング部と第1のトランジスタとの断面図 本発明の一実施形態に係るバイオセンサに駆動回路を付加した回路図の一例図。 負荷トランジスタと第2のトランジスタとの組の上面図と断面図
以下、本発明を実施するための形態について説明する。なお、本発明は、本明細書の記載に限定されることなく、種々の変形を加えて実施することが可能である。また、同じまたは同様の機能を有する部材などには、同じ符号を付し、説明を省略する。
図1は本発明の一実施形態におけるバイオセンサの測定原理を説明するための図である。図1において、バイオセンサは、スキャンライン101と、データライン102と、第1のトランジスタ103と、センシング部と、第2のトランジスタ120とを有する。
図1において、スキャンライン101は、データライン102と略直交している。また、スキャンライン101の一部は、第1のトランジスタ103のゲート電極を構成する。言い換えると、第1のトランジスタ103のゲート電極は、スキャンライン101と電気的に接続されているということもできる。
データライン102の一部は、第1のトランジスタ103のソース電極とドレイン電極との一方を構成している。これは、第1のトランジスタ103のソース電極とドレイン電極との一方とデータライン102が電気的に接続されていると言い換えることもできる。また、データライン102の一部は、第2のトランジスタ120のゲート電極を構成する。これは、第2のトランジスタ120のゲート電極がデータライン102と電気的に接続されていると言い換えることもできる。
第1のトランジスタ103は、ソース電極またはレイン電極の一方がデータライン102の一部により構成されているとすると、ソース電極またはドレイン電極の他方が電極105により構成される。また、第1のトランジスタ103のソース電極およびドレイン電極の間には、半導体領域104とゲート電極となるスキャンライン101の一部とが配置されている。言い換えると、第1のトランジスタ103のゲート電極は、スキャンライン101と電気的に接続されているということもできる。
センシング部は、電極105と、電極105に電気的に接続されるセンサ電極106と、センサ電極106の上に形成されているイオン感応膜108とにより構成される。図1に示されるように、電極105とセンサ電極106とは、コンタクト107により接続されていてもよいし、電極105とセンサ電極106とが一体に形成されていてもよい。
第2のトランジスタ120は、ソース電極およびドレイン電極111、112との間に、半導体膜113とゲート電極となるデータライン102の一部とにより構成される。この構成により、データライン102の電位が変化することにより、半導体膜113のチャネルが変化する。これにより、ソース電極およびドレイン電極111、112間に所定の電圧を印加した場合の電流が変化することになる。
図1に示されるバイオセンサを用いて測定を行なう手順は次の通りとなる。まず、センシング部のイオン感応膜108の上に、被測定物を配置する。被測定物は、たとえば、細胞、DNA、糖鎖、タンパク質などの生体関連物質である。すると、イオン感応膜108を介して発生する被測定物の電位が、センサ電極106に伝達される。そこで、スキャンライン101の電圧を第1のトランジスタ103の閾値以上の電圧に設定し、第1のトランジスタ103をオン状態にして、第1のトランジスタ103を選択する。これにより、イオン感応膜108を介して発生する被測定物の電位がデータライン102に印加される。そこで、第2のトランジスタ120のソース電極およびドレイン電極111、112の間に、電源122により電圧を印加し、ソース電極およびドレイン電極111、112の間に流れる電流を電流計123により測定する。これにより、イオン感応膜108を介して発生する被測定物の状態が電流計123により測定されることになる。
なお、バイオセンサを用いて測定を行なう際には、参照電極109を被測定物に接触ないし挿入させ、ソース電極またはドレイン電極111、112の一方と参照電極109の間に、電源121により、定められた電位差を与えてもよい。
図2(a)、図2(b)のそれぞれは、図1における断面線I−Iに沿った断面を示す。図2(a)および図(b)において、基材100の上に、スキャンライン101の一部が配置され、第1のトランジスタ103のゲート電極が形成される。なお、基材100は、絶縁性の材料で形成される。例えば、ガラスなどの無機材料や、PENまたはPETなどのプラスチック(ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂、ナイロン、アクリル樹脂、フッ素樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂、メチルペンテン樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニル樹脂)に代表される有機材料であってもよい。また、基材100の形状は、特に限定されることはなく、平板、平膜、フィルム、多孔質膜などの平坦な形状、シリンダ、スタンプ、マルチウェルプレート、マイクロ流路などの立体的な形状であってもよい。フィルムを使用する場合には、その厚さは特に限定されることはないが、例えば、1μm以上1mm以下であってもよい。
基材100がフレキシブルな材料である場合には、基材100を曲げることが可能となり、測定の自由度が増加する。また、ロールトゥロールでのバイオセンサの形成が可能となり、低コストでのバイオセンサの製造が可能となる。
ゲート電極を形成するスキャンライン101の材料は、任意の導電性の材料を用いることができる。例えば、ITO(インジウム錫オキサイド)、ZnO(酸化亜鉛)、SnO2(酸化錫)などの導電性材料を用いることができる。また、ゲート電極を形成するスキャンライン101の材料は、Al(アルミニウム)、Ti(チタン)、Au(金)、Cu(銅)等の金属も用いることができる。また、ゲート電極を形成するスキャンライン101は、これらの材料の積層として形成されていてもよい。
ゲート電極の上には、ゲート絶縁膜131が配置される。たとえば、酸化珪素などが配置される。
ゲート絶縁膜131のゲート電極の上部には、半導体領域104が配置される。半導体領域104の材料としては、アモルファス酸化物を用いることができる。そのようなアモルファス酸化物の主成分は、InMZnOと表すことができ、ここに、Mは、Ga(ガリウム)、Al、Fe(鉄)のうち少なくとも1種である。この中でも、アモルファス酸化物としては、MがGaであるInGaZnO系のものを用いるのが好ましい場合もある。InGaZnO系のアモルファス酸化物は、室温から150°C程度の低温で製膜が可能であることから、基材が耐熱性に乏しいプラスチックやガラスにより構成されている場合でも使用することができる。また、InGaZnO系のアモルファス酸化物には、必要に応じて、Al、Fe、Snなどが加えられていてもよい。
また、半導体領域104の別の材料としては、ZnOを主成分とする酸化物半導体を用いることができる。ZnOを主成分とする酸化物半導体には、真性の酸化物亜鉛のほかに、必要に応じてLi、Na、N、Cなどのp型不純物およびB、Al、Ga、Inなどのn型不純物がドーピングされた酸化亜鉛であってもよい。また、Mg、BeなどがドーピングされたZnOが添加されていてもよい。さらに半導体領域104は、Snを添加したITO、IZO(インジウム亜鉛オキサイド)またはMgO(酸化マグネシウム)などの酸化物半導体を材料として構成されていてもよい。
半導体領域104の両側には、データライン102と電極105とが配置される。データライン102及び電極105は、半導体領域104とオーミック接触している。これにより、ゲート電極を構成するスキャンライン101の電位により、半導体領域104に形成されるチャネルの形成が制御され、データライン102と電極105との間の電気的接続が制御される。
図2(a)において、第1のトランジスタ103の上には、パッシベーション膜132が形成され、パッシベーション膜132の上に、センサ電極106が配置され、コンタクト107により、電極105と電気的に接続される。
センサ電極106の上には、感応膜108が配置される。感応膜108は、被測定物に含まれるサンプル、例えば細胞、DNA、糖鎖、タンパク質などの生体関連物質を配置可能な材料により構成されている。感応膜108として、イオン感応膜を用いることができる。例えば、SiO2、SiN4、Ta2O5(酸化タンタル)、Al2O3(酸化アルミニウム)などにより構成される膜である。イオン感応膜の材料は、測定に関するイオン種に応じて適宜選択することができる。また、必要に応じて、イオン感応膜にDNAタンパク質、糖鎖を固定するために表面が修飾されていてもよい。
図2(b)は、コンタクト107を用いずに、電極105とセンサ電極106とを一体に形成する形態を示す。図2(b)に示すように、電極105が、半導体領域104に対してデータライン102とは反対側へ延び、基材100の上に形成されるゲート絶縁膜131の上に形成される。パッシベーション膜132は、電極105が延びている位置において、凹部を形成し、その凹部の内側に、感応膜108が形成されている。
なお、図2(a)、図2(b)において、基材100、ゲート絶縁膜131、電極106、感応膜108として透明な材料を選択することができる。ここで、透明とは感応膜108上に配置された生体関連物質などの被測定物を、顕微鏡などの光学的な観察機器を用いて基材100の側から観察可能とすることができる程度に透明であればよい。また、透明には、半透明は含まれないこととしてもよい。これにより、被測定物を基材100側から観察することが可能となる。
また、第1のトランジスタ103も透明な材料を用いて構成することができる。これにより、被測定物を基材100側から観察する場合に良好な視野を提供することができる。
また、図1、図2(a)、図2(b)において、第1のトランジスタ103は1個だけ配置されているが、任意の個数を配置することができる。たとえば、2個の第1のトランジスタそれぞれのゲート電極をスキャンライン101により形成し、2個の第1のトランジスタのドレイン電極とソース電極とを接続し、2個の第1のトランジスタの半導体領域104に形成されるチャネルが直列に接続されるようにすることができる。このように複数の第1のトランジスタ103を配置することにより、第1のトランジスタ103がオフ状態となったときに、感応膜108の下に配置される電極105とデータライン102との電気的な分離を充分なものにすることができる。
上述のように、第1のトランジスタ103が任意個配置される場合を統一した概念で説明するために、データライン102とセンサ電極とは、第1のトランジスタを有する選択素子により接続されると記載する場合がある。
図3(a)、図3(b)のそれぞれは、第2のトランジスタ120の断面線II−IIにおける断面を示す。図3(a)において、基材100の上にデータライン102が配置され、第2のトランジスタ120のゲート電極が形成される。ゲート電極の上には、ゲート絶縁膜が配置され、その上に半導体膜113が配置される。半導体領域104の両側には、第2のトランジスタ120のソース電極及びドレイン電極111、112とが配置される。第2のトランジスタのソース電極およびドレイン電極111、112は、半導体膜113とオーミック接触している。これにより、データライン102により形成されるゲート電極の電位により、半導体膜113のチャネル形成が制御され、ソース電極及びドレイン電極111、112の間の電流の流れを制御することができる。
図3(b)においては、基材100の上に、半導体膜113が配置されている。半導体膜113の材料は、上述した半導体領域104と同様の材料を用いることができる。ただし、半導体膜113の材料と半導体領域104の材料とが同一である必要はない。第1のトランジスタ103の好ましい特性と第2のトランジスタ120の好ましい特性とに応じて、適宜材料を選択することができる。
半導体膜113の両側には、第2のトランジスタのソース電極及びドレイン電極111、112とが配置される。第2のトランジスタのソース電極及びドレイン電極111、112は、半導体膜113とオーミック接触している。測定用トランジスタのソース電極及びドレイン電極111、112と半導体膜113との上には、ゲート絶縁膜131が形成され、ゲート絶縁膜131の上に、データライン102が配置され、測定用トランジスタのゲート電極が形成される。したがって、図3(b)における測定用トランジスタにおいても、データライン102により形成されるゲート電極の電位により、半導体膜113のチャネル形成が制御され、ソース電極及びドレイン電極111、112の間の電流の流れを制御することができる。
なお、図1、図3(a)、図3(b)において、データライン102が、第2のトランジスタ120のゲート電極を形成しているが、本発明はこれに限定されることはない。たとえば、データライン102と第2のトランジスタ120のゲート電極との間に、別のトランジスタなどを用いて構成されるスイッチ回路が配置されていてもよい。
図4は、スキャンライン101が2本略平行に配置され、また、データライン102がスキャンライン101と略直交して2本略平行に配置され、スキャンライン101とデータライン102との交点箇所に対応して、第1のトランジスタ103およびセンシング部が配置された構造を示す。すなわち、図1に示される第1のトランジスタ103およびセンシング部が複数マトリックス状に配置された構造を示す。図4においては、スキャンライン101とデータライン102とがそれぞれ2本配置されているが、スキャンライン101をm本配置し、データライン102をn本配置し、m×n組の第1のトランジスタおよびセンシング部を配置することが可能である。
また、個々の感応膜108の上に配置される被測定物を隔離して分離するために、感応膜108の間に隔壁を設けてもよい。これにより、被測定物が液体などであり、容易に移動してしまう場合でも、一つの感応膜108の上に位置を固定することができる。
図4に示すバイオセンサを用いてセンシング部の上に配置された被測定物について測定を行なうには、複数のスキャンライン101のうち一本の電位を、第1のトランジスタをオン状態にする電位とし第1のトランジスタ(あるいは選択素子)を選択する。また、他のスキャンライン101の電位を、第1のトランジスタをオフ状態にする電位とする。すると、第1のトランジスタをオン状態にする電位としたスキャンラインをゲート電極とする第1のトランジスタを介して、センシング部の電位がそれぞれのデータライン102に印加される。したがって、それぞれのデータライン102に第2のトランジスタ120を接続して、ソース電極とドレイン電極との間に流れる電流を測定する。
なお、図1に示されるように、それぞれのデータラインに個々の第2のトランジスタが接続されていてもよい。また、一本のデータラインに複数の第2のトランジスタのゲート電極が接続され、複数の測定用トランジスタの中から好ましい特性を有する測定用トランジスタが選別され、測定に用いられるようになっていてもよい。
なお、上述したように、参照電極109を被測定物に接触させ、ソース電極およびドレイン電極111、112の一方との間に、電源121により、所定の電位を与えてもよい。このとき、測定されるのは、一本のスキャンラインに沿って配置されるセンシング部に配置された被測定物である。したがって、参照電極109による被測定物は、個々のセンシング部に個別に電位を与える必要はなく、それぞれのデータラインに沿って配置されたセンシング部について参照電極109に共通電位を与えることができる。
言い換えると、参照電極109を、データライン102毎にグループ分けすることができる。そして、同じグループ内では、参照電極109を同電位とすることができる。また、異なるグループ間では、参照電極109を異なる電位にすることができる。ここで、「グループ分け」とは、同一のデータライン102に選択素子を介して接続されるセンサ電極106の上に配置された感応膜の上に配置される参照電極109を同じグループに分類することをいう。
図5は、このグループ分けに従って、参照電極109に電位を与える構成の一例を示す。すなわち、データラインに沿って配置されたセンシング部について、共通電極に共通電位を与える構成の一例を示す。図5に示すように、データライン102に略平行に、参照電極線110が配置されている。
なお、隔壁を設ける場合には、個々の感応膜103の間に隔壁を設ける必要はない。すなわち、隣接するデータライン102に接続されるセンシング部の感応膜に配置される被測定物を隔離するように隔壁を設けることができる。すなわち、隣接するデータライン102に接続されるセンシング部の感応膜間に隔壁を設けることができる。これにより、隔壁を作成するコストを減少させることができる。また、この場合、参照電極は、個々の感応膜103に対応して設ける必要はなく、隔壁によって形成される部分に対応させて設ければよい。
図6(a)、図6(b)それぞれは、図5における切断線III−IIIに沿ったバイオセンサのセンシング部と第1のトランジスタとの断面図を示す。図6(a)は、図2(a)に対応しており、略平坦なパッシベーション膜の上に配置されたセンサ電極106がコンタクト107を介して、第1のトランジスタの電極105に接続されている形態である。この場合には、参照電極線110の一部が、感応膜108の上に、感応膜108と一体として(モノリシックに)形成され配置される。
また、図6(b)は、図2(b)に対応しており、ゲート絶縁膜131の上に、半導体膜に関してデータライン102とは反対側に電極105が延びてセンサ電極が形成されている。センサ電極の上に、パッシベーション膜の凹部が形成され、凹部の内部に感応膜108が配置されている形態である。この場合にも、参照電極線110の一部が、凹部の内部に配置された感応膜の上に配置される。
図6(a)、図6(b)のいずれの場合も、感応膜108と参照電極線110との間に、絶縁膜が形成されていてもよい。また、図5、図6において、参照電極線110は、感応膜108の上に舌形状に形成されているが、任意の形状であってもよく、たとえば、センサ電極106の周囲を囲むようになっていてもよい。
図7は、本発明の一実施形態に係るバイオセンサに駆動回路を付加した回路図の一例を示す。図7に示すように、複数本のスキャンラインと、それらに略直交する複数のデータラインとが配置されている。スキャンラインとデータラインとの交点に対応して、第1のトランジスタ103が配置される。第1のトランジスタ103は、ゲート電極がスキャンラインに接続され、ドレイン電極またはソース電極の一方がデータラインに接続され、ドレイン電極またはソース電極の他方がセンシング部の電極106に接続されている。実際には、上述したように、第1のトランジスタ103のゲート電極は、スキャンラインの一部により構成され、第1のトランジスタ103のドレイン電極およびソース電極の一方はデータラインの一部により構成することができる。
ゲートドライバにより、複数のスキャンラインの一本に、第1のトランジスタがオン状態となる電位が与えられる。そして、データドライバが、複数のデータラインそれぞれに第2のトランジスタ120のゲート電極を接続し、第2のトランジスタ120のドレイン電極とソース電極との間に流れる電流を測定する。
第2のトランジスタ120は、1本のデータラインごとに1つあるいはそれ以上設けられていてもよい。あるいは、データラインの本数よりも少数の個数の第2のトランジスタ120が設けられており、スイッチ回路などでデータラインと第2のトランジスタ120のゲート電極とを順次接続できるようになっていてもよい。
図7においては、第2のトランジスタ120のドレイン電極およびソース電極の一方に、増幅用トランジスタ701のドレイン電極またはソース電極の一方が接続されている。そして、増幅用トランジスタ701のゲート電極は、参照電極109に接続されている。また、増幅用トランジスタ701のドレイン電極またはソース電極の他方とゲート電極とには、電流源Iinが接続されている。これにより、第2のトランジスタ120のドレイン電極およびソース電極の他方に流れる電流を測定することができる。
なお、増幅用トランジスタを負荷トランジスタと称する場合がある。本実施形態では、第2のトランジスタ120と増幅用トランジスタ701とが、いわゆるトランジスタ負荷接続されているからである。
図7のように増幅用トランジスタ701を用いる利点の一つは、第2のトランジスタ120のゲート電極と増幅用トランジスタ701のゲート電極とを配線702により接続し、カレントミラー回路を形成することができることである。これにより、第2のトランジスタ120の特性を前もって検出することができる。したがって、図7に示す増幅用トランジスタ701と第2のトランジスタ120との組を用いてカレントミラー回路を複数作成しておき、第2のトランジスタ120の特性を測定し、良好な特性を有する第2のトランジスタ120を選別し、配線702を切断して、測定を行なうことができる。
図8は、増幅用トランジスタ701と第2のトランジスタ120との組の上面図と断面図を示す。第2のトランジスタ120は、図1、図3に示すように、データライン102に接続されるゲート電極と、半導体膜113と、ドレイン電極およびソース電極111、801とを有する。また、増幅用トランジスタ701は、参照電極線110に接続されるゲート電極と、半導体膜803と、ソース電極およびドレイン電極801、802を有する。また、増幅用トランジスタ701と第2のトランジスタ120とが形成される時には、増幅用トランジスタ701のゲート電極と第2のトランジスタ120のゲート電極とを、配線702により接続し、カレントミラー回路を形成する。このカレントミラー回路により第2のトランジスタ120の特性を測定することができる。特性を測定した後は、配線702はレーザ光線などにより、切断することができる。これは、基材または/および配線702を覆う保護膜を透明な材料で形成し、配線702を透明以外の材料で形成することで実現することができる。
101 スキャンライン、102 データライン、103 第1のトランジスタ、104 半導体領域、105 電極、106 センサ電極、107 コンタクト、108 感応膜、109 参照電極、111,112 ドレイン電極およびソース電極、113 半導体膜、120 第2のトランジスタ、122 電源、123 電流計

Claims (10)

  1. 複数のスキャンラインと複数のデータラインとを有し、
    センサ電極および前記センサ電極の上に配置された感応膜と、前記複数のスキャンラインのいずれかのスキャンラインと接続され前記いずれかのスキャンラインにより選択された場合に前記センサ電極と前記複数のデータラインのいずれかのデータラインとを電気的に接続する第1のトランジスタと、を含むセンシング部を複数有し、
    前記いずれかのスキャンラインによる選択により、前記いずれかのデータラインと電気的に接続された前記センシング部の前記センサ電極に前記いずれかのデータラインを介して電気的に接続されかつ絶縁膜を介して半導体膜に接しているゲート電極を有する第2のトランジスタを有するバイオセンサ。
  2. 前記感応膜の上に配置される被測定物と前記第2のトランジスタのドレイン電極またはソース電極との間に所定の電位差を与える参照電極を前記感応膜それぞれに対応して複数有し、
    同一のデータラインに電気的に接続される前記センサ電極の上に配置された前記感応膜に対応する前記参照電極それぞれが、同電位に保たれることを特徴とする請求項1に記載のバイオセンサ。
  3. 前記参照電極は、前記感応膜の上に前記感応膜と一体に形成され配置されていることを特徴とする請求項2に記載のバイオセンサ。
  4. 隣接するデータラインに電気的に接続される前記センサ電極の上に配置された前記感応膜の間に隔壁が設けられたことを特徴とする請求項2または3に記載のバイオセンサ。
  5. 前記センシング部は、直列に接続された複数の前記第1のトランジスタを有し、隣接する前記第1のトランジスタのドレイン電極およびソース電極が接続されたことを特徴とする請求項1に記載のバイオセンサ。
  6. 前記センサ電極および前記感応膜のいずれかまたは両方が透明であることを特徴とする請求項1に記載のバイオセンサ。
  7. さらに前記第1のトランジスタが透明な材料で形成されていることを特徴とする請求項6に記載のバイオセンサ。
  8. 負荷トランジスタを有し、
    前記負荷トランジスタのゲート電極と前記負荷トランジスタのドレイン電極または前記負荷トランジスタのソース電極の一方とが接続され、
    前記負荷トランジスタのドレイン電極または前記負荷トランジスタのソース電極の一方が前記参照電極のいずれかとも接続され、
    前記負荷トランジスタのドレイン電極または前記負荷トランジスタのソース電極の他方が前記第2のトランジスタのドレイン電極またはソース電極の一方と接続されたことを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載のバイオセンサ。
  9. 前記第2のトランジスタのゲート電極と前記負荷トランジスタのゲート電極とが配線により接続されたことを特徴とする請求項8に記載のバイオセンサ。
  10. 前記配線が切断可能なことを特徴とする請求項9に記載のバイオセンサ。
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