JP2012076399A - 出没式シャープペンシル - Google Patents

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Abstract

【課題】携帯状態から先部材8を突出して筆記状態にした時に、常に使用者が設定した長さだけ芯6が突出する出没式シャープペンシルに適用できる。
【解決手段】内軸7内に内蔵されたチャック1をチャックスプリング5により長手方向後方に付勢し、このチャック1と芯タンク2が長手方向に連動して移動可能に構成する。前記内軸7をチャックスプリング5より強い取付荷重のリターンスプリング19により長手方向後方に付勢する。そして、内軸7の前部に設けた先部材8が先軸10内に没入した時、芯タンク2の後退が規制されてチャック1が拡開し芯6を解放する。更に、軸筒の前部に長手方向に適宜移動可能に先軸10を設け、先軸10を前後に移動させて、先部材8が軸筒内に没入した時の先部材8の先端から先軸10の先端までの距離を調整可能に構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ノブを押圧することにより先部材を突出させるとともに、先部材が先軸内に没入した時の先部材の先端から先軸の先端までの距離を調整可能に構成した出没式シャープペンシルに関するものである。
従来、ノブを押圧することにより先部材を突出させるとともに、先部材が軸筒内に没入した時に芯タンクの後退が規制されてチャックが拡開し芯を一定量繰り出しながら解放する出没式シャープペンシルが知られている。(特許文献1参照)
しかしながら、上記出没式シャープペンシルは、先部材が軸筒内に没入した時の先部材の先端から軸筒の先端までの距離を調整することができず、筆記する為に先部材を突出させた時に、ノブをノックして芯の突出量を調整しなければならなかった。
特開2009−220415号公報
解決しようとする問題点は、筆記する為に先部材を突出させた時に、芯の突出量を変えなければならない点である。
本発明は、内軸内に内蔵されたチャックをチャックスプリングにより長手方向後方に付勢し、このチャックと芯タンクが長手方向に連動して移動し、前記内軸をチャックスプリングより強い取付時荷重のリターンスプリングにより長手方向後方に付勢し、内軸の前部に設けた先部材を軸筒の後端から突出したノブを押圧することにより突出させ、内軸を係止手段により前進位置に係止した筆記状態においてチャックを前進させて芯を繰り出すとともに、係止手段を解除することにより先部材が先軸内に没入した時、芯タンクの後退が規制されてチャックが拡開し芯を解放する出没式シャープペンシルであって、軸筒の前部に長手方向に適宜移動可能に先軸を設け、先軸を前後に移動させることにより、先部材が先軸内に没入した時の先部材の先端から先軸の先端までの距離を調整可能に構成したことを特徴とする。
本発明は、筆記する為に先部材を先軸より突出した時に、常に筆記者が希望する長さだけ芯が突出できる利点が得られるものである。
図1は、本発明の実施例1の出没式シャープペンシルの筆記状態を示す断面図である。(実施例1) 図2は、図1における回転カムの突部が後軸の係止部に係止された状態を示す展開図である。(実施例1) 図3は、本発明の実施例1の出没式シャープペンシルにおいて、芯を机上に押圧して後退した状態を示す断面図である。(実施例1) 図4は、図3における回転カムの突部が後軸のカム溝に挿入された状態を示す展開図である。(実施例1) 図5は、本発明の実施例1の出没式シャープペンシルにおいて、先軸を操作して先部材から突出する芯の出長さを調整した後の携帯状態を示す断面図である。(実施例1) 図6は、本発明の実施例2の出没式シャープペンシルの筆記状態を示す断面図である。(実施例2) 図7は、図6における回転カムの突部が後軸の係止部に係止された状態を示す展開図である。(実施例2) 図8は、本発明の実施例2の出没式シャープペンシルの携帯状態を示す断面図である。(実施例2) 図9は、図8における回転カムの突部が後軸のカム溝に挿入された状態を示す展開図である。(実施例2) 図10は、本発明の実施例3の出没式シャープペンシルの筆記状態を示す断面図である。(実施例3) 図11は、本発明の実施例3の出没式シャープペンシルの携帯状態を示す断面図である。(実施例3) 図12は、本発明の実施例4の出没式シャープペンシルの筆記状態を示す断面図である。(実施例4) 図13は、本発明の実施例4の出没式シャープペンシルの携帯状態を示す断面図である。(実施例4) 図14は、本発明の実施例5の出没式シャープペンシルの筆記状態を示す主要部断面図である。(実施例5) 図15は、本発明の実施例6の出没式シャープペンシルの筆記状態を示す主要部断面図である。(実施例6)
簡単な操作で、希望する長さだけ芯が突出できる出没式シャープペンシルを実現した。
以下、図1、図2、図3、図4及び図5に基づいて本発明における実施例1の出没式シャープペンシルを説明する。また、図1の左側を前方とし、右側を後方とする。先ず、黄銅等からなる金属製のチャック1の前部を3分割して構成し、このチャック1の後部に合成樹脂製パイプで形成された芯タンク2を圧入固着する。また、チャック1の頭部1Aには締リング3が外嵌され、締リング3を受け止める連結具4と芯タンク2の前端との間に400g程度の取付荷重でチャックスプリング5が取り付けられる。したがって、通常チャックスプリング5により後方に付勢されるチャック1の頭部1Aは、締リング3に押圧され閉じられることによって芯6を保持する。以上のように構成された機構部を内軸7の前方より挿入し、連結具4を内軸7の前端に当接する。更に、内軸7の前部に先部材8を着脱可能に螺合し、先部材8の内段8Aと内軸7の前端により連結具4を挾持する。また、先部材8内には芯6を軽く保持する芯ホルダー9が内蔵される。
先軸10に雄ネジ部10Aを形成するとともに、雄ネジ部10Aの後方に凹溝10Bを形成する。この凹溝10Bにゴム等の弾性体で構成されたOリング11を設ける。また、前軸12の前部に雌ネジ部12Aを形成し、この前軸12に前記先軸10を螺合するとともにOリング11を前軸12の前部内面12Bに適度の摩擦力で接触させる。したがって、先軸10は前軸12に対して長手方向に適宜移動可能に構成される。更に、後軸13の内面には、長手方向に伸びたカム溝13Aが円周方向等間隔に3個形成され、このカム溝13Aの縁前端は中間部に垂直面13Bを設けるとともに垂直面13Bの両側に同じ方向の傾斜面13Cを形成する。
また、回転カム14は、筒部14Aより外方向及び後方に突出した突部14Bが円周方向等間隔に3個形成されるとともに、その後端面に前記後軸13の傾斜面13Cと同方向に傾斜された傾斜部14Cを構成する。この回転カム14は、前記芯タンク2に回動可能および長手方向に摺動可能に外嵌される。また、内軸7の内段7Aと回転カム14の間にはコイルスプリング15が取り付けられる。
更に、芯タンク2の後部には押部材16が圧入固着される。この押部材16には、突部16Aが円周方向等間隔に3個形成されるとともに、前端には、2つの傾斜部で構成され前方に突出した前突部16Bが円周方向等間隔に6個形成される。また、押部材16の後部には消しゴム17が設けられるとともに、消しゴム17を覆うノブ18が嵌合され、ノック式シャープペンシル体が構成される。
前記のように組み立てられたノック式シャープペンシル体が前軸12の後方より挿入されるとともに、前軸12の後端と内軸7の外鍔7Bとの間にリターンスプリング19が900g程度の荷重で取り付けられる。また、押部材16の突部16Aを後軸13のカム溝13Aに挿入し、後軸13を前軸12に螺合する。この前軸12と後軸13により軸筒を構成する。尚、図1および図2の筆記状態では、回転カム14の突部14Bが後軸13の傾斜面13Cと垂直面13Bからなる係止部に係止され、回転カム14の前端に内軸7の後端が当接される。この時、コイルスプリング15は圧縮され50g程度の荷重で張架されている。
この筆記状態において筆記を行い芯6が摩耗した場合には、後軸13の後端より突出したノブ18を押圧する。すると、チャックスプリング5とコイルスプリング15の荷重を合わせた荷重よりリターンスプリング19の荷重の方が大きいために、チャック1が前進し芯6が繰り出される。
次に、筆記を終了し先部材8を前軸12内に没入させる為には、ノブ18を押圧してチャック1を前進させチャック1を拡開するとともに押部材16の前突部16Bが回転カム14の突部14Bに形成された傾斜部14Cに当接する。この時、チャック1により芯6は一定量繰り出され先部材8の先端より突出する。また、先部材8や芯タンク2等の部材の寸法がばらつくことにより、回転カム14と押部材16が当接する前にチャック1が先部材8の係止段8Bに当接してしまうと、リターンスプリング19を圧縮して押部材16とともに内軸7が前進し、回転カム14の傾斜部14Cと押部材16の前突部16Bの間が離間されてしまうが、コイルスプリング15により回転カム14が後方に付勢されている為、押部材16が前進すると回転カム14の傾斜部14Cと押部材16の前突部16Bが当接する。そして、押部材16とともに回転カム14も前進し、回転カム14の突部14Bが後軸13の垂直面13Bより外れ回転カム14が回転する。
この状態でノブ18の押圧を解除すると、リターンスプリング19により付勢されて、ノック式シャープペンシル体が後退するとともに、コイルスプリング15により後方に付勢された回転カム14は突部14Bが後軸13のカム溝13Aを後方に摺動する。そして、押部材16の突部16A後端が後軸13のカム溝13A後端縁13Dに当接しノック式シャープペンシル体の先端が先軸10内に没入する。しかし、芯6はチャック1が前進して拡開する時に一定量繰り出されているので先軸10の前端より突出している。この状態で先軸10の前端を机上等に押圧して芯6を後退させる。すると、芯6は先部材8よりL寸法だけ突出する。この図3および図4に示した状態が携帯状態となる。
また、先部材8より突出する芯6の長さを変更したい場合には、先軸10を回動させて前後に移動して調整を行う。図5のように先軸10を後退させればL寸法は短くなる。尚、先軸10に設けられたOリング11が前軸12の前部内面12Bと摩擦接触しているので、先軸10は物に触れた程度では回動する恐れはない。
筆記状態に戻す場合には、ノブ18を押圧することによりノック式シャープペンシル体、回転カム14及び押部材16を前進させる。この時、チャック1は拡開しているのでノブ18を押圧しても芯6は繰り出されないので、先部材8より突出している芯6の突出長さは変わらない。そして、回転カム14の突部14Bが後軸13のカム溝13Aより外れると、互いに当接されている回転カム14の傾斜部14Cと押部材16の前突部16Bが傾斜面となっているために回転カム14が回転し、回転カム14の突部14Bが後軸13の傾斜面13Cと垂直面13Bからなる係止部に係止され図2に示した状態となる。この状態でノブ18の押圧を解除すると、チャックスプリング5によりチャック1が後退し、チャック1が締リング3に押圧されて閉じられ図1の筆記状態となる。この時、使用者が希望する長さだけ先部材8より芯6を突出させておくことができるので、すぐに筆記を行うことができる。
以下、図6、図7、図8及び図9に基づいて本発明における実施例2の出没式シャープペンシルを説明する。尚、図1と同一部材は同一の符号を付してその説明を省略する。先ず、黄銅等からなる金属製のチャック1の前部を3分割して構成し、このチャック1の後部に合成樹脂製のコネクター20を圧入固着する。また、チャック1の頭部1Aには締リング3が外嵌され、締リング3を受け止める連結具104とコネクター20の前端との間に100gから200g程度の比較的弱い取付荷重でチャックスプリング105が取り付けられる。したがって、通常チャックスプリング105により後方に付勢されるチャック1の頭部1Aは、締リング3に押圧され閉じられることによって芯6を保持する。更に、前記コネクター20の後部に合成樹脂製のパイプからなる芯タンク102が圧入固着される。この芯タンク102の外側に重量体21が長手方向に摺動可能に外嵌され、振出式シャープペンシル体の機構部が構成される。前記機構部を内軸107の前方より挿入し、連結具104を内軸107の前端に当接する。更に、内軸107の前部に先部材8を着脱可能に螺合し、先部材8の内段8Aと内軸107の前端により連結具104を挾持する。また、先部材8内には芯6を軽く保持する芯ホルダー9が内蔵され、振出式シャープペンシル体が構成される。
前軸12に前記振出式シャープペンシル体が後方から挿入され、前軸12の後端と内軸107の外鍔107Bの間にリターンスプリング19が900g程度の荷重で取り付けられる。
回転カム114は、筒部114Aより外方向および後方に突出した突部114Bが円周方向等間隔に3個形成されるとともに、その後端面に後軸13の傾斜面13Cと同方向に傾斜された傾斜部114Cを構成する。この回転カム114は、中子22に回動可能でかつ長手方向に摺動可能に外嵌される。中子22の後部外面の相対位置に係止突起22Aが形成される。また、押部材116には、突部116Aが円周方向等間隔に3個形成されるとともに、押部材116の筒部116Cに対向する係止窓116Dが2個形成される。更に、押部材116の前端は、2つの傾斜部で構成され前方に突出した前突部116Bが円周方向等間隔に6個形成される。また、押部材116の後部には消しゴム17が設けられるとともに、消しゴム17を覆うノブ18が嵌合される。
前記押部材116の係止窓116Dに中子22の係止突起22Aが係合され、中子22と押部材116が連結される。また、中子22の後端と押部材116の内段116Eとの間には後スプリング23が300g程度の取付荷重で取り付けられる。
前記中子22、回転カム114、後スプリング23および押部材116が後軸13内に前方より挿入され、押部材116の突部116Aが後軸13のカム溝13A内に挿入される。この後軸13を前記前軸12に螺合し、前軸12と後軸13によって軸筒を構成する。そして、内軸107の後端と中子22の外鍔22B前端が当接すると、中子22が後方に押され、回転カム114の突部114Bが後軸13の傾斜面13Cと垂直面13Bからなる係止部に係止され図7に示した状態となる。また、前記重量体21はコネクター20の外鍔20Aと中子22の前端の間に遊嵌される。
この時、振出式シャープペンシル体の先部材8は前軸12の先端より適宜突出して筆記状態となっている。また、押部材116に設けられたノブ18は後軸13の後端より適宜突出するとともに、芯タンク102の後端と押部材116の段部116Fの間が適宜離間され、図6に示した出没式シャープペンシルが構成される。
この筆記状態において筆記を行い芯6が摩耗した場合には、軸筒を長手方向前方に振ることにより重量体21が前方に摺動する。そして、重量体21がコネクター20の外鍔20Aに当接すると、重量体21の慣性力によりチャック1、コネクター20および芯タンク102が前進し、芯6が繰り出される。重量体21の慣性力は、チャック1が先部材8の係止段8Bに当接されることによって受け止められる。この時、重量体21の慣性力により生じる衝撃はチャック1が先部材8に当接した時には、リターンスプリング19により吸収されるので、重量体21の当接音が小さくなるとともに、チャック1やコネクター20等の部材が破損したり劣化したりする恐れもない。
また、1本の芯6が消耗し次の芯6を追従する場合には、先ず、後軸13の後端より突出したノブ18を押圧すると、押部材116の段部116Fが芯タンク102の後端に当接し、チャック1、コネクター20および芯タンク102を前進させて芯タンク102内の芯6をチャック1内に追従する。そして、短くなった芯6を先部材8の先端より排出するとともに、次の芯6を先部材8の先端より突出させて筆記を行う。この時、リターンスプリング19の取付荷重は900g程度で、チャックスプリング105の100gから200g程度の取付荷重と後スプリング23の300g程度の取付荷重を合わせた力より大きく設定されているので、リターンスプリング19が圧縮されることはない。
更に、ノブ18を外して消しゴム17を使用した場合は、押部材116が300gの荷重で後スプリング23により後方に付勢されているので、消しゴム17を使用した時に消しゴム17がバウンドしてしまう心配はない。
次に、筆記を終了し先部材8を前軸12内に没入させる為には、ノブ18を押圧してチャック1を前進させチャック1を拡開するとともに押部材116の前突部116Bが回転カム114の突部114Bに形成された傾斜部114Cに当接する。この時、チャック1により芯6は一定量繰り出され先部材8の先端より突出する。更にノブ18を押圧すると、リターンスプリング19を圧縮して振出式シャープペンシル体が前進し、回転カム114の突部114Bが後軸13の垂直面13Bより外れ回転カム114が回転する。
この状態でノブ18の押圧を解除すると、リターンスプリング19により付勢されて、振出式シャープペンシル体が後退するとともに回転カム114の突部114Bが後軸13のカム溝13Aを後方に摺動する。そして、押部材116の突部116A後端が後軸13のカム溝13A後端縁13Dに当接し振出式シャープペンシル体の先端が先軸10内に没入する。しかし、芯6はチャック1が前進して拡開する時に一定量繰り出されているので先軸10の前端より突出している。この状態で先軸10の前端を机上等に押圧して芯6を後退させる。すると、芯6は先軸10の前端まで後退し、先部材8の先端から先軸10の前端までの距離と同等の長さだけ先部材8より芯6が突出する。この図8及び図9に示した状態が携帯状態となる。この状態ではチャック1が拡開しているので、出没式シャープペンシルが振動して重量体21に慣性力が発生しても芯6が繰り出されてしまう恐れはない。
また、先部材8より突出する芯6の長さを変更したい場合には、先軸10を回動させて前後に移動して調整を行う。
再度筆記状態に戻す場合には、ノブ18を押圧することにより振出式シャープペンシル体、回転カム114、中子22および押部材116を前進させる。この時、チャック1は拡開しているのでノブ18を押圧しても芯6は繰り出されないので、先部材8より突出している芯6の突出長さは変わらない。そして、回転カム114の突部114Bが後軸13のカム溝13Aより外れると、互いに当接されている回転カム114の傾斜部114Cと押部材116の前突部116Bが傾斜面となっているために回転カム114が回転し、回転カム114の突部114Bが後軸13の傾斜面13Cと垂直面13Bからなる係止部に係止され図7に示した状態に復帰する。この状態でノブ18の押圧を解除すると、押部材116は後スプリング23により付勢されて後退し、中子22の係止突起22Aが押部材116の係止窓116Dの前端縁に当接され図6の筆記状態となる。この実施例2においても、使用者が希望する長さだけ先部材8より芯6を突出させておくことができるので、すぐに筆記を行うことができる。
以下、図10及び図11に基づいて本発明における実施例3の出没式シャープペンシルを説明する。尚、図1あるいは図6と同一部材は同一の符号を付してその説明を省略する。後軸113には、クリップ24が取り付けられるとともに、クリップ24の受部24A下方に位置して係止窓113Eが形成される。更に、後軸113には、係止窓113Eと対向する位置に長手方向に伸びたガイド溝113Fが形成される。
また、係止部材となる中子122に長手方向後方に伸びる弾性片122Cが形成され、この弾性片122Cに係止部122Dが形成されるとともに、後部外面の相対位置に後面が傾斜した係止突起122Aが形成される。
押部材216には、突部216Aが1個形成されるとともに、筒部216Cに対向する係止窓216Dが2個形成される。更に、押部材216の後部には消しゴム17が設けられるとともに、消しゴム17を覆うノブ18が嵌合される。
前記中子122の係止突起122Aが押部材216の係止窓216Dに係合され、中子122と押部材216が連結される。また、中子122の後端と押部材216の内段216Eとの間には、後スプリング23が300g程度の取付荷重で取り付けられている。
前述した中子122、後スプリング23および押部材216が後軸113内に前方より挿入され、押部材216の突部216Aが後軸113のガイド溝113Fに挿入される。従って、後軸113に対して押部材216は長手方向には摺動するが回動不能に構成される。また、中子122の弾性片122Cに形成された係止部122Dが後軸113の係止窓113Eに係止される。
したがって、図10に示した筆記状態では、取付荷重が900g程度のリターンスプリング19により後方に付勢された振出式シャープペンシル体は、内軸107の後端が中子122の前端に当接されることによって受け止められ、中子122は係止部122Dが後軸113の係止窓113Eの後端縁に当接して係止される。また、芯タンク102の後端と押部材216の段部216Fの間が適宜離間されている。
この筆記状態において、軸筒を長手方向前方に振れば重量体21の慣性力により芯6が繰り出される。また、ノブ18を押圧すれば次の芯6が追従できる。
次に、筆記を終了し先部材8を前軸12内に没入させる為には、クリップ24を押圧して撓ませ、クリップ24の受部24Aで中子122の係止部122Dを押すことにより、中子122の係止部122Dが後軸113の係止窓113Eより外れて中子122が後退する。すると、押部材216の突部216Aが後軸113のガイド溝113Fの後端縁113Gに当接するとともに、振出式シャープペンシル体がリターンスプリング19により後方に付勢されて後退し、中子122の係止部122D後端が押部材216の前端に当接される。この時、芯タンク102の後端が押部材216の段部216Fに当接されてチャック1が拡開し、先部材8より一定量芯6が繰り出され先軸10の前端より突出する。この状態で先軸10の前端を机上等に押圧して芯6を後退させる。すると、芯6は先軸10の前端まで後退し、先部材8の先端から先軸10の前端までの距離と同等の長さだけ先部材8より芯6が突出する。この図11に示した状態が携帯状態となる。この状態ではチャック1が拡開しているので、出没式シャープペンシルが振動して重量体21に慣性力が発生しても芯6が繰り出されてしまう恐れはない。また、先部材8より突出する芯6の長さを変更したい場合には、先軸10を回動させて前後に移動して調整を行う。
再度筆記状態に戻す場合には、ノブ18を押圧することにより振出式シャープペンシル体、中子122および押部材216を前進させる。すると、中子122の係止部122Dが後軸113の係止窓113Eに係止される。この時、チャック1は拡開しているのでノブ18を押圧しても芯6は繰り出されないので、先部材8より突出している芯6の突出長さは変わらない。次に、ノブ18の押圧を解除すると、押部材216は後スプリング23により付勢されて後退し、中子122の係止突起122Aが押部材216の係止窓216Dの前端縁に当接され図10の筆記状態となる。
以下、図12および図13に基づいて本発明における実施例4の出没式シャープペンシルを説明する。尚、図1あるいは図6と同一部材は同一の符号を付してその説明を省略する。振出式シャープペンシル体を構成する内軸207の外面に外鍔207Bを形成するとともに、内軸207の内面に内段207Aを形成する。更に、内軸207の後部に撓み可能な弾性片207Cを形成し、この弾性部207Cに係止部207Dを形成する。この内軸207の係止部207Dの後方に互いに対向する係止窓207Eを形成する。
また、押部材316には、突部316Aが1個形成されるとともに、突部316A前方の相対位置に前面が傾斜した係止突起316Gが形成される。更に、押部材316の後部には消しゴム17が設けられるとともに、消しゴム17を覆うノブ18が嵌合される。
前記内軸207の係止窓207Eに押部材316の係止突起316Gを係合するとともに、内軸207の内段207Aと押部材316の前段316Hの間に後スプリング123が300g程度の荷重で張架されて取り付けられる。
後軸213には、クリップ124が取り付けられるとともに、クリップ124の受部124A下方に位置して長手方向に伸びた開口窓213Hが形成される。更に、前記後軸213の開口窓213Hと対向する位置に長手方向に伸びたガイド溝213Fが形成される。
更に、前記クリップ124は、後部124Bを押圧することにより前部124Cが拡開可能に構成し、このクリップ124の受部124Aに係止段124Dを形成する。
前記振出式シャープペンシル体および内軸207に設けられた押部材316は、前軸12と後軸213で構成された軸筒内に収納される。また、前軸12の後端と内軸207の外鍔207Bの間に900g程度の取付荷重でリターンスプリング19が取り付けられる。更に、内軸207の係止部207Dは後軸213の開口窓213Hに挿入され、図12の筆記状態では内軸207の係止部207Dはクリップ124の受部124Aに形成された係止段124Dに係止され、先部材8が先軸10の先端より適宜突出している。押部材316の突部316Aは後軸213のガイド溝213Fに挿入され、後軸213に対して押部材316は長手方向には摺動不能に構成される。この押部材316の段部316Fと芯タンク102の後端の間は適宜離間されている。
この筆記状態において、軸筒を長手方向前方に振れば重量体21の慣性力により芯6が繰り出される。また、ノブ18を押圧すれば次の芯6が追従できる。
次に、筆記を終了し先部材8を前軸12内に没入させる為には、クリップ124の後部124Bを押圧してクリップ124の前部124Cを拡開させ、クリップ124の係止段124Dに係止されていた内軸207の係止部207Dを外して、振出式シャープペンシル体を後退させる。すると、押部材316の突部316Aが後軸213のガイド溝213Fの後端縁213Gに当接するとともに、振出式シャープペンシル体がリターンスプリング19により後方に付勢されて後退し、内軸207の後端が押部材316の外段部316Iに当接される。この時、芯タンク102の後端が押部材316の段部316Fに当接されてチャック1が拡開し、先部材8より一定量芯6が繰り出され先軸10の前端より突出する。この状態で先軸10の前端を机上等で押圧して芯6を後退させる。すると、芯6は先軸10の前端まで後退し、先部材8の先端から先軸10の前端までの距離と同等の長さだけ先部材8より芯2が突出する。この図13に示した状態が携帯状態となる。この状態ではチャック1が拡開しているので、出没式シャープペンシルが振動して重量体21に慣性力が発生しても芯6が繰り出されてしまう恐れはない。また、先部材8より突出する芯6の長さを変更したい場合には、先軸10を回動させて前後に移動して調整を行う。
再度筆記状態に戻す場合には、ノブ18を押圧することにより振出式シャープペンシル体および押部材316を前進させる。すると、内軸207の係止部207Dがクリップ124の受部124Aを乗り越えて係止段124Dに係止される。この時、チャック1は拡開しているのでノブ18を押圧しても芯6は繰り出されないので、先部材8より突出している芯6の突出長さは変わらない。次に、ノブ18の押圧を解除すると、押部材316は後スプリング123により付勢されて後退し、内軸207の係止窓207E後端縁に押部材316の係止突起316Gが当接され図12の筆記状態となる。
以下、図14に基づいて本発明における実施例5の出没式シャープペンシルを説明する。尚、図1と同一部材は同一の符号を付してその説明を省略する。先ず、先軸110に雌ネジ部110Cを形成する。また、前軸112の前部に雄ネジ部112Cを形成するとともに、雄ネジ部112Cの後方に凹溝112Dを形成する。この凹溝112Dにゴム等の弾性体で構成されたOリング11を設ける。この前軸112に前記先軸110を螺合するとともにOリング11を先軸110の内面110Dに適度の摩擦力で接触させる。したがって、先軸110は前軸112に対して長手方向に適宜移動可能に構成される。
以下、図15に基づいて本発明における実施例6の出没式シャープペンシルを説明する。尚、図1と同一部材は同一の符号を付してその説明を省略する。先ず、先軸210に凹溝210Bを形成し、この凹溝210Bにゴム等の弾性体で構成されたOリング11を設ける。この先軸210を前軸212の前部に挿入し、Oリング11を前軸212の内面212Eに適度の摩擦力で接触させる。更に、前軸212の前端部にストッパー25を圧入固着し、前軸212に対して先軸210が外れないように構成する。したがって、先軸210は前軸に対して長手方向に適宜移動可能に構成される。
尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、シャープペンシル体を出没する手段は従来から種々の機構が知られており、本発明においてももちろん利用可能である。また、出没手段によっては、前軸と後軸を一体に構成することも考えられる。更に、内軸、中子、押部材、後軸、前軸といった部材は説明を簡略化するためにそれぞれ1個の部品として図示しているが、それぞれ2個以上の部品を螺合、嵌合して一体化すれば良い。
携帯状態から先部材を突出して筆記状態にした時に、常に使用者が設定した長さだけ芯が突出する出没式シャープペンシルに適用できる。
1 チャック
2 芯タンク
5 チャックスプリング
6 芯
7 内軸
8 先部材
10 先軸
18 ノブ
19 リターンスプリング
102 芯タンク
105 チャックスプリング
107 内軸
110 先軸
207 内軸
210 先軸

Claims (1)

  1. 内軸内に内蔵されたチャックをチャックスプリングにより長手方向後方に付勢し、このチャックと芯タンクが長手方向に連動して移動し、前記内軸をチャックスプリングより強い取付時荷重のリターンスプリングにより長手方向後方に付勢し、内軸の前部に設けた先部材を軸筒の後端から突出したノブを押圧することにより突出させ、内軸を係止手段により前進位置に係止した筆記状態においてチャックを前進させて芯を繰り出すとともに、係止手段を解除することにより先部材が先軸内に没入した時、芯タンクの後退が規制されてチャックが拡開し芯を解放する出没式シャープペンシルであって、軸筒の前部に長手方向に適宜移動可能に先軸を設け、先軸を前後に移動させることにより、先部材が先軸内に没入した時の先部材の先端から先軸の先端までの距離を調整可能に構成したことを特徴とする出没式シャープペンシル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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