JP2012074834A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】チップ間の素子に感度バラツキがある場合であっても、画像の読み取りに用いる基準位置を精度よく設定する。
【解決手段】このスキャナーでは、複数の受光素子55aのうちCIS54が副走査方向に移動されたときに基準マーク17aを横切る素子を含むマーク検出範囲内にある受光素子55aの出力を用いて基準マーク17aを検出し、基準マーク17aの検出位置に基づいて基準位置を設定し、設定した基準位置を用いて読み取りを行なう。また、マーク検出範囲内にある受光素子55aのすべてがCIS54の複数のセンサーチップ55のうち単一のセンサーチップ55(2)内の素子となる位置に基準マーク領域17が形成されている。これにより、異なるセンサーチップ55の受光素子55aに感度バラツキがある場合であっても画像の読み取りに用いる基準位置を精度よく設定することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、原稿に光を照射して画像を読み取る際に、設定されている基準位置を用いて読み取りを行なう画像読取装置に関する。
従来より、この種の画像読取装置としては、複数の光電変換素子が主走査方向に配列されたセンサーチップを主走査方向に複数並べて読取部を構成し、その読取部を副走査方向に移動させると共に載置板に載置された原稿に光を照射して反射光を読み取ることにより画像を得る装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、載置板を支持する支持部に、複数の基準マーク穴が形成された基準位置特定プレートを、基準マーク穴の位置が原稿の読取開始位置を定める基準位置に対して所定の距離だけ離れた位置となるよう固定している。そして、プレート部分と複数の基準マーク穴との光の反射の相違に基づく光電変換素子の電圧変化を利用して基準マーク穴の位置を検出することにより、基準位置を特定するものとしている。
特開2008−227971号公報
上述した装置において、基準位置特定プレートが複数のセンサーチップの読取領域にまたがって固定されている場合には、異なるセンサーチップの光電変換素子の出力電圧を用いて基準マーク穴の位置を検出することになる。その場合、異なるセンサーチップ間の光電変換素子の感度バラツキによっては、基準マーク穴の位置を正確に読み取ることができないおそれがあり、基準位置を正確に特定できない場合が生じてしまう。
本発明の画像読取装置は、チップ間の素子に感度バラツキがある場合であっても、画像の読み取りに用いる基準位置を精度よく設定することを主目的とする。
本発明の画像読取装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の画像読取装置は、
原稿に光を照射して画像を読み取る際に、設定されている基準位置を用いて読み取りを行なう画像読取装置であって、
前記原稿が載置される原稿載置領域と所定の基準マークが配置された基準マーク領域とが形成される載置台と、
光電変換を行なう複数の素子が配列されたチップを該配列の方向を主走査方向として同方向に複数並べて構成され、前記原稿載置領域と前記基準マーク領域とを含む領域に対して読み取りが可能な読取手段と、
前記読取手段を副走査方向に移動させる移動手段と、
前記複数の素子のうち前記読取手段が副走査方向に移動されたときに前記基準マークを横切る素子を含む所定のマーク検出範囲内にある素子の出力を用いて該基準マークが検出されるよう前記読取手段と前記移動手段とを制御し、前記基準マークが検出されたときの前記読取手段の位置に基づいて前記基準位置を設定する基準位置設定手段と
を備え、
前記載置台は、前記マーク検出範囲内にある素子のすべてが単一チップ内の素子となる位置に前記基準マーク領域が形成されてなることを特徴とする。
この本発明の画像読取装置では、読取手段が副走査方向に移動されたときに基準マークを横切る素子を含む所定のマーク検出範囲内にある素子の出力を用いて基準マークが検出されるよう読取手段と移動手段とを制御し、基準マークが検出されたときの読取手段の位置に基づいて基準位置を設定し、設定されている基準位置を用いて読み取りを行なう。そして、載置台には、マーク検出範囲内にある素子のすべてが読取手段の複数のチップのうち単一チップ内の素子となる位置に基準マーク領域が形成されている。ここで、通常単一のチップ内における素子の感度バラツキは、異なるチップ間における素子の感度バラツキに比して小さくなることが多い。このため、異なるチップ間の素子に感度バラツキがある場合であっても画像の読み取りに用いる基準位置を精度よく設定することができる。ここで、読取手段は、コンタクトイメージセンサーとして構成されてなるものなどとすることができる。
本発明の画像読取装置において、前記載置台は、前記基準マークとして主走査方向に反射率の異なるパターンが形成されてなり、前記基準位置設定手段は、前記マーク検出範囲内の素子の出力変化に基づいて前記基準マークを検出する手段であるものとすることもできる。このような基準マークの検出においては、素子の感度バラツキによる影響が大きなものとなるから、本発明を適用する意義が高いものとなる。
また、本発明の画像読取装置において、前記載置台は、前記基準マーク領域が前記原稿載置領域から外れた領域のうち該原稿載置領域の主走査方向の範囲内となる領域に形成されてなるものとすることもできる。こうすれば、マーク検出範囲内にある素子のすべてが単一のチップ内の素子となる位置に基準マーク領域を形成するものとした場合でも、読取手段にマーク検出用の専用のチップを設ける必要がない。
本実施形態のスキャナー10の構成の概略を示す概略構成図。 スキャナーユニット40の構成の概略を示す概略構成図。 基準マーク領域17と基準位置Kpと読取開始位置Ypとを示す説明図。 基準マーク領域17とセンサーチップ55との位置関係を示す説明図。 基準位置設定処理ルーチンの一例を示すフローチャート。
次に、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態であるスキャナー10の構成の概略を示す概略構成図である。本実施形態のスキャナー10は、フレーム13により保持される矩形状のガラス板12に載置された原稿を光学的に読み取って画像データを生成するスキャナーユニット40と、ユーザーによる各種操作が可能な操作パネル60と、装置全体の制御を司るメインコントローラー21とを備え、これらはバス26を介して互いに信号のやり取りが可能なように接続される。なお、ガラス板12の領域を原稿載置領域と称する。
スキャナーユニット40は、コンタクトイメージセンサー(CIS)タイプのフラットベッドスキャナーとして構成されており、スキャナーASIC41と、スキャナー機構50とを備える。スキャナーASIC41は、スキャナー機構50を制御する集積回路であり、メインコントローラー21からのスキャン指令を受けると、ガラス板12に載置された原稿を画像データとして読み取るようスキャナー機構50を制御する。図2は、スキャナーユニット40の構成の概略を示す概略構成図である。
スキャナー機構50は、図2に示すように、ガラス板12に載置された原稿に光を照射する光源ユニット51と、原稿からの反射光を受光して電荷として蓄えることにより原稿を読み取るCIS54と、光源ユニット51とCIS54とを搭載するキャリッジ56と、ステッピングモーターとしての駆動モーター59aと従動ローラー59bとに架け渡されるベルト58を駆動モーター59aで駆動することによりキャリッジ56を副走査方向に往復動させる移動機構57とを備えている。
光源ユニット51は、赤色光を点灯する赤LED52Rと、緑色光を点灯する緑LED52Gと、青色光を点灯する青LED52Bの3つの光源を有しており、光源からの光を導光体53を介してガラス板12に向けて照射する。
CIS54は、複数の受光素子(例えば、CMOS撮像素子)55aが一列に配列されたセンサーチップ55を、受光素子55aの配列方向が主走査方向となるようにして主走査方向に複数並べて構成されており、受光した光の強さに応じた大きさの電圧を出力する。ここで、本実施形態では、スキャナー10がA4サイズの原稿の読み取りに1200dpi(dot per inch)の解像度で対応しているものとする。この場合、A4サイズの原稿の幅が約8.5inchなので、主走査方向に10200dotの受光素子55aが必要となる。このとき、1つのセンサーチップ55に688個の受光素子55aが配列されるものとすれば、値10200を値688で除して得られる値から15個のセンサーチップ55を主走査方向に並べればよいことがわかる。このように、本実施形態では、複数のセンサーチップ55の一例として、15個のセンサーチップ55(1),(2),(3),・・・,(15)によってCIS54が構成されるものとした。なお、受光素子55aとしては、CCD撮像素子を用いるものとしてもよい。
スキャナーASIC41は、各デバイスの制御を司る制御回路42と、制御回路42からの制御信号を受けて赤LED52Rと緑LED52Gと青LED52Bとをそれぞれ点灯させたり消灯させたりするLED駆動回路44と、CIS54から出力されたアナログ信号(電圧)を増幅する増幅器45と、増幅器45により増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器46と、制御回路42からの制御信号を受けて駆動モーター59aを駆動するモーター駆動回路47とを備える。ここで、スキャナーユニット40は、原稿をカラーで読み取るカラーモードの他、原稿をモノクロで読み取るモノクロモードを備えている。制御回路42は、カラーモード時には1ラインで赤LED52Rと緑LED52Gと青LED52Bとを順次切り替えながら1つずつ点灯させてその反射光をCIS54で読み取ってカラーイメージデータを生成し、モノクロモード時には1ラインで赤LED52Rと緑LED52Gと青LED52Bとを同時に点灯させてその反射光をCIS54で読み取ってモノクロイメージデータを生成する。
ここで、フレーム13の下面には、光源ユニット51の発光のバラツキや受光素子55aの素子毎の感度特性のバラツキ(以下、感度バラツキ)などに起因して生じる濃度ムラを除去するいわゆるシェーディング補正を行うための白基準板16が取り付けられている。また、この白基準板16と原稿載置領域としてのガラス板12との間には、原稿の読み取りの基準となる基準位置Kpを検出するための基準マーク領域17が形成されている。この基準位置Kpは、より具体的には原稿の読み取りを開始する読取開始位置Ypの基準となる位置である。以下、基準マーク領域17と基準位置Kpと読取開始位置Ypとの位置関係について説明する。図3は、基準マーク領域17と基準位置Kpと読取開始位置Ypとを示す説明図である。図3(a)は、ガラス板12とフレーム13とを含む全体の位置関係を示す説明図であり、図3(b)は、位置関係を拡大して示す説明図である。図3(a)に示すように、基準マーク領域17は、フレーム13における原稿載置領域(ガラス板12)から外れた領域のうち原稿載置領域の主走査方向の範囲内となる領域に形成されている。また、スキャナー機構50(CIS54)の読取可能領域としては、原稿載置領域と、白基準板16と、基準マーク領域17とを含む領域に若干のマージンを加えたものとして定められている。この読取可能領域のうち、原稿載置領域に対して若干のマージンを加えた領域が実際に原稿を読み取る領域となり、そのうち最も白基準板16側の位置が読取開始位置Ypとして定められている。また、図3(b)に示すように、基準マーク領域17には、主走査方向および副走査方向に反射率の異なるパターンが形成されるよう、白色の領域上に黒色に塗られた矩形状の基準マーク17aが3つ形成されている。この3つの基準マーク17aの主走査方向における計6つのエッジ位置は、予めROM23に記憶されている。また、この3つの基準マーク17aは、副走査方向における白基準板16側のエッジ位置が同じ位置となるよう形成されており、この位置を基準マーク位置Mpとする。そして、基準位置Kpは、白基準板16と対向する位置であって、基準マーク位置Mpから距離L1だけ離れた位置となるよう定められる。また、そのように定められた基準位置Kpと読取開始位置Ypとの距離を距離L2とする。そして、これらの距離L1,L2に相当する駆動モーター59aのステップ数(回転量)が予めROM23に記憶されている。
次に、基準マーク領域17とセンサーチップ55との位置関係について説明する。図4は、基準マーク領域17とセンサーチップ55との位置関係を示す説明図である。ここで、CIS54が副走査方向に移動されたときに基準マーク17aを横切る受光素子55aを含めて基準マーク17aのエッジの検出に必要とされる範囲をマーク検出範囲と称する。そして、図示するように、上述した15個のセンサーチップ55のうち、単一のセンサーチップ55(例えば、センサーチップ55(2))にマーク検出範囲が含まれるように基準マーク領域17が形成されている。なお、センサーチップ55(2)に限られず、単一のセンサーチップ55にマーク検出範囲が含まれるものであれば、どのセンサーチップ55の範囲内に基準マーク領域17が形成されていてもよい。
操作パネル60は、図1に示すように、表示部62とボタン類64とを備える。表示部62は、液晶ディスプレイであり、メニューの選択や設定を行なう各種操作画面などが表示される。また、ボタン類64は、電源をオンオフするための電源ボタンやスキャンの開始を指示するスタートボタン,カラーモードやモノクロモードなどの各種スキャン設定を行なうための設定ボタンなどがある。
メインコントローラー21は、CPU22を中心とするマイクロプロセッサーとして構成されており、各種処理プログラムや各種データ、各種テーブルなどを記憶したROM23と、一時的にスキャンデータや印刷データを記憶するRAM24と、外部との通信を可能とする通信インターフェース(I/F)25とを備えている。メインコントローラー21は、スキャナーユニット40からの各種動作信号や各種検出信号を入力したり、操作パネル60のボタン類64の操作に応じて発生する操作信号を入力したりする。また、操作パネル60のボタン類64のスキャン指令に基づいてガラス板12に載置された原稿を画像データとして読み取るようスキャナーユニット40に指令を出力したり、操作パネル60に表示部62の制御指令を出力したりする。
次に、こうして構成された本実施形態のスキャナー10の動作、特に、基準位置Kpを設定する際の動作について説明する。図5は、メインコントローラー21により実行される基準位置設定処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。この処理は、例えば、スキャナー10の電源がオンされたときに一連の初期化処理の一部として実行される。なお、この処理が開始されるときには、CIS54(キャリッジ56)が白基準板16に対向する位置にあるものとして説明する。
基準位置設定処理ルーチンが実行されると、メインコントローラー21のCPU22は、まず、駆動モーター59aを駆動制御してCIS54(キャリッジ56)を白基準板16に対向する位置から基準マーク領域17側に移動させると共に(ステップS100)、1ライン分ずつ受光素子55aの出力を読み出す(ステップS110)。そして、読み出した1ライン分の出力のうち上述したマーク検出範囲内にある受光素子55aの出力を用いて基準マーク17aの検出処理を行なって(ステップS120)、基準マーク17aを検出したか否かを判定する(ステップS130)。ここで、CIS54が基準マーク17aを読取可能な位置まで移動すると、基準マーク17aの主走査方向におけるエッジ位置を境として読み出した受光素子55aの出力が変化する。このため、そのような出力の変化位置を特定し、特定した変化位置がROM23に記憶された基準マーク17aの主走査方向におけるエッジ位置と一致するか否かに基づいて基準マーク17aの検出処理を行なうものとした。
ステップS130で基準マーク17aを検出していないと判定した場合には、検出するまでステップS100〜120の処理を繰り返す。そして、ステップS130で基準マーク17aを検出したと判定した場合には、CIS54(キャリッジ56)の現在位置を上述した基準マーク位置Mpに設定する(ステップS140)。そして、設定した基準マーク位置Mpに基づいて基準位置Kpを設定して(ステップS150)、本ルーチンを終了する。なお、上述したように、基準マーク位置Mpと基準位置Kpとは、距離L1だけ離れるよう定めたから、基準マーク位置MpとROM23に記憶された距離L1に相当するステップ数とを用いて基準位置Kpを設定することができる。また、基準位置Kpと読取開始位置Ypとは距離L2だけ離れたものとしたから、本ルーチンで設定した基準位置KpとROM23に記憶された距離L2に相当するステップ数とを用いて読取開始位置Ypを設定することができ、スキャン指令がなされたときには読取開始位置Ypから画像の読み取りが行なわれることになる。
ここで、異なるセンサーチップ55に組み込まれる受光素子55aは、単一のセンサーチップ55に組み込まれる受光素子55aに比して、その素材や製造時期,製造条件などが異なるものとなることが多い。このため、異なるセンサーチップ55に組み込まれる受光素子55a同士の感度バラツキは、単一のセンサーチップ55に組み込まれる受光素子55a同士の感度バラツキに比して通常は大きくなるものといえる。そして、本実施形態のように、主走査方向におけるエッジ位置を境とした出力変化を用いて基準マーク17aの検出処理を行なう場合には、そのような受光素子55aの感度バラツキの影響が大きなものとなる。したがって、基準マーク領域17が複数のセンサーチップ55にまたがって形成されて、基準マーク17aを検出するマーク検出範囲が異なるセンサーチップ55の受光素子55aを含むものとなる場合には、受光素子55aの感度バラツキにより基準マーク17aの検出精度が低下するおそれがある。これに対して、本実施形態では、マーク検出範囲は単一のセンサーチップ55(センサーチップ55(2))内に収まる範囲となっているから、感度バラツキが比較的小さな単一のセンサーチップ55内の受光素子55aの出力を用いて、精度よく基準マーク17aを検出することができる。また、基準マーク17aを精度よく検出することができるために、基準位置Kpの設定や基準位置Kpに基づく読取開始位置Ypの設定を精度よく行なうことができ、結果として、画像の読取精度の向上を図ることができるのである。基準マーク領域17を単一のセンサーチップ55内に収まるように形成したのは、こうした理由による。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態のガラス板12とフレーム13とが本発明の「載置台」に相当し、CIS54が「読取手段」に相当し、ベルト58と駆動モーター59aと従動ローラー59bとを備えてCIS54を搭載するキャリッジ56を往復動させる移動機構57が「移動手段」に相当し、図5の基準位置設定処理ルーチンを実行するメインコントローラー21が「基準位置設定手段」に相当する。
以上説明した本実施形態のスキャナー10によれば、CIS54が副走査方向に移動されたときに基準マーク17aを横切る素子を含むマーク検出範囲内にある受光素子55aの出力を用いて基準マーク17aを検出し、基準マーク17aを検出したときのキャリッジ56の位置に基づいて基準位置Kpを設定し、設定した基準位置Kpに基づいて定まる読取開始位置Ypから画像の読み取りを行なう。そして、マーク検出範囲内にある受光素子55aのすべてが、CIS54の複数のセンサーチップ55のうち単一のセンサーチップ55(2)内の素子となる位置に基準マーク領域17が形成されるものとしたから、異なるセンサーチップ55の受光素子55aに感度バラツキがある場合であっても基準位置Kpを精度よく設定することができる。また、基準マーク領域17は、原稿載置領域から外れた領域のうち原稿載置領域の主走査方向における範囲内となる領域に形成するものとしたから、マーク検出範囲内にある受光素子55aのすべてが単一のセンサーチップ55内の素子となる位置に基準マーク領域17を形成するものとした場合でも、マーク検出用の専用のセンサーチップ55を設ける必要がない。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
上述した実施形態では、基準マーク領域17には3つの基準マーク17aが配置されるものとしたが、これに限られず、1つの基準マークが配置されるものとしてもよいしあるいは2つや4つ以上の複数の基準マークが配置されるものとしてもよい。また、基準マーク17aの形状も矩形状に限られず、線状など如何なる形状としてもよい。さらに、基準マーク17aとしては、白色の領域上に黒色に塗られたマークに限られず、反射率の異なるパターンが形成されるものであれば如何なるものとしてもよい。例えば、黒色板と、穴が形成された白色板とをフレーム13の下面に白色板が下方となるよう重ねて取り付けておき、白色板に形成された穴から露出する黒色板の一部をマークとして用いるものなどとしてもよい。
上述した実施形態では、基準位置設定処理ルーチンの処理開始時にはCIS54が白基準板16に対向する位置にあるものとしたが、これに限られるものではない。例えば、基準位置設定処理ルーチンの開始時に、まず、CIS54を白基準板16に対向する位置まで移動させてから処理を行なうものなどとしてもよい。あるいは、原稿載置領域としてのガラス板12にCIS54が対向する位置にある場合に、その位置から処理を開始するものとしてもよい。この場合、基準マーク17aの白基準板16側のエッジ位置を基準マーク位置Mpとして基準位置Kpとの距離L1を定める代わりに、基準マーク17aのガラス板12側のエッジ位置を基準マーク位置Mpとして基準位置Kpとの距離を定めるものとすればよい。また、基準位置Kpは、基準マーク位置Mpとの距離が定められると共に読取開始位置Ypとの距離が定められる位置であれば白基準板16上の位置に限られず、基準マーク領域17とガラス板12との間の位置などに定めるものとしてもよい。
上述した実施形態では、スキャナーユニット40がCISタイプのフラットベッドスキャナーとして構成されているものとしたが、複数のセンサーチップ55を備えるものであればCISタイプに限られるものではなく、複数のセンサーチップを備えるCCD方式のスキャナーとして構成されているものとしてもよいもよい。また、オートシートフィーダー機構を備えるものなどとしてもよい。さらに、光源ユニット51がLEDを用いるものとしたが、LED以外の光源を用いるものとしてもよい。
上述した実施形態では、本発明をスキャナー単体機としてのスキャナー10に適用して説明したが、これに限られず、スキャナー機能以外にプリンター機能を有するスキャナーに適用するものとしてもよいし、FAX機能を有するスキャナーに適用するものとしてもよい。
10 スキャナー、12 ガラス板、13 フレーム、16 白基準板、17 基準マーク領域、17a 基準マーク、21 メインコントローラー、22 CPU、23 ROM、24 RAM、25 通信インターフェース(I/F)、26 バス、40 スキャナーユニット、41 スキャナーASIC、42 制御回路、44 LED駆動回路、45 増幅器、46 A/D変換器、47 モーター駆動回路、50 スキャナー機構、51 光源ユニット、52R,52G,52B LED、53 導光体、54 CIS、55,55(1),55(2),55(3) センサーチップ、55a 受光素子、57 移動機構、56 キャリッジ、58 ベルト、59a 駆動モーター、59b 従動ローラー、60 操作パネル、62 表示部、64 ボタン類、Kp 基準位置、Mp 基準マーク位置、Yp 読取開始位置。

Claims (4)

  1. 原稿に光を照射して画像を読み取る際に、設定されている基準位置を用いて読み取りを行なう画像読取装置であって、
    前記原稿が載置される原稿載置領域と所定の基準マークが配置された基準マーク領域とが形成される載置台と、
    光電変換を行なう複数の素子が配列されたチップを該配列の方向を主走査方向として同方向に複数並べて構成され、前記原稿載置領域と前記基準マーク領域とを含む領域の読み取りが可能な読取手段と、
    前記読取手段を副走査方向に移動させる移動手段と、
    前記複数の素子のうち前記読取手段が副走査方向に移動されたときに前記基準マークを横切る素子を含む所定のマーク検出範囲内にある素子の出力を用いて該基準マークが検出されるよう前記読取手段と前記移動手段とを制御し、前記基準マークが検出されたときの前記読取手段の位置に基づいて前記基準位置を設定する基準位置設定手段と
    を備え、
    前記載置台は、前記マーク検出範囲内にある素子のすべてが単一チップ内の素子となる位置に前記基準マーク領域が形成されてなることを特徴とする
    画像読取装置。
  2. 請求項1記載の画像読取装置であって、
    前記載置台は、前記基準マークとして主走査方向に反射率の異なるパターンが形成されてなり、
    前記基準位置設定手段は、前記マーク検出範囲内の素子の出力変化に基づいて前記基準マークを検出する手段である
    画像読取装置。
  3. 前記載置台は、前記基準マーク領域が前記原稿載置領域から外れた領域のうち該原稿載置領域の主走査方向の範囲内となる領域に形成されてなる請求項1または2記載の画像読取装置。
  4. 前記読取手段は、コンタクトイメージセンサーとして構成されてなる請求項1ないし3いずれか1項に記載の画像読取装置。
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