JP2012073819A - ストローク表示システム及びプログラム - Google Patents

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真梨子 勝田
Yutaro Kotake
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Abstract

【課題】より多くの手書きストロークの記入を可能にし、そのストロークを表示することが可能なストローク表示システム及びそのプログラムを提供する。
【解決手段】ストローク表示システムは、コンピュータ装置と、電子ペンと、複数のディスプレイとを備える。複数のディスプレイのうち、手に届く範囲のディスプレイには、電子ペンで読み取れるコード化パターンが印刷された透明フィルムが貼付され、そのディスプレイには、所定のマークが表示される。そして、コンピュータ装置は、電子ペンから送信される記入情報が、入力エリアへの入力を示す場合、当該記入情報に基づいて、手書きストロークをスライド画像に上書きして表示し、記入情報がマークへの入力を示す場合、スライド画像を異なるディスプレイの画面へ移動させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子ペンで読み取り可能なコード化パターンを利用したシステムに関する。
近年、記入した情報を電子化する電子ペンが開発されており、その代表的なものとしてスウェーデンのAnoto社が開発した「アノトペン(Anoto pen)」が知られている。アノトペンは、所定のドットパターンが印刷された専用紙とともに使用される。アノトペンは、ペン先部に、文字等を書くための通常のインクカートリッジに加えて、専用紙に印刷されたドットパターンを撮像するための小型カメラと、撮像したドットパターンから専用紙における位置座標を演算するプロセッサと、演算された位置座標等を外部機器へ送信するデータ通信ユニットとを搭載している。ユーザが専用紙上にアノトペンで文字等を書いたり、専用紙上に図案化されている画像にチェックマークを記入したりすると、ペンの移動に伴って小型カメラが専用紙に印刷されたドットパターンを撮像し、プロセッサによって演算された連続する位置座標から、ユーザが書き込んだ文字、画像などの記入情報が認識される。そして、この記入情報が、データ通信ユニットによりアノトペンから近くのパーソナルコンピュータや携帯電話などの端末装置に送信される(例えば、特許文献1参照)。
特許文献2には、会議やプレゼンテーション等に利用されるプレゼンテーションシステムにおいて、スクリーンの一部(左下)に記入されたストロークを、記入された部分に表示すると共に、他の部分(右上)に拡大して表示する技術が開示されている。また、近年、ソフトウェア開発等の作業効率化のため、コンピュータに複数のディスプレイを接続して、マルチディスプレイとして用いることも行われている。このとき、コンピュータに、画面配分するための専用機器を接続して、複数のディスプレイを接続したり、ビデオカードを用いることが知られている。
特表2003−511761号公報 特開2006−012039号公報
スクリーンにコード化パターンを印刷し、電子ペンから送信される記入情報に基づきスクリーンに投影した表示を更新するストローク表示システムにおいて、スクリーンが大型の場合にはユーザの手が届かず書き込みができない範囲が存在し、有効にスクリーンの表示面全体を活用できていない場合がある。そこで、本発明は、より多くの手書きストロークの記入を可能にし、そのストロークを表示することが可能なストローク表示システム及びそのプログラムを提供することを主な目的とする。
本発明に係るストローク表示システムは、コンピュータ装置と、前記コンピュータ装置と通信可能であり、コード化パターンを読取り、手書きストロークに関する記入情報を生成する電子ペンと、前記コンピュータ装置に接続された複数のディスプレイとを備えるストローク表示システムであって、
前記複数のディスプレイの少なくとも一つには、コード化パターンが形成されており、
前記コンピュータ装置は、各ディスプレイに、ストローク画面として、無地又は所定のデザインを有するスライド画像を表示するとともに、前記コード化パターンが形成されたディスプレイには、所定のマークを表示する処理手段と、前記電子ペンから前記記入情報を受信する受信手段とを備え、前記処理手段は、前記記入情報が前記ストローク画面への入力を示す場合、当該記入情報に基づいて、手書きストロークをスライド画像に上書きして表示し、前記記入情報が前記マークへの入力を示す場合、表示中のストローク画面とは異なるストローク画面へ前記スライド画像を移動させることを特徴とする。
この構成により、コンピュータ装置は、処理手段により、コンピュータ装置に接続された各ディスプレイに、ストローク画面として、無地又は所定のデザインを有するスライド画像を表示するとともに、コード化パターンが形成されたディスプレイには、所定のマークを表示する。そして、処理手段は、受信手段により受信した電子ペンからの記入情報が、ストローク画面への入力を示す場合には、当該記入情報に基づいて、手書きストロークをスライド画像に上書きして表示し、記入情報がマークへの入力を示す場合、表示中のストローク画面とは異なるストローク画面へ前記スライド画像を移動させる。このように、ストローク表示システムは、複数のディスプレイを用いて複数のストローク画面を表示させ、マークへの入力に基づきストローク画面に表示されるスライド画像を異なるディスプレイに渡って移動させることで、ユーザが書き込み可能なスペースを実質的に拡大すると共に、新しく書き込みされるスライド画像が表示されるストローク画面とは別のストローク画面に、書き込みがなされたスライド画像を引き続き表示させることができる。
または、本発明に係るストローク表示システムは、コンピュータ装置と、前記コンピュータ装置と通信可能であり、コード化パターンを読取り、手書きストロークに関する記入情報を生成する電子ペンと、コード化パターンと所定のマークとが印刷された指示媒体と、前記コンピュータ装置に接続された複数のディスプレイとを備えるストローク表示システムであって、
前記複数のディスプレイの少なくとも一つには、コード化パターンが形成されており、
前記コンピュータ装置は、各ディスプレイに、ストローク画面として、無地又は所定のデザインを有するスライド画像を表示する処理手段と、前記電子ペンから前記記入情報を受信する受信手段とを備え、前記処理手段は、前記記入情報が前記ストローク画面への入力を示す場合、当該記入情報に基づいて、手書きストロークをスライド画像に上書きして表示し、前記記入情報が、前記指示媒体の前記マークへの入力を示す場合、表示中のストローク画面とは異なるストローク画面へ前記スライド画像を移動させることを特徴とする。
この構成により、コンピュータ装置は、処理手段により、コンピュータ装置に接続された各ディスプレイに、ストローク画面として、無地又は所定のデザインを有するスライド画像を表示する。そして、処理手段は、受信手段により受信した電子ペンからの記入情報が、ストローク画面への入力を示す場合には、当該記入情報に基づいて、手書きストロークをスライド画像に上書きして表示し、記入情報が、指示媒体のマークへの入力を示す場合、表示中のストローク画面とは異なるストローク画面へ前記スライド画像を移動させる。このように、ストローク表示システムは、複数のディスプレイを用いて複数のストローク画面を表示させ、マークへの入力に基づきストローク画面に表示されるスライド画像を異なるディスプレイに渡って移動させることで、ユーザが書き込み可能なスペースを実質的に拡大すると共に、新しく書き込みされるスライド画像が表示されるストローク画面とは別のストローク画面に、書き込みがなされたスライド画像を引き続き表示させることができる。
上記ストローク表示システムにおいて、前記ストローク画面には、通し番号の画面番号が割り当てられ、前記マークは、第1のマークと、第2のマークとに分類され、前記処理手段は、前記入力情報が第1のマークへの入力を示す場合、前記画面番号が大きくなるストローク画面へ前記スライド画像の表示位置をそれぞれスライド移動させ、前記入力情報が第2のマークへの入力を示す場合、前記画面番号が小さくなるストローク画面へ前記スライド画像の表示位置をそれぞれスライド移動させるようにするとよい。この構成では、ストローク表示システムは、第1のマーク及び第2のマークへの電子ペンによる入力に基づき、画面番号が大きくなるストローク画面の方向及び画面番号が小さくなるストローク画面の方向のいずれの方向にもスライド画像の表示位置をスライド移動させることができる。
また、上記ストローク表示システムにおいては、前記スライド画像は、通し番号であるページ番号が付され、前記処理手段は、全てのスライド画像を、ページ番号が視認される態様で表示させるようにしてもよい。これにより、ストローク表示システムは、全スライド画像のページ番号を表示してユーザの操作性を向上させることができる。
さらには、上記ストローク表示システムにおいて、前記スライド画像は、通し番号であるページ番号が付され、前記処理手段は、前記入力情報が第1のマークへの入力を示す場合であって、かつ、最も小さい画面番号のストローク画面に表示中のスライド画像のページ番号が最も後に付されたページ番号である場合、当該ページ番号の次のページ番号を付したスライド画像を生成して当該ストローク画面に表示させるようにするとよい。これにより、ストローク表示システムは、円滑に新規のスライド画像を生成し、当該スライド画像にページ番号を付すことができる。
あるいは、上記ストローク表示システムにおいて、前記複数のディスプレイは、上下多段に配置されており、
前記処理手段は、前記記入情報が、前記マークへの入力を示す場合、表示中のストローク画面から、上方又は下方にあるストローク画面へ前記スライド画像を移動させるようにしてもよい。この構成により、上下多段に配置された複数のディスプレイを用いて複数のストローク画面を表示させ、マークへの入力に基づきストローク画面に表示されるスライド画像を上下方向移動させることで、ディスプレイから離れた者にも、ストローク画面を見やすくすることができる。
また、本発明に係るプログラムは、コンピュータ装置と、前記コンピュータ装置と通信可能であり、コード化パターンを読取り、手書きストロークに関する記入情報を生成する電子ペンと、前記コンピュータ装置に接続された複数のディスプレイとを備えるストローク表示システムにおいて、前記複数のディスプレイの少なくとも一つには、コード化パターンが形成されているストローク表示システムにおける前記コンピュータ装置に搭載され実行されるプログラムであって、
各ディスプレイに、ストローク画面として、無地又は所定のデザインを有するスライド画像を表示するとともに、前記コード化パターンが形成されたディスプレイには、所定のマークを表示する処理手段と、前記電子ペンから前記記入情報を受信する受信手段とを備える前記コンピュータ装置として機能させ、
前記処理手段は、前記記入情報が前記ストローク画面への入力を示す場合、当該記入情報に基づいて、手書きストロークをスライド画像に上書きして表示し、前記記入情報が前記マークへの入力を示す場合、表示中のストローク画面とは異なるストローク画面へ前記スライド画像を移動させることを特徴とする。
または、本発明に係るプログラムは、コンピュータ装置と、前記コンピュータ装置と通信可能であり、コード化パターンを読取り、手書きストロークに関する記入情報を生成する電子ペンと、コード化パターンと所定のマークとが印刷された指示媒体と、前記コンピュータ装置に接続された複数のディスプレイとを備えるストローク表示システムであって、前記複数のディスプレイの少なくとも一つには、コード化パターンが形成されているストローク表示システムに搭載され実行されるプログラムであって、
各ディスプレイに、ストローク画面として、無地又は所定のデザインを有するスライド画像を表示する処理手段と、前記電子ペンから前記記入情報を受信する受信手段とを備える前記コンピュータ装置として機能させ、
前記処理手段は、前記記入情報が前記ストローク画面への入力を示す場合、当該記入情報に基づいて、手書きストロークをスライド画像に上書きして表示し、前記記入情報が、前記指示媒体の前記マークへの入力を示す場合、表示中のストローク画面とは異なるストローク画面へ前記スライド画像を移動させることを特徴とする。
上記プログラムにおいて、前記ストローク画面には、通し番号の画面番号が割り当てられ、前記マークは、第1のマークと、第2のマークとに分類され、前記処理手段は、前記入力情報が第1のマークへの入力を示す場合、前記画面番号が大きくなるストローク画面へ前記スライド画像の表示位置をそれぞれスライド移動させ、前記入力情報が第2のマークへの入力を示す場合、前記画面番号が小さくなるストローク画面へ前記スライド画像の表示位置をそれぞれスライド移動させるようにしてもよい。
または上記プログラムにおいて、前記スライド画像には、通し番号であるページ番号が付され、前記処理手段は、全てのスライド画像を、ページ番号が視認される態様で表示させるようにしてもよい。
あるいは上記プログラムにおいて、前記スライド画像は、通し番号であるページ番号が付され、前記処理手段は、前記入力情報が第1のマークへの入力を示す場合であって、かつ、最も小さい画面番号のストローク画面に表示中のスライド画像のページ番号が最も後に付されたページ番号である場合、当該ページ番号の次のページ番号を付したスライド画像を生成して当該ストローク画面に表示させるようにするとよい。
また、上記プログラムにおいて、前記複数のディスプレイは、上下多段に配置されており、前記処理手段は、前記記入情報が、前記マークへの入力を示す場合、表示中のストローク画面から、上方又は下方にあるストローク画面へ前記スライド画像を移動させるようにしてもよい。
これらのプログラムをコンピュータ装置にインストールして機能させることで、本発明に係るストローク表示システムを構成させることができる。
本発明によれば、ストローク表示システムは、複数のディスプレイを用いて複数のストローク画面を表示すると共に、ストローク画面へ記入された手書きストロークを当該ストローク画面に表示中のスライド画像に上書きし、マークへの入力があった場合にはストローク画面に表示されるスライド画像を移動させることにより、ユーザが書き込み可能なスペースを実質的に拡大すると共に、書き込みがなされたスライド画像を引き続き表示させることができる。
第1実施形態におけるストローク表示システムのシステム構成図である。 ドットパターンにおけるドットの配置と変換される値との関係を示す説明図である。 (a)は、ドットパターンを模式的に示し、(b)は、それに対応する情報の例を示す図である。 電子ペンの構造を示す概略図である。 コンピュータ装置等の機能ブロック図の一例である。 座標定義情報のデータ構造を示す概略図である。 第1実施形態における処理フローを示すフローチャートである。 第1実施形態における表示例である。 図8に示す状態から画面進むマークがタップされた場合の表示例である。 図9に示す状態から画面進むマークがタップされた場合の表示例である。 図10に示す状態から画面戻るマークがタップされた場合の表示例である。 変形例に係る座標定義情報のデータ構造を示す概略図である。 変形例に係る座標定義情報のデータ構造を示す概略図である。 第2実施形態におけるストローク表示システムのシステム構成図である。 コンピュータ装置等の機能ブロック図の一例である。 第2実施形態における表示例である。 図16に示す状態から画面進むマークがタップされた場合の表示例である。 図17に示す状態から画面進むマークがタップされた場合の表示例である。 図18に示す状態から画面進むマークがタップされた場合の表示例である。 図19に示す状態から画面進むマークがタップされた場合の表示例である。 第3実施形態におけるストローク表示システムのシステム構成図である。 第3実施形態における座標定義情報のデータ構造を示す概略図である。 第3実施形態における処理フローを示すフローチャートである。 第3実施形態における表示例である。 図24に示す状態から画面進むマークがタップされた場合の表示例である。 図25に示す状態から画面進むマークがタップされた場合の表示例である。 図26に示す状態から画面戻るマークがタップされた場合の表示例である。 変形例に係る座標定義情報のデータ構造を示す概略図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態である第1実施形態乃至第3実施形態について順に説明する。
<第1実施形態>
まず、本発明に係る第1実施形態について説明する。
[ストローク表示システムの構成]
図1は、第1実施形態に係るストローク表示システムの構成を示す。図1に示すように、第1実施形態に係るストローク表示システムは、ユーザが使用する電子ペン1と、電子ペン1から記入情報等を受信して処理するコンピュータ装置2と、分配器4を介してコンピュータ装置2に接続された2つの大型ディスプレイ3A,3Bとを備える。大型ディスプレイ3A,3Bは、上下多段に並べて配置され、そのうち、ユーザの手が届く範囲にある下側の大型ディスプレイ3Aには、電子ペン1で読み取ることができるドットパターン(コード化パターン)が印刷された透明フィルム7が貼付されている。
大型ディスプレイ3Aにより表示される画面を画面1と呼び、大型ディスプレイ3Bにより表示される画面を画面2と呼ぶ。コンピュータ装置2は、大型ディスプレイ3Aにより表示される画面1用の画像信号と、大型ディスプレイ3Bにより表示される画面2用の画像信号とを生成し、両画像信号が分配器4へ送信される。そして、両画像信号は、分配器4内の配線により分配され、画面1用の画像信号は大型ディスプレイ3Aへ伝送され、画面2用の画像信号は、大型ディスプレイ3Bへ伝送される。また、コンピュータ装置2は、画面進むマーク5と、画面戻るマーク6の画像信号を生成し、画面1用の画像信号に含ませている。それにより、大型ディスプレイ3Aには、画面進むマーク5と、画面戻るマーク6が表示されている。なお、分配器4としては、ビデオカードのほか、演算処理等で出力を分配するものであってもよい。
(透明フィルム)
透明フィルム7は、透明樹脂基板に、電子ペン1により読み取ることができるよう赤外線を反射する素材(酸化チタン、コレステリック液晶、赤外線反射性顔料など)を含んだインクによりドットパターン(コード化パターン)が印刷され、さらに透明なEB硬化樹脂層などで保護された層構成を有している。ここで、ドットパターンを、赤外線を反射する素材で印刷しているのは、透明フィルム7の裏面にあるディスプレイ3から様々な色の可視光が放射されても、電子ペン1によってコントラストよくドットパターンを認識させるのに、望ましいからである。なお、透明フィルム7は、大型ディスプレイ3Bに設けられても良い。また、大型ディスプレイ3Aには、大型ディスプレイ3Aの画面サイズと同じサイズの透明フィルム7か、または、より大きなサイズの透明フィルムから大型ディスプレイ3Aの画面サイズに合わせて切り取った透明フィルム7を、貼付すると好適である。なお、ディスプレイ用に透明フィルムに印刷されたドットパターンの印刷領域を「ディスプレイ用エリア」と呼ぶ。
(ドットパターン)
続いて、透明フィルム7に印刷されたアノト方式のドットパターン(コード化パターン)について図2及び図3を用いて説明する。図2は、ドットパターンのドットとそのドットが変換される値との関係を説明する図である。図2に示すように、ドットパターンの各ドットは、その位置によって所定の値に対応付けられている。すなわち、ドットの位置を仮想格子の基準位置(縦線及び横線の交差点)から上下左右のどの方向にシフトするかによって、各ドットは、0〜3の値に対応付けられている。また、各ドットの値は、さらに、X座標用の第1ビット値及びY座標用の第2ビット値に変換できる。このようにして対応付けられた情報の組合せにより、透明フィルム7上の位置座標が決定されるよう構成されている。
図3(a)は、あるドットパターンの配列を示している。図3(a)に示すように、縦横約2mmの範囲内に6×6個のドットが、透明フィルム7上のどの部分から6×6ドットを取ってもユニークなパターンとなるように配置されている。これら36個のドットにより形成されるドットパターンは位置座標(例えば、そのドットパターンが透明フィルム7上のどの位置にあるのか)を保持している。図3(b)は、図3(a)に示す各ドットを、格子の基準位置からのシフト方向によって、図2に示す規則性に基づいて対応づけられた値に変換したものである。この変換は、ドットパターンの画像を撮影する電子ペン1によって行われる。
(電子ペン)
次に、電子ペン1について図4を用いて説明する。図4は、電子ペン1の構造を示す概略図である。図4に示すように、電子ペン1は、その筐体101の内部に、ペン部104、LED105、CMOSカメラ106、圧力センサ107、CPU等により構成されるプロセッサ108、ROMやRAMといったメモリ109、リアルタイムクロック110、アンテナ等により構成される通信ユニット111及びバッテリー112を備える。ペン部104の先端は、ペン先部103となっており、ユーザは、電子ペン1のペン先部103を透明フィルム7上に当接させて、ストローク(手書きストローク)を記入する。ここで、電子ペン1のペン先部103が透明フィルム7に最初に接触することをペンダウンと呼び、接触している(当接している)状態からペン先部103が離れることをペンアップと呼ぶ。電子ペン1のペンダウンからペンアップまでの間に記入される軌跡が1つのストロークとなり、文字や図形等は、1つ又は複数個のストロークからなる。
バッテリー112は、電子ペン1内の各部品に電力を供給するためのものであり、例えば電子ペン1のキャップ(図示せず)の脱着により電子ペン1自体の電源のオン/オフを行うよう構成させてもよい。リアルタイムクロック110は、現在時刻(タイムスタンプ)を示す時刻情報を発信し、プロセッサ108に供給する。圧力センサ107は、ユーザが電子ペン1により透明フィルム7に文字やマークを書いたりタップしたりする際にペン先部103からペン部104を通じて与えられる圧力、即ち筆圧を検出し、その値をプロセッサ108へ伝送する。
プロセッサ108は、圧力センサ107から与えられる筆圧データに基づいて、LED105及びCMOSカメラ106のスイッチのオン/オフを切替える。即ち、ユーザが電子ペン1で透明フィルム7上に文字などを書くと、ペン先部103に筆圧がかかり、圧力センサ107によって所定値以上の筆圧が検出されたときに、プロセッサ108は、ユーザが記入を開始したと判定して、LED105及びCMOSカメラ106を作動させる。そして、通信ユニット111が、圧力センサ107により検出されたペンダウン情報と、後述する電子ペン1の識別情報(以後、「ペンID」と呼ぶ。)とを関連付けて、記入情報としてコンピュータ装置2へ送信する。また、ユーザが1つのストロークを記入し終えて電子ペン1を透明フィルム7から離すと、圧力センサ107は、所定値以上の筆圧が検出されなくなることでペンアップを検出する。すると、通信ユニット111が、圧力センサ107により検出されたペンアップ情報とペンIDとを関連付けて、記入情報としてコンピュータ装置2へ送信する。
LED105とCMOSカメラ106は、電子ペン1のペン先部103付近に取り付けられており、筐体101におけるLED105及びCMOSカメラ106と対向する部分には、開口部102が形成されている。LED105は、透明フィルム7上のペン先部103近傍に向けて赤外線を照明する。その領域は、ペン先部103が透明フィルム7に接触する位置とはわずかにずれている。CMOSカメラ106には、赤外線を透過し赤外線以外を遮断する赤外線フィルタが設けられており、CMOSカメラ106は、LED105によって照明された領域内におけるドットパターンを撮影し、そのドットパターンの画像データをプロセッサ108に供給する。ここで、ドットのインク素材は、赤外線を反射するため、LED105によって照射された赤外線は、ドットによって反射される。そのため、ドットの部分は、赤外線の反射量が比較的多く、ドット以外の部分は赤外線の反射量が比較的少ない。CMOSカメラ106の撮影により、赤外線の反射量の違いから閾値を設けることによって、ドットの領域とそれ以外の領域を区別することができる。なお、CMOSカメラ106による撮影領域は、図3(a)に示すような約2mm×約2mmの大きさを含む範囲であり、CMOSカメラ106の撮影は毎秒50〜100回程度の定間隔で行われる。
プロセッサ108は、ユーザの記入が行われる間、CMOSカメラ106によって供給される画像データのドットパターンから、ユーザが記入するストローク(筆跡)の透明フィルム7におけるX、Y座標(以後、単に「座標データ」または「座標情報」とも呼ぶ。)を連続的に演算していく。すなわち、プロセッサ108は、CMOSカメラ106によって供給される、図3(a)に示されるようなドットパターンの画像データを図3(b)に示すデータ配列に変換し、さらに、X座標ビット値・Y座標ビット値に変換して、そのデータ配列から所定の演算方法によりX、Y座標データを演算する。そして、プロセッサ108は、リアルタイムクロック110から発信される現在時刻(タイムスタンプ:記入された時刻情報)、筆圧データ及びX、Y座標データを関連付ける。以後、これらの関連付けたデータを、まとめて「座標属性情報」と呼ぶ。なお、透明フィルム7における6×6のドットパターンは、透明フィルム7内で重複することはないため、ユーザが電子ペン1で文字等を記入すると、記入された位置が透明フィルム7内のどの位置に当たるかを、プロセッサ108による座標演算により特定することができる。
メモリ109には、電子ペン1を識別するための「pen01」といったペンID、ペン製造者番号、ペンソフトウェアのバージョン等のプロパティ情報が記憶されている。そして、通信ユニット111は、ペンIDと、時刻情報(タイムスタンプ)と、筆圧データと、X、Y座標データとを関連付けて、記入情報としてコンピュータ装置2へ送信する。通信ユニット111によるコンピュータ装置2への送信は、Bluetooth(登録商標)などの無線送信によって、即時的かつ逐次的に行われる。ここで、電子ペン1のペンダウンからペンアップまでの間に生成されてコンピュータ装置2に送信された1個又は複数個の座標属性情報は、コンピュータ装置2によりストローク情報として記憶される。換言すると、1つのストロークは、1個又は複数個のX、Y座標(座標点)からなり、コンピュータ装置2は、ペンダウン情報及びペンアップ情報によって、1つのストロークを構成する1個又は複数個の座標属性情報を認識する。このように、ユーザの一つのストロークの記入により、電子ペン1によって生成される座標属性情報の集合を「ストローク情報」と呼ぶ。また、ペン先部103は、インクを有さず、筆圧をペン部104を介して圧力センサ107に伝達する。
(コンピュータ装置)
次に、コンピュータ装置2について説明する。コンピュータ装置2は、ハードウェアとして、電子ペン1とのデータ通信が可能なアンテナ装置、CPU等のプロセッサ、ROMやRAMといったメモリ、マウスやキーボード等で構成される。なお、コンピュータ装置2は、ディスプレイも備えるパーソナルコンピュータ等で構成されてもよい。図5は、コンピュータ装置2の機能ブロック図である。コンピュータ装置2は、機能的には、マウスやキーボードといった入力手段21、受信手段22、処理手段24、記憶手段25、表示手段26(図1では図示せず)、及び送信手段27を備える。そして、コンピュータ装置2は、電子ペン1から受信した記入情報に基づいて所定の処理を行うものである。
受信手段22は、アンテナ受信回路等により構成され、電子ペン1から記入情報を受信し、処理手段24に伝送する。送信手段27は、コンピュータ装置2により生成された画面1,2用の画像信号を分配器4に送信する。分配器4は、受信した画像信号を、画面1用の画像信号と画面2用の画像信号とに分けて、画面1用の画像信号をディスプレイ3Aの受信手段32Aへ送信し、画面2用の画像信号をディスプレイ3Bの受信手段32Bへ送信する。また、コンピュータ装置2は、透明フィルム7のドットパターンにかかる座標系をディスプレイ3Aにかかる座標系に変換するための座標変換関数を求めるキャリブレーション処理機能と、そのキャリブレーション処理により求められた座標変換関数を用いて、透明フィルム7のドットパターンにかかる座標系のデータを受信したときに、ディスプレイ3Aにかかる座標系のデータに変換し、ストロークを描画したり、所定の処理を行ったりする機能を有している。
処理手段24は、CPU等のプロセッサによって構成され、コンピュータ装置2の全体の制御を行う。具体的には、処理手段24は、上記キャリブレーション処理機能において、キャリブレーション用マークを少なくとも2以上、ディスプレイ3Aに表示させることにより、キャリブレーション用マークが表示された位置の透明フィルム7におけるドットパターンを電子ペン1に読み取らせて記入情報を受信することで、透明フィルム7のドットパターンにかかる座標系をディスプレイ3Aのディスプレイにかかる座標系(「ディスプレイ座標系」とも呼ぶ。)に変換するための座標変換関数を求めて記憶手段25に記憶する(キャリブレーション処理機能)。
また、処理手段24は、画面1として、画面進むマーク5及び画面戻るマーク6を含む画像信号を生成して、分配器4へ送信し、ディスプレイ3Aに画面1の画像を表示させる。それとともに、処理手段24は、画面2用の画像信号を生成して、分配器4へ送信し、ディスプレイ3Bに画面2の画像を表示させる。大型ディスプレイ3Aに貼付された透明フィルム7上の領域のうち、画面進むマーク5及び画面戻るマーク6が表示された透明フィルム7のそれぞれの領域(エリア)を、「画面進むエリア」及び「画面戻るエリア」と呼び、それ以外の、ストロークを入力することができる透明フィルム7の領域を「入力エリア」と呼ぶ。また、処理手段24は、デザインテンプレートに基づいてスライド画像を生成して、生成したスライド画像をディスプレイ3Aの画面1に表示させる。このとき、処理手段24は、生成順に通し番号であるページ番号(スライド番号)をスライド画像に付す。ページ番号は「P−N」(Nは自然数)で表わされ、処理手段24は、新たなスライド画像を生成するごとに、N(初期値は1)の値を1ずつ増加させる。そして、処理手段24は、記憶手段25に記憶させた最新ページ番号を更新する。処理手段24は、初期状態では、画面1に、ページ番号「P−1」を付したスライド画像を表示させる。
画面1は、画面移動に伴って生成された新たなスライド画像が表示される画面領域であって、画面番号が「1」の画面である。画面1は、ユーザの手が届く範囲のディスプレイ3Aの画面であり、電子ペン1を用いてコンピュータ装置2に情報を入力するための画面である。また、画面2は、画面進むマーク5が表示された画面進むエリアへの電子ペン1による記入により画面移動が指示された場合に、画面1に表示中のスライド画像が移動されて表示される画面領域であって、画面番号が「2」の画面である。換言すると、画面2は、画面1に表示されるスライド画像のページ番号「P−N」の1つ前のページ番号「P−(N−1)」のスライド画像が表示される画面である。画面進むマーク5は、画面移動(進む)の処理に関連付けられており、ユーザが画面移動を指示する際に電子ペン1により、画面進むマーク5の透明フィルム7上の領域である画面進むエリアがタップされる。処理手段24は、電子ペン1から受信した記入情報から、画面進むエリアへの記入であることを判定すると、画面1に表示中のスライド画像を画面2に移動して表示させると共に、そのスライド画像の次のページ番号を有するスライド画像を画面1に表示させる。画面戻るマーク6は、画面移動(戻る)の処理に関連付けられており、ユーザが画面移動を指示する際に電子ペン1により、画面戻るマーク6の透明フィルム7上の領域である画面戻るエリアがタップされる。処理手段24は、電子ペン1から受信した記入情報から、画面戻るエリアへの記入であることを判定すると、画面2に表示中のスライド画像を画面1にスライドして表示させると共にそのスライド画像の1つ前のページ番号のスライド画像を画面2に表示させる。画面進むマーク5は、本発明における「第1のマーク」、画面戻るマーク6は、本発明における「第2のマーク」の一例である。
以後では、画面進むマーク5及び画面戻るマーク6を総称して、「画面移動マーク」とも呼ぶ。また、「画面進むエリア」及び「画面戻るエリア」を総称して、「画面移動エリア」とも呼ぶ。さらに、画面1及び画面2を総称して、「ストローク画面」とも呼ぶ。また、画面番号が最も大きい画面(第1実施形態では、画面2)を、「最終画面」とも呼ぶ。さらに、画面1及び画面2の領域(エリア)を「画面エリア」とも呼ぶ。
コンピュータ装置2が電子ペン1から記入情報を受信すると、処理手段24は、透明フィルム7にかかる座標系のデータである、当該記入情報に含まれる座標データを、キャリブレーション処理により求められた座標変換関数を用いて、ディスプレイ座標系のデータに変換する。そして、処理手段24は、変換後の座標データに基づいて、電子ペン1によって記入された位置が、透明フィルム7上のドットパターン(以降、「記入エリア」と呼ぶ。)であることを認識する。そして、処理手段24は、認識した位置が、電子ペン1でストロークを入力するための入力エリアであると認識した場合には、変換後の座標データを記憶手段25に記憶するとともに、当該変換後の座標データ等に基づくストロークをスライド画像上に描画する。そして、処理手段24は、描画後のスライド画像を例えば同一ページ番号の描画前のスライド画像のデータに上書き保存するなどにより記憶手段25に記憶させる。この上書き保存は、画面移動する際や入力手段21の操作による記憶指示を検知した際などの所定のタイミングで行うようにしてもよい。また、処理手段24は、認識した位置が、記入エリア内の画面移動エリアである場合には、画面1及び画面2にそれぞれ表示中のスライド画像を移動させる。このとき、処理手段24は、画面進むマーク5がタップされた場合には、画面1に表示されていたスライド画像を、画面2に移動して表示するように画像信号を生成し、画面1に表示されていたスライド画像の次のページ番号のスライド画像が生成されている場合には、当該次ページ番号のスライド画像を、画面1に表示するようにする。その一方、画面1に現在表示されていたスライド画像のページ番号が、生成されたスライド画像のページ番号の中で最も大きい場合には、即ち、最新ページ番号と一致する場合には、当該ページ番号よりも1だけ大きいページ番号を付与してスライド画像を新たに生成して画面1に表示する。また、処理手段24は、画面戻るマーク6がタップされた場合であって、画面1に現在表示中のスライド画像のページ番号が「P−1」である場合には、画面1に移動して表示されるスライド画像が存在しないため、画面移動を実行しない。これらの具体的な説明については、[処理フロー]のセクションで詳しく説明する。また、処理手段24は、入力手段21の操作により、記憶指示を検知すると、生成されたスライド画像及びその位置情報等を所定のファイル形式でファイルとして保存する。
なお、処理手段24は、電子ペン1から受信した記入情報の中にペンダウン情報が含まれることを識別すると、最新のストローク情報を記憶するための記憶領域を記憶手段25に設定させる。そして、処理手段24は、受信した記入情報の中にペンアップ情報が含まれることを検出するまで、或いは、受信した記入情報の中に次のペンダウン情報が含まれることを検出するまで、受信した記入情報の中に含まれる座標属性情報を最新のストローク情報の一部として記憶手段25に記憶させる。そして、電子ペン1による同一の画面移動エリアへの1回の記入、即ち1つのストロークに関して複数の記入情報を受信した場合には、処理手段24は、画面移動処理を1回のみ実行するようにする。
記憶手段25は、ROMやRAMといったメモリによって構成される。記憶手段25は、ディスプレイ3A,3Bによって表示させる表示画面を生成するアプリケーションのプログラムを記憶する。また、記憶手段25は、処理手段24の処理命令により、電子ペン1から受信した記入情報をペンID毎に記憶したり、プログラムの実行により生成される所定のデータを記憶したりする。
記憶手段25は、予め、スライド画像の雛型となるデザインテンプレートに関する情報や、透明フィルム7に印刷されたドットパターンに関する情報や、ディスプレイ座標系の座標領域(「ディスプレイ領域」とも呼ぶ。)における、キャリブレーション用マーク、画面1における画面移動マークの表示位置等に関する情報を記憶する。これによって、処理手段24は、電子ペン1から受信した記入情報に含まれる透明フィルム7上の座標データを、座標変換関数によりディスプレイ座標系の座標データに変換したときに、変換後の座標データが、画面1の画面進むマーク5か、画面戻るマーク6か、入力エリアかのどの表示範囲に含まれるかを認識することができる。図6は、記憶手段25に記憶される、画面1及び画面移動マークといったディスプレイに表示されるオブジェクトと、そのディスプレイ領域と、透明フィルム7上の表示領域である各エリアのエリア種別との関連付け情報(「座標定義情報」とも呼ぶ。)を示すデータ構造である。ただし、入力エリアは、画面1の範囲から、画面進むエリア及び画面戻るエリアが除かれる。図6に示す、入力エリア、画面進むマーク、画面戻るマークの各ディスプレイ領域と、電子ペン1により生成された透明フィルム7上の座標が座標変換関数により変換されたディスプレイ上の座標データとを比較することにより、いずれのエリア、マークへの記入がなされたかを特定することができる。各座標範囲は、矩形の角の位置座標(Xn,Yn)、高さ(H)、幅(W)で規定される。
なお、座標定義情報は、アプリケーション自体の指示により処理手段24が生成してもよいし、アプリケーションの機能を拡張するために付加されたプラグインのプログラムの指示によって、処理手段24が生成するようにしてもよい。
[処理フロー]
次に、第1実施形態のストローク表示システムによる処理フローについて説明する。図7に示す処理フローは、電子ペン1により記入情報が生成されるごとに繰り返し実行される。
ユーザが、入力エリアに対し電子ペン1で文字等の記入又はタップをすると、電子ペン1は、ペンダウン時には、ペンダウン情報及びペンIDが関連付けられた記入情報をコンピュータ装置2へ送信する。また、電子ペン1は、ストロークの記入中では、ストロークに沿ってドットパターンが撮像されて演算された座標情報を含む座標属性情報とペンIDとが関連付けられた記入情報をコンピュータ装置2へ送信する。そして、電子ペン1は、ペンアップ時には、ペンアップ情報及びペンIDが関連付けられた記入情報をコンピュータ装置2へ送信する(ステップS101A)。
コンピュータ装置2では、受信手段22が、電子ペン1から送信された記入情報を受信すると、処理手段24は、記憶手段25に、その記入情報をペンID毎に記憶させる(ステップS201A)。次に、処理手段24は、その記入情報に含まれる座標情報を、キャリブレーション処理により求められた座標変換関数を用いて、ディスプレイ座標系の座標情報に変換する(ステップS202A)。そして、処理手段24は、図6に示す座標定義情報を参照し、変換後の座標情報が含まれるディスプレイ領域に基づいて、電子ペン1により透明フィルム7上のどのエリアに記入されたかをエリア種別により認識する(ステップS203A)。
次に、処理手段24は、ステップS203Aで認識したエリアが、画面進むエリアであるか否か、判定する(ステップS204A)。そして、画面進むエリアへの記入であると判定した場合(ステップS204A;Yes)、処理手段24は、画面1に最新ページ番号のスライド画像を表示しているか否か判定する(ステップS205A)。具体的には、処理手段24は、記憶手段25に記憶した最新ページ番号と、画面1に表示中のスライド画像に付されたページ番号とを照合して、一致するか否か判定する。そして、当該ページ番号が最新ページ番号と一致して、画面1に最新ページ番号のスライド画像を表示していると判定した場合(ステップS205A;Yes)、即ち、当該ページ番号の次のページ番号に対応するスライド画像であって、画面1に移動するスライド画像が存在しない場合、処理手段24は、新規のスライド画像を生成する(ステップS206A)。具体的には、処理手段24は、記憶手段25に記憶されたデザインテンプレートを雛型にして最新ページ番号より1だけ大きいページ番号を付したスライド画像を新たに生成し、新規のスライド画像および更新した最新ページ番号を記憶手段25に記憶させる。
そして、処理手段24は、スライド画像を、画面番号が大きくなる方向へ移動させて、画面移動後の画面をディスプレイ3に表示させる(ステップS207A)。具体的には、処理手段24は、ディスプレイ3Aの画面1に表示中であったスライド画像を、ディスプレイ3Bの画面2に移動して表示させ、また、画面1に表示していたスライド画像の次のページ番号に対応するスライド画像を、画面1に移動して表示させる。さらに、処理手段24は、画面2(最終画面)に既にスライド画像を表示していた場合、当該画像を、画面外に移動させる。一方、ステップS205Aにおいて、画面1に表示しているスライド画像が最新ページ番号のスライド画像でないと判定した場合(ステップS205A;No)、即ち、画面1に移動するスライド画像が存在する場合、処理手段24は、ステップS207Aの処理に移行して、スライド画像の表示を画面番号が大きくなるストローク画面の方向へ移動して表示させる。
一方、ステップS204Aにおいて、画面進むエリアへの記入でないと判定した場合(ステップS204A;No)、処理手段24は、ステップS203Aで認識したエリアが、画面戻るエリアであるか否か判定する(ステップS208A)。この判定により、画面戻るエリアへの記入であると判定した場合(ステップS208A;Yes)、処理手段24は、画面1にページ番号「P−1」のスライド画像を表示しているか否か判定する(ステップS209A)。そして、画面1にページ番号「P−1」のスライド画像を表示していないと判定した場合(ステップS209A;No)、即ち、画面1に表示中であるスライド画像に付されたページ番号の1つ前のページ番号に対応するスライド画像が存在して、画面2に表示中である場合、処理手段24は、画面番号が小さくなるストローク画面の方向へスライド画像の表示を移動させる(ステップS210A)。具体的には、処理手段24は、画面2に表示中のスライド画像を画面1に移動して表示させる。処理手段24は、画面2に表示中のスライド画像の1つ前のページ番号に対応するスライド画像が存在する場合、当該スライド画像を画面2に移動して表示させる。一方、画面1にページ番号「P−1」のスライド画像を表示していると判定した場合(ステップS209A;Yes)、即ち、画面2にはスライド画像が表示されておらず画面1に移動するスライド画像が存在しない場合、処理手段24は、フローチャートの処理を終了する。この場合、処理手段24は、ページ番号「P−1」のスライド画像を画面1に引き続き表示させる。
一方、ステップS208Aにおいて、画面戻るエリアへの記入でないと判定した場合(ステップS208A;No)、処理手段24は、ステップS203Aで認識したエリアが、入力エリアであるか否か判定する(ステップS211A)。この判定において、入力エリアへの記入であると判定した場合(ステップS211A;Yes)、処理手段24は、ストローク描画処理を行う(ステップS213A)。具体的には、処理手段24は、変換後の座標情報に基づいて、画面1に表示中であって電子ペン1による記入対象となるスライド画像に、記入されたストロークを重畳して描画し、ディスプレイ3Aによる表示を更新させると共に、描画後のスライド画像を記憶手段25に更新して記憶させる。一方、入力エリアへの記入でないと判定した場合(ステップS211A;No)、即ち、画面移動エリアへの記入でもなく入力エリアへの記入でもない場合、処理手段24は、フローチャートの処理を終了する。
[表示例]
次に、第1実施形態において、ディスプレイ3A,3Bに表示される画面の具体的な表示例について、図7のフローチャート及び図8〜図11を参照して説明する。
図8は、画面1にページ番号「P−1」の未記入状態のスライド画像が表示された後、ページ番号「P−1」のスライド画像が表示されているディスプレイ3Aの透明フィルム7上の入力エリアに電子ペン1により任意の書き込みがなされた場合の表示例を示す。ここで、初期状態から図8に示す状態に遷移するまでの過程について簡単に説明する。まず、処理手段24は、電子ペン1より受信した記入情報に含まれる座標情報を、予めキャリブレーション処理により求めて記憶手段25に記憶した座標変換関数を用いて、ディスプレイ座標系の座標情報に変換する(ステップS202A参照)。次に、処理手段24は、記憶手段25に記憶された座標定義情報(図6参照)を参照し、記入されたエリアが入力エリアであることを特定する。そして、処理手段24は、ストローク描画処理によって、電子ペン1による記入対象である画面1に表示中のページ番号「P−1」のスライド画像に、記入されたストロークを重畳して描画し、表示を更新する(ステップS213A参照)。なお、画面1にページ番号「P−1」のスライド画像が表示されている場合、ページ番号「P−1」の1つ前のページ番号は存在しないため、画面2には、スライド画像は表示されない。
図9は、図8に示す状態から画面進むエリア(画面進むマーク5の表示領域)が電子ペン1によりタップされた後、入力エリアに書き込みがなされた場合のディスプレイ3A,3Bの表示例を示す。図8に示す状態で、電子ペン1により画面進むエリアがタップされた場合、処理手段24は、認識した記入されたエリアが画面進むエリアであり(ステップS204A;Yes参照)、画面1に表示中のスライド画像のページ番号が最新ページ番号「P−1」と一致することから(ステップS205A;Yes参照)、ページ番号「P−2」の未記入状態のスライド画像を新規に生成して、記憶手段25に新規スライド画像を記憶させると共に最新ページ番号を「P−2」と更新記憶させる(ステップS206A参照)。そして、処理手段24は、図9に示すように、画面番号が大きくなるストローク画面の方向に、即ち、画面1に表示中のページ番号「P−1」のスライド画像は、画面1から画面2へ、表示する位置を移動させ、画面1にはページ番号「P−2」を付した新規に生成したスライド画像を配置させて、画面移動後の画像をディスプレイ3A,3Bに表示させる(ステップS207A参照)。その後、処理手段24は、ページ番号「P−2」のスライド画像が表示されている入力エリアへの電子ペン1による書き込みに対し、ストローク描画処理によって、電子ペン1による記入対象であるページ番号「P−2」のスライド画像に、記入されたストロークを重畳して描画し、表示を更新する(ステップS213A参照)。
図10は、図9に示す状態からさらに画面進むエリアが電子ペン1によりタップされた後、入力エリアに書き込みがなされた場合のディスプレイ3A,3Bの表示例を示す。図9に示す状態から、電子ペン1により画面進むエリアがタップされた場合、処理手段24は、認識した記入されたエリアが画面進むエリアであり(ステップS204A;Yes参照)、画面1に表示中のスライド画像のページ番号が最新ページ番号「P−2」と一致することから(ステップS205A;Yes参照)、ページ番号「P−3」の未記入状態のスライド画像を新規に生成して、記憶手段25に新規スライド画像を記憶させると共に最新ページ番号を更新記憶させる(ステップS206A参照)。そして、処理手段24は、図10に示すように、画面番号が大きくなるストローク画面の方向へ、表示中のスライド画像を移動させる(ステップS207A参照)。即ち、処理手段24は、画面1に表示中のページ番号「P−2」のスライド画像を画面1から画面2へ移動させ、また、最終画面(画面2)に表示中のページ番号「P−1」のスライド画像を、画面外に移動させ、画面1にはページ番号「P−3」を付した新規のスライド画像を配置させて、画面移動後の画像を表示手段26に表示させる。その後、処理手段24は、ページ番号「P−3」のスライド画像が表示されている入力エリアへの電子ペン1による書き込みに対し、ストローク描画処理によって、電子ペン1による記入対象であるページ番号「P−3」のスライド画像に、記入されたストロークを重畳して描画し、表示を更新する(ステップS213A参照)。
なお、図10に示す状態からさらに画面進むエリアが電子ペン1によりタップされた場合には、処理手段24は、ページ番号「P−3」のスライド画像を画面1から最終画面(画面2)へ移動させると共に、ページ番号「P−2」のスライド画像を画面外に移動させる。
図11は、図10に示す状態から画面戻るエリア(画面戻るマーク6の表示領域)が電子ペン1によりタップされた後のディスプレイ3A,3Bの表示例を示す。図10に示す状態から、電子ペン1により画面戻るエリアに入力がなされた場合、処理手段24は、認識したエリアが画面戻るエリアであり(ステップS208A;Yes参照)、画面1にページ番号「P−1」のスライド画像を表示していないことから(ステップS209A;No参照)、図11に示すように、画面番号が小さくなるストローク画面の方向へ、表示中のスライド画像を移動させる(ステップS210A参照)。即ち、処理手段24は、画面2に表示中のページ番号「P−2」のスライド画像を画面2から画面1へ移動させ、また、最終画面(画面2)に表示されているスライド画像より1つ前のページ番号である「P−1」を有するスライド画像を画面2へ移動させ、また、画面1に表示中のページ番号「P−3」のスライド画像を画面外に移動させて、画面移動後の画像を、ディスプレイ3A,3Bに表示させる。
なお、図11に示す状態からさらに画面戻るエリアが電子ペン1によりタップされた場合には、処理手段24は、ページ番号「P−1」のスライド画像を画面1に移動させると共に、ページ番号「P−2」のスライド画像を画面外に移動させる。
[第1実施形態のストローク表示システムによる作用効果]
第1実施形態のストローク表示システムによれば、コンピュータ装置2は、ユーザの手が届く範囲に表示される画面1と、その上に隣接して配置される画面2との2つのストローク画面を表示すると共に、電子ペン1によりディスプレイ3A上の透明フィルム7の入力エリアに記入されるストロークを画面1の該当する位置にリアルタイムで描画して表示する。また、コンピュータ装置2は、ディスプレイ3A上の透明フィルム7上の画面移動エリアへのタップに基づき、画面1及び画面2に表示するスライド画像を移動させる。従って、例えば、ユーザは、画面1上で表示中のスライド画像にストロークを記入するスペースがなくなった場合に、画面1上に新規のスライド画像を表示させて、ユーザの手が届く範囲で新しい書き込みをできるようにすると共に、記入済みのスライド画像を、ユーザの手は届かないが遠くから視覚されやすい画面2に引き続き表示させることができる。このように、第1実施形態のストローク表示システムは、上下に配列されたディスプレイ3A,3Bを有効活用することができる。よって、ストローク表示システムは、例えば大教室や会議室に好適に適用される。
[第1実施形態の変形例]
次に、第1実施形態の変形例について説明する。以下の変形例は、任意に組み合わせて上述の第1実施形態に適用してもよい。
(変形例1)
第1実施形態では、画面移動マークは、画面1に表示されていたが、本発明が適用可能な方法は、これに限定されない。
これに代えて、画面移動マークは、所定の用紙にドットパターンと重畳して印刷されてもよい。この場合、画面移動マークとドットパターンを印刷した用紙(「指示用紙」(指示媒体)と呼ぶ。)は、ディスプレイ3Aに貼り付けられてもよく、ユーザに把持された状態で使用されてもよい。図12は、変形例1で、記憶手段25に記憶される座標定義情報を示すデータ構造である。図12(a)は、画面1及び画面1に対応する入力エリアのディスプレイ座標系における座標定義情報を示し、図12(b)、(c)は、ディスプレイ用エリア及び入力エリア、並びに、指示用紙の画面移動マークが印刷された領域に対応する画面移動エリア(画面進むエリア及び画面戻るエリア)、のドットパターンに関する座標定義情報(「ドットパターン座標定義情報)と呼ぶ。)を示す。また、図12(b)はキャリブレーション前のドットパターン座標定義情報を示し、図12(c)はキャリブレーションによって入力エリアの座標領域が特定された後のドットパターン座標定義情報を示す。図12(b)、(c)に示すように、各エリアのドットパターンの座標領域、ドットパターンアドレス及びエリアの種別が対応付けられて記憶手段25に記憶される。各エリアに関連付けられるドットパターンの座標領域は、角の位置座標(Xn、Yn)、高さ(Y方向)、幅(X方向)で規定される。この場合、指示用紙に印刷されるドットパターンは、カーボンなどの赤外線を吸収するインクで印刷するとよい。そして、電子ペン1は、透明フィルム7からのドットパターンの読み取りと、指示用紙からのドットパターンの読み取りとの両方を行うことができるよう、ドットパターンを撮像した画像の閾値設定、反転処理機能などを有するとよい。
変形例1のキャリブレーション処理では、処理手段24は、キャリブレーション処理によって求めた座標変換関数を用いて、図12(a)に示すディスプレイ座標系の入力エリアの座標情報を逆変換して、透明フィルム7上のドットパターンにかかる入力エリアの座標領域を求め、ドットパターン座標定義情報を図12(b)に示す内容から図12(c)に示す内容に更新して記憶手段25に記憶する。また、変形例1の処理フローと、第1実施形態の処理フローとは、座標変換のタイミングが相違する。第1実施形態では、処理手段24は、ドットパターンにかかる座標情報をディスプレイ座標系の座標情報に変換してから記入されたエリアを認識したが、変形例1では、ドットパターンにかかる座標情報から記入されたエリアを認識し、入力エリアへの記入である場合に座標変換を行う。変形例1の処理フローでは、処理手段24は、電子ペン1から受信した記入情報を記憶手段25に記憶させると(図7ステップS201A参照)、その記入情報に含まれる座標情報に基づいて、図12(c)に示すドットパターン座標定義情報を参照し、電子ペン1により記入されたエリアを認識する(図7ステップS203A参照)。続いて、処理手段24は、記入されたエリアが画面進むエリア又は画面戻るエリアであるか否かの判定とそれに伴う処理を、第1実施形態と同様に実行する(図7ステップS204A〜S210A参照)。そして、画面戻るエリアでないと判定した場合(図7ステップS208A;No参照)、処理手段24は、入力エリアであるか否か判定する。入力エリアであると判定した場合(図7ステップS211A;Yes参照)、処理手段24は、当該座標情報をドットパターンにかかる座標系から、座標変換関数を用いて、ディスプレイ座標系の座標情報に変換する。続いて、処理手段24は、変換後の座標情報に基づいて、ストローク描画処理を実行する(ステップS213A参照)。一方、入力エリアでないと判定した場合、処理手段24は、そのまま処理を終了する。
(変形例2)
第1実施形態では、処理手段24は、キャリブレーション処理により求められた座標変換関数を用いて、電子ペン1から受信した全ての座標情報の座標系を変換した。しかし、本発明が適用可能な構成は、これに限定されない。これに代えて、処理手段24は、電子ペン1から入力エリアに係る座標情報を受信したときのみ当該座標情報の座標系をディスプレイ座標系に変換するようにしてもよい。
変形例2に係る処理手段24は、キャリブレーション処理において、変形例1と同様にして、入力エリア、画面進むエリア及び画面戻るエリアの透明フィルム7上のドットパターンにかかる座標情報を、逆変換によって求める。図13は、変形例2で上述の逆変換を行う場合に、記憶手段25に記憶される座標定義情報を示すデータ構造である。図13(a)は、ディスプレイ座標系における座標定義情報を示し、図13(b)は、キャリブレーション処理前のドットパターン座標定義情報を示し、図13(c)は、キャリブレーション処理後に更新して記憶されるドットパターン座標定義情報を示す。そして、この場合、処理手段24は、変形例1の処理フローと同様に、電子ペン1から受信した記入情報に含まれる座標情報に基づいて、図13(c)に示すドットパターン座標定義情報を参照し、記入されたエリアを認識する。また、処理手段24は、記入されたエリアが入力エリアであると判定した場合、ドットパターンに係る座標情報をディスプレイ座標系の座標情報に変換して、変換後の座標情報に基づいてストローク描画処理を実行する。
(変形例3)
図7に示すフローチャートのステップS209Aで、画面1がページ番号「P−1」のスライド画像を表示していると判定した場合、処理手段24は、当該スライド画像を画面1から移動させず画面1に引き続き表示した。これに代えて、処理手段24は、当該スライド画像を移動させて画面外に移動させると共に、表示するスライド画像がない旨のメッセージ画像を画面1に表示させてもよい。他の例では、処理手段24は、当該スライド画像を画面1から移動させずに、当該スライド画像の上に、表示するスライド画像がない旨のメッセージ画像を所定時間のみ(例えば、5秒間)表示させてもよい。
(変形例4)
上記実施形態では、入力エリアは、ディスプレイ3Aに貼付された透明フィルム7のうち、画面進むエリアや画面戻るエリアを除く領域としたが、これに限られず、入力エリアは、画面進むエリアや画面戻るエリアが含まないように規定される矩形範囲としてもよい。あるいは、入力エリアは、透明フィルム7の全ての領域として、電子ペン1による所定の記入態様によって、画面進むエリアや画面戻るエリアへの記入であるのか入力エリアへの記入であるのかを処理手段24が処理するようにしてもよい。所定の記入態様としては、1つのストロークに関するペンダウンおよびペンアップの両方とも画面進むエリア内または画面戻るエリア内に含まれる場合、マウスのダブルクリックに相当する、ダブルタップによる場合、が挙げられる。さらには、ディスプレイ3Aに貼付された透明フィルム7のドットパターンとは異なる座標領域を示すドットパターンを有する別の透明フィルムを、ディスプレイ3Bに貼付し、ディスプレイ3B上の透明フィルムにおけるドットパターンの範囲も、入力エリアに含ませるようにしてもよい。
(変形例5)
上記第1実施形態において、アノト方式のコード化パターン(ドットパターン)を用いたが、位置座標を示すコード化パターンであればよく、アノト方式に限られない。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。図14は、第2実施形態におけるストローク表示システムのシステム構成図を示す。図15は、コンピュータ装置等の機能ブロック図である。第2実施形態では、4つの大型ディスプレイ3A〜3Dを上下左右多段に配置し、各ディスプレイに、画面1〜画面4を表示させる点で、第1実施形態と異なる。第2実施形態のその他の点は第1実施形態と同様であるので、適宜その説明を省略する。
第2実施形態では、ドットパターンが印刷された透明フィルム7の範囲は、第1実施形態と同様、少なくとも、ユーザの手が全面に手が届く範囲である画面1が表示される領域を含む範囲に設定される。なお、ドットパターンが印刷された透明フィルム7の範囲は、ディスプレイ3Aのほか、ディスプレイ3Dや、全てのディスプレイ3A〜3Dに設定されてもよい。4つのストローク画面としては、画面1の上段に隣接して画面2が配置され、画面2の向かって右側に隣接して画面3が配置され、画面3の下段に隣接して画面4が配置される。画面4が最終画面となる。
処理手段24は、ディスプレイ3A〜3Dに表示するための画面1〜4用の画像信号を生成し、送信手段27を介して、分配器4へ送信する。ここで、処理手段24は、画面1に、画面進むマーク5と、画面戻るマーク6が表示されるように、画像信号を生成する。分配器4は、画面1〜4用の画像信号を分配して、それぞれをディスプレイ3A〜3Dの受信手段32A〜32Dへ伝送する。また、処理手段24は、生成順に通し番号であるページ番号を付与してスライド画像を生成して、生成したスライド画像を画面1に表示させる。そして、処理手段24は、記憶手段25に記憶させた最新ページ番号を更新する。
また、処理手段24は、画面進むエリアがタップされた場合、各画面に表示中のスライド画像を、画面番号が大きくなるストローク画面の方向に、右回りに移動して表示する。即ち、処理手段24は、画面進むエリアへの記入を認識すると、画面1に表示中のスライド画像を画面2に表示させ、画面2に表示中のスライド画像を画面3に表示させ、画面3に表示中のスライド画像を画面4(最終画面)に表示させ、最終画面に表示中のスライド画像を画面外に移動させる。このとき、画面1に表示中のスライド画像のページ番号が、最新ページ番号の場合、処理手段24は、画面1に表示中のスライド画像のページ番号より1だけ大きいページ番号を付与して新規のスライド画像を生成し、画面1に表示させる。一方、画面1に表示中のスライド画像のページ番号が、最新ページ番号でない場合、処理手段24は、画面1に表示中のスライド画像の次のページ番号を有するスライド画像を、画面1に表示させる。
また、処理手段24は、画面戻るエリアがタップされた場合、各ストローク画面に表示中のスライド画像を、画面番号が小さくなるストローク画面の方向に、左回りに移動して表示する。即ち、処理手段24は、画面戻るエリアへの記入を認識すると、最終画面(画面4)に表示中のスライド画像の1つ前のページ番号を有するスライド画像を最終画面に表示させ、画面4に表示中のスライド画像を画面3に表示させ、画面3に表示中のスライド画像を画面2に表示させ、画面2に表示中のスライド画像を画面1に表示させ、画面1に表示中のスライド画像を画面外に移動させる。一方、画面1に表示中のスライド画像のページ番号が「P−1」である場合には、処理手段24は、画面移動を実行しない。具体的な処理手順については、第1実施形態で説明した図7のフローチャートと同様であるため、その説明を省略する。
[表示例]
次に、第2実施形態において、ディスプレイ3A〜3Dにより表示される画面の具体例について、図7のフローチャート及び図16〜図20を参照して説明する。
図16は、画面1にページ番号「P−1」の未記入状態のスライド画像が表示された後、ページ番号「P−1」のスライド画像が表示されている透明フィルム7上の入力エリアに電子ペン1により任意の書き込みがなされた場合のディスプレイ3A〜3Dの表示例を示す。ここで、初期状態から図16に示す状態に遷移するまでの過程について説明する。まず、処理手段24は、受信した記入情報に含まれる座標情報を、記憶手段25に記憶された座標変換関数を用いて、ディスプレイ座標系の座標情報に変換する(ステップS202A参照)。次に、処理手段24は、記憶手段25に記憶された座標定義情報(図6参照)を参照し、記入されたエリアが入力エリアであることを特定する。そして、処理手段24は、ストローク描画処理によって、電子ペン1による記入対象である画面1に表示中のページ番号「P−1」のスライド画像に、記入されたストロークを重畳して描画し、表示を更新する(ステップS213A参照)。なお、画面1にページ番号「P−1」のスライド画像が表示されている場合、ページ番号「P−1」より前のページ番号は存在しないため、画面2〜画面4には、この時点ではスライド画像は表示されない。
図17は、図16に示す状態から画面進むエリアが電子ペン1によりタップされた後、入力エリアに書き込みがなされた場合の表示例を示す。図16に示す状態で、電子ペン1により画面進むエリアがタップされた場合、処理手段24は、記入されたエリアが画面進むエリアであり(ステップS204A;Yes参照)、画面1に表示中のスライド画像のページ番号が最新ページ番号「P−1」と一致することから(ステップS205A;Yes参照)、ページ番号「P−2」の未記入状態のスライド画像を新規に生成して、記憶手段25に新規スライド画像を記憶させると共に最新ページ番号を「P−2」と更新記憶させる(ステップS206A参照)。そして、図17に示すように、画面番号が大きくなる方向に、即ち、画面1に表示中のページ番号「P−1」のスライド画像は、画面1から画面2へ、表示する位置を移動させ、画面1にはページ番号「P−2」の未記入状態のスライド画像を配置させて、画面移動後の画像を各ディスプレイ3A〜3Dに表示させる(ステップS207A参照)。その後、処理手段24は、ページ番号「P−2」のスライド画像が表示されている入力エリアへの電子ペン1による書き込みに対し、ストローク描画処理によって、電子ペン1による記入対象であるページ番号「P−2」のスライド画像に、記入されたストロークを重畳して描画し、表示を更新する(ステップS213A参照)。
図18は、図17に示す状態から画面進むエリアが電子ペン1によりタップされた後、入力エリアに書き込みがなされた場合の表示例を示す。図17に示す状態で、電子ペン1により画面進むエリアにタップがなされた場合、図16から図17への遷移と同様に、処理手段24は、ページ番号「P−3」の新規のスライド画像を生成してから(ステップS206A参照)、画面番号が大きくなるストローク画面の方向に、即ち右回りに、表示中のスライド画像をスライド移動させる(ステップS207A参照)。即ち、処理手段24は、画面1に表示中のページ番号「P−2」のスライド画像を、画面1から画面2へ移動させ、画面2に表示中のページ番号「P−1」のスライド画像を、画面2から画面3へ移動させ、画面1にはページ番号「P−3」の未記入状態のスライド画像を配置させて、これらの画面移動後の画像を各ディスプレイ3A〜3Dに表示させる。このときの最新ページ番号は「P−3」となる。その後、処理手段24は、ページ番号「P−3」のスライド画像が表示されている入力エリアへの電子ペン1による書き込みに対し、ストローク描画処理によって、電子ペン1による記入対象であるページ番号「P−3」のスライド画像に、記入されたストロークを重畳して描画し、表示を更新する(ステップS213A参照)。
図19は、図18に示す状態から画面進むエリアが電子ペン1によりタップされた後、入力エリアに書き込みがなされた場合の表示例を示す。図18に示す状態で、電子ペン1により画面進むエリアにタップがなされた場合、上述の2回の画面遷移と同様に、処理手段24は、ページ番号「P−4」の新規のスライド画像を生成してから(ステップS206A参照)、画面番号が大きくなるストローク画面の方向に、即ち右回りに、表示中のスライド画像をスライド移動させる(ステップS207A参照)。即ち、処理手段24は、画面1に表示中のページ番号「P−3」のスライド画像を画面2へ移動させ、画面2に表示中のページ番号「P−2」のスライド画像を画面3へ移動させ、画面3に表示中のページ番号「P−1」のスライド画像を画面4へ移動させ、画面1にはページ番号「P−4」のスライド画像を配置させて、これらの画面移動後の画像を各ディスプレイ3A〜3Dに表示させる。このとき、最新ページ番号は「P−4」となる。その後、処理手段24は、ページ番号「P−4」のスライド画像が表示されている入力エリアへの電子ペン1による書き込みに対し、ストローク描画処理によって、電子ペン1による記入対象であるページ番号「P−4」のスライド画像に、記入されたストロークを重畳して描画し、表示を更新する(ステップS213A参照)。
図20は、図19に示す状態からさらに画面進むエリアが電子ペン1によりタップされた後、入力エリアに書き込みがなされた場合の表示例を示す。図19に示す状態から、電子ペン1により画面進むエリアにタップがなされた場合、上述の3回の画面遷移と同様に、処理手段24は、ページ番号「P−5」の新規のスライド画像を生成して(ステップS206A参照)、画面番号が大きくなるストローク画像の方向に、表示中のスライド画像を右回りにスライド移動させる(ステップS207A参照)。即ち、処理手段24は、画面1に表示中のページ番号「P−4」のスライド画像を画面2へ移動させ、画面2に表示中のページ番号「P−3」のスライド画像を画面3へ移動させ、画面3に表示中のページ番号「P−2」のスライド画像を画面4へ移動させ、最終画面(画面4)に表示中のページ番号「P−1」のスライド画像を画面外に移動させ、画面1にはページ番号「P−5」の新規スライド画像を配置させて、これらの画面移動後の画像を各ディスプレイ3A〜3Dに表示させる。その後、処理手段24は、ページ番号「P−5」のスライド画像が表示されている入力エリアへの電子ペン1による書き込みに対し、ストローク描画処理によって、電子ペン1による記入対象であるページ番号「P−5」のスライド画像に、記入されたストロークを重畳して描画し、表示を更新する(ステップS213A参照)。
図20に示す状態から画面戻るエリアが電子ペン1によりタップされた場合には、処理手段24は、記入されたエリアが画面戻るエリアであり(ステップS208A;Yes参照)、画面1にページ番号「P−1」のスライド画像を表示していないことから(ステップS209A;No参照)、画面番号が小さくなるストローク画面の方向に、即ち左回りに、表示中のスライド画像をスライド移動させる(ステップS210A参照)。即ち、処理手段24は、画面4に表示中のページ番号「P−2」のスライド画像を画面3へ移動させ、また、画面3に表示中のページ番号「P−3」のスライド画像を画面2へ移動させ、また、画面2に表示中のページ番号「P−4」のスライド画像を画面1へ移動させ、また、画面1に表示中のページ番号「P−5」のスライド画像を、画面外に移動させ、また、最終画面(画面4)に表示されているスライド画像の1つ前のページ番号である「P−1」のスライド画像を画面4へ移動させ、これらの画面移動後の画像を各ディスプレイ3A〜3Dに表示させる。
[第2実施形態のストローク表示システムによる作用効果]
第2実施形態のストローク表示システムによれば、コンピュータ装置2は、画面エリアの左下から右回りに画面番号が大きくなるように、4つのストローク画面を各ディスプレイ3A〜3Dに表示すると共に、電子ペン1によりディスプレイ3Aに貼付された透明フィルム7の入力エリアに記入されるストロークを画面1の該当する位置にリアルタイムに表示する。また、コンピュータ装置2は、透明フィルム7上の画面移動エリアへのタップに基づき、各ストローク画面に表示させるスライド画像を移動させる。従って、コンピュータ装置2は、例えば画面1に現在記入中のスライド画像を表示すると共に、残りの画面2〜画面4に前3ページ分の記入済みのスライド画像を表示することができる。このように、第2実施形態のストローク表示システムは、第1実施形態のストローク表示システムよりも多くのスライド画像を1度に表示させることができる。
また、第2実施形態では、第1実施形態と同様、画面1の上段に隣接して画面2が設定される。このようにすることで、ストローク表示システムは、画面1全体へのユーザの書き込みを容易にすると共に、直近に記入したスライド画像が表示される画面2をユーザが見やすい位置に配置することができる。
[第2実施形態の変形例]
次に、第2実施形態の変形例について説明する。第2実施形態では、第1実施形態の変形例及び以下に述べる変形例を任意に組み合わせて適用可能である。
(変形例)
第2実施形態の表示例では、画面1〜画面4は、画面番号順に、画面エリアの左下から右回りに配置されていた。これに代えて、画面1〜画面4は、画面番号順に左回りに配置されてもよい。本変形例の場合、画面エリアの左下に配置された画面1から左回りに、即ち、画面1の右側に隣接して画面2が配置され、画面2の上段に隣接して画面3が配置され、画面3の左側に隣接して画面4(最終画面)が配置される。また、ドットパターンが印刷された透明フィルム7は、少なくとも、ユーザの手が全面に手が届く範囲の画面1(ディスプレイ3A)及び画面2(ディスプレイ3B)及び画面移動マークの表示される領域を含む範囲に設定される。第2実施形態でもそうであるが、本変形例においても、上下に表示させていた画面進むマーク5及び画面戻るマーク6を、左右に表示させるようにしてもよい。
変形例におけるストローク表示システムのその他の点は、第2実施形態と同様である。即ち、画面番号が大きくなる方向及び小さくなる方向が、第2実施形態と左右逆周りとなるが、ストローク表示システムの処理フローは変わらず、画面進むエリアが電子ペン1によってタップされた場合には、スライド画像はストローク画面の画面番号が大きくなる方向に移動され、画面戻るエリアが電子ペン1によってタップされた場合には、スライド画像はストローク画面の画面番号が小さくなる方向に移動される。
また、画面2(ディスプレイ3B)にも、異なる座標範囲のドットパターンを印刷した透明フィルムを貼付し、その範囲と、当該透明フィルムの座標系からディスプレイ3Bの座標系に変換するための座標変換関数をコンピュータ装置2で記憶しておけば、ユーザは、画面1に表示中のスライド画像のみならず画面2に表示中のスライド画像に対しても書き込みを行うことができる。従って、例えば、ユーザは、画面1に表示中のスライド画像に対して書き込みが終わり、当該スライド画像を画面2へ移動させた場合であって、その後に書き忘れ等に起因して当該スライド画像に再び書き込みを行いたい場合に、スライド画像を移動させることなくそのまま画面2が表示された入力エリア上で、当該スライド画像に再び書き込むことができる。同様に、ユーザは、画面3や画面4へスライド画像を移動させた場合であっても、スライド画像を画面1まで移動させることなく、画面2に移動させれば、所望するスライド画像に再び書き込むことができる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について説明する。図21は、第3実施形態におけるストローク表示システムのシステム構成図を示す。第3実施形態で用いるディスプレイは、上下多段に配置したディスプレイ3A〜3Dの4つであるが、第3実施形態では、画面の割り当てや、画面移動の処理が、第2実施形態とは異なる。また、第3実施形態では、処理手段24は、電子ペン1から入力エリアに係る座標情報を受信したときのみ当該座標情報の座標系をディスプレイ座標系に変換する。第3実施形態のその他の点は第2実施形態や第2実施形態の変形例2と同様であるので、適宜その説明を省略する。
図21に示すように、4つのストローク画面としては、下段において左から、ディスプレイ3Aに画面1、ディスプレイ3Bに画面2が設定され、上段において左から、ディスプレイ3Cに画面3、ディスプレイ3Dに画面4が設定されている。第3実施形態では、ドットパターンが印刷された透明フィルム7の範囲は、少なくともユーザの手が全面に手が届く範囲である画面1(ディスプレイ3A)及び画面2(ディスプレイ3B)である。なお、ドットパターンが印刷された透明フィルム7の範囲は、ディスプレイ3C、ディスプレイ3Dに設定されてもよい。
処理手段24は、ディスプレイ3A〜3Dに表示するための画面1〜4用の画像信号を生成し、送信手段27を介して、分配器4へ送信する。ここで、処理手段24は、画面1に、画面進むマーク5と、画面戻るマーク6が表示されるように、画像信号を生成する。分配器4は、画面1〜4用の画像信号を分配して、それぞれをディスプレイ3A〜3Dの受信手段32A〜32Dへ伝送する。
そして、本第3実施形態では、画面1及び画面2に電子ペン1でストロークを書き込むことができるようにし、画面進むマーク5のタップにより、画面1が画面3へ、、画面2が画面4へ同時に上方移動するようにし、画面1及び画面2に、次2頁分のスライド画像を表示させるか、なければ新規のスライドを生成して表示させるものである。また、画面戻るマーク6のタップにより、画面3が画面1へ、、画面4が画面2へ同時に下方移動するようにし、画面3及び画面4に、前2頁分のスライド画像を表示させるものである。ここで、ディスプレイ3A(画面1)に貼付された透明フィルム7A上の領域のうち、画面進むマーク5及び画面戻るマーク6が表示された透明フィルム7のそれぞれの領域(エリア)を、「画面進むエリア」及び「画面戻るエリア」と呼び、それ以外の、ストロークを入力することができる画面1の透明フィルム7A上の領域を「第1入力エリア」と呼ぶ。また、ディスプレイ3B(画面2)に貼付された透明フィルム7B上の領域の領域を「第2入力エリア」と呼ぶ。なお、画面進むマーク5及び画面戻るマーク6は、画面1だけでなく、画面2にも表示させて機能させるようにしてもよい。
図22は、第3実施形態の記憶手段25に記憶される、座標定義情報を示すデータ構造である。ただし、第1入力エリアは、画面進むエリア及び画面戻るエリアを除く領域である。図22(a)は、画面1、画面2及びそれらに対応する第1入力エリア、第2入力エリア、並びに、画面移動エリア(画面進むエリア及び画面戻るエリア)のディスプレイ座標系における座標定義情報を示し、図22(b)、(c)は、ディスプレイ用エリア、第1,第2入力エリア、及び画面移動エリアのドットパターンに関する座標定義情報(ドットパターン座標定義情報)を示す。また、図22(b)は、キャリブレーション処理前のドットパターン座標定義情報を示し、図22(c)は、キャリブレーション処理後に更新して記憶されるドットパターン座標定義情報を示す。
第3実施形態のキャリブレーション処理では、処理手段24は、画面1および画面2についてそれぞれ求めた座標変換関数を用いて、図12(a)に示すディスプレイ座標系の第1,第2入力エリア、画面進むエリア及び画面戻るエリアの座標情報を逆変換して、透明フィルム7A,7B上のドットパターンにかかる各エリアの座標領域を求め、ドットパターン座標定義情報を図12(b)に示す内容から図12(c)に示す内容に更新して記憶手段25に記憶する。そして、処理手段24は、図22(c)に示すドットパターン座標定義情報を参照し、第1,第2入力エリア、画面進むマーク、画面戻るマークの、いずれのエリア、マークへの記入がなされたかを特定することができる。処理手段24は、電子ペン1より受信した記入情報に含まれる座標情報から、第1入力エリアへの記入であると判定した場合は画面1に係る座標変換関数を用いて、ドットパターンに係る座標情報をディスプレイ座標系の座標情報に変換し、第2入力エリアへの記入であると判定した場合は画面2に係る座標変換関数を用いて、ドットパターンに係る座標情報をディスプレイ座標系の座標情報に変換し、該当する画面1または画面2についてストローク描画処理を実行する。
[処理フロー]
次に、第3実施形態のストローク表示システムによる処理フローについて説明する。図23に示す処理フローは、電子ペン1により記入情報が生成されるごとに繰り返し実行される。
ユーザが、入力エリアに対し電子ペン1で文字等の記入又はタップをすると、電子ペン1は、ペンダウン時には、ペンダウン情報及びペンIDが関連付けられた記入情報をコンピュータ装置2へ送信する。また、電子ペン1は、ストロークの記入中では、ストロークに沿ってドットパターンが撮像されて演算された座標情報を含む座標属性情報とペンIDとが関連付けられた記入情報をコンピュータ装置2へ送信する。そして、電子ペン1は、ペンアップ時には、ペンアップ情報及びペンIDが関連付けられた記入情報をコンピュータ装置2へ送信する(ステップS101B)。
コンピュータ装置2では、受信手段22が、電子ペン1から送信された記入情報を受信すると、処理手段24は、記憶手段25に、その記入情報をペンID毎に記憶させる(ステップS201B)。次に、処理手段24は、その記入情報に含まれる座標情報に基づいて、図22(c)に示すドットパターン座標定義情報を参照し、電子ペン1により記入されたエリアを認識する(ステップS203B)。
次に、処理手段24は、ステップS203Bで認識したエリアが、画面進むエリアであるか否か、判定する(ステップS204B)。そして、画面進むエリアへの記入であると判定した場合(ステップS204B;Yes)、処理手段24は、画面2に最新ページ番号のスライド画像を表示しているか否か判定する(ステップS205B)。具体的には、処理手段24は、記憶手段25に記憶した最新ページ番号と、画面2に表示中のスライド画像に付されたページ番号とを照合して、一致するか否か判定する。そして、当該ページ番号が最新ページ番号と一致して、画面2に最新ページ番号のスライド画像を表示していると判定した場合(ステップS205B;Yes)、即ち、当該ページ番号の次2頁分のページ番号に対応するスライド画像であって、画面1及び画面2に移動するスライド画像が存在しない場合、処理手段24は、新規のスライド画像を2頁分生成し、それぞれを画面1及び画面2に表示する(ステップS206B)。具体的には、処理手段24は、記憶手段25に記憶されたデザインテンプレートを雛型にして最新ページ番号より1だけ大きいページ番号を付したスライド画像と、2だけ大きいページ番号を付したスライド画像を新たに生成し、新規のスライド画像および更新した最新ページ番号を記憶手段25に記憶させる。
そして、処理手段24は、スライド画像を、画面番号が2だけ大きくなる方向へ移動させて、画面移動後の画面をディスプレイ3C及びディスプレイ3Dに表示させる(ステップS207B)。具体的には、処理手段24は、同時に、ディスプレイ3Aの画面1に表示中であったスライド画像を、ディスプレイ3Cの画面3に移動して表示させ、画面1に表示していたスライド画像より2だけ大きいページ番号に対応するスライド画像を、画面1に移動して表示させ、また、ディスプレイ3Bの画面2に表示中であったスライド画像を、ディスプレイ3Dの画面4に移動して表示させ、画面2に表示していたスライド画像より2だけ大きいページ番号に対応するスライド画像を、画面2に移動して表示させる。さらに、処理手段24は、画面3,4に既にスライド画像を表示していた場合、それら画像を、画面外に移動させる。一方、ステップS205Bにおいて、画面2に表示しているスライド画像が最新ページ番号のスライド画像でないと判定した場合(ステップS205B;No)、即ち、画面1ないし画面2に移動するスライド画像が存在する場合、処理手段24は、ステップS207Bの処理に移行して、スライド画像の表示を画面番号が2だけ大きくなるストローク画面の方向へ移動して表示させる。
一方、ステップS204Bにおいて、画面進むエリアへの記入でないと判定した場合(ステップS204B;No)、処理手段24は、ステップS203Bで認識したエリアが、画面戻るエリアであるか否か判定する(ステップS208B)。この判定により、画面戻るエリアへの記入であると判定した場合(ステップS208B;Yes)、処理手段24は、画面1にページ番号「P−1」のスライド画像を表示しているか否か判定する(ステップS209B)。そして、画面1にページ番号「P−1」のスライド画像を表示していないと判定した場合(ステップS209B;No)、即ち、画面1に表示中であるスライド画像に付されたページ番号の2つ前のページ番号に対応するスライド画像が存在して、画面3に表示中である場合、処理手段24は、画面番号が2だけ小さくなるストローク画面の方向へスライド画像の表示を移動させる(ステップS210B)。具体的には、処理手段24は、画面3に表示中のスライド画像を画面1に移動して表示させ、画面4に表示中のスライド画像を画面2に移動して表示させ、画面1及び画面2に表示していたスライド画像を、画面外に移動させる。また、処理手段24は、画面3に表示中のスライド画像の2つ前のページ番号に対応するスライド画像が存在する場合、当該スライド画像を画面3に移動して表示させる。また、処理手段24は、画面4に表示中のスライド画像の2つ前のページ番号に対応するスライド画像が存在する場合、当該スライド画像を画面4に移動して表示させる。一方、画面1にページ番号「P−1」のスライド画像を表示していると判定した場合(ステップS209B;Yes)、即ち、画面3にはスライド画像が表示されておらず画面1に移動するスライド画像が存在しない場合、処理手段24は、フローチャートの処理を終了する。この場合、処理手段24は、ページ番号「P−1」のスライド画像を画面1に引き続き表示させ、ページ番号「P−2」のスライド画像を画面2に引き続き表示させる。
る。
一方、ステップS208Bにおいて、画面戻るエリアへの記入でないと判定した場合(ステップS208B;No)、処理手段24は、ステップS203Bで認識したエリアが入力エリア(第1入力エリアまたは第2入力エリア)であるか否か判定する(ステップS211B)。この判定において、入力エリア(第1入力エリアまたは第2入力エリア)への記入であると判定した場合(ステップS211B;Yes)、処理手段24は、入力エリア(第1入力エリアまたは第2入力エリア)に対応する画面1または画面2に係る座標変換関数を用いて、ドットパターンに係る座標情報をディスプレイ座標系の座標情報に変換する(ステップS212B)。そして、処理手段24は、ストローク描画処理を行う(ステップS213B)。具体的には、処理手段24は、変換後の座標情報に基づいて、画面1または画面2に表示中であって電子ペン1による記入対象となるスライド画像に、記入されたストロークを重畳して描画し、ディスプレイ3Aないしディスプレイ3Bによる表示を更新させると共に、描画後のスライド画像を記憶手段25に更新して記憶させる。一方、入力エリアへの記入でないと判定した場合(ステップS211B;No)、即ち、画面移動エリアへの記入でもなく入力エリアへの記入でもない場合、処理手段24は、フローチャートの処理を終了する。
[表示例]
次に、第3実施形態において、ディスプレイ3A〜3Dに表示される画面の具体的な表示例について、図23のフローチャート及び図24〜図27を参照して説明する。
図24は、画面1にページ番号「P−1」、画面2にページ番号「P−2」の未記入状態のスライド画像が表示された後、ディスプレイ3A,3Bそれぞれに貼付された透明フィルム7A,7B上の入力エリアに電子ペン1により任意の書き込みがなされた場合の表示例を示す。ここで、初期状態から図24に示す状態に遷移するまでの過程について簡単に説明する。まず、処理手段24は、電子ペン1より受信した記入情報に含まれる座標情報に基づいて、記憶手段25に記憶されたドットパターン座標定義情報(図22(c)参照)を参照し、記入されたエリアが入力エリア(第1入力エリアないしは第2入力エリア)であることを特定する。そして、処理手段24は、ストローク描画処理によって、電子ペン1による記入対象である画面1に表示中のページ番号「P−1」のスライド画像、ないしは画面2に表示中のページ番号「P−2」のスライド画像に、記入されたストロークを重畳して描画し、表示を更新する(ステップS213B参照)。
図25は、図24に示す状態から画面進むエリア(画面進むマーク5の表示領域)が電子ペン1によりタップされた後、入力エリアに書き込みがなされた場合のディスプレイ3A〜3Dの表示例を示す。図24に示す状態で、電子ペン1により画面進むエリアがタップされた場合、処理手段24は、記入されたエリアが画面進むエリアであり(ステップS204B;Yes参照)、画面2に表示中のスライド画像のページ番号が最新ページ番号「P−2」と一致することから(ステップS205B;Yes参照)、ページ番号「P−3」「P−4」の未記入状態のスライド画像を新規に生成して、記憶手段25に新規スライド画像を記憶させると共に最新ページ番号を「P−4」と更新記憶させる(ステップS206B参照)。そして、処理手段24は、図25に示すように、画面番号が2だけ大きくなるストローク画面の方向に、即ち、画面1に表示中のページ番号「P−1」のスライド画像は、画面1から画面3へ表示する位置を移動させ、画面2に表示中のページ番号「P−2」のスライド画像は、画面2から画面4へ表示する位置を移動させる。さらに、処理手段24は、画面1にはページ番号「P−3」を付した新規に生成したスライド画像を配置させ、画面2にはページ番号「P−4」を付した新規に生成したスライド画像を配置させて、画面移動後の画像を各ディスプレイ3A〜3Dに表示させる(ステップS207B参照)。その後、処理手段24は、ページ番号「P−3」,「P−4」のスライド画像が表示されている入力エリア(第1入力エリアないし第2入力エリア)への電子ペン1による書き込みに対し、ストローク描画処理によって、電子ペン1による記入対象であるページ番号「P−3」ないし「P−4」のスライド画像に、記入されたストロークを重畳して描画し、表示を更新する(ステップS213B参照)。
図26は、図25に示す状態からさらに画面進むエリアが電子ペン1によりタップされた後、入力エリアに書き込みがなされた場合のディスプレイ3A〜3Dの表示例を示す。図25に示す状態から、電子ペン1により画面進むエリアがタップされた場合、処理手段24は、記入されたエリアが画面進むエリアであり(ステップS204B;Yes参照)、画面2に表示中のスライド画像のページ番号が最新ページ番号「P−4」と一致することから(ステップS205B;Yes参照)、ページ番号「P−5」,「P−6」の未記入状態のスライド画像を新規に生成して、記憶手段25に新規スライド画像を記憶させると共に最新ページ番号を更新記憶させる(ステップS206B参照)。そして、処理手段24は、図26に示すように、画面番号が2だけ大きくなるストローク画面の方向へ、表示中のスライド画像を移動させる(ステップS207B参照)。即ち、処理手段24は、画面1に表示中のページ番号「P−3」のスライド画像を画面1から画面3へ移動させ、画面2に表示中のページ番号「P−4」のスライド画像を画面2から画面4へ移動させ、画面3,4に表示中のページ番号「P−1」,「P−2」のスライド画像をそれぞれ画面外に移動させるとともに、画面1,2にはページ番号「P−5」,「P−6」を付した新規のスライド画像を配置させて、画面移動後の画像を各ディスプレイ3A〜3Dに表示させる。その後、処理手段24は、ページ番号「P−5」,「P−6」のスライド画像が表示されている入力エリア(第1入力エリアないし第2入力エリア)への電子ペン1による書き込みに対し、ストローク描画処理によって、電子ペン1による記入対象であるページ番号「P−5」ないし「P−6」のスライド画像に、記入されたストロークを重畳して描画し、表示を更新する(ステップS213B参照)。
図27は、図26に示す状態から画面戻るエリア(画面戻るマーク6の表示領域)が電子ペン1によりタップされた後のディスプレイ3A〜3Dの表示例を示す。図26に示す状態から、電子ペン1により画面戻るエリアに入力がなされた場合、処理手段24は、記入されたエリアが画面戻るエリアであり(ステップS208B;Yes参照)、画面1にページ番号「P−1」のスライド画像を表示していないことから(ステップS209B;No参照)、図27に示すように、画面番号が2つ小さくなるストローク画面の方向へ、表示中のスライド画像を移動させる(ステップS210B参照)。即ち、処理手段24は、画面3に表示中のページ番号「P−3」のスライド画像を画面3から画面1へ移動させ、画面4に表示中のページ番号「P−4」のスライド画像を画面4から画面2へ移動させ、画面3に表示されているスライド画像より2つ前のページ番号である「P−1」のスライド画像を画面1に表示させ、画面4に表示されているスライド画像より2つ前のページ番号である「P−2」のスライド画像を画面4に表示させるとともに、画面1,2に表示中のページ番号「P−3」,「P−4」のスライド画像を画面外に移動させて、画面移動後の画像を、ディスプレイ3A〜3Dに表示させる。
なお、図27に示す状態からさらに画面戻るエリアが電子ペン1によりタップされた場合には、処理手段24は、ページ番号「P−1」「P−2」のスライド画像をそれぞれ画面1,2に移動させると共に、ページ番号「P−3」,「P−4」のスライド画像を画面外に移動させる。
[第3実施形態のストローク表示システムによる作用効果]
第3実施形態のストローク表示システムによれば、コンピュータ装置2は、ユーザの手が届く範囲に表示される画面1,2と、その上に隣接して配置される画面3,4との4つのストローク画面を表示すると共に、電子ペン1によりディスプレイ3A,3B上の透明フィルム7A,7Bの第1,第2入力エリアに記入されるストロークを画面1,2の該当する位置にリアルタイムで描画して表示する。また、コンピュータ装置2は、ディスプレイ3A上の透明フィルム7A上の画面移動エリアへのタップに基づき、画面1及び画面2に表示するスライド画像を上方移動させる。従って、例えば、ユーザは、画面1や画面2上で表示中のスライド画像にストロークを記入するスペースがなくなった場合に、画面1及び画面2上に新規のスライド画像を表示させて、ユーザの手が届く範囲で新しい書き込みをできるようにすると共に、記入済みのスライド画像を、ユーザの手は届かないが遠くから視覚されやすい画面3,4に引き続き表示させることができる。このように、第3実施形態のストローク表示システムは、上下に配列されたディスプレイ3A〜3Dを有効活用することができる。よって、ストローク表示システムは、例えば大教室や会議室に好適に適用される。
[第3実施形態の変形例]
次に、第3実施形態の変形例について説明する。以下の変形例は、第1実施形態の変形例と同様であるが、任意に組み合わせて上述の第3実施形態に適用することができる。
(変形例)
第3実施形態では、画面移動マークは、画面1に表示されていたが、これに代えて、画面移動マークは、所定の用紙にドットパターンと重畳して印刷されてもよい。この場合、画面移動マークとドットパターンを印刷した指示用紙(指示媒体)は、ディスプレイ3A等に貼り付けられてもよく、ユーザに把持された状態で使用されてもよい。図28は、変形例で、記憶手段25に記憶される座標定義情報を示すデータ構造である。図28(a)は、画面1、画面2及びそれらに対応する第1入力エリア、第2入力エリアのディスプレイ座標系における座標定義情報を示し、図28(b)、(c)は、ディスプレイ用エリア及び第1,第2入力エリア、並びに、指示用紙の画面移動マークが印刷された領域に対応する画面移動エリア(画面進むエリア及び画面戻るエリア)、のドットパターンに関する座標定義情報(ドットパターン座標定義情報)を示す。また、図28(b)はキャリブレーション前のドットパターン座標定義情報を示し、図28(c)はキャリブレーション処理後に更新して記憶されるドットパターン座標定義情報を示す。この場合、指示用紙に印刷されるドットパターンは、カーボンなどの赤外線を吸収するインクで印刷するとよい。そして、電子ペン1は、透明フィルム7からのドットパターンの読み取りと、指示用紙からのドットパターンの読み取りとの両方を行うことができるよう、ドットパターンを撮像した画像の閾値設定、反転処理機能などを有するとよい。
変形例のキャリブレーション処理では、処理手段24は、画面1および画面2についてそれぞれ求めた座標変換関数を用いて、図28(a)に示すディスプレイ座標系の第1,第2入力エリアの座標情報を逆変換して、透明フィルム7A,7B上のドットパターンにかかる第1,第2入力エリアの座標領域を求め、ドットパターン座標定義情報を図28(b)に示す内容から図28(c)に示す内容に更新して記憶手段25に記憶する。変形例の処理フローは、第3実施形態の処理フローと同様に、ドットパターンにかかる座標情報から記入されたエリアを認識し、入力エリアへの記入である場合に座標変換を行う。
(その他の変形例)
また、第1実施形態の変形例3〜5と同様の変形を、第3実施形態に施しても良い。
1…電子ペン
2…コンピュータ装置
3A〜3D…ディスプレイ
4…分配器
5…画面進むマーク
6…画面戻るマーク
7,7A,7B…透明フィルム
21…入力手段
22…受信手段
24…処理手段
25…記憶手段
26…表示手段
27…送信手段
32A〜32D…受信手段

Claims (12)

  1. コンピュータ装置と、
    前記コンピュータ装置と通信可能であり、コード化パターンを読取り、手書きストロークに関する記入情報を生成する電子ペンと、
    前記コンピュータ装置に接続された複数のディスプレイとを備えるストローク表示システムであって、
    前記複数のディスプレイの少なくとも一つには、コード化パターンが形成されており、
    前記コンピュータ装置は、
    各ディスプレイに、ストローク画面として、無地又は所定のデザインを有するスライド画像を表示するとともに、前記コード化パターンが形成されたディスプレイには、所定のマークを表示する処理手段と、
    前記電子ペンから前記記入情報を受信する受信手段とを備え、
    前記処理手段は、前記記入情報が前記ストローク画面への入力を示す場合、当該記入情報に基づいて、手書きストロークをスライド画像に上書きして表示し、
    前記記入情報が前記マークへの入力を示す場合、表示中のストローク画面とは異なるストローク画面へ前記スライド画像を移動させることを特徴とするストローク表示システム。
  2. コンピュータ装置と、
    前記コンピュータ装置と通信可能であり、コード化パターンを読取り、手書きストロークに関する記入情報を生成する電子ペンと、
    コード化パターンと所定のマークとが印刷された指示媒体と、
    前記コンピュータ装置に接続された複数のディスプレイとを備えるストローク表示システムであって、
    前記複数のディスプレイの少なくとも一つには、コード化パターンが形成されており、
    前記コンピュータ装置は、
    各ディスプレイに、ストローク画面として、無地又は所定のデザインを有するスライド画像を表示する処理手段と、
    前記電子ペンから前記記入情報を受信する受信手段とを備え、
    前記処理手段は、前記記入情報が前記ストローク画面への入力を示す場合、当該記入情報に基づいて、手書きストロークをスライド画像に上書きして表示し、
    前記記入情報が、前記指示媒体の前記マークへの入力を示す場合、表示中のストローク画面とは異なるストローク画面へ前記スライド画像を移動させることを特徴とするストローク表示システム。
  3. 前記ストローク画面には、通し番号の画面番号が割り当てられ、
    前記マークは、第1のマークと、第2のマークとに分類され、
    前記処理手段は、前記入力情報が第1のマークへの入力を示す場合、前記画面番号が大きくなるストローク画面へ前記スライド画像の表示位置をそれぞれスライド移動させ、前記入力情報が第2のマークへの入力を示す場合、前記画面番号が小さくなるストローク画面へ前記スライド画像の表示位置をそれぞれスライド移動させることを特徴とする請求項1又は2に記載のストローク表示システム。
  4. 前記スライド画像には、通し番号であるページ番号が付され、
    前記処理手段は、全てのスライド画像を、ページ番号が視認される態様で表示させることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載のストローク表示システム。
  5. 前記スライド画像は、通し番号であるページ番号が付され、
    前記処理手段は、前記入力情報が第1のマークへの入力を示す場合であって、かつ、最も小さい画面番号のストローク画面に表示中のスライド画像のページ番号が最も後に付されたページ番号である場合、当該ページ番号の次のページ番号を付したスライド画像を生成して当該ストローク画面に表示させることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載のストローク表示システム。
  6. 前記複数のディスプレイは、上下多段に配置されており、
    前記処理手段は、前記記入情報が、前記マークへの入力を示す場合、表示中のストローク画面から、上方又は下方にあるストローク画面へ前記スライド画像を移動させることを特徴とする請求項1、2又は4に記載のストローク表示システム。
  7. コンピュータ装置と、前記コンピュータ装置と通信可能であり、コード化パターンを読取り、手書きストロークに関する記入情報を生成する電子ペンと、前記コンピュータ装置に接続された複数のディスプレイとを備えるストローク表示システムにおいて、前記複数のディスプレイの少なくとも一つには、コード化パターンが形成されているストローク表示システムにおける前記コンピュータ装置に搭載され実行されるプログラムであって、
    各ディスプレイに、ストローク画面として、無地又は所定のデザインを有するスライド画像を表示するとともに、前記コード化パターンが形成されたディスプレイには、所定のマークを表示する処理手段と、
    前記電子ペンから前記記入情報を受信する受信手段とを備える前記コンピュータ装置として機能させ、
    前記処理手段は、前記記入情報が前記ストローク画面への入力を示す場合、当該記入情報に基づいて、手書きストロークをスライド画像に上書きして表示し、
    前記記入情報が前記マークへの入力を示す場合、表示中のストローク画面とは異なるストローク画面へ前記スライド画像を移動させることを特徴とするプログラム。
  8. コンピュータ装置と、前記コンピュータ装置と通信可能であり、コード化パターンを読取り、手書きストロークに関する記入情報を生成する電子ペンと、コード化パターンと所定のマークとが印刷された指示媒体と、前記コンピュータ装置に接続された複数のディスプレイとを備えるストローク表示システムであって、前記複数のディスプレイの少なくとも一つには、コード化パターンが形成されているストローク表示システムに搭載され実行されるプログラムであって、
    各ディスプレイに、ストローク画面として、無地又は所定のデザインを有するスライド画像を表示する処理手段と、
    前記電子ペンから前記記入情報を受信する受信手段とを備える前記コンピュータ装置として機能させ、
    前記処理手段は、前記記入情報が前記ストローク画面への入力を示す場合、当該記入情報に基づいて、手書きストロークをスライド画像に上書きして表示し、
    前記記入情報が、前記指示媒体の前記マークへの入力を示す場合、表示中のストローク画面とは異なるストローク画面へ前記スライド画像を移動させることを特徴とするプログラム。
  9. 前記ストローク画面には、通し番号の画面番号が割り当てられ、
    前記マークは、第1のマークと、第2のマークとに分類され、
    前記処理手段は、前記入力情報が第1のマークへの入力を示す場合、前記画面番号が大きくなるストローク画面へ前記スライド画像の表示位置をそれぞれスライド移動させ、前記入力情報が第2のマークへの入力を示す場合、前記画面番号が小さくなるストローク画面へ前記スライド画像の表示位置をそれぞれスライド移動させることを特徴とする請求項7又は8に記載のプログラム。
  10. 前記スライド画像には、通し番号であるページ番号が付され、
    前記処理手段は、全てのスライド画像を、ページ番号が視認される態様で表示させることを特徴とする請求項7乃至9のうちいずれか一項に記載のプログラム。
  11. 前記スライド画像は、通し番号であるページ番号が付され、
    前記処理手段は、前記入力情報が第1のマークへの入力を示す場合であって、かつ、最も小さい画面番号のストローク画面に表示中のスライド画像のページ番号が最も後に付されたページ番号である場合、当該ページ番号の次のページ番号を付したスライド画像を生成して当該ストローク画面に表示させることを特徴とする請求項7乃至9のいずれか一項に記載のプログラム。
  12. 前記複数のディスプレイは、上下多段に配置されており、
    前記処理手段は、前記記入情報が、前記マークへの入力を示す場合、表示中のストローク画面から、上方又は下方にあるストローク画面へ前記スライド画像を移動させることを特徴とする請求項7、8又は10に記載のプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003069767A (ja) * 2001-08-27 2003-03-07 Ricoh Co Ltd 表示システムおよび表示プログラム
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