JP2012073572A - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents

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博好 松本
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Abstract

【課題】放置後における印刷開始時のトナー飛散、カブリの発生を防ぐ。
【解決手段】像担持体4に形成された潜像を現像し、像担持体4に対向して配置される複数の現像ロール5,7,8と、現像剤3を現像ロール5,7,8に受け渡す搬送ロール2と、搬送ロール2の近傍に設けられて、トナー濃度を制御するトナー濃度センサB17と、制御装置18と、を備えた現像装置1において、制御装置18は、放置前のトナー濃度センサB17の値を記憶し、放置後の印刷開始時に現像ロール5,7,8の回動を停止させ、且つ搬送ロール2を回動させて、トナー濃度センサB17の値を放置前の値と略同等としてから印刷を開始する。
【選択図】図2

Description

本発明は、定着装置および画像形成装置に関する。さらに詳述すると、像担持体上に形成した静電潜像を現像する現像装置およびそれを備えた画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、それらの複合機等の電子写真式の画像形成装置においては、像担持体上に形成した静電潜像を現像装置で現像し、そのトナー像を記録媒体上に転写し、定着装置によって定着して画像形成を行っている。
図9に、現像装置の概略構成の一例を示す。この現像装置31では、帯電器により像担持体34の表面が均一に帯電され、レーザの露光により潜像が形成され、像担持体34周辺に配置された現像装置31の第一、第二、第三現像ロール35,37,38上に磁気吸引力により搬送されたトナー40とキャリアからなる現像剤33が像担持体34に接することで現像がなされる。
その際、第一、第二、第三現像ロール35,37,38には、トナー40と同極性の電圧である現像バイアス電圧が印加され、トナー40の供給が促進される。また、現像時に誤って像担持体34表面に付着したキャリアは、像担持体34の回転方向下流側に配置されたキャリア捕捉ロール39の磁気吸引力によって像担持体34表面から剥離、回収されて、現像装置31内部に戻される。このような状態が繰り返し行われることで安定した画質を得るものである。
しかしながら、放置(印刷動作のない状態)された状態から運転を再開させると、現像装置31内部の現像剤33の帯電量低下により、現像ロール35,37,38からのトナー飛散量が増大して、画像形成装置内の現像装置31周辺の汚れが発生するという問題があった。また、それに伴い用紙背景部の汚れ(以下、カブリという)が増加し、定着後の最終画質にも影響を及ぼすという問題があった。
このような放置後の画像形成装置内のトナー飛散、カブリの発生を防ぐため、例えば、特許文献1には、現像装置の作業終了から次の作業開始までの放置時間が所定時間以上のとき、トナー補給部からのトナー補給を、現像装置の作業開始から一定時間禁止する画像形成装置が提案されている。
また、特許文献2には、画像形成装置が所定時間異常可動されずに放置された後、再度、画像形成を実施する場合において、二成分現像手段中の現像剤に対するトナー濃度が所定の値になるまでは、トナーを補給しない画像形成装置が提案されている。
また、特許文献3には、現像装置が動作を停止してからの放置時間と放置前の湿度の情報と停止期間中の湿度の情報に応じて、ウォーミングアップ時の回転時間を補正する画像形成装置が提案されている。
さらに、特許文献4には、放置された現像剤を所定時間撹拌後、トナー濃度の検知を行い、当該検知結果が所定範囲外の場合に、異常処理を行う画像形成装置が提案されている。また、特許文献4には、現像剤が現像スリーブを介して搬送されることにより現像装置内を循環することが開示されている。
しかしながら、特許文献1記載の技術では、放置時間が所定時間以上のときはトナー補給を現像装置の作業開始から一定時間禁止しているため、放置後の一定時間は無制御状態となる。よって、この時間におけるカブリやトナー飛散については、対応できないという問題があった。また、特許文献2記載の技術では、放置後トナー濃度が所定の値以下になるまでトナーを補給しないため、特許文献1と同様に、放置後の一定時間は無制御状態となり、同様の問題があった。
また、特許文献3記載の技術では、湿度検知センサに基づき、ウォーミングアップ時の現像剤撹拌回転時間に補正をしている、具体的には、放置時間と湿度の値を元に現像装置の撹拌回転時間を決めて補正しているため、トナー濃度の補正制御が蔑ろになるという問題があった。また、低帯電量の状態で現像装置が空転されれば、帯電量が所定の濃度に上がるまでは、カブリは対策できてもトナー飛散は対策できないという問題があった。
また、特許文献4記載の技術は、小型現像装置用に開発された技術であるため、撹拌と搬送を兼ね備えた部材(通常、オーガという)により現像剤の搬送量限定することで、現像剤の撹拌時間を稼ぐことができるものであるが、しかしながら、図8に示す現像装置31における搬送ロール32に替えて、オーガを採用すると、現像剤33の供給が時間的に減少するため、高速現像には適用できないという問題が生じる。
この現像剤搬送量が時間的に減少する理由について、搬送ロール32とオーガの機構上の違いから説明する。搬送ロール32の場合は、搬送ロール32の磁気吸引力により、ロールの表面全体に付着した多量の現像剤33をそのまま搬送することができる。一方、搬送ロール32に代わりにオーガを適用させる場合は、時間当たりの現像剤搬送量が減少するため、高速機には不利になる。また、搬送ロール32に代わりオーガを設ける場合は、通常、オーガを2本設ける場合が多い。これについて説明する。互いに回転方向が異なる2本のオーガがある場合には、2本のオーガの間には、一般的に仕切り板が設けられていて、1本目と2本目のオーガで搬送されている現像剤が混ざらないようになっている。オーガは、回転することにより現像剤を撹拌しながら搬送するものである。より詳しくは、1本目のオーガの1箇所から現像剤が搬送され、1本目のオーガの進行方向に現像剤が搬送され、次に、進行方向一番奥側の仕切り板開口部から2本目のオーガに現像剤が流れ込み、順次、現像剤が2本目オーガの進行方向に搬送され、2本目オーガの進行方向で一番奥側の開口部より、現像ロールに搬送される。また、2本のオーガを搬送する際に現像剤は撹拌される。
しかしながら、2本目オーガから現像を供給できるのは1箇所であり、現像剤の供給量が時間的に減少することは避けられない。オーガの回転数を上げることにより、現像剤の搬送量を増加させることも考えられるが、オーガの回転数は、オーガ軸受の短寿命化、現像剤へのストレス増加等により制限されるため、増加量も制約されることとなる。大量の印刷を高速に処理する高速機では、現像剤の量も大量に必要になるため、高速機にオーガを適用することはできないこととなる。
以上説明したように、特許文献1〜4に記載の技術では、トナー飛散、カブリの発生という問題を解決することができなかった。特に、高速連続帳票用のモノクロの画像形成装置は、顧客データ等を印刷する基幹事務に用いられる場合が多く、放置後の印刷開始時における画像不具合は重大な問題となる。
そこで本発明では、放置後のトナー飛散、カブリを防止し、安定した画質を得ることができる現像装置、およびこの現像装置を備える画像形成装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、請求項1に記載の現像装置は、像担持体に形成された潜像を現像し、像担持体に対向して配置される複数の現像ロールと、現像剤を現像ロールに受け渡す搬送ロールと、搬送ロールの近傍に設けられて、トナー濃度を検知する搬送ロール近傍トナー濃度センサと、制御装置と、を備えた現像装置において、制御装置は、放置前の搬送ロール近傍トナー濃度センサの値を記憶し、放置後の印刷開始時に現像ロールの回動を停止させ、且つ搬送ロールを回動させて、搬送ロール近傍トナー濃度センサの値を放置前の値と略同等としてから印刷を開始するものである。
また、請求項2に記載の現像装置は、像担持体に形成された潜像を現像し、像担持体に対向して配置される複数の現像ロールと、現像剤を現像ロールに受け渡す搬送ロールと、現像ロールの近傍に設けられて、連続印刷中のトナー濃度を検知する現像ロール近傍トナー濃度センサと、搬送ロールの近傍に設けられて、トナー濃度を制御する搬送ロール近傍トナー濃度センサと、制御装置と、を備えた現像装置において、搬送ロール近傍トナー濃度センサは、当該現像装置の底部に設けられた第1搬送ロール近傍トナー濃度センサと、現像剤が当該現像装置の攪拌部材に攪拌されて搬送ロールの近傍に至る流路部に設けられた第2搬送ロール近傍トナー濃度センサと、からなり、制御装置は、放置前の前記第1搬送ロール近傍トナー濃度センサと第2搬送ロール近傍トナー濃度センサとの値を記憶し、放置後の印刷開始時に現像ロールの回動を停止させ、且つ搬送ロールを回動させて、第1搬送ロール近傍トナー濃度センサと第2搬送ロール近傍トナー濃度センサとの値を放置前の値と略同等としてから印刷を開始するものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の現像装置において、複数の現像ロールと搬送ロールとは、それぞれ異なる駆動手段により駆動制御されるものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の現像装置において、複数の現像ロールのうち、少なくとも1つの現像ロールは、他の現像ロールと回転方向が異なるものである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の現像装置において、他の現像ロールと回転方向が異なる現像ロールは、像担持体の下流側に配置されるものである。
また、請求項6に記載の画像形成装置は、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の現像装置と、該像担持体と、前記像担持体を均一に帯電する帯電手段と、前記像担持体上に潜像を形成するためのレーザ手段と、前記現像装置により前記像担持体上に現像されたトナーを用紙上に転写する転写手段と、用紙上に転写されたトナーを定着する定着手段とを備えたものである。
本発明によれば、現像装置周辺のトナー飛散による汚れや画質背景部の汚れであるカブリを低減することができ、安定した画質を維持することができる。
本発明に係る画像形成装置の一実施形態を示す要部構成図である。 本発明に係る現像装置の一実施形態を示す概略構成図である。 トナー濃度制御を示すフローチャートの一例である。 放置時間と現像剤の帯電量低下との関係を示す説明図である。 搬送ロール回動時間と現像剤帯電量との関係を示す説明図である。 搬送ロール回動時間と放置後トナー濃度センサ値との関係を示す説明図である。 トナー濃度制御を示すフローチャートの他の例である。 現像装置の別の実施形態を示す概略構成図である。 現像装置の一例を示す概略構成図である。
以下、本発明に係る構成を図1から図8に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
(画像形成装置の構成)
本発明に係る画像形成装置は、像担持体(像担持体4)を均一に帯電する帯電手段(帯電器21)と、像担持体上に潜像を形成するためのレーザ手段(レーザ22)と、レーザ手段の露光により形成された潜像を現像する現像装置(現像装置1)と、現像装置により像担持体上に現像されたトナーを用紙(用紙23)上に転写する転写手段(転写器24)と、用紙上に転写されたトナーを定着する定着手段(定着機25)を備える画像形成装置である。
画像形成装置の一実施形態である高速連続帳票用のモノクロ印刷装置(以下、単に、モノクロ印刷装置ともいう)の要部構成を図1に示す。像担持体4は、図中の矢印方向(時計回り)に回転し、帯電器21により一様に帯電された後、レーザ22により像担持体4の表面に潜像が形成され、この潜像に現像装置1よりトナー10とキャリアからなる現像剤3が像担持体4に接し、現像する。また、像担持体4上に現像されたトナー10は像担持体4に対向して設けられている転写器24にて用紙23上に転写され、定着機25にて定着され最終画像を得る。転写器24にて転写されずに像担持体4上に残ったトナー10は清掃機26にて清掃される。なお、モノクロ印刷装置のその他の構成(給紙部、排紙部等)は、公知または新規の構成によれば良く、特に限られるものではないため図示および説明は省略する。
(現像装置の構成)
本発明に係る現像装置は、像担持体(像担持体4)に形成された潜像を現像し、像担持体に対向して配置される複数の現像ロール(第一、第二、第三現像ロール5,7,8)と、現像剤(現像剤3)を現像ロールに受け渡す搬送ロール(搬送ロール2)と、搬送ロールの近傍に設けられて、トナー濃度を制御する搬送ロール近傍トナー濃度センサ(トナー濃度センサB17)と、制御装置(制御装置18)と、を備えた現像装置(現像装置1)において、制御装置は、放置前の搬送ロール近傍トナー濃度センサの値を記憶し、放置後の印刷開始時に現像ロールの回動を停止させ、且つ搬送ロールを回動させて、搬送ロール近傍トナー濃度センサの値を放置前の値と略同等としてから印刷を開始するものである。
図2に、現像装置の一実施形態を示す概略構成図を示す。現像装置1には、像担持体4に対向かつ近接する位置に第一、第二、第三現像ロール5,7,8が設けられている。現像ロールは、像担持体4の回転方向上流側から下流側に、第一現像ロール5、第二現像ロール7、第三現像ロール8の順に配置され、各現像ロールは内部に固定された磁石を有し、外周には回動可能なスリーブを有している。これにより現像剤3が搬送され、像担持体4と接触し、トナー10が像担持体4上に形成された潜像に供給され現像される。
なお、本実施形態では、図2中の矢印に示すように、第一現像ロール5は像担持体4の回転方向と同じ時計方向、第二現像ロール7および第三現像ロール8は反時計方向に回動するものである。この現像方式は、噴水型と呼ばれ、現像能力および像担持体表面の清掃性が高く、高速機に好適である。なお、現像ロール本数およびその回転方向は、これに限られるものではない。
また、第一現像ロール5の背面部には、像担持体4と接し現像を終えた現像剤3を第一現像ロール5上から剥ぎ取るスクレーパA13が設けられている。また、第一現像ロール5の上部には現像部にトナー10を補給するトナーホッパ11が設けられ、第二、三現像ロール7,8の背面部には、トナー10と現像剤3を混合撹拌する撹拌部材(クロスミキサー)14が設けられている。なお、攪拌部材14は、例えば、特開2005−202203号公報のような公知のものが挙げられる。
また、撹拌部材14の下部には、搬送ロール2が設けられている。また、第二、三現像ロール7,8上で像担持体4と接し、現像を終えた現像剤3を第三現像ロール8上から剥ぎ取るスクレーパB15が第三現像ロール8の下流側に設けられている。
また、スクレーパB15の下部には、トナー濃度センサA(現像ロール近傍トナー濃度センサ)16が設けられている。さらに、搬送ロール2の下部にもトナー濃度センサB17が設けられている。トナー濃度センサは、制御装置18に接続されて、トナー10とキャリアの割合(以下、トナー濃度という)を制御するものであり、センサの値を制御装置18が読み取り可能となっている。
現像装置1では、図3のフローチャートに示すように、通常の連続印刷中は、トナー濃度センサA16を使用してトナー濃度が制御される(S101)。この理由としては、トナー濃度センサA16は現像ロールから流れ込む現像剤からトナー濃度を検出するためである。これに対し、現像装置1が放置状態になると(S102:Y)、現像ロールを回転させないのでトナー濃度センサA16には現像剤が流れ込まず、このことからトナー濃度センサB17の値を使用して、放置前と放置後におけるトナー濃度センサB17の値を記憶、取得する(S103〜S105)。放置前と放置後においてトナー濃度センサB17の値が略同等の場合(S106:Y)は、そのまま印刷を開始する(S108)。
これに対し、放置前と放置後においてトナー濃度センサB17の値が異なる場合(S106:N)は、放置前と同じ値になるように、複数の現像ロール5,7,8を回動させることなく(停止させる)、搬送ロール2を回動させるようにしている(S107、以下に詳述する)。なお、このときの搬送ロール2の回動は、通常の連続印刷中のときと同じ回転速度としている。そして、放置前と放置後においてトナー濃度センサB17の値が略同等となった後(S106:Y)、印刷を開始するものである(S108)。
また、第一現像ロール5と第二現像ロール7との間には、各現像ロール上の現像剤を規制する規制ブレード6が設けられている。各現像ロール上の現像剤3は、規制ブレード6により均一に規制されて現像領域に送られ、像担持体4と接し現像する。像担持体4の下流側に設けられた第三現像ロール8上で像担持体4と接し現像を終えた現像剤3は、スクレーパB15により剥ぎ取られ、トナー濃度センサA16に入り、搬送ロール2の下部に戻される。
一方、第一現像ロール5上で像担持体4と接し現像を終えた現像剤3は、スクレーパA13により剥ぎ取られる。また、規制ブレード6により規制された現像剤3と、トナーホッパ11の下部に設けられ、現像部にトナーを補給するトナーフィードロール12から補給されたトナー10と一緒になり、撹拌部材14に入り、混合撹拌され搬送ロール2に戻される。また、トナー濃度センサA16を通過した現像剤3と一緒になり、搬送ロール2の磁気吸引力により、高速現像に対応するだけの多量の現像剤3を第三現像ロール8背面部に搬送される。さらに、現像剤3は、第二現像ロール7背面部、規制ブレード6に搬送され、第一現像ロール5と第二現像ロール7に分配され、像担持体4と接し、繰り返し現像が行われる。
なお、現像剤3はトナー10とキャリアから構成された2成分現像剤である。像担持体4に誤って付着したキャリアは、像担持体4の下流側に対向して設けられているキャリア捕捉ロール9の磁気吸引力にて捕捉され搬送ロール2に戻される。
ここで、第一、第二、第三現像ロール5,7,8は現像ロール駆動装置20、搬送ロール2は搬送ロール駆動装置19にそれぞれ接続されており、各駆動装置が制御装置18に制御されることでその駆動が制御される。すなわち、第一、第二、第三現像ロール5,7,8と搬送ロール2とは、別の駆動手段によりそれぞれ独立して制御される。なお、通常の連続印刷時においては第一、第二、第三現像ロール5,7,8および搬送ロール2は、同期して駆動制御されるものであるが、必要に応じて、各々別に駆動させることができるものである。
(トナー濃度の制御)
図4は、放置時間(分)と放置前後の現像剤帯電量(μC/g)との関係を示すグラフの一例である。図4に示すように、画像形成装置が放置されることにより現像装置1内部の現像剤3の帯電量が低下する。この帯電量の低下量は、放置時間に比例し、放置時間が長くなるにつれ帯電量の低下量も大きくなる。このように帯電量が低下した状態において印刷動作を開始すると、現像剤3の帯電量が上がるまでの間は、トナー飛散が多く発生し、カブリが増加することとなる。
現像装置1は、トナー濃度センサA16とトナー濃度センサB17としてコイルからなるトナー濃度センサを用いており、トナー濃度変化に応じて変化する現像剤3の透磁率を、コイルのインダクタンス変化を測定することで検出している。また、トナー濃度センサA16,B17の値は、現像剤3の帯電量の影響により帯電量の値に比例する動きがあり、放置により帯電量が低下した場合、トナー濃度が変化していなくても、トナー濃度センサA16,B17の値が低下する現象が発生する。
そこで、本実施形態に係る現像装置1は、搬送ロール2を回転させることで、印刷が終了して現像装置の底に溜まった現像剤を攪拌し、帯電量を増加させる構成としている。具体的には、放置前のトナー濃度センサB17の値を制御装置(不図示の記憶手段を備える)18が記憶し、制御装置18は、放置された後に搬送ロール2が単独で駆動を開始した時のトナー濃度センサB17の値と比較して、同じ値になるまで搬送ロール駆動装置19に搬送ロール駆動信号を送るようにしている。なお、このとき現像ロールや像担持体は、現像を防ぐために駆動させずに、停止させるものとする。
そして、このように搬送ロール2を回動させると、現像剤3の帯電量の値が増加し、トナー濃度センサB17の値が放置前と同じ(略同等を含む)値になる。その時点で、現像ロール駆動装置20にも現像ロール駆動信号が送って、現像ロール5,7,8の駆動を開始させて印刷を開始させるようにしている。
図5は、搬送ロールの回動時間(秒)と現像剤の帯電量(μC/g)との関係を示すグラフの一例である。これは、最適な帯電量を得る搬送ロール2の回動時間を見つけるため、搬送ロール2の回動時間による現像剤3の帯電量変化を評価したものである。なお、この評価では、現像ロール5,7,8の径が55mm、像担持体4の径が262mm、搬送ロール2の径が65mmである。また、現像ロール5,7,8の回転数を748rpmとし、回転速度を2155mm/secとした。また、像担持体4の回転数を122.3rpmとし、回転速度を1676mm/secとした。そして、搬送ロール2の回転数を536rpmとし、回転速度を1823mm/secとした。なお、これらはあくまで一評価例であり、本発明はこれに限定されないものとする。
図5から、搬送ロール2の回動時間を長くすることで帯電量が増加することが分かる。よって、搬送ロール2の回動を維持することで充分な帯電量が得られることが確認できる。したがって、トナー濃度センサB17の値も放置前と同じになるまで回動させてから印刷を開始することで、カブリを防止することができる。
また、トナー飛散の原因となる第一、第二、第三現像ロール5,7,8を回動させることなく、搬送ロール2を単独で回動させて、現像剤3の帯電量を増加させてから現像ロール5,7,8が回動を開始するため、現像ロールからのトナー飛散についても防止することができる。
図6は、搬送ロールの回動時間(秒)と放置後のトナー濃度センサ値(V)との関係を示すグラフの一例である。これは、搬送ロール2の回動時間とトナー濃度センサB17値の変化を評価した結果である。上述のように、搬送ロール2の回動をさせて現像剤3の帯電量が増加させることで、トナー濃度センサB17の値を増加させたものである。
図6から、放置により低下したトナー濃度センサB17の値が、搬送ロール2の回動時間により、増加していくことが確認できる。よって、搬送ロール2の回動時間により、放置後低下したトナー濃度センサB17の値を放置前と同じ値にできる。
以上説明した本実施形態に係る現像装置によれば、放置後のトナー飛散、カブリを防止することができる。すなわち、放置後の印刷を開始する前に、搬送ロールのみを回動させて現像剤の帯電量を増加させ、放置前のトナー濃度センサと同じ値にしてから印刷を開始する。この時、現像ロールを回動させないため、放置後のトナー飛散を防止することができ、カブリも防止することができるものである。また、印刷開始と同時にトナーが補給されるため、印刷初期の不具合についても防止することができる。さらに、湿度に係る情報がなくても、放置後のトナー飛散、カブリを低減でき、安定した高画質を維持することができる。
以下、本発明に係る現像装置の他の実施形態について図8を用いて説明する。図8の構成は、図2の構成に加え、攪拌部材14に攪拌された現像剤が搬送ロール2付近に至るまでの間(流路部)にトナー濃度センサC117(第2搬送ロール近傍トナー濃度センサともいう)を設けた点で異なっている。上記実施形態では、現像装置1が放置状態になった場合に、現像装置1の底(底部)に設けられたトナー濃度センサB17(第1搬送ロール近傍トナー濃度センサともいう)のセンサの値を使用して、放置前と放置後におけるセンサの値を比較する例について説明したが、本実施形態では、トナー濃度センサB17および現像ロール近傍に位置するトナー濃度センサC117の両方のセンサの値を使用して、放置前と放置後におけるセンサの値を比較する構成である。この場合のトナー濃度の制御処理を図7のフローチャートに示す。
現像装置1では、通常の連続印刷中は、トナー濃度センサA16を使用してトナー濃度が制御される(S201)。これに対し、現像装置1が放置状態になると(S202:Y)、トナー濃度センサB17およびトナー濃度センサC117の値を使用して、放置前と放置後におけるトナー濃度センサB17およびトナー濃度センサC117の値を記憶、取得する(S203〜S205)。放置前と放置後においてトナー濃度センサB17およびトナー濃度センサC117の値が略同等の場合(S206:Y)は、そのまま印刷を開始する(S208)。
これに対し、放置前と放置後においてトナー濃度センサB17および/またはトナー濃度センサC117の値が異なる場合(S206:N)は、放置前と同じ値になるように、複数の現像ロール5,7,8を回動させることなく(停止させる)、搬送ロール2を回動させるようにしている(S207)。なお、このときの搬送ロール2の回動は、通常の連続印刷中のときと同じ回転速度としている。そして、放置前と放置後においてトナー濃度センサB17およびトナー濃度センサC117の値が略同等となった後(S206:Y)、印刷を開始するものである(S208)。
印刷時以外で装置が放置されるときは、現像装置1の底に現像剤が溜まった状態になる。そして、トナー濃度センサB17が位置する場所は、溜まった現像剤の底に相当するのに対して、トナー濃度センサC117が位置する場所は、溜まった現像剤の表面付近に相当する。このように、両方のセンサを使用することで、溜まった現像剤の表面付近と搬送ロール下部(すなわち現像装置1の底)の現像剤とで帯電量の差を少なくすることができ、印刷前に現像装置の底にある現像剤の帯電量が全体的に均一になるため、センサ一つで検知する構成に比べて、より安定した帯電量を印刷前に得ることが可能となる。
また、図1に示すモノクロ印刷機における現像装置1を、上記実施形態に係る現像装置とすることにより、安定した高画質を維持することができる画像形成装置を提供することができる。
尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施の例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
1,31 現像装置
2,32 搬送ロール
3,33 現像剤
4,34 像担持体
5,35 第一現像ロール
6 規制ブレード
7,37 第二現像ロール
8,38 第三現像ロール
9,39 キャリア捕捉ロール
10,40 トナー
11 トナーホッパ
12 トナーフィードロール
13 スクレーパA
14 撹拌部材
15 スクレーパB
16 トナー濃度センサA(現像ロール近傍トナー濃度センサ)
17 トナー濃度センサB(第1搬送ロール近傍トナー濃度センサ)
117 トナー濃度センサC(第2搬送ロール近傍トナー濃度センサ)
18 制御装置
19 搬送ロール駆動装置
20 現像ロール駆動装置
21 帯電器(帯電手段)
22 レーザ(レーザ手段)
23 用紙
24 転写器(転写手段)
25 定着機(定着手段)
26 清掃機
特開平09−006120号公報 特開2008−009148号公報 特開平11−212343号公報 特開平10−333421号公報

Claims (6)

  1. 像担持体に形成された潜像を現像し、前記像担持体に対向して配置される複数の現像ロールと、現像剤を前記現像ロールに受け渡す搬送ロールと、前記搬送ロールの近傍に設けられて、トナー濃度を検知する搬送ロール近傍トナー濃度センサと、制御装置と、を備えた現像装置において、
    前記制御装置は、放置前の前記搬送ロール近傍トナー濃度センサの値を記憶し、放置後の印刷開始時に前記現像ロールの回動を停止させ、且つ前記搬送ロールを回動させて、前記搬送ロール近傍トナー濃度センサの値を放置前の値と略同等としてから印刷を開始することを特徴とする現像装置。
  2. 像担持体に形成された潜像を現像し、前記像担持体に対向して配置される複数の現像ロールと、現像剤を前記現像ロールに受け渡す搬送ロールと、前記現像ロールの近傍に設けられて、連続印刷中のトナー濃度を検知する現像ロール近傍トナー濃度センサと、前記搬送ロールの近傍に設けられて、トナー濃度を制御する搬送ロール近傍トナー濃度センサと、制御装置と、を備えた現像装置において、
    前記搬送ロール近傍トナー濃度センサは、当該現像装置の底部に設けられた第1搬送ロール近傍トナー濃度センサと、前記現像剤が当該現像装置の攪拌部材に攪拌されて前記搬送ロールの近傍に至る流路部に設けられた第2搬送ロール近傍トナー濃度センサと、からなり、
    前記制御装置は、放置前の前記第1搬送ロール近傍トナー濃度センサと前記第2搬送ロール近傍トナー濃度センサとの値を記憶し、放置後の印刷開始時に前記現像ロールの回動を停止させ、且つ前記搬送ロールを回動させて、前記第1搬送ロール近傍トナー濃度センサと前記第2搬送ロール近傍トナー濃度センサとの値を放置前の値と略同等としてから印刷を開始することを特徴とする現像装置。
  3. 前記複数の現像ロールと前記搬送ロールとは、それぞれ異なる駆動手段により駆動制御されることを特徴とする請求項1または2に記載の現像装置。
  4. 前記複数の現像ロールのうち、少なくとも1つの現像ロールは、他の現像ロールと回転方向が異なることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の現像装置。
  5. 他の現像ロールと回転方向が異なる現像ロールは、前記像担持体の下流側に配置されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の現像装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の現像装置と、該像担持体と、前記像担持体を均一に帯電する帯電手段と、前記像担持体上に潜像を形成するためのレーザ手段と、前記現像装置により前記像担持体上に現像されたトナーを用紙上に転写する転写手段と、用紙上に転写されたトナーを定着する定着手段とを備えたことを特徴する画像形成装置。
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