JP2012072517A - 樹脂繊維複合材料 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の課題は、構造材などに利用可能な、軽量性と機械的強度とのバランスに優れた樹脂繊維複合材料を提供することである。
【解決手段】ガラス繊維を含有する不織布基材に熱重合性樹脂を含浸および硬化してなる樹脂繊維複合材料において、該不織布基材が、ガラス繊維のみ、または、ガラス繊維および有機繊維を主成分とし、湿式法で抄造されてなる不織布であり、該熱重合性樹脂が、ポリイソシアネートとポリビニルアルコールを主成分とすることを特徴とする樹脂繊維複合材料。
【選択図】なし

Description

本発明は、構造材などに利用可能な、軽量性と機械的強度とのバランスに優れた樹脂繊維複合材料に関するものである。
近年、各種の構造体を軽量化するためにプラスチック等の発泡体が使用されている。例えば、建築用パネルでは、表裏の化粧板の間に発泡体を積層することにより、軽量化を図ると共に断熱効果を得るようにしている。
しかしながら、発泡体は一般に発泡倍率が10〜20倍程度であるため機械的強度が低いという問題があった。そのため、発泡体はそれ自体で構造体を形成することが困難であり、その用途が狭く限定されていた。シート中に空隙が多い低密度の不織布は、軽量で、加工性が良好なことから、断熱材、吸音材、フィルター材として使われている。さらに、樹脂を含浸、補強するなどの方法により、軽量で機械的強度のある構造材への応用が試みられている。
例えば、強化用繊維でできたマット上へ、発泡ポリウレタン組成物を塗布して含浸マットを形成し、これを加熱して、発泡、硬化させて繊維強化ポリウレタン発泡体を形成する方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。この方法では、発泡性ポリウレタン組成物として、1分子あたり平均で3.8〜約8個の水酸基および約100〜約135の水酸基当量を有するポリオールまたはポリオールの混合物と、ポリイソシアネートインデックスが90〜130になる量のポリイソシナネートを用いるが、この方法で得られる繊維強化ポリウレタン発泡体では、依然として機械的強度が低いという問題がある。
また、有機溶剤を加えたマトリックス樹脂を不織布からなる補強繊維に含浸させた後、マトリックス樹脂を硬化させることなく有機溶剤を気化させて気泡を含む中間基材を成形し、該中間基材中のマトリックス樹脂を硬化させて気泡を含有する繊維強化樹脂構造体を得る方法が開示されている(例えば、特許文献2参照)。この方法では、マトリックス樹脂が有機溶剤に溶解した状態で不織布に含浸されるので、不織布を構成する繊維は、マトリックス樹脂の有機溶剤溶液と馴染みの良い繊維を用いないと、十分な機械的強度を得ることができない。ガラス繊維は、繊維強化プラスチックの補強繊維として高い機械的強度が得られるため、一般には良く用いられるが、特許文献2に開示されている方法では、マトリックス樹脂の有機溶剤溶液と馴染みが良くないため、十分な機械的強度が得られない問題がある。
特表2009−520107号公報 特開2002−316375号公報
本発明の課題は、構造材などに利用可能な、軽量性と機械的強度とのバランスに優れた樹脂繊維複合材料を提供することである。
本発明では、これらの課題を解決すべく検討した結果、下記の発明により上記の課題が解決されることを見出した。
ガラス繊維を含有する不織布基材に熱重合性樹脂を含浸および硬化してなる樹脂繊維複合材料において、該不織布基材が、ガラス繊維のみ、または、ガラス繊維および有機繊維を主成分とし、湿式法で抄造されてなる不織布であり、該熱重合性樹脂が、ポリイソシアネートとポリビニルアルコールを主成分とすることを特徴とする樹脂繊維複合材料である。
ポリイソシアネートがポリメリックMDIであるとより好ましい。
ポリビニルアルコールがシラン変性ポリビニルアルコールであると特に好ましい。
不織布基材が加熱膨張性マイクロカプセルを含有すると好ましい。
本発明の樹脂繊維複合材料は、ガラス繊維のみ、または、ガラス繊維および有機繊維を主成分とし、湿式法で抄造されてなる不織布に、ポリイソシアネートとポリビニルアルコールを主成分とする熱重合性樹脂を含浸および硬化してなるものである。このような構成にすることにより、軽量性かつ機械的強度が高い樹脂繊維複合材料となる。また、ポリイソシアネートがポリメリックMDIであると、より高い機械的強度が得られ、ポリビニルアルコールがシラン変性ポリビニルアルコールであると、特に高い機械的強度が得られる。さらに、不織布基材が加熱膨張性マイクロカプセルを含有すると、樹脂繊維複合材料の密度を低下させつつ、機械的強度が向上し、軽量性と機械的強度とのバランスが優れたものとなる。
以下に、本発明の樹脂繊維複合材料について詳細に説明する。本発明の樹脂繊維複合材料は、ガラス繊維を含有する不織布基材に熱重合性樹脂を含浸および硬化して得られる。不織布基材は、ガラス繊維のみ、または、ガラス繊維および有機繊維を主成分とし、湿式法で抄造されてなる不織布である。不織布基材を構成するガラス繊維としては、火炎法、遠心法などにより製造されてなるガラス短繊維、マーブルメルト法、ダイレクトメルト法などの方法により製造されてなるガラス長繊維を、湿式抄紙法に適した繊維長に切断したガラスチョップドストランドが挙げられ、特に限定されずに用いることができる。ガラス繊維の平均繊維径は、特に限定されないが、好ましくは0.5μm以上25μm未満、より好ましくは1.0μm以上20μm未満、さらに好ましくは2.0μm以上15μm未満、特に好ましくは3.0μm以上10μm未満である。平均繊維径が25μm以上であると、不織布の地合いが悪化し、樹脂繊維複合材料の機械的強度が低下する場合がある。また、平均繊維径0.5μm未満であると、ガラス繊維の剛性が低く、樹脂繊維複合材料の機械的強度が低下する場合がある。本発明において、平均繊維径は、繊維を走査型電子顕微鏡で拡大撮影し、任意の100本の繊維径を測定した値の平均値を示す。
ガラス繊維の平均繊維長は、特に限定されないが、好ましくは3mm以上20mm未満、より好ましくは3mm以上15mm未満、さらに好ましくは4mm以上15mm未満、特に好ましくは5mm以上10mm未満である。平均繊維長が3mm未満であると、不織布基材および樹脂繊維複合材料の機械的強度が不十分となる場合がある。また、平均繊維長が20mm以上であると、湿式法による抄造時の地合いが悪くなって、厚さが不均一な不織布となる場合がある。本発明において、平均繊維長は、繊維を顕微鏡で拡大撮影し、任意の100本の繊維長を測定した値の平均値を示す。
また、有機繊維としては、ポリエステル、ポリアミド、アクリル、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィン、ポリウレタン、アセチルセルロース、再生セルロース、木材および非木材パルプ、綿、麻、ケナフ、羊毛、絹等が挙げられ、これらの有機繊維は1種のみを用いても良く、2種以上を併用して用いても良い。
さらに、本発明に係わる不織布基材には、上記のガラス繊維および有機繊維以外の繊維を含有させることができ、具体例としては、ロックウール、カーボン等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明に係わる不織布基材に含有するガラス繊維以外の繊維の平均繊維径は、特に限定されないが、好ましくは0.5μm以上25μm未満、より好ましくは1.0μm以上20μm未満、さらに好ましくは2.0μm以上15μm未満、特に好ましくは3.0μm以上10μm未満である。平均繊維径が25μm以上であると、不織布基材の地合いが悪化し、剛性が低下する場合がある。また、平均繊維径0.5μm未満であると、樹脂繊維複合材料の機械的強度が低下する場合がある。
本発明に係わる不織布基材に含有するガラス繊維以外の繊維の平均繊維長は、特に限定されないが、好ましくは3mm以上20mm未満、より好ましくは3mm以上15mm未満、さらに好ましくは4mm以上15mm未満、特に好ましくは5mm以上10mm未満である。平均繊維長が3mm未満であると、不織布基材および樹脂繊維複合材料の機械的強度が不十分となる場合がある。また、平均繊維長が20mm以上であると、湿式抄造時の地合いが悪くなって、厚さが不均一な不織布となる場合がある。
本発明に係わる不織布基材を構成するガラス繊維の含有率は、特に限定されないが、不織布基材を構成する全繊維に対して、好ましくは40質量%以上100質量%以下、より好ましくは45質量%以上90質量%以下、さらに好ましくは50質量%以上85質量%以下、特に好ましくは60質量%以上80質量%以下である。ガラス繊維の含有率が40質量%未満であると、樹脂繊維複合材料の機械的強度が低下する場合がある。また、本発明に係わる不織布基材を構成する有機繊維の含有率は、特に限定されないが、不織布基材に含有するガラス繊維以外の繊維に対して、好ましくは20質量%以上100質量%以下、より好ましくは30質量%以上100質量%以下である。さらに好ましくは40質量%以上100質量%以下である。特に好ましくは50質量%以上100質量%以下である。有機繊維の含有率を不織布基材に含有するガラス繊維以外の繊維に対して、20質量%以上配合することにより、湿式抄造時の抄造性が良好となり、地合い、厚さの均一性などが良好となる。
また、本発明に係わる不織布基材には、不織布基材および樹脂繊維複合材料の機械的強度を発現させる目的でバインダー繊維を含有させることができる。バインダー繊維は、加熱により接着性を発現する芯鞘構造のポリエチレンテレフタレート(PET)繊維や、熱と水分で接着性を発現するアセタール化ポリビニルアルコール繊維、水素結合により結着するパルプなど、特に限定されずに用いることができる。これらバインダー繊維は、不織布基材の機械的強度を発現させる効果があるが、下記で説明する加熱膨張性マイクロカプセルを含有する場合には、バインダー繊維を大量に配合すると、加熱膨張性が低下するので、目的に応じて適宜繊維の種類および配合量を調節することが好ましい。バインダー繊維を含有させる場合、不織布基材を構成するバインダー繊維を含む全繊維に対して、5〜40質量%のバインダー繊維を添加するのが好ましい。
また、本発明に係わる不織布基材には、必要に応じて加熱膨張性マイクロカプセルを含有させることができる。加熱膨張性マイクロカプセルを不織布基材に含有させる方法としては、不織布基材抄造時に繊維と共に添加する方法、或いは、不織布基材抄造後、加熱膨張性マイクロカプセルを含む含浸液を含浸させる方法などが挙げられる。
加熱膨張性マイクロカプセルを含有する不織布基材は、加熱することにより、加熱膨張性マイクロカプセルが膨張し、厚さが厚く、低密度な不織布基材を得ることができる。低密度な不織布基材を用いることにより、低比重で、機械的強度に優れた樹脂繊維複合材料を得ることができる。
加熱膨張性マイクロカプセルの平均粒子径は、加熱膨張前で5μm以上200μm未満であることが好ましく、より好ましくは10μm以上100μm未満である。膨張前の平均粒子径が5μm未満であると、不織布基材が十分に膨張しにくい場合がある。一方、200μmを超えると、不織布中に含有させるのが困難になる場合がある。加熱膨張性マイクロカプセルの膨張後の平均粒子径は10μm以上となるものが好ましく、より好ましくは20μm以上である。膨張後の加熱膨張性マイクロカプセルの平均粒子径が小さ過ぎると、不織布を膨張させるのに必要な加熱膨張性マイクロカプセルの量(数)が多量となる場合がある。なお、上記膨張前の加熱膨張性マイクロカプセルの平均粒子径は、光学顕微鏡或いは電子顕微鏡を用いて50個程度の粒子を観察し、直径を平均した値のことである。また、膨張後の平均粒子径は、不織布中の膨張させた加熱膨張性マイクロカプセルを、光学顕微鏡或いは電子顕微鏡を用いて50個程度の粒子を観察し、直径を平均した値のことである。
本発明に用いる加熱膨張性マイクロカプセルとしては、熱可塑性樹脂の軟化点よりも低沸点の内包物を、ガスバリア性を有する熱可塑性樹脂からなるシェルで内包したコアシェル型の加熱膨張性マイクロカプセルが好ましい。内包物としては、例えば、イソブタン、ペンタン、ヘキサン等の沸点が150℃以下の炭化水素類やエーテル類を挙げることができる。また、シェルを形成する熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、(メタ)アクリル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリアミド樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリウレタン、ポリアセタール、ポリフェニレンスルフィド、フッ素樹脂、アクリロニトリル共重合体等を挙げることができる。好ましいものとしては、内包物がイソブタン、ペンタン、ヘキサン等の液状の炭化水素からなり、シェルがアクリロニトリル共重合体、ポリ塩化ビニリデン等の熱可塑性樹脂からなる加熱膨張性マイクロカプセルがあり、特に好ましいのはシェルがアクリロニトリル共重合体の加熱膨張性マイクロカプセルである。
加熱膨張性マイクロカプセルは、ある温度以上に加熱されると、軟化したシェルがコアの気化膨張する圧力によって膨張を開始する。本発明では、この温度を「膨張開始温度」といい、加熱膨張性マイクロカプセルを10℃/分で昇温したときに、加熱膨張性マイクロカプセルの膨張倍率が、最大膨張倍率の15%に達する温度で定義する。本発明が用いる加熱膨張性マイクロカプセルは、膨張開始温度は120℃以上のものが好ましく、130〜200℃のものがより好ましい。膨張開始温度が120℃未満では、加熱膨張性マイクロカプセル自体の耐熱性に劣ることがあり、また、抄造した湿潤状態の不織布基材の乾燥温度を極端に低くする必要があり、乾燥に長時間を要するため好ましくない。一方、膨張開始温度が230℃を超えると、膨張させるための加熱温度が高温となり過ぎ、不織布を構成する成分の劣化を招く可能性がある。
加熱膨張性マイクロカプセルは、膨張開始温度が異なるものを2種以上併用することも可能である。この場合、膨張開始温度がより低い加熱膨張性マイクロカプセルのみ膨張するように加熱することにより、最大膨張厚さより薄い中間的な厚さに膨張させることができる。その後、最も膨張開始温度が高い加熱膨張性マイクロカプセルが膨張する温度まで再加熱することにより、最大膨張厚さまで膨張させることができる。
また、加熱膨張性マイクロカプセルは、平均粒子径が異なるものを2種以上併用することも可能である。この場合、単一粒子径の加熱膨張性マイクロカプセルを単独で使用する場合より、加熱膨張性マイクロカプセル充填率をアップさせることができ、不織布膨張体の機械的強度を向上させるなどの効果を得ることができる。
本発明に係わる不織布基材を構成する繊維、加熱膨張性マイクロカプセルの配合率は、繊維の構成、加熱膨張性マイクロカプセルの粒子径、加熱膨張性によっても異なるが、繊維/加熱膨張性マイクロカプセルの質量比が97/3〜80/20の範囲であることが好ましく、95/5〜85/15の範囲であることがより好ましい。繊維/加熱膨張性マイクロカプセルの質量比が97/3より大きくなると、十分な加熱膨張性が得られない場合がある。また、質量比が80/20より小さくなると、不織布基材を構成する繊維同士の絡み合いが少なくなり、機械的強度が大幅に低下する場合がある。
本発明に係わる不織布基材は、ガラス繊維、その他の各種繊維、加熱膨張性マイクロカプセルの他に、酸化防止剤、耐光安定剤、金属不活性化剤、難燃剤、カーボンブラック、VOC吸着剤、VOC分解剤、消臭剤などの添加剤や着色剤、有機結合剤等を要求に応じて含有させることができる。また、上記の添加剤や着色剤は、例えば、繊維に予めコーティングしておいたり、混合時に配合したり、不織布にスプレーなどで噴霧して添加することによって含有させても良い。
本発明の樹脂繊維複合材料は、不織布基材に熱重合性樹脂を含浸し、これを硬化させて得られる。熱重合性樹脂は、ポリイソシアネートとポリビニルアルコールを主成分とする。ポリイソシアネートは、一分子あたり2個以上のイソシアネート基をもつイソシアネートであり、芳香族、脂肪族、および脂環式イソシアネートが挙げられ、芳香族ポリイソシアネートが好ましい。ポリイソシアネートの具体例としては、m−フェニレンジイソシアネート、トリレン−2,4−ジイソシアネート、トリレン−2,6−ジイソシアネート(TDI)、キシレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、ジフェニルメタンジイソシアネートの異性体、トリフェニルメタントリイソシアネート、ヘキサメチレン−1,6−ジイソシアネート、テトラメチレン−1,4−ジイソシアネート、シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、ヘキサヒドロトルエンジイソシアネート、水素化MDI(H12 MDI)、ナフチレン−1,5−ジイソシアネート、メトキシフェニル−2,4−ジイソシアネート、4,4′−ビフェニレンジイソシアネート、3,3′−ジメトキシ−4,4′−ビフェニルジイソシアネート、3,3′−ジメチルジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、4,4′,4″−トリフェニルメタンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアナート類、水素化ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート類、トルエン−2,4,6−トリイソシアネート、および4,4′−ジメチルジフェニルメタン−2,2′,5,5′−テトライソシアネートが挙げられる。好ましいポリイソシアネートは、ポリメリックMDIであり、これは、異性体を含むジフェニルメタンジイソシアネートとポリメチレンポリフェニレンポリイソシアナート類の混合物である。ポリメリックMDIは硬化性が良好であり、高い機械的強度が得られるため好ましい。ポリメリックMDIは、例えば、ダウケミカル社製のポリメリックMDI「PAPI 122(商品名)」、BASF INOAC ポリウレタン社製のポリメリックMDI「ルプラネート(登録商標) M20S(商品名)」またはバイエル社製のポリメリックMDI「Desmodur(登録商標) VL(商品名)」等の製品名で市販されており、これらの製品に限定されずに用いることができる。
本発明で用いるポリビニルアルコールは、酢酸ビニルを重合開始剤の存在下で重合させて得られるポリ酢酸ビニルをケン化するなどの方法により製造される。また、水酸基・酢酸基以外に、変性基を導入した変性ポリビニルアルコールも用いることができる。
ポリビニルアルコールの具体例としては、例えば、未変性のポリビニルアルコール、ダイアセトンアクリルアミド変性ポリビニルアルコール、シラン変性ポリビニルアルコール、エチレン変性ポリビニルアルコール、スルホン酸変性ポリビニルアルコール、アミン変性ポリビニルアルコール、アクリルアミド変性ポリビニルアルコール、末端SH変性ポリビニルアルコール、アクロレイン変性ポリビニルアルコール、カルボキシル変性ポリビニルアルコール、アルキレンオキシド変性ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール/ポリアルキレンオキシドグラフト共重合体、ポリビニルアルコール/ポリ(メタ)アクリル酸(および/またはその塩)ブロック共重合体、長鎖アルキルビニルエーテル変性ポリビニルアルコール、ビニルバサテート変性ポリビニルアルコール、側鎖1,2−ジオール変性ポリビニルアルコール、主鎖1,2−グリコール結合を1.5モル%以上含有するポリビニルアルコールなどを挙げることができる。これらは単独で用いても、2種類以上を併用しても良い。
ポリビニルアルコールの重合度は、平均重合度が1000〜5000が好ましく、1300〜4000がより好ましい。平均重合度が1000未満では、樹脂繊維複合材料の機械的強度が十分に得られない場合がある。また、平均重合度が5000を超えると、熱重合性樹脂の含浸液の粘度が高くなり過ぎ、不織布基材に均一に含浸できない場合がある。
なお、本発明でいう平均重合度とは、重合体1分子あたりに結合している単量体単位の平均数をいい、重合体の平均分子量を単量体分子量で除した値を意味するものであり、測定としては、粘度測定より求める粘度平均重合度が簡便な方法の1つとして知られており、本発明においては、JIS K6726に準拠して測定された値を用いる。
ポリビニルアルコールとして、シラン変性ポリビニルアルコールを用いると、特に高い機械的強度が得られて好ましい。シラン変性ポリビニルアルコールは、ガラス繊維との接着性が特に高いため、ガラス繊維に対する熱重合性樹脂による補強効果が特に高くなることによるものと推定される。特に、熱重合性樹脂を構成するポリイソシアネートとしてポリメリックMDIを用いる場合においては、ポリメリックMDIとガラス繊維との接着性はあまり良好ではないが、シラン変性ポリビニルアルコールを用いることにより改善されるため、ポリメリックMDIとシラン変性ポリビニルアルコールの相乗効果により、特に高い機械的強度が得られるものと推定される。
本発明の樹脂繊維複合材料は、水を媒体とし、ポリイソシアネートおよびポリビニルアルコールを含有する熱重合性樹脂の含浸液を不織布基材に含浸し、水を蒸発させた後、ポリイソシアネートとポリビニルアルコールを熱重合させて得られる。熱重合性樹脂の含浸液は、ポリビニルアルコールは溶解状態で、ポリイソシアネートは分散状態で含有する。ポリイソシアネートの分散を安定化させるために、分散剤を含有させることもできる。
熱重合性樹脂の含浸液中のポリイソシアネートの分散粒子径は、特に限定されないが、分散粒子径が小さい方が、より高い機械的強度が得られる。ポリイソシアネートとポリビニルアルコールは、相溶しないので、両者の重合反応は界面で進行する。従って、ポリイソシアネートの分散粒子径が小さい方が、反応部位が多くなる。ポリイソシアネートの好ましい分散粒子径は、平均粒子径で0.5μm以上50μm以下で、より好ましくは1.0μm以上40μm以下、さらに好ましくは2.0μm以上30μm以下、特に好ましくは3.0μm以上20μm以下である。平均粒子径が0.5μm未満であると、熱重合性樹脂の含浸液のポットライフが短くなり、均一に含浸できない場合がある。また、平均粒子径が50μmを超えると、樹脂繊維複合材料の機械的強度が低下する場合がある。ここで、ポリイソシアネートの分散平均粒子径は、ベックマンコールター社製コールターカウンター、マルチサイザーを用いて測定した体積平均粒子径を示す。
熱重合性樹脂の含浸液中の含有させるポリイソシアネートの分散剤は、特に限定されないが、ノニオン系分散剤が好ましい。ノニオン系分散剤の具体例としては、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンラノリン、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンステロール、ポリオキシエチレン水素添加ステロール、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、エチレンオキサイドプロピレンオキサイドブロック共重合体などが挙げられる。これらノニオン系分散剤のうち、HLBが12以上のものが特に好ましい。
熱重合性樹脂の含浸液中の含有させるポリイソシアネートの分散剤として、アニオン系、または、カチオン系分散剤を用いると、ポリイソシアネートと反応し、熱重合性樹脂の含浸液ポットライフが短くなる場合や、樹脂繊維複合材料の機械的強度が低下する場合がある。
不織布基材に対する熱重合性樹脂の含浸量は、特に限定されないが、好ましくは不織布基材の質量に対して30質量%以上1000質量%以下、より好ましくは50質量%以上800質量%以下、さらに好ましくは80質量%以上500質量%以下、特に好ましくは100質量%以上300質量%以下である。熱重合性樹脂の含浸量が30質量%未満であると、十分な機械的強度が得られない場合がある。また、熱重合性樹脂の含浸量が1000質量%を超えると、不織布基材による熱重合性樹脂に対する補強効果が小さくなり、樹脂繊維複合材料の質量に対する機械的強度が小さくなり、十分な軽量性が得られない場合がある。
次に、本発明の樹脂繊維複合材料の製造方法について説明する。本発明の樹脂繊維複合材料は、ガラス繊維のみ、またはガラス繊維および有機繊維を主成分として構成される不織布基材に、熱重合性樹脂の含浸液を含浸させ、続いて、加熱により含浸液に含まれる水分を蒸発させ、熱重合性樹脂を重合・硬化させて製造される。
本発明に係わる不織布基材は湿式法にて抄造される。不織布基材は、そのまま用いるか、加熱膨張性カプセルを含有する場合には、不織布基材を加熱し、膨張させてから用いる。未膨張の加熱膨張性カプセルを含有する不織布基材を加熱・膨張させる方法は、特に限定されない。加熱・膨張させる装置の具体例としては、熱風加熱装置、赤外線加熱装置、マイクロウエーブ加熱装置などが挙げられる。また、加熱・膨張は、自由膨張させることも、加熱した金型などの中で形状を制限して膨張させることもできる。また、加熱して自由膨張させた不織布基材を、熱いまま低温の金型などに入れ、成型することもできる。
次に、本発明に係わる不織布基材に含浸させる熱重合性樹脂の含浸液の作製方法について説明する。熱重合性樹脂の含浸液は、まず、水に、ポリイソシナネートを添加し、乳化機を用いて、目標の分散粒子径になるように分散させる。分散時には、必要に応じて分散剤を添加することもできる。これに、ポリビニルアルコールを添加し、熱重合性樹脂の含浸液が得られる。熱重合性樹脂の含浸液には、必要に応じてレベリング剤、界面活性剤、防腐剤、染料、蛍光染料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、老化防止剤、pH調節剤、消泡剤などの各種添加剤を添加することができる。
このようにして得られた熱重合性樹脂の含浸液を、不織布基材に含浸させる。熱重合性樹脂の含浸液を含浸させる方法は、特に限定されない。含浸装置の具体例としては、ディッピング装置、ロールコーター、スプレーコーター、カーテンコーター、吸引式サチュレーターなどが挙げられる。
熱重合性樹脂の含浸液を含浸した不織布基材は、加熱して水を蒸発させると共に、熱重合性樹脂を重合させる。熱重合性樹脂の含浸液を含浸した不織布基材を加熱する方法は、特に限定されない。乾燥方法の具体例としては、熱風加熱、接触加熱、赤外線加熱、誘電加熱、誘導加熱などが挙げられる。乾燥装置の具体例としては、上記乾燥を実施できる、熱風ヒーター、熱プレス、赤外線ヒーター、マイクロウエーブ加熱装置などが挙げられる。また、加熱・熱重合は、熱重合性樹脂の含浸液を含浸した不織布基材そのままの形状で行うことも、加熱した金型などの中で形状を制限して行うこともできる。
以下、実施例によって本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。なお、実施例中の部数、百分率は、特にことわりのない限り、質量基準である。
(不織布基材1の作製)
水100000部にガラス繊維(平均繊維径9μm、平均繊維長6mm)140部、ガラス繊維(平均繊維径4μm、平均繊維長6mm)60部を投入し、5分間撹拌して分散した。これに、カチオン性エポキシ樹脂(荒川化学工業(株)、商品名:アラフィックス(登録商標) 255LOX、固形分濃度25%)8部を加え、さらに5分間撹拌した。次いで、この液を抄造機に投入、脱水し、引き続き115℃のシリンダードライヤーで乾燥し、目付量200g/mの不織布基材1を作製した。
(不織布基材2の作製)
水100000部にガラス繊維(平均繊維径9μm、平均繊維長6mm)140部、ガラス繊維(平均繊維径4μm、平均繊維長6mm)60部および熱膨張性マイクロカプセル(松本油脂製薬(株)製、商品名:マツモトマイクロスフェアー(登録商標)FN−105D、膨張開始温度120〜135℃)20部を投入し、5分間撹拌して分散した。これに、カチオン性エポキシ樹脂(荒川化学工業(株)、商品名:アラフィックス(登録商標) 255LOX、固形分濃度25%)8部を加え、さらに5分間撹拌した。次いで、この液を抄造機に投入、脱水し、引き続き115℃のシリンダードライヤーで乾燥し、目付量220g/mの不織布基材2を作製した。
(不織布基材3の作製)
水100000部にガラス繊維(平均繊維径9μm、平均繊維長6mm)140部、ポリエチレンテレフタレート繊維(平均繊維径6μm、平均繊維長5mm)30部、PET系バインダー繊維(帝人ファイバー(株)製、商品名:テピルス(登録商標)TJ04CN、平均繊維径11μm、平均繊維長5mm)30部を投入し、5分間撹拌して分散した。これに、カチオン性エポキシ樹脂(荒川化学工業(株)、商品名:アラフィックス(登録商標) 255LOX、固形分濃度25%)8部を加え、さらに5分間撹拌した。次いで、この液を抄造機に投入、脱水し、引き続き115℃のシリンダードライヤーで乾燥し、目付量200g/mの不織布基材3を作製した。
(不織布基材4の作製)
水100000部にガラス繊維(平均繊維径9μm、平均繊維長6mm)140部、ポリエチレンテレフタレート繊維(平均繊維径6μm、平均繊維長5mm)30部、PET系バインダー繊維(帝人ファイバー(株)製、商品名:テピルス(登録商標)TJ04CN、平均繊維径11μm、平均繊維長5mm)30部および熱膨張性マイクロカプセル(松本油脂製薬(株)製、商品名:マツモトマイクロスフェアー(登録商標)FN−105D、膨張開始温度120〜135℃)20部を投入し、5分間撹拌して分散した。これに、カチオン性エポキシ樹脂(荒川化学工業(株)、商品名:アラフィックス(登録商標) 255LOX、固形分濃度25%)8部を加え、さらに5分間撹拌した。次いで、この液を抄造機に投入、脱水し、引き続き115℃のシリンダードライヤーで乾燥し、目付量220g/mの不織布基材4を作製した。
(熱重合性樹脂含浸液1の作製)
水29部に分散剤((株)ADEKA製、商品名:プルロニック(登録商標)F−108)0.75部を溶解し、これにポリイソシアネート(日本ポリウレタン工業(株)製、商品名:ウッドキュア(登録商標)300、ポリメリックMDI)20部を投入し、高速ホモジナイザーを用い、ポリイソシアネートの平均分散粒子径が10μmになるように分散した。これに、ポリビニルアルコール(クラレ(株)製、商品名:PVA−117)の10%水溶液50部を添加し、熱重合性樹脂含浸液1を作製した。
(熱重合性樹脂含浸液2の作製)
熱重合性樹脂含浸液1の作製で、ポリビニルアルコール(クラレ(株)製、商品名:PVA−117)を用いる代わりに、シラン変性ポリビニルアルコール(クラレ(株)製、商品名:R−1130)を用いる以外は、熱重合性樹脂含浸液1の作製と同一条件で熱重合性樹脂含浸液2を作製した。
(熱重合性樹脂含浸液3の作製)
熱重合性樹脂含浸液1の作製で、ポリビニルアルコール(クラレ(株)製、商品名:PVA−117)を用いる代わりに、アセチルアセトン変性ポリビニルアルコール(日本合成化学工業(株)製、商品名:Z−200)を用いる以外は、熱重合性樹脂含浸液1の作製と同一条件で熱重合性樹脂含浸液3を作製した。
(熱重合性樹脂含浸液4の作製)
熱重合性樹脂含浸液1の作製で、ポリイソシアネート(日本ポリウレタン工業(株)製、商品名:ウッドキュア(登録商標)300、ポリメリックMDI)を用いる代わりに、ポリイソシアネート(旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネート(登録商標)WB40−100、HDI系ポリイソシアネート)を用いる以外は、熱重合性樹脂含浸液1の作製と同一条件で熱重合性樹脂含浸液4を作製した。
(熱重合性樹脂含浸液5の作製)
熱重合性樹脂含浸液1の作製で、ポリイソシアネート(日本ポリウレタン工業(株)製、商品名:ウッドキュア(登録商標)300、ポリメリックMDI)を用いる代わりに、ポリイソシアネート(旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネート(登録商標)WB40−100、HDI系ポリイソシアネート)を用い、ポリビニルアルコール(クラレ(株)製、商品名:PVA−117)を用いる代わりに、シラン変性ポリビニルアルコール(クラレ(株)製、商品名:R−1130)を用いる以外は、熱重合性樹脂含浸液1の作製と同一条件で熱重合性樹脂含浸液5を作製した。
(熱重合性樹脂含浸液6の作製)
熱重合性樹脂含浸液1の作製で、ポリイソシアネート(日本ポリウレタン工業(株)製、商品名:ウッドキュア(登録商標)300、ポリメリックMDI)を用いる代わりに、ポリイソシアネート(旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネート(登録商標)WB40−100、HDI系ポリイソシアネート)を用い、ポリビニルアルコール(クラレ(株)製、商品名:PVA−117)を用いる代わりに、アセチルアセトン変性ポリビニルアルコール(日本合成化学工業(株)製、商品名:Z−200)を用いる以外は、熱重合性樹脂含浸液1の作製と同一条件で熱重合性樹脂含浸液6を作製した。
(熱重合性樹脂含浸液7の作製)
水74部に分散剤((株)ADEKA製、商品名:プルロニック(登録商標)F−108)0.75部を溶解し、これにポリイソシアネート(日本ポリウレタン工業(株)製、商品名:ウッドキュア(登録商標)300、ポリメリックMDI)20部を投入し、高速ホモジナイザーを用い、ポリイソシアネートの体積平均分散粒子径が10μmになるように分散した。これに、グリセリン5部を添加し、熱重合性樹脂含浸液7を作製した。
(熱重合性樹脂含浸液8の作製)
水74部に分散剤((株)ADEKA製、商品名:プルロニック(登録商標)F−108)0.75部を溶解し、これにポリイソシアネート(日本ポリウレタン工業(株)製、商品名:ウッドキュア(登録商標)300、ポリメリックMDI)20部、およびポリプロピレングリコール(ジオール型、平均分子量:400)5部を投入し、高速ホモジナイザーを用い、ポリイソシアネートの体積平均分散粒子径が10μmになるように分散し、熱重合性樹脂含浸液8を作製した。
(熱重合性樹脂含浸液9の作製)
熱重合性樹脂含浸液7の作製で、グリセリンを用いる代わりに、ポリプロピレンオキサイドグリセリンエーテル(株)ADEKA製、商品名:アデカポリオールG−400)を用いる以外は、熱重合性樹脂含浸液7の作製と同一条件で熱重合性樹脂含浸液9を作製した。
(熱重合性樹脂含浸液10の作製)
熱重合性樹脂含浸液7の作製で、グリセリンを用いる代わりに、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートを用いる以外は、熱重合性樹脂含浸液7の作製と同一条件で熱重合性樹脂含浸液10を作製した。
(熱重合性樹脂含浸液11の作製)
熱重合性樹脂含浸液7の作製で、ポリイソシアネート(日本ポリウレタン工業(株)製、商品名:ウッドキュア(登録商標)300、ポリメリックMDI)を用いる代わりに、ポリイソシアネート(旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネート(登録商標)WB40−100、HDI系ポリイソシアネート)を用いる以外は、熱重合性樹脂含浸液7の作製と同一条件で熱重合性樹脂含浸液11を作製した。
(熱重合性樹脂含浸液12の作製)
熱重合性樹脂含浸液8の作製で、ポリイソシアネート(日本ポリウレタン工業(株)製、商品名:ウッドキュア(登録商標)300、ポリメリックMDI)を用いる代わりに、ポリイソシアネート(旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネート(登録商標)WB40−100、HDI系ポリイソシアネート)を用いる以外は、熱重合性樹脂含浸液8の作製と同一条件で熱重合性樹脂含浸液12を作製した。
(熱重合性樹脂含浸液13の作製)
熱重合性樹脂含浸液7の作製で、ポリイソシアネート(日本ポリウレタン工業(株)製、商品名:ウッドキュア(登録商標)300、ポリメリックMDI)を用いる代わりに、ポリイソシアネート(旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネート(登録商標)WB40−100、HDI系ポリイソシアネート)を用い、グリセリンを用いる代わりに、ポリプロピレンオキサイドグリセリンエーテル((株)ADEKA製、商品名:アデカポリオールG−400)を用いる以外は、熱重合性樹脂含浸液7の作製と同一条件で熱重合性樹脂含浸液13を作製した。
(熱重合性樹脂含浸液14の作製)
熱重合性樹脂含浸液7の作製で、ポリイソシアネート(日本ポリウレタン工業(株)製、商品名:ウッドキュア(登録商標)300、ポリメリックMDI)を用いる代わりに、ポリイソシアネート(旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネート(登録商標)WB40−100、HDI系ポリイソシアネート)を用い、グリセリンを用いる代わりに、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートを用いる以外は、熱重合性樹脂含浸液7の作製と同一条件で熱重合性樹脂含浸液14を作製した。
(樹脂含浸液1の作製)
ポリビニルアルコール(クラレ(株)製、商品名:PVA−117)の10%水溶液を作製し、樹脂含浸液1とした。
(樹脂含浸液2の作製)
シラン変性ポリビニルアルコール(クラレ(株)製、商品名:R−1130)の10%水溶液を作製し、樹脂含浸液2とした。
(樹脂含浸液3の作製)
アセチルアセトン変性ポリビニルアルコール(日本合成化学工業(株)製、商品名:Z−200)の10%水溶液を作製し、樹脂含浸液3とした。
(実施例1)
不織布基材1に、熱重合性樹脂含浸液1を1mあたり1550gになるように含浸した。これを、金属製の平板の上に平面になるように置き、200℃のオーブンに20分間入れて、水分の蒸発、および熱重合性樹脂の重合を行い、坪量600g/m、実施例1の樹脂繊維複合材料を作製した。
(実施例2)
不織布基材2を、200℃のオーブンに1分間入れて、厚さ20mmに膨張させた。これに、熱重合性樹脂含浸液1を1mあたり1550gになるように含浸した。これを、2枚の金属板の間隔を10mmに保持した状態で200℃のオーブンに20分間入れて、水分の蒸発、および熱重合性樹脂の重合を行い、坪量600g/m、実施例2の樹脂繊維複合材料を作製した。
(実施例3)
実施例1で、不織布基材1を用いる代わりに、不織布基材3を用いる以外は、実施例1と同一条件で実施例3の樹脂繊維複合材料を作製した。
(実施例4)
実施例2で、不織布基材2を用いる代わりに、不織布基材4を用いる以外は、実施例2と同一条件で実施例4の樹脂繊維複合材料を作製した。
(実施例5)
実施例1で、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、熱重合性樹脂含浸液2を用いる以外は、実施例1と同一条件で実施例5の樹脂繊維複合材料を作製した。
(実施例6)
実施例2で、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、熱重合性樹脂含浸液2を用いる以外は、実施例2と同一条件で実施例6の樹脂繊維複合材料を作製した。
(実施例7)
実施例1で、不織布基材1を用いる代わりに、不織布基材3を用い、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、熱重合性樹脂含浸液2を用いる以外は、実施例1と同一条件で実施例7の樹脂繊維複合材料を作製した。
(実施例8)
実施例2で、不織布基材2を用いる代わりに、不織布基材4を用い、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、熱重合性樹脂含浸液2を用いる以外は、実施例2と同一条件で実施例8の樹脂繊維複合材料を作製した。
(実施例9)
実施例1で、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、熱重合性樹脂含浸液3を用いる以外は、実施例1と同一条件で実施例9の樹脂繊維複合材料を作製した。
(実施例10)
実施例2で、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、熱重合性樹脂含浸液3を用いる以外は、実施例2と同一条件で実施例10の樹脂繊維複合材料を作製した。
(実施例11)
実施例1で、不織布基材1を用いる代わりに、不織布基材3を用い、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、熱重合性樹脂含浸液3を用いる以外は、実施例1と同一条件で実施例11の樹脂繊維複合材料を作製した。
(実施例12)
実施例2で、不織布基材2を用いる代わりに、不織布基材4を用い、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、熱重合性樹脂含浸液3を用いる以外は、実施例2と同一条件で実施例12の樹脂繊維複合材料を作製した。
(実施例13)
実施例1で、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、熱重合性樹脂含浸液4を用いる以外は、実施例1と同一条件で実施例13の樹脂繊維複合材料を作製した。
(実施例14)
実施例2で、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、熱重合性樹脂含浸液4を用いる以外は、実施例2と同一条件で実施例14の樹脂繊維複合材料を作製した。
(実施例15)
実施例1で、不織布基材1を用いる代わりに、不織布基材3を用い、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、熱重合性樹脂含浸液4を用いる以外は、実施例1と同一条件で実施例15の樹脂繊維複合材料を作製した。
(実施例16)
実施例2で、不織布基材2を用いる代わりに、不織布基材4を用い、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、熱重合性樹脂含浸液4を用いる以外は、実施例2と同一条件で実施例16の樹脂繊維複合材料を作製した。
(実施例17)
実施例1で、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、熱重合性樹脂含浸液5を用いる以外は、実施例1と同一条件で実施例17の樹脂繊維複合材料を作製した。
(実施例18)
実施例2で、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、熱重合性樹脂含浸液5を用いる以外は、実施例2と同一条件で実施例18の樹脂繊維複合材料を作製した。
(実施例19)
実施例1で、不織布基材1を用いる代わりに、不織布基材3を用い、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、熱重合性樹脂含浸液5を用いる以外は、実施例1と同一条件で実施例19の樹脂繊維複合材料を作製した。
(実施例20)
実施例2で、不織布基材2を用いる代わりに、不織布基材4を用い、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、熱重合性樹脂含浸液5を用いる以外は、実施例2と同一条件で実施例20の樹脂繊維複合材料を作製した。
(実施例21)
実施例1で、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、熱重合性樹脂含浸液6を用いる以外は、実施例1と同一条件で実施例21の樹脂繊維複合材料を作製した。
(実施例22)
実施例2で、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、熱重合性樹脂含浸液6を用いる以外は、実施例2と同一条件で実施例22の樹脂繊維複合材料を作製した。
(実施例23)
実施例1で、不織布基材1を用いる代わりに、不織布基材3を用い、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、熱重合性樹脂含浸液6を用いる以外は、実施例1と同一条件で実施例23の樹脂繊維複合材料を作製した。
(実施例24)
実施例2で、不織布基材2を用いる代わりに、不織布基材4を用い、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、熱重合性樹脂含浸液6を用いる以外は、実施例2と同一条件で実施例24の樹脂繊維複合材料を作製した。
(比較例1)
実施例1で、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、熱重合性樹脂含浸液7を用いる以外は、実施例1と同一条件で比較例1の樹脂繊維複合材料を作製した。
(比較例2)
実施例2で、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、熱重合性樹脂含浸液7を用いる以外は、実施例2と同一条件で比較例2の樹脂繊維複合材料を作製した。
(比較例3)
実施例1で、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、熱重合性樹脂含浸液8を用いる以外は、実施例1と同一条件で比較例3の樹脂繊維複合材料を作製した。
(比較例4)
実施例2で、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、熱重合性樹脂含浸液8を用いる以外は、実施例2と同一条件で比較例4の樹脂繊維複合材料を作製した。
(比較例5)
実施例1で、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、熱重合性樹脂含浸液9を用いる以外は、実施例1と同一条件で比較例5の樹脂繊維複合材料を作製した。
(比較例6)
実施例2で、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、熱重合性樹脂含浸液9を用いる以外は、実施例2と同一条件で比較例6の樹脂繊維複合材料を作製した。
(比較例7)
実施例1で、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、熱重合性樹脂含浸液10を用いる以外は、実施例1と同一条件で比較例7の樹脂繊維複合材料を作製した。
(比較例8)
実施例2で、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、熱重合性樹脂含浸液10を用いる以外は、実施例2と同一条件で比較例8の樹脂繊維複合材料を作製した。
(比較例9)
実施例1で、不織布基材1を用いる代わりに、不織布基材3を用い、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、熱重合性樹脂含浸液10を用いる以外は、実施例1と同一条件で比較例9の樹脂繊維複合材料を作製した。
(比較例10)
実施例2で、不織布基材2を用いる代わりに、不織布基材4を用い、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、熱重合性樹脂含浸液10を用いる以外は、実施例2と同一条件で比較例10の樹脂繊維複合材料を作製した。
(比較例11)
実施例1で、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、熱重合性樹脂含浸液11を用いる以外は、実施例1と同一条件で比較例11の樹脂繊維複合材料を作製した。
(比較例12)
実施例2で、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、熱重合性樹脂含浸液11を用いる以外は、実施例2と同一条件で比較例12の樹脂繊維複合材料を作製した。
(比較例13)
実施例1で、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、熱重合性樹脂含浸液12を用いる以外は、実施例1と同一条件で比較例13の樹脂繊維複合材料を作製した。
(比較例14)
実施例2で、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、熱重合性樹脂含浸液12を用いる以外は、実施例2と同一条件で比較例14の樹脂繊維複合材料を作製した。
(比較例15)
実施例1で、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、熱重合性樹脂含浸液13を用いる以外は、実施例1と同一条件で比較例15の樹脂繊維複合材料を作製した。
(比較例16)
実施例2で、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、熱重合性樹脂含浸液13を用いる以外は、実施例2と同一条件で比較例16の樹脂繊維複合材料を作製した。
(比較例17)
実施例1で、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、熱重合性樹脂含浸液14を用いる以外は、実施例1と同一条件で比較例17の樹脂繊維複合材料を作製した。
(比較例18)
実施例2で、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、熱重合性樹脂含浸液14を用いる以外は、実施例2と同一条件で比較例18の樹脂繊維複合材料を作製した。
(比較例19)
実施例1で、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、樹脂含浸液1を用いる以外は、実施例1と同一条件で比較例19の樹脂繊維複合材料を作製した。
(比較例20)
実施例2で、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、樹脂含浸液1を用いる以外は、実施例2と同一条件で比較例20の樹脂繊維複合材料を作製した。
(比較例21)
実施例1で、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、樹脂含浸液2を用いる以外は、実施例1と同一条件で比較例21の樹脂繊維複合材料を作製した。
(比較例22)
実施例2で、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、樹脂含浸液2を用いる以外は、実施例2と同一条件で比較例22の樹脂繊維複合材料を作製した。
(比較例23)
実施例1で、不織布基材1を用いる代わりに、不織布基材3を用い、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、樹脂含浸液2を用いる以外は、実施例1と同一条件で比較例23の樹脂繊維複合材料を作製した。
(比較例24)
実施例2で、不織布基材2を用いる代わりに、不織布基材4を用い、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、樹脂含浸液2を用いる以外は、実施例2と同一条件で比較例24の樹脂繊維複合材料を作製した。
(比較例25)
実施例1で、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、樹脂含浸液3を用いる以外は、実施例1と同一条件で比較例25の樹脂繊維複合材料を作製した。
(比較例26)
実施例2で、熱重合性樹脂含浸液1を用いる代わりに、樹脂含浸液3を用いる以外は、実施例2と同一条件で比較例26の樹脂繊維複合材料を作製した。
試験1 樹脂繊維複合材料の厚さ
実施例1〜24および比較例1〜26の樹脂繊維複合材料の厚さを測定し、表1の試験1の欄に示した。数値の単位はmmである。
試験2 樹脂繊維複合材料の機械的強度
樹脂繊維複合材料の機械的強度の評価として、曲げ強度を測定した。実施例1〜24および比較例1〜26の樹脂繊維複合材料を、幅50mm、長さ200mmに切断し、JIS K 7171に準拠して、支点間距離150mmで3点曲げ試験を行った。測定された最大荷重を表1の試験2の欄に示した。数値の単位はNである。
表1から明らかなように、不織布基材に、熱重合性樹脂が、ポリイソシアネートとポリビニルアルコールを主成分とする熱重合性樹脂を含浸および硬化させた実施例1〜26の樹脂繊維複合材料は、熱重合性樹脂がポリビニルアルコールを含有しない比較例1〜18の樹脂繊維複合材料およびポリイソシアネートを含有しない樹脂を含浸した比較例19〜26の樹脂繊維複合材料に比べて、高い機械的強度を示した。
また、不織布基材が加熱膨張性マイクロカプセルを含有する実施例2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24の樹脂繊維複合材料は、不織布基材が加熱膨張性マイクロカプセルを含有しない樹脂繊維複合材料に比べて、厚さが厚く、低密度にもかかわらず、高い曲げ強度を示し、軽量性と機械的強度のバランスがより良好であった。
ポリイソシアネートとしてポリメリックMDIを用いた実施例1〜12の樹脂繊維複合材料は、ポリメリックMDIを用いていない実施例13〜24の樹脂繊維複合材料に比べ、高い機械的強度を示した。
ポリビニルアルコールとしてシラン変性ポリビニルアルコールを用いた実施例5〜8および実施例17〜20の樹脂繊維複合材料と、ポリビニルアルコールとしてシラン変性ポリビニルアルコールを用いていない実施例1〜4、実施例9〜16および実施例21〜24の樹脂繊維複合材料において、同一不織布基材、かつ、同一ポリイソシアネートを用いた樹脂繊維複合材料を比較すると、ポリビニルアルコールとしてシラン変性ポリビニルアルコールを用いた樹脂繊維複合材料がより高い機械的強度を示した。
以上の結果より、ガラス繊維のみ、または、ガラス繊維および有機繊維を主成分とし、湿式法で抄造されてなる不織布基材に、ポリイソシアネートとポリビニルアルコールを主成分とする熱重合性樹脂を含浸および硬化させることにより、高い機械的強度の樹脂繊維複合材料が得られることがわかる。
不織布基材に加熱膨張性マイクロカプセルを含有させ、これを加熱して膨張させた不織布基材を用いることにより、軽量性と機械的強度のバランスがより良好な樹脂繊維複合材料が得られることがわかる。
また、ポリイソシアネートとしてポリメリックMDIを用いると、より高い機械的強度の樹脂繊維複合材料が得られることがわかる。
また、ポリビニルアルコールとしてシラン変性ポリビニルアルコールを用いると、より高い機械的強度の樹脂繊維複合材料が得られることがわかる。
本発明の樹脂繊維複合材料は、軽量性と機械的強度とのバランスに優れ、構造材などに利用可能である。

Claims (4)

  1. ガラス繊維を含有する不織布基材に熱重合性樹脂を含浸および硬化してなる樹脂繊維複合材料において、該不織布基材が、ガラス繊維のみ、または、ガラス繊維および有機繊維を主成分とし、湿式法で抄造されてなる不織布であり、該熱重合性樹脂が、ポリイソシアネートとポリビニルアルコールを主成分とすることを特徴とする樹脂繊維複合材料。
  2. ポリイソシアネートがポリメリックMDIである請求項1記載の樹脂繊維複合材料。
  3. ポリビニルアルコールがシラン変性ポリビニルアルコールである請求項1または2記載の樹脂繊維複合材料。
  4. 不織布基材が、加熱膨張性マイクロカプセルをさらに含有してなる請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂繊維複合材料。
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