JP2012069468A - 丸形端子及びコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】端子強度をできるだけ向上させた丸形端子を提供する。
【解決手段】円筒状の電気接続部21の後部に、ランスと係合すると共に係合過程において回転方向の位置決めを行う係合部25が設けられた丸形端子20であって、この係合部25は、電気接続部21の円筒周壁の対向二面を略同じ寸法だけ凹ませることで形成された係合凹部23と、この係合凹部23が形成された位置に残る円筒周壁を短辺24bとし、且つ、係合凹部23の内底壁23aを長辺24aとする断面略長方形の4つの角部24cを回転モーメント発生のための力を受ける作用点とした回転方向姿勢制御部24とを有する。この回転方向姿勢制御部24は、短辺を一辺44bとし、長辺24aを他の一辺44aとする断面L字形の一対の折り曲げ片44,44を点対称姿勢で配置することで、断面略長方形に形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、丸形端子及び該丸形端子を用いたコネクタに関するものである。
車両用などに使用される多くのコネクタは、従来一般に、例えば、特許文献1に示すように、コネクタハウジングに角形の端子挿入孔を形成し、各端子挿入孔に角形の電気接続部を前部に持つ角形端子を挿入した構成となっている。しかし、角形端子を用いる場合、端子挿入孔への挿入時の端子の軸線周りの方向性の確認が必要となるのであるが、コネクタの小型化に伴って端子の小型化を図ったとき、端子が小さくなるほど挿入時の端子の方向性を確認することが困難になってきている。
それに対し、円筒形状の電線接続部を持つ丸形端子を使用したコネクタの例が、例えば、特許文献2や特許文献3において示されている。この種のコネクタでは、丸形端子の円筒形状の電気接続部の後端にコネクタハウジング側のランスが係合するようにしてあり、方向性を気にせずに、端子を端子挿入孔に挿入できるようになっている。
特開2008−65985号公報 特開平5−258795号公報 特開2008−123913号公報
ところが、前記従来の丸形端子を使用した場合でも、相手側コネクタの端子に対する方向性を確保する必要がある場合がある。例えば、相手側コネクタのオスタブ端子を丸形端子の電気接続部に受け入れて、電気接続部に内蔵した板バネで端子同士の接圧を確保するような場合、相手側コネクタのオスタブ端子に対して適正な向きとなるように、丸形端子をコネクタハウジングに組み付けておかなくてはならない。その他の場合でも、丸形端子の方向性を確保する必要がある場合が今後多く出てくる可能性がある。
しかし、端子が小型化した場合、方向性を確認しながらコネクタハウジングに端子を組み付けることは、角形端子に限らず丸形端子においても非常に困難である。
そこで、コネクタハウジングの端子挿入孔に端子を挿入する時点では、方向性を気にせずに端子を端子挿入孔に挿入することができ、端子を挿入完了した時点で、丸形端子ゆえの回転させやすさを利用して、自動的にランスの付勢力によって端子の方向性を修正できるようにしたい、という要請が出てきた。
本出願人は、そのような要請に応えるものとして、先に、図12〜図18に示すような丸形端子及びコネクタを開発した。
図12はコネクタの概略断面図、図13(a)は丸形端子の外観を示す斜視図、図13(b)はその要部の概略断面図、図14は丸形端子の側面図、図15は図14のH−H矢視拡大断面図、図16は図15のI矢視図、図17は図16のJ−J矢視断面図、図18(a)〜図18(c)は、コネクタハウジングの円形の端子挿入孔に丸形端子を挿入し、ランスの作用によって丸形端子の回転方向の位置を修正し、その上でスペーサを本係止位置まで挿入することによって、丸形端子を適正な姿勢でランスとスペーサによって二重係止するまでの過程を示す断面図である。
このコネクタは、前後方向に延びる端子挿入孔502を有したコネクタハウジング501と、該コネクタハウジング501の各端子挿入孔502に後方から挿入される端子52020と、挿入された端子520を二次係止(本係止)するスペーサ30と、からなる。コネクタハウジング501の各端子挿入孔502には、端子520が後方から端子挿入孔502の中に挿入されてきたときに端子520の後方への抜けを阻止(一次係止)する可撓性係止腕としてのランス503が設けられている。
端子挿入孔502は円形孔よりなり、端子520は、相手コネクタ側の端子と嵌合接続される電気接続部21を円筒形状とした丸形端子よりなる。
コネクタハウジング501には、端子挿入孔502の他に、外周面(本例では下面)から内部に向けてスペーサ挿入凹部35が設けられている。スペーサ30は、スペーサ挿入凹部35に対して端子520の挿入方向と交差する方向(本例では上方向)に挿入されており、スペーサ挿入凹部35に挿入された状態でコネクタハウジング501に本係止されることにより、端子520と係合して端子520の前後方向への移動を二次係止する役目を果たす。
ランス503は、端子挿入孔502の内周の上側(端子挿入孔502の断面中心の真上)に設けられており、上下方向(端子挿入孔502の半径方向=図18中矢印E方向)に撓み可能となっている。また、スペーサ30には端子挿通用の凹所(円弧状の切欠)31が設けられ、その凹所31の内底部に係合凸部33が設けられている。そして、係合凸部33の上端縁が、端子20に対する係合縁部33aとなっている。
一方、丸形端子520は、前部に、相手コネクタのオス端子を受け入れる電気接続部としての円筒形状のボックス部21を有し、ボックス部21の後側に、コネクタハウジング501のランス503と係合すると共に係合過程において丸形端子520の回転方向の位置決めを行う係合部525を有し、その更に後側に電線接続部(導体接続部26及び被覆接続部27)を有している。
丸形端子520の係合部525は、ボックス部21を構成する円筒周壁の対向二面を略同じ寸法だけ凹ませることで形成された係合凹部523と、この係合凹部523が形成された位置に残る円筒周壁を短辺524bとし係合凹部523の内底壁523aを長辺524aとする断面略長方形の4つの角部524c(図15)を回転モーメント発生のための力を受ける作用点とした回転方向姿勢制御部524と、を有している。
係合凹部523は、ランス503の可動端の係合縁部503c及びスペーサ30の係合縁部33aが嵌まることで、丸形端子520の前後方向の移動を阻止するものとして設けられており、係合凹部523の内底壁523aが、最終的にスペーサ30の係合縁部33aによって回転方向の位置決めが行われる位置決め面となっている。
また、回転方向姿勢制御部524は、ランス503の係合縁部503cが長方形断面の回転方向姿勢制御部524の角部524cに押圧接触した際の接触圧によって発生する回転モーメントにより、丸形端子520に回転方向姿勢制御のための回転を与えるものとして設けられている。
この場合、回転方向姿勢制御部524の断面は略長方形状になっており、その角部524cにランス503の係合縁部503cやスペーサ30の係合縁部33aが当たった際の当たり位置と丸形端子520の断面中心(回転方向姿勢制御部524の中心)Oとの位置関係により、回転モーメントがどの方向に働くか決まる。
このコネクタを組み立てる場合は、スペーサ30を仮係止位置に保持した状態で、コネクタハウジング501の端子挿入孔502に後方から丸形端子520を挿入する。この丸形端子520を挿入すると、電気接続部21に押されてランス503が上方に撓み、突き当たりまで端子520を挿入すると、ランス503の係合縁部503cが回転方向姿勢制御部524の角部524cに弾性反力により押圧接触する。
そして、図18(a),(b)に示すように、ランス503の押圧接触荷重Fが回転方向姿勢制御部524の角部524cに当たることで、丸形端子520に矢印C方向の回転モーメントが発生し、丸形端子520の回転方向の姿勢が修正される。図18(b)に示すように、ある程度修正された状態で、次にスペーサ30を上向きに挿入すると、スペーサ30がコネクタハウジング501に本係止されると共に、スペーサ30の係合縁部33aが回転方向姿勢制御部524の角部524cに当たることで、丸形端子520を所定の姿勢になるように回転させる。この状態で、丸形端子520の上側の係合凹部523にランス503が係合し、下側の係合凹部523にスペーサ30の係合縁部33aが係合し、丸形端子520がランス503とスペーサ30によって二重係止される。
ところで、本出願人が鋭意研究したところ、先に開発したコネクタにおいては、次のような解決すべき新たな課題があることが分かった。
即ち、図15〜図17に示すように、従来の丸形端子520では、係合部525の回転方向姿勢制御部524を、長辺524aの半分の長さのものを対向2辺544aとし短辺524bを残る連結辺544bとした断面コ字状の一対の折り曲げ片544を互いに向かい合わせて配置することで断面略長方形に形成していた。その際、前記短辺524bを、前記係合部525の前後の前記円筒周壁に連続する壁板として形成し、前記長辺524aを、前後方向の両端を前記係合部525の前後の前記円筒周壁から切り離し線544eを介して切り離した壁板とした上で該壁板(2辺544aに相当)を内側に折り曲げ部544dを介して折り曲げることで形成されていた。しかも、前記切り離し線544eの端部に、前記壁板(2辺544aに相当)の折り曲げを容易にするための前記短辺524b側に食い込む切欠544cを設けていた。
そのため、図16及び図17に示すように、折り曲げ箇所が多いために(4箇所であるために)切欠544cの存在する箇所Kが合計で8箇所になり、短辺524bと係合部525の前後の円筒周壁との実質的な連結部断面積が小さくなり、それだけ連結強度が弱くなって端子強度が低下するおそれがあることが分かった。
本発明は、上記事情を考慮し、端子強度をできるだけ向上させた丸形端子、及び、その丸形端子を使用したコネクタを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明の丸形端子は、前部に相手コネクタ側の端子と嵌合接続される円筒状の電気接続部を有し、該電気接続部の後部に、コネクタハウジング側の係止部材と係合すると共に係合過程において回転方向の位置決めを行う係合部を有し、該係合部の更に後側に電線接続部を有する丸形端子であって、前記係合部は、前記電気接続部を構成する円筒周壁の対向二面を略同じ寸法だけ凹ませることで形成され、且つ、前記係止部材が係合する係合凹部と、該係合凹部が形成された位置に残る前記円筒周壁を短辺とし、且つ、前記係合凹部の内底壁を長辺とする断面略長方形の4つの角部を回転モーメント発生のための力を受ける作用点とした回転方向姿勢制御部と、を有し、前記回転方向姿勢制御部は、前記短辺を一辺とし前記長辺を他の一辺とする断面L字形の一対の折り曲げ片を、前記長辺と長辺を向かい合わせると共に前記短辺と短辺を向かい合わせた点対称姿勢で配置することで断面略長方形に形成されており、前記短辺が、前記係合部の前後の前記円筒周壁に連続する壁板として形成され、前記長辺が、前後方向の両端を前記係合部の前後の前記円筒周壁から切り離し線を介して切り離した壁板とした上で該壁板を内側に折り曲げることで形成され、且つ、前記切り離し線の端部に、前記壁板の折り曲げを容易にするための前記短辺側に食い込む切欠が設けられていることを特徴とする。
請求項2の発明の丸形端子は、請求項1に記載の丸形端子であって、前記長辺に、前記係止部材の入り込みが可能な凹みが外側から形成されていることを特徴とする。
請求項3の発明のコネクタは、前後方向に延びる端子挿入孔を有したコネクタハウジングと、該コネクタハウジングの前記各端子挿入孔に後方から挿入される端子とからなり、前記コネクタハウジングの前記各端子挿入孔に、前記端子が後方から前記端子挿入孔の中に挿入されてきたときに端子の後方への抜けを阻止する可撓性のランスが設けられたコネクタにおいて、前記端子挿入孔が円形孔よりなると共に、前記端子が請求項1または2に記載の丸形端子よりなり、前記丸形端子の係合凹部が、前記係止部材としてのランスが嵌まることで、前記丸形端子の前後方向の移動を阻止するものとして設けられていることを特徴とする。
請求項4の発明のコネクタは、請求項3に記載のコネクタであって、前記コネクタハウジングに、該コネクタハウジングの外周面から内部に向けてスペーサ挿入凹部が設けられると共に、該スペーサ挿入凹部に前記丸形端子の挿入方向と交差する方向に前記係止部材としてのスペーサが挿入されており、該スペーサは、前記スペーサ挿入凹部に挿入された状態で前記コネクタハウジングに本係止されることにより、前記丸形端子の前記ランスと反対側に位置する係合凹部にスペーサの係合縁部を係合させて、前記丸形端子の前後方向への移動を二次係止することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、回転方向姿勢制御部を、断面L字形の一対の折り曲げ片を点対称姿勢で配置することで断面略長方形に形成しているので、折り曲げ箇所の数を減らることができる。そのため、折り曲げのための切欠の存在する箇所を減らすことができ、係合部の前後の連結強度を高めることができる。
請求項2の発明によれば、断面略長方形の回転方向姿勢制御部の長辺に外側から凹みを設けたので、その分、係止部材に対する係合凹部の係り代を大きくとることができ、係止力を高めることができる。
請求項3の発明によれば、ランスが丸形端子の係合凹部に係合する過程で丸形端子の回転方向の姿勢が自動的に修正されることになるので、方向性を気にせずに端子の挿入が容易にできるようになる。
請求項4の発明によれば、ランスとスペーサによって端子を二重に係止することができるので、より確実に端子を固定することができる。
本発明の第1実施形態の丸形端子の構成図で、(a)は外観斜視図、(b)は係合部の断面図である。 同丸形端子の側面図である。 図2のB−B矢視断面図である。 図3のD矢視図である。 同丸形端子を使用したコネクタの要部の断面図で、(a)はランスによる回転姿勢制御の初期の状態を示す断面図、(b)はランスによる回転姿勢制御がある程度進んだときの状態を示す断面図、(c)はランスの係合縁部の構成を示す拡大図である。 本発明の第1実施形態の丸形端子と第2実施形態の丸形端子の要部の構成を比較する断面図で、(a−1)は第1実施形態の丸形端子の回転方向姿勢制御部の断面図、(b−1)は同回転方向姿勢制御部をランス及びスペーサと組み合わせた状態を示す断面図、(a−2)は第2実施形態の丸形端子の回転方向姿勢制御部の断面図、(b−2)は同回転方向姿勢制御部をランス及びスペーサと組み合わせた状態を示す断面図である。 本発明の第3実施形態の丸形端子の回転方向姿勢制御部の断面図である。 本発明の第3実施形態の比較例として示す丸形端子の回転方向姿勢制御部の断面図である。 コネクタハウジングの変形例を示す断面図である。 同コネクタハウジングの要部構成を模式的に示す斜視図である。 同コネクタハウジングに丸形端子が挿入された際の作用説明のための正面から見た断面図である。 本発明の実施形態のコネクタ及び先行開発したコネクタの共通部分の概略構成を示す側断面図である。 先行開発した丸形端子の構成図で、(a)は外観斜視図、(b)は係合部の概略断面図である。 同丸形端子の側面図である。 図14のH−H矢視断面図である。 図15のI矢視図である。 図16のJ−J矢視断面図である。 先行開発したコネクタの要部の作用説明図で、(a)はコネクタハウジングの円形の端子挿入孔に丸形端子を挿入した状態を示す要部の断面図、(b)はランスの作用によって丸形端子の回転方向の位置が修正される途中の状態を示す要部の断面図、(c)はその上でスペーサを本係止位置まで挿入することによって、丸形端子を適正な姿勢でランスとスペーサによって二重係止した状態を示す要部の断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は第1実施形態の丸形端子の構成図で、図1(a)は外観斜視図、図1(b)は係合部の断面図、図2は同丸形端子の側面図、図3は図2のB−B矢視断面図、図4は図3のD矢視図、図5は同丸形端子を使用したコネクタの要部の断面図で、図5(a)はランスによる回転姿勢制御の初期の状態を示す断面図、図5(b)はランスによる回転姿勢制御がある程度進んだときの状態を示す断面図、図5(c)はランスの係合縁部の構成を示す拡大図である。コネクタの概要については図12を参照し、スペーサ30の構成については図18を参照する。
図1〜図4に示すように、この実施形態の丸形端子20は、前部に相手コネクタ側の端子と嵌合接続される円筒状の電気接続部21を有し、該電気接続部21の後部に、コネクタハウジング1(図4、図12参照)側の係止部材(ランス3やスペーサ30)と係合すると共に、係合過程において回転方向の位置決めを行う係合部25を有し、該係合部25の更に後側に電線接続部(導体接続部26及び被覆接続部27)を有している。
係合部25は、電気接続部21を構成する円筒周壁の対向二面を略同じ寸法だけ凹ませることで形成され、且つ、係止部材(ランス3やスペーサ30)が係合する係合凹部23と、この係合凹部23が形成された位置に残る前記円筒周壁を短辺24bとし、且つ、係合凹部23の内底壁23aを長辺24aとする断面略長方形の4つの角部24cを回転モーメント発生のための力を受ける作用点とした回転方向姿勢制御部24とを有している。
回転方向姿勢制御部24は、短辺24bを一辺44bとし長辺24aを他の一辺44aとする断面L字形の一対の折り曲げ片44,44を、長辺24aと長辺24aを向かい合わせると共に短辺24bと短辺24bを向かい合わせた点対称姿勢で配置することで断面略長方形に形成されている。また、短辺24aは、係合部25の前後の前記円筒周壁に連続する壁板として形成され、長辺24aは、前後方向の両端を係合部25の前後の円筒周壁から切り離し線44eを介して切り離した壁板とした上で該壁板を内側に折り曲げ部44dを介して折り曲げることで形成されている。しかも、切り離し線44eの端部には、壁板の折り曲げを容易にするための短辺24b側に食い込む切欠44cが設けられている。
このように、丸形端子20の回転方向姿勢制御部24を、断面L字形の一対の折り曲げ片44,44を点対称姿勢で配置することで断面略長方形に形成している場合、折り曲げ箇所の数を減らることができる。そのため、折り曲げのための切欠44cの存在する箇所A(図1(b)中符号Aで示す箇所)を減らすことができ、その分だけ短辺24bと係合部25の前後の円筒周壁との実質的な連結部断面積を大きくすることができて、係合部25の前後の連結強度を高めることができる。
次に、この丸形端子20を用いて構成したコネクタについて述べる。
このコネクタは、図12に示すように、前後方向に延びる端子挿入孔2を有したコネクタハウジング1と、このコネクタハウジング1の各端子挿入孔2に後方から挿入される丸形端子20と、挿入された端子20を二次係止(本係止)するスペーサ30(係止部材)と、からなる。コネクタハウジング1の各端子挿入孔2には、端子20が後方から端子挿入孔2の中に挿入されてきたときに端子20の後方への抜けを阻止(一次係止)する可撓性係止腕としてのランス3(係止部材)が設けられている。
ランス3は、端子挿入孔2の内周の上側(端子挿入孔2の断面中心の真上)に設けられており、上下方向(端子挿入孔2の半径方向=図5中矢印E方向)に撓み可能となっている。
端子挿入孔2が円形孔よりなる点は先行開発したコネクタと同じであり、異なるのは次の点である。即ち、ランス3の係合縁部3pは、ランス3の撓み方向(図5中矢印E方向)と直交する方向に沿って延びており、且つ、丸形端子20の回転方向における両側に傾斜面(後述する3a、3b)を有すると共に、端子挿入孔2の中心に対応する幅方向中央に頂点3aを有する断面山形に形成されている。
特に、上記傾斜面は、頂点3aの近くに設けられた急斜面3bと、該急斜面3bに滑らかに連続し頂点3aから離れる方向に急斜面3bより緩やかな角度で傾斜して延びる緩斜面3cと、を備えている。ここで、頂点3aは円弧状に形成されている。また、急斜面3bの鉛直線となす角度をθ1、緩斜面3cの鉛直線となす角度をθ2とすると、θ1>θ2となっている。なお、図5(c)中のL1、L2は、急斜面3b及び緩斜面3cの接線である。
このコネクタを組み立てる場合は、スペーサ30を仮係止位置に保持した状態で、コネクタハウジング1の端子挿入孔2に後方から丸形端子20を挿入する。この丸形端子20を挿入すると、電気接続部21に押されてランス3が上方に撓み、突き当たりまで端子20を挿入すると、ランス3の係合縁部3pが回転方向姿勢制御部24の角部24cに弾性反力により押圧接触する。
そして、図5(a),(b)に示すように、ランス3の押圧接触荷重Fが回転方向姿勢制御部24の角部24cに作用することで、丸形端子20に回転モーメントが発生し、丸形端子20の回転方向の姿勢が修正される。図5(b)のようにある程度修正された状態で、次にスペーサ30を上向きに挿入すると、スペーサ30がコネクタハウジング1に本係止されると共に、スペーサ30の係合縁部33aが回転方向姿勢制御部24の角部24cに当たることで、丸形端子20を所定の姿勢になるように回転させる。この状態で、丸形端子20の上側の係合凹部23にランス3が係合し、下側の係合凹部23にスペーサ30の係合縁部33aが係合し、丸形端子20がランス3とスペーサ30によって二重係止される。従って、確実に端子20を固定することができる。
この動作の際、ランス3は、斜めに傾いた姿勢の回転方向姿勢制御部24の上端の角部24cに当たって押圧荷重Fを加えることで、回転方向姿勢制御部24に回転モーメントを発生させ、回転方向姿勢制御部24を水平方向に沿った姿勢に向けて制御する。
本コネクタでは、ランス3の断面山形の係合縁部3pの傾斜面を、一定の角度の傾斜面としていず、頂点3aに近い位置の急斜面3bと、頂点3aから遠い位置の緩斜面3cとで構成しているので、図5(a)に示すように、丸形端子20の回転方向の姿勢により、回転方向姿勢制御部24の回転角度(水平線に対する角度)が大きいときには、回転方向姿勢制御部24の上端の角部24cは、ランス3の係合縁部3pの幅方向中央の頂点3aに近い急斜面3bに当たり、急斜面3bから回転モーメント発生のための荷重N1を受ける。このときの荷重N1の方向は、急斜面3bに垂直な方向であるから、水平に近い角度となる。
また、図5(b)に示すように、回転方向姿勢制御部24の回転角度(水平線に対する角度)が小さくなるに従い、回転方向姿勢制御部24の上端の角部24cが緩斜面3cに当たるようになり、回転方向姿勢制御部24の角部24cは緩斜面3cから回転モーメント発生のための荷重N2を受けるようになる。この段階での荷重の方向は、緩斜面3cに垂直な方向であるから、(a)のときより鉛直に近い角度になる。
従って、回転方向姿勢制御部24の回転が進んで、回転モーメントPの発生方向が変化して行っても、その変化に追従するように、ランス3から回転方向姿勢制御部24に作用する荷重N1、N2の方向が変化することになり、荷重のかかる方向と回転モーメントが発生する方向ができるだけ近い関係に保たれることになり、回転方向姿勢制御部24に十分な回転力を発生させることができて、最後まで(水平な姿勢に近くなるまで)回転方向姿勢制御部24を回転させることができるようになる。
その結果、ランス3による丸形端子20の回転姿勢制御をスムーズに確実に行うことができて、コネクタの組立の確実化と容易化を図ることが可能となる。
次に、図6を参照して第2実施形態の丸形端子120について説明する。
図6(a−1)に示す第1実施形態の丸形端子20のように、回転方向姿勢制御部24の長辺24aが短辺24bに対してほぼ直角に設定されている場合、ランス3やスペーサ30の係合凹部23に対する係り代が、ランス3やスペーサ30が長辺24aに当接するまでの距離で決まるので、あまり大きくとれない。そこで、この第2実施形態の丸形端子120では、長辺24aの短辺24aに対する曲げ角度αを90°より小さく設定し、長辺24aに相当する位置に凹み125を設けた。このようにすることにより、第1実施形態の長辺24aの位置より第2実施形態の長辺24aの位置を内側に引っ込めることができるので、その分だけ係合凹部23の係り代を増やすことができる。図6(a−2),(b−2)に示すように増える分をdで示す。従って、この係り代が増える分だけランス3やスペーサ133を奥に進入させることができ、係止力をアップさせることができる。なお、ここで、スペーサ133の係合縁部133aも、ランス3にならって断面山形に形成している。
次に、図7を参照して第3実施形態の丸形端子220について説明する。
この第3実施形態の丸形端子220では、回転方向姿勢制御部224の長辺24aの中央部に谷形の凹み225を設けている。このように凹み225を設けた場合も第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、図8の比較例に示すように、先行開発品の丸形端子と同じ構造の回転方向姿勢制御部324を構成する長辺の中央部に谷形の凹み325を設けた場合も、係り代の増大の点については同じ効果が得られる。
図9〜図11は丸形端子を挿入するコネクタハウジング1の端子挿入孔2の変形例を示している。
この例のように、端子挿入孔2の内底面に長手方向に沿って断面V字形や断面矩形の溝2aを設けることにより、端子挿入孔2の内径より小さい丸形端子20の電線接触部21の円筒周壁を、溝2aの2つのエッジ部2cで位置決めすることができる。従って、端子挿入孔2内で丸形端子20の軸がぶれてしまうのを防ぐことができ、丸形端子20が回転する際の回転軸を安定させることができる。従って、回転しやすい状態で支持することができ、回転方向の姿勢制御が容易になる。
1 コネクタハウジング
2 端子挿入孔
3 ランス
20,120,220 丸形端子
21 電気接触部
23 係合凹部
23a 底壁面
24,124,224 回転方向姿勢制御部
24a 長辺
24b 短辺
24c 角部
25 係合部
30 スペーサ
35 スペーサ挿入凹部
44 L字形の折り曲げ片
125,225 凹み

Claims (4)

  1. 前部に相手コネクタ側の端子と嵌合接続される円筒状の電気接続部を有し、該電気接続部の後部に、コネクタハウジング側の係止部材と係合すると共に係合過程において回転方向の位置決めを行う係合部を有し、該係合部の更に後側に電線接続部を有する丸形端子であって、
    前記係合部は、前記電気接続部を構成する円筒周壁の対向二面を略同じ寸法だけ凹ませることで形成され、且つ、前記係止部材が係合する係合凹部と、該係合凹部が形成された位置に残る前記円筒周壁を短辺とし、且つ、前記係合凹部の内底壁を長辺とする断面略長方形の4つの角部を回転モーメント発生のための力を受ける作用点とした回転方向姿勢制御部と、を有し、
    前記回転方向姿勢制御部は、前記短辺を一辺とし前記長辺を他の一辺とする断面L字形の一対の折り曲げ片を、前記長辺と長辺を向かい合わせると共に前記短辺と短辺を向かい合わせた点対称姿勢で配置することで断面略長方形に形成されており、
    前記短辺が、前記係合部の前後の前記円筒周壁に連続する壁板として形成され、
    前記長辺が、前後方向の両端を前記係合部の前後の前記円筒周壁から切り離し線を介して切り離した壁板とした上で該壁板を内側に折り曲げることで形成され、且つ、前記切り離し線の端部に、前記壁板の折り曲げを容易にするための前記短辺側に食い込む切欠が設けられていることを特徴とする丸形端子。
  2. 請求項1に記載の丸形端子であって、
    前記回転方向姿勢制御部の長辺に、前記係止部材の入り込みが可能な凹みが外側から形成されていることを特徴とする丸形端子。
  3. 前後方向に延びる端子挿入孔を有したコネクタハウジングと、該コネクタハウジングの前記各端子挿入孔に後方から挿入される端子とからなり、前記コネクタハウジングの前記各端子挿入孔に、前記端子が後方から前記端子挿入孔の中に挿入されてきたときに端子の後方への抜けを阻止する可撓性のランスが設けられたコネクタにおいて、
    前記端子挿入孔が円形孔よりなると共に、前記端子が請求項1または2に記載の丸形端子よりなり、
    前記丸形端子の係合凹部が、前記係止部材としてのランスが嵌まることで、前記丸形端子の前後方向の移動を阻止するものとして設けられていることを特徴とするコネクタ。
  4. 請求項3に記載のコネクタであって、
    前記コネクタハウジングに、該コネクタハウジングの外周面から内部に向けてスペーサ挿入凹部が設けられると共に、該スペーサ挿入凹部に前記丸形端子の挿入方向と交差する方向に前記係止部材としてのスペーサが挿入されており、
    該スペーサは、前記スペーサ挿入凹部に挿入された状態で前記コネクタハウジングに本係止されることにより、前記丸形端子の前記ランスと反対側に位置する係合凹部にスペーサの係合縁部を係合させて、前記丸形端子の前後方向への移動を二次係止することを特徴とするコネクタ。
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