JP2012068552A - レンズ鏡筒の直進案内機構 - Google Patents

レンズ鏡筒の直進案内機構 Download PDF

Info

Publication number
JP2012068552A
JP2012068552A JP2010214727A JP2010214727A JP2012068552A JP 2012068552 A JP2012068552 A JP 2012068552A JP 2010214727 A JP2010214727 A JP 2010214727A JP 2010214727 A JP2010214727 A JP 2010214727A JP 2012068552 A JP2012068552 A JP 2012068552A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical axis
axis direction
lens barrel
guide
movable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2010214727A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiji Suzuki
利治 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoya Corp filed Critical Hoya Corp
Priority to JP2010214727A priority Critical patent/JP2012068552A/ja
Publication of JP2012068552A publication Critical patent/JP2012068552A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

【課題】簡単かつ光軸方向にコンパクトな構造で、直進移動部材の光軸方向移動量を大きくさせることが可能なレンズ鏡筒の直進案内機構を提供する。
【解決手段】固定部材に対して回転可能に支持された回転環の回転によって光軸方向に直進移動される直進移動部材を有するレンズ鏡筒において、光軸方向に直進移動可能で、回転環が回転するとき固定部材及び直進移動部材に対して光軸方向に相対移動する可動直進案内部材を備え、該可動直進案内部材に直進移動部材を光軸方向に直進案内する可動案内部を設け、固定部材に、直進移動部材を光軸方向に直進案内する固定案内部を設け、可動案内部により直進案内される直進移動部材の移動範囲と、固定案内部により直進案内される直進移動部材の移動範囲を、一部重複させて互いに異ならせたことを特徴とする直進案内機構。
【選択図】図1

Description

本発明は、レンズ鏡筒を構成する直進案内機構に関する。
レンズ鏡筒において、レンズ群などの光学要素を保持する部材に対して、光軸方向への直進案内を行う直進案内機構と、カム環などの回転環との組み合わせによって光軸方向移動を行わせることが一般に行われている。
特開2004-151710号公報
レンズ鏡筒における直進案内機構は、直進案内をする側の直進案内部材(例えば直進案内環)に、光軸方向へ延びるガイド面を有する長溝やガイドキーなどの部位を設け、直進案内を受ける側の直進移動部材(例えば直進移動環)に、このガイド面に対して摺動可能に接する摺動部を設けるというのが一般的な構造である。直進移動部材の移動量の上限は直進案内部材上のガイド面の長さによって決まり、ガイド面の長さは直進案内部材の光軸方向長さに制約される。つまり、直進案内部材の光軸方向長以上の移動量を直進移動部材に与えることができないため、直進移動部材の移動量の大きさと直進案内部材の光軸方向のコンパクト化はトレードオフの関係にあった。例えば、ズームレンズの高変倍化を図るべく各レンズ群の移動距離を大きくさせようとすると、該レンズ群に対する直進案内を行う直進案内部材の光軸方向サイズが大きく(長く)なり、レンズ鏡筒のコンパクト化、特に光軸方向における薄型化が制約される。逆に、光軸方向サイズの小さい(短い)直進案内部材では、大きな移動量を与えることができなかった。
本発明は、以上の問題意識に基づきなされたものであり、簡単かつ光軸方向にコンパクトな構造でありつつ、直進移動部材に対して大きな光軸方向移動量を与えることが可能なレンズ鏡筒の直進案内機構を得ることを目的とする。
本発明は、固定部材に対して回転可能に支持された回転環の回転によって光軸方向に直進移動される直進移動部材を有するレンズ鏡筒において、光軸方向に直進移動可能で、回転環が回転するとき固定部材及び直進移動部材に対して光軸方向に相対移動する可動直進案内部材を備え、該可動直進案内部材に直進移動部材を光軸方向に直進案内する可動案内部を設け、固定部材に、直進移動部材を光軸方向に直進案内する固定案内部を設け、可動案内部により直進案内される直進移動部材の移動範囲と、固定案内部により直進案内される直進移動部材の移動範囲を、一部重複させて互いに異ならせたことを特徴としている。
直進移動部材と可動直進案内部材はそれぞれ、撮像光学系を構成する光学要素を保持していることが好ましい。
本発明は収納状態からズーム撮影域へ繰出可能なズームレンズ鏡筒の直進案内機構に好適である。ズームレンズ鏡筒に適用した場合、レンズ鏡筒の収納状態では可動案内部と固定案内部の両方で直進移動部材を直進案内し、ズーム撮影域において、固定案内部が単独で直進移動部材を直進案内する状態と、可動案内部が単独で直進移動部材を直進案内する状態が切り替わるようにするとよい。この直進案内の切り替え時には、直進移動部材に対する可動案内部と固定案内部の一方の直進案内が解除されるタイミングよりも、可動案内部と固定案内部の他方による直進案内が開始されるタイミングを早く設定することが好ましい。
また、ズームレンズ鏡筒に適用した場合、レンズ鏡筒が収納状態からズーム撮影域に移行するときに、回転環が固定部材に対して回転しながら光軸方向前方に移動されるようにした上で、固定部材に光軸方向へ直進移動可能に支持され、回転環と共に光軸方向に移動される中間直進案内部材を備え、該中間直進案内部材を介して可動直進案内部材を光軸方向に直進案内することが好ましい。
回転環は、例えば、可動直進案内部材に設けたカムフォロアが係合する第1のカム溝と、直進移動部材に設けたカムフォロアが係合する第2のカム溝を有するカム環とすることができる。
光軸を囲む環状の固定環と、該固定環の光軸方向後部を塞ぐ蓋状体によって固定部材を構成し、該固定部材に設ける固定案内部は、蓋状体から光軸方向前方に向けて突設された前方突出突起として構成することが好ましい。直進移動部材には、前方突出突起を挿脱可能な開口を光軸方向後端部に有する光軸方向溝を形成し、この光軸方向溝と前方突出突起の係合によって直進移動部材を直進案内することが好ましい。固定部材を構成する蓋状体は、例えば、光軸上に撮像素子を保持する撮像素子保持部材である。
前方突出突起を挿脱させる光軸方向溝の開口を、光軸方向後方に進むにつれて徐々に溝幅を大きくするテーパー開口とすることにより、該光軸方向溝から外れた状態の前方突出突起をスムーズに挿入させることができる。また、前方突出突起の光軸方向前端部に、先端に進むにつれて徐々に幅を小さくするテーパー先端部を形成することによっても、同様の効果を得ることができる。
可動直進案内部材は、光軸を囲む筒状部と、該筒状部の内側に設けたフランジ部を有し、該フランジ部から光軸方向後方に向けて突設された後方突出突起によって可動案内部を構成することが好ましい。直進移動部材には、後方突出突起を挿脱可能な開口を光軸方向前端部に有する光軸方向溝を形成し、この光軸方向溝と後方突出突起の係合によって直進移動部材を直進案内することが好ましい。
後方突出突起を挿脱させる光軸方向溝の開口を、光軸方向前方に進むにつれて徐々に溝幅を大きくするテーパー開口とすることにより、該光軸方向溝から外れた状態の後方突出突起をスムーズに挿入させることができる。また、後方突出突起の光軸方向後端部に、先端に進むにつれて徐々に幅を小さくするテーパー先端部を形成することによっても、同様の効果を得ることができる。
本発明によれば、可動直進案内部材の可動案内部や固定部材の固定案内部の個々の光軸方向長さよりも大きい光軸方向移動量を直進移動部材に与えることが可能であるため、簡単かつ光軸方向にコンパクトな構造でありながら、直進移動部材に対して大きな光軸方向移動量を与えることが可能なレンズ鏡筒の直進案内機構が得られる。
本発明による直進案内機構を備えたズームレンズ鏡筒の一実施形態を示すズーム撮影領域(上半部がワイド端で下半部がテレ端)における断面図である。 同ズームレンズ鏡筒の収納状態における断面図である。 第2繰出筒の展開平面図である。 2群支持枠の展開平面図である。 カム環の展開平面図である。 撮像素子ホルダの展開平面図である。 ズームレンズ鏡筒の収納状態における2群支持枠の直進案内機構の展開平面図である。 ズームレンズ鏡筒のワイド端における2群支持枠の直進案内機構の展開平面図である。 ズームレンズ鏡筒のワイド端とテレ端の間における2群支持枠の直進案内機構の展開平面図である。 ズームレンズ鏡筒のテレ端における2群支持枠の直進案内機構の展開平面図である。
図1及び図2は、本発明による直進案内機構を備えた一実施形態であるズームレンズ鏡筒10を示している。ズームレンズ鏡筒10の撮像光学系は、物体(被写体)側から順に第1レンズ群LG1、シャッタS、第2レンズ群LG2、第3レンズ群LG3、ローパスフィルタ25及び撮像素子26を備えている。以下の説明中で光軸方向とは、この撮影光学系の光軸Oと平行な方向を意味し、前方とは光軸方向の前方(被写体側)、後方とは光軸方向の後方(像面側)を意味する。
ズームレンズ鏡筒10において、ハウジング(固定環)22と撮像素子ホルダ(蓋状体)23は、光軸方向の移動も回転も行わない固定部材であり、ねじ留めや接着などの手段で互いに固定されている。あるいは、ハウジング22と撮像素子ホルダ23を一部材として一体に成形する態様としてもよい。ハウジング22は光軸Oを囲む環状をなし、撮像素子ホルダ23はハウジング22の後部を塞ぐ蓋状体である。撮像素子ホルダ23のうち光軸Oが通る中央部分には、撮像面(受光面)を前方に向けて撮像素子26が支持され、撮像素子26の前部にはローパスフィルタ25が固定されている。ハウジング22の内側には、可動部材として、カム環(回転環)11、第2繰出筒(可動直進案内部材)12、第1繰出筒(中間直進案内部材)13、カム環結合環14、2群支持枠(直進移動部材)15及び3群支持枠16が支持されている。
第3レンズ群LG3を保持する3群支持枠16は、図示を省略する直進ガイド機構によって、ハウジング22及び撮像素子ホルダ23に対して光軸方向に直進移動可能に支持されており、図示を省略するAFモータの駆動力によって前後に駆動される。
ズームレンズ鏡筒10は2段繰出式のレンズ鏡筒であり、第2繰出筒12と第1繰出筒13はそれぞれ、ズームレンズ鏡筒10における2つの繰出段部の外周面を構成する同心状の筒状部12a、13aを有している。後述するように、カム環11の回転に応じて第2繰出筒12と第1繰出筒13が光軸方向に相対移動して、筒状部12aと筒状部13aの光軸方向の重畳量を変化させる。
カム環11は、ハウジング22の内周面に形成したカム環ガイド溝22aに対して摺動可能に嵌るガイド突起11aを有している。カム環ガイド溝22aは、光軸Oに対して傾斜するリード溝部22a1と、該リード溝部22a1の前端部に接続する光軸Oを中心とした環状溝部22a2とを有している。カム環11の後端部に形成したギヤ11bに対してズームギヤ17が噛合し、ズームギヤ17は不図示のズームモータの駆動力によって回転される。カム環11は、ズームギヤ17とギヤ11bを介してズームモータの駆動力を受けて回転されると、ズームレンズ鏡筒10の収納状態(図2)からズーム撮影域(図1)までの間は、ガイド突起11aがリード溝部22a1の案内を受けて回転しながら光軸方向に移動し、ズーム撮影域(図1)では、ガイド突起11aが環状溝部22a2の案内を受けて光軸方向の定位置で回転される。カム環11にはカム環結合環14が固定される。
第1繰出筒13は、カム環11の外側に位置しており、ハウジング22に形成された光軸方向の直進案内溝22bに対して直進案内突起13bを摺動可能に係合させることで、ハウジング22に対して光軸方向に相対移動可能に直進案内されている。第1繰出筒13は、カム環結合環14の外周面に設けた回転案内爪14aと回転案内爪13cの摺接関係によって、カム環11に対して相対回転は可能で光軸方向に共に移動するように結合(バヨネット結合)されている。つまり、カム環11と第1繰出筒13とカム環結合環14は、光軸方向には共に移動し、ハウジング22に対して光軸方向に直進案内された第1繰出筒13に対してカム環11及びカム環結合環14が相対回転可能という関係になっている。
第1レンズ群LG1を保持する第2繰出筒12は、第1繰出筒13を介して光軸方向に直進案内される。第1繰出筒13の筒状部13aの内周面には、光軸方向への長溝である直進案内溝13dが形成されている。第2繰出筒12の筒状部12aの後端部には直進案内突起12bが設けられ、直進案内突起12bを直進案内溝13dに対して摺動可能に係合させることで、第2繰出筒12は第1繰出筒13に対して光軸方向に相対移動可能に直進案内されている。
第2繰出筒12は、直進案内突起12bの後方に位置して内径方向に突出する1群用カムフォロアCF1を有し、この1群用カムフォロアCF1が、カム環11の外周面に形成した1群制御カム溝(第1のカム溝)CG1に摺動可能に係合している。第2繰出筒12は第1繰出筒13を介して光軸方向に直進案内されているため、カム環11が回転すると、1群制御カム溝CG1の形状に従って、第2繰出筒12すなわち第1レンズ群LG1が光軸方向へ所定の軌跡で移動する。なお、カム環11の外周面上に位置する1群制御カム溝CG1は、図5や図7〜図10では図示が省略されている。
第2レンズ群LG2を保持する2群支持枠15は、第2繰出筒12と撮像素子ホルダ23の2つの部材によって(またがって)、光軸方向へ直進移動可能に案内される。第2繰出筒12には、筒状部12aの内側に、第1レンズ群LG1を保持する筒内フランジ部12cが設けられ、筒内フランジ部12cから後方に向けて可動直進案内突起(可動案内部、後方突出突起)12dが突設されている。図3に示すように、可動直進案内突起12dは、光軸Oを中心とする周方向に略等間隔で3つ設けられている。3つの可動直進案内突起12dはそれぞれ、光軸Oと略平行な一対のガイド面を両側に有する幅一定の定幅ガイド部12eと、この定幅ガイド部12eから可動直進案内突起12dの先端部(光軸方向後端部)に進むにつれて徐々に幅を小さくするテーパー先端部12fを有している。なお、第2繰出筒12の外周面上に位置する直進案内突起12bは、図3や図7〜図10では図示が省略されている。
撮像素子ホルダ23には、前方に向けて固定直進案内突起(固定案内部、前方突出突起)23aが突設されている。図6に示すように、固定直進案内突起23aは、光軸Oを中心とする周方向に略等間隔で3つ設けられている。3つの固定直進案内突起23aはそれぞれ、光軸Oと略平行な一対のガイド面を両側に有する幅一定の定幅ガイド部23bと、この定幅ガイド部23bから固定直進案内突起23aの先端部(光軸方向前端部)に進むにつれて徐々に幅を小さくするテーパー先端部23cを有している。
2群支持枠15は、光軸Oを囲む筒状部15aと、その内側に位置し第2レンズ群LG2を保持する筒内フランジ部15bを有する。図4に示すように、2群支持枠15の筒状部15aの外周面には、第1直進案内溝(光軸方向溝)15cと第2直進案内溝(光軸方向溝)15dがそれぞれ周方向に略等間隔で3つずつ、交互に形成されている。なお、図2では第1直進案内溝15cと第2直進案内溝15dを同一断面上に表しているが、実際には、図4に示すように筒状部15a上での第1直進案内溝15cと第2直進案内溝15dの形成領域は異なる。
第1直進案内溝15cは、光軸方向の前後端部がいずれも筒状部15aの端面に開口された光軸方向への長溝となっており、撮像素子ホルダ23に対する2群支持枠15の光軸方向の相対位置変化に応じて、撮像素子ホルダ23の固定直進案内突起23aが第1直進案内溝15cに対して光軸方向に摺動可能に係合する状態(図1の上半断面、図2、図7、図8及び図9)と、該第1直進案内溝15cから固定直進案内突起23aが後方に離脱した状態(図1の下半断面、図10)とに変化する。固定直進案内突起23aは筒状部15aの外面形状に沿う湾曲断面に形成されており、固定直進案内突起23aが第1直進案内溝15cに係合する状態では、該第1直進案内溝15cの対向する一対の側面に対して定幅ガイド部23bの両側面が摺動可能に接する。これにより、固定直進案内突起23aと第1直進案内溝15cの係合状態では、2群支持枠15は撮像素子ホルダ23の固定直進案内突起23a(定幅ガイド部23b)によって光軸方向に移動可能に直進案内される。第1直進案内溝15cの光軸方向後端の開口部は、光軸方向後方に進むにつれて徐々に溝幅を広くするテーパー開口部15eとなっている。このテーパー開口部15eとテーパー先端部23cによって、第1直進案内溝15cから離脱した状態の固定直進案内突起23aを、該第1直進案内溝15cに対して後方からスムーズに挿入させることができる。スムーズな挿入を行わせるためには、第1直進案内溝15cと固定直進案内突起23aの両方にテーパー形状(テーパー開口部15eとテーパー先端部23c)を設けることが好ましいが、そのいずれか一方のみにテーパー形状を設ける態様でも、所定の効果を得ることができる。
第1直進案内溝15cと同様に、第2直進案内溝15dは、光軸方向の前後端部がいずれも筒状部15aの端面に開口された光軸方向への長溝となっており、第2繰出筒12に対する2群支持枠15の光軸方向の相対位置変化に応じて、可動直進案内突起12dが第2直進案内溝15dに対して光軸方向に摺動可能に嵌る状態(図1の下半断面、図2、図7、図9及び図10)と、該第2直進案内溝15dから可動直進案内突起12dが前方に離脱した状態(図1の上半、図8)とに変化する。可動直進案内突起12dは筒状部15aの外面形状に沿う湾曲断面に形成されており、可動直進案内突起12dが第2直進案内溝15dに係合する状態では、該第2直進案内溝15dの対向する一対の側面に対して定幅ガイド部12eの両側面が摺動可能に接する。これにより、可動直進案内突起12dと第2直進案内溝15dの係合状態では、2群支持枠15は第2繰出筒12の可動直進案内突起12d(定幅ガイド部12e)によって光軸方向に相対移動可能に直進案内される。第2直進案内溝15dの光軸方向前端の開口部は、光軸方向前方に進むにつれて徐々に溝幅を広くするテーパー開口部15fとなっている。このテーパー開口部15fとテーパー先端部12fによって、第2直進案内溝15dから離脱した状態の可動直進案内突起12dを、該第2直進案内溝15dに対して前方からスムーズに挿入させることができる。スムーズな挿入を行わせるためには、第2直進案内溝15dと可動直進案内突起12dの両方にテーパー形状(テーパー開口部15fとテーパー先端部12f)を設けることが好ましいが、そのいずれか一方のみにテーパー形状を設ける態様でも、所定の効果を得ることができる。
2群支持枠15に形成する第1直進案内溝15cと第2直進案内溝15dはそれぞれ、光軸方向の前後両端部が開口された形状であるが、第1直進案内溝15cについては、固定直進案内突起23aが挿脱される後端部のみが開口し、前端部が閉じた形状とすることも可能であり、第2直進案内溝15dについては、可動直進案内突起12dが挿脱される前端部のみが開口し、後端部が閉じた形状とすることも可能である。但し、前端部や後端部が閉じた形状の溝を形成するためには、当該溝の前後端部を閉じるための肉厚が必要になり、2群支持枠15の筒状部15aの光軸方向長が大きくなる。そのため、小型化(光軸方向の薄型化)の観点からは、本実施形態のように前後両端部ともに開口された第1直進案内溝15cと第2直進案内溝15dとして形成することが好ましい。
以上のようにして、2群支持枠15は、第2繰出筒12の可動直進案内突起12dと撮像素子ホルダ23の固定直進案内突起23aを用いて光軸方向に直進案内される。詳細は後述するが、可動直進案内突起12dによって直進案内される2群支持枠15の移動範囲と、固定直進案内突起23aによって直進案内される2群支持枠15の移動範囲が、一部で重複し残りの領域では異なっており、可動直進案内突起12dと固定直進案内突起23aの個々の長さよりも大きい光軸方向移動量を2群支持枠15に与えることが可能となっている。なお、図7〜図10では、2群支持枠15の直進案内機構を構成する第1直進案内溝15c、第2直進案内溝15d、可動直進案内突起12d及び固定直進案内突起23aについては、部材の重畳関係に関わりなく実線で表している。
2群支持枠15は、筒状部15aの外周面上に外径方向に突出する2群用カムフォロアCF2を有し、この2群用カムフォロアCF2が、カム環11の内周面に形成した2群制御カム溝(第2のカム溝)CG2に摺動可能に係合している。図4と図5に示すように、2群用カムフォロアCF2と2群制御カム溝CG2はそれぞれ、光軸方向に離間する前後一対を1セットとして、周方向に位置を異ならせて3セット形成されている。2群支持枠15は、第2繰出筒12の可動直進案内突起12dと撮像素子ホルダ23の固定直進案内突起23aによって光軸方向に直進案内されているため、カム環11が回転すると、2群制御カム溝CG2の形状に従って、2群支持枠15すなわち第2レンズ群LG2が光軸方向へ所定の軌跡で移動する。図5、図7〜図10には、2群制御カム溝CG2の基礎軌跡を一点鎖線で示しており、この基礎軌跡上の「R」、「W」、「T」はそれぞれ、ズームレンズ鏡筒10の収納状態、ワイド端、テレ端における2群用カムフォロアCF2の位置を表している。
2群支持枠15は、筒状部15aの前端付近に、シャッタSを有するシャッタブロック30を支持している。図示を省略しているが、シャッタブロック30はシャッタSの他に、開口径を変化させる可変絞りを備えている。図1と図2から分かるように、シャッタブロック30は、2群支持枠15内で光軸方向に移動可能に支持されており、ズームレンズ鏡筒10の収納状態(図2)では、シャッタブロック30が筒内フランジ部15bに接近する方向に後退移動され、その後退したスペースに第1レンズ群LG1の一部が進入することで、ズームレンズ鏡筒10の収納長を短くさせる。このとき、シャッタS(及び可変絞り)は開かれて、第2レンズ群LG2との干渉を防ぐ。
以上のズームレンズ鏡筒10において、ガイド突起11aとカム環ガイド溝22a、直進案内溝22bと直進案内突起13b、直進案内溝13dと直進案内突起12b、1群用カムフォロアCF1と1群制御カム溝CG1については、その数や配置を省略して説明したが、これらの各要素は、光軸Oを中心とする周方向に略等間隔で3つ設けることが望ましい。
以上の構造からなるズームレンズ鏡筒10は次のように動作する。図2に示す鏡筒収納状態では、カム環11(カム環結合環14含む)、第2繰出筒12、第1繰出筒13、2群支持枠15及び3群支持枠16といった可動部材がそれぞれ光軸方向の最も後方の位置にあり、図1に示す撮影状態(ズーム撮影域)よりも光軸方向の光学系の長さ(第1レンズ群LG1の物体側の面から撮像素子26の撮像面までの距離)が短くなっている。このとき、図7に示すように、撮像素子ホルダ23の固定直進案内突起23aは、その略全体(全長)が2群支持枠15の第1直進案内溝15cに係合し、第2繰出筒12の可動直進案内突起12dは、その略全体(全長)が2群支持枠15の第2直進案内溝15dに係合している。よって2群支持枠15は、固定直進案内突起23a(定幅ガイド部23b)と第1直進案内溝15c、可動直進案内突起12d(定幅ガイド部12e)と第2直進案内溝15dの両方の相対摺動によって光軸方向に直進案内される。換言すれば、鏡筒収納状態では、2群支持枠15に対する2つの直進案内部(固定直進案内突起23aと第1直進案内溝15c、可動直進案内突起12dと第2直進案内溝15d)の直進案内範囲が互いに重複(オーバーラップ)している。
鏡筒収納状態において撮影状態への移行信号(例えば、ズームレンズ鏡筒10が搭載されるカメラに設けたメインスイッチのオン)が入力されると、ズームモータが鏡筒繰出方向に駆動され、ズームギヤ17とギヤ11bを介して回転力が伝えられたカム環11が、カム環ガイド溝22aのリード溝部22a1とガイド突起11aの関係によって、ハウジング22に対して回転しながら光軸方向前方へ繰り出される。第1繰出筒13はカム環11と共に前方へ直進移動する。カム環11が回転すると、その外側では、第1繰出筒13を介して直進案内された第2繰出筒12が、1群用カムフォロアCF1と1群制御カム溝CG1の関係によって光軸方向に所定の軌跡で移動される。また、カム環11が回転すると、その内側では、固定直進案内突起23aと可動直進案内突起12dを介して直進案内された2群支持枠15が、2群用カムフォロアCF2と2群制御カム溝CG2の関係によって、カム環11に対して第2繰出筒12とは異なる所定の軌跡で光軸方向に移動される。
具体的には、鏡筒収納状態からの繰出動作では、第2繰出筒12は、前方への回転繰出を行うカム環11に対して、さらに光軸方向前方に相対移動される。この第2繰出筒12の前方移動によって、可動直進案内突起12dが第2直進案内溝15d内を前方へ向けて摺動移動し、可動直進案内突起12dと第2直進案内溝15dの係合量が徐々に小さくなる。一方、2群制御カム溝CG2の「R」と「W」の間の基礎軌跡から分かるように、2群支持枠15は鏡筒収納状態からの繰出動作においてカム環11に対して後方に相対移動されるが、ハウジング22に対するカム環11の前方繰出量はそれよりも大きい。そのため、2群支持枠15もハウジング22と撮像素子ホルダ23に対しては相対的に前方へ移動する。これにより、撮像素子ホルダ23に設けた固定直進案内突起23aと第1直進案内溝15cの係合量が徐々に小さくなる。
図1の上半断面及び図8に示すように、ズームレンズ鏡筒10が収納状態からワイド端に達するまでの間に、可動直進案内突起12dが第2直進案内溝15dから前方に離脱する。一方、固定直進案内突起23aと第1直進案内溝15cの係合は維持されており、2群支持枠15の直進案内は、固定直進案内突起23aと第1直進案内溝15cの係合関係のみで行われるようになる。つまり、2群支持枠15に対する2つの直進案内部(固定直進案内突起23aと第1直進案内溝15c、可動直進案内突起12dと第2直進案内溝15d)における直進案内の重複状態が解除される。
鏡筒収納状態からの第1レンズ群LG1と第2レンズ群LG2の繰出量はそれぞれ、前者が、ハウジング22に対するカム環11の前方移動量と、該カム環11に対する第2繰出筒12のカム繰出量との合算値として決まり、後者が、ハウジング22に対するカム環11の前方移動量と、該カム環11に対する2群支持枠15のカム繰出量との合算値として決まる。ズーミングは、この第1レンズ群LG1と第2レンズ群LG2が互いの空気間隔を変化させながら撮影光軸Oに沿って移動することにより行われる。図1の上半断面に示すワイド端の繰出状態からさらにズームモータを望遠方向(鏡筒収納状態からワイド端までの繰出時と同じ方向)に駆動させると、やがて図1の下半断面に示すテレ端の繰出状態となる。このワイド端からテレ端までのズーム撮影域では、カム環11はカム環ガイド溝22aの環状溝部22a2に案内されて光軸方向の一定位置で回転を行い、光軸方向へは進退しない。
ワイド端の状態からカム環11が望遠方向に回転すると、2群制御カム溝CG2の「W」と「T」の間の基礎軌跡から分かるように、2群支持枠15は、カム環11や撮像素子ホルダ23に対して前方に相対移動し、固定直進案内突起23aと第1直進案内溝15cの係合量が徐々に小さくなる。一方、第2繰出筒12は1群制御カム溝CG1の案内を受けてカム環11に対して後方に若干量相対移動し、2群支持枠15の前方移動と合わせて、可動直進案内突起12dが第2直進案内溝15dに接近し、やがて図9に示すように、可動直進案内突起12dが第2直進案内溝15dに対して前方から再係合する。この再係合に際しては、可動直進案内突起12dの先端に形成したテーパー先端部12fと第2直進案内溝15dのテーパー開口部15fとの関係によって、引っ掛かりを生じずにスムーズに係合させることができる。図9の状態では、2群支持枠15に対する2つの直進案内部(固定直進案内突起23aと第1直進案内溝15c、可動直進案内突起12dと第2直進案内溝15d)の直進案内範囲が互いに重複している。
カム環11が図9の位置からさらに望遠方向に回転すると、図1の下半断面や図10に示すように、2群支持枠15がカム環11や撮像素子ホルダ23に対してさらに前方に相対移動し、第1直進案内溝15cが固定直進案内突起23aに対して前方に離脱する(係合が解除される)。つまり、2群支持枠15に対する2つの直進案内部(固定直進案内突起23aと第1直進案内溝15c、可動直進案内突起12dと第2直進案内溝15d)による直進案内の重複状態が再度解除される。一方、第2繰出筒12はカム環11に対して前方に相対移動するが、2群支持枠15の前方移動量の方が大きいため、可動直進案内突起12dと第2直進案内溝15dの係合状態は維持され、この係合量を大きくしていく。図1の下半断面や図10に示すように、テレ端では、2群支持枠15に対する直進案内は、可動直進案内突起12dと第2直進案内溝15dの係合のみで行われ、撮像素子ホルダ23(固定直進案内突起23a)は2群支持枠15の直進案内に関与しない。
テレ端からワイド端方向へのカム環11の回転が行われると、2群支持枠15の後方移動に伴って、固定直進案内突起23aに対する係合解除状態にある第1直進案内溝15cが固定直進案内突起23aに接近し、やがて図9のように、第1直進案内溝15cの後端側から固定直進案内突起23aが再係合する(2群支持枠15に対する2つの直進案内部の直進案内範囲が重複する)。このとき、固定直進案内突起23aの先端に形成したテーパー先端部23cと第1直進案内溝15cのテーパー開口部15eとの関係によって、引っ掛かりを生じずにスムーズに係合させることができる。図9の位置からさらにカム環11がワイド端方向に回転されると、第1直進案内溝15cと固定直進案内突起23aの係合量が大きくなる一方で、可動直進案内突起12dが第2直進案内溝15dから前方に離脱する。
つまり、2群支持枠15は、ズームレンズ鏡筒10がワイド端からテレ端に移行する途中で、撮像素子ホルダ23の固定直進案内突起23aによって直進案内される状態から、第2繰出筒12の可動直進案内突起12dによって直進案内される状態に切り替わり、ズームレンズ鏡筒10がテレ端からワイド端に移行する途中では逆に、第2繰出筒12の可動直進案内突起12dによって直進案内される状態から、撮像素子ホルダ23の固定直進案内突起23aによって直進案内される状態に切り替わる。図9に示すように、この直進案内の担当部材の切り替えのタイミングは、第2直進案内溝15dへの可動直進案内突起12dの係合(進入)が生じた後で固定直進案内突起23aが第1直進案内溝15cから離脱するように、および、第1直進案内溝15cへの固定直進案内突起23aの係合(進入)が生じた後で、可動直進案内突起12dが第2直進案内溝15dから離脱するように、すなわち固定直進案内突起23aと可動直進案内突起12dの両方が対応の直進案内溝15c、15dから同時に離脱しないように設定されている。換言すれば、ズーム撮影域における2群支持枠15の光軸方向の移動範囲のうち、撮像素子ホルダ23(固定直進案内突起23a)によって直進案内がなされる範囲の一部と、第2繰出筒12(可動直進案内突起12d)によって直進案内がなされる範囲の一部が互いに重複(オーバーラップ)した関係にあり、2群支持枠15に対する直進案内の担当部材の切り替えは、この重複部分において行われる。これにより、直進案内の担当部材を撮像素子ホルダ23から第2繰出筒12に(あるいはその逆に)切り替える際に、2群支持枠15に対する直進案内が途切れることがなく、スムーズな動作を達成できる。
撮影状態(ズーム撮影域)から収納状態への移行信号(例えば、カメラのメインスイッチのオフ)が入力されると、ズームモータが鏡筒収納方向に駆動され、ズームレンズ鏡筒10は前述した繰出動作とは逆の動作を行って図2及び図7に示す収納状態に戻る。前述のように、ワイド端(図1の上半断面及び図8)では、2群支持枠15の直進案内は固定直進案内突起23aと第1直進案内溝15cの係合関係で行われ、第2繰出筒12は直進案内に関与していないが、ワイド端からの鏡筒収納方向への動作の途中で、可動直進案内突起12dが第2直進案内溝15dに対して前方から係合し、これ以降は収納状態になるまで、各直進案内溝15c、15dに対して対応する直進案内突起23a、12dが共に係合した(2群支持枠15に対する2つの直進案内部の直進案内範囲が重複した)状態が維持される。
第3レンズ群LG3を支持する3群支持枠16は、以上のズームモータによる第1レンズ群LG1及び第2レンズ群LG2の駆動とは独立して、AFモータによって光軸方向に前後移動させることができる。そして、光学系がワイド端からテレ端までのズーム撮影域にあるとき、測距手段によって得られた被写体距離情報に応じてAFモータを駆動することにより、第3レンズ群LG3が光軸方向に移動してフォーカシングが実行される。
以上のように本実施形態のズームレンズ鏡筒10では、2群支持枠15を光軸方向に案内する手段を、それぞれが異なる部分的な直進案内範囲を持つ二部材、すなわち固定直進案内突起23aを有する撮像素子ホルダ23と、可動直進案内突起12dを有する第2繰出筒12に分け、これらの分割された部分的直進案内部(固定直進案内突起23aと可動直進案内突起12d)を相互補完的に機能させることで、ひとつの直進案内機構として成立させている。この構成によると、個々の直進案内突起23a、12dが担当する光軸方向の直進案内量(各直進案内突起23a、12dの光軸方向長さ)は、2群支持枠15の全体移動量よりも小さくて済むため、2群支持枠15の移動量に比して、直進案内機構の光軸方向サイズを小型化することができる。逆に言えば、直進案内機構の光軸方向サイズに制約されることなく、より大きな光軸方向移動量を2群支持枠15に与えることができる。2群支持枠15は第2レンズ群LG2を保持しており、その光軸方向移動量を大きく設定することでズームレンズ鏡筒10の高変倍化などに効果がある。直進案内機構の光軸方向サイズの小型化は、図2に示す鏡筒収納状態でのズームレンズ鏡筒10の収納長の短縮を可能にする。つまり、収納状態ではコンパクトでありながら2群支持枠15(第2レンズ群LG2)の繰出量を大きくさせることができる。
また、本実施形態のズームレンズ鏡筒10では、2群支持枠15の直進案内を行う第2繰出筒12と撮像素子ホルダ23はいずれも、2群支持枠15の直進案内以外の機能を有する複合機能部材であり、2群支持枠15の直進案内のみを行う単機能部材を不要としたことで、部品点数の削減、構造の簡略化が達成される。具体的には、従来知られている直進案内構造として、カム環11と共に光軸方向へ移動する直進案内環をカム環11の内側に設け、この直進案内環によって2群支持枠15を直進案内するようなタイプがある。これに対し、本実施形態では、このような直進案内環は不要であり、第1レンズ群LG1を保持する光学要素保持部材である第2繰出筒12と、撮像素子26を保持する撮像素子ホルダ23のみによって2群支持枠15の直進案内が実現されている。カム環11と共に光軸方向へ移動する直進案内環を設けないことで、その分だけカム環11の光軸方向における長さを大きくすることができ、該カム環11に支持される各レンズ群の移動距離を大きくさせることが可能となる。逆に言えば、各レンズ群に所定の移動距離を与えるためのカム環11ユニットの光軸方向長さは短くなるので、光学系のスペックが同等のレンズ鏡筒であれば、従前よりも鏡筒収納時における薄型化を図ることができる。また、直進案内を行う2部材のうち固定直進案内突起23aを有する撮像素子ホルダ23は、ハウジング22と共にズームレンズ鏡筒10の本体部を構成する固定部材であるから、上記のような直進案内環による直進案内構造に比して、2群支持枠15に対する支持強度の面でも優れている。
以上、図示実施形態に基づき説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。例えば、実施形態では、2群支持枠15の外周面に直進案内溝15c、15dを形成し、これに係合する直進案内突起23a、12dを撮像素子ホルダ23と第2繰出筒12に形成しているが、溝と突起の関係を逆にすることもできる。例えば、直進案内突起23a、12dの表面上に光軸方向の長溝を形成し、この長溝に係合可能な突起を2群支持枠15側に設ける構造にしても成立する。
また、実施形態のズームレンズ鏡筒10は、第2繰出筒12とハウジング22の間に第1繰出筒13を有する2段繰出タイプの鏡筒であり、第1繰出筒13を介して第2繰出筒12の直進案内を行う構造であるが、第1繰出筒13に相当する繰出段部を省略し、第2繰出筒12が直接的にハウジング22による直進案内を受ける構造とすることも可能である。この場合、カム環11はハウジング22に対する光軸方向移動を行わず、常に光軸方向の定位置で回転するように構成してもよい。
10 ズームレンズ鏡筒
11 カム環(回転環)
12 第2繰出筒(可動直進案内部材)
12b 直進案内突起
12d 可動直進案内突起(可動案内部、後方突出突起)
12e 定幅ガイド部
12f テーパー先端部
13 第1繰出筒(中間直進案内部材)
13b 直進案内突起
13d 直進案内溝
14 カム環結合環
15 2群支持枠(直進移動部材)
15c 第1直進案内溝(光軸方向溝)
15d 第2直進案内溝(光軸方向溝)
15e 15f テーパー開口部
16 3群支持枠
17 ズームギヤ
22 ハウジング(固定部材、固定環)
22b 直進案内溝
23 撮像素子ホルダ(固定部材、蓋状体)
23a 固定直進案内突起(固定案内部、前方突出突起)
23b 定幅ガイド部
23c テーパー先端部
30 シャッタブロック
CF1 1群用カムフォロア
CF2 2群用カムフォロア
CG1 1群制御カム溝(第1のカム溝)
CG2 2群制御カム溝(第2のカム溝)
LG1 第1レンズ群
LG2 第2レンズ群
LG3 第3レンズ群
O 光軸
S シャッタ

Claims (13)

  1. 固定部材に対して回転可能に支持された回転環の回転によって光軸方向に直進移動される直進移動部材を有するレンズ鏡筒において、
    光軸方向に直進移動可能で、上記回転環が回転するとき上記固定部材及び直進移動部材に対して光軸方向に相対移動する可動直進案内部材を備え、該可動直進案内部材に上記直進移動部材を光軸方向に直進案内する可動案内部を設け、
    上記固定部材に、上記直進移動部材を光軸方向に直進案内する固定案内部を設け、
    上記可動案内部により直進案内される上記直進移動部材の移動範囲と、上記固定案内部により直進案内される上記直進移動部材の移動範囲を、一部重複させて互いに異ならせたことを特徴とするレンズ鏡筒の直進案内機構。
  2. 請求項1記載のレンズ鏡筒の直進案内機構において、上記直進移動部材と上記可動直進案内部材はそれぞれ、撮像光学系を構成する光学要素を保持していることを特徴とするレンズ鏡筒の直進案内機構。
  3. 請求項1または2記載のレンズ鏡筒は収納状態からズーム撮影域へ繰出可能なズームレンズ鏡筒であり、レンズ鏡筒の収納状態では上記可動案内部と上記固定案内部の両方で上記直進移動部材を直進案内し、
    レンズ鏡筒のズーム撮影域において、上記固定案内部が単独で上記直進移動部材を直進案内する状態と、上記可動案内部が単独で上記直進移動部材を直進案内する状態が切り替わることを特徴とするレンズ鏡筒の直進案内機構。
  4. 請求項3記載のレンズ鏡筒の直進案内機構において、上記ズーム撮影域における直進案内の切り替え時には、上記直進移動部材に対する上記可動案内部と固定案内部の一方の直進案内が解除されるタイミングよりも、上記直進移動部材に対する上記可動案内部と固定案内部の他方による直進案内が開始されるタイミングの方が早いことを特徴とするレンズ鏡筒の直進案内機構。
  5. 請求項3または4記載のレンズ鏡筒の直進案内機構において、上記回転環は、レンズ鏡筒が上記収納状態からズーム撮影域になるとき上記固定部材に対して回転しながら光軸方向前方に移動し、
    上記固定部材に光軸方向へ直進移動可能に支持され、上記回転環と共に光軸方向に移動される中間直進案内部材を備え、上記可動直進案内部材は、該中間直進案内部材を介して光軸方向に直進案内されていることを特徴とするレンズ鏡筒の直進案内機構。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項記載のレンズ鏡筒の直進案内機構において、上記回転環は、上記可動直進案内部材に設けたカムフォロアが係合する第1のカム溝と、上記直進移動部材に設けたカムフォロアが係合する第2のカム溝を有するカム環であることを特徴とするレンズ鏡筒の直進案内機構。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項記載のレンズ鏡筒の直進案内機構において、上記固定部材は、光軸を囲む環状の固定環と、該固定環の光軸方向後部を塞ぐ蓋状体を有し、上記固定案内部は、該蓋状体から光軸方向前方に向けて突設された前方突出突起であり、
    上記直進移動部材は、該前方突出突起を挿脱可能な開口を光軸方向後端部に有する光軸方向溝を有することを特徴とするレンズ鏡筒の直進案内機構。
  8. 請求項7記載のレンズ鏡筒の直進案内機構において、上記蓋状体は、光軸上に撮像素子を保持する撮像素子保持部材であることを特徴とするレンズ鏡筒の直進案内機構。
  9. 請求項7または8記載のレンズ鏡筒の直進案内機構において、上記光軸方向溝の開口は、光軸方向後方に進むにつれて徐々に溝幅を大きくするテーパー開口であることを特徴とするレンズ鏡筒の直進案内機構。
  10. 請求項7ないし9のいずれか1項記載のレンズ鏡筒の直進案内機構において、上記前方突出突起は、光軸方向の前端部に、先端に進むにつれて徐々に幅を小さくするテーパー先端部が形成されていることを特徴とするレンズ鏡筒の直進案内機構。
  11. 請求項1ないし10のいずれか1項記載のレンズ鏡筒の直進案内機構において、上記可動直進案内部材は、光軸を囲む筒状部と、該筒状部の内側に設けたフランジ部を有し、上記可動案内部は、該フランジ部から光軸方向後方に向けて突設された後方突出突起であり、
    上記直進移動部材は、該後方突出突起を挿脱可能な開口を光軸方向前端部に有する光軸方向溝を有することを特徴とするレンズ鏡筒の直進案内機構。
  12. 請求項11記載のレンズ鏡筒の直進案内機構において、上記光軸方向溝の開口は、光軸方向前方に進むにつれて徐々に溝幅を大きくするテーパー開口であることを特徴とするレンズ鏡筒の直進案内機構。
  13. 請求項11または12記載のレンズ鏡筒の直進案内機構において、上記後方突出突起は、光軸方向の後端部に、先端に進むにつれて徐々に幅を小さくするテーパー先端部が形成されていることを特徴とするレンズ鏡筒の直進案内機構。
JP2010214727A 2010-09-27 2010-09-27 レンズ鏡筒の直進案内機構 Withdrawn JP2012068552A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010214727A JP2012068552A (ja) 2010-09-27 2010-09-27 レンズ鏡筒の直進案内機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010214727A JP2012068552A (ja) 2010-09-27 2010-09-27 レンズ鏡筒の直進案内機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012068552A true JP2012068552A (ja) 2012-04-05

Family

ID=46165885

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010214727A Withdrawn JP2012068552A (ja) 2010-09-27 2010-09-27 レンズ鏡筒の直進案内機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012068552A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017173860A (ja) * 2012-07-23 2017-09-28 株式会社ニコン レンズ鏡筒および撮像装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0289012A (ja) * 1988-09-26 1990-03-29 Asahi Optical Co Ltd ズームレンズ鏡筒
JP2007004038A (ja) * 2005-06-27 2007-01-11 Funai Electric Co Ltd 光学ユニット
JP2009020250A (ja) * 2007-07-11 2009-01-29 Nidec Copal Corp レンズ駆動装置
JP2010008744A (ja) * 2008-06-27 2010-01-14 Hoya Corp レンズ鏡筒の光量調節ユニット支持構造

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0289012A (ja) * 1988-09-26 1990-03-29 Asahi Optical Co Ltd ズームレンズ鏡筒
JP2007004038A (ja) * 2005-06-27 2007-01-11 Funai Electric Co Ltd 光学ユニット
JP2009020250A (ja) * 2007-07-11 2009-01-29 Nidec Copal Corp レンズ駆動装置
JP2010008744A (ja) * 2008-06-27 2010-01-14 Hoya Corp レンズ鏡筒の光量調節ユニット支持構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017173860A (ja) * 2012-07-23 2017-09-28 株式会社ニコン レンズ鏡筒および撮像装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4969863B2 (ja) レンズ鏡筒
JP5015201B2 (ja) レンズ鏡筒の直進案内機構
JP2008026508A (ja) レンズ鏡筒
JP4959246B2 (ja) レンズ鏡筒
JP5214549B2 (ja) レンズ鏡筒の回転繰出構造
JP4763342B2 (ja) レンズ鏡筒及び撮像装置
JP3842087B2 (ja) ズームレンズ鏡胴
JP5959996B2 (ja) レンズ鏡筒
JP5143644B2 (ja) レンズ鏡筒の遮光部材支持構造
JPS63271306A (ja) ズ−ムレンズ付沈胴式カメラ
US7773313B2 (en) Cam mechanism of a retractable zoom lens
JP2011007906A (ja) レンズ鏡筒の繰出収納構造
JP2012068552A (ja) レンズ鏡筒の直進案内機構
JP5525971B2 (ja) レンズ鏡胴及び撮像装置
JP2010156767A (ja) レンズ鏡筒および撮像装置
JP2010008745A (ja) レンズ鏡筒のカムフォロア収納構造
JP4937651B2 (ja) レンズ鏡筒
JP4763341B2 (ja) レンズ鏡筒及び撮像装置
JP2006243769A (ja) レンズ鏡筒
JP5248670B2 (ja) レンズ鏡筒の直進案内機構
JP5073716B2 (ja) レンズ鏡筒の回転環組付構造
US8867152B2 (en) Optical barrel and optical apparatus
JP5349855B2 (ja) レンズ鏡筒
JP3882842B2 (ja) レンズ鏡筒及び撮像装置
JP2016122118A (ja) ズームレンズ鏡筒

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130703

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140710

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140722

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140917

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150113

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20150130

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20150304