JP2012068290A - レンズ鏡胴 - Google Patents

レンズ鏡胴 Download PDF

Info

Publication number
JP2012068290A
JP2012068290A JP2010210615A JP2010210615A JP2012068290A JP 2012068290 A JP2012068290 A JP 2012068290A JP 2010210615 A JP2010210615 A JP 2010210615A JP 2010210615 A JP2010210615 A JP 2010210615A JP 2012068290 A JP2012068290 A JP 2012068290A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cam
groove
lens
barrel
lens barrel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010210615A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Fujita
高志 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Opto Inc
Original Assignee
Konica Minolta Opto Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Opto Inc filed Critical Konica Minolta Opto Inc
Priority to JP2010210615A priority Critical patent/JP2012068290A/ja
Publication of JP2012068290A publication Critical patent/JP2012068290A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】カム溝の傾斜を緩くすることができる鏡筒を有するレンズ鏡胴を提供する。
【解決手段】回転移動する第1鏡筒13と、一体的に直進移動する直進筒と、直進筒に設けた第1カム溝を貫通して第1鏡筒13の駆動溝13cと係合する第1カムピンを有し、第1鏡筒13の回転により回転移動する第2鏡筒と、第1鏡筒13に設けた第2カム溝13dと係合する第2カムピンを有し、第1鏡筒13の回転により移動する第3鏡筒と、を備え、駆動溝13cは、第1駆動溝13c1と、第2駆動溝13c2と、第1駆動溝13c1の端部と該第2駆動溝13c2の端部を結ぶ第3駆動溝13c3とから形成され、一方の第2カム溝13dの一端13d1は第3駆動溝13c3の撮像面側を通って第1駆動溝13c1の近傍に配置され、他方の第2カム溝13dの他端13d2は第3駆動溝13c3の被写体側を通って第2駆動溝13c2の近傍に配置されている。
【選択図】図6

Description

本発明はカムによって駆動されるレンズ鏡胴に関する。
デジタルカメラ等にズームレンズが搭載される場合、ズームレンズを内蔵したレンズ鏡胴は全長が長くなるので、携帯性を考慮して非使用時にはカメラボディ内に収納できる沈胴式のレンズ鏡胴が従来より用いられている。このようなレンズ鏡胴は複数の鏡筒が重なり合って伸縮する。
ズームレンズは、広角端から望遠端への変倍に際して複数の可動レンズがレンズ間隔を変化させながら光軸方向に移動する。ズーム比が高倍率であると3数以上の可動レンズが用いられ、各々の可動レンズは複雑な移動をする。このため、可動レンズを保持する鏡枠をカム駆動することが多く、このようなレンズ鏡胴は多くの特許公報に開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1のレンズ鏡胴においては、固定された固定枠2と、固定枠2の内側に位置し不図示のロングギヤによって駆動され固定枠2に対して回転しながら光軸方向に移動する回転枠3と、回転枠3の内側に位置して回転枠3と一体的に組み立てられ、固定枠2により回転が阻止されながら光軸方向に直進移動する移動枠4とが設けられている。また、移動枠4の内側に位置し移動枠4に設けたカム溝4cを貫通して回転枠3に設けた直進溝3cと係合するカムフォロワ41を有し回転枠3の回転により回転すると共にカム溝4cに基づいて光軸方向に移動するカム枠4と、移動枠4の内側に位置し回転枠3に設けたカム溝3dと係合するカムフォロワ42を有し移動枠4により回転が阻止されながら回転枠3の回転によりカム溝3dに基づいて光軸方向に移動する三群用直進枠7とが設けられている。そして、カム枠4により一群レンズ及び二群レンズを光軸方向に移動させ、三群用直進枠7によって三群レンズを光軸方向に移動させている。
このように複数の可動レンズを移動させる構成は、多数の特許公報に開示されている。
特開2010−134324号公報
特許文献1のレンズ鏡胴の回転枠3においては上記の如く直進溝3cとカム溝3dを有する。この直進溝3cとカム溝3dに関する図は記載されていないが、回転枠3の内周壁を平面に展開すると、例えば図7の如くなる。直進溝3cとカム溝3dは円周方向に等分して3本設けられているのが一般的であり、これらは交互に配置されている。
カム溝3dの形状は使用するズームレンズにより様々な形状になるが、ズームレンズによっては可動レンズの光軸方向の移動量が大きい場合がある。このような場合には、カム溝3dの傾斜がきつくなって円滑な作動が困難になるので、カム溝3dを円周方向にも伸ばして傾斜を緩めた形状にすることが望ましい。しかし、図7の如く、隣り合うカム溝3dの間に直進溝3cが設けられていると、カム溝3dを円周方向に120度以上に伸ばすことはできない。そこで、回転枠3の外径を拡大すれば、カム溝3dを円周方向により伸ばすことができ、カム溝3dの傾斜を緩くすることができる。しかし、このようにした場合は、レンズ鏡胴が太くなり、好ましくない。また、可動レンズの光軸方向の移動量が格別に大きくなくても、カム溝3dの傾斜をできるだけ緩めた形状にすることが、抵抗が少なく円滑に作動するので好ましい。
本発明はかかる問題に鑑みてなされたものであり、複数のカム溝と複数の駆動溝(直進溝)を円周方向に交互に配置した場合に、カム溝の円周方向の長さを従来より長く形成することができる鏡筒を有し、可動レンズを円滑に作動させることができるレンズ鏡胴を提案することを発明の目的とする。
上記目的は下記に記載した発明により達成される。
1.固定された固定筒と、
前記固定筒の内側に位置し、前記固定筒に対して回転しながら光軸方向に移動する第1鏡筒と、
前記第1鏡筒の内側に位置し、前記固定筒により回転が阻止されながら前記第1鏡筒と一体的に直進移動する直進筒と、
前記直進筒の内側に位置し、前記直進筒に設けた第1カム溝を貫通して前記第1鏡筒に設けた駆動溝と係合する第1カムピンを有し、前記第1鏡筒の回転により回転しながら前記カム溝に基づいて光軸方向に移動する第2鏡筒と、
前記直進筒の内側に位置し、前記第1鏡筒に設けた第2カム溝と係合する第2カムピンを有し、前記直進筒により回転が阻止されながら前記第1鏡筒の回転により前記第2カム溝に基づいて光軸方向に移動する第3鏡筒と、
を備え、
前記第2鏡筒及び前記第3鏡筒によって第1可動レンズ及び第2可動レンズをそれぞれ光軸方向に移動させるレンズ鏡胴であって、
前記駆動溝と前記第2カム溝は前記第1鏡筒に複数本形成されて円周方向に交互に配置され、
前記駆動溝は、光軸と平行で撮像面側に位置する第1駆動溝と、光軸と平行で被写体側に位置する第2駆動溝と、該第1駆動溝の端部と該第2駆動溝の端部を結ぶ第3駆動溝とからクランク状に形成され、
隣り合う一方の前記第2カム溝の一端は前記第3駆動溝の撮像面側を通って前記第1駆動溝の近傍に配置され、隣り合う他方の前記第2カム溝の他端は前記第3駆動溝の被写体側を通って前記第2駆動溝の近傍に配置されていることを特徴とするレンズ鏡胴。
2.前記第3駆動溝は光軸と直交していることを特徴とする前記1に記載のレンズ鏡胴。
3.前記第3駆動溝は光軸に対して傾斜していることを特徴とする前記1に記載のレンズ鏡胴。
4.ズームレンズを有して沈胴状態から広角端へ繰り出されるレンズ鏡胴であって、
沈胴状態から広角端へ繰り出されるまでの間に、前記第1カムピンは前記第3駆動溝の中を移動することを特徴とする前記1〜3の何れか1項に記載のレンズ鏡胴。
5.前記第2鏡筒は前記第3鏡筒より被写体側に位置していることを特徴とする前記1〜4の何れか1項に記載のレンズ鏡胴。
6.前記第2鏡筒は最も被写体側に位置する第1可動レンズを光軸方向に移動させることを特徴とする前記1〜5の何れか1項に記載のレンズ鏡胴。
7.前記第3鏡筒は前記第1可動レンズより撮像面側に位置する第2可動レンズを光軸方向に移動させることを特徴とする前記6に記載のレンズ鏡胴。
本発明のレンズ鏡胴によれば、複数のカム溝と複数の駆動溝を円周方向に等分に且つ交互に配置した場合に、カム溝の円周方向の長さを例えば三等分なら120度以上に形成してカム溝の傾斜を緩くすることができる鏡筒を有し、可動レンズを円滑に作動させることができる。
沈胴状態のレンズ鏡胴の断面図である。 広角端に繰り出されたレンズ鏡胴の断面図である。 望遠端に繰り出されたレンズ鏡胴の断面図である。 レンズ鏡胴後部の分解斜視図である。 レンズ鏡胴前部の分解斜視図である。 第1カム筒の内周面の展開図である。 特許文献1における回転枠3の内周面の展開図である。
本発明のレンズ鏡胴について図1〜6を参照して説明する。
図1は沈胴状態のレンズ鏡胴の断面図、図2は広角端に繰り出されたレンズ鏡胴の断面図、図3は望遠端に繰り出されたレンズ鏡胴の断面図、図4はレンズ鏡胴後部の分解斜視図、図5はレンズ鏡胴前部の分解斜視図、図6は第1カム筒の内周面の展開図である。
本レンズ鏡胴に搭載される撮像レンズはズームレンズであって、第1レンズ群L1、第2レンズ群L2、第3レンズ群L3及び第4レンズ群L4から構成される。そして、変倍時には各レンズ群が群間距離を変化させながら光軸Oの方向に移動し、合焦時には第4レンズ群L4が光軸Oの方向に移動する。
次に、本発明に係わる第1レンズ群L1、第2レンズ群L2及び第3レンズ群L3を移動させる構成を説明する。
なお、以下の説明において前部若しくは前方とは被写体側を意味し、後部若しくは後方は撮像面側を意味する。
レンズ鏡胴の後部には変倍時にも合焦時にも移動しない保持板11と固定筒12(特許請求の範囲における固定筒に相当する。以下の他の部材は括弧内に名称のみ記す。)が一体的に結合されている。保持板11は不図示の撮像素子を保持し、固定筒12は後述する各種の鏡筒や鏡枠等を保持する。レンズ鏡胴をカメラボディに装着するときには保持板11をカメラボディに固定する。
固定筒12の内側には固定筒12に対して回転しながら光軸Oの方向に移動する第1カム筒13(第1鏡筒)が設けられている。第1カム筒13の外周面後方には歯車13aが形成され、歯車13aは固定筒12に配置された長歯車14と歯合している。また、第1カム筒13の外周面には円周方向に120度間隔で等分に3個配置された(以下、三等配と称す)カムピン13bが突出し、カムピン13bは固定筒12の内周面に三等配のカム溝12aと係合している。従って、不図示のズームモータによって長歯車14が回転すると、第1カム筒13は歯車13aを介して回転し、カムピン13bを介してカム溝12aに基づいて光軸Oの方向に移動する。
第1カム筒13の内側には固定筒12により回転が阻止されながら第1カム筒13と共に移動する第1直進筒15(直進筒)が設けられている。第1直進筒15は第1カム筒13と一体的に組み立てられ、互いに回転自在であるが、光軸Oの方向に分離することはない。第1直進筒15の外周面後方には回転阻止部15aが三等配に突出し、回転阻止部15aは固定筒12の内周面に三等配に光軸Oと平行に設けた直進溝12bと係合している。従って、第1カム筒13が回転しながら光軸Oの方向に移動するとき、第1直進筒15は回転阻止部15aを介して直進溝12bにより回転が阻止され、第1カム筒13の移動に伴って直進移動のみを行う。
第1直進筒15の内側には回転しながら光軸Oの方向に移動する第2カム筒16(第2鏡筒)が設けられている。更に、第2カム筒16の内側には第2カム筒16と一体的に組み立てられた第3カム筒17が設けられている。第2カム筒16の外周面後部には第3カム筒17に植設されたカムピン18(第1カムピン)が三等配に立設し、カムピン18は第2カム筒16に設けた貫通孔16aを貫通し、更に第1直進筒15に設けたカム溝15b(第1カム溝)を貫通して第1カム筒13に設けた駆動溝13c(駆動溝)と係合している。従って、第1カム筒13が回転すると、駆動溝13cはカムピン18を回転させ、カムピン18はカム溝15bに基づいて光軸Oの方向に移動する。従って、カムピン18の回転移動により第2カム筒16及び第3カム筒17は光軸Oの方向に回転移動する。
第3カム筒17の内側には第1直進筒15により回転が阻止されながら第2カム筒16及び第3カム筒17と共に移動する第2直進筒19が設けられている。第2直進筒19は第3カム筒17と一体的に組み立てられ、互いに回転自在であるが、光軸Oの方向に分離することはない。第2直進筒19の外周面後方には回転阻止部19aが三等配に突出し、回転阻止部19aは第1直進筒15の内周面に光軸Oと平行に三等配に設けた直進溝15cと係合している。従って、第2直進筒19は第2カム筒16及び第3カム筒17が回転しながら光軸Oの方向に移動するとき、第2直進筒19は回転阻止部19aを介して直進溝15cにより回転が阻止され、第2カム筒16及び第3カム筒17の移動に伴って直進移動のみを行う。
第2直進筒19の内側には第1レンズ群L1(第1可動レンズ)を保持する第1鏡枠21が設けられている。第1鏡枠21は後方に腕部21aが三等配に延在し、腕部21aの後部21bにはカムピン21cが立設している。そして、後部21bが第2直進筒19に設けた長溝19bに係合し、カムピン21cが第3カム筒17に設けたカム溝17aに係合している。従って、第1鏡枠21は後部21bを介して長溝19bにより回転が阻止されると共に、第3カム筒17の回転によりカムピン21cを介してカム溝17aに基づいて直進移動する。
第2直進筒19の内側には第2レンズ群L2を保持する第2鏡枠22が設けられている。第2鏡枠22は外周面に角形の突部22aが三等配に立設し、更に突部22aにカムピン22bが立設している。そして、突部22aが第2直進筒19に設けた長溝19cに係合し、カムピン22bが第3カム筒17に設けたカム溝17bに係合している。従って、第2鏡枠22は突部22aを介して長溝19cにより回転が阻止されると共に、第3カム筒17の回転によりカムピン22bを介してカム溝17bに基づいて直進移動する。
第2カム筒16及び第3カム筒17との間には、前方よりレンズ鏡胴の内部を被覆する化粧枠31が設けられている。化粧枠31は被写体光を第1レンズ群L1に通過させる開口部31aを有している。また、第3カム筒17の前方には直進板32が第2直進筒19と一体的に組み立てられて配置されている。化粧枠31の後部にはカムピン31aが六等配されて立設していて、カムピン31aは第2カム筒16の内周面に六等配されたカム溝16bと係合している。従って、化粧枠31は第2カム筒16の回転に伴ってカムピン31aを介してカム溝16bに基づいて移動する。しかし、直進板32の外周に突設した突部32aが化粧枠31の内周面に光軸Oと平行に設けた不図示の長溝と係合している。従って、化粧枠31は回転することなく直進移動のみ行う。なお、第2カム筒16のカム溝16bは第3カム筒17のカム溝17aとカム曲線が同一に形成されているので、化粧枠31は第1鏡枠21、即ち第1レンズ群L1との間隔を常に一定に保持したまま移動する。
一方、第3レンズ群L3(第2可動レンズ)は第3鏡枠23(第3鏡筒)に保持されている。第3鏡枠23は三等配された腕部23aを有し、腕部23aにはカムピン23b(第2カムピン)が立設されている。そして、腕部23aは第1直進筒15に三等配された光軸Oと平行な長溝15dに係合し、カムピン23bは第1カム筒13の内周面に三等配に形成されたカム溝13d(第2カム溝)と係合している。従って、第3鏡枠23は第1カム筒13の回転によりカムピン23bを介してカム溝13dに基づいて移動すると共に、腕部23aを介して長溝15dにより回転が阻止されるので、光軸Oの方向に直進移動する。
なお、第3鏡枠23には絞りとセクタを有するシャッタユニット25が一体的に固定されている。
第4レンズ群L4は第4鏡枠24に保持されているが、第4鏡枠24を光軸Oの方向に移動させる駆動機構に関しては本発明に直接関係するものではないので図示しておらず、周知のどのような機構を用いてもよい。例えば、光軸Oと平行にスクリュウを設け、該スクリュウと螺合するナットと第4鏡枠24と一体的に組み立て、専用のフォーカスモータで該ナットを回転させることにより該ナットが該スクリュウに沿って移動することにより、第4鏡枠24を光軸Oの方向に移動させる構成でもよい。
以上のレンズ鏡胴における変倍のときの作動をまとめて説明する。
不図示のズームモータによって長歯車14が回転すると、第1カム筒13は回転しながらカム溝12aに基づいて光軸Oの方向に移動する。しかし、第1カム筒13と一体的に組み立てられた第1直進筒15は回転せず、第1カム筒13の移動に伴って直進移動のみを行う。第1カム筒13が回転すると駆動溝13cと係合している第3カム筒17のカムピン18が回転するので、一体的に組み立てられた第2カム筒16と第3カム筒17は回転しながらカム溝15bに基づいて移動する。第3カム筒17が回転すると、第1レンズ群L1を保持する第1鏡枠21と第2レンズ群L2を保持する第2鏡枠22は第2直進筒19により回転が阻止されながらそれぞれカム溝17a,17bに基づいて直進移動する。このとき、第2カム筒16の回転により化粧枠31はカム溝16bに基づいて移動するが、直進板32により回転が阻止されるので、化粧枠31も直進移動する。
一方、第1カム筒13の回転により第3レンズ群L3を保持する第3鏡枠23は第1直進筒15により回転が阻止されながらカム溝13dに基づいて直進移動する。
このようにしてレンズ鏡胴は図1に示す沈胴状態から図2に示す広角端に繰り出され、最終的には図3に示す望遠状態まで繰り出される。また、レンズ鏡胴を広角端や沈胴状態に繰り込むときは前述のズームモータを逆回転させればよい。
ここで、第1カム筒13の内周面には図6の展開図に示す如く、駆動溝13cとカム溝13dが円周方向に交互に配置されている。駆動溝13cは、光軸Oと平行で後方に位置する第1駆動溝13c1と、光軸Oと平行で前方に位置する第2駆動溝13c2と、第1駆動溝13c1の前部端部と第2駆動溝13c2の後部端部とを結ぶ第3駆動溝13c3とからクランク状に形成されている。そして、隣り合うカム溝13dの一端13d1が第3駆動溝13c3の後方を通って第1駆動溝13c1の近傍に配置され、隣り合う他方のカム溝13dの他端13d2が第3駆動溝13c3の前方を通って第2駆動溝13c2の近傍に配置されている。
以上の如く構成することにより、駆動溝13cとカム溝13dを円周方向に例えば三等配したとき、カム溝13dを駆動溝13cに制約されずに120度以上の範囲で配置することが可能になる。従って、第3レンズ群L3の光軸Oの方向の移動量が大きくても、カム溝13dの傾斜を緩くすることができ、第3レンズ群L3を円滑に作動させることができる。
なお、第3カム筒17に植設されたカムピン18が第1駆動溝13c1の中に位置しているときは、第1カム筒13の回転によりカムピン18が回転するので第3カム筒17が回転移動して、前述の如く第1レンズ群L1及び第2レンズ群L2は光軸Oの方向に移動する。しかし、カムピン18が第3駆動溝13c3の中に位置しているときは、第1カム筒13が回転(図6における左方向)してもカムピン18は回転しないので、第1レンズ群L1及び第2レンズ群L1は光軸Oの方向に移動しない。そして、第1カム筒13が第3駆動溝13c3の円周方向の長さに相当する量を回転してカムピン18が第2駆動溝13c2の中に位置した後に、再びカムピン18は回転し、第1レンズ群L1及び第2レンズ群L1は光軸Oの方向に移動する。
なお、レンズ鏡胴が沈胴状態から広角端に移動する間に、カムピン18は第1駆動溝13c1から第3駆動溝13c3を越えて第2駆動溝13c2に至る。この間に、第1レンズ群L1及び第2レンズ群L1が移動中に一時停止する状態が生ずるが、変倍動作中ではないし、第1カム筒13は連続して回転を続けているので、撮影者に違和感が生ずることは全くない。
更に、第3駆動溝13c3は必ずしも直交している必要はなく、駆動溝13cとカム溝13dの配置を考慮した上で光軸Oに対して所定の角度で傾斜して形成されていてもよい。この場合は、第1レンズ群L1及び第2レンズ群L2は停止せずに光軸Oの方向に移動することになる。これにより、カム溝13dと同様に第3カム筒17のカム溝17a及びカム溝17の傾斜を緩くすることができ、第1レンズ群L1及び第2レンズ群L2を円滑に作動させることができる。
なお、駆動溝13cとカム溝13dを円周方向に四等配以上にしてもよい。
更に、このようなクランク形の駆動溝とカム溝を配置したカム筒としては、以上の構成に用いた第1カム筒13に限定されるものではなく、レンズ鏡胴におけるどのような部材に用いてもよい。
L1 第1レンズ群
L2 第2レンズ群
L3 第3レンズ群
O 光軸
12 固定筒
13 第1カム筒
13c 駆動溝
13c1 第1駆動溝
13c2 第2駆動溝
13c3 第3駆動溝
13d カム溝
15 第1直進筒
15b カム溝
16 第2カム筒
17 第3カム筒
18,23b カムピン
19 第2直進筒
21 第1鏡枠
22 第2鏡枠
23 第3鏡枠
31 化粧枠

Claims (7)

  1. 固定された固定筒と、
    前記固定筒の内側に位置し、前記固定筒に対して回転しながら光軸方向に移動する第1鏡筒と、
    前記第1鏡筒の内側に位置し、前記固定筒により回転が阻止されながら前記第1鏡筒と一体的に直進移動する直進筒と、
    前記直進筒の内側に位置し、前記直進筒に設けた第1カム溝を貫通して前記第1鏡筒に設けた駆動溝と係合する第1カムピンを有し、前記第1鏡筒の回転により回転しながら前記カム溝に基づいて光軸方向に移動する第2鏡筒と、
    前記直進筒の内側に位置し、前記第1鏡筒に設けた第2カム溝と係合する第2カムピンを有し、前記直進筒により回転が阻止されながら前記第1鏡筒の回転により前記第2カム溝に基づいて光軸方向に移動する第3鏡筒と、
    を備え、
    前記第2鏡筒及び前記第3鏡筒によって第1可動レンズ及び第2可動レンズをそれぞれ光軸方向に移動させるレンズ鏡胴であって、
    前記駆動溝と前記第2カム溝は前記第1鏡筒に複数本形成されて円周方向に交互に配置され、
    前記駆動溝は、光軸と平行で撮像面側に位置する第1駆動溝と、光軸と平行で被写体側に位置する第2駆動溝と、該第1駆動溝の端部と該第2駆動溝の端部を結ぶ第3駆動溝とからクランク状に形成され、
    隣り合う一方の前記第2カム溝の一端は前記第3駆動溝の撮像面側を通って前記第1駆動溝の近傍に配置され、隣り合う他方の前記第2カム溝の他端は前記第3駆動溝の被写体側を通って前記第2駆動溝の近傍に配置されていることを特徴とするレンズ鏡胴。
  2. 前記第3駆動溝は光軸と直交していることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡胴。
  3. 前記第3駆動溝は光軸に対して傾斜していることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡胴。
  4. ズームレンズを有して沈胴状態から広角端へ繰り出されるレンズ鏡胴であって、
    沈胴状態から広角端へ繰り出されるまでの間に、前記第1カムピンは前記第3駆動溝の中を移動することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のレンズ鏡胴。
  5. 前記第2鏡筒は前記第3鏡筒より被写体側に位置していることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のレンズ鏡胴。
  6. 前記第2鏡筒は最も被写体側に位置する第1可動レンズを光軸方向に移動させることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のレンズ鏡胴。
  7. 前記第3鏡筒は前記第1可動レンズより撮像面側に位置する第2可動レンズを光軸方向に移動させることを特徴とする請求項6に記載のレンズ鏡胴。
JP2010210615A 2010-09-21 2010-09-21 レンズ鏡胴 Pending JP2012068290A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010210615A JP2012068290A (ja) 2010-09-21 2010-09-21 レンズ鏡胴

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010210615A JP2012068290A (ja) 2010-09-21 2010-09-21 レンズ鏡胴

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012068290A true JP2012068290A (ja) 2012-04-05

Family

ID=46165689

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010210615A Pending JP2012068290A (ja) 2010-09-21 2010-09-21 レンズ鏡胴

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012068290A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5483842B2 (ja) 撮像装置
US8976461B2 (en) Lens barrel and imaging device
JP5011793B2 (ja) レンズ鏡筒及び撮像装置
JP5383347B2 (ja) レンズ鏡筒及び撮像装置
JP4967270B2 (ja) レンズ鏡筒及びカメラ
JP2010026056A (ja) レンズ鏡筒及び撮像装置
JP2006220898A (ja) レンズ鏡胴
JP2004258642A (ja) レンズ鏡筒のカム機構
JP3842087B2 (ja) ズームレンズ鏡胴
JP2011252936A (ja) レンズ鏡筒
JP5693085B2 (ja) 撮像装置
JP2012013769A (ja) 撮像装置
JP2012042682A (ja) レンズ鏡筒
JP5675211B2 (ja) 光学装置
JP2012042681A (ja) 撮像装置
JP2012068290A (ja) レンズ鏡胴
JP5525971B2 (ja) レンズ鏡胴及び撮像装置
JP5587096B2 (ja) 光学装置
JP6544598B2 (ja) レンズ鏡筒
JP2004198499A (ja) 光学機器
JP2006133544A (ja) ズームレンズ鏡筒
JP2013117745A (ja) レンズ鏡筒
JP2004294625A (ja) ズームレンズ鏡筒
JP5679736B2 (ja) レンズ鏡筒及び撮像装置
JP2012145827A (ja) ズームレンズ鏡筒およびデジタルカメラ

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20130415