JP2012066408A - インキング装置、インキング方法およびグラビア印刷機 - Google Patents

インキング装置、インキング方法およびグラビア印刷機 Download PDF

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石 武 白
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Abstract

【課題】グラビア印刷機などに用いられるインキング装置において、インキに含まれる溶剤の揮発を抑えること。
【解決手段】インキング装置は、回転可能な版胴30と、版胴30に接触して配置されるとともに回転可能なファニッシャーロール20と、版胴30とファニッシャーロール20との接触部の上方にインキIを供給するためのインキ供給路80と、ファニッシャーロール20の下方の少なくとも一部を覆ってインキIを受けるプールパン15と、版胴30とファニッシャーロール20の側方からインキIが流れ出ることを防止する一対の端部カバー11と、を備えている。プールパン15または端部カバー11には、プールパン15で受けたインキIを排出するためのインキ排出路10が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、版胴に対してコート液、インキなど(以下インキと総称する)を供給するためのインキング装置と、このようなインキング装置を用いたインキング方法およびグラビア印刷機に関する。
従来のグラビア印刷機のインキング方式としては、図5に示すように、インキパン35内に浸漬させたファニッシャーロール20から版胴30にインキIを供給し、版胴30上に形成された凹部(セル)内にインキIを充填させるファニッシャー浸漬方式や、図6に示すように、アーム(図示せず)でファニッシャーロール20を支持し、ファニッシャーロール20の下部にプールパン15(小型のインキパン)を設け、ポンプなどの駆動部75でプールパン15にインキIを供給し、ファニッシャーロール20から版胴30上に形成された凹部(セル)内にインキIを充填させるファニッシャーブレードバンク方式(例えば、特許文献1参照)などがある。このうち、ファニッシャーブレードバンク方式は他のインキング方式と比較して、インキIの最低循環量が少なく、インキIのコストの削減が可能であることから広く利用されている。
しかしながら、ファニッシャー浸漬方式およびファニッシャーブレードバンク方式のいずれもインキIの循環が開放系になっている部分が多いため、インキIに含まれる溶剤が作業環境内に揮発し、溶剤コストの増加や作業環境の悪化が問題となっている。この点、ファニッシャーブレードバンク方式においても、プールパン15からオーバーフローしたインキIがインキパン35に広がり、揮発面積の増加とグラビア印刷機周りの風の影響によりインキIに含まれる溶剤が揮発してしまう。
これらの課題を解決するために、インキの循環を完全に密閉系にしたチャンバー型インキ供給装置も開発されているが(例えば、特許文献2参照)、この形態では、ドクター25が搖動できないため印刷物にスジが発生してしまう。また、インキ循環中に発生する気泡により着肉不良が発生し、印刷品質に悪影響を与えてしまう。これらの理由から、特許文献2に記載されたような方式を実際にグラビア印刷方式に利用することは困難である。
特開2003−39637号公報 特願平8−58069号公報
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、インキ中の溶剤の揮発を抑えることで、インキ粘度を安定させること、溶剤コストを低減すること、および、作業環境を良化させることができるインキング装置、インキング方法およびグラビア印刷機を提供することを目的とする。
本発明によるインキング装置は、
回転可能な版胴と、
前記版胴に接触して配置されるとともに、回転可能なファニッシャーロールと、
前記版胴と前記ファニッシャーロールとの接触部の上方に、インキを供給するためのインキ供給路と、
前記ファニッシャーロールの下方の少なくとも一部を覆って、前記インキを受けるプールパンと、
前記版胴と前記ファニッシャーロールの側方からインキが流れ出ることを防止する一対の端部カバーと、
前記プールパンまたは前記端部カバーに設けられ、該プールパンで受けたインキを排出するためのインキ排出路と、
を備えている。
本発明によるインキング装置において、
前記インキ排出路が二つ以上設けられてもよい。
本発明によるインキング装置において、
前記プールパンは、前記ファニッシャーロールの下方の少なくとも一部を覆う下方延在部を有し、
前記下方延在部に前記インキ排出路が設けられてもよい。
本発明によるインキング装置において、
前記プールパンは、前記ファニッシャーロールの前記版胴側と反対側に設けられた側方延在部と、該側方延在部の下端部から延びて該ファニッシャーロールの下方の少なくとも一部を覆う下方延在部とを有し、
前記インキ供給路が前記側方延在部に設けられ、
前記インキ排出路が前記下方延在部に設けられてもよい。
本発明によるインキング装置において、
前記インキ排出路は、耐溶剤性のホースまたは鉄管からなってもよい。
本発明によるインキング装置において、
前記ファニッシャーロールはファニッシャー軸を中心に回転し、
前記端部カバーは、前記ファニッシャーロールの端面を覆い、
前記端部カバーには、前記ファニッシャー軸を通すための穴が設けられてもよい。
本発明によるインキング装置は、
前記インキ排出路で排出されたインキを受け取って貯留するためのインキタンクと、
前記インキタンクに貯留された前記インキに駆動力を付与して前記インキ供給路へ排出するための駆動部と、をさらに備えてもよい。
本発明によるインキング方法は、
回転可能な版胴と、該版胴に接触して配置されるとともに回転可能なファニッシャーロールと、該ファニッシャーロールの下方の少なくとも一部を覆うプールパンと、該ファニッシャーロールの軸方向に延在して設けられた一対の端部カバーと、該プールパンまたは該端部カバーに設けられたインキ排出路と、を含むインキング装置を用いたインキング方法であって、
前記版胴と前記ファニッシャーロールとの接触部の上方にインキを供給する工程と、
前記プールパンで前記インキを受ける工程と、
前記プールパンで受けたインキを前記インキ排出路で排出する工程と、
を備えている。
本発明によるグラビア印刷機は、
回転可能な版胴と、
前記版胴に接触して配置されるとともに、回転可能なファニッシャーロールと、
前記版胴と前記ファニッシャーロールとの接触部の上方に、インキを供給するためのインキ供給路と、
前記ファニッシャーロールの下方の少なくとも一部を覆って、前記インキを受けるプールパンと、
前記版胴と前記ファニッシャーロールの側方からインキが流れ出ることを防止する一対の端部カバーと、
前記プールパンまたは前記端部カバーに設けられ、該プールパンで受けたインキを排出するためのインキ排出路と、
前記版胴の軸方向に延在して設けられ、該版胴の表面に接触することで該版胴に付着した余剰なインキを除去するドクターと、
回転可能に設けられ、印刷物を前記版胴に押しつける圧胴と、
を備えている。
本発明によれば、プールパンに当該プールパンで受けたインキを排出するためのインキ排出路が設けられている。このため、インキ中の溶剤の揮発を抑えることができ、ひいては、インキ粘度を安定させること、溶剤コストを低減すること、および、作業環境を良化させることができる。
本発明の実施の形態によるグラビア印刷機の構成を示す側方断面図。 本発明の実施の形態によるインキング装置の構成を示す図。 本発明の実施の形態の変形例によるグラビア印刷機の構成を示す側方断面図。 本発明の実施の形態の別の変形例におけるインキング装置のプールパン近辺を示す斜視図。 ファニッシャー浸漬方式によるグラビア印刷機の構成を示す側方断面図。 ファニッシャーブレードバンク方式によるグラビア印刷機の構成を示す側方断面図。
実施の形態
以下、本発明に係るインキング装置、インキング方法およびグラビア印刷機の実施の形態について、図面を参照して説明する。ここで、図1乃至図4は本発明の実施の形態を示す図である。
図1に示すように、本実施の形態のインキング装置は、インキIを埋め込む凹部(セル)(図示せず)を有するとともに版胴軸31を中心に回転可能な版胴30と、版胴30に接触して配置されるとともにファニッシャーロール軸21を中心に回転可能なファニッシャーロール20と、版胴30とファニッシャーロール20の接触部(接触面)の上方にインキIを供給するためのインキ供給路80と、ファニッシャーロール20の軸方向(ファニッシャーロール軸21に平行な方向)に延在して設けられてファニッシャーロール20の版胴30側と反対側の側方(図1の右側)および下方を覆ってインキIを受けるプールパン15と、を備えている。
また、図2に示すように、版胴30およびファニッシャーロール20の両端部には、版胴30の端面の一部とファニッシャーロール20の端面の全体を覆った一対の端部カバー11が設けられており、版胴30とファニッシャーロール20の側方からインキIが流れ出ることを防止している。また、プールパン15には、プールパン15で受けたインキIを排出するためのインキ排出路10が設けられている。
本実施の形態のプールパン15は、より具体的には、ファニッシャーロール20の版胴30側と反対側(図1の右側)に設けられた側方延在部15bと、側方延在部15bの下端部から延びてファニッシャーロール20の下方を覆う下方延在部15aとを有している。そして、インキ供給路80が側方延在部15bに設けられ、インキ排出路10が下方延在部15aに設けられている。
また、図2に示すように、本実施の形態では、プールパン15の下方延在部15aに二つの排出穴16が設けられ、この排出穴16を覆うようにして二つのインキ排出路10が設けられている。そして、プールパン15で受けたインキIは、インキ排出路10に設けられたダイアフラムポンプ(駆動排出部)65によって強制的に排出されるようになっている。また、インキ排出路10の径は例えばφ20mmからなっている。なお、ここで示したのは、あくまでも例であり、排出穴16およびインキ排出路10が設けられる位置、排出穴16およびインキ排出路10の大きさ、排出穴16およびインキ排出路10の数、排出方法は特に限定されない。
また、図2に示すように、本実施の形態では、プールパン15の側方延在部15bに一つの供給穴17が設けられ、この供給穴17を覆うようにして一つのインキ供給路80が設けられている。この点、プールパン15に供給穴17が設けられている必要は必ずしもなく、例えば図3に示すように、プールパン15の上方で、版胴30とファニッシャーロール20の接触部の上方に向かってインキ供給路80が延在するような態様であってもよい。ただし、図2に示すように側方延在部15bにインキ供給路80が設けられている態様によれば、インキ供給路80がプールパン15の上方に出ない分、インキング装置の大きさをコンパクトにすることができる点で有益である。
なお、本実施の形態では、ファニッシャーロール20の側方と下方を覆うプールパン15を例にとって説明するが、これに限られることはなく、例えば、ファニッシャーロール20の下方のみを覆うプールパン15を用いることもできる。
また、本実施の形態の端部カバー11は、ファニッシャーロール20の端面を完全に覆うとともに版胴30の端面の一部を覆っている。そして、図2に示すように、端部カバー11には、ファニッシャー軸21を通すための軸穴12が設けられている。なお、端部カバー11は、版胴30とファニッシャーロール20の接触部の上方に溜められるインキIが、これら版胴30とファニッシャーロール20との側方から流れ出ることを防止するためのものであるので、本実施の形態の態様には限られず、例えば、版胴30とファニッシャーロール20の接触部の側方の全部または一部のみを覆うような構成であってもよい。
ところで、端部カバー11は、端部カバー支持部(図示せず)によって支持されている。そして、端部カバー11は、例えば端部カバー支持部と端部カバー11の間に配置されたバネの弾性力によって、版胴30とファニッシャーロール20の側面に密着されてもよい。このような場合には、端部カバー11の材質としては、版胴30とファニッシャーロール20の側面を傷つけないように、テフロン(商標登録)などの樹脂製からなるものを用いることができる。他方、端部カバー11が、版胴30とファニッシャーロール20の側面に密着されていない態様では、端部カバー11の材質として例えばステンレスなどを用いることができる。
また、インキ排出路10の材質は特に限定されるものではないが、実用性および溶剤への耐久性からすると、耐溶剤性のホースまたは鉄管からなっていることが好ましい。
また、図1に示すように、インキング装置は、インキ排出路10で排出されたインキIを受け取って貯留するためのインキタンク70と、インキタンク70に貯留されたインキIに駆動力を付与して排出するためのポンプなどの駆動部75も有している。そして、インキタンク70に貯留されたインキIに駆動力が付与されることで、インキタンク70からインキ供給路80へとインキIが流れ、その後、当該インキIは、インキ供給路80から版胴30とファニッシャーロール20の接触部の上方に供給されることになる。
なお、インキ供給路80から版胴30とファニッシャーロール20の接触部の上方にインキIが供給されると、当該インキIは版胴30とファニッシャーロール20の接触部の上方に溜まる。このとき、端部カバー11によって、インキIが版胴30とファニッシャーロール20の両端部から流れでることを防止することができるので、接触部の端部まで効率よくインキIを溜めることができる。そして、溜まったインキIが、版胴30とファニッシャーロール20の接触部で版胴30の凹部に転移されることとなる。ところで、版胴30は図1において時計回りに回転し、ファニッシャーロール20は図1において反時計回りに回転する。このとき、ファニッシャーロール20の回転速度は版胴30の回転速度と比較して遅くなっている。
また、版胴30を基準として、ファニッシャーロール20の反対側には、版胴30に付着した余剰なインキIを除去するためのドクター25が設けられている。このドクター25は、版胴30の軸方向に延在しており、版胴30の表面に接触することで版胴30に付着した余剰なインキIを除去する。また、このドクター25は版胴30の軸方向で揺動可能となっており、ドクター25が揺動することで後述するウエブ(印刷物)60にスジが発生することを防止することができる。
また、版胴30の下方には、プールパン15と別体からなり、版胴30表面からドクター25でかき落とされるインキIなどを受けるためのインキパン35が設けられている。このインキパン35はインキタンク70に連結されており、インキパン35で受けたインキIはインキタンク70に流れ込むようになっている。
また、版胴30の上方には、圧胴軸41を中心に回転可能な圧胴40が設けられている。そして、紙などからなり帯状のウエブ(印刷物)60が、インキIを凹部に埋め込んで回転している版胴30と、回転しながらウエブ60を版胴30に押しつける圧胴40との間を通過することで、インキIが版胴30からウエブ60に転移され、その結果、ウエブ60に印刷が行われる。ところで、圧胴40は図1において反時計回りに回転する。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用および効果について説明する。
まず、インキ供給路80から、版胴30とファニッシャーロール20との接触部の上方にインキIが供給される。
このように供給されたインキIは、版胴30とファニッシャーロール20の接触部の上方に溜められる。このとき、端部カバー11によって、インキIが版胴30とファニッシャーロール20の両端部から流れ出ることを防止することができるので、接触部の端部まで効率よくインキIを溜めることができる。
そして、このように溜まったインキIが、版胴30とファニッシャーロール20の接触部で版胴30の凹部に転移される。版胴30の凹部に転移されたインキIは、余剰な分がドクター25で除去される。
そして、ドクター25を経た版胴30に対して、ウエブ60が圧銅40で押しつけられることで、インキIが版胴30からウエブ60に転移され、その結果、ウエブ60に印刷が行われる。
他方、版胴30とファニッシャーロール20の接触部において版胴30の凹部に転移されずに、例えば版胴30とファニッシャーロール20の間から下方へ落ちたインキIはプールパン15で受けられる。また、ドクター25で除去された余剰なインキIはインキパン35で受けられる。
そして、プールパン15で受けられたインキIは、インキ排出路10を介して、インキタンク70に搬送されて当該インキタンク70に貯留される。また、インキパン35で受けられたインキIは、インキタンク70に搬送されて当該インキタンク70に貯留される。
その後、インキタンク70に貯留されたインキIは、駆動部75からの駆動力を受けて、インキタンク70からインキ供給路80へ流れ込み、再び、インキ供給路80から、版胴30とファニッシャーロール20との接触部の上方にインキIが供給されることとなる。このため、インキIを自動的に再利用することができる。
従来のファニッシャー浸漬方式およびファニッシャーブレードバンク方式のいずれでもインキIの循環が開放系になっている部分が多いため、インキIに含まれる溶剤が作業環境内に揮発し、溶剤コストが増加するとともに作業環境が悪化してしまっている。この点、本実施の形態の態様によれば、上記のプールパン15で受けられたインキIがインキタンク70に搬送される過程において、インキIは、インキ排出路10を介して、空気などの外気から遮断された状態(密閉系)で直接インキタンク70に戻される。このため、外気と接触する面積を低減することができるとともに風による揮発を抑えることができ、インキIに含まれる溶剤の揮発を抑えることができる。この結果、インキIの粘度を安定させることや溶剤コストを低減することができる。さらに、このように溶剤が揮発することを抑えることで、従来と比べて作業環境を良化させることもできる。
また、従来のチャンバー型インキ供給装置では、ドクター25が揺動できないためウエブ(印刷物)60にスジが発生したり、インキIの循環中に発生する気泡により着肉不良が発生したりするが、本実施の形態によれば、チャンバー型チャンバー型のように版胴30の一部を完全に密封する形態をとらないため、ドクター25を自由に揺動させることができ、また、インキIの循環中に気泡が発生することも抑えることができるので、これらの問題は発生しない。
また、本実施の形態によれば、インキ排出路10が二つ設けられているので、インキIの排出量が多い場合でもインキIを確実に排出することができる。また、側方延在部15bではなく下方延在部15aにインキ排出路10が設けられているので、プールパン15で受けたインキIを残すことなく確実に排出することができる。さらに、インキ供給路80が側方延在部15bの幅方向の中心に設けられ、インキ排出路10が下方延在部15aの幅方向の中心を跨ぐようにして二つ設けられている。このため、インキ排出路10によってバランスよくインキIを排出することができる。
なお、本実施の形態ではインキ排出路10が二つ設けられている態様を用いて説明したが、これに限られることはなく、例えばインキIの排出量をさらに増やすために三つ以上のインキ排出路10が設けられてもよい。他方、インキIの排出量がそれほど多くない場合には、一つだけインキ排出路10が設けられてもよい。
また、本実施の形態では、プールパン15に、当該プールパン15で受けたインキIを排出するためのインキ排出路10が設けられている態様を用いて説明したが、これに限られることはない。例えば、端部カバー11の一方(図4(a)参照)、または、端部カバー11の両方に(図4(b)参照)、プールパン15で受けたインキIを排出するためのインキ排出路10が設けられてもよい。
(実施例)
本実施の形態の実施例として、図6に示した従来のファニッシャーブレードバンク方式のインキング装置における揮発溶剤量と、本実施の形態によるインキング装置における揮発溶剤量を、グラビア印刷機でアイドリングテストを行うことで比較した。
この結果、従来のファニッシャーブレードバンク方式のインキング装置での揮発溶剤量は20g/minとなったのに対して、本実施の形態のインキング装置での揮発溶剤量は14g/minとなった。このため、本実施の形態のように、インキ排出路10を用いた密閉系でインキIをインキタンク70に戻すことでインキIの揮発溶剤量を削減することが確認できた。しかも、その削減量は3割もあり((20−14)/20=0.3)、非常に有益であることも確認できた。
10 インキ排出路
11 端部カバー
12 軸穴(穴)
15 プールパン
15a 下方延在部
15b 側方延在部
16 排出穴
17 供給穴
20 ファニッシャーロール
25 ドクター
30 版胴
35 インキパン
40 圧胴
60 ウエブ(印刷物)
65 ダイアフラムポンプ(駆動排出部)
70 インキタンク
75 駆動部
80 インキ供給路
I インキ

Claims (9)

  1. 回転可能な版胴と、
    前記版胴に接触して配置されるとともに、回転可能なファニッシャーロールと、
    前記版胴と前記ファニッシャーロールとの接触部の上方に、インキを供給するためのインキ供給路と、
    前記ファニッシャーロールの下方の少なくとも一部を覆って、前記インキを受けるプールパンと、
    前記版胴と前記ファニッシャーロールの側方からインキが流れ出ることを防止する一対の端部カバーと、
    前記プールパンまたは前記端部カバーに設けられ、該プールパンで受けたインキを排出するためのインキ排出路と、
    を備えたことを特徴とするインキング装置。
  2. 前記インキ排出路が二つ以上設けられていることを特徴とする請求項1に記載のインキング装置。
  3. 前記プールパンは、前記ファニッシャーロールの下方の少なくとも一部を覆う下方延在部を有し、
    前記下方延在部に前記インキ排出路が設けられていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のインキング装置。
  4. 前記プールパンは、前記ファニッシャーロールの前記版胴側と反対側に設けられた側方延在部と、該側方延在部の下端部から延びて該ファニッシャーロールの下方の少なくとも一部を覆う下方延在部とを有し、
    前記インキ供給路が前記側方延在部に設けられ、
    前記インキ排出路が前記下方延在部に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のインキング装置。
  5. 前記インキ排出路は、耐溶剤性のホースまたは鉄管からなっていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のインキング装置。
  6. 前記ファニッシャーロールはファニッシャー軸を中心に回転し、
    前記端部カバーは、前記ファニッシャーロールの端面を覆い、
    前記端部カバーには、前記ファニッシャー軸を通すための穴が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のインキング装置。
  7. 前記インキ排出路で排出されたインキを受け取って貯留するためのインキタンクと、
    前記インキタンクに貯留された前記インキに駆動力を付与して前記インキ供給路へ排出するための駆動部と、をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のインキング装置。
  8. 回転可能な版胴と、該版胴に接触して配置されるとともに回転可能なファニッシャーロールと、該ファニッシャーロールの下方の少なくとも一部を覆うプールパンと、該ファニッシャーロールの軸方向に延在して設けられた一対の端部カバーと、該プールパンまたは該端部カバーに設けられたインキ排出路と、を含むインキング装置を用いたインキング方法であって、
    前記版胴と前記ファニッシャーロールとの接触部の上方にインキを供給する工程と、
    前記プールパンで前記インキを受ける工程と、
    前記プールパンで受けたインキを前記インキ排出路で排出する工程と、
    を備えたことを特徴とするインキング方法。
  9. 回転可能な版胴と、
    前記版胴に接触して配置されるとともに、回転可能なファニッシャーロールと、
    前記版胴と前記ファニッシャーロールとの接触部の上方に、インキを供給するためのインキ供給路と、
    前記ファニッシャーロールの下方の少なくとも一部を覆って、前記インキを受けるプールパンと、
    前記版胴と前記ファニッシャーロールの側方からインキが流れ出ることを防止する一対の端部カバーと、
    前記プールパンまたは前記端部カバーに設けられ、該プールパンで受けたインキを排出するためのインキ排出路と、
    前記版胴の軸方向に延在して設けられ、該版胴の表面に接触することで該版胴に付着した余剰なインキを除去するドクターと、
    回転可能に設けられ、印刷物を前記版胴に押しつける圧胴と、
    を備えたグラビア印刷機。
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