JP2012066160A5 - - Google Patents
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(脱塩工程)
本工程において、逆浸透膜処理は、供給水を高圧下で膜透過水と濃縮水に膜分離する処理操作であり、逆浸透膜処理の方法及び装置は、現在公知のものを適宜採用すればよい。
本工程において、逆浸透膜処理は、供給水を高圧下で膜透過水と濃縮水に膜分離する処理操作であり、逆浸透膜処理の方法及び装置は、現在公知のものを適宜採用すればよい。
脱塩処理方法として、逆浸透膜処理を採用した場合、処理水回収率を向上させる上で最大の阻害因子となるのが、濃縮水中における溶性ケイ酸の析出である。
そこで、溶性ケイ酸の溶解度を高めるために、脱塩工程に供給する水のpHを高くして水回収率を高くするのが好ましい。この際、脱塩工程に供給する水のpHを9.0以上にすれば、溶性ケイ酸の溶解度を高める効果を得ることができる一方、pHを一定以上に高くし過ぎても、水回収率の向上に繋がらない反面、後工程において塩素の消毒効果が低下するため塩素濃度を高くする必要が生じる。かかる観点から、脱塩工程に供給する水のpHを9.0〜10.5、中でも9.5〜10.5に調整するのが好ましい。
この際、pH調整に用いるアルカリ剤としては、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなどの水酸化物、重炭酸ナトリウムなどの炭酸塩などを挙げることができる。これらに限定するものではない。特に水酸化ナトリウムが好適である。
そこで、溶性ケイ酸の溶解度を高めるために、脱塩工程に供給する水のpHを高くして水回収率を高くするのが好ましい。この際、脱塩工程に供給する水のpHを9.0以上にすれば、溶性ケイ酸の溶解度を高める効果を得ることができる一方、pHを一定以上に高くし過ぎても、水回収率の向上に繋がらない反面、後工程において塩素の消毒効果が低下するため塩素濃度を高くする必要が生じる。かかる観点から、脱塩工程に供給する水のpHを9.0〜10.5、中でも9.5〜10.5に調整するのが好ましい。
この際、pH調整に用いるアルカリ剤としては、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなどの水酸化物、重炭酸ナトリウムなどの炭酸塩などを挙げることができる。これらに限定するものではない。特に水酸化ナトリウムが好適である。
具体的には、図1及び図2に示すように、アルカリ剤貯槽4、薬注ポンプ5、制御計6、pH計7から構成される装置によるアルカリ調整工程を、脱塩工程の前に配置し、溶性ケイ酸を含有する原水16にアルカリを添加してpHを9.0〜10.5に調整して溶性ケイ酸の溶解度を大きくした状態で、耐アルカリ性逆浸透膜1による脱塩工程に供給して溶解塩類を除去するようにすればよい。但し、このような具体的手段に限定するものではない。
具体的には、図1及び図2に示すように、塩素剤貯槽8、薬注ポンプ9、制御計10、残留塩素計11から構成される装置による消毒工程を、脱塩工程の次に配し、塩素剤を添加して、用水貯留槽2及び配管などの装置による用水貯留工程における菌繁殖を防止するようにするのが好ましい。但し、このような具体的手段に限定するものではない。
具体的には、図1に示すように、酸剤貯槽12、薬注ポンプ13、制御計14、pH計15から構成される装置による酸調整工程、又は、図2に示すように、制御計14、pH計15、炭酸ガス貯槽18、電磁流量計19から構成される装置による酸調整工程を、消毒工程と脱塩素工程との間に配置するようにすればよい。
(実施例6)
図4に示すように、用水貯留槽に貯留前の水に、1週間毎に8時間の期間連続して炭酸ガスを添加してpH6.5とした以外は、比較例1と同様に飲料用水を製造した。
通水開始6カ月後の脱塩素処理水の残留塩素は0.05mg/リットル未満であり、充填活性炭のpH10.5における塩素半減層厚は19.4cmであった。
図4に示すように、用水貯留槽に貯留前の水に、1週間毎に8時間の期間連続して炭酸ガスを添加してpH6.5とした以外は、比較例1と同様に飲料用水を製造した。
通水開始6カ月後の脱塩素処理水の残留塩素は0.05mg/リットル未満であり、充填活性炭のpH10.5における塩素半減層厚は19.4cmであった。
Claims (12)
- 逆浸透膜処理された処理水に塩素剤を添加し、その後、活性炭を備えた脱塩素処理槽に通水することにより脱塩素処理する工程を備えた飲料用水の製造工程において、脱塩素処理槽に供給する水に酸を添加して脱塩素処理槽に通水することにより、活性炭の脱塩素能力を回復乃至維持することを特徴とする、飲料用水の製造工程における活性炭の脱塩素能力回復維持方法。
- 活性炭を備えた脱塩素処理槽の通水pHにおける残留塩素半減層厚を20cm以下に回復乃至維持することを特徴とする請求項1記載の活性炭の脱塩素能力回復維持方法。
- 脱塩素処理槽に供給する水に酸を添加する処理は、月に1回以上の頻度で、且つ1時間以上連続して実施することを特徴とする請求項1又は2に記載の活性炭の脱塩素能力回復維持方法。
- 脱塩素処理槽に供給する水に添加する酸は、硫酸、塩酸又は炭酸であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の活性炭の脱塩素能力回復維持方法。
- 原水を逆浸透膜処理する脱塩工程と、逆浸透膜処理された処理水に塩素剤を添加する消毒工程と、消毒工程で得られた消毒水を、活性炭を備えた脱塩素処理槽に通水することにより脱塩素処理する脱塩素工程とを備えた飲料用水の製造方法であって、
前記消毒工程で得られた消毒水に酸を添加して酸添加消毒水とし、該酸添加消毒水を前記脱塩素処理槽に通水することにより、活性炭の脱塩素能力を回復することを特徴とする飲料用水の製造方法。 - 原水を逆浸透膜処理する脱塩工程と、逆浸透膜処理された処理水に塩素剤を添加する消毒工程と、消毒工程で得られた消毒水を、活性炭を備えた脱塩素処理槽に通水することにより脱塩素処理する脱塩素工程とを備えた飲料用水の製造方法であって、
逆浸透膜処理された処理水に塩素剤を添加するよりも前に又は塩素剤と添加すると共に酸を添加して酸添加消毒水とした後、前記脱塩素工程にて、該酸添加消毒水を前記脱塩素処理槽に通水することにより、活性炭の脱塩素能力を回復することを特徴とする飲料用水の製造方法。 - 脱塩素工程の前に、酸と塩素を含有する酸添加消毒水を貯留する貯留工程を備えた請求項5又は6に記載の飲料用水の製造方法。
- 活性炭を備えた脱塩素処理槽の通水pHにおける残留塩素半減層厚を20cm以下に維持乃至回復することを特徴とする請求項5〜7の何れかに記載の飲料用水の製造方法。
- 酸を添加する処理は、月に1回以上の頻度で、且つ1時間以上連続して実施することを特徴とする請求項5〜8の何れかに記載の飲料用水の製造方法。
- 添加する酸は、硫酸、塩酸又は炭酸であることを特徴とする請求項5〜9の何れかに記載の飲料用水の製造方法。
- 原水を逆浸透膜処理する脱塩手段と、逆浸透膜処理された処理水に塩素剤を添加する消毒手段と、消毒手段で得られた消毒水を、活性炭を備えた脱塩素処理槽に通水することにより脱塩素処理する脱塩素手段と、前記消毒水に酸を添加して酸添加消毒水とし、該酸添加消毒水を前記脱塩素処理槽に通水する手段とを備えた飲料用水の製造装置。
- 原水を逆浸透膜処理する脱塩手段と、逆浸透膜処理された処理水に塩素剤を添加する消毒手段と、消毒手段で得られた消毒水を、活性炭を備えた脱塩素処理槽に通水することにより脱塩素処理する脱塩素手段と、逆浸透膜処理された処理水に塩素剤を添加し、酸を添加して酸添加消毒水とし、該酸添加消毒水を前記脱塩素処理槽に通水する手段とを備えた飲料用水の製造装置。
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JP2010210663A JP5670684B2 (ja) | 2010-09-21 | 2010-09-21 | 飲料用水の製造工程における活性炭の脱塩素能力回復維持方法 |
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JPH0712471B2 (ja) * | 1990-01-29 | 1995-02-15 | 荏原インフイルコ株式会社 | 活性炭の殺菌・除染方法 |
JPH07121388B2 (ja) * | 1991-06-26 | 1995-12-25 | 株式会社荏原製作所 | 酸・アルカリによる活性炭の殺菌中和方法 |
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2010
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