JP2012065623A - 種割機 - Google Patents

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孝男 竹口
Noboru Shibusawa
登 渋沢
Takanori Kobe
孝法 神戸
Toshiyuki Takahashi
俊幸 高橋
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Abstract

【課題】割った後の殻が内部に詰まって種割り動作が中断してしまうことのない種割機を提案すること。
【解決手段】杏子種割機1は、垂直回転円盤26の円形外周面26aに沿って90度角度間隔に取り付けた種搬送部材27を備え、各種搬送部材27には外方に開口した種割用凹部27aが形成されている。種割用凹部27aは上向き姿勢の状態において種供給位置28Aで種8を受け入れ、下向き姿勢の種排出位置28Bに移動する間に、カム機構32によって側方から押し込まれる種割棒31によって種8の殻が割られる。殻が割れた後の種8は種排出位置28Bにおいて種割用凹部27aから落下して排出される。種割用凹部27aは下向き姿勢で種供給位置28Aに向けて戻るので、その間に内部に残っている異物が落下し、エアーノズル36から圧縮空気が吹き付けられて異物が吹き飛ばされる。
【選択図】図2

Description

本発明は、杏子などの種の殻を割り、その中にある実(種子)を取り出しやすくするための種割機に関する。
従来において、杏子、銀杏などの種の殻を割ってその中から実を取り出す作業は手作業によって行われており、きわめて効率が悪い。したがって、種割作業を自動化することが望まれている。
種割作業を自動化する装置としては、特許文献1において、銀杏の殻を割る割り装置が提案されている。ここに開示されている割り装置では、実を傷つけることなく殻を割ることができるように、殻が割れると殻を割るための押圧部の押圧力が直ちに解除される機構を採用したことが特徴となっている。
特開2007−6805号公報
ここで、種割作業を自動化した場合には、種割り後の殻が装置内に残り、これが装置の機構部分に詰まって故障しやすい。したがって、簡単な機構を採用して殻が詰まりにくくすると共に、装置の内部に割った後の殻が残らないようにする必要がある。また、大小の種を割る作業において、常に同一の速度で種割り動作を行うと、例えば大粒の種については殻を適切に割ることができても、小粒の種については中の実まで押し潰してしまうといった弊害が発生することがある。
本発明の課題は、このような点に鑑みて、割った後の殻が内部に詰まって種割り動作が中断してしまうことのない簡単な種割機構を備えた種割機を提案することにある。また、種の大小に拘わらず中の実を潰すことなく殻を割ることのできる種割機を提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の種割機は次の通りに構成されていることを特徴としている。なお、括弧内の符号は後述の実施の形態において対応する部位に使用している符号であり、理解を容易にするために付したものであり、本発明を実施の形態に限定するものではない。
すなわち、本発明の種割機(1)は、
水平回転軸線回りに回転可能な垂直回転円盤(26)と、
前記垂直回転円盤(26)を回転させる回転駆動機構(5、3A)と、
前記垂直回転円盤(26)の円形外周面(26a)に沿って所定の角度間隔で取り付けられ、当該垂直回転円盤(26)の半径方向の外方に開口している複数の種割用凹部(27a)と、
前記垂直回転円盤(26)と共に回転する前記種割用凹部(27a)のそれぞれが上方に開口した姿勢で通過する種供給位置(28A)において、当該種供給位置を通過する前記種割用凹部(27a)のそれぞれに対して、自重により種を滑落させて供給する種供給シュート(7)と、
前記垂直回転円盤(26)と共に回転する前記種割用凹部(27a)のそれぞれが下方に開口した姿勢で通過する種排出位置(28A)において、当該種排出位置を通過する前記種割用凹部(27a)のそれぞれから自重により落下する種を受け取り、所定の排出方向に導く種排出シュート(9)と、
前記垂直回転円盤(26)における前記種割用凹部(27a)のそれぞれに対応する部位において、当該垂直回転円盤(26)の前記水平回転軸線に平行な方向にスライド可能に配置され、当該垂直回転円盤(26)と共に回転する複数本の種割棒(31)と、
前記種割用凹部(27a)のそれぞれが前記種供給位置(28A)から前記種排出位置(28B)に至るまでの間において、前記垂直回転円盤(26)の回転に伴って、前記種割棒(31)のそれぞれの先端(31a)を、前記種割用凹部(27a)の外側の後退位置(31A)から当該種割用凹部内に進入した前進位置(31B)まで押し込み、再び前記後退位置まで戻すカム機構(32)と、
前記種供給位置(28A)から前記種排出位置(28B)までの間において、前記種割用凹部(27a)のそれぞれの開口を封鎖している円弧状カバー(38a)とを有していることを特徴としている。
本発明の種割機において、垂直回転円盤を回転させた状態で種供給シートに種を投入すると、種供給シートを滑落した種は種供給位置を通過する種割用凹部に落下する。種を受け入れた種割用凹部は、垂直回転円盤の回転に伴って種排出位置に向けて移動する。種排出位置に至るまでの間において、カム機構によって種割棒が種割用凹部に押し込まれるので、ここに入っている種の殻を割ることができる。この後は、種割用凹部が種排出位置に至ると、殻が割られた後の種が自重により種排出シュートに落下して排出される。種が排出された後の種割用凹部は再び種供給位置に戻り、種が供給される。
種割後の種割用凹部は、その開口が下向きの姿勢で種排出位置を経由して移動するので、種割用凹部から殻などの異物が自重により落下する。したがって、種割用凹部内に殻などの異物が残ったまま次の種割動作に移ることがない。よって、種割用凹部に異物が残り、種の供給不良、種割動作不良などが発生することがない。
ここで、種割用凹部内の異物を確実に除去するためには、前記種割用凹部のそれぞれが前記種排出位置から前記種供給位置に至るまでの間の通過位置に、前記種割用凹部内の異物を除去するために当該種割用凹部内に空気を吹き付けるためのエアーノズルを配置しておくことが望ましい。このようにすれば、種割用凹部内の異物が確実に吹き飛ばされて除去される。
また、種割後において、種割用凹部内に大きな殻などが挟まってしまい、そこから落下せず、また、空気を吹き付けても除去できない場合がある。このような弊害を回避するためには、前記カム機構が、前記種排出位置から前記種供給位置に至るまでの間において、前記垂直回転円盤の回転に伴って、前記種割棒のそれぞれの先端を、前記後退位置から前記前進位置を超えた位置まで押し込み、再び前記後退位置まで戻すことが望ましい。このように、種割棒を種割用凹部に押し込むことにより、その内部に挟まっている殻を確実に押し出すことができる。
次に、本発明の種割機のカム機構は、
前記垂直回転円盤に同軸状態に配置され、当該垂直回転円盤と共に回転し、前記種割棒のそれぞれをスライド可能な状態で支持している第2垂直回転円盤と、
前記第2垂直回転円盤に対向配置された固定板と、
前記種割棒のそれぞれの後端部に取り付けたカムフォロワと、
前記固定板における前記第2垂直回転円盤に対峙している表面において、前記カムフォロワの移動軌跡に沿って延びる円弧状のカム面を備えたカム部材と、
前記種割棒のそれぞれを、前記後退位置に向けて付勢しているバネ部材とを備え、
前記カム面は、その円周方向に沿って前記表面からの高さが漸増している種割棒押し込み用カム面部分と、これに連続して前記表面からの高さが漸減している種割棒戻し用カム面部分とを備えていることを特徴としている。
この構成によれば、垂直回転円盤の回転速度を速くすると、それに応じて、種割棒の押し込み速度も速くなる。したがって、種の大小に応じて、回転速度を切り替えることにより、種の大小に拘わりなく中の実を潰すことなく殻のみを割ることができる。
この場合、本発明の種割機に、前記垂直回転円盤の回転速度を切り替えるために操作される手動操作式の速度調整部材と、前記速度調整部材により設定された回転速度で前記垂直回転円盤を回転させる制御盤とを配置し、種の大小に応じて回転速度を調整すればよい。
また、この場合、本発明の種割機に、
前記種供給シュートに種を投入する種投入口が開口している種置台と、
前記種置台に配置した所定寸法の種選別穴とを配置し、
前記速度調整部材を操作して第1位置に設定すると、前記垂直回転円盤の回転速度が前記種選別穴を通過する小粒の種を割る場合に適した第1回転速度に設定され、
前記速度調整部材を操作して第2位置に設定すると、前記垂直回転円盤の回転速度が前記種選別穴を通過できない大粒の種を割る場合に適した第2回転速度に設定されるようにすることが望ましい。
種置台に載せた多数の種を、一つずつ種選別穴に通して、大粒の種と小粒の種に分けることができる。小粒の種を割る場合には回転速度を遅くし、大粒の種を割る場合には回転速度を速くすることにより種を適切に割ることができる。
本発明の種割機においては、種割用凹部を垂直円に沿って旋回させ、それが上方に開口している種供給位置において種を供給し、種割動作を行い、しかる後に、種割用凹部が下向きに開口する種排出位置において種を排出している。種排出位置を通過した後の種割用凹部は下向きに開口した状態で旋回するので、内部に付着している殻などの異物が落下する。したがって、殻などの異物が内部に残り、次の種供給動作、種割動作が正常に行われなくなるという弊害が発生しない。よって、簡単な機構により、種割動作を効率よく行うことができる。
本発明を適用した杏子種割機を示す外観斜視図である。 (a)および(b)は、それぞれ、図1の杏子種割機の種割機構部分を覆っているカバーを取り外した状態の前側斜視図および後側斜視図である。 図1の杏子種割機の側面図である。 図1の杏子種割機の平面図である。 図1の杏子種割機の正面図であり、種割機構部分の一部を断面で示してある。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した種割機の実施の形態を説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る杏子種割機を前側から見た場合の外観斜視図であり、図2(a)および(b)は、それぞれ、種割機構部を覆っているカバーを取り外した状態で杏子種割機を前側および後側から見た場合の外観斜視図である。杏子種割機1はキャスター付の台車2を備えており、この台車2の上面の前側部分には種割機構部3が搭載されている。台車2における種割機構部3の側方下側部分には駆動力伝達機構部3Aが搭載されており、台車2における駆動力伝達機構部3Aの下側部分には、駆動モーター5が取り付けられている。
台車2における種割機構部3の後側には、当該種割機構部3よりも一段高い位置に前後二段式の矩形皿状の種置き台4が水平に取り付けられている。台車2の後端には、上方に垂直に延びる把手6が取り付けられている。種置き台4と種割機構部3の間には、前方に向けて下方に傾斜配置した種供給シュート7が配置されており、種置き台4に開口している種投入口4aに投入された杏子の種8が種供給シュート7に沿って自重より滑落して種割機構部3に供給されるようになっている。
種割機構部3の前側部分には、前方に向けて下方に傾斜している種排出シュート9が取り付けられている。この種排出シュート9の先端下方には、台車2の前面部分に取り付けたトレー載せ台10が水平に配置されている。トレー載せ台10は、殻割後の種8を受け入れるためのトレー10a(図3参照)を載せるための台である。種割機構部3において殻が割られた後の種8は、種排出シュート9を自重により滑落して、トレー載せ台10上のトレー10aに排出される。
台車2の背面側には、図2(b)から分かるように、制御盤11が搭載されている。制御盤11の表面には、ブレーカスイッチ(電源スイッチ)12、運転および停止の切り替えを行うセレクトスイッチ13、ならびに、種割速度を設定するためのスピード調整摘み14が配列されている。また、制御盤11の下側からは商用100V交流電源を取り込むための電源コード15が引き出されている。さらに、種割機構部3には、不図示の圧縮空気供給源から圧縮空気の供給を受けるためのエアーブロー用の配管16が接続可能となっている。
図3は図1の杏子種割機の側面図である。図4はその平面図であり、種割機構部3のカバーを取り外した状態を示してある。図5は杏子種割機の正面図であり、種割機構部3のカバーを取り外した状態を示すと共に、種割機構部3の一部を断面で示してある。図2〜図5を参照して、杏子種割機1の種割機構部3および駆動力伝達機構部3Aの構成を説明する。
種割機構部3は、杏子種割機1の台車2の幅方向の両側の部位に垂直に固定した左側板21および右側板22を備えており、これらの左側板21、右側板22の間には幅方向に水平に延びる水平回転軸23が回転自在の状態で支持されている。水平回転軸23の左側の軸端部は左側板21から左側に突出しており、ここには、図2(a)、図5に示すように、駆動力伝達機構部3Aの従動側プーリー24が取り付けられている。従動側プーリー24の真下には駆動モーター5のモーター軸に取り付けた駆動側プーリー24Aが位置しており、これらの間にタイミングベルト25が掛け渡されている。水平回転軸23は駆動力伝達機構部3Aを介して駆動モーター5によって回転駆動される。
種割機構部3における左側板21の内側には、水平回転軸23に同軸状態に固定した垂直回転円盤26が配置されている。垂直回転円盤26の円形外周面26aには、所定の角度間隔、本例では90度の角度間隔で4個の種搬送部材27が固定されている。各種搬送部材27には、垂直回転円盤26の半径方向の外方に開口している種割用凹部27aが形成されている。種割用凹部27aは、水平方向に一定幅で延びて先端側が先細りとなった開口部を備えた凹部であり、その深さ方向の断面形状は図3に示すように、底に向けて幅が窄まった形状となっている。
各種割用凹部27aは、垂直回転円盤26の回転に伴って円形の軌跡に沿って旋回して、種供給シュート7の下端から種8を受け入れる種供給位置28A、種排出シュート9の上端に種8を排出する種排出位置28Bを順次に経由する。本例では、図3から分かるように、種供給位置28Aは、上方および後方に向けて45度傾斜した方向に種割用凹部27aが開口した姿勢で通過する位置にあり、種排出位置28Bは、種供給位置28Aから略180度旋回して、種割用凹部27aが前方および下方に向けて45度傾斜した方向の開口した姿勢で通過する位置にある。
垂直回転円盤26と右側板22の間には、水平回転軸23に同軸状態に固定した第2垂直回転円盤29が固定されている。第2垂直回転円盤29は垂直回転円盤26よりも一回り大きな円盤であり、その外周縁部分には円周方向に沿って90度の角度間隔で、4本の円筒ガイド30が水平に固定されている。各円筒ガイド30は各種割用凹部27aに対峙した位置に配置されており、各円筒ガイド30には、水平方向にスライド可能な状態で円柱状の種割棒31が装着されている。各種割棒31は、それらの先端部31aが各種搬送部材27の側方開口から種割用凹部27a内に所定量だけ突入している。
ここで、各種割棒31の後端と右側板22の間にはカム機構32が組み込まれている。カム機構32によって、種割用凹部27aのそれぞれが種供給位置28Aから種排出位置28Bに至るまでの間において、垂直回転円盤26の回転に伴って、種割棒31のそれぞれの先端部31aが、種割用凹部27aの側方にわずかに突入している後退位置31A(図2(a)において想像線で示す位置)から、種割用凹部27aの内部に進入した前進位置31B(図2(a)において実線で示す位置)まで押し込まれ、しかる後に、再び後退位置31Aまで戻される。
カム機構32は、第2垂直回転円盤29から右側板22の側に突出している各種割棒31の後端部分と、第2垂直回転円盤29の円筒ガイド30との間に配置された圧縮コイルバネ33を備えており、圧縮コイルバネ33によって種割棒31は図に示す後退位置に保持されている。圧縮コイルバネ33のバネ力に逆らって種割棒31を押し込むと、その先端部31aを種割用凹部27aの内部に進入させることが可能である。また、カム機構32は、種割棒31の後端に取り付けたカムローラー(カムフォロワ)34と、右側板22の内側表面22aに取り付けた一定幅の円弧状のカム部材35とを備えている。
カム部材35は、水平回転軸23の回転に伴うカムローラー34の旋回軌跡に沿って配置されており、その表面のカム面は、カムローラー34の回転方向に向けて右側板22の内側表面からの高さが漸増している種割棒押し込み用カム面部分35aと、このカム面部分35aの端から高さが漸減している種割棒戻し用カム面部分35bとを備えている。本例では、図3に示すように、カム面部分35aは、種割用凹部27aが真上に開口した位置から前方に向かって水平方向に開口した位置までの90度の角度を張るテーパー状円弧面であり、これに続くカム面部分35bは種排出位置28Bまでの間の狭い角度範囲の角度を張る傾斜の急なテーパー状円弧面である。各種割棒31の後端のカムローラー34がカム面部分35aに乗り上げると、圧縮コイルバネ33が押しつぶされて、種割棒31が種割用凹部27aに向けて押し込まれ、その先端部31aが種割用凹部27a内に進入した前進位置31Bに至る。この後は、カムローラー34がカム面部分35bに沿って移動するので、圧縮コイルバネ33のバネ力によって後退位置に押し戻される。
次に、種割機構部3には、種割用凹部27aが種排出位置28Bから種供給位置28Aに戻るまでの間の通過位置に、種割用凹部27a内の異物を除去するために当該種割用凹部27a内に圧縮空気を吹き付けるためのエアーノズル36が備わっている。本例では、種割用凹部27aの開口が真下を向く姿勢の位置にエアーノズル36が配置されている。
また、本例のカム機構32は、右側板22の内側表面に取り付けた一定幅の円弧状の第2カム部材37を備えている。第2カム部材37は、図3に示すように、種割用凹部27aが種排出位置28Bから種供給位置28Aに戻るまでの間の旋回経路部分に沿って配置されており、そのカム面は、右側板22の内側表面からの高さが漸増するカム面部分37aと、この端から高さが漸減しているカム面部分37bとを備えている。カム面部分37aによって種割棒31は前進位置よりも更に種割用凹部27a内に押し込み可能となっている。
ここで、本例では、種割機構部3において、その上半部分がカバー38によって覆われており、その下半分は開放状態となっている。また、カバー38のうち垂直回転円盤26の円形外周面に対峙しているカバー部分38a、換言すると、種割用凹部27aの開口に対峙しているカバー部分38aは、種割用凹部27aの開口に対して微小隙間で対峙しており、種割用凹部27aに入った種8が種割用凹部27aから外にこぼれることが無いようにしてある。
一方、本例の杏子種割機1における二段式の種置き台4は、上側台41と下側台42とを備えており、これらの間には幅方向に延びる一定高さの垂直仕切り板43が配置されている。この垂直仕切り板43における幅方向の中央部分には一定幅の種選別穴44(ゲージ)が形成されている。この種選別穴44を通る杏子の種8は小粒の種として選別でき、種選別穴44を通らない種は大粒の種として選別できる。
ここで、小粒の種を割る場合には、制御盤11のスピード調整摘み14を操作して、水平回転軸23の回転速度、換言すると、種割棒31の押し込み速度(種割速度)を高速側(第1回転速度)に設定することが可能となっている。逆に、大粒の種を割る場合には、スピート調整摘み14を操作して、種割棒31の押し込み速度を低速側(第2回転速度)に設定することが可能となっている。
(動作説明)
この構成の杏子種割機1では次の手順により種割動作を行うことができる。まず、台車2のキャスターを固定し、エアーブロー用の配管16を種割機構部3のエアーノズル36の側に接続し、電源コード15を商用100V交流電源用のコンセントに差し込み、制御盤11のブレーカスイッチ12を入れる。次に、種置き台4において、種8を種選別穴44に通して大粒の種と小粒の種に選別する。小粒の種を割る場合には、上記のようにスピート調整摘み14を操作して種割速度を高速側に設定し、大粒の種を割る場合には、種割速度を低速側に設定する。次に、セレクトスイッチ13を「運転」に切り替える。これにより、駆動モーター5が駆動を開始して種割機構部3の回転駆動が開始される。
この後は、選別された小粒あるいは大粒の種を1個ずつ種投入口4aに所定の間隔で投入する。投入された種8は、種供給シュート7を滑落して種供給位置28Aを通過する種割用凹部27a内に自重により落下する。種8を受け取った種割用凹部27aは種排出位置28Bに向けて移動する。種排出位置28Bに至る間においては、カム機構32によって、種割棒31が種8の入っている種割用凹部27aに側方から押し込まれ、種8の殻を割る。かかる種割動作が終わった後に、種割用凹部27aは種排出位置28Bに至る。種排出位置28Bにおいては種割用凹部27aの開口は下向きとなっているので、種8が自重により落下して種排出シュート9を滑落して、トレー載せ台10に載せたトレー10aに回収される。
種8を排出した後の種割用凹部27aは再び種供給位置28Aに戻る。種供給位置28Aに戻るまでの間においては、種割用凹部27aは、その開口が下向き姿勢で旋回するので、内部に残っている殻などの異物が落下して除去される。また、エアーノズル36の位置において圧縮空気が吹き付けられて種割用凹部27a内に付着している異物が吹き飛ばされる。さらには、カム機構32の第2カム部材37によって、種割棒31が再度、種割用凹部27aの奥まで側方から押し込まれる。これにより、種割用凹部27aの内部に殻などの異物が挟まっていた場合においても、このような異物を確実に除去することができる。このようにして、異物が確実に除去された後の種割用凹部27aが再び種供給位置28Aに至り、新たな種8を受け入れて、上記の種割動作を繰り返す。
1 杏子種割機
2 台車
3 種割機構部
3A 駆動力伝達機構部
4 種置き台
4a 種投入口
5 駆動モーター
6 把手
7 種供給シュート
8 種
9 種排出シュート
10 トレー載せ台
11 制御盤
12 ブレーカスイッチ
13 セレクトスイッチ
14 スピード調整摘み
15 電源コード
16 配管
21 左側板
22 右側板
22a 内側表面
23 水平回転軸
24 従動側プーリー
25 タイミングベルト
26 垂直回転円盤
26a 円形外周面
27 種搬送部材
27a 種割用凹部
28A 種供給位置
28B 種排出位置
29 第2垂直回転円盤
30 円筒ガイド
31 種割棒
31a 先端部
31A 後退位置
31B 前進位置
32 カム機構
33 圧縮コイルバネ
34 カムローラー
35 カム部材
35a、35b カム面部分
36 エアーノズル
37 第2カム部材
37a、37b カム面部分
38 カバー
38a カバー部分
41 上側台
42 下側台
43 垂直仕切り板
44 種選別穴

Claims (6)

  1. 水平回転軸線回りに回転可能な垂直回転円盤(26)と、
    前記垂直回転円盤(26)を回転させる回転駆動機構(5、3A)と、
    前記垂直回転円盤(26)の円形外周面(26a)に沿って所定の角度間隔で取り付けられ、当該垂直回転円盤(26)の半径方向の外方に開口している複数の種割用凹部(27a)と、
    前記垂直回転円盤(26)と共に回転する前記種割用凹部(27a)のそれぞれが上方に開口した姿勢で通過する種供給位置(28A)において、当該種供給位置を通過する前記種割用凹部(27a)のそれぞれに対して、自重により種を滑落させて供給する種供給シュート(7)と、
    前記垂直回転円盤(26)と共に回転する前記種割用凹部(27a)のそれぞれが下方に開口した姿勢で通過する種排出位置(28A)において、当該種排出位置を通過する前記種割用凹部(27a)のそれぞれから自重により落下する種を受け取り、所定の排出方向に導く種排出シュート(9)と、
    前記垂直回転円盤(26)における前記種割用凹部(27a)のそれぞれに対応する部位において、当該垂直回転円盤(26)の前記水平回転軸線に平行な方向にスライド可能に配置され、当該垂直回転円盤(26)と共に回転する複数本の種割棒(31)と、
    前記種割用凹部(27a)のそれぞれが前記種供給位置(28A)から前記種排出位置(28B)に至るまでの間において、前記垂直回転円盤(26)の回転に伴って、前記種割棒(31)のそれぞれの先端(31a)を、前記種割用凹部(27a)の外側の後退位置(31A)から当該種割用凹部内に進入した前進位置(31B)まで押し込み、再び前記後退位置まで戻すカム機構(32)と、
    前記種供給位置(28A)から前記種排出位置(28B)までの間において、前記種割用凹部(27a)のそれぞれの開口を封鎖している円弧状カバー(38a)とを有していることを特徴とする種割機(1)。
  2. 請求項1において、
    前記種割用凹部(27a)のそれぞれが前記種排出位置(28B)から前記種供給位置(28A)に至るまでの間の通過位置には、前記種割用凹部内の異物を除去するために当該種割用凹部内に空気を吹き付けるためのエアーノズル(36)が配置されていることを特徴とする種割機(1)。
  3. 請求項1または2において、
    前記カム機構(32)は、前記種排出位置(28B)から前記種供給位置(28A)に至るまでの間において、前記垂直回転円盤(26)の回転に伴って、前記種割棒(31)のそれぞれの先端を、前記後退位置から前記前進位置を超えた位置まで押し込み、再び前記後退位置まで戻すことを特徴とする種割機(1)。
  4. 請求項1ないし3のうちのいずれかの項において、
    前記カム機構(32)は、
    前記垂直回転円盤(26)に同軸状態に配置され、当該垂直回転円盤(26)と共に回転し、前記種割棒(31)のそれぞれをスライド可能な状態で支持している第2垂直回転円盤(29)と、
    前記種割棒(31)のそれぞれを、前記後退位置に向けて付勢しているバネ部材(33)と、
    前記第2垂直回転円盤(29)に同軸状態に対向配置された固定板(22)と、
    前記種割棒(31)のそれぞれの後端部に取り付けたカムフォロワ(34)と、
    前記固定板(22)における前記第2垂直回転円盤(29)に対峙している表面(22a)において、前記カムフォロワ(34)の移動軌跡に沿って延びる円弧状のカム面を備えたカム部材(35)とを備え、
    前記カム面は、その円周方向に沿って前記表面(22a)からの高さが漸増している種割棒押し込み用カム面部分(35a)と、これに連続して前記表面(22a)からの高さが漸減している種割棒戻し用カム面部分(35b)とを備えていることを特徴とする種割機(1)。
  5. 請求項4において、
    前記垂直回転円盤(26)の回転速度を切り替えるために操作される手動操作式の速度調整部材(14)と、
    前記速度調整部材(14)により設定された回転速度で前記垂直回転円盤(26)を回転させる制御盤(11)とを有していることを特徴とする種割機(1)。
  6. 請求項5において、
    前記種供給シュート(7)に種を投入する種投入口(4a)が開口している種置台(4)と、
    前記種置台(4)に配置した所定寸法の種選別穴(44)とを有し、
    前記速度調整部材(14)を操作して第1位置に設定すると、前記垂直回転円盤(26)の回転速度が前記種選別穴(44)を通過する小粒の種を割る場合に適した第1回転速度に設定され、
    前記速度調整部材(14)を操作して第2位置に設定すると、前記垂直回転円盤(26)の回転速度が前記種選別穴(44)を通過できない大粒の種を割る場合に適した第2回転速度に設定されることを特徴とする種割機(1)。
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