JP2012065447A - 電圧切り替え回路、該電圧切り替え回路を備える充放電保護回路、該充放電保護回路を組み込んだバッテリーパック、および該バッテリーパックを用いた電子機器 - Google Patents

電圧切り替え回路、該電圧切り替え回路を備える充放電保護回路、該充放電保護回路を組み込んだバッテリーパック、および該バッテリーパックを用いた電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な回路構成で、過電流を検出した場合にすぐに復帰しないようにラッチを行なうことができ、また過電流負荷または異常充電器を開放した場合に過電流禁止状態から自動復帰することができる二次電池保護回路技術の提供。
【解決手段】過電流検出時は電流検出用抵抗R3に流れる電流を電圧に変換して端子(Rsens)に入力する。過電流検出の閾値を超えた場合に放電電流または充電電流を止める信号を充放電制御用FETM1またはM2に信号を出力して遮断し放電または充電を禁止する。その後、電圧切り替え回路200により、過電流を検出するためのSW_OUT信号を、バッテリーパック10のマイナス端子(V−)に切り替える。過電流禁止状態からの復帰はバッテリーパック10のマイナス端子(V−)が復帰の閾値よりも下がった場合に過電流禁止状態から復帰する。その後、SW_OUT信号を端子(Rsens)の電圧に切り替える。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、携帯電話やデジタルカメラ、ノートパソコン、PDA(Personal Digital Assistance)等の携帯型の電子機器に用いられるLiイオンなどの2次電池(充電式電池)の充放電保護回路技術に係り、特に、2次電池の放電電流あるいは充電電流を検出して電圧に変換する電流検出用抵抗と、過電流を検出する過電流検出回路(コンパレータ)とを備える2次電池保護回路に用いられる、過電流検出回路(コンパレータ)に入力する基準電圧と比較するための入力電圧を、前記電流検出用抵抗によって得られた電圧とバッテリーパックのマイナス端子および充電器接続のマイナス端子の電圧とで切り替える電圧切り替え回路、該電圧切り替え回路を備える充放電保護回路、該充放電保護回路を組み込んだバッテリーパック、および該バッテリーパックを用いた携帯電話などの電子機器に関する。
携帯電話やデジタルカメラなどの携帯型の電子機器の電源として、近年、ニッケル水素やLi(リチウム)イオン、Liポリマー2次電池のような大容量の2次電池(充電式電池)が広く使われている。これらの大容量電池は、誤って短絡や過充電を行うと電池内部や接続されている回路に大電流が流れ、高熱を発生し、機器を破損する恐れがある。また、Liイオン2次電池は、過充電すると金属Liが析出して事故を起こす危険性があり、また過放電すると繰り返し充放電使用回数が悪くなるなどの問題点を有している。
そのため、2次電池と機器本体の間の充放電経路に保護スイッチを設け、所定の電圧以上に過充電された場合や所定の電圧以下に過放電された場合に、これを検出し、保護スイッチをオフにし、それ以上の過充電,過放電を抑止するようにしている。過電流に対してもバッテリーパックの短絡、異常充電器による充電などを抑止するため、ある一定以上の放電電流、充電電流が流れたときに放電禁止状態、充電禁止状態にしている。
従来の2次電池の充放電保護回路は、バッテリーパックのマイナス端子および充電器接続のマイナス端子を過電流検出端子とし、充放電を制御するためのMOSFETを抵抗体と見立ててMOSFETのON抵抗値を利用しMOSFETに流れる電流を電圧に変換し、2次電池保護ICに入力することで過電流の制御を行なってきた。
しかし、電流が流れたことによる充放電制御MOSFETの発熱やMOSFETのメーカーによりON抵抗値の変動量が異なり過電流検出精度を高めることは困難とされてきた。
このようなことを解決するために、電流検出用抵抗を用いて電流を電圧に変換し過電流検出精度を高めることが提案されている。この技術の先行文献として、例えば、特開2005−168159号公報(特許文献1)が挙げられる。
上記の電流検出用抵抗を用いた過電流検出動作をした場合、過電流検出後に2次電池保護ICは充放電制御の信号を出力し、充放電制御用のMOSFETをOFFすることで電流を抑制していた。
その際、充放電制御用MOSFETのどちらかがOFFされるので電流がストップし電流検出用抵抗から変換されて入力される電圧が下がり、すぐ電流が流れる状態に復帰してしまうため、保護ICの内部回路では一旦過電流を検出したら復帰しないようにラッチ動作を行なう等する必要がある。また過電流検出後のラッチから復帰させるためになんらかの条件を考慮する必要があった。
本発明の目的は、上記課題を解決するために、簡単な回路構成で、過電流を検出した場合にすぐに復帰しないようにラッチ動作を行なうことができ、また過電流負荷または異常充電器を開放した場合に過電流禁止状態から自動復帰することができるようにするための過電流検出手段(コンパレータ)への入力を切り替える電圧切り替え回路、該電圧切り替え回路を備える充放電保護回路、該充放電保護回路を備える2次電池保護回路、該2次電池保護回路を組み込んだバッテリーパック、および該バッテリーパックを用いた携帯電話などの電子機器を提供することである。
本発明は、上記目的を達成するために、次のような構成を採用した。
a)本発明に係る電圧切り替え回路は、過電流検出機能を有する充放電保護回路に用いる電圧切り替え回路であって、電流検出用抵抗に流れる電流を電流/電圧変換して得られる電圧を入力する第1の入力端子と、該充放電保護回路を内蔵したバッテリーパックのマイナス端子および充電器接続のマイナス端子の電圧を入力する第2の入力端子と、充放電保護回路内部の検出回路に入力する電圧を出力する出力端子と、前記第1の入力端子と第2の入力端子のいずれの電圧を前記出力端子に出力するかを選択する選択端子を有し、充放電可能状態で過電流検出時と過電流禁止状態からの復帰時とで、前記出力端子に出力する電圧を前記第1の入力端子に入力される電圧と前記第2の入力端子に入力される電圧との間で切り替えることを特徴としている。
b)また、上記a)において、前記切り替えは、充放電可能状態で過電流検出時は、前記出力端子に出力する電圧を前記第1の入力端子に入力される電圧に切り替え、過電流禁止状態からの復帰時は、前記出力端子に出力する電圧を前記第2の入力端子に入力される電圧に切り替えるものであることを特徴としている。
c)本発明に係る充放電保護回路は、過電流を検出する検出手段と、該検出手段による過電流検出結果に基づきオン・オフして過電流の遮断制御を行うスイッチング素子と、上記a)またはb)の電圧切り替え回路を備えた充放電保護回路であって、前記スイッチング素子と直列に接続された電流検出用抵抗に流れる電流を電流/電圧変換して得られる電圧が前記電圧切り替え回路の第1の入力端子に入力され、該充放電保護回路を内蔵したバッテリーパックのマイナス端子および充電器接続のマイナス端子の電圧が前記電圧切り替え回路の第2の入力端子に入力され、前記検出手段は、前記電圧切り替え回路の出力端子からの出力電圧と予め定められた基準電圧を比較する比較手段を有し、該比較手段の比較結果により前記電圧切り替え回路の出力端子からの出力電圧が前記基準電圧を超えた場合に、前記スイッチング素子をオフにして該スイッチング素子および前記電流検出用抵抗を介して流れる電流を遮断する制御手段を有することを特徴としている。
d)また、2次電池の充電時および放電時における過電流保護を行う充放電保護回路であって、放電時の過電流を検出する放電時保護手段と、該放電時保護手段の検出結果に基づき放電電流の遮断制御を行う第1のスイッチング素子と、充電時の過電流を検出する充電時保護手段と、該充電時保護手段の検出結果に基づき充電電流の遮断制御を行う第2のスイッチング素子と、上記a)またはb)の電圧切り替え回路とを有し、前記第1,第2のスイッチング素子と直列に接続された電流検出用抵抗に流れる電流を電流/電圧変換して得られる電圧を前記電圧切り替え回路の第1の入力端子に入力され、該充放電保護回路を内蔵したバッテリーパックのマイナス端子および充電器接続のマイナス端子の電圧が前記電圧切り替え回路の第2の入力端子に入力され、前記放電時保護手段は、前記電圧切り替え回路の出力電圧と予め定められた第1の基準電圧とを比較する第1の比較手段と、該第1の比較手段の比較結果で前記電圧切り替え回路の出力電圧が前記第1の基準電圧を超えると、前記第1のスイッチング素子をオフして該第1のスイッチング素子および前記電流検出用抵抗を介して流れる放電電流を遮断する第1の制御手段とを有し、前記充電時保護手段は、前記電圧切り替え回路の出力電圧と予め定められた第2の基準電圧とを比較する第2の比較手段と、該第2の比較手段の比較結果で前記電圧切り替え回路の出力電圧が前記第2の基準電圧を超えると、前記第2のスイッチング素子をオフして該第2のスイッチング素子および前記電流検出用抵抗を介して流れる充電電流を遮断する第2の制御手段とを有することを特徴としている。
e)また、上記d)の充放電保護回路であって、前記放電時保護手段は、過放電を検出する手段を有し、該手段による過放電検出時にも、前記第1のスイッチング素子をオフ制御することを特徴としている。
f)上記d)またはe)の充放電保護回路であって、前記充電時保護手段は、過充電を検出する手段を有し、該手段による過充電検出時にも、前記第2のスイッチング素子をオフ制御することを特徴としている。
g)2次電池の放電時における過電流保護を行う充放電保護回路であって、放電時の過電流を検出する放電時保護手段と、該放電時保護手段の検出結果に基づき放電電流の遮断制御を行うスイッチング素子と、上記a)またはb)の電圧切り替え回路とを有し、前記スイッチング素子と直列に接続された電流検出用抵抗に流れる電流を電流/電圧変換して得られる電圧が前記電圧切り替え回路の第1の入力端子に入力され、該充放電保護回路を内蔵したバッテリーパックのマイナス端子および充電器接続のマイナス端子の電圧が前記電圧切り替え回路の第2の入力端子に入力され、前記放電時保護手段は、前記電圧切り替え回路の出力端子からの出力電圧と予め定められた基準電圧とを比較する比較手段と、該比較手段の比較結果で前記電圧切り替え回路の出力端子からの出力電圧が前記基準電圧を超えると、前記スイッチング素子をオフして該スイッチング素子および前記電流検出用抵抗を介して流れる放電電流を遮断する制御手段とを有することを特徴としている。
h)上記g)の充放電保護回路であって、前記放電時保護手段は、過放電を検出する手段を有し、該手段による過放電検出時にも、前記スイッチング素子をオフ制御することを特徴としている。
i)2次電池の充電時における過電流保護を行う充放電保護回路であって、充電時の過電流を検出する充電時保護手段と、該充電時保護手段の検出結果に基づき充電電流の遮断制御を行うスイッチング素子と、上記a)またはb)の電圧切り替え回路を有し、前記スイッチング素子と直列に接続された電流検出用抵抗に流れる電流を電流/電圧変換して得られる電圧が前記電圧切り替え回路の第1の入力端子に入力され、該充放電保護回路を内蔵したバッテリーパックのマイナス端子および充電器接続のマイナス端子の電圧が前記電圧切り替え回路の第2の入力端子に入力され、前記充電時保護手段は、前記電圧切り替え回路の出力端子からの出力電圧と予め定められた基準電圧とを比較する比較手段と、該比較手段の比較結果で前記電圧切り替え回路の出力端子からの出力電圧が前記基準電圧を超えると、前記スイッチング素子をオフして該スイッチング素子および前記電流検出用抵抗を介して流れる充電電流を遮断する制御手段とを有することを特徴としている。
j)上記i)の充放電保護回路であって、前記充電時保護手段は、過充電を検出する手段を有し、該手段による過充電検出時にも、前記スイッチング素子をオフ制御することを特徴としている。
k)本発明に係るバッテリーパックは、上記a)またはb)の電圧切り替え回路、あるいは、上記c)からj)のいずれかの充放電保護回路を具備したものである。
l)本発明に係る電子機器は、上記k)のバッテリーパックを用いたことを特徴としている。
本発明に係る電圧切り替え回路を用いて、過電流検知抵抗を用いた2次電池保護回路で放電過電流検出、短絡検出、充電過電流検出に使用する端子(Rsens)と過電流からの復帰に使用する端子(V−)を切り替えることにより、過電流負荷または異常充電器を開放した場合に過電流禁止状態から自動復帰することが可能な、充放電保護回路、2次電池保護回路、バッテリーパック、および携帯電話などの電子機器を実現できる。
本発明を適用した充放電保護回路を用いたバッテリーパックを示す図である。 SEL信号によってSW_OUT信号電圧をRSENS端子電圧とV−端子電圧に切り替える回路の第1実施例を示す図である。 SEL信号によってSW_OUT信号電圧をRSENS端子電圧とV−端子電圧に切り替える回路の第2実施例を示す図である。 SEL信号とNMOSトランジスタの状態と出力信号の関係を示した図である。 従来の過電流保護回路を示す図である。
図1は、本発明に係る電圧切り替え回路200を備える充放電保護回路20と、充放電制御用MOSFETM1,M2(第1のスイッチング素子M1、第2のスイッチング素子M2)と、電流検出用抵抗R3とで構成されたバッテリーパック10の一例を示す図である。
同図は、充放電保護回路20を内蔵したバッテリーパック10に、充電器または負荷30を接続した場合の回路図である。2次電池Batの正電源端子は、バッテリーパック10の正電源端子Pと充放電保護回路20の正電源端子Vddに接続されている。
また、2次電池Batの負電源端子は充放電保護回路20の負電源端子Vssに接続されている。Vss端子と放電制御用NMOSトランジスタM1のソース端子の間には電流検出用抵抗R3が接続されている。放電制御用NMOSトランジスタM1と電流検出用抵抗R3の接続点は、充放電保護回路20のRsens端子に接続されている。
放電制御用NMOSトランジスタM1の他端は、充電制御用NMOSトランジスタM2の一端に接続され、充電制御用NMOSトランジスタM2の他端は、バッテリーパック10の負電源端子Mと充放電保護回路20の充電器負電源端子V−に接続されている。
また、放電制御用NMOSトランジスタM1のゲートと、充電制御用NMOSトランジスタM2のゲートは、それぞれ充放電保護回路20の放電制御端子Doutと充電制御端子Coutに接続されている。
なお、放電制御用NMOSトランジスタM1と充電制御用NMOSトランジスタM2に並列に接続されているダイオードD11とD12は、NMOSトランジスタM1とM2を半導体装置に形成する際に生成される寄生ダイオードである(特許文献1では省略されている)。充電器または負荷30はバッテリーパック10の正電源端子Pと負電源端子Mの間に接続されている。
充放電保護回路20は、過充電、過放電、充電過電流、放電過電流、短絡電流、および過熱などを検出するために、それぞれ専用の検出回路を備えている。検出回路は、保護動作が必要なレベルの異常を検出すると、それぞれ検出信号を出力し、2次電池Batと充電器または負荷30との間に設けられている放電制御用NMOSトランジスタM1、または、充電制御用NMOSトランジスタM2をオフにして、2次電池Batと充電器または負荷30との接続を遮断する。
このように構成された充放電保護回路20を内蔵したバッテリーパック10に、所定の設定した値以上の充電電流または放電電流が流れた場合を考える。充放電可能状態において充電電流または放電電流が流れると、電流検出用抵抗R3にも電流が流れ、(電流値)×(R3の抵抗値)で計算される電圧がRsens端子に印加される。
このとき、Rsens端子に掛かる電圧がVss端子に対してプラス側にある所定の設定値以上になれば放電過電流または短絡検出状態となり、Dout端子からローレベルを出力し放電制御用NMOSトランジスタM1をオフにして放電を停止させる。
逆に、Rsens端子に掛かる電圧がVss端子に対してマイナス側に、ある所定の設定値以上になれば充電過電流検出状態となり、Cout端子からローレベルを出力して充電制御用NMOSトランジスタM2をオフにして充電を停止させる。
次に、図1に示した充放電保護回路20の動作を説明する。
充放電保護回路20は、第1の基準電圧(Vs1)、第1のコンパレータ(CMP1)、2つのインバータ(INV1,INV2)からなる放電時の過電流保護を行う回路(放電時保護手段)と、第2の基準電圧(Vs2)、第2のコンパレータ(CMP2)、2つのインバータ(INV3,INV4)からなる充電時の過電流保護を行う回路(充電時保護手段)、および、端子(V−)と端子(Vss)間に接続された抵抗(R4)、および電圧切り替え回路200により構成されている。
まず、本発明の動作を説明するに先立って、電圧切り替え回路200を設けない従来の回路構成で、負荷30が接続されている「放電時」の場合について説明を行う。
第1の基準電圧(Vs1)の正極は、第1のコンパレータ(CMP1)の非反転入力(+)に接続され、第1の基準電圧(Vs1)の負極は、充放電保護回路20の端子(Vss)を介して、電源(Bat)の負極と電流検出用抵抗R3の一端に接続されている。
第1のコンパレータ(CMP1)の反転入力(−)は、充放電保護回路20の端子(Rsens)を介して、電流検出用抵抗R3の他端に接続されているので、第1のコンパレータ(CMP1)において、電流検出用抵抗R3の電圧降下と第1の基準電圧(Vs1)との比較を行うことができる。
第1のコンパレータ(CMP1)の出力は、インバータ(INV1,INV2)および充放電保護回路20の端子(Dout)を介して第1のスイッチング素子である放電制御用NMOSトランジスタ(M1)のゲートに接続されている。
この第1のスイッチング素子(M1)のソースは、電流検出用抵抗R3の他端に接続され、ドレインは充電制御用NMOSトランジスタである第2のスイッチング素子(M2)のドレインに接続されている。そして、第2のスイッチング素子(M2)のソースは抵抗(R1)の一端(端子M側)に接続されている。
この構成において、放電電流が少なく、電流検出用抵抗R3の電圧降下が第1の基準電圧(Vs1)より小さい場合は、第1のコンパレータ(CMP1)の出力はハイレベルとなる。このハイレベルの信号はインバータ(INV1,INV2)を通って第1のスイッチング素子(M1)のゲートに印加される。
その結果、第1のスイッチング素子(M1)はオンとなる。第2のスイッチング素子(M2)は放電時は常にオンとなっているので、電源から負荷30に電流が供給される。
しかし、放電電流が多くなり、電流検出用抵抗R3の電圧降下が第1の基準電圧(Vs1)より大きくなると、第1のコンパレータ(CMP1)の出力はローレベルとなる。このローレベル信号はインバータ(INV1,INV2)を通って第1のスイッチング素子(M1)のゲート(G1)に印加される。その結果、第1のスイッチング素子(M1)はオフとなり負荷電流を遮断する。
次に、負荷の代わりに充電器を接続した「充電時」の場合について説明を行う。
第2の基準電圧(Vs2)の正極は、第2のコンパレータ(CMP2)の非反転入力(+)に接続され、第2の基準電圧(Vs2)の負極は、充放電保護回路20の端子Rsenseを介して、電流検出用抵抗R3の他端に接続されている。
第2のコンパレータ(CMP2)の反転入力(−)は、充放電保護回路20の端子(Vss)を介して、電源(Bat)の負極と電流検出用抵抗R3の一端に接続されているので、第2のコンパレータ(CMP2)において、電流検出用抵抗R3の電圧降下と第2の基準電圧(Vs2)の比較を行うことができる。
第2のコンパレータ(CMP2)の出力は、インバータ(INV3,INV4)および充放電保護回路20の端子(Cout)を介して第2のスイッチング素子(M2)のゲートに接続されている。
このような構成において、充電器(Ve)からの充電電流が少なく、電流検出用抵抗R3の電圧降下が第2の基準電圧(Vs2)より小さい場合は、第2のコンパレータ(CMP2)の出力はハイレベルとなる。
このハイレベル信号はインバータ(INV3,INV4)を通って第2のスイッチング素子(M2)のゲートに印加される。その結果、第2のスイッチング素子(M2)はオンとなる。第1のスイッチング素子(M1)は充電時は常にオンとなっているので、充電器から2次電池(Bat)に充電電流が供給される。
しかし、充電器30からの充電電流が多くなり、電流検出用抵抗R3の電圧降下が第2の基準電圧(Vs2)より大きくなると、第2のコンパレータ(CMP2)の出力はローレベルとなる。このローレベル信号はインバータ(INV3,INV4)および端子(Cout)を通って第2のスイッチング素子(M2)のゲートに印加される。その結果、第2のスイッチング素子(M2)はオフとなり、充電器30から2次電池(Bat)への充電電流を遮断する。
しかしながら、電圧切り替え回路200を設けない従来の回路構成では、上述したように、過電流が検出された場合に、第1のスイッチング素子(M1)または第2のスイッチング素子(M2)がオフされるので電流がストップし電流検出用抵抗から変換されて入力される電圧が下がり、すぐ電流が流れる状態に復帰してしまうので復帰しないように過電流が検出されたことをラッチする必要があり、またラッチした場合には、過電流負荷または異常充電器を開放した場合などラッチを解除して電流が流れる状態に復帰させる必要がある。
図1における電圧切り替え回路200は、そのために新たに設けられた回路であり、具体的構成を図2、図3に示す。
図2は、過電流を検出するための第1のコンパレータ(CMP1)と第2のコンパレータ(CMP2)へ入力するSW_OUT信号を、該第1のコンパレータ(CMP1)と第2のコンパレータ(CMP2)の出力に基づいて生成されるSEL信号によって、Rsens端子電圧とV−端子電圧とで切り替えるための電圧切り替え回路の第1の実施例である。
本実施例における電圧切り替え回路の特徴は、NANDおよびインバータのロジック回路を用いて信号の選択とNMOSトランジスタ(スイッチング素子M1,M2)のスイッチングタイミングを決めているところである。
同図において、SEL信号がH(ハイレベル)の場合、インバータINV21にはHが入力され、インバータINV21出力とNAND21の片側の入力はL(ローレベル)となる。
NAND21の出力は一方の入力がLなのでHとなり、それが入力されるインバータINV22の出力はLでNMOSトランジスタM23のゲートおよびインバータINV23にはLが入力される。
インバータINV23出力はHとなり、NAND22の片側にはHが入力される。もう一方の入力にはSEL信号が入力され、NAND22の2つの入力はH、Hとなり、Lが出力される。
NAND22出力はインバータINV24に入力され、インバータINV24からはHが出力され、NMOSトランジスタM21のゲートおよびインバータINV25にはHが入力される。インバータINV25からはLが出力され、NMOSトランジスタM22のゲートおよびNAND21にはLが入力される。
このときNMOSトランジスタM21はON、NMOSトランジスタM22はOFF、NMOSトランジスタM23はOFFとなり、SW_OUT信号はV−端子電圧と同じになる。
SEL信号がLの場合、インバータINV21とNAND22の片方の入力にはLが入力される。NAND22の出力は一方の入力がLなのでHとなり、インバータINV24出力はLでNMOSトランジスタM21のゲートおよびインバータINV25にはLが入力される。
インバータINV25出力はHとなり、NAND21の片側にはHが入力、NMOSトランジスタM22のゲートにはHが入力される。NAND21もう一方の入力にはインバータINV21の出力Hが入力され、NAND21の入力はH、HとなりLが出力される。NAND21出力はインバータINV22に入力され、インバータINV22からはHが出力されNMOSトランジスタM23のゲートおよびNAND22にはHが入力される。
このときNMOSトランジスタM21はOFF、NMOSトランジスタM22はON、NMOSトランジスタM23はONとなりSW_OUT信号はRSENS端子電圧と同じになる。
NMOSトランジスタM22のバックバイアスはV−端子に接続され、電流のリーク防止をしている。
つまり、NMOSトランジスタM21がONときはNMOSトランジスタM22とM23がOFF、NMOSトランジスタM21がOFFときはNMOSトランジスタM22とM23がONとなり、SW_OUT信号にはV−端子とRSENS端子のどちらか一方が選択される。
また、NMOSトランジスタM21、M22、M23のゲートへの信号伝達は回路構成に応じてNMOSトランジスタの閾値電圧を満たして確実に開閉できるように適宜レベルシフト回路を使ってレベル変換をするのが好ましい(インバータINV24、インバータINV25、インバータINV22に必要なレベル変換機能を持たせれば別途レベルシフト回路を設ける必要はない)。
図3は、過電流を検出するための第1のコンパレータ(CMP1)と第2のコンパレータ(CMP2)へ入力するSW_OUT信号を、該第1のコンパレータ(CMP1)と第2のコンパレータ(CMP2)の出力に基づいて生成されるSEL信号によって、Rsens端子電圧とV−端子電圧とで切り替えるための電圧切り替え回路の第2の実施例である。
本実施例における電圧切り替え回路の特徴は、インバータのロジック回路を用いて信号の選択をし、NMOSトランジスタのスイッチングタイミングを容量値で決めているところである。
同図において、SEL信号がHの場合、それが入力されるインバータINV31からはLが出力されその信号がインバータINV32とインバータINV33に入力される。インバータINV33の入力には遅延設定の容量C31が接続されている。インバータINV33からはHが出力され、NMOSトランジスタM31のゲートにHが入力される。
インバータINV32からはHが出力され、インバータINV34とインバータINV35の入力に接続される。インバータINV34とインバータINV35の入力には遅延時間設定の容量C32とC33が接続されている。インバータINV34の出力からはLが出力されNMOSトランジスタM32のゲートに入力される。インバータINV35の出力からはLが出力されNMOSトランジスタM33のゲートに入力される。
SEL信号がLの場合、それが入力されるインバータINV31からはHが出力されその信号がインバータINV32とインバータINV33に入力される。インバータINV33の入力には遅延設定の容量C31が接続されている。インバータINV33からはLが出力され、NMOSトランジスタM31のゲートにLが入力される。
インバータINV32からはLが出力され、インバータINV34とインバータINV35の入力に接続される。インバータINV34とインバータINV35の入力には遅延時間設定の容量C32とC33が接続されている。インバータINV34の出力からはHが出力されNMOSトランジスタM32のゲートに入力される。インバータINV35の出力からはHが出力されNMOSトランジスタM33のゲートに入力される。
インバータロジック回路INV33、INV34、INV35の入力には容量が接続されており、容量値の調整によってON/OFFタイミングを設定できる。容量の接続はNMOSトランジスタのスイッチングタイミングにより容量値および接続箇所については任意で設定できる。
NMOSトランジスタM31がONときはNMOSトランジスタM32とM33がOFF、NMOSトランジスタM31がOFFときはNMOSトランジスタM32とM33がONとなり、SW_OUT信号にはV−端子の電圧とRSENS端子の電圧のどちらか一方が選択される。
また、NMOSトランジスタM31、M32、M33のゲートへの信号伝達は回路構成に応じてNMOSトランジスタの閾値電圧を満たして確実に開閉できるように適宜レベルシフト回路を使ってレベル変換をするのが好ましい(インバータINV33、インバータINV34、インバータINV35に必要なレベル変換機能を持たせれば別途レベルシフト回路を設ける必要はない)。
図4は、SEL信号の値(H/L)と、各NMOSトランジスタ(M21,M31,M22,M32,M23,M33)の状態(ON/OFF)と、出力信号であるSW_OUT信号(V−端子電圧/Rsens信号)の関係を示した図であり、前記の説明を簡潔にまとめたものである。このように、本発明における電圧切り替え回路は、過電流検出時はRsens信号を出力し、過電流が検出された場合はその出力をV−端子電圧に切り替えることによりすぐに復帰しないように状態をラッチし、過電流負荷または異常充電器を開放した場合にはV−端子電圧が抵抗R4を介してVss端子電圧に向かって変化していくことでラッチが解除され自動復帰することができる。
上記実施例で示した図2、図3の電圧切り替え回路200を充放電保護回路20内の過電流検出復帰回路に組み込むことで、過電流検出時はRsens端子電圧を検知、復帰時はV−端子電圧を検知とすることができる。
また、過電流検出状態でV−端子電圧をVSS端子電圧等にプルダウンする回路(模式的に抵抗R4で示す)を組み込むことで、過電流負荷または異常充電器を開放した場合に過電流禁止状態から自動復帰することができる。
なお、上記実施例の過電流保護回路は、過放電時における保護動作も可能である。
過放電とは、充電池を使用して電池電圧が低下し、所定の過放電電圧(例えば2.3V)以下に下がる状態であり、過放電となった場合、再充電して使用する際の蓄電能力が劣化し、耐用時間が減少してしまう。
このような過放電に対応するために、充放電保護回路20内部に、各々図示していない、基準電圧回路(例えば0.6V)と、端子(Vdd)と端子(Vss)間の過放電電圧が2.3Vの場合に抵抗分割で0.6Vを出力するように設定された分圧器とを設け、同じく図示していない第3のコンパレータにおいて、分圧器の出力と基準電圧回路の出力(0.6V)とを比較し、分圧器の出力の方が小さい場合に過放電状態として検出し、端子(Dout)にローレベル信号を出力する構成とする。尚、本例では、図示していない第3のコンパレータからの信号と、図中のインバータ(INV2)からの信号のOR(論理和)を取り、端子(Dout)を介して第1のスイッチング素子(M1)をオフ制御する。
また、充放電保護回路は、過充電時における保護動作も可能である。過充電とは、充電池の電池電圧が規定の電圧(例えば4.3V)以上になった状態である。
このような過充電に対応するために、充放電保護回路20内部に、各々図示していない、基準電圧回路(例えば0.6V)と、端子(Vdd)と端子(Vss)間の過放電電圧が4.3Vの場合に抵抗分割で0.6Vを出力するように設定された分圧器とを設け、同じく図示していない第4のコンパレータにおいて、分圧器の出力と基準電圧回路の出力(0.6V)とを比較し、分圧器の出力の方が大きい場合に過充電状態として検出し、端子(Cout)にローレベル信号を出力する構成とする。尚、本例では、図示していない第4のコンパレータからの信号と、図中のインバータ(INV4)からの信号のOR(論理和)を取り、端子(Cout)を介して第2のスイッチング素子(M2)をオフ制御する。
尚、本発明は、図1を用いて説明した例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、上記例では、充放電保護回路を、携帯電話やデジタルカメラ、ノートパソコン、PDA等の携帯型の電子機器に用いられる2次電池に適用した例を示しているが、本発明の充放電保護回路は、2次電池への適用に限定されるものではなく、他の電源回路の過電流保護用としても利用できる。
また、上記実施例では、放電電流と充電電流の両方の過電流に対応する回路構成を示したが、必ずしも、両方の電流に対応する必要はない。もし、放電時の過電流だけに対応すれば良いのであれば、図1の放電用の回路だけの保護回路を作成すれば、チップサイズを小さくでき、コストダウンが図れる。同様に、充電時の過電流だけに対応する保護回路を作成することも可能である。
また、上記説明では、充放電保護回路を、携帯電話やデジタルカメラ、ノートパソコン、PDA等の携帯型の電子機器に用いられるバッテリーパック内に設けた構成としているが、二次電池とは別回路とした構成でも良い。また、本例の過電流保護回路を用いる電子機器として、携帯型の電子機器に限定されるものではない。
また、上記説明では、放電中および充電中の過電流に対する検出・保護機能と共に、過放電および過充電に対する検出・保護機能も有する構成としているが、過放電および過充電に対する検出・保護機能を持たない構成とすることでも良い。
10:バッテリーパック
20:充放電保護回路
30:充電器または負荷
200:電圧切り替え回路
M1:放電制御用MOSFET
M2:充電制御用MOSFET
Bat:二次電池
R1,R2,R4:抵抗
R3:電流検出用抵抗
Vdd:充放電保護回路の正電源端子
Vss:充放電保護回路の負電源端子
Rsens:電流検出用抵抗により電流/電圧変換された電圧
Dout:放電制御端子
Cout:充電制御端子
D11,D12:寄生ダイオード
INV1〜INV4,INV21〜INV25,INV31〜INV35:インバータ
NAND1,NAND21〜22:ナンド回路
CMP1,CMP2:コンパレータ
M21〜M23,M31〜M33:
C31〜C33:容量
P:バッテリーパックの正電源端子
M:バッテリーパックの負電源端子
特開2005−168159号公報

Claims (12)

  1. 過電流検出機能を有する充放電保護回路に用いる電圧切り替え回路であって、電流検出用抵抗に流れる電流を電流/電圧変換して得られる電圧を入力する第1の入力端子と、該充放電保護回路を内蔵したバッテリーパックのマイナス端子および充電器接続のマイナス端子の電圧を入力する第2の入力端子と、充放電保護回路内部の検出回路に入力する電圧を出力する出力端子と、前記第1の入力端子と第2の入力端子のいずれの電圧を前記出力端子に出力するかを選択する選択端子を有し、充放電可能状態で過電流検出時と過電流禁止状態からの復帰時とで、前記出力端子に出力する電圧を前記第1の入力端子に入力される電圧と前記第2の入力端子に入力される電圧との間で切り替えることを特徴とする電圧切り替え回路。
  2. 請求項1記載の電圧切り替え回路において、前記切り替えは、充放電可能状態で過電流検出時は、前記出力端子に出力する電圧を前記第1の入力端子に入力される電圧に切り替え、過電流禁止状態からの復帰時は、前記出力端子に出力する電圧を前記第2の入力端子に入力される電圧に切り替えるものであることを特徴とする電圧切り替え回路。
  3. 過電流を検出する検出手段と、該検出手段による過電流検出結果に基づきオン・オフして過電流の遮断制御を行うスイッチング素子と、請求項1または2記載の電圧切り替え回路とを備えた充放電保護回路であって、
    前記スイッチング素子と直列に接続された電流検出用抵抗に流れる電流を電流/電圧変換して得られる電圧が前記電圧切り替え回路の第1の入力端子に入力され、該充放電保護回路を内蔵したバッテリーパックのマイナス端子および充電器接続のマイナス端子の電圧が前記電圧切り替え回路の第2の入力端子に入力され、前記検出手段の出力が前記電圧切り替え回路の選択端子に入力され、
    前記検出手段は、前記電圧切り替え回路の出力端子からの出力電圧と予め定められた基準電圧を比較する比較手段を有し、
    該比較手段の比較結果により前記電圧切り替え回路の出力端子からの出力電圧が前記基準電圧を超えた場合に、前記スイッチング素子をオフにして該スイッチング素子および前記電流検出用抵抗を介して流れる電流を遮断する制御手段
    を有することを特徴とする充放電保護回路。
  4. 2次電池の充電時および放電時における過電流保護を行う充放電保護回路であって、
    放電時の過電流を検出する放電時保護手段と、
    該放電時保護手段の検出結果に基づき放電電流の遮断制御を行う第1のスイッチング素子と、
    充電時の過電流を検出する充電時保護手段と、
    該充電時保護手段の検出結果に基づき充電電流の遮断制御を行う第2のスイッチング素子と、
    請求項1または2に記載の電圧切り替え回路と
    を有し、
    前記第1,第2のスイッチング素子と直列に接続された電流検出用抵抗に流れる電流を電流/電圧変換して得られる電圧を前記電圧切り替え回路の第1の入力端子に入力され、該充放電保護回路を内蔵したバッテリーパックのマイナス端子および充電器接続のマイナス端子の電圧が前記電圧切り替え回路の第2の入力端子に入力され、
    前記放電時保護手段は、
    前記電圧切り替え回路の出力電圧と予め定められた第1の基準電圧とを比較する第1の比較手段と、
    該第1の比較手段の比較結果で前記電圧切り替え回路の出力電圧が前記第1の基準電圧を超えると、前記第1のスイッチング素子をオフして該第1のスイッチング素子および前記電流検出用抵抗を介して流れる放電電流を遮断する第1の制御手段と
    を有し、
    前記充電時保護手段は、
    前記電圧切り替え回路の出力電圧と予め定められた第2の基準電圧とを比較する第2の比較手段と、
    該第2の比較手段の比較結果で前記電圧切り替え回路の出力電圧が前記第2の基準電圧を超えると、前記第2のスイッチング素子をオフして該第2のスイッチング素子および前記電流検出用抵抗を介して流れる充電電流を遮断する第2の制御手段と
    を有することを特徴とする充放電保護回路。
  5. 請求項4に記載の充放電保護回路であって、
    前記放電時保護手段は、過放電を検出する手段を有し、該手段による過放電検出時にも、前記第1のスイッチング素子をオフ制御することを特徴とする充放電保護回路。
  6. 請求項4または5記載の充放電保護回路であって、
    前記充電時保護手段は、過充電を検出する手段を有し、該手段による過充電検出時にも、前記第2のスイッチング素子をオフ制御することを特徴とする充放電保護回路。
  7. 2次電池の放電時における過電流保護を行う充放電保護回路であって、
    放電時の過電流を検出する放電時保護手段と、
    該放電時保護手段の検出結果に基づき放電電流の遮断制御を行うスイッチング素子と、
    請求項1または2に記載の電圧切り替え回路と
    を有し、
    前記スイッチング素子と直列に接続された電流検出用抵抗に流れる電流を電流/電圧変換して得られる電圧が前記電圧切り替え回路の第1の入力端子に入力され、該充放電保護回路を内蔵したバッテリーパックのマイナス端子および充電器接続のマイナス端子の電圧が前記電圧切り替え回路の第2の入力端子に入力され、
    前記放電時保護手段は、
    前記電圧切り替え回路の出力端子からの出力電圧と予め定められた基準電圧とを比較する比較手段と、
    該比較手段の比較結果で前記電圧切り替え回路の出力端子からの出力電圧が前記基準電圧を超えると、前記スイッチング素子をオフして該スイッチング素子および前記電流検出用抵抗を介して流れる放電電流を遮断する制御手段とを有することを特徴とする充放電保護回路。
  8. 請求項7に記載の充放電保護回路であって、
    前記放電時保護手段は、過放電を検出する手段を有し、該手段による過放電検出時にも、前記スイッチング素子をオフ制御することを特徴とする過充放電保護回路。
  9. 2次電池の充電時における過電流保護を行う充放電保護回路であって、
    充電時の過電流を検出する充電時保護手段と、
    該充電時保護手段の検出結果に基づき充電電流の遮断制御を行うスイッチング素子と、
    請求項1または2に記載の電圧切り替え回路と
    を有し、
    前記スイッチング素子と直列に接続された電流検出用抵抗に流れる電流を電流/電圧変換して得られる電圧が前記電圧切り替え回路の第1の入力端子に入力され、該充放電保護回路を内蔵したバッテリーパックのマイナス端子および充電器接続のマイナス端子の電圧が前記電圧切り替え回路の第2の入力端子に入力され、
    前記充電時保護手段は、
    前記電圧切り替え回路の出力端子からの出力電圧と予め定められた基準電圧とを比較する比較手段と、
    該比較手段の比較結果で前記電圧切り替え回路の出力端子からの出力電圧が前記基準電圧を超えると、前記スイッチング素子をオフして該スイッチング素子および前記電流検出用抵抗を介して流れる充電電流を遮断する制御手段とを有することを特徴とする充放電保護回路。
  10. 請求項9に記載の充放電保護回路であって、
    前記充電時保護手段は、過充電を検出する手段を有し、該手段による過充電検出時にも、前記スイッチング素子をオフ制御することを特徴とする充放電保護回路。
  11. 請求項1または2に記載に電圧切り替え回路、あるいは、請求項3から請求項10のいずれかに記載の充放電保護回路を具備したことを特徴とするバッテリーパック。
  12. 請求項11記載のバッテリーパックを用いたことを特徴とする電子機器。
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