JP2012065228A - 画像処理装置、画像表示システム及び画像表示方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】画角が狭い画像を取得するための専用のカメラがなくても、合成画像と画角が狭い画像とのいずれも生成する。
【解決手段】画像表示システムの画像処理回路3においては、画像合成部32が、複数の撮影画像P1〜P4に基づいて、仮想視点からみた車両9の周辺の領域を示す合成画像CPを生成する。一方で、歪補正部33が、複数の撮影画像P1〜P4のうちの一の撮影画像P4の一部の領域の歪みを補正して、一の撮影画像P4より画角が狭い歪補正画像RPを生成する。このため、画角が狭い画像を取得するための専用のカメラがなくても、合成画像と画角が狭い歪補正画像とのいずれも生成することができる。
【選択図】図3
【解決手段】画像表示システムの画像処理回路3においては、画像合成部32が、複数の撮影画像P1〜P4に基づいて、仮想視点からみた車両9の周辺の領域を示す合成画像CPを生成する。一方で、歪補正部33が、複数の撮影画像P1〜P4のうちの一の撮影画像P4の一部の領域の歪みを補正して、一の撮影画像P4より画角が狭い歪補正画像RPを生成する。このため、画角が狭い画像を取得するための専用のカメラがなくても、合成画像と画角が狭い歪補正画像とのいずれも生成することができる。
【選択図】図3
Description
本発明は、車両において画像を表示する技術に関する。
従来より、自動車などの車両に搭載され、カメラで得られる撮影画像に基づいて車両の周辺の領域を示す画像を車室内の表示装置に表示する画像表示システムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。この画像表示システムを利用することにより、ユーザ(代表的には、ドライバ)は車両の周辺の様子をほぼリアルタイムに把握することができる。
例えば、車両の後方領域は運転席から死角となりやすく、車両を後退させる場合において車両の後方領域に存在する物体をユーザは把握しにくい。これに対して、画像表示システムを利用すれば、車両の後方領域の様子を示す画像を車室内の表示装置に表示できるため、ユーザは車両の後方領域に存在する物体を確認しつつ、車両を安全に後退させることが可能となる。
近年では、車両の前後左右にそれぞれ配置された複数のカメラで得られる複数の撮影画像に基づいて、仮想視点からみた車両の周辺の領域を示す合成画像を生成して表示する画像表示システムも提案されている。この画像表示システムでは、例えば、車両の直上の視点からみた場合の車両の周辺の領域を示す合成画像を表示させることが可能である。
ところで、このような合成画像を表示する画像表示システムでは、できるだけ広い範囲を1台のカメラで撮影できるように、魚眼レンズや超広角レンズなどを有する広角カメラが利用される。したがって、各カメラにおいては、画角が非常に広い(例えば180度以上の)撮影画像が取得される。
一方で、このような画像表示システムにおいても、車両の周辺の特定領域のみを示す画像を表示させることも要求される。例えば、車両を後退させる際においては、車両の後方領域に存在する物体の確認のために、車両の後方領域のみを示す画像を表示させることが望ましい場合がある。
しかしながら、広角カメラで取得される撮影画像は、示される被写体の範囲が著しく広いとともに、画像の周辺の領域になるほど被写体の像の歪みが大きくなる。したがって、この撮影画像は、被写体同士の位置関係がわかりにくく、車両の周囲に存在する物体の確認のために用いることには適していない。
これに対応するため、車両の周辺の特定領域のみを示す、画角が比較的狭い撮影画像を取得する専用のカメラを、広角カメラとは別に設けることも考えられる。しかしながら、この場合においては、画像表示システムに必要なカメラの数が多くなり、画像表示システムのコストが高くなってしまう。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、画角が狭い画像を取得するための専用のカメラがなくても、合成画像と画角が狭い画像とのいずれも生成できる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、車両に搭載される表示装置に表示させる表示画像を生成する画像処理装置であって、前記車両に配置された複数のカメラそれぞれの撮影画像を取得する取得手段と、前記複数の撮影画像に基づいて、仮想視点からみた前記車両の周辺の領域を示す合成画像を生成する合成手段と、前記複数の撮影画像のうちの一の撮影画像の一部の領域の歪みを補正して、前記一の撮影画像より画角が狭い歪補正画像を生成する歪補正手段と、前記合成画像及び前記歪補正画像の少なくとも1つを含む表示画像を、前記表示装置に出力して表示させる出力手段と、を備えている。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記出力手段は、前記合成画像及び前記歪補正画像の双方を並べて含む表示画像を、前記表示装置に出力して表示させる。
また、請求項3の発明は、請求項1または2に記載の画像処理装置において、前記歪補正手段の機能の有効化/無効化を切り替える切替手段、を備えている。
また、請求項4の発明は、車両に搭載され、表示画像を表示する画像表示システムであって、請求項1ないし3のいずれかに記載の画像処理装置と、前記表示画像を表示する表示手段と、を備えている。
また、請求項5の発明は、車両において、表示画像を表示する画像表示方法であって、前記車両に配置された複数のカメラそれぞれの撮影画像を取得する工程と、前記複数の撮影画像に基づいて、仮想視点からみた前記車両の周辺の領域を示す合成画像を生成する工程と、前記複数の撮影画像のうちの一の撮影画像の一部の領域の歪みを補正して、前記一の撮影画像より画角が狭い歪補正画像を生成する工程と、前記合成画像及び前記歪補正画像の少なくとも1つを含む表示画像を表示する工程と、を備えている。
請求項1ないし5の発明によれば、一の撮影画像の一部の領域の歪みを補正してその撮影画像より画角が狭い歪補正画像を生成するため、画角が狭い画像を取得するための専用のカメラがなくても、合成画像と画角が狭い歪補正画像とのいずれも生成できる。
また、特に請求項2の発明によれば、画角が狭い画像を取得するカメラがなくても、合成画像及び歪補正画像の双方を同時に表示できる。
また、特に請求項3の発明によれば、歪み補正をしない画像を表示することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
<1.第1の実施の形態>
<1−1.システムの構成>
図1は、本実施の形態の画像表示システム100の構成を示すブロック図である。この画像表示システム100は、車両に搭載され、当該車両の周辺の様子を示す画像を生成して車室内に表示する機能を有している。以下、車両は自動車であるものとして説明する。画像表示システム100のユーザ(代表的にはドライバ)は、この画像表示システム100を利用することにより、当該車両の周辺の様子をほぼリアルタイムに把握できるようになっている。
<1−1.システムの構成>
図1は、本実施の形態の画像表示システム100の構成を示すブロック図である。この画像表示システム100は、車両に搭載され、当該車両の周辺の様子を示す画像を生成して車室内に表示する機能を有している。以下、車両は自動車であるものとして説明する。画像表示システム100のユーザ(代表的にはドライバ)は、この画像表示システム100を利用することにより、当該車両の周辺の様子をほぼリアルタイムに把握できるようになっている。
図1に示すように、画像表示システム100は、ユーザに対して各種情報を表示する表示装置2と、表示装置2に表示する表示画像を生成する画像処理装置10と、車両の周辺を撮影する撮影部5と、ユーザが操作可能な切替スイッチ6とを主に備えている。
表示装置2は、液晶ディスプレイなどを備えており、画像処理装置10で生成された車両の周辺の様子を示す各種の表示画像を表示する。表示装置2は、ユーザから視認可能なように車両のインストルメントパネルなどに配置される。
画像処理装置10は、例えば、画像を生成する機能を有するECU(Electronic Control Unit)である。画像処理装置10は、撮影部5で車両の周辺を撮影して得られる撮影画像に基づいて、表示装置2に表示するための表示画像を生成する。画像処理装置10は、表示装置2とは異なる車両の所定の位置に配置される。
撮影部5は、画像処理装置10に電気的に接続され、画像処理装置10からの信号に基づいて動作する。撮影部5は、複数の車載カメラ、具体的には、フロントカメラ51、左サイドカメラ52、右サイドカメラ53、及び、バックカメラ54を備えている。各車載カメラ51〜54は、レンズと撮像素子とを備えており電子的に画像を取得する。これら4つの車載カメラ51〜54は、車両の前後左右にそれぞれ配置される。
図2は、車載カメラ51〜54が車両9に配置される位置を示す図である。図2に示すように、フロントカメラ51は車両9の前端に設けられ、その光軸51aは平面視で車両9の直進方向に向けられている。バックカメラ54は、車両9の後端に設けられ、その光軸54aは平面視で車両9の直進方向の逆方向に向けられている。これらフロントカメラ51やバックカメラ54の取付位置は、左右中央であることが望ましいが、左右中央から左右方向に多少ずれた位置であってもよい。
また、左サイドカメラ52は左側のドアミラー93に設けられ、その光軸52aは平面視で車両9の左右方向に沿って車両9の左側に向けられている。一方、右サイドカメラ53は右側のドアミラー93に設けられ、その光軸53aは平面視で車両9の左右方向に沿って車両9の右側に向けられている。
これらの車載カメラ51〜54のレンズとしては、魚眼レンズや超広角レンズなどが採用されている。このため、各車載カメラ51〜54の撮影可能な水平方向の角度θは180度以上となっており、4つの車載カメラ51〜54を利用することで車両9の全周囲の撮影が可能となっている。各車載カメラ51〜54では、画角(画像に示される被写体の範囲を示す角度)が非常に広い(180度以上の)撮影画像が取得されることになる。
図1に戻り、切替スイッチ6は、表示装置2の表示内容を切り替える指示をユーザから受け付ける。切替スイッチ6は、ユーザが操作しやすいように画像処理装置10とは別の位置に配置される。
また、画像処理装置10は、システム全体を制御する制御部1と、画像を処理する画像処理回路3と、不揮発性メモリ40と、信号入力部43とを主に備えている。
制御部1は、CPU、RAM及びROMなどを備えたコンピュータである。制御部1の各種の制御機能は、所定のプログラムに従ってCPUが演算処理を行うことで実現される。制御部1は、例えば、切替スイッチ6を介したユーザの指示などに応じて表示装置2に表示させる内容を変更する制御などを行う。
不揮発性メモリ40は、電源オフ時においても記憶内容を維持可能なフラッシュメモリなどである。不揮発性メモリ40には、制御部1の機能を実現するプログラム(ファームウェア)や、車体サイズなどの車両9に固有の情報を示す車両データなどが記憶されている。
信号入力部43は、車両9に設けられた各種装置から信号を受け付ける。この信号入力部43を介して、画像表示システム100の外部のシフトセンサ81からの信号からの信号が制御部1に入力される。シフトセンサ81からは、車両9の変速装置のシフトレバーの操作の位置、すなわち、”P(駐車)”,”D(前進)”,”N(中立)”,”R(後退)”などのシフトポジションが入力される。
画像処理回路3は、各種の画像処理機能を有するハードウェア回路である。画像処理回路3は、撮影部5から撮影画像を取得し、撮影画像を処理して表示装置2に表示するための表示画像を生成する。
図3は、画像処理回路3が備える機能を他の構成とともに示すブロック図である。画像処理回路3は、画像取得部31、画像合成部32、歪補正部33、表示画像生成部34及び画像出力部35を備えている。
画像取得部31は、撮影部5が備える複数の車載カメラ51〜54から複数の撮影画像P1〜P4をそれぞれ取得する。画像取得部31は、アナログ信号の撮影画像をデジタル信号の撮影画像に変換(A/D変換)する。画像取得部31は、複数の撮影画像P1〜P4を画像合成部32に入力する。また、画像取得部31は、複数の撮影画像P1〜P4のうちバックカメラ54で取得された撮影画像P4のみを歪補正部33にも入力する。
画像合成部32は、複数の撮影画像P1〜P4に基づいて、任意の仮想視点からみた車両9の周辺の領域を示す合成画像CPを生成する。画像合成部32が合成画像CPを生成する手法については後述する。
歪補正部33は、複数の車載カメラ51〜54でそれぞれ取得された複数の撮影画像P1〜P4のうち、バックカメラ54で取得された撮影画像P4のみを用いて、この撮影画像P4より画角が狭い画像を生成する。歪補正部33は、撮影画像の一部の領域を切り出し、その領域に歪み補正を行って、被写体の像の歪みが補正された画像(以下、「歪補正画像」という。)RPを生成する。この歪補正画像RPは、車両9の周辺の特定領域、より具体的には車両9の後方領域のみを示す画像となる。歪補正部33が歪補正画像RPを生成する手法については後述する。
表示画像生成部34は、画像合成部32に生成された合成画像CP、及び、歪補正部33に生成された歪補正画像RPを用いて、表示装置2の表示に用いる表示画像DPを生成する。表示画像DPには、合成画像CP及び歪補正画像RPの少なくとも1つが含まれる。
画像出力部35は、表示画像生成部34により生成された表示画像DPを表示装置2に出力する。画像出力部35は、デジタル信号の表示画像をアナログ信号の表示画像に変換(D/A変換)して、表示装置2に受け渡す。これにより、合成画像CP及び歪補正画像RPの少なくとも1つを含む表示画像DPが表示装置2に表示される。
<1−2.合成画像の生成>
次に、画像合成部32が、任意の仮想視点からみた車両9の周辺の領域を示す合成画像CPを生成する手法について説明する。図4は、合成画像CPを生成する手法を説明するための図である。
次に、画像合成部32が、任意の仮想視点からみた車両9の周辺の領域を示す合成画像CPを生成する手法について説明する。図4は、合成画像CPを生成する手法を説明するための図である。
撮影部5のフロントカメラ51、左サイドカメラ52、右サイドカメラ53及びバックカメラ54で同時に撮影が行われると、車両9の前方、左側方、右側方及び後方をそれぞれ示す4つの撮影画像P1〜P4が取得される。すなわち、撮影部5で取得される4つの撮影画像P1〜P4には、撮影時点の車両9の全周囲を示す情報が含まれていることになる。
次に、4つの撮影画像P1〜P4の各画素が、仮想的な三次元空間における立体曲面TSに投影される。立体曲面TSは、例えば略半球状(お椀形状)をしており、その中心部分(お椀の底部分)が車両9が存在する位置として定められている。撮影画像P1〜P4に含まれる各画素の位置と、この立体曲面TSの各画素の位置とは予め対応関係が定められている。このため、立体曲面TSの各画素の値は、この対応関係と撮影画像P1〜P4に含まれる各画素の値とに基づいて決定できる。
撮影画像P1〜P4の各画素の位置と立体曲面TSの各画素の位置との対応関係は、車両9における4つの車載カメラ51〜54の配置(相互間距離、地上高さ、光軸角度等)に依存する。この対応関係を示すテーブルデータは、不揮発性メモリ40に予め記憶された車両データに含まれている。
また、この車両データに含まれる車体の形状やサイズが利用され、車両9の三次元形状を示すポリゴンのモデルが仮想的に構成される。構成された車両9のモデルは、立体曲面TSが設定される三次元空間において、車両9の位置と定められた略半球状の中心部分に配置される。
さらに、立体曲面TSが存在する三次元空間に対して、制御部1により仮想視点VPが設定される。仮想視点VPは、視点位置と視野方向とで規定され、この三次元空間における車両9の近傍に相当する任意の視点位置に任意の視野方向に向けて設定される。
そして、設定された仮想視点VPに応じて、立体曲面TSにおける必要な領域が画像として切り出される。仮想視点VPと、立体曲面TSにおける必要な領域との関係は予め定められており、テーブルデータとして不揮発性メモリ40等に予め記憶されている。一方で、設定された仮想視点VPに応じてポリゴンのモデルに関してレンダリングがなされ、その結果となる二次元の車両9の像が、切り出された画像に対して重畳される。これにより、車両9及びその車両9の周辺を任意の仮想視点VPからみた様子を示す合成画像が生成される。
例えば、視点位置が車両9の位置の略中央の直上で、視野方向が直下方向とした仮想視点VPaを設定した場合は、車両9の略直上から車両9を見下ろすように、車両9及び車両9の周辺の領域を示す合成画像CPaが生成される。また、図中に示すように、視点位置が車両9の位置の左後方で、視野方向が車両9における略前方方向とした仮想視点VPbを設定した場合は、車両9の左後方からその周辺全体を見渡すように、車両9及び車両9の周辺の領域を示す合成画像CPbが生成される。
なお、実際に合成画像を生成する場合においては、立体曲面TSの全ての画素の値を決定する必要はなく、設定された仮想視点VPに対応して必要となる領域の画素の値のみを撮影画像P1〜P4に基づいて決定することで、処理速度を向上できる。
画像表示システム100では、このような画像合成部32の機能を利用することで、車両9の周辺の任意の仮想視点からみた合成画像を生成して、表示装置2に表示することができる。
<1−3.歪補正画像の生成>
次に、歪補正部33が、撮影画像よりも画角が狭い歪補正画像RPを生成する手法について説明する。図5は、歪補正画像RPを生成する手法を説明するための図である。
次に、歪補正部33が、撮影画像よりも画角が狭い歪補正画像RPを生成する手法について説明する。図5は、歪補正画像RPを生成する手法を説明するための図である。
歪補正部33は、バックカメラ54で取得された撮影画像P4から歪補正画像RPを生成する。図に示すように、撮影画像P4は、水平方向の画角が180度以上あり、周辺の領域になるほど被写体の像に大きな歪みが生じている。
歪補正部33は、この撮影画像P4の中央部分となる一部の領域A1を切り出す。この領域A1は撮影画像P4における中央部分であるため、領域A1における被写体の像の歪みは比較的少ないが、ある程度の歪みは残っている。このため、歪補正部33は、切り出した領域A1に対して歪み補正処理を行い、被写体の像の歪みが補正された歪補正画像RPを生成する。歪み補正処理の手法としては、座標変換などの周知の手法を用いればよい。生成された歪補正画像RPの画角は撮影画像P4より狭く、例えば、歪補正画像RPの水平方向の画角は135度となる。
歪補正部33は、生成した歪補正画像RPを拡大あるいは縮小して表示に必要なサイズにすることが可能である。例えば、撮影画像P4から切り出した画素で生成される歪補正画像RPaは、撮影画像P4のサイズよりも小さくなる。このため、歪補正部33が、歪補正画像RPaに対して拡大処理を行うことで、撮影画像P4と同一のサイズの歪補正画像RPbを生成できる。
<1−4.システムの動作>
次に、画像表示システム100の動作について説明する。画像表示システム100は、シフトセンサ81から入力されるシフトポジションが”R(後退)”となったことに応答して、表示画像DPを生成して表示装置2に表示させる。また、画像表示システム100は、シフトポジションが”R(後退)”以外となると、表示装置2における表示画像DPの表示を停止する。
次に、画像表示システム100の動作について説明する。画像表示システム100は、シフトセンサ81から入力されるシフトポジションが”R(後退)”となったことに応答して、表示画像DPを生成して表示装置2に表示させる。また、画像表示システム100は、シフトポジションが”R(後退)”以外となると、表示装置2における表示画像DPの表示を停止する。
図6は、表示装置2に表示される表示画像DPの例を示す図である。画像表示システム100は、2つの表示モード、具体的には、バックカメラモードM1、及び、俯瞰モードM2を有している。これらの2つの表示モードは、ユーザが切替スイッチ6を押下するごとに切り替えられる。
2つの表示モードでは、表示装置2に表示される表示画像DPの内容が異なっている。具体的には、バックカメラモードM1においては、車両9の後方領域を示す歪補正画像RPのみを含む表示画像DP1が表示される。一方、俯瞰モードM2においては、歪補正画像RPと、車両9をその直上から俯瞰する合成画像CPとの双方を並べて含む表示画像DP2が表示される。
バックカメラモードM1では、歪補正画像RPが比較的大きく表示されるため、車両9の後方領域に存在する物体を確認しやすい。一方、俯瞰モードM2では、歪補正画像RPとともに、車両9を俯瞰する合成画像CPが表示されるため、車両9の全周囲に存在する物体を確認することができる。ユーザは、必要に応じてこれらの表示モードを切り替えることが可能である。
図7は、俯瞰モードM2における画像処理装置10の動作の流れを示す図である。まず、画像処理回路3の画像取得部31が、4つの車載カメラ51〜54から4つの撮影画像P1〜P4を取得する(ステップS11)。
次に、画像処理回路3の画像合成部32が、画像取得部31が取得した4つの撮影画像P1〜P4に基づいて車両9を俯瞰する合成画像CPを生成する(ステップS12)。
また、この合成画像を生成する処理と並行して、画像処理回路3の歪補正部33が後方領域のみを示す歪補正画像RPを生成する。歪補正部33は、4つの撮影画像P1〜P4のうちのバックカメラ54で取得された撮影画像P4のみを用いて歪補正画像RPを生成する(ステップS13)。
合成画像CPと歪補正画像RPの双方が生成されると、次に、画像処理回路3の表示画像生成部34が、これらの合成画像CPと歪補正画像RPとを並べて含む表示画像DP2(図6参照。)を生成する(ステップS14)。生成された表示画像DPは、画像処理回路3の画像出力部35から表示装置2に出力される(ステップS15)。これにより、表示装置2において、合成画像CPと歪補正画像RPとの双方が同時に表示されることになる。
この図7に示す処理は、制御部1の制御により所定の周期(例えば、1/60秒)で繰り返し実行される。これにより、表示装置2においては、車両9の周辺の状況が略リアルタイムに示される。
以上のように、画像表示システム100においては、画像合成部32が、複数の撮影画像P1〜P4に基づいて、仮想視点からみた車両9の周辺の領域を示す合成画像CPを生成する。一方で、歪補正部33が、複数の撮影画像P1〜P4のうちの一の撮影画像P4の一部の領域の歪みを補正して、一の撮影画像P4より画角が狭い歪補正画像RPを生成する。このため、画角が狭い画像を取得するための専用のカメラがなくても、合成画像と画角が狭い歪補正画像とのいずれも生成することができる。
また、画像出力部35が、合成画像CP及び歪補正画像RPの双方を並べて含む表示画像DPを表示装置2に出力して表示させるため、画角が狭い画像を取得するための専用のカメラがなくても、合成画像CPと歪補正画像RPとの双方を同時に表示することができる。
<2.第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態においては、歪補正部33の機能の有効化/無効化を切り替えることが可能となっている。以下、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態においては、歪補正部33の機能の有効化/無効化を切り替えることが可能となっている。以下、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
図8は、第2の実施の形態の画像処理回路3aが備える機能を他の構成とともに示すブロック図である。第2の実施の形態の画像処理回路3aは、第1の実施の形態の画像処理回路3が有する機能に加えて、切替部36をさらに備えている。
切替部36は、歪補正部33に信号を送信して、歪補正部33の機能の有効化/無効化を切り替える。切替部36は、レジスタを内蔵しており、このレジスタには歪補正部33の機能を有効化するか無効化するかを示すフラグが予め記録される。切替部36は、このフラグに応じて歪補正部33の機能を有効化、あるいは、無効化することが可能である。
切替部36が歪補正部33の機能を有効化した場合は、画像処理回路3aは第1の実施の形態の画像処理回路3と同一の処理を行うことになる。このような処理は、バックカメラ54で得られる撮影画像P4の画角が広いタイプの画像表示システム(第1の実施の形態と同様の画像表示システム)において採用される。
一方、切替部36が歪補正部33の機能を無効化した場合は、バックカメラ54で得られた撮影画像P4がそのまま表示画像DPに含められて、表示装置2に表示されることになる。このような処理は、バックカメラ54で得られる撮影画像P4の画角が狭いタイプの画像表示システムにおいて採用される。
例えば、図9に示すように、画像表示システムに用いられる4つの車載カメラ51〜54のうち、バックカメラ54が撮影可能な水平方向の角度θaを135度とし、他の車載カメラ51〜54が撮影可能な水平方向の角度θを180度以上とする態様が考えられる。
このような態様の画像表示システムにおいても、左右のサイドカメラ52,53で取得される撮影画像は画角が180度以上あるため、車両9の全周囲の情報に基づいて合成画像を生成することができる。一方で、バックカメラ54で取得される撮影画像P4は画角が135度となるため、撮影画像P4における被写体の像の歪みは比較的少なく、この撮影画像P4をそのまま表示に用いることができる。したがって、このような態様の画像表示システムでは、歪補正部33による処理は不要となる。
本実施の形態の画像処理回路3aは、歪補正部33の機能の有効化/無効化を切り替え可能であるため、いずれのタイプの画像表示システムにおいても採用することができる。したがって、画像処理回路3aの汎用性や、画像処理回路3aを含む画像処理装置10の汎用性を高くすることができる。
<3.変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。以下では、このような変形例について説明する。上記実施の形態で説明した形態及び以下で説明する形態を含む全ての形態は、適宜に組み合わせ可能である。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。以下では、このような変形例について説明する。上記実施の形態で説明した形態及び以下で説明する形態を含む全ての形態は、適宜に組み合わせ可能である。
上記実施の形態では、バックカメラ54で取得される撮影画像から歪補正画像を生成すると説明したが、他の車載カメラ51〜53で取得される撮影画像から特定領域のみを示す歪補正画像を生成するようにしてもよい。また、2以上の車載カメラで取得される複数の撮影画像のそれぞれから特定領域のみを示す歪補正画像を生成するようにしてもよい。例えば、図10に示すように、左右のサイドカメラ52,53で取得された2つの撮影画像P2,P3のそれぞれから2つの歪補正画像RP1,RP2を生成し、それらを表示画像DP3に含ませるようにすることができる。図の例では、左側の歪補正画像RP1は車両9の左フロントフェンダの近傍領域のみを示し、右側の歪補正画像RP2は車両9の右フロントフェンダの近傍領域のみを示している。
また、上記実施の形態では、画像処理装置10と表示装置2とは別の装置であるとして説明したが、画像処理装置10と表示装置2とが同一の筐体内に配置されて一体型の装置として構成されてもよい。
また、上記実施の形態では、プログラムに従ったCPUの演算処理によってソフトウェア的に各種の機能が実現されると説明したが、これら機能のうちの一部は電気的なハードウェア回路により実現されてもよい。また逆に、ハードウェア回路によって実現されるとした機能のうちの一部は、ソフトウェア的に実現されてもよい。
2 表示装置
3 画像処理回路
10 画像処理装置
31 画像取得部
32 画像合成部
33 歪補正部
35 画像出力部
36 切替部
54 バックカメラ
CP 合成画像
DP 表示画像
RP 歪補正画像
3 画像処理回路
10 画像処理装置
31 画像取得部
32 画像合成部
33 歪補正部
35 画像出力部
36 切替部
54 バックカメラ
CP 合成画像
DP 表示画像
RP 歪補正画像
Claims (5)
- 車両に搭載される表示装置に表示させる表示画像を生成する画像処理装置であって、
前記車両に配置された複数のカメラそれぞれの撮影画像を取得する取得手段と、
前記複数の撮影画像に基づいて、仮想視点からみた前記車両の周辺の領域を示す合成画像を生成する合成手段と、
前記複数の撮影画像のうちの一の撮影画像の一部の領域の歪みを補正して、前記一の撮影画像より画角が狭い歪補正画像を生成する歪補正手段と、
前記合成画像及び前記歪補正画像の少なくとも1つを含む表示画像を、前記表示装置に出力して表示させる出力手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1に記載の画像処理装置において、
前記出力手段は、前記合成画像及び前記歪補正画像の双方を並べて含む表示画像を、前記表示装置に出力して表示させることを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1または2に記載の画像処理装置において、
前記歪補正手段の機能の有効化/無効化を切り替える切替手段、
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 車両に搭載され、表示画像を表示する画像表示システムであって、
請求項1ないし3のいずれかに記載の画像処理装置と、
前記表示画像を表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする画像表示システム。 - 車両において、表示画像を表示する画像表示方法であって、
前記車両に配置された複数のカメラそれぞれの撮影画像を取得する工程と、
前記複数の撮影画像に基づいて、仮想視点からみた前記車両の周辺の領域を示す合成画像を生成する工程と、
前記複数の撮影画像のうちの一の撮影画像の一部の領域の歪みを補正して、前記一の撮影画像より画角が狭い歪補正画像を生成する工程と、
前記合成画像及び前記歪補正画像の少なくとも1つを含む表示画像を表示する工程と、
を備えることを特徴とする画像表示方法。
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