JP2012064992A - 通信装置、データレート制御方法、および通信システム - Google Patents

通信装置、データレート制御方法、および通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】適応変調のデータレート制御に伝送路の状態を適切に反映させる技術を提供する。
【解決手段】等化手段は、伝送路から受信された受信信号を、補正指標値を用いて補正する。伝送路状態推定手段は、等化手段で用いられた補正指標値から、伝送路の状態を示す状態指標値を算出する。データレート制御手段は、伝送路状態推定手段により算出された状態指標値に応じて適応変調のデータレートを選択する。
【選択図】図1

Description

本発明は、適応変調方式を用いた通信システムに関する。
公衆通信網の幹線系や携帯電話システムの基地局間通信においてデジタルマイクロ波通信装置が用いられることがある。そのようなデジタルマイクロ波通信装置に対しては、大容量のデータを常に安定した通信品質で伝送することが要求される。その要求を満たすための1つの方法として適応変調方式がある(特許文献1参照)。
適応変調においては、変調方式(16QAM,QPSK等)や変調速度が伝送路の状態に応じて制御される。以下、変調方式と変調速度を合わせてデータレートと呼ぶことにする。適応変調においては、何を基準にしてデータレートを選択するかが重要な要素のひとつである。
一般的に知られている方法として、受信信号に対する誤差検出の結果や誤り訂正の結果をデータレート制御の基準として用いる方法がある。
特開平10−93650号公報
上述したようなデジタルマイクロ波通信装置には、トランスバーサル形自動等化器によって受信信号を補正するものがある(特開2000−269830号公報参照)。その場合、通常、誤差検出や誤り訂正は、トランスバーサル形自動等化器によって補正された受信信号に対して行われる。
そのため、伝送路の状態が誤差検出の結果や誤り訂正の結果に正確に現れない場合があるという問題があった。例えば、伝送路の劣化がトランスバーサル形自動等化器によって補正が可能なレベルであれば、そのような伝送路の劣化は誤差検出や誤り訂正に表れない。そして、伝送路の劣化がトランスバーサル形自動等化器による補正の限界を超えたときに初めて誤差検出や誤り訂正の結果に表れる。
図10は、上述した問題を詳しく説明するため図である。図10を参照すると、アンテナ93で受信された信号は受信部94でベースバンド信号に変換され、AGC(Automatic Gain Control)95で利得制御がなされ、トランスバーサル形自動等化器96で符号間干渉成分の除去が行われる。そして、そしてトランスバーサル形自動等化器96の出力が誤差検出部97および誤り訂正部98に入力される。
データレート制御部99へは誤差検出部97および誤り訂正部98の処理結果の信号が入力されている。例えば、誤差検出部97の処理結果の信号には、熱雑音等の影響を受けた受信信号の信号点が、理想的な受信信号の信号点からどの程度ずれていたかを示す情報が含まれている。また、誤り訂正部98の処理結果の信号には、どの程度のデータ誤りがあったか、あるいはどの程度の誤り訂正が行われたかを示す情報が含まれている。データレート制御部99は、それらの信号に基づいて、適応変調を行う変調部91のデータレートを選択する。
しかし、誤差検出部97および誤り訂正部98の前段に配置されているトランスバーサル形自動等化器96によって伝送路の状態変化による影響がある程度吸収される。したがって、誤差検出部97あるいは誤り訂正部98には、実際に発生している伝送路の状態変化が正確に現れなかった。
また、トランスバーサル形自動等化器96による補正の限界を超えたときには、既に伝送路の状態が大きく変化しており、データレートを変更しなければ、訂正できない程のデータ誤りが誤り訂正部98に入力される可能性があった。
また、データレート制御部99がトランスバーサル形自動等化器96の後段に配置されているので、伝送路の状態変化に適切に対応したデータレート制御が困難であった。
本発明の目的は、適応変調のデータレート制御に伝送路の状態を適切に反映させる技術を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の通信装置は、適応変調を用いた通信を行う通信装置であって、
伝送路から受信された受信信号を、補正指標値を用いて補正する等化手段と、
前記等化手段で用いられた前記補正指標値から、前記伝送路の状態を示す状態指標値を算出する伝送路状態推定手段と、
前記伝送路状態推定手段により算出された前記状態指標値に応じて適応変調のデータレートを選択するデータレート制御手段と、を有している。
本発明のデータレート制御方法は、適応変調を用いて通信を行う通信システムにおいて適応変調のデータレートを制御するためのデータレート制御方法であって、
伝送路から受信された受信信号の補正に用いる補正指標値から、前記伝送路の状態を示す状態指標値を算出し、
算出された前記状態指標値に応じて適応変調のデータレートを選択する方法である。
本発明によれば、適応変調のデータレート制御に伝送路の状態を正確かつ迅速に反映させることができる。
本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態による通信装置の構成を示すブロック図である。図1を参照すると、通信装置11は、等化部12、伝送路状態推定部13、およびデータレート制御部14を有している。
通信装置11は、対向装置15との間で伝送路16を介して、適応変調を用いた通信を行う通信装置である。
等化部12は、補正指標値を用いて、対向装置15からの受信信号を適応的に補正する。対向装置15から送信された信号は伝送路16で劣化するので、等化部12は、その劣化した信号を補正する。また、例えば無線通信であればフェージング等によって伝送路16の状況が変化するので、等化部12は、その変化に応じた補正指標値を用いて受信信号を補正する。
伝送路状態推定部13は、等化部12で用いられた補正指標値から、伝送路13の状態を示す状態指標値を算出する。等化部12で用いられる補正指標値は伝送路16の状態に応じて変化するので、伝送路状態推定部13は状態指標値の算出を定期的に繰り返す。
データレート制御部14は、伝送路状態推定部13により算出された状態指標値に応じて、適応変調のデータレートを適応的に制御する。例えば、状態指標値に対する複数の閾値が予め設定されており、データレート制御部14は、状態指標値と閾値とを比較し、比較結果に応じてデータレートを選択すればよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、補正後の信号に基づくのではなく、受信信号を補正する等化手段で用いられる補正指標値に基づいて適応変調のデータレートを制御するので、適応変調のデータレート制御に伝送路の状態を正確かつ迅速に反映させることができる。その結果、通信品質を安定化させ、また伝送容量を増大させることができる。
以上説明した基本構成に対する具体例としては、等化部12はトランスバーサル形自動等化器であり、周波数選択型のフェージングのような変動要因による伝送路状態の変動を補正する。また補正指標値はトランスバーサル形自動等化器で用いられる複数の重み係数である。その場合、適応変調のデータレートを決定するのに用いられる状態指標値として、例えば、複数の重み係数の和あるいは平均値のような統計的に算出される値を用いればよい。
また、補正指標値は、トランスバーサル形自動等化器で用いられる重み係数から算出される、受信信号に対する補正量であってもよい。
また、通信装置11と対向装置15の間の通信がTDD(Time Division Duplex)であれば、周波数選択型のフェージングを想定した伝送路16の状態は双方向で同じと推定できるので、データレート制御部14は、選択したデータレートを、通信装置11自身の送信信号の適応変調に適用すればよい。
図2は、TDDを用いた通信システムの構成例を示すブロック図である。図2の例では、データレート制御部14は、選択したデータレートを適応変調に適用するように、送信側の変調部17に指示する。
一方、通信装置11と対向装置15の間の通信がFDD(Frequency Division Duplex)であれば、周波数選択型のフェージングを想定した伝送路16の状態は双方向で同じと推定できないので、データレート制御部14は、通信装置11の受信信号を送信している対向装置15に対して、選択したデータレートを適応変調に適用するように指示すればよい。
図3は、FDDを用いた通信システムの構成例を示すブロック図である。図3の例では、データレート制御部14は、選択したデータレートを適応変調に適用するように、変調部18を備えた対応装置16に指示する。
また、データレート制御部14は、伝送路状態推定部13により算出された状態指標値と共に、等化部12で補正された信号に対する誤差検出または誤り訂正の少なくとも一方の結果をデータレートの選択に用いることも考えられる。
以下、本発明のより具体的な実施例について説明する。
(第1の実施例)
図4は、第1の実施例による通信装置の構成を示すブロック図である。図4を参照すると、通信装置20は、変調部21、送信部22、アンテナ23、受信部24、AGC25、トランスバーサル形自動等化器26、誤差検出部27、誤り訂正部28、データレート制御部29、および伝送路状態推定部30を有している。
まず、通信装置20においてデータを受信する部分の構成について説明する。
アンテナ23で受信したRadio Frequency信号(以下RF信号)は、受信部24でベースバンド信号(以下BB信号)に変換される。AGC25は、受信部24でBB信号に変換された受信信号(受信BB信号)を一定のレベルに収束させる。AGC25で一定レベルに収束された受信信号はトランスバーサル形自動等化器26に入力される。
トランスバーサル形自動等化器26は、一定レベルに収束された受信BB信号の符号間干渉成分を、伝送路の状態を反映した重み係数を用いて除去する。誤り訂正部28は、トランスバーサル形自動等化器26で符号間干渉成分が除去された受信BB信号に対して誤り訂正処理を行う。誤り訂正処理においては、受信BB信号のデータ誤りを検出し、その誤りを訂正するとともに、受信BB信号にどの程度のデータ誤りがあったかが計測される。また、誤差検出部27は、受信BB信号の信号点が、理想的な受信信号の信号点からどの程度ずれていたかを調べる。
次に、通信装置20においてデータレートを制御する部分の構成について説明する。本実施例の通信装置20は、トランスバーサル形自動等化器26で符号間干渉成分の除去に用いられる重み係数を基準情報として適応変調のデータレートを制御する。
伝送路状態推定部30は、トランスバーサル形自動等化器26で用いられる複数の重み係数から、伝送路の状態を示す伝送路推定情報を算出する。伝送路推定情報の具体的な算出方法については後述する。
データレート制御部29は、伝送路状態推定部30で算出された伝送路推定情報に基づいてデータレートを決定し、そのデータレートを適応変調に反映させる。
通信装置がTDD方式の通信を行う装置であれば、データレート制御部29は、自装置の変調部21による適応変調に、決定したデータレートを適用する。
一方、通信装置20がFDD方式の通信を行う装置であれば、データレート制御部29は、決定したデータレートを対向装置(不図示)へ通知し、そのデータレートを適応変調に適用するように指示する。
最後に、通信装置20においてデータを送信する部分の構成について説明する。
変調部21は、指示されたデータレートを適応的に用いて送信信号を変調する適応変調器である。
通信装置がTDD方式の通信を行う装置であれば、データレート制御部29から変調部21に対して、決定したデータレートを適応変調に適用するように指示がされる。変調部21は、その指示に従って適応変調のデータレートを制御する。
一方、通信装置20がFDD方式の通信を行う装置であれば、データレート制御部29で決定されたデータレートは対向装置に通知される。ここでは対向装置が通信装置20と同じ構成であるとする。対向装置から通信装置20へ、適応変調に用いるデータレートが通知されるので、変調部21は、通知されたデータレートを適応変調に適用する。
送信部22は、変調部21で変調された送信信号(BB信号)を、RF信号に変換し、アンテナ23を介して送信する。
続いて、データレート制御について詳細に説明する。
図5は、第1の実施例によるトランスバーサル形自動等化器の構成を示すブロック図である。図5に示されたトランスバーサル形自動等化器26の構成は一般的なものである。トランスバーサル形自動等化器26は、複数の遅延素子31によって入力信号を順番に遅延させることにより、信号Xnを中心に前後N個ずつ計2N+1個の信号を生成する。さらに、トランスバーサル形自動等化器26は、複数の乗算器32を用いて、2N+1個の信号のそれぞれに、2N+1個の重み係数Cj(j=−N〜N)のそれぞれを乗算することにより、2N+1個の信号に重みづけをする。この重み係数Cjは重み係数生成部33において生成されたものである。重み係数生成部33は、例えば、誤差検出部27で検出される誤差が最小になるように、最小2乗法等のアルゴリズムを用いて重み係数Cjを生成する。
さらに、トランスバーサル形自動等化器26は、重みづけした2N+1個の信号を加算器34で合成する。加算器34の出力が信号Ynである。
補正前の信号Xnと補正後の信号Ynの関係は式(1)によって表すことができる。
Figure 2012064992
重み係数Cjは、主に伝送路で生じる周波数選択性フェージングによる符号間干渉を打ち消すように制御される。これは、伝送路の状態によって重み係数Cjが変化することを意味する。そして、重み係数Cjには、伝送路の状態が悪ければ重み係数Cjが大きくなるという特性がある。
本実施例では、伝送路状態推定部30が、このような重み係数Cjの特性を利用することにより伝送路の状態変化を監視する。実際には重み係数Cjは、それぞれ複素数で表されるため、重み係数ベクトル
Figure 2012064992
として考える。
さらに、本実施例では、簡単のため、2N+1個の重み係数ベクトル
Figure 2012064992
のうち、図5における中心の重み係数C0に相当する重み係数ベクトル
Figure 2012064992
を(1,0)に固定する。すなわち、本実施例は、トランスバーサル形自動等化器26がゲイン調整や位相調整を行わない場合の例である。しかし、本発明は、重み係数C0を固定しない場合にも適用できることは言うまでもない。
前述した本実施例の条件下では、自動的に変化する重み係数ベクトル
Figure 2012064992
は2N(=2N+1−1)個である。
伝送路推定部10では、その2N個の重み係数ベクトル
Figure 2012064992
の和を算出する。ここで算出された値が伝送路の状態を示す指標値(状態指標値)となる。
実際の回路では、複素数をそのまま表現できないため、図6に示すように重み係数ベクトルCjをI成分とQ成分に分けて表現する。この場合、2N個の重み係数ベクトル
Figure 2012064992
の和を状態指標値Zとすると、Zを式(2)のように表すことができる。
Figure 2012064992
この式(2)によって算出される状態指標値Zは、ルート演算を省略しても演算結果の大小関係に影響がない。そこで、実際の通信システムに実装する場合、処理軽減のためにルート演算を省略し、式(2)の代わりに式(3)を用いてもよい。
Figure 2012064992
データレート制御部29は、2N個の重み係数ベクトル
Figure 2012064992
の和あるいは代用値である状態指標値Zに基づいてデータレートを制御する。
データレート制御部29は、一般的な構成として、予め状態指標値Zに対する閾値が定められており、状態指標値Zとその閾値とを比較し、比較結果に応じたデータレート(変調方式および変調速度)を選択する。
TDD方式の場合、通信装置20の送信と受信に同一の周波数が使用されるため、送信の伝送路と受信の伝送路の状態を同等であるとみなすことができる。データレート制御部29から変調部21に対してデータレートが指示されるので、変調部21は、その指示に従って適応変調のデータレートを制御する。
また、FDD方式の場合、通信装置20の送信と受信とで周波数が異なるため、送信の伝送路と受信の伝送路の状態を同等とみなすことはできない。そのため、受信の伝送路の状態から選択したデータレートは受信信号に適用されなければならない。データレート制御部29は、選択したデータレートを送信信号に埋め込んで対向装置(不図示)に通知する。また、対向装置から通信装置20へ、適応変調に用いるべきデータレートが通知されるので、通信装置20の変調部21は通知されたデータレートを適応変調に適用する。
以上説明したように、本実施形態によれば、伝送路の状態の変化を示すトランスバーサル形自動等化器26の重み係数に基づいて適応変調のデータレートを制御するので、適応変調のデータレート制御に伝送路の状態を正確かつ迅速に反映させることができる。それにより、実際にデータ誤りが発生する前に伝送路の状態の劣化を検出できる場合がある。また特に、受信信号の劣化がトランスバーサル形自動等化器26による等化制御の限界に近づく前に、適応変調のデータレートを変更することが可能になる。
図7は、第1の実施例によるデータレート制御の改善について説明するための図である。伝送路の状態が劣化すると、それに伴って、トランスバーサル形自動等化器26の重み係数から算出される状態指標値が上昇し、閾値を超える。更に伝送路の状態が劣化すると、トランスバーサル形自動等化器26の補正の限界に近づくとエラーが検出されるようになる。
誤り検出に基づいて適応変調のデータレートを制御した場合には、エラーが検出されるようになってからデータレートが変更されることになる。それに対して、本実施例のように状態指標値に基づいてデータレートを制御すれば、エラーが検出される前にデータレートを変更することができる。したがって本実施例によって通信品質を向上させることができる。
(第2の実施例)
第1の実施例では、トランスバーサル形自動等化器26の重み係数のみを基準情報として適応変調のデータレートを決定することとした。しかしながら、本発明はそれに限定されるものではない。他の例として、重み係数と共に、トランスバーサル形自動等化器26で補正された受信信号に対する誤差検出または誤り訂正の結果がデータレートの選択に用いられてもよい。
図8は、第2の実施例による通信装置の構成を示すブロック図である。図8を参照すると、通信装置40は、変調部21、送信部22、アンテナ23、受信部24、AGC25、トランスバーサル形自動等化器26、誤差検出部27、誤り訂正部28、データレート制御部41、および伝送路状態推定部30を有している。
本実施例の変調部21、送信部22、アンテナ23、受信部24、AGC25、トランスバーサル形自動等化器26、誤差検出部27、誤り訂正部28、および伝送路状態推定部30は、図4に示した第1の実施例と同じものである。
ただし、本実施例では、データレート制御部41へは誤差検出部27および誤り訂正部28の処理結果の信号が入力されている。例えば、誤差検出部27の処理結果の信号には、熱雑音等の影響を受けた受信信号の信号点が、理想的な受信信号の信号点からどの程度ずれていたかを示す情報が含まれている。また、誤り訂正部28の処理結果の信号には、どの程度のデータ誤りがあったか、あるいはどの程度の誤り訂正が行われたかを示す情報が含まれている。
データレート制御部41は、伝送路状態推定部30からの状態指標値と、誤差検出部27および誤り訂正部28の処理結果とに基づいて、変調部21のデータレートを選択する。例えば、誤り検出部27および誤差訂正部28の処理結果を、状態指標値と同等に扱うことのできる値に数値化することにしてもよい。そして、状態指標値と処理結果の数値との和を求め、その和を閾値と比較することにしてもよい。これにより、データレートをより多面的に判定することが可能となり、より的確なデータレートを選択することが可能となる。
なお、上述した第1および第2の実施例では、伝送路状態推定部30が2N個の重み係数Cjの和を算出し、それを状態指標値として用いた。しかし、本発明はそれに限定されるものではない。他の例として、2N個の重み係数Cjの平均を状態指標値として用いてもよい。
また、2N個の重み係数Cjのうちの一部を用いて状態指標値を算出することにしてもよい。一例として、2N個の重み係数Cjの中から最大の重み係数を選択し、それを状態指標値としてもよい。また、他の例として、中心の重み係数C0の両隣の重み係数C1,C-1のみを使用して状態指標値を算出してもよい。後者の例は、重み係数C1,C-1が、C0を除く他の重み係数Cjに対して大きいと想定される場合に有効である。主波と干渉波の遅延差が、図5の遅延素子31の遅延時間Tより小さければ、重み係数C1,C-1が他の重み係数Cjより大きくなる。一般的に、マイクロ波固定通信では、主波と干渉波の遅延差が図5の遅延素子31の遅延時間Tより小さいと考えられている。
(第3の実施例)
上述した第1および第2の実施例では、重み係数Cjを基準情報とし、伝送路推定部30がその基準情報である重み係数Cjから状態指標値を算出する例を示した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。他の例として、トランスバーサル形自動等化器で用いられる重み係数から算出される、受信信号に対する補正量を示す補正ベクトルを基準情報として用いてもよい。
第3の実施例の通信装置の基本的な構成は、図4に示した第1の実施例のものと同様である。ただし、第3の実施例では、トランスバーサル形自動等化器26の構成、伝送路状態推定部30の処理が第1の実施例とは異なる。
また、本実施例でも、簡単のため、重み係数ベクトル
Figure 2012064992
を(1,0)とし、ゲイン調整や位相調整などを行わないものとする。しかし、重み係数C0を固定しない場合にも適用できることは第1の実施例と同様である。
図9は、第3の実施例によるトランスバーサル形自動等化器の構成を示すブロック図である。図9に示されたトランスバーサル形自動等化器50は、図5のトランスバーサル形自動等化器26に、加算器51およびパワー算出部52が追加された構成である。
加算器51へは、出力Ynを算出する加算器34への入力信号からXnC0を除いた信号が入力されている。上述したように重み係数ベクトル
Figure 2012064992
を(1,0)と仮定しているため、XnC0はXnと表すことができる。このXnは入力信号そのものであるため、トランスバーサル形自動等化器50では、XnC0を除いたときの加算結果ベクトルが、入力信号Xnから取り除きたい符号間干渉(補正量)を示す符号間干渉補正ベクトルである。
この符号間干渉補正ベクトルを算出するのが加算器51である。本実施例では、この符号間干渉補正ベクトルの値によって伝送路の状態を推定する。そのため、パワー算出部52が、加算器51で算出された符号間干渉補正ベクトルのパワーの値を算出し、伝送路状態推定部30に通知する。
伝送路状態推定部30は、通知された符号間干渉補正ベクトルのパワー値から、伝送路の状態を示す状態指標値を算出し、データレート制御部29に通知する。
なお、本実施例では、加算器51によって符号間干渉補正ベクトルを算出したが、本発明がこれに限定されるわけではない。他の例として、加算器34で算出される出力信号YnからXnC0を減算する構成であってもよい。
以上、本発明の実施形態について述べてきたが、本発明は、これらの実施形態だけに限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内において、これらの実施形態を組み合わせて使用したり、一部の構成を変更したりしてもよい。
本実施形態による通信装置の構成を示すブロック図である。 TDDを用いた通信システムの構成例を示すブロック図である。 FDDを用いた通信システムの構成例を示すブロック図である。 第1の実施例による通信装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施例によるトランスバーサル形自動等化器の構成を示すブロック図である。 重み係数ベクトルのI成分とQ成分による表現を示す概念図である。 第1の実施例によるデータレート制御の改善について説明するための図である。 第2の実施例による通信装置の構成を示すブロック図である。 第3の実施例によるトランスバーサル形自動等化器の構成を示すブロック図である。 伝送路の状態が誤差検出の結果や誤り訂正の結果に正確に現れないことを説明するため図である。
符号の説明
11、20、40 通信装置
12 等化部
13、30 伝送路状態推定部
14、29、41 データレート制御部
15 対向装置
16 伝送路
17、18 変調部
21 変調部
22 送信部
23 アンテナ
24 受信部
25 AGC
26、50 トランスバーサル形自動等化器
27 誤差検出部
28 誤り訂正部
31 遅延素子
32 乗算器
33 重み係数生成部
34、51 加算器
52 パワー算出部

Claims (13)

  1. 適応変調を用いた通信を行う通信装置であって、
    伝送路から受信された受信信号を、補正指標値を用いて補正する等化手段と、
    前記等化手段で用いられた前記補正指標値から、前記伝送路の状態を示す状態指標値を算出する伝送路状態推定手段と、
    前記伝送路状態推定手段により算出された前記状態指標値に応じて適応変調のデータレートを選択するデータレート制御手段と、を有する通信装置。
  2. 前記等化手段がトランスバーサル形自動等化器である、請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記補正指標値が、前記トランスバーサル形自動等化器で用いられる重み係数である、請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記重み係数をベクトルCj=(CIj,CQj)(j=−N〜N)とし、ベクトルC0=(1,0)とすると、前記状態指標値Zが、
    Figure 2012064992
    である、請求項3に記載の通信装置。
  5. 前記補正指標値が、前記トランスバーサル形自動等化器で用いられる重み係数から算出される、前記受信信号に対する補正量を示す補正ベクトルである、請求項2に記載の通信装置。
  6. 前記等化手段は周波数選択型の変動要因による伝送路状態の変動を補正する、請求項1から5のいずれか1項に記載の通信装置。
  7. 送信信号を適応変調する変調手段を更に有し、
    前記データレート制御手段は、前記変調手段に対して、選択した前記データレートを適応変調に用いるように指示する、請求項1から6のいずれか1項に記載の通信装置。
  8. 前記データレート制御手段は、前記通信装置の受信信号を送信している対向装置に対して、選択した前記データレートを適応変調に用いるように指示する、請求項1から6のいずれか1項に記載の通信装置。
  9. 前記データレート制御手段は、前記伝送路状態推定手段により算出された前記状態指標値と共に、前記等化手段で補正された信号に対する誤差検出または誤り訂正の少なくとも一方の結果を前記データレートの選択に用いる、請求項1から8のいずれか1項に記載の通信装置。
  10. 適応変調を用いて通信を行う通信システムにおいて適応変調のデータレートを制御するためのデータレート制御方法であって、
    伝送路から受信された受信信号の補正に用いる補正指標値から、前記伝送路の状態を示す状態指標値を算出し、
    算出された前記状態指標値に応じて適応変調のデータレートを選択する、データレート制御方法。
  11. 前記補正指標値を用いた補正は、トランスバーサル形自動等化器による補正である、請求項10に記載のデータレート制御方法。
  12. 前記補正指標値が、前記トランスバーサル形自動等化器で用いられる重み係数である、請求項11に記載のデータレート制御方法。
  13. 伝送路から受信された受信信号の補正に用いる補正指標値から、前記伝送路の状態を示す状態指標値を算出し、該状態指標値に応じて適応変調のデータレートを選択し、前記受信信号を送信している対向装置に対して、選択した前記データレートを適応変調に用いるように指示する通信装置と、
    前記伝送路を介して前記通信装置との間で適応変調を用いた通信を行い、前記通信装置から指示された前記データレートを前記通信装置へ送信する信号の適応変調に適用する対向装置と、を有する通信システム。
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