JP2012064670A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、半導体装置及びその製造方法に係り、浮動構造体の支持基板への当接を他の当接を生じさせることなく実現させて、浮動構造体と支持基板との電気的接続を確保することにある。
【解決手段】半導体からなる支持基板と、支持基板上に設けられる絶縁層と、絶縁層上に設けられる活性層と、を備える半導体装置において、絶縁層の一部がエッチング除去されることにより活性層の一部に浮動構造体を形成し、その後、導電性部材を少なくとも浮動構造体を含む活性層に押し付けることで、その浮動構造体を支持基板に当接させて、浮動構造体と支持基板とを導通させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置及びその製造方法に係り、特に、支持基板に活性層の一部としての構造体を導通させて支持基板の電位を制御するうえで好適な半導体装置及びその製造方法に関する。
従来、高速性及び低消費電力化を向上させたSOI(Silicon On Insulator)基板を有する半導体装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。加速度や角速度などの物理量を検出する半導体センサは、物理量変化に伴い可動する可動部と、この可動部を支持する固定部と、を有する。SOI基板は、半導体からなる一対の基板(支持基板及び活性層)が絶縁層を介して接合されたものであって、絶縁層の一部をエッチング技術等を用いて除去することにより活性層の一部に可動部としての微小構造体を形成することが可能である。従って、上記した半導体装置によれば、SOI基板を用いることによりセンサ可動部の加工を容易に行うことができる。
また、上記した半導体装置においては、支持基板の電位を制御すべく、活性層の一部に浮動構造体を設け、その浮動構造体と支持基板とが電気的に接続される。具体的には、浮動構造体と支持基板とを電気的に接続する手法として、まず、活性層と支持基板との間に挟まれた絶縁層の一部がウェットエッチングにより除去され、そして、その除去後、半導体装置が水洗される。半導体装置が水洗後に乾燥される際、水の表面張力により、絶縁層の一部が除去された浮動構造体が支持基板に引き寄せられて張り付くことで、浮動構造体と支持基板とが電気的に接続される。
特開2009−026878号公報
しかしながら、上記した特許文献1記載の半導体装置の如く、活性層の一部である浮動構造体と支持基板とを電気的に接続するのに、ウェットエッチング後の水の表面張力を利用するものとすると、支持基板と当接すべき浮動構造体以外にも、活性層に形成したセンサ可動部などの微小構造体が支持基板に張り付くおそれがある。このため、かかる手法で浮動構造体と支持基板とを電気的に接続させることは、所望構造の半導体装置を形成するうえで適切でない。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、活性層にセンサ可動部などの微小構造体が形成される場合にも、その微小構造体同士やその微小構造体と支持基板とを貼り付けさせることなく、浮動構造体の支持基板への当接を実現させてそれらの電気的接続を確保することが可能な半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的は、半導体からなる支持基板と、前記支持基板上に設けられる絶縁層と、前記絶縁層上に設けられる活性層と、を備える半導体装置であって、前記絶縁層の一部がエッチング除去されることにより前記活性層の一部に形成される浮動構造体と、少なくとも前記浮動構造体を含む前記活性層に押し付けられることで、該浮動構造体を前記支持基板に当接させて、該浮動構造体と該支持基板とを導通させる導電性部材と、を備える半導体装置により達成される。
また、上記の目的は、半導体からなる支持基板と、前記支持基板上に設けられる絶縁層と、前記絶縁層上に設けられる活性層と、前記活性層上に押し付け固定される導電性部材と、を備える半導体装置の製造方法であって、前記絶縁層の一部をエッチング除去することにより前記活性層の一部に浮動構造体を形成する第1の工程と、前記第1の工程における処理実行後、前記導電性部材を少なくとも前記浮動構造体を含む前記活性層に押し付けることで、該浮動構造体を前記支持基板に当接させて、該浮動構造体と該支持基板とを導通させる第2の工程と、を備える半導体装置の製造方法により達成される。
これらの態様の発明において、絶縁層の一部がエッチング除去されることにより活性層の一部に形成された浮動構造体は、導電性部材がその浮動構造体を含む活性層に押し付けられた際に支持基板側へ移動して支持基板に当接されるので、浮動構造体と支持基板とは導通される。かかる構成によれば、浮動構造体と支持基板との電気的導通は確保されると共に、また、活性層にセンサ可動部などの微小構造体が形成される場合にも、その微小構造体同士やその微小構造体と支持基板とが貼り付くのは防止される。
尚、上記した半導体装置において、前記活性層のうち前記導電性部材が押し付けられる前記浮動構造体又は前記浮動構造体に隣接するものの側部は、前記支持基板側に位置する部位ほど内側に抉られたテーパ状に形成されていることとしてもよい。
この態様の発明において、導電性部材は、活性層に押し付けられた際に浮動構造体とその浮動構造体に隣接する活性層との隙間に進入するが、活性層のうち導電性部材が押し付けられる浮動構造体又はその浮動構造体に隣接するものの側部は、支持基板側に位置する部位ほど内側に抉られたテーパ状に形成されているので、導電性部材は、押し付け後、上記の隙間に進入した部位のうち支持基板側に位置する部位ほど広がりを持った形状となる。かかる構造によれば、活性層に押し付けられた導電性部材を引き抜き難くすることができる。
また、上記した半導体装置において、前記浮動構造体は、前記活性層の本体に対して弾性を有する弾性部材に支持されており、前記導電性部材が少なくとも前記浮動構造体を含む前記活性層に押し付けられた際に前記弾性部材が弾性変形することにより、前記支持基板に当接することとしてもよい。
この態様の発明において、浮動構造体は、導電性部材がその浮動構造体を含む活性層に押し付けられた際に弾性部材が弾性変形することで支持基板側へ移動して支持基板に当接されるので、浮動構造体と支持基板とは導通される。
尚、前記弾性部材は、前記支持基板に対して水平方向に折り畳まれた構造又は前記浮動構造体の周囲を取り囲む構造を有していることとしてもよい。
この態様の発明によれば、弾性部材のバネ長を少ない面積で長くとることが可能であるので、効率よく弾性部材を弾性変形させ易くすることができる。また、弾性部材の復元力を小さく抑制することができるので、浮動構造体の支持基板への当接を保持させ易くすることができる。
また、上記した半導体装置において、前記活性層の一部に前記絶縁層の一部をエッチング除去することにより前記浮動構造体と一体的に形成される破断部材を備え、前記浮動構造体は、前記導電性部材が少なくとも前記浮動構造体を含む前記活性層に押し付けられた際に前記破断部材が破断することにより、前記支持基板に当接することとしてもよい。
この態様の発明において、浮動構造体は、導電性部材がその浮動構造体を含む活性層に押し付けられた際に破断部材が破断することで支持基板側へ移動して支持基板に当接されるので、浮動構造体と支持基板とは導通される。かかる構成においては、支持基板に当接した浮動構造体に復元力が作用しないので、より確実に浮動構造体と支持基板との電気的接続を保持することができる。
尚、前記破断部材は、前記活性層上で前記活性層の本体との接続部位と前記浮動構造体との接続部位とを結ぶ直線が前記浮動構造体の重心を通らないように形成されていることとしてもよい。
この態様の発明によれば、導電性部材が浮動構造体を含む活性層に押し付けられた際に破断部材を捻りながら撓ませることができるので、破断部材を破断させ易くすることができる。
また、前記破断部材は、一部に、前記導電性部材が少なくとも前記浮動構造体を含む前記活性層に押し付けられた際に応力が集中し易い応力集中部を有することとしてもよい。
この態様の発明によれば、導電性部材が浮動構造体を含む活性層に押し付けられた際に応力集中部に応力を集中させることができるので、破断部材を破断させ易くすることができる。
更に、上記した半導体装置において、前記破断部材の破断は、前記支持基板、前記活性層、前記絶縁層、及び前記導電性部材で囲まれた閉塞空間内で行われることとしてもよい。
この態様の発明によれば、破断部材の破断が支持基板、活性層、絶縁層、及び導電性部材で囲まれた閉塞空間内で行われるので、破断部材が破断した際に生じる破片が飛散するのを防止することができる。
本発明によれば、浮動構造体の支持基板への当接を他の当接を生じさせることなく実現させて、浮動構造体と支持基板との電気的接続を確保することができる。
本発明の第1実施例である半導体装置の構成図である。 本発明の第1実施例である半導体装置を図1に示すIII−IIIに沿って切断した際の断面図である。 本発明の第1実施例である半導体装置の製造方法を説明するための図である。 本発明の変形例である半導体装置が備える弾性部材の構造を表した図である。 本発明の第2実施例である半導体装置の要部構成図である。 本発明の変形例である半導体装置が備える破断部材の構造を表した図である。 本発明の変形例である半導体装置の構成図である。 本発明の変形例である半導体装置の要部構成図である。 本発明の変形例である半導体装置が備える浮動構造体の構造を表した図である。
以下、図面を参照して、本発明の半導体装置及びその製造方法の具体的な実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施例である半導体装置10の構成図を示す。また、図2は、本実施例の半導体装置10を図1に示すIII−IIIに沿って切断した際の断面図を示す。尚、図1(a)及び図2(a)は浮動構造体が支持基板に当接する前の状態を、また、図1(b)及び図2(b)は浮動構造体が支持基板に当接した後の状態を、それぞれ示し、図1(a)と図2(a)とは互いに同じタイミングでの状態を示し、図1(b)と図2(b)とは互いに同じタイミングでの状態を示す。
本実施例の半導体装置10は、加速度や角速度などの物理量を検出するための微小構造体からなる半導体センサとして用いられる装置である。半導体装置10は、図1に示す如く、支持基板12と、絶縁層14と、活性層16と、金属バンプ(導電性部材)18と、を有しており、支持基板12と活性層16とが絶縁層14を介して接合されたSOI(Silicon On Insulator)基板を備えている。
支持基板12及び活性層16は共に、半導体材料である単結晶シリコン(Si)により構成されている。また、絶縁層14は、絶縁材料である二酸化シリコン(SiO)により構成されている。支持基板12と活性層16とは、絶縁層14を介して接合されており、支持基板12上には、絶縁層14と活性層16とが積層されている。すなわち、支持基板12上には絶縁層14が設けられており、絶縁層14上には活性層16が設けられている。
活性層16には、加速度や角速度などの物理量が印加された際に可動する可動部としての微小構造体20と、その微小構造体20を支持する固定部22と、が設けられている。固定部22は、支持基板12に対して絶縁層14を介して固定されている。微小構造体20と支持基板12との間の絶縁層14は、エッチング除去される。微小構造体20は、活性層16が異方性ドライエッチングされることにより側壁が形成された後、その微小構造体20と支持基板12との間の絶縁層14がエッチング除去されることにより形成される。微小構造体20は、支持基板12に対して所望の方向に移動可能である。
微小構造体20の移動は、印加される加速度や角速度などの物理量の大きさに応じた量だけ行われる。微小構造体20の移動は、例えば微小構造体20に設けられた櫛歯電極などの静電変化としてコントローラに検出される。このコントローラは、微小構造体20の移動に基づいて加速度や角速度などの物理量を検出する。
活性層16には、また、支持基板12と当接する接続用構造体(浮動構造体)24と、その接続用構造体24を弾性支持するバネ部材26と、そのバネ部材26を支持する固定部28と、が設けられている。固定部28は、支持基板12に対して絶縁層14を介して固定されている。バネ部材26は、一端が固定部28に一体的に形成されており、支持基板12に対して水平に直線状に延びており、固定部28に対して弾性を有している。接続用構造体24は、バネ部材26の他端(先端)に一体的に形成されている。
接続用構造体24と支持基板12との間の絶縁層14及びバネ部材26と支持基板12との間の絶縁層14並びにそれら周辺の絶縁層14は、エッチング除去される。接続用構造体24は、活性層16が異方性ドライエッチングされることにより側壁が形成された後、その接続用構造体24と支持基板12との間の絶縁層14がエッチング除去されることにより形成される。また、バネ部材26は、活性層16が異方性ドライエッチングされることにより側壁が形成された後、そのバネ部材26と支持基板12との間の絶縁層14がエッチング除去されることにより形成される。バネ部材26は、一端が固定部28に固定された状態で支持基板12に向けて弾性変形することが可能であり、接続用構造体24は、バネ部材26が弾性変形することにより支持基板12に当接する。
活性層16のうち微小構造体20を支持する固定部22の上面(絶縁層14に接する面とは反対側の面)には、平板状の電極パッド30が配設されている。また、活性層16のうち接続用構造体24の上面(絶縁層14に接する面とは反対側の面)には、平板状の電極パッド32が配設されている。活性層16のうち接続用構造体24に隣接する近傍の活性層16の上面(絶縁層14に接する面とは反対側の面)には、平板状の電極パッド34が配設されている。電極パッド34は、上記の電極パッド32と金属バンプ18を介して接続される。電極パッド30,32,34は、アルミニウム(Al)などの導電性を有する材料により構成されている。
電極パッド30には金属バンプ36が接続されており、また、電極パッド32,34には金属バンプ18,38が接続されている。金属バンプ18,36,38はそれぞれ、活性層16に押し当てられて電極パッド30,32,34に接合される。金属バンプ18が接続用構造体24上の電極パッド32に接合される際には、後に詳述する如く、その押圧によりバネ部材26が弾性変形することで、接続用構造体24が支持基板12側へ向けて移動して支持基板12に当接する。金属バンプ18は、接続用構造体24上の電極パッド32と、その接続用構造体24に隣接する活性層16上の電極パッド34と、を繋ぐ大きさに形成されている。金属バンプ18,36,38は、金(Au)などのシリコンからなる活性層16と接合可能な導電性を有する材料により構成されている。
また、金属バンプ36にはボンディングワイヤ40の一端が、また、金属バンプ38にボンディングワイヤ42の一端が、それぞれ接続されている。ボンディングワイヤ40,42の他端はそれぞれ、外部端子に接続されている。例えば、ボンディングワイヤ42は、接地端子に接続されている。ボンディングワイヤ40,42は、金(Au)などの導電性を有する材料により構成されている。
次に、図3を参照して、本実施例の半導体装置10の製造方法について説明する。図3は、本実施例の半導体装置10の製造方法を説明するための図を示す。尚、半導体装置10の製造は、コントローラの指示により製造装置において行われる。
本実施例においては、半導体装置10を製造するうえで、まず、絶縁材料よりなる絶縁層14を介して半導体材料よりなる一対の基板(支持基板12及び活性層16)が接合されたSOI基板を準備する。そして、このSOI基板の活性層16上に電極パッド30,32,34を形成したうえで、その電極パッド30,32,34が形成されたSOI基板の活性層16側に対して異方性ドライエッチングを施すことにより、微小構造体20、接続用構造体24、及びバネ部材26を形成する(図3(a))。
次に、絶縁層14のうち微小構造体20、接続用構造体24、及びバネ部材26が設けられた部分並びにそれらの周辺部分をエッチング除去することにより、それらの微小構造体20、接続用構造体24、及びバネ部材26を移動可能にする(図3(b))。尚、この絶縁層14の一部をエッチング除去したとき、微小構造体20、接続用構造体24、及びバネ部材26が支持基板12に貼り付かないようにするため、フッ化水素(HF)蒸気でドライエッチングを行い、或いは、HF溶液でウェットエッチングを行い、洗浄水で洗浄した後、その洗浄水をイソプロピルアルコール(IPA)などの表面張力の低い液体に置換して乾燥させる。
次に、電極パッド30,32,34上に金属バンプ18,36,38を形成する(図3(c))。尚、活性層16上の電極パッド32,34上に金属バンプ18を形成するとき、金属バンプ18を活性層16に支持基板12側へ向けて押し付けることで、活性層16の一部である接続用構造体24を支持基板12に当接させて密着させる。すなわち、金属バンプ18を活性層16に支持基板12側へ接続用構造体24が支持基板12に当接する位置まで押し付ける。このように金属バンプ18が活性層16に押し付けられると、その金属バンプ18が活性層16の接続用構造体24周囲に存在する隙間にくい込むように進入しつつ、バネ部材26が弾性変形することにより接続用構造体24が支持基板12に当接する。
そして、上記の如く金属バンプ18,36,38を形成した後、金属バンプ36,38上にボンディングワイヤ40,42を形成する(図3(d))。
このように、本実施例においては、接続用構造体24を支持基板12に当接させた半導体装置10を製造することができる。接続用構造体24が支持基板12に当接すると、支持基板12が、接続用構造体24、電極パッド32、金属バンプ18、電極パッド32、金属バンプ38、及びボンディングワイヤ42を介して外部端子(例えば、接地端子)に電気的に接続されるので、支持基板12に生じさせる電位を外部コントローラで制御し或いは確実に所定値に固定することが可能である。このため、半導体装置10を用いた加速度や角速度などの物理量の検出を精度良く行うことができる。
また、本実施例においては、接続用構造体24を支持基板12に当接させるために、金属バンプ18を活性層16上に形成する際に必要な金属バンプ18を活性層16に押し付ける押圧力が利用される。すなわち、接続用構造体24の支持基板12への当接は、金属バンプ18が活性層16上への形成時に活性層16に押し付けられる際に生じる押圧力によりバネ部材26が弾性変形して、活性層16としての接続用構造体24が支持基板12側へ移動することにより実現される。
このように金属バンプ18を活性層16に押し付けることによりバネ部材26を弾性変形させて接続用構造体24を支持基板12に当接させる構成によれば、接続用構造体24と支持基板12との電気的導通を確保することができると共に、また、活性層16に形成される接続用構造体24以外の主に可動する微小構造体20が移動するのを防止することができるので、微小構造体20同士や微小構造体20と支持基板12とが貼り付くのを防止することができる。従って、本実施例の半導体装置10によれば、活性層16にセンサ可動部などの微小構造体20が形成される場合にも、その微小構造体20同士やその微小構造体20と支持基板12とを貼り付けさせることなく、接続用構造体24と支持基板12との電気的導通を確保することが可能となっている。
ところで、上記の第1実施例においては、活性層16に形成される、固定部28に対して弾性を有するバネ部材26を、図2に示す如く、支持基板12に対して水平に直線状に延びた構造を有するものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、図4(a)に示す如く支持基板12に対して水平方向に折り畳まれた構造を有するものとしてもよいし、また、図4(b)に示す如く接続用構造体24の周囲を取り囲む構造を有するものとしてもよい。尚、図4(a)及び(b)はそれぞれバネ部材26及びバネ部材26周辺の上面図を示す。
かかる変形例の構造によれば、バネ部材26が板バネである上記の第1実施例の構造に比べて、バネ部材26のバネ長を少ない面積で長くとることができるので、効率良くバネ部材26を弾性変形させ易くすることができる。また、バネ部材26の復元力を小さく抑制することができるので、接続用構造体24の支持基板12への当接を保持させ易くすることができる。また逆に、バネ部材26が所望の復元力を得るうえで支持基板12上で占める面積を小さいものとすることができるので、半導体装置10のチップサイズを小さくすることができる。
また、上記の第1実施例においては、接続用構造体24上の電極パッド32及びその接続用構造体24に隣接する近傍の活性層16上の電極パッド34に共通の金属バンプ18を接合し、かつ、その電極パッド34に別の金属バンプ38を接合すると共に、その金属バンプ38にボンディングワイヤ42を接続するものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、電極パッド34に金属バンプ38を接合させることなく、金属バンプ18に直接にボンディングワイヤ42を接続するものとしてもよい。
また、上記の第1実施例においては、ボンディングワイヤ40,42を金属バンプ36,38に接続させるものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、ボンディングワイヤ40,42を直接に電極パッド30,34に接続させるものとしてもよい。かかる変形例によれば、電極パッド30,34上に金属バンプを形成することは不要であるので、金属バンプの省略により製造工程及び製造コストの削減を図ることができると共に、活性層16の大きさを金属バンプを設けるのに必要な面積とする必要がなく、半導体装置10のチップサイズを小さくすることができる。
上記の第1実施例では、支持基板12に当接させる接続用構造体24を、固定部28に対して弾性を有するバネ部材26に弾性支持するものとした。これに対して、本発明の第2実施例においては、活性層に接続用構造体と一体的に形成される破断部材を設け、金属バンプ18の活性層への押し付け時にその破断部材を破断させることで、接続用構造体を支持基板12に当接させる。
図5は、本発明の第2実施例である半導体装置100の要部構成図を示す。尚、図5(a)には上面図を、また、図5(b)には図5(a)に示すIV−IVに沿って切断した際の断面図を、それぞれ示す。更に、図5において、上記図1及び図2に示す構成部分と同一の部分については、同一の符号を付してその説明を省略又は簡略する。
本実施例の半導体装置100は、加速度や角速度などの物理量を検出するための微小構造体からなる半導体センサとして用いられる装置である。半導体装置100は、図5に示す如く、支持基板12と、絶縁層14と、活性層102と、金属バンプ104と、を有しており、支持基板12と活性層102とが絶縁層14を介して接合されたSOI基板を備えている。
活性層102は、支持基板12と同様に半導体材料である単結晶シリコンにより構成されている。支持基板12と活性層102とは、絶縁層14を介して接合されており、支持基板12上には、絶縁層14と活性層102とが積層されている。すなわち、支持基板12上には絶縁層14が設けられており、絶縁層14上には活性層102が設けられている。
活性層102には、微小構造体20及び固定部22(図5においては何れも図示せず)と、支持基板12と当接する接続用構造体(浮動構造体)106と、金属バンプ104が活性層102に押し付けられる際に破断する破断部材108と、破断部材108の破断前に接続用構造体106がその破断部材108を介して接続される固定部110と、が設けられている。接続用構造体106と破断部材108と固定部110とは、破断部材108の破断前は一体的に形成されている。破断部材108は、金属バンプ104が活性層102に押し付けられた際に破断し易い形状(例えば薄板状)に形成されている。
接続用構造体106と支持基板12との間の絶縁層14及び破断部材108と支持基板12との間の絶縁層14並びにそれら周辺の絶縁層14は、エッチング除去される。接続用構造体106は、活性層102が異方性ドライエッチングされることにより側壁が形成された後、その接続用構造体106と支持基板12との間の絶縁層14がエッチング除去されることにより形成される。また、破断部材108は、活性層102が異方性ドライエッチングされることにより側壁が形成された後、その破断部材108と支持基板12との間の絶縁層14がエッチング除去されることにより形成される。
活性層102のうち接続用構造体106の上面(絶縁層14に接する面とは反対側の面)には、平板状の電極パッド112が配設されている。活性層102のうち固定部110の上面(絶縁層14に接する面とは反対側の面)には、平板状の電極パッド114が配設されている。電極パッド112,114は、互いに金属バンプ104を介して接続される。電極パッド112,114は、アルミニウム(Al)などの導電性を有する材料により構成されている。
電極パッド112,114には、金属バンプ104が接続されている。金属バンプ104は、活性層102に押し当てられて電極パッド112,114に接合される。金属バンプ104が接続用構造体106上の電極パッド112及び固定部110上の電極パッド114に接合される際には、後に詳述する如く、その押圧により破断部材108が破断することで、接続用構造体106が支持基板12側へ向けて移動して支持基板12に当接する。金属バンプ104は、接続用構造体106上の電極パッド112と、その接続用構造体106に隣接する固定部110上の電極パッド114と、を繋ぐ大きさに形成されている。金属バンプ104は、金などのシリコンからなる活性層102と接合可能な導電性を有する材料により構成されている。
また、金属バンプ104には、ボンディングワイヤ116の一端が接続されている。ボンディングワイヤ116の他端は、外部端子(例えば、接地端子)に接続されている。ボンディングワイヤ116は、金などの導電性を有する材料により構成されている。
次に、本実施例の半導体装置100の製造方法について説明する。尚、半導体装置100の製造は、コントローラの指示により製造装置において行われる。
本実施例においては、半導体装置100を製造するうえで、まず、絶縁材料よりなる絶縁層14を介して半導体材料よりなる一対の基板(支持基板12及び活性層102)が接合されたSOI基板を準備する。そして、このSOI基板の活性層102上に電極パッド112,114を形成したうえで、その電極パッド112,114が形成されたSOI基板の活性層102側に対して異方性ドライエッチングを施すことにより、微小構造体20、接続用構造体106、及び破断部材108を形成する。
次に、絶縁層14のうち微小構造体20、接続用構造体106、及び破断部材108が設けられた部分並びにそれらの周辺部分をエッチング除去することにより、それらの微小構造体20、接続用構造体106、及び破断部材108を移動可能にする。尚、この絶縁層14の一部をエッチング除去したとき、微小構造体20、接続用構造体106、及び破断部材108が支持基板12に貼り付かないようにするため、フッ化水素(HF)蒸気でドライエッチングを行い、或いは、HF溶液でウェットエッチングを行い、洗浄水で洗浄した後、その洗浄水をイソプロピルアルコール(IPA)などの表面張力の低い液体に置換して乾燥させる。
次に、電極パッド30,112,114上に金属バンプ36,104を形成する。尚、活性層102上の電極パッド112,114上に金属バンプ104を形成するとき、金属バンプ104を活性層102に支持基板12側へ向けて押し付けることで、活性層102の一部である接続用構造体106を支持基板12に当接させて密着させる。すなわち、金属バンプ104を活性層102に支持基板12側へ接続用構造体106が支持基板12に当接する位置まで押し付ける。このように金属バンプ104が活性層102に押し付けられると、その金属バンプ104が活性層102の接続用構造体106周囲に存在する隙間にくい込むように進入しつつ、破断部材108が破断することにより接続用構造体106が支持基板12に当接する。
そして、上記の如く金属バンプ36,104を形成した後、金属バンプ36,104上にボンディングワイヤ40,116を形成する。
このように、本実施例においても、接続用構造体106を支持基板12に当接させた半導体装置100を製造することができる。接続用構造体106が支持基板12に当接すると、支持基板12が、接続用構造体106、電極パッド112、金属バンプ104、及びボンディングワイヤ116を介して外部端子(例えば、接地端子)に電気的に接続されるので、支持基板12に生じさせる電位を外部コントローラで制御し或いは確実に所定値に固定することが可能である。このため、半導体装置100を用いた加速度や角速度などの物理量の検出を精度良く行うことができる。
また、本実施例においては、接続用構造体106を支持基板12に当接させるために、金属バンプ104を活性層102上に形成する際に必要な金属バンプ104を活性層102に押し付ける押圧力が利用される。すなわち、接続用構造体106の支持基板12への当接は、金属バンプ104が活性層102上への形成時に活性層102に押し付けられる際に生じる押圧力により破断部材106が破断して、活性層102としての接続用構造体106が支持基板12側へ移動することにより実現される。
このように金属バンプ104を活性層102に押し付けることにより破断部材106を破断させて接続用構造体106を支持基板12に当接させる構成によれば、接続用構造体106と支持基板12との電気的導通を確保することができると共に、また、活性層102に形成される接続用構造体106以外の主に可動する微小構造体20が移動するのを防止することができるので、微小構造体20同士や微小構造体20と支持基板12とが貼り付くのを防止することができる。従って、本実施例の半導体装置100によれば、活性層102にセンサ可動部などの微小構造体20が形成される場合にも、その微小構造体20同士やその微小構造体20と支持基板12とを貼り付けさせることなく、接続用構造体106と支持基板12との電気的導通を確保することが可能となっている。
更に、本実施例においては、破断部材106が破断することで接続用構造体106が支持基板12に当接するので、上記した第1実施例の如くバネ部材26が弾性変形することで接続用構造体106が支持基板12に当接するものと異なり、接続用構造体106の支持基板12への当接後にその接続用構造体106にバネ部材による復元力が作用しない。このため、本実施例によれば、接続用構造体106と支持基板12との電気的接続をより確実に保持することが可能である。
ところで、上記の第2実施例においては、破断部材108を、金属バンプ104が活性層102に押し付けられた際に破断し易い形状(例えば薄板状)に形成するものとしたが、更に、図6(a)に示す如く、活性層102で破断部材108が設けられる位置(接続用構造体106及び固定部110に対する相対位置)を、金属バンプ104が活性層102に押し付けられた際に破断し易い位置としてもよい。具体的には、金属バンプ104の活性層102への押し付けは、接続用構造体106の重心位置を中心にして行われるのが一般的であるので、図6(a)に示す如き、破断部材108が接続用構造体106に接続する部位と、破断部材108が固定部110に接続する部位と、を結ぶ直線が接続用構造体106の重心位置を通らないように破断部材108を形成する構造によれば、図5に示す如き、破断部材108が接続用構造体106に接続する部位と、破断部材108が固定部110に接続する部位と、を結ぶ直線が接続用構造体106の重心位置を通るように破断部材108を形成する構造と異なり、金属バンプ104が活性層102に押し付けられた際に破断部材108を捻りながら撓ませることができるので、破断部材108に作用する応力を増大させることができ、破断部材108を破断させ易くすることができる。このため、この変形例によれば、小さい押圧力で破断部材108を破断させて、接続用構造体106と支持基板12とを当接させることができる。
また、上記の第2実施例においては、破断部材108を、金属バンプ104が活性層102に押し付けられた際に破断し易い形状(例えば薄板状)に形成するものとしたが、図6(b)に示す如く、破断部材108が破断し易いように破断部材108の一部(例えば、延在方向中心部)に切欠部を設けることとしてもよい。かかる変形例においては、金属バンプ104が活性層102に押し付けられた際に破断部材108に作用する応力が切欠部に集中して、破断部材108を破断させ易くすることができる。このため、この変形例においても、小さい押圧力で破断部材108を破断させて、接続用構造体106と支持基板12とを当接させることができる。尚、破断部材108に切欠部を設ける位置及びその切欠部の形状は、金属バンプ104が活性層102に押し付けられた際に切欠部に応力が作用する方向を活性層102の結晶方向に合致させるものとするのが好ましい。
また、上記の第2実施例においては、破断部材108が破断する際にその破断が閉塞空間内で行われないため、破断部材108の破断時に飛散した破片により微小構造体20の可動が妨げられるおそれがある。そこで、金属バンプ104が活性層102に押し付けられた際に支持基板12、活性層102(具体的には、接続用構造体106及び固定部110)、絶縁層14、及び金属バンプ104で囲まれる閉塞空間120を形成する。例えば、図7に示す如く、円形の接続用構造体106を取り囲む円環状の隙間122が空くように活性層102の固定部110を形成すると共に、その隙間122にその固定部110と接続用構造体106とを繋ぐ破断部材108を形成する。そして、隙間122全体を覆う大きさを有する円形の金属バンプ104を隙間122全体を覆うように形成する。金属バンプ104が隙間122全体を覆うと、支持基板12、活性層102(具体的には、接続用構造体106及び固定部110)、絶縁層14、及び金属バンプ104で囲まれる閉塞空間120が形成される。
このように閉塞空間120が形成されれば、金属バンプ104が活性層102に押し付けられことで破断部材108が破断する際にその破断がその閉塞空間120内で行われることとなるので、その破断により生じる破片が閉塞空間120外へ飛散するのを防止することができ、その破片により微小構造体20の可動が妨げられるのを防止することができる。
尚、接続用構造体106の形状は円形に限らず矩形としてもよいし、また、隙間122の形状は円環状に限らず矩形としてもよいが、円形の金属バンプ104を活性層102に押し付けるときは、接続用構造体106の形状を円形としかつ接続用構造体106を取り囲む隙間122の形状を円環状とするものとすると、金属バンプ104を活性層102上に形成するときの金属バンプ104の位置ズレの許容範囲を大きくすることができ、半導体装置100の製造の容易化を図ることができる。また、図7(a)は上面図を、また、図7(b)は破断部材108の破断後の断面図を、それぞれ示す。
ところで、上記の第1及び第2実施例においては、金属バンプ18,104が活性層16,102に押し付けられると、金属バンプ18,104が活性層16,102の接続用構造体24,106周囲に存在する隙間にくい込むように進入するが、その進入後、金属バンプ18,104が引き抜き難くなるように接続用構造体24,106又はその接続用構造体24,106に隣接する活性層16,102を形成することとしてもよい。
例えば、図8に示す如く、接続用構造体24,106又はその接続用構造体24,106に隣接する活性層16,102の側部を、金属バンプ18,104が引き抜き難くなるように支持基板12側に位置する部位ほど内側に抉られたテーパ状に形成する。すなわち、活性層16,102の接続用構造体24,106周囲に存在する隙間が支持基板12側に位置する部位ほど広がりを持つようにテーパ状に形成する。
かかる変形例においては、活性層16,102上に金属バンプ18,104が形成される際に金属バンプ18,104が活性層16,102に押し付けられて接続用構造体24,106とその接続用構造体24,106に隣接する活性層16,102との隙間に進入すると、その金属バンプ18,104は、進入した部位のうち支持基板12側に位置する部位ほど広がりを持った形状となる。このため、活性層16,102に押し付けられた金属バンプ18,104を上方へ引き抜き難くなるので、接続用構造体24,106と支持基板12との当接を確保することができ、接続用構造体106と支持基板12との電気的接続をより確実に保持することが可能である。
また、上記の第1及び第2実施例においては、活性層16,102上に電極パッド30,32,34,112,114を形成し、かつ、電極パッド30,32,34,112,114上に金属バンプ18,36,38,104を形成する構造を用いることとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、活性層16,102に押し付けられる金属バンプ18,36,38,104を直接に活性層16,102に接合させるオーミック接合を行う構造を用いることとしてもよい。例えば、P型のSOI基板を用いる場合はアルミニウムなどからなる金属バンプを用い、また、N型のSOI基板を用いる場合は金などからなる金属バンプを用いることとすれば、オーミックコンタクトを得ることができる。かかる変形例によれば、活性層16,102上に電極パッドを形成することは不要であるので、電極パッドの省略により製造工程及び製造コストの削減を図ることが可能となる。
また、上記の第1及び第2実施例においては、支持基板12に当接する接続用構造体24,106と支持基板12との間の絶縁層14をエッチング除去するが、その接続用構造体24,106が幅広の平面形状を有する場合には、図9に示す如く、接続用構造体24,106に支持基板12側の面と金属バンプ18,104が接合する面とを貫通する貫通孔150を形成することで、その貫通孔150を通じて接続用構造体24,106と支持基板12との間の絶縁層14をすべてエッチング除去可能とすることとしてもよい。
かかる変形例によれば、接続用構造体24,106が幅広の平面形状を有していても、絶縁層14のエッチング除去に要する時間を長くすることなく、接続用構造体24,106の形成を実現することができ、接続構造体24,106の形成に必要な絶縁層14のエッチング除去の時間を、微小構造体20の形成に必要な絶縁層14のエッチング除去の時間に合わせることができる。尚、接続用構造体24,106に設ける貫通孔150の数及びその貫通孔150が配置される距離間隔は、接続構造体24,106の形成に必要な絶縁層14のエッチング除去の時間が、微小構造体20の形成に必要な絶縁層14のエッチング除去の時間に合うように設定されるものとすればよい。
更に、上記の第1及び第2実施例においては、半導体装置10,100の製造時に接続用構造体24,106及び支持基板12を一度乾燥させた後に当接・密着させるものとしているが、接続用構造体24,106と支持基板12とが密着する面に自然酸化膜が成長しないようにするため、不活性ガス雰囲気下で接続用構造体24,106及び支持基板12の乾燥から密着までの工程を実施するのが望ましい。かかる処理によれば、接続用構造体24,106と支持基板12とが密着する面における自然酸化膜の発生を抑制して、接続用構造体24,106と支持基板12との電気的接続を確保することができる。
但し、不活性ガス雰囲気下で接続用構造体24,106及び支持基板12の乾燥から密着までの工程を実施するのが困難である場合にも、接続用構造体24,106と支持基板12とを密着させるうえで必要な金属バンプ18,104の押圧力により、接続用構造体24,106と支持基板12とが密着する面に発生した自然酸化膜を破壊し、或いは、接続用構造体24,106と支持基板12との間に電圧を印加することにより、介在する自然酸化膜を絶縁破壊することとしても、上記と同様の効果を得ることが可能となる。
10,100 半導体装置
12 支持基板
14 絶縁層
16,102 活性層
18,36,38,104 金属バンプ
20 微小構造体
24,106 接続用構造体(浮動構造体)
26 バネ部材(弾性部材)
28,110 固定部
30,32,34,112,114 電極パッド
40,42,116 ボンディングワイヤ
108 破断部材
120 閉塞空間
150 貫通孔

Claims (9)

  1. 半導体からなる支持基板と、前記支持基板上に設けられる絶縁層と、前記絶縁層上に設けられる活性層と、を備える半導体装置であって、
    前記絶縁層の一部がエッチング除去されることにより前記活性層の一部に形成される浮動構造体と、
    少なくとも前記浮動構造体を含む前記活性層に押し付けられることで、該浮動構造体を前記支持基板に当接させて、該浮動構造体と該支持基板とを導通させる導電性部材と、
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記活性層のうち前記導電性部材が押し付けられる前記浮動構造体又は前記浮動構造体に隣接するものの側部は、前記支持基板側に位置する部位ほど内側に抉られたテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記浮動構造体は、前記活性層の本体に対して弾性を有する弾性部材に支持されており、前記導電性部材が少なくとも前記浮動構造体を含む前記活性層に押し付けられた際に前記弾性部材が弾性変形することにより、前記支持基板に当接することを特徴とする請求項1又は2記載の半導体装置。
  4. 前記弾性部材は、前記支持基板に対して水平方向に折り畳まれた構造又は前記浮動構造体の周囲を取り囲む構造を有していることを特徴とする請求項3記載の半導体装置。
  5. 前記活性層の一部に前記絶縁層の一部をエッチング除去することにより前記浮動構造体と一体的に形成される破断部材を備え、
    前記浮動構造体は、前記導電性部材が少なくとも前記浮動構造体を含む前記活性層に押し付けられた際に前記破断部材が破断することにより、前記支持基板に当接することを特徴とする請求項1又は2記載の半導体装置。
  6. 前記破断部材は、前記活性層上で前記活性層の本体との接続部位と前記浮動構造体との接続部位とを結ぶ直線が前記浮動構造体の重心を通らないように形成されていることを特徴とする請求項5記載の半導体装置。
  7. 前記破断部材は、一部に、前記導電性部材が少なくとも前記浮動構造体を含む前記活性層に押し付けられた際に応力が集中し易い応力集中部を有することを特徴とする請求項5又は6記載の半導体装置。
  8. 前記破断部材の破断は、前記支持基板、前記活性層、前記絶縁層、及び前記導電性部材で囲まれた閉塞空間内で行われることを特徴とする請求項5乃至7の何れか一項記載の半導体装置。
  9. 半導体からなる支持基板と、前記支持基板上に設けられる絶縁層と、前記絶縁層上に設けられる活性層と、前記活性層上に押し付け固定される導電性部材と、を備える半導体装置の製造方法であって、
    前記絶縁層の一部をエッチング除去することにより前記活性層の一部に浮動構造体を形成する第1の工程と、
    前記第1の工程における処理実行後、前記導電性部材を少なくとも前記浮動構造体を含む前記活性層に押し付けることで、該浮動構造体を前記支持基板に当接させて、該浮動構造体と該支持基板とを導通させる第2の工程と、
    を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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