JP2012062797A - 送風機 - Google Patents

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Toshihiro Otaki
敏弘 大滝
Tatatomi Tanimoto
忠臣 谷本
Akira Kumaki
彰 熊木
Akihiko Kobayashi
昭彦 小林
Tadashi Sakai
正 坂井
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Abstract

【課題】操作部の視認性が良く、操作性も良い送風機を提供する。
【解決手段】ベース3から支持棒5,5によって支持されるファンモーター部2を可動させることで、ファンモーター部2からの風向きを垂直方向から水平方向まで任意に変化させることができる。また、ベース3に設けられる操作部4は、ファンモーター部2からの風向き方向の中央を基準に、向かって右側あるいは左側に配置されており、送風中に操作した時に操作部4が見やすく、また風向き方向から逸れた位置にあるため、直接風が体に当たることも無く操作することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、サーキュレータや扇風機などを含む送風機に関する。
従来、卓上,床置きあるいは座敷用の送風機において、本体に操作部が設けられているが、それらは本体の側面や上部正面に取り付けてあるものであった(特許文献1)。
また従来の送風機では、操作部により送風部のモーターの回転速度を変化させ、風量を制御していたが、近年では検知体により温度を検知し、その温度に基づき風量を制御する技術が搭載されるようになっている(特許文献2)。
さらに、従来は送風部の羽根による怪我を防止するために、羽根の前後にガードを設置しているが、ガードに隙間があって十分な安全対策とはいえない状況にある(特許文献3)。家庭用の送風機は、送風部の羽根が硬質のプラスチックでできており、高速で回転している場合には何らかの安全対策が必要である。
特開2009−250550号公報 特開平5−164088号公報 特開2000−110787号公報
しかしながら、従来の操作部は、本体の側面に配置された場合、正面から見ると位置が分かりにくく、視認性に欠ける。また、本体の上部正面に配置した場合、操作部が風向きの正面に位置するため、体が風に当たる不快な状況で操作する必要があった。
また、従来の送風機では、湿度による蒸し暑さは考慮されておらず、蒸し暑さへの細かな対応がなされていなかった。
また、従来のガードによる安全対策では、ガードのピッチを細かくすることで対応できるものの、送風抵抗が増加して送風効率が低下し、騒音も増加するため実質的な限界があった。さらに、ガードの材料も多く使用することとなり、コストや重量の増加などの問題がある。
そこで本発明は、操作部の視認性が良く、操作性も良い送風機を提供することを第1の目的とする。
本発明の第2の目的は、蒸し暑さに対応して細かく運転制御することが可能な送風機を提供することにある。
本発明の第3の目的は、送風効率の低下や騒音の増加を招かず、重量を増加させずに低コストで安全性を向上させることが可能な送風機を提供することにある。
請求項1の発明では、本体から支持体によって支持される送風部を可動させることで、送風部からの風向きを垂直方向から水平方向まで任意に変化させることができる。また、本体に設けられる操作部は、風向き方向の中央を基準に向かって右側あるいは左側に配置されており、送風中に操作した時に操作部が見やすく、また風向き方向から逸れた位置にあるため、直接風が体に当たることも無く操作することができる。
請求項2の発明では、単なる温度による風速の制御ではなく、温度と湿度を考慮した不快指数に基づいて、その不快指数が快適な数値となるように送風部からの風速を変化させることができる。しかも、送風部の駆動源として用いられているのは直流モーターで、風速を無段階で可変することができるので、人の感じる蒸し暑さに適した風速に細かく調整することが可能となる。
請求項3の発明では、羽根の回転方向に向かう外周端面には、緩衝材として機能する柔軟性材料が設けられているので、送風部に指などを近づけても、その指は羽根よりも先に柔軟性材料に接触することになり、羽根から指に受ける力が緩和されて安全性が高まる。また、こうした送風部の安全対策は、単に柔軟性材料を羽根に嵌め込むだけで実現するので、送風効率の低下や騒音の増加を招かず、重量を増加させずに低コストで安全性を向上させることが可能になる。
請求項1の発明によれば、操作部の視認性が良く、操作性も良い送風機を提供することができる。
請求項2の発明によれば、蒸し暑さに対応して細かく運転制御することが可能な送風機を提供することができる。
請求項3の発明によれば、送風効率の低下や騒音の増加を招かず、重量を増加させずに低コストで安全性を向上させることが可能な送風機を提供することができる。
本発明の第1実施例の風向きを垂直にした状態の送風機の斜視図である。 同上、風向きを水平にした状態の送風機の斜視図である。 同上、風向きを水平にした状態の別な向きから見た送風機の斜視図である。 同上、風向きを垂直にした状態の送風機の縦断面図である。 同上、風向きを水平にした状態の送風機の縦断面図である。 本発明の第2実施例における送風機の電気的構成を示すブロック図である。 同上、室温と湿度から導かれる不快指数を示す説明図である。 同上、不快指数を快適な数値まで下げるために必要な風速制御の一例を示す図である。 本発明の第3実施例における送風機の羽根を示す要部断面図である。 同上、羽根の正面図である。 従来の送風機の羽根を示す要部断面図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明における送風機としてのサーキュレータや扇風機の好ましい各実施例について説明する。
本発明の送風機の第1実施例としてのサーキュレータを、図1〜図5の添付図面に基づいて説明する。
先ず、全体的な構成から説明すると、本発明のサーキュレータ1は、風を送り出す送風部としてのファンモーター部2と、床やテーブルなどの載置面に対して水平に載置される本体としてのベース3と、ベース3に露出して設けられる操作部4と、ベース3の上部にファンモーター部2を回動可能に支持する2本の支持棒5,5とを備えて構成される。ファンモーター部2は、回転する羽根車(図示せず)の周囲を覆うように、多数の隙間を有する格子状の保護枠6を設けて構成され、略円筒形をなす保護枠6の後面部が吸込口6Aとして設けられると共に、保護枠6の前面部が送風口6Bとして設けられる。そして、羽根車の回転に伴い吸込口6Aから吸い込まれた空気が、保護枠6内を通過して送風口6Bから前方に送り出されるようになっている。
ベース3は上方から見て略円形で、全体が偏平な形状を有しており、その内部には制御回路を含む基板(図示しない)などが設けられる。操作部4はベース3の側面にではなく、使用者が視認しやすいベース3の上面に設けられている。ベース3の上面にはその他に、除菌作用を有するピコイオンを発生可能なピコイオン発生部8が設けられる、操作部4には、ファンモーター部2やピコイオン発生部8の動作をオンまたはオフにする運転入切ボタンや、送風口6Bからの風量を調節する風量ボタンや、設定時間になるとファンモーター部2やピコイオン発生部8の動作を自動的にオンまたはオフにする入切タイマーボタンや、ファンモーター部2を動作させた状態で、ピコイオン発生部8の動作をオンまたはオフにするピコイオンボタンなどの各種押しボタン4Aが設けられる。
支持棒5,5は同一形状をなし、何れもその基端がベース部3の上面から上方に膨出する保持部9に取付け固定され、ベース3の正面から見て左右に間隔を置いてそれぞれ立設される。個々の支持棒5は2段のクランク形状に形成され、先端はベース3の正面方向に向いており、各支持棒5,5の先端には、ファンモーター部2の送風方向である送風口6Bからの風向きに直交して、回転軸11,11が設けられる。ファンモーター部2は、送風口6Bからの風向きがベース3に対して垂直な上方向から水平な正面方向にまで任意に変化できるように、回転軸11,11を中心として支持棒5,5に回動可能に支持される。
ファンモーター部2は、送風口6Bからの風向きを上に向けたときに、支持棒5,5の先端を収納するための収納凹部12が、保護枠6の吸込口6A側に形成される。この収納凹部12は、送風口6Bが上向きとなるようにファンモーター部2を回動させたときに、サーキュレータ1の全体高さをコンパクトにするためのものである(図4を参照)。また、吸込口6Aの周縁より保護枠6の後方に向けて、テーパー状の延設部13が設けられ、前記回転軸11,11が収納凹部12の側部に設けられる。支持棒5,5は中空状で、その内部にはファンモーター部2と基板との間を電気的に接続する配線(図示せず)が挿通される。
さらに、ファンモーター部2がどの位置にあっても、操作部4を操作する際に送風口6Bからの風を直接受けないように、送風口6Bからの風向き方向の中央(すなわちベース3の正面中央)を基準として、操作部4はベース3の上面において、向かって右側若しくは向かって左側に配置される。
その他、前記ピコイオン発生部8は、ベース3の上面から膨出している保持部9の略中央に設けられており、前記各支持棒5,5はピコイオン発生部8を挟んでその両側にそれぞれ配置される。なお15は、サーキュレータ1の各部に電力を供給するための電源コードである。
次に、上記構成についてその作用を説明する。まず、サーキュレータ1の基台となるベース3を、床やテーブルなどの水平面に載置し、電源コード15の先端にあるプラグ(図示せず)をコンセントに接続し、ベース3の上面において風向き方向中央を基準に、向かって右側あるいは左側に配置されている操作部4の押ボタン4Aのなかで、運転入切ボタンを押動操作する。この押しボタン4Aからの操作信号を受けて、ベース3内の制御回路を構成する基板から、支持棒5の内部に挿通された配線を介してファンモーター部2に電流が供給されると、羽根車が回転し始めて、吸込口6Aから吸い込まれた空気が、保護枠6内を通過して送風口6Bから前方に送り出される。またそれと同時に、ピコイオン発生部8が動作し始め、保持部9の上面中央から除菌作用を有するピコイオンが放出される。
送風口6Bからの風の向きは、回転軸11,11を中心としてファンモーター部2を図4または図5に示す矢印Rの方向に回動させることで、垂直方向から水平方向までの間の適切な角度に調整することができる。とりわけ、送風口6Bからの風の向きを水平にすると、風はベース3ひいてはサーキュレータ1の正面から前方に向かうことになる。また、ファンモーター部2の垂直方向に向けての回動は、2本の支持棒5,5の先端部が保護枠6の収納凹部12に収納されることで、それ以上の動きを規制し、またファンモーター部2の水平方向に向けての回動は、支持棒5,5の基端部が保護枠6の延設部13に突き当たることで、それ以上の動きを規制する。つまりここでは、保護枠6に形成した収納凹部12と延設部13が、いわばファンモーター部2の可動範囲を規定するストッパーとして機能しており、余計な部材を追加することなく、ファンモーター部2の必要以上の動きを規制することができる。
また、送風口6Bから送風が行なわれるファンモーター部2の運転中に、操作部4の例えば風量ボタンなどの押しボタン4Aを操作して、風量を切り替える場合があるが、この操作部4は偏平状をなすベース3の側面ではなく上面に設けられているため、操作者が操作部4を横から覗き込む必要がなく視認しやすい。しかも、回動するファンモーター部2がどの位置にあっても、送風口6Bから吹き出される風の向きを避けるようにして操作部4が配置されているため、操作者の体に直接風が当たらず、何時でも快適な状況下で良好に操作部4を操作することが可能になる。
以上のように本実施例では、本体としてのベース3と、ベース3の上部に設けられ、送風口6Bから風を発生させる送風部としてのファンモーター部2と、ファンモーター部2からの風向きを垂直方向から水平方向まで変化できるように、ベース3に対してファンモーター部2を可動可能に支持する支持体としての支持棒5,5とを備え、ファンモーター部2からの風向き方向の中央を基準に、ベース3は向かって右側あるいは左側に操作部4を配置して構成される。
この場合、ベース3から支持棒5,5によって支持されるファンモーター部2を可動させることで、ファンモーター部2からの風向きを垂直方向から水平方向まで任意に変化させることができる。また、ベース3に設けられる操作部4は、ファンモーター部2からの風向き方向の中央を基準に、向かって右側あるいは左側に配置されており、送風中に操作した時に操作部4が見やすく、また風向き方向から逸れた位置にあるため、直接風が体に当たることも無く操作することができる。したがって、操作部4の視認性が良く、操作性も良い送風機としてのサーキュレータ1を提供することができる。
なお、本実施例では送風機の一例として卓上型のサーキュレータ1について説明しているが、本発明はそうしたサーキュレータ1に限らず、扇風機などを含む送風機に適用可能とするものである。また、支持棒5などの各部材は本実施例に記載した形状に限られず、適宜変更可能なものとする。
次に、本発明の第2実施例としての送風機を、図6〜図8の添付図面に基づいて説明する。なお、本実施例は上記第1実施例と組み合わせて構成され、当該第1実施例と共通する構成については共通する符号を付して説明する。
電気的な構成を示す図6において、21は第1実施例の制御回路に相当する制御部で、この制御部21の入力ポートには、各種の押しボタン4Aを備えた操作部4と、サーキュレータ1周辺の温度を検知する温度センサ22と、サーキュレータ1周辺の湿度を検知する湿度センサ23がそれぞれ接続されると共に、制御部21の出力ポートには、ファンモーター部2の駆動源として羽根車に回転力を付与するDC(直流)モーター25が接続される。これにより、操作部4で受けた操作信号や、温度センサ22からの温度検知信号や、湿度センサ23からの湿度検知信号を取り込んで、ファンモーター部2に備えた電動機たるDCモーター25に駆動信号を送出し、当該DCモーター25を制御するようになっている。
特に本実施例では、制御部21の機能的構成として、温度センサ22からの温度検知信号と、湿度センサ23からの湿度検知信号を入力として、サーキュレータ1周辺の不快指数を算出する不快指数算出部27と、不快指数算出部27で算出した不快指数に基づいて、DCモーター25の回転速度を決定し、ファンモーター部2からの風量を制御する風量制御部28とを備えている。
さらに、ここでの風量制御部28は、目標となる快適な不快指数の数値を予め記憶する目標不快指数記憶部29と、不快指数算出部27で算出した不快指数が目標不快指数記憶部29から読み出した目標不快指数を越えていたら、当該目標不快指数と湿度センサ23で検知した湿度とに基づき、その湿度の下での快適な体感温度を設定し、この快適な体感温度と温度センサ22で検知した温度とに基づき、前記目標不快指数に応じた目標必要風速を算出する目標必要風速算出部30とを備えており、ここで算出した目標必要風速となるように、ファンモーター部2に備えたDCモーター25に適切な駆動信号を供給して、DCモーター25の回転速度を制御するように構成している。その際、ファンモーター部2の駆動源としてDCモーター25を採用することで、風量制御部28からの駆動信号を受けて、無段階でその回転速度ひいてはファンモーター部2からの風速を可変制御するようになっている。
次に上記構成について、その作用を説明する。操作部4の押ボタン4Aのなかで、運転入切ボタンを押動操作すると、サーキュレータ1としての運転が開始して、予め設定された風速がファンモーター部2で発生するように、DCモーター25に駆動信号が供給される。また、ファンモーター部2の運転中に、制御部21の不快指数算出部27は、温度センサ22からの温度検知信号と湿度センサ23からの湿度検知信号をそれぞれ取り込んで、サーキュレータ1周辺の不快指数を算出する。ここで、温度検知信号により得られる温度をT(℃),湿度検知信号により得られる湿度をH(%)とすると、不快指数算出部27は不快指数DIを次の式により算出する。
図7は、サーキュレータ1周囲の温度である室温と湿度から導かれる不快指数を示したものであり、同じ室温であっても、湿度が高くなるほど暑く不快に感じることを表している。ここでは、不快指数DIが85を超えた場合に「暑くてたまらない」と感じ、不快指数DIが85以下で80を超えた場合に「暑くて汗が出る」と感じ、不快指数DIが80以下で75を超えた場合に「やや暑い」と感じ、不快指数DIが75以下で70を超えた場合に「暑くない」と感じ、不快指数DIが70以下で65を超えた場合に「快い」と感じ、不快指数が65以下で60を超えた場合に「何も感じない」と感じ、不快指数が60以下で55を超えた場合に「肌寒い」と感じ、不快指数が55以下も場合に「寒い」と感じる。
ここで、不快指数算出部27が上記不快指数DIを算出すると、風量制御部28は不快指数DIの数値に応じてサーキュレータ1の運転を変えることにより、ファンモーター部2からの風速を変化させて使用者の体感温度を下げる。この体感温度L(℃)は、気温t(℃)と風速v(m/s)とにより、以下のリンケの式によって算出される。
上記リンケの式によれば、風速vが1m/s増加すると体感温度Lは約1℃低くなる。つまり、数1の式において、温度Tを体感温度Lに置き換えて不快指数DIを計算した場合、風速vが増加するほど、リンケ体感温度Lが下がるため、不快指数DIを下げることができる。
図8に示す表は、湿度と気温に対応した不快指数,目標不快指数および目標必要風速の関係を示したものである。仮に不快指数が60〜75である場合を快適ゾーンとした場合、不快指数が75を超えて暑いと感じる環境下に、不快指数が快適ゾーンに変化するように目標必要風速を算出し、その目標必要風速がファンモーター部2から発生するように、DCモーター25の回転速度を無段階に変化させる制御を行なう。
具体的には、先ず風量制御部28は、不快指数算出部27で算出した実際の不快指数が、目標不快指数記憶部29に記憶される快適ゾーンの上限値に相当する目標不快指数(この場合は75)を超えているか否かを判断する。もし、実際の不快指数が目標不快指数を超えていれば、目標必要風速算出部30が上記数1を利用して、目標不快指数の数値と湿度センサ23で検知した湿度から、その湿度の下での快適な体感温度を算出し、さらにこの快適な体感温度と温度センサ22で検知した温度から、目標不快指数を達成するのに必要なファンモーター部2からの風速(目標必要風速)を算出する。一方、実際の不快指数が目標不快指数を超えていなければ、例えば既に設定した風量でファンモーター部2の運転が継続する。
一例として、温度センサ22で検知した温度Tが32℃、湿度センサ23で検知した湿度Hが70%であったとする。この場合の不快指数DIは図8に示すように84となり、目標不快指数の75を超えている。ここで目標必要風速算出部30は、湿度Hが70%のときに目標不快指数が75になるには、どの程度の体感温度にすべきかを計算する。これは数1において、不快指数DIとして目標不快指数を代入し、湿度Hをそのまま代入して、温度Tを体感温度として算出することで求められる。次に、目標必要風速算出部30は数2を用い、算出した体感温度Lと、温度センサ22で検知した気温tをそれぞれ代入して、風速vを目標必要風速として算出する。風量制御部28は、この目標必要風速がファンモーター部2から発生するように駆動信号を生成して、DCモーター25に出力する。
図8に示すように、目標必要風速算出部30で算出される目標必要風速は、検知した温度Tと湿度Hにより個々に異なる。しかし、DCモーター25は無段階にその回転速度を可変できるので、目標必要風速に応じた駆動信号をDCモーター25に与えることで、ファンモーター部2からの風速を人の感じる蒸し暑さに適したものに細かく調整することができる。
なお、実際の制御では、目標不快指数記憶部29に記憶される目標不快指数を操作部4からの設定によって適宜変更可能にしてもよく、75以外の目標不快指数に設定して、それに応じた風速に制御することが可能であるため、図8はその一例に過ぎない。また、目標必要風速の算出方法は上記に限られず適宜変更可能である。
以上のように本実施例では、温度を検知する第1検知体としての温度センサ22と、湿度を検知する第2検知体としての湿度センサ23と、温度センサ22で検知した温度および湿度センサ23で検知した湿度により不快指数を算出し、その不快指数が快適な数値となるように、ファンモーター部2からの風速を変化させる制御部21とを備え、ファンモーター部2が無段階で風速を可変できるように、駆動源としてDCモーター25を用いている。
このようにすると、単なる温度による風速の制御ではなく、温度と湿度を考慮した不快指数に基づいて、その不快指数が快適な数値となるようにファンモーター部2からの風速を変化させることができる。しかも、ファンモーター部2の駆動源として用いられているのはDCモーター25で、風速を無段階で可変することができるので、人の感じる蒸し暑さに適した風速に細かく調整することが可能となる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。上記説明の中で、温度や湿度の各数値はあくまでも所定値のなかの一例で、サーキュレータ1の仕様に合わせて適宜変更すればよい。また、制御や運転に関するモードも、実施例中に記載したものに限られない。さらに、本実施例では送風機の一例としてサーキュレータ1について説明しているが、他の扇風機なども含む送風機にも適用可能とするものである。
次に、本発明の送風機の第3実施例としてのサーキュレータについて図9および図10の添付図面に基づいて説明する。なお、本実施例は第1実施例または第2実施例と組み合わせて構成され、これらの第1実施例および第2実施例と共通する構成については共通する符号を付して説明する。
図9に示すように、41は前記DCモーター25の回転軸、42は回転軸41に取付けられる軸流タイプの羽根車で、この羽根車42は、中心に回転軸41が取付け固定されるハブ43と、ハブ43の外周より放射方向に延びて設けられる複数の羽根44とにより一体的に形成され、回転軸41を中心に矢印Sの方向に回転するようになっている。また46は、各羽根44の回転方向側の外周端面44Aにそれぞれ嵌合され、ゴムや発泡シリコーンなどの柔軟性材料からなる緩衝材である。緩衝材46はハブ43に繋がる前記外周端面44Aの基端から、羽根車42の放射方向の最外端に位置する先端まで、隙間なく外周端面44Aの形状に沿わせて嵌合される。
図10は羽根44の外周端部を拡大した断面図であり、51は羽根44の外周端部に形成される凸部であり、この凸部51の先端には抜止め用の膨出部52が形成される。また凸部51に対応して、前記緩衝材46の一側には凹部53が設けられ、凹部53の底側に膨出部52と係合可能な受部54が形成される。緩衝材46は、凹部53を含む羽根44への嵌合部55と、この嵌合部55の他側にあって、空気層56を内部に設けたより柔軟な緩衝部57とを一体にして形成される。これにより、緩衝材46の凹部53に羽根44の凸部51を向かい合わせ、緩衝材46の弾性に抗して羽根44の外周端面44Aに緩衝材46を押し込むと、羽根44の外周先端にある膨出部52が緩衝材46の受部54に係合して、緩衝材46が羽根44の外周端面44Aに抜止め嵌合される。
比較として、図10は従来の羽根64の外周端部を拡大した断面図を示す。64Aは羽根64の回転方向側の外周端面であり、緩衝材46は設けられていない。本実施例では羽根44に緩衝材46を嵌合した状態において、従来の羽根64と同じ形状を有するため、ファンモーター部2の運転時における羽根44の空気抵抗は従来のものと同一ある。しかし、本実施例では緩衝材46を設けた分、送風機としての安全性を高めることができる。
次に上記構成について、その作用を説明する。ファンモーター部2の運転が開始すると、羽根44が回転し始める。この状態で、使用者が第1実施例に示す保護枠6の隙間から指などを入れた場合、羽根44の回転方向側の外周端部には緩衝材46が設けられているため、その緩衝材46に指などが最初に接触して、回転している羽根44から指などに加わる衝撃力を緩和することができる。しかも、緩衝材46は単に弾性を有するゴム製で形成されているだけでなく、空気層56を有する緩衝部57が外側に設けられており、回転する羽根44に対して指などが最初に緩衝部57に触れるので、空気層56が押し潰されるまで緩衝部57を弾性変形させて、指などへの衝撃力をより効果的に緩和できる。しかも緩衝材46として、特にシリコーンなどの表面が滑りやすい材料を使用すれば、緩衝材46の表面に接触した指などが滑ることで、安全性がより高まる。
また緩衝材46は、単に羽根44の回転方向に向かう外周端面44Aに嵌め込むだけで取付けられるので、取付け作業が簡単であり、空気層56を有する軽量な部材であるため重量や騒音も増加することがない。さらに緩衝材46は、ゴムや発泡シリコーンなどの柔軟性材料であるため安価である。
以上のように、本実施例では、ファンモーター部2に回転する羽根44を備え、羽根44の回転方向に向かう外周端面44Aに柔軟性材料としての緩衝材46を嵌合するようになっている。
この場合、羽根44の回転方向に向かう外周端面44Aには、緩衝材46として機能する柔軟性材料が設けられているので、ファンモーター部2に指などを近づけても、その指は羽根44よりも先に緩衝材46に接触することになり、羽根44から指に受ける力が緩和されて安全性が高まる。また、こうしたファンモーター部2の安全対策は、単に緩衝材46を羽根44に嵌め込むだけで実現するので、ファンモーター部2として送風効率の低下や騒音の増加を招かず、重量を増加させずに低コストで安全性を向上させることが可能になる。
なお、本実施例では送風機の一例としてサーキュレータ1について説明しているが、他の扇風機なども含む送風機にも適用可能とするものである。
2 ファンモーター部(送風部)
3 ベース部(本体)
4 操作部
5 支持棒(支持体)
21 制御部
22 温度センサ(第1検知体)
23 湿度センサ(第2検知体)
25 DCモーター
44 羽根
46 緩衝材(柔軟性材料)

Claims (3)

  1. 本体と、
    前記本体の上部に設けられ、風を発生させる送風部と、
    前記送風部からの風向きを垂直方向から水平方向まで変化できるように、前記本体に対して前記送風部を可動可能に支持する支持体と、を備え、
    前記本体は、前記風向き方向の中央を基準に向かって右側あるいは左側に操作部を配置したことを特徴とする送風機。
  2. 温度を検知する第1検知体と、
    湿度を検知する第2検知体と、
    前記検知した温度と湿度により不快指数を算出し、その不快指数が快適な数値となるように、前記送風部からの風速を変化させる制御部とを備え、
    前記送風部が無段階で風速を可変できるように、駆動源として直流モーターを用いたことを特徴とする請求項1記載の送風機。
  3. 前記送風部は回転する羽根を備え、前記羽根の回転方向に向かう外周端面に柔軟性材料を嵌合することを特徴とする請求項1記載の送風機。
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