JP5071594B2 - 空気調和機 - Google Patents

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本発明は、空気調和機における上下方向風向変更羽根の構成に関するものである。
従来、家庭用空気調和機の上下方向風向変更羽根の構成は、図8(a)または図9(a)に示すように上下方向風向変更羽根8をディフューザー2付近に回動自在に配設するタイプと図8(b)または図9(b)に示すように水受け皿付近に回動自在に配設するタイプに大別される。図8(a)、図9(b)は、それぞれのタイプにおける冷房時、図8(b)、図9(a)は、それぞれのタイプにおける暖房時の上下方向風向変更羽根の回動停止位置(例)を示している。
また、これらとは別の構成として、上下風向制御板として上羽根と下羽根と備え、上下風向制御板の上羽根と下羽根を下方向に向けるとともに、前記上下風向制御板の上羽根を前記上下風向制御板の下羽根との平行位置より下方向に向け、前記上下風向制御板の下羽根を前記上下風向制御板の上羽根との平行位置より上方向に向けるようにした空気調和機(図10(a)〜(c))がある(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−60365号公報
しかしながら、上記従来の構成である図8(a)では、冷房運転時には上下方向風向変更羽根及びその羽根形状に沿って冷風11は水平方向ないし、上向き方向に送風され、図11の冷風17のように部屋の遠くまで冷風を運ぶことができる。これによって、人に直接冷風を当てることなく、気流感の少ない快適な環境が創れるとともに、効率的に部屋全体を冷やすことができる。しかしながら、図9(a)の温風10のように暖房運転時には周囲の空気より温度の高く軽くなった気流10’が生成され、上下方向風向変更羽根から剥離していく。これにより、図12の温風19のように床面方面への到達性が悪化するとともに、部屋全体を効率的に暖めることができず省エネ性が悪化するという課題を有していた。
また、図8(b)の構成では、暖房運転時には周囲の空気より温度の高く軽くなった温風10は上下方向風向変更羽根及び羽根形状により抑えられることにより、図12の温風20のように床面への到達性が良くなる。しかしながら、図13(a)のように、空気調和機の吹き出し口に比較的近い位置に居る居住者は、体に温風を感じることによる不快感をできるだけ抑えるために、通常吹き出し風量の設定を弱める調整を行うと、温風は居住者の足元までしか届かず、天井や壁面等も含めた居室内全体が暖まらないため暖房感が低下する。またこのような状況下で、居住者は設定温度を上げて体感を保持しようとすると、効率的な暖房ができず省エネ性も悪化するという課題を有していた。
また、図13(b)のように、吹き出し風が全て下向きに吹き出されると、障害物16に当たって吹き出し風が舞い上がって障害物16の手前の空間で循環していまい、障害物16の奥の空間が暖まらず、障害物16の奥の居住者の暖房感が低下する。また、このような状況下で、障害物16の奥の居住者が設定温度を上げて体感を保持しようとすると、効率的な暖房ができず省エネ性が悪化するだけでなく、障害物16の手前の居住者にとっ
ては暖めすぎで快適感が低下するという課題を有していた。
また、図9(b)の構成では、冷房運転時には周囲の空気より温度が低く重くなった冷風11は上下方向風向変更羽根から剥離することにより冷風11’が生成され、図11のように冷風18を部屋の遠方までを運ぶことができなくなり、吹き出した冷風が居住者に直接あたって肌寒さを感じさせるとともに、部屋全体を効率的に冷やすことができず省エネ性が悪化するという課題を有していた。
また、図14のように、居室内中央付近の居住者が、冷風が体に直接当たる冷風感を弱めるために、吹き出し風量の設定を弱めるように調整を行うと、冷風は居住者の手前までしか届かず、天井や壁面等も含めた居室内全体が冷やされないため冷房感が低下する。また、このような状況下で、暑さのために居住者が設定温度を下げて体感を保持しようとすると、効率的な冷房ができず省エネ性が悪化するという課題を有していた。
上記特許文献1に記載されている空気調和機においては、温風を縮流効果により風速を増し、冷風、温風の到達性を良くすることはできるが、暖房時には図8(b)の構成と同様の課題を有し、冷房時には図9(b)の構成と同様の課題を有していた。
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、快適な空調環境を創り出すとともに、より効率良く室内を空調する省エネ性に優れた空気調和機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、送風回路の出口側に形成された吹き出し口と、前記吹き出し口の上面側の上下方向の風向を変更する第1の上下方向風向変更羽根と、前記吹き出し口の下面側の上下方向の風向を変更する第2の上下方向風向変更羽根と、前記第1の上下方向風向変更羽根の上流端に接合される第1の接合部と、前記第1の接合部を上下方向に移動可能に支持する第1の腕部と、前記第2の上下方向風向変更羽根の上流端に接合される第2の接合部を備えた空気調和機において、前記第1の上下方向風向変更羽根
は前記第1の接合部において回動自在に構成されるとともに、前記第2の上下方向風向変更羽根は前記第2の接合部において回動自在に構成されて、前記第1の上下方向風向変更羽根は、前記第2の上下方向風向変更羽根とは独立して駆動させることができ、前記第1の腕部によって前記第1の接合部を前記第2の上下方向風向変更羽根の上面に近接させるとともに、前記近接した部分の位置を移動させることで、前記吹き出し口の上面部と前記第1の上下方向風向変更羽根との間を通って吹き出される上面側吹き出し風風量配分を調整可能にしたものである。
このように、本発明によれば、上下方向風向変更羽根の自在な駆動によって冷暖房における快適性と省エネ性を両立する空気調和機を提供できる。
本発明の実施の形態1における空気調和機の運転時の横断面図 本発明の実施の形態1における上下方向風向変更羽根の分解斜視図 本発明の実施の形態1における暖房時の各気流制御の説明図 本発明の実施の形態1における冷房時の各気流制御の説明図 本発明の実施の形態1における暖房時の居室内の各気流の状態図 本発明の実施の形態1における冷房時の居室内の各気流の状態図 本発明の実施の形態1における空気調和機の停止時の横断面図 従来の空気調和機の冷房時の各風向制御の説明図 従来の空気調和機の暖房時の各風向制御の説明図 従来の空気調和機の縮流生成方法の説明図 従来の空気調和機の冷房時の居室内の気流の状態図 従来の空気調和機の暖房時の居室内の気流の状態図 従来の空気調和機の暖房時の居室内の各気流の状態図 従来の空気調和機の冷房時の居室内の気流の状態図
第1の発明は、送風回路の出口側に形成された吹き出し口と、前記吹き出し口の上面側の上下方向の風向を変更する第1の上下方向風向変更羽根と、前記吹き出し口の下面側の上下方向の風向を変更する第2の上下方向風向変更羽根と、前記第1の上下方向風向変更羽根の上流端に接合される第1の接合部と、前記第1の接合部を上下方向に移動可能に支持する第1の腕部と、前記第2の上下方向風向変更羽根の上流端に接合される第2の接合部を備えた空気調和機において、前記第1の上下方向風向変更羽根は前記第1の接合部において回動自在に構成されるとともに、前記第2の上下方向風向変更羽根は前記第2の接合部において回動自在に構成されて、前記第1の上下方向風向変更羽根は、前記第2の上下方向風向変更羽根とは独立して駆動させることができ、前記第1の腕部によって前記第1の接合部を前記第2の上下方向風向変更羽根の上面に近接させるとともに、前記近接した部分の位置を移動させることで、前記吹き出し口の上面部と前記第1の上下方向風向変更羽根との間を通って吹き出される上面側吹き出し風風量配分を調整可能にしたものである。
これにより、第1の腕部によって第1の接合部を第2の上下方向風向変更羽根の上面に近接させるとともに、近接した部分の位置を移動させるので、吹き出し口の上面部と第1の上下方向風向変更羽根との間を通って吹き出される上面側吹き出し風の風量配分を調整可能にすることができる。
第2の発明は、特に第1の発明において、前記第1の上下方向風向変更羽根は、湾曲凹面が前方に向くように前記第1の接合部に接合され、前記第2の上下方向風向変更羽根は、湾曲凸面が前方に向くように前記第2の接合部に接合されているものである。
これにより、第1の上下方向風向変更羽根は、湾曲凹面が前方に向くように第1の接合部に接合され、第2の上下方向風向変更羽根は、湾曲凸面が前方に向くように第2の接合部に接合されているので、吹き出し口の吹出し風の風量配分を自在に変更することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態の空気調和機の運転時の横断面図を示している。同図において、空気調和機1はその本体内部に室内熱交換器3と、室内に吹き出し風を循環させる送風ファン4及び吹き出し口5までのディフューザー2と水受け皿12とを備えている。室内熱交換器3は、送風ファン4の上流側に配置され、水受け皿12は、室内熱交換器3の下端部側に配置されている。ディフューザー2は送風ファン4の下流側の通風路を形成している。吹き出し口5は、本体の前面下部から下面にかけて形成されている。
また、空気調和機1は、2枚の上下方向風向変更羽根を備えている。第1の上下方向風向変更羽根8aと第2の上下方向風向変更羽根8bとは、吹き出し口5付近にそれぞれ第1の腕部6aと第2の腕部6bにより保持されている。第1の上下方向風向変更羽根8aと第2の上下方向風向変更羽根8bは、それぞれ孤を描く横断面形状をしており、一方の面は湾曲凹面が形成され、他方の面は湾曲凸面が形成されている。
第1の腕部6aは、一端側を本体内に回動自在に保持され、他端側に第1の上下方向風向変更羽根8aを回動自在に保持している。また、第2の腕部6bは、一端側を本体内に回動自在に保持され、他端側に第2の上下方向風向変更羽根8bを回動自在に保持している。第1の上下方向風向変更羽根8aは、第1の腕部6aに対して水平となる状態で、湾曲凹面が前方または上方に向くように第1の腕部6aに取り付けられている。一方、第2の上下方向風向変更羽根8bは、第2の腕部6bに対して水平となる状態で、湾曲凸面が前方または上方に向くように第1の腕部6aに取り付けられている。
また、空気調和機1には、左右方向風向変更羽根や熱交換温度検出器、マイクロコンピュータなどが備えられている。なお、送風ファン4にはクロスフローファンを採用するのが望ましい。
図2は上下方向風向変更羽根と腕部の分解斜視図を表している。2組の上下方向風向変更羽根と腕部は、基本構造は同一のため、第2の上下方向風向変更羽根8bと第2の腕部6bを基に構造を説明し、第1の上下方向風向変更羽根8aと第1の腕部6aの詳細な構造の説明は省略する。
第2の腕部6bを回動させる駆動装置である第2の腕部用モータ13bは、ディフューザー2と水受け皿12間で、この図の奥行き方向に配され、第2の腕部用モータ13bの出力軸13b’に結合された第2の腕部6bは、この出力軸13b’を中心に吹き出し口5の前方を自在に回動7することで、第2の上下方向風向変更羽根8bの配置を吹き出し口5の上端付近と下端付近の間で自在に移動させることができる。
また、第2の腕部6bの一端には第2の上下方向風向変更羽根8bを回動させる駆動装置である第2の羽根用モータ14bを配置し、第2の腕部6bの他端に配置された第2の上下方向風向変更羽根8bの軸と、第2の羽根用モータ14bの出力軸14b’とを機械的に結合している。このため、第2の上下方向風向変更羽根8bが自在に回動9し、第2の上下方向風向変更羽根8bの周囲を通過する気流の上下方向の風向を変更することができる。
望ましくは、第2の腕部6bには、第2の上下方向風向変更羽根8bの駆動を行う第2の羽根用モータ14bの軸出力伝達機構を内蔵している。第2の羽根用モータ14bの軸出力14b’は第2の腕部6bに内蔵されたプーリ23に連結され、その第2の腕部6bの内部にタイミングベルト24、第2の上下方向風向変更羽根8bの軸に連結されたプーリ22を配し、プーリ22、23やタイミングベルト24を介して第2の上下方向風向変更羽根8bを自在に回動9させることができる。また、一方の第2の腕部6bのボス21は空気調和機1の本体に配設された穴に支持され、他方の第2の腕部6bのボスは第2の
腕部用モータ13bの出力軸13b’に連結され、自在に回動7させることができる。
この望ましい構成によれば、第2の羽根用モータ14bを空気調和機1の本体側に配設することができ、第2の腕部6bの重量が軽減されることにより、第2の腕部6bの先端に第2の羽根用モータを配する場合に比べ、第2の腕部6bの回動に対し第2の腕部用モータ13bのトルクが低減されるため、第2の腕部用モータ13bの小型化ができる。
なお、上記第2の上下方向風向変更羽根8bの駆動を行う第2の羽根用モータ13bの軸出力伝達機構をタイミングベルトとプーリの代わりに、ギヤの組み合わせによる駆動力伝達機構を用いても同様の効果を得ることができる。
上記第2の上下方向風向変更羽根8bの駆動装置と同様の構造の駆動装置が第1の上下方向風向変更羽根8a用にも別に設けられており、第1の腕部6aは、第1の腕部用モータ13aにより、第2の腕部6bとは独立して駆動させることができ、また、第1の上下方向風向変更羽根8aは、第1の羽根用モータ14aにより、第2の上下方向風向変更羽根8bとは独立して駆動させることができる。
次に、図3(a)〜(c)は本実施の形態の風向制御装置による2枚の上下方向風向変更羽根の暖房時の気流制御動作を表している。また、図5(a)〜(c)はこれら各々の気流制御動作での居室内の空気の流れを示した図である。
図3(a)では、第1の上下方向風向変更羽根8aの第1の腕部6a側の端部を第2の上下方向風向変更羽根8bの上面に近接させるとともに、この近接した部分の位置を吹き出し口5の上端部と下端部の中央よりやや上端部寄りに移動することによって、第1の上下方向風向変更羽根8aの上面側を通過する吹き出し風15aの風量配分を約30%、第2の上下方向風向変更羽根8bの下面側を通過する吹き出し風15bの風量配分を約70%にすることができる。
また、第1の上下方向風向変更羽根8aの上下方向風向を第1の羽根用モータ14aで、第2の上下方向風向変更羽根8bの上下方向風向を第2の羽根用モータ14bで調整することによって、図5(a)−1に示すように、第2の上下方向風向変更羽根8bの下面側を通過する吹き出し風15bは、下向きに吹き出されて居室内中央付近の居住者に直接温風を当てないようにしながら足元を暖めるとともに、第1の上下方向風向変更羽根8aの上面側を通過する吹き出し風15aは、ほぼ水平向きに吹き出されて天井から空気調和機1が設置された壁の対面の壁に沿って居室内全体を循環させることで、天井や壁面等も含めた居室内をより効率良く暖めることができより省エネ性の高い暖房を実現することができる。
また、図3(a)において、第2の上下方向風向変更羽根8bを破線で示す8b’の位置に移動させた場合には、上下方向風向を第2の羽根用モータ14bで第2の上下方向風向変更羽根8bよりもやや上向きに調整することによって、吹き出し風15’(破線で示す)は、図5(a)−2に示すように、例えば、居室内中央付近よりやや遠めの居住者の足元を暖めることができる。よって、居住者の居場所が変化しても居住者の要望に合わせて常に最適な上下方向の風向に調節することができ、より快適な温風を居住者に届けることができる。なお、センサー等で人の位置を検知する手段があれば、自動的に最適な上下方向の風向に調整することも可能である。
図3(b)では、第1の上下方向風向変更羽根8aの第1の腕部6a側の端部を第2の上下方向風向変更羽根8bの上面に近接させるとともに、この近接した部分の位置を吹き出し口5の上端部と下端部の中央よりやや下端部寄りに移動することによって、第1の上
下方向風向変更羽根8aの上面側を通過する吹き出し風15aの風量配分を約70%、第2の上下方向風向変更羽根8bの下面側を通過する吹き出し風15bの風量配分を約30%にすることができる。この制御動作例では、図3(a)の制御動作例とは逆に吹き出し口の上部からの吹き出し風よりも下部からの吹き出し風をより少なく配分している。
これらの制御動作例のように、第1の上下方向風向変更羽根8aと第1の腕部6aとの接合部を第2の上下方向風向変更羽根8bと第2の腕部6bとの接合部に近接させ、近接した部分の位置を吹き出し口の上端部と下端部の間で移動させることによって、吹き出し口の上部からの吹き出し風と下部からの吹き出し風との風量配分を自在に変更することができる。
さらに、図3(b)において、第1の上下方向風向変更羽根8aの上下方向風向を第1の羽根用モータ14aで、第2の上下方向風向変更羽根8bの上下方向風向を第2の羽根用モータ14bで調整することによって、図5(b)−1に示すように、第2の上下方向風向変更羽根8bの下面側を通過する吹き出し風15bは、より弱めの風量で下向きに吹き出されて、居室内中央付近より手前の居住者に温風感をできるだけ感じさせないようにしながら足元を暖めることができるとともに、第1の上下方向風向変更羽根8aの上面側を通過する吹き出し風15aは、ほぼ水平向きに吹き出されて天井から空気調和機1が設置された壁の対面の壁に沿って居室内全体を循環させることで、天井や壁面等も含めた居室内をより効率良く暖めより省エネ性の高い暖房を実現することができる。
また、図5(b)−2に示すように、居室内の床に置かれたソファや収納棚等の家具や什器等の障害物16の前後に居住者が居た場合には、第2の上下方向風向変更羽根8bの下面側を通過する吹き出し風15bは、障害物16の手前の居住者の足元を暖め、第1の上下方向風向変更羽根8aの上面側を通過する吹き出し風15aは、ほぼ水平向きに吹き出されることで障害物16に妨げられることなく、天井から空気調和機1が設置された壁の対面の壁に沿って温風が循環し、障害物16の奥の居住者がいる空間も暖めることができる。
このように、本実施の風向制御装置では、居住者が近くに居る場合や、居住者が温風の気流感を好まない時でも、居室内への吹き出し風の風量を十分確保して居室全体を効率よく暖めながら、より温風感を弱めて暖房の快適感を向上させることができる。また、温風の到達を妨げる障害物16が床上にある場合であっても、障害物16の手前の居住者だけでなく奥にいる居住者にも同時に温風を届けることができるため、両方の居住者の暖房感を満足させながら、より効率的で省エネ性に優れた暖房を行うことができる。
図3(c)では、第1の上下方向風向変更羽根8aの第1の腕部6a側の端部を第2の上下方向風向変更羽根8bの上面に近接させるとともに、この近接した部分の位置を吹き出し口5の上端部まで移動することによって、吹き出し風全体の風量を100%とした時に第1の上下方向風向変更羽根8aの上面側を通過する吹き出し風の風量配分をほぼ0%、第2の上下方向風向変更羽根8bの下面側を通過する吹き出し風15の風量配分をほぼ100%にすることができる。
また、第2の上下方向風向変更羽根8bの上下方向風向を第2の羽根用モータ14bで調整することによって、図5(c)に示すように、吹き出し口5を全て下向きに吹き出して温風を居室内中央付近の居住者の足元に全て集中させることができる。この気流制御動作によって、例えば、運転開始時等の居室内の室温が設定温度に達していない時や、寒い屋外から居室内に入ってきた時に足元を集中的に急速に暖めてより速暖感を向上させることができる。
図4(a)〜(c)は本実施の形態の風向制御装置による2枚の上下方向風向変更羽根の冷房時の気流制御動作を表している。また、図6(a)〜(c)はこれら各々の気流制御動作での居室内の空気の流れを示した図である。
図4(a)では、第1の上下方向風向変更羽根8aの第1の腕部6a側の端部を第2の上下方向風向変更羽根8bの上面に近接させるとともに、この近接した部分の位置を吹き出し口5の上端部と下端部の中央よりやや上端部寄りに移動することによって、第1の上下方向風向変更羽根8aの上面側を通過する吹き出し風15aの風量配分を約30%、第2の上下方向風向変更羽根8bの下面側を通過する吹き出し風15bの風量配分を約70%にすることができる。
また、第1の上下方向風向変更羽根8aの上下方向風向を第1の羽根用モータ14aで、第2の上下方向風向変更羽根8bの上下方向風向を第2の羽根用モータ14bで調整することによって、図6(a)−1に示すように、第2の上下方向風向変更羽根8bの下面側を通過する吹き出し風15bは下向きに吹き出され、居室内中央付近にいる、例えば、気流感を好む居住者や、暑がりの居住者、また風呂上りや運動後等で暑く感じている居住者等に対して冷風を直接当てて涼しさ感を高めるとともに、第1の上下方向風向変更羽根8aの上面側を通過する吹き出し風15aは、水平ないしやや上向きに吹き出されて天井から空気調和機1が設置された壁の対面の壁に沿って居室内全体を循環させることで、天井や壁面等も含めた居室内をより効率良く冷やすことができより省エネ性に優れた冷房を実現することができる。
また、図4(a)において、第2の上下方向風向変更羽根8bを破線で示す8b’の位置に移動させた場合には、上下方向風向を第1の羽根用モータ14aで第2の上下方向風向変更羽根8bよりもやや上向きに調整することによって、吹き出し風15’(破線で示す)は、図6(a)−2に示すように、例えば、居室内中央よりやや近めの居住者に冷風を向けることができる。よって、居住者の居場所が変化しても居住者の要望に合わせて常に最適な上下方向の風向に調節することができ、より快適な冷風を居住者に届けることができる。なお、センサー等で人の位置を検知する手段があれば、自動的に最適な上下方向の風向に調整することも可能である。
図4(b)では、第1の上下方向風向変更羽根8aの第1の腕部6a側の端部を第2の上下方向風向変更羽根8bの上面に近接させるとともに、この近接した部分の位置を吹き出し口5の上端部と下端部の中央よりやや下端部寄りに移動することによって、第1の上下方向風向変更羽根8aの上面側を通過する吹き出し風15aの風量配分を約70%、第2の上下方向風向変更羽根8bの下面側を通過する吹き出し風15bの風量配分を約30%にすることができる。この制御動作例では、図4(a)の制御動作例とは逆に吹き出し口の上部からの吹き出し風よりも下部からの吹き出し風をより少なく配分している。
これによって、図6(b)に示すように、第2の上下方向風向変更羽根8bの下面側を通過する吹き出し風15bは、図6(a)の場合よりも弱めの風量で下向きに吹き出され、居室内中央付近にいる、例えば、弱めの気流感を好む居住者や、やや暑がりの居住者、また軽作業後等でやや暑く感じている居住者等に対して弱めの冷風を直接当てて適度な涼しさ感を与えるとともに、第1の上下方向風向変更羽根8aの上面側を通過する吹き出し風15aは、ほぼ水平向きに吹き出されて天井から空気調和機1が設置された壁の対面の壁に沿って居室内全体を循環させることで、天井や壁面等も含めた居室内をより効率良く冷やしより省エネ性に優れた冷房を同時に実現することができる。
これらの制御動作例のように、第1の上下方向風向変更羽根8aと第1の腕部6aとの接合部を第2の上下方向風向変更羽根8bと第2の腕部6bとの接合部に近接させ、近接
した部分の位置を吹き出し口の上端部と下端部の間で移動させることによって、吹き出し口の上部からの吹き出し風と下部からの吹き出し風との風量配分を自在に変更することができる。
このように、本実施の風向制御装置では、居住者への冷風感を自在に調整できることで一人一人の居住者にとってより適した快適な冷房環境を提供しながら、同時に居室内への吹き出し風の風量を十分確保して居室全体を効率よく冷やすことで優れた省エネ性を実現することができる。
図4(c)では、第1の上下方向風向変更羽根8aの第1の腕部6a側の端部を第2の上下方向風向変更羽根8bの上面に近接させるとともに、この近接した部分の位置を吹き出し口5の下端部まで移動することによって、吹き出し風全体の風量を100%とした時に第1の上下方向風向変更羽根8aの上面側を通過する吹き出し風の風量配分をほぼ100%、第2の上下方向風向変更羽根8bの下面側を通過する吹き出し風15の風量配分をほぼ0%にすることができる。また、第2の上下方向風向変更羽根8bの上下方向風向を第2の羽根用モータ14bで調整することによって、図6(c)に示すように、吹き出し口5を全て水平ないし上向きに吹き出して冷風を居室内中央付近の居住者に全く当たらないようにすることができる。
この気流制御動作によって、例えば、居住者が長い間じっと座っていたり寝ていたりすることで代謝量が低下して冷えを感じやすくなっている時や、女性等で手足に冷えを感じやすく冷風が直接当たるのを好まない居住者等の場合に、冷風が直接当たらないようにして冷風感をなくし、冷房時の快適感を向上させることができる。
なお、図7は、本実施の形態の空気調和機の運転停止時において、第1の上下方向風向変更羽根8a、第2の上下方向風向変更羽根8bが各々駆動されて吹き出し口5内部に格納された状態での横断面図を表しており、空気調和機1の本体から第1の上下方向風向変更羽根8a、第2の上下方向風向変更羽根8bがはみ出したり出っ張ったりことなくコンパクトに本体内に収納することができるとともに、デザイン性にも優れた外観を得ることができる。
以上の実施の形態によれば、下部からの吹き出し風は、居室内の居住者の要望、好みや活動状況、居場所、さらには、居室内の家具等の設置状況、空調の運転状況等に合わせて、温風及び冷風の強さや上下方向風向を調節して、一人一人の体感に適した冷暖房環境を提供するとともに、上部からの吹き出し風は居室内全体により効率良く温風及び冷風を循環させる実使用での省エネ性に優れた冷暖房空調とを同時に実現することができる。
本発明にかかる空気調和機は、居室内の冷暖房において居住者一人一人の快適性を損なうことなく、効率の良い省エネ性に優れた空調を実現したので、一般家庭用の空気調和機や店舗用、事務所用などの空気調和機として有用である。
1 空気調和機
2 ディフューザー
3 室内熱交換器
4 送風ファン
5 吹き出し口
6a 第1の腕部
8a 第1の上下方向風向変更羽根
8b 第2の上下方向風向変更羽根

Claims (2)

  1. 送風回路の出口側に形成された吹き出し口と、前記吹き出し口の上面側の上下方向の風向を変更する第1の上下方向風向変更羽根と、前記吹き出し口の下面側の上下方向の風向を変更する第2の上下方向風向変更羽根と、前記第1の上下方向風向変更羽根の上流端に接合される第1の接合部と、前記第1の接合部を上下方向に移動可能に支持する第1の腕部と、前記第2の上下方向風向変更羽根の上流端に接合される第2の接合部を備えた空気調和機において、前記第1の上下方向風向変更羽根は前記第1の接合部において回動自在に構成されるとともに、前記第2の上下方向風向変更羽根は前記第2の接合部において回動自在に構成されて、前記第1の上下方向風向変更羽根は、前記第2の上下方向風向変更羽根とは独立して駆動させることができ、前記第1の腕部によって前記第1の接合部を前記第2の上下方向風向変更羽根の上面に近接させるとともに、前記近接した部分の位置を移動させることで、前記吹き出し口の上面部と前記第1の上下方向風向変更羽根との間を通って吹き出される上面側吹き出し風風量配分を調整可能にしたことを特徴とする空気調和機。
  2. 前記第1の上下方向風向変更羽根は、湾曲凹面が前方に向くように前記第1の接合部に接合され、前記第2の上下方向風向変更羽根は、湾曲凸面が前方に向くように前記第2の接合部に接合されていることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
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