JP2012062755A - 微粒子濃度測定装置 - Google Patents

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ジー コンスタンドポウロス アタナシオス
Fumishige Miyata
文茂 宮田
Takashi Kasuga
貴史 春日
Yasuhiro Ishii
泰博 石井
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Abstract

【課題】微粒子濃度測定装置の測定精度を向上させる。
【解決手段】ディーセルエンジンの排気ラインを流れる排ガス中の微粒子濃度を測定する微粒子濃度測定装置は、排気ラインから分岐され、排気ラインの流路断面積よりも小さい流路断面積を有する排ガス採取ラインと、前排ガス採取ラインに設置された、微粒子検出フィルタと、微粒子検出フィルタの入口と出口の間に生じる差圧を検知する差圧検知部と、を備え、微粒子検出フィルタのセル壁を通過する排ガスの流速が、0.02m/秒以上で2.0m/秒以下であることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は内燃エンジンの排ガス浄化技術に係り、特にディーゼルエンジンの排ガス中に含まれる微粒子(PM)の濃度を測定する微粒子濃度測定装置に関する。
従来、ディーゼルエンジンの排ガス中のC(炭素)を主とする微粒子(PM:particulate matter)の濃度を検出する装置として、図1に示す特許文献1の装置20PM(PMセンサ)が知られている。この微粒子濃度測定装置20PMは、排気ライン21から分岐された副排気ライン21Aと、副排気ライン21Aに設置された微粒子検出フィルタ22Aと、微粒子検出フィルタ22Aの入り口と出口の間に生じる差圧ΔPを測定する差圧測定部22Bとを含み、さらに副排気ライン21Aには、流量調整バルブ23,流量測定部24および温度測定部T1が設けられ、微粒子検出フィルタ22Aにはヒータ22Hが設けられている。
特許文献1による従来の微粒子濃度測定装置20PMでは、微粒子検出フィルタ22Aの前後における差圧ΔPと、副排気ライン21Aにおける排ガスの温度Tと、副排気ライン21Aにおける排ガスの流量Q2とが測定される。測定された差圧ΔPと排ガス温度Tと排ガス流量Q2とから、単位時間あたりに微粒子検出フィルタ22Aに捕捉される微粒子の質量PM[g/h]が算出される。この微粒子の質量PM[g/h]から、排ガス中の微粒子の濃度PMconc[g/m3]が算出される。
また特許文献1には、従来の排ガス浄化装置20の一部として、排気ライン21に設けられ多孔質セラミックより構成される微粒子捕捉フィルタ(DPF:diesel particulate filter)22が開示されている。従来の微粒子濃度測定装置20PMの上記副排気ライン21Aは、微粒子捕捉フィルタ22の排ガス流れ上流側に接続され、求められた排ガス中の微粒子の濃度PMconc[g/m3]と、エンジン運転状況もしくは排気ライン21の微粒子捕捉フィルタ22に流入するガス流量Q1とから、微粒子捕捉フィルタ22に流入する微粒子の質量PMenter full filter[g/h]を算出している。微粒子捕捉フィルタ22は温度測定部T2を備えている。
EP1916394A1号公報
本発明は、微粒子濃度測定装置の測定精度を向上させることを課題とする。
一の側面によれば本発明は、ディーセルエンジンの排気ラインを流れる排ガス中の微粒子濃度を測定する微粒子濃度測定装置であって、上記排気ラインから分岐され、上記排気ラインの流路断面積よりも小さい流路断面積を有する排ガス採取ラインと、前排ガス採取ラインに設置された、微粒子検出フィルタと、上記微粒子検出フィルタの入口と出口の間に生じる差圧を検知する差圧検知部と、を備え、上記微粒子検出フィルタのセル壁を通過する上記排ガスの流速が、0.02m/秒以上で2.0m/秒以下であることを特徴とする微粒子濃度測定装置を提供する。
本発明によれば、上記微粒子検出フィルタのセル壁を通過する排ガスの流速が最適化され、微粒子検出フィルタへの不均一な微粒子の堆積が抑制され、排ガス中の微粒子量の検出精度が向上する。
従来の排ガス浄化装置の構成を示す図である。 第1の実施形態による微粒子濃度測定装置を示す図である。 第1の実施形態による微粒子濃度測定装置における微粒子検出フィルタの作用を説明する図である。 第1の実施形態による微粒子濃度測定装置における微粒子検出フィルタの変形例を示す図である。 第1の実施形態による微粒子濃度測定装置の構成をより詳細に示す図である。 第1の実施形態による微粒子濃度測定装置において、セル壁を通過する排ガスの流速と測定誤差との関係を示すグラフである。 図6の実験の詳細を説明する図である。 図6の実験の詳細を説明する図である。 図6の実験の詳細を説明する図である。 図6の実験における微粒子量の真値を測定するための構成を示す図である。 第1の実施形態による微粒子濃度測定装置の全体を示す図である。 第1の実施形態による微粒子濃度測定装置の一変形例を示す図である。 第2の実施形態による微粒子濃度測定装置を使った排ガス浄化装置の構成を示す図である。
[第1の実施形態]
図2は、本発明の第1の実施形態による微粒子濃度測定装置40PM(PMセンサ)の構成を示す。ただし図2中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。図2の微粒子濃度測定装置40PMは、微粒子捕捉フィルタ(DPF)22に異常が発生し、微粒子が排気ライン21中を微粒子捕捉フィルタ(DPF)22の下流側閾値以上に漏れ出した場合に、これを検出し、アラームやランプの点滅・点灯を発するために使うことができる。
図2の本発明の第1の実施形態を参照するに、微粒子捕捉フィルタ(DPF)22が形成されたディーゼルエンジンの排気ライン21には、微粒子捕捉フィルタ(DPF)22の下流側において、一端に排ガス採取部41aを有する排ガス採取ライン41Aが、排ガス採取部41aを介して接続されており、排ガス採取ライン41Aには、図3に示す微粒子検出フィルタ42Aと、流量調整バルブ43と、排ガス採取ラインの流量Q2を測定する流量測定部44とが直列に接続されている。排ガス採取ライン41Aは、下流側の端部が、例えば負圧タンクや、エアインテーク部などの微粒子検出フィルタ41Aの入口よりも圧力の低い部分に接続され、排気ライン21中の排ガスが、微粒子検出フィルタ42Aに吸引される。これは、排ガス採取ライン41Aの下流側に吸引ポンプを接続したのと同じであり、微粒子検出フィルタ42Aに排ガスを確実に供給することが可能となる。
また微粒子検出フィルタ42Aには、微粒子検出フィルタ42Aの温度を測定する温度測定部T1が設けられ、また差圧測定部42Bが設けられ、差圧測定部(差圧検知部)42Bにより、微粒子検出フィルタ42Aの前後の差圧ΔPが測定(検知)される。排ガス採取部41aは、排気ライン21の流路断面積よりも小さな流路断面積を有している。流量調整バルブ43は流量測定部44により制御され、排ガス採取ライン41Aを流れる排ガスの流量を所定値に制御する。
なお先に説明した差圧測定部42Bとしてはダイヤフラム圧力計や、例えばゲージ式、ベローズ式、熱式などの公知の圧力計を使うことができ、また流量測定部44としては、ホットワイヤ流量計やベンチュリ流量計など、公知の流量計を使うことができる。
図3は本発明の第1の実施形態における微粒子検出フィルタ42Aの例を示す。ただし図3の例では、微粒子検出フィルタ42A中に単一のセル42bのみが形成されているが、微粒子検出フィルタ42Aは、複数のセル42bが形成されたものであってもよい。また、板状のフィルタであってもよい。
本実施形態では、微粒子検出フィルタ42Aは、全体とし、微粒子捕捉フィルタ22(DPF)中における排ガス通路42aの総容積の5%以下、例えば0.05〜5%、あるいは65ml以下、例えば0.05〜65mlの容積、あるいは0.1〜1000cmの濾過面積(好ましくは1〜10cmの濾過面積)を有する一または複数のガス通路42aが、例えば矩形断面形状で、またいずれか一端が閉じられた状態(図3では後方が閉じられた状態)で形成されている。
図3の本発明の第一実施形態を参照するに、多孔質セラミックよりなる各々のセル42bは一端が開放され他端が閉じられたガス通路42aを形成し、ガス通路42aに導入された排ガスは、多孔質セラミックよりなるセル壁を通過して隣接するガス通路へと移動する。その際、セル42bの内壁面に、微粒子が捕捉され、微粒子層42cが形成される。
図4は、図3の本発明の第一の実施形態におけるセル42bの一変形例を示す。図4のセルでは、排ガスはセル外部からセル壁を通過して、セル内部のガス通路42aへと流れ、その際前記セル42bの外面に前記微粒子層42cの堆積が生じる。
なお、同様なセルは図1で説明した従来の排ガス浄化装置における微粒子捕捉フィルタ(DPF)22にも形成されているが、ガス通路42aおよびセル42bの外形は、必ずしも微粒子捕捉フィルタ(DPF)22中のガス通路と同一サイズあるいは同一の断面形状で形成される必要はなく、円形、四角形、八角形、だ円等の任意の形状にしてもよい。また微粒子検出フィルタ42A(セル42b)を構成する多孔質セラミックの材質が、微粒子捕捉フィルタ(DPF)22を構成する多孔質セラミックと同一である必要もなく、セラミックでなくてもよいことに注意すべきである。ガス通路42aの総容積を、微粒子捕捉フィルタ22(DPF)中における排ガス通路の総容積の5%以下、あるいは65ml以下の容積、あるいは0.1〜1000cmの濾過面積(好ましくは1〜10cmの濾過面積)を有するように形成することにより、セル42bには微粒子層の一様な堆積が生じるため、以下に説明するように、微粒子捕捉フィルタ(DPF)22における微粒子堆積量を、簡単かつ正確に測定することが可能になる。なお、微粒子検出フィルタは、図4の本発明の第一の実施形態に示すように底部を排ガス流れ上流側として設置してもよい。
図2の本発明の第一の実施形態における微粒子濃度測定装置40PMでは、微粒子検出フィルタ42Aに捕捉された微粒子の蓄積量が、以下の形の式により算出される。
Figure 2012062755
(式1)
ただしΔPは[Pa]単位で表した差圧を、μは[Pa・s]単位で表した動粘性係数を、Qは[m3/h]単位で表した排ガス流量を、αは[m]単位で表したセルの一辺の長さを、ρ[g/m]単位で表した排ガス密度を、Vtrapは[m3]単位で表したフィルタ体積を、Wsは[m]単位で表した壁厚を、Kwは[m−1]単位で表した壁のガス透過率(パーマビリティ)を、Ksootは[m−1]単位で表した捕捉微粒子層のガス透過率(パーマビリティ)を、Wは[m]単位で表した捕捉微粒子層の厚さを、Fは係数(=28.454)を、Lは[m]単位で表した有効フィルタ長さを、βは[m−1]単位で表した多孔質壁のフォルヒハイマー係数を、ζは[Pa]単位で表したフィルタ通過による差圧を表す。
次に、微粒子検出フィルタ22A(セル21b)に捕捉された微粒子の質量msootが、式
Figure 2012062755
(式2)
により求められる。ただしmsootは、捕捉された微粒子の質量[g]、Ncellsは、入口側セルの開口数、ρsootは、捕捉された微粒子の密度である。
そして、msootを、微粒子検出フィルタ42Aの前回の再生からの経過時間[s]で割れば、単位時間あたりの捕捉量PM[g/s]が得られる。
このようにして単位時間当たりで堆積する微粒子の質量PM[g/s]が求められると、排ガス中の微粒子濃度PMconc[g/m]が、微粒子検出フィルタ22Aを通過する排ガス流量Q2[m3/s]を使って、
PM[g/s]=PMconc[g/m]×Q2[m3/s] (式3)
により求められる。
図2に示すように、このような微粒子濃度測定装置40PMを微粒子捕捉フィルタ(DPF)22の下流側に配設することにより、微粒子捕捉フィルタ(DPF)22に異常が生じ微粒子が排気ライン21中を微粒子捕捉フィルタ(DPF)22の下流側に閾値以上に漏れ出した場合、本実施形態によればこのような異常を直ちに検出してアラームやランプの点滅・点灯を発することができる。
ところで、このような排ガス浄化装置を備えたディーゼルエンジンシステム100では、微粒子捕捉フィルタ22に生じた異常をいちはやく検出するため、微粒子濃度測定装置40PMには、高い測定精度が要求される。
図5を参照するに、本発明の第一の実施形態における微粒子検出フィルタ42Aは、一端が排ガス採取部41aを構成し、排ガス採取ライン41Aに連続するハウジング42E中に格納されており、差圧検知部42Bを構成するダイヤフラム圧力計は、微粒子検出フィルタの下流側に形成されている。差圧測定部42Bの一端は、微粒子検出センサの上流側に接続され、また他端は微粒子検出フィルタ42Aの下流側において排ガス採取ライン41Aに接続されており、その結果、差圧測定部42Bは微粒子検出フィルタ42Aを構成するセル42bの前後の差圧を測定することができる。
図6は、本発明の第一の実施形態において、式(1)〜(3)に従って求めた排ガス中の微粒子濃度と排気ライン21中の微粒子の実測値(真値、後述)との間の測定誤差と、排ガスがセル42bのセル壁を通過する際の流速との関係を示す。
ただし図6の実験は、図7A,7Bの本発明の第一の実施形態に示す形状を有し表1に示す試料A〜Eについて、ディーゼルエンジンを、2000rpmおよび40Nmの回転数およびトルクで二回運転し、2500rpmおよび40Nmの回転数およびトルクで二回運転し、3000rpmおよび40Nmの回転数およびトルクで二回運転し、3500rpmおよび40Nmの回転数およびトルクで二回運転して、行っている。
図7A及び7Bを参照すれば、微粒子検出フィルタ42Aはその一端が排ガス採取部41aを構成し、またガス通路42aを形成するセル42bを含む。セル42bの内壁面に微粒子が捕捉され、微粒子層42cが形成されている。図7A及び7BにおいてL1CELLはセル42bの長さを、cはセル42bをその入口側で保持するハウジング42Eの壁部の厚さを、eはセル42bの底部の厚さを、αはセル42bの(内側の)一辺の長さを、bは微粒子検出フィルタ42Aの一辺の長さ(セル42bの外側の一辺の長さ)を、Wはセル42bの壁厚をそれぞれ表す。L1CELLからcを減じたものが微粒子検出フィルタ42Aの有効フィルタ長となる。
Figure 2012062755
なお表1中、試料Dでは、試料Aのセルを3行3列構成にセル集合体を形成し、形成されたセル集合体の外周をシールしており、図7Cに示すように形成されたセルの端部を交互に塞いでいる。表1中、白い四角は、例えば上流側からこのようなセル集合体をみた場合に開いているセルを、黒い四角は塞がれているセルを示している。
測定誤差は、図2の本発明の第一の実施形態の構成において排気ライン21中の排ガスをフィルタに通し、捕捉された微粒子の実測値(後述)を真値とし、式(1)〜(3)で求めた微粒子量のこの真値に対するずれとして求めている。
図8の本発明の実施形態に示すようにディーゼルエンジン11から排気ライン21に排出された排ガスを、清浄な空気が導入される希釈トンネル111に導き、これを52℃以下の温度まで希釈および冷却し、1次捕集フィルタ115および2次捕集フィルタ116上に採取し、その質量をマイクロ天秤で測定することにより、排ガス中の微粒子量を直接に実測し、これを排気ライン21の濃度に換算しこれを真値とした。同じ排気ライン21に設けられた微粒子濃度検出装置40PMの算出値(PMconc)と真値とを比較することにより測定誤差を求めている。ディーゼルエンジン(E/G)と微粒子濃度検出装置40PMの距離を1.5〜2.0mとしている。なお図8の第一の実施形態の構成では、ダイリューショントンネル111を通過した後、排ガスは熱交換器112および臨界流ベンチュリ管113を介してブロワ114により吸引される。また1次捕集フィルタ115および2次捕集フィルタの下流側にもブロワ117が設けられ、排ガスを吸引している。
図6の本発明の第一実施形態のセル壁を通過する排ガスの流速と測定誤差との関係を示すグラフを参照するに、セル42bのセル壁を通過する排ガスの流速が増大すると、測定誤差も増大する傾向が見られるが、これはセル42b中における排ガスの流速が増大するにつれてセル42b中における微粒子の堆積が不均一になりやすいことを示している。
一方、図6の本発明の第1実施形態に関するグラフより、測定誤差は流速が約0.1m/秒あたりで最小になり、それよりも流速を低減すると、測定誤差は再び増大するのがわかる。
表2は、図6の本発明の第1実施形態に関する実験の詳細を示す。
Figure 2012062755
表2の本発明の第1実施形態に関する実験結果を参照するに、実施例1〜実施例10では測定誤差が±10%以下であるのに対し、比較例1〜3では測定誤差が±10%を超えている。
表2の実験結果よりわかるように、図6の実験では、セル42bとして、表1のセルA〜Eを使い、排ガスの流量を変化させた。セル壁を通過する排ガスの流速が0.02m/秒から2.0m/秒の範囲では、いずれの試料であっても、±10%以下の測定誤差を実現できるのがわかる。特に流速が0.11m/秒から0.21m/秒の範囲では、引き込み流量が0.6〜1.0/分の範囲で変化しても、±2%以下の測定誤差を実現できることがわかる。
また本実施形態では、微粒子濃度測定装置40PMの測定誤差を、セル42bのセル壁を通過する排ガスの流速を制御することにより最小化する。このようなセル壁を通過する排ガスの流速Vsは、排ガス流量Q2を制御することにより、制御できる。このような排ガス流量Q2の制御は、排ガス採取ライン41A中の排ガス流量Q2を流量測定部44で検出し、流量調整バルブ43を制御することによっても行える。
なお先記セル42bを製造する際に、図7A,7Bに示す形状パラメータα,b,c,e,L,Wsおよび気孔率pは、セラミックの成形条件や焼成条件を選択することにより、所望のとおりに設定することが可能である。
なお、図9に示す本実施形態の微粒子濃度測定装置40PMAは、図2に示す排気ライン21に微粒子捕捉フィルタ22の下流側において差し込まれ、固定されるヘッド部42eを形成された例えばステンレスなどの耐熱金属よりなるパイプ形状のハウジング42Eを含み、ハウジング42E中には微粒子検出フィルタ42Aが、好ましくはSiCなどの多孔質セラミックにより構成され配設されている。ここでヘッド部42eは、排気ライン21に挿入される排ガス採取ラインを構成する。
図9の本実施形態に示すようにハウジング42Eからは排ガスが通る可撓性ホース42Fが延在し、可撓性ホース42Fの下流側端には、差圧測定部42Bおよび流量調整バルブ43および流量測定部44を格納した制御ユニット42Gが形成されている。制御ユニット42Gを通過した排ガスは、排気管42gへと排出される。
このような構成によれば、所望の微粒子濃度測定装置を小型に構成でき、その結果、微粒子濃度測定装置を車両の任意の部位に、必要に応じて取り付けることが可能となる。
なお本実施形態において、図10の本実施形態の一変形例に示すように、図9の本実施形態の構成において流量制御ユニット42Gから排ガスを排出する排気管42gにポンプ42Pを接続し、排ガスを強制的に排気するように構成することもできる。かかる構成では、ヘッド部42eが静止した、すなわち流れのない排ガス雰囲気中に設けられても、排ガスが、ポンプ42Pが発生する負圧により吸い込まれ、所望の微粒子濃度測定を行うことが可能となる。
[第2の実施形態]
図11は、本発明の第2の実施形態による微粒子濃度検出装置60PM(PMセンサ)を有するディーゼルエンジンの排ガス浄化装置60の構成を示す。
図11の本発明の第2の実施形態を参照するに、排ガス浄化装置60は図1の排ガス浄化装置20と類似した構成を有し、排気ライン21から微粒子捕捉フィルタ(DPF)22の上流側において分岐した排ガス採取ライン41Aを有している。
図11の本発明の第2の実施形態の構成では、微粒子捕捉フィルタ22を通過していない排ガスが微粒子検出フィルタ42Aに捕捉され、微粒子検出フィルタ42Aに捕捉された微粒子の量をもとに、先の式(1)〜(3)に加えて、以下の処理を行っている。
排ガス中の微粒子濃度PMconcは、排ガス採取ライン21A中においても排気ライン21中においても同じであり、従って、排気ライン21を通過する微粒子の量(PM enter full filter [g/h])は、
PM enter full filter [g/h]=PMconc[g/m]×Q1[m3/h]
(式4)
により求められる。ここでQ1は排気ライン21の排ガス流量を表す。
これにより、微粒子捕捉フィルタ(DPF)22中に蓄積した微粒子の量を推定することができる。ただしQ1は微粒子捕捉フィルタ(DPF)22を通過する排ガスの流量である。Q1は、実測して求めてもよいし、エンジンの運転状態から見積もってもよい。
図11の本は発明の第2の実施形態の構成では、さらに排ガス採取ライン41A中にバルブ43が設けられ、バルブ43は、図1の排ガス浄化装置20の場合と同様に、流量測定部44により制御され、排ガス採取ライン41A中の排ガス流量が所定値Q2に制御される。
一方、かかる構成では、経時的に微粒子検出フィルタ42A中に微粒子の堆積が生じるため、微粒子検出フィルタ42Aの再生を行っている。
このため本実施形態では微粒子検出フィルタ42A(セル42b)上にヒータ42hが形成されており、ヒータ42hを駆動ラインからの電力により必要に応じて駆動することにより、セル42bに捕捉されたカーボン(C)を主とする微粒子を燃焼させ、微粒子検出フィルタ42Aを再生する。
本実施形態においても、第一実施形態と同様の効果を発揮することができる。
以上、本発明を好ましい実施形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した要旨内において様々な変形・変更が可能である。たとえば、上記実施形態における流量測定部44は、予め排ガス採取ライン41Aを流れる流量が判っていれば、無くしてもよい。また、温度測定部T1は排ガスの特性を一定と考えれば無くしてもよい。さらに、本発明の第2実施形態におけるヒータ42hは、再生処理の必要が無ければ、廃止してもよい。さらにまた、流量を精確に測定していれば、バルブ43を無くすことができる。また、本発明の第1実施形態の微粒子濃度測定装置に、第2実施形態で説明したヒータを配置してもよい。
なお、バルブとポンプとを併用してもよい。また、排ガス採取ラインに流入させる排ガスの流量は、排ガス採取ラインの断面積と、微粒子検出フィルタの容積との組合せによって、構造的に調節することも可能である。
以上、本発明を好ましい実施形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した要旨内において様々な変形・変更が可能である。
11 ディーゼルエンジン
20 排ガス浄化装置
20PM,40PMA 微粒子濃度測定装置
21 排気ライン
21A 副排気ライン
22 微粒子捕捉フィルタ
22A,42A 微粒子検出フィルタ
22B,42B 差圧測定部
22H ヒータ
23,43 流量調整バルブ
24,44 流量測定部
41A 排ガス採取ライン
41a 排ガス採取部
42E ハウジング
42F 可撓性ホース
42G 制御ユニット
42P ポンプ
42a 排ガス通路
42b セル
42c 微粒子層
42e ヘッド部
42g 排気管
60PM 微粒子濃度検出装置
111 希釈トンネル
112 熱交換器
113 臨界流ベンチュリ管
114,117 ブロワ
115 1次捕集フィルタ
116 2次捕集フィルタ
T1,T2 温度測定部

Claims (8)

  1. ディーセルエンジンの排気ラインを流れる排ガス中の微粒子濃度を測定する微粒子濃度測定装置であって、
    前記排気ラインから分岐され、前記排気ラインの流路断面積よりも小さい流路断面積を有する排ガス採取ラインと、
    前排ガス採取ラインに設置された、微粒子検出フィルタと、
    前記微粒子検出フィルタの入口と出口の間に生じる差圧を検知する差圧検知部と、
    を備え、
    前記微粒子検出フィルタのセル壁を通過する前記排ガスの流速が、0.02m/秒以上で2.0m/秒以下であることを特徴とする微粒子濃度測定装置。
  2. 前記微粒子検出フィルタのセル壁を通過する前記排ガスの流速が、0.11m/秒以上で0.21m/秒以下であることを特徴とする請求項1記載の微粒子濃度測定装置。
  3. さらに前記微粒子検出フィルタを通過する排ガスの流速を調整する流速調整手段を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の微粒子濃度測定装置。
  4. 前記流速調整手段は、前記排ガス採取ラインに挿入され、前記排ガス採取ライン中における排ガス流量を測定する流量測定部と、前記排ガス採取ラインに挿入され、前記排ガス採取ライン中における排ガス流量を制御する流量制御バルブと、前記流量測定部で測定された前記排ガス流量に基づいて前記流量制御バルブを制御し、前記排ガス採取ライン中における排ガス流量を所定値に制御する制御装置と、を備えることを特徴とする請求項3に記載の微粒子濃度測定装置。
  5. 前記流速調整手段は、前記副微粒子捕捉フィルタの下流側に配置されるポンプであることを特徴とする請求項3に記載の微粒子濃度測定装置。
  6. 前記排気ラインに前記微粒子検出フィルタよりもフィルタ容積が大きい微粒子捕捉フィルタが配置される請求項1〜5のうち、いずれか一項記載の微粒子濃度測定装置。
  7. 前記排気ラインにおいて、前記排ガス採取ラインが前記微粒子捕捉フィルタの下流側に接続されることを特徴とする請求項6記載の微粒子濃度測定装置。
  8. 前記排気ラインにおいて、前記排ガス採取ラインが前記微粒子捕捉フィルタの上流側に接続されることを特徴とする請求項6記載の微粒子濃度測定装置。
JP2010020752A 2009-03-31 2010-02-01 微粒子濃度測定装置 Pending JP2012062755A (ja)

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