JP2012061700A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ビーディングを目立たなくするためにマルチパス印字方式を使用すると記録速度が低下する。
【解決手段】キャリッジ3の1回の主走査について記録ヘッド4から1色の液滴のみを吐出させ、色毎に設定された主走査速度Vc、Vm、Vy、Vkの内の吐出させる色の主走査速度でキャリッジ3を主走査させて画像を形成し、ビーディングがしやすい色については第1の主走査速度を設定し、ビーディングが認識しにくい色については第1の主走査速度よりの速い第2の主走査速度を設定する。
【選択図】図6

Description

本発明は画像形成方法及び画像形成装置に関し、特に液滴を吐出する記録ヘッドを使用して画像を形成する画像形成方法及び画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えばインク液滴を吐出する記録ヘッドを用いた液体吐出記録方式の画像形成装置としてインクジェット記録装置などが知られている。この液体吐出記録方式の画像形成装置は、記録ヘッドからインク滴を、搬送される用紙に対して吐出して、画像形成(記録、印字、印写、印刷も同義語で使用する。)を行なうものであり、記録ヘッドが主走査方向に移動しながら液滴を吐出して画像を形成するシリアル型画像形成装置と、記録ヘッドが移動しない状態で液滴を吐出して画像を形成するライン型ヘッドを用いるライン型画像形成装置がある。
なお、本願において、「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体にインクを着弾させて画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること(単に液滴を媒体に着弾させること)をも意味する。また、「インク」とは、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、液体、樹脂などと称されるものなど、画像形成を行うことができるすべての液体の総称として用いる。また、「用紙」とは、材質を紙に限定するものではなく、上述したOHPシート、布なども含み、インク滴が付着されるものの意味であり、被記録媒体、記録媒体、記録紙、記録用紙などと称されるものを含むものの総称として用いる。また、「画像」とは平面的なものに限らず、立体的に形成されたものに付与された画像、また立体自体を3次元的に造形して形成された像も含まれる。
このような液体出方式で画像を形成する場合、被記録媒体によってインクの吸収性が異なり、吸収性が高い例えばインクジェット専用紙に対して、印刷用コート紙はインク吸収性が低く、ビーディング(着弾した液滴が紙面上に溢れて凝集する現象)が発生し、結果として画像品質が悪くなることがある。
そこで、従来から、マルチパス印字方式、すなわち主走査方向の印字ラインを異なるノズルを用いて形成してドットの着弾位置ズレを分散することでビーディングを目立たなくするものがある(特許文献1、2)。
また、隣接するドット同士の着弾時間差を確保してビーディングの発生を抑えるもの(特許文献3)、一回の記録走査が終了してから次の記録走査を行うまでにヘッドを所定時間待機させることでインクの乾燥時間を確保するもの(特許文献4)などが知られている。
特開2002−96455号公報 特開2006−050596号公報 特開2007−237747号公報 特開平07−047695号公報
しかしながら、マルチパル方式にあっては、着弾位置精度が低い場合には局所的にビーディングが発生することになる。これを解消するために、連続して着弾する隣接ドットを減少させる必要があり、ヘッドの走査回数を増やすことが必要となり、出力にかかる時間が増大するという問題が発生する。
また、隣接ドットを着弾させる間や一印字ラインの走査間に時間差を設ける場合にも、出力にかかる時間が増加するという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、記録速度の低下を抑えつつビーディングを目立たなくすることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成方法は、
複数色の液滴を吐出する記録ヘッドが搭載されてキャリッジを主走査方向に移動させ、前記記録ヘッドから液滴を吐出させ、被記録媒体上に画像を形成する画像形成方法において、
1回の主走査につき1色の液滴のみを吐出させ、前記色毎に設定された主走査速度の内の前記吐出させる色の主走査速度で前記キャリッジを主走査させて画像を形成する
構成とした。
ここで、前記被記録媒体上でのビーディングが認識しやすい色について第1の主走査速度が設定され、前記ビーディングが認識しにくい色について前記第1の主走査速度より速い第2の主走査速度が設定される構成とできる。
この場合、前記ビーディングが認識しやすい色はシアン及びマゼンタの少なくともいずれかである構成とできる。
また、前記ビーディングが認識しにくい色はイエロー及びブラックの少なくともいずれかである構成とできる。
また、前記第2の速度は、記録装置毎にインクの吐出異常が発生しない走査速度のうち最大の値である構成とできる。
本発明に係る画像形成装置は、
複数色の液滴を吐出する記録ヘッドが搭載されて主走査方向に移動されるキャリッジと、
前記キャリッジを主走査方向に移動させながら、前記記録ヘッドから液滴を吐出させて、被記録媒体上に画像を形成する動作を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、
1回の主走査につき1色の液滴のみを吐出させ、前記色毎に設定された主走査速度の内の前記吐出させる色の主走査速度で前記キャリッジを主走査させて画像を形成する制御をする
構成とできる。
本発明に係る画像形成方法、本発明に係る画像形成装置によれば、1回の主走査につき1色の液滴のみを吐出させ、色毎に設定された主走査速度の内の吐出させる色の主走査速度でキャリッジを主走査させて画像を形成する構成としたので、記録速度が増加しない範囲で最大限ビーディングが認識されない画像を形成することができる。
本発明を適用する画像形成装置としてのインクジェット記録装置の概略構成を示す平面説明図である。 同じく正面説明図である。 同装置の制御部の概要を示すブロック説明図である。 同制御部のサーボ制御装置に関わる部分の説明に供するブロック説明図である。 情報処理装置側のプリンタドライバの機能の一例を示すブロック説明図である。 本発明に係る画像形成処理の説明に供するフロー図である。 1印字ラインの説明に供する説明図である。 同画像形成処理の説明に供するブロック説明図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明を適用する画像形成装置としてのインクジェット記録装置の概要について図1及び図2を参照して説明する。なお、図1は同インクジェット記録装置の概略構成を示す平面説明図、図2は同じく正面説明図である。
このインクジェット記録装置は、左右の側板1001L,100R間に横架した主ガイドロッド1及び図示しない従ガイド部材でキャリッジ3を摺動自在に保持し、主走査モータ5によって、駆動プーリ6と従動プーリ7間に渡したタイミングベルト8を介して主走査方向に移動走査する。
このキャリッジ3には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出するための液体吐出ヘッドからなる記録ヘッド4y、4m、4c、4k(区別しないときは「記録ヘッド4」という。)を複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド4を構成する液体吐出ヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどを、液滴を吐出するための圧力を発生する圧力発生手段として備えたものなどを使用できる。
一方、用紙を搬送するために、用紙を静電吸着して記録ヘッド4に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト12を備えている。この搬送ベルト12は、無端状ベルトであり、搬送ローラ13とテンションローラ14との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成し、周回移動しながら帯電ローラ15によって帯電(電荷付与)される。
また、搬送ベルト12は、副走査モータ16によってタイミングベルト17及びタイミングプーリ18を介して搬送ローラ13が回転駆動されることによって、副走査方向に周回移動する。
さらに、キャリッジ3の主走査方向の一方側には搬送ベルト12の側方に記録ヘッド4の維持回復を行う維持回復機構21が配置され、他方側には搬送ベルト12の側方に記録ヘッド4から空吐出を行う空吐出受け21がそれぞれ配置されている。
なお、維持回復機構20は、例えば記録ヘッド4のノズル面(ノズルが形成された面)をキャッピングする4個のキャップ部材31、ノズル面を払拭するワイパ部材32、画像形成に寄与しない液滴(空吐出滴)を受ける空吐出受け33などで構成されている。
また、キャリッジ3の主走査方向に沿って両側板間に、所定のパターン(位置識別部、目盛り、スリットなどともいう。以下「スリット」という。)を形成したエンコーダスケール23を張装し、キャリッジ23にはエンコーダスケール23のスリットを読取る透過型フォトセンサからなるエンコーダセンサ24を設け、これらのエンコーダスケール23とエンコーダセンサ24によってキャリッジ23の移動を検知するリニアエンコーダ(主走査エンコーダ)を構成している。
また、搬送ローラ13の軸には高分解能のエンコーダスケール(コードホール)25を取り付け、このエンコーダスケール25に形成したパターン(スリット)を検出する透過型フォトセンサからなるエンコーダセンサ26を設けて、これらのエンコーダスケール25とエンコーダセンサ26によって搬送ベルト12の移動量及び移動位置を検出するロータリエンコーダ(副走査エンコーダ)を構成している。
このように構成したこの画像形成装置においては、図示しない給紙トレイから用紙が帯電された搬送ベルト12上に給紙されて吸着され、搬送ベルト12の周回移動によって用紙が副走査方向に搬送される。そこで、キャリッジ3を主走査方向に移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド4を駆動することにより、停止している用紙にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙を図示しない排紙トレイに排紙する。
次に、この画像形成装置の制御部の概要について図3を参照して説明する。なお、同図は同制御部の全体ブロック説明図である。
この制御部200は、この装置全体の制御を司り、本発明における判別手段及びキャリッジの移動制御を行う手段を兼ねるCPU201と、CPU201が実行する本発明に係るプログラムを含む各種プログラム、その他の固定データを格納するROM202と、画像データ等を一時格納するRAM203と、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための書き換え可能な不揮発性メモリ204と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC205とを備えている。
また、この制御部200は、ホスト側とのデータ、信号の送受を行うためのI/F206と、記録ヘッド4を駆動制御するためのデータ転送手段、駆動波形を生成する駆動波形生成手段を含む印刷制御部207と、キャリッジ3側に設けた記録ヘッド4を駆動するためのヘッドドライバ(ドライバIC)208と、主走査モータ4及び副走査モータ31を駆動するためのモータ駆動部210と、帯電ローラ34にACバイアスを供給するACバイアス供給部212と、エンコーダセンサ24、26からの各検出信号、ドット形成位置のズレを来たす要因としての環境温度を検出する温度センサ215などの各種センサからの検出信号を入力するためのI/O213などを備えている。また、この制御部200には、この装置に必要な情報の入力及び表示を行うための操作パネル214が接続されている。
ここで、制御部200は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、イメージスキャナなどの画像読み取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置などのホスト400側からの画像データ等をケーブル或いはネットを介してI/F206で受信する。
そして、制御部200のCPU201は、I/F206に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC205にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行い、この画像データをヘッド駆動制御部207からヘッドドライバ208に転送する。なお、画像出力するためのドットパターンデータの生成はホスト側のプリンタドライバ401で行っている。
印刷制御部207は、上述した画像データをシリアルデータでヘッドドライバ208に転送するとともに、この画像データの転送及び転送の確定などに必要な転送クロックやラッチ信号、滴制御信号(マスク信号)などをヘッドドライバ208に出力する以外にも、ROMに格納されている駆動信号のパターンデータをD/A変換するD/A変換器及び電圧増幅器、電流増幅器等で構成される駆動波形生成部及びヘッドドライバに与える駆動波形選択手段を含み、1の駆動パルス(駆動信号)或いは複数の駆動パルス(駆動信号)で構成される駆動波形を生成してヘッドドライバ208に対して出力する。
ヘッドドライバ208は、シリアルに入力される記録ヘッド7の1行分に相当する画像データに基づいて印刷制御部207から与えられる駆動波形を構成する駆動信号を選択的に記録ヘッド7の液滴を吐出させるエネルギーを発生する駆動素子(例えば前述したような圧電素子)に対して印加することで記録ヘッド7を駆動する。このとき、駆動波形を構成する駆動パルスを選択することによって、例えば、大滴(大ドット)、中滴(中ドット)、小滴(小ドット)など、大きさの異なるドットを打ち分けることができる。
また、CPU201は、リニアエンコーダを構成するエンコーダセンサ24からの検出パルスをサンプリングして得られる速度検出値及び位置検出値と、予め格納した速度・位置プロファイルから得られる速度目標値及び位置目標値とに基づいて主走査モータ5に対する駆動出力値(制御値)を算出してモータ駆動部(ドライバ)210を介して主走査モータ4を駆動する。同様に、ロータリエンコーダを構成するエンコーダセンサ26からの検出パルスをサンプリングして得られる速度検出値及び位置検出値と、予め格納した速度・位置プロファイルから得られる速度目標値及び位置目標値とに基づいて副走査モータ16対する駆動出力値(制御値)を算出してモータ駆動部210を介しモータドライバを介して副走査モータ16を駆動する。
なお、制御部200には、各種センサ215からの検知信号が入力され、また、この装置に必要な情報の入力及び表示を行うための操作パネル214が接続されている。
次に、この制御部におけるキャリッジの主走査移動制御に関わる部分について図4のブロック説明図を参照して説明する。
この主走査制御部は、キャリッジ3の移動速度及び移動距離に応じたエンコーダセンサ24から出力される検出パルスを処理して、速度検出値及び位置検出値を算出する速度・位置計測部304と、目標速度(速度目標値)を与える速度プロファイルを格納した速度プロファイル格納部305と、速度・位置計測部304からの速度検出値と速度プロファイル格納部305からの速度目標値との偏差を算出する比較演算部306と、比較演算部306が算出した偏差に基づいて主走査モータ5を駆動制御するためのPI(比例積分)値(駆動出力値)を演算する駆動出力値演算部307を有し、駆動出力値演算部307から出力される駆動出力値に応じて主走査モータ5を駆動するドライバ(モータ駆動部)210を備えている。なお、速度・位置計測部304、比較演算部306、駆動出力値演算部307はCPU201が実行するプログラムによって構成されている。
次に、画像形成装置に対して送出する画像データを生成するホスト側としの画像処理装置における処理について図5のブロック説明図を参照して説明する。
データ処理装置のプリンタドライバ401は、アプリケーションソフト等から与えられた画像データ700をモニター表示用の色空間から記録装置用の色空間への変換(RGB表色系→CMY表色系)を行うCMM(Color Management Module)処理部701、CMYの値から黒生成/下色除去を行うBG/UCR(Black Generation/Under Color Removal)処理部702と、記録装置の特性やユーザの嗜好を反映した入出力補正を行うγ補正部704、記録装置の解像度に合わせて拡大処理を行うズーミング(Zooming)部7054、画像データを記録装置から噴射するドットのパターン配置に置き換える多値・少値マトリクスを含む中間調処理部705を含んでいる。
次に、本発明に係る画像形成方法について説明する。
本発明では、画素位置全てにインクを付与するベタ画像について、インク毎に記録ヘッドの主走査速度を異ならせて印字する。また、1回の走査につき1色のインクのみを用いて、1印字ラインを少なくとも1回以上の走査回数主走査して画像形成を行う。
ここで、主走査速度は色毎に設定し、ビーディングが発生したときに認識しやすい色(例えばマゼンタやシアン)を吐出する場合には、インクの乾燥時間を確保しながら被記録媒体上に着弾させる低速印字(主走査速度を第1の主走査速度とする印字)を行い、ビーディングとして認識しにくい色のインク(例えばイエローやはブラック)を吐出する場合には、前記低速印字における第1の主走査速度よりも速い第2の主走査速度で印字を行なう(高速印字を行う)。
つまり、インクの色にはビーディングとして認識されやすい色と認識されにくい色が存在する。具体的には、紙面上に着弾したドットを測色したときに著しく明度が高く、インク同一色のインクを重ね合わせても色の暗化が見られないイエロー、もしくは逆に、紙面上に着弾したドットを測色したときに著しく明度が低いブラックなどはビーディングが発生していたとしてもそれが色むらとして認識されにくい。
一方、シアンやマゼンタなどは、同一色のインクを重ね合わせると色が暗化するため、ビーディングが認識されやすい色である。
そこで、吐出するインクの色に応じて主走査速度を異ならせることで、記録速度の低下を抑制しつつ、ビーディングが目立たない画像を形成する。
次に、本発明に係る画像形成処理について図6のフロー図を参照して説明する。
まず、画像データの階調値(CMYK)が入力されると、画像部の印字率Ppriを算出する。(ステップS1、以下単に「S1」というように表記する。)。ここで、画像部とは、C=M=Y=K=0である非印字領域を除く印字領域を指す。印字率とは、単位画素当りのインク付着量を表す。
そして、印字率Ppriが限界インク付着量Volmaxを超えるか否かを判別する(S2)。なお、限界インク付着量Volmaxとは、ビーディングが認識されない最大インク付着量であり、記録装置(画像形成装置)毎に被記録媒体と記録モードに応じて予め定められている値である。
判別の結果、印字率Ppriが限界インク付着量Volmaxを超えるときには、まず、デフォルト走査速度Vdef、及び、デフォルト走査速度Vdefでキャリッジを主走査したときの1印字ラインの画像を完成させるのに要する時間Tdefを算出する(S4)。
ここで、デフォルト走査速度Vdefは、記録ヘッドの駆動周波数と、形成ドット間距離の積で算出される値であり、例えば、記録解像度300dpi、ヘッド駆動周波数10kHzで印字を行う場合は、次の(1)式で求められる(*は乗算の意味であり、1インチ=25.4mmとする。)。
Vdef[mm/S]=100000[Hz]*(25.4[mm]/300[dpi])=847[mm/S] …(1)
また、1印字ラインの画像を完成させるのに要する時間Tdefは、1印字ラインの記録領域の主走査方向幅lxと、1印字ラインを完成させるための必要パス数(Cpass)で決まり、次の(2)式にて求められる。なお、1印字ラインは、図7に示すように、記録ヘッド4のノズル列の幅によって決まり、1回の主走査で書き込み可能な画像領域を意味する。
Tdef[S]=(lx/Vdef)*Cpass …(2)
そこで、1印字ライン1色での印字を行なう場合の主走査速度Vdesを求める(S4)。
まず、インク色吐出順を決定する(S5)。これは、1回のスキャン(主走査)で1色のみの印字を行うために必要となる処理である。色吐出順としては、ビーディングが認識されやすい順、例えば、マゼンタ、シアン、ブラック又はイエロー、イエロー又はブラックの順にに着弾させるのが好ましいが、特に限定されるものではない。
ついで、インク定着時間Tfix(S6)を算出し、色毎、即ち、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックで印字するときの各主走査速度Vc、Vm、Vy、Vkを決定する(S7)。
インク定着時間Tfixは、用紙表面にインクが着弾してから乾燥するまでの時間である。インク定着時間Tfixは、用紙の種類やインクによって変化するため、装置毎に用紙に応じて予め定められている値である。
そして、主走査速度Vc、Vmは、次に(3)式で求める。
Vc=Vm=lx/Tfix …(3)
また、主走査速度Vy、Vkは、装置毎にインクの吐出異常が発生しない走査速度のうち最大の値に決定する。
ただし、4次色で混色表示する場合を除いて、色によっては階調値が「0」の場合がある。この場合は、階調値が「0」ではない色のみ主走査速度を求めることとする。例えば、C=23,M=10,Y=0,K=0である場合、VcとVmのみ求める。
ついで、デフォルト走査速度Vdefでキャリッジを主走査したときの1印字ラインの画像を完成させるのに要する時間Tdefと、決定した主走査速度Vc,Vm,Vy,Vkから、1印字ラインの画像を完成させるのに要する時間Tcmykを、次の(4)式で求める。
Tcmyk=lx*{(1/Vc)+(1/Vm)+(1/Vy)+(1/Vk)} …(4)
ただし、(4)式は、4次色混色表示の場合を示した式であり、階調値が「0」となる色に関しては、それに対応した走査速度成分を示す項が削除される。例えばC=23,M=10,Y=0,K=0である場合、Tcmyk=lx*{(1/Vc)+(1/Vm)}となる。
その後、デフォルト走査速度Vdefでキャリッジを主走査したときの1印字ラインの画像を完成させるのに要する時間Tdefと、決定された主走査速度Vc,Vm,Vy,Vkでキャリッジを主走査したときの1ライン印字に要する時間Tcmyxとを比較し、Tdef≧Tcmykか否かを判別する(S9)。
ここで、Tdef≧Tcmykであれば、インクの色毎に、駆動周波数を主走査速度に合わせて定める。具体的には、記録ヘッド4の主走査速度は前記(1)式で示したようにヘッド駆動周波数と記録解像度にて決まるため、主走査速度Vc,Vm,Vy,Vkに合わせてヘッド駆動周波数Hc,Hm,Hy,Hkを定めればよい。例えば、主走査速度Vc、記録解像度M[dpi]とすると、駆動周波数Hcは、次の(5)式で求められる。
Hc[Hz]=Vc[mm/s]*(25.4[mm]/M[dpi]) …(5)
以上の処理を全印字ラインにおいて行うことによって、記録時間が増加しない範囲で最大限ビーディングが認識されない画像を形成することができる。
上述した画像形成処理について図8の機能ブロック図を参照して説明する。
画像印字率Ppri算出部801は、CMYK画像データを取得して画像印字率Ppriを算出し、記録モード情報、記録用紙情報を取得して、限界インク付着量データ格納部802から対応する限界インク付着量情報Vomaxを取得し、画像印字率Ppri及び限界インク付着量情報Vomaxを判別部803に与える。
判別部803は、画像印字率Ppriが限界インク付着量情報Vomaxを超えるか否かを判別し、超えるとときには、その旨を主走査速度算出部804に与える。
主走査速度記録時間算出部804は、インク吐出順を決定し、色毎主走査速度、記録速度毎記録時間を算出し、算出した時間TdefとTcmykのデータを判別部805に送る。
判別部805は、時間Tdef≧時間Tcmykか否かを判別して、Tdef≧Tcmykであるときに、その旨を色毎駆動周波数割付部806に与える。
色毎駆動周波数割付部806は、主走査速度記録時間算出部804からの色毎主走査速度Vc,Vm,Vy,Vkのデータとインク吐出順情報を受け取り、インクの色毎に駆動周波数Hc,Hm,Hy,Hkを割り付け、エンジン制御部807に与える。
エンジン制御部807は、受領したインク吐出順と色毎の駆動周波数Hc,Hm,Hy,Hkのデータに基づいて、機構部(エンジン)808を制御して画像形成を行なわせる。
なお、判別部803の判別結果がPpri≦Volmaxであるとき、判別部805の判別結果がTdef<Tcmykであるときには、その結果はエンジン制御部807に与えられ、エンジン制御部807は通常の主走査速度で画像形成を行なわせる。
なお、上述した処理は、前述したようにプログラムとして構成し、コンピュータによって行わせることができる。
3 キャリッジ
4 記録ヘッド
12 搬送ベルト
13 搬送ローラ
200 制御部

Claims (6)

  1. 複数色の液滴を吐出する記録ヘッドが搭載されてキャリッジを主走査方向に移動させ、前記記録ヘッドから液滴を吐出させ、被記録媒体上に画像を形成する画像形成方法において、
    1回の主走査につき1色の液滴のみを吐出させ、前記色毎に設定された主走査速度の内の前記吐出させる色の主走査速度で前記キャリッジを主走査させて画像を形成する
    ことを特徴とする画像形成方法。
  2. 前記被記録媒体上でのビーディングが認識しやすい色について第1の主走査速度が設定され、前記ビーディングが認識しにくい色について前記第1の主走査速度より速い第2の主走査速度が設定されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
  3. 前記ビーディングが認識しやすい色はシアン及びマゼンタの少なくともいずれかであることを特徴とする請求項2に記載の画像形成方法。
  4. 前記ビーディングが認識しにくい色はイエロー及びブラックの少なくともいずれかであることを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成方法。
  5. 前記第2の速度は、記録装置毎にインクの吐出異常が発生しない走査速度のうち最大の値であることを特徴とする画像形成方法。
  6. 複数色の液滴を吐出する記録ヘッドが搭載されて主走査方向に移動されるキャリッジと、
    前記キャリッジを主走査方向に移動させながら、前記記録ヘッドから液滴を吐出させて、被記録媒体上に画像を形成する動作を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    1回の主走査につき1色の液滴のみを吐出させ、前記色毎に設定された主走査速度の内の前記吐出させる色の主走査速度で前記キャリッジを主走査させて画像を形成する制御をする
    ことを特徴とする画像形成装置。
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