JP2012059399A - 回転嵌合コネクタ - Google Patents

回転嵌合コネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP2012059399A
JP2012059399A JP2010198880A JP2010198880A JP2012059399A JP 2012059399 A JP2012059399 A JP 2012059399A JP 2010198880 A JP2010198880 A JP 2010198880A JP 2010198880 A JP2010198880 A JP 2010198880A JP 2012059399 A JP2012059399 A JP 2012059399A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
sleeve
connector
connector housing
relay sleeve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010198880A
Other languages
English (en)
Inventor
Terushi Hara
輝史 原
Toshinori Sakurai
俊典 櫻井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2010198880A priority Critical patent/JP2012059399A/ja
Publication of JP2012059399A publication Critical patent/JP2012059399A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Abstract

【課題】接続端子相互の接続が完了した状態では、コネクタハウジング相互の相対回転及び嵌合方向への移動を規制して、接続端子相互の接続状態を安定維持し、優れた接続信頼性を維持することができ、また、接続端子の種類の低減により、構成部品種類を低減させることのできる回転嵌合コネクタを提供すること。
【解決手段】突き当て型端子4を収容した第1及び第2のコネクタハウジング2,3と、第1コネクタハウジング2に被嵌装着された中継スリーブ5とを備え、中継スリーブ5の回転操作により、コネクタハウジング2,3を嵌合接続させる回転嵌合コネクタ1において、コネクタハウジング相互の接続が完了したときに、コネクタハウジング相互の相対回転及び嵌合方向への相対移動を規制する第1固定手段9を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、一対のコネクタハウジング相互の接続・離脱が、これらの一対のコネクタハウジング間に介在する中継スリーブに対する相対回転操作により可能な回転嵌合コネクタに関する。
図29は、回転嵌合コネクタの従来例を示したものである。
ここに示した回転嵌合コネクタ101は、下記特許文献1に開示されたもので、雄型接続端子102を収容した雌型のコネクタハウジング103と、雌型接続端子104を収容した雄型のコネクタハウジング105と、これらの一対のコネクタハウジング103,105を接続するための中継スリーブ107と、一対のコネクタハウジング103,105の嵌合部を封止するシールリング108とを備えている。
中継スリーブ107は、筒状構造で、一端には、雌型のコネクタハウジング103の先端部103aが回転可能に嵌合する第1の連絡筒部107aが設けられている。また、中継スリーブ107の他端には、雄型のコネクタハウジング105の先端部105aが回転可能に嵌合する第2の連絡筒部107bが設けられている。
中継スリーブ107の一端の第1の連絡筒部107aと、雌型のコネクタハウジング103の先端部103aとの間には、ハウジング結合機構110が備えられる。
ハウジング結合機構110は、第1の連絡筒部107aの内周に突設された突起111と、先端部103aの外周面に形成された螺旋状のカム溝112とを備える。螺旋状のカム溝112は、突起111が移動可能な溝である。
このハウジング結合機構110は、中継スリーブ107の第1の連絡筒部107aに雌型のコネクタハウジング103の先端部103aを嵌合させて、これらの中継スリーブ107とコネクタハウジング103とを相対回転させると、突起111が螺旋状のカム溝112上を移動して、中継スリーブ107とコネクタハウジング103との相対回転をコネクタハウジング103の嵌合方向(図29では、矢印X1方向)への変位に変換する。
中継スリーブ107の他端の第2の連絡筒部107bは、雄型のコネクタハウジング105の先端部105aに嵌合した際、コネクタハウジング105に突設されている係止片105bが、第2の連絡筒部107bの内周の段差部113に係合することで、先端部105aに回転自在に結合される。
図29に示した回転嵌合コネクタ101は、中継スリーブ107の第2の連絡筒部107bを雄型のコネクタハウジング105の先端部105aに回転自在に結合し、更に、中継スリーブ107の第1の連絡筒部107aにコネクタハウジング103の先端部103aを嵌合させ、突起111が螺旋状のカム溝112を進むように中継スリーブ107とコネクタハウジング103とを相対回転させると、雌型のコネクタハウジング103が雄型のコネクタハウジング105側に変位して、一対のコネクタハウジング103,105相互が嵌合接続される。
特開平4−132178号公報
ところが、上記特許文献1に記載の回転嵌合コネクタ101は、中継スリーブ107の回転によって、突起111が螺旋状のカム溝112の終端に到達して、接続端子相互の接続が完了した状態のとき、中継スリーブ107の回転を規制するロック機構等は装備されていない。
そのため、外部から回転嵌合コネクタ101に作用する振動で中継スリーブ107が嵌合解除方向(ハウジング相互を離脱させる方向)に回転して、コネクタハウジング相互の相対回転又は嵌合方向への移動が生じるおそれがあった。そして、このコネクタハウジング相互の相対回転又は嵌合方向への移動が、接続端子相互の嵌合不良等の不都合を招くおそれがあった。
また、上記特許文献1に記載の回転嵌合コネクタ101は、嵌合接続する接続端子102,104が雌雄嵌合するもので、雌雄の相異に相応して接続端子相互の構成(形状)が異なっていて、構成する部品種類が増加するという問題があった。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解消することに係り、接続端子相互の接続が完了した状態では、コネクタハウジング相互の相対回転及び嵌合方向への移動を規制して、接続端子相互の接続状態を安定維持し、優れた接続信頼性を維持することができ、また、接続端子の種類の低減により、構成部品種類を低減させることのできる回転嵌合コネクタを提供することにある。
本発明の前述した目的は、下記の構成により達成される。
(1)先端に相手コネクタハウジングの接続端子との当接により電気的接続を果たす突き当て面が設けられた接続端子としての突き当て型端子と、
前端面から前記突き当て面が突出するように前記突き当て型端子を収容する円柱状の第1端子収容部を備えた第1コネクタハウジングと、
前端面から前記突き当て面が突出するように前記突き当て型端子を収容する円柱状の第2端子収容部と、前記第1端子収容部の外周に嵌合可能に前記第2端子収容部の先端外周に突設された筒状のフード部と、を有した第2コネクタハウジングと、
前記第1端子収容部の外周に被嵌装着されて前記第1コネクタハウジングの外周面との間に前記フード部が嵌入可能な円筒状隙間を画成する略筒状の中継スリーブと、
前記中継スリーブの内周面及び前記フード部の外周面のいずれか一方に形成された突起と、該突起が移動可能に他方に形成されたカム溝とを備え、前記円筒状隙間に前記フード部の前端を嵌合させた状態で前記中継スリーブと前記フード部とを相対回転させると、前記カム溝と前記突起との係合により前記相対回転をコネクタハウジング相互の嵌合方向への移動に変換して、第1コネクタハウジングと第2コネクタハウジングとの接続又は離脱が可能なハウジング移動機構と、
前記ハウジング移動機構によって第1コネクタハウジングと第2コネクタハウジングとの接続が完了したときに、前記コネクタハウジング相互の相対回転及び嵌合方向への相対移動を規制する第1固定手段と、
を備えたことを特徴とする回転嵌合コネクタ。
(2)前記中継スリーブを前記第1端子収容部に被嵌装着した際に、前記第1端子収容部の後端側に位置する前記中継スリーブの一端部と前記第1端子収容部の後端とを結合させて、前記中継スリーブと前記第1コネクタハウジングとの間の相対回転及び嵌合方向への相対移動を規制する第2固定手段を備えたことを特徴とする上記(1)に記載の回転嵌
合コネクタ。
(3)前記第2固定手段は、前記中継スリーブが前記第1端子収容部の外周に被嵌装着されたときに前記第1端子収容部の後端側に位置する前記中継スリーブの一端部と前記第1コネクタハウジングとを相対回転不可に結合する第1の周方向移動規制手段と、前記中継スリーブが前記第1端子収容部の外周に被嵌装着されたときに前記第1端子収容部の後端側に位置する前記中継スリーブの一端部と前記第1コネクタハウジングとを嵌合方向に相対移動不可に結合する第1の嵌合方向移動規制手段と、を備え、
前記カム溝は、溝の始端開口部からコネクタハウジング相互の嵌合方向に沿って延設された初期誘導溝部と、該初期誘導溝部の終端から螺旋状に延設されて前記中継スリーブと前記第2端子収容部との相対回転をハウジング相互の嵌合方向への相対移動に変換する螺旋状溝部と、前記螺旋状溝部の終端から前記第2端子収容部の周方向に沿って延設された周溝部と、該周溝部の終端から嵌合軸方向に沿って前記第2コネクタハウジングの後端側に向かって延設された終期誘導溝部と、を備え、
前記第1固定手段は、前記中継スリーブと前記フード部との回転操作によって前記突起が前記周溝部に進入開始するとき前記第1の周方向移動規制手段による連結を解除して前記中継スリーブを前記第1コネクタハウジングに対して相対回転可能にする第1解除手段と、前記中継スリーブと前記フード部との回転操作によって前記突起が前記周溝部に進入開始するとき前記第1端子収容部の後端側に位置する前記フード部の前端部と前記第1コネクタハウジングとを相対回転不可に結合する第2の周方向移動規制手段と、前記突起が前記周溝部の終端に到達するときに前記第1の嵌合方向移動規制手段による連結を解除すると共に前記突起が前記終期誘導溝部に移動するように前記中継スリーブを第2コネクタハウジングの後端側に移動可能にするスリーブ移動手段と、前記突起が前記終期誘導溝部の終端に到達したときに前記中継スリーブと前記フード部とを結合して前記中継スリーブと前記第2コネクタハウジングとの間の相対回転及び嵌合方向への相対移動を規制するスリーブ結合手段と、前記突起が前記終期誘導溝部の終端に到達したときに前記第1端子収容部の後端側に位置する前記中継スリーブの一端部と前記第1コネクタハウジングとを嵌合方向に相対移動不可に結合する第2の嵌合方向移動規制手段と、
を備えることを特徴とする上記(2)に記載の回転嵌合コネクタ。
(4)前記第1の周方向移動規制手段は、前記第1端子収容部の後端外周に突設された鍔部に形成された第1の切欠と、前記中継スリーブの一端部からハウジング相互の嵌合方向に沿って延出して設けられて前記中継スリーブが前記第1端子収容部に被嵌装着されたときに前記第1の切欠を挿通する第1のロック突起とを備えて、前記第1の切欠と前記第1のロック突起との係合により前記中継スリーブの一端部と前記第1コネクタハウジングとを相対回転不可に結合し、
前記第1の嵌合方向移動規制手段は、前記中継スリーブの一端部からハウジング相互の嵌合方向に沿って延出して設けられて前記中継スリーブが前記第1端子収容部に被嵌装着されたときに前記鍔部の外側を通過する第1弾性片と、前記中継スリーブが前記第1端子収容部に被嵌装着されたときに前記鍔部の前記中継スリーブ側の面に当接するスリーブ端面と、前記第1弾性片から径方向内側に突設されて前記スリーブ端面との間に前記鍔部を挟む第1挟持突起とを備え、前記スリーブ端面と前記第1挟持突起とで前記鍔部の周縁部を挟持することで前記中継スリーブの一端部と前記第1コネクタハウジングとを嵌合方向に相対移動不可に結合し、
前記第1解除手段は、前記フード部の前端外周に形成されたロック解除用溝部を備え、前記ハウジング移動機構における前記突起が前記周溝部に進入開始するときに前記ロック解除用溝部が前記第1のロック突起の内側に進入して該第1のロック突起を径方向外側に撓ませることで前記第1の周方向移動規制手段による連結を解除し、
前記第2の周方向移動規制手段は、前記フード部の先端に嵌合方向に延出して設けられて前記ハウジング移動機構における突起が前記周溝部に進入開始するときに前記鍔部に形
成された第2の切欠を挿通する第2のロック突起を備え、前記第2の切欠と前記第2のロック突起との係合によりコネクタハウジング相互を相対回転不可に結合し、
前記スリーブ移動手段は、前記第1のロック突起に当接するように前記ロック解除用溝部に形成された傾斜面を備え、該傾斜面によって、前記第1のロック突起による連結を解除させて前記中継スリーブを嵌合方向に移動可能にする、
ことを特徴とする上記(3)に記載の回転嵌合コネクタ。
上記(1)の構成によれば、ハウジング移動機構によって第1コネクタハウジングと第2コネクタハウジングとの接続が完了したときに、第1固定手段がコネクタハウジング相互の相対回転及び嵌合方向への相対移動を規制する。
そのため、接続端子相互の接続状態を安定維持し、優れた接続信頼性を維持することができる。
また、上記(1)の構成によれば、一対のコネクタハウジングに収容する接続端子は、突き当て型端子で、雌雄の区別の無い同一構造のもので良いため、雌雄の接続端子を用いていた従来の回転嵌合コネクタの場合と比較すると、接続端子を単一の種類に削減して、接続端子の種類の低減により、構成部品種類を低減させることができる。
上記(2)の構成によれば、第1端子収容部に被嵌装着した中継スリーブは、第2固定手段によって、第1コネクタハウジングに固定される。
そのため、中継スリーブを第2コネクタハウジングに対して相対回転させる接続操作時、第1コネクタハウジングは中継スリーブと一体状態になっていて、中継スリーブに対して第1コネクタハウジングが不用意に相対回転することがない。
従って、中継スリーブと第2コネクタハウジングとの相対回転操作は、中継スリーブと第2コネクタハウジングとを掴むことで正確に行うことができ、接続操作を容易にすることができる。
上記(3)の構成によれば、ハウジング移動機構において突起がカム溝の周溝部を移動するときには、第1解除手段により第1の周方向移動規制手段による連結が解除されて、中継スリーブが第1コネクタハウジングに対して相対回転可能になる。また、このとき、第2コネクタハウジングは、第2の周方向移動規制手段により、第1コネクタハウジングに対して相対回転不可に、第1コネクタハウジングに結合される。そのため、ハウジング移動機構において突起がカム溝の周溝部を移動するときには、中継スリーブのみが、一対のコネクタハウジングに対して相対回転可能である。
そして、ハウジング移動機構において突起がカム溝の周溝部の終端まで移動すると、ハウジング移動機構における突起がカム溝の終期誘導溝部を移動可能になり、ハウジング移動機構における突起がカム溝の終期誘導溝部に移動することで、中継スリーブと第2コネクタハウジングとが相対回転不可になる。従って、コネクタハウジング相互及び中継スリーブのいずれも、相対回転不可の結合状態となる。
更に、ハウジング移動機構において突起がカム溝の周溝部の終端まで移動するときには、スリーブ結合手段及び2つの嵌合方向移動規制手段によって、コネクタハウジング相互の嵌合方向への移動も規制される。
従って、ハウジング移動機構において突起がカム溝の周溝部の終端に到達して、それぞれのコネクタハウジングにおける接続端子相互が接続完了した状態では、コネクタハウジ
ング相互の相対回転及び嵌合方向への移動のそれぞれが規制されて、接続端子相互の接続状態を安定維持することができる。
上記(4)の構成によれば、第1固定手段は、第1コネクタハウジングの第1端子収容部の後端外周に突設された鍔部及び、該鍔部に形成された第1の切欠、中継スリーブの一端部に延設された第1のロック突起、中継スリーブの一端部に延設された第1弾性片、及び該第1弾性片に突設された第1挟持突起、前記鍔部に当接する中継スリーブの端面等で構成されており、第1コネクタハウジング又は中継スリーブとは別個となる部品を使用していないため、中継スリーブと第1コネクタハウジングとの間の相対回転及び嵌合方向への相対移動の規制を、部品の増加等を招くことなく実現することができる。
また、上記(4)の構成によれば、第2固定手段における第1解除手段は、ハウジング移動機構における突起が周溝部に進入開始するときに第1のロック突起の内側に進入するようにフード部の前端外周に形成されたロック解除用溝部により構成され、第2固定手段における第2の周方向移動規制手段は、第1コネクタハウジングの鍔部に形成された第2の切欠、フード部の先端に嵌合方向に延出して設けられた第2のロック突起から構成され、第2固定手段におけるスリーブ移動手段は、ロック解除用溝部に形成された傾斜面により構成される。即ち、第2固定手段の場合も、第1コネクタハウジング又は中継スリーブ又は第2コネクタハウジングとは別個となる部品を使用していないため、第1コネクタハウジングと第2コネクタハウジングとの間の相対回転及び嵌合方向への相対移動の規制を、部品の増加等を招くことなく実現することができる。
本発明による回転嵌合コネクタによれば、ハウジング移動機構によって第1コネクタハウジングと第2コネクタハウジングとの接続が完了したときに、第1固定手段がコネクタハウジング相互の相対回転及び嵌合方向への相対移動を規制する。
そのため、接続端子相互の接続状態を安定維持し、優れた接続信頼性を維持することができる。
また、本発明による回転嵌合コネクタによれば、一対のコネクタハウジングに収容する接続端子は、突き当て型端子で、雌雄の区別の無い同一構造のもので良いため、雌雄の接続端子を用いていた従来の回転嵌合コネクタの場合と比較すると、接続端子を単一の種類に削減して、接続端子の種類の低減により、構成部品種類を低減させることができる。
本発明に係る回転嵌合コネクタの一実施形態の分解斜視図である。 図1に示した突き当て型端子の拡大図である。 (a)は図1に示した第1コネクタハウジングの拡大斜視図、(b)は(a)におけるA部拡大図である。 図1に示した第1コネクタハウジングに突き当て型端子が収容された状態の斜視図である。 図4に示した第1コネクタハウジングの側面図である。 図4のD部の拡大図である。 図5のE部の拡大図である。 図1に示した第2コネクタハウジングの斜視図である。 図8に示した第2コネクタハウジングの側面図である。 図1に示した第2コネクタハウジングに突き当て型端子が収容された状態の斜視図である。 図10に示した第2コネクタハウジングの側面図である。 図10のF部の拡大図である。 図11のG部の拡大図である。 (a)は図1に示した中継スリーブの斜視図、(b)は(a)におけるB部拡大図、(c)は(a)におけるC部拡大図である。 図1に示した第1コネクタハウジングに中継スリーブが被嵌装着された部分組立体の斜視図である。 図15に示した部分組立体の正面図である。 図16のH−H縦断面図である。 図17のI部の拡大図である。 (a)は図15に示した部分組立体に第2コネクタハウジングの前端が嵌合し、カム溝の初期誘導溝部に突起が嵌合した状態の側面図、(b)は(a)の縦断面図である。 (a)は図19の状態から更に嵌合作業が進み、カム溝の螺旋状溝部を突起が移動している途中の状態の側面図、(b)は(a)の縦断面図である。 図20に示した状態から更に嵌合作業が進み、カム溝の周溝部の始端に突起が差し掛かった状態の側面図である。 図21に示した状態から更に嵌合作業が進み、カム溝の周溝部を突起が移動途中の状態の斜視図である。 図22に示した組立体における第1コネクタハウジングの後端面の正面図である。 図23におけるJ部の拡大図である。 (a)は図22に示した状態から更に嵌合作業が進み、カム溝の周溝部の終端に突起が到達した状態の側面図、(b)は(a)の縦断面図である。 (a)は図25に示した嵌合状態における第1コネクタハウジングの後端面図、(b)は(a)におけるK−K断面図である。 (a)は図25に示した嵌合状態から更に嵌合作業が進み、カム溝の終期誘導溝部の終端に突起が到達して、接続端子相互の接続が完了した状態の側面図、(b)は(a)の縦断面図である。 図27のL部の拡大図である。 従来の回転嵌合コネクタの分解斜視図である。
以下、本発明に係る回転嵌合コネクタの好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1〜図14は本発明に係る回転嵌合コネクタの一実施形態を示したもので、図1は一実施形態の回転嵌合コネクタの分解斜視図、図2は図1に示した突き当て型端子の拡大図、図3(a)は図1に示した第1コネクタハウジングの拡大斜視図、図3(b)は図3(a)におけるA部拡大図、図4は図1に示した第1コネクタハウジングに突き当て型端子が収容された状態の斜視図、図5は図4に示した第1コネクタハウジングの側面図、図6は図4のD部の拡大図、図7は図5のE部の拡大図である。
また、図8は図1に示した第2コネクタハウジングの斜視図、図9は図8に示した第2コネクタハウジングの側面図、図10は図1に示した第2コネクタハウジングに突き当て型端子が収容された状態の斜視図、図11は図10に示した第2コネクタハウジングの側面図、図12は図10のF部の拡大図,図13は図11のG部の拡大図、図14(a)は図1に示した中継スリーブの斜視図、図14(b)は図14(a)におけるB部拡大図、図14(c)は図14(a)におけるC部拡大図である。
この一実施形態の回転嵌合コネクタ1は、図1に示すように、第1コネクタハウジング
2と、この第1コネクタハウジング2と対をなす第2コネクタハウジング3と、これらの一対のコネクタハウジング2,3に収容される接続端子である突き当て型端子4と、略円筒状で第1コネクタハウジング2に被嵌装着される中継スリーブ5と、中継スリーブ5と第2コネクタハウジング3との間に備えられるハウジング移動機構7と、第1コネクタハウジング2に被嵌装着された中継スリーブ5を第1コネクタハウジング2に結合する第2固定手段8と、コネクタハウジング相互の接続が完了したときに第2コネクタハウジング3と第1コネクタハウジング2とを結合する第1固定手段9と、を備えている。
本実施形態の場合、突き当て型端子4は、図2に示すように、先端に突き当て面41が設けられている。また、突き当て型端子4は、後端側に、電線の被覆部を固定する被覆加締め片42と、電線の導体に圧着する圧着片43と、を備えている。突き当て面41は、相手の接続端子との当接により電気的接続を果たす部位である。
本実施形態の場合、突き当て型端子4の突き当て面41は、コネクタハウジング2,3の軸方向に変位可能なばね片44の表面である。突き当て面41は、機能的には、コネクタハウジング2,3の軸方向に変位可能に弾性支持されている面である。
第1コネクタハウジング2は、図3にも示すように、円柱状の第1端子収容部21に複数の端子収容孔22を備えている。複数の端子収容孔22は、突き当て型端子4を収容保持する孔で、第1端子収容部21の中心軸方向に貫通して設けられている。また、複数の端子収容孔22は、第1端子収容部21の中心軸(円柱の中心)の周囲に放射状に配置されている。また、本実施形態の第1コネクタハウジング2の場合、第1端子収容部21の後端に、半径方向外方に張り出す鍔部23を備えている。
第1コネクタハウジング2の各端子収容孔22は、図4〜図7に示すように、収容した突き当て型端子4を、突き当て面41が第1端子収容部21の前端面21aから所定距離L(図7参照)だけ突出する状態に保持している。
第2コネクタハウジング3は、図8及び図9に示すように、円柱状の第2端子収容部31と、第1端子収容部21の外周に嵌合可能に第2端子収容部31の前端外周から前方に向かって突設された筒状のフード部32と、を備えている。第2端子収容部31には、第1端子収容部21の場合と同様に、突き当て型端子4を収容するための端子収容孔22が、第2端子収容部31の中心軸の周囲に放射状に配列されている。
第2コネクタハウジング3の各端子収容孔22も、図10〜図13に示すように、収容した突き当て型端子4を、突き当て面41が第2端子収容部31の前端面31aから所定距離L(図13参照)だけ突出する状態に保持している。
中継スリーブ5は、図14〜図18に示すように、第1端子収容部21の外周に被嵌装着されて前記第1コネクタハウジングの外周面との間に前記フード部32が嵌入可能な円筒状隙間11(図17参照)を画成する。
ハウジング移動機構7は、図1に示すように、中継スリーブ5の内周面に形成された突起71と、該突起71が移動可能にフード部32の外周面に形成されたカム溝72とを備える。このハウジング移動機構7は、図17に示した円筒状隙間11にフード部32の前端を嵌合させた状態で、中継スリーブ5とフード部32とを相対回転させると、カム溝72と突起71との係合により相対回転をコネクタハウジング相互の嵌合方向(図1に示す矢印X2方向)への移動に変換して、第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3との接続又は離脱を行う。
カム溝72は、溝の始端開口部72aからコネクタハウジング相互の嵌合方向(図1の矢印X2方向)に沿って延設された初期誘導溝部72bと、該初期誘導溝部72bの終端から螺旋状に延設されて中継スリーブ5と第2端子収容部31との相対回転をハウジング相互の嵌合方向への相対移動に変換する螺旋状溝部72cと、螺旋状溝部72cの終端から第2端子収容部31の周方向(図1の矢印Y2方向)に沿って延設された周溝部72dと、該周溝部72dの終端から嵌合軸方向に沿って第2コネクタハウジング3の後端側に向かって延設された終期誘導溝部72eと、を備えている。
中継スリーブ5は、予め、第1コネクタハウジング2の第1端子収容部21に、該第1端子収容部21の前端面21a側から被嵌装着されて、図15〜図17に示す部分組立体U1に組み上げられる。
第2固定手段8は、中継スリーブ5を前記第1端子収容部21に被嵌装着した際に、図15及び図16に示すように、第1端子収容部21の後端側に位置する中継スリーブ5の一端部5aと第1端子収容部21の後端21bとを結合させて、中継スリーブ5と第1コネクタハウジング2との間の相対回転及び嵌合方向への相対移動を規制する。
第2固定手段8は、具体的には、第1の周方向移動規制手段81と、第1の嵌合方向移動規制手段82と、を備えている。
第1の周方向移動規制手段81は、中継スリーブ5が第1端子収容部21の外周に被嵌装着されたときに、中継スリーブ5の一端部5aと第1コネクタハウジング2とを相対回転不可に結合する手段である。
この第1の周方向移動規制手段81は、図15及び図16に示すように、第1端子収容部21の後端21b外周に突設された鍔部811に形成された第1の切欠812と、中継スリーブ5の一端部5aからハウジング相互の嵌合方向に沿って延出して設けられた第1のロック突起813とを備える。
第1のロック突起813は、図14(b)に示すように、中継スリーブ5の一端部5aからハウジング相互の嵌合方向に沿って延出した板ばね状の弾性片部813aと、該弾性片部813aから内径側に膨出した突起部813bとを備えている。
第1のロック突起813は、一端部5aの対向する2位置に装備されている。また、第1の切欠812も、鍔部811の外周の対向する2位置に装備されている。
第1のロック突起813は、図15及び図16に示すように、中継スリーブ5が第1端子収容部21に被嵌装着されたときに、突起部813bが第1の切欠812を挿通する。
以上に説明した第1の周方向移動規制手段81は、第1の切欠812と第1のロック突起813との係合により、中継スリーブ5の一端部5aと第1コネクタハウジング2とを相対回転不可に結合する。
第1の嵌合方向移動規制手段82は、中継スリーブ5が第1端子収容部21の外周に被嵌装着されたときに、中継スリーブ5の一端部5aと第1コネクタハウジング2とを嵌合方向に相対移動不可に結合する。
第1の嵌合方向移動規制手段82は、具体的には、図14(c)に示すように、中継スリーブ5の一端部5aに設けられた第1弾性片821と、中継スリーブ5が第1端子収容部21に被嵌装着されたときに鍔部811の中継スリーブ5側の面に当接するスリーブ端
面822と、第1弾性片821に突設された第1挟持突起823と、を備える。
第1弾性片821は、図1及び図14に示すように、中継スリーブ5の一端部5aからハウジング相互の嵌合方向(図14(a)の矢印X3方向)に沿って延出して設けられている。そして、この第1弾性片821は、中継スリーブ5が第1端子収容部21に被嵌装着されたときに、図17及び図18に示すように、鍔部811の外側を通過する。
第1挟持突起823は、図17及び図18に示すように、第1弾性片821から径方向内側に突出するように、第1弾性片821上に突設されている。この第1挟持突起823は、図15に示すように、スリーブ端面822と第1挟持突起823とで鍔部811の周縁部を挟持することで、中継スリーブ5の一端部5aと第1コネクタハウジング2とを嵌合方向に相対移動不可に結合する。
第1固定手段9は、ハウジング移動機構7によって第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3との接続が完了したときに、コネクタハウジング相互の相対回転及び嵌合方向への相対移動を規制する手段である。
本実施形態の第1固定手段9は、第1解除手段91と、第2の周方向移動規制手段92と、スリーブ移動手段93と、スリーブ結合手段94と、第2の嵌合方向移動規制手段95と、を備える。
第1解除手段91は、中継スリーブ5とフード部32との回転操作によって後述の図21に示すように突起71が周溝部72dに進入開始するとき、第1の周方向移動規制手段81による連結を解除して、中継スリーブ5を第1コネクタハウジング2に対して相対回転可能にする。
第1解除手段91は、具体的には、図8及び図9に示すように、フード部32の前端外周に形成されたロック解除用溝部911を備える。このロック解除用溝部911は、ハウジング移動機構7における突起71が周溝部72dに進入開始するときに、図26(b)に示すように第1のロック突起813の内側に進入して、該第1のロック突起813を径方向外側に撓ませることで、第1のロック突起813と第1の切欠812との係合を外し、第1の周方向移動規制手段81による連結を解除する。
第2の周方向移動規制手段92は、中継スリーブ5とフード部32との回転操作によって突起71が周溝部72dに進入開始するとき(即ち、第1解除手段91が第1の周方向移動規制手段81による連結を解除するとき)、第1端子収容部21の後端21b側に位置するフード部32の前端部と第1コネクタハウジング2とを相対回転不可に結合する。
第2の周方向移動規制手段92は、具体的には、図8及び図9に示す第2のロック突起921を備える。この第2のロック突起921は、図8及び図9に示すように、フード部32の先端に嵌合方向に延出して設けられている。この第2のロック突起921は、ハウジング移動機構7における突起71が周溝部72dに進入開始するときに、鍔部811に形成された第2の切欠922(図1参照)を挿通して、第2の切欠922との係合によって回転移動が規制される。
即ち、第2の周方向移動規制手段92は、第2の切欠922と第2のロック突起921との係合により、コネクタハウジング相互を相対回転不可に結合する。
スリーブ移動手段93(図9参照)は、突起71が図25に示すように周溝部72dの終端に到達するときに、第1の嵌合方向移動規制手段82(図17参照)による連結を解
除する。スリーブ移動手段93は、ロック解除用溝部911に形成した傾斜面931(図8及び図9参照)と第1のロック突起813との当接によって、中継スリーブ5を嵌合方向に移動可能にする。
第1のロック突起813が傾斜面931に乗り上がることで、中継スリーブ5は嵌合方向に移動可能となる。そして、この状態でフード部32を中継スリーブ5内に押し込み、ハウジング移動機構7における突起71を終期誘導溝部72eに移動させ、中継スリーブ5を第2コネクタハウジング3の後端側に移動させる。
スリーブ結合手段94は、図27に示すように、ハウジング移動機構7の突起71が終期誘導溝部72eの終端に到達したときに、中継スリーブ5とフード部32とを結合して、中継スリーブ5と第2コネクタハウジング3との間の相対回転及び嵌合方向への相対移動を規制する。
スリーブ結合手段94は、具体的には、図9に示すように、第1収容溝941と、第2収容溝942とを備えている。
第1収容溝941は、フード部32の前端側外周面に形成された窪みで、ハウジング移動機構7の突起71が終期誘導溝部72eの終端に到達したときに、図28に示すように、鍔部811の外周を乗り越えた中継スリーブ5の第1挟持突起823を収容することで、第1挟持突起823と係合状態になる。
また、第2収容溝942は、ハウジング移動機構7の突起71が終期誘導溝部72eの終端に到達したときに、図28に示すように、第1のロック突起813の突起部813bを収容して、第1のロック突起813と係合状態になる。
以上のスリーブ結合手段94は、第1収容溝941と第1挟持突起823との係合、及び第2収容溝942と突起部813bとの係合によって、中継スリーブ5と第2コネクタハウジング3との間の相対回転及び嵌合方向への相対移動を規制する。
第2の嵌合方向移動規制手段95は、ハウジング移動機構7の突起71が終期誘導溝部72eの終端に到達したときに、第1端子収容部21の後端21b側に位置する中継スリーブ5の一端部5aと第1コネクタハウジング2とを嵌合方向に相対移動不可に結合する。この第2の嵌合方向移動規制手段95は、具体的には、図27及び図28に示すように、第1の嵌合方向移動規制手段82における第1弾性片821の延長部位951に突起952を設けた構成である。
第2の嵌合方向移動規制手段95は、図28に示すように、突起952と鍔部811との係合によって、中継スリーブ5と第1コネクタハウジング2とを嵌合方向に相対移動不可に結合する。
次に、以上に説明した回転嵌合コネクタ1の第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3とを接続する際の操作について、図15及び図19〜図28に基づいて説明する。
第1コネクタハウジング2は、図15に示したように、予め中継スリーブ5を被嵌装着して、第1コネクタハウジング2と中継スリーブ5が合体した部分組立体U1に組み上げておく。
部分組立体U1の状態では、中継スリーブ5と第1コネクタハウジング2との間の相対
回転及び嵌合方向への相対移動は、第2固定手段8により規制されている。
次いで、図19に示すように、カム溝72の初期誘導溝部72bに突起71が進入するように、フード部32の前端部を中継スリーブ5に嵌合させる。
次いで、図20(a)に矢印X4で示すように、第2コネクタハウジング3に対して中継スリーブ5を相対回転させる。すると、中継スリーブ5に装備された突起71が、カム溝72の螺旋状溝部72cを移動し、それに伴い、第2コネクタハウジング3が第1コネクタハウジング2側に相対移動して、図20(b)に示すように、各コネクタハウジング間の離間距離が縮まって行く。
次いで、図21に示すように、中継スリーブ5の回転操作によって、突起71がカム溝72の周溝部72dに進入開始したときには、図22及び図23に示すように、鍔部811に設けた第2の切欠922に中継スリーブ5の第2のロック突起921が挿通し、第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3とが相対回転不可に結合される。また、同時期に、中継スリーブ5の第1のロック突起813がロック解除用溝部911に収容される。ロック解除用溝部911に収容された第1のロック突起813は、ロック解除用溝部911の傾斜面931により、第1の切欠812との係合が外れる方向に撓ませられ、中継スリーブ5に対する回転規制が解除される。従って、突起71がカム溝72の周溝部72dを移動するときは、第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3とが相対回転不可に結合されていて、中継スリーブ5のみが、コネクタハウジング2,3に対して回転可能になる。
そして、更に、図21の状態から、中継スリーブ5が相対回転させられて、図25に示すように、突起71が周溝部72dの終端に到達すると、図26に示すように、ロック解除用溝部911によって第1のロック突起813が係合解除方向に撓み変形して、中継スリーブ5が嵌合方向に移動可能になる。
そして、中継スリーブ5の嵌合方向への移動によって、図27及び図28に示すように、突起71が終期誘導溝部72eの終端に到達する。このとき、スリーブ結合手段94を構成する第1収容溝941及び第2収容溝942に、第1挟持突起823及び突起部813bがそれぞれ収容され、中継スリーブ5が第2コネクタハウジング3に結合された状態になる。また、このとき、図28に示すように、第2の嵌合方向移動規制手段95を構成する突起952が、鍔部811に係合して、中継スリーブ5の嵌合方向への移動が規制される。
以上に説明した一実施形態の回転嵌合コネクタ1では、ハウジング移動機構7によって第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3との接続が完了したときに、第1固定手段9がコネクタハウジング相互の相対回転及び嵌合方向への相対移動を規制する。
そのため、接続端子相互の接続状態を安定維持し、優れた接続信頼性を維持することができる。
また、一実施形態の回転嵌合コネクタ1では、一対のコネクタハウジングに収容する接続端子は、突き当て型端子で、雌雄の区別の無い同一構造のもので良いため、雌雄の接続端子を用いていた従来の回転嵌合コネクタの場合と比較すると、接続端子を単一の種類に削減して、接続端子の種類の低減により、構成部品種類を低減させることができる。
また、一実施形態の回転嵌合コネクタ1では、第1端子収容部21に被嵌装着した中継スリーブ5は、第2固定手段8によって、第1コネクタハウジング2に固定される。
そのため、中継スリーブ5を第2コネクタハウジング3に対して相対回転させる接続操作時、第1コネクタハウジング2は中継スリーブ5と一体状態になっていて、中継スリーブ5に対して第1コネクタハウジング2が不用意に相対回転することがない。
従って、中継スリーブ5と第2コネクタハウジング3との相対回転操作は、中継スリーブ5と第2コネクタハウジング3とを掴むことで正確に行うことができ、接続操作を容易にすることができる。
また、一実施形態の回転嵌合コネクタ1では、ハウジング移動機構7において突起71がカム溝72の周溝部72dを移動するときには、第1解除手段91により第1の周方向移動規制手段81による連結が解除されて、中継スリーブ5が第1コネクタハウジング2に対して相対回転可能になる。また、このとき、第2コネクタハウジング3は、第2の周方向移動規制手段92により、第1コネクタハウジング2に対して相対回転不可に、第1コネクタハウジング2に結合される。そのため、ハウジング移動機構7において突起71がカム溝72の周溝部72dを移動するときには、中継スリーブ5のみが、一対のコネクタハウジングに対して相対回転可能である。
そして、ハウジング移動機構7において突起71がカム溝72の周溝部72dの終端まで移動すると、ハウジング移動機構7における突起71がカム溝72の終期誘導溝部72eを移動可能になり、ハウジング移動機構7における突起71がカム溝72の終期誘導溝部72eに移動することで、中継スリーブ5と第2コネクタハウジング3とが相対回転不可になる。従って、コネクタハウジング相互及び中継スリーブ5のいずれも、相対回転不可の結合状態となる。
更に、ハウジング移動機構7において突起71がカム溝72の周溝部72dの終端まで移動するときには、スリーブ結合手段94及び2つの嵌合方向移動規制手段によって、コネクタハウジング相互の嵌合方向への移動も規制される。
従って、ハウジング移動機構7において突起71がカム溝72の周溝部72dの終端に到達して、それぞれのコネクタハウジングにおける接続端子相互が接続完了した状態では、コネクタハウジング相互の相対回転及び嵌合方向への移動のそれぞれが規制されて、接続端子相互の接続状態を安定維持することができる。
また一実施形態の回転嵌合コネクタ1では、第1固定手段9は、第1コネクタハウジング2の第1端子収容部21の後端21b外周に突設された鍔部811及び、該鍔部811に形成された第1の切欠812、中継スリーブ5の一端部5aに延設された第1のロック突起813、中継スリーブ5の一端部5aに延設された第1弾性片821、及び該第1弾性片821に突設された第1挟持突起823、前記鍔部811に当接する中継スリーブ5の端面等で構成されており、第1コネクタハウジング2又は中継スリーブ5とは別個となる部品を使用していないため、中継スリーブ5と第1コネクタハウジング2との間の相対回転及び嵌合方向への相対移動の規制を、部品の増加等を招くことなく実現することができる。
また、一実施形態の回転嵌合コネクタ1では、第2固定手段8における第1解除手段91は、ハウジング移動機構7における突起71が周溝部72dに進入開始するときに第1のロック突起813の内側に進入するようにフード部32の前端外周に形成されたロック解除用溝部911により構成され、第2固定手段8における第2の周方向移動規制手段92は、第1コネクタハウジング2の鍔部811に形成された第2の切欠922、フード部32の先端に嵌合方向に延出して設けられた第2のロック突起921から構成され、第2
固定手段8におけるスリーブ移動手段93は、ロック解除用溝部911に形成された傾斜面により構成される。即ち、第2固定手段8の場合も、第1コネクタハウジング2又は中継スリーブ5又は第2コネクタハウジング3とは別個となる部品を使用していないため、第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3との間の相対回転及び嵌合方向への相対移動の規制を、部品の増加等を招くことなく実現することができる。
なお、本発明の回転嵌合コネクタ1は、前述した各実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形、改良等が可能である。
例えば、ハウジング移動機構7を構成する突起71及びカム溝72の装備位置は、上記実施形態に限らない。突起71をフード部32の外周面に設け、カム溝72を中継スリーブ5の内周面に設けるようにしても良い。
また、上記実施形態では、各コネクタハウジング2,3における端子収容孔の配置は中心軸に対して放射状の配置にしたが、端子収容孔を通常の行列状の配列にすることも可能である。
その他、前述した各実施形態において例示した各構成部品の材質、形状、寸法、形態、数量、配置箇所等は、本発明の目的を達成できるものであれば、任意であり、前述した各実施形態に限定されない。
1 回転嵌合コネクタ
2 第1コネクタハウジング
3 第2コネクタハウジング
4 突き当て型端子
5 中継スリーブ
7 ハウジング移動機構
8 第2固定手段
9 第1固定手段
41 突き当て面

Claims (4)

  1. 先端に相手コネクタハウジングの接続端子との当接により電気的接続を果たす突き当て面が設けられた接続端子としての突き当て型端子と、
    前端面から前記突き当て面が突出するように前記突き当て型端子を収容する円柱状の第1端子収容部を備えた第1コネクタハウジングと、
    前端面から前記突き当て面が突出するように前記突き当て型端子を収容する円柱状の第2端子収容部と、前記第1端子収容部の外周に嵌合可能に前記第2端子収容部の先端外周に突設された筒状のフード部と、を有した第2コネクタハウジングと、
    前記第1端子収容部の外周に被嵌装着されて前記第1コネクタハウジングの外周面との間に前記フード部が嵌入可能な円筒状隙間を画成する略筒状の中継スリーブと、
    前記中継スリーブの内周面及び前記フード部の外周面のいずれか一方に形成された突起と、該突起が移動可能に他方に形成されたカム溝とを備え、前記円筒状隙間に前記フード部の前端を嵌合させた状態で前記中継スリーブと前記フード部とを相対回転させると、前記カム溝と前記突起との係合により前記相対回転をコネクタハウジング相互の嵌合方向への移動に変換して、第1コネクタハウジングと第2コネクタハウジングとの接続又は離脱が可能なハウジング移動機構と、
    前記ハウジング移動機構によって第1コネクタハウジングと第2コネクタハウジングとの接続が完了したときに、前記コネクタハウジング相互の相対回転及び嵌合方向への相対移動を規制する第1固定手段と、
    を備えたことを特徴とする回転嵌合コネクタ。
  2. 前記中継スリーブを前記第1端子収容部に被嵌装着した際に、前記第1端子収容部の後端側に位置する前記中継スリーブの一端部と前記第1端子収容部の後端とを結合させて、前記中継スリーブと前記第1コネクタハウジングとの間の相対回転及び嵌合方向への相対移動を規制する第2固定手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の回転嵌合コネクタ。
  3. 前記第2固定手段は、前記中継スリーブが前記第1端子収容部の外周に被嵌装着されたときに前記第1端子収容部の後端側に位置する前記中継スリーブの一端部と前記第1コネクタハウジングとを相対回転不可に結合する第1の周方向移動規制手段と、前記中継スリーブが前記第1端子収容部の外周に被嵌装着されたときに前記第1端子収容部の後端側に位置する前記中継スリーブの一端部と前記第1コネクタハウジングとを嵌合方向に相対移動不可に結合する第1の嵌合方向移動規制手段と、を備え、
    前記カム溝は、溝の始端開口部からコネクタハウジング相互の嵌合方向に沿って延設された初期誘導溝部と、該初期誘導溝部の終端から螺旋状に延設されて前記中継スリーブと前記第2端子収容部との相対回転をハウジング相互の嵌合方向への相対移動に変換する螺旋状溝部と、前記螺旋状溝部の終端から前記第2端子収容部の周方向に沿って延設された周溝部と、該周溝部の終端から嵌合軸方向に沿って前記第2コネクタハウジングの後端側に向かって延設された終期誘導溝部と、を備え、
    前記第1固定手段は、前記中継スリーブと前記フード部との回転操作によって前記突起が前記周溝部に進入開始するとき前記第1の周方向移動規制手段による連結を解除して前記中継スリーブを前記第1コネクタハウジングに対して相対回転可能にする第1解除手段と、前記中継スリーブと前記フード部との回転操作によって前記突起が前記周溝部に進入開始するとき前記第1端子収容部の後端側に位置する前記フード部の前端部と前記第1コネクタハウジングとを相対回転不可に結合する第2の周方向移動規制手段と、前記突起が前記周溝部の終端に到達するときに前記第1の嵌合方向移動規制手段による連結を解除すると共に前記突起が前記終期誘導溝部に移動するように前記中継スリーブを第2コネクタハウジングの後端側に移動可能にするスリーブ移動手段と、前記突起が前記終期誘導溝部の終端に到達したときに前記中継スリーブと前記フード部とを結合して前記中継スリーブ
    と前記第2コネクタハウジングとの間の相対回転及び嵌合方向への相対移動を規制するスリーブ結合手段と、前記突起が前記終期誘導溝部の終端に到達したときに前記第1端子収容部の後端側に位置する前記中継スリーブの一端部と前記第1コネクタハウジングとを嵌合方向に相対移動不可に結合する第2の嵌合方向移動規制手段と、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の回転嵌合コネクタ。
  4. 前記第1の周方向移動規制手段は、前記第1端子収容部の後端外周に突設された鍔部に形成された第1の切欠と、前記中継スリーブの一端部からハウジング相互の嵌合方向に沿って延出して設けられて前記中継スリーブが前記第1端子収容部に被嵌装着されたときに前記第1の切欠を挿通する第1のロック突起とを備えて、前記第1の切欠と前記第1のロック突起との係合により前記中継スリーブの一端部と前記第1コネクタハウジングとを相対回転不可に結合し、
    前記第1の嵌合方向移動規制手段は、前記中継スリーブの一端部からハウジング相互の嵌合方向に沿って延出して設けられて前記中継スリーブが前記第1端子収容部に被嵌装着されたときに前記鍔部の外側を通過する第1弾性片と、前記中継スリーブが前記第1端子収容部に被嵌装着されたときに前記鍔部の前記中継スリーブ側の面に当接するスリーブ端面と、前記第1弾性片から径方向内側に突設されて前記スリーブ端面との間に前記鍔部を挟む第1挟持突起とを備え、前記スリーブ端面と前記第1挟持突起とで前記鍔部の周縁部を挟持することで前記中継スリーブの一端部と前記第1コネクタハウジングとを嵌合方向に相対移動不可に結合し、
    前記第1解除手段は、前記フード部の前端外周に形成されたロック解除用溝部を備え、前記ハウジング移動機構における前記突起が前記周溝部に進入開始するときに前記ロック解除用溝部が前記第1のロック突起の内側に進入して該第1のロック突起を径方向外側に撓ませることで前記第1の周方向移動規制手段による連結を解除し、
    前記第2の周方向移動規制手段は、前記フード部の先端に嵌合方向に延出して設けられて前記ハウジング移動機構における突起が前記周溝部に進入開始するときに前記鍔部に形成された第2の切欠を挿通する第2のロック突起を備え、前記第2の切欠と前記第2のロック突起との係合によりコネクタハウジング相互を相対回転不可に結合し、
    前記スリーブ移動手段は、前記第1のロック突起に当接するように前記ロック解除用溝部に形成された傾斜面を備え、該傾斜面によって、前記第1のロック突起による連結を解除させて前記中継スリーブを嵌合方向に移動可能にする、
    ことを特徴とする請求項3に記載の回転嵌合コネクタ。
JP2010198880A 2010-09-06 2010-09-06 回転嵌合コネクタ Pending JP2012059399A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010198880A JP2012059399A (ja) 2010-09-06 2010-09-06 回転嵌合コネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010198880A JP2012059399A (ja) 2010-09-06 2010-09-06 回転嵌合コネクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012059399A true JP2012059399A (ja) 2012-03-22

Family

ID=46056300

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010198880A Pending JP2012059399A (ja) 2010-09-06 2010-09-06 回転嵌合コネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012059399A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4148345B2 (ja) 直角型同軸電気コネクタ
JP6506851B2 (ja) ロック装置を備えたプラグコネクタ
JP2525502B2 (ja) 電気コネクタ
EP1630905B1 (en) Multiphase connector
US8057245B2 (en) Lever-type connector
JP5449033B2 (ja) コネクタ
EP2866309B1 (en) Connector structure
US20090029584A1 (en) Electrical Connector and Connector Assembly
JP2008530754A (ja) スナップロック接続端子
US20080268692A1 (en) Electric socket
JP2015011962A (ja) 回転式コネクタ
JP2012522347A (ja) 同軸コネクタおよびその組立方法
JP6875599B2 (ja) 係止要素を備えた電気コネクタ部品
JP7220181B2 (ja) ロック機構を有するプラグイン・コネクタ
JPH07106018A (ja) レバー式コネクタ
JP4806078B2 (ja) 工具を使わずに着脱可能なノッチ付絶縁体を有するプラグ式コネクター
WO2015053295A1 (ja) メス端子
US4907981A (en) Quick-release electrical connector coupling device
JP4963285B2 (ja) レバー嵌合式コネクタ
TWI574462B (zh) 共軸閂鎖之連接器裝置
JP2014199811A (ja) ポジティブロックコネクタ連結器
JP2012059399A (ja) 回転嵌合コネクタ
JP6900927B2 (ja) コネクタ
JP2012059400A (ja) 回転嵌合コネクタ
WO2011158910A1 (ja) レバー嵌合式コネクタ