〔実施の形態1〕
本発明の一実施の形態について図1〜図9に基づいて説明すれば、以下のとおりである。本実施の形態に係る電子書籍表示端末1は、電子書籍を表示するときに広告も表示するものであり、電子書籍表示端末1が外部の広告サーバ4と通信可能な状態であるオンラインのときだけでなく、広告サーバ4との通信が不可能な状態であるオフラインのときでも、適切な広告の表示や広告の変更を行うことができるものである。
また、電子書籍表示端末1は、タッチ操作が可能な表示部12を備え、表示されているアイコンやウィジェットにタッチすることにより、操作を行うことができるものである。
(電子書籍表示端末の構成)
まず、図1を用いて、本実施の形態に係る電子書籍表示端末(端末装置)1の要部構成を説明する。図1は、電子書籍表示端末1の要部構成を示すブロック図である。図1に示すように、電子書籍表示端末1は、制御部10、操作受付部11、および表示部12を含む構成である。なお、電子書籍表示端末1は、電子書籍を表示することができる端末であるが、電子書籍に関する機能は、公知の技術を用いて行うことができるので、ここでは、その説明は省略する。
制御部10は、電子書籍表示端末1において、広告表示を行う機能等を制御するものであり、ダウンロード管理部21、広告取得部(広告データ取得手段、時刻情報取得手段)22、広告管理部(自装置状態情報管理手段)23、書籍アプリケーション部24、端末情報取得部25、書籍データベース31、および広告データベース(広告データ記憶部)32を含む構成である。
ダウンロード管理部21は、電子書籍表示端末1における各種データのダウンロードを管理するものである。例えば、ダウンロード管理部21は、書籍サーバ2に対して、更新情報の確認を行ったり、書籍サーバ2から書籍データをダウンロードしたり、広告取得部22に対して、広告サーバ4から広告データを取得するように指示を行ったりする。
広告取得部22は、ダウンロード管理部21からの指示に基づいて、広告サーバ4から広告データのメタデータを取得して、広告管理部23へ送信する。また、広告取得部22は、広告管理部23の指示の基づいて広告データを取得し、広告管理部23へ送信する。
広告管理部23は、広告取得部22から取得した広告データや広告データのメタデータを広告データベース32に記憶するとともに、広告データのメタデータや、端末情報取得部25から取得した端末情報を用いて、広告データを取得するか否かを判定する。そして、取得すると判定した広告データを取得するように広告取得部22へ指示する。
書籍アプリケーション部24は、表示部12に、電子書籍の表示等を行うアプリケーションである。書籍アプリケーション部24には、広告提示部(広告提示手段)26が含まれており、電子書籍の表示とともに、広告を表示させることができる。広告提示部26は、広告管理部23に対して広告データの送信を要求し、受信した広告データを、書籍と対応させて、表示部12に表示する。
端末情報取得部25は、端末情報(自装置状態情報)を取得して広告管理部23へ送信する。ここで、端末情報とは、表示部12の画面サイズ、画素数や、現時点の日時、曜日、電子書籍表示端末1の位置、電子書籍表示端末1のユーザの性別、年代等の情報である。
書籍データベース31は、電子書籍の書籍データを格納しているデータベースである。書籍データの内容について、図2を用いて説明する。図2は、書籍データの内容を示す図である。図2に示すように、書籍データ201には、データ本体202、書籍ID203、おすすめ書籍フラグ204、購入済みフラグ205、表紙サムネイル画像206、および書誌情報207が含まれている。そして、おすすめ書籍フラグ204、購入済みフラグ205、表紙サムネイル画像206、および書誌情報207が、書籍データ201のメタデータ210となっている。
データ本体202は、電子書籍の書籍データの本体であり、XMDF(Mobile Document Format)、PDF(Portable Document Format)、静止画、動画、HTML(Hyper Text Markup Language、登録商標)、テキスト、FLASH(登録商標)等のコンテンツにより構成されている。
書籍ID203は、書籍データ201を一意に識別するための値であり、文字列で構成されている。
おすすめ書籍フラグ204は、おすすめ書籍か否かを示すものであり、真偽値(すなわち、「1」であれば真、「0」であれば偽)によって構成されている。そして、値が「1」であれば、当該書籍がおすすめ書籍であることを示す。
購入済みフラグ205は、購入済みか否かを示すものであり、真偽値によって構成されている。そして、値が「1」であれば、当該書籍が購入済みであることを示す。
表紙サムネイル画像206は、書籍の表紙の画像を示すものであり、静止画で構成されている。
書誌情報207は、書籍のタイトル、著者、出版社、発売日、販売価格等を示すものである。
広告データベース32は、広告データを格納しているデータベースである。広告データの内容について、図3を用いて説明する。図3は、広告データの内容を示す図である。図3に示すように、広告データ301には、データ本体302、広告ID303、広告種別304、広告提示条件305、および提示済み回数306が含まれている。そして、広告種別304、広告提示条件305、および提示済み回数306が、広告データ301のメタデータ310となっている。
データ本体302は、広告データ301の本体であり、XMDF(登録商標)、PDF、静止画、動画、HTML、テキスト、FLASH(登録商標)等のコンテンツにより構成されている。
広告ID303は、広告データ301を一意に識別するための値であり、文字列で構成されている。
広告種別304は、表示する広告の種別を指定するための情報であり、当該広告が、帯広告(未購入)/帯広告(購入済)、簡易広告/詳細広告、しおり広告などのいずれであるかを示すものである。
広告提示条件305は、広告を提示するときの条件を示すものである。提示条件としては、最大提示回数、有効日時、提示曜日、提示時間帯、提示書籍内位置範囲、最低対象年齢、優先順位等が挙げられる。
最大提示回数とは、ここに示された回数を超えたら当該広告を提示しないというものである。有効日時とは、広告を提示する日時の範囲(開始〜終了)を示すものである。提示曜日とは、広告を提示する曜日を示すものである。なお、複数の曜日を指定することもできる。提示時間帯とは、広告を提示する時間の範囲(開始〜終了)を示すものである。提示書籍内位置範囲とは、ここに示された範囲内のページを表示している時に広告を提示(開始〜終了)するというものである。最低対象年齢とは、ここに示された年齢以上のユーザに対して提示を行うというものである。優先順位とは、他の条件を満たすものが複数あった場合、ここに示された値が高い方を優先して提示するというものである。なお、優先順位に値が示されていない場合は、優先度が最も低いものとして扱う。
提示済み回数306は、提示された回数を記録するものであり、自然数で記録されている。
また、広告管理部23は、広告提示部26から広告データを要求されると、この広告提示条件305を用いて、広告提示部26に送信する広告データを選択する。
操作受付部11は、電子書籍表示端末1に対する操作を受け付け、その内容を制御部10へ送信するものである。操作受付部11は、例えば、操作キー等で構成されていてもよいし、タッチパネルで構成され表示部12と一体となっているものであってもよい。
表示部12は、書籍の内容や広告を表示するものであり、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、プラズマディスプレイ等によって実現されている。
(広告の入稿)
次に、広告主端末3から広告サーバ4に広告が入稿される処理の流れについて、図4を用いて説明する。図4は、広告主端末3から広告が入稿される処理の流れを示すシーケンス図である。
まず、広告主端末3はPC(Personal Computer)等の情報端末であり、広告主(本実施の形態では出版社とする)が広告主端末3のWebブラウザ等を使用して書籍サーバ2のWebサイトへのアクセスすることを受け付け、書籍コンテンツ(書籍データ201)を書籍サーバ2にアップロードする(S401)。書籍コンテンツは広告主が図示しないシステムを用いて書籍を電子データとして予め作成しており、広告主端末3に保存されているものとする。書籍サーバ2は、自装置内の記憶部に書籍コンテンツを保存し、記憶部内に保存されているすべての書籍コンテンツを一意に識別できる書籍ID203を割り当てて、書籍コンテンツと対応付けて保存する(S402)。なお、広告主端末3は、書籍のメタデータ210(表紙サムネイル画像206、書誌情報207(タイトル、著者、出版社、発売日、販売価格等))も、書籍コンテンツに含めて送信している(S401)。
また、書籍サーバ2は、1台に限られず、複数台のサーバが組み合わせられたものであってもよい。例えば、Webサーバと書籍ID203とを管理するサーバと、書籍コンテンツを保存するサーバとが分離していてもよい。この場合、これら2つのサーバが連動して書籍サーバ2の機能を果たすが、これは周知技術で実現可能である。
次に、書籍サーバ2は、書籍コンテンツの登録が成功した旨、および書籍ID203を広告主端末3に通知する(S403)。
次に、広告主端末3は、広告主が広告主端末3のWebブラウザ等を使用して広告サーバ4のWebサイトにアクセスすることを受け付け、広告サーバ4に対し広告枠の作成を要求する(S404)。広告サーバ4は、広告枠を作成するとともに、広告枠を一意に識別できる広告枠ID(広告提示領域識別情報)を割り当てる(S405)。そして、広告サーバ4は、作成が成功した旨、および広告枠IDを広告主端末3に通知する(S406)。
次に、広告主端末3は、広告主が広告主端末3のWebブラウザ等を使用して広告サーバ4のWebサイトにアクセスすることを受け付け、広告枠に対する設定を行う(S407)。ここで、広告枠に対する設定とは、広告枠IDと書籍ID203とを対応付けることをいう。広告主端末3は、広告主によって入力された広告枠IDと書籍ID203とを広告サーバ4に送信し、広告サーバ4は、受信した広告枠IDと書籍ID203とを対応付けて記憶する。
最後に、広告主端末3は、広告主が広告主端末3のWebブラウザ等を使用して広告サーバ4のWebサイトにアクセスすることを受け付け、広告データ301を広告サーバ4にアップロードする(S408)。なお、広告データ301は、静止画、動画、HTML、FLASH(登録商標)等のコンテンツであり、広告主が図示しないシステムを用いて広告を電子データとして予め作成しており、広告主端末3に保存されているものとする。広告主端末3は、広告データ301をアップロードするときに、当該広告をどの広告枠で表示させたいかの指定を広告サーバ4に通知する(広告主が広告主端末3を操作して指定する)。そして、広告サーバ4は、広告データ301と広告枠IDとを対応付けて記憶する。これにより、書籍ID203と広告枠IDとが既に対応付けられているので、書籍ID203と広告データ301とを対応付けることができる。また、広告枠で表示可能な広告データをアップロードしているので、広告枠IDと対応付けられて広告データ301は、当該広告枠IDが示す広告枠で表示可能なものである。
なお、1つの広告枠IDに複数の広告データ301を対応付けてもよい。この場合、ある書籍を表示している時に提示される広告は、複数登録されている広告データ301の中からいずれかが選択されて表示される。また、1つの広告データ301に複数の広告枠IDを対応付けてもよい。この場合、複数の書籍において同じ広告が表示されることになる。広告主端末3は、広告主が必要とする広告の入稿を繰り返し受け付け、受け付けた複数の広告を広告サーバ4に入稿する。また、広告主端末3は、広告データ301の入稿時に、広告データ301のメタデータ310の入力も受け付ける。
本実施の形態では、各書籍ID203に対して、広告種別304および広告内容が以下の4つの広告データ301を入稿する。
・広告種別=帯広告(未購入)および簡易広告:書籍自体の購入を促す広告。静止画。
・広告種別=帯広告(購入済)および簡易広告:書籍の関連商品の広告。静止画。
・広告種別=帯広告(未購入)および詳細広告:書籍自体の購入を促す広告。HTML。
・広告種別=帯広告(購入済)および詳細広告:書籍の関連商品の広告。HTML。
以上で、広告主端末3から広告サーバ4に広告が入稿される処理が終了する。
(広告のダウンロード)
次に、図5を用いて、電子書籍表示端末1が、広告データ301をダウンロードする処理の流れを説明する。図5は、電子書籍表示端末1が広告データ301をダウンロードする処理の流れを示すシーケンス図である。
まず、書籍サーバ2は、電子書籍表示端末1のダウンロード管理部21に対して、更新情報の確認を、電子書籍表示端末1に行わせたい日時を通知する(S501)。複数の日時を通知して、電子書籍表示端末1は、これらの全ての日時において更新情報の確認を行うようにしてもよい。また、毎日、決まった時刻に更新確認をさせるようにしたり、毎週、決まった曜日に更新確認させるようにしたり、毎月、決まった日に更新確認をさせるようにしたりしてもよい。
これは以下の理由による。書籍サーバ2と通信を行う(サービスを受ける)電子書籍表示端末1が多数存在する場合、これらの電子書籍表示端末1からのアクセスが一度に行われると、書籍サーバ2や広告サーバ4の処理負荷が上昇し、要求に対応できなくなる可能性がある。そこで、それぞれの電子書籍表示端末1からのアクセスが分散するように、書籍サーバ2が電子書籍表示端末1に、更新確認を異なる日時で行うように通知する。なお、書籍サーバ2ではなく、広告サーバ4から上記日時を通知してもよい。また、書籍サーバ2から書籍の更新情報を確認するための日時を通知し、広告サーバ4から広告をダウンロードさせるための日時を通知するようにしてもよい。
次に、書籍サーバ2は、おすすめ書籍リストを作成する(S502)。おすすめ書籍とは、書籍サーバ2で保存されている書籍の内で、話題になっている書籍、売れ行きの良い書籍等、書籍サーバ2の運営者が決定した書籍である。そして、おすすめ書籍リストは、おすすめ書籍の書籍ID203とメタデータ210とをリストにしたものである。おすすめ書籍リストに記載されている書籍については、メタデータ210のおすすめ書籍フラグ204を真値(「1」)に、購入済みフラグ205を偽値(「0」)に設定する。
ステップS501で通知された日時になると、ダウンロード管理部21は、書籍サーバ2にアクセスして、更新情報が無いか否か確認する(S503)。これにより、ダウンロード管理部21は、ステップS502でおすすめ書籍リストが作成された事を認知する(S504)。なお、指定された日時になったら、電子書籍表示端末1が書籍サーバ2や広告サーバ4へのアクセス可否を確認し、アクセスが不可能だった場合、所定の期間が経過した後で再びアクセス可否を確認するようにしてもよい。
そして、おすすめ書籍リストが作成された事を認知したダウンロード管理部21は、書籍サーバ2に対しおすすめ書籍リストの要求し、書籍サーバ2で作成された、おすすめ書籍リストをダウンロードする(S505)。その後、ダウンロード管理部21は、ダウンロードした、おすすめ書籍リストを書籍データベース31に保存する(S506)。
次に、ダウンロード管理部21は、広告取得部22に対して、広告データ301のダウンロードを開始するように指示する(S507)。ダウンロード管理部21から指示を受けた広告取得部22は、書籍データベース31にアクセスして、更新があったことを確認し(S508)、追加された、おすすめ書籍リストに含まれている書籍ID203を取得する(S509)。なお、複数の書籍ID203が含まれている場合は、その全てを取得する。
そして、広告取得部22は、広告サーバ4に対してステップS509で取得したすべての書籍ID203に対応する広告枠IDを問い合わせ(S510)、取得する(S511)。なお、このときに、広告サーバ4は、広告取得部22に対し、広告データ301を取得する時刻を指定した情報をさらに送信してもよい。次に、ダウンロード管理部21は、取得した書籍ID203と広告枠IDとを対応付けて、広告管理部23に通知する(S512)。広告管理部23は、取得した書籍ID203および広告枠IDを、広告データベース32に保存する(S513)。
次に、広告取得部22は、広告サーバ4に対し、広告枠IDを送信して、広告データ301のメタデータ310を要求する(S514)。そして、広告取得部22は、ステップS511で取得した全ての広告枠IDについて、対応する広告データ301のメタデータ310をダウンロードする(S515)。
その後、広告取得部22は、広告管理部23にダウンロードしたメタデータ310を渡す。
そして、広告管理部23は、広告取得部22から受け取ったメタデータ310に含まれている広告ID303や広告提示条件305を参照して、メタデータ310に対応する広告データ301のデータ本体302の送信を要求するか否か判定する(S516)。例えば、広告管理部23は、既に広告管理部23に保存されている広告データ301と同じ広告データは要求しないとすることや、広告提示条件305に合致しない広告データを要求しないとすることができる。そして、広告管理部23は、送信を要求する対象となった広告データ301の広告ID303のリストを広告取得部22に渡す。
そして、広告取得部22は、広告管理部23から受け取った広告ID303を送信するように広告サーバに要求する。広告サーバ4は要求された広告ID303に対応する広告データ301のデータ本体302を広告取得部22に送信する(S517、広告データ取得ステップ)。その後、広告取得部22は受信したデータ本体302とメタデータ310とを含めた広告データ301を広告管理部23に渡し、広告管理部23はこれを広告データベース32に保存する(S518)。そして、広告管理部23は、広告データ301の保存が完了したことを広告取得部22に通知する。
広告取得部22は、上記ステップS517およびステップS518の処理を、広告管理部23から受け取った広告ID303の数だけ繰り返し、全ての広告データ301についての広告取得が完了したら、ダウンロード管理部21に通知する(S519)。
以上で、電子書籍表示端末1が、広告データ301をダウンロードする処理が終了する。
(広告提示・変更)
次に、電子書籍表示端末1における広告の提示・変更を行う処理の流れについて図6を用いて説明する。図6は、電子書籍表示端末1における広告の表示・変更処理の流れを示すシーケンス図である。
まず、書籍アプリケーション部24が、書籍一覧として表示する書籍を選択する(S601)。本実施の形態では、1画面に4つの書籍を表示できるので、書籍データベース31に保存されている書籍のうち、書籍ID203の先頭から4つの書籍を表示することとする。
次に、書籍アプリケーション部24は、ステップS601で選択した書籍の書籍ID203を書籍データベース31に通知する。書籍データベース31は通知された書籍ID203に対応する書籍のメタデータ210を返す(S602)。書籍データベース31は、おすすめ書籍リストで受信した書籍のメタデータ210であっても、購入済みの書籍のメタデータ210であっても返すことができる。
その後、書籍アプリケーション部24は、取得したメタデータ210に含まれる表紙サムネイル画像206を表示部12のサムネイル表示領域(後述する)のうちの1つに表示し、購入済みフラグ205を参照して、アイコン表示領域(後述する)に購入済みアイコンを表示する(S603)。また、おすすめ書籍フラグ204を参照して、アイコン表示領域におすすめアイコンを表示する。なお、書誌情報207の内容をサムネイル表示領域の近傍に表示してもよい。
そして、書籍アプリケーション部24は、表示した書籍について、当該書籍の書籍ID203を広告管理部23に通知する。広告管理部23は、受け取った書籍ID203を広告データベース32に通知する。広告データベース32は受け取った書籍ID203と対応付けられた広告枠IDを広告管理部23に返す。そして、広告管理部23は、受け取った広告枠IDを書籍アプリケーション部24に通知する(S604)。
次に、書籍アプリケーション部24は、広告管理部23に対し、取得した広告枠IDと対応付けられている広告データ301を要求する(S605)。ここでは、広告管理部23に対し、広告枠IDと、指定する広告種別304(書籍ID203によって指定が異なる)とを送信して、広告データ301を要求する。
なお、書籍アプリケーション部24が、広告データ301を要求したときに、広告管理部23は、電子書籍表示端末1と広告サーバ4との接続状態を確認し、接続可能な状態の場合、広告データ301およびメタデータ310を広告データベース32から取得するのではなく、広告サーバ4から取得するものであってもよい。
書籍アプリケーション部24から広告データ301の要求を受けた広告管理部23は、指定された条件に合致する広告データ301を、必要に応じて広告データベース32からメタデータ310を取得しながら選択する(S606)。
具体的には、広告データベース32に対して、広告枠IDを指定してメタデータ310を要求すると、広告枠IDが合致する全ての広告の広告ID303とメタデータ310とが取得できる。その中から広告種別304が合致するものを検索し、合致したものについて、広告提示条件を評価して、広告提示が可能であるものを書籍アプリケーション部24に渡す広告として選択する。
例えば、画面図801(図8)では、広告提示部821に表示される広告は、広告枠ID81で、未購入書籍向けの広告が要求されるので、広告枠IDを「81」で指定して取得した全てのメタデータ310の中から、広告種別304が「帯広告(未購入)」となっているものを抽出し、さらに、それぞれの広告提示条件305を評価して選択する。また、合致する広告が複数ある場合は、優先度が高い順に選択する。なお、広告選択の詳細については後述する。
そして、広告管理部23は、ステップS606で選択した広告の広告データ301を取得する(S607)。その後、広告管理部23は、取得した広告データ301を、広告ID303とともに、書籍アプリケーション部24に通知する(S608)。
書籍アプリケーション部24は、通知された広告データ301を、ステップS603で表示したサムネイル画像に重畳させて表示する(S609、広告提示ステップ)。
そして、ステップS602〜ステップS609の処理を、表示する書籍の数だけ繰り返す(本実施の形態では、全部で4冊の書籍を表示するので、あと3回繰り返す)。以上で、電子書籍表示端末1における広告の提示・変更を行う処理が終了する。
(広告選択)
次に、広告管理部23が、広告を選択する処理の流れについて、図7を用いて説明する。図7は、広告管理部23が広告選択する処理の流れを示すフローチャートである。
おおまかな流れとしては、広告枠IDが合致する全ての広告を広告データベース32から取得し、その中から、各広告に設定されている全ての広告提示条件を満たす広告を選択する。最終的に選択された広告が複数であった場合は、広告提示条件の内の優先度の値に応じて一つの広告を選択する。
図7に示すように、広告管理部23は、書籍アプリケーション部24から広告データ301の取得要求を受信すると(S701)、指定された広告枠IDと一致する広告データ301のメタデータ310を取得する(S702)。ここで、ステップS701で、指定された広告枠IDを「rID」、指定された広告種別304を「rType」と呼ぶ。また、ステップS702で取得したメタデータ310を「dbData[N]」とよぶ。なお、「N」は、取得したメタデータ310の個数を示す。ここでは、N個のメタデータ310を取得するとする。
次に、広告管理部23は、初期値として「i=0、j=0」を設定し(S703)、「i≧N」か否かを判定する(S704)。i≧Nでなければ(S704でNO)、「dbData[i]」(広告枠IDが「i」の広告データ301のメタデータ310)の広告種別304が「rType」と一致するか否かを判定する(S705)。
「dbData[i]」の広告種別304が「rType」と一致すれば(S705でYES)、「dbData[i]」の広告提示条件305で「最大提示回数」が指定されているか否かを判定する(S706)。「最大提示回数」が指定されていれば(S706でYES)、提示済み回数306に記録されている提示済み回数が最大提示回数を超えていないか否かを判定する(S707)。提示済み回数が最大提示回数を超えていれば(S707でNO)、「i」の値を「+1」して(S724)、ステップS704に戻る。
提示済回数が最大提示回数を超えていなければ(S707でYES)、または、「最大提示回数」が指定されていなければ(S706でNO)、次に、広告管理部23は、dbData[i]の広告提示条件305で「有効日時(有効期限)」が指定されているか否かを判定する(S708)。「有効日時」が指定されていれば(S708でYES)、広告管理部23は、端末情報取得部25より現在日時を取得する(S709)。そして、「有効日時」で指定された範囲に現在日時が含まれるか否かを判定する(S710)。現在日時が有効日時に含まれていなければ(S710でNO)、「i」の値を「+1」して(S724)、ステップS704に戻る。
現在日時が有効日時に含まれていれば(S710でYES)、または、「有効日時」が指定されていなければ(S708でNO)、次に、広告管理部23は、dbData[i]の広告提示条件305で「最低対象年齢」が指定されているか否かを判定する(S711)。「最低対象年齢(提示対象年齢)」が指定されていれば(S711でYES)、広告管理部23は、端末情報取得部25よりユーザの年齢を取得する(S709)。そして、「最低対象年齢」で指定された年齢よりもユーザの年齢が高いか否かを判定する(S713)。ユーザの年齢が、最低対象年齢よりも高くなければ(S713でNO)、「i」の値を「+1」して(S724)、ステップS704に戻る。
ユーザの年齢が、最低対象年齢よりも高ければ(S713でYES)、または、「最低対象年齢」が指定されていなければ(S711でNO)、次に、広告管理部23は、dbData[i]の広告提示条件305で「書籍内位置範囲(再生位置)」が指定されているか否かを判定する(S714)。「書籍内位置範囲」が指定されていれば(S711でYES)、広告管理部23は、書籍アプリケーション部24より表示中の書籍の表示ページを取得する(S715)。そして、「書籍内位置範囲」で指定された範囲に表示ページが含まれるか否かを判定する(S716)。表示ページが、書籍内位置範囲に含まれなければ(S716でNO)、「i」の値を「+1」して(S724)、ステップS704に戻る。
表示ページが書籍内位置範囲に含まれていれば、(S716でYES)、または、「書籍内位置範囲」が指定されていなければ(S714でNO)、次に、広告管理部23は、dbData[i]の広告提示条件305で「曜日」が指定されているか否かを判定する(S717)。「曜日」が指定されていれば(S717でYES)、広告管理部23は、端末情報取得部25より現在日時(曜日)を取得する(S718)。そして、現在日時(曜日)が、「曜日」で指定された曜日と一致するか否かを判定する(S719)。現在日時(曜日)が、指定された曜日と一致しなければ(S719でNO)、「i」の値を「+1」して(S724)、ステップS704に戻る。
現在日時(曜日)と、指定された曜日とが一致すれば(S719でYES)、または、「曜日」が指定されていなければ(S717でNO)、次に、広告管理部23は、dbData[i]の広告提示条件305で「時間帯」が指定されているか否かを判定する(S720)。「時間帯」が指定されていれば(S720でYES)、広告管理部23は、端末情報取得部25より現在日時を取得する(S721)。そして、現在日時が、「時間帯」で指定された範囲に含まれるか否かを判定する(S722)。現在日時が、指定された時間帯に含まれなければ(S722でNO)、「i」の値を「+1」して(S724)、ステップS704に戻る。
現在日時が、指定された時間帯に含まれていれば(S722でYES)、または、「時間帯」が指定されていなければ(S720でNO)、「dbData[i]」と対応する広告データ301を「retData[j]」にコピーする。そして、「j」の値を「+1」して、「dbData[i]」の提示済み回数306の回数を「+1」する(S723)。そして、「i」の値を「+1」して(S724)、ステップS704に戻る。
また、「dbData[i]」の広告種別304が「rType」と一致しなければ(S705でNO)、「i」の値を「+1」して(S724)、ステップS704に戻る。
また、i≧N、すなわち、広告データベース32から取得した広告データ301の全てをチェック済みであれば(S704でYES)、広告管理部23は、「j=0」か否か、すなわち、広告提示条件が合致した広告データ301があるか否かを判定する(S725)。そして、「j=0」でない、すなわち、広告データがあれば(S725でNO)、「retData[](広告提示条件に合致した全ての広告)」の中で、広告提示条件の優先度が最大の広告データ301を選択し、広告データ取得要求の送信元である書籍アプリケーション部24に渡す(S726)。そして、広告管理部23は、広告選択の処理を終了する。
一方、「j=0」、すなわち、広告提示条件に合致する広告が1つもなければ(S725でYES)、広告管理部23は、広告選択の処理を終了する。この場合は、予め定められたデフォルトの広告データを書籍アプリケーションに渡してもよい。デフォルトの広告データは出荷時等に電子書籍表示端末1に保存しておくことが考えられる。なお、広告選択の処理の具体例については後述(実施の形態2)する。
なお、広告提示条件については、上記した以外にも電子書籍表示端末1の現在の位置(GPSによる情報)等を用いて提示する広告を選択してもよい。この場合、広告提示条件として、緯度や経度の範囲を格納し、電子書籍表示端末1の現在の緯度や経度をGPSによって取得して比較することにより選択できる。
(表示画面例)
次に、図8、9を用いて、表示部12に表示される画面例について説明する。図8、9は、表示部12に表示される画面例を示す図である。
図8は、書籍アプリケーション部24によって、4冊の書籍の一覧が表示部12に表示されている表示画面例801を示す。これは、ユーザが電子書籍表示端末1の電源を入れたときに、自動的に表示される。表示されている書籍は、新着書籍や、おすすめ書籍の一覧である。新着書籍とは、ユーザが購入してから間もない書籍(例えば、購入後1週間を経過していない書籍等)である。また、おすすめ書籍とは、おすすめ書籍リストに記載された書籍である。なお、購入後の書籍がおすすめ書籍となっている場合もある。
また、ダウンロードされている全ての書籍を画面に表示できない場合は、スクロール操作により、未表示の書籍を表示できるようにしている。
図8に示すように、表示画面例801には、書籍一覧として、サムネイル表示領域811(812、813、814)、広告提示領域821(822、823)、アイコン表示領域831(832、833)が存在している。
なお、表示画面例801には、以下の条件の書籍が表示されているものとする。
サムネイル表示領域811、アイコン表示領域831には、書籍ID「81」に関する情報を表示している。書籍IDが「81」の書籍は、「未購入」「おすすめ」の書籍とする。広告提示領域821には、広告枠ID「81」で取得される広告データ301を表示する。なぜなら、書籍IDが「81」の書籍には、広告枠IDが「81」が対応しているためである。書籍IDと広告枠IDの対応付けを取得する方法は上述したとおりである。
サムネイル表示領域812、アイコン表示領域832には、書籍ID「82」に関する情報を表示している。書籍IDが「82」の書籍は、「購入済」「新着」「おすすめ」の書籍とする。広告提示領域822には、広告枠ID「82」で取得される広告データ301を表示する(書籍IDが「82」の書籍には、広告枠IDが「82」が対応しているため)。
サムネイル表示領域813、アイコン表示領域833には、書籍ID「83」に関する情報を表示している。書籍IDが「83」の書籍は、「未購入」「おすすめ」の書籍とする。広告提示領域823には、広告枠ID「83」で取得される広告データ301を表示する(書籍IDが「83」の書籍には、広告枠IDが「83」が対応しているため)。
サムネイル表示領域814、アイコン表示領域834には、書籍ID「84」に関する情報を表示している。書籍IDが「84」の書籍は、「購入済」「新着」の書籍とする。書籍ID「84」には、広告枠IDが対応付けられていないものとする。よって、広告表示領域は存在しない。
サムネイル表示領域811(812、813、814)は、メタデータ210に含まれる表紙サムネイル画像206を表示する領域である。サムネイル画像は、書籍アプリケーション部24が、書籍データベース31から取得して表示する。サムネイル表示領域811(812、813、814)が選択(タッチパネルやキー入力による選択)されると、表示画面例901(図9)に遷移する。
アイコン表示領域831(832、833)は、各書籍の状態を示すアイコンを表示する。アイコンには、「おすすめ書籍であることを示すアイコン」と、「購入済み書籍であることを示すアイコン」とがあり、アイコンが表示されているものが該当する書籍であることを示す。なお、1つの書籍に複数のアイコンが表示されてもよい。
広告提示領域821(822、823)は、重畳しているサムネイル画像が示す書籍と対応し、広告管理部23によって選択された広告データ301を表示する領域である。
これは、実際の書籍の「帯広告」のように書籍のサムネイル画像に重畳する形で広告データ301が表示される。なお、広告提示領域821に表示される広告は半透過表示になっていてもよい。
広告提示領域821(822、823)ごとに異なる広告枠IDが付与されており、広告枠IDと書籍ID203とが対応付けられているので、広告枠IDと対応付けられた広告データ301を表示すれば、書籍ID203と対応付けられた広告データ301、すなわち、書籍と対応付けられた広告を表示することができる。
広告データ301は、静止画、動画、HTML(文字+静止画または動画)、FLASH(登録商標)等によって構成されていてもよく、また、音声を出力するものであってもよい。
表示する広告については、例えば、購入前の書籍については、書籍自体を購入を促すための広告(例えば、プレゼントキャンペーンの告知等)の広告データ301を表示し、購入後の書籍については、書籍に関連する商品の広告(例えば、当該書籍を原作とした映画のDVD等)の広告データ301を表示する。このように、表示する広告データ301を変更することは、書籍アプリケーション部24が、広告管理部23に対し広告データ301の要求を行うときに、広告枠IDとともに広告種別304を指定することで可能となる。
例えば、広告枠ID「81」について、広告種別304として「帯広告(未購入)、簡易広告」が指定されていれば、広告管理部23は、「帯広告(未購入)、簡易広告」に合致する広告種別304の広告データ301を選択して、書籍アプリケーション部24に送信する。また、広告種別304として「帯広告(購入済)、簡易広告」が指定されていれば、広告管理部23は、「帯広告(購入済み)、簡易広告」に合致する広告データ301を選択して、書籍アプリケーション部24に送信する。これにより、対象の書籍を未購入であるか、購入済みであるかによって、広告管理部23が選択する広告データ301を変更させることができる。
次に、図9を用いて、表示画面例901について説明する。上述したように、表示画面例901は、表示画面例801において、サムネイル画像が選択されたときに表示される画面である。そして、表示画面例901には、選択されたサムネイル画像に対応する書籍の詳細情報が表示されている。
表示画面例901では、表示画面例801において、書籍ID「81」が選択され、書籍ID「81」の詳細情報が表示されているものとする。
図9に示すように、表示画面例901には、サムネイル表示領域911、アイコン表示領域912、書誌情報表示領域913、広告提示領域914、「購入」ボタン915、「戻る」ボタン916が表示されている。
サムネイル表示領域911には、表示画面例801のサムネイル表示領域811と同様に、書籍の表紙のサムネイル画像が表示される。
アイコン表示領域912には、表示画面例801のアイコン表示領域831と同様に、書籍の状態を示すアイコンが表示される。
書誌情報表示領域913には、書籍に関する書誌情報(タイトル、著者、出版社、発売日、販売価格等)が表示される。書誌情報は、メタデータ310として書籍データベース31に保存されている。
広告提示領域914には、表示画面例801の広告提示領域821に提示されている広告よりも詳細な広告が提示される。これは、広告提示条件305として、「帯広告(未購入)、詳細広告」が指定されることによって選択される。詳細広告は、例えば、HTMLで構成されたコンテンツで、簡易広告と比較して情報量の多い広告であり、文章および高解像度の広告画像を含むものである。これにより、表示画面例801において提示されていた広告よりも詳細な広告の提示が可能となる。
「購入」ボタン915は、当該ボタンが選択されると、電子書籍表示端末1が、表示されている書籍の購入処理を実行するものである。書籍の購入処理は、周知技術を用いて行うことが可能であるので、その説明は省略する。
また、書籍購入処理が終了すると、広告提示領域914に提示される広告は、購入後の広告データ(すなわち、広告種別304が「帯広告(購入済)」と指定されて選択された広告)となる。また、アイコン表示領域912の表示も購入済を示すアイコンが表示されるようになる。また、「戻る」ボタン916が選択されることにより、表示画面例801に戻ったときも、購入済み書籍に対応する広告が提示される。
「戻る」ボタン916は、選択されることにより、表示画面例801の表示に戻るものである。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図10〜図15に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、上記の実施の形態1において示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態において、上記実施の形態1と異なるのは、「しおり機能」を有している点である。「しおり機能」とは、ユーザが読書を中断し、その後再開するときに、中断時および再開時の少なくとも何れかに「しおり」を表示するとともに、再開時に、中断した箇所から読書を開始できるように、中断したページを表示する機能をいう。
本実施の形態に係る電子書籍表示端末1の要部構成を、図10を用いて説明する。図10は、本実施の形態に係る電子書籍表示端末1の要部構成を示すブロック図である。図10に示すように、上記実施の形態1と異なるのは、しおりアプリケーション部27、および、しおりデータベース33を備えている点である。
しおりデータベース33は、しおりデータを保存している。しおりデータについて、図11を用いて説明する。図11は、しおりデータの内容を示す図である。図11に示すように、しおりデータ1101には、データ本体1102、しおりID1103、書誌情報1104が含まれている。そして、書誌情報1104が、しおりデータ1101のメタデータ1105となっている。
データ本体1102は、しおりデータ1101の本体であり、XMDF(登録商標)、PDF、静止画、動画、HTML、テキスト、FLASH(登録商標)等のコンテンツにより構成されている。
しおりID1103は、しおりデータ1101を一意に識別するための値であり、文字列で構成されている。
書誌情報1104は、しおりのタイトル、提供者、作成日時等を示すものである。
しおりアプリケーション部27は、「しおり」を選択する機能を実行するとともに、「しおり」として表示するしおりデータ1101をしおりデータベース33から取得し、書籍アプリケーション部24へ通知するものである。
また、ダウンロード管理部21は、しおりサーバ5からしおりデータ1101を取得し、しおりデータベース33に保存する。
(広告の入稿)
次に、広告主端末3から広告サーバ4に広告が入稿される処理の流れについて、図12を用いて説明する。図12は、広告主端末3から広告が入稿される処理の流れを示すシーケンス図である。
本実施の形態において、上記実施の形態1と異なるのは、書籍サーバ2の代わりにしおりサーバ5が存在する点である。そして、本実施の形態では、広告主として飲料のネット通販会社を想定する。
まず、広告主端末3は、広告主(飲料のネット通販会社)が広告主端末3のWebブラウザ等を使用してしおりサーバ5のWebサイトへのアクセスすることを受け付け、「しおり」(しおりデータ1101)をしおりサーバ5にアップロードする(S1201)。「しおり」は広告主が図示しないシステムを用いて書籍を電子データとして作成しているものとする。しおりサーバ5は、自装置内の記憶部にしおりデータ1101を保存し、記憶部内に保存されているすべてのしおりデータ1101を一意に識別できるしおりID1103を割り当てて、「しおり」と対応付けて保存する(S1202)。なお、広告主端末3は、しおりデータ1101のメタデータ1105(書誌情報1104(タイトル、提供者、作成日時等))も送信している。
また、しおりサーバ5は、1台に限られず、複数台のサーバが組み合わせられたものであってもよい。例えば、WebサーバとしおりID1103とを管理するサーバと、「しおり」を保存するサーバとが分離していてもよい。この場合、これら2つのサーバが連動してしおりサーバ5の機能を果たすが、これは周知技術で可能である。
次に、しおりサーバ5は、しおりデータ1101の登録が成功した旨、およびしおりID1103を広告主端末3に通知する(S1203)。
次に、広告主端末3は、広告主が広告主端末3のWebブラウザ等を使用して広告サーバ4のWebサイトにアクセスすることを受け付け、広告サーバ4に対し広告枠の作成を要求する(S1204)。広告サーバ4は、広告枠を作成するとともに、広告枠を一意に識別できる広告枠IDを割り当てる(S1205)。そして、広告サーバ4は、作成が成功した旨、および広告枠IDを広告主端末3に通知する(S1206)。
次に、広告主端末3は、広告主が広告主端末3のWebブラウザ等を使用して広告サーバ4のWebサイトにアクセスすることを受け付け、広告枠に対する設定を行う(S1207)。ここで、広告枠に対する設定とは、広告枠IDとしおりID1103とを対応付けることをいう。広告主端末3は、広告主によって入力された広告枠IDとしおりID1103とを広告サーバ4に送信し、広告サーバ4は、受信した広告枠IDとしおりID1103とを対応付けて記憶する。
最後に、広告主端末3は、広告主が広告主端末3のWebブラウザ等を使用して広告サーバ4のWebサイトにアクセスすることを受け付け、広告データ301を広告サーバ4にアップロードする(S1208)。
そして、本実施の形態では、例えば、広告種別304が「しおり広告」として指定されるとともに、広告提示条件305の「時間帯」として、朝の時間帯(6時〜10時)が指定された缶コーヒーの広告や、同じく「時間帯」として、夜の時間帯(18時〜22時)が指定された缶ビールの広告が、入稿される。
以上で、広告主端末3から広告サーバ4に広告が入稿される処理が終了する。
(広告のダウンロード)
次に、図13を用いて、電子書籍表示端末1が、広告データ301をダウンロードする処理の流れを説明する。図13は、電子書籍表示端末1が広告データ301をダウンロードする処理の流れを示すシーケンス図である。
まず、電子書籍表示端末1は、ユーザがしおりアプリケーション部27を操作することによって、しおりサーバ5に保存されている「しおり」から、1つの「しおり」を選択する(S1301)。そして、しおりサーバ5は選択された「しおり」のしおりID1103を電子書籍表示端末1のしおりアプリケーション部27に通知する(S1302)。「しおり」の選択はサーバに保存されている電子書籍等を選択してダウンロードする方法と同様であり、「しおり」の外観(コンテンツ)や「しおり」のタイトル等が表示されており、その中からユーザが選択操作(タッチパネルによる選択等)によって選択する。これは従来技術によって実現可能であるので詳細は省略する。
次に、しおりアプリケーション部27の指示により(S1302)、ダウンロード管理部21が、ステップS1302で取得したしおりID1103をしおりサーバ5に通知し、しおりサーバ5は対応するしおりデータ1101を送信する(S1303)。そして、ダウンロード管理部21は、ダウンロードしたしおりデータ1101をしおりデータベース33へ保存する(S1305)。
次に、ダウンロード管理部21は、広告取得部22に対して、広告データ301のダウンロードを開始するように指示する(S1306)。なお、しおりデータ1101の保存が完了した直後ではなく、広告サーバ4から通知された日時になってから広告データ301のダウンロードを開始するようにしてもよい。また、上記実施の形態1と同様に、書籍サーバ2への更新情報を確認するタイミングで広告データ301をダウンロードするようにしてもよい。また、電子書籍表示端末1が広告サーバ4へのアクセスの可否を確認し、アクセスが不可能だった場合、所定の期間が経過した後で再びアクセスを試みるようにしてもよい。
以降の処理(ステップS1307〜S1318)は、上記実施の形態1における処理(ステップS508〜S519)において、書籍ID203がしおりID1103に代わるのみで、処理内容は実施の形態1と同様であるので、説明は省略する。なお、しおりデータベース33に追加されるしおりID1103は、1つである。
(広告提示・変更)
次に、電子書籍表示端末1における広告の提示・変更を行う処理の流れについて図14を用いて説明する。図14は、電子書籍表示端末1における広告の表示・変更処理の流れを示すシーケンス図である。
まず、書籍アプリケーション部24が、書籍一覧として表示する書籍の書籍データ201を書籍データベース31に要求し、取得する(S1401)。そして、書籍アプリケーション部24は、書籍データ201を用いて、書籍を表示部12に表示する(S1402)。
次に、書籍アプリケーション部24は、しおりID1103を指定して、しおりデータ1101(メタデータ1105を含む)を、しおりデータベース33に要求し、取得する(S1403)。なお、複数のしおりデータ1101がしおりデータベース33に保存されている場合、しおりアプリケーション部27によって選択されたしおりのしおりID1103が、書籍アプリケーション部24にも通知されており、書籍アプリケーション部24は、当該しおりのしおりID1103を指定して、しおりデータ1101を取得する。
そして、書籍アプリケーション部24は、取得したしおりデータ1101を表示部12のしおり表示領域1503(図15)に表示する(S1404)。なお、この時点では、広告提示領域1504(図15)は、空白となっている。そこで、広告データ301を取得するまで、しおりデータ1101を表示しない構成であってもよい。
そして、書籍アプリケーション部24は、取得したしおりデータ1101のしおりID1103に対応する広告枠IDを、広告管理部23を介して広告データベース32に要求し、取得する(S1405)。ここでは、1つの広告枠IDが取得されるものとする。
次に、書籍アプリケーション部24は、広告管理部23に対し、取得した広告枠IDと対応付けられている広告データ301を要求する(S1406)。ここでは、広告管理部23に対し、広告枠IDと、指定する広告種別304(しおり広告)とを送信して、広告データ301を要求する。
なお、書籍アプリケーション部24が、広告データ301を要求したときに、広告管理部23は、電子書籍表示端末1と広告サーバ4との接続状態を確認し、接続可能な状態の場合、広告データ301およびメタデータ310を広告データベース32から取得するのではなく、広告サーバ4から取得するものであってもよい。
また、書籍アプリケーション部24は、あらかじめ定められた時間毎に(例えば1分毎)にステップS1406の処理を実行したり、書籍のページがめくられる等のユーザ操作が行われる度にステップS1406の処理を実行したりしてもよい。この場合、例えば、最初に書籍を表示したとき(表示アプリケーションが開始されたとき)は、朝の時間帯であり、後に夜の時間帯となると、最初は缶コーヒーの広告が表示され、時間の経過とともに、缶ビールの広告が表示されることになる。
書籍アプリケーション部24から広告データ301の要求を受けた広告管理部23は、指定された条件に合致する広告データ301を、必要に応じて広告データベース32からメタデータ310を取得しながら選択する(S1407)。
具体的には、広告データベース32に対して、広告枠IDを指定してメタデータ310を要求すると、広告枠IDが合致する全ての広告の広告ID303とメタデータ310とが取得できる。その中から広告種別304が合致するものを検索し、合致したものについて、広告提示条件を評価して、広告提示が可能であるものを書籍アプリケーション部24に渡す広告として選択する。
例えば、上述したように、広告提示条件305の「時間帯」として、朝の時間帯(6時〜10時)が指定された缶コーヒーの広告と、夜の時間帯(18時〜22時)が指定された缶ビールの広告とが、保存されている場合を考える。広告管理部23は、端末情報取得部25から現在時刻を取得し、現在時刻が広告提示条件305に当てはまる広告を選択するので、上述した例の場合、現在時刻が朝の時間帯(例えば、6時〜10時)であれば、缶コーヒーの広告を選択し、現在時刻が夜の時間帯(18時〜22時)であれば、缶ビールの広告を選択する。
上記のより具体的な例として、「缶コーヒーの広告」(広告A)と「缶ビールの広告」(広告B)との2つ広告のメタデータ310が取得された場合を考える。これらの広告は、以下の広告提示条件305が指定されており、広告種別304はともに「しおり広告」、提示済み回数306はともに「0」とする。
広告A:最大提示回数「10回」、有効日時「2010年12月31日」、最低対象年齢「指定なし」、書籍内位置範囲「指定なし」、曜日「指定無し」、時間帯「6時〜10時」
広告B:最大提示回数「10回」、有効日時「2010年12月31日」、最低対象年齢「指定なし」、書籍内位置範囲「指定なし」、曜日「指定無し」、時間帯「18時〜22時」
まず、現在日時が、2010年9月15日9時の場合を考える。広告管理部23は、最初に、広告Aについて、最大提示回数が指定されているか否かを判定する。広告Aには最大提示回数が指定されているので、次に広告管理部23は、最大提示回数と提示済み回数とを比較する。ここでは、最大提示回数は「10回」であり、提示済み回数は「0」である。最大提示回数が提示済み回数を超えていないので、次に、広告管理部23は、有効日時が指定されているか否かを判定する。
ここでは、有効日時が指定されているので、次に、広告管理部23は、現在日時を取得して、指定された有効日時に現在日時が含まれるか否か判定する。現在日時が2010年9月15日9時で、有効日時が2010年12月31日なので、有効日時に現在日時が含まれている。
次に、広告管理部23は、最低対象年齢が指定されているか否かを判定する。最低対象年齢は指定されていないので、次に、広告管理部23は、書籍内位置範囲が指定されているか否かを判定する。書籍内位置範囲も指定されていないので、次に広告管理部23は、曜日が指定されているか否かを判定する。曜日も指定されていないので、次に広告管理部23は、時間帯が指定されているか否かを判定する。
ここでは、時間帯が指定されているので、広告管理部23は、現在日時を取得して、指定された時間帯に現在日時が含まれるか否かを判定する。現在日時は2010年9月15日9時であり、指定された時間帯は「6時〜10時」なので、現在日時が指定された時間帯に含まれる。そこで、広告管理部23は、広告Aの広告データをコピーする。
次に、広告管理部23は、広告Bについても、同様の処理を行う。広告Bは、広告Aと、「最大提示回数、有効日時、最低対象年齢、書籍内位置範囲、曜日」の指定が同じなので、ここまでのは広告Aと同じ処理の流れとなる。そして、広告Bの「時間帯」が、「18時〜22時」なので、現在日時に、指定された時間帯が含まれていない。よって、広告管理部23は、広告Bの広告データをコピーすることなく、次の処理へ進む。
そして、広告管理部23がコピーした広告データは広告Aのみなので、広告Aの広告データを書籍アプリケーション部24へ渡す。
したがって、現在日時が2010年9月15日9時の場合、広告A(缶コーヒーの広告)が選択され、広告B(缶ビールの広告)は選択されないことになる。
次に、現在日時が、2010年9月15日19時の場合を考える。広告管理部23は、最初に、広告Aについて、最大提示回数が指定されているか否かを判定する。広告Aには最大提示回数が指定されているので、次に広告管理部23は、最大提示回数と提示済み回数とを比較する。ここでは、最大提示回数は「10回」であり、提示済み回数は「0」である。最大提示回数が提示済み回数を超えていないので、次に、広告管理部23は、有効日時が指定されているか否かを判定する。
ここでは、有効日時が指定されているので、次に、広告管理部23は、現在日時を取得して、指定された有効日時に現在日時が含まれるか否か判定する。現在日時が2010年9月15日19時で、有効日時が2010年12月31日なので、有効日時に現在日時が含まれている。
次に、広告管理部23は、最低対象年齢が指定されているか否かを判定する。最低対象年齢は指定されていないので、次に、広告管理部23は、書籍内位置範囲が指定されているか否かを判定する。書籍内位置範囲も指定されていないので、次に広告管理部23は、曜日が指定されているか否かを判定する。曜日も指定されていないので、次に広告管理部23は、時間帯が指定されているか否かを判定する。
ここでは、時間帯が指定されているので、広告管理部23は、現在日時を取得して、指定された時間帯に現在日時が含まれるか否かを判定する。現在日時は2010年9月15日19時であり、指定された時間帯は「6時〜10時」なので、現在日時が指定された時間帯に含まれていない。よって、広告管理部23は、広告Aの広告データをコピーすることなく、次の広告である広告Bについて処理を開始する。
次に、広告管理部23は、広告Bについては、同様の処理を行う。広告Bは、広告Aと、「最大提示回数、有効日時、最低対象年齢、書籍内位置範囲、曜日」の指定が同じなので、ここまでのは広告Aと同じ処理の流れとなる。そして、広告Bの「時間帯」が、「18時〜22時」なので、現在日時に、指定された時間帯が含まる。よって、広告管理部23は、広告Bの広告データをコピーして、次の処理へ進む。
そして、広告管理部23がコピーした広告データは広告Bのみなので、広告Bの広告データを書籍アプリケーション部24へ渡す。
したがって、現在日時が2010年9月15日19時の場合、広告B(缶ビールの広告)が選択され、広告A(缶コーヒーの広告)は選択されないことになる。
そして、広告管理部23は、ステップS1407で選択した広告の広告データ301を取得する(S1408)。その後、広告管理部23は、取得した広告データ301を、広告ID303とともに、書籍アプリケーション部24に通知する(S1409)。
書籍アプリケーション部24は、通知された広告データ301を、ステップS1404で表示したしおり表示領域1503の中の広告提示領域1504に表示する(S1410)。以上で、電子書籍表示端末1における広告の提示・変更を行う処理が終了する。
(表示画面例)
次に、図15を用いて、表示部12に表示される画面例について説明する。図15は、表示部12に表示される画面例を示す図である。
図15は、ユーザが書籍の本文を閲覧できるように、書籍アプリケーション部24が表示している画面である。これは、書籍一覧画面で、購入済み書籍をユーザが選択操作(サムネイルをタッチする等)することによって表示される。
図15に示すように、表示画面例1501には、書籍コンテンツ表示領域1502、しおり表示領域1503、広告提示領域1504、「戻る」ボタン1505が表示されている。そして、しおり表示領域1503は、書籍コンテンツ表示領域1502と重なっている。また、しおり表示領域1503の一部が広告提示領域1504となっている。
書籍コンテンツ表示領域1502は、書籍の本文が表示される領域である。書籍アプリケーション部24が取得した書籍データ201を、デコードしたり、レイアウト調整したりして表示している。また、タッチパネル操作(左にスワイプで次のページ、右にスワイプで前のページ等)やキー操作をすることで書籍のページを進めたり、戻ったりすることができる。これは、公知技術により可能である。
また、書籍アプリケーション部24は、書籍コンテンツ表示領域1502に現在表示されている箇所の書籍内における位置(例えば、全体の頁数および、現在表示されている頁)を把握している。
しおり表示領域1503は、しおりデータ1101が表示される領域である。書籍アプリケーション部24は、しおりアプリケーション部27を介して、しおりデータベース33から取得したしおりデータ1101を、デコードしたり、レイアウト調整したりして表示する。「しおり」も書籍と同様に、文字、静止画、動画等によって構成されている。
なお、しおり表示領域1503は、表示部12の画面内をユーザ操作により移動できるようになっていてもよい。また、しおり表示領域1503は、ユーザ操作や所定の時間(例えば10秒)の経過により一時的に非表示となったり、半透過表示にしたりできるものであってもよい。この場合、しおり表示領域1503の表示状態に連動して、広告提示領域1504の表示状態も変化する。
広告提示領域1504は、広告データ301を提示する領域である。広告提示領域1504は、上記実施の形態1における広告提示領域914と表示サイズが異なる。
広告提示領域1504ごとに異なる広告枠IDが付与されており、広告枠IDとしおりID1103とが対応付けられているので、広告枠IDと対応付けられた広告データ301を表示すれば、しおりID1103と対応付けられた広告データ301、すなわち、「しおり」と対応付けられた広告を表示することができる。
「戻る」ボタン1505は、選択されることにより、書籍一覧画面に戻るものである。
〔実施の形態3〕
本発明のさらに他の実施の形態について図8、9、16〜図21に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、上記の実施の形態1および2において示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態において、上記実施の形態と異なるのは、表示した広告の履歴を管理する点である。本実施の形態に係る電子書籍表示端末1の要部構成を図16を用いて説明する。図16は、本実施の形態に係る電子書籍表示端末1の要部構成を示すブロック図である。
図16に示すように、上記実施の形態と異なるのは、広告履歴管理部28、広告履歴送信部29、広告履歴データベース34を備えている点である。
広告履歴管理部28は、書籍アプリケーション部24によって提示された広告データ301の履歴を管理するものであり、提示された広告および、広告に対するユーザの操作の内容を広告履歴データベース34に保存するものである。
広告履歴送信部29は、外部の広告履歴サーバ6に対し、広告履歴の送信時間条件を確認し、広告履歴を送信するものである。
広告履歴データベース34は、広告提示・操作データ1701を保存している。広告提示・操作データ1701の内容について、図17を用いて説明する。図17は、データの内容を示す図であり、図17(a)は広告提示・操作データの内容を示す図であり、図17(b)は端末データの内容を示す図である。
図17に示すように、広告提示・操作データ1701には、広告提示・操作の識別情報1702、取得時間1703、パラメータラベルの識別情報1704、パラメータ値1705が含まれている。
広告提示・操作の識別情報1702は、広告提示開始、広告提示終了、広告操作、広告とともに提示されている情報に対する操作等、広告提示・操作自体の識別情報が登録されているものである。例えば、広告の提示開始を「00001」として、広告提示終了を「00002」として、広告操作を「00003」として、広告とともに提示されている情報に対する操作を「00004」として記録している。図17に示す例では、「00002」(広告提示終了)が記録されている。
取得時間1703は、広告が提示、または操作された時間が登録されているものである。図17に示す例では、「2010−01−29T20:30:02Z」と記録されている。これは、2010年1月29日20時30分02秒に提示または操作があったことを示している。
パラメータラベルの識別情報1704は、広告が提示・操作されたときに、どの広告が提示されていたか、また、どの広告枠で、どの場所(帯広告なら書籍を識別する情報(書籍ID203)、しおり広告ならしおりを識別する情報(しおりID1103)を含む)に広告が貼られていたかといった、広告提示・操作情報の詳細を知るためのパラメータのラベルが登録されている。また、電子書籍表示端末1がネットワークと接続された状態(オンライン状態)にあるか、それとも接続されていない状態(オフライン状態)にあるかを知るためのラベル(ネットワーク接続情報)も登録することが可能である。さらに、広告とともに提示されている情報に対する操作があったときは、パラメータとして広告とともに提示された情報も登録することが可能である。
さらに、広告を提示しているソフトウェア(本実施の形態では電子書籍を表示するためのアプリケーション)を識別するためのソフトウェアIDも登録することが可能である。なお、ソフトウェアIDは、アプリケーションに限られず、ミドルウェアやモジュールであってもよい。
例えば、しおりIDラベルを「00002」、広告枠IDラベルを「00003」、広告IDラベルを「00004」、ソフトウェアIDラベルを「00005」として記録する。図17に示す例では、「00002」、「00003」、「00004」と記録されているので、しおりID1103と、広告枠IDと、広告ID303と、ソフトウェアIDとが記録されていることを示す。
パラメータ値1705は、パラメータラベルに対応するパラメータの値が登録されているものである。例えば、しおりID1103が「23425」、広告枠IDが「11233」、広告ID303が「73928」、ソフトウェアID「2348」として記録される。
次に、端末データについて説明する。端末データを取得することにより、広告履歴がどの端末で、どのような環境で取得されたのかを認識することができる。図17に示すように、端末データ1751には、端末ID1752、機種名1753、ユーザID1754、システムバージョン1755、言語設定1756、IPアドレス1757、地域(位置情報)1758、送信時間1759、通信キャリア1760が含まれている。
端末ID1752は、電子書籍表示端末1自体を識別するための情報である。これにより、広告履歴がどの端末でとられたかを認識することができる。図17に示す例では、「d622f52−cac7−4f56−ac6b−166df911205c」となっている。
機種名1753は、電子書籍表示端末1の機種名である。図17に示す例では、「SH XX_999XX」となっている。
ユーザID1754は、ユーザの識別情報である。これにより、広告履歴がどのユーザからとられたかを認識することができる。図17に示す例では、「00000001」となっている。
システムバージョン1755は、電子書籍表示端末1のオペレーティングシステム(OS)、またはOSとともに電子書籍表示端末1に搭載された基幹となるソフトウェアのバージョンである。これにより、広告履歴がどのバージョンのシステムでとられたかを認識することができる。図17に示す例では、「2010060901」となっている。
言語設定1756は、電子書籍表示端末1で設定されている言語を示す。これにより、広告履歴をとったユーザの言語を認識することができ、広告を配信するときの言語設定に利用することができる。例えば、「00115」:日本語とすることができる。
IPアドレス1757は、電子書籍表示端末1のIP(Internet Protocol)アドレスを示す。これにより、ユーザが利用するプロバイダ名と地域を認識することができる。図17に示す例では、「111.111.111.111」となっている。
地域(位置情報)1758は、電子書籍表示端末1の位置を示すものである。これにより、電子書籍表示端末1の所在地を認識することができるとともに、ユーザの所在地を認識することができる。図17に示す例では、「N35.39.16368 E139.44.5554」となっている。
送信時間1759は、広告履歴が送信された時間を示すものである。これにより、広告履歴が、いつ履歴を送信されたのかを認識することができる。図17に示す例では、「2010−01−29T20:30:02Z」となっており、これは、2010年1月29日20時30分02秒に送信されたことを示す。
通信キャリア1760は、電子書籍表示端末1の通信会社(キャリア)を示すものである。これにより、どの通信会社と契約しているかを認識することができる。例えば、「00001」を特定の通信会社の識別番号とすれば、当該特定の通信会社を認識することができる。
広告の入稿、広告のダウンロードについては、上記実施の形態と同様であるので、説明は省略する。
(広告提示・変更・操作)
本実施の形態に係る電子書籍表示端末1における広告の提示・変更・操作を行う処理の流れについて、図18を用いて説明する。図18は、電子書籍表示端末1における広告の提示・変更・操作処理の流れを示すシーケンス図である。
なお、図18における処理のステップS1801〜S1809までは、図6のステップS601〜S609と同様であるので、説明は省略する。
書籍アプリケーション部24は、通知された広告データ301を、ステップS1803で表示したサムネイル画像に重畳させて表示した(S1809)後、広告履歴管理部28に広告提示を開始した旨を通知する(S1810)。これは、広告提示・操作に関する情報(広告提示・操作の識別情報1702、取得時間1703、パラメータラベルの識別情報1704(広告枠ID、広告ID303、書籍ID203、ソフトウェアID)、パラメータ値1705)を通知して行う。
そして、ステップS1802〜ステップS1810の処理を、表示する書籍の数だけ繰り返す(本実施の形態では、全部で4冊の書籍を表示するので、あと3回繰り返す)。
その後、提示された広告データ301に対し、ユーザによる操作(例えば、広告に対するクリック)があると、書籍アプリケーション部24は、当該操作があったことを検知する(S1811)。
そして、書籍アプリケーション部24は、広告履歴管理部28に広告に対する操作があったことを通知する(S1812)。これは、広告提示・操作に関する情報(広告提示・操作の識別情報1702、取得時間1703、パラメータラベルの識別情報1704(広告枠ID、広告ID303、書籍ID203、ソフトウェアID、ネットワークの接続状態)、パラメータ値1705)を通知して行う。
以上で、電子書籍表示端末1における広告の提示・変更を行う処理が終了する。
(広告とともに提示された情報に対する操作)
次に、広告とともに提示されている情報に対する操作があったときの書籍アプリケーション部24における処理の流れについて図25を用いて説明する。図25は、広告とともに提示されている情報に対する操作があったときの書籍アプリケーション部24の処理の流れを示すシーケンス図である。
提示されている広告データとともに提示されている情報に対し、ユーザによる操作(例えば、当該情報に対するクリック)があると、書籍アプリケーション部24は、当該操作があったことを検知する(S2501)。
そして、書籍アプリケーション部24は、広告履歴管理部28に広告とともに提示されている情報に対する操作があったことを通知する(S2502)。これは、広告提示・操作に関する情報(広告提示・操作の識別情報1702、取得時間1703、パラメータラベルの識別情報1704(広告とともに提示され操作された情報の情報ID、広告枠ID、広告ID303、書籍ID203、ソフトウェアID、ネットワークの接続状態)、パラメータ値1705)を通知して行う。
以上で、電子書籍表示端末1における広告とともに提示されている情報に対する操作があったときの処理が終了する。
(広告提示の終了)
次に、広告提示が終了するときの書籍アプリケーション部24における処理の流れについて図19を用いて説明する。図19は、広告提示が終了するときの書籍アプリケーション部24の処理の流れを示すシーケンス図である。
図19に示すように、まず、書籍アプリケーション部24は、ユーザの終了操作を検知して、書籍の一覧表示の終了処理を開始する(S1901)。次に、書籍アプリケーション部24は、広告履歴管理部28に広告提示を終了する旨を通知する(S1902)。これは、広告提示・操作に関する情報(広告提示・操作の識別情報1702、取得時間1703、パラメータラベルの識別情報1704(広告枠ID、広告ID303、書籍ID203、ソフトウェアID)、パラメータ値1705)を通知して行う。そして、このステップS1902の処理を、表示部12で表示されている広告提示領域の数だけ繰り返す。
以上で、広告提示が終了するときの書籍アプリケーション部24における処理が終了する。
(広告提示・操作の記録)
次に、広告提示・操作が記録される処理の流れについて、図20を用いて説明する。図20は、広告提示・操作が記録される処理の流れを示すシーケンス図である。
まず、書籍アプリケーション部24は、広告履歴管理部28に広告提示を開始した旨を通知する(S2001)。これは、広告提示・操作に関する情報(広告提示・操作の識別情報1702、取得時間1703、パラメータラベルの識別情報1704(広告枠ID、広告ID303、書籍ID203、ソフトウェアID)、パラメータ値1705)を通知することによって行う。
次に、広告履歴管理部28は、通知された広告提示・操作に関する情報を、広告履歴データベース34に記録する(S2002)。そして、記録が正常に行われると、記録処理が完了したことを書籍アプリケーション部24に通知する(S2003)。一方、書籍アプリケーション部24は、広告履歴マネージャで広告提示・操作に関する情報の記録が正常に行われると処理完了の通知を受信する。
そして、ステップS2001〜S2003の処理を、広告提示開始が発生した回数だけ繰り返す(図8に示す例では、3回)。
次に、書籍アプリケーション部24は、広告に対する操作があったことを検知すると、広告履歴管理部28に広告操作が発生した旨を通知する(S2004)。これは、広告提示・操作に関する情報(広告提示・操作の識別情報1702、取得時間1703、パラメータラベルの識別情報1704(広告枠ID、広告ID303、書籍ID203、ソフトウェアID、ネットワークの接続状態)、パラメータ値1705)を通知することで行う。
そして、広告履歴管理部28は、通知された広告提示・操作に関する情報を、広告履歴データベース34に記録する(S2005)。記録が正常に行われると、記録処理が完了したことを書籍アプリケーション部24に通知する(S2006)。一方、書籍アプリケーション部24は、広告履歴管理部28で広告提示・操作に関する情報の記録が正常に行われると処理完了の通知を受信する。
次に、書籍アプリケーション部24は、広告とともに提示されている情報に対する操作があったことを検知すると、広告履歴管理部28に、広告とともに提示されている情報に対する操作が発生した旨を通知する(S2007)。これは、広告提示・操作に関する情報(広告提示・操作の識別情報1702、取得時間1703、パラメータラベルの識別情報1704(広告とともに提示され操作された情報の情報ID、広告枠ID、広告ID303、書籍ID203、ソフトウェアID、ネットワークの接続状態)、パラメータ値1705)を通知することで行う。
そして、広告履歴管理部28は、通知された広告提示・操作に関する情報を、広告履歴データベース34に記録する(S2008)。記録が正常に行われると、記録処理が完了したことを書籍アプリケーション部24に通知する(S2009)。一方、書籍アプリケーション部24は、広告履歴管理部28で広告提示・操作に関する情報の記録が正常に行われると処理完了の通知を受信する。
その後、書籍アプリケーション部24は、終了操作があったことを検知すると、広告履歴管理部28に広告提示を終了した旨を通知する(S2007)。これは、広告提示・操作に関する情報(広告提示・操作の識別情報1702、取得時間1703、パラメータラベルの識別情報1704(広告枠ID、広告ID303、書籍ID203、ソフトウェアID)、パラメータ値1705)を通知することで行う。
そして、広告履歴管理部28は、通知された広告提示・操作に関する情報を、広告履歴データベース34に記録する(S2008)。記録が正常に行われると、記録処理が完了したことを書籍アプリケーション部24に通知する(S2009)。一方、書籍アプリケーション部24は、広告履歴管理部28で広告提示・操作に関する情報の記録が正常に行われると処理完了の通知を受信する。
そして、ステップS2007〜S2009の処理を、広告提示終了が発生した回数だけ繰り返す(図8に示す例では、3回)。
以上で、広告提示・操作が記録される処理が終了する。
(広告履歴の送信)
次に、電子書籍表示端末1から広告履歴サーバ6へ広告履歴を送信する処理の流れについて、図21を用いて説明する。図21は、電子書籍表示端末1から広告履歴サーバ6へ広告履歴を送信する処理の流れを示すシーケンス図である。
図21に示すように、まず、広告履歴送信部29は、広告履歴サーバ6に広告履歴送信時間条件を問い合わせ(S2101)、広告履歴サーバ6から広告履歴送信時間条件を受信する(S2102)。
次に、広告履歴送信部29は、ステップS2102で通知された広告履歴送信時間条件で指定された時間に、電子書籍表示端末1が広告履歴サーバ6と通信可能な状態(オンライン状態)にあるか否か確認し、オンライン状態であれば、送信処理を開始する(S2103)。そして、広告履歴送信部29は、広告履歴データベース34に記録された全ての広告履歴を読み出す指示を広告履歴管理部28に送信する(S2104)。広告履歴管理部28は、広告履歴データベース34に記録された全ての広告履歴を読み出して、広告履歴送信部29に送信する(S2105)。
一方、電子書籍表示端末1が広告履歴サーバ6と通信不可能な状態(オフライン状態)であれば、広告履歴送信時間条件で指定された、次回の送信時間に、オンライン状態にあるか否かを確認する。また、広告履歴送信時間条件に、次回の送信時間が指定されていなければ、オンライン状態となったときに、広告履歴サーバ6に対し、再び、広告履歴送信時間条件を問い合わせ、新たに受信した広告履歴送信時間条件で指定された時間に、送信処理を行う。
そして、広告履歴送信部29は、記録した全ての広告履歴を取得し、端末データ1751を付加して、送信用広告履歴データを作成する(S2106)。
その後、広告履歴送信部29は、作成した送信用広告履歴データを広告履歴サーバ6に送信し(S2107)、送信成否を広告履歴サーバ6から受信する(S2108)。そして、送信成否の確認処理を行う。
広告履歴送信部29は、送信成功のレスポンスを広告履歴サーバ6から受信すると、広告履歴データベース34に記録された全ての広告履歴を削除する指示を広告履歴管理部28に送信する(S2109)。そして、広告履歴管理部28は、広告履歴データベース34に記録された全ての広告履歴を削除する(S2110)。以上で、電子書籍表示端末1から広告履歴サーバ6へ広告履歴を送信する処理が終了する。
なお、以下のような処理であってもよい。
広告履歴送信時間条件で指定された時間を、広告履歴送信時間条件を問い合わせる時間とし、広告履歴送信部29が、ステップS2102で広告履歴送信時間条件を受信した後、すぐに、送信処理(ステップS2104〜S2110)を行う。
また、ダウンロード管理部21が、書籍サーバ2に対し、更新情報を確認するとき(図5におけるステップS503)に、広告履歴送信時間条件も受信する。
(表示画面例と広告履歴の内容)
次に、図8、9に示した表示画面例のときにおける、書籍アプリケーション部24から広告履歴管理部28に送信される広告履歴の内容について説明する。
まず、表示画面例801の画面が表示されたときについて説明する。表示画面例801の画面が表示されたとき、書籍アプリケーション部24は広告履歴を広告履歴管理部28に通知する。表示画面例801には、3つの広告提示領域(821、822、823)があるので、通知は3回送られる。通知する広告履歴の内容は以下の通りである。
・広告提示・操作の識別情報1702:広告の表示が開始されたことを示す。
・取得時間1703:広告が表示された時間(アプリ開始時間)を示す。
・パラメータラベルの識別情報1704:書籍ID203、広告枠ID、広告ID303、ソフトウェアIDを示す。
・パラメータ値1705:書籍ID203の値、広告枠IDの値、広告ID303の値、ソフトウェアIDの値を示す。
次に、表示画面例801の画面が終了したときについて説明する。表示画面例801の画面が終了したとき、書籍アプリケーション部24は広告履歴を広告履歴管理部28に通知する。上述したように、表示画面例801には、3つの広告提示領域があるので、通知は3回送られる。通知する広告履歴の内容は以下の通りである。
・広告提示・操作の識別情報1702:広告の表示が終了したことを示す。
・取得時間1703:広告の表示が終了した時間(アプリ終了時間)を示す。
・パラメータラベルの識別情報1704:書籍ID203、広告枠ID、広告ID303、ソフトウェアIDを示す。
・パラメータ値1705:書籍ID203の値、広告枠IDの値、広告ID303の値、ソフトウェアIDの値を示す。
次に、表示画面例801の画面において、広告提示領域が選択された(広告提示領域がクリックされた)ときについて説明する。表示画面例801の画面において、広告提示領域がクリックされたとき、書籍アプリケーション部24は、広告履歴を広告履歴管理部28に通知する。通知する広告履歴の内容は以下の通りである。
・広告提示・操作の識別情報1702:広告がクリックされたことを示す。
・取得時間1703:広告がクリック(操作)された時間を示す。
・パラメータラベルの識別情報1704:書籍ID203、広告枠ID、広告ID303、ソフトウェアID、ネットワークの接続状態を示す。
・パラメータ値1705:書籍ID203の値、広告枠IDの値、広告ID303の値、ソフトウェアIDの値、ネットワークがオンライン状態かオフライン状態かを示す値、を示す。
次に、表示画面例801の画面において、サムネイル表示部が選択された(サムネイル表示部がクリックされた)ときについて説明する。表示画面例801の画面において、サムネイル表示部がクリックされたとき、書籍アプリケーション部24は、広告履歴を広告履歴管理部28に通知する。通知する広告履歴の内容は以下の通りである。
・広告提示・操作の識別情報1702:広告とともに提示された情報がクリック(操作)されたことを示す。
・取得時間1703:サムネイル表示部がクリックされた時間を示す。
・パラメータラベルの識別情報1704:広告とともに提示され、操作された情報ID、書籍ID203、広告枠ID、広告ID303、ソフトウェアID、ネットワークの接続状態を示す。
・パラメータ値1705:広告とともに提示され、操作された情報の情報IDの値、書籍ID203の値、広告枠IDの値、広告ID303の値、ソフトウェアIDの値、ネットワークがオンライン状態かオフライン状態かを示す値、を示す。
次に、図9に示す表示画面例901が表示されたときについて説明する。表示画面例901の画面が表示されたとき、書籍アプリケーション部24は、広告履歴を広告履歴管理部28に通知する。通知する広告履歴の内容は以下の通りである。
・広告提示・操作の識別情報1702:広告の表示が開始されたことを示す。
・取得時間1703:広告が表示された時間(アプリ開始時間)を示す。
・パラメータラベルの識別情報1704:書籍ID203、広告枠ID、広告ID303、ソフトウェアIDを示す。
・パラメータ値1705:書籍ID203の値、広告枠IDの値、広告ID303の値、ソフトウェアIDの値を示す。
次に、表示画面例901の画面が終了したときについて説明する。表示画面例901の画面が終了したとき、書籍アプリケーション部24は、広告履歴を広告履歴管理部28に通知する。通知する広告履歴の内容は以下の通りである。
・広告提示・操作の識別情報1702:広告の表示が終了したことを示す。
・取得時間1703:広告の表示が終了した時間(アプリ終了時間)を示す。
・パラメータラベルの識別情報1704:書籍ID203、広告枠ID、広告ID303、ソフトウェアIDを示す。
・パラメータ値1705:書籍ID203の値、広告枠IDの値、広告ID303の値、ソフトウェアIDの値を示す。
次に、表示画面例901の画面において、広告提示領域が選択された(広告提示領域がクリックされた)ときについて説明する。表示画面例901の画面において、広告提示領域がクリックされたとき、書籍アプリケーション部24は、広告履歴を広告履歴管理部28に通知する。通知する広告履歴の内容は以下の通りである。
・広告提示・操作の識別情報1702:広告がクリック(操作)されたことを示す。
・取得時間1703:広告がクリックされた時間を示す。
・パラメータラベルの識別情報1704:書籍ID203、広告枠ID、広告ID303、ソフトウェアID、ネットワークの接続状態を示す。
・パラメータ値1705:書籍ID203の値、広告枠IDの値、広告ID303の値、ソフトウェアIDの値、ネットワークがオンライン状態かオフライン状態かを示す値、を示す。
次に、表示画面例901の画面において、購入ボタンが選択された(購入ボタンがクリックされた)ときについて説明する。表示画面例901の画面において、購入ボタンがクリックされたとき、書籍アプリケーション部24は、広告履歴を広告履歴管理部28に通知する。通知する広告履歴の内容は以下の通りである。
・広告提示・操作の識別情報1702:広告とともに提示されている情報がクリック(操作)されたことを示す。
・取得時間1703:購入ボタンがクリックされた時間を示す。
・パラメータラベルの識別情報1704:広告とともに提示され、操作された情報の情報ID、書籍ID203、広告枠ID、広告ID303、ソフトウェアID、ネットワーク接続状態を示す。
・パラメータ値1705:広告とともに提示され、操作された情報IDの値、書籍ID203の値、広告枠IDの値、広告ID303の値、ソフトウェアIDの値、ネットワークがオンライン状態かオフライン状態かを示す値、を示す。
〔実施の形態4〕
本発明のさらに他の実施の形態について図22、23に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、上記の実施の形態1〜3において示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態において、上記実施の形態3と異なる点は、広告履歴を送信するタイミングである。本実施の形態では、電子書籍表示端末1が、書籍サーバ2から更新情報を取得し、広告をダウンロードし終えたときに、広告履歴サーバ6に広告履歴を送信する。
(広告のダウンロード)
本実施の形態において、電子書籍表示端末1が広告データ301を広告サーバ4からダウンロードする処理の流れについて図22を用いて説明する。図22は、電子書籍表示端末1が広告データ301をダウンロードする処理の流れを示すシーケンス図である。
なお、ステップS2201〜S2218までは、図5のステップS502〜S519と同様であるので、説明は省略する。
広告管理部23が、広告データ301の保存が完了したことをダウンロード管理部21に通知すると(S2218)、ダウンロード管理部21は、広告履歴送信要求を広告履歴送信部29に送信する(S2219)。そして、広告履歴送信部29は、広告履歴を広告履歴サーバ6へ送信する。
以上で、電子書籍表示端末1が、広告データ301をダウンロードする処理が終了する。
(広告履歴の送信)
次に、電子書籍表示端末1から広告履歴サーバ6へ広告履歴を送信する処理の流れについて、図23を用いて説明する。図23は、電子書籍表示端末1から広告履歴サーバ6へ広告履歴を送信する処理の流れを示すシーケンス図である。
まず、図22のステップS2219に示すように、ダウンロード管理部21は、広告履歴送信部29に対し、広告履歴を送信するように要求する(S2301)。広告履歴送信要求を受けた広告履歴送信部29は、広告履歴データベース34に記録された全ての広告履歴を読み出す指示を広告履歴管理部28に送信する(S2302)。
広告履歴管理部28は、広告履歴データベース34に記録された全ての広告履歴を読み出して、広告履歴送信部29に送信する(S2303)。そして、広告履歴送信部29は、取得した全ての広告履歴に端末データ1751を付加して、送信用広告履歴データを作成する(S2304)。
その後、広告履歴送信部29は、作成した送信用広告履歴データを広告履歴サーバ6に送信し(S2305)、送信成否を広告履歴サーバ6から受信する(S2306)。
広告履歴送信部29は、送信成功のレスポンスを広告履歴サーバ6から受信すると、広告履歴データベース34に記録された全ての広告履歴を削除する指示を広告履歴管理部28に送信する(S2307)。そして、広告履歴管理部28は、広告履歴データベース34に記録された全ての広告履歴を削除する(S2308)。以上で、電子書籍表示端末1から広告履歴サーバ6へ広告履歴を送信する処理が終了する。
〔実施の形態5〕
本発明のさらに他の実施の形態について図24、26〜28に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、上記の実施の形態1〜4において示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態において、上記実施の形態3、4と異なるのは、提示する広告がしおり広告である点である。
本実施の形態では、提示する広告がしおり広告となるので、図26におけるステップS2611の「広告履歴管理部28に広告提示を開始した旨を通知する」という処理で通知する、「広告提示・操作に関する情報」の「パラメータラベルの識別情報1704」に「しおりID1103」と「書籍ID」と「しおりが挿された頁番号を示す情報」と「広告枠ID」と「広告ID」と「ソフトウェアID」とが含まれている。
また、図26におけるステップS2613の「書籍アプリケーション部24は、広告履歴管理部28に広告に対する操作があったことを通知する」という処理で通知する、「広告提示・操作に関する情報」の「パラメータラベルの識別情報1704」にも「しおりID1103」と「書籍ID」と「しおりが挿された頁番号を示す情報」と「広告枠ID」と「広告ID」と「ソフトウェアID」と「ネットワークの接続状態」とが含まれている。
また、図27におけるステップS2702の「書籍アプリケーション部24は、広告履歴管理部28に広告提示を終了する旨を通知する」という処理で通知する、「広告提示・操作に関する情報」の「パラメータラベルの識別情報1704」に、「しおりID1103」と「書籍ID」と「しおりが挿された頁番号を示す情報」と「広告枠ID」と「広告ID」と「ソフトウェアID」とが含まれている。
また、図28における、ステップS2801、S2804、S2807で通知する「広告提示・操作に関する情報」の「パラメータラベルの識別情報1704」にも、上記で記した情報が含まれている。
(広告履歴の送信)
次に、本実施の形態において、電子書籍表示端末1から広告履歴サーバ6へ広告履歴を送信する処理の流れについて、図24を用いて説明する。図24は、電子書籍表示端末1から広告履歴サーバ6へ広告履歴を送信する処理の流れを示すシーケンス図である。
図24に示すように、まず、広告履歴送信部29は、設定された時間になると、電子書籍表示端末1がオンライン状態にあるのか、オフライン状態にあるのかを確認する(S2401)。そして、オンライン状態にあれば、広告履歴送信部29は、送信処理を開始する(S2402)。
広告履歴送信部29は、広告履歴サーバ6に広告履歴送信時間条件を問い合わせ(S2403)、広告履歴サーバ6から広告履歴送信時間条件を受信する(S2404)。
そして、広告履歴送信部29は、広告履歴データベース34に記録された全ての広告履歴を読み出す指示を広告履歴管理部28に送信する(S2405)。広告履歴管理部28は、広告履歴データベース34に記録された全ての広告履歴を読み出して、広告履歴送信部29に送信する(S2406)。
次に、広告履歴送信部29は、取得した全ての広告履歴に端末データ1751を付加して、送信用広告履歴データを作成する(S2407)。
その後、広告履歴送信部29は、作成した送信用広告履歴データを広告履歴サーバ6に送信し(S2408)、送信成否を広告履歴サーバ6から受信する(S2409)。
広告履歴送信部29は、送信成功のレスポンスを広告履歴サーバ6から受信すると、広告履歴データベース34に記録された全ての広告履歴を削除する指示を広告履歴管理部28に送信する(S2410)。そして、広告履歴管理部28は、広告履歴データベース34に記録された全ての広告履歴を削除する(S2411)。
その後、再び、設定された時間になると、広告履歴送信部29は、電子書籍表示端末1がオンライン状態にあるのか、オフライン状態にあるのかを確認する(S2412)。そして、オンライン状態にあれば、広告履歴送信部29は、送信処理を開始する。その後は、ステップS2403〜S2411を繰り返す。
以上が、電子書籍表示端末1から広告履歴サーバ6へ広告履歴を送信する処理である。
(表示画面例と広告履歴の内容)
次に、図15に示した表示画面例のときにおける、書籍アプリケーション部24から広告履歴管理部28に送信される広告履歴の内容について説明する。
まず、表示画面例1501の画面が表示されたときについて説明する。表示画面例1501の画面が表示されたとき、すなわち、しおりが表示されたとき、書籍アプリケーション部24は広告履歴を広告履歴管理部28に通知する。通知する広告履歴の内容は以下の通りである。
・広告提示・操作の識別情報1702:広告の表示が開始されたことを示す。
・取得時間1703:広告が表示された時間(しおり表示開始時間)を示す。
・パラメータラベルの識別情報1704:しおりID1103、書籍ID203、ページ番号、広告枠ID、広告ID303、ソフトウェアIDを示す。
・パラメータ値1705:しおりID1103の値、書籍ID203の値、ページ番号の値、広告枠IDの値、広告ID303の値、ソフトウェアIDの値を示す。
次に、表示画面例1501の画面が終了したときについて説明する。表示画面例1501の画面が終了したとき(しおり表示が終了したとき)、書籍アプリケーション部24は広告履歴を広告履歴管理部28に通知する。通知する広告履歴の内容は以下の通りである。
・広告提示・操作の識別情報1702:広告の表示が終了したことを示す。
・取得時間1703:広告の表示が終了した時間(しおり表示終了時間)を示す。
・パラメータラベルの識別情報1704:しおりID1103、書籍ID203、ページ番号、広告枠ID、広告ID303、ソフトウェアIDを示す。
・パラメータ値1705:しおりID1103の値、書籍ID203の値、ページ番号の値、広告枠IDの値、広告ID303の値、ソフトウェアIDの値を示す。
次に、表示画面例1501の画面において、広告提示領域が選択された(しおり広告がクリックされた)ときについて説明する。表示画面例1501において、しおり広告がクリックされたとき、書籍アプリケーション部24は広告履歴を広告履歴管理部28に通知する。通知する広告履歴の内容は以下の通りである。
・広告提示・操作の識別情報1702:広告がクリック(操作)されたことを示す。
・取得時間1703:広告がクリックされた時間を示す。
・パラメータラベルの識別情報1704:しおりID1103、書籍ID203 、ページ番号、広告枠ID、広告ID303、ソフトウェアID、ネットワークの接続状態を示す。
・パラメータ値1705:しおりID1103の値、書籍ID203の値、ページ番号の値、広告枠IDの値、広告ID303の値、ソフトウェアIDの値、ネットワークがオンライン状態かオフライン状態かを示す値、を示す。
本発明は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
(ソフトウェアによる処理)
最後に、電子書籍表示端末1の各ブロック、特に制御部10(ダウンロード管理部21、広告取得部22、広告管理部23、書籍アプリケーション部24、端末情報取得部25、広告提示部26、しおりアプリケーション部27、広告履歴管理部28、広告履歴送信部29)は、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現していてもよいし、CPU(central processing unit)を用いてソフトウェア的に実現してもよい。
後者の場合、電子書籍表示端末1は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである電子書籍表示端末1の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記電子書籍表示端末1に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU(microprocessor unit))が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ類、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM(compact disc read-only memory)/MO(magneto-optical)/MD(Mini Disc、登録商標)/DVD(digital versatile disk)/CD−R(CD Recordable)等の光ディスクを含むディスク類、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード類、マスクROM/EPROM(erasable programmable read-only memory)/EEPROM(electrically erasable and programmable read-only memory)/フラッシュROM等の半導体メモリ類、あるいはPLD(Programmable logic device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の論理回路類などを用いることができる。
また、電子書籍表示端末1を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークは、プログラムコードを伝送可能であればよく、特に限定されない。例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN(local area network)、ISDN(integrated services digital network)、VAN(value-added network)、CATV(community antenna television)通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。例えば、IEEE(institute of electrical and electronic engineers)1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(asynchronous digital subscriber loop)回線等の有線でも、IrDA(infrared data association)やリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11無線、HDR(high data rate)、NFC(Near Field Communication)、DLNA(Digital Living Network Alliance、登録商標)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。