JP2012058702A - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents

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裕 菊地
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Tomoya Omura
知也 大村
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Abstract

【課題】気流搬送に用いられる空気が攪拌部内へ漏れ出るのを確実に防止して攪拌部での攪拌作業が妨げられた際に発生する、画像濃度の不用意な低下や悪化を防ぐことができる構成を備えた現像装置を提供する。
【解決手段】潜像担持体に形成されている静電潜像をトナーとキャリアとからなる現像剤により可視像処理する現像部50と、該現像部50から回収した現像剤を攪拌する攪拌部51と、該攪拌部51の現像剤を定量的に搬出する現像剤搬出手段53と、該現像剤搬出手段53からの現像剤を空気圧を利用して前記現像部に搬送する現像剤搬送部54,55,56とを備えた現像装置5において、前記攪拌部51には、前記現像剤搬送部54,55,56から前記現像剤搬出手段53を通り前記撹拌部51に流出する空気量に合せて前記撹拌部51内から空気を吸引する吸引手段81が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、潜像担持体上の静電潜像を現像する現像装置、該現像装置を備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ、プロッタ、これらのうち少なくとも1つを備えた複合機等の画像形成装置に関し、さらに詳しくは、二成分系現像剤の搬送機構に関する。
複写機やプリンタあるいはファクシミリ装置や印刷機などの画像形成装置においては、潜像担持体である感光体に対して形成された静電潜像を現像装置により可視像処理し、可視像をシートなどに転写することにより記録出力を得ることができる。
現像に用いられる現像剤には、磁性あるいは非磁性トナーのみの一成分系現像剤の他にトナーとキャリアとを混合した二成分系現像剤がある。
二成分系現像剤は、攪拌混合時に生起される摩擦帯電作用によりトナーを帯電させて感光体上の静電潜像に対して静電吸着できる状態とされる。
二成分系現像剤を用いる現像装置では、現像領域で現像処理を終了してトナーを消費された現像剤が回収され、新規に補給されるトナーと混合および攪拌され、再び現像に供される。
このような構成の現像装置に用いられる現像剤は、安定したトナー画像を得るために、一定のトナー濃度と帯電量を維持する必要がある。
トナー濃度は現像で消費したトナーと補給トナー量により調整され、帯電量はキャリアとトナーとの混合時の摩擦帯電により付与される。
現像装置では、トナーとキャリアから成る二成分現像剤の攪拌を充分に行い、トナー濃度分布を均一化するとともに、トナーに帯電を付与し、トナー画像の安定化を図っている。
しかし、一般的な現像装置では、補給されたトナーが現像スリーブに汲み上がるまでのわずかな時間の間に2本のスクリュの回転による攪拌効果を利用してトナーの分散・帯電付与を行っているため、特にトナーの収支が多い場合、補給されたトナーが十分に分散せずに、現像スリーブに汲み上がり、地汚れ、トナー飛散といった品質課題が発生している。
これを解決するために、現像部から離れた場所に別途、撹拌部を設け、現像部と撹拌部とを現像剤循環手段によって接続し、撹拌部で現像剤の状態に応じた撹拌を行い、トナー濃度、帯電量を適切に調整した現像剤を現像部に供給する現像装置が提案されている(例えば特許文献1、2、3参照)。
上記特許文献において攪拌部での現像剤は、攪拌部の搬出部に設けられたロータリーフィーダにより定量毎に搬出されると、エアポンプからの正圧を用いた気流搬送により現像部に向けて搬送されるようになっている。
現像部から離れた場所に別途撹拌部を設け、現像部と撹拌部との間を空気を利用して現像剤を搬送する場合、主な構成は現像剤貯蔵部(撹拌部)、現像剤供給部(撹拌部の下端部)、循環路等、空気供給源である。
現像剤を空気の圧力(正圧)と流速を利用して搬送するため、空気搬送元と、搬送先(大気圧)には差圧が発生する。
一方、撹拌部から現像剤供給部(撹拌部の下端部)にロータリーフィーダによって現像剤を供給する現像装置では、ロータリーフィーダが、回転する複数の羽根を持ったロータと、ロータを覆うステータとからなり、定量性、制御性に優れた方式として用いられる。
しかし、ロータが回転しての供給動作による現像剤と空気との交換や、ロータとステータとのシール性が不足することで空気供給源の空気が圧差により撹拌部へ洩れることによって、空気供給源の空気が前記ロータリーフィーダを通り前記撹拌部へ流出する事態が生じる。
空気供給源の空気が前記撹拌部へ流出すると、撹拌部、及び、循環路の内圧が上昇する。
つまり、前述した循環路は現像部に繋がっているが、積極的に撹拌部内の空気を排出しておらず、また、現像剤の循環による現像部から撹拌部への空気の流れもあるため、撹拌部の内圧上昇を防止することができない。
撹拌部、及び、循環路の内圧が上昇すると、その圧力により現像部からの現像剤の搬送が妨げられ、適正な現像剤の循環を行えなくなえる。その結果、現像部内に過剰な量の現像剤が留まり、感光ドラムロック等を引き起こし印刷動作が不可能となる。
また、前記したように、撹拌部で現像剤の状態に応じたトナー補給、及び、撹拌を行い、トナー濃度、帯電量を適切に調整した現像剤を現像部に供給する現像装置では、撹拌部においてトナー濃度の調整、および、補給されたトナーを十分に分散させるために、トナー補給は撹拌部、あるいは、撹拌部よりも上流側にある現像部と撹拌部の間の循環路で行なわれるようになっている。
しかし、この構成において前記撹拌部、及び、循環路の内圧が上昇すると、その圧力によりトナー補給口からのトナーの排出が妨げられ、必要な量のトナーの補給が行えなくなる。その結果、印刷動作を続けるに従って現像剤中のトナー濃度が低下し、印刷濃度が薄くなる不具合が発生する虞がある。
そこで、撹拌部への空気供給源の空気の漏れを防止する方法として、ロータとステータと隙間を現像剤で埋めることによりシール性を確保し、空気の漏れを防止する方法があるが、現像剤には微小な空間が存在していることから、現像剤中を流れることが原因して完全には空気流れを遮断できない。
このため、使用するに従い、前記現像剤の微少な空間から空気供給源の空気が撹拌部に漏れるので、撹拌部、及び、循環路での内圧上昇を完全に防止することは困難となる。
このような問題に対し、ロータとステータと隙間のシール性を確保する別の方法として、ロータの羽根を弾性体とし、ステータに食い込みを持たせる方法が考えられる。
しかし、食い込みの際の摺擦によって経時劣化(ロータ、ステータの削れ)が顕著になり、実用的ではない。 特に現像剤のキャリアは、鉄やフェライトであるため、硬度が高く、この方法では耐久性を得ることは困難である。
本発明の目的は、上記従来の現像装置、特に現像部と攪拌部との間を気流搬送により現像剤を搬送する構成を備えた現像装置における問題に鑑み、気流搬送に用いられる空気が攪拌部内へ漏れ出るのを確実に防止して攪拌部での攪拌作業が妨げられた際に発生する、画像濃度の不用意な低下や悪化を防ぐことができる構成を備えた現像装置および画像形成装置を提供することにある。
この目的を達成するため本発明は次の構成よりなる。
(1)潜像担持体に形成されている静電潜像をトナーとキャリアとからなる現像剤により可視像処理する現像部と、該現像部から回収した現像剤を攪拌する攪拌部と、該攪拌部の現像剤を定量的に搬出する現像剤搬出手段と、該現像剤搬出手段からの現像剤を空気圧を利用して前記現像部に搬送する現像剤搬送部とを備えた現像装置において、
前記攪拌部には、前記現像剤搬送部から前記現像剤搬出手段を通り前記撹拌部に流出する空気量に合せて前記撹拌部内から空気を吸引する吸引手段が設けられていることを特徴とする現像装置。
(2)前記吸引手段は、前記撹拌部内に設けられた前記現像剤搬送部から前記現像剤搬出手段を通り前記撹拌部に流出する空気量を検知する検知手段で検知した流量の変化に連動して吸引量を可変できる構成であることを特徴とする(1)記載の現像装置。
(3)前記攪拌部に流出する空気の量を検知する検知手段は、撹拌部内の内圧を検知する圧力センサであることを特徴とする(2)記載の現像装置。
(4)前記吸引手段は、前記ロータリーフィーダが駆動に連動して動作し、前記現像剤搬出手段の停止時には停止することを特徴とする(1)乃至(3)のうちの一つに記載の現像装置。
(5)前記吸引手段には、吸引口に防塵フィルタが設けられていることを特徴とする(1)乃至(4)のうちの一つに記載の現像装置。
(6)(1)乃至(5)のうちの一つに記載の現像装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、攪拌部に、抜気ではなく、強制的に排気することで内圧上昇を抑止する吸引手段を設けることにより、内圧上昇の影響を受けることなく、現像剤の循環を適正化してトナーの補給を阻害しないことにより現像剤中へのトナーの分散および攪拌混合ができる。これにより、トナー濃度の不用意な低下による画像濃度低下を確実に防止することが可能となる。
特に、攪拌部でのシール性が変化した場合でもこれに伴い吸引手段による内圧低減特性を変更できるようにすることで、内圧上昇をより効果的に防止することができる。
本発明実施例による現像装置が用いられる画像形成装置の構成を示す断面図である。 図1に示した現像装置を含むトナー供給機構の全体構成を説明するための図である。 本発明実施例による現像装置の要部構成の一例を示す模式図である。 本発明実施例による現像装置に用いられる現像剤の攪拌部に関する構成を説明するための模式図である。 本発明による現像装置の特徴を説明するための図4相当の図である。 本発明実施例による現像装置と従来の現像装置とを対象として、経時的なトナー濃度の推移を比較した結果を示す線図である。
以下、図1乃至図6に示した実施例により本発明を実施するための形態について説明する。
まず、図1に基づいて本発明による現像装置を備えた画像形成装置の構成についてその概要を説明すると次の通りである。
中間転写ユニット10における未定着像担持体としての中間転写ベルト8の下面に対向して、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部6Y、6M、6C、6Bkが並設されている。
これらの作像部6Y、6M、6C、6Bkは、作像プロセスに用いられるトナーの色が異なる以外は同一構造である。
各作像部6は、潜像担持体としての感光体ドラム1と、感光体ドラム1の周囲に配設された図示しない帯電手段、現像装置5、図示しないクリーニング手段等で構成されている。
感光体ドラム1上で、作像プロセスとして、帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程が順次行われ、感光体ドラム1上に所望のトナー像が形成される。
帯電工程では、感光体ドラム1が、図示しない駆動部によって図中、時計回り方向に回転駆動され、帯電手段の位置で表面が一様に帯電される。
露光工程では、感光体ドラム1の表面が、不図示の露光部から発せられたレーザ光の照射位置に達すると、この位置での露光走査されることにより静電潜像を上記表面に形成される。
現像工程では、感光体ドラム1の表面が、現像装置5との対向位置に達し、この位置で静電潜像が現像されて、所望のトナー像が形成される。
転写工程は、中間転写ベルト8に対して順次画像を重ねて転写する1次転写工程と、重畳された画像を記録媒体としての転写紙Pに一括転写する2次転写工程とが用いられ、1次転写工程では、感光体ドラム1の表面が、中間転写ベルト8及び1次転写バイアスローラ9との対向位置に達すると、この位置で感光体ドラム1上のトナー像が中間転写ベルト8上に転写される。
2次転写工程では、後述するように、2次転写手段としての2次転写ローラ19により中間転写ベルト8上の重畳画像が転写しPHに対して一括転写される。
1次転写後に実行されるクリーニング工程では、感光体1の表面が、クリーニング手段との対向位置に達すると、この位置で感光体ドラム1上に残存した未転写トナーが回収される。クリーニング後、感光体ドラム1の表面は図示しない除電ローラにより電位を初期化される。このような工程を経て、感光体ドラム1上で行われる一連の作像プロセスが終了する。
上述した作像プロセスは、図1に示すように、4つの作像部6Y、6M、6C、6Bkで、それぞれ行われる。すなわち、作像部の下方に配設された不図示の露光部(光書き込み装置)から、画像情報に基づいたレーザ光が、各作像部6Y、6M、6C、6Bkの感光体ドラム1上に向けて照射される。その後、現像工程を経て各感光体ドラム上に形成した各色のトナー像を、中間転写ベルト8上に重ねて転写する。こうして、中間転写ベルト8上にカラー画像が形成される。
4つの1次転写バイアスローラ9Y、9M、9C、9Bkは、それぞれ、中間転写ベルト8を感光体ドラム1Y、1M、1C、1Bkとの間に挟み込んで1次転写ニップを形成している。1次転写バイアスローラ9Y、9M、9C、9Bkにはトナーの極性とは逆極性の転写バイアスが印加される。
中間転写ベルト8は、矢印方向に走行して、各1次転写バイアスローラ9Y、9M、9C、9Bkの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム1Y、1M、1C、1Bk上の各色のトナー像が、中間転写ベルト8上に重ねて1次転写される。
その後、各色のトナー像が重ねて転写された中間転写ベルト8は、2次転写手段としての2次転写ローラ19との対向位置に達する。中間転写ベルト8上に形成されたカラートナー像は、2次転写ニップの位置に搬送された記録媒体としての転写紙P上に転写される。 こうして、中間転写ベルト8上で行われる、一連の転写プロセスが終了する。
装置本体100の下部に配設された給紙部26には転写紙Pが複数枚重ねて収納されており、給紙コロ27により1枚ずつ分離されて給紙される。
給紙された転写紙Pはレジストローラ対28で一旦停止され、斜めずれを修正された後レジストローラ対28により所定のタイミングで2次転写ニップに向けて搬送される。そして、2次転写ニップにおいて転写紙P上に、中間転写ベルト8に担持されている画像が一括転写され、ベルト8上の画像が色毎の重畳画像である場合には所望のカラー画像が転写される。
2次転写ニップの位置でカラー画像を転写された転写紙Pは、定着部20へ搬送され、ここで、定着ローラ及び圧力ローラによる熱と圧力とにより、表面に転写されたカラー画像を定着される。
定着を終えた転写紙Pは、排紙ローラ対29により、装置本体上面に形成された排紙部30へ出力画像として排出され、スタックされる。こうして、画像形成装置における一連の画像形成プロセスが完了する。図1において、符号32は読み取り部を示している。
図2は、本発明実施例による現像装置を含むトナーの供給機構の全体構成を示す図である。
図2において現像装置5は、感光体ドラム1上の静電潜像を現像する現像部50と、現像部50から離れた位置で現像剤の状態に応じた撹拌を行う撹拌部51と、撹拌部51にトナーを補給するためのトナーカートリッジ52と、撹拌部51の下方に設けられて攪拌部51から現像剤を搬出する現像剤搬出手段に相当するロータリーフィーダ53と、現像剤を空気圧で搬送する現像剤搬送部に用いられる現像剤循環駆動源としてのエアポンプ54とを有している。なお、図1では現像部50のみ示している。
現像部50と撹拌部51との間は現像剤搬送部の一部である循環路55で接続され、ロータリーフィーダ53と現像部50との間は循環路56によって接続されている。
トナーカートリッジ52および撹拌部51は、トナー補給路57で接続され、エアポンプ54とロータリーフィーダ53は、管路58で接続されている。
図2において、符号59はトナー補給駆動源としてのモータを、60は攪拌駆動源としてのモータを、61はロータリーフィーダ53の駆動源としてのモータをそれぞれ示している。
現像部50は、図3に示すように、現像器を構成するケーシング62と、ケーシング62内に回転可能に支持され、螺旋状のフィンを有する搬送スクリュ63、64と、現像ローラ65を有している。
ケーシング62内には、トナーとキャリアを混合した2成分現像剤が入っている。搬送スクリュ63、64により現像剤はケーシング62内で循環搬送される。
図3において、現像部50では、搬送スクリュ63によって、現像剤が図中手前から奥側に搬送され、この一部が、現像ローラ65によって磁力で吸い上げられて吸着され、ドクターブレード66で均一な厚さに均されてから、感光体ドラム1に接することで感光体ドラム1上の静電潜像をトナーで現像してトナー像が形成される。
現像後の現像剤は、図3に示した搬送スクリュ64の端部に構成された排出口67(図2参照)から、循環路55を通って撹拌部51に搬送される。搬送スクリュ64の最下流に図示しないトナー濃度検知手段が設置されており、その信号を基にトナーカートリッジ52からトナー補給が行われる。
トナーカートリッジ52からのトナー補給は、モータ59によってトナー補給路57内に配置されている図示しないスクリュを回転させることで行われる。トナー補給は循環経路内で撹拌部51の入り口直前の部位で行われる。
撹拌部51では現像後の現像剤と、補給されたトナーとが混合され適切なトナー濃度と帯電量を持つ現像剤となる。
攪拌部51内で攪拌混合された現像剤は、攪拌部51の内部構成を示す図4において、撹拌部51の下部に形成された排出口70を通り、現像剤搬出手段として用いられるロータリーフィーダ53に入る。
ロータリーフィーダ53内のロータ75の回転により、現像剤は下方に定量的に排出され、現像剤搬送部を構成する部材の一つである循環路56を通り、受取口68(図2参照)を介して再び現像部50に供給される。
図4は、撹拌部51の断面図である。
図4において撹拌部51の上面には現像剤補給口69が、下面には排出口70がそれぞれ設けられており、攪拌部本体51aは、排出口70に向かうほど径が細くなる逆円錐型の形状を有している。
攪拌部本体51a内の中心には下から上に剤を搬送することが可能なリード方向および回転方向を設定されているスクリュ71が、その外側には回転可能な2本の攪拌部材72が設けられており、これらの撹拌部材の回転動作によって現像剤が攪拌・混合される。外側の撹拌部材72とスクリュ71はモータ60によって回転する。つまり、スクリュ71はモータ60と直結されており、外側の撹拌部材72は、減速ギヤ列73を介して回転する。
撹拌部51の補給口69から、排出口70までの搬送は重力を利用している。撹拌部51にはバッファとして常に現像剤が存在するため、未混合の現像剤がそのまま排出されることはない。
ロータリーフィーダ53は、モータ61によって回転され、放射状に延びる複数の羽根75aを有するロータ75と、ロータ75を覆うステータ76を有している。ロータリーフィーダ53と、循環路56及び管路58は継手管路77で接続されている。
次に、図4においてロータリーフィーダーダ部について詳細に説明する。
ロータリーフィーダーダ53のロータ75とステータ76は、ロータ75の羽根75aの先端とステータ76の内面との間にクリアランスを持って設けられている。
ところで、攪拌部51内でロータ75とステータ76とのシール性が不足すると、空気供給源であるエアポンプ54からの空気が圧差により撹拌部51へ洩れる。
空気供給源であるエアポンプ54からの空気が圧差により前記撹拌部51へ洩れると、撹拌部51、及び、循環路55の内圧が上昇する。
通常、現像剤が循環しているときは、前記撹拌部51内の現像剤によるシール効果や、ロータ75の羽根75aの先端とステータ76の内面との間にクリアランスに現像剤が入り込みことでシールの効果が発生し、上記空気の洩れを低減しているが、現像剤には微小な空間が有るため、完全には空気流れを遮断できないため、使用するに従い前記現像剤の微少な空間から空気供給源であるエアポンプ54からの空気が撹拌部51に漏れ、結果として撹拌部51、及び、循環路55の内圧が上昇する。
本発明では、攪拌部51,循環路55内での圧力上昇を抑止して現像剤の循環を妨げないようにしている点を特徴としている。以下、この特徴について説明する。
図5において攪拌部51には、前記攪拌部51内の空気を外に漏出させることとは技術的意義が異なるところの、強制的に吸引する吸引口80が設けられており、前記吸引口80には、吸引ポンプ81が接続されている。
ロータリーフィーダ53を使用した場合、通常、現像剤を搬送するためのエアポンプ54の空気の約30%がロータリーフィーダ53を通り撹拌部51に流入する。
例えば、現像剤を搬送するために前記エアポンプ54の吐出空気量を20Lとした時には、6Lの空気がロータリーフィーダ53をとおり撹拌部51に流入する。その場合、撹拌部51内の空気を吸引する吸引ポンプ81の吸引流量を6Lに調整して吸引を行うことによりロータリーフィーダ53から流出する空気の量に合せて空気を撹拌部51内から吸引することが可能となる。
しかしながら、ロータリーフィーダ53から攪拌部51に流入する空気の量は、攪拌部51内の現像剤量や、ロータリーフィーダ53内の現像剤の量の変化、或いは、現像剤の状態(例えばトナー濃度)等によるシール効果の変化でその量は変化する。
ロータリーフィーダ53から攪拌部51に流入する空気の量の変化に合せてより適切に撹拌部51内の空気を吸引するためには、ロータリーフィーダ53から攪拌部51に流入する空気の量を検知する必要があるが、前記撹拌部51およびロータリーフィーダ53には現像剤があり、例えば流量センサでは流量を検知することが難しい。
そこで、本実施例では、撹拌部51内に圧力センサ82を設け、ロータリーフィーダ53からの空気の流出による撹拌部51内の内圧上昇を前記圧力センサ82で検知し、その検知した撹拌部内の圧力の値から撹拌部51内の空気を吸引する吸引ポンプ81の吸引量を調整して吸引を行う構成とした。
また、前述した圧力センサ82で検知した流量の変化に連動して前記撹拌部51内の空気を吸引する吸引ポンプ81の吸引量を可変とすることにより、攪拌部51内の現像剤量や、ロータリーフィーダ53内の現像剤の量の変化等によるシール効果の変化により前記ロータリーフィーダ53から前記撹拌部51に流出する空気の量が変化しても、その変動に合せて吸引ポンプ81の吸引量を変化させることができるので、常にロータリーフィーダ53から流出する空気の量に合せて空気を撹拌部51内から吸引することが可能となる。
本実施例は以上のような構成であるから、空気供給源であるエアポンプ54からロータリーフィーダ53を通過して撹拌部51に流れ込む空気は撹拌部51に設けられた吸引ポンプ81により処理されて、撹拌部51内の内圧上昇の防止することができる。
これにより、ロータリーフィーダ53から空気供給源空気供給源であるエアポンプ54の空気が撹拌部51に漏れることによる前記撹拌部51の内圧上昇の影響を受けずに確実に現像剤の循環を行うことができ、感光ドラムロック等の印刷動作が不可能となる不具合を起こすことがない。
従って、確実に必要な量のトナーの補給が行うことができ、現像剤中のトナー濃度が低下し印刷濃度が薄くなる不具合を確実に解消することができるようになる。
さらに、ロータリーフィーダ53から流出する空気の量に合せて空気を吸引するので、必要以上に撹拌室から空気を吸引することがなく、空気の過剰吸引によってロータリーフィーダ53からの空気の流出を助長することがないので、現像剤を現像部50に送るためのエアの減少による現像剤の搬送効率の低下を引き起こすことが無い。
本発明者は、本実施例による構成、つまり吸引手段を備えた現像装置と、急進手段を備えていない従来構成の現像装置とを対象として、経時的な現像剤中でのトナー濃度の数位について比較実験したところ、図6に示す結果を得た。
図6に示す結果からも明らかように、本実施例においては、現像剤中のトナー濃度制御に合せて適正にトナー補給が行なわれているので、印刷頁数が進んでも現像剤中のトナー濃度の低下は見られない。これに対し、従来構成では撹拌部51の内圧上昇の影響を受けることで必要な量のトナーの補給が行えていないため、印刷頁数が進むにつれて現像剤中のトナー濃度が低下する傾向を示している。
また、前記ロータリーフィーダ53が停止した状態、即ち、現像剤の循環が停止した状態では、攪拌部51内の空気を吸引する必要がないので、前記撹拌部51内から空気を吸引する吸引ポンプ81は、前記ロータリーフィーダ53が駆動に連動して動作し、前記ロータリーフィーダ53が停止時には停止する構成として無駄なエネルギーの消費を抑えることができる。
さらには、前記吸引口80に防塵フィルタ83を設けることで、攪拌部51内で攪拌動作により巻き上げられた現像剤やトナーを吸引してしますことを防止することができるので、吸引ポンプ81に現像剤やトナーが侵入し、前記吸引ポンプ81が故障することを防止できるようになる。
以上のような実施例においては、ロータリーフィーダ部から空気供給源の空気が撹拌部に漏れることによる撹拌部51の内圧上昇の影響を受けずに確実に現像剤の循環を行うことができるので、感光ドラムロック等の印刷動作が不可能となる不具合を起こすことがなく、且つ、確実に必要な量のトナーの補給が行うことができ、現像剤中のトナー濃度が低下し印刷濃度が薄くなる不具合が発生することのない現像装置、該現像装置を提供することが可能となる。
5 現像装置
50 現像部
51 攪拌部
53 ロータリーフィーダ
54 エアポンプ
55,56 循環路
80 吸引口
81 吸引ポンプ
82 圧力センサ
83 防塵フィルタ
100 画像形成装置本体
特開2008−299217号公報 特開2009−031586号公報 特開2009−103751号公報

Claims (6)

  1. 潜像担持体に形成されている静電潜像をトナーとキャリアとからなる現像剤により可視像処理する現像部と、該現像部から回収した現像剤を攪拌する攪拌部と、該攪拌部の現像剤を定量的に搬出する現像剤搬出手段と、該現像剤搬出手段からの現像剤を空気圧を利用して前記現像部に搬送する現像剤搬送部とを備えた現像装置において、
    前記攪拌部には、前記現像剤搬送部から前記現像剤搬出手段を通り前記撹拌部に流出する空気量に合せて前記撹拌部内から空気を吸引する吸引手段が設けられていることを特徴とする現像装置。
  2. 前記吸引手段は、前記撹拌部内に設けられた前記現像剤搬送部から前記現像剤搬出手段を通り前記撹拌部に流出する空気量を検知する検知手段で検知した流量の変化に連動して吸引量を可変できる構成であることを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  3. 前記攪拌部に流出する空気の量を検知する検知手段は、撹拌部内の内圧を検知する圧力センサであることを特徴とする請求項2記載の現像装置。
  4. 前記吸引手段は、前記ロータリーフィーダが駆動に連動して動作し、前記現像剤搬出手段の停止時には停止することを特徴とする請求項1乃至3のうちの一つに記載の現像装置。
  5. 前記吸引手段には、吸引口に防塵フィルタが設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のうちの一つに記載の現像装置。
  6. 請求項1乃至5のうちの一つに記載の現像装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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