JP2012057914A - ハイブリッド冷凍車 - Google Patents

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Abstract

【課題】走行時間や排気温度が不安定であっても蓄熱の完了時期を正確に判断することができ、反応材の過熱による変質を防いでアイドリングストップ時の冷却を効率良く安定して行うことができるハイブリッド冷凍車を提供すること。
【解決手段】圧縮式冷凍機30とCHP(ケミカルヒートポンプ)1を備え、運転モードとして、エンジン駆動時に排気熱によって反応器3内の反応材5を加熱してこれを再生する蓄熱モードと、該蓄熱モードにおいて凝縮蒸発器4において凝縮した水を蒸発させて冷凍コンテナ101を冷却する冷却モードを備えるハイブリッド冷凍車において、前記CHP1のブライン循環回路21の凝縮蒸発器4の入口と出口に温度センサ22,23をそれぞれ設けるとともに、両温度センサ22,23によって検出される温度の差に基づいて蓄熱モード時の前記反応器3の蓄熱終了時期を判断するコントローラ(制御手段)25を設ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、エンジンによって駆動される圧縮式冷凍機とエンジンの排気ガスを熱源として動作するケミカルヒートポンプを備えたハイブリッド冷凍車に関するものである。
冷凍コンテナに収容された冷凍品を所定の低温状態を保った状態で配送する冷凍車には、従来、エンジンによって駆動される圧縮式冷凍機(機械式冷凍機)が専ら使用されていた。この圧縮式冷凍機は、コンプレッサ、コンデンサ、減圧器及びエバポレータを冷媒配管によって直列に接続して閉ループの冷媒循環回路を構成するものであって、コンプレッサによって圧縮された高圧のガス冷媒をコンデンサでの放熱によって液化させて液冷媒とし、この高圧の液冷媒を膨張弁等の減圧器によって膨張させて減圧した後、沸点が下がった低圧の液冷媒をエバポレータにおいて蒸発させ、このときの蒸発潜熱を冷凍コンテナから奪うことによって冷凍コンテナ内を冷却するものである。
ところで、近年、環境問題や燃費等の点から車両の停車中はエンジンを停止するアイドリングストップが強く求められるようになっており、エンジンを停止する停車中は圧縮式冷凍機の運転も停止され、冷凍コンテナ内を所定の低温状態に保持することができないという問題がある。特に、コンビニエンスストアに冷凍食品を配送する冷凍車にあっては、短時間の走行とエンジンを停止しての荷物降ろし作業が頻繁に繰り返されるために十分な冷凍能力を確保することができない。
そこで、特許文献1には、エンジンによって駆動される圧縮式冷凍機とエンジンの排気ガスを熱源として動作するケミカルヒートポンプ(以下、「CHP」と略称する)を備えたハイブリッド冷凍車が提案されている。このハイブリッド冷凍車に設けられたCHPは、3台の反応器と各1台の蒸発器及び凝縮器を備え、車両の走行時にエンジンから排出される排気ガスを熱源として運転され、3台の反応器を順次切り替えることによって各反応器について蓄熱と放熱を順次繰り返し、冷凍コンテナ内の冷却(冷凍)を連続して行うようにしたものである。
尚、特許文献2には、エンジンの排気熱を利用したCHPを車両の冷房に使用する技術が提案され、特許文献3には、同じくエンジンの排気熱を利用したCHPを車両の冷暖房に使用する場合、CHPを2セット装備して両者を切り替えて運転する技術が提案されている。
特開2008−111592号公報 特開2002−059736号公報 実開昭61−060071号公報
しかしながら、特許文献1において提案されたハイブリッド冷凍車には以下のような問題があった。
(1)特許文献1において提案されたハイブリッド冷凍車は、アイドリングストップ時の冷凍を前提にしておらず、エンジンを停止する停車中は冷凍コンテナ内を所定の低温状態に保持することができない他、複数の反応器を要するためにCHPが大型化する。
(2)車両の走行時間が一定でないために蓄熱完了の判断が困難であり、過剰な蓄熱によって反応材が変質し、蓄熱量が減少して冷凍能力が低下する。蓄熱完了を判断する方法として、凝縮蒸発器の水位を測定する方法があるが、凝縮蒸発器の内部は真空に保持されおり、又、冷凍車が振動するために水位の測定は困難である。又、蓄熱時間によって蓄熱完了を判断する方法も考えられるが、冷凍車の走行状況によるエンジン回転数の変動によって排気熱(温度)も変動するため、蓄熱完了を正確に判断することは不可能である。
従って、本発明の第1の目的とする処は、走行時間や排気温度が不安定であっても蓄熱の完了時期を正確に判断することができ、反応材の過熱による変質を防いでアイドリングストップ時の冷却を効率良く安定して行うことができるハイブリッド冷凍車を提供することにある。
又、CHPにおいて、冷媒の状態変化によってエンジンの排気熱を反応器内の反応材に伝達してこれを加熱するヒートパイプを使用する場合、反応材の再生に必要な熱量に対して排ガスからの入熱が過大となると作動液圧力が上昇してヒートパイプの損傷を招く可能性がある。
従って、本発明の第2の目的とする処は、エンジンの排気熱を反応器内の反応材に伝達してこれを加熱するヒートパイプを循環する作動液の圧力の異常な上昇を防いでヒートパイプを保護することができるハイブリッド冷凍車を提供することにある。
更に、冷凍車の走行時に蓄熱が完了した後も反応器が高温に保たれている場合には、次の冷却(反応材の水和反応)への切替時間が長くなり、冷却開始時間が遅れるという問題が発生する。
従って、本発明の第3の目的とする処は、蓄熱モードから冷却モードへの切り替えを短時間で行ってアイドリングストップ時の冷却を効率良く行うことができるハイブリッド冷凍車を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、エンジンによって駆動される圧縮式冷凍機とエンジンの排気ガスを熱源として動作するケミカルヒートポンプを備え、
前記ケミカルヒートポンプを、反応材が充填された反応器と、該反応器において前記反応材の加熱によって発生した水蒸気を凝縮させ且つ凝縮した水を蒸発させる凝縮蒸発器と、該凝縮蒸発器と冷凍コンテナとの間で熱交換を行うブラインを循環させるブライン循環回路を含んで構成し、
運転モードとして、エンジン駆動時に排気熱によって前記反応材を加熱してこれを再生する蓄熱モードと、該蓄熱モードにおいて前記凝縮蒸発器において凝縮した水を蒸発させて前記冷凍コンテナを冷却する冷却モードを備えるハイブリッド冷凍車において、
前記ブライン循環回路の凝縮蒸発器入口と出口に温度センサをそれぞれ設けるとともに、両温度センサによって検出される温度の差に基づいて蓄熱モード時の前記反応器の蓄熱終了時期を判断する制御手段を設けたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記制御手段は、前記温度センサによって検出される温度の差が所定値未満となったときに蓄熱モード時の前記反応器の蓄熱が終了したものと判断することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記制御手段は、前記温度センサによって検出される温度の差が所定値未満となったときに冷却モード時の前記反応器における水和が終了したものと判断することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の発明において、前記エンジンの排気熱を受け取る排気熱取得部と該排気熱取得部によって受け取った排気熱によって前記反応器内の反応材を加熱する反応材加熱用熱交換器を含んで閉ループを構成するヒートパイプを設け、該ヒートパイプに作動液を循環させるとともに、圧力センサとバルブを前記ヒートパイプに設け、
前記制御手段は、前記圧力センサによって検出される蓄熱モード時の冷媒圧力が設定値を超えたときに前記バルブを閉じるよう構成したことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何れかに記載の発明において、前記反応器に反応材冷却用熱交換器を設けるとともに、反応器外に設置された放熱器と前記反応材冷却用熱交換器を含んで閉ループを構成する放熱回路を設けるとともに、該放熱回路に水を循環させるポンプを設け、
前記制御手段は、前記反応器の蓄熱が終了したときに前記ポンプを運転するよう構成したことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1〜5の何れかに記載の発明において、前記凝縮蒸発器に前記ブライン循環回路の一部を構成する熱交換器を設けるとともに、前記凝縮蒸発器内の水をポンプによって循環させてノズルから前記熱交換器に滴下させる水滴下パイプを設け、
前記制御手段は、冷却モード時に前記ポンプを運転するよう構成したことを特徴とする。
請求項1及び2記載の発明によれば、走行時間や排気温度が不安定であっても、冷凍コンテナとCHPの凝縮蒸発器との間で熱交換を行わせるためのブライン循環ラインの凝縮蒸発器入口と出口にそれぞれ設けられた温度センサによって検出される温度の差によって蓄熱モード時の反応器の蓄熱終了時期を正確に判断することができるため、反応材の過熱による変質を防いでアイドリングストップ時の冷却を効率良く安定して行うことができる。
請求項3記載の発明によれば、温度センサによって検出されるブラインの凝縮蒸発器入口と出口の温度の差が所定値未満となったときに冷却モード時の反応器における水和が終了したものと判断するようにしたため、反応材の水和反応の終了時期を常に正確に検出することができる。
請求項4記載の発明によれば、エンジンから排出される排気ガスから熱を受け取る排気熱取得部と該排気熱取得部によって受け取った排気熱によってCHPの反応器内の反応材を加熱する反応材加熱用熱交換器を含んでループを構成するヒートパイプにおいて、圧力センサによって検出される蓄熱モード時の作動液圧力が設定値を超えたときにバルブを閉じて作動液の循環を停止するようにしたため、作動液圧力の異常な上昇を防いでヒートパイプを保護することができるとともに、反応器の蓄熱を適正に行って反応材の過熱を防ぐことができる。
請求項5記載の発明によれば、反応器外に設置された放熱器と反応器に設けられた反応材冷却用熱交換器を含んで構成された放熱回路に水を循環させるポンプを設け、反応器の蓄熱が終了したときにポンプを運転して蓄熱が完了した後の反応器を放熱によって冷却するようにしたため、蓄熱モードから次の冷却モードへの切り替えが短時間で行われ、冷却開始が早められてアイドリングストップ時の冷却を早期に効率良く行うことができる
請求項6記載の発明によれば、冷却モード時にポンプを運転して凝縮蒸発器内の水をノズルから熱交換器に滴下させてこれを蒸発させ、ブライン循環回路を循環するブラインから蒸発潜熱を奪ってブラインを冷却するようにしたため、このブラインによって冷凍コンテナ内を効率良く冷却することができる。
本発明に係るハイブリッド冷凍車の概略構成を示す側面図である。 本発明に係るハイブリッド冷凍車のCHPの蓄熱モード時の状態を示す構成図である。 本発明に係るハイブリッド冷凍車のCHPの冷却モード時の状態を示す構成図である。 本発明に係るハイブリッド冷凍車のCHPの運転モードを選択するまでの手順を示すフローチャートである。 (a)はCHPの蓄熱モード時の動作原理を説明する図、(b)はCHPの冷却モード時の動作原理を説明する図である。 本発明に係るハイブリッド冷凍車のCHPの蓄熱モード時の制御手順を示すフローチャートである。 本発明に係るハイブリッド冷凍車のCHPの冷却モード時の制御手順を示すフローチャートである。 本発明に係るハイブリッド冷凍車のCHPの蓄熱モード時の凝縮蒸発器入口と凝縮蒸発器出口の温度の経時変化を示す図である。 本発明に係るハイブリッド冷凍車のCHPの冷却モード時の凝縮蒸発器入口と凝縮蒸発器出口の温度の経時変化を示す図である。 本発明に係るハイブリッド冷凍車のCHPの蓄熱モードと冷却モードにおけるバルブの開閉制御とポンプの運転制御を示す図である。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係るハイブリッド冷凍車の概略構成を示す側面図であり、図示のハイブリッド冷凍車100は、冷凍コンテナ101内に収容された不図示の冷凍品を配送するものであって、冷凍コンテナ101内を所定の低温状態に保持するための手段として、エンジン50によって駆動される圧縮式冷凍機30とエンジン50から車両後方に延びる排気管51を流れる排気ガスを熱源として動作するCHP(ケミカルヒートポンプ)1を備えている。尚、排気管51の途中には、排気ガスを浄化するための触媒コンバータ52が設けられている。
上記圧縮式冷凍機30は、主要構成要素として圧縮機31、凝縮器32、減圧器としての膨張弁33、蒸発器34を含んで構成されており、前記CHP1は、主要構成要素として冷凍コンテナ101内に設置された熱交換器2と冷凍コンテナ101外に設置された反応器3、凝縮蒸発器4、排気熱取得部8、放熱器13、制御手段としてのコントローラ25を含んで構成されている。
ところで、圧縮式冷凍機30は、エンジン50によって駆動される前記圧縮機31、前記凝縮器32、前記膨張弁33及び前記蒸発器34を冷媒配管35によって直列に接続して構成されており、エンジン50が運転されているときには該圧縮式冷凍機30によって冷凍コンテナ101内が冷却されて所定の低温状態に保たれる。即ち、エンジン50によって駆動される圧縮機31によって圧縮された高圧のガス冷媒が凝縮器32での放熱によって液化して液冷媒となり、この高圧の液冷媒が膨張弁33を通過することによって膨張して減圧された後、減圧によって沸点が下がった低圧の液冷媒が蒸発器34において蒸発し、このときの蒸発潜熱が冷凍コンテナ101内から奪われることによって冷凍コンテナ101内が冷却される。
次に、CHP1の構成の詳細を図2及び図3に基づいて説明する。尚、図2は本発明に係るハイブリッド冷凍車のCHPの蓄熱モード時の状態を示す構成図、図3は同CHPの冷却モード時の状態を示す構成図である。
CHP1は、前記熱交換器2と前記反応器3及び前記凝縮蒸発器4を含んで構成されており、内部が真空に保持された反応器3内にはCaSO 等の反応材5が充填されるとともに、反応材5を排気熱によって加熱して再生するための反応材加熱用熱交換器6と、再生された反応材5を放熱によって冷却するための反応材冷却用熱交換器7が設けられている。尚、反応材加熱用熱交換器6と反応材冷却用熱交換器7は、説明の便宜上から図中では独立したように図示されているが、実際は両熱交換器6,7の流路を交互に組み合わせ一体化し、反応材5全体を一様に加熱又は冷却できるような構造となっている。
又、図1に示すエンジン50から延びる前記排気管51の途中には、排気ガスから熱を受け取る排気熱取得部8が設けられており、この排気熱取得部8と反応器3内に設置された前記反応材加熱用熱交換器6とは作動液配管9,10によって接続されてループ式のヒートパイプ11を構成している。このヒートパイプ11には作動液が収容されており、一方の作動液配管9には圧力センサ12が設けられ、他方の作動液配管10にはバルブV1が設けられている。
ところで、反応器3外には放熱器13が設置されており、該放熱器13と反応器3内に設けられた前記反応材冷却用熱交換器7とはブライン管14,15によって接続されて閉ループ状の放熱回路16を構成しており、ブライン管15には、放熱回路16において冷却水を循環させるためのポンプP1が設けられている。
他方、前記凝縮蒸発器4の内部も真空に保持されており、該凝縮蒸発器4と前記反応器3とは連通パイプ17によって互いに連通されており、連通パイプ17にはバルブV2が設けられている。又、凝縮蒸発器4の内部には熱交換器18が設けられており、この熱交換器18と冷凍コンテナ101内に設置された前記熱交換器2とはブライン(本実施の形態では、不凍液)を循環させるためのブライン配管19,20によって接続され、これらは閉ループ状のブライン循環回路21を構成している。
そして、上記ブライン循環回路21の一部を構成する一方のブライン管19の凝縮蒸発器4への入口には温度センサ22が設けられている。又、他方のブライン管20の凝縮蒸発器4の出口には温度センサ23が設けられており、同ブライン管20の温度センサ23の下流側にはブラインを循環させるためのポンプP2が設けられている。
更に、凝縮蒸発器4の底部からは水滴下パイプ24が導出しており、この水滴下パイプ24は、垂直上方に立ち上がった後、凝縮蒸発器4内の上部に水平に挿入されて熱交換器18の上方に位置しており、その凝縮蒸発器4内の上方に位置する水平部分には水を滴下するための複数の不図示のノズルが形成されている。
而して、本実施の形態に係るCHP1には制御手段としてのコントローラ25が設けられており、該コントローラ25には前記圧力センサ12と前記温度センサ22,23及び前記バルブV1,V2が電気的に接続されており、コントローラ25は、圧力センサ12によって検出される冷媒圧力によってバルブV1の開閉を制御するとともに、温度センサ22,23によって検出されるブラインの凝縮蒸発器4への入口温度T1と凝縮蒸発器4からの出口温度T2との差ΔT(|T1−T2|)に基づいて反応器3の蓄熱終了時期と水和の終了時期を判断し、ポンプP1,P3を駆動制御するとともに、バルブV2の開閉を制御する。
ところで、以上のように構成された本実施の形態に係るCHP1は、運転モードとして蓄熱モードと冷却モードを備えているが、運転モードを選択するまでの手順を図に示すフローチャートに従って以下に説明する。尚、本実施の形態に係るハイブリッド冷凍車100にはCHP1を運転するための不図示の運転スイッチが設けられている。
ハイブリッド冷凍車(車両)100が始動すると(図4のステップS1)、不図示の運転スイッチのON/OFFが判定され(ステップS2)、運転スイッチがONされるとポンプP2が運転されてブライン循環回路21をブラインが循環せしめられる(ステップS3)。
次に、運転モードが判断され(ステップS4)、蓄熱モードが選択されると蓄熱モードが実行され(ステップS5)、冷却モードが選択されるとポンプP1が運転されて(ステップS6)、冷却モードが実行される(ステップS7)。
次に、本実施の形態に係るCHP1の蓄熱モード時と冷却モード時の動作を図5〜図10を参照しながら以下に説明する。尚、図5(a)はCHPの蓄熱モード時の動作原理を説明する図、図5(b)はCHPの冷却モード時の動作原理を説明する図、図6はCHPの蓄熱モード時の制御手順を示すフローチャート、図7は同CHPの冷却モード時の制御手順を示すフローチャート、図8は同CHPの蓄熱モード時の凝縮蒸発器入口と凝縮蒸発器出口の温度の経時変化を示す図、図9は同CHPの冷却モード時の凝縮蒸発器入口と凝縮蒸発器出口の温度の経時変化を示す図、図10は同CHPの蓄熱モードと冷却モードにおけるバルブの開閉制御とポンプの運転制御を示す図である。
1)蓄熱モード時の動作:
蓄熱モードは、ハイブリッド冷凍車100が走行しているとき(エンジン50が駆動されているとき)に排気熱によって反応器3内の反応材5を加熱してこれを再生するモードであって、エンジン50が駆動されているときには、圧縮機31がエンジン50によって駆動され、冷凍コンテナ101内は圧縮式冷凍機30の前記作用によって冷却され、冷凍コンテナ101内は所定の低温状態に保持されている。尚、蓄熱モード開始時においては、反応器3内の反応材5は前の冷却モード時における水和反応によって水と反応している状態(水和物)にあるものとする。
而して、蓄熱モードは、ハイブリッド冷凍車100が走行していてエンジン50が作動している状態において実行され(図6のステップS11)、先ず、蓄熱開始時には図10に示すように、閉状態にあったバルブV1が開かれ(ステップS12)、ポンプP2は継続して運転されてブラインはブライン循環回路21を循環している。又、閉状態にあったバルブV2は開かれて反応器3と凝縮蒸発器4が連通され(ステップS13)、ポンプP1,P3は共に停止状態にある。
そして、蓄熱が開始されると、圧力センサ12によってヒートパイプ11を循環する作動液の圧力が計測され(ステップS14)、コントローラ25は圧力センサ12によって検出されるヒートパイプ11の作動液圧力が0.8MPa以上であるか否かを判定し(ステップS15)、作動液圧力が0.8MPa未満である場合(ステップS15での判断結果がNOである場合)には、次に作動液圧力が0.6MPa以下であるか否かが判定される(ステップS16)。
作動液圧力が0.6MPa以下でない場合(つまり、作動液圧力が0.6MPa〜0.8MPaの範囲内にあるとき)には、温度センサ22,23によってブライン循環回路21を循環するブラインの凝縮蒸発器4への入口温度T1と凝縮蒸発器4からの出口温度T2が計測され(ステップS17)、両者差ΔT(|T1−T2|)が1deg以上であるか否かが判断される(ステップS18)。
上記温度差ΔTが1deg以上である場合(ステップS18での判断結果がYESである場合)には、図10に示すように、バルブV1とV2と共に開状態が維持され、ポンプP2は継続して運転され、ポンプP1,P3は共に停止状態にある。すると、エンジン50(図1参照)から排出される排気ガスは排気管51内を図2の矢印方向に流れるが、その熱(排気熱)はヒートパイプ11の排気熱取得部8において作動液に与えられ、この排気熱によって作動液が蒸発して高温のガス状の作動液となる。そして、この高温のガス状の作動液は反応器3内の反応材加熱用熱交換器6を流れる過程で反応材5を加熱し、反応材5に吸収されていた水分を水蒸気として分離して反応材5を再生する。このときの反応材5の化学反応は次式にて表される(図5(a)参照)。
2CaSO ・H O(s)+33.6kJ/mol
→2CaSO +H O(g) … (1)
尚、上式(1)において2CaSO ・H O(s)は硫酸カルシウム水和物(固体)、H O(g)は水蒸気(気体)を示す。又、図5(a)においては、2CaSO をM、反応熱33.6kJ/molをQ と表示している。
即ち、水と水和した反応材(2CaSO ・H O(s))5は排気熱からQ (=33.6kJ/mol)の熱を受けて水(H O)を水蒸気(H O(g))として分離し、反応材5をCaSO として再生する。
他方、反応器3内の反応材加熱用熱交換器6において反応材5の加熱に供されたガス状の作動液は、熱の放出によって凝縮して液状の作動液となり、重力によって排気熱取得部8へと送られ、排気ガスによって加熱されて蒸発し、以後は前記と同様の作用を繰り返しながらヒートパイプ11を循環しながら反応器3内の反応材5の再生に供される。
そして、反応器3内において反応材5から分離された水蒸気は、反応器3の内圧と凝縮蒸発器4の内圧との差によって図2に矢印にて示すように連通パイプ17を通って凝縮蒸発器4へと導入され、この凝縮蒸発器4において冷却されて凝縮し、水(液体)となる。このときの水の状態変化は次式にて表される(図5(a)参照)。
O(g)→H O(l)+41.7kJ/mol … (2)
尚、上式(2)においてH O(l)は水(液体)を示す。又、図5(a)においては、水蒸気の凝縮熱41.7kJ/molをQ と表示している。
而して、蓄熱モードにおいては、以上の作用が繰り返されて反応器3内の反応材5が排気熱によって加熱されて再生されるが、凝縮蒸発器4内の温度は水蒸気の凝縮熱Q によって上昇するため、図8に示すように、ブライン循環回路11を循環するブラインは熱交換器18において凝縮熱Q によって加熱されてその温度が上昇し、温度センサ23によって検出される出口温度T2は入口温度T1よりも高くなる(T2>T1)。このとき、凝縮蒸発器4内の熱交換器18において水との熱交換によって受熱して温度が高くなったブラインは、冷凍コンテナ101内に設置された熱交換器2において冷凍コンテナ101内に放熱し、凝縮蒸発器4において発生した凝縮熱Q は冷凍コンテナ101において回収される。
蓄熱モードにおいて排気熱によって反応材5が再生されると、ブライン循環回路21を循環するブラインの温度センサ23によって検出される温度(凝縮蒸発器4からの出口温度)T2は、図8に示すように次第に上昇し、温度センサ22によって検出される温度(凝縮蒸発器4への入口温度)T1との差ΔT(=T2−T1)が大きくなるが、反応材5の再生が進むに連れてブラインの出口温度T2が次第に低下するため、温度差ΔTが徐々に小さくなってゆく。そして、反応材5の再生が終了すると、温度差ΔTは殆ど0degとなる。
従って、本実施の形態では、コントローラ25は、温度センサ22,23によって検出されるブラインの温度(凝縮蒸発器4の入口と出口の温度)T1,T2の差ΔTが所定値(本実施の形態では1deg)未満となった時点で反応器3での蓄熱(反応材5の再生)が終了したものと判断するようにしている。このようにすることによって、走行時間や排気温度が不安定であっても、蓄熱モード時の反応器3の蓄熱終了時期を正確に判断することができ、反応材5の過熱による変質を防ぐことができる。尚、本実施の形態では、蓄熱開始から終了までの時間(蓄熱時間)t1(図8参照)は20分程度であった。
以上のようにして反応器4での蓄熱の終了が判定されると(図6の判断結果がNOである場合)、図10に示すように、バルブV1を閉じてヒートパイプ11における作動液の循環を停止させて反応材5の排気熱による加熱を停止するとともに(ステップ19)、バルブV2を閉じて反応器3と凝縮蒸発器4との連通を遮断する(ステップS20)。又、同時にポンプP1を運転し(ステップS21)、放熱回路16に冷却水を循環させ、反応器3内の反応材冷却用熱交換器7において反応材5と冷却水との間で熱交換を行わせ、反応材5の熱を冷却水によって放熱器13へと導いて該放熱器13によって放熱させる。この作用を繰り返すことによって反応材5が冷却され、反応材5は次の冷却モードにおける水和反応(吸水反応)に備えられる。
次に、運転スイッチのON/OFFが判定され(ステップS22)、運転スイッチがONである場合には後述の冷却モードが実行され(ステップS23)、運転スイッチがOFFである場合にはポンプP1が停止され(ステップS24)、放熱回路16における冷却水の循環が停止される。そして、ポンプP2も停止され(ステップS25)、ブライン循環回路21におけるブラインの循環も停止されてハイブリッド冷凍車(車両)100のCHP1の運転が停止される(ステップS26)。
ところで、蓄熱モードにおいて、ヒートパイプ11を状態変化しながら循環する作動液の圧力が上昇し、圧力センサ12によって検出されるガス状の作動液の圧力が設定値(本実施の形態では、0.8MPa)以上となると(ステップS15での判断結果がYESである場合)、コントローラ25は、図10に示すようにバルブV1を閉じ(ステップS27)、作動液の循環を停止させて作動液圧力の異常な上昇を防ぐとともに、排気熱による反応材5の加熱を中止し、反応材5の過熱による劣化を防ぐようにしている。
又、作動液圧力が0.8MPa以上に上昇したためにバルブV1を閉じた後、作動液圧力が0.6MPa以下に下がるとバルブV1を開け(ステップS28)、ヒートパイプ11に作動液を循環させる。
次に、冷却モード時のCHP1の動作について説明する。
2)冷却モード時の動作:
冷却モードは、ハイブリッド冷凍車100が停車し、アイドリングストップによってエンジン50も停止したときに実行されるモードであって、この冷却モードにおいては、前の蓄熱モードにおいて排気熱によって再生された反応材5の水和反応によって、凝縮蒸発器4において蒸発した水蒸気が反応材5に吸収され、凝縮蒸発器4における水の蒸発に伴ってブラインから奪われる蒸発潜熱によってブラインが冷却され、冷却されたブラインによって冷凍コンテナ101内が冷却される。
具体的には、ハイブリッド冷凍車(車両)100が停車して冷却が開始されると(図7のステップS31)、図10に示すように、バルブV1は閉じられたままで、ヒートパイプ11における作動液の循環は停止して排気熱による反応材5の加熱は行われず、バルブV2が開かれて反応器3と凝縮蒸発器4は連通パイプ17を介して互いに連通される(ステップS32)。又、ポンプP1とP2は継続して運転されているために冷却水は放熱回路16を循環し、ブラインはブライン循環回路21を循環しているが、水和の開始と同時にポンプP3が運転される(ステップS33)。
上述のようにポンプP3が運転されると、凝縮蒸発器4内に貯留されている水が液滴下パイプ24を送られ、該液滴下パイプ24の凝縮蒸発器4内に臨む水平部分に形成された不図示のノズルから水が図3に示すように熱交換器18へと滴下される。すると、熱交換器18に滴下された水は、熱交換器18を通過するブラインから蒸発熱を奪って蒸発し、蒸発熱を奪われたブラインは冷却されて温度が下がる。このときの水の状態変化は次式にて表される(図5(b)参照)。
O(l)+41.7kJ/mol→H O(g) … (3)
尚、図5(b)においては、水の蒸発熱41.7kJ/molをQ と表示している。
上述のように凝縮蒸発器4における水の蒸発によって発生した水蒸気は、反応器3の内圧と凝縮蒸発器4の内圧との差によって図3に矢印にて示すように連通パイプ17を通って反応器3内へと導入される。そして、反応器3内に導入された水蒸気は次式に示す化学反応(水和反応)によって反応材5に吸収される(図5(b)参照)。
2CaSO +H O(g)
→2CaSO ・H O(s)+33.6kJ/mol … (4)
尚、上式(4)においては反応熱33.6kJ/molをQ と表示している。
即ち、反応材(CaSO )5は水蒸気(H O(g))を水和することによって化合物2CaSO ・H O(s)に変化し、そのとき反応熱Q (=33.6kJ/mol)を発生する。尚、このとき、ポンプP1は運転されて放熱回路16を冷却水が循環しているため、反応熱Q は放熱器13によって放熱される。
而して、冷却モードにおいては、以上の作用が繰り返されてブライン循環回路21を循環するブラインが凝縮蒸発器4における水の蒸発によって冷却され、冷却されたブラインは図3に矢印にて示すようにブライン配管19を通って冷凍コンテナ101内に設置された熱交換器2へと導かれる。すると、熱交換器2からは冷風が冷凍コンテナ101内に導入されるため、この冷風によって冷凍コンテナ101内が所定の低温状態に保たれる。そして、熱交換器2における冷凍コンテナ101内の空気との熱交換によって暖められたブラインは、ブライン配管20を図3に矢印にて示すように流れて凝縮蒸発器4内の熱交換器18へと導かれ、該熱交換器18を通過する過程で蒸発熱を奪われて冷却され、その後は以上と同様の作用を繰り返して冷凍コンテナ101内を冷却する。
以上のように、冷却モードにおいてブラインが凝縮蒸発器4における水の蒸発によって蒸発熱を奪われて冷却されると、温度センサ23によって検出される温度(凝縮蒸発器4からの出口温度)T2は、図9に示すように次第に低下し、温度センサ22によって検出される温度(凝縮蒸発器4への入口温度)T1との差ΔT(=T1−T2)が大きくなるが、反応材5の水和反応が進むに連れてブラインの出口温度T2が次第に上昇するため、温度差ΔTが徐々に小さくなってゆく。そして、反応材5の水和が終了すると、温度差ΔTは0degとなる。
従って、本実施の形態では、ブライン循環回路21を循環するブラインの温度が温度センサ22,23によって計測されると(ステップS34)、コントローラ25は、温度センサ22,23によって計測されるブラインの温度(凝縮蒸発器4の入口と出口の温度)T1,T2の差ΔTが0deg以上であるか否かを判定し(ステップS35)、温度差ΔTが0deg以上である場合(ステップS35の判定結果がYESである場合)には前記冷却作用が繰り返され、温度差ΔTが0deg未満となると(ステップS35の判定結果がNOである場合)、その時点で反応器3での反応材5の水和が終了したものと判断するようにしている。尚、本実施の形態では、水和開始から終了までの時間(水和時間)t2(図9参照)は15分程度であった。
以上のようにして反応器3での反応材5の水和の終了が判定されると、図10に示すように、バルブV2を閉じて反応器3と凝縮蒸発器5との連通を遮断する(ステップS36)。又、同時にポンプP1の運転を停止して放熱回路16における冷却水の循環を停止するとともに(ステップS37)、ポンプP3の運転を停止して水滴下パイプ24からの水の滴下を停止する(ステップS38)。
次に、運転スイッチのON/OFFが判定され(ステップS39)、運転スイッチがONである場合には前述の蓄熱モードが実行され(ステップS40)、ポンプP2が停止され(ステップS41)、ブライン循環回路21におけるブラインの循環が停止されてハイブリッド冷凍車(車両)100のCHP1の運転が停止される(ステップS42)。
以上のように、本実施の形態に係るハイブリッド冷凍車100によれば、走行時間や排気温度が不安定であっても、冷凍コンテナ101とCHP1の凝縮蒸発器4との間で熱交換を行わせるためのブライン循環回路21の凝縮蒸発器4の入口と出口にそれぞれ設けられた温度センサ22,23によって検出される温度T1,T2の差ΔTによって蓄熱モード時の反応器3の蓄熱終了時期を正確に判断することができるため、反応材5の過熱による変質を防いでアイドリングストップ時の冷却を効率良く安定して行うことができる。
そして、温度センサ22,23によって検出されるブラインの凝縮蒸発器4の入口と出口の温度T1,T2の差ΔTが所定値未満となったときに冷却モード時の反応器3における水和が終了したものと判断するようにしたため、反応材5の水和反応の終了時期を常に正確に検出することができる。
又、本実施の形態では、エンジン50から排出される排気ガスから熱を受け取る排気熱取得部8と該排気熱取得部8によって受け取った排気熱によってCHP1の反応器3内の反応材5を加熱する反応材加熱用熱交換器6を含んでループを構成するヒートパイプ11において、圧力センサ12によって検出される蓄熱モード時の作動液圧力が設定値(0.8MPa)を超えたときにバルブV1を閉じて冷媒の循環を停止するようにしたため、作動液圧力の異常な上昇を防いでヒートパイプ11を保護することができるとともに、反応器3の蓄熱を適正に行って反応材5の過熱を防ぐことができる。
更に、本実施の形態では、反応器3外に設置された放熱器13と反応器3に設けられた反応材冷却用熱交換器7を含んで構成された放熱回路16に冷却水を循環させるポンプP1を設け、反応器3の蓄熱が終了したときにポンプP1を運転して蓄熱が完了した後の反応材5を放熱によって冷却するようにしたため、蓄熱モードから次の冷却モードへの切り替えが短時間で行われ、冷却開始が早められてアイドリングストップ時の冷却を早期に効率良く行うことができる。
又、本実施の形態では、冷却モード時にポンプP3を運転して凝縮蒸発器4内の水をノズルから熱交換器18に滴下させて蒸発させ、ブライン循環回路21を循環するブラインから蒸発潜熱を奪ってブラインを冷却するようにしたため、このブラインによって冷凍コンテナ101内を効率良く冷却することができるという効果も得られる。
尚、以上の実施の形態では、反応材5としてCaSO を用いたが、Ca(OH) (水酸化カルシウム)等、CaSO 以外の他の任意のものを使用することができる。又、以上の実施の形態では、蓄熱時間t1は20分程度、水和時間t2は15分程度であったが、これらの時間t1,t2は反応器3の大きさ(反応材5の充填量)に依存するものであって、反応器3の大きさを大きくすれば時間t1,t2を長くすることができる。
1 ケミカルヒートポンプ(CHP)
2 熱交換器
3 反応器
4 凝縮蒸発器
5 反応材
6 反応材加熱用熱交換器
7 反応材冷却用熱交換器
8 排気熱取得部
9,10 作動液配管
11 ヒートパイプ
12 圧力センサ
13 放熱器
14,15 ブライン管
16 放熱回路
17 連結パイプ
18 熱交換器
19,20 ブライン管
21 ブライン循環回路
22,23 温度センサ
24 水滴下パイプ
25 コントローラ(制御手段)
30 圧縮式冷凍機
31 圧縮機
32 凝縮器
33 膨張弁
34 蒸発器
35 冷媒配管
50 エンジン
51 排気管
52 触媒コンバータ
100 ハイブリッド冷凍車
101 冷凍コンテナ
P1〜P3 ポンプ
T1 ブラインの凝縮蒸発器入口温度
T2 ブラインの凝縮蒸発器出口温度
ΔT ブラインの温度差
t1 蓄熱時間
t2 水和時間
V1,V2 バルブ

Claims (6)

  1. エンジンによって駆動される圧縮式冷凍機とエンジンの排気ガスを熱源として動作するケミカルヒートポンプを備え、
    前記ケミカルヒートポンプを、反応材が充填された反応器と、該反応器において前記反応材の加熱によって発生した水蒸気を凝縮させ且つ凝縮した水を蒸発させる凝縮蒸発器と、該凝縮蒸発器と冷凍コンテナとの間で熱交換を行うブラインを循環させるブライン循環回路を含んで構成し、
    運転モードとして、エンジン駆動時に排気熱によって前記反応材を加熱してこれを再生する蓄熱モードと、該蓄熱モードにおいて前記凝縮蒸発器において凝縮した水を蒸発させて前記冷凍コンテナを冷却する冷却モードを備えるハイブリッド冷凍車において、
    前記ブライン循環回路の凝縮蒸発器入口と出口に温度センサをそれぞれ設けるとともに、両温度センサによって検出される温度の差に基づいて蓄熱モード時の前記反応器の蓄熱終了時期を判断する制御手段を設けたことを特徴とするハイブリッド冷凍車。
  2. 前記制御手段は、前記温度センサによって検出される温度の差が所定値未満となったときに蓄熱モード時の前記反応器の蓄熱が終了したものと判断することを特徴とする請求項1記載のハイブリッド冷凍車。
  3. 前記制御手段は、前記温度センサによって検出される温度の差が所定値未満となったときに冷却モード時の前記反応器における水和が終了したものと判断することを特徴とする請求項1又は2記載のハイブリッド冷凍車。
  4. 前記エンジンの排気熱を受け取る排気熱取得部と該排気熱取得部によって受け取った排気熱によって前記反応器内の反応材を加熱する反応材加熱用熱交換器を含んで閉ループを構成するヒートパイプを設け、該ヒートパイプに冷媒を循環させるとともに、圧力センサとバルブを前記ヒートパイプに設け、
    前記制御手段は、前記圧力センサによって検出される蓄熱モード時の冷媒圧力が設定値を超えたときに前記バルブを閉じるよう構成したことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のハイブリッド冷凍車。
  5. 前記反応器に反応材冷却用熱交換器を設けるとともに、反応器外に設置された放熱器と前記反応材冷却用熱交換器を含んで閉ループを構成する放熱回路を設けるとともに、該放熱回路に水を循環させるポンプを設け、
    前記制御手段は、前記反応器の蓄熱が終了したときに前記ポンプを運転するよう構成したことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のハイブリッド冷凍車。
  6. 前記凝縮蒸発器に前記ブライン循環回路の一部を構成する熱交換器を設けるとともに、前記凝縮蒸発器内の水をポンプによって循環させてノズルから前記熱交換器に滴下させる水滴下パイプを設け、
    前記制御手段は、冷却モード時に前記ポンプを運転するよう構成したことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のハイブリッド冷凍車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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