JP2012057373A - モータ駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】制御部2は、モータM1,M2,・・・夫々についてロック状態であるか否かを判定する。複数のMOSFETQ1,Q2,・・・がオン状態であり、モータM1,M2,・・・の内、1つのモータ、例えばモータM1についてロック状態を検出した場合、モータM2,M3,・・・に係るMOSFETQ2,Q3,・・・の内、オン状態にあるスイッチを間欠的にオン/オフする。
【選択図】図1
Description
複数のパワーウインドウモータがロック状態になった場合、予め定められたパワーウインドウの優先順位に従って順次パワーウインドウモータのロックが解除される。
従って、複数のモータが同時的にロック状態になった場合、バッテリである電源の電圧が低下し、同じバッテリから電源を供給されるランプ類のちらつき等を引き起こす虞がある。
しかしながら、全てのパワーウインドウを開閉する時間が長くなり、車両の乗員等は故障していると感じる問題が生じる。
これにより、複数のスイッチが同時的に操作され、複数のスイッチ夫々に係る複数のモータが駆動し、一のモータがロックした場合、他のモータに電流が間欠的に供給されるため、複数のモータが同時的にロック状態になることはない。また、電流は供給されているため、ロック状態にない他のモータも駆動する。従って、車両の乗員が車両の故障であると誤認することがなくなる。
この場合、センサ等を車両に設ける必要はなく、電流を計測するだけで良いため、ロック状態にあるモータを検出することが容易になり、部品コストが上昇しない。
この場合、開閉検出手段が更に備えられているため、ロック状態にあるモータが開閉している開閉部について、全開又は全閉の状態であるか否かの検出が確実になる。
この場合、複数のモータが開閉する夫々の開閉部が、同時的に全開又は全閉し、ロック状態になったとしても、優先順位に基づいて、一のモータのみがロック状態になるので、複数のモータが継続してロックされることはない。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1におけるモータ駆動装置1の要部構成を示す回路図である。モータ駆動装置1は、図示しないパワーウインドウ、サンルーフ等の開閉部の開閉及び停止を指示するスイッチSW1,SW2,・・・と、開閉部を開閉するモータM1,M2,・・・と、モータ駆動装置1が備える制御部2及びモータM1,M2,・・・に給電するバッテリ3とに接続されている。
なお、バッテリ3は、モータM1,M2,・・・だけではなく、車両に搭載された他の機器にも給電する。また、制御部2は、特許請求の範囲におけるロック検出手段及びスイッチ制御手段に該当する。
スイッチSW2,SW3,・・・の構成及び作用は、スイッチSW1と同様である。
開閉部を開放する場合と閉鎖する場合とでは、モータM1に供給される電流方向とモータM1の回転方向とが異なる。
ただし、車両の開閉部は4つに限定されない。パワーウインドウの他にサンルーフ等も開閉部に該当する。また、モータで駆動する2以上の開閉部を備える車両であれば、本発明を適用することができる。
制御部2は、スイッチSW1,SW2,SW3,SW4のいずれかについて開放又は閉鎖を指示する操作があった場合(S11:YES)、操作されたスイッチに係るMOSFETQ1,Q2,Q3,Q4に所定の電圧を印加することによってオン状態にする。更に、制御部2は、例えばスイッチSW1が操作された場合、操作されたSW1に係るスイッチSW1a及びSW1bの接続状態をスイッチSW1で行われた開放又は閉鎖の操作に合わせて変更する。
制御部2は、閾値Th以上の電流が供給されているモータをロック状態にあるモータとして判定するため、電流計A1,A2,A3,A4を用いて電流を計測するだけで、モータのロック状態を容易に検出することができる。また、モータのロック状態を検出するために、センサ等を新たに車両に設ける必要がないため、部品コストが上昇しない。
制御部2は、電流計A4が閾値Thを超える電流値を検出した場合(S13:YES)、所定の時間、例えば1秒間待機した後にMOSFETQ4をオフにし、ロック状態にあるモータM4の電源をオフにする(S14)。制御部2が所定の時間待機する理由は、モータM4が開閉している開閉部を確実に全開又は全閉にするためである。
制御部2は、ロック状態にあるモータM4の電源をオフにした後、制御を終了する。
これにより、複数のモータM1,M2,M3が同時的にロック状態になることはない。また、モータM2,M3に電流が供給されているため、ロック状態にないモータM2,M3も駆動する。従って、車両の乗員等が車両の故障であると誤認することを防止することができる。
これにより、複数のモータM1,M3についてロック状態を同時的に検出しても、モータM1のみがロック状態を保持するため、複数のモータM1,M3が継続してロック状態になることはない。ここで、記憶部20は、特許請求の範囲における記憶手段に該当する。
制御部2は、ステップS18を実行した後、ステップS12に戻って、スイッチSW1,SW2,SW3,SW4の内、複数のスイッチについて開閉操作が行われている場合は同様の動作を繰り返す。
これにより、電流は低減されているが、モータM2,M3に電流は供給されているため、モータM2,M3は夫々に係る開閉部を開閉し続ける。従って、車両の乗員等が故障であると誤認することを防止することができる。
制御部2は、MOSFETQ1をオフにした後、MOSFETQ2,Q3を間欠的なオン/オフ状態からオン状態に戻し、モータM2,M3に供給されている電流の低減を停止する。
制御部2は、MOSFETQ2をオフにした後、MOSFETQ3を間欠的なオン/オフ状態からオン状態に戻し、モータM3に供給されている電流の低減を停止する。
結果、モータM1,M2,M3夫々に係る開閉部が全開又は全閉になり、モータM1,M2,M3は全て開閉動作を終了する。
図4は、実施の形態2におけるモータ駆動装置4の要部構成を示す回路図である。モータ駆動装置4は、実施の形態1におけるモータ駆動装置1と同様に、車両の図示しない開閉部の開閉及び停止を指示するスイッチSW1,SW2,・・・と、開閉部を開閉するモータM1,M2,・・・と、モータ駆動装置4が備える制御部2及びモータM1,M2,・・・に供給するバッテリ3とに接続されている。
なお、バッテリ3は、モータM1,M2,・・・だけではなく、車両に搭載された他の機器にも給電する。
位置検出器W1,W2,・・・は、夫々制御部2に接続されており、モータM1,M2,・・・夫々の回転数を検出することによって、各モータが開閉する開閉部の境界位置を検出する。境界位置が最も上端にある場合に開閉部が全閉であることを示し、最も下端にある場合に開閉部が全開であることを示す。
制御部2は、スイッチSW1,SW2,SW3,SW4のいずれかについて開放又は閉鎖を指示する操作があった場合(S21:YES)、操作されたスイッチに係るMOSFETQ1,Q2,Q3,Q4に所定の電圧を印加することによってオン状態にする。更に、制御部2は、例えばスイッチSW1が操作された場合、操作されたSW1に対応するスイッチSW1a及びSW1bの接続状態をスイッチSW1で行われた開放又は閉鎖の操作に合わせて変更する。
スイッチSW2,SW3,SW4が操作された場合も同様にして、スイッチSW2a及びSW2b、スイッチSW3a及びSW3b、スイッチSW4a及びSW4bの接続状態を変更する。
制御部2は、位置検出器W1,W2,W3,W4を用いるため、位置検出器W1,W2,W3,W4夫々に係る開閉部について、全開又は全閉の状態にあるか否かを確実に検出することができる。
制御部2は、位置検出器W4がモータM4に係る開閉部について全開又は全閉を検出した場合(S23:YES)、所定の時間、例えば1秒間待機した後にMOSFETQ4をオフにし、ロック状態にあるモータM4の電源をオフにする(S24)。制御部2が所定の時間待機する理由は、モータM4が開閉している開閉部を確実に全開又は全閉するためである。
制御部2は、ロック状態にあるモータM4の電源をオフにした後、制御を終了する。
これにより、複数のモータM1,M2,M3が同時的にロック状態になることはない。また、モータM2,M3に電流が供給されているため、ロック状態にないモータM2,M3は駆動する。従って、車両の乗員等が車両の故障であると誤認することを防止することができる。
これにより、複数のモータM1,M3についてロック状態を同時的に検出しても、モータM1のみがロック状態を保持するため、複数のモータM1,M3が継続してロック状態になることはない。
制御部2は、ステップS28を実行した後、ステップS22に戻って、スイッチSW1,SW2,SW3,SW4の内、複数のスイッチについて開閉操作が行われている場合は同様の動作を繰り返す。
2 制御部(ロック検出手段、スイッチ制御手段)
20 記憶部(記憶手段)
M1,M2,・・・ モータ
Q1,Q2,・・・ MOSFET(スイッチ)
W1,W2,・・・ 位置検出器(開閉検出手段)
Claims (4)
- 車両における複数の開閉部を夫々開閉する複数のモータに供給される電流の経路夫々にスイッチが設けられたモータ駆動装置において、
前記複数のモータ夫々についてロック状態であるか否かを検出するロック検出手段と、
複数の前記スイッチがオン状態であり、かつ前記ロック検出手段が一のモータについてロック状態を検出した場合、他のモータに係るスイッチの内、オン状態にあるスイッチを間欠的にオン/オフするスイッチ制御手段と
を備えること
を特徴とするモータ駆動装置。 - 前記ロック検出手段は、
前記複数のモータ夫々に供給される電流を計測し、
計測した電流が所定値を超えた場合に、該所定値を超えた電流が供給されるモータについてロック状態であると検出するように構成されていること
を特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置。 - 前記複数の開閉部夫々について全開又は全閉の状態であるか否かを検出する開閉検出手段
を更に備え、
前記ロック検出手段は、前記開閉検出手段が全開又は全閉の状態であると検出した開閉部に係るモータの内、スイッチがオンであるモータについてロック状態であると検出するように構成されていること
を特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置。 - ロック状態を保持するモータの優先順位を予め記憶する記憶手段
を更に備え、
前記スイッチ制御手段は、前記ロック検出手段が複数のモータについてロック状態を同時的に検出した場合、検出されたモータの内、前記記憶手段が記憶する優先順位の最も高いモータをロック状態に保持し、検出された他のモータに係るスイッチを間欠的にオン/オフするように構成されていること
を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載のモータ駆動装置。
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