JP2012056136A - 液体供給装置、液滴吐出装置及び循環系駆動電流制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】液体循環系駆動源へ供給する電流を監視して、必要充分な電流値を設定する。
【解決手段】マイクロコンピュータ112には、周囲環境温度センサ166、インク温度検出センサ168、モータ温度検出センサ170が接続されている。ポンプ駆動制御部132からは、ステッピングモータ150の回転速度情報が読み出される。周囲温度がT1℃(例えば、常温(20℃))未満(常温未満)の場合は、インク温度に関係なく、電流値が最大としている。一方、周囲温度がT1℃以上(常温以上)の場合は、インク温度T2℃に応じて、予めROM118に記憶された2種類のサブ制御テーブル(制御テーブル(1)162、制御テーブル(2)164)の何れかを選択し、さらに、モータ温度とモータ回転速度とに基づいて、ステッピングモータ150へ供給する電流値を設定する。
【選択図】図8
【解決手段】マイクロコンピュータ112には、周囲環境温度センサ166、インク温度検出センサ168、モータ温度検出センサ170が接続されている。ポンプ駆動制御部132からは、ステッピングモータ150の回転速度情報が読み出される。周囲温度がT1℃(例えば、常温(20℃))未満(常温未満)の場合は、インク温度に関係なく、電流値が最大としている。一方、周囲温度がT1℃以上(常温以上)の場合は、インク温度T2℃に応じて、予めROM118に記憶された2種類のサブ制御テーブル(制御テーブル(1)162、制御テーブル(2)164)の何れかを選択し、さらに、モータ温度とモータ回転速度とに基づいて、ステッピングモータ150へ供給する電流値を設定する。
【選択図】図8
Description
本発明は、液体供給装置、液滴吐出装置及び循環系駆動電流制御プログラムに関する。
インク等の液体を循環させ、ヘッドモジュールのノズルからインク滴を吐出するインクジェトプリンタでは、インク等の液体を循環させるポンプの駆動源としてステッピングモータが適用される場合がある。基本的に、ステッピングモータへ供給する電流値は一定であり、例えば、ステッピングモータは、ステータに巻かれたコイル相を二値信号での励磁、非励磁に制御して、当該ステータに対峙するロータを回転させる構造である。
一例として、ステッピングモータを用いたチューブポンプでは、インク循環時にヘッドモジュールのノズルの背圧が所定の負圧を維持するように循環させるため、検出圧力に応じて回転速度が制御される。回転速度と電流との関係において、ステッピングモータは、脱調等のリスクを負わないように、最大電流で駆動している。
特許文献1には、ステッピングモータの回転子の角度と励磁相がずれないようホールド電流を流すが、不要時にも流すことで消費電力が増大しているため、ホールド電流を必要に応じて供給することで消費電力低減することが記載されている。
本発明は、液体を循環する駆動手段に必要充分な駆動電流を供給し、駆動手段の寿命を延ばすことができる液体供給装置、液滴吐出装置及び循環系駆動電流制御プログラムを得ることが目的である。
請求項1記載の発明は、予め定められた基準電流が供給され、かつ二値化された駆動信号に基づいて液体を循環経路に沿って循環させる駆動手段と、前記駆動手段の駆動周波数を制御する制御手段と、前記駆動手段の温度を検出する第1の温度検出手段とを有し、前記制御手段は、前記駆動周波数と、前記第1の温度検出手段で検出した温度に基づいて前記基準電流を調整する。
請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記液体供給装置が設置された領域内の温度である周囲環境温度を検出する第2の温度検出手段をさらに有し、前記制御手段は、前記第2の温度検出手段が検出した周囲環境温度が、予め定めた周囲環境温度しきい値以上の場合に、前記駆動周波数と前記第1の温度検出手段で検出した温度に基づいて前記基準電流を調整する。
請求項3に記載の発明は、前記請求項2に記載の発明において、前記液体の温度を検出する第3の温度検出手段をさらに有し、前記第2の温度検出手段が検出した周囲環境温度と、前記第3の温度検出手段した前記液体の温度と、前記第1の温度検出手段で検出した温度に基づいて前記基準電流を調整する。
請求項4に記載の発明は、前記請求項2又は請求項3に記載の発明において、前記第1の温度検出手段は、前記駆動手段に供給される駆動電流と、前記第2の温度検出手段が検出した周囲環境温度に基づいて算出する手段である。
請求項5に記載の発明は、前記請求項1〜請求項4の何れか1項記載の発明において、前記駆動手段が、ステッピングモータの回転駆動により、円弧状に巻かれた可撓性のチューブ状循環経路の内径を狭める位置を移動させることで、前記循環経路内に充填された前記液体の流動を促すチューブポンプであり、前記基準電流が、前記ステッピングモータへ供給可能な定格最大電流値である。
請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の液体供給装置。
請求項6に記載の発明は、前記循環経路中に配置され、液滴を吐出するノズルを備えた液滴吐出部と、入力される信号に基づいて前記液滴吐出部のノズルから液滴を吐出制御する液適吐出制御手段と、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の液体供給装置と、を備えている。
請求項7に記載の発明は、予め定められた基準電流が供給され、かつ二値化された駆動信号に基づいて液体を循環経路に沿って循環させる駆動手段が駆動している時の温度と、前記駆動手段を制御する制御手段から指示される前記駆動手段の駆動周波数とに基づいて前記基準電流を調整する、ことをコンピュータに実行させる循環系駆動電流制御プログラムである。
請求項1の発明によれば、液体を循環する駆動手段に必要充分な駆動電流を供給し、駆動手段の寿命を延ばすことができる。
請求項2に記載の発明によれば、周囲環境温度を考慮しない場合と比べ、精度良く必要充分な駆動電流を供給することができる。
請求項3に記載の発明によれば、液体粘度の変動による駆動手段のトルク変動に対応することができる。
請求項4に記載の発明によれば、駆動手段の温度の実測が困難な場合でも、温度を推定することができる。
請求項5に記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比べて、ステッピングモータを含むチューブポンプの寿命を延ばすことができる。
請求項6に記載の発明によれば、液体を循環する駆動手段に必要充分な駆動電流を供給し、駆動手段の寿命を延ばすことができる。
請求項7に記載の発明によれば、液体を循環する駆動手段に必要充分な駆動電流を供給し、駆動手段の寿命を延ばすことができる。
[第1の実施の形態]
(全体構成)
本実施の形態では、液滴を吐出する液滴吐出装置の一例として、インク滴を吐出して記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置について説明する。
(全体構成)
本実施の形態では、液滴を吐出する液滴吐出装置の一例として、インク滴を吐出して記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置について説明する。
なお、液滴吐出装置としては、インクジェット記録装置に限定されるものではない。液滴吐出装置としては、例えば、フィルムやガラス上にインク等を吐出してカラーフィルタを製造するカラーフィルタ製造装置、有機EL溶液を基板上に吐出してELディスプレイパネルを形成する装置、溶解状態の半田を基板上に吐出して部品実装用のバンプを形成する装置、金属を含む液体を吐出して配線パターンを形成する装置及び液滴を吐出して膜を形成する各種の成膜装置であってもよく、液滴を吐出するものであればよい。
図16は、本実施の形態に係るインクジェット記録装置の構成を示す概略図である。
図16に示すように、インクジェット記録装置1010は、用紙等の記録媒体Pが収容される記録媒体収容部1012と、記録媒体Pに画像を記録する画像記録部1014と、記録媒体収容部1012から画像記録部1014へ記録媒体Pを搬送する搬送手段1016と、画像記録部1014によって画像が記録された記録媒体Pが排出される記録媒体排出部1018と、を備えている。
画像記録部1014は、液滴を吐出する液滴吐出ヘッドの一例として、インク滴を吐出して記録媒体に画像を記録する液滴吐出装置(以下、「インクジェットヘッド」という)10Y、10M、10C、10Kを備えている。なお、インクジェットヘッド10Y、10M、10C、10Kを総称する場合に、「インクジェットヘッド10Y〜10K」と示す場合がある。また、このインクジェットヘッド10Y〜10Kとインクを循環させる配管を含め、「インクジェットヘッド10」という場合がある。
このインクジェットヘッド10は、インク供給制御装置110により、インクの吐出が制御されるようになっている。
インクジェットヘッド10Y〜10Kは、それぞれ複数の液滴吐出部としてのインクヘッドモジュール12(図1参照)を備えており、当該インクヘッドモジュール12は、ノズル(図示省略)が形成されたノズル面1022Y〜1022Kをそれぞれ有している。このノズル面1022Y〜1022Kは、インクジェット記録装置1010での画像記録が想定される記録媒体Pの最大幅と同程度か、又はそれ以上の記録可能領域を有している。
さらに、インクジェットヘッド10Y〜10Kは、記録媒体Pの搬送方向の下流側から、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の色の順で並列に並べられており、その各色に対応したインク滴を、圧電方式によって、複数のノズルから吐出し、画像を記録する構成となっている。なお、インクジェットヘッド10Y〜10Kにおいて、インク滴を吐出させる構成は、サーマル方式等の他の方式によって吐出させる構成であっても良い。
インクジェット記録装置1010には、液体を貯留する貯留部として、各色のインクを貯留するインクタンク1021Y、1021M、1021C、1021K(以下、1021Y〜1021Kと示す)が設けられている。このインクタンク1021Y〜1021Kから、各インクジェットヘッド10Y〜10Kへインクが供給される。なお、インクジェットヘッド10Y〜10Kへ供給されるインクとしては、水性インク、油性インク、溶剤系インク等、各種インクの使用が可能である。
搬送手段1016は、記録媒体収容部1012内の記録媒体Pを1枚ずつ取り出す取出ドラム1024と、画像記録部1014のインクジェットヘッド10Y〜10Kへ記録媒体Pを搬送しその記録面(表面)をインクジェットヘッド10Y〜10Kに対面させる搬送体としての搬送ドラム1026と、画像が記録された記録媒体Pを記録媒体排出部1018へ送り出す送出ドラム1028と、を有している。そして、取出ドラム1024、搬送ドラム1026、送出ドラム1028は、それぞれ記録媒体Pがその周面に静電的吸着手段、或いは吸引や粘着などの非静電的吸着手段によって保持されるように構成されている。
また、取出ドラム1024、搬送ドラム1026、送出ドラム1028には、それぞれ記録媒体Pの搬送方向下流側端部を挟んで保持する保持手段としてのグリッパー1030が、例えば2組ずつ備えられており、これら3個のドラム1024、1026、1028は、それぞれその周面に記録媒体Pを、グリッパー1030によってこの場合は2枚まで保持可能に構成されている。そして、グリッパー1030は、各ドラム1024、1026、1028の周面に2つずつ形成された凹部1024A、1026A、1028A内に設けられている。
具体的には、各ドラム1024、1026、1028の凹部1024A、1026A、1028A内の予め定められた位置に、各ドラム1024、1026、1028の回転軸1032に沿って回転軸1034が支持されており、この回転軸34には、その軸方向に間隔をおいて複数のグリッパー30が固定されている。したがって、回転軸1034が、図示しないアクチュエーターによって正逆両方向に回転することにより、グリッパー1030が各ドラム1024、1026、1028の周方向に沿って正逆両方向に回転し、記録媒体Pの搬送方向下流側端部を挟んで保持したり、離したりするようになっている。
つまり、グリッパー1030は、その先端部が各ドラム1024、1026、1028の周面から若干突出するように回転することで、取出ドラム1024の周面と搬送ドラム1026の周面とが対面する受渡位置36において、取出ドラム1024のグリッパー1030から搬送ドラム26のグリッパー30へ記録媒体Pを受け渡すようになっており、搬送ドラム26の周面と送出ドラム28の周面とが対面する受渡位置38において、搬送ドラム1026のグリッパー1030から送出ドラム1028のグリッパー1030へ記録媒体Pを受け渡すようになっている。
また、インクジェット記録装置1010は、インクジェットヘッド10Y〜10Kをメンテナンスするメンテナンスユニット(図示省略)を備えている。メンテナンスユニットは、インクジェットヘッド10Y〜10Kのノズル面を覆うキャップ、予備吐出(空吐出)された液滴を受ける受け部材、ノズル面を清掃する清掃部材、ノズル内のインクを吸引するための吸引装置等を有しており、メンテナンスユニットがインクジェットヘッド10Y〜10Kに対向する対向位置に移動し、各種のメンテナンスを行う。
次に、インクジェット記録装置10の画像記録動作について説明する。
記録媒体収容部1012から取出ドラム1024のグリッパー1030により1枚ずつ取り出されて保持された記録媒体Pは、取出ドラム1024の周面に吸着されつつ搬送され、受渡位置1036において、取出ドラム1024のグリッパー1030から搬送ドラム1026のグリッパー1030へ受け渡される。
搬送ドラム1026のグリッパー1030により保持された記録媒体Pは、その搬送ドラム26に吸着されつつインクジェットヘッド10Y〜10Kの画像記録位置まで搬送され、そのインクジェットヘッド10Y〜10Kから吐出されるインク滴により、記録面に画像が記録される。
記録面に画像が記録された記録媒体Pは、受渡位置1038において、搬送ドラム26のグリッパー1030から送出ドラム1028のグリッパー1030へ受け渡される。そして、送出ドラム1028のグリッパー1030により保持された記録媒体Pは、その送出ドラム1028に吸着されつつ搬送され、記録媒体排出部1018へ排出される。以上のように、一連の画像記録動作が行われる。
(配管構成)
図1には、第1の実施の形態に係るインクジェットプリンタのインクジェットヘッド10の配管図が示されている。
図1には、第1の実施の形態に係るインクジェットプリンタのインクジェットヘッド10の配管図が示されている。
第1の実施の形態のインクジェットヘッド10には、複数のヘッドモジュール12が取り付けられ、それぞれのヘッドモジュール12へ均等(一定の圧力、一定の流量)にインクを供給するためのインク循環用配管路が形成されている。
図1に示される如く、ヘッドモジュール12には、供給動作によりインクが流入する入力ポート12Aと、回収動作によりインクを排出する出力ポート12Bとが設けられている。入力ポート12Aには、供給側マニホールド14から分岐した供給側分岐管16の先端が取り付けられ、出力ポート12Bには、回収側マニホールド18から分岐した回収側分岐管20の先端が取り付けられている。すなわち、供給側マニホール14及び回収側マニホールド18には、前記ヘッドモジュール12の設置数分の分岐管(供給側分岐管16及び回収側分岐管20)が設けられ、供給側マニホールド14に供給されるインクを予め定められた圧力Pin、かつ予め定められた流量でそれぞれのヘッドモジュール12へ供給し、さらには、ヘッドモジュール12へ供給されたインクを予め定められた圧力Pout、かつ予め定められた流量でそれぞれヘッドモジュール12から回収側マニホールド18へ回収する構造となっている。
すなわち、前記供給側マニホールド14の圧力Pinと回収側マニホールド18の圧力Poutにより、ヘッドモジュール12部で差圧ΔPを発生させ、この結果、ヘッドモジュール12内では、入力ポート12Aと出力ポート12Bの間にインクの流れが生じ、この流れにより、常にフレッシュなインクがヘッドモジュール12に供給されることになる。インク吐出口であるノズル面には、当該前記供給側マニホールド14の圧力Pinと回収側マニホールド18の圧力Poutの高低差の影響を考慮した総和の平均の圧力である背圧Pnzlを付与している。
供給側分岐管16には、それぞれ供給側バルブ22と緩衝器24とが介在されている。また、回収側分岐管20には、それぞれ回収側バルブ26と緩衝器24とが介在されている。供給側バルブ22及び回収側バルブ26は、ヘッドモジュール12を個別に動作させる必要があるときに開閉操作されるものであり、緩衝器24は、供給側マニホールド14から供給されるインク、或いは回収側マニホールド18へ回収されるインクの流動時の圧力変動等を緩和する役目を有している。
供給側マニホールド14は、その長手方向一端部(図1の右端部)にインク循環配管系の供給管28の一端部が取り付けられ、一方回収側マニホールド18は、その長手方向一端部(図1の右端部)にインク循環配管系の回収管30の一端部が取り付けられている。
また、供給側マニホールド14と回収側マニホールド18のそれぞれの他端部(図1の左端部)の間には、第1の連通流路32と第2の連通流路34とが設けられている。第1の連通流路32には、第1の連通バルブ36が介在されている。また、第2の連通流路34には、第2の連通バルブ38が介在されている。この第1の連通流路32及び第2の連通流路34は、供給側マニホールド14と回収側マニホールド18との間の圧力、流量調整等に用いられる。例えば、通常の循環(供給側マニホールド14から回収側マニホールド18への流れ)は、第1の連通バルブ36が閉止、第2の連通バルブ38が開放されており、第2の連通流路38のみが連通されている。
さらに、供給側マニホールド14と回収側マニホールド18の他端部には、それぞれ供給側圧力センサ40及び回収側圧力センサ42が取り付けられており、供給側マニホールド14と回収側マニホールド18内を流れるインクの圧力を監視している。
前記供給側マニホールド14に連結された前記供給管28の他端部は、供給側サブタンク44に連結されている。供給側サブタンク44は、二室構造で、弾性力を有する薄膜部材44Aで仕切られており、その1つがインク用サブタンク室44B、他の1つの空気室44Cとなっている。
インク用サブタンク室44Bには、インクをバッファタンク46から引き込むための供給側主管48の一端部が連結されている。供給側主管48の他端の開口はバッファタンク46に貯留されたインクに浸漬されている。
供給側主管48には、バッファタンク46から供給側サブタンク44にかけて順番に、脱気モジュール50、一方向弁52、駆動手段としての供給側ポンプ54、供給側フィルタ56、インク温度調整器58がそれぞれ介在されており、前記供給側ポンプ54の駆動力で、バッファタンク46に貯留されているインクを供給側サブタンク44へ供給する途中で、インク内から気泡を取り除き、かつインクの温度を管理している。
なお、供給側ポンプ54の入側は、供給主管48とは別に分岐管53の一端部が連通され、この分岐管53の他方の開口は、一方向弁55を介して、バッファタンク46に貯留されたインクに浸漬されている。
また、第1の実施の形態で適用される供給側ポンプ54、供給側フィルタ56は、ステッピングモータを用いたチューブポンプ(弾性力を持つチューブをステッピングモータによる回転駆動でしごきながらチューブ内のインクを供給する)であるが、特にこのようなポンプに限定されるものではない。なお、以下で、ポンプ回転数を示す場合、ステッピングモータの回転数と同等とする。
前記供給側サブタンク44の空気室44Cには、開放管60が取り付けられている。開放管60には、供給側エアバルブ66が介在されている。
また、インク用サブタンク室44Bは、ドレイン管68の一端が連結されている。ドレイン管68の他端の開口は、バッファタンク46に貯留されたインクに浸漬されている。ドレイン管68には、供給側ドレインバルブ70が介在されている。
上記供給側サブタンク44は、空気室44Cと薄膜部材44Aにより、インク用サブタンク室44B内の圧力を負圧に維持する役目を有している。
次に、前記回収側マニホールド18に連結された前記回収管30の他端部は、回収側サブタンク72に連結されている。回収側サブタンク72は、二室構造で、弾性力を有する薄膜部材72Aで仕切られており、その1つがインク用サブタンク室72B、他の1つが空気室72Cとなっている。
インク用サブタンク室72Bには、インクをバッファタンク46から引き込むための回収側主管74の一端部が連結されている。
回収側主管74には、一方向弁76が介在されており、駆動手段としての回収側ポンプ80の駆動力で、回収側サブタンク72内のインクをバッファタンク46へ回収している。
前記回収側サブタンク72の空気室72Cには、開放管82が取り付けられている。開放管82には、回収側エアバルブ88が介在されている。
また、インク用サブタンク室72Bは、ドレイン管90の一端が連結されている。ドレイン管90の他端は、回収側ドレインバルブ92を介して前記供給側サブタンク44のドレイン管68と連通している。
上記回収側サブタンク72は、空気室72Cと薄膜部材72Aにより、インク用サブタンク室72B内の圧力を負圧に維持する役目を有している。
ところで、本実施形態では、供給側ポンプ54及び回収側ポンプ80による圧力は、供給側マニホールド14の圧力Pin>回収側マニホールド18の圧力Poutであるが、それぞれ負圧供給となっている。すなわち、供給側ポンプ54の供給圧力が負圧であるが、回収側ポンプ80の回収圧力がさらに負圧であるため、インクは、供給側マニホールド14から回収側マニホールド18へ流れ、かつヘッドモジュール12のノズルの背圧Pnzlが負圧({(Pin+Pout)/2+ρg(hin+hout)/2}:ここでρ:インク密度、hinはノズル面から供給側マニホールド14までの高さ、houtはノズル面から回収側マニホールド18までの高さである)に維持されるようになっている。
なお、第1の実施の形態では、回収側ポンプ80の入側と、前記供給側主管48における脱気モジュール50の出側との間が連通された、ヘッドモジュール12内の加圧パージ用配管94が設けられている。
加圧パージ用配管94には、脱気モジュール50から回収側ポンプ80にかけて順番に、一方向弁96、回収側フィルタ98が介在されている。
すなわち、ヘッドモジュール12内を加圧して、一気にインクを排出することで気泡等を排除するとき、供給側ポンプ54の駆動に加え、回収側ポンプ80の駆動方向を通常時に対して逆転させ、バッファタンク46から回収側マニホールド18へインクを供給するようにしている。なお、排出時は、ドレイン管68、90を用いる。
前記バッファタンク46は、メインタンク100と連通している。すなわち、バッファタンク46には、インクを循環させるために必要なインク量が貯留されており、インク消費に応じて、メインタンク100からインクが補充される構成となっている。すなわち、メインタンク100に貯留されたインクに補充管102の一端部が浸漬されている。この補充管102の浸漬された一端開口にはフィルタ104が取り付けられている。補充管102は、補充ポンプ106の入側に連結されている。補充ポンプ106の出側は、バッファタンク46へ配管された、前記ドレイン管90の途中に連通されている。ここで、補充ポンプ106が駆動することで、バッファタンク46へインクが補充される。なお、バッファタンク46とメインタンク100との間には、オーバーフロー管108が設けられ、過剰補充時にインクがメインタンク100へ戻されるようになっている。
(制御系構成)
図2には、第1の実施の形態に係るインクジェットヘッド10における動作を制御するためのインク供給制御装置110(読出手段、調整手段、記憶手段、補正手段)のブロック図が示されている。
図2には、第1の実施の形態に係るインクジェットヘッド10における動作を制御するためのインク供給制御装置110(読出手段、調整手段、記憶手段、補正手段)のブロック図が示されている。
インク供給制御装置110は、マイクロコンピュータ112を含んで構成されている。マイクロコンピュータ112は、CPU114、RAM116、ROM118、I/O120及びこれらを接続するデータバスやコントロールバス等のバス122を備えている。
I/O120には、ハードディスクドライブ(HDD)124が接続されている。また、I/O120には、供給側圧力センサ40、回収側圧力センサ42が接続されている。
さらに、I/O120には、図示は省略したが、ヘッドモジュール12のノズルからインクを吐出して画像形成する際の画像データが入力されるようになっている。なお、画像データは、インク吐出位置や吐出量が定められた状態(ラスターデータ)であってもよいし、JPEG等の圧縮されたデータ等であってもよく、この場合はCPU114においてインク吐出用のデータ(ラスタデータ)に変換される。CPU114では、ROM118に記憶されたインク循環系プログラムが読み出されて実行される。ROM118には、インク循環モードとして、少なくとも以下のような制御プログラムが記憶されている。
(第1のインク循環モード)
インクをバッファタンク46内のインクを、供給側マニホールド14から回収側マニホールド18方向へ流動させ循環させる循環制御プログラムである(プログラム1)。
(第2のインク循環モード)
ヘッドモジュール12内に発生する気泡を排出する(パージする)ための循環制御プログラムである(プログラム2)
なお、上記第1のインク循環モード及び第2のインク循環モードを実行するためのプログラムは、ROM118に限らず、HDD124或いは外部記憶媒体に記憶しておき、当該外部記憶媒体を装填することで情報を読み取るリーダーやLAN等のネットワーク(共に図示省略)から取得するようにしてもよい。
(第1のインク循環モード)
インクをバッファタンク46内のインクを、供給側マニホールド14から回収側マニホールド18方向へ流動させ循環させる循環制御プログラムである(プログラム1)。
(第2のインク循環モード)
ヘッドモジュール12内に発生する気泡を排出する(パージする)ための循環制御プログラムである(プログラム2)
なお、上記第1のインク循環モード及び第2のインク循環モードを実行するためのプログラムは、ROM118に限らず、HDD124或いは外部記憶媒体に記憶しておき、当該外部記憶媒体を装填することで情報を読み取るリーダーやLAN等のネットワーク(共に図示省略)から取得するようにしてもよい。
前記CPU114では、前記インク循環制御プログラムを読み出し、当該読み出したインク循環制御プログラムに基づいて、前記I/O120に接続されたヘッドモジュール循環系制御部126、圧力調整制御部128、ドレイン制御部130、ポンプ駆動制御部132、温度制御部134が動作する。
ヘッドモジュール循環系制御部126には、ヘッドモジュール12に内蔵されたノズル吐出デバイス(例えば、圧電素子等への通電制御による圧力室の振動でインク滴をノズルから吐出する動作をするデバイス)12dev.、供給側バルブ22,回収側バルブ26、第1の連通バルブ36、第2の連通バルブ38が接続されている。
圧力調整制御部128には、供給側エアバルブ66、回収側エアバルブ88が接続されている。
ドレイン制御部130には、供給側ドレインバルブ70、回収側ドレインバルブ92が接続されている。
なお、以下において、前記供給側バルブ22,回収側バルブ26、第1の連通バルブ36、第2の連通バルブ38、供給側エアバルブ66、回収側エアバルブ88、供給側ドレインバルブ70、回収側ドレインバルブ92を総称する場合、「各バルブ」と言う場合がある。
ポンプ駆動制御部132には、供給側ポンプ54、回収側ポンプ80、補充ポンプ106が接続されている。なお、第1の実施の形態では、供給側ポンプ54、回収側ポンプ80、補充ポンプ106の回転速度を回転数(rpm)で表現するが、線速度、角速度等、別の表現であってもよい。
温度制御部134には、インク温度調整器58が接続されている。
図3は、この差圧ΔP、並びに背圧Pnzlの概要を示している。
図3に示される如く、ヘッドモジュール12を基準として、供給側マニホールド14の高さ位置と、回収側マニホールド18の高さ位置との間には、差がある。従って、ヘッドモジュール12のノズル面との水頭差も異なる。ここでは、供給側マニホールド14のノズル面との水頭差をhin[mm]とし、回収側マニホールド18のノズル面との水頭差をhout[mm]とする。
供給側マニホールド14には、前記供給側ポンプ54の駆動力で所定の圧力Pinでインクが供給されており、回収側マニホールド18には、前記回収側ポンプ80の駆動力で所定の圧力Poutでインクが回収されている。このときの圧力Pinと圧力Poutはそれぞれ負圧であり、かつ、圧力Poutの方が圧力Pinよりもさらに負圧となっている。
上記条件の下で、ヘッドモジュール12のノズル面における背圧Pnzlは、以下の(1)式で表される。
また、上記条件の下で、供給側と回収側との差圧ΔPは、以下の(2)式で表される。
Pnzl=(Pin+hin×g×ρ+Pout+hout×g×ρ)/2・・・(1)
ΔP=(Pout+hout×g×ρ)−(Pin+hin×g×ρ)・・・(2)
ここで、
Pnzl:ヘッドモジュール12のノズル面の吐出圧(背圧)
Pin :供給側マニホールド14内の圧力
Pout:回収側マニホールド18内の圧力
g :重力加速度
ρ :インク密度である。
上記(1)式、及び(2)式において、水頭差hin、hout、重力加速度gは定数として考えてよく、インクの変更が無い場合は、インク密度ρも定数と考えてよい。従って、差圧ΔPや背圧Pnzlの調整は、供給側マニホールド14内の圧力Pinと、回収側マニホールド18内の圧力Poutとに依存されることになる。
ここで、図4に示される如く、供給側ポンプ54及び回収側ポンプ80は、前述したように、ステッピングモータ150を駆動源とするチューブポンプが適用されている。以下、供給側ポンプ54及び回収側ポンプ80を区別しない場合、単に「ポンプP」という。また、第1の実施の形態では、ステッピングモータ150を単に、「モータ」という場合がある。
図4(A)及び(B)に示される如く、ステッピングモータ150の駆動軸150Aには、回転板152が取り付けられている。回転板152は、その周面に互いに180°の関係をもって、半球状の突起部154が形成されている。
回転板152は、傘状のチューブ収容部156に配置されており、このチューブ収容部156の周縁の内周面と、回転板152の周面との間に、チューブ158が巻き付けられている。
チューブ収容部156の周方向の一部(図4(A)及び(B)では上部)には、開口部156Aが形成され、前記巻き掛けられたチューブ158の出入り口となっている。
この状態で、図4(B)に示される如く、ステッピングモータ150が時計回り(図4(B)の実線矢印A参照)に回転駆動すると、回転板152に取り付けられた突起部154が、チューブ収容部156内のチューブ158をしごくように移動する。
このため、チューブ158内に充填されたインクは、前記突起部154の移動と共に移動され、これが繰り返される(回転板152が回転し続ける)ことで、ポンプの役目を有することになり、図4(B)の鎖線矢印Bに示すように、インクが流動する。
上記構成のポンプPは、図4(C)に示すように、回転速度とトルクとの関係を持っている。すなわち、ステッピングモータ150の駆動周波数に相当する回転速度(回転数(rpm)で表す場合がある)が低い領域では、一次的にトルクが高くなる、「上に凸」の関係であるが、当該回転速度が高くなるにつれて、トルクが低くなる関係にある。なお、トルクは供給される電流値に依存するため、ステッピングモータ150が脱調しないよう、最大のトルクを得るよう、基準電流値も定格の最大値とするのが一般的である。
ところで、基準電流値は、常に最大である必要はない。例えば、インクを循環させるときの負荷トルクが相対的に低ければ、そのときの負荷トルクを維持する電流値であればよい。
しかし、インクは、自身のインク温度、周囲環境温度により粘性が異なるため、インク循環時の負荷トルクが一定になることはない。図6(A)は、インク温度−インク粘度特性図であり、インク温度が低ければ低いほどインク粘度は高く、流動しにくい。一方、インク温度が高ければ高いほどインク粘度は低く、流動し易い。
そこで、第1の実施の形態では、周囲環境温度、インク温度を含み、ポンプPにかかる負荷要素の状態に基づいて、ステッピングモータ150へ、インク循環のためにモータを駆動するのに必要充分な電流値を供給するように調整した。更に、インク温度によるチューブ158の軟らかさの変動を考慮しても良い。
図5(A)〜(C)はステッピングモータ150に関する特性を示している。
図5(A)は、モータ温度−寿命時間特性図であり、モータ温度が高ければ高いほど寿命時間が短くなることがわかる。
図5(B)は、モータ駆動電流−モータ温度特性図であり、モータ駆動電流が高ければ高いほどモータ温度が高くなることがわかる。
図5(C)は、モータ回転速度−駆動電流特性図であり、モータ回転速度が高ければ高いほどモータ駆動電流が大きくなることがわかる。
上記図5(A)〜(C)でわかることは、ステッピングモータ150を高速回転させるためには、電流値を高く設定する必要があり、その結果、モータ寿命が短くなり、交換時期が早まる結果となる。
上記の特性に基づき、第1の実施の形態におけるマイクロコンピュータ112のROM118には、図6(B)に示されるメイン制御テーブル160が記憶されている。なお、記憶媒体は、ROM118に限定されるものではなく、HDD124や他の外部記録媒体であってもよい。
図6(B)に示される如く、メイン制御テーブル160は、周囲温度とインク温度とから、ステッピングモータ150へ供給する電流値を設定するものである。
周囲温度のT1℃は、例えば、常温(20℃)である。周囲温度がT1℃未満(常温未満)の場合は、インク温度に関係なく、電流値が最大としている。
一方、周囲温度がT1℃以上(常温以上)の場合は、インク温度T2℃に応じて、予めROM118に記憶された2種類のサブ制御テーブル(図7に示す、制御テーブル(1)162、制御テーブル(2)164)の何れかを選択し、さらに、モータ温度とモータ回転速度とに基づいて、ステッピングモータ150へ供給する電流値を設定するようにしている。
上記を実現するため、図2に示される如く、マイクロコンピュータ112のI/O120には、周囲環境温度を検出するための周囲環境温度センサ166(第2の温度検出手段)、インクの温度を検出するためのインク温度検出センサ168(第3の温度検出手段)、ステッピングモータ150の温度を検出するためのモータ温度検出センサ170(第1の温度検出手段)が接続されている。また、ポンプ駆動制御部132からは、ステッピングモータ150の回転速度(回転数rpm)情報が読み出されるようになっている。
図8は、マイクロコンピュータ112における、ステッピングモータ150へ供給する電流値を設定するための機能ブロック図である。なお、この図8に示す各ブロックは、ハード構成を限定するものではなく、あくまでも機能別に分類したものである。従って、図8に示すようにCPU114で実行するソフトプログラムであってもよいし、ASIC等専用に動作するICチップであってもよい。
電流調整時期判別部172は、例えば、タイマ等の時間管理で、定期的にセンサ情報取込部174及びモータ回転速度読出部176のそれぞれへ起動指示信号を出力する。
センサ情報取込部174は、起動すると周囲環境温度センサ166、インク温度センサ168、モータ温度センサ170のそれぞれの検出値を取り込み、情報集約部178へ送出する。また、モータ回転速度読出部176は、起動するとポンプ駆動制御部132から現在のモータ回転速度を読出し、前記情報集約部178へ送出する。
情報集約部178は、メイン制御テーブル読出部180に接続されている。情報集約部178は、センサ情報取込部174及びモータ回転速度読出部176から受けたセンサ検出値情報及びモータ回転速度情報(以下、総称する場合、単に「取得情報」という)をメイン制御テーブル読出部180へ送出する。
メイン制御テーブル読出部180では、ROM118に記憶されたメイン制御テーブルメモリ166(図6(B)参照)を読み出し、受信した取得情報と共に、サブ制御テーブル要否判定部182へ送出する。サブ制御テーブル要否判定部182では、前記取得情報の内、周囲温度とインク温度とに基づいて、モータ電流値を最大値とするか、サブ制御テーブル(1)162、サブ制御テーブル(2)164(図7参照)を必要とするかの判断を行う。
すなわち、周囲温度がT1℃未満の場合は、インク温度T2℃に関係なく、ステッピングモータ150へ供給する電流値を基準電流値(最大電流である3.0アンペア(A))とし、周囲温度がT1℃以上の場合は、インク温度T2℃に応じて、サブ制御テーブル(1)162、サブ制御テーブル(2)164を選択するようになっている。
サブ制御テーブル要否判定部182は、サブ制御テーブル選択読出部184及び基準電流値読出部186のそれぞれに接続されている。
すなわち、サブ制御テーブル(1)162、サブ制御テーブル(2)164が必要な場合は、サブ制御テーブル選択読出部184に対して、インク温度T2℃に応じたサブ制御テーブル(1)162又はサブ制御テーブル(2)164を選択して読み出すように指示する。一方、サブ制御テーブル(1)162、サブ制御テーブル(2)164が不要な場合は、基準電流値読出部186に対して、基準電流値メモリ185から基準電流値を読み出すように指示する。
サブ制御テーブル選択読出部184で読み出された、サブ制御テーブル(1)162又はサブ制御テーブル(2)164は、前記基準電流値読出部186へ送出され、この基準電流値読出部186で読み出された基準電流値と共に、調整電流値演算部188へ送出される。
調整電流値演算部188では、基準電流値にサブ制御テーブル(1)162又はサブ制御テーブル(2)164において、モータ回転速度に基づいて選択される調整率(割合)が積算され、その結果(調整電流値)が電流値指示部190へ送出されるようになっている。
また、基準電流値読出部186では、前記サブ制御テーブル要否判定部182からの直接指示で基準電流値が読み出された場合は、この基準電流値を直接電流値指示部190(制御手段)へ送出する。
電柱値指示部190は、ポンプ駆動制御部132に接続され、ステッピングモータ150の駆動電流として、入力された電流値(基準電流値、或いは調整電流値)を指示する。
以下に、第1の実施の形態の作用を説明する。
図9は、第1の実施の形態に係るステッピングモータ150へ供給する電流値を設定する制御ルーチンを示すフローチャートである。
ステップ200では、周囲環境温度センサ166により周囲温度を検出し、次いでステップ202へ移行して、インク温度センサ168からインク温度を検出して、ステップ204へ移行する。
ステップ204では、周囲温度はT1℃未満か、T1℃以上かを判断する。このステップ204で、周囲温度がT1℃未満と判定された場合は、ステップ206へ移行する。また、周囲温度がT1℃以上と判定された場合は、ステップ208へ移行する。
ステップ206では、ステッピングモータ150へ供給する電流値を最大(基準電流値の3A)に設定し(ROM118から基準電流値を読出し)、ステップ224へ移行する。
また、ステップ208では、インク温度がT2℃未満か、T2℃以上かを判断する。このステップ208で、インク温度がT2℃未満と判定された場合は、ステップ210へ移行する。また、インク温度がT2℃以上の場合は、ステップ212へ移行する。
ステップ210では、ポンプ駆動制御部132からポンプPの駆動源であるステッピングモータ150の回転速度(回転数)を取り込み、ステップ214へ移行する。ステップ214では、モータ温度検出センサ170からモータ温度を検出し、ステップ216へ移行する。
ステップ216では、ROM118に記憶された制御テーブル(1)160に基づいて、電流値を設定(基準電流値にモータ温度に基づいて選択された調整率を積算)し、ステップ224へ移行する。
また、ステップ212では、ポンプ駆動制御部132からポンプPの駆動源であるステッピングモータ150の回転速度(回転数)を取り込み、ステップ218へ移行する。ステップ218では、モータ温度検出センサ170からモータ温度を検出し、ステップ220へ移行する。
ステップ220では、ROM118に記憶された制御テーブル(2)162に基づいて、電流値を設定(基準電流値にモータ温度に基づいて選択された調整率を積算)し、ステップ224へ移行する。
ステップ224では、前記ステップ206、216、220の何れかで設定されたモータ供給電流値に変更する指示を行って、ステップ226へ移行する。
次のステップ226では、装置が停止したか否かが判断され、否定判定された場合は、ステップ228へ移行して所定時間経過したか否かが判断され、否定判定された場合はステップ226へ戻る。また、ステップ228で肯定判定されると、ステップ200へ戻り、上記工程を繰り返す。
[第2の実施の形態]
以下に第2の実施の形態を説明する。なお、第2の実施の形態において、前記第1の実施の形態と同一構成の部分は、同一の符号を付してその構成の説明を省略する。
[第2の実施の形態]
以下に第2の実施の形態を説明する。なお、第2の実施の形態において、前記第1の実施の形態と同一構成の部分は、同一の符号を付してその構成の説明を省略する。
第2の実施の形態の特徴は、図4に示すポンプPにおいて、回転板152に取り付けられた突起部154がステッピングモータ150の回転に応じて、チューブ158をしごき続け、このチューブ158の変形の繰り返しにより、チューブ158の硬度を軟化させることに着目し、その軟化したことでステッピングモータ150にかかる負荷の軽減分を電流値に反映させた。
図10(A)は、モータ回転速度−駆動電流特性図であり、初期の特性を実線で示している。特性として、回転速度が高くなればなるほど駆動電流が大きくなっている(右肩上がり)。
この初期の状態から中期の状態(図10(A)の鎖線参照)に入ると、前記特性(右肩上がり)自体は変らないが、回転速度に対する電流値が小さくなる。さらに、図10(A)の一点鎖線で示すように、末期(寿命に近い状態)になると、回転速度に対する電流値がさらに小さくなる。
これは、チューブ158がしごかれ続けて軟化し、回転板152の回転にかかる負荷、すなわち、ステッピングモータ150の駆動力への負荷が軽減されたことに起因する。
次に、図10(B)は、累積駆動時間−駆動電流特性図である。この特性をみると、回転域によって、駆動電流の低下が異なり、高回転域であればあるほど、駆動電流が小さくなることがわかる。
上記を踏まえ、第2の実施の形態では、ROM118に、メイン制御テーブル160、サブ制御テーブル(1)162、サブ制御テーブル(2)164に基づいて設定された電流値をさらに補正するための電流値補正テーブル192(図11参照)を記憶している。
この図11では、駆動時間ta(hour)未満、ta以上tb未満、tb以上tc未満、tc以上に分類し(ta<tb<tc)、駆動時間が長くなればなるほど、設定した電流値を小さくする補正値としている。
また、この駆動時間に加え、モータ回転速度によっても補正値を変更している。すなわち、図11では、回転速度0〜W1、W1〜X1、X1〜Y1、Y1〜Z1に分類し(0<W1<X1<Y1<Z1)、回転速度が高くなればなるほど、設定した電流値を小さくする補正値としている。
以下に第2の実施の形態の作用を説明する。
図12は、第2の実施の形態に係るステッピングモータ150へ供給する電流値を設定する制御ルーチンを示すフローチャートである。
この図12において、図9と同一のステップについては、ステップ番号の末尾に符号“A”を付して、そのステップの説明は省略する。
図12では、ステップ206A、216A、220Aの何れかでモータ供給電流値の設定がなされると、ステップ250へ移行して、累積駆動時間を読み出し、次いで、ステップ252へ移行して、前記読み出した累積駆動時間と、モータ回転速度に基づいて、図11に示す電流値補正テーブル192から補正係数(ここでは、積算する補正率)を読み出し、ステップ254へ移行する。ステップ254では、前記ステップ206A、216A、220Aの何れかで設定された電流値を、ステップ252で読み出した補正係数に基づいて補正し、ステップ224Aへ移行する。
[第3の実施の形態]
以下に第3の実施の形態について説明する。この第3の形態において、前記第1の実施の形態及び第2の実施の形態と同一構成部分(特に、図1〜図3に示す構成)については、同一の符号を付して、その構成の説明を省略すると共に、適宜図1〜図3を参照する。
[第3の実施の形態]
以下に第3の実施の形態について説明する。この第3の形態において、前記第1の実施の形態及び第2の実施の形態と同一構成部分(特に、図1〜図3に示す構成)については、同一の符号を付して、その構成の説明を省略すると共に、適宜図1〜図3を参照する。
第3の実施の形態の特徴は、前記第1の実施の形態及び第2の実施の形態がステッピングモータ150へ供給する電流値を、ポンプ駆動時の負荷に応じて調整することで、ステッピングモータ150の寿命を延ばす(以下、「延命措置」という)ことであったのに対し、当該延命措置による寿命時期を予測し、報知することにある。
図13は、モータ温度-寿命時間特性図である。
図13に示される如く、ステッピングモータ150の寿命時間は、モータ温度と相関関係があることが知られている。
その相関関係は、二次方程式で表示され、(1)式の如くなる。
単位予測寿命時間=A×(モータ温度)2+B×(モータ温度)+C・・・(3)
なお、(3)に使用されるA,B,Cは定数である。
なお、(3)に使用されるA,B,Cは定数である。
従って、モータ温度センサ170(図2参照)が設けられている場合は、このモータ温度センサ170からの検出値を取り込み、前記(1)式に代入することで、単位予測寿命時間を演算による得る。
単位予測寿命時間とは、定期又は不定期(例えば、ステッピングモータ駆動開始時等)に実行される、ステッピングモータ150を実際に稼動した後に、前記(3)式によって演算されるものである。また、この単位予測寿命時間とは別に、第3の実施の形態では、基準予測寿命時間を演算しておくようにしている。
基準予測寿命時間とは、前記(3)式に基づき、ステッピングモータ150のモデル負荷(予め設定した負荷形態)の下での演算結果である。この基準予測寿命時間は、例えば、ユーザに周知するステッピングモータ150単体の寿命時間とは異なるものである。
この基準予測寿命時間は、ROM118(図2参照)に予め記憶されている。
ここで、前記定期又は不定期(以下、「演算周期」という)に単位予測寿命時間を演算すると、この単位予測寿命時間と、前記予め記憶された基準予測寿命時間を読み出して、演算周期当たりの負荷の大小による寿命時間への影響を、補正ライフカウンタのカウント値として数値化している。
数値化する式を、以下の(4)式に示す。
補正ライフカウンタ ←補正ライフカウンタ+(基準予測寿命時間/単位予測寿命時間)×演算周期・・・(4)
上記数値化した補正カウンタは、逐次更新され、当該更新された補正カウンタが予め設定されたしきい値を超えたとき、ユーザに対して交換を促す報知(アラーム)を実行する。
上記数値化した補正カウンタは、逐次更新され、当該更新された補正カウンタが予め設定されたしきい値を超えたとき、ユーザに対して交換を促す報知(アラーム)を実行する。
図14は、第3の実施の形態に係るモータ寿命報知制御ルーチンを示すフローチャートである。
ステップ250では、ステッピングモータ150の駆動(ステータコイルの励磁)があったか否かが判断される。すなわち、ここでは、演算周期をステッピングモータ150の停止状態からの駆動開始時としている。
ステップ250で否定判定された場合は、このステップ250で待機し、ステップ250で肯定判定されると、ステップ252へ移行する。
ステップ252では、モータ温度センサ170でモータ温度を検出し、次いでステップ254へ移行して、ROM118から単位予測寿命時間を読み出して、ステップ256へ移行する。
ステップ256では、新たな補正ライフカウンタを、前述の(4)式に基づき算出(更新)する。
次のステップ258では、更新された補正ライフカウンタのカウント値と、予め記憶されたしきい値とを比較して、寿命を超えたか否かが判断される。
このステップ258で否定判定された場合は、補正ライフカウンタがまだ寿命のしきい値に達していないと判断され、ステップ250へ戻り、上記工程を繰り返す。
また、ステップ258で肯定判定された場合は、補正ライフカウンタが寿命のしきい値を超えたと判断され、ステップ260へ移行して、ユーザーにステッピングモータ150(或いはポンプP)の交換を促す報知(アラーム)を実行する。
次のステップ262では、交換処理が実行され、この交換処理が完了すると、補正ライフカウンタのカウント値等がリセットされ、このルーチンは終了する。
(変形例)
上記第3の実施の形態では、モータ温度センサ150(図2参照)が設けられていることを前提としたが、このモータ温度センサ150が設けられていない場合は、周囲環境温度センサ166を代用すると共に、モータ駆動電流値に基づく、モータ温度変化量ΔTを得て、モータ温度を予測するようにしてもよい。
上記第3の実施の形態では、モータ温度センサ150(図2参照)が設けられていることを前提としたが、このモータ温度センサ150が設けられていない場合は、周囲環境温度センサ166を代用すると共に、モータ駆動電流値に基づく、モータ温度変化量ΔTを得て、モータ温度を予測するようにしてもよい。
図15は、ステッピングモータ150へ供給する電流値−温度変化量ΔT特性図である。この図15からわかるように、電流値と温度変化量ΔTとの間には相関関係があり、一次方程式の関数で表される((5)式参照)。
温度変化量ΔT=a×(モータ電流値)+b・・・(5)
なお、(5)に使用されるa,bは定数である。
なお、(5)に使用されるa,bは定数である。
また、モータ温度は、以下の(6)式に基づいて、算出される。
モータ温度=温度変化量ΔT+周囲環境温度・・・(6)
この変形例の作用としては、前記第3の実施の形態で示した図14のフローチャートを流用すると共に、当該図14のフローチャートのステップ252(モータ温度センサ170でモータ温度を検出)を、「周囲環境温度センサ166から周囲環境温度を検出し、(5)式及び(6)式に基づいて、モータ温度を算出)に置き換えればよい。
この変形例の作用としては、前記第3の実施の形態で示した図14のフローチャートを流用すると共に、当該図14のフローチャートのステップ252(モータ温度センサ170でモータ温度を検出)を、「周囲環境温度センサ166から周囲環境温度を検出し、(5)式及び(6)式に基づいて、モータ温度を算出)に置き換えればよい。
10 インクジェットヘッド
12 ヘッドモジュール
12A 入力ポート
12B 出力ポート
14 供給側マニホールド
16 供給側分岐管
18 回収側マニホールド
20 回収側分岐管
22 供給側バルブ
24 緩衝器
26 回収側バルブ
28 供給管
30 回収管
32 第1の連通流路
34 第2の連通流路
36 第1の連通バルブ
38 第2の連通バルブ
40 供給側圧力センサ
42 回収側圧力センサ
44 供給側サブタンク
44A 薄膜部材
44B インク用サブタンク室
44C 空気室
46 バッファタンク
48 供給側主管
50 脱気モジュール
52 一方向弁
53 分岐管
54 供給側ポンプ
55 一方向弁
56 供給側フィルタ
58 インク温度調整器
60 開放管
64 共有側エアータンク
66 供給側エアバルブ
68 ドレイン管
70 供給側ドレインバルブ
72 回収側サブタンク
72A 薄膜部材
72B インク用サブタンク室
72C 空気室
74 回収側主管
76 一方向弁
80 回収側ポンプ
82 開放管
88 回収側エアバルブ
90 ドレイン管
92 回収側ドレインバルブ
94 加圧パージ用配管
96 一方向弁
98 回収側フィルタ
100 メインタンク
102 補充管
104 フィルタ
106 補充ポンプ
108 オーバーフロー管
110 インク供給制御装置
112 マイクロコンピュータ
114 CPU
116 RAM
118 ROM
120 I/O
122 バス
124 ハードディスクドライブ
126 ヘッドモジュール循環系制御部
128 圧力調整制御部
130 ドレイン制御部
132 ポンプ駆動制御部
134 温度制御部
150 ステッピングモータ
150A 駆動軸
152 回転板
154 突起部
156 チューブ収容部
158 チューブ
160 イン制御テーブル
166 周囲環境温度センサ
168 インク温度検出センサ
170 モータ温度検出センサ
172 電流調整時期判別部
174 センサ情報取込部
176 モータ回転速度読出部
178 情報集約部
180 メイン制御テーブル読出部
182 サブ制御テーブル要否判定部
162 サブ制御テーブル(1)
164 サブ制御テーブル(2)
184 サブ制御テーブル選択読出部
186 基準電流値読出部
188 調整電流値演算部
190 電流値指示部
12 ヘッドモジュール
12A 入力ポート
12B 出力ポート
14 供給側マニホールド
16 供給側分岐管
18 回収側マニホールド
20 回収側分岐管
22 供給側バルブ
24 緩衝器
26 回収側バルブ
28 供給管
30 回収管
32 第1の連通流路
34 第2の連通流路
36 第1の連通バルブ
38 第2の連通バルブ
40 供給側圧力センサ
42 回収側圧力センサ
44 供給側サブタンク
44A 薄膜部材
44B インク用サブタンク室
44C 空気室
46 バッファタンク
48 供給側主管
50 脱気モジュール
52 一方向弁
53 分岐管
54 供給側ポンプ
55 一方向弁
56 供給側フィルタ
58 インク温度調整器
60 開放管
64 共有側エアータンク
66 供給側エアバルブ
68 ドレイン管
70 供給側ドレインバルブ
72 回収側サブタンク
72A 薄膜部材
72B インク用サブタンク室
72C 空気室
74 回収側主管
76 一方向弁
80 回収側ポンプ
82 開放管
88 回収側エアバルブ
90 ドレイン管
92 回収側ドレインバルブ
94 加圧パージ用配管
96 一方向弁
98 回収側フィルタ
100 メインタンク
102 補充管
104 フィルタ
106 補充ポンプ
108 オーバーフロー管
110 インク供給制御装置
112 マイクロコンピュータ
114 CPU
116 RAM
118 ROM
120 I/O
122 バス
124 ハードディスクドライブ
126 ヘッドモジュール循環系制御部
128 圧力調整制御部
130 ドレイン制御部
132 ポンプ駆動制御部
134 温度制御部
150 ステッピングモータ
150A 駆動軸
152 回転板
154 突起部
156 チューブ収容部
158 チューブ
160 イン制御テーブル
166 周囲環境温度センサ
168 インク温度検出センサ
170 モータ温度検出センサ
172 電流調整時期判別部
174 センサ情報取込部
176 モータ回転速度読出部
178 情報集約部
180 メイン制御テーブル読出部
182 サブ制御テーブル要否判定部
162 サブ制御テーブル(1)
164 サブ制御テーブル(2)
184 サブ制御テーブル選択読出部
186 基準電流値読出部
188 調整電流値演算部
190 電流値指示部
Claims (7)
- 予め定められた基準電流が供給され、かつ二値化された駆動信号に基づいて液体を循環経路に沿って循環させる駆動手段と、
前記駆動手段の駆動周波数を制御する制御手段と、
前記駆動手段の温度を検出する第1の温度検出手段とを有し、
前記制御手段は、前記駆動周波数と、前記第1の温度検出手段で検出した温度に基づいて前記基準電流を調整する液体供給装置。 - 前記液体供給装置が設置された領域内の温度である周囲環境温度を検出する第2の温度検出手段をさらに有し、
前記制御手段は、前記第2の温度検出手段が検出した周囲環境温度が、予め定めた周囲環境温度しきい値以上の場合に、前記駆動周波数と前記第1の温度検出手段で検出した温度に基づいて前記基準電流を調整する請求項1に記載の液体供給装置。 - 前記液体の温度を検出する第3の温度検出手段をさらに有し、
前記第2の温度検出手段が検出した周囲環境温度と、前記第3の温度検出手段した前記液体の温度と、前記第1の温度検出手段で検出した温度に基づいて前記基準電流を調整する請求項2に記載の液体供給装置。 - 前記第1の温度検出手段は、前記駆動手段に供給される駆動電流と、前記第2の温度検出手段が検出した周囲環境温度に基づいて算出する手段である請求項2又は請求項3記載の液体供給装置。
- 前記駆動手段が、ステッピングモータの回転駆動により、円弧状に巻かれた可撓性のチューブ状循環経路の内径を狭める位置を移動させることで、前記循環経路内に充填された前記液体の流動を促すチューブポンプであり、
前記基準電流が、前記ステッピングモータへ供給可能な定格最大電流値である請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の液体供給装置。 - 前記循環経路中に配置され、液滴を吐出するノズルを備えた液滴吐出部と、
入力される信号に基づいて前記液滴吐出部のノズルから液滴を吐出制御する液適吐出制御手段と、
請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の液体供給装置と、
を備えた液滴吐出装置。 - 予め定められた基準電流が供給され、かつ二値化された駆動信号に基づいて液体を循環経路に沿って循環させる駆動手段が駆動している時の温度と、
前記駆動手段を制御する制御手段から指示される前記駆動手段の駆動周波数とに基づいて前記基準電流を調整する、
ことをコンピュータに実行させる循環系駆動電流制御プログラム。
Priority Applications (1)
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JP2010199950A JP2012056136A (ja) | 2010-09-07 | 2010-09-07 | 液体供給装置、液滴吐出装置及び循環系駆動電流制御プログラム |
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JP2010199950A JP2012056136A (ja) | 2010-09-07 | 2010-09-07 | 液体供給装置、液滴吐出装置及び循環系駆動電流制御プログラム |
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ID=46053832
Family Applications (1)
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JP2010199950A Pending JP2012056136A (ja) | 2010-09-07 | 2010-09-07 | 液体供給装置、液滴吐出装置及び循環系駆動電流制御プログラム |
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JP (1) | JP2012056136A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017158312A (ja) * | 2016-03-02 | 2017-09-07 | 本田技研工業株式会社 | 回転電機の制御システム |
JP2019179584A (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-17 | 日本電産サンキョー株式会社 | 情報媒体処理装置および情報媒体処理装置の駆動寿命判定方法 |
CN112752654A (zh) * | 2018-09-28 | 2021-05-04 | 佳能株式会社 | 包括焊盘电极的构件、墨盒和记录设备 |
US11413860B2 (en) | 2020-04-02 | 2022-08-16 | Canon Production Printing Holding B.V. | Method and system for monitoring a pump |
-
2010
- 2010-09-07 JP JP2010199950A patent/JP2012056136A/ja active Pending
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