JP2012056054A - 集塵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 内部吸塵型ビットを用いて加工作業を行う作業工具に用いられ、加工作業により生ずる粉塵を集塵する集塵装置において、作業性の向上に資する技術を提供する。
【解決手段】 先端工具119が内部吸塵型ビットとして構成された作業工具に用いられる集塵装置210であって、工具本体103に取付けられる集塵装置本体部211と、先端工具119の周りを被覆する集塵部261とを有する。集塵部261は、集塵装置本体部211に嵌合状に取付けられるとともに、先端工具119の長軸方向に突出して粉塵排出口120aを被覆しつつ、当該粉塵排出口120aよりも軸方向先端側で当該先端工具119の外周面に近接され、これにより粉塵排出口120aの周辺に閉空間262が形成された内部吸塵型ビット対応集塵部として構成されている。
【選択図】 図8

Description

本発明は、作業工具が所定の加工作業を遂行する際に生じた粉塵を集塵するための集塵装置に関する。
コンクリートのような被加工材に対して、先端工具としてのビットによるハンマ作業あるいはハンマドリル作業等の加工作業を行なう作業工具では、加工作業時に粉塵が発生する。このため、従来の作業工具においては、ハンマビットの内部に先端を粉塵吸引口として開口する長軸方向の吸塵孔を設け、当該吸塵孔を通じて加工作業時に発生した粉塵を集塵する内部吸塵型ビットが提案されている。このような内部吸塵型ビットを利用する集塵装置は、特開平11−77662号公報(特許文献1)に開示されている。公報に記載の集塵装置は、吸塵孔の排出口を取り囲むようにビットのシャンクに筒状の集塵フードを取付け、集塵フードに接続されたホースを介して外部の集塵機に集塵する構成としている。
上記のような内部吸塵型ビットを利用した集塵装置の場合、先端工具であるビット自体に集塵フードおよびホースを取付ける構成のため、ビットに重さが加わりバランスが悪く、作業性に悪影響を及ぼすものであり、この点でなお改良の余地がある。
特開平11−77662号公報
本発明は、内部吸塵型ビットを用いて加工作業を行う作業工具に用いられ、加工作業により生ずる粉塵を集塵する集塵装置において、作業性の向上に資する技術を提供することをその目的とする。
上記課題を達成するため、本発明の好ましい形態によれば、工具本体の先端領域に取付けられた先端工具が、当該先端工具の内部を長軸方向に延在されるとともに、先端が粉塵吸引口として開口され、延在方向の所定位置が粉塵排出口として開口された集塵通路を有する内部吸塵型ビットとして構成された作業工具に用いられ、先端工具による被加工材に対する加工作業で発生する粉塵を集塵するための集塵装置が構成される。集塵装置は、工具本体に取付けられる集塵装置本体部と、先端工具の周りを被覆する集塵部とを有する。そして、集塵部は、集塵装置本体部に嵌合状に取付けられるとともに、先端工具の長軸方向に突出して粉塵排出口を被覆しつつ、当該粉塵排出口よりも軸方向先端側において、当該先端工具の周面に近接することで粉塵排出口を閉空間によって被覆する内部吸塵型ビット対応集塵部として構成されている。
本発明によれば、集塵部が、内部吸塵型ビットの粉塵排出口を閉空間によって被覆する内部吸塵型ビット対応集塵部として構成されるとともに、集塵装置本体部に嵌合状に取付けられる。すなわち、集塵部を含む集塵装置が作業工具の工具本体に取付けられる構成のため、ビットに集塵部およびホースの重さが加わることが回避され、作業工具が操作し易くなり、作業性を向上できる。
本発明の更なる形態によれば、集塵装置は、工具本体に対し、内部吸塵型ビットとして構成された先端工具と、内部に集塵通路を有することなく、長軸方向に直線動作するハンマ作業、長軸周りに回転動作するドリル作業および直線動作と回転動作を行うハンマドリル作業のうちの少なくとも1つの作業を行う他の先端工具との間での付け替えが可能とされている作業工具に用いられる。集塵装置は、集塵装置本体部に対し集塵部に代えて、他の先端工具の長軸方向の所定範囲にわたって当該先端工具を被覆することで当該他の先端工具の外部に外部集塵通路を形成する他の集塵部が取付可能とされている。そして、内部吸塵型ビットおよび内部吸塵型ビット対応集塵部の組み合わせで定義される第1の吸塵態様と、他の先端工具および他の集塵部との組み合わせで定義される第2の吸塵態様との間で使用者による選択が可能とされている。
本発明によれば、第1の吸塵態様と第2の吸塵態様との間で選択的に使用することを可能としたことにより、作業工具による多様な作業態様に対応可能な利便性の高い集塵装置を提供することができる。
本発明の更なる形態によれば、集塵装置は、他の先端工具につき、工具本体に対し、直線動作と回転動作とによるハンマドリル作業を行う第1ビットと、直線動作のみによるハンマ作業を行う第2ビットとの間で付け替えが可能とされた作業工具に用いられる。そして、第2の吸塵態様は、第1ビットおよび当該第1ビットを長軸方向の全長にわたって被覆する第1ビット集塵部の組み合わせで定義される第1作業吸塵態様と、第2ビットおよび当該第2ビットのビット先端以外の領域を被覆する第2ビット集塵部の組み合わせで定義される第2作業吸塵態様とを有し、当該第1作業吸塵態様と第2作業吸塵態様との間で使用者による選択が可能とされている。
本発明によれば、第2の吸塵態様につき、第1作業吸塵態様と第2作業吸塵態様との間で更に選択的に使用することを可能としたので、集塵装置の利便性をより高めることができる。
本発明の更なる形態によれば、集塵部が内部吸塵型ビット対応集塵部として構成されている集塵装置であって、集塵装置本体部と集塵部の嵌合領域において、集塵部には凹状部と凸状部のうちの一方で構成された集塵部側取付部が形成され、集塵装置本体部には凹状部と凸状部のうちの他方で形成された本体側取付部が形成されている。そして、本体側取付部は、集塵装置本体部に対して先端工具長軸方向と交差する方向において、集塵部側取付部に係合する係合位置と、当該係合が解除される解除位置との間で相対移動可能に設けられ、係合位置に置かれた場合には、集塵装置本体部に嵌合状に取付けられた集塵部が当該集塵装置本体部から離脱することを規制した状態で保持し、解除位置に置かれた場合には、集塵装置本体部に対する集塵部の取付けおよび取外しを許容する構成とした。
本発明の集塵装置によれば、集塵部が集塵装置本体部に嵌合状に取付けられた状態では、本体側取付部の係合位置への相対移動により当該本体側取付部が集塵部側取付部に係合し、これにより当該集塵部が当該集塵装置本体部から離脱することを規制する。このため、集塵部の集塵装置本体部に対する取付状態を確実に保持し、加工作業中における集塵部の不測の脱落を防止することができる。一方、本体側取付部を解除位置へと相対移動させた場合には、当該本体側取付部の集塵部側取付部との係合が解除されることにより、集塵装置本体部に対する集塵部の取付けおよび取外しを容易に行うことができる。
本発明の更なる形態によれば、集塵装置本体部に対し先端工具の外部に外部集塵通路を形成する他の集塵部が取付可能とされている集塵装置であって、集塵装置本体部と他の集塵部の嵌合領域において、他の集塵部には凹状部と凸状部のうちの一方で構成された集塵部側取付部が形成され、集塵装置本体部には凹状部と凸状部のうちの他方で形成された本体側取付部が形成されている。そして、本体側取付部は、集塵装置本体部に対して先端工具長軸方向と交差する方向において、集塵部側取付部に係合する係合位置と、当該係合が解除される解除位置との間で相対移動可能に設けられ、係合位置に置かれた場合には、集塵装置本体部に嵌合状に取付けられた他の集塵部が当該集塵装置本体部から離脱することを規制した状態で保持し、解除位置に置かれた場合には、集塵装置本体部に対する他の集塵部の取付けおよび取外しを許容する構成とした。
本発明の集塵装置によれば、他の集塵部が集塵装置本体部に嵌合状に取付けられた状態では、本体側取付部の係合位置への相対移動により当該本体側取付部が集塵部側取付部に係合し、これにより当該他の集塵部が当該集塵装置本体部から離脱することを規制する。このため、他の集塵部の集塵装置本体部に対する取付状態を確実に保持し、加工作業中における他の集塵部の不測の脱落を防止することができる。一方、本体側取付部を解除位置へと相対移動させた場合には、当該本体側取付部の集塵部側取付部との係合が解除されることにより、集塵装置本体部に対する他の集塵部の取付けおよび取外しを容易に行うことができる。
また、本発明の更なる形態によれば、請求項1〜6のいずれか1つに記載の集塵装置を有する作業工具が構成される。これにより、作業性の向上を図る上で有効な集塵装置を有する作業工具を提供することができる。
本発明によれば、内部吸塵型ビットを用いて加工作業を行う作業工具に用いられ、加工作業により生ずる粉塵を集塵する集塵装置において、作業性の向上に資する技術が提供されることとなった。
本発明の実施形態に係る穴開け作業に用いられる集塵装置が取付けられたハンマドリルの全体構成を示す一部に断面を含む側面図である。 穴開け作業用として構成された集塵装置の全体構成を示す断面図である。 図2のA部拡大図である。 図3の断面位置から周方向に180度ずれた位置の断面図であり、集塵フードの抜け止め機構を示す。 ハツリ作業用として構成された集塵装置の全体構成を示す断面図である。 図5のB部拡大図である。 図6の断面位置から周方向に180度ずれた位置の断面図であり、集塵フードの抜け止め機構を示す。 吸塵ビット用として構成された集塵装置の全体構成を示す断面図である。 図8のC部拡大図である。 図9の断面位置から周方向に180度ずれた位置の断面図であり、集塵フードの抜け止め機構を示す。
以下、本発明の実施形態に係る集塵装置につき、図1〜図10を参照しつつ説明する。本実施の形態は、作業工具の一例としての電動式のハンマドリル101に適用した場合で説明する。図1にはハンマドリル101に補助ハンドルとしてのサイドグリップ201(便宜上、一部のみを示す)と共に集塵装置210が取付けられた状態が示される。図1を参照しつつハンマドリル101の構成を簡略に説明する。ハンマドリル101は、概括的に見て、ハンマドリル101の外郭を形成する本体部103と、当該本体部103の先端領域(図示左側)にツールホルダ191を介して着脱自在に取付けられた長尺状のハンマビット119と、本体部103のハンマビット119の反対側に連接された使用者が握るメインハンドルとしてのハンドグリップ109とを主体として構成されている。本体部103は、本発明における「工具本体」に対応する。ハンマビット119は、ツールホルダ191のビット挿入孔内に挿入され、チャック108によりその長軸方向への相対的な往復動が可能に、かつその周方向への相対的な回動が規制された状態で保持される。なお説明の便宜上、ハンマビット119側を前、ハンドグリップ109側を後という。
本体部103は、駆動モータ(便宜上図示を省略する)を収容したモータハウジング106と、運動変換機構(便宜上図示を省略する)、打撃要素193および動力伝達機構(便宜上図示を省略する)を収容したクランクハウジング105と、クランクハウジング105の前方に連接される略円筒状のバレル107を主体として構成される。駆動モータの回転動力は、クランク機構を主体として構成される運動変換機構によって直線運動に適宜変換された上で打撃要素193に伝達され、当該打撃要素193を介してハンマビット119の長軸方向(図1における左右方向)への衝撃力を発生する。また、駆動モータの回転動力は、複数のギアを主体として構成される動力伝達機構によって適宜減速された上で最終軸としてのツールホルダ191を介してハンマビット119に伝達され、当該ハンマビット119が周方向に回転動作される。なお、駆動モータはハンドグリップ109に配置されたトリガ109aを作業者が引き操作することによって通電駆動される。
打撃要素193は、クランク機構のピストンとともにシリンダ192のボア内壁に摺動自在に配置された打撃子としてのストライカ194と、ツールホルダ191に摺動自在に配置された中間子としてのインパクトボルト195とを主体として構成される。ストライカ194は、ピストンの摺動動作に伴うシリンダ192の空気室の空気バネ(圧力変動)を介して駆動され、インパクトボルト195に衝突(打撃)し、当該インパクトボルト195を介してハンマビット119に打撃力を伝達する。
なお、ハンマドリル101は、作業者の操作により、ハンマビット119に対し長軸方向への打撃力のみを加えて被加工材にハツリ作業(ハンマ作業)を行うハンマモードと、長軸方向への打撃力と周方向への回転力とを加えて被加工材に穴開け作業(ハンマドリル作業)を行うハンマドリルモードとの間で切替可能とされるが、このことについては周知の技術であり、かつまた本発明には直接的には関係しないため、その説明を省略する。
次に上記のように構成されたハンマドリル101に取付けられ、被加工材(例えば、コンクリート)に対する加工作業時に発生する粉塵を吸引して集塵する集塵装置210につき、図2〜図10を参照しつつ説明する。ハンマドリル101では、作業態様に対応する複数種類のハンマビット119が準備され、当該複数種類のハンマビット119をツールホルダ191に選択的に付け替えることによって当該加工作業を遂行する場合がある。図2には穴開け作業用のハンマビット119が取付けられた場合が示され、図5にはハツリ作業用のハンマビット119が取付けられた場合が示され、図8には穴開け作業用として軸内部に集塵通路としての吸塵孔120を有するハンマビット119が取付けられた場合が示される。吸塵孔120を有するハンマビット119は、本発明における「先端工具」に対応し、吸塵孔を有しないハンマビット119およびハツリ作業用のハンマビット119は、本発明における「他の先端工具」に対応する。また、吸塵孔を有しないハンマビット119は、本発明における「第1ビット」に対応し、ハツリ作業用のハンマビット119は、本発明における「第2ビット」に対応する。なお、以下の説明では吸塵孔120を有するハンマビット119を吸塵ビットという。吸塵ビット119は、本発明における「内部吸塵型ビット」に対応する。
なお、吸塵ビット119の吸塵孔120は、図8に示すように、先端(ビット先端119a側)が粉塵吸引口として開口されるとともに、吸塵ビット119の軸中心の内部を基部側(取付側)に向かって長軸方向に延在されており、所定位置において粉塵排出口120aとして径方向に貫通状に開口されている。
本実施形態の集塵装置210は、上述した複数種類のハンマビット119を選択的に付け替えて加工作業を行うハンマドリル101に適用するべく構成されている。集塵装置210は、ハンマドリル101のバレル107にサイドグリップ201と共に取付けられるダストカバーとしての合成樹脂製の筒状取付部211と、当該筒状取付部211の先端に着脱自在とされ、長軸方向長さが変化する伸縮式の穴開け作業用の集塵フード221(図2参照)と、筒状取付部211の先端に着脱自在とされ、長軸方向長さが一定とされたハツリ作業用の集塵フード241(図5参照)と、筒状取付部211の先端に着脱自在とされ、吸塵ビット119用として構成された集塵フード261(図8参照)とを主体として構成される。
吸塵孔を有しないハンマビット119による行う穴開け作業に用いられる集塵フード221(以下、穴開け作業用の集塵フード221という)、ハツリ作業用の集塵フード241および吸塵ビット用の集塵フード261は、作業態様に応じて筒状取付部211の先端に対して選択的に付け替える態様で使用される。すなわち、集塵装置210は、穴開け作業に対しては、筒状取付部211と穴開け作業用の集塵フード221との組み合わせによって構成され、ハツリ作業に対しては、筒状取付部211とハツリ作業用の集塵フード241との組み合わせによって構成され、吸塵ビット119を用いて行う穴開け作業に対しては、筒状取付部211と吸塵ビット用の集塵フード261との組み合わせによって構成される。筒状取付部211は、本発明における「集塵装置本体部」に対応し、集塵フード221,241,261のうち、吸塵ビット用の集塵フード261は、本発明における「集塵部」に対応し、穴開け作業用の集塵フード221およびハツリ作業用の集塵フード241は、本発明における「他の集塵部」に対応する。
筒状取付部211は、図2に示すように、長軸方向の両端が開口されたハンマビット長軸方向に延在する略円筒形状の筒状部材であり、先端側(前側)には穴開け作業用、ハツリ作業用および吸塵ビット用の集塵フード221,241,261を選択的に取付ける取付領域としての小径筒部211aが形成され、その反対側(後側)には大径筒部211bが形成される。大径筒部211bの後方領域(図2の右側)には、筒状取付部211をハンマドリル101の本体部103に取付けるための延長筒部211cが連接されている。延長筒部211cは、大径筒部211bから後方に延在されるとともに、後端が開放された複数のスリット(便宜上図示を省略する)によって周方向において複数に分割されており、これにより径方向の弾性撓みが許容されている。
筒状取付部211は、バレル107の先端部に対し前方(図示左側)から後方へと被せた状態で延長筒部211cを当該バレル107に装着されるサイドグリップ201の取付バンド203によって固定することで取付けられる。取付バンド203は、バレル107に形成されたグリップ装着部107aの外面に巻き付くように配置され、図示省略のネジ構造を用いて締め付けられ、あるいは緩められる構成とされている。すなわち、集塵装置210は、筒状取付部211の延長筒部211cを取付バンド203によって締め付けることで本体部103におけるバレル107のグリップ装着部107aにサイドグリップ201と共に固定されるように構成されている。
また、筒状取付部211の小径筒部211aには、当該筒状取付部211に選択的に取付けられる穴開け作業用の集塵フード221、ハツリ作業用の集塵フード241または吸塵ビット用の集塵フード261の内部空間222,242,262と連通するホース接続口213が形成され、当該ホース接続口213は、小径筒部211aの外面から斜め後方へ突出状に設けられ、便宜上図示を省略する集塵機との接続に用いられる集塵ホース215(図1参照)が接続される。集塵ホース215は、加工作業時に邪魔にならないように、モータハウジング106に結束バンド217によって結わえられている。なお、集塵ホース215は、少なくとも加工作業の遂行時には、その他端部が外部の集塵機(便宜上、図示を省略する)に対し直接に接続、または集塵機側のホースに接続される。なお、集塵ホース215は、ハンマドリル101とは別に設けられる集塵機に接続される態様に限られない。例えば、ハンマドリル101がモータおよび当該モータで駆動される集塵ファンによって構成される吸引源を備えている場合、あるいは集塵装置自体がモータおよび当該モータで駆動される集塵ファンによって構成される吸引源を備えている場合であれば、集塵ホース215の他端部は、それら吸引源に接続される。また、小径筒部211aには、ホース接続口213の後方にゴムシール219が取付けられている。ゴムシール219は、小径筒部211aの内周面とハンマビット119の外周面との隙間を閉塞する部材として備えられる。また、筒状取付部211の小径筒部211aの外周面上には、中心を挟んで対向する二箇所に径方向に所定高さで突出する突部212が形成されている。
次に穴開け作業用の集塵フード221について説明する。穴開け作業用の集塵フード221は、図2に示すように、ビット先端119aを含む穴開け作業用の吸塵孔を有しないハンマビット119の全体を覆うとともに、長軸方向に伸縮自在な蛇腹状のビット被覆部223を主体として構成されており、当該ビット被覆部223の前端および後端がそれぞれリング状の開口端部225とされている。なお、ビット被覆部223は、ゴム製または合成樹脂製であり、前後のリング状の開口端部225の内径がビット被覆部223の谷部の内径と概ね等しく設定されており、前後の開口端部225には、外側に凹む周方向の環状凹部225a(図3参照)が設定されている。
上記のように構成された穴開け作業用の集塵フード221は、ビット被覆部223の一方(後側)の開口端部225を筒状取付部211の小径筒部211aに外側から嵌合することで当該筒状取付部211に取付けられる。この嵌合時において、図3に示すように、開口端部225の内周面に形成された環状凹部225aに対して小径筒部211aの外周面上の中心を挟んで対向する二箇所に形成された突部212が開口端部225の弾性変形を利用して弾発状に係合する。これにより集塵フード221は、筒状取付部211から容易に外れないよう抜け止めされた状態で取付けられる。筒状取付部211に取付けられた集塵フード221は、ハンマビット119の外部を覆い、その内面空間222によって集塵用の通路を構成する。集塵フード221の内部空間222は、本発明における「外部集塵通路」に対応する。
筒状取付部211に取付けられた集塵フード221は、ハンマビット119の周りを囲むように配置されるとともに、図2に示すように、吸塵孔を有しないハンマビット119のビット先端119aをも含めた全体を覆うことが可能な長軸方向長さを有する。すなわち、ハンマドリル101の穴開け作業は、集塵フード221の先端(前側の開口端部225の端面)が被加工材の表面に押し当てられた状態で行われる。そして穴開け作業時に発生した粉塵が、前側の開口端部225の開口を吸引口として、集塵フード221の内部空間222内に吸引されるとともに、当該内部空間222から筒状取付部211のホース接続口213、集塵ホース215を経て外部の集塵機に集塵される。伸縮自在な蛇腹により構成されるビット被覆部223は、ハンマビット119による穴の掘り進みに伴い被加工材によって押されて縮小し、これにより集塵効果を維持することができる。吸塵孔を有しないハンマビット119と穴開け作業用の集塵フード221との組み合わせで粉塵の吸引処理を行なう態様は、本発明における「第2の吸塵態様」および「第1作業吸塵態様」に対応する。
次にハツリ作業に用いられる集塵フード241について説明する。ハツリ作業用の集塵フード241は、図5に示すように、筒状取付部211の先端に取付けられた状態において、当該集塵フード241の先端からハツリ作業用のハンマビット119のビット先端119aが所定長さ(視認性が確保可能な程度)で突出するための長軸方向長さを有する前後両端が開口されたゴム製または合成樹脂製の円筒状部材として構成されている。そして、集塵フード241の前後の開口端部のうち、筒状取付部211の先端領域としての小径筒部211aに対して外側から被さるように嵌合状に取付けられる後側の開口端部247の内面には、周方向に延在する環状凹部247aが形成されている。
上記のように構成されたハツリ作業用の集塵フード241は、ハンマドリル101でハツリ作業をする場合において、後側の開口端部247を筒状取付部211の小径筒部211aに外側から嵌合することで当該筒状取付部211に取付けられる。この嵌合時において、図6に示すように、開口端部247の内周面に形成された環状凹部247aに対し小径筒部211aに形成された2個の突部212が開口端部247の弾性変形を利用して弾発状に係合する。これにより集塵フード241は、筒状取付部211から容易に外れないよう抜け止めされた状態で取付けられる。筒状取付部211に取付けられた集塵フード241は、ビット先端119aを露出させた状態でハンマビット119の外部を覆い、その内面空間242によって集塵用の通路を構成する。集塵フード241の内部空間242は、本発明における「外部集塵通路」に対応する。
ハツリ作業時において、当該ハツリ作業で発生した粉塵は、集塵フード241の前側の開口端部から当該集塵フード241の内部空間242内に吸引されたのち、筒状取付部211のホース接続口213、集塵ホース215を経て外部の集塵機に集塵される。ハツリ作業用のハンマビット119とハツリ作業用の集塵フード241との組み合わせで粉塵の吸引処理を行なう態様は、本発明における「第2の吸塵態様」および「第2作業吸塵態様」に対応する。
次に吸塵ビット用の集塵フード261について説明する。吸塵ビット用の集塵フード261は、図8に示すように、前後両端が開口されるとともに、長軸方向の中間領域が後方に向かって概ねラッパ状に拡開された筒状部材として形成され、後側の開口端部265が筒状取付部211の小径筒部211aに前方から被さるように嵌合状に取付けられる。すなわち、小径筒部211aに取付けられた集塵フード261は、ハンマビット長軸方向の先端側に突出して吸塵孔120の粉塵排出口120aの周辺領域を覆うとともに、前側の開口端部263の内周面が粉塵排出口120aよりも先端側で吸塵ビット119の外面に対し僅かな隙間を置いて近接されている。これにより集塵フード261の内部空間262は、閉じられた空間とされ、当該閉じられた内部空間262に粉塵排出口120aが連通する。かくして、集塵フード261は、内部吸塵型ビット対応集塵部として構成され、閉じられた内部空間262が本発明における「閉空間」に対応する。
吸塵ビット用の集塵フード261における後側の開口端部265の周囲には、周方向に所定間隔で複数(本実施の形態では90度の間隔で4個)の切欠き孔265aが形成されている。そして、集塵フード261を筒状取付部211に取付けるべく、後側の開口端部265を筒状取付部211の小径筒部211aの先端に外側から被さるように嵌合させたとき、4個のうちの2個の切欠き孔265aに小径筒部211aの2個の突部212が後側の開口端部265あるいは小径筒部211の弾性変形を利用して弾発状に係合する。これにより集塵フード261は、筒状取付部211から容易に外れないよう抜け止めされた状態で取付けられる。
吸塵ビット119による穴開け作業時において、当該穴開け作業で生じた粉塵は、吸塵ビット119の吸塵孔120の先端開口から吸引されるとともに、粉塵排出口120aを経て集塵フード261の内部空間262に排出され、更にホース接続口213および集塵ホース215を経て外部の集塵機に集塵される。吸塵ビット119と吸塵ビット用の集塵フード261との組み合わせで粉塵の吸引処理を行なう態様は、本発明における「第1の吸塵態様」に対応する。
本実施の形態の集塵装置210は、上記のように構成したものであり、ハンマドリル101による加工作業時において、筒状取付部211に対し、穴開け作業用の集塵フード221、ハツリ作業用の集塵フード241および吸塵ビット用の集塵フード261を適宜付け替えることにより、ハンマドリル101による作業態様に対応することができる。すなわち、本実施の形態によれば、ハンマドリル101による多様な作業態様に対応可能な利便性の高い集塵装置210を提供することが可能となった。
また、本実施の形態では、吸塵孔120を有する吸塵ビット119を用いて穴開け作業を行う場合において、当該吸塵ビット119の吸塵孔120を通して吸引された粉塵を集塵する集塵フード261につき、ハンマドリル101の本体部103に対して筒状取付部211を介して取付ける構成としている。すなわち、集塵フード261をハンマドリル101の本体部103に取付ける構成である。例えば、吸塵ビット自体に集塵フードおよびホースを取付ける構成の場合であれば、その分ビットが重くなるとともに、バランスが悪くなり、ハンマドリル101の操作がし辛いという問題がある。しかしながら、本実施の形態によれば、集塵フード261をハンマドリル101の本体部103に取付ける構成としたことで、ハンマビット119に集塵フード261および集塵ホース215の重さが加わることを回避できる。その結果、上記の問題が解消され、ハンマドリル101が操作し易くなる。
また、本実施の形態においては、各集塵フード221,241,261の小径筒部211aに対する取付け状態(抜け止め状態)をより確実なものとするために、筒状取付部211にフード抜け止め用のフック部材251を備えている。以下、フック部材251につき説明する。
フック部材251による抜け止め構造は、図4、図7および図10に示される。図4は穴開け作業用の集塵フード221の抜け止め状態を示し、図7はハツリ作業用の集塵フード241の抜け止め状態を示し、図10は、吸塵ビット用の集塵フード261の抜け止め状態を示す。
図4、図7および図10に示すように、フック部材251は、各集塵フード221,241,261と筒状取付部211の小径筒部211aとの嵌合領域において、筒状取付部211の小径筒部211aの外周上における中心を挟んで対向する2箇所、更に詳しくは突部212に対しては周方向に90度ずれた位置に設置されている。すなわち、小径筒部211aにはフック部材251と突部212が周方向において90度間隔で交互に配置されている。フック部材251は突起253を有し、この突起253が、穴開け作業用の集塵フード221の開口端部225に形成された環状凹部225a、ハツリ作業用の集塵フード241の開口端部247に形成された環状凹部247aまたは吸塵ビット用の集塵フード261の開口端部265に形成された4個の切欠き孔265aのうちの2個の切欠き孔265aに対して係合および当該係合が解除可能とされる。集塵フード221,241の環状凹部225a,247aおよび集塵フード261の切欠き孔265aは、本発明における「集塵部側取付部」に対応し、フック部材251は、本発明における「本体側取付部」に対応する。
小径筒部211aには、フック部材251を収容するためのフック収容空間252が形成され、当該フック収容空間252は、前後方向(筒状取付部211の長軸方向)に所定長さで延在されるとともに、外表面側から内側(内径方向)に凹む凹状空間として備えられる。フック部材251は、前後方向に延在する概ね板状部材からなり、前側外面には筒状取付部211の径方向に突出する突起253が一体に形成され、後側外面には操作部としての押圧部255が一体に形成されている。フック部材251は、各フック収容空間252内に配置されるとともに、当該配置状態において、突起253が集塵フード221,241,261の環状凹部225a,247aまたは切欠き孔265aに対して係合する係合位置と、当該係合が解除される解除位置との間で径方向に移動することが可能とされている。
また、フック収容空間252内には、フック部材251を係合位置へと弾発状に付勢するコイルバネ257が配置されている。コイルバネ257は、フック収容空間252の底面とフック部材251の内面との間に介在状に配置され、フック部材251を径方向外側へと付勢する。コイルバネ257は、本発明における「弾性部材」に対応する。フック部材251が係合位置に置かれたときの突起253の径方向の突出高さにつき、前述の小径筒部211aに形成された突部212よりも高く設定されている。すなわち、突起253は、集塵フード221,241,261の環状凹部225a,247aまたは切欠き孔265aに対して突部212よりも大きい係合量で係合する構成とされ、これにより保持力が高められている。また、突起253の環状凹部225a,247aまたは切欠き孔265aに対する係合状態がコイルバネ257によって維持される。
フック部材251は、長軸方向の前後の端部251a,251bが小径筒部211aの内側に入り込んだ状態でフック収容空間252内に配置され、コイルバネ257の付勢力により前後の端部251a,251bが小径筒部211aの内面に径方向に当接することで係合位置に維持される。すなわち、小径筒部211aの内面は、フック部材251を係合位置に規定するストッパとして機能する。
なお、フック部材251の前後の端部のうちの後側端部251aは、フック収容空間252の後壁の開口を貫通して外径方向へと延在する略L形状に形成されている。このため、フック部材251を小径筒部211aに組み付けるべく、フック部材251の後側端部251aを後壁の開口に差し込みつつフック収容空間252に配置する場合に、後壁の開口に差し込まれた後側端部251aが当該後壁に引っ掛かり抜け難くなる。これによりフック部材251の組付け時における小径筒部211aからの脱落防止が図られる。また、フック部材251の前後の端部のうち前側端部251bは、当該フック部材251をフック収容空間252に配置した状態において、小径筒部211aの先端(前端)外面にフック収容空間252の前端領域を覆うように嵌合固定されたリング状のカバー部材259の内面に当接する構成とされる。
フック部材251は、押圧部255を手指により外側から内側に押された場合に、解除位置へと移動される構成とされる。すなわち、押圧部255を押し込むと、フック部材251は、フック収容空間252内を長軸方向と概ね平行状態を維持しつつ解除位置に移動し、突起253が集塵フード221,241,261の環状凹部225a,247aまたは切欠き孔265aから抜け出る。これによりフック部材251による集塵フード261の抜け止めが解除されることになり、この状態で当該集塵フード221,241,261を先端側に引っ張ることで筒状取付部211から取り外すことができる。フック部材251が係合位置に置かれたとき、押圧部255の外表面が小径筒部211aの外表面と面一となるように設定されている。このため、例えば加工作業中において、押圧部255に外力が作用し、フック部材251が不測に解除位置へ移動することによる抜け規制の解除が防止される。
フック部材251の突起253の突出方向端面は、先端に向かうほど軸中心に近づく傾斜面253aによって形成されている。このため、集塵フード221,241,261の開口端部225,247,265を筒状取付部211の小径筒部211aに嵌合する際、フック部材251は、開口端部225,247,265の先端で突起253の傾斜面253aを押されて解除位置へ移動し、突起253が環状凹部225a,247aまたは切欠き孔265aと対向したときにコイルバネ257の付勢力によって係合位置へと移動復帰される。従って、集塵フード221,241,261の開口端部,247,265を筒状取付部211の小径筒部211aに被せるように嵌合するだけで集塵フード221,241,261を筒状取付部211に容易に取付けることができる。
本実施の形態によれば、集塵フード221,241,261が筒状取付部211の小径筒部211aに対し長軸方向に嵌合状に取付けられた場合に、フック部材251の突起253が集塵フード221,241の環状凹部225a,247aまたは集塵フード261の切欠き孔265aに対し径方向に嵌り込む構成としたので、集塵フード221,241,261の筒状取付部211に対する取付状態を確実に保持し、加工作業中に集塵フード221,241,261が脱落することを防止することができる。一方、突起253の環状凹部225aまたは切欠き孔265aに対する係合は、押圧部255をコイルバネ257の付勢力に抗して押し込むことによって解除する構成としたことにより、突起253の突出量を大きくして環状凹部225aまたは切欠き孔265aに対する突起253の係合深さを大きく設定することで抜け止め状態を確保できるとともに、容易に取り外すことができる。
小径筒部211aあるいはフック部材251が樹脂製の場合、フック部材251を常時に係合位置に保持するべく付勢する付勢手段につき、当該小径筒部211aあるいはフック部材251と一体で形成される樹脂バネにより構成することも可能である。しかしながら、本実施の形態によれば、フック部材251を前後の端部251a,251bが小径筒部211aの内面と当接する係合位置に保持するべく付勢するコイルバネ257につき、小径筒部211aおよびフック部材251とは別部材で形成している。このため、上記の樹脂バネにより構成した場合に比べてコイルバネ257のヘタリが少なく耐久性を向上できる。
また、本実施の形態によれば、フック部材251を小径筒部211aの外周上の対向する2箇所に設置している。このため、フック部材251による抜け止めを解除する際、対向する2個のフック部材251の押圧部255を手指により摘むようにして対向状に押圧操作できるので、操作し易い。
なお、上述した実施の形態は、作業工具の一例としてハンマビット119がハンマ動作を行うハンマ作業モードと、長軸方向のハンマ動作と周方向のドリル動作を行うハンマドリル作業モードとの間で作業モードの切り替えが可能なハンマドリル101の場合で説明した。そして、集塵装置210については、当該集塵装置210の構成部材である、穴開け作業用の集塵フード221と、ハツリ作業用の集塵フード241と、吸塵ビット用の集塵フード261との間で選択的に付け替えることによって異なる複数の作業態様に対応できるように構成したが、本発明の他の実施形態として、穴開け作業用の集塵フード221とハツリ作業用の集塵フード241を有することなく、筒状取付部211と吸塵ビット用の集塵フード261との組み合わせによって集塵装置210を構成可能である。すなわち、吸塵孔120を有する吸塵ビット119を用いて穴開け作業を行う場合の吸塵ビット専用の集塵装置を構成することが可能である。
また、上記の実施形態では、筒状取付部211に設けた凸状部としてのフック部材251の突起253を、集塵フード221,241,261に設けた凹状部としての環状凹部225a,247aまたは切欠き孔265aに係合する構成としたが、この設定を逆にしてもよい。すなわち、フック部材251に凹状部を設け、集塵フード221,241,261に凸状部を設定する構成に変更してもよい。
上記発明の趣旨に鑑み、下記のごとき態様が構成可能である。
(態様1)
「工具本体の先端領域に取付けられた先端工具が、当該先端工具の内部を長軸方向に延在されるとともに、先端が粉塵吸引口として開口され、延在方向の所定位置が粉塵排出口として開口された集塵通路を有する内部吸塵型ビットとして構成された作業工具に用いられ、前記先端工具による被加工材に対する加工作業で発生する粉塵を集塵するための集塵装置であって、
前記工具本体に取付けられる集塵装置本体部と、前記先端工具の周りを被覆する集塵部とを有し、
前記集塵部は、前記集塵装置本体部に嵌合状に取付けられるとともに、前記先端工具の長軸方向に突出して前記粉塵排出口を被覆しつつ、当該粉塵排出口よりも軸方向先端側で当該先端工具の外周面に近接されることで前記粉塵排出口の周辺に閉空間が形成された内部吸塵型ビット対応集塵部として構成され、これにより前記先端工具に集塵部の重さが加わることを回避したことを特徴とする集塵装置。」
101 ハンマドリル(作業工具)
103 本体部(工具本体)
105 クランクハウジング
106 モータハウジング
107 バレル
107a グリップ装着部
108 チャック
109 ハンドグリップ(メインハンドル)
109a トリガ
119 ハンマビット(先端工具)
119a ビット先端
120 吸塵孔
120a 粉塵排出口
191 ツールホルダ
192 シリンダ
193 打撃要素
194 ストライカ
195 インパクトボルト
201 サイドグリップ
203 取付バンド
210 集塵装置
211 筒状取付部(集塵装置本体部)
211a 小径筒部
211b 大径筒部
211c 延長筒部
212 突部
213 ホース接続口
215 集塵ホース
217 結束バンド
219 ゴムシール
221 穴開け作業用の集塵フード(他の集塵部)
222 内部空間(外部集塵通路)
223 ビット被覆部
225 開口端部
225a 環状凹部(集塵部側取付部)
241 ハツリ作業用の集塵フード(他の集塵部)
242 内部空間(外部集塵通路)
247 後側の開口端部
247a 環状凹部(集塵部側取付部)
251 フック部材(本体側取付部)
251a 後側端部
251b 前側端部
252 フック収容空間
253 突起
253a 傾斜面
255 押圧部(操作部)
257 コイルバネ(弾性部材)
259 カバー部材
261 吸塵ビット用の集塵フード(集塵部)
262 内部空間(閉空間)
263 前側の開口端部
265 後側の開口端部
265a 切欠き孔(集塵部側取付部)

Claims (6)

  1. 工具本体の先端領域に取付けられた先端工具が、当該先端工具の内部を長軸方向に延在されるとともに、先端が粉塵吸引口として開口され、延在方向の所定位置が粉塵排出口として開口された集塵通路を有する内部吸塵型ビットとして構成された作業工具に用いられ、前記先端工具による被加工材に対する加工作業で発生する粉塵を集塵するための集塵装置であって、
    前記工具本体に取付けられる集塵装置本体部と、前記先端工具の周りを被覆する集塵部とを有し、
    前記集塵部は、前記集塵装置本体部に嵌合状に取付けられるとともに、前記先端工具の長軸方向に突出して前記粉塵排出口を被覆しつつ、当該粉塵排出口よりも軸方向先端側で当該先端工具の外周面に近接され、これにより前記粉塵排出口の周辺に閉空間が形成された内部吸塵型ビット対応集塵部として構成されていることを特徴とする集塵装置。
  2. 請求項1に記載の集塵装置であって、
    前記工具本体に対し、前記内部吸塵型ビットとして構成された前記先端工具と、内部に集塵通路を有することなく、長軸方向に直線動作するハンマ作業と、長軸周りに回転動作するドリル作業と、直線動作および回転動作を行うハンマドリル作業とのうちの少なくとも1つの作業を行う他の先端工具との間での付け替えが可能とされている作業工具に用いられ、
    前記集塵装置本体部に対し前記集塵部に代えて、前記他の先端工具の長軸方向の所定範囲にわたって当該先端工具を被覆することで当該他の先端工具の外部に外部集塵通路を形成する他の集塵部が取付可能とされており、
    前記内部吸塵型ビットおよび内部吸塵型ビット対応集塵部の組み合わせで定義される第1の吸塵態様と、前記他の先端工具および他の集塵部との組み合わせで定義される第2の吸塵態様との間で使用者による選択が可能とされていることを特徴とする集塵装置。
  3. 請求項2に記載の集塵装置であって、
    前記他の先端工具につき、前記工具本体に対し、直線動作と回転動作とによるハンマドリル作業を行う第1ビットと、直線動作のみによるハンマ作業を行う第2ビットとの間で付け替えが可能とされた作業工具に用いられ、
    第2の吸塵態様は、前記第1ビットおよび当該第1ビットを長軸方向の全長にわたって被覆する第1ビット集塵部の組み合わせで定義される第1作業吸塵態様と、前記第2ビットおよび当該第2ビットのビット先端以外の領域を被覆する第2ビット集塵部の組み合わせで定義される第2作業吸塵態様とを有し、当該第1作業吸塵態様と第2作業吸塵態様との間で使用者による選択が可能とされていることを特徴とする集塵装置。
  4. 請求項1に記載の集塵装置であって、
    前記集塵装置本体部と前記集塵部の嵌合領域において、前記集塵部には凹状部と凸状部のうちの一方で構成された集塵部側取付部が形成され、前記集塵装置本体部には前記凹状部と凸状部のうちの他方で形成された本体側取付部が形成され、
    前記本体側取付部は、前記集塵装置本体部に対して、先端工具長軸方向と交差する方向において、前記集塵部側取付部に係合する係合位置と、当該係合が解除される解除位置との間で相対移動可能に設けられ、前記係合位置に置かれた場合には、前記集塵装置本体部に嵌合状に取付けられた前記集塵部が当該集塵装置本体部から離脱することを規制した状態で保持し、前記解除位置に置かれた場合には、前記集塵装置本体部に対する前記集塵部の取付けおよび取外しを許容する構成としたことを特徴とする集塵装置。
  5. 請求項2または3に記載の集塵装置であって、
    前記集塵装置本体部と前記他の集塵部の嵌合領域において、前記他の集塵部には凹状部と凸状部のうちの一方で構成された集塵部側取付部が形成され、前記集塵装置本体部には前記凹状部と凸状部のうちの他方で形成された本体側取付部が形成され、
    前記本体側取付部は、前記集塵装置本体部に対して、先端工具長軸方向と交差する方向において、前記集塵部側取付部に係合する係合位置と、当該係合が解除される解除位置との間で相対移動可能に設けられ、前記係合位置に置かれた場合には、前記集塵装置本体部に嵌合状に取付けられた前記他の集塵部が当該集塵装置本体部から離脱することを規制した状態で保持し、前記解除位置に置かれた場合には、前記集塵装置本体部に対する前記他の集塵部の取付けおよび取外しを許容する構成としたことを特徴とする集塵装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の集塵装置を有することを特徴とする作業工具。
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