JP2011245590A5 - - Google Patents

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打撃工具
本発明は、打撃工具が所定の加工作業を遂行する際に生じた粉塵を集塵する粉塵処理技術に関する。
例えば、コンクリートのような被加工材に対して、工具ビットによるハンマ作業あるいはハンマドリル作業等の加工作業を行なう打撃工具では、加工作業時に粉塵が発生する。このため、従来の作業工具には、加工作業時に発生する粉塵を吸引処理する集塵装置を備えたものがある。例えば、特開2007−301717号公報(特許文献1)には、加工作業時に生じた粉塵を、工具ビットを取り囲むように配置された筒状フードによって吸引する集塵装置が開示されている。
筒状フードの吸込み口からフード内に吸引された粉塵は、当該フードに接続された集塵ホースを経て打撃工具の外部の集塵機に集塵される構成である。フードに接続された集塵ホースは、加工作業時に発生する振動によってフードから脱落しないようにしっかりと取付ける必要がある。
特開2007−301717号公報
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、加工作業時に生ずる粉塵を吸引して集塵する集塵装置を備えた打撃工具において、集塵装置をしっかり取付けて脱落防止することが可能であり、ひいては、集塵ホースを有する形態の場合には、集塵ホースの脱落防止に資する技術を提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、本発明に係る打撃工具の好ましい形態によれば、工具本体の先端領域に装着された工具ビットを少なくとも長軸方向に直線状に駆動することで所定の加工作業を遂行する打撃工具が構成される。打撃工具は、工具ビットによる加工作業で生じた粉塵を吸引して集塵する集塵装置と、集塵装置を取付けるべく工具本体に形成された本体側取付領域と、集塵装置に形成された集塵装置側取付領域と、を有する。本体側取付領域または集塵装置側取付領域の一方は、工具ビットの軸方向に延在する突起を当該軸方向回りに複数有し、他方は工具ビットの軸方向に延在して各突起に嵌合する複数の溝部と、当該軸方向周りにおいて溝部同士間に設けられた複数の隆起部とを有する。打撃工具は、本体側取付領域と集塵装置側取付領域に外側から嵌合して締付けるクランプ部材を更に有する。そして、突起が溝部に嵌合して集塵装置が工具本体に取付けられる際に、突起の外表面と隆起部の頂面が周方向において面一状態をなすように設定され、クランプ部材は、面一状態の領域を均一に締め付け、これによって集塵装置が工具本体に固定状態に取付けられる。
本発明によれば、クランプ部材を締め付けることによって集塵装置を工具本体にしっかりと取付けることが可能となり、これによって集塵装置の工具本体からの脱落を防止することができる。
本発明の更なる形態によれば、クランプ部材は、打撃工具を操作するべく工具本体に着脱自在に装着される作業者が握るサイドグリップである。
本発明によれば、サイドグリップがクランプ部材を構成するため、集塵装置とサイドグリップとを、工具本体に一度に取付けることができることになり、合理的である。
本発明の更なる形態によれば、サイドグリップはバンド部を有する。そして当該バンド部は、工具本体への締め付けを介して、サイドグリップの工具本体への取付けと、クランプ部材によるクランプを兼務する。
本発明によれば、バンド部がサイドグリップの工具本体への取付けと、クランプ部材によるクランプを兼務する構成のため、合理的な取付け構造が構築される。
本発明の更なる形態によれば、複数の溝部の少なくとも1つには、突起に嵌合した際に、当該突起が当該溝部から軸方向前方に抜け出ないように規制する突起抜け止め構造が設けられている。このように、溝部に突起抜け止め構造を設けたことにより、集塵装置が工具本体から軸方向前方へ抜け出ることを規制できる。
本発明によれば、加工作業時に生ずる粉塵を集塵する集塵装置を備えた打撃工具において、集塵装置をしっかり取付けて脱落防止することが可能であり、ひいては、集塵ホースを有する形態の場合には、集塵ホースの脱落防止に資する技術が提供されることとなった。
本発明の実施形態に係る集塵アタッチメントを備えたハンマドリルの全体構成を示す一部に断面を含む側面図である。 集塵アタッチメントの全体構成を示す断面図である。 図2の図A−A線断面図である。 図2の一部を拡大して示す図である。 図2のB−B線断面図である。 集塵アタッチメントを外部の集塵機に直接接続した場合を示す図である。
以下、本発明の実施形態につき、図1〜図6を参照しつつ詳細に説明する。本実施の形態では、打撃工具の一例として電動式のハンマドリルを用いて説明する。本実施の形態に係るハンマドリル101は、図1に示すように、概括的に見て、ハンマドリル101の外郭を形成する外側ハウジング102と、当該外側ハウジング102によって一部を覆われる本体部103と、当該本体部103の先端領域(図示左側)に中空状のツールホルダ137を介して着脱自在に取付けられたハンマビット119と、外側ハウジング102のハンマビット119の反対側に連接された作業者が握るハンドルとしてのハンドグリップ109とを主体として構成されている。ハンマビット119は、ツールホルダ137によってその長軸方向への相対的な直線動作可能に保持される。外側ハウジング102及び本体部103は、本発明における「工具本体」に対応し、ハンマビット119は、本発明における「工具ビット」に対応する。また外側ハウジング102は、本発明の請求項4における「外郭ハウジング」に対応し、本体部103は、本発明の請求項4における「内側本体部」に対応する。なお説明の便宜上、ハンマビット119側を前、ハンドグリップ109側を後という。
本体部103は、駆動モータ(便宜上図示を省略する)を収容したモータハウジング105と、運動変換機構(便宜上図示を省略する)、打撃要素115及び動力伝達機構(便宜上図示を省略する)を収容した略筒状のバレル部106を含むギアハウジング107とによって構成されている。駆動モータの回転動力は、クランク機構を主体として構成される運動変換機構によって直線運動に適宜変換された上で打撃要素115に伝達され、当該打撃要素115を介してハンマビット119の長軸方向(図1における左右方向)への衝撃力を発生する。運動変換機構及び打撃要素115によって打撃機構部が構成される。また、駆動モータの回転動力は、複数のギアを主体として構成される動力伝達機構によって適宜減速された上で最終軸としてのツールホルダ137を介してハンマビット119に伝達され、当該ハンマビット119が周方向に回転動作される。なお、駆動モータはハンドグリップ109に配置されたトリガ109aを作業者が引き操作することによって通電駆動される。
打撃要素115は、クランク機構のピストンとともにシリンダ141のボア内壁に摺動自在に配置された打撃子としてのストライカ143と、ツールホルダ137に摺動自在に配置された中間子としてのインパクトボルト145とを主体として構成される。ストライカ143は、ピストンの摺動動作に伴うシリンダ141の空気室141aの空気バネ(圧力変動)を介して駆動され、インパクトボルト145に衝突(打撃)し、当該インパクトボルト145を介してハンマビット119に打撃力を伝達する。
駆動モータが通電駆動されると、その回転出力は、運動変換機構を介して直線運動に変換された後、打撃要素115を介してハンマビット119に長軸方向の直線運動、つまり打撃動作を行わせる。またハンマビット119には、上記の打撃動作に加え、駆動モータの回転出力によって駆動される動力伝達機構を介して回転動作が伝達され、これにより周方向の回転動作が加えられる。すなわち、ハンマドリルモードでの作業時には、ハンマビット119が長軸方向の打撃動作と周方向の回転動作を行い、被加工材にハンマドリル作業を遂行する。一方、ハンマモードでの作業時には、動力伝達機構の回転動力伝達がクラッチにより遮断される。このため、ハンマビット119が長軸方向の打撃動作のみを行い、被加工材にハンマ作業を遂行する。
外側ハウジング102は、本体部103のうち打撃機構部を収容する上方領域、すなわちバレル部106及びギアハウジング107を覆うように構成される。なお、ハンマビット119をツールホルダ137に着脱自在に装着するべく当該ツールホルダ137の先端領域に配置されるチャック149については、外側ハウジング102から露出する構成とされる。そして、外側ハウジング102は、便宜上、図示を省略するが、防振用の複数の弾性ゴムを介して本体部103に複数箇所で接続され、当該本体部103に対して少なくともハンマビット119の長軸方向に相対移動が可能とされている。換言すれば、外側ハウジング102は、本体部103に対し複数の弾性ゴムを介して支持された防振ハウジング構造とされる。このため、外側ハウジング102は、少なくともハンマビット119の長軸方向に関して防振される。
ハンドグリップ109は、ハンマビット119の長軸方向と交差する上下方向に延在する握り領域109Aと、当該握り領域109Aの上下の各端部から前方に延びる水平状の連接領域109B,109Cとを有する側面視で略D形に形成されるとともに、上下の連接領域109B,109Cの端部が外側ハウジング102の後端部に連接される。すなわち、ハンドグリップ109の下側の連接領域109Cは、外側ハウジング102の後下端部に回動軸121を支点としてハンマビット119の長軸方向に回動自在に連接され、上側の連接領域109Bは、防振用の圧縮コイルバネ(図1では伸縮自在な蛇腹状の防塵カバー124によって覆われている)を介して外側ハウジング102の後上端部にハンマビット119の長軸方向に相対移動可能に接続されている。
次に上記のように構成されたハンマドリル101に装着され、被加工材(例えば、コンクリート)に対する加工作業時に生じた粉塵を吸引して集塵するための集塵アタッチメント150につき、図2〜図6を参照して説明する。集塵アタッチメント150は、本発明における「集塵装置」に対応する。
本実施の形態に係る集塵アタッチメント150は、ハンマビット119の全体を覆う形式であり、ハンマビット119を長軸方向に直線動作させるハンマ作業のほか、長軸方向に直線動作させつつ長軸周りに回転動作させることにより穴開けのためのハンマドリル作業を行うことが可能な電動式のハンマドリルに好適に適用される。集塵アタッチメント150は、外側ハウジング102の先端領域及びツールホルダ137の先端に装着されたチャック149を覆うように当該外側ハウジング102の先端領域に装着される。
本実施形態の集塵アタッチメント150は、長軸方向の両端が開口された略円筒形状に形成された合成樹脂製の筒状取付部151と、ハンマビット119の長軸方向に伸縮自在に形成され、長軸方向の両端がそれぞれ開口された略円筒形のゴム製の蛇腹状のビット覆い部157とを主体として構成される。
筒状取付部151は、前側筒状部153と当該前側筒状部153に連接された後側筒状部155とから構成される。前側筒状部153は、ビット覆い部157側(前側)が小径筒部153aとされ、その反対側(後側)が大径筒部153bとされ、中間領域が小径筒部153aに向かって漸次縮径するテーパ筒部153cとされた円筒部材である。小径筒部153aは、ビット覆い部157との接続領域として備えられ、当該ビット覆い部157の後端開口部内に後方から嵌入されて接続される。なお、小径筒部153aの後端部には、ゴムシール154が取付けられ、当該小径筒部153aの内周面とハンマビット119の外周面との隙間を閉塞する。
後側筒状部155は、図2及び図3に示すように、軸方向の一端(前端)側の外面に周方向に所定の間隔をおいて突出する複数の突部155aを有する。そして、後側筒状部155の一端部が大径筒部153b内に後方から嵌入された際に、前側筒状部153の大径筒部153bに形成された開口153dに突部155aが弾発状に係合することで抜け止めされている。これにより前側筒状部153と後側筒状部155が一体状に連接されている。
後側筒状部155は、軸方向に延在されるとともに、軸方向の前端側が閉じられ、後端側が開放された複数のスリット155bにより周方向に複数に分割された分割筒状部とされている。すなわち、後側筒状部155は複数のスリット155bにより分割されて軸方向に延在する複数の突起155cが全体として筒状をなすように配置された構成とされる。スリット155bによって分割された各突起155cは、径方向への弾性撓みが許容されている。
集塵アタッチメント150のビット覆い部157は、筒状取付部151がグリップ装着部171に装着された際に、ハンマビット119に被さるように配置される。ビット覆い部157は、ハンマビット119の全体を覆うとともに、ハンマビット119の外面との間に粉塵が通る通路157a(空間)を構成する。ビット覆い部157は先端の開口が吸塵口157bとして設定され、当該吸塵口157bにハンマビット219の先端が位置するように構成されている。また、ビット覆い部157の反対側の開口は、筒状取付部151の前側筒状部153の小径筒部153aに対して取り外し可能に嵌合されている。これにより、ビット覆い部157は、筒状取付部151に対して着脱自在に構成されている。吸塵口157bは、本発明における「粉塵吸引口」に対応し、通路157aは、本発明における「粉塵移送路」に対応する。
筒状取付部151の小径筒部153aには、ビット覆い部157の通路157aと連通するホース接続部159が形成されている。当該ホース接続部159は、小径筒部153aの外側下面から斜め後方へ突出状に設けられており、当該ホース接続部159には、粉塵移送ホース161が接続される。ホース接続部159は、ビット覆い部157の通路157a内の粉塵が粉塵移送ホース161へと流出する粉塵出口159aを有する。ホース接続部159は、本発明における「ホース取付領域」に対応し、粉塵移送ホース161は、本発明における「集塵ホース」に対応する。
粉塵移送ホース161は、少なくとも一部に蛇腹状部分161aを含むゴムまたは樹脂製の管状部材であり、一端(先端)がホース接続部159の粉塵出口159a内に嵌め込まれることで、ビット覆い部157の通路157aに接続される。ビット覆い部157に接続された粉塵移送ホース161は、筒状取付部151の外面に沿って後方へと延在されるとともに、他端(後端)がハンマドリル101の本体部103に形成された集塵通路191の前端開口191a内に嵌め込まれることで本体部103に接続される。すなわち、粉塵移送ホース161は、集塵アタッチメント150のビット覆い部157と本体部10との間に跨って取付けられている。
なお、本体部103の集塵通路191は、便宜上、詳細な図示を省略するが、当該本体部103の内部空間を通ってハンマビット119の長軸方向と概ね平行な方向に延在するパイプと、当該パイプの後端開口に接続されるとともに外側ハウジング102の後方内部空間を通って下方へと延在する可撓性のホースとを主体として構成されている。そしてホースの延在端部が、図1に示すように、ハンドグリップ109の下側の連接領域109Cに形成されたホース接続口に連通されている。図1では、集塵機の集塵機用ホース193がホース接続口に差し込まれた状態を示している。
図2及び図3に示すように、粉塵移送ホース161が接続されるホース接続部159には、粉塵出口159aに嵌め込まれた粉塵移送ホース161に対し下方側(延在方向と交差する方向)から被さるホースカバー163が取付けられている。ホースカバー163は、上面側が開口された横断面略半円状の樋形に形成されるとともに、長軸方向の一端側と他端側のそれぞれにフック状の係止爪164,165を備えている。係止爪164,165のうち、一端側(図2の左側)の係止爪164は、図2に示すように、ホース接続部159の粉塵出口159aの開口縁部に内面側から係止される。他端側の係止爪165は、図3に示すように、ホースカバー163の開口側の各上縁部に設定されている。そして、前側筒状部153の大径筒部153bの外側下面から下向きに突出された互いに対向する取付壁153eに形成された切欠153fに内面側から係止される。すなわち、ホースカバー163は、ホース接続部159に対して複数の係止爪164,165が係止することで取付けられ、係止爪164,165の係止を解除することでホース接続部159から取り外すことが可能とされている。
ホースカバー163の内面側には、図3に示すように、面と交差する方向に互いに対向して突出するリブ状の係合部材167が形成されており、当該係合部材167が粉塵移送ホース161の蛇腹状部分161aの凹部(谷部)に噛み合い係合することで、当該粉塵移送ホース161が軸方向に移動することを規制する構成としている。これによりホース接続部159の粉塵出口159aに嵌め込まれた粉塵移送ホース161は、粉塵出口159aに対して抜け止めされる。ホースカバー163は、本発明における「ホース抜止部材」及び「カバー部材」に対応する。
ところで、上記のように構成された集塵アタッチメント150は、ハンマドリル101の作業形態によっては、不要な場合がある。このようなことから、集塵アタッチメント150は、ハンマドリル103に対し取り外すことが可能な取付構造を備えていることが好ましく、特に取付け及び取外し作業を容易に行い得る取付構造であることが好ましい。
次に上記要請に応えるべく構成された集塵アタッチメント150のハンマドリル101に対する取付構造につき、主として図2、図4及び図5を参照しつつ説明する。
外側ハウジング102のうちバレル部106を覆う先端領域は、断面略円形状の中空状に形成され、当該先端領域に長軸方向に平行な所定幅の円周面によって構成されるグリップ装着部171が設けられている。集塵アタッチメント150は、筒状取付部151をハンマドリル101の前方(図2の左側)から後方へ移動させてチャック149及び外側ハウジング102の先端領域に覆い被さるように嵌合され、その状態でグリップ装着部171に前述した後側筒状部155の突起155cがサイドグリップ181を用いて固定される構成とされる。
図5に示すように、本実施の形態では、グリップ装着部171の外側には、長軸方向に延在する凹部173が周方向に複数形成されるとともに、当該凹部同士間には、径方向に隆起されて軸方向に延在する外面(頂面)が曲面をなす複数の隆起部175が形成されている。そして、集塵アタッチメント150における後側筒状部155の突起155cは、グリップ装着部171の凹部173に嵌合可能とされ、当該嵌合された状態では、その外面が隆起部175の外面と概ね面一となるよう設定されている。集塵アタッチメント150の後側筒状部155は、本発明の態様1における「集塵装置側取付領域」に対応し、複数の突起155cは、本発明の態様1における「突起」に対応する。また、グリップ装着部171は、本発明の態様1における「本体側取付領域」に対応し、凹部173は、本発明の態様1における「溝部」に対応し、隆起部175は、本発明の態様1における「隆起部」に対応する。なお、突起155cには、図4に示すように、長軸方向における前方内面側に段差部155dが形成されている。そして、突起155cが弾性撓みを利用して凹部173に嵌合された状態では、当該段差部155dが凹部173の前縁部173aに係合することによって突起155cが凹部173から軸方向前方に抜け出ないように規制する構成としている。すなわち、突起155cの段差部155dと、凹部173の前縁部173aとによって突起155cの簡易抜け止め構造が構成されている。
サイドグリップ181は、図5に示すように、バレル部106のグリップ装着部171の外表面に巻かれるバンド部183と、バンド部183の端部側に配置されるとともにグリップ装着部171の外表面に係合する略U形の係合面185aを有するベース部185と、ベース部185に長軸回りに相対回動自在に連接されるグリップ部187と、バンド部183を締め付ける締付用ネジ付ロッド189とを主体として構成される。ネジ付ロッド189は、グリップ部187及びベース部185の中心部を遊嵌状に貫通して長軸方向に延在し、一端がバンド部183の端部に連結され、他端がグリップ部187の内部に配置されたナット186に螺合されている。ナット186はグリップ部187に対し相対回動が規制されている。従って、グリップ部187を長軸線回りに右回りあるいは左回りに回転操作し、ナット186に螺合した締付用ネジ付ロッド189を長軸方向に前進動作あるいは後退動作させることによってバンド部183の締付け、及び締付け解除を行うことができる。サイドグリップ181は、本発明の態様1における「クランプ部材」に対応する。
サイドグリップ181は、バンド部183の締付けによりグリップ装着部171に固定されるが、このバンド部183の締付けにより、グリップ装着部171の凹部173に嵌合された後側筒状部155の突起155cが同時に締付けられる。すなわち、後側筒状部155の突起155cが凹部173の底面に押付けられ、これにより集塵アタッチメント150はグリップ装着部171にサイドグリップ181と共にしっかりと固定される。バンド部183を緩めた状態では、後側筒状部155の突起155cは、軸方向前方へと引っ張ることで、弾性撓みにより段差部155dが凹部173の前縁部173aを乗り越えてグリップ装着部171の凹部173から抜き取ることが可能とされ、これにより集塵アタッチメント150をグリップ装着部171から取り外すことができる。
すなわち、本実施の形態に係る集塵アタッチメント150の取付構造によれば、サイドグリップ181をグリップ装着部171から取り外すまでもなく、バンド部183を緩めた状態で取り外すことが可能であり、また逆の操作を行うことで、つまり突起155cを前方から後方へ向けて軸方向に差し込んでグリップ装着部171の凹部173に嵌合させる操作を行うことで、取付けることが可能である。すなわち、本実施の形態によれば、集塵アタッチメント150のハンマドリル101に対する取付け及び取外し作業を容易に行うことができる。
上記のように構成された集塵アタッチメント150によれば、ハンマビット119による、例えば穴開け作業時において、当該穴開け作業によって発生した粉塵は、ビット覆い部157の吸塵口157bから当該ビット覆い部157の通路157a内へと吸引された後、粉塵移送ホース161、本体部103の集塵通路191及び集塵機用ホース193を経て集塵機に集塵される。
上述したように、本実施の形態においては、ホース接続部159にホースカバー163を取付け、当該ホースカバー163の係合部材167が粉塵移送ホース161の蛇腹状部分161aの凹部に噛み合い係合することによって、粉塵移送ホース161を抜け止めする構成としている。このため、簡単な構造でありながら粉塵移送ホース161をしっかりと固定することができ、粉塵移送ホース161が集塵アタッチメント150から脱落することを防止できる。
集塵アタッチメント150は、ハンマドリル101の作業形態によっては不要な場合があり、そのときはハンマドリル101から外される。このとき、粉塵移送ホース161はホースカバー163によって集塵アタッチメント150側にしっかりと固定されているため、集塵アタッチメント150をハンマドリル101から外した際に、ホース接続部159から外れてハンマドリル101の本体部103側に残るといったことがない。
また、本実施の形態によれば、ホースカバー163は、ハンマビット119の長軸方向と概ね平行に延在され、ホース接続部159に接続されて本体部103の集塵通路191へと延びる粉塵移送ホース161を筒状取付部151の外表面に添わせるように下側から支持する部材としても機能する。このため、粉塵移送ホース161の垂れ下がりを防止できる。
また、粉塵移送ホース161は、防振ハウジング構造の外側ハウジング102に取付けられた集塵アタッチメント150と、振動体としての本体部103との間に跨って配置されている。このため、粉塵移送ホース161は、加工作業時の振動によって集塵アタッチメント150と本体部103が長軸方向に相対移動することによる影響を受けるが、本実施形態によれば、ホースカバー163によって粉塵移送ホース161を抜け止めしたことにより、防振ハウジング構造に適用した場合であっても、粉塵移送ホース161の集塵アタッチメント150からの脱落防止を実現できる。
また、本実施の形態のホースカバー163は、取外し自在とされている。このため、ホースカバー163及び粉塵移送ホース161をそれぞれ外し、図6に示すように、ホース接続部159の粉塵出口159aに集塵機用ホース193を接続したときは、集塵アタッチメント150を集塵機と直接接続した形態で使用することもできる。
なお、本実施の形態では、ホースカバー163に粉塵移送ホース161を抜け止めする係合部材167を設け、ホースカバー163が抜け止めを兼用する構成としたが、抜け止め部材を別途に設ける構成に変更してもよい。
また、本実施の形態では、ホースカバー163につき、複数の係止爪164,165を介して着脱自在に構成したが、延在方向の一端部または延在方向と交差する方向の一端部をホース接続部159に対して回動自在に連接し、他端側を係止爪による係止構造に変更してもよい。
また、上述した実施の形態は、ハンマビット119が長軸方向のハンマ動作と周方向のドリル動作を行うハンマドリル101の場合で説明したが、ハンマビット119が長軸方向のハンマ動作のみを行なうハンマに適用してもよい。
上記発明の趣旨に鑑み、下記のごとき態様が構成可能である。
(態様1)
「工具本体の先端領域に装着された工具ビットを少なくとも長軸方向に直線状に駆動することで所定の加工作業を遂行する打撃工具であって、
前記工具ビットによる加工作業で生じた粉塵を吸引して集塵する集塵装置と、
前記集塵装置を取付けるべく前記工具本体に形成された本体側取付領域と、
前記集塵装置に形成された集塵装置側取付領域と、を有し、
前記本体側取付領域または前記集塵装置側取付領域の一方は、前記工具ビットの軸方向に延在する突起を当該軸方向回りに複数有し、他方は前記工具ビットの軸方向に延在して各突起に嵌合する複数の溝部と、当該軸方向周りにおいて溝部同士間に設けられた複数の隆起部とを有し、
前記本体側取付領域と前記集塵装置側取付領域に外側から嵌合して締付けるクランプ部材を更に有し、
前記突起が前記溝部に嵌合して前記集塵装置が前記工具本体に取付けられる際に、前記突起の外表面と前記隆起部の頂面が周方向において面一状態をなすように設定され、
前記クランプ部材は、前記面一状態の領域を均一に締め付け、これによって前記集塵装置が前記工具本体に固定状態に取付けられることを特徴とする打撃工具。」
(態様2)
「態様1に記載の打撃工具であって、
前記クランプ部材は、打撃工具を操作するべく工具本体に着脱自在に装着される作業者が握るサイドグリップであることを特徴とする打撃工具。」
101 ハンマドリル(打撃工具)
102 外側ハウジング(工具本体、外郭ハウジング)
103 本体部(工具本体、内側本体部)
105 モータハウジング
106 バレル部
107 ギアハウジング
109 ハンドグリップ
109A 握り領域
109B 上側の連接領域
109C 下側の連接領域
109a トリガ
115 打撃要素
119 ハンマビット(工具ビット)
121 回動軸
124 防塵カバー
137 ツールホルダ
141 シリンダ
141a 空気室
143 ストライカ
145 インパクトボルト
150 集塵アタッチメント(集塵装置)
151 筒状取付部
153 前側筒状部
153a 小径筒部
153b 大径筒部
153c テーパ筒部
153d 開口
153e 取付壁
153f 切欠
154 ゴムシール
155 後側筒状部
155a 突部
155b スリット
155c 突起
155d 段差部
157 ビット覆い部
157a 通路(粉塵移送路)
157b 吸塵口(粉塵吸引口)
159 ホース接続部
159a 粉塵出口
161 粉塵移送ホース(集塵ホース)
161a 蛇腹状部分
163 ホースカバー(ホース抜止部材)
164,165 係止爪
167 係合部材
171 グリップ装着部(本体側取付領域)
173 凹部(溝部)
173a 前縁部
175 隆起部
181 サイドグリップ
183 バンド部
185 ベース部
185a 係合面
186 ナット
187 グリップ部
189 操作ロッド
191 集塵通路
191a 前端開口
193 集塵機用ホース

Claims (4)

  1. 工具本体の先端領域に装着された工具ビットを少なくとも長軸方向に直線状に駆動することで所定の加工作業を遂行する打撃工具であって、
    前記工具ビットによる加工作業で生じた粉塵を吸引して集塵する集塵装置と、
    前記集塵装置を取付けるべく前記工具本体に形成された本体側取付領域と、
    前記集塵装置に形成された集塵装置側取付領域と、を有し、
    前記本体側取付領域または前記集塵装置側取付領域の一方は、前記工具ビットの軸方向に延在する突起を当該軸方向回りに複数有し、他方は前記工具ビットの軸方向に延在して各突起に嵌合する複数の溝部と、当該軸方向周りにおいて溝部同士間に設けられた複数の隆起部とを有し、
    前記本体側取付領域と前記集塵装置側取付領域に外側から嵌合して締付けるクランプ部材を更に有し、
    前記突起が前記溝部に嵌合して前記集塵装置が前記工具本体に取付けられる際に、前記突起の外表面と前記隆起部の頂面が周方向において面一状態をなすように設定され、
    前記クランプ部材は、前記面一状態の領域を均一に締め付け、これによって前記集塵装置が前記工具本体に固定状態に取付けられることを特徴とする打撃工具。
  2. 請求項1に記載の打撃工具であって、
    前記クランプ部材は、打撃工具を操作するべく工具本体に着脱自在に装着される作業者が握るサイドグリップであることを特徴とする打撃工具。
  3. 請求項2に記載の打撃工具であって、
    前記サイドグリップはバンド部を有し、
    当該バンド部は、工具本体への締め付けを介して、前記サイドグリップの工具本体への取付けと、前記クランプ部材によるクランプを兼務することを特徴とする打撃工具。
  4. 請求項1〜3までのいずれか1つに記載の打撃工具であって、
    前記複数の溝部の少なくとも1つには、前記突起に嵌合した際に、当該突起が当該溝部から軸方向前方に抜け出ないように規制する突起抜け止め構造が設けられていることを特徴とする打撃工具。
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