JP2012055612A - 電気掃除機 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造が簡単で、かつ、掃除しやすい電気掃除機を提供する。
【解決手段】電気掃除機は、電動吸引部を有する掃除機本体に、ホース、パイプ13、および集塵部が順に接続される。パイプ13には、モップMの掃除部M1を挿入することが可能な挿入部20が配設されている。挿入部20は、内側にモップMの掃除部M1を挿入する挿入空間21が設けられた内部材22と、この内部材22との間に吸引空間23を設けて内部材22の外側に設けられた外部材24とを有している。吸引空間23は、外部材24に設けられた外開口24Aを介してパイプ13の内部に連通されると共に、内部材22に設けられた内開口22Aを介して挿入空間21に連通されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、モップに吸着された塵埃を吸引除去することができる電気掃除機に関する。
室内の清掃を行う際に、モップと電気掃除機とを使用して行う場合がある。一般に、モップは、小さな塵埃等を取り除くのに使用され、電気掃除機は、大きな塵埃等を吸引除去するのに使用される。特に、水を使わない乾式のハンディーモップは、化粧品の瓶が並んだ鏡台の上や照明の傘、ブラインドなどの電気掃除機では難しい個所を掃除するのに便利である。しかし、ハンディーモップは、塵埃を吸着する能力に限界がある。また、吸着した塵埃を外で払ったり、ゴミ箱の中で払ったりする際に、塵埃が室内に舞ってしまう場合もある。そこで、電気掃除機を利用して吸着した塵埃を除去することが提案されている。例えば、特許文献1には、吸込口体、電動送風機、集塵室を有する掃除機本体に対し、先端にモップを装備した棒状の枝を着脱自在に配設し、モップを掃除機本体の収納部に収納してモップに付着した塵埃を吸引可能とした電気掃除機が記載されている。
特開2006−340826号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている電気掃除機は、掃除機の枝をモップの枝としても使用するので、枝は掃除機本体に対して着脱自在とし、かつ、掃除機本体を自由に移動させることができるように固定しなければならず、構造が複雑になるという問題があった。また、枝は掃除機本体を移動させるために強固な構造としなければならず、モップの枝としては重くなってしまい、使いにくいという問題もあった。
本発明は、このような問題に基づきなされたものであり、構造が簡単で、かつ、掃除しやすい電気掃除機を提供することを目的とする。
本発明の電気掃除機は、電動吸引部を有する掃除機本体と、この掃除機本体に対して一端部が接続されるホースと、このホースの他端部に接続されるパイプと、このパイプの先端に接続される集塵部とを備えたものであって、パイプには、モップの掃除部を挿入することが可能な挿入部が配設され、挿入部は、内側にモップの掃除部を挿入する挿入空間が設けられた内部材と、この内部材との間に吸引空間を設けて内部材の外側に設けられた外部材とを有し、吸引空間は、外部材に設けられた外開口を介してパイプの内部に連通されると共に、内部材に設けられた内開口を介して挿入空間に連通されているものである。
本発明の電気掃除機によれば、パイプにモップの掃除部を挿入可能な挿入部を配設し、モップの掃除部を挿入する挿入空間をパイプの内側に連通させるようにしたので、簡単な構造でモップの掃除部に吸着された塵埃を吸引除去することができる。また、モップを掃除機本体と一体化する特別な構造とする必要がなく、一般に使用されている程度の軽いモップで作製することができる。更に、挿入部にモップを挿入しておけば、電気掃除機を使用しながら、必要に応じて、簡単にモップを抜いて使用することができる。
また、外開口を開閉する開閉弁に内部材を貫通して挿入空間まで伸長する押圧部材を設け、押圧部材を押圧することにより、外開口を開放するようにすれば、モップで押圧部材を押圧して外開口を開放し、簡単に、吸着された塵埃を吸引除去することができる。
更に、内部材の外側に羽を設け、掃除機本体による吸引の風力を利用して回転可能とすれば、帯電量が異なる内部材とモップの掃除部とが擦り合わされて、静電気が発生し、掃除部の塵埃を吸着する能力を向上させることができる。
本発明の一実施の形態に係る電気掃除機の全体構成を表す図である。 図1に示した電気掃除機の一部を拡大して表す部分断面図である。 本発明の一実施の形態に係る電気掃除機の変形例を表す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る電気掃除機10の全体構成を表すものであり、図2は図1に示した電気掃除機10の一部を拡大して表す部分断面図である。この電気掃除機10は、電動吸引部を有する掃除機本体11と、この掃除機本体11に対して一端部が接続されるホース12と、このホース12の他端部に接続されるパイプ13と、このパイプ12の先端に接続される集塵部14とを備えている。掃除機本体11とホース12、ホース12とパイプ13、および筒状体13と集塵部14は、それぞれ、着脱可能とされており、必要に応じて接続したり、分離したりすることができるようになっている。
この電気掃除機10は、また、パイプ13に、モップMの掃除部M1を挿入可能な挿入部20が配設されている。挿入部20は、内側にモップMの掃除部M1を挿入する挿入空間21が設けられた内部材22と、この内部材22との間に吸引空間23を設けて内部材22の外側に設けられた外部材24とを有し、二重構造とされている。内部材22および外部材24は、例えば、筒状であり、一方は閉鎖され、他方にはモップMの掃除部M1を挿入するための挿入口が設けられている。内部材22と外部材24とは、挿入口の側において連続または接合されており、吸引空間23の挿入口の側は閉鎖されている。
内部材22には、例えば、側面の全周にわたって複数の内開口22Aが設けられており、外部材24には、例えば、閉鎖端部の中央部に複数の外開口24Aが設けられている。外部材24の外側には、例えば、外開口24Aを開閉する開閉弁25が配設されている。開閉弁25には、押圧部材26が開閉弁25から外部材24および内部材22を貫通して挿入空間21まで伸長して設けられている。すなわち、開閉弁25は、押圧部材26が挿入空間21の側から押圧されることにより、外部材24から離間する方向に移動し、外開口24Aを開放するように構成されている。押圧部材26の挿入空間21の側の端部には、例えば、モップMの挿入口と対向するように、モップMの柄M2を当接するための凹部を設けるようにしてもよい。
押圧部材26の挿入空間21の側には、例えば、押圧部材26の周りに突出するように係止部26Aが設けられている。係止部26Aと内部材22との間には、例えば、押圧部材26を挿入空間21の側に付勢するスプリングなどの付勢部材27が配設されている。付勢部材27は、押圧部材26を押圧方向とは逆方向に付勢し、その付勢力により開閉弁25を外部材24の方に移動させて、外開口24Aを閉鎖するように構成されている。外部材24の外側には、外開口24Aとパイプ13に設けられた連通口13Aとを連通するための連通部28が設けられている。吸引空間23は、外開口24A、連通部28、および連通口13Aを介してパイプ13の内部に連通されると共に、内開口22Aを介して挿入空間21に連通されている。また、パイプ13には、例えば、挿入部20の上方に、モップMの柄M2を固定するフックなどの支持具13Bを設け、パイプ13を動かした時にモップMががたついたり、落下してしまうことを防止するようにしてもよい。更に、支持部13Bは、例えば図2(A)に示したように、モップMを押圧部材26から離間した状態で支持することができるようにし、必要なときだけモップMで押圧部材26を押圧することができるようにしてもよい。
この電気掃除機10では、掃除をする際には、例えば、掃除機本体11にホース12、パイプ13、および集塵部14を順に接続して、電動吸引部を駆動させることにより、集塵部14から塵埃を吸引する。また、乾式のモップを用いて掃除する場合には、例えば図2(A)に示したように、挿入部20にモップMを挿入しておき、電気掃除機10を使用しながら、必要に応じて、モップMを挿入部20から抜いて使用する。
更に、モップMの掃除部M1に付着した塵埃を除去したい場合には、例えば図2(B)に示したように、掃除部M1を挿入空間21に挿入してモップMの柄M2により押圧部材26を押圧する。これにより、開閉弁25が外部材24から離間する方向に移動し、外開口24Aが開放されて挿入空間21がパイプ13の内部に連通され、掃除部M1に付着した塵埃は、挿入空間21の空気と共に、電動吸引部の駆動により掃除機本体に吸引される。モップMによる押圧部材26の押圧を停止すると、例えば図2(A)に示したように、押圧部材26は、付勢部材27により押圧方向とは逆方向に移動し、開閉弁25が外部材24の方に移動して外開口24Aを閉鎖する。
図3は、本実施の形態に係る電気掃除機10の変形例を表すものであり、(A)は部分断面図、(B)は内部材22を取り出して表す斜視図である。この電気掃除機10は、内部材22を外部材24に対して回転可能に配設したものである。例えば、外部材24の挿入口側および閉鎖側には、内部材22を回転可能に配設する配設部24B,24Cが設けられている。閉鎖側の配設部24Cには、開口24Dが設けられている。内部材22の外側には羽22Bが設けられており、内部材22は、掃除機本体11による吸引の風力を利用して回転可能とされている。その他の構成は、上述した電気掃除機10と同一である。この電気掃除機10では、モップMの掃除部M1を挿入空間21に挿入して外開口24Aを開放すると、風力により内部材22が回転する。これにより、帯電量が異なる内部材22とモップMの掃除部M1とが擦り合わされて、静電気が発生し、掃除部M1の塵埃を吸着する能力が向上する。内部材22は、モップMの掃除部M1と帯電量の差が大きい材料により構成することが好ましい。
このように、本実施の形態に係る電気掃除機10によれば、パイプ13にモップMの掃除部M1を挿入可能な挿入部20を配設し、モップMの掃除部M1を挿入する挿入空間21をパイプ13の内側に連通させるようにしたので、簡単な構造でモップMの掃除部M1に吸着された塵埃を吸引除去することができる。また、モップMを掃除機本体と一体化する特別な構造とする必要がなく、一般に使用されている程度の軽いモップMで作製することができる。更に、挿入部20にモップMを挿入しておけば、電気掃除機10を使用しながら、必要に応じて、簡単にモップMを抜いて使用することができる。
また、外開口24Aを開閉する開閉弁25に内部材22を貫通して挿入空間21まで伸長する押圧部材26を設け、押圧部材26を押圧することにより、外開口24Aを開放するようにすれば、モップMで押圧部材26を押圧して外開口24Aを開放し、簡単に、吸着された塵埃を吸引除去することができる。
更に、内部材22の外側に羽22Bを設け、掃除機本体11による吸引の風力を利用して回転可能とすれば、帯電量が異なる内部材22とモップMの掃除部M1とが擦り合わされて、静電気が発生し、掃除部M1の塵埃を吸着する能力を向上させることができる。
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、上記実施の形態では、各構成要素について具体的に構造を説明したが、他の構造を有するようにしてもよく、また、他の構成要素を備えていてもよい。更に、上記実施の形態では、パイプ13にモップMを固定する支持具13Bを設け、必要に応じて押圧部材26を押すことができる場合について説明したが、付勢部材27の付勢力を調整することにより、挿入部20にモップMを挿入しただけでは押圧部材26が押圧されず、必要に応じてモップMに力を加えた場合に押圧部材26を押すことができるように構成してもよい。
電気掃除機に適用することができる。
10…電気掃除機、11…掃除機本体、12…ホース、13…パイプ、13A…連通口、13B…支持具、14…集塵部、20…挿入部、21…挿入空間、22…内部材、内開口…22A、22B…羽、23…吸引空間、24…外部材、24A…外開口、24B,24C…配設部、24D…開口、25…開閉弁、26…押圧部材、26A…係止部、27…付勢部材、28…連通部、M…モップ、M1…掃除部、M2…柄

Claims (3)

  1. 電動吸引部を有する掃除機本体と、この掃除機本体に対して一端部が接続されるホースと、このホースの他端部に接続されるパイプと、このパイプの先端に接続される集塵部とを備えた電気掃除機であって、
    前記パイプには、モップの掃除部を挿入することが可能な挿入部が配設され、
    前記挿入部は、内側にモップの掃除部を挿入する挿入空間が設けられた内部材と、この内部材との間に吸引空間を設けて前記内部材の外側に設けられた外部材とを有し、
    前記吸引空間は、前記外部材に設けられた外開口を介して前記パイプの内部に連通されると共に、前記内部材に設けられた内開口を介して前記挿入空間に連通されている
    ことを特徴とする電気掃除機。
  2. 前記外開口を開閉する開閉弁と、
    この開閉弁から内部材を貫通して挿入空間まで伸長して設けられ、押圧されることにより、前記開閉弁を移動させて前記外開口を開放する押圧部材と、
    この押圧部材を押圧方向とは逆方向に付勢し、その付勢力により、前記押圧部材および前記開閉弁を移動させて前記外開口を閉鎖する付勢部材と
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
  3. 前記内部材の外側には羽が設けられており、前記内部材は、前記掃除機本体による吸引の風力を利用して回転可能とされたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気掃除機。
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