<写真シール作成装置の構成>
図1は、本発明を適用した写真シール作成装置の一実施の形態の例を示す図である。
図1の写真シール作成装置1は、撮影や編集等の作業の娯楽性を高め、それらの作業をユーザにゲーム(遊戯サービス)として行わせ、撮影画像や編集済み画像を写真シールやデータとしてユーザに提供する代わりに、ユーザより代金を受け取るゲーム装置(遊戯サービス提供装置)である。
この写真シール作成装置1が実行する写真シール作成ゲームにおいて、ユーザは、ゲームの代金を投入し、写真シール作成装置1に設けられたカメラを用いて自分自身等を撮影し、その撮影画像に対して背景画像を合成したり、ペン入力やスタンプ入力等の編集機能により合成用画像を加える等の編集を行い、撮影画像を彩り豊かなものにデザインする。そしてゲーム終了後、ユーザは、編集済み画像が印刷された写真シール等を成果物として受け取る。
このような写真シール作成装置1は、通常、ゲームセンタや観光地の店舗等に設置される。つまり、写真シール作成装置1は、例えば、メーカや販売会社などから、それらの店舗の経営者に販売される。写真シール作成装置1を購入した経営者は、店舗(例えばゲームセンタ)にその写真シール作成装置1を設置して管理・運営し、女子高校生や女子中学生に代表される一般のユーザに写真シール作成ゲームを有料でプレイさせ、その代金により収益を上げる。
従って、店舗の経営者にとって、写真シール作成装置1の収益率の高さが重要となる。つまり、写真シール作成装置1は、単位時間当たりの収益率が高い方が望ましい。また、通常の店舗の場合、床面積や構造等の制限により、写真シール作成装置1の設置場所が限定される。従って、写真シール作成装置1は、単位床面積当たりの収益率が高い方が望ましい。さらに、各店舗の広さや形状は通常同じでなく、かつ、写真シール作成装置1とともに設置される他のゲーム機等も異なるため、設置場所の自由度が高いほど望ましい。
収益率を向上させる方法として、例えば、写真シール作成ゲームの回転率を向上させる方法がある。つまり、所定の時間内にプレイされるゲーム数を増加させることにより単位時間当たりの収益率を増加させる方法である。しかしながら、写真シール作成ゲームをプレイするユーザがいなければ収益率は向上しない。したがって、写真シール作成装置1の写真シール作成ゲームに対する、ユーザの期待度や満足度を向上させることも重要となる。
例えば、写真シール作成装置1は、ゲームをプレイしたことのないユーザが「プレイしてみたい」と思うような期待度の高い機能を設けることによりユーザ数を増加させることができる。また、一度プレイしたユーザが「楽しかった、もう一度プレイしたい」と思うような満足度の高い機能を設けることにより、写真シール作成装置1は、いわゆるリピータを増加させ、ユーザ数をさらに増加させることができる。その結果、写真シール作成装置1の収益が向上する。
ユーザにとって、写真シール作成装置1には、大きく分けて、写真シール作成ゲームをプレイすること(写真シールの作成作業)と、成果物として写真シール用画像や写真シールを得ること(完成した写真シールそのもの)の2つの娯楽性がある。
前者の、写真シール作成作業の娯楽性を向上させる方法としては、例えば、撮影機能や、編集機能の多機能化、操作性の向上、またはプレイ時間や待ち時間の調整等がある。後者の、完成した写真シールそのものの娯楽性を向上させる方法としては、例えば、シール紙の品質向上、高画質印刷、および特殊色印刷等のようなハードウェアの向上や、写真シールの画像に対するユーザの満足度を向上させることなどがある。
また、主なユーザ層である女子高校生や女子中学生は、得られた写真シールを所有物に貼り付けるだけでなく、その写真シールを交換したり、その写真シールを話題にして会話を行ったりする。従って、例えば、写真シールの画像内容が、派手だったり、面白かったり、希少性が高かったり、目新しさがあったりする場合、その写真シールをユーザ自身が気に入ることもあるが、それだけでなく、その写真シールを話題として会話が盛り上がることも考えられる。
このようにして、写真シールの娯楽性を向上させることは、単にそのユーザの満足度を向上させるだけでなく、他者の期待度を向上させ、評判の広がりによる集客、すなわち、いわゆる口コミによる新規ユーザを増やすことも期待することができる。従って、このような写真シールの利用により、写真シール自体が写真シール作成装置1の広告としての役割も果たすこともある。
つまり、写真シール作成ゲームにおいて、ユーザらが気に入るような画像を作成することができる機能を提供することにより、ユーザの写真シール作成ゲームに対する満足度だけでなく、写真シールに対する満足度も向上させることができ、さらに、写真シールの話題性や広告効果等も同時に向上させることができる。
写真シール作成装置1は、このような特徴を有するが、その筐体10は、図1に示すように、撮影ユニット12、編集ユニット13、天井ストロボユニット14、および背景カーテンユニット15の4つのユニットに大きく分けられる。
撮影ユニット12は、ユーザ等を被写体として撮影する機能を有しており、後述する内部の撮影空間において被写体の撮影が行われる。この撮影ユニット12は、大きく、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bの2つに分けられる。
前方ユニット12Aは、撮影空間の前方とされる側のユニットであり、撮影空間のユーザの撮影に関する処理を行ったり、ユーザの写真シール作成ゲームに関する操作を受け付けたりする。後方ユニット12Bは、撮影空間の後方とされる側のユニットであり、前方ユニット12Aによるユーザの撮影の際に、背景の役割を果たすユニットである。この後方ユニット12Bの内部は、空洞(空間)となっており、ユーザが撮影を行う際に利用される撮影空間の一部として構成される。この後方ユニット12Bの内部には、ユーザがポーズをとるために利用するステージ等が設けられるようにしてもよい。また、前方ユニット12Aの側面には、外付けモニタ16、スピーカ17、およびタッチボタン18が設けられているが、その詳細は後述する。
編集ユニット13は、ユーザが撮影画像に対する編集等を行うための構成(例えば、モニタ、タッチパネル、およびタッチペン等)が設けられている。後述するように1つの筺体からなる編集ユニット13は、2組のユーザが同時に編集作業を行うことができるように、2つの面のそれぞれに、編集等を行うための構成が設けられている。後述するように、写真シール作成装置1は、複数の写真シール作成ゲームを並列的に実行することができる。換言すれば、複数組のユーザが、同時に写真シール作成装置1において写真シール作成ゲームをプレイすることができる。編集ユニット13は、写真シール作成ゲームのプレイの回転率を向上させるために、それらの複数組のユーザが同時に編集を行うことができるように、2つの編集等を行うための構成が設けられている。
撮影空間の上方に設けられる天井ストロボユニット14は、撮影タイミングに合わせて撮影空間内に向けてフラッシュ発光するストロボを内蔵する。この天井ストロボユニット14には、さらに内部に蛍光灯が配置されており、撮影空間(撮影空間内のユーザ)を常時照らす照明としても機能する。撮影空間は、後述するように簡易的に閉鎖的な空間として構成される。したがって、外部より光が進入しづらく、暗くなりがちでユーザの操作性が低下する恐れがある。そこで、天井ストロボユニット14が、その照明により撮影空間を明るく照らすことにより、そのような恐れを回避し、操作性を向上させることができる。なお、このような照明は前方ユニット12Aにも設けられている。前方ユニット12Aの構成例については、図5を参照して後述する。
また、後方ユニット12Bの上部には、例えば、背景に利用する可動式のカーテン(背景カーテン)を備える背景カーテンユニット15が設けられている。この背景カーテンユニット15は、例えば、互いに色または柄の異なる巻き取り式のカーテンが複数吊設されている。例えば、明るい色の単色、外国の絵本のようなお洒落でかわいい柄、彩り豊かなポップで(大衆向けの)お洒落な柄等、主なユーザである女性の若者に人気の高い色や柄が複数揃えられる。
背景カーテンユニット15は、前方ユニット12Aに設けられたカメラやストロボ等の撮影機能と連動して動作し、撮影の際に、例えばユーザに選択された色のカーテンを下ろし、その他のカーテンを巻き取る。このように動作することにより、背景カーテンユニット15は、容易にユーザの所望のデザインや、撮影モード等に応じたデザインの背景を提供することができる。これにより、写真シール作成装置1は、画像(写真シール)に対するユーザの満足度を向上させることができる。
なお、背景カーテンユニット15が備えるカーテン(背景カーテン)の枚数は任意である。例えば、背景カーテンユニット15に1枚の背景カーテンのみが吊設されるようにしてもよい。また、この場合、写真シール作成装置1が、合成用の背景画像を複数種類用意し、その中からユーザにより選択された背景画像を撮影画像に合成するようにしてもよい。このようにすることにより、写真シール作成装置1に設けられる物理的な背景カーテンが1枚のみであっても、写真シール作成装置1は、ユーザの多様な好みに対応することができる。
外付けモニタ16は、撮影ユニット12内の撮影空間でユーザの撮影が行われている場合には、次に撮影空間を利用しようと待機しているユーザや、写真シール作成装置1の傍を通りかかった人に対して、撮影中のユーザのゲームの進行状況を示す映像を出力(表示)したり、写真シール作成ゲームの流れや遊び方等を案内(説明)するコンテンツ(デモンストレーション)、写真シール作成装置1が設置されている店舗や地域の広告等を出力する。また、写真シール作成装置1にエラーが発生している場合には、そのエラーの内容を出力する。
スピーカ17は、外付けモニタ16によって出力される映像やコンテンツ、広告等に合わせた音声を出力する。
タッチボタン18は、機械的に動作する機構を有しない構成とされ、例えば、ユーザに所定の操作(タッチ)されることで、そのタッチによる圧力や静電気を感知して、ユーザの操作を受け付ける。タッチボタン18がユーザの操作を受け付けると、外付けモニタ16によって出力される映像やコンテンツ、広告等は、適宜、その内容が切り替わるようになされている。また、タッチボタン18は、外付けモニタ16が、その上にタッチパネルが重畳されて構成されている場合には、外付けモニタ16の表示領域の一部に表示されて構成されるようにしてもよいし、機械的に動作する機構を有するプッシュボタンとして構成されるようにしてもよい。
また、外付けモニタ16、スピーカ17、およびタッチボタン18は、前方ユニット12Aの側面のいずれか一方に設けられるようになされている。すなわち、図1において図示されない前方ユニット12Aの側面は、図1において外付けモニタ16、スピーカ17、およびタッチボタン18が設けられている前方ユニット12Aの側面に外付けモニタ16、スピーカ17、およびタッチボタン18が設けられない場合に、外付けモニタ16、スピーカ17、およびタッチボタン18が設置可能な構造となっている。
図2は、図1の写真シール作成装置1を、編集ユニット13側より見た斜視図である。
編集ユニット13は、図2に示すように、前方ユニット12Aの、後方ユニット12B側の面(つまり、撮影空間側の面)と反対の面に隣接して設置される。編集ユニット13の、前方ユニット12Aに直交する2つの側面には、ユーザが撮影画像に対する編集等を行うための第1編集インタフェース13Aと第2編集インタフェース13Bがそれぞれ設けられている。つまり、編集ユニット13には、写真シール作成ゲームを行う複数組のユーザが、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bを結ぶ方向と直交する向きに、編集ユニット13を挟んで対向する状態で編集作業を行うことができるように、2つの編集インタフェースが設けられている。
また、編集ユニット13の、撮影ユニット12と対向する面には、写真シール作成ゲームがプレイされることにより作成された写真シールが排出されてユーザに提供される写真シール排出部13Cが設けられている。
図3は、写真シール作成装置1の設置例を示す外観図である。
写真シール作成装置1がゲームセンタ等に設置される場合、例えば図3に示されるように、撮影ユニット12や編集ユニット13を囲むように、側面カーテン21が設けられる。この側面カーテン21は、撮影作業が行われる撮影空間や編集作業が行われる編集空間等を簡易的に囲み、各空間の閉鎖性を向上させている。つまり、側面カーテン21は、例えば、各空間内の環境を安定させることにより、高画質な撮影や編集画面の見易さ等に寄与したり、各空間外からの視界を遮断し、ユーザが外部からの視線を意識せずに撮影や編集等の作業を行うことができるようにしたりする。
この側面カーテン21の外側の面は、通常、広告を掲載する場所として利用され、設置場所において注目度が高まるように、写真シール作成装置1の機種名や機種のイメージを表す派手なデザイン画が印刷される。
以上のような写真シール作成装置1は、ユーザの各組に対して、それぞれ、写真シール作成ゲームをプレイさせる。写真シール作成装置1は、複数の写真シール作成ゲームを同時に進行させることができる。つまり、写真シール作成装置1は、同時に複数の組に写真シール作成ゲームをプレイさせることができる。このとき、各組のユーザは、写真シール作成装置1に設けられた複数の空間を移動しながら、写真シール作成ゲームの各作業を行い、ゲームを進行させることができる。
次に、写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う空間の移動について、図4を参照して説明する。
図4は、ユーザのゲーム中に、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。図4に示すように、ユーザは、外部(ユーザAまたはユーザA')から、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bの間を通って、図中点線で示される、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bとの間に形成される、撮影作業を行う撮影空間32に入場し、代金を投入することで写真シール作成ゲームを開始する(ユーザB)。もし、前の組のユーザが撮影空間32を使用中であれば(撮影作業中であれば)、ユーザは、ユニット外部において待機する(ユーザAまたはユーザA')。なお、図4において、ユーザ(ユーザA)は、外付けモニタ16およびスピーカ17によって出力される、撮影中のユーザのゲームの進行状況を示す映像や写真シール作成ゲームの流れや遊び方等を案内するコンテンツを視聴しながら待機することができる。
代金が投入され、写真シール作成ゲームが開始されると、ユーザ(ユーザB)は、前方ユニット12Aの正面に設けられたカメラやモニタを利用して自分自身等を撮影させる撮影作業を行う。
撮影作業が終了するとユーザは、得られた撮影画像の中から編集対象画像として保存するものを選択し、表示された移動案内にしたがって、撮影作業を行った撮影空間32から、図中点線で示す、編集作業を行う編集空間へと移動する。
編集ユニット13の、前方ユニット12Aから見て左側(第1編集インタフェース13Aの前方)に第1編集空間33Aが設けられ、右側(第2編集インタフェース13Bの前方)に第2編集空間33Bが設けられている。つまり、この写真シール作成装置1においては、第1編集空間33Aのユーザ(ユーザC)および第2編集空間33Bのユーザ(ユーザC')の、合計2組のユーザが同時に編集作業を行うことができる。撮影空間32のユーザ(ユーザB)は、この2つの編集空間のうち、空いている方に案内される。第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bに移動すると、ユーザは、編集作業を行う。以下において、第1編集空間33Aと第2編集空間33Bとを区別する必要の無い場合、編集空間33と称する。
その後、編集が終了すると、ユーザ(ユーザCまたはユーザC')は、次に、印刷設定作業を行い、分割数等の設定を行う。そして、印刷が終了すると、写真シール排出部13C前方の印刷物受取領域34に移動し(ユーザD)、排出された写真シール紙を受け取り、写真シール作成ゲームを終了する。
なお、以上のような写真シール作成ゲームにおいて、撮影空間32のユーザBが、編集空間33に移動すると、撮影空間32が未使用になるので、写真シール作成装置1は、新たな組のユーザに撮影空間32を使用させることができる。さらに、第1編集空間33AのユーザC、または、第2編集空間33BのユーザC'が、印刷物受取領域34に移動すると、その第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bが未使用になるので、写真シール作成装置1は、新たな組のユーザ(ユーザB)に、その第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bを使用させることができる。なお、第1編集空間33Aおよび第2編集空間33Bがいずれも未使用である場合には、写真シール作成装置1は、ユーザ(ユーザB)に対して、第1編集空間33Aおよび第2編集空間33Bのいずれか一方を使用させるように案内するとともに、ユーザが案内された編集空間でない方に移動した場合には、案内された編集空間にユーザを誘導させることができる。
つまり、写真シール作成装置1は、写真シール作成ゲームの、単位時間辺りおよび単位床面積辺りの回転率を向上させるために、撮影空間32、第1編集空間33A、第2編集空間33B、および印刷物受取領域34を用いて、同時に、複数組のユーザに、写真シール作成ゲームをプレイさせることができる(多重接客を行うことができる)。
なお、このような筐体10の構成は任意であり、上述した以外の構成であってもよい。同様に、多重接客の仕方も任意である。
次に、各ユニットの構成について説明する。
図5は、前方ユニット12Aの構成例を示す図である。図5の正面12A−1は、撮影空間32内に面する側面であり、撮影作業を行うユーザにとって前方に位置する面である。つまり、ユーザは、撮影空間32において、基本的にこの正面12A−1に向かって(前方ユニット12A側を向いて)撮影作業を行う。
この正面12A−1の中央付近には、撮影空間32内の被写体を撮影するカメラ51が設けられており、カメラ51の下側にタッチパネルモニタ52が設けられている。タッチパネルモニタ52は、例えば、カメラ51により光電変換されてリアルタイムに(即時)取り込まれている取り込み画像に背景や前景等の画像を合成した合成画像(動画像)を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種GUI(Graphical User Interface)画像を表示するとともに、画面上に重畳されたタッチパネルによりユーザの指示を受け付ける機能とを備えている。また、正面12A−1には、曲面または平面で構成される乳白アクリル板53−1乃至乳白アクリル板53−6の背後に、撮影空間32内を照明したり、カメラ51による撮影タイミングに合わせてフラッシュ光を発光したりする照明装置が設置されている他、撮影作業中のユーザの手荷物等を置くための荷物置き場54−1および54−2、並びに、写真シール作成ゲームの代金が投入される硬貨投入返却口55が設けられている。
さらに、正面12A−1には、乳白アクリル板53−1乃至乳白アクリル板53−3の裏側であって、撮影空間32の天井付近に、写真シール作成ゲームの撮影作業における案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音等の音声が出力される、図示せぬスピーカ124(図8)が設けられている。なお、スピーカ124の数および設置位置は任意である。
カメラ51は、CCD(Charge Coupled Device)を利用した撮像素子等により構成され、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間32内のユーザを撮像し、動画像を取り込み画像として取り込む。カメラ51により取り込まれた取り込み画像は、一部が切り出されたり、背景等の画像が合成されたりして、タッチパネルモニタ52に即時的に表示される。また、所定のタイミングでカメラ51により取り込まれた取り込み画像は、そのタイミングのフレームの画像が抜き出され、撮影画像(静止画像)として保存される。
なお、カメラ51として、CCDの代わりに、例えばCMOSセンサを用いたカメラを使用してもよい。もちろん、これら以外にも、ユーザを撮影し、デジタル画像データを得られるものであればどのようなカメラを用いるようにしてもよい。また、カメラ51の個数も設置位置も任意である。
タッチパネルモニタ52は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等のライブビューモニタ123(図8)と、それに積層された無色透明のタッチパネルとにより構成され、撮影作業中のユーザが撮影結果を確認しながら立ち位置や姿勢を決定することができるようにするために、カメラ51により取り込まれた取り込み画像を即時的に(リアルタイムに)表示する。このとき、タッチパネルモニタ52に表示される取り込み画像は、例えば、背景や前景等、ユーザに指定された画像が合成されたり、その画像の画サイズ等に合わせて一部分が切り出されたり(トリミングされたり)する。また、タッチパネルモニタ52は、撮影作業の手順を案内する案内画像等、撮影作業に関する画像を表示し、タッチパネル(例えば、感圧式や電磁誘導式等)が例えばユーザの指等によるタップ操作を受け付けるようになされている。
乳白アクリル板53−1乃至乳白アクリル板53−6の背後には、複数の、蛍光灯およびストロボ発光可能な照明装置が設置され、撮影空間32を明るくし、操作性や安全性を確保するために、撮影空間32を常時照らすとともに、撮影画像の画質を向上させるために、撮影タイミングに対応するタイミングでストロボ発光し、撮影されるユーザに光を多様な角度から照射する。なお、以下において、乳白アクリル板53−1乃至乳白アクリル板53−6を互いに区別して説明する必要の無い場合、乳白アクリル板53と称する。また、所定の乳白アクリル板53の表面には、ストロボ発光による撮影空間32の明るさを調整するために、図示せぬLED(Light Emitting Diode)を設けるようにしてもよい。
荷物置き場54−1,54−2は、撮影時におけるユーザの手荷物の置き場所として利用する棚である。荷物置き場54−1,54−2は、撮影の邪魔にならないような位置、すなわち、ユーザが撮影ポーズをとるのに邪魔にならず、かつ、照明装置(不図示)の光の照射の妨げとならない位置に設けられている。ユーザは、手荷物を荷物置き場54−1,54−2に置くことにより、より快適に撮影作業を行うことができる。
硬貨投入返却口55は、ユーザが写真シール作成ゲームの代金として硬貨を投入したり、投入に失敗した硬貨やお釣りの硬貨を返却したりするユーザインターフェースである。
もちろん、前方ユニット12Aの正面12A−1に上述した以外の構成が設けられるようにしてもよい。
次に、編集ユニット13の構成について説明する。
図6は、編集ユニット13の、撮影ユニット12側から見て左側面の構成例(第1編集空間33A側の構成例)を示す図である。
図6において、第1編集インタフェース13Aの上側には、側面カーテン21等で仕切られているために暗くなる第1編集空間33Aを照らすための照明装置61が設けられている。この照明装置61により、写真シール作成装置1は、ユーザの編集作業効率の低下を抑制し、第1編集空間33Aの安全性を向上させることができる。なお、図6の例においては、編集ユニット13の、照明装置61が設けられている第1編集インタフェース13Aの上側の部分が、第2編集空間33B側に貫通しており、照明装置61は、第1編集空間33Aと第2編集空間33Bとで共有されている。つまり、照明装置61は、第1編集空間33Aだけでなく第2編集空間33Bも照明し、安全性を向上させる。なお、この照明装置61の設置位置および個数は任意である。
第1編集インタフェース13Aには、タブレット内蔵モニタ62、2本のタッチペン63−1およびタッチペン63−2、スピーカ64、並びに追加硬貨投入返却口65が設けられている。
タブレット内蔵モニタ62は、タッチペン63−1またはタッチペン63−2により位置情報を入力可能な無色透明のタブレットが、CRTディスプレイやLCD等の、画像を表示可能な表示デバイスの表示画面上に重畳されることにより構成される。したがって、タブレット内蔵モニタ62は、表示デバイスにより単にGUI画像等を表示するだけでなく、タブレットによりユーザからの入力操作を受け付ける。タブレット内蔵モニタ62には、例えば、撮影空間における撮影作業により得られた撮影画像を編集する編集作業用のGUI画像からなる編集画面が表示される。
タッチペン63−1とタッチペン63−2は、タブレット内蔵モニタ62の左右近傍に、左右1本ずつ所定のアタッチメントにより編集ユニット13に着脱可能に固定されており、同じ組の2人のユーザが、これらのタッチペンをそれぞれ使用することにより、同時に、写真シール作成作業の編集作業の工程をプレイすることができるようになされている。なお、以下において、タッチペン63−1およびタッチペン63−2を互いに区別して説明する必要のない場合、単にタッチペン63と称する。
そのタッチペン63は、編集ユニット13内部に設置されたシステムと有線(または無線)により電気的に接続されている。タッチペン63は、タブレット内蔵モニタ62のタブレットと連携して動作する。ユーザがタッチペン63を操作して、タブレットをタップする(タッチペン63とタブレット内蔵モニタ62の表示画面を接触(または近接)させる)ことにより、タブレットは、ユーザからの入力を受け付ける入力手段として動作する。なお、タッチペン63の設置本数、設置位置、及び形状等は任意である。
スピーカ64は、例えば、案内音声、効果音、またはBGM等、写真シール作成ゲームの編集作業に関する音声を出力する。このスピーカ64は、タブレット内蔵モニタ62の右側に配置される。右利きのユーザは、タッチペン63を右手で持ちながら編集作業を行うため、編集ユニット13に寄りかかりながら編集作業を行う場合であっても、タブレット内蔵モニタ62の右側に寄りかかる可能性は少ない。従って、タブレット内蔵モニタ62の右側にスピーカ64を配置することにより、右利きのユーザが編集ユニット13に寄りかかりながら編集作業を行う場合であっても、ユーザがスピーカ64を塞ぎ、音声が聞こえなくなることを防止することができる。なお、スピーカ64の設置個数、デザイン、および形状等は任意である。
追加硬貨投入返却口65は、ユーザが編集可能時間を延長させたいときや写真シールを複数枚出力するときなどに追加代金としての硬貨を投入したり、お釣り等を返却したりするために設けられている。なお、この追加代金の支払いも硬貨に限定されるものではなく、当然、紙幣でも支払いができるようすることができる。また、実際に流通している現金(硬貨および紙幣)の代わりに、写真シール作成装置1が設置されている遊技施設などで流通されているプリペイドカード、コイン、電子マネーなどでも支払いができるようしてもよい。
ただし、編集可能時間の延長は、現在、撮影空間32にて撮影作業が行われていない場合(次のユーザがいない場合)、または、もう一方の編集インタフェース(いまの場合、第2編集インタフェース13B)が空いている場合にのみ可能であり、撮影空間32にて撮影作業が行われており、かつ、もう一方の編集インタフェースが利用されている場合には延長できない。
なお、編集ユニット13の第2編集空間33B側の構成も、図6に示す第1編集空間33A側の構成と基本的に同様であるので、その説明については省略する。以下においては、図6に示す構成例は、編集ユニット13の第2編集空間33B側の構成を説明する場合にも適用される。
図7は、編集ユニット13の、写真シール排出部13Cの構成例を示す図である。
図7に示すように、写真シール排出部13Cには、第1編集空間33Aにおいて編集作業を行ったユーザが作成した写真シール(つまり、第1編集インタフェース13Aが操作されて作成された写真シール)と、第2編集空間33Bにおいて編集作業を行ったユーザが作成した写真シール(つまり、第2編集インタフェース13Bが操作されて作成された写真シール)が排出される写真シール排出口71が設けられている。
編集ユニット13内部には、プリンタが設置されており、第1編集インタフェース13Aまたは第2編集インタフェース13Bが操作されて作成された印刷用の画像は、そのプリンタによりシール紙に印刷される。プリンタより出力された写真シールは、この写真シール排出口71より排出される。
また、写真シール排出部13Cには、図示せぬスピーカが設けられるようにもできる。この図示せぬスピーカは、例えば、案内音声、効果音、またはBGM等、写真シールの印刷および排出に関する音声を出力する。
次に、写真シール作成装置1の内部の構成例について説明する。
図8は、写真シール作成装置1の機能的構成例を示すブロック図である。以上において説明した部分と同じ部分については、同じ番号を付してある。
図8において、写真シール作成装置1は、写真シール作成装置1の装置全体を制御する処理部である制御部101を有しており、その制御部101には、記憶部102、通信部103、ドライブ104、ROM(Read Only Memory)106、RAM(Random Access Memory)107、撮影部112、編集部113、プリンタ114、外付けモニタ16、スピーカ17、およびタッチボタン18がそれぞれ所定のバスを介して接続される。
記憶部102は、例えばハードディスクやフラッシュメモリ等のような不揮発性の記憶媒体を有しており、制御部101より供給される各種設定情報をその記憶媒体に保存したり、記憶媒体に記録されている設定情報を読み出して制御部101に供給したりする。なお、この記憶媒体は、情報を記憶することができるものであれば、どのようなものであってもよい。
通信部103は、例えばインターネットや公衆電話回線網等のような外部のネットワーク(図示せず)を介して、または単に通信ケーブル(図示せず)を介して、他の通信装置(図示せず)に接続され、制御部101に制御されて、例えばユーザの携帯型電話機などの携帯端末、ユーザのパーソナルコンピュータ、または中央管理サーバ等のような他の通信装置と通信を行う。例えば、通信部103は、制御部101より通信信号として供給される送信信号を他の通信装置に送信したり、他の通信装置より供給された受信信号を通信信号として制御部101に供給したりする。
ドライブ104には、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク、および、半導体メモリなどのリムーバブルメディア105が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムやデータが、必要に応じて制御部101に供給され、記憶部102等に保存されたり、インストールされたりする。
ROM106には、制御部101において実行されるプログラムやデータが予め格納されており、ROM106は、制御部101の指示に基づいて、プログラムやデータを制御部101に供給する。RAM107は、制御部101が処理するデータやプログラムを一時的に保持する。
撮影部112は、撮影ユニット12に関するブロックであり、硬貨処理部121、背景カーテンユニット15、照明制御部122、カメラ51、タッチパネルモニタ52、およびスピーカ124を有する。
硬貨処理部121は、制御部101から入力される起動信号に応じて起動し、硬貨投入返却口55に硬貨が投入されると、ユーザによる写真シール作成装置1の代金支払いに関する処理(ゲーム参加受け付け等)を行い、起動信号を制御部101に供給する。制御部101は、この起動信号に応じて、課金処理や案内等をタッチパネルモニタ52およびスピーカ124に行わせる。
背景カーテンユニット15は、制御部101より供給される背景制御信号に基づいて、提供する背景の選択、すなわち、可動式の背景カーテンの上げ下ろし(展開や収納)等を行う。なお、この背景の選択はユーザが手動で行うようにしてもよい。
照明制御部122は、制御部101より供給される照明制御信号に基づいて、乳白アクリル板53の背後に設置されている照明装置を点灯したり、消灯したりする。
カメラ51は、制御部101に制御されて、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間32内のユーザ等を被写体として撮影を行う。例えば、カメラ51は、制御部101の制御の下、動画像を取りこみ、取り込まれた動画像データを制御部101に供給する。また、カメラ51は、制御部101より供給されるシャッタ制御信号に基づいて、メカシャッタを動作させる等して、撮影画像(静止画像)の取得を行い、取得した静止画像データを記憶部102に保存させる。
タッチパネルモニタ52は、ライブビューモニタ123を備えて構成される。タッチパネルモニタ52のライブビューモニタ123は、制御部101より供給されるRGB信号に基づく画像(カメラ51によりリアルタイムに取り込まれている画像や、撮影画像を用いて作成された合成画像、GUI画像など)を表示する。また、タッチパネルモニタ52は、ユーザが、自分自身の指等を用いてこのタッチパネルモニタ52にタップ(接触または近接)すると、その位置情報を制御部101に供給する。制御部101は、その位置情報を解析し、表示画像に対してユーザが入力した情報や指示を特定し、受け付ける。
スピーカ124は、撮影ユニット12の任意の位置に設けられ、例えば、制御部101より供給される音声信号の音声(撮影作業の案内音声、効果音、またはBGM等)を出力する。
編集部113は、編集ユニット13に関するブロックであり、第1編集インタフェース13Aに対応する第1編集部113Aと、第2編集インタフェース13Bに対応する第2編集部113Bよりなる。第1編集部113Aおよび第2編集部113Bは互いに同一の構成を有しており、以下の説明は、第1編集部113Aについて行うが、第2編集部113Bにも適用可能である。
第1編集部113Aは、図6を参照して説明したように、タブレット内蔵モニタ62、タッチペン63−1およびタッチペン63−2、並びにスピーカ64に加えて、硬貨処理部130を有する。
タブレット内蔵モニタ62は、上述したように、CRTディスプレイやLCD等の表示デバイスよりなる編集用モニタ141と、編集用モニタ141の表示画面上に重畳された無色透明のタブレット142により構成される。タブレット内蔵モニタ62は、制御部101より供給されるRGB信号に対応する、編集入力用のGUIや撮像画像等、編集に関する画像を、編集用モニタ141に表示する。また、ユーザが、タッチペン63−1またはタッチペン63−2を操作してタブレット142にタップすると、タブレット内蔵モニタ62は、その位置情報を表す信号を入力信号として制御部101に供給する。制御部101は、その入力信号が表す位置情報を解析し、表示画像に対してユーザが入力した情報や指示を特定し、受け付ける。つまり、撮影画像に対する編集入力は、これらの構成を用いて行われる。
スピーカ64は、制御部101より供給される音声信号の音声(編集作業の案内音声、効果音、またはBGM等の、写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する音声)を出力する。
硬貨処理部130は、制御部101から入力される起動信号に応じて起動し、追加硬貨投入返却口65に硬貨が投入されると、ユーザによる写真シール作成装置1の代金支払いに関する処理(追加印刷の受け付け)を行い、起動信号を制御部101に供給する。制御部101は、この起動信号に応じて、追加印刷処理をプリンタ114に行わせる。
プリンタ114は、編集部113により行われた編集作業結果をシール紙に印刷する。プリンタ114は、制御部101より第1編集部113Aにより行われた編集作業結果を取得すると、シール紙ユニット161よりシール紙162を取得し、編集作業結果をシール紙162に印刷する。プリンタ114は、印刷を終了すると、その印刷されたシール紙162を写真シールとして写真シール排出口71より排出し、ユーザに提供する。
外付けモニタ16は、制御部101より、撮影ユニット12内の撮影空間32でユーザの撮影が行われている旨の情報を取得すると、次に撮影空間を利用しようと待機しているユーザに対して、撮影中のユーザのゲームの進行状況を示す映像を出力する。また、外付けモニタ16は、制御部101より、撮影ユニット12内の撮影空間32でユーザの撮影が行われている旨の情報を取得していない間は、写真シール作成ゲームの流れや遊び方等を案内(説明)するコンテンツ(デモンストレーション)を出力する。スピーカ17は、制御部101の制御の下、外付けモニタ16によって出力される映像やコンテンツに合わせた音声を出力する。
また、外付けモニタ16は、制御部101より、タッチボタン18がユーザにより操作された旨の情報を取得すると、出力している映像やコンテンツ等の内容を切り替えて出力する。
タッチボタン18は、例えば、ユーザに所定の操作(タッチ)されると、その操作内容を表す入力信号を制御部101に供給する。制御部101は、その入力信号が表す操作が受け付けられた旨の情報を外付けモニタ16に供給し、外付けモニタ16の表示内容を切り替えるように制御する。
次に、制御部101について説明する。
図9は、制御部101がROM106などに格納されているプログラムを実行することにより実現される機能ブロックの構成例を示している。制御部101は、撮影処理部201、編集処理部202、印刷処理部203、および事後接客処理部204を有する。
撮影処理部201は、写真シール作成ゲームを開始する際に投入される代金(硬貨)に関する処理や、ユーザを撮影する等の撮影作業の工程に関する処理を行う。撮影処理部201は、撮影した画像の中から編集対象として選択された画像のデータを編集処理部202に出力する。例えば、6枚などの所定の数の画像が編集対象として選択される。
編集処理部202は、撮影画像に対する編集等の編集作業の工程に関する処理を行う。編集処理部202は、印刷対象として選択された編集済みの画像のデータを印刷処理部203に出力する。なお、印刷対象の画像は、編集が施された画像の中からだけでなく、適宜、編集が施されていない撮影画像の中からも選択される。
また、編集処理部202は、事後接客機能として携帯送信が選択された場合、編集対象になっていた画像のデータを事後接客処理部204に出力する。事後接客機能として携帯送信が選択された場合、編集時に、適宜、携帯送信用として選択された画像に対して編集が行われている。
印刷処理部203は、シール紙の印刷等の印刷の工程に関する処理を行う。印刷処理部203は、編集処理部202から供給された画像をシール紙に印刷し、写真シールを排出する。
事後接客処理部204は、編集作業を終了し、印刷が終わるのを待機しているユーザに対して事後接客の機能を提供する処理を行う。
<写真シール作成装置の動作>
写真シール作成装置1の動作について説明する。
はじめに、図10のフローチャートを参照して、写真シール作成ゲーム処理の全体の流れについて説明する。
この処理は、写真シール作成ゲームを行うユーザが、前方ユニット12Aの硬貨投入返却口55にコインを投入したときに開始される。
ステップS1において、撮影部112の硬貨処理部121は硬貨投入を検出し、起動信号を制御部101に供給する。
ステップS2において、撮影処理部201は、撮影部112の各部を制御し、撮影空間32内において行われる、写真シール作成ゲームの撮影作業に関する処理である撮影処理を実行する。例えば、撮影処理においては、所定の回数だけ撮影が繰り返し行われ、その中から、所定の枚数の画像が編集対象の画像として選択される。撮影処理部201は、編集対象の画像として選択された撮影画像のデータを編集処理部202に出力する。
ステップS3において、撮影処理部201は、撮影作業を終えた撮影空間32内のユーザに対して、第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bへの移動を案内する。第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bへの移動の案内は、タッチパネルモニタ52を用いた画面表示や、スピーカ124からの音声出力によって行われる。
ステップS4において、編集処理部202は、写真シール作成ゲームの編集作業に関する処理である編集処理を行う。ここで、編集空間33に移動したユーザは撮影画像の編集や事後接客の種類の選択などを行うことになる。ステップS4において行われる編集処理の詳細については後述する。
ステップS5において、印刷処理部203は、プリンタ114を制御し、編集作業により得られた編集済み画像をシール紙に印刷する印刷処理を開始する。印刷の開始前、どのようなレイアウトで画像を印刷するのかの選択が適宜行われる。
ステップS6において、事後接客処理部204は、印刷が終了するのを待っているユーザに対して、ユーザの携帯電話機に画像を転送する携帯送信などの機能を提供する処理である事後接客処理を行う。どの機能を利用するのかは、例えば編集処理時にユーザにより選択されている。事後接客処理は、印刷中に、編集空間33にいるユーザを対象として行われる処理である。
印刷が終了した場合、ステップS7において、事後接客処理部204は、事後接客の機能を利用した編集空間33内のユーザに対して印刷物受取領域34への移動を案内する。印刷物受取領域34への移動の案内は、タブレット内蔵モニタ62を用いた画面表示や、スピーカ64からの音声出力によって行われる。
ステップS8において、印刷処理部203は、印刷済みのシール紙を写真シール排出口71より排出し、写真シール作成ゲーム処理を終了させる。
[実施例1]
ここで、図11のフローチャートを参照して、図10のステップS4において行われる編集処理について説明する。
ステップS21において、編集処理部202は、撮影処理部201から供給された撮影画像を取得する。図10のステップS2において撮影され、編集対象として選択された画像のデータは、撮影処理が終了したときに撮影処理部201から供給されてくる。
ステップS22において、編集処理部202は、編集開始画面をタブレット内蔵モニタ62に表示させる。
図12は、編集開始画面の例を示す図である。
編集開始画面の上方には、「画面をタッチすると落書きが始まるよ」のメッセージが表示されており、メッセージの下の画面ほぼ中央には、「start」の文字を含む編集開始ボタン221が表示されている。ユーザは、タブレット内蔵モニタ62表面の編集開始ボタン221が表示されている位置に触れて編集開始ボタン221を押すことによって、画像の編集を開始することができる。
ステップS23において、編集処理部202は、所定時間内に編集開始ボタンが押されたか否かを判定し、押されたと判定するまで待機する。
所定時間内に編集開始ボタンが押されたとステップS23において判定した場合、ステップS24において、編集処理部202は、事後接客機能の選択に用いる画面である事後接客機能選択画面をタブレット内蔵モニタ62に表示させる。
図13は、事後接客機能選択画面の例を示す図である。
事後接客機能選択画面の上方には、「落書き後はどっちで遊ぶ?」のメッセージが表示されており、メッセージの下には、左側に、「携帯送信」の文字を含む、携帯送信を選択するときに操作される機能選択ボタン231が表示され、右側に、「プリアルバム」の文字を含む、プリアルバムを選択するときに操作される機能選択ボタン232が表示されている。
この例においては、選択可能な事後接客機能が携帯送信とプリアルバムのうちのいずれかとされているが、簡易なゲームやアンケートなどの、携帯送信とプリアルバム以外の機能の中から選択できるようにしてもよい。
携帯送信は、一連のゲームで作成した画像を写真シール作成装置1とネットワークを介して接続されるサーバに送信した後、サーバから、携帯電話機などのユーザの携帯端末に画像保存先のURLを送信し、ユーザがURLにアクセスして携帯端末に画像を取り込むことができる機能である。携帯送信を選択した場合、事後接客時、ユーザは画像保存先のURLの送信先となるメールアドレスを入力し、送信する画像を選択するなどの操作を行う。一連のゲームで作成した画像を写真シール作成装置1以外の機器や写真シール作成装置1の設置場所以外でユーザが利用して楽しむことができる機能であれば、携帯送信以外の機能を選択することができるようにしてもよい。
一方、プリアルバムは、編集済み画像を投稿して写真シール作成装置1に保存し、他のユーザが写真シール作成装置1を利用したときに閲覧できるようにしたり、他のユーザが既に投稿して写真シール作成装置1に保存している編集済み画像を写真シール作成装置1上で閲覧したりする機能である。
ユーザは、タブレット内蔵モニタ62表面の機能選択ボタン231が表示されている位置、または機能選択ボタン232が表示されている位置に触れ、事後接客時に利用したい機能を選択する。
図13の事後接客機能選択画面の右上には残り時間が表示されている。すなわち、事後接客機能の選択には制限時間が設定されており、ユーザは、その制限時間内に機能の種類を選択する必要がある。また、下方の領域233には、携帯送信を行う場合にその許諾をユーザに求める文章が表示されている。
図11の説明に戻り、ステップS25において、編集処理部202は、所定時間内に事後接客機能の種類が選択されたか否かを判定する。
図13の事後接客機能選択画面において機能選択ボタン231と機能選択ボタン232のうちのいずれかのボタンが押されたことから、所定時間内に事後接客機能の種類が選択されたとステップS25において判定した場合、ステップS26において、編集処理部202は、携帯送信が選択されたか否かを判定する。
携帯送信が選択されたとステップS26において判定した場合、ステップS27において、編集処理部202は、携帯送信が選択されたことを記憶させる。例えばRAM107には携帯送信が選択されたことを表す情報が記憶され、事後接客処理時に事後接客処理部204により参照される。
ステップS28において、編集処理部202は、ケータイおまけ作成ボタンが表示された編集画面をタブレット内蔵モニタ62に表示させ、編集入力の受付を開始する。ケータイおまけ画像は、携帯送信によって送信する画像を意味する。ケータイおまけ作成ボタンは、編集時に利用できるケータイおまけ作成の機能によって、携帯送信用の画像を作成するときに操作されるボタンである。携帯送信用として作成された画像は、シール紙には印刷されずに、事後接客処理時に送信する画像として選択可能になる。
図14は、ケータイおまけ作成ボタンが表示された編集画面の例を示す図である。
編集画面全体は、基本的に同じ構成の画面が左右に対称に並べて配置されることによって構成される。例えば、タッチペン63−1を使うユーザは編集画面の左半分の画面である左画面241Lを使って編集を行い、タッチペン63−2を使うユーザは編集画面の右半分の画面である右画面241Rを使って編集を行うことになる。
左画面241Lと右画面241Rの間には編集対象選択部242が表示され、ここには、撮影処理時に撮影され、編集対象としてユーザにより選択されていた画像が表示される。図14の例においては、6枚の画像が縦に並べて表示されており、上から2番目の画像が左画面241Lで編集する画像として、上から5番目の画像が右画面241Rで編集する画像としてそれぞれ選択されている。上から2番目の画像の左隣には左方向を指すマークが表示されており、上から5番目の画像の右隣には右方向を指すマークが表示されている。
左画面241Lで編集する画像として選択されている画像は編集対象画像251Lとして左画面241Lに拡大して表示され、右画面241Rで編集する画像として選択されている画像は編集対象画像251Rとして右画面241Rに拡大して表示されている。
編集対象画像251Lの下にはコンテンツパレット252Lが表示され、その右隣に、コンテンツパレット252Lに表示させる編集ツールのカテゴリを選択するときに操作されるツールカテゴリ選択部253Lが表示されている。図14の例においてはツールカテゴリ選択部253Lからペンのカテゴリが選択され、ペンのカテゴリに属する各種のツールがコンテンツパレット252Lに表示されている。ユーザは、タッチペン63でコンテンツパレット252Lから編集ツールを選択し、編集対象画像251Lに文字や絵柄などを入力することができる。
また、編集対象画像251Lの左側にはケータイおまけ作成ボタン254Lが表示されている。ケータイおまけ作成ボタン254Lが押されたとき、左画面241Lには、図14の表示に代えてケータイおまけ作成画面が表示される。
左画面241Lの左上には、編集作業の残り時間が表示されている。編集作業に対しても制限時間が予め設定されている。編集作業の残り時間の表示の下には、残り時間が0になる前に編集作業を終えるときに操作される編集終了ボタン255Lが表示されている。
右画面241Rの表示は、基本的に、左画面241Lの表示を対称にしたものである。右画面241Rに拡大して表示されている編集対象画像251Rの右にはケータイおまけ作成ボタン254Rが表示されている。ケータイおまけ作成ボタン254Rが押されたとき、右画面241Rには、図14の表示に代えてケータイおまけ作成画面が表示される。
このような構成を有する編集画面が表示された後、ステップS29において、編集処理部202は、編集画面のケータイおまけ作成ボタンが押されたか否かを判定する。
ケータイおまけ作成ボタンが押されたとステップS29において判定した場合、ステップS30において、編集処理部202は、ケータイおまけ作成画面をタブレット内蔵モニタ62に表示し、携帯送信用の画像の作成を行わせる。
図15は、ケータイおまけ作成画面の例を示す図である。
ケータイおまけ作成ボタン254Lが押された場合、左画面241Lには、図15に示すケータイおまけ作成画面が表示される。右画面241Rと編集対象選択部242の表示は、左画面241Lにケータイおまけ作成画面が表示される前の表示と同じである。タッチペン63−1を使うユーザは左画面241Lに表示されたケータイおまけ作成画面において携帯送信用の画像の作成を行い、タッチペン63−2を使うユーザは、引き続き、シール紙に印刷する画像の編集を右画面241Rにおいて行うことができる。
ケータイおまけ作成画面の上方の選択部261には、編集対象選択部242に表示されている画像と同じ画像が横方向に並べて表示される。選択部261に表示されている画像の中から選択された1枚の画像が、対象画像262として選択部261の下に拡大して表示される。
対象画像262の下には、切り取りアイコン表示部263が表示される。図15のケータイおまけ作成画面においては、ユーザは携帯送信用の画像の切り取り(トリミング)を行うことができる。
切り取りアイコン表示部263には、切り取り形状を選択するときに操作されるアイコンである形状選択アイコン271と、切り取り範囲を選択するときに操作されるアイコンである範囲選択アイコン272が表示されている。図15の例においては、形状選択アイコン271を操作して縦長形状、横長形状などの中から切り取り形状を選択し、選択した形状の切り取り範囲を、範囲選択アイコン272を操作して狭めにするのか広めにするのかを選択することができるようになされている。
切り取りアイコン表示部263の上には、アイコンを操作して選択した切り取り形状と範囲を決定するときに操作される切り取り決定ボタン264が表示されている。切り取り決定ボタン264の上のイメージ表示部265には、切り取りアイコン表示部263のアイコンを操作して現在選択している形状と範囲で対象画像262の切り取りを行ったときのイメージがリアルタイムで表示される。
図16は、切り取り決定ボタン264が押されたときに図15に代えて表示されるケータイおまけ作成画面の例を示す図である。
切り取り決定ボタン264が押されたとき、左画面241Lの上方には、切り取り後の画像が対象画像281として表示される。対象画像281の下には、図14を参照して説明したコンテンツパレット252Lとツールカテゴリ選択部253Lが表示される。ユーザは、タッチペン63でコンテンツパレット252Lから編集ツールを選択し、トリミング後の携帯送信用の画像である対象画像281に対して、文字や絵柄などを入力することができる。
対象画像281の上には、切り取りをやり直すときに操作される切り取りやり直しボタン282が表示され、対象画像281の左には、携帯送信用の画像の編集を終了するときに操作されるケータイおまけ作成終了ボタン283が表示される。ケータイおまけ作成終了ボタン283が押されたとき、編集後の携帯送信用の画像が記憶される。左画面241Lの表示は図14の表示に戻り、シール紙に印刷するための画像の編集が再開される。
図11の説明に戻り、ケータイおまけ作成画面において携帯送信用の画像の作成が終了した場合、または、ステップS29においてケータイおまけ作成ボタンが押されていないと判定した場合、ステップS31において、編集処理部202は、編集画面の各種のツールを用いたユーザの操作に応じて画像の編集を行う。
ステップS32において、編集処理部202は、例えば3分などの編集の制限時間が経過したか、または、編集画面の編集終了ボタンが押されたか否かを判定する。制限時間が経過しておらず、かつ、編集終了ボタンが押されていないとステップS32において判定した場合、ステップS29に戻り、編集処理部202は以上の処理を繰り返す。
ステップS32において、編集の制限時間が経過したと判定した場合、または、編集画面の編集終了ボタンが押されたと判定した場合、ステップS33において、編集処理部202は、編集画面に対する編集入力の受付を終了する。その後、図10のステップS4に戻り、それ以降の処理が行われる。
一方、ステップS25において、所定時間内に事後接客機能の種類が選択されていないと判定した場合、ステップS34において、編集処理部202は、携帯送信以外の機能であるプリアルバムが選択されたことを記憶する。RAM107には、プリアルバムが選択されたことを表す情報が記憶される。
ステップS26において携帯送信が選択されたと判定されていない、すなわち事後接客機能の種類の選択でプリアルバムが選択された場合も同様に、ステップS34において、編集処理部202は、携帯送信以外の機能であるプリアルバムが選択されたことを記憶する。
このように、写真シール作成装置1においては、事後接客機能選択画面においてプリアルバムが選択された場合だけでなく、事後接客機能の種類が制限時間内に選択されなかった場合も、事後接客時にプリアルバムの機能が提供されるように設定が行われる。制限時間内に事後接客機能の種類が選択されなかった場合、タイムアウトしたことを表す情報も記憶される。事後接客機能の選択時のタイムアウトは、事後接客機能選択画面を表示してから、いずれの機能も選択されずに、予め設定されている制限時間を経過したことを表す。
ステップS35において、編集処理部202は、ケータイおまけ作成ボタンが表示されない編集画面をタブレット内蔵モニタ62に表示させ、編集入力の受付を開始する。事後接客時にプリアルバムが提供される場合、携帯送信用の画像の作成を行う必要がないから、編集画面にはケータイおまけ作成ボタンが表示されない。
図17は、ケータイおまけ作成ボタンが表示されない編集画面の例を示す図である。
図17の編集画面の表示は、左画面241Lにケータイおまけ作成ボタン254Lが表示されず、右画面241Rにケータイおまけ作成ボタン254Rが表示されない点を除いて、図14の編集画面の表示と同じである。
ステップS36において、編集処理部202は、編集画面の各種のツールを用いたユーザの操作に応じて画像の編集を行う。
ステップS37において、編集処理部202は、編集の制限時間が経過したか、または、編集画面の編集終了ボタンが押されたか否かを判定し、制限時間が経過しておらず、かつ、編集終了ボタンが押されていないと判定した場合、ステップS36に戻り、編集を続ける。
編集の制限時間が経過した、または、編集画面の編集終了ボタンが押されたとステップS37において判定された場合、ステップS33において編集画面に対する編集入力の受付が終了され、図10のステップS4以降の処理が行われる。
次に、図18のフローチャートを参照して、図10のステップS6において行われる事後接客処理について説明する。
ステップS51において、事後接客処理部204は、編集処理時にRAM107に記憶された情報を参照し、事後接客機能選択画面において所定時間内に事後接客機能の種類が選択されたか否かを判定する。携帯送信とプリアルバムのうちのいずれかの機能がユーザにより選択されている場合には、所定時間内に事後接客機能の種類が選択されたものとして判定される。
所定時間内に事後接客機能の種類が選択されずにタイムアウトしたとステップS51において判定した場合、ステップS52において、事後接客処理部204は、事後接客機能の選択内容の確認に用いる画面である確認画面をタブレット内蔵モニタ62に表示する。
図19は、確認画面の例を示す図である。
確認画面の上方には、「落書き後はプリアルバムになるけどイイ?」のメッセージが表示されており、メッセージの下には、左側に、「携帯送信にする」の文字を含む、プリアルバムに代えて携帯送信を選択するときに操作される機能選択ボタン291が表示され、右側に、「プリアルバムでOK」の文字を含む、プリアルバムを選択し続けるときに操作される機能選択ボタン292がそれぞれ表示されている。
ユーザは、タブレット内蔵モニタ62表面の機能選択ボタン291が表示されている位置に触れることによって、編集時に図13の事後接客機能選択画面が表示された状態でタイムアウトした場合であっても、事後接客時に携帯送信を利用するように設定を変更することができる。
図19の確認画面の右上には残り時間が表示されている。事後接客機能の選択内容の確認にも制限時間が設定されており、ユーザは、その制限時間内に選択の内容を確認する必要がある。また、確認画面の下方の領域293には、携帯送信を行う場合にその許諾をユーザに求める文章が表示されている。
図19の確認画面に代えて、図13の事後接客機能選択画面が再度表示されるようにしてもよい。
図18の説明に戻り、ステップS53において、事後接客処理部204は、図19の確認画面において所定時間内に事後接客機能の種類が選択されたか否かを判定する。
確認画面において機能選択ボタン291と機能選択ボタン292のうちのいずれかのボタンが押されたことから、所定時間内に事後接客機能の種類が選択されたとステップS53において判定した場合、ステップS54において、事後接客処理部204は、記憶された事後接客機能の種類が携帯送信か、もしくは、確認画面において携帯送信が選択されたか否かを判定する。
ステップS54において、編集処理時にRAM107に記憶された情報により表される事後接客機能の種類が携帯送信であると判定した場合、または、確認画面において携帯送信が選択されたと判定した場合、ステップS55において、事後接客処理部204は、送信画像の選択に用いる画面である送信画像選択画面をタブレット内蔵モニタ62に表示させる。
図20は、携帯送信用の画像の作成が行われている場合の送信画像選択画面の例を示す図であり、図21は、携帯送信用の画像の作成が行われていない場合の送信画像選択画面の例を示す図である。
事後接客機能選択画面において携帯送信が選択され、編集時に図15および図16の画面を用いて携帯送信用の画像の作成が行われている場合、図20の選択画面が表示される。
一方、事後接客機能選択画面においてプリアルバムが選択された場合、事後接客機能選択画面において携帯送信が選択されたが携帯送信用の画像の作成が行われていない場合、または、図19の確認画面において携帯送信が選択された場合、図21の選択画面が表示される。
図20に示すように、送信画像選択画面全体は、基本的に同じ構成の画面が左右に並べて配置されることによって構成される。タッチペン63−1を使うユーザは左画面241Lを使って携帯送信用の画像を選択し、タッチペン63−2を使うユーザは右画面241Rを使って携帯送信用の画像を選択する。
左画面241Lの上方の表示領域301Lには編集が行われた6枚の画像が表示され、表示領域301Lの下の表示領域302Lには、ケータイおまけ作成機能によって作成された2枚の携帯送信用の画像が表示されている。
表示領域302Lの下には決定ボタン303Lが表示されている。ユーザは、表示領域301Lに表示されている編集済みの6枚の画像と、表示領域302Lに表示されている2枚の携帯送信用の画像の中から所定の画像を選択し、決定ボタン303Lを押すことによって送信画像を選択することができる。決定ボタン303Lが押された場合、左画面241Lには、送信先の入力画面が表示される。
右画面241Rの表示は、基本的に、左画面241Lの表示と同様である。左画面241Lを使って携帯送信用の画像の選択を行っているユーザと、右画面241Rを使って携帯送信用の画像の選択を行っているユーザは、それぞれ並行して、異なる画像を送信用の画像として選択し、異なる送信先を指定して携帯送信を行うことができる。
図21の送信画像選択画面は、携帯送信用の画像が表示されない点を除いて、図20の画面と同じである。図21の送信画像選択画面の表示領域302Lと表示領域302Rには、それぞれ、携帯送信用の画像を作成していないことを表すメッセージが表示されている。
図20または図21の送信画像選択画面において画像が選択され、送信先の指定などが行われた後、ステップS56において、事後接客処理部204は携帯送信を行う。事後接客処理部204により送信された画像は、通信部103からサーバに対して送信され、サーバを経由してユーザの携帯電話機に送信される。
一方、ステップS53において、確認画面において所定時間内に事後接客機能の種類が選択されていない、すなわち、タイムアウトしたと判定した場合、ステップS57において、事後接客処理部204は、携帯送信以外の機能であるプリアルバムの機能をユーザに提供する処理を行う。事後接客処理部204は、ユーザによる操作に従って、ユーザにより選択された編集済みの画像を記憶部102に保存したり、記憶部102に既に保存している編集済み画像をタブレット内蔵モニタ62に表示させたりする。
確認画面においてタイムアウトした場合に携帯送信を提供するのではなくそれ以外の機能を提供する理由は、携帯送信にはユーザの許諾が必要であり、装置側で自動的に携帯送信を行うことができないためである。そのため、タイムアウトした場合には、デフォルトの機能として、携帯送信以外の機能が提供される。
ステップS54において、記憶された事後接客機能の種類が携帯送信ではないと判定された場合、または、確認画面においてプリアルバムが選択された場合も同様に、ステップS57においてプリアルバムの機能がユーザに提供される。
ステップS57においてプリアルバムの機能が提供された後、または、ステップS56において携帯送信が行われた後、図10のステップS6に戻り、それ以降の処理が行われる。
このように、編集開始時の事後接客機能の選択においてタイムアウトした場合に、編集終了後に再度、事後接客機能の選択内容を確認する機会を設けることにより、例えば撮影終了後に撮影空間32に居続けたために携帯送信以外の機能が自動的に選択されたときであっても、携帯送信を利用しようとしていたユーザは、携帯送信の機能を事後接客処理の開始直後に選択することが可能になる。これにより、ユーザの満足感を向上させることができる。
[実施例2]
図22のフローチャートを参照して、図10のステップS4において行われる他の編集処理について説明する。
図11、図18の処理においては、編集開始時の事後接客機能の選択でタイムアウトした場合、選択内容の確認の機会を事後接客処理の開始直後に設けるものとしたが、図22の処理においては、編集開始時の事後接客機能の選択でタイムアウトした場合、その直後に、選択内容の確認が行われるようになされている。
図22の処理は、ステップS118,S119の処理が追加して設けられている点を除いて、図11の処理と同様の処理である。重複する説明については適宜省略する。図22のステップS101乃至S113の処理は、図11のステップS21乃至S33の処理に対応する。
ステップS104において事後接客機能選択画面を表示させた後、ステップS105において、編集処理部202は、所定時間内に事後接客機能の種類が選択されたか否かを判定する。
事後接客機能の種類が選択されずにタイムアウトしたとステップS105において判定した場合、ステップS118において、編集処理部202は、図19の確認画面をタブレット内蔵モニタ62に表示させる。
ステップS119において、編集処理部202は、確認画面において所定時間内に事後接客機能の種類が選択されたか否かを判定する。
確認画面において所定時間内に事後接客機能の種類が選択されたとステップS119において判定した場合、編集処理部202は、ステップS106以降の処理を行う。
一方、ステップS119において、確認画面において所定時間内に事後接客機能の種類が選択されていない、すなわちタイムアウトしたと判定した場合、編集処理部202はステップS114以降の処理を行う。ステップS114乃至S117の処理は、図11のステップS34乃至S37の処理に対応する。
このように、編集開始時の事後接客機能の選択(ステップS104)でタイムアウトした場合、その直後に、選択内容の確認画面を表示し、その画面において事後接客機能の種類を選択できるようにしてもよい。
次に、図23のフローチャートを参照して、図10のステップS4において図22の編集処理が行われた場合に図10のステップS6において行われる事後接客処理について説明する。
図23の処理は、事後接客機能の選択内容の確認が行われない点を除いて、図18の処理と同様の処理である。
ステップS121において、事後接客処理部204は、RAM207に記憶された情報により表される事後接客機能の種類が携帯送信であるか否かを判定し、携帯送信であると判定した場合、ステップS122において、送信画像選択画面をタブレット内蔵モニタ62に表示させる。
ここでも、編集時に図15、図16の画面を用いて携帯送信用の画像の作成が行われている場合には図20の選択画面が表示される。一方、事後接客機能選択画面、または、図22のステップS118で表示された確認画面で携帯送信が選択されたが、携帯送信用の画像の作成が行われていない場合には図21の選択画面が表示される。
ステップS123において、事後接客処理部204は携帯送信を行う。
一方、ステップS121において、RAM207に記憶された情報により表される事後接客機能の種類が携帯送信ではないと判定した場合、ステップS124において、事後接客処理部204は、携帯送信以外の機能であるプリアルバムをユーザに提供する。
これにより、確認画面で携帯送信を選択することができ、ケータイおまけ作成機能を利用することができるため、ユーザは、切り取りや編集などをして自ら作成した画像を、携帯送信の対象として事後接客処理時に選択することが可能になる。
[実施例3]
図24のフローチャートを参照して、図10のステップS4において行われるさらに他の編集処理について説明する。
以上においては、編集開始時の事後接客機能の選択でタイムアウトした場合に確認画面が事後接客処理の開始時(図18)、または、タイムアウトした直後(図22)に表示され、選択内容の確認を行わせるものとしたが、図24の処理においては、編集開始時の事後接客機能の選択で携帯送信以外の機能が選択された場合、その直後に選択内容の確認が行われる。
図24の処理は、ステップS148乃至S150の処理が追加して設けられている点を除いて、図11の処理と同様の処理である。重複する説明については適宜省略する。図24のステップS131乃至S147の処理は、図11のステップS21乃至S37の処理に対応する。
ステップS134において、編集処理部202は、事後接客機能選択画面をタブレット内蔵モニタ62に表示させ、ステップS135において、所定時間内に事後接客機能の種類が選択されたか否かを判定する。所定時間内に事後接客機能の種類が選択されたとステップS135において判定した場合、ステップS136において、編集処理部202は、携帯送信が選択されたか否かを判定する。
携帯送信が選択されなかった、すなわち、携帯送信以外の機能であるプリアルバムが選択されたとステップS136において判定した場合、ステップS148において、編集処理部202は、図19の確認画面をタブレット内蔵モニタ62に表示させる。ステップS134において表示された事後接客機能選択画面でプリアルバムを選択したユーザは、確認画面から選択内容の確認を行うことになる。
ステップS149において、編集処理部202は、確認画面において所定時間内に事後接客機能の種類が選択されたか否かを判定し、選択されたと判定した場合、ステップS150において、携帯送信が選択されたか否かを判定する。
携帯送信が選択されたとステップS150において判定した場合、または、確認画面において所定時間内に事後接客機能の種類が選択されなかったとステップS149において判定した場合、編集処理部202は、ステップS137以降の処理を行う。一方、携帯送信が選択されなかったとステップS150において判定した場合、編集処理部202は、ステップS144以降の処理を行う。
図10のステップS4において図24の編集処理が行われた場合、例えば、図10のステップS6においては、図23の事後接客処理が行われる。
これにより、編集開始時の事後接客機能の選択において誤って携帯送信以外の機能を選択してしまった場合であっても、携帯送信を利用しようとしていたユーザは、その直後に表示される確認画面から、携帯送信を利用できるように機能を選択し直すことが可能になる。
なお、編集開始時の事後接客機能の選択において携帯送信以外の機能を選択した直後ではなく、編集終了後、事後接客処理の開始直後に選択内容の確認が行われるようにしてもよい。編集開始時の事後接客機能の選択において携帯送信以外の機能を選択したユーザは、事後接客処理の開始直後に自分の選択内容を確認することになる。
これにより、事後接客時に利用する機能としてプリアルバムを選択していたが、編集中に、携帯送信に変更したくなった場合であっても、ユーザは、携帯送信の機能を選択し直すことができる。
[実施例4]
図25のフローチャートを参照して、図10のステップS4において行われる他の編集処理について説明する。
図25の処理においては、編集開始時の事後接客機能の選択で携帯送信以外の機能が選択されている場合であっても、図11の処理とは異なり、編集画面にケータイおまけ作成ボタンが表示される。ケータイおまけ作成ボタンが押されたとき、携帯送信用の画像の作成を開始する前に、事後接客時に携帯送信を利用するか否かの確認が行われ、その確認に対して携帯送信を利用することがユーザにより選択された場合、選択内容が変更される。
図25のステップS181乃至S184の処理は、図11のステップS21乃至S24の処理に対応する。
ステップS184において、編集処理部202は、事後接客機能選択画面をタブレット内蔵モニタ62に表示させ、ステップS185において、携帯送信とプリアルバムのうちの、ユーザにより選択された方の機能が選択されたことを表す情報をRAM207に記憶させる。
ステップS186において、編集処理部202は、ケータイおまけ作成ボタンが表示された編集画面をタブレット内蔵モニタ62に表示させ、編集入力の受付を開始する。事後接客機能選択画面においてプリアルバムが選択された場合であっても、タブレット内蔵モニタ62には、図14の編集画面が表示されることになる。
ステップS187において、編集処理部202は、編集画面のケータイおまけ作成ボタンが押されたか否かを判定し、押されたと判定した場合、ステップS188において、記憶された情報により表される事後接客機能の種類が携帯送信か否かを判定する。
記憶された情報により表される事後接客機能の種類が携帯送信であるとステップS188において判定した場合、ステップS189において、編集処理部202は、図15および図16を参照して説明したケータイおまけ作成画面をタブレット内蔵モニタ62に表示させ、携帯送信用の画像の作成を行わせる。
一方、ステップS188において、記憶された情報により表される事後接客機能の種類が携帯送信ではない、すなわちプリアルバムであると判定した場合、ステップS190において、編集処理部202は、確認画面をタブレット内蔵モニタ62に表示させる。
図26は、ステップS190において表示される確認画面の例を示す図である。
図26に示すように、それまで表示されていた編集画面に重ねて、確認画面としての画面311が表示される。
画面311の上方には、「落書き後は、プリアルバムじゃなくて携帯送信で遊ぶ?」のメッセージが表示されており、メッセージの下には、左側に、「携帯送信」の文字を含む、プリアルバムに代えて携帯送信を選択するときに操作される機能選択ボタン321が表示され、右側に、「プリアルバム」の文字を含む、プリアルバムを選択し続けるときに操作される機能選択ボタン322が表示される。図26の例においては、機能選択ボタン321の方が、機能選択ボタン322より大きく表示されている。
例えば2人でゲームを行っている場合、一方のユーザは、タブレット内蔵モニタ62表面の機能選択ボタン321が表示されている位置に触れることによって、ステップS184の処理で表示された事後接客機能選択画面においてプリアルバムを選択していたときであっても、事後接客時に携帯送信を利用できるように設定を変更することができる。画面311下方の領域323には、携帯送信を行う場合にその許諾をユーザに求める文章が表示されている。
ステップS191において、編集処理部202は、確認画面において所定時間内に携帯送信が選択されたか否かを判定し、図26の機能選択ボタン321が押されたことから携帯送信が選択されたと判定した場合、ステップS189以降の処理を行う。
ステップS189において携帯送信用の画像の作成を行った場合、ステップS187においてケータイおまけ作成ボタンが押されていないと判定した場合、または、ステップS191において携帯送信が選択されていないと判定した場合、ステップS192において、編集処理部202は、編集画面の各種のツールを用いたユーザの操作に応じて画像の編集を行う。
ステップS193において、編集処理部202は、編集の制限時間が経過したか、または、編集終了ボタンが押されたか否かを判定し、制限時間が経過しておらず、かつ、編集終了ボタンが押されていないと判定した場合、ステップS187に戻り、以上の処理を繰り返す。
ステップS193において、編集の制限時間が経過したと判定した場合、または、編集画面の編集終了ボタンが押されたと判定した場合、ステップS194において、編集処理部202は編集入力の受付を終了する。
図27および図28は、編集画面の例を示す図である。
図27および図28に示す編集画面は、中央上方の位置にトグルボタン331が表示されている点で図14等の編集画面と異なる。図27および図28に示す編集画面が、ステップS186において表示されるようにしてもよい。
図27のトグルボタン331には「携帯送信したい?」の文字が表示されている。図27の編集画面は、事後接客時に利用する機能としてプリアルバムが選択されている場合に表示される画面である。ユーザは、「携帯送信したい?」の文字が表示されているトグルボタン331を押すことによって、事後接客時に利用する機能をプリアルバムから携帯送信に変更することができる。
なお、事後接客時に利用する機能としてプリアルバムが選択されている場合に表示される画面であるから、図27の編集画面にはケータイおまけ作成ボタンは表示されていない。
一方、図28のトグルボタン331には「プリアルバムしたい?」の文字が表示されている。図28の編集画面は、事後接客時に利用する機能として携帯送信が選択されている場合に表示される画面である。ユーザは、「プリアルバムしたい?」の文字が表示されているトグルボタン331を押すことによって、事後接客時に利用する機能を携帯送信からプリアルバムに変更することができる。
事後接客時に利用する機能として携帯送信が選択されている場合に表示される画面であるから、図28の編集画面にはケータイおまけ作成ボタンが表示されている。ケータイおまけ作成ボタンが押されたとき、図16および図17を参照して説明したケータイおまけ作成画面が表示される。
このように、事後接客時に利用する機能を編集中の任意のタイミングで変更することができるようにしてもよい。
装置の利用状況や代金の追加などによって編集時間を延長させる機能が写真シール作成装置1に用意されており、印刷用の画像の編集時間とは別に、ケータイおまけ作成ボタンが押されたときに携帯送信用の画像を作成する時間が確保される場合、トグルボタン331を押すことができる時間は、例えば編集時間の延長が開始されるまでに制限される。
例えば編集終了間際にはトグルボタン331を押すことができないようにすることにより、編集を行っていたユーザが編集空間33に残っていることによって、撮影空間32で撮影を終えたユーザが編集空間33に移動できなくなるといったことを防ぐことができる。
また、トグルボタン331を押すことができる回数が制限されるようにしてもよい。トグルボタン331を押すことができる回数を例えば3回といったように制限し、トグルボタン331が制限回数まで押された場合、携帯送信を選択するように誘導してもよい。
[実施例5]
以上においては、事後接客機能選択画面が編集開始時に表示されるものとしたが、写真シール作成装置1が、複数枚の背景がセットになっており簡単な背景の選択しか行うことができなく撮影にかかる時間が短い装置や背景がセットになっているコースを選択した場合、すなわち撮影処理の所定時間より撮影にかかる時間が短い場合には、撮影空間32において事後接客処理の選択を行わせるようにしてもよい。
この場合、例えば、事後接客機能選択画面は、所定の回数の撮影が終了した後、編集空間33への移動を案内する画面の表示前に、タッチパネルモニタ52に表示される。
事後接客機能選択画面がタッチパネルモニタ52に表示された場合においてタイムアウトしたときは、上述したように、編集処理の開始時、または事後接客処理の開始直後に選択内容の確認が行われるようにしてもよい。また、タイムアウトした直後に確認画面がタッチパネルモニタ52に表示され、撮影空間32において選択内容の確認が行われるようにしてもよい。
ゲームの早い段階で事後接客機能の種類を選択させることによって、編集開始時に選択させる場合に較べて編集時間を十分に確保することが可能になる。
[実施例6]
事後接客機能の種類の選択を撮影空間32で行わせるのか、編集空間33で行わせるのかを、写真シール作成装置1の稼働状況に応じて決定するようにしても良い。
図29のフローチャートを参照して、写真シール作成装置1の撮影処理について説明する。図29の処理は、図10のステップS2において行われる処理である。
ステップS201において、撮影処理部201は、ユーザにより撮影が指示されたことに応じてカメラ51を制御し、撮影を行う。
ステップS202において、撮影処理部201は、図13の事後接客機能選択画面をタッチパネルモニタ52に表示させる。
ステップS203において、撮影処理部201は、所定時間内に事後接客機能の種類が選択されたか否かを判定する。
所定時間内に事後接客機能の種類が選択されずにタイムアウトしたとステップS203において判定した場合、ステップS204において、撮影処理部201は、編集処理部202が行っている処理の状況を確認し、編集空間33が空いているか否かを判定する。
第1編集空間33Aと第2編集空間33Bの両方のユーザを対象として編集処理が行われていることから、編集空間33が空いていないとステップS204において判定した場合、ステップS205において、撮影処理部201は、図19の確認画面をタッチパネルモニタ52に表示させる。確認画面を表示させたとき、撮影処理部201は、事後接客機能の選択内容の確認が済んでいることを表す情報をRAM107に記憶させる。
ステップS206において、事後接客処理部204は、確認画面において所定時間内に事後接客機能の種類が選択されたか否かを判定する。
所定時間内に事後接客機能の種類が選択されずにタイムアウトしたとステップS206において判定した場合、ステップS207において、撮影処理部201は、携帯送信以外の機能が選択されたことを表す情報をRAM107に記憶させる。第1編集空間33Aと第2編集空間33Bのうちのいずれかが空いているとステップS204において判定された場合、ステップS205,S206の処理はスキップされる。
ステップS203において所定時間内に事後接客機能の種類が選択されたと判定した場合、または、ステップS206において所定時間内に事後接客機能の種類が選択されたと判定した場合、ステップS208において、撮影処理部201は、携帯送信が選択されたか否かを判定する。
携帯送信が選択されていない、すなわちプリアルバムが選択されたとステップS208において判定した場合、撮影処理部201は、ステップS207において携帯送信以外の機能が選択されたことを表す情報をRAM107に記憶させる。
一方、携帯送信が選択されたとステップS208において判定した場合、撮影処理部201は、ステップS209において携帯送信が選択されたことを表す情報をRAM107に記憶させる。
ステップS207において携帯送信以外の機能が選択されたことを表す情報が記憶された後、または、ステップS209において携帯送信が選択されたことを表す情報が記憶された後、図10のステップS2に戻り、それ以降の処理が行われる。
次に、図30のフローチャートを参照して、図10のステップS2において図29の処理が行われた場合に図10のステップS4において行われる編集処理について説明する。
ステップS221において、編集処理部202は撮影画像を取得し、ステップS222において、編集開始画面をタブレット内蔵モニタ62に表示させる。
ステップS223において、編集処理部202は、所定時間内に編集開始ボタンが押されたと判定した場合、ステップS224において、事後接客機能の選択内容の確認が済んでいるか否かを判定する。上述したように、撮影時、事後接客機能の選択内容の確認が行われている場合、そのことを表す情報が撮影処理部201によりRAM207に記憶されている。ステップS224の判定は、撮影処理部201により記憶された情報を参照して行われる。
事後接客機能の選択内容の確認が済んでいないとステップS224において判定した場合、ステップS225において、編集処理部202は、図19の確認画面をタブレット内蔵モニタ62に表示させる。ステップS226以降の処理は、図11のステップS25以降の処理と同様である。
一方、事後接客機能の選択内容の確認が済んでいるとステップS224において判定された場合、ステップS225とステップS226はスキップされる。図30の処理が図10のステップS4において行われた場合、図10のステップS6においては、図23を参照して説明した事後接客処理が行われる。
以上のように、撮影が終了したときに装置の稼働状況を確認し、編集空間33が空いているときには編集空間33に移動させて、事後接客機能の選択内容の確認を編集空間33において行わせることにより、次にゲームを始めようとするユーザのために撮影空間32をより早いタイミングで空けさせることができる。
また、編集空間33が空いていないときには選択内容の確認を撮影空間32において行わせることにより、編集空間33が空くのを待っているユーザが撮影空間32で時間を持て余してしまうことを防ぐことができる。
なお、図30の処理においては、確認画面が表示された後にタイムアウトした場合は、携帯送信以外の機能が選択されたことを表す情報が記憶されるものとしたが、図22を参照して説明したように、確認画面をタイムアウト直後に再度表示し、選択内容の確認を行わせるようにしてもよい。
また、図29の処理においても、確認画面が表示された後にタイムアウトした場合は、携帯送信以外の機能が選択されたことを表す情報が記憶されるものとしたが、確認画面を編集処理の開始時に再度表示し、選択内容の確認を行わせるようにしてもよい。
このように、装置の稼働状況を考慮した上で、選択内容の確認を最適なタイミングで行うようにすることも可能である。
本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。