JP2012052901A - ガスセンサ及びその校正方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガスセンサの校正を低コストで容易に精度良く行うことができるガスセンサ及びその校正方法を提供すること。
【解決手段】被測定ガス室2と拡散抵抗部3とポンプセル4とセンサセル5とを備えたガスセンサ1の校正方法は、所定濃度の酸素ガスに対するポンプ電流値Ipと、所定濃度の特定成分ガスに対するセンサ電流値Isとの相関関係を求める相関関係作成工程と、基準ガスセンサの基準ポンプ電流値Ip0及び基準センサ電流値Is0を測定する基準電流値測定工程と、校正ガスセンサのポンプ電流値Ipnを測定するポンプ電流値測定工程と、ポンプ電流値Ipnから上記相関関係を利用して校正ガスセンサのセンサ電流値Isnを推定するセンサ電流値推定工程と、センサ電流値Isnと基準センサ電流値Is0とを比較し、校正ガスセンサのセンサ出力特性が基準ガスセンサのセンサ出力特性と同等となるように補正するセンサ出力特性補正工程とを行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車用内燃機関の排気系等に使用され、被測定ガス中の特定成分濃度を検出するガスセンサ及びその校正方法に関する。
自動車用内燃機関等から排出される排ガスを原因とする大気汚染は、現代社会に深刻な問題を引き起こしており、排ガス中の公害物質に対する浄化基準法規が年々厳しくなっている。例えば、排ガス中のNOx(窒素酸化物)の濃度を検出し、その検出結果をエンジン燃焼制御モニタ、触媒モニタ等にフィードバックすれば、より効率良く排ガス浄化を行うことができると考えられる。このような背景から、排ガス中のNOx濃度を精度良く検出可能なガスセンサが求められている。
このようなガスセンサとしては、例えば、特許文献1に開示されたものがある。上記ガスセンサは、第1拡散抵抗の下に被測定ガスが導入される第1内部空間と、酸素イオン伝導性のポンプ用固体電解質体とポンプ用固体電解質体に配設された一対のポンプ用電極とを有すると共に第1内部空間内の酸素濃度を調整するポンプセルと、第2拡散抵抗の下に第1内部空間内の雰囲気が導入される第2内部空間と、酸素イオン伝導性のセンサ用固体電解質体とセンサ用固体電解質体に配設された一対のセンサ用電極とを有すると共に被測定ガス中の特定成分濃度を検出するセンサセルとを備えている。
上記ガスセンサは、被測定ガス(排ガス)を第1内部空間に導入し、ポンプセルの一対のポンプ電極間に所定の電圧を印加することにより、第1内部空間における酸素の出し入れを行い、第1内部空間の酸素濃度を低濃度に制御する。そして、センサセルの一対のセンサ電極間に所定の電圧を印加することにより、センサセルのセンサ用固体電解質体を移動する酸素イオンの量、すなわち一対のセンサ電極間に流れる電流の大きさ(センサ電流値)を測定する。このセンサ電流値の変化が特定成分である特定成分(NOx)濃度に対応する。これにより、被測定ガス(排ガス)中の酸素濃度の増減にかかわらず、正確に特定成分(NOx)濃度を測定することができる。
しかしながら、上記特許文献1のガスセンサでは、寸法公差等により、第1拡散抵抗、第1内部空間、第2拡散抵抗、第2内部空間等の形状を全く同一にすることは困難であることから、NOx濃度に対するセンサ電流値(NOx濃度依存性)にばらつきが生じる。そのため、排ガス中のNOx濃度を高精度に検出するには、センサ個体ごとに、所定濃度のNOxガスに対するセンサ電流値を測定し、この値に基づいてガスセンサを校正する必要があった。また、その校正の際には、有毒かつ高価なNOxガスを使用するため、高コストの要因となっていた。
そこで、特許文献2には、ガスセンサを校正するための校正用ガスとして酸素ガスを使用するガスセンサの校正方法が開示されている。このガスセンサの校正方法は、予め所定濃度の酸素ガスに対するセンサ電流値と所定濃度のNOxガスに対するセンサ電流値との相関関係を求めておく。そして、所定濃度の酸素ガスを校正用ガスとして使用し、そのセンサ電流値から上記相関関係を利用して所定濃度のNOxガスに対するセンサ電流値を推定し、この値に基づいてガスセンサを校正する。これにより、有毒かつ高価なNOxガスを使用せずにガスセンサを校正することができる。
特許第2885336号公報 特開2007−108018号公報
しかしながら、上記特許文献2のガスセンサでは、校正用ガスとして酸素ガスを使用しているが、安価で取扱いが容易な大気等の酸素ガスを使用することは困難である。すなわち、通常、排ガス中のNOx濃度を検出する場合、検出対象濃度はppmオーダーであり、その際センサセルのセンサ電流値はμAオーダーの微小な値である。そのため、上記相関関係を求める場合、NOxガスに対するセンサ電流値は、検出対象濃度のppmオーダーのNOxガスを用いて測定し、そのセンサ電流値はμAオーダーの値となる。
一方、酸素ガスに対するセンサ電流値について、安価で取扱いが容易な酸素濃度約20%の酸素ガスである大気等を用いて測定すると、そのセンサ電流値はmAオーダーの値となる。つまり、NOxガスに対するセンサ電流値と酸素ガスに対するセンサ電流値との電流値のオーダーが大きく異なる。そのため、両者の相関関係を精度良く求めることが困難となる。
したがって、酸素ガスに対するセンサ電流値とNOxガスに対するセンサ電流値との相関関係を精度良く求めるためには、酸素ガスに対するセンサ電流値についても、NOxガスに対するセンサ電流値と同様に、μAオーダーの微小な電流値となるようにしなければならず、そのためには低濃度に調整した酸素ガスを準備する必要があり、大幅なコスト低減は困難であった。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたもので、ガスセンサの校正を低コストで容易に精度良く行うことができるガスセンサの校正方法及びその方法を用いるのに適したガスセンサを提供しようとするものである。
第1の発明は、被測定ガスが導入される被測定ガス室と、該被測定ガス室に所定の拡散抵抗の下に上記被測定ガスを導入するための拡散抵抗部と、酸素イオン伝導性のポンプ用固体電解質体と該ポンプ用固体電解質体における上記被測定ガス室側の面及びその反対側の面にそれぞれ配設された一対のポンプ用電極とを有すると共に上記被測定ガス室内の酸素濃度を調整するポンプセルと、酸素イオン伝導性のセンサ用固体電解質体と該センサ用固体電解質体における上記被測定ガス室側の面及びその反対側の面にそれぞれ配設された一対のセンサ用電極とを有すると共に上記被測定ガス室に導入された被測定ガス中の特定成分濃度を検出するセンサセルとを備えたガスセンサの校正方法であって、
作製した複数の上記ガスセンサのうち、一部の該ガスセンサについて、所定濃度の酸素ガスに対して上記ポンプセルの上記一対のポンプ用電極間に流れるポンプ電流値Ipと、所定濃度の特定成分ガスに対して上記センサセルの上記一対のセンサ用電極間に流れるセンサ電流値Isとを測定し、上記ポンプ電流値Ipと上記センサ電流値Isとの相関関係を求める相関関係作成工程と、
上記複数のガスセンサの基準となる基準ガスセンサについての上記ポンプ電流値Ip及び上記センサ電流値Isである基準ポンプ電流値Ip0及び基準センサ電流値Is0を上記相関関係を満たすように設定する基準電流値設定工程と、
上記所定濃度の酸素ガスである校正用ガスを用いて、上記複数のガスセンサのうち校正対象となる校正ガスセンサについての上記ポンプ電流値Ipであるポンプ電流値Ipnを測定するポンプ電流値測定工程と、
上記ポンプ電流値Ipnから、上記相関関係を利用することにより、上記校正ガスセンサについての上記センサ電流値Isであるセンサ電流値Isnを推定するセンサ電流値推定工程と、
上記センサ電流値Isnと上記基準センサ電流値Is0とを比較し、上記校正ガスセンサのセンサ出力特性が上記基準ガスセンサのセンサ出力特性と同等となるように、上記校正ガスセンサのセンサ出力特性を補正するセンサ出力特性補正工程とを行うことを特徴とするガスセンサの校正方法にある(請求項1)。
第2の発明は、被測定ガスが導入される被測定ガス室と、該被測定ガス室に所定の拡散抵抗の下に上記被測定ガスを導入するための拡散抵抗部と、酸素イオン伝導性のポンプ用固体電解質体と該ポンプ用固体電解質体における上記被測定ガス室側の面及びその反対側の面にそれぞれ配設された一対のポンプ用電極とを有すると共に上記被測定ガス室内の酸素濃度を調整するポンプセルと、酸素イオン伝導性のセンサ用固体電解質体と該センサ用固体電解質体における上記被測定ガス室側の面及びその反対側の面にそれぞれ配設された一対のセンサ用電極とを有すると共に上記被測定ガス室に導入された被測定ガス中の特定成分濃度を検出するセンサセルとを備えたガスセンサであって、
所定濃度の酸素ガスに対して上記ポンプセルの上記一対のポンプ用電極間に流れるポンプ電流値Ipと、所定濃度の特定成分ガスに対して上記センサセルの上記一対のセンサ用電極間に流れるセンサ電流値Isとが、いずれも上記拡散抵抗部の拡散抵抗によって決定されるよう構成されていることを特徴とするガスセンサにある(請求項9)。
第1の発明のガスセンサの校正方法は、上記相関関係作成工程と上記基準電流値測定工程と上記ポンプ電流値測定工程と上記センサ電流値推定工程と上記センサ出力特性補正工程とを行う。そして、これらの工程を行うことにより、上記ガスセンサの校正を低コストで容易に精度良く行うことができる。
すなわち、本発明は、上記拡散抵抗部の拡散抵抗の下に上記被測定ガスが導入される上記被測定ガス室に対して上記ポンプセル及び上記センサセルが配設されている構成において、所定濃度の酸素ガスに対する上記ポンプセルの上記ポンプ電流値Ipと所定濃度の特定成分ガスに対する上記センサセルの上記センサ電流値Isとの間に相関関係があることを見出したことに大きな特徴がある。
また、上記ポンプ電流値Ipと上記センサ電流値Isとは、それぞれ上記ポンプセルと上記センサセルとで別々に測定していることから、それぞれの測定対象である酸素ガスと特定成分ガスとの濃度が大きく異なる場合であっても、具体的には上記ポンプ用固体電解質体及び上記センサ用固体電解質体を移動する酸素イオンの量や電流値のオーダーが大きく異なる場合であっても、上記相関関係を精度良く求めることができる。
そのため、上記相関関係作成工程において、上記センサ電流値Isは、検出対象となる所定濃度の特定成分ガス、例えば特定成分がNOx等であれば濃度がppmオーダーの特定成分ガスを用いてμAオーダーの上記センサ電流値Isを測定し、上記ポンプ電流値Ipは、所定濃度の酸素ガスとして安価であり、酸素濃度の調整を必要としない取扱いが容易な大気等を用いてmAオーダーの上記ポンプ電流値Ipを測定することができる。そして、このような場合であっても、上記ポンプ電流値Ipと上記センサ電流値Isとの相関関係を精度良く求めることができる。
これにより、上記ポンプ電流値測定工程では、上記校正用ガスとして安価で取扱いが容易な大気等を用いて、上記校正ガスセンサの上記ポンプ電流値Ipnを測定することができる。そして、その後の工程において、上記ポンプ電流値Ipnから上記相関関係を利用することにより、上記校正ガスセンサの上記センサ電流値Isnを推定し、さらに該センサ電流値Isnと上記基準ガスセンサの上記基準センサ電流値Is0とを比較することにより、上記校正ガスセンサと上記基準ガスセンサとのセンサ出力特性が同等となるように、上記校正ガスセンサのセンサ出力特性を補正することができる。
よって、上記ポンプ電流値Ipと上記センサ電流値Isとの相関関係を利用することにより、上記校正用ガスとして安価で取扱いが容易な大気等を用いることができ、上記ガスセンサの校正を低コストで容易に行うことができる。また、上記相関関係を精度良く求めることができるため、上記ガスセンサのセンサ出力特性の校正を精度良く行うことができる。
第2の発明のガスセンサは、所定濃度の酸素ガスに対する上記ポンプセルの上記ポンプ電流値Ipと、所定濃度の特定成分ガスに対する上記センサセルの上記センサ電流値Isとが、いずれも上記拡散抵抗部の拡散抵抗によって決定されるよう構成されている。そのため、上記ポンプ電流値Ipと上記センサ電流値Isとの相関関係をより一層高めることができ、その相関関係を精度良く求めることができる。これにより、上記ガスセンサは、上記ポンプ電流値Ipと上記センサ電流値Isとの相関関係を利用してセンサ出力特性の校正を行う上記第1の発明のガスセンサの校正方法を用いるのに適したものとなる。
このように、本発明によれば、ガスセンサの校正を低コストで容易に精度良く行うことができるガスセンサの校正方法及びその方法を用いるのに適したガスセンサを提供することができる。
実施例1における、ガスセンサの構造を示す説明図。 実施例1における、ガスセンサの構造を示す展開斜視図。 実施例1における、ポンプ電流値Ipとセンサ電流値Isとの関係を示す説明図。 実施例1における、基準ガスセンサ及び校正ガスセンサのポンプ電流値Ip及びセンサ電流値Isを示す説明図。 実施例1における、基準ガスセンサ及び校正ガスセンサのNO濃度とセンサ出力値との関係を示す説明図。 実施例2における、基準ガスセンサ及び校正ガスセンサのポンプ電流値Ip及びセンサ電流値Isを示す説明図。 実施例2における、ガスセンサの構造を示す説明図。 実施例3における、被測定ガス室の高さとセンサ電流値Isとの関係を示す説明図。
上記第1及び第2の発明において、上記ガスセンサは、例えば、車両用の内燃機関等の排気系に設置する三元触媒の劣化検知等に利用され、排ガス中におけるNOx(窒素酸化物)等の大気汚染物質濃度を検出するNOxセンサ等に用いられる。
上記第1の発明において、上記基準電流値設定工程では、上記複数のガスセンサのうち、上記相関関係を満たすような上記ポンプ電流値Ip及び上記センサ電流値Isを示すガスセンサを選定して上記基準ガスセンサとしてもよいし、上記相関関係を満たすような上記ポンプ電流値Ip及び上記センサ電流値Isを示す仮想のガスセンサを設定し、これを上記基準ガスセンサとしてもよい。
また、上記ガスセンサは、上記センサ電流値Isを所定の増幅率で電圧変換して出力するよう構成されており、上記センサ出力特性補正工程では、上記校正ガスセンサの上記増幅率を調整することにより、上記校正ガスセンサのセンサ出力特性を補正することができる(請求項2)。
この場合には、上記校正ガスセンサのセンサ出力特性を上記基準ガスセンサのセンサ出力特性と同等となるように補正することが容易となる。
また、上記センサ出力特性補正工程では、上記拡散抵抗部の拡散抵抗を変化させ、上記校正ガスセンサの上記センサ電流値Isを調整することにより、上記校正ガスセンサのセンサ出力特性を補正することができる(請求項3)。
この場合には、上記校正ガスセンサのセンサ出力特性を上記基準ガスセンサのセンサ出力特性と同等となるように補正することが容易となる。
また、上記ポンプ電流値測定工程では、上記校正用ガスとして大気を用いることが好ましい(請求項4)。
この場合には、上記校正用ガスとして、安価であり、酸素濃度の調整を必要としない取扱いが容易な大気を用いることにより、上記ガスセンサの校正を低コストで容易に行うことができる。
また、上記特定成分は、窒素酸化物であることが好ましい(請求項5)。
この場合には、上記被測定ガスとなる排ガス中の窒素酸化物(NOx)濃度を検出するNOxセンサの校正を低コストで容易に精度良く行うことができる。
また、上記ガスセンサにおける上記ポンプ電流値Ipと上記センサ電流値Isとは、いずれも上記拡散抵抗部の拡散抵抗によって決定されることが好ましい(請求項6)。
この場合には、上記ポンプ電流値Ipと上記センサ電流値Isとの相関関係をより一層精度良く求めることができる。
また、上記被測定ガス室の高さは、0.1mm以上であることが好ましい(請求項7)。
この場合には、上記被測定ガス室における拡散抵抗を上記拡散抵抗部の拡散抵抗に比べて十分に小さくすることができる。これにより、上記ポンプ電流値Ipと上記センサ電流値Isとがいずれも上記拡散抵抗部の拡散抵抗によって決定されるようにすることができ、両者の相関関係をより一層精度良く求めることができる。
一方、上記被測定ガス室の高さが0.1mm未満の場合には、上記被測定ガス室における拡散抵抗を上記拡散抵抗部の拡散抵抗に比べて十分に小さくすることが困難となるおそれがある。そのため、上記被測定ガス室の拡散抵抗の影響を受け、上記ポンプ電流値Ipと上記センサ電流値Isとの相関関係を精度良く求めることができないおそれがある。
また、上記被測定ガス室に面する上記ポンプセルの一方の上記ポンプ用電極は、上記被測定ガス室に面する上記センサセルの一方の上記センサ用電極よりも上記拡散抵抗部に近い位置に配設され、かつ、両者は、上記被測定ガス室において対向しない位置に配設されていることが好ましい(請求項8)。
この場合には、上記ポンプ電流値Ipと上記センサ電流値Isとがいずれも上記拡散抵抗部の拡散抵抗によって決定されるようにすることができ、両者の相関関係をより一層精度良く求めることができる。
上記第2の発明において、上記被測定ガス室の高さは、0.1mm以上であることが好ましい(請求項10)。
この場合には、上記被測定ガス室における拡散抵抗を上記拡散抵抗部の拡散抵抗に比べて十分に小さくすることができる。これにより、上記ポンプ電流値Ipと上記センサ電流値Isとがいずれも上記拡散抵抗部の拡散抵抗によって決定されるようにすることができる。
一方、上記被測定ガス室の高さが0.1mm未満の場合には、上記被測定ガス室における拡散抵抗を上記拡散抵抗部の拡散抵抗に比べて十分に小さくすることが困難となるおそれがある。そのため、上記被測定ガス室の拡散抵抗の影響を受け、上記ポンプ電流値Ipと上記センサ電流値Isとがいずれも上記拡散抵抗部の拡散抵抗によって決定されるようにすることができないおそれがある。
また、上記被測定ガス室に面する上記ポンプセルの一方の上記ポンプ用電極は、上記被測定ガス室に面する上記センサセルの一方の上記センサ用電極よりも上記拡散抵抗部に近い位置に配設され、かつ、両者は、上記被測定ガス室において対向しない位置に配設されていることが好ましい(請求項11)。
この場合には、上記ポンプ電流値Ipと上記センサ電流値Isとがいずれも上記拡散抵抗部の拡散抵抗によって決定されるようにすることができる。
(実施例1)
本発明の実施例にかかるガスセンサ及びその校正方法について、図を用いて説明する。
本例のガスセンサ1は、図1に示すごとく、自動車エンジンの排気系に設置され、被測定ガスである排ガス中の特定成分であるNOx(窒素酸化物)の濃度を検出するNOxセンサに用いられるものである。
ガスセンサ1は、被測定ガスが導入される被測定ガス室2と、被測定ガス室2に所定の拡散抵抗の下に被測定ガスを導入するための拡散抵抗部3と、被測定ガス室2内の酸素濃度を調整するポンプセル4と、被測定ガス室2に導入された被測定ガス中の特定成分(NOx)濃度を検出するセンサセル5とを備えている。
同図に示すごとく、ポンプセル4は、酸素イオン伝導性のポンプ用固体電解質体41と、ポンプ用固体電解質体41における被測定ガス室2側の面及びその反対側の面にそれぞれ配設された一対のポンプ用電極421、422とを有する。
センサセル5は、酸素イオン伝導性のセンサ用固体電解質体51と、センサ用固体電解質体51における被測定ガス室2側の面及びその反対側の面にそれぞれ配設された一対のセンサ用電極521、522とを有する。センサ用固体電解質体51は、被測定ガス室2を介してポンプセル4のポンプ用固体電解質体41に対向配置されている。
ポンプセル4において、ポンプ用固体電解質体41は、ジルコニア、セリア等の酸素イオン伝導性を有する電解質からなる。
また、被測定ガス室2に面する一方のポンプ用電極421には、被測定ガス中のNOxの分解を抑制するために、NOxの分解活性の低い電極が用いられる。具体的には、Pt−Au(白金−金)合金を含有する多孔質サーメット電極が用いられる。金属成分中のAuの含有量は、0.5〜5重量%程度であることが好ましい。また、他方のポンプ用電極422には、Ptを含有する多孔質サーメット電極が用いられる。
センサセル5において、センサ用固体電解質体51は、ジルコニア、セリア等の酸素イオン伝導性を有する電解質からなる。
また、被測定ガス室2に面する一方のセンサ用電極521には、被測定ガス中のNOxを分解するために、NOxの分解活性の高い電極が用いられる。具体的には、Pt−Rh(白金−ロジウム)合金を含有する多孔質サーメット電極が用いられる。金属成分中のRhの含有量は、10〜50重量%程度であることが好ましい。また、他方のセンサ用電極522には、Ptを含有する多孔質サーメット電極が用いられる。
同図に示すごとく、被測定ガス室2は、ポンプ用固体電解質体41とセンサ用固体電解質体51との間に形成されている。すなわち、ポンプ用固体電解質体41とセンサ用固体電解質体51との間には、開口部を設けたスペーサ層121を介在させており、このスペーサ層121の開口部において、ポンプ用固体電解質体41とセンサ用固体電解質体51との間に被測定ガス室2が形成されている。スペーサ層121は、アルミナからなる。
同図に示すごとく、拡散抵抗部3は、被測定ガス室2の先端側(図1の左側)におけるスペーサ層121の一部に配設されている。拡散抵抗部3は、多孔質のアルミナからなり、ガスセンサ1の先端部において、被測定ガス室2とガスセンサ1の外部とを連通させている。拡散抵抗部3の形状、気孔率、気孔径等は、これを通過して被測定ガス室2に導入される被測定ガスの拡散速度が所定の速度となるように、適宜設計される。
同図に示すごとく、被測定ガス室2において、ポンプセル4の一方のポンプ用電極421は、センサセル5の一方のセンサ用電極521よりも拡散抵抗部3に近い位置に配設されている。また、ポンプ用電極421とセンサ用電極521とは、被測定ガス室2において対向しない位置に配設されている。
また、被測定ガス室2において、ポンプセル4とセンサセル5との間は、空間によって連通されている。また、被測定ガス室2の高さは、0.1mm以上である。
そして、本例のガスセンサ1は、所定濃度の酸素ガスを被測定ガス室2に導入した際にポンプセル4の一対のポンプ用電極421、422間に流れるポンプ電流値と、所定濃度の特定成分(NOx)ガスを被測定ガス室2に導入した際にセンサセル5の一対のセンサ用電極521、522間に流れるセンサ電流値とが、いずれも拡散抵抗部3の拡散抵抗によって決定されるよう構成されている。
すなわち、ポンプセル4とセンサセル5との間の拡散抵抗が拡散抵抗部3の拡散抵抗に比べて十分に小さく、無視できる状態となっている。
同図に示すごとく、ポンプ用固体電解質体41における被測定ガス室2とは反対側の面には、大気を導入するための第1基準ガス室111が形成されている。第1基準ガス室111は、ポンプ用固体電解質体41と後述するヒータ基板131との間にスペーサ層124を介在させることにより形成されている。また、ポンプセル4の他方のポンプ用電極422は、第1基準ガス室111に面するように配設されている。
また、ポンプ用固体電解質体41には、スペーサ層124を介してセラミックヒータ13が積層されている。セラミックヒータ13は、アルミナからなる一対のヒータ基板131の間に、通電によって発熱する発熱部132とその発熱部132に通電するためのリード部133とを設けることによって構成されている。スペーサ層124は、アルミナからなる。また、発熱部132は、白金又は白金合金からなる。
同図に示すごとく、センサ用固体電解質体51における被測定ガス室2とは反対側の面には、大気を導入するための第2基準ガス室112が形成されている。第2基準ガス室112は、センサ用固体電解質51とカバー層123との間にスペーサ層122を介在させることにより形成されている。また、センサセル5の他方のセンサ用電極522は、第2基準ガス室112に面するように配設されている。スペーサ層122、カバー層123は、アルミナからなる。
図2に示すごとく、ポンプセル4において、一方のポンプ用電極421は、導電性のリード部431を介し、ポンプ用固体電解質体41、スペーサ層124、一対のヒータ基板131に形成されたスルーホール441を通じて、端子部451に電気的に接続されている。また、他方のポンプ用電極422は、導電性のリード部432を介し、スペーサ層124、一対のヒータ基板131に形成されたスルーホール442を通じて、端子部452に電気的に接続されている。
また、図1に示すごとく、一対のポンプ用電極421、422は、電源461、電流計462を備えたポンプ回路46に接続されている。
図2に示すごとく、センサセル5において、一方のセンサ用電極521は、導電性のリード部531を介し、センサ用固体電解質体51、スペーサ層122、123に形成されたスルーホール541を通じて、端子部551に電気的に接続されている。また、他方のセンサ用電極522は、導電性のリード部532を介し、スペーサ層122、123に形成されたスルーホール542を通じて、端子部552に電気的に接続されている。
また、図1に示すごとく、一対のセンサ用電極521、522は、電源561、電流計562を備えたセンサ回路56に接続されている。
図2に示すごとく、ヒータ基板13において、発熱部132は、導電性の一対のリード部133を介し、ヒータ基板131に形成された一対のスルーホール134を通じて、端子部135に電気的に接続されている。
上記構成のガスセンサの動作原理について説明する。
まず、被測定ガスは、拡散抵抗部3を通過して被測定ガス室2に導入される。導入される被測定ガスの量は、拡散抵抗部3の拡散抵抗により決定される。
次いで、ポンプセル4の一対のポンプ用電極421、422に対して、他方のポンプ用電極422が+極となるように電圧を印加すると、一方のポンプ用電極421上で被測定ガス中の酸素が還元されて酸素イオンとなり、ポンピング作用により他方のポンプ用電極422側に排出される。逆に、一方のポンプ用電極421が+極となるように電圧を印加すると、他方のポンプ用電極422上で酸素が還元されて酸素イオンとなり、ポンピング作用により一方のポンプ用電極421側に排出される。
このように、ポンプセル4の一対のポンプ用電極421、422間に電圧を印加することにより、被測定ガス室2における酸素の出し入れを行い、被測定ガス室2の酸素濃度を所定の低濃度に調整する。ここで、被測定ガス室2における酸素濃度は、後述するセンサセル5が出力するセンサ出力値の変動を抑制するため、0%に調整して保持することが好ましい。
次いで、センサセル5の一対のセンサ用電極521、522に、他方のセンサ用電極522が+極となるように電圧を印加する。ここで、一方のセンサ用電極521は、NOxの分解活性の高いPt−Rh合金を含有する多孔質サーメット電極であるため、一方のセンサ用電極521上で被測定ガス中の酸素やNOxが還元されて酸素イオンとなり、ポンピング作用により他方のセンサ用電極522側に排出される。
このように、センサセル5の一対のセンサ用電極521、522間に電圧を印加することにより、被測定ガス中のNOx濃度に応じて一対のセンサ用電極521、522間に流れるセンサ電流値が変化する。そして、このセンサ電流値を所定の増幅率で電圧変換し、センサ出力値として出力することにより、被測定ガス中のNOx濃度を検出することができる。
次に、本例のガスセンサ1の校正方法について説明する。
本例のガスセンサ1の校正方法は、図3〜図5に示すごとく、相関関係作成工程、基準電流値測定工程、ポンプ電流値測定工程、センサ電流値推定工程及びセンサ出力特性補正工程を行う。
相関関係作成工程では、作製した複数のガスセンサ1のうち、一部のガスセンサ1について、所定濃度の酸素ガスに対してポンプセル4の一対のポンプ用電極421、422間に流れるポンプ電流値Ipと、所定濃度の特定成分(NOx)ガスに対してセンサセル5の一対のセンサ用電極521、522間に流れるセンサ電流値Isとを測定し、ポンプ電流値Ipとセンサ電流値Isとの相関関係を求める。
基準電流値設定工程では、複数のガスセンサ1の基準となる基準ガスセンサ1aについてのポンプ電流値Ip及びセンサ電流値Isである基準ポンプ電流値Ip0及び基準センサ電流値Is0を上記相関関係を満たすように設定する。
ポンプ電流値測定工程では、上記所定濃度の酸素ガスである校正用ガスを用いて、複数のガスセンサ1のうち校正対象となる校正ガスセンサ1b、1cについてのポンプ電流値Ipであるポンプ電流値Ipnを測定する。
センサ電流値測定工程では、ポンプ電流値Ipnから、上記相関関係を利用することにより、校正ガスセンサ1b、1cについてのセンサ電流値Isであるセンサ電流値Isnを推定する。
センサ出力特性補正工程では、センサ電流値Isnと基準センサ電流値Is0とを比較し、校正ガスセンサ1b、1cのセンサ出力特性が基準ガスセンサ1aのセンサ出力特性と同等となるように、校正ガスセンサ1のセンサ出力特性を補正する。
以下、これを詳説する。
まず、上記構成のガスセンサ1を複数作製した。そして、作製した複数のガスセンサ1のうち、8つのガスセンサ1について、被測定ガス室2に酸素濃度20%の酸素ガス(以下、20%O2ガス(大気)という)を導入した際のポンプセル4のポンプ電流値Ipと、被測定ガス室2にNO濃度100ppmのNOガス(以下、100ppmNOガスという)を導入した際のセンサセル5のセンサ電流値Isとを測定し、図3にプロットした。
同図から、ポンプ電流値Ipとセンサ電流値Isとの間には一定の比例関係があり、相関関係が存在することがわかる(図3のグラフS)。
次いで、複数のガスセンサ1の基準となる仮想の基準ガスセンサ1aを予め設定し、その基準ガスセンサ1aのポンプ電流値Ip及びセンサ電流値Isである基準ポンプ電流値Ip0及び基準センサ電流値Is0を上記相関関係(図4の実線S)を満たすように設定した。本例では、図4に示すごとく、基準ガスセンサ1aの基準ポンプ電流値Ip0を1mA、基準センサ電流値Is0を0.25μAに設定した(図4の破線a)。
さらに、本例の基準ガスセンサ1aは、0.25μAのセンサ電流値Isを所定の増幅率で電圧変換して1Vのセンサ出力値として出力するよう設定した。したがって、基準ガスセンサ1aにおけるNO濃度に対するセンサ出力値(センサ出力特性)は、図5の実線Aのようになる。
次いで、校正対象となる2つの校正ガスセンサ1b、1cについて校正を行った。
まず、校正ガスセンサ1bについて、校正用ガスを被測定ガス室2に導入した際のポンプセル4のポンプ電流値Ipnを測定した。本例では、校正用ガスとして20%O2ガス(大気)を使用した。また、図4に示すごとく、ポンプ電流値Ipnは1.6mAであった(図4の破線b)。
次いで、校正ガスセンサ1bのポンプ電流値Ipnから、予め求めた上記相関関係(図4の実線S)を利用することにより、校正ガスセンサ1bのセンサ電流値Isnを推定した。本例では、図4に示すごとく、校正ガスセンサ1bのポンプ電流値Ipnが1.6mAであることから、センサ電流値Isnを0.4μAと推定した(図4の破線b)。
このセンサ電流値Isnから、校正ガスセンサ1bを基準センサ1aと同じ増幅率で電圧変換してセンサ出力値を出力すると、NO濃度に対するセンサ出力値(センサ出力特性)は、図5の破線Bのようになる。
次いで、校正ガスセンサ1bのセンサ電流値Isnと基準ガスセンサ1aの基準センサ電流値Is0とを比較したところ、基準センサ電流値Is0は、センサ電流値Isnの0.625倍であることがわかった。これに基づいて、校正ガスセンサ1bの電圧変換時の増幅率を基準センサ1aの0.625倍に設定した。これにより、校正ガスセンサ1bのセンサ出力特性が補正され、基準ガスセンサ1aのセンサ出力特性に揃えることができた(図5の破線B→実線A)。
一方、校正ガスセンサ1cについても、校正用ガスを被測定ガス室2に導入した際のポンプセル4のポンプ電流値Ipnを測定した。本例では、図4に示すごとく、ポンプ電流値Ipnは0.8mAであった(図4の破線c)。
次いで、校正ガスセンサ1bのポンプ電流値Ipnから、予め求めたポンプ電流値Ipとセンサ電流値Isとの相関関係(図4の実線S)を利用することにより、校正ガスセンサ1bのセンサ電流値Isnを推定した。本例では、図4に示すごとく、校正ガスセンサ1bのポンプ電流値Ipnが0.8mAであることから、センサ電流値Isnを0.2μAと推定した(図4の破線c)。
このセンサ電流値Isnから、校正ガスセンサ1cを基準センサ1aと同じ増幅率で電圧変換してセンサ出力値を出力すると、NO濃度に対するセンサ出力値(センサ出力特性)は、図5の破線Cのようになる。
次いで、校正ガスセンサ1cのセンサ電流値Isnと基準ガスセンサ1aの基準センサ電流値Is0とを比較したところ、基準センサ電流値Is0は、センサ電流値Isnの1.25倍であることがわかった。これに基づいて、校正ガスセンサ1bの電圧変換時の増幅率を基準センサ1aの1.25倍に設定した。これにより、校正ガスセンサ1cのセンサ出力特性が補正され、基準ガスセンサ1aのセンサ出力特性に揃えることができた(図5の破線C→実線A)。
次に、本例のガスセンサの校正方法における作用効果について説明する。
本例のガスセンサの校正方法は、上記相関関係作成工程と上記基準電流値測定工程と上記ポンプ電流値測定工程と上記センサ電流値推定工程と上記センサ出力特性補正工程とを行う。そして、これらの工程を行うことにより、ガスセンサ1の校正を低コストで容易に精度良く行うことができる。
すなわち、本例のガスセンサの校正方法は、拡散抵抗部3の拡散抵抗の下に被測定ガスが導入される被測定ガス室2に対してポンプセル4及びセンサセル5が配設されている構成において、所定濃度の酸素ガスに対するポンプセル4のポンプ電流値Ipと所定濃度の特定成分(NOx)ガスに対するセンサセル5のセンサ電流値Isとの間に相関関係があることを見出したことに大きな特徴がある。
また、ポンプ電流値Ipとセンサ電流値Isとは、それぞれポンプセル4とセンサセル5とで別々に測定していることから、それぞれの測定対象である酸素ガスと特定成分ガスとの濃度が大きく異なる場合であっても、具体的にはポンプ用固体電解質体41及びセンサ用固体電解質体51を移動する酸素イオンの量や電流値のオーダーが大きく異なる場合であっても、上記相関関係を精度良く求めることができる。
そのため、相関関係作成工程において、センサ電流値Isは、検出対象となる所定濃度の特定成分ガス、例えば本例のように特定成分がNOxであれば濃度がppmオーダーのNOガスを用いてμAオーダーのセンサ電流値Isを測定し、ポンプ電流値Ipは、所定濃度の酸素ガスとして安価であり、酸素濃度の調整を必要としない取扱いが容易な大気を用いてmAオーダーのポンプ電流値Ipを測定することができる。そして、このような場合であっても、ポンプ電流値Ipとセンサ電流値Isとの相関関係を精度良く求めることができる。
これにより、ポンプ電流値測定工程では、校正用ガスとして安価で取扱いが容易な大気を用いて、校正ガスセンサ1b、1cのポンプ電流値Ipnを測定することができる。そして、その後の工程において、ポンプ電流値Ipnから上記相関関係を利用することにより、校正ガスセンサ1b、1cのセンサ電流値Isnを推定し、さらにセンサ電流値Isnと基準ガスセンサ1aの基準センサ電流値Is0とを比較することにより、校正ガスセンサ1b、1cと基準ガスセンサ1aとのセンサ出力特性が同等となるように、校正ガスセンサ1b、1cのセンサ出力特性を補正することができる。
以上により、ポンプ電流値Ipとセンサ電流値Isとの相関関係を利用することにより、校正用ガスとして安価で取扱いが容易な大気を用いることができ、ガスセンサ1の校正を低コストで容易に行うことができる。また、上記相関関係を精度良く求めることができるため、ガスセンサ1のセンサ出力特性の校正を精度良く行うことができる。
また、ガスセンサ1は、センサ電流値Isを所定の増幅率で電圧変換して出力するよう構成されており、センサ出力特性補正工程では、校正ガスセンサ1b、1cの増幅率を調整することにより、校正ガスセンサ1b、1cのセンサ出力特性を補正する。そのため、校正ガスセンサ1b、1cのセンサ出力特性を基準ガスセンサ1aのセンサ出力特性と同等となるように補正することが容易となる。
また、ポンプ電流値測定工程では、校正用ガスとして大気を用いる。校正用ガスとして、安価であり、酸素濃度の調整を必要としない取扱いが容易な大気を用いることにより、ガスセンサ1の校正を低コストで容易に行うことができる。
また、ガスセンサ1は、所定濃度の酸素ガスに対するポンプセル4のポンプ電流値Ipと、所定濃度の特定成分(NOx)ガスに対するセンサセル5のセンサ電流値Isとが、いずれも拡散抵抗部3の拡散抵抗によって決定されるよう構成されている。そのため、ポンプ電流値Ipとセンサ電流値Isとの相関関係をより一層高めることができ、その相関関係を精度良く求めることができる。
また、被測定ガス室2の高さは、0.1mm以上である。そのため、被測定ガス室2における拡散抵抗を拡散抵抗部3の拡散抵抗に比べて十分に小さくすることができる。これにより、ポンプ電流値Ipとセンサ電流値Isとがいずれも拡散抵抗部3の拡散抵抗によって決定されるようにすることができ、両者の相関関係をより一層精度良く求めることができる。
また、被測定ガス室2に面するポンプセル4の一方のポンプ用電極421は、被測定ガス室2に面するセンサセル5の一方のセンサ用電極521よりも拡散抵抗部3に近い位置に配設され、かつ、両者は、被測定ガス室2において対向しない位置に配設されている。そのため、ポンプ電流値Ipとセンサ電流値Isとがいずれも拡散抵抗部3の拡散抵抗によって決定されるようにすることができ、両者の相関関係をより一層精度良く求めることができる。
このように、本例によれば、ガスセンサ1の校正を低コストで容易に精度良く行うことができるガスセンサの校正方法及びその方法を用いるのに適したガスセンサ1を提供することができる。
(実施例2)
本例は、ガスセンサの校正方法の別例を示したものである。
本例では、実施例1と同様に、相関関係作成工程、基準電流値測定工程を行い、その後、校正対象となる2つの校正ガスセンサ1b、1cについて校正を行った。なお、ガスセンサ1の構成は、実施例1と同様である(図1、図2参照)。
以下、ポンプ電流値測定工程、センサ電流値推定工程及びセンサ出力特性補正工程について説明する。
まず、校正ガスセンサ1bについて、校正用ガスを被測定ガス室2に導入した際のポンプセル4のポンプ電流値Ipnを測定した。本例では、図6に示すごとく、ポンプ電流値Ipnは1.6mAであった(図6の破線b)。
次いで、校正ガスセンサ1bのポンプ電流値Ipnから、予め求めたポンプ電流値Ipとセンサ電流値Isとの相関関係(図6の実線S)を利用することにより、校正ガスセンサ1bのセンサ電流値Isnを推定した。本例では、図6に示すごとく、校正ガスセンサ1bのポンプ電流値Ipnが1.6mAであることから、センサ電流値Isnを0.4μAと推定した(図6の破線b)。
次いで、校正ガスセンサ1bのセンサ電流値Isnと基準ガスセンサ1aの基準センサ電流値Is0とを比較したところ、基準センサ電流値Is0は、センサ電流値Isnの0.625倍であることがわかった。これに基づいて、図7に示すごとく、拡散抵抗部3の外側に、さらに拡散抵抗となる多孔質体31を配設した。これにより、図6に示すごとく、校正ガスセンサ1bのポンプセル電流値Ipを基準ガスセンサ1aの基準ポンプ電流値Ip0である1mAに調整した(図6の破線b→破線a)。
その結果、図6に示すごとく、校正ガスセンサ1bのセンサ電流値Isは0.25μAとなり、図5を参照のごとく、校正ガスセンサ1bのセンサ出力特性を基準ガスセンサ1aのセンサ出力特性に揃えることができた(図5の実線A)。
一方、校正ガスセンサ1cについても、校正用ガスを被測定ガス室2に導入した際のポンプセル4のポンプ電流値Ipnを測定した。本例では、図6に示すごとく、ポンプ電流値Ipnは0.8mAであった(図6の破線c)。
次いで、校正ガスセンサ1bのポンプ電流値Ipnから、予め求めたポンプ電流値Ipとセンサ電流値Isとの相関関係(図6の実線S)を利用することにより、校正ガスセンサ1bのセンサ電流値Isnを推定した。本例では、図6に示すごとく、校正ガスセンサ1bのポンプ電流値Ipnが0.8mAであることから、センサ電流値Isnを0.2μAと推定した(図6の破線c)。
次いで、校正ガスセンサ1cのセンサ電流値Isnと基準ガスセンサ1aの基準センサ電流値Is0とを比較したところ、基準センサ電流値Is0は、センサ電流値Isnの1.25倍であることがわかった。これに基づいて、図1を参照のごとく、ガスセンサ1の先端部(図1の左側)を切削し、拡散抵抗部3における被測定ガスを連通させる方向の長さを短くした。これにより、図6に示すごとく、校正ガスセンサ1cのポンプセル電流値Ipを基準ガスセンサ1aの基準ポンプ電流値Ip0である1mAに調整した(図6の破線c→破線a)。
その結果、図6に示すごとく、校正ガスセンサ1cのセンサ電流値Isは0.25μAとなり、図5を参照のごとく、校正ガスセンサ1bのセンサ出力特性を基準ガスセンサ1aのセンサ出力特性に揃えることができた(図5の実線A)。
次に、本例のガスセンサの校正方法における作用効果について説明する。
本例の場合、センサ出力特性補正工程では、拡散抵抗部3の拡散抵抗を変化させ、校正ガスセンサ1b、1cのセンサ電流値Isを調整することにより、校正ガスセンサ1b、1cのセンサ出力特性を補正する。そのため、校正ガスセンサ1b、1cのセンサ出力特性を基準ガスセンサ1aのセンサ出力特性と同等となるように補正することが容易となる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例3)
本例は、図8に示すごとく、被測定ガス室2の高さがセンサセル5のセンサ電流値Isに与える影響を調べたものである。
本例では、まず、被測定ガス室2の高さが異なる複数のガスセンサ1を準備した。なお、ガスセンサ1の構成は、実施例1と同様である(図1、図2参照)。また、被測定ガス室2の幅は3.0mm、長さは8.0mmである。
次いで、各ガスセンサ1について、被測定ガス室2に100ppmNOガスを導入した際のセンサセル5のセンサ電流値Isを測定した。なお、拡散抵抗部3は、被測定ガス室2に20%O2ガスを導入したときのポンプセル4のポンプ電流値Ipが1mAとなるように設定してある。
この測定結果を図8に示す。
図8は、被測定ガス室の高さ(mm)とセンサ電流値Is(μA)との関係を示したものである。
同図から、被測定ガス室2の高さが低くなると、センサセル5のセンサ電流値Isが小さくなることがわかる。これは、被測定ガス室2の高さが低くなると、被測定ガス室2における拡散抵抗が大きくなるからである。つまり、センサ電流値Isが拡散抵抗部3の拡散抵抗だけでなく、被測定ガス室2における拡散抵抗にも影響を受けるからである。
一方、被測定ガス室2の高さが高くなると、センサセル5のセンサ電流値Isがほぼ一定となることがわかる。本例では、被測定ガス室2の高さを0.1mm以上とすることにより、センサセル5のセンサ電流値Isがほぼ一定となる。これは、被測定ガス室2の高さが高くなると、被測定ガス室2における拡散抵抗が十分に小さくなるからである。つまり、センサ電流値Isが被測定ガス室2における拡散抵抗の影響を受けることなく、拡散抵抗部3の拡散抵抗によって決定されるからである。
以上の結果から、被測定ガス室2の高さを0.1mm以上とすることにより、被測定ガス室2における拡散抵抗を拡散抵抗部3の拡散抵抗に比べて十分に小さくすることができる。そして、ポンプ電流値Ipとセンサ電流値Isとがいずれも拡散抵抗部3の拡散抵抗によって決定されるようにすることができ、両者の相関関係をより一層精度良く求めることができる。
1 ガスセンサ
2 被測定ガス室
3 拡散抵抗部
4 ポンプセル
5 センサセル

Claims (11)

  1. 被測定ガスが導入される被測定ガス室と、該被測定ガス室に所定の拡散抵抗の下に上記被測定ガスを導入するための拡散抵抗部と、酸素イオン伝導性のポンプ用固体電解質体と該ポンプ用固体電解質体における上記被測定ガス室側の面及びその反対側の面にそれぞれ配設された一対のポンプ用電極とを有すると共に上記被測定ガス室内の酸素濃度を調整するポンプセルと、酸素イオン伝導性のセンサ用固体電解質体と該センサ用固体電解質体における上記被測定ガス室側の面及びその反対側の面にそれぞれ配設された一対のセンサ用電極とを有すると共に上記被測定ガス室に導入された被測定ガス中の特定成分濃度を検出するセンサセルとを備えたガスセンサの校正方法であって、
    作製した複数の上記ガスセンサのうち、一部の該ガスセンサについて、所定濃度の酸素ガスに対して上記ポンプセルの上記一対のポンプ用電極間に流れるポンプ電流値Ipと、所定濃度の特定成分ガスに対して上記センサセルの上記一対のセンサ用電極間に流れるセンサ電流値Isとを測定し、上記ポンプ電流値Ipと上記センサ電流値Isとの相関関係を求める相関関係作成工程と、
    上記複数のガスセンサの基準となる基準ガスセンサについての上記ポンプ電流値Ip及び上記センサ電流値Isである基準ポンプ電流値Ip0及び基準センサ電流値Is0を上記相関関係を満たすように設定する基準電流値設定工程と、
    上記所定濃度の酸素ガスである校正用ガスを用いて、上記複数のガスセンサのうち校正対象となる校正ガスセンサについての上記ポンプ電流値Ipであるポンプ電流値Ipnを測定するポンプ電流値測定工程と、
    上記ポンプ電流値Ipnから、上記相関関係を利用することにより、上記校正ガスセンサについての上記センサ電流値Isであるセンサ電流値Isnを推定するセンサ電流値推定工程と、
    上記センサ電流値Isnと上記基準センサ電流値Is0とを比較し、上記校正ガスセンサのセンサ出力特性が上記基準ガスセンサのセンサ出力特性と同等となるように、上記校正ガスセンサのセンサ出力特性を補正するセンサ出力特性補正工程とを行うことを特徴とするガスセンサの校正方法。
  2. 請求項1に記載のガスセンサの校正方法において、上記ガスセンサは、上記センサ電流値Isを所定の増幅率で電圧変換して出力するよう構成されており、上記センサ出力特性補正工程では、上記校正ガスセンサの上記増幅率を調整することにより、上記校正ガスセンサのセンサ出力特性を補正することを特徴とするガスセンサの校正方法。
  3. 請求項1に記載のガスセンサの校正方法において、上記センサ出力特性補正工程では、上記拡散抵抗部の拡散抵抗を変化させ、上記校正ガスセンサの上記センサ電流値Isnを調整することにより、上記校正ガスセンサのセンサ出力特性を補正することを特徴とするガスセンサの校正方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のガスセンサの校正方法において、上記ポンプ電流値測定工程では、上記校正用ガスとして大気を用いることを特徴とするガスセンサの校正方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のガスセンサの校正方法において、上記特定成分は、窒素酸化物であることを特徴とするガスセンサの校正方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のガスセンサの校正方法において、上記ガスセンサにおける上記ポンプ電流値Ipと上記センサ電流値Isとは、いずれも上記拡散抵抗部の拡散抵抗によって決定されることを特徴とするガスセンサの校正方法。
  7. 請求項6に記載のガスセンサの校正方法において、上記被測定ガス室の高さは、0.1mm以上であることを特徴とするガスセンサの校正方法。
  8. 請求項6又は7に記載のガスセンサにおいて、上記被測定ガス室に面する上記ポンプセルの一方の上記ポンプ用電極は、上記被測定ガス室に面する上記センサセルの一方の上記センサ用電極よりも上記拡散抵抗部に近い位置に配設され、かつ、両者は、上記被測定ガス室において対向しない位置に配設されていることを特徴とするガスセンサの校正方法。
  9. 被測定ガスが導入される被測定ガス室と、該被測定ガス室に所定の拡散抵抗の下に上記被測定ガスを導入するための拡散抵抗部と、酸素イオン伝導性のポンプ用固体電解質体と該ポンプ用固体電解質体における上記被測定ガス室側の面及びその反対側の面にそれぞれ配設された一対のポンプ用電極とを有すると共に上記被測定ガス室内の酸素濃度を調整するポンプセルと、酸素イオン伝導性のセンサ用固体電解質体と該センサ用固体電解質体における上記被測定ガス室側の面及びその反対側の面にそれぞれ配設された一対のセンサ用電極とを有すると共に上記被測定ガス室に導入された被測定ガス中の特定成分濃度を検出するセンサセルとを備えたガスセンサであって、
    所定濃度の酸素ガスに対して上記ポンプセルの上記一対のポンプ用電極間に流れるポンプ電流値Ipと、所定濃度の特定成分ガスに対して上記センサセルの上記一対のセンサ用電極間に流れるセンサ電流値Isとが、いずれも上記拡散抵抗部の拡散抵抗によって決定されるよう構成されていることを特徴とするガスセンサ。
  10. 請求項9に記載のガスセンサにおいて、上記被測定ガス室の高さは、0.1mm以上であることを特徴とするガスセンサ。
  11. 請求項9又は10に記載のガスセンサにおいて、上記被測定ガス室に面する上記ポンプセルの一方の上記ポンプ用電極は、上記被測定ガス室に面する上記センサセルの一方の上記センサ用電極よりも上記拡散抵抗部に近い位置に配設され、かつ、両者は、上記被測定ガス室において対向しない位置に配設されていることを特徴とするガスセンサ。
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